JP2003073164A - セラミックス焼結体の製造方法 - Google Patents

セラミックス焼結体の製造方法

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JP2003073164A JP2001260521A JP2001260521A JP2003073164A JP 2003073164 A JP2003073164 A JP 2003073164A JP 2001260521 A JP2001260521 A JP 2001260521A JP 2001260521 A JP2001260521 A JP 2001260521A JP 2003073164 A JP2003073164 A JP 2003073164A
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Yoshihiro Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セラミックス焼結体の特定個所がミクロン以下
の所望の寸法公差の範囲内に入る。 【解決手段】出発原料に安定化剤、焼結助剤等を混合し
バインダーを添加した成形前原料を成形、焼結したセラ
ミックス焼結体において、上記成形前原料の一部分を成
形し、上記セラミックス焼結体の特定個所の寸法もしく
は成形金型の特定個所の寸法を測定したあと、乾燥もし
くは焼成して、再び上記特定個所の寸法を測定し、その
収縮率を算出する予備試験を行い、上記セラミックス焼
結体の特定個所が所望の寸法になるように上記予備試験
を行った製造ロットの異なる複数の成形前原料を混合し
て、本成形、本焼成をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、精密な寸法精度を
要求されるセラミックス焼結体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、セラミックス焼結体は、高強度、
耐磨耗性、高剛性、低熱膨張性、耐熱性、高硬度などの
特性を利用して、機械材料として工作機械部品、測定装
置、エンジン、送風機、軸受け、工具、潤滑剤、もしく
は光通信用部品等に用いられてきている。また化学的な
安定性を利用して化学装置や断熱性あるいは伝熱性を利
用した機器への応用も図られてきている。
【0003】この中で、精密機械や精密測定器のよう
に、常温環境下で使用される精密機器の重要要素部品に
セラミックス焼結体が採用されるようになってきた。そ
の背景には、半導体に代表される電子部品の超精密化、
微細化が急速に進み、それらを製造する加工機や測定器
にサブミクロンもしくはそれ以下の精度が要求されるよ
うになってきたからである。これら精密機器の構造用部
材として従来は、ステンレス、アルミ系合金、防錆処理
した鉄系材料及び石材が使われてきた。
【0004】しかし、加工精度がミクロン以下を要求す
る超精密や超微細加工分野においては、構造体の自重に
よる変形や温度、湿度変化による微小な変形も問題にな
るほど要求仕様が厳しく、しかも能率化のために機械の
高速化、軽量化の要求も強い。このような、高性能の品
質要求にたいし、従来の材料では様々な問題点が指摘さ
れ、セラミックス焼結体が使われ始めている。
【0005】また、近年通信における情報量の増大に伴
い、光ファイバを用いた光通信が使用されている。この
光通信において、光ファイバ同士の接続、あるいは光フ
ァイバと各種光素子との接続には光コネクタが用いられ
ている。
【0006】例えば、光ファイバ同士を接続するコネク
タの場合、図3及び図4に示すフェルール1に形成され
た貫通孔1aに光ファイバ3の端部を保持し、一対のフ
ェルール1をスリーブ4の両端から挿入して、内部で凸
球面状に加工した先端面1d同士を当接させるようにし
た構造となっている。
【0007】上記フェルール1の材質としてはセラミッ
クス焼結体、金属、プラスチック、ガラス等、さまざま
なものが試作されてきたが、現在は大半がセラミックス
製となっている。その理由は、セラミックスは加工精度
を高く加工することが出来るため、内径、外径の公差を
1μm以下と高精度にすることができ、またセラミック
ス焼結体は摩擦係数が低いため光ファイバの挿入性に優
れ、剛性が高く熱膨張係数が低いことから外部応力や温
度変化に対して安定であり、耐食性にも優れているため
である。
【0008】さらに、上記フェルール1のセラミックス
焼結体としては、近年、アルミナからジルコニアに大半
が置き代わりつつある。このジルコニア焼結体は、ヤン
グ率がアルミナの約半分と低いため、2個のフェルール
の先端面同士を当接する際に、小さな応力で密着性を高
めることができ、また強度、靱性が高いことから信頼性
を向上できる(特公平8−30775号公報参照)。
【0009】上記セラミックス焼結体の製造方法は、図
5に示すように、出発原料の不純物を除去して安定化剤
や焼結助剤等を混合して、バインダーを添加した成形前
原料を、セラミックス焼結体の特定個所が所望の寸法に
なるように平均的な収縮率に基づき成形金型を選定し
て、成形、焼成をおこない、必要ある部分を研削や研磨
等の機械仕上げ加工を行って製品化していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
の製造方法においては、平均的な収縮率を用いていたた
めに、成形前原料の製造ロット毎に収縮率が異なり、成
形、焼成されたセラミックス焼結体の特定個所がミクロ
ン以下の所望の寸法公差の範囲内に入らないという問題
を生じていた。
【0011】そのセラミックス焼結体が所望の寸法にた
いして、削り代があれば、研磨等で所望の寸法に仕上げ
なければならず、そのために多大な作業時間を要し、製
造コストを増大させる要因となっていた。
【0012】また、そのセラミックス焼結体が所望寸法
にたいして、削り代のない場合は使用できなくなるので
廃棄処分をしなければならず、廃棄処分をしたくないた
めに大半の製造ロットで削り代が残るように上記平均的
な収縮率を削り代の多い側へシフトして製造していた。
【0013】そのために、更に削り代が多くなり、研削
や研磨等で所望の寸法に仕上げなければならず、更に多
大な作業時間を要し、製造コストを増大させる要因とな
っていた。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、上記問
題点に鑑みてなされたものであり、出発原料出発原料に
安定化剤、焼結助剤等を混合しバインダーを添加した成
形前原料を成形、焼結したセラミックス焼結体におい
て、上記成形前原料の一部分を成形し、該セラミックス
成形体の特定個所の寸法もしくは成形金型の特定個所の
寸法を測定したあと、乾燥もしくは焼成して、再びセラ
ミックス乾燥体もしくはセラミックス焼結体の上記特定
個所の寸法を測定し、その収縮率を算出する予備試験を
行った後、セラミックス焼結体の特定個所が所望の寸法
になるように、上記算定した収縮率に基づき成形金型を
選定して、本成形、本焼成をおこなうことを特徴とす
る。
【0015】また、出発原料出発原料に安定化剤、焼結
助剤等を混合しバインダーを添加した成形前原料を成
形、焼結したセラミックス焼結体において、上記成形前
原料の一部分を成形し、該セラミックス成形体の特定個
所の寸法もしくは成形金型の特定個所の寸法を測定した
あと、乾燥もしくは焼成して、再びセラミックス乾燥体
もしくはセラミックス焼結体の上記特定個所の寸法を測
定し、その収縮率を算出する予備試験を行い、上記セラ
ミックス焼結体の特定個所が所望の寸法になるように上
記予備試験を行った製造ロットの異なる複数の成形前原
料を混合して、本成形、本焼成をおこなうことを特徴と
する。
【0016】更には、下記式に基づき各製造ロットの混
合比率を決めることを特徴とする。
【0017】 X=a×A+b×B+c×C+・・・・・ 但し、Xは所望の収縮率(%)、 a、b、c・・・は各製造ロットの収縮率(%)、 A、B、C・・・は各製造ロットの混合比率でA+B+
C+・・・=1 なる関係が成り立つこととする。
【0018】しかも、製造ロットの異なる3種類の成形
前原料を各混合比が20〜60%の範囲内に入るように
混合して、本成形、本焼成をおこなうことを特徴とす
る。
【0019】そして、上記セラミックス焼結体がジルコ
ニアセラミックスからなることを特徴とする。
【0020】また、上記セラミックス焼結体が光通信用
コネクタ部材に使用されることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態を説明す
る。
【0022】図1は本発明のセラミックス焼結体の製造
方法を示す流れ図である。
【0023】出発原料の不純物を除去し、安定化剤、焼
結助剤等を混合した原料にバインダーを添加した成形前
原料の一部分を取り出して成形し、該セラミックス成形
体の特定個所の寸法もしくは成形金型の特定個所の寸法
を測定したあと、焼成して、再びセラミックス焼結体の
上記特定個所の寸法を測定し、その収縮率を算出する予
備試験を行った後、セラミックス焼結体の特定個所が所
望の寸法になるように、上記算定した収縮率に基づき成
形金型を選定して、本成形、本焼成をおこなったあと、
必要部分を研削もしくは研磨等の機械仕上げ加工を行い
製品化する。
【0024】本発明のセラミックス焼結体の具体例とし
て、光コネクタ用のフェルールを用いて説明する。
【0025】図2に示すように、光コネクタ用のフェル
ール1は、中央に光ファイバを挿入する貫通孔1aを有
し、該貫通孔1aの後端側には光ファイバの挿入を容易
にするために円錐部1bを備え、先端外周にはスリーブ
挿入時にガイド面となるC面部1cを備えている。
【0026】上記フェルール1は、詳細を後述するジル
コニア焼結体で形成され、図3に示すように、その後方
を金属製の支持体2に接合し、上記貫通孔1aに光ファ
イバ3を挿入して接合した後、先端面1dを曲率半径1
0〜25mm程度の凸球面状に研摩する。このような一
対のフェルール1をスリーブ4の両端から挿入し、バネ
等で押圧して先端面1d同士を当接させることによっ
て、光ファイバ3同士の接続を行うことができる。
【0027】上記フェルール1を成すジルコニア焼結体
は、ZrO2 を主成分とし、安定化剤としてY23を含
有し、正方晶の結晶相を主体とし、平均結晶粒径を0.
3〜0.5μm、ビッカース硬度を1240〜1300
としており、このようにすることによって、フェルール
1の先端面1dの研磨性を良好にしている。
【0028】本発明のジルコニア焼結体は、正方晶相を
主体とすることによって、応力を受けた際に、この正方
晶結晶が単斜晶結晶に変態して体積膨張し、クラックの
進展を防止するという応力誘起変態のメカニズムによっ
て、焼結体の強度、靱性を向上でき、部分安定化ジルコ
ニアと呼ばれている。
【0029】また、本発明のジルコニア焼結体は、単斜
晶相を含まず、主体をなす正方晶相の他に相変態に対し
て安定な立方晶を含むことで、前記応力誘起変態のメカ
ニズムをほとんど損なわずに高温水中での相変態特性を
大きく向上させることができる。
【0030】次に、上記フェルール1の製造方法につい
て説明する。
【0031】まず、出発原料のZrO2 には不純物とし
てAl23 やSiO2 、TiO2、あるいはCaO、
Na2 O、Fe23 等が含まれているが、この原料を
酸やアルカリ等の薬品で処理したり、あるいは比重差を
利用した重力選鉱等の手法にて精製し純度を高める。そ
して、ZrO2 にY23 を3〜5モル%添加混合し、
中和共沈または加水分解等の方法により反応・固溶させ
る。
【0032】次に、得られた原料に、成形しやすくする
ために水系、樹脂系、もしくはエマルジョン系等のバイ
ンダーを混合し、成形前原料を作成する。
【0033】次に、該成形前原料の一部分を取り出して
成形し、フェルール1のセラミックス成形体の外径など
の特定個所の寸法もしくは成形金型の特定個所の寸法を
測定したあと、焼成して、再びフェルール1のセラミッ
クス焼結体の上記特定個所の寸法を測定し、その収縮率
を算出する予備試験を行う。
【0034】更に、フェルール1のセラミックス焼結体
の特定個所が所望の寸法になるように、上記算定した収
縮率に基づき成形金型を選定して、本成形、本焼成をお
こない、セラミックス焼結体を得たあと、外周面、先端
面、C面部等の必要部分を研削もしくは研磨等の機械仕
上げ加工を行い完成品のフェルール1を得る。
【0035】ここで、成形金型は平均的な収縮率を基準
としてサブミクロン単位で上下5種類ほど予め用意して
おくことが望ましい。
【0036】次に、本発明の他の実施形態であるセラミ
ックス焼結体の製造方法について、図4に示す流れ図を
用いて説明する。
【0037】本発明の第一実施形態同様に出発原料の不
純物を除去し、安定化剤、焼結助剤等を混合した原料に
バインダーを添加し成形前原料を得た後、上記成形前原
料の一部分を成形し、該セラミックス成形体の特定個所
の寸法もしくは成形金型の特定個所の寸法を測定したあ
と、焼成して、再びセラミックス焼結体の上記特定個所
の寸法を測定し、その収縮率を算出する予備試験を行
う。
【0038】ここまでは、本発明の第一実施形態と同様
であるが、その後上記セラミックス焼結体の特定個所が
所望の寸法になるように上記予備試験を行った製造ロッ
トの異なる複数の成形前原料を混合して、成形、焼成を
おこなう。
【0039】上記予備試験を行った製造ロットの異なる
複数の成形前原料を混合するには、下記式に基づき算出
する。
【0040】 X=a×A+b×B+c×C+・・・・・ 但し、Xは所望の収縮率(%) a、b、c・・・は各製造ロットの収縮率(%) A、B、C・・・は各製造ロットの混合比率でA+B+
C+・・・=1 なる関係が成り立つこととする。
【0041】上記式に基づき算出した混合比率を用いて
再び複数の製造ロットを混合して、本成形、本焼成する
ことにより収縮率の安定したセラミックス焼結体を得る
ことが出来る。
【0042】ここで好ましくは、上記セラミックス焼結
体において、製造ロットの異なる3〜5種類の成形前原
料を混合することが望ましい。2種類以下では混合によ
る収縮率の安定効果が出ない場合があることと、5種類
を超えると混合する製造ロット数が多すぎて混合比率の
計算も実際の混合もやりにくくなり、現実的な実作業に
はならないからである。
【0043】この中で、更に好ましくは3種類を混合さ
せることが実作業上望ましい。この3製造ロットを混合
する場合、各混合比が20〜60%の範囲内に入るよう
に混合して、成形、焼成をおこなうことにより、更に安
定した収縮率を有するセラミックス焼結体を得ることが
出来る。
【0044】これは、20%未満ではその製造ロットの
全体にたいする影響度が小さくなり、又、60%を超え
ると全体にたいする影響が大きくなりすぎて、いずれの
場合も、収縮率を安定させられないことがあるからであ
る。
【0045】以上、予備試験として焼成を行って収縮率
を算出する方法で説明してきたが、焼成まで行うと収縮
率の算出までに時間が掛かることから、成形後に乾燥の
み行い、バインダーの流体分を除去しその収縮率をもと
に上記製造方法を行うことでも、本発明の同等の効果を
得ることが出来る。
【0046】これは、乾燥体の焼成後の収縮率は製造ロ
ットによるばらつきがなく、一定であるからである。
【0047】本発明の製造方法によれば、成形方法とし
て、押し出し成形、プレス成形、射出成形等いずれの成
形方法を用いることが出来、焼成方法もバッチ炉、連続
炉等様々な焼成方法を用いても、同一の効果を得ること
が出来る。
【0048】なお、図3では光ファイバ4同士を接続す
るための光コネクタを示したが、上記フェルール1は、
レーザダイオードやフォトダイオード等の光素子と光フ
ァイバを接続する光モジュールに用いることもできる。
【0049】また、本発明におけるジルコニア焼結体
は、上述した光ファイバ同士、又は光ファイバと各種光
素子との接続に用いるさまざまな部材に適用することが
でき、上述したフェルール1に限らない。例えば、光フ
ァイバ同士を完全に接続するために用いるスプライサ
や、光モジュールに用いるダミーフェルール等にも適用
することができる。
【0050】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。
【0051】原料はZrO2 へY23 を添加した部分
安定化ジルコニアを用い、それぞれ、焼結後の外径の寸
法がφ2.500mmのフェルールとなるようにし、本
発明の図1、図4、及び比較例として図5に示す製造方
法にてサンプルを作製した。
【0052】本発明の図1に示す製造方法にて、平均的
な収縮率77.8%をもとに外径φ3.2134mmの
成形金型を用いて、サンプルNo毎に成形前原料の一部
を取り出し、成形した後の成形体の外径を測定し、その
後、焼成を行い再び焼結体の外形を測定し、サンプルN
o毎の収縮率を計算した。そのサンプルNo毎の収縮率
に基づき本成形、本焼成を行い、サンプルNo毎にそれ
ぞれ20個の本焼結体の外径を測定した。
【0053】次に本発明の図4に示す製造方法にて、平
均的な収縮率77.8%をもとに外径φ3.2134m
mの成形金型を用いて、製造ロット毎に成形前原料の一
部を取り出し、成形した後の成形体の外径を測定し、そ
の後、焼成を行い再び焼結体の外形を測定し、サンプル
No毎の収縮率を計算した。
【0054】次に、3ロットの製造ロットをそれぞれX
=a×A+b×B+c×C、但し、Xは所望の収縮率
(%)で78.0%とし、a、b、cは各製造ロットの
収縮率(%)、A、B、Cは各製造ロットの混合比率で
A+B+C=1なる関係が成り立つように混合比率を算
出し、成形体の外形寸法がφ3.2051mmになるよ
うに成形金型を選定し、10種類のサンプルを本成形、
本焼成をおこない、サンプルNo毎にそれぞれ20個の
外形寸法を測定した。
【0055】ここで、サンプルNo1の混合比率として
は、製造ロットa,b,cの収縮率がそれぞれ、77.
6%、77.9%、78,3%であるので78.0%=
77.6%×A+77.9%×B+78.3%×Cとし
て、Aを0.23、Bを0.33、Cを0.44として
混合し収縮率78.0%の混合した成形前原料を得る。
次に順次各製造ロットの違う原料を3製造ロット混合し
て10種類のサンプルとした。
【0056】比較例として、従来の図5に示す製造方法
にて平均的な収縮率77.8%に基づいて外径φ3.2
134mmの成形金型を用いて本成形、本焼成したサン
プルをそれぞれ10種類作製し、、サンプルNo毎に2
0個の外径寸法を測定した。
【0057】各サンプルの平均値を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】以上より、図5に示す従来の製造方法で作
製したサンプルでは、外径の平均値がφ2.4971m
m、ばらつきが0.01989mと大きくばらついてい
たのにたいし、本発明の図1に示す製造方法では、外径
の平均値がφ2.5018mm、ばらつきが0.008
36mmと大幅に安定した外径寸法を得ることが出来、
更には図4に示す製造方法では、平均値がφ2.499
5mm、ばらつきが0.00401mmとほとんどばら
つきがない状態まで安定した外径寸法をえることができ
た。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、出発原料
に安定化剤、焼結助剤等を混合しバインダーを添加した
成形前原料を成形、焼結したセラミックス焼結体におい
て、上記成形前原料の一部分を成形し、上記セラミック
ス焼結体の特定個所の寸法もしくは成形金型の特定個所
の寸法を測定したあと、乾燥もしくは焼成して、再び上
記特定個所の寸法を測定し、その収縮率を算出する予備
試験を行い、上記セラミックス焼結体の特定個所が所望
の寸法になるように上記予備試験を行った製造ロットの
異なる複数の成形前原料を混合して、本成形、本焼成を
おこなうことにより、セラミックス焼結体の特定個所が
ミクロン以下の所望の寸法公差の範囲内に入るようにな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセラミックス焼結体の製造方法を示す
流れ図である。
【図2】本発明のセラミックス焼結体を用いた光コネク
タ用部材を示す図である。
【図3】本発明のセラミックス焼結体からなる光コネク
タ用部材を用いた光コネクタを示す断面図である。
【図4】本発明のセラミックス焼結体の製造方法を示す
流れ図である。
【図5】本発明のセラミックス焼結体の製造方法を示す
流れ図である。
【符号の説明】
1:フェルール 1a:貫通孔 1b:円錐部 1c:C面部 1d:先端面 2:支持体 3:光ファイバ 4:スリーブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】出発原料に安定化剤、焼結助剤等を混合し
    バインダーを添加した成形前原料を成形、焼結したセラ
    ミックス焼結体において、上記成形前原料の一部分を取
    り出して成形し、該セラミックス成形体の特定個所の寸
    法もしくは成形金型の特定個所の寸法を測定したあと、
    乾燥もしくは焼成して、再びセラミックス乾燥体もしく
    はセラミックス焼結体の上記特定個所の寸法を測定し、
    その収縮率を算出する予備試験を行った後、セラミック
    ス焼結体の特定個所が所望の寸法になるように、上記算
    定した収縮率に基づき成形金型を選定して、本成形、本
    焼成をおこなうことを特徴とするセラミックス焼結体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】出発原料に安定化剤、焼結助剤等を混合し
    バインダーを添加した成形前原料を成形、焼結したセラ
    ミックス焼結体において、上記成形前原料の一部分を成
    形し、該セラミックス成形体の特定個所の寸法もしくは
    成形金型の特定個所の寸法を測定したあと、乾燥もしく
    は焼成して、再びセラミックス乾燥体もしくはセラミッ
    クス焼結体の上記特定個所の寸法を測定し、その収縮率
    を算出する予備試験を行い、上記セラミックス焼結体の
    特定個所が所望の寸法になるように上記予備試験を行っ
    た製造ロットの異なる複数の成形前原料を混合して、本
    成形、本焼成をおこなうことを特徴とするセラミックス
    焼結体の製造方法。
  3. 【請求項3】下記式に基づき各製造ロットの混合比率を
    決めることを特徴とする請求項2記載のセラミックス焼
    結体の製造方法。 X=a×A+b×B+c×C+・・・・・ 但し、Xは所望の収縮率(%)、 a、b、c・・・は各製造ロットの収縮率(%)、 A、B、C・・・は各製造ロットの混合比率でA+B+
    C+・・・=1
  4. 【請求項4】製造ロットの異なる3種類の成形前原料を
    各混合比が20〜60%の範囲内に入るように混合し
    て、本成形、本焼成をおこなうことを特徴とする請求項
    2または3のいずれかに記載のセラミックス焼結体の製
    造方法。
  5. 【請求項5】上記セラミックス焼結体がジルコニアセラ
    ミックスからなることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載のセラミックス焼結体の製造方法。
  6. 【請求項6】上記セラミックス焼結体が光通信用コネク
    タ部材に使用されることを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載のセラミックス焼結体の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021107302A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 京セラ株式会社 収縮率予測装置、収縮率予測システム、収縮率予測装置の制御方法、セラミックス製品の製造方法

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JP2021107302A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 京セラ株式会社 収縮率予測装置、収縮率予測システム、収縮率予測装置の制御方法、セラミックス製品の製造方法
JP7290565B2 (ja) 2019-12-27 2023-06-13 京セラ株式会社 収縮率予測装置、収縮率予測システム、収縮率予測装置の制御方法、セラミックス製品の製造方法

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