JP2003068280A - 電極用スラリー及びその製造方法、並びに電極の製造方法。 - Google Patents

電極用スラリー及びその製造方法、並びに電極の製造方法。

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孝裕 米山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 均一な塗膜とすることができる電極用スラ
リーを提供する。 【解決手段】 電極用活物質とバインダーと溶媒とを含
むスラリーを製造する際に、前記スラリーの調製段階又
は調整後に炭酸エステルを添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、リチウム二次電池等
の電極に使用する電極用スラリー及びその製造方法に関
する。また、本発明は電極の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム二次電池等の電池の電極製造方
法として、電極用活物質と結着剤と溶媒とを含む電極用
スラリー塗料(以下単に「スラリー」と称することがあ
る)を集電体上に塗布、乾燥する方法が知られている。
例えば、リチウム二次電池の正極活物質として、コバル
ト酸リチウムやマンガン酸リチウム、ニッケル酸リチウ
ム等のリチウムと遷移金属とを含む複合酸化物を使用す
ることが知られており、これと高分子結着剤とを溶媒に
分散・溶解してなるスラリーをアルミニウム等の集電体
基板上に塗布後、乾燥することによって、リチウム二次
電池用の正極が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に電極の製造にお
いては、塗膜の均一性が求められる。均一性とは、塗膜
の厚さ方向の均一性のみならず、塗膜面内方向での均一
性も含むものであり、単なる塗布装置を含む塗布方法の
改善だけでなく、スラリー塗料そのものの改良も求めら
れる。例えば、特開平11−86846号公報において
は、ポリフッ化ビニリデンに代表されるフッ素樹脂を結
着剤として用いた場合、スラリー粘度が経時的に上昇
し、これが安定した塗工の妨げになることが指摘されて
いる。
【0004】また、上記のような電極の製造方法におい
ては、往々にして、塗膜の面内での均一性が損なわれ
る、という問題も生じる。例えば、塗布後の塗膜の凝集
や集電体の反応による発泡により、塗膜が大きな空隙を
有する多孔性の膜となってしまい、極板の強度が大きく
低下することが特開平8−106897号公報等で指摘
されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するために鋭意検討した結果、スラリー中に炭
酸エステル(カーボネート)類を存在させることによっ
てスラリー粘度の安定性や塗膜の均一性を確保できるこ
とを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明の要旨
は、電極用活物質と結着剤と溶媒とを含む電極用スラリ
ーにおいて、さらに炭酸エステル類を含有することを特
徴とする電極用スラリーに存する。
【0006】また、本発明の他の要旨は、電極用活物質
と結着剤と溶媒とを含むスラリーの製造方法において、
前記スラリーの調製段階又は調整後に炭酸エステルを添
加することを特徴とする電極用スラリーの製造方法に存
する。さらに、本発明の他の要旨は、上記の方法で得ら
れた電極用スラリーを、集電体上に塗布・乾燥すること
を特徴とする電極の製造方法に存する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、スラリー中に添加又は存在させる炭酸
エステル類としては、炭酸結合を有する各種の有機化合
物を使用できるが、好ましくはスラリーの溶媒に溶解す
る化合物(例えば、溶媒として水を使用する場合水溶性
の炭酸エステル)を使用するのが好ましい。また、使用
する炭酸エステル類の分子量に特に制限はなく、100
以下の低分子量炭酸エステルからポリカーボネート類等
の高分子化合物まで、広く用いることができる。
【0008】使用する炭酸エステル類は、通常、下記一
般式(I)にて表すことができる。
【0009】
【化1】 A1−O−C(=O)−O−A2 (I) ここで、A1及びA2は、それぞれ独立に、アルキル基、
アルケニル基、アリール基、アラルキル基、アルコキシ
アルキル基、脂肪族複素環基、芳香族複素環基を表す。
または、A1とA2とは結合して、上記の置換基からさら
に水素原子を除いた2価の基を表す。これらA1及びA2
に使用できる置換基は、その水素原子の一部がハロゲン
原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ
基、シアノ基等の各種の置換基で置換されているものも
包含する。水酸基で置換するのは特に好ましい態様の1
つである。
【0010】A1及びA2に使用できるアルキル基として
は、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等の、炭
素数1〜6、好ましくは炭素数1〜3のアルキル基を挙
げることができる。A1及びA2に使用できるアルケニル
基としては、例えば、ビニル基、プロペニル基、ブテニ
ル基、ペンテニル基等の、炭素数2〜11、好ましくは
炭素数3〜6の鎖状又は環状のアルケニル基を挙げるこ
とができる。
【0011】A1及びA2に使用できるアリール基として
は、例えば、フェニル基、ナフチル基等の、炭素数6〜
10のアリール基を挙げることができる。A1及びA2
使用できるアラルキル基としては、例えば、フェニルメ
チル基、フェニルエチル基等の、炭素数7〜14のアラ
ルキル基を挙げることができる。A1及びA2に使用でき
るアルコキシアルキル基としては、例えば、メトキシメ
チル基、メトキシエチル基、エトキシメチル基、エトキ
シエチル等の、炭素数2〜11、好ましくは炭素数2〜
5のアルコキシアルキル基を挙げることができる。
【0012】A1及びA2に使用できる脂肪族複素環基と
しては、例えば、モルフォリン基、ピペリジン基等を挙
げることができる。A1及びA2に使用できる芳香族複素
環基としては、例えば、ピリジル基等を挙げることがで
きる。上記置換基の中でも、好ましいのはアルキル基で
ある。
【0013】好ましく使用できる炭酸エステル類の具体
例としては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネ
ート、メチルエチルカーボネート、エチレンカーボネー
ト、ビニレンカーボネート、プロピレンカーボネート、
1,3−ジオキサン−2−オン、イソブチレンカーボネ
ート、グリセリンカーボネート、ブチレンカーボネート
等を挙げることができる。
【0014】上記の炭酸エステル類は、無論複数種を併
用することができる。炭酸エステル類の添加量は、電極
用活物質に対して通常0.1〜50重量%であるが、好
ましくは0.5重量%以上、さらに好ましくは1重量%
以上とし、また好ましくは30重量%以下、さらに好ま
しくは20重量%以下とする。添加量が少なすぎると塗
膜の均一性の向上効果が不十分なことがあり、多すぎて
も上記向上効果の顕著な上昇が望めないばかりか、電池
特性を悪化させる傾向にある。
【0015】本発明において、電極活物質として使用す
る材料としては、例えば、リチウム二次電池の活物質と
して一般に使用されるリチウムと遷移金属との複合酸化
物や、グラファイト、コークス等の炭素材料など、各種
の粉体が使用できるが、好ましくは、塩基性を呈するも
のを使用する。このような材料を電極活物質として使用
した場合、特に集電体の反応によって発泡が生じやすい
等の原因で、塗膜の均一性が失われやすいので、その分
本発明の効果が顕著となる。このような観点から本発明
において特に好ましく使用される電極用活物質はリチウ
ムと遷移金属との複合酸化物である。上記複合酸化物に
含有される遷移金属としては、チタン、バナジウム、ク
ロム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅等各種の
ものを使用することができる。好ましく使用される遷移
金属は、マンガン、コバルト及びニッケル、特にニッケ
ルである。また、複数の遷移金属を含む複合酸化物を使
用することもできる。さらに、リチウム及び遷移金属以
外に、B、Mg、Ca、Al等の元素をさらに含有する
こともできる。
【0016】好ましく使用されるリチウム遷移金属複合
酸化物の組成としては、例えば、LiMnO2、LiM
24、LiCoO2、LiNiO2、LiMnXCoY
Z 2(0≦X<1、0≦Y<1、0≦Z<1、ただし
X、Y及びZが同時に0になることはない)等を挙げる
ことができる。遷移金属中のニッケル量が50原子%と
越えるような、ニッケルを主体としたリチウム遷移金属
複合酸化物は特に塩基性が高く、本発明において好まし
く使用される。
【0017】スラリー中の電極活物質の量は、溶媒を除
く固形分に対して、通常10重量%以上、好ましくは3
0重量%以上、さらに好ましくは50重量%以上し、ま
た、通常99重量%以下、好ましくは95%以下とす
る。含有量が少なすぎると容量等の電池特性上不十分と
なりやすく、多すぎると結着剤等の他の材料の使用量が
相対的に減る結果、塗膜の強度や電子伝導性等が悪化す
ることがある。
【0018】本発明において結着剤として使用する材料
としては、一般に電極の結着剤として使用される各種の
高分子材料を挙げることができる。具体的には、例え
ば、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレ
ン、フッ素化ポリフッ化ビニリデン、EPDM(エチレ
ン プロピレン ジエン三元共重合体)、SBR(スチ
レン ブタジエンゴム)、NBR(アクリロニトリル
ブタジエンゴム)、フッ素ゴム、ポリ酢酸ビニル、ポリ
メチルメタクリレート、ポリエチレン、ニトロセルロー
ス、カルボシキメチルセルロース等が挙げられる。無
論、これらの複数種を併用することができる。スラリー
中の結着剤の含有量は、溶媒を除く固形分に対して、通
常0.1重量%以上、好ましくは1重量%以上、さらに
好ましくは2重量%以上であり、通常80重量%以下、
好ましくは60重量%以下、さらに好ましくは40重量
%以下、最も好ましくは10重量%以下である。バイン
ダーの割合が低すぎると、活物質を十分に保持できずに
電極の機械的強度が不足し、サイクル特性等の電池性能
を悪化させることがあり、一方高すぎると電池容量や導
電性を下げることがある。
【0019】スラリー中には、必要に応じて、活物質及
び結着剤以外の固形分成分を含有させることができる。
例えば、活物質としてリチウム遷移金属複合酸化物を使
用した場合、電極の電子伝導性を向上させるために導電
剤を含有するこのが好まし。導電剤としては、天然黒
鉛、人造黒鉛等の黒鉛や、アセチレンブラック等のカー
ボンブラック、ニードルコークス等の無定形炭素等の炭
素材料を挙げることができる。スラリーの固形分中の導
電剤の割合は、通常0.01重量%以上、好ましくは
0.1重量%以上、さらに好ましくは1重量%以上であ
り、通常50重量%以下、好ましくは30重量%以下、
さらに好ましくは15重量%以下である。導電剤の割合
が低すぎると導電性が不十分になることがあり、逆に高
すぎると電池容量が低下することがある。
【0020】また、炭酸エステル類と共に、酸性化合物
と併用することも可能である。この場合に使用できる酸
性化合物としては、蟻酸、酢酸、シュウ酸、酒石酸等の
有機酸、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸を使用することが
できる。無論、二酸化炭素、ハロゲン化水素、硫黄酸化
物等の酸性ガスや、ハロゲン化アルミ類、酸無水物、酸
ハロゲン化物、硫酸エステル類等の酸性化合物を使用す
ることもできる。
【0021】スラリーの溶媒としては、特に制限はない
が、通常は各種の水性溶媒、有機溶剤が使用される。例
えば、水、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、酢酸メチル、1,3−ジメチル−2−イ
ミダゾリドン、γ−ブチロラクトン、ジメチルスルホキ
シド、アクリル酸メチル、ジエチルトリアミン、N−N
−ジメチルアミノプロピルアミン、エチレンオキシド、
テトラヒドロフラン等を挙げることができる。好ましく
は水である。また、水に分散剤、増粘剤等を加えてSB
R等のラテックスで活物質をスラリー化することもでき
る。
【0022】スラリー濃度は、通常1重量%以上、好ま
しくは5重量%以上、さらに好ましくは10重量%以
上、最も好ましくは20重量%以上であり、また、通常
99重量%以下、好ましくは95重量%以下、さらに好
ましくは90重量%以下、最も好ましくは80重量%以
下である。スラリー濃度が高すぎると、粘度が上がって
塗布しにくくなり、また低すぎると乾燥負荷が大きくな
る傾向にある。
【0023】スラリーの製造方法としては、固形分を構
成する各種成分を粉体混合した後、溶媒を加える方法、
溶媒と固形分を構成する各種成分を逐次混合する方法等
各種の方法を挙げることができる。例えば、炭酸エステ
ル類は、電極用活物質と結着剤と溶媒とを含むスラリー
を調製した後に添加することもでき、また、固形分成分
の少なくとも1つと混合後、バインダー等と共に溶媒に
混合する等スラリー調製段階において添加することもで
きる。
【0024】なお、炭酸エステル類は塩基性環境下にお
いて分解し、炭酸塩類、アルコール類、炭酸ガスまたは
これらの化合物が生成する際の中間体化合物を生じるこ
とがある。電極用スラリーを集電体上に塗布、乾燥する
ことによって電極を得ることができる。塗布の方法とし
ては、ロールコート、コンマコート、ドクターコート、
ドクターリバースコート、ダイコート等各種の方法を採
用することができる。
【0025】塗布の膜厚は、乾燥後の乾燥膜厚として、
通常1−1000μm、好ましくは10−200μm程
度である。厚すぎると導電性が低下する傾向にあり、薄
すぎると容量が低下する傾向にある。集電体の材料は、
特に制限はなく、使用する電池の種類や正負極の別に応
じて各種の金属(合金を含む)を使用することができ
る。例えば、本発明の好適な態様においては、電極用ス
ラリーとしてリチウム遷移金属複合酸化物と結着剤とを
含むスラリーを使用してリチウム二次電池用の正極を製
造するが、この場合、正極に使用する集電体の材質とし
ては、アルミニウム、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼
等が用いられるが、本発明の効果が顕著である点で好ま
しくはアルミニウムである。集電体の厚さは、通常1−
500μm、好ましくは5−200μm程度である。厚
すぎると電池全体としての容量が低下し、薄すぎると機
械的強度が不足することがある。
【0026】塗布、乾燥によって得られた電極は、通
常、活物質の充填密度を上げるためローラープレス等に
より圧密されるのが好ましい。得られた電極は、通常リ
チウム二次電池等の非水系二次電池の電極、特にはリチ
ウム二次電池の正極として使用することができる。
【0027】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例に限定されるものではない。 <実施例1>LiNiO2約80mol%から成るリチ
ウム−遷移金属酸化物100重量部とプロピレンカーボ
ネート15重量部とをポリエチレン容器中でよく振り混
ぜ、混合粉を得た。次にこの混合粉とアセチレンブラッ
ク、カルボキシメチルセルロース、およびポリテトラフ
ルオロエチレン微粒子から成り、水を溶媒とする分散ス
ラリーを、高回転分散混合機(スリーワンモーター)を
用いて調製した。なお、この時の固形分濃度は48重量
%、固形分中の成分比は、混合粉/アセチレンブラック
/カルボキシメチルセルロース/ポリテトラフルオロエ
チレン=90/8/1/1であった。続いて、このスラ
リーを減圧脱気した後に厚さ20μmのアルミ箔上に塗
布し、80℃で一時間乾燥することにより、膜厚60μ
mの塗布膜を得た。
【0028】この時のスラリーのpH値、発泡の有無を
表−1に示す。また、塗布面の形状は良好であり、電子
顕微鏡で観察した表面像を図1に示す。 <実施例2−3及び比較例1>添加する炭酸エステルの
種類と量を、プロピレンカーボネート4.5部(実施例
2)、エチレンカーボネート3部(実施例3)、添加せ
ず(比較例1)としたこと以外実施例1と同様にして、
電極を製造、評価した。結果を表−1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表−1、及び図−1,2から分かるよう
に、炭酸エステル類を添加することによって、塗料のp
Hが低下し、塗膜の均一性が向上することが分かる。
【0031】<実施例4、及び比較例2>LiNiO2
約80mol%のリチウム−遷移金属複合酸化物と、ア
セチレンブラックと、エチレンカーボネートとをポリフ
ッ化ビニリデンのN−メチルピロリドン溶液中に投入
し、高回転分散混合機(スリーワンモーター)を用いて
均一なスラリーとした。なお、このスラリーの固形分濃
度は50重量%、固形分中の成分比き混合粉/アセチレ
ンブラック/エチレンカーボネート/ポリフッ化ビニリ
デン=88/5/2/5であった(実施例4)。同時
に、エチレンカーボネートを含まないこと以外は実施例
4と同様のスラリーも調製した(比較例2)。これらを
それぞれポリエチレン製のサンプル瓶中に移した後密栓
し、室温6時間放置前後の粘度変化を比較した。なお粘
度は、CP−52型スピンドルを装着した、ブルックフ
ィールド社製のコーン/プレート型粘度計を用い、25
℃、5rpmで測定した。その結果を表−2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】表2から明らかなように、炭酸エステル類
を添加することによって、粘度上昇の抑制された安定し
たスラリーを得ることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、電極用の塗膜の均一性
を向上させることができる。その結果、電池の容量等各
種の電池特性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られた塗膜のSEM写真であ
る。
【図2】 比較例1で得られた塗膜のSEM写真であ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極用活物質と結着剤と溶媒とを含む電
    極用スラリーにおいて、さらに炭酸エステル類を含有す
    ることを特徴とする電極用スラリー。
  2. 【請求項2】 電極用活物質が、リチウムと遷移金属元
    素とを含む複合酸化物を有する請求項1に記載の電極ス
    ラリー。
  3. 【請求項3】 溶媒が水を含む請求項1又は2に記載の
    電極用スラリー。
  4. 【請求項4】 電極用活物質と結着剤と溶媒とを含むス
    ラリーの製造方法において、前記スラリーの調製段階又
    は調整後に炭酸エステルを添加することを特徴とする電
    極用スラリーの製造方法。
  5. 【請求項5】 炭酸エステル類の添加量が、電極用活物
    質に対して0.1〜50重量%である請求項4に記載の
    電極用スラリーの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の方法で得られた
    電極用スラリーを、集電体上に塗布・乾燥することを特
    徴とする電極の製造方法。
  7. 【請求項7】 集電体がアルミニウムからなる請求項6
    に記載の電極の製造方法。
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