JP2003069211A - リフロー半田付け方法と装置 - Google Patents

リフロー半田付け方法と装置

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JP2003069211A
JP2003069211A JP2001260507A JP2001260507A JP2003069211A JP 2003069211 A JP2003069211 A JP 2003069211A JP 2001260507 A JP2001260507 A JP 2001260507A JP 2001260507 A JP2001260507 A JP 2001260507A JP 2003069211 A JP2003069211 A JP 2003069211A
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hot air
blowing
reflow soldering
board
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JP2001260507A
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Toshio Kinoshita
俊生 木下
Yoichi Nakamura
洋一 中村
Kunio Sakurai
邦男 櫻井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品を装着した基板を均一に加熱して電
子部品の温度分布を均一にすることができるリフロー半
田付け方法と装置を提供する。 【解決手段】 気体を加熱する加熱手段14と、加熱気
体を熱風として送風するファン12と、送風された熱風
を移動する基板1に向けて吹き出す複数のノズル穴10
を形成された可動吹き出しプレート21と、基板1の移
動方向と交差しかつ基板面に対して略垂直な面に沿う方
向に、基板面に対する熱風の吹き出し傾斜角を変化させ
るように可動吹き出しプレート21を揺動させる揺動体
22とを備え、基板1を移動させるとともに、基板面に
対する熱風の吹き出し傾斜角を変化させながら基板1に
向けて熱風を吹き出すことで、基板1を均一に加熱でき
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を装着し
た基板を熱風で加熱して半田を溶融することで電子部品
を半田付けするリフロー半田付け方法と装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線基板(以下、単に基板と記
す)に電子部品を表面実装する際には、電極接合部にク
リーム半田を塗布した基板に、必要に応じて接着材を介
して電子部品を装着して固定し、この電子部品を装着さ
れた基板をリフロー半田付け装置に供給し、基板を加熱
してクリーム半田中の半田を溶融し、電子部品を基板に
接合固定している。
【0003】基板にはサイズの異なる電子部品が混在し
て実装されているが、リフロー半田付け装置は、熱容量
の大きい大型の電子部品の昇温に合わせた設定した温度
プロファイルで加熱して半田付けするように構成されて
いる。また、熱風を基板に向けて均一に吹き付けるため
のノズル穴の位置は固定で、熱風は循環させるように構
成されている。
【0004】以下、図8、図9を参照して従来のリフロ
ー半田付け装置の構成例について説明する。図8におい
て、1は基板、2は基板1上にクリーム半田を介して搭
載された電子部品、3は基板1を移動経路に沿って搬送
する搬送手段である。搬送手段3は、基板1を支持する
支持ピン4が対向側面に突設された左右一対のチェーン
5と、これらチェーン5を移動自在に支持してその移動
経路を構成するガイドレール6と、チェーン5の駆動手
段(図示せず)を備えている。
【0005】7は上記搬送手段3が上下方向中間部を貫
通するように配置された外殻体であり、外殻体7内の搬
送手段3の上下に熱風加熱手段8、9が配設されてい
る。これら熱風加熱手段8、9は、この従来例では上下
対称形で実質的に同一構成であるため、以下、上部の熱
風加熱手段8についてのみ説明する。
【0006】熱風加熱手段8は、搬送手段3にて搬送さ
れる基板1に向けて熱風を均一に吹き付けるための複数
のノズル穴10を有する吹き出しヘッダ部11と、吹き
出しヘッダ部11の中央上部に配設され、吹き出しヘッ
ダ部11内に熱風を送風するファン12と、ファン12
の上部の吸込部13に配設された加熱手段14と、基板
1に吹き出した熱風を還流・循環させるように吹き出し
ヘッダ部11の左右両側壁と外殻体7の側壁7aとの間
に形成された還流通路15にて構成されている。
【0007】吹き出しヘッダ部11は、下面が開放され
るとともに中央上部にファン配設筒部17が形成された
ボックス体16と、このボックス体16の下面開口を覆
うとともに上記ノズル穴10を均等分散させて形成した
吹き出しプレート18にて構成され、かつ吹き出しプレ
ート18上に左右方向に延びる複数の整流板19が適当
間隔置きに配設されている。ファン12は、軸継手20
aを介して外殻体7上に配設されたモータ20に連結さ
れて駆動される。
【0008】以上の構成において、外殻体7内の空気又
はN2 ガスなどの不活性ガスを加熱手段14にて加熱
し、モータ20にてファン12を駆動すると、熱風が吹
き出しヘッダ部11内に吹き込まれ、整流板19の作用
も加わって吹き出しプレート18の全面に均等に熱風の
吹き出し圧力が作用し、吹き出しプレート18に形成さ
れた複数のノズル穴10から均等に熱風が吹き出す。こ
の状態で、搬送手段3にて基板1を搬送して外殻体7内
を通過させると、基板1が均一に加熱され、基板1とそ
の上に装着された電子部品2との間の半田が再溶融し、
基板1に電子部品2が半田付け固定される。
【0009】基板1を加熱した熱風は、矢印の如く還流
通路15を通ってファン12の吸込部13に吸い込まれ
て循環され、高い熱効率が確保されるとともに熱風が不
活性ガスからなる場合にはそのガス消費量が節約され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
リフロー半田付け装置の構成では、熱風を吹き出す複数
のノズル穴10を分散形成した吹き出しプレート18を
吹き出しヘッダ部11に固定した構成であるため、ノズ
ル穴10の直下部分ではノズル穴10から吹き出した熱
風が基板1又はその上の電子部品2に直接吹き付けられ
て加熱されるが、ノズル穴10の直下から外れた部分で
は基板1で跳ね返り、冷えて基板1上で対流している熱
風にて加熱されることになり、両者間で伝熱される熱エ
ネルギーに差が発生し、そのため電子部品2に温度むら
が発生し、ノズル穴10の下部に位置しない電子部品2
は昇温しにくいという問題があった。
【0011】一方、近年、鉛を含まない鉛フリー半田を
用いることが増えてきている。鉛フリー半田は溶融温度
が220℃と高いが、電子部品2には高温に長時間さら
すと破損する恐れのあるものがあるため、リフロー半田
付け時の基板1上の各電子部品2のトップ温度の差を1
0℃以下に抑えることが重要となっている。
【0012】しかるに、従来のリフロー半田付け装置の
構成では、上記のように基板1及びその上に装着された
電子部品2を均一に加熱し、トップ温度差を10℃以下
にすることができないという問題があった。
【0013】本発明は、上記従来の問題に鑑み、電子部
品を装着した基板を均一に加熱して電子部品の温度分布
を均一にすることができるリフロー半田付け方法と装置
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のリフロー半田付
け方法は、電子部品を装着した基板に熱風を供給して加
熱し、電子部品を半田付けするリフロー半田付け方法に
おいて、基板を移動させながら基板に向けて熱風を吹き
出すとともに、基板の移動方向と交差しかつ基板面に対
して略垂直な面に沿う方向に、基板面に対する熱風の吹
き出し傾斜角を変化させるものである。
【0015】また、本発明のリフロー半田付け装置は、
電子部品を装着した基板に熱風を供給して加熱し、電子
部品を半田付けするリフロー半田付け装置であって、気
体を加熱する加熱手段と、加熱気体を熱風として送風す
る送風手段と、送風された熱風を移動する基板に向けて
吹き出す複数のノズル穴を形成した吹き出し手段と、基
板の移動方向と交差しかつ基板面に対して略垂直な面に
沿う方向に、基板面に対する熱風の吹き出し傾斜角を変
化させるように吹き出し手段を動作させる手段とを備え
たとを備えたものである。
【0016】このような構成によれば、基板に向けて熱
風を吹き出して基板を加熱する際に、基板面に対する熱
風の吹き出し傾斜角を変化させることによって、熱風の
吹き出しにより熱風が吹き付けられる箇所が基板の移動
方向と交差する方向に移動するので、基板上の位置の異
なった電子部品においても温度分布を均一にできるとと
もに効率的に加熱でき、さらに吹き出して基板に当たっ
て冷えた熱風は吹き出し方向が基板面に対して傾斜した
時に基板の側方に向けて速やかに押し出されて新しい熱
風と絶えず置換されるので、一層均一かつ効率的に加熱
することができる。
【0017】また、吹き出し手段の動作速度を任意に可
変・設定できるようにすると、基板の移動速度や電子部
品の実装密度などに応じて動作速度を調整・設定するこ
とで、より均一かつ効率的に加熱することができる。
【0018】また、吹き出し手段を基板の移動方向に沿
う軸芯回りに揺動自在に支持するともに、吹き出し手段
を揺動駆動する手段を備えると、軸芯回りの揺動機構に
よって動作させるので高温状態の苛酷な条件でも、長期
にわたって安定した動作を簡単な構成にて確保すること
ができる。
【0019】また、吹き出し手段の揺動速度を、ノズル
穴の基板移動方向の1ピッチ分を基板が移動する間に略
1往復揺動以上行うように設定すると、ノズル穴のピッ
チ間隔分基板が移動する毎に吹き出し手段が少なくとも
1往復は移動することにより、基板の全面に確実に熱風
を直接吹き付けることができ、均一かつ効率的に加熱す
ることができる。
【0020】また、動作手段を備えた吹き出し手段は、
基板の移動経路の上下両側又は何れか一側に配設するこ
とができる。すなわち、上下両側に配設すると、基板の
両面を高い精度で均一に加熱することができる。一方、
基板の片面にのみ電子部品を実装していて他面側の温度
分布の均一性はそれほど要求されない場合には、片側だ
けでも必要な均一性を有するように加熱できるとともに
構成をそれだけ簡単にできる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のリフロー半田付け
方法と装置の一実施形態について、図1〜図5を参照し
て説明する。なお、全体構成は、図8、図9を参照して
説明した従来例のリフロー半田付け装置と同一であり、
同一の構成要素については、同一参照符号を付して説明
を省略し、主として相違点について説明する。
【0022】図1、図2において、本実施形態の吹き出
しヘッダ部11は、ボックス体16の下面開口が可動吹
き出しプレート21にて覆われている。この可動吹き出
しプレート21は、ボックス体16の基板移動方向に対
向する側壁の上部中央に配設された、軸芯が基板移動方
向に沿う支軸23回りに揺動可能な揺動体22にて基板
1の移動方向と直交する方向に揺動可能に支持されてい
る。ボックス体16の下端部内周には、揺動体22の揺
動動作を許容しつつ気体漏れを抑制するシール部材24
が配設されている。可動吹き出しプレート21には、図
3に示すように、熱風を基板1に向けて均等に吹き付け
るように複数のノズル穴10が、基板移動方向と直交す
る方向に延びる列状に複数列並列して、かつ基板移動方
向に各ノズル穴10が千鳥状配置となるように均等分散
させて形成されている。また、可動吹き出しプレート2
1上には、基板移動方向と直交する方向に延びる整流板
19が配設されている。
【0023】揺動体22の一端部には駆動リンク25の
一端が連結され、この駆動リンク25の他端がボックス
体16及び外殻体7の上壁又は下壁を貫通して、その上
に配設された回転円盤26の回転軸芯から偏芯した位置
に連結されている。回転円盤26は、装置フレーム7の
上壁又は下壁に設置された回転駆動手段27の出力軸2
7aに取付固定されており、回転駆動手段27には回転
円盤26を回転させることにより、駆動リンク25が上
下移動し、それに伴って揺動体22が支軸23回りに揺
動するように構成されている。
【0024】揺動体22の揺動速度は、回転駆動手段2
7の回転速度によって規定され、その回転速度は任意に
調整・設定可能に構成されている。また、揺動角は、回
転円盤26の回転軸芯と駆動リンク25の連結位置との
間の半径距離によって規定され、詳細構成は省略してい
るが、周知の構成にてその連結位置を調整設定可能に構
成されている。
【0025】以上の構成において、外殻体7内の空気又
はN2 ガスなどの不活性ガスを加熱手段14にて加熱
し、モータ20にてファン12を駆動すると、熱風が吹
き出しヘッダ部11内に吹き込まれ、整流板19の作用
も加わって可動吹き出しプレート21の全面に均等に熱
風の吹き出し圧力が作用し、可動吹き出しプレート21
に形成された複数のノズル穴10から均等に熱風が吹き
出す。この状態で、搬送手段3にて基板1を搬送して外
殻体7内を通過させると、基板1が均一に加熱され、基
板1とその上に装着された電子部品2との間の半田が再
溶融し、基板1に電子部品2が半田付け固定される。
【0026】このように基板1に向けて熱風を吹き出し
て基板1を加熱する過程において、回転駆動手段27を
駆動して揺動体22を揺動させ、基板面に対する熱風の
吹き出し傾斜角を変化させることにより、熱風の吹き出
しにより熱風が吹き付けられる箇所が基板1の移動方向
と交差する方向に移動する。そのため、基板1上の位置
の異なった電子部品2においても温度分布を均一にでき
るとともに効率的に加熱することができる。さらに、吹
き出して基板1に当たって冷えた熱風は、吹き出し方向
が基板面に対して傾斜した時に基板1の左右方向の側方
に向けて速やかに押し出されて新しい熱風と絶えず置換
されるので、一層均一かつ効率的に加熱することができ
る。
【0027】図4を参照して説明すると、回転円盤26
の回転に伴って駆動リンク25を介して揺動体22を矢
印A、Bの如く往復揺動させると、可動吹き出しプレー
ト21の基板1の表面に対する傾斜角αが変化し、ノズ
ル穴10から吹き出す熱風の方向が矢印C、Dの間で変
化する。これにより、各ノズル穴10から吹き出した熱
風が基板1やその上に装着された電子部品2の表面に当
たる位置が固定せず、基板1の全体に均一にわたるよう
に移動するため、基板1上の位置の異なった電子部品2
に対しても万遍なく熱風が吹き付けられる。また、例え
ば矢印Cの方向に熱風が吹き付けられた時には、基板1
や電子部品2に当たった熱風は主して矢印Eのように基
板1の一側方向を向き、全体として熱風は矢印Fのよう
に基板1の一側方向に向けて流出することになり、基板
1や電子部品2に当たって冷えた熱風が基板1上から確
実にかつ速やかに排出され、新しい熱風が効率的に供給
されることになる。かくして、基板1や電子部品2が均
一にかつ効率良く加熱され、トップ温度の精度が向上
し、その温度差を10℃以下に抑えることが可能とな
る。
【0028】このため、基板1上の電子部品2の全ての
半田接合部が効率的に加熱され、半田が均一に溶融する
とともに溶融に要する時間も短縮され、半田付けの不良
を防ぐことができる。また、このように均一加熱でき、
トップ温度の温度差を10℃以下に収めることができる
ことにより、鉛フリー半田のように溶融温度が220℃
程度の高い温度の場合でも、電子部品2の耐熱温度を越
えることなく、確実に半田付けすることが可能となる。
【0029】実稼働時においては、外殻体7内の雰囲気
を最適にするため、実際のリフロー工程に入る前に、加
熱手段14の温度、ファン12による熱風の流速や流
量、基板1のサイズ、基板1に対する電子部品2の搭載
量、基板1の搬送速度、予熱温度、リフロー温度、リフ
ロー時間などの基準値をデータ入力する。また、これら
入力データに基づいて揺動体22の揺動角度αや揺動速
度が自動的に設定される。こうして各種稼働条件を設定
した後、熱電対を複数箇所に取付けた基板1をリフロー
装置内に流して実際の温度プロファイルのデータを取
り、そのデータにより上記設定値の調整を行い、その後
製造工程に入る。
【0030】具体例を示すと、基板1の長さが150m
m、加熱炉及び冷却炉を含むリフロー装置の総長が15
00mm、リフロープロファイルを180秒で通過する
場合、最適な基板搬送速度は0.5m/分である。ま
た、基板1上の電子部品2が風で吹き飛ばされない風速
は5m/秒程度であり、可動吹き出しプレート21と基
板1間の平行時の距離は30mm前後が適切である。揺
動体22の揺動動作については、2〜20秒間で1往復
揺動するように回転駆動手段27の回転速度調整によっ
て揺動速度が可変される。また、揺動角度αは、可動吹
き付けプレート21が基板1上の電子部品2に接触しな
い範囲で設定可能であり、ノズル穴10の配置ピッチ、
穴サイズと形状に関連にして揺動角度αを変えることに
よって均一加熱を確保することができ、例えば±5〜1
0°の範囲内で設定される。
【0031】特に、可動吹き出しプレート21、すなわ
ち揺動体22の揺動速度は、ノズル穴10の基板移動方
向の1ピッチ分を基板1が移動する間に略1往復揺動以
上行うように設定するのが好適であり、そうするとノズ
ル穴10のピッチ間隔分基板1が移動する毎にノズル穴
10が少なくとも1往復は移動することにより、基板1
の全面に確実に熱風を直接吹き付けることができ、均一
かつ効率的に加熱することができる。例えば、ノズル穴
10の穴ピッチが15mm、基板1の搬送速度が400
mm/分の場合、2秒間で1往復するように設定するの
が好適であり、また熱風の吹き出し速度を3.8m/秒
程度にすることにより、基板1に当たって冷えた熱風を
各揺動動作毎に確実に基板1の両側に排出して効率的に
加熱することができる。
【0032】なお、基板1を加熱した後の熱風は、矢印
の如く還流通路15を通ってファン12の吸込部13に
吸い込まれて循環され、高い熱効率が確保されるととも
に熱風が不活性ガスからなる場合にはそのガス消費量が
節約される。
【0033】さらに、本実施形態では、回転駆動手段2
7による揺動体22の揺動速度、即ち可動吹き出しプレ
ート21の動作速度を任意に可変・設定できるようにし
ているので、基板1の移動速度や基板1における電子部
品2の実装密度などに応じて動作速度を調整・設定する
ことで、より均一かつ効率的に加熱することができる。
【0034】また、揺動体22と駆動リンク25と回転
円盤26と回転駆動手段27にて、可動吹き出しプレー
ト21を基板1の移動方向に沿う軸芯回りに揺動駆動す
るように構成しているので、高温状態の苛酷な条件で
も、長期にわたって安定した動作を簡単な構成にて確保
することができる。
【0035】なお、リフロー半田付け装置の全体構成
は、上記図1、図2に示したように外殻体7にてユニッ
ト化されている複数の加熱ユニット30を、図5に示す
ように、基板1の移動方向に並列して配設し、これら各
加熱ユニット30を貫通させて搬送手段3を配設して構
成されており、各加熱ユニット30が予備加熱室や本加
熱室とされ、基板1が搬送手段3にてこれらの加熱ユニ
ット30を通過することによって所定の温度プロファイ
ルで基板1が加熱され、リフロー半田付けされるように
構成されている。
【0036】上記実施形態では、基板1の搬送手段3の
上部と下部の熱風加熱手段8、9が共に、可動吹き出し
プレート21を備えている例を示したが、基板1の表面
にのみ電子部品1が実装され、基板1の表面側の温度分
布は高精度に均一にする必要があっても、裏面側は大略
均一であれば良いような場合には、図6に示すように、
搬送手段3の上部の熱風加熱手段8は可動吹き出しプレ
ート21を備え、搬送手段3の下部の熱風加熱手段9
は、図8に示した従来例と同様に固定の吹き出しプレー
ト18を備えた構成としてもよく、揺動体22などの揺
動機構が不要になるため構成が簡単になって安価に構成
することができる。
【0037】また、図7に示すように、搬送手段3の下
部の熱風加熱手段9を省略した構成とすることもでき
る。
【0038】
【発明の効果】本発明のリフロー半田付け方法及び装置
によれば、以上のように基板を移動させながら基板に向
けて熱風を吹き出すとともに、基板の移動方向と交差し
かつ基板面に対して略垂直な面に沿う方向に、基板面に
対する熱風の吹き出し傾斜角を変化させるようにしたの
で、熱風の吹き出しにより熱風が吹き付けられる箇所が
基板の移動方向と交差する方向に移動するので、基板上
の位置の異なった電子部品においても温度分布を均一に
できるとともに効率的に加熱でき、さらに吹き出して基
板に当たって冷えた熱風は吹き出し方向が基板面に対し
て傾斜した時に基板の側方に向けて速やかに押し出され
て新しい熱風と絶えず置換されるので、一層均一かつ効
率的に加熱することができる。
【0039】また、吹き出し手段の動作速度を任意に可
変・設定できるようにすると、基板の移動速度や電子部
品の実装密度などに応じて動作速度を調整・設定するこ
とで、より均一かつ効率的に加熱することができる。
【0040】また、吹き出し手段を基板の移動方向に沿
う軸芯回りに揺動自在に支持するともに、吹き出し手段
を揺動駆動する手段を備えると、軸芯回りの揺動機構に
よって動作させるので高温状態の苛酷な条件でも、長期
にわたって安定した動作を簡単な構成にて確保すること
ができる。
【0041】また、吹き出し手段の揺動速度を、ノズル
穴の基板移動方向の1ピッチ分を基板が移動する間に略
1往復揺動以上行うように設定すると、ノズル穴のピッ
チ間隔分基板が移動する毎に吹き出し手段が少なくとも
1往復は移動することにより、基板の全面に確実に熱風
を直接吹き付けることができ、均一かつ効率的に加熱す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるリフロー半田付け
装置の加熱ユニットを、基板移動方向に対して垂直に断
面した縦断面図である。
【図2】同実施形態のリフロー半田付け装置の加熱ユニ
ットを、基板移動方向に断面した縦断面図である。
【図3】同実施形態のリフロー半田付け装置の加熱ユニ
ットにおける吹き出しプレートの平面図である。
【図4】同実施形態のリフロー半田付け装置の加熱ユニ
ットにおける吹き出しプレートの動作説明図である。
【図5】同実施形態のリフロー半田付け装置を、基板移
動方向に断面した縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態におけるリフロー半田付
け装置の加熱ユニットを、基板移動方向に対して垂直に
断面した縦断面図である。
【図7】本発明のさらに別の実施形態におけるリフロー
半田付け装置の加熱ユニットを、基板移動方向に対して
垂直に断面した縦断面図である。
【図8】従来例のリフロー半田付け装置の加熱ユニット
を、基板移動方向に対して垂直に断面した縦断面図であ
る。
【図9】同従来例のリフロー半田付け装置の加熱ユニッ
トを、基板移動方向に断面した縦断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 電子部品 10 ノズル穴 12 ファン(送風手段) 14 加熱手段 21 可動吹き出しプレート 22 揺動体 25 駆動リンク 26 回転円盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 邦男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E319 AA03 BB05 CC49 CD35 GG03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を装着した基板に熱風を供給し
    て加熱し、電子部品を半田付けするリフロー半田付け方
    法において、基板を移動させながら基板に向けて熱風を
    吹き出すとともに、基板の移動方向と交差しかつ基板面
    に対して略垂直な面に沿う方向に、基板面に対する熱風
    の吹き出し傾斜角を変化させることを特徴とするリフロ
    ー半田付け方法。
  2. 【請求項2】 電子部品を装着した基板に熱風を供給し
    て加熱し、電子部品を半田付けするリフロー半田付け方
    法において、基板を移動させるとともに、基板面に装着
    した電子部品に対して熱風の吹き出し方向を経時的に変
    化させながら基板に向けて熱風を吹き出すことを特徴と
    するリフロー半田付け方法。
  3. 【請求項3】 電子部品を装着した基板に熱風を供給し
    て加熱し、電子部品を半田付けするリフロー半田付け方
    法において、基板を移動させるとともに、基板面に対す
    る熱風の吹き出し傾斜角を変化させながら基板に向けて
    熱風を吹き出すことを特徴とするリフロー半田付け方
    法。
  4. 【請求項4】 電子部品を装着した基板に熱風を供給し
    て加熱し、電子部品を半田付けするリフロー半田付け装
    置であって、気体を加熱する加熱手段と、加熱気体を熱
    風として送風する送風手段と、送風された熱風を移動す
    る基板に向けて吹き出す複数のノズル穴を形成した吹き
    出し手段と、基板の移動方向と交差しかつ基板面に対し
    て略垂直な面に沿う方向に、基板面に対する熱風の吹き
    出し傾斜角を変化させるように吹き出し手段を動作させ
    る手段とを備えたことを特徴とするリフロー半田付け装
    置。
  5. 【請求項5】 吹き出し手段の動作速度を任意に可変・
    設定できるようにしたことを特徴とする請求項4記載の
    リフロー半田付け装置。
  6. 【請求項6】 吹き出し手段を基板の移動方向に沿う軸
    芯回りに揺動自在に支持するともに、吹き出し手段を揺
    動駆動する手段を備えたことを特徴とする請求項4また
    は5記載のリフロー半田付け装置。
  7. 【請求項7】 吹き出し手段の揺動速度を、ノズル穴の
    基板移動方向の1ピッチ分を基板が移動する間に略1往
    復揺動以上行うように設定したことを特徴とする請求項
    6記載のリフロー半田付け装置。
  8. 【請求項8】 動作手段を備えた吹き出し手段は、基板
    の移動経路の上下両側又は何れか一側に配設したことを
    特徴とする請求項4〜7の何れかに記載のリフロー半田
    付け装置。
  9. 【請求項9】 電子部品を装着した基板に熱風を供給し
    て加熱し、電子部品を半田付けするリフロー半田付け装
    置であって、気体を加熱する加熱手段と、加熱気体を熱
    風として送風する送風手段と、送風された熱風を移動す
    る基板に向けて吹き出す複数のノズル穴を形成された吹
    き出し手段と、基板面に対する熱風の吹き出し傾斜角を
    変化させながら基板に向けて熱風を吹き出すように吹き
    出し手段を動作させる手段とを備えたことを特徴とする
    リフロー半田付け装置。
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