JP2003069521A - パス切替装置、パス切替システム及びパス切替方法 - Google Patents

パス切替装置、パス切替システム及びパス切替方法

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JP2003069521A
JP2003069521A JP2001259468A JP2001259468A JP2003069521A JP 2003069521 A JP2003069521 A JP 2003069521A JP 2001259468 A JP2001259468 A JP 2001259468A JP 2001259468 A JP2001259468 A JP 2001259468A JP 2003069521 A JP2003069521 A JP 2003069521A
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Mitsumasa Okada
光正 岡田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Nippon Telegraph and Telephone West Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Nippon Telegraph and Telephone West Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上り方向と下り方向のパスの切替制御を独立
に行うことによって、上り方向と下り方向のトラヒック
を収容する伝送路数もしくは光波パス数が非対称の網構
成であっても、パスの切替制御を行う。 【解決手段】 切替装置1は、現用パスと予備パスとを
示すペア情報を上り方向と下り方向について個別に記憶
するペア情報保持部14と、入力パスと出力パスとを示
すルーティング情報を上り方向と下り方向のそれぞれに
ついて記憶するルーティング情報保持部12とを備え
て、切替要求に際して、セレクタに対して最も優先順位
の高い切替要求、ブリッジの選択位置及びセレクタの選
択位置を切替制御情報として、対向する切替装置に送信
し、上り方向と下り方向のパスについて個別に、かつ最
も優先順位の高い切替要求にしたがってセレクタとブリ
ッジの切替制御を行うので、上り方向と下り方向のパス
の切替制御を独立に行うことにができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、STM(Synchron
ous Transfer Mode)やATM(Asynchronous Transfer
Mode)のような電気レイヤにおけるパス、WDM(Wav
elength DivisionMultiplexing)の光レイヤにおける光
波パスの切替に適用されるパス切替装置、パス切替シス
テム及びパス切替方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、急激なIPトラヒック需要の増大
に伴い、バックボーンネットワークの大容量化が求めら
れるが、ネットワーク構築においてファイバ設置コスト
は非常に高い。このため、1つのファイバに波長が異な
る複数の光波パスを収容し、これら各光波パスに従来の
STM,ATM等の電気レイヤのパスを収容することに
よってファイバ当たりの伝送容量を飛躍的に増大するW
DM技術が安価なトランスポート網構築の面から注目さ
れている。
【0003】WDM技術のメリットとして次の項目が挙
げられる。 1.ファイバ当たりの伝送容量を安価に大容量化でき
る。 2.ノードで終端しない光波パスを光/電気/光変換す
ることなく光レイヤでスルーさせることによりノードで
必要な電気的スイッチ処理量を低減できる。 3.光波パスに対して収容するパスのプロトコルをプロ
トコルフリーにできるため、多種多様なトラヒックを一
元的に収容できる。
【0004】なお、本特許明細書では、STM,ATM
などの電気レイヤのパスを単に「パス」として、物理的
な波長の違いを利用して光レイヤで多重分離及び経路制
御を行うパスを「光波パス」として定義する。
【0005】ATMは、宛先などの制御情報を含む5バ
イトのセルヘッダと48バイトのユーザ情報からなる5
3バイトの固定長セルの転送をベースとしたコネクショ
ン型の通信方式であり、ルーティングをバーチャルパス
(Virtual Path。以下、VPと記述)及びバーチャルチ
ャネル(Virtual Channel。以下、VCと記述)単位に
行う。また、切替装置内においても伝送路内に対して割
当てたVP識別子(以下、VPIと記述)もしくはVC
識別子(以下、VCIと記述)に基づいてATMセルを
スイッチングする。
【0006】このため、ATMは以下のメリットをも
つ。 1.セルベースの多重化による統計的多重効果をもつ。 2.任意速度のパス容量をVP毎に設定でき、多種多様
なサービスを一元的かつ効率的に収容できる。 3.帯域制御をVP単位に行えるため、QoS:Qualit
y of Serviceを容易に保証できる。
【0007】次に、1:1切替のパス切替方法について
述べる。1:1切替のパス切替方法とは、切替プロトコ
ルを実装することにより通常時は現用パスのみを介して
通信を行い、現用パスの故障時は送信側装置と受信側装
置で予備パスに切替えることにより予備パスを介して通
信を行うパス切替方法である。1:1切替のパス切替方
法のメリットとして、通常時に通信を行わない予備パス
を介して低優先クラスのトラヒック(エクストラトラヒ
ック)を収容でき、パス収容効率に優れることが挙げら
れる。
【0008】次に、従来の1:1切替のパス切替方法に
ついて説明する。なお、光レイヤにおける光波パスのパ
ス切替方法については現在勧告化されていないためAT
Mレイヤにおける1:1標準VP切替えを用いて説明す
る。
【0009】図14は、従来のVP切替におけるVP構
成例、図15は、図14における通常時のパス設定例、
図16は、図14における現用VP故障時におけるパス
切替例、図17は、従来の1:1標準VP切替における
切替制御フロー、図18は、従来の1:1標準VP切替
におけるAPSセルのセルフォーマット、図19は、従
来のVP切替における現用VPと予備VPのペア情報保
持部をそれぞれ示す図である。
【0010】図14のように、切替装置100A、10
0B間では、上り下りともに同一のVPが構成される。
伝送路番号11で示される一方の伝送路には、高優先ク
ラスのトラヒックを伝送するための、VP識別子Baを
付与された現用VPが収容され、伝送路番号12で示す
他方の伝送路には、VP識別子Bbを付与されたVPと
して、高優先クラスの予備VPまたは低優先クラスのV
P(通常時に使用されない予備VPの空き帯域を利用し
て通信を行うエクストラトラヒックを収容するVPであ
りエクストラVPともいう)が収容される。なお、高優
先クラスの予備VPと低優先クラスのVPに対し、互い
に相違するVP識別子を付与することによっても実現が
可能である。
【0011】図15のように、通常、切替装置100A
のルーティング情報保持部の出力側、つまり切替装置1
00B側の設定にあっては、伝送路番号11及びVP識
別子Baが組になり、また伝送路番号12及びVP識別
子Bbが組になっている。一方、入力側の設定にあって
は、伝送路番号01及びVP識別子Aaが組になり、ま
た伝送路番号02及びVP識別子Abが組になってい
る。そして、これら4組の内、前者の組同士、当該後者
の組同士が対応づけられている。
【0012】また、切替装置100Bのルーティング情
報保持部の入力側、つまり切替装置100A側の設定に
あっては、伝送路番号11及びVP識別子Baが組にな
り、また伝送路番号12及びVP識別子Bbが組になっ
ている。一方、出力側の設定にあっては、伝送路番号2
1及びVP識別子Caが組になり、また伝送路番号22
及びVP識別子Cbが組になっている。そして、これら
4組の内、前者の組同士、当該後者の組同士が対応づけ
られている。
【0013】したがって通常時は、VP識別子Baを付
与されたVPである高優先クラスの現用VPと、VP識
別子Bbを付与されたVPであるエクストラVPと接続
され、一方、高優先クラスの予備VPは切断されてい
る。
【0014】また、図19のように、切替装置100
A、100Bのペア情報保持部には、例えば、現用VP
と予備VPとを対応づけるため、伝送路番号11及びV
P識別子Baの組と、伝送路番号12及びVP識別子B
bの組同士が対応づけられてペア情報をなし、かかる設
定値が上り下りについて共通に使用されようになってい
る。
【0015】これは、VP切替の実装において次のメリ
ットが得られるからである。 1.ペア情報テーブルにおける保持データ数の削減 2.データ数の削減によるペア情報検索処理の高速化 3.VRTのデータ書換数の削減による処理の高速化
【0016】ここで、図16に示すように、VP識別子
Baを付与された現用VPが故障すると、切替装置10
0Aは、ペア情報保持部を参照して、ルーティング情報
保持部の設定にあって、VP識別子Bbの組とVP識別
子Aaの組同士を対応づけ、かつVP識別子Abの組に
対する対応づけを解除する。
【0017】同様に、切替装置100Bは、ルーティン
グ情報保持部の設定にあって、VP識別子Bbの組とV
P識別子Caの組同士を対応づけ、かつVP識別子Cb
の組に対する対応づけを解除する。
【0018】これにより、現用VPの故障時は、エクス
トラVPを切断し、高優先クラスのVPを現用VPから
予備VPに切替えるのである。なお、この時、エクスト
ラVPでは、故障発生を示すAIS(Alarm Indication
Sigunal)セルを下流側のVP終端装置に対して送信し
故障を通知する。
【0019】ここで、従来の1:1標準VP切替におけ
る切替装置内の処理を説明する。
【0020】なお、この種の切替装置では、パスの切替
を行う電気回路を「スイッチ部」といい、その中の、パ
ス送信部の切替を行う部分を「ブリッジ」、パス受信部
の切替を行う部分を「セレクタ」という。
【0021】さて、1:1標準VP切替では、それぞれ
の切替装置内で最も優先順位の高い切替要求を選択し、
図18のような切替制御用のAPS(Automatic Protect
ionSwitching)セルに書き込み、一定時間毎に予備VP
を介して対向する切替装置に送信する。現用VPに故障
が生じると現用VPの信号断を検出し、このAISセル
を下流の装置に送信するのである。
【0022】APSセルにあっては、OAM Typeの領域は
切替制御セルの種別として、切替制御セルを示すときは
0101が書き込まれる。Function Typeの領域にはV
Pグループ単位に切替を行う場合は0000、個別のV
P単位に切替を行う場合は0001が書き込まれる。切
替制御は、このセルのK1バイトとK2バイトを介して
行われる。K1バイトの1〜4ビットの領域には切替装
置内のブリッジ及びセレクタに対して最も優先順位の高
い切替要求を書き込み、5〜8ビットの領域には当該切
替要求が適用される系を書き込む。また、K2バイトの
1〜4ビットの領域には現在のセレクタとブリッジの選
択位置を書き込み、セレクタとブリッジが予備VPを選
択している場合は0000を、現用VPを選択している
場合は0001を書き込む。K2バイトの5〜8ビット
の領域については、現在、未使用として定義されてい
る。
【0023】図17のように、切替装置100Aでは、
該装置内のブリッジ/セレクタに共通の切替要求R10
1の中から、最も優先順位の高い切替要求R102とし
て「現用VPの信号断」を選択する(S101)。そし
て、切替装置100Aは、対向する切替装置1へ、K1
バイトを介して現用VPの信号断の切替要求R103を
送信する。
【0024】さらに、切替装置100Aは切替装置10
0Bから受信する切替要求に符号誤りがないことを確認
するとともに、切替装置100Bの最も優先順位の高い
切替要求が両系正常、セレクタとブリッジの選択位置が
現用VPであることを読み込む(S102)。
【0025】さらに切替装置100Aは、S101で最
も優先順位の高い切替要求R102として決定した「現
用VPの信号断」と、S102で、読み込んだ両系正常
の切替要求R105とを比較し、より優先順位の高い切
替要求である「現用VPの信号断」を切替要求R107
として決定する(S103)。
【0026】切替装置100Aは、S103で選択した
切替要求R107にしたがって、ブリッジとセレクタの
位置を選択することにより、現用VPから予備VPへの
切替を行う。また、対向する切替装置100Bに、セレ
クタとブリッジの選択位置R107としての「予備V
P」をAPSセルのK2バイトに含ませて送信する。
【0027】また、切替装置100Aは、S1022で
読み込んだ切替装置100Bのブリッジとセレクタに共
通の選択位置R106と、S103で選択した切替要求
R107とを比較を行い、一致しているかどうかを検出
する(S104)。ここで、S104において数回連続
して不一致を検出した場合は切替装置100Bに不一致
警報を送信し整合処理を行う。また、切替装置100A
に対向する切替装置100Bにおいても、切替装置10
0Aと同様の処理を行って、現用VPから予備VPへの
パス切替を行う。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、近年
にあっては、STM,ATM,WDMの技術により安価
な網構築が可能となっている。その一方では、近年のデ
ータ転送の高速化、大容量化によって、文字や画像等だ
けでなくアプリケーションや動画像のような大容量デー
タの転送が可能になり、このために下り方向のトラヒッ
ク量が増加している。これは、アプリケーションや動画
等といった大容量データのコンテンツを提供するサービ
ス等において、コンテンツの配信を要求する数十バイト
〜数キロバイトの上り方向のデータ量に対して、下り方
向のデータ量が数百キロバイト〜数百メガバイトとなる
からである。
【0029】しかしながら、従来のパス切替方法が適用
される網にあっては、予めペアとして設定した伝送路に
パスを収容しなければならないため、下りパスの収容伝
送路の帯域が不足すると、上りパスの収容伝送路に空き
帯域があっても冗長パスをそれ以上収容することができ
なくなる。上り方向と下り方向とのトラヒック量の非対
称性の増大により、トラヒック量の少ない上り方向パス
のパス収容効率が低下する問題は従来のパス切替方法が
適用される網では解決されない。
【0030】また、従来のパス切替方法を光波パスの切
替に適用し、トラヒックをペアとなる冗長の光波パスに
収容しない場合、上りのトラヒックを同一光波パスに収
容する下り方向の光波パス間で故障情報を共有しなけれ
ばならず、切替方法に対するインパクトが大きく、追加
する機能が複雑になり過ぎる問題が生じる。
【0031】従来のパス切替方法では、冗長な上りパス
と下りパスをあらかじめペアとして設定した伝送路に収
容しなければならず、下りパスの収容伝送路の帯域が不
足すると、上りパスの収容伝送路に空き帯域があっても
冗長パスをそれ以上収容することができなくなる。つま
り、上り方向と下り方向のデータ量が非対称なトラヒッ
クに対しては、従来のパス切替方法では上り方向のパス
を収容する伝送路でパス収容効率が低下する問題が生じ
る。さらに、この問題は、大規模ネットワークにおける
コンテンツが集中する都市部とユーザが集中する地域間
においても発生する。このような大規模ネットワークで
のパス収容効率の低下は、サービスの提供コストを悪化
させる原因の一つであり、上り方向のパス収容効率の改
善が求められる。
【0032】同様に、従来の1:1切替アルゴリズムを
適用した光波パスのパス切替方法では上り方向のパスを
収容する光波パスに対してもパス収容効率が低下する問
題が生じる。この問題を解決するために、上り方向の光
波パス数を下り方向の光波パス数より少なくし、上り方
向のトラヒックの集約により上り方向の光波パスにおけ
るパス収容効率を改善すると、新たに以下のような問題
が生じる。
【0033】図9は、上り方向の光波パスに対するパス
収容効率を改善する光波パス構成例を示す図である。図
9は、トラヒック量が上り方向より下り方向で多く、光
波パス数が上り方向1、下り方向3となるパス構成例で
ある。この場合、複数の下り方向の光波パス数に対して
上り方向の光波パス数を1つに集約できるため、上り方
向の光波パスにおけるパス収容効率は改善される。
【0034】しかし、従来のパス切替方法は、上り方向
と下り方向の切替を同時に行うため、任意の下り方向の
光波パス(λ201)に故障が生じると、上り方向の光
波パス(λ101)も予備の光波パス(λ111)に切
替える必要があるため、結果として故障が発生していな
い残り2つの下り方向の光波パス(λ202、λ20
3)も上り方向の光波パスの選択位置と一致させるため
に現用から予備に切替えなければならない。したがっ
て、従来の1:1切替えアルゴリズムでは、上り方向の
トラヒックを同一の光波パスに収容している下り方向の
光波パス間で故障発生情報を共有し、故障のない光波パ
スに対して切替を行う機能を追加する必要がある。しか
しながら、この方法は切替方法自体へのインパクトが大
きく、かつ機能的に複雑すぎることから現実的ではな
い。
【0035】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、上り方向と下
り方向のパスの切替制御を独立に行うことによって、上
り方向と下り方向のトラヒックを収容する伝送路数もし
くは光波パス数が非対称の網構成であっても、パスの切
替制御が行えるパス切替装置、パス切替システム及びパ
ス切替方法を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の本発明は、現用パスと予備パスとを示すペ
ア情報を上り方向と下り方向について個別に記憶する手
段と、入力パスと出力パスとを示すルーティング情報を
上り方向と下り方向のそれぞれについて記憶する手段と
を有し、切替要求に際して、切替装置内のセレクタに対
して最も優先順位の高い切替要求、ブリッジの選択位置
及びセレクタの選択位置を切替制御情報として、対向す
る切替装置に送信し、上り方向と下り方向のパスについ
て個別に、かつ最も優先順位の高い切替要求にしたがっ
てセレクタとブリッジの切替制御を行うパス切替装置を
もって解決手段とする。
【0037】また、請求項3の本発明は、現用パスと予
備パスとを示すペア情報及び入力パスと出力パスとを示
すルーティング情報を、上り方向と下り方向について個
別に記憶した切替装置が行うパス切替方法であって、切
替要求に際して、切替装置内のセレクタに対して最も優
先順位の高い切替要求、ブリッジの選択位置及びセレク
タの選択位置を切替制御情報として、対向する切替装置
に送信し、上り方向と下り方向のパスについて個別に、
かつ最も優先順位の高い切替要求にしたがってセレクタ
とブリッジの切替制御を行うことを特徴とするパス切替
方法をもって解決手段とする。
【0038】請求項1、3の本発明によれば、切替要求
に際して、切替装置内のセレクタに対して最も優先順位
の高い切替要求、ブリッジの選択位置及びセレクタの選
択位置を切替制御情報として、対向する切替装置に送信
し、上り方向と下り方向のパスについて個別に、かつ最
も優先順位の高い切替要求にしたがってセレクタとブリ
ッジの切替制御を行うので、上り方向と下り方向のパス
の切替制御を独立に行うことができ、その結果として、
上り方向と下り方向のパスを収容する伝送路数が非対称
となるパス構成においてもパスの切替を行うことができ
る。
【0039】また、請求項2の本発明は、現用パスと予
備パスとを示すペア情報及び入力パスと出力パスとを示
すルーティング情報を、上り方向と下り方向のそれぞれ
について個別に記憶した切替装置で構成されるパス切替
システムであって、一方の切替装置は、この切替装置内
のセレクタに対して最も優先順位の高い切替要求を切替
制御情報として、対向する切替装置に送信し、対向する
切替装置は、上り方向と下り方向について個別に行った
ブリッジの切替の正常終了または異常終了とブリッジの
選択位置を切替制御情報として応答することを特徴とす
るパス切替システムをもって解決手段とする。
【0040】また、請求項4の本発明は、現用パスと予
備パスとを示すペア情報及び入力パスと出力パスとを示
すルーティング情報を、上り方向と下り方向のそれぞれ
について個別に記憶した切替装置間で行うパス切替方法
であって、一方の切替装置から、この切替装置内のセレ
クタに対して最も優先順位の高い切替要求を切替制御情
報として、対向する切替装置に送信し、対向する切替装
置から、上り方向と下り方向について個別に行ったブリ
ッジの切替の正常終了または異常終了とブリッジの選択
位置を切替制御情報として応答することを特徴とするパ
ス切替方法をもって解決手段とする。
【0041】請求項2、4の本発明によれば、一方の切
替装置は、この切替装置内のセレクタに対して最も優先
順位の高い切替要求を切替制御情報として、対向する切
替装置に送信し、対向する切替装置は、上り方向と下り
方向について個別に行ったブリッジの切替の正常終了ま
たは異常終了とブリッジの選択位置を切替制御情報とし
て応答するので、上り方向と下り方向のパスの切替制御
を独立に行うことができ、その結果として、上り方向と
下り方向のパスを収容する伝送路数が非対称となるパス
構成においてもパスの切替を行うことができる。
【0042】また、請求項5の本発明は、電気レイヤで
切替制御を、光レイヤで切替をそれぞれ行い、光波パス
を切替単位として切替を行うことを特徴とする請求項3
または4記載のパス切替方法をもって解決手段とする。
【0043】請求項5の本発明によれば、上り方向と下
り方向の光波パスの切替制御を独立に行うことができ、
その結果、上り方向と下り方向のパスを収容する光波パ
ス数が非対称となる光波パス構成においても光波パスの
切替制御を行うことができる。
【0044】また、請求項6の本発明は、切り替え対象
のパスがATMレイヤのVPであり、前記切替制御情報
がAPSセルに含まれ、前記ペア情報は、現用VPの収
容される伝送路の伝送路番号及びVP識別子と、予備V
Pの収容される伝送路の伝送路番号及びVP識別子とか
らなる情報であり、前記ルーティング情報は、入力VP
の収容される伝送路の伝送路番号及びVP識別子と、出
力VPの収容される伝送路の伝送路番号及びVP識別子
とからなる情報であり、VP切替後には、当該ルーティ
ング情報を書き換えることを特徴とする請求項3または
4記載のパス切替方法をもって解決手段とする。
【0045】請求項6の本発明によれば、上り方向と下
り方向のVPの切替制御を独立に行うことができ、その
結果、上り方向と下り方向のVPを収容する伝送路数が
非対称となるVP構成例においてもVPの切替制御を行
うことができる。
【0046】また、請求項7の本発明は、切り替え対象
のパスがATMレイヤのVCであり、前記切替制御情報
がAPSセルに含まれ、前記ペア情報は、現用VPの収
容される伝送路の伝送路番号、VP識別子及びVC識別
子と、予備VPの収容される伝送路の伝送路番号、VP
識別子及びVC識別子とからなる情報であり、前記ルー
ティング情報は、入力VPの収容される伝送路の伝送路
番号、VP識別子及びVC識別子と、出力VPの収容さ
れる伝送路の伝送路番号、VP識別子及びVC識別子と
からなる情報であり、VP切替後には、当該ルーティン
グ情報を書き換えることを特徴とする請求項3または4
記載のパス切替方法をもって解決手段とする。
【0047】請求項7の本発明によれば、上り方向と下
り方向のVCの切替制御を独立に行うことができ、その
結果、上り方向と下り方向のVCを収容する伝送路数が
非対称となるVC構成例においてもVCの切替制御を行
うことができる。
【0048】また、請求項8の本発明は、リング網の各
セクションの両端に切替装置を設置して現用パス及び予
備パスを収容する場合の、現用パスの故障が発生したセ
クションの両端の切替装置が行うパス切替方法であり、
切替先としてそれぞれ隣接するセクションの反対方向回
りのパスへ折り返し接続することを特徴とする請求項3
ないし7のいずれか記載のパス切替方法をもって解決手
段とする。
【0049】請求項8の本発明によれば、リング網にお
いて現用パスの故障が発生したセクションで反対方向回
りのパスへ折り返し接続することにより切替を行うた
め、現用故障が発生したセクションを回避して故障切替
を行うことができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 [第1の実施の形態:1相の切替プロトコルを実装する
装置への適用例]第1の実施の形態は、切替要求のみを
切替制御情報として対向する切替装置に送信し、切替要
求に対する応答を行わない1相の切替プロトコルを実装
したSTMやATM方式の伝送装置への適用事例であ
る。
【0051】図1は、第1の実施の形態の切替装置1の
構成を示す図である。切替装置1は、スイッチ部11、
ルーティング情報保持部12、パス切替制御部13、ペ
ア情報保持部14、入力信号異常検出部15及び上位装
置IF部16を備えて構成される。スイッチ部11の各
入力ポート及び出力ポートには、それぞれ、複数の受信
IF及び送信IF部を介して、複数の伝送路が接続され
る。ルーティング情報保持部12には、入力パスと出力
パスとの対応関係が設定される。パス切替制御部13
は、ルーティング情報保持部12の設定を行うことで、
上り方向と下り方向のパスについて個別に、かつ最も優
先順位の高い切替要求にしたがってセレクタとブリッジ
の切替制御を行う。
【0052】ペア情報保持部14には、現用パスと予備
パスとの対応関係を示すペア情報が設定され、パス切替
制御部13によるルーティング情報保持部12の設定の
際に参照される。なお、ルーティング情報保持部12及
びペア情報保持部14は、上り方向と下り方向について
個別に情報が設定されるようになっている。入力信号異
常検出部15は、各受信IF部が検出した故障の情報に
基づいて、パス切替制御部13に対して種々の切替要求
を与える。上位装置IF部16は、オペレータが操作す
る上位装置から入力される切替コマンドを切替要求とし
てパス切替制御部13に与える。
【0053】図2、図3及び図4は、それぞれ第1の実
施の形態のパス構成例、現用パス故障時のパス切替例、
切替制御フロー図である。なお、本明細書に添付した図
面上では現用パスを実線で、予備パスを点線でそれぞれ
示す。図2及び図3において、切替装置1A、1Bは切
替装置1の構成を有するものとし、切替装置1Aから切
替装置1Bの方向を「上り」、その逆方向を「下り」と
する。
【0054】図2のように、切替装置1A、1B間に
は、伝送路番号11,12,13,14を付与された伝
送路(前の2者は上り伝送路、後の2者は下り伝送路)
が構成される。
【0055】伝送路番号11が付与された一方の上り伝
送路には、高優先クラスのトラヒックを伝送するため
の、パス識別子Baを付与された現用パスが収容され、
伝送路番号12を付与された他方の上り伝送路には、パ
ス識別子Bbを付与されたパスとして、高優先クラスの
予備パスまたは低優先クラスのパスが収容される。
【0056】伝送路番号13を付与された一方の下り伝
送路には、高優先クラスのトラヒックを伝送するため
の、パス識別子Bcを付与された現用パスが収容され、
伝送路番号14を付与された他方の下り伝送路には、パ
ス識別子Bdを付与されたパスとして、高優先クラスの
予備パスまたは低優先クラスのパスが収容される。
【0057】また、図2に示すように、通常では、切替
装置1Aのルーティング情報保持部12の上り出力側、
つまり切替装置1B側の設定にあっては、伝送路番号1
1及びパス識別子Baが組になり、また伝送路番号12
及びパス識別子Bbが組になっている。一方、上り入力
側の設定にあっては、伝送路番号01及びパス識別子A
aが組になり、また伝送路番号02及びパス識別子Ab
が組になっている。そして、これら4組の内、パス識別
子Aaの組とパス識別子Baの組同士、パス識別子Ab
の組とパス識別子Bbの組同士が対応づけられている。
【0058】また、切替装置1Bのルーティング情報保
持部12の上り入力側、つまり切替装置1A側の設定に
あっては、伝送路番号11及びパス識別子Baが組にな
り、また伝送路番号12及びパス識別子Bbが組になっ
ている。一方、上り出力側の設定にあっては、伝送路番
号21及びパス識別子Caが組になり、また伝送路番号
22及びパス識別子Cbが組になっている。そして、こ
れら4組の内、パス識別子Baの組とパス識別子Caの
組同士、パス識別子Bbの組とパス識別子Cbの組同士
が対応づけられている。
【0059】また、図2に示すように、切替装置1Bの
ルーティング情報保持部12の下り出力側、つまり切替
装置1A側の設定にあっては、伝送路番号13及びパス
識別子Bcが組になり、また伝送路番号14及びパス識
別子Bdが組になっている。一方、下り入力側の設定に
あっては、伝送路番号23及びパス識別子Ccが組にな
り、また伝送路番号24及びパス識別子Cdが組になっ
ている。そして、これら4組の内、パス識別子Bcの組
とパス識別子Ccの組同士、パス識別子Bdの組とパス
識別子Cdの組同士が対応づけられている。
【0060】また、切替装置1Aのルーティング情報保
持部12の下り入力側、つまり切替装置1B側の設定に
あっては、伝送路番号13及びパス識別子Bcが組にな
り、また伝送路番号14及びパス識別子Bdが組になっ
ている。一方、下り出力側の設定にあっては、伝送路番
号03及びパス識別子Acが組になり、また伝送路番号
04及びパス識別子Adが組になっている。そして、こ
れら4組の内、パス識別子Acの組とパス識別子Bcの
組同士、パス識別子Adの組とパス識別子Bdの組同士
が対応づけられている。
【0061】なお、パス識別子Ba、パス識別子Bcを
付与された各パスは、通常時に使用するように設定され
たものであり、慣用的に「現用パス」という。そして、
切替装置1Aがこれらパスを使用できるようになってい
る場合にあっては、切替装置1Aのブリッジの選択位置
(ブリッジ位置ともいう)は「現用」であるといい、同
様に、切替装置1Bのセレクタの選択位置(セレクタ位
置ともいう)は「現用」であるという。
【0062】一方、パス識別子Bc、パス識別子Bdを
付与された各パスは、通常時は使用しない予備のパスと
して設定されたものであり、慣用的に「予備パス」とい
う。そして、切替装置1Aがこのパスを使用できるよう
になっている場合にあっては、切替装置1Aのブリッジ
位置、切替装置1Bのセレクタ位置は「予備」であると
いう。
【0063】また、図示しないが、切替装置1A、1B
それぞれのペア情報保持部14には、かかる装置間セク
ションの上り方向について、その現用パスを示すものと
して伝送路番号11及びパス識別子Baの組と、上り予
備パスを示すものとして伝送路番号12及びパス識別子
Bbの組同士が対応づけられてペア情報をなしている。
【0064】一方、切替装置1A、1B間セクションの
下りについては、下り現用パスを示すものとして伝送路
番号13及びパス識別子Bcの組と、下り予備パスを示
すものとして伝送路番号14及びパス識別子Bdの組同
士が対応づけられてペア情報をなしている。
【0065】以下、上り伝送路の故障により、パス識別
子Baを付与された現用パスの信号が断たれた場合のパ
ス切替の動作を説明する。
【0066】先ず、装置内または装置間で伝送される情
報の内容とその符号を示す。なお、切替装置内部におけ
る「切替要求」は、切替要求の種類を示すものであっ
て、この種類を識別するための識別情報が含まれてい
る。
【0067】R1:セレクタに対する切替要求 R2:セレクタに対して最も優先順位の高い切替要求 R3:R2の切替要求を適用する系 R4:セレクタの選択位置 R5:対向するセレクタに対して最も優先順位の高い切
替要求 R6:R5の切替要求を適用する系 R7:対向する切替装置のセレクタの選択位置 R8:対向する切替装置のブリッジの選択位置 R9:ブリッジに対する切替要求 R10:ブリッジに対して最も優先順位の高い切替要求 R11:R10の切替要求を適用する系 R12:ブリッジ及び対向するセレクタ、つまり送信パ
スに対して最も優先順位の高い切替要求 R13:R12の切替要求を適用する系 R14:ブリッジの選択位置 R15:セレクタと対向する切替装置のブリッジの選択
位置の不一致警報 R16:ブリッジと対向する切替装置のセレクタの選択
位置の不一致警報
【0068】先ず、切替装置1Bの動作を説明する。伝
送路(伝送路番号11)が故障すると上り現用パス(パ
ス識別子Ba)の信号が断たれるので、入力信号異常検
出部15には、故障情報として、この信号断を検出結果
が入力される。すると、入力信号異常検出部15は、対
応する「現用の信号断」という切替要求R1をパス切替
制御部13へ与える。なお、パス切替制御部13へは、
入力信号異常検出部15が与える「現用の信号劣化」や
「両系正常(NoRequest)」、または上位装置IF部16
からの切替コマンド等の、他の種類の切替要求R1も入
力されるので、パス切替制御部13はステップS11
(切替要求の比較手段)で、これら入力される切替要求
R1同士を比較し、その中で最も優先順位の高い切替要
求である切替要求R2を、この例では入力信号異常検出
部15からの「現用パスの信号断」に決定し、またこの
切替要求を適用する系R3を「現用系」に決定する。
【0069】なお、「系」としては、主信号が伝送され
ている現用系、または、主信号が伝送されていない予備
系を選択できる。また、系R3は、対向する切替装置に
対して切替要求のみを送信することにより切替制御を行
う場合は省略できる。これらは全ての実施の形態に共通
である。
【0070】次に、ステップS12(セレクタ切替手
段)では、切替要求R2とこれを適用する系R3とにし
たがって、セレクタの選択位置を「現用」から「予備」
に切替える。具体的には、パス切替制御部13が、ペア
情報保持部14のペア情報を参照して、ルーティング情
報保持部12において、パス識別子Caの組とパス識別
子Bbの組同士を対応づけ、パス識別子Baの組に関す
る対応づけを解除する。続くステップS17(対向装置
へ切替制御情報を送信する手段)では、切替要求R2
「現用の信号断」と、系R3「現用系」と、セレクタの
選択位置R4「予備」と、ブリッジの選択位置R14と
を、切替制御情報として切替装置1Aに送信する。ここ
では、R14を「現用」として説明を続ける。
【0071】次に、この切替制御情報を受信した切替装
置1Aでの動作を説明する。なお、切替制御情報として
送信されたR2,R3,R4,R14は、切替装置1A
ではそれぞれ、R5,R6,R7,R8として認識され
る。
【0072】切替装置1Aは、先ずステップS13(切
替制御情報の妥当性の確認及び読み込み手段)で、切替
制御情報に符号誤りがないことを確認するとともに、切
替制御情報からR5,R6,R7,R8を読み込む。
【0073】次に、ステップS18(セレクタ位置と対
向装置のブリッジ位置の不一致検出手段)で、切替装置
1A自身のセレクタの選択位置R4と、S13で読み込
んだ切替装置1Bのブリッジ位置R8が不一致であるか
否かを検出する。R4、R7共に「現用」であるのでN
Oと判定されるが、YES(不一致)を数回続けて検出
した場合には、切替装置1Bへ不一致警報R15を送信
する。
【0074】さて、パス切替制御部13に対しては、ブ
リッジに対する切替要求R9が入力される。ステップS
14(切替要求の比較手段)では、パス切替制御部13
が、これら切替要求を比較し、その中で最も優先順位の
高い切替要求である切替要求R10を決定する。ここで
R10は「両系正常(NoRequest)」とする。
【0075】次に、ステップS15(切替要求の比較手
段)では、パス切替制御部13が、切替要求R10とR
5とを比較し、最も優先順位の高い切替要求である切替
要求R5を、ブリッジ及び対向するセレクタに対して最
も優先順位の高い切替要求R12として決定し、またR
6「現用系」を、この切替要求R12を適用する系R1
3として決定する。
【0076】次にステップS16(ブリッジ切替手段)
では、切替要求R12、この切替を適用する系R13に
したがって、ブリッジの選択位置を「現用」から「予
備」に切替える。具体的には、パス切替制御部13が、
ペア情報保持部14のペア情報を参照して、ルーティン
グ情報保持部12において、パス識別子Bbの組とパス
識別子Aaの組同士を対応づけ、パス識別子Abの組に
関する対応づけを解除する。
【0077】なお、切替後のブリッジの選択位置R14
は、前述したステップS17での切替制御情報として、
R2,3,4とともに切替装置1Bへと送信される。
【0078】また、ステップS19(ブリッジ位置と対
向装置のセレクタ位置の不一致検出手段)で、このブリ
ッジの選択位置R14と、S13で読み込んだ切替装置
1Bのセレクタ位置R7が不一致であるか否かを検出す
る。R14、R7共に「現用」であるのNOと判定され
るが、YES(不一致)を数回続けて検出した場合に
は、切替装置1Bへ不一致警報R16を送信する。
【0079】したがって、ステップS11〜S19の処
理により、図2に示すように、信号断が生じた上り方向
パスのセレクタとブリッジのみが現用から予備に切替え
られ、かつ故障が生じていない下り方向パスのセレクタ
とブリッジは現用を選択したままにすることができる。
【0080】なお、図5に示すように、切替制御フロー
においてS14とS15は省略することができる。この
場合、切替要求R12としてはR5を、適用する系R1
3としてはR6を、それぞれ無条件に適用することにな
る。
【0081】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態によれば、切替装置内のセレクタに対して最も優
先順位の高い切替要求、ブリッジの選択位置及びセレク
タの選択位置を切替制御情報として、対向する切替装置
に送信し、上り方向と下り方向のパスについて個別に、
かつ最も優先順位の高い切替要求にしたがってセレクタ
とブリッジの切替制御を行うので、上り方向と下り方向
のパスの切替制御を独立に行うことができ、その結果と
して、上り方向と下り方向のパスを収容する伝送路数が
非対称となるパス構成においてもパスの切替を行うこと
ができる。
【0082】[第2の実施の形態:2相の切替プロトコ
ルを実装する装置への適用例]第2の実施の形態では、
切替装置の構成、パスの構成及び現用故障時のパス切替
は、図1、図2及び図3に示すものと同様とし、切替方
法の違いを主として説明する。
【0083】図6は、第2の実施の形態の切替制御フロ
ー図である。具体的には、切替装置1Bのセレクタ位置
の切替制御と、切替装置1Aのブリッジ位置の切替制御
とを示す。以下に、第2の実施の形態において、装置内
または装置間で伝送される情報の内容とその符号を示
す。なお、これら符号及びステップの番号は、第1の実
施の形態とは別なものとして示す。
【0084】R1:セレクタに対する切替要求 R2:セレクタに対して最も優先順位の高い切替要求 R3:R2の切替要求を適用する系 R4:ブリッジに対する切替要求 R5:ブリッジに対して最も優先順位の高い切替要求 R6:セレクタ及びブリッジに対して最も優先順位の高
い切替要求 R7:切替要求に対する正常終了もしくは異常終了の応
答 R8:ブリッジの選択位置 R9:セレクタ位置 R10:セレクタとブリッジの選択位置の不一致警報
【0085】先ず、切替装置1Bの動作を説明する。上
り現用パス(パス識別子Ba)の信号が断たれると「現
用の信号断」という切替要求R1とがパス切替制御部1
3へ与えられる。パス切替制御部13はステップS11
(切替要求の比較手段)で、入力される切替要求R1同
士を比較し、その中で最も優先順位の高い切替要求であ
る切替要求R2を入力信号異常検出部15からの「現用
パスの信号断」に決定し、またこの切替要求を適用する
系R3を「現用系」に決定する。続くステップS12
(対向装置へ切替制御情報を送信する手段)では、切替
要求R2「現用の信号断」と、系R3「現用系」とを切
替制御情報として、切替装置1Aに送信する。
【0086】次に、この切替制御情報を受信した切替装
置1Aでの動作を説明する。先ず、ステップS13(切
替制御情報の妥当性の確認及び読み込み手段)で、切替
制御情報に符号誤りがないことを確認するとともに切替
要求R2「現用パスの信号断」とこの切替を適用する系
R3「現用系」とを読み込む。ステップS14(切替要
求の比較手段)では、入力される複数のブリッジの切替
要求R4を比較し、その中で最も優先順位の高い切替要
求である切替要求R5を、例えば「両系正常(NoReques
t)」と決定する。次に、ステップS15(切替要求の比
較手段)では、切替要求R2とR5を比較し、最も優先
順位の高い切替要求である切替要求R5「現用パスの信
号断」を、ブリッジ及びセレクタに対して最も優先順位
の高い切替要求R6として決定する。次にステップS1
6(ブリッジ切替手段)では、切替要求R6にしたがっ
て、ブリッジの選択位置を「現用」から「予備」に切替
える。具体的には、第1の実施の形態と同様にルーティ
ング情報保持部12を書き換える。次のステップS17
では、ステップS16の切替の結果を基に、切替要求に
対する正常終了もしくは異常終了を示す応答R7と、ブ
リッジの選択位置R8を切替制御情報として切替装置1
Bへ送信する。ここでは、応答R7は「正常終了」であ
るとする。
【0087】次に、この切替制御情報を受信した切替装
置1Bでの動作を説明する。ステップS18(切替制御
情報の妥当性の確認及び読み込み手段)で、切替制御情
報に符号誤りがないことを確認するとともに、この切替
制御情報から応答R7とブリッジの選択位置R8とを読
み込む。そして、ステップS19(セレクタ切替手段)
では、応答R7「正常終了」にしたがって、セレクタの
選択位置を「現用」から「予備」に切替える。具体的に
は、第1の実施の形態と同様にルーティング情報保持部
12を書き換える。
【0088】そして、ステップS20(セレクタ位置と
対向装置のブリッジ位置の不一致検出手段)で、セレク
タの選択位置R9と、S18で読み込んだ切替装置1A
のブリッジ位置R8が不一致であるか否かを検出する。
R9、R8共に「現用」であるのでNOと判定される
が、YES(不一致)を数回続けて検出した場合には、
切替装置1Aへ不一致警報R15を送信する。
【0089】したがって、ステップS11〜S20の処
理により、図2に示すように、信号断が生じた上り方向
パスのセレクタとブリッジのみが現用から予備に切替え
られ、かつ故障が生じていない下り方向パスのセレクタ
とブリッジは現用を選択したままにすることができる。
【0090】以上説明したように、本発明の第2の実施
の形態によれば、現用パスと予備パスとを示すペア情
報、及び、入力パスと出力パスとを示すルーティング情
報を、上り方向と下り方向のそれぞれについて個別に記
憶した切替装置間で行うパス切替方法において、一方の
切替装置から、この切替装置内のセレクタに対して最も
優先順位の高い切替要求及びこの切替要求を適用する系
を切替制御情報として、対向する切替装置に送信し、対
向する切替装置から、上り方向と下り方向について個別
に行ったブリッジの切替の正常終了または異常終了とブ
リッジの選択位置を切替制御情報として応答するので、
上り方向と下り方向のパスの切替制御を独立に行うこと
ができ、その結果として、上り方向と下り方向のパスを
収容する伝送路数が非対称となるパス構成においてもパ
スの切替を行うことができる。
【0091】[第3の実施の形態:WDM伝送装置への
適用例]図8は、第3の実施の形態の切替装置2の構成
を示す図である。具体的には、光クロスコネクト(以
下、光XCと記す)を備えたWDM方式の切替装置の構
成を示す図である。また、図9は、光波パス構成例を示
す図であり、図10は、光波パス切替例を示す図であ
る。
【0092】第3の実施の形態の切替装置2は、切替対
象のパスを光波パスとし、電気レイヤで切替制御を、光
レイヤで切替を行うように構成される。また、図1に示
す切替装置1の構成要素と同一のものには同一符号を付
し、異なる部分を主に説明する。
【0093】切替装置2は、切替装置1のスイッチ部1
1の代わりに、光波パスの切替を電気レイヤで行う光X
C部21を備え、光XC部21は、パス切替制御部13
に代わる光波パス切替制御部211を備えている。光波
パスの切替制御に用いる光XCは半固定のスイッチング
動作であるため、この光波パス切替制御部211は、パ
ス切替時においてルーティング情報保持部12の書き換
えだけでなく、直接的に光XC部21に対して切替制御
を行う。
【0094】また、切替装置2にあっては、送信IF部
や受信IF部と、伝送路(光ファイバ)との間に、光波
パスの合分波、つまり光レイヤでの多重分離、及び経路
制御を行う光多重分離部22を備える。なお、光波パス
の現用と予備のペア情報があらかじめ固定的に割当てら
れ、ペア情報保持部を参照しなくてもペアとなる予備の
光波パスが特定できる場合はペア情報保持部は必要な
い。
【0095】また、切替プロトコルの実装は、電気レイ
ヤのパスのパスオーバヘッドや切替制御用パスの設定、
もしくは光レイヤの光波パスのオーバヘッドや切替制御
用の光波パスの設定により行うことが可能である。な
お、第3の実施の形態のパスの切替制御は、第1の実施
の形態または第2の実施の形態と同様に行うことができ
る。
【0096】図9では、切替装置2Aから切替装置2B
への上り方向の光波パス数が1、切替装置2Bから切替
装置2Aの下り方向の光波パス数が3となっている。
【0097】切替装置2A、2B間には、伝送路番号1
1,12,13,14を付与された伝送路(前の2者は
上り伝送路、後の2者は下り伝送路)が構成される。上
り伝送路(伝送路番号11)には、高優先クラスのトラ
ヒックを伝送するための現用光波パス(光波パス識別子
λ101)が収容され、上り伝送路(伝送路番号12)
には、高優先クラスの予備光波パス(光波パス識別子λ
111)が収容される。下り伝送路(伝送路番号13)
には、高優先クラスのトラヒックを伝送するため、3つ
の現用光波パス(光波パス識別子λ201,202,2
03)が収容され、下り伝送路(伝送路番号14)に
は、高優先クラスの、3つの予備光波パス(光波パス識
別子λ211,212,213)が収容される。
【0098】図10に示すように、例えば、光波パス
(光波パス識別子λ201)に故障が生じた場合には、
第1の実施の形態または第2の実施の形態の切替制御が
行われるので、光波パス(光波パス識別子λ201)が
光波パス(光波パス識別子λ211)に切り替えること
ができる。この切替にあっては、切替装置2A(2B)
では、先ず光波パス切替制御部211が電気レイヤで光
波パスの切替制御を行い、そして、光XC部21が光レ
イヤで光波パスの切替を行う。
【0099】したがって、図10に示すように、故障が
生じた方向の光波パスのセレクタとブリッジのみが現用
から予備に切替えられ、かつ故障が生じていない他の光
波パスのセレクタとブリッジは現用を選択したままにす
ることができる。
【0100】以上説明したように、本発明の第3の実施
の形態によれば、電気レイヤで切替制御を、光レイヤで
切替をそれぞれ行い、光波パスを切替単位として切替を
行うようにしたので、上り方向と下り方向の光波パスの
切替制御を独立に行うことができ、その結果、上り方向
と下り方向のパスを収容する光波パス数が非対称となる
光波パス構成においても光波パスの切替制御を行うこと
ができる。
【0101】[第4の実施の形態:ATM伝送装置への
適用例]第4の実施の形態では、図1の切替装置1がA
TM伝送装置(この例でも切替装置1という)として構
成される。このため、切り替え対象のパスはATMレイ
ヤのVP(バーチャルパス)であり、上記実施の形態で
説明した切替制御情報がAPSセルに含まれる。また、
ペア情報は、現用VPの収容される伝送路の伝送路番号
及びVP識別子(VPI:Vertual Path Identifier)
と、予備VPの収容される伝送路の伝送路番号及びVP
識別子とからなる情報である。また、ルーティング情報
は、現在の入力VPの収容される伝送路の伝送路番号及
びVP識別子と、出力VPの収容される伝送路の伝送路
番号及びVP識別子とからなる情報である。そして、V
P切替後には、当該ルーティング情報を書き換えるよう
にする。
【0102】具体的には、図11に示すように、ATM
レイヤのVPを切替単位とするので、切替装置1(1
A、1B)のルーティング情報保持部12(VPルーテ
ィングテーブル)には、パス識別子の代わりにVP識別
子を設定すればよい。また、ペア情報保持部14には、
上り現用VPを示す、伝送路番号11及びVP識別子B
aの組と、上り予備VPを示す、伝送路番号12及びV
P識別子Bbの組同士が対応づけられてペア情報をなし
ている。また、下りについても同様にして、ペア情報が
設定されている。そして、ルーティング情報を書き換え
るようにしているので、例えば、上りの現用VP(VP
識別子Ba)に故障が生じたときであっても、下りのV
Pを切り替えることなく、故障したVPを予備のVP
(VP識別子Bb)に切り替えることができる。
【0103】なお、VPに収容されたVC(バーチャル
チャネル)を本発明のパスとして切替を行うときは、こ
のVCを収容するVPのVP識別子に、このVCのVC
識別子を対応づければよい。つまり、ペア情報は、現用
VPの収容される伝送路の伝送路番号、VP識別子及び
VC識別子と、予備VPの収容される伝送路の伝送路番
号、VP識別子及びVC識別子とからなる情報とすれば
よい。また、ルーティング情報は、入力VPの収容され
る伝送路の伝送路番号、VP識別子及びVC識別子と、
出力VPの収容される伝送路の伝送路番号、VP識別子
及びVC識別子とからなる情報とすればよい。なお、切
替制御情報がAPSセルに含まれるのは勿論である。そ
して、VP切替後には、当該ルーティング情報を書き換
えるようにすることでATM伝送装置としての機能を発
揮することができる。
【0104】したがって、本発明の第4の実施の形態に
よれば、上り方向と下り方向のVPとVCの切替制御を
独立に行うことができ、その結果、上り方向と下り方向
のVPを収容する伝送路数が非対称となるVP構成例、
もしくはVCを収容するVP数が非対称となるVC構成
においてもVPもしくはVCの切替制御を行うことがで
きる。
【0105】[第5の実施の形態:リング網への適用例]
図12は、切替装置をリング網に適用したときのパス切
替例を示す図である。N1〜N8は、それぞれ第1の実
施の形態の切替装置1をリング網のノードとして示すも
のである。このリング網の各セクションでは、図2、3
に示すように、例えば時計回り方向を上り方向、反時計
回りを下り方向として、各方向につき、現用パス及び予
備パスが構成される。なお、各ノードにあっては、時計
回り方向の現用パスに対して、反時計回り方向の予備パ
スを対応づけるようにペア情報が設定される。
【0106】図12(a)に示すように、ノードN2と
N3との間のセクションにおいて反時計回りの現用パス
が故障した場合、このパスを接続するN2とN3の切替
装置において、反時計方向回りの現用パスを時計方向回
りの予備パスに折り返し接続する。なお、図12(b)
に示すように、時計方向回りの現用パスに対しては故障
が発生していないため切替を行わない。また、反時計回
りの現用パスの故障が回復した場合は予備から現用へ切
戻しを行えばよい。
【0107】したがって、第5の実施の形態によれば、
リング網において現用パスの故障が発生したセクション
で反対方向回りのパスへ折り返し接続することにより切
替を行うため、現用故障が発生したセクションを回避し
て故障切替を行うことができる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上り方向と下り方向のパスの切替をそれぞれ独立に行う
ので、通過するトラヒック量に応じて、上り方向と下り
方向のパス数もしくは光波パス数を非対称にできる。ま
た、上りパスと下りパスに収容するトラヒック量が非対
称となる冗長パスにおいて、トラヒック量が少ない一方
のパスのパス収容効率を改善することができる。これ
は、本発明において従来の切替方法のような上りパスと
下りパスをあらかじめペアとして設定した伝送路もしく
は光波パスに収容する必要がなく、上り方向もしくは下
り方向のいずれか一方のパス収容伝送路もしくは光波パ
スに空き帯域がなくなっても、残り一方の空き帯域の存
在するパス収容伝送路もしくは光波パスに対しては、引
き続き新たな冗長パスを設定できるためである。
【0109】図13は、本発明における光波パスのパス
収容効率の改善効果を示す図である。図13は下り方向
の光波パスに収容するトラヒック量を上り方向に対して
1〜10倍に変化させた場合の上り方向で必要となる光
波パス数である。図13に示すように、上り方向の光波
パス数は、上り方向と下り方向のトラヒック量の非対性
が大きくなるにつれて必要光波パス数を少なくすること
ができ、従来のパス切替方法と比較して上り方向の光波
パスのパス収容効率を改善することができる。上り光波
パスの使用波長数の減少により、光合分波器、光増幅
器、光スイッチ等のネットワークコストの低減化が図れ
る。
【0110】なお、電気レイヤのパスを光波パスでな
く、直接伝送路に収容する場合においても、同様に上り
パスを収容する伝送路数を少なくすることができるた
め、伝送路コストの低減化が図れる。
【0111】また、本発明によれば、上りパスと下りパ
スを独立に切替を行うため、多重故障時におけるパスの
生き残り確率を改善することができる。ここで、故障発
生の原因であるレーザ光源、光送受信部、電子回路、増
幅器のような構成装置は、上りパスと下りパスでそれぞ
れ独立に異なった装置を使用するため、故障の発生箇所
は上り方向と下り方向の伝送路もしくは光波パス単位に
それぞれ独立に生じると仮定できる。従来方法では上り
パスと下りパスを同時に切替えるため、上りパスを収容
する光波パスのみに故障が発生しても、上りパスと下り
パスの切替を行なう。このため、上りパスの現用と下り
パスの予備に故障が発生すると、通信が行えなかった。
これに対して、本発明では上りパスの予備と下りパスの
現用を介して通信を行うことができる。したがって、本
発明では多重故障時におけるパスの生き残り確率を改善
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1及び第2の実施の形態の切替装置の構成を
示す図である。
【図2】第1及び第2の実施の形態におけるパス構成例
を示す図である。
【図3】第1及び第2の実施の形態における現用故障時
のパス切替例を示す図である。
【図4】第1の実施の形態における切替制御フロー図で
ある。
【図5】第1の実施の形態におけるS14とS15省略
時の切替制御フロー図である。
【図6】第2の実施の形態における切替制御フロー図で
ある。
【図7】第2の実施の形態におけるS114省略時の切
替制御フロー図である。
【図8】第3の実施の形態における光XC部を備えた切
替装置の構成を示す図である。
【図9】第3の実施の形態における光波パス構成例を示
す図である。
【図10】第3の実施の形態における光波パス切替例を
示す図である。
【図11】第4の実施の形態における現用VP故障時の
VP切替例を示す図である。
【図12】第5の実施の形態におけるリングに対するパ
ス切替例を示す図である。
【図13】本発明における光波パスの収容効率の改善効
果を示す図である。
【図14】従来のVP切替におけるVP構成例を示す図
である。
【図15】図14における通常時のVP設定例を示す図
である。
【図16】図14におけるVP切替例を示す図である。
【図17】従来のVP切替における切替制御フロー図で
ある。
【図18】従来のVP切替におけるAPSセルのセルフ
ォーマットを示す図である。
【図19】従来のVP切替におけるVPと予備VPのペ
ア情報保持部を示す図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,2,2A,2B 切替装置 11 スイッチ部 12 ルーティング情報保持部 13 パス切替制御部 14 ペア情報保持部 15 入力信号異常検出部 16 上位装置IF部 21 光XC部 22 光多重分離部
フロントページの続き Fターム(参考) 5K002 AA06 DA13 EA03 EA32 EA33 FA01 5K028 AA06 AA11 BB08 CC02 EE05 KK01 KK03 KK12 MM05 MM08 MM12 MM14 NN02 5K031 AA08 CA15 DA19 DB10 DB14 EB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現用パスと予備パスとを示すペア情報を
    上り方向と下り方向について個別に記憶する手段と、 入力パスと出力パスとを示すルーティング情報を上り方
    向と下り方向のそれぞれについて記憶する手段とを有
    し、 切替要求に際して、切替装置内のセレクタに対して最も
    優先順位の高い切替要求、ブリッジの選択位置及びセレ
    クタの選択位置を切替制御情報として、対向する切替装
    置に送信し、 上り方向と下り方向のパスについて個別に、かつ最も優
    先順位の高い切替要求にしたがってセレクタとブリッジ
    の切替制御を行うパス切替装置。
  2. 【請求項2】 現用パスと予備パスとを示すペア情報及
    び入力パスと出力パスとを示すルーティング情報を、上
    り方向と下り方向のそれぞれについて個別に記憶した切
    替装置で構成されるパス切替システムであって、 一方の切替装置は、この切替装置内のセレクタに対して
    最も優先順位の高い切替要求を切替制御情報として、対
    向する切替装置に送信し、 対向する切替装置は、上り方向と下り方向について個別
    に行ったブリッジの切替の正常終了または異常終了とブ
    リッジの選択位置を切替制御情報として応答することを
    特徴とするパス切替システム。
  3. 【請求項3】 現用パスと予備パスとを示すペア情報及
    び入力パスと出力パスとを示すルーティング情報を、上
    り方向と下り方向について個別に記憶した切替装置が行
    うパス切替方法であって、 切替要求に際して、切替装置内のセレクタに対して最も
    優先順位の高い切替要求、ブリッジの選択位置及びセレ
    クタの選択位置を切替制御情報として、対向する切替装
    置に送信し、 上り方向と下り方向のパスについて個別に、かつ最も優
    先順位の高い切替要求にしたがってセレクタとブリッジ
    の切替制御を行うことを特徴とするパス切替方法。
  4. 【請求項4】 現用パスと予備パスとを示すペア情報及
    び入力パスと出力パスとを示すルーティング情報を、上
    り方向と下り方向のそれぞれについて個別に記憶した切
    替装置間で行うパス切替方法であって、 一方の切替装置から、この切替装置内のセレクタに対し
    て最も優先順位の高い切替要求を適用する系を切替制御
    情報として、対向する切替装置に送信し、 対向する切替装置から、上り方向と下り方向について個
    別に行ったブリッジの切替の正常終了または異常終了と
    ブリッジの選択位置を切替制御情報として応答すること
    を特徴とするパス切替方法。
  5. 【請求項5】 電気レイヤで切替制御を、光レイヤで切
    替をそれぞれ行い、光波パスを切替単位として切替を行
    うことを特徴とする請求項3または4記載のパス切替方
    法。
  6. 【請求項6】 切り替え対象のパスがATMレイヤのV
    Pであり、前記切替制御情報がAPSセルに含まれ、前
    記ペア情報は、現用VPの収容される伝送路の伝送路番
    号及びVP識別子と、予備VPの収容される伝送路の伝
    送路番号及びVP識別子とからなる情報であり、前記ル
    ーティング情報は、入力VPの収容される伝送路の伝送
    路番号及びVP識別子と、出力VPの収容される伝送路
    の伝送路番号及びVP識別子とからなる情報であり、V
    P切替後には、当該ルーティング情報を書き換えること
    を特徴とする請求項3または4記載のパス切替方法。
  7. 【請求項7】 切り替え対象のパスがATMレイヤのV
    Cであり、前記切替制御情報がAPSセルに含まれ、前
    記ペア情報は、現用VPの収容される伝送路の伝送路番
    号、VP識別子及びVC識別子と、予備VPの収容され
    る伝送路の伝送路番号、VP識別子及びVC識別子とか
    らなる情報であり、前記ルーティング情報は、入力VP
    の収容される伝送路の伝送路番号、VP識別子及びVC
    識別子と、出力VPの収容される伝送路の伝送路番号、
    VP識別子及びVC識別子とからなる情報であり、VP
    切替後には、当該ルーティング情報を書き換えることを
    特徴とする請求項3または4記載のパス切替方法。
  8. 【請求項8】 リング網の各セクションの両端に切替装
    置を設置して現用パス及び予備パスを収容する場合の、
    現用パスの故障が発生したセクションの両端の切替装置
    が行うパス切替方法であり、切替先としてそれぞれ隣接
    するセクションの反対方向回りのパスへ折り返し接続す
    ることを特徴とする請求項3ないし7のいずれか記載の
    パス切替方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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