JP2003068241A - 走査型電子線装置 - Google Patents

走査型電子線装置

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scanning electron
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electrode
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Akira Yonezawa
彬 米澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ磁界内に設置された試料からの二次電
子を複数の二次電子検出器により検出して試料表面の凹
凸を効果的に観察すること。 【解決手段】 単極磁界型レンズ4に上電極3a及び下
電極3bを組み込み、レンズの磁界内に試料5を設置す
るようにした走査型電子線装置10において、試料5及
びこれに対向する下電極3bに負の電圧を印加し、上電
極3aには、ゼロあるいは、正電圧を印加することによ
り、試料5から電子源1側の対物レンズ磁界空間に電子
線照射により試料5から放出される二次電子の螺旋運動
を抑えるための電界を生じさせるようにした。二次電子
を、分割型のMCPあるいは、光軸をはさんで設置され
た複数のシンチレーター型二次電子検出器により検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ビームによっ
て試料を走査することによって試料から生じた二次電子
を複数の二次電子検出器を用いて検出し、各検出器から
の信号を演算処理して試料の観察を行うようにした走査
型電子線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、微細化電子デバイスの形状検査
や観察のために、走査電子顕微鏡装置等の各種の電子線
装置が従来から用いられてきており、特に、近年におけ
る電子デバイスの超微細化に伴って、試料の立体感を把
握できる高分解能観察の必要性が高まっている。試料表
面の凹凸をSEM観察するための方法として、試料から
の二次電子と複数の検出器を用いる方法が公知である
(特公昭40−17999号公報)。
【0003】この従来の方法は、次の通りである。図1
0に示されるように、先ず、レンズにより細く集束され
た電子線101を偏向装置103により偏向させて試料
102面上を走査し、試料102より発生した反射電子
及び二次電子から成る後方散乱電子105を、試料法線
に対してほぼ対称に配置された検出器104a、104
bにより検出する。図11(a)で示される異種元素
A、Bから成る試料に矢印方向から電子線を走査させる
と、検出器104aで検出される信号は(b)のよう
に、また検出器104bで検出される信号は(c)のよ
うに変化することになる。斜面に対向している検出器1
04bの斜面からの検出信号は、検出器104aの検出
信号より大きくなる。これらの各検出信号の出力の減算
を減算回路106により行えば、図11の(d)に示さ
れるように、凹凸のみに依存する信号が得られる。さら
に積分回路107により積分すれば図11の(e)に示
されるように、試料表面の凹凸にほぼ等しい出力を得る
ことができ、表示装置108にて試料表面の凹凸形状を
観察でき、より立体感のある像を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、試料を
強いレンズ磁界内に設置する対物レンズにおいては、試
料を磁界内に設置しないタイプの通常の対物レンズより
分解能を向上させることができるが、試料からでた二次
電子は、図10のように検出器の方に向かわず、対物レ
ンズの強い磁場により、多数回光軸周囲に螺旋運動し、
電子源方向に巻き上げられた後、レンズ磁界が無くなっ
た所で四方に発散するため、電子源側に設けた検出器面
において試料から出たときの二次電子の方向性を識別す
ることは難しい。
【0005】すなわち、試料を強いレンズ磁界内に設置
する方式の従来の単極磁界型対物レンズは例えば特開平
3−1432号公報に開示されているように、図12に
示すような構成となっている。この構成によると、電子
源から出て光軸201方向(Z(mm))から入射した
一次電子線によって試料202から生じた二次電子線2
03は、電子源側に向かい二次電子検出器204により
検出される。
【0006】図13には、このレンズ内における、二次
電子線軌道のシミュレーション例が示されている(試料
位置をZ=−8mm、単磁極205の頂面位置をZ=0
とした)。レンズ磁界が大きい範囲(−8mm≦Z≦〜
0mm)では、二次電子が光軸(Z)に沿って螺旋運動
し、磁界が無くなる範囲(〜0mm<Z)で、四方に発
散している。図13から、試料上左側に出た二次電子と
右側に出た二次電子とは混じり合い、試料を出た時の方
向性が失われていることが判る。
【0007】このように、従来の装置では、試料から左
右方向に放出された二次電子が混じり合ってそれらの方
向性を特定するのが難しくなるため、対物レンズ通過後
の二次電子を電子源側に光軸に対称に設けた複数の検出
器により検出し、各検出器からの二次電子信号を演算し
ても、試料の凹凸形状を効果的に観察することが困難で
あるという問題点を有している。
【0008】本発明の目的は、従来技術における上述の
問題点を解決することができる走査型電子線装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、試料を強いレ
ンズ磁界内に設置する方式の対物レンズを用いた走査型
電子顕微鏡において、試料から放出される二次電子を複
数の検出器を用いて検出し、検出された信号により試料
の凹凸像を得たり、立体感を強調した高分解能像を得る
ことができるようにするため、対物レンズのレンズ磁極
先端部に電子線を通すことができる電極孔を有する上電
極及び下電極から成る一対の電極を設け、試料及びこれ
に対向する下電極に負の電圧を印加し、これにより電子
源側に設けられた上電極には、ゼロあるいは、正電圧を
印加するなどして、試料から電子源側の対物レンズ磁界
空間に二次電子を加速してその螺旋運動を抑えるための
電界を生じさせるようにしたものである。
【0010】この構成により、電子線照射により試料か
ら生じた二次電子が下電極の電極孔、及び上電極の電極
孔を通過後、光軸周囲にほぼ対称に設置された複数の二
次電子検出器に方向性を保って入射させることができ
る。この結果、各検出器からの信号に基づく演算処理を
実行することにより、試料の凹凸像を良好に観察するこ
とができ、立体感を強調した高分解能像を得ることがで
きる。
【0011】請求項1の発明によれば、レンズ磁極先端
部に光軸に沿って一対の電極を組み込むようにした対物
レンズの磁界内に試料を設置するようにした走査型電子
線装置において、試料及びこれに対向する一方の電極に
負の電圧を印加し、他方の電極には、ゼロあるいは、正
電圧を印加することにより、前記試料から電子源側の対
物レンズ磁界空間に電子線照射により前記試料から放出
される二次電子の螺旋運動を抑えるための電界を生じさ
せるようにしたことを特徴とする走査型電子線装置が提
案される。
【0012】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
において、前記一方及び他方の電極に前記二次電子を通
過させるための電極孔がそれぞれ設けられており、これ
らの電極孔を通過した二次電子を前記光軸周囲にほぼ対
称に設置された複数の二次電子検出器により検出するよ
うにした走査型電子線装置が提案される。
【0013】請求項3の発明によれば、請求項1の発明
において、前記一方及び他方の電極に前記二次電子を通
過させるための電極孔がそれぞれ設けられており、これ
らの電極孔を通過した二次電子を反射板に入射させ、該
反射板から生じた電子を、前記光軸周囲に設置された複
数の二次電子検出器により検出するようにした走査型電
子線装置が提案される。
【0014】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
において、前記反射板に仕切板を有するようにした走査
型電子線装置が提案される。
【0015】請求項5の発明によれば、請求項2、3、
4の発明において、前記複数の二次電子検出器からの各
信号に基づく演算によって前記試料の観察像を得るよう
にした走査型電子線装置が提案される。
【0016】請求項6の発明によれば、請求項1、2、
3、4又は5の発明において、前記試料及び前記他方の
電極に印加される負電圧値がほぼ同じである記載の走査
型電子線装置が提案される。
【0017】請求項7の発明によれば、請求項1、2、
3、4、5又は6の発明において、前記他方の電極が磁
性体である走査型電子線装置が提案される。
【0018】請求項8の発明によれば、試料に対向して
電極が設けられた対物レンズを有し、前記対物レンズの
レンズ磁界内に前記試料を設置するようにした走査型電
子線装置において、前記試料に負の電圧を印加し、前記
電極を前記負の電圧よりも高い電位とすることにより前
記試料から電子源側の対物レンズ磁界空間に電子線照射
により前記試料から放出される二次電子の螺旋運動を抑
えるための電界を生じさせるようにしたことを特徴とす
る走査型電子線装置が提案される。
【0019】請求項9の発明によれば、請求項8の発明
において、前記電極に前記二次電子を通過させるための
電極孔が設けられており、これらの電極孔を通過した二
次電子を前記光軸周囲にほぼ対称に設置された複数の二
次電子検出器により検出するようにした走査型電子線装
置が提案される。
【0020】請求項10の発明によれば、請求項8の発
明において、前記電極に前記二次電子を通過させるため
の電極孔が設けられており、これらの電極孔を通過した
二次電子を反射板に入射させ、該反射板から生じた電子
を、前記光軸周囲に設置された複数の二次電子検出器に
より検出するようにした走査型電子線装置が提案され
る。
【0021】請求11の発明によれば、請求項10の発
明において、前記反射板に仕切板を有するようにした走
査型電子線装置が提案される。
【0022】請求項12の発明によれば、請求項9、1
0又は11の発明において、前記複数の二次電子検出器
からの各信号に基づく演算によって前記試料の観察像を
得るようにした走査型電子線装置が提案される。
【0023】請求項13の発明によれば、請求項8、
9、10、11又は12の発明において、前記他方の電
極が磁性体である走査型電子線装置が提案される。
【0024】請求項14の発明によれば、試料をレンズ
磁界内に設置する方式の対物レンズを用いた走査型電子
線装置において、前記試料に負の電圧を印加し、前記試
料に対向するアース電位の磁極との間で、前記試料から
電子源側の対物レンズ磁場空間に電子線照射により前記
試料から放出される二次電子の螺旋運動を抑えるための
電界を生じさせるようにしたことを特徴とする走査型電
子線装置が提案される。
【0025】請求項15の発明によれば、請求項14の
発明において、前記電子線照射により前記試料から生じ
た二次電子が単磁極孔を通過後、光軸周囲に設置された
複数の二次電子検出器により検出されるようにした走査
型電子線装置が提案される。
【0026】請求項16の発明によれば、請求項14の
発明において、前記電子線照射により前記試料から生じ
た二次電子が単磁極孔を通過後、反射板に入射し、該反
射板から生じた電子が、前記光軸周囲に設置された複数
の二次電子検出器により検出されるようにした走査型電
子線装置が提案される。
【0027】請求項17の発明によれば、請求項16の
発明において、前記反射板に仕切板を有するようにした
走査型電子線装置が提案される。
【0028】請求項18の発明によれば、請求項15、
16又は17の発明において、前記複数の二次電子検出
器からの各信号に基づく演算によって前記試料の観察像
を得るようにした走査型電子線装置が提案される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0030】図1は、本発明による走査型電子線装置の
実施の形態の一例を一部断面して示す構成図である。走
査型電子線装置10は、微細化電子デバイスの形状検査
や観察のために用いられる装置であり、電子源1からの
電子ビームは加速されて光軸Xに沿って試料5に向けて
照射されており、偏向装置20によって電子ビームを試
料5上で観察のために走査させる構成となっている。偏
向装置20と試料5との間には、対物レンズとして単極
磁界型レンズ4が設けられており、これにより電子源1
からの電子ビームが細く集束され、試料5上において集
束せしめられている。
【0031】単極磁界型レンズ4は、磁極41の上方に
励磁コイル42を備えて成り、磁極41は、下端に電子
ビームを通過させるための磁極孔41Aaが設けられて
いる先端がややすぼまった円筒状の本体部41Aを有
し、本体部41Aの上端縁には断面L字状の張出部41
Bが径方向外側に向かって一体に延設されて成ってい
る。そして、本体部41Aと張出部41Bとによって囲
まれる環状空間内に励磁コイル42が収容されている。
【0032】この結果、単極磁界型レンズ4の試料5と
対向する先端部の単磁極4aと張出部41Bの張出端部
4bとの間に磁界が形成され、試料5は単磁極4aから
試料5方向に生じる強いレンズ磁界内に設置されてい
る。
【0033】以上のように構成されている単極磁界型レ
ンズ4のレンズ磁界の先端部分、すなわち、単磁極4a
の近傍には、上下一対の電極が組み込まれている。1つ
は試料5と単磁極4aとの間に配設された下電極3bで
ある。下電極3bは試料方向に向かって先細状の円錐台
形状である。下電極3b下端面の中央部には電子ビーム
を通過させるための電極孔3cが形成されている。なお
下電極3bは、電極孔3cを有する円筒形状、あるいは
円板形状でも良い。もう1つは下電極3bよりも電子源
1側に配設された上電極3aである。上電極3aは漏斗
状である。上電極3aはほぼ本体部41A内に収容され
るようにして配設されているが、上電極3aの下端3a
は磁極孔41Aaから試料5側に突出しており、単磁極
4aと下電極3bとの間に位置している。
【0034】以上のように設けられた下電極3bと試料
5とには略同一の負の電圧が印加され、上電極3aには
ゼロ又は正の電圧が印加され、これにより試料5から電
子源1の対物レンズ磁界空間に電界を生じさせている。
この電界は、電子ビームが試料5に照射されることによ
り生じた二次電子が単極磁界型レンズ4内に光軸Xに対
して対称となるように配置された一対の二次電子検出器
2a、2bに向かう際に試料5と単磁極4aとの間に生
じている磁界により生じる螺旋運動を抑えるように働
く。すなわち、試料5と下電極3bとは略同電位である
が、その電極孔3cのために上電極3aに与えたゼロ又
は正の電圧による電界の影響が下電極3bと試料5との
間の空間にまで及び、これにより二次電子が電子源1の
方向に加速されるので、対物レンズ磁界空間内における
二次電子の螺旋運動が抑えられる。
【0035】以上のようにして螺旋運動が抑えられた二
次電子は、上電極孔3aaおよび磁極孔41Aaを通過後、磁
界および電界がほとんどゼロの空間を方向性を保って直
進する。これにより、二次電子は、上電極3a頂部の上
側近傍に設けられた、二次電子検出器2a又は二次電子
検出器2bに到達することができる。このことにより、
図10及び図11に基づいて説明した原理に従って試料
5の凹凸を立体的に観察することが可能となる。二次電
子検出器2a、2bからの検出出力の処理は図10、図
11で説明したのと同様であるから、図1ではそれらの
検出出力の処理のための回路構成を示すのを省略する。
二次電子の方向性は、上電極3aと下電極3bとの間の
電位差を適宜に調節して二次電子軌道を調節することに
より制御することができる。なお、上述したように、二
次電子は電極孔3aa通過後ほぼ直進するので、上電極3a
は、二次電子の進路を妨げないような漏斗状に形成され
ている。
【0036】次に、より具体的な数値に基づいて図1の
構成による作用効果について説明する。
【0037】励磁コイル42の起磁力を1000AT、
上電極3aの電位を0V、下電極3bの電位を−0.9
kV、試料5の電位を−1kVとし、電子源1における
電子銃電圧を−2kVに設定し、試料5に一次電子を入
射エネルギー1kVで入射させるようにした場合につい
て説明する。
【0038】このようにして一次電子が試料5に照射さ
れると、試料5から生じる二次電子6a、6bは、単磁
極4aと試料5との間に既に説明したように生じている
電磁界の作用により加速されて上方に導かれる。ここで
は、下電極3bと試料5との間に100Vの電位差があ
るため、試料5及び試料5から電子源1側の空間にこれ
による電界が形成されている。この結果、試料5から放
出される初期エネルギー10eVの二次電子軌道は、図
2に示されるようになる。
【0039】二次電子6a、6bは光軸Xの周囲にほぼ
対称に設けられた二次電子検出器2a、2bにより検出
される。二次電子検出器2a、2bは例えば、分割型の
マイクロチャンネルプレート(MCP)で構成すること
ができる。分割型MCPは、ユニットとしては通常一体
で、二次電子入射面に後続するアノード面が分割されて
いるが、二次電子信号を別々に検出することが可能であ
るので、複数の二次電子検出器2a、2bとした。MC
Pは軸対称でかつ印加電圧が低いため、一次電子線への
影響が少なく、かつ比較的狭い空間に設置できるので、
図1に示すように、磁極41A本体内の光軸に比較的近
い位置に用いるのに都合がよい。右方向に放出された二
次電子6a、6a’は、光軸Xと交差した後、二次電子
検出器2aに向けた軌道を採り、二次電子検出器2aに
より検出される。また左方向に放出された二次電子6
b、6b’は同様にして二次電子検出器2bに向かう軌
道を採るため、二次電子検出器2bによって、二次電子
6a、6a’とは分離して検出される。従って、図10
で述べられているのと同様の原理で、試料5の表面の凹
凸を強調して、観察することができる。すなわち、二次
電子6a、6a’からなる信号を用い、二次電子6b、
6b’の信号を用いなければ試料上にて左に向いた斜面
が明るく右に向いた斜面が暗くなり、陰影のついた立体
感のある像が得られる。二次電子6b、6b’の信号と
の差を用いれば、さらに表面の凹凸を強調した立体感の
ある像をえることができる。また、二次電子6a、6
a’からなる信号と二次電子6b、6b’からなる信号
との和を用いれば、図12、図13で示した従来例で得
られると同様な立体感がなく組成が強調された像をえる
ことができる。
【0040】以上、具体的数値を示して、二次電子6
a、6bが方向性を保って二次電子検出器2a、2bに
向けて進むことができるように調整された一例を図2に
示したが、図2に示した二次電子6a、6bの軌跡は一
例にすぎず、他の態様も可能である。
【0041】図3には、下電極3bの電位を試料5と同
じ負電位−1kVにした場合の、二次電子軌道の様子が
示されている。この例では、光軸Xから大きな角度で左
方向に出た二次電子は光軸Xと2回ほど交差して、再び
左方向に進み、右方向に出た二次電子は光軸Xと2回ほ
ど交差して、再び右方向に進んでおり、方向性が保たれ
ていることが分かる。下電極3bの電位と試料5の電位
が同じであるので、図13に示した従来例のように、試
料5から放出された二次電子は多数回光軸と交差してそ
の方向性が失われる可能性があるが、実際には試料5付
近からその上方に存在する電界の作用を受け方向性が保
たれることになる。
【0042】図4には、試料5の上方の電界の大きさE
(V/mm)の様子が示されている。Z=0mmは、単
磁極4a位置、Z=−8mmは試料5の位置を示す。試
料5の面上の15V/mm程度から、上電極3a付近に
最大400V/mm程度の電界が生じている。試料5の
面上に電界が存在するのは、上電極3aが影響するため
である。図3に示されているように、光軸X付近の二次
電子は光軸と0.5mm位の距離で二次電子検出器方向
に向かい二次電子検出器2a、2bに設けられた一次電
子用の検出器孔2cを通過してしまうため検出が難し
い。この場合、下電極3bの電位を若干変更すると二次
電子軌道が変化し光軸X付近の二次電子を分散させるこ
とができる。
【0043】図5に、下電極3bの電位を、−1.01
kVにしたときの、二次電子軌道を示す。この場合、検
出器孔2hを通り抜ける光軸近傍の電子は図3の例に比
べ低減しており、検出効率が向上することになる。
【0044】なお、以上いずれの場合においても、上電
極3aに正電圧を印加して、二次電子軌道を調節するこ
とも可能である。下電極を磁極で構成した対物レンズの
場合にも同様に適用できる。
【0045】図6には、図1に示した下電極3bを磁性
体から成る下電極3b’とした場合の構成例を示す。図
6に示す走査型電子線装置10’のその他の部分は図1
に示した走査型電子線装置10の対応する各部分と同一
であるので、これらの同一部分には同一の符号を付して
説明を省略する。図6に示した構成の走査型電子線装置
10’の場合にも、試料5、上電極3a、下電極3bに
対応する電位を図1の場合と同様にして与えることによ
り、対物レンズ磁界空間に試料5から放出される二次電
子の螺旋運動を抑えるための電界を生じさせるように
し、これにより二次電子に所要の方向性を与えることが
できる。
【0046】以上述べた例の様に下電極電位と試料電位
を大きく異ならせないようにすれば、レジスト等の非導
電性の試料では帯電が少なく良好な観察ができることが
確認されている。導電性の試料に対しては、試料電位と
対向する電極電位を異ならせれば容易に試料に電界を生
じさせることができ、試料帯電なく観察できる。すなわ
ち、下電極に試料電位よりも高い電位すなわち、値の小
さい負電位、あるいはアース電位、あるいは正電位を印
加した場合には、上電極がなくても試料及び試料上方の
空間に下向きの電界が生じるため、図2と同様二次電子
の方向性が保たれ、表面の凹凸を観察することが可能で
ある。さらに下電極を省いた場合、試料に負電位を印加
して単磁極4aのアース電位との間で下向きの電界を生
じさせる様にすれば、上記同様二次電子の方向性が保た
れ、表面の凹凸を観察することが可能である。
【0047】図1及び図6に示した実施の形態において
は、いずれも、二次電子6a、6bを検出するための二
次電子検出器2a、2bを、分割型のマイクロチャンネ
ルプレート(MCP)として構成した場合について説明
した。しかし、本発明による走査型電子線装置の構成
は、他の型式の二次電子検出器を用いて構成することが
できる。
【0048】図7は、二次電子検出器として、図1に示
した分割型MCPの代わりに、通常のシンチレーター型
二次電子検出器を用いた場合の本発明の実施の形態が示
されている。図7の各部のうち、図1の各部に対応する
部分には同一の符号を付してそれらの説明は省略する。
シンチレーター型二次電子検出器2c、2dは、単極磁
界型レンズヨーク部を貫通し、光軸をはさんで対向して
設けられている。シンチレーター型検出器は、一般にM
CP検出器より安価で劣化しにくいという利点を備えて
いる。レンズ強度は図1に示した実施の形態の場合と同
一である。
【0049】図7において、右方向に放出された数eV
のエネルギーの二次電子6a、6a’及び左方向に放出
された二次電子6b、6b’は、電極孔3b、3a及び
磁極孔4aを通過した後、1kVに加速され、各々アー
ス電位とされている導電極の一対の略扇形の反射板8
a、8bに入射する。
【0050】図7及び図8から判る様に、反射板8a、
8bは円環状のプレート部材をなすように相互に接続さ
れており、これらの反射板8a、8bの接合部には、試
料5方向に突出した仕切板8cが設けられていると共
に、二次電子検出器2c、2dのシンチレーターに印加
された+10kV高電圧電界による非点収差の発生を防
ぐための防電筒9が反射板8a、8bに取り付けられて
いる。防電筒9は、反射板8a、8bによって形成され
る円環状プレート部材と同軸となるように設けられてお
り、これにより、電子源1からの電子ビームは反射板8
a、8b及び防電筒9に邪魔されずに試料5に到達でき
る構成となっている。
【0051】図8は、反射板8a、8b、仕切板8c、
防電筒9を試料5の方向から見た図である。反射板8a
より生じたさらなる二次電子7a、7a’は、仕切板8
cにより主に二次電子検出器2cの高電圧電界の作用を
受け加速され、該二次電子検出器2cにより検出され
る。反射板8bより生じたさらなる二次電子7b、7
b’は、同様にして二次電子検出器2dにより検出され
る。従って、図10を参照して説明したのと同様の原理
で、試料5の表面の凹凸を強調して検察することができ
る。
【0052】なお、実際には、右方向に出た二次電子6
a、6a’、及び左方向に出た二次電子6b、6b’は
レンズ磁界の作用を受けて光軸周囲に回転するので、こ
れらの二次電子が反射板に到達したときの位置は必ずし
も図8の8a、8bに示した位置になるとは限らない。
したがって、二次電子の回転角に応じて二次電子検出器
と仕切板の配置を適宜に設定すれば、右方向に放出され
た二次電子6a、6a’と左方向に放出された二次電子
6b、6b’を分離して検出できる。すなわち、仕切板
8cを、例えば図9に示すように、到達した二次電子の
位置に応じて光軸周りに回転させ二次電子検出器対向面
と傾斜して設置することで、上記右方向と左方向に出た
二次電子の分離検出が可能となり、画像上では左右方向
に陰影が生じる。さらに、陰影方向を画像上で所望の方
向に調整することも可能である。
【0053】図8、図9では、反射板8a、8bには仕
切板8cを設けた例について説明したが、反射板に仕切
板がない場合でも、陰影のある像がえられる。以下にこ
の理由を説明する。シンチレーター型二次電子検出器2
c及び2dには、二次電子を吸引するための+10kV
の高電圧が印加されている。図8から仕切板8cを除い
た場合において、2個の検出器のほぼ中央における電界
は、ほぼゼロであり、領域8aでは、二次電子検出器2
cの電界が強く、領域8bでは、二次電子検出器2dの
電界が強い。従って、反射板から出た数eVの二次電子
は、電界が強い方の二次電子検出器に吸引され、7a,
7b等とほぼ同じ軌道をとり検出される。すなわち、反
射板から出た二次電子は、仕切板があるのとほぼ同様
に、左右の二次電子検出器2a、2bにより検出され、
陰影のある像が得られる。但し、画像上における陰影の
方向は、上述のようにレンズ磁界による回転で一義的に
決まる。すなわち、左右方向でなく、例えば斜め方向に
陰影を生ずる。
【0054】図7、8、9の説明において、反射板から
生じた二次電子を検出する例について説明したが、試料
5からの二次電子を、反射板を介さずに、シンチレータ
ー型二次電子検出器2c、2dで、直接検出することも
可能である。図14は、試料から出た二次電子6のシミ
ュレーション軌道を示したものである。記号2c、2d
はシンチレーター型二次電子検出器、9は防電筒を示し
ている。上下電極の電位は0V、試料電位は−200V
である。試料から出た数eVの二次電子は、200V程
度に加速され、反射板に到達することなく、二次電子検
出器の高電位+10kVに吸引され、シンチレーター面
Aに入射し検出されている。図14では、光軸の右半分
の二次電子は、左半分の二次電子と同様に検出器2dで
検出されるが、図示されていない。また、試料電位が−
1kV程度であっても、シンチレーター型二次電子検出
器を斜め上方から、シンチレーター面が試料方向に向く
様に設置して、図1で示した様な二次電子軌道で、試料
からの二次電子を検出することも可能である。
【0055】図7に示した実施の形態では、二個の二次
電子検出器2c、2dを用いて二次電子を検出するよう
にした構成を示したが、例えば、4個の二次電子検出器
を用い反射板を仕切板により4個の領域に分割して二次
電子の検出を行う構成としても良い。この構成によれ
ば、左右方向に加え、前後方向の表面の凹凸を観察する
ことができる。また、図7に示した2個の二次電子検出
器は、必ずしも光軸をはさんで対向して設けなくとも良
い。その場合でも、上述の仕切板を適切に配置すること
により、試料表面の凹凸を強調して観察することができ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、試料をレンズ強磁界に
設置する対物レンズにおいて、試料及び試料より電子源
側の空間に電界を生じさせこれにより二次電子の螺旋運
動を抑えることにより、試料から生じた二次電子の方向
性を保ち、この二次電子を電子源側の光軸周囲に設置さ
れた複数の二次電子検出器により区分けして検出するよ
うにしたので、高分解能かつ、表面の凹凸形状を効果的
に観察することができる。また、二次電子の検出を、電
極孔を通過した二次電子を仕切り板を有する反射板に入
射させ、該反射板から生じた電子を、前記光軸をはさん
で対向する複数の二次電子検出器により検出するように
構成すれば、シンチレーター型の二次電子検出器を利用
でき、安価で長期に亘って使用できるので、安価で保守
コストが安く済む走査型電子線装置を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による走査型電子線装置の実施の形態の
一例を一部断面して示す構成図。
【図2】図1に示した走査型電子線装置における二次電
子軌道の一例を示すグラフ。
【図3】図1に示した走査型電子線装置における二次電
子軌道の別の例を示すグラフ。
【図4】図1における試料の上方の電界の大きさの様子
を示すグラフ。
【図5】図1に示した走査型電子線装置における二次電
子軌道のさらに別の例を示すグラフ。
【図6】本発明による走査型電子線装置の実施の形態の
他の例を一部断面して示す構成図。
【図7】本発明による走査型電子線装置の実施形態の他
の例を示す構成図。
【図8】図7で示した走査型電子線装置における反射
板、仕切板、二次電子検出器を光軸方向から見た図。
【図9】図7で示した走査型電子線装置において、二次
電子検出器対向面に対し傾斜して設置された仕切板を示
す図。
【図10】従来の走査型電子線装置を説明するための概
略構成図。
【図11】図10の走査型電子線装置において検出され
た信号の処理を説明するための図。
【図12】従来の単極磁界型対物レンズの一例を示す断
面図。
【図13】図12に示した単極磁界型対物レンズのレン
ズ内における二次電子線軌道のシミュレーション結果の
一例を示すグラフ。
【図14】図7に示した走査型電子線装置における二次
電子軌道の一例を示すグラフ。
【符号の説明】
1 電子源 2a、2b 二次電子検出器 2c、2d 二次電子検出器 2h 検出器孔 3a 上電極 3b 下電極 3c 電極孔 4 単極磁界型レンズ 4a 単磁極 5 試料 6a、6b 二次電子 10 走査型電子線装置 20 偏向装置 41 磁極 41A 本体部 41Aa 磁極孔 42 励磁コイル X 光軸

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ磁極先端部に光軸に沿って一対の
    電極を組み込むようにした対物レンズの磁界内に試料を
    設置するようにした走査型電子線装置において、 試料及びこれに対向する一方の電極に負の電圧を印加
    し、他方の電極には、ゼロあるいは、正電圧を印加する
    ことにより、前記試料から電子源側の対物レンズ磁界空
    間に電子線照射により前記試料から放出される二次電子
    の螺旋運動を抑えるための電界を生じさせるようにした
    ことを特徴とする走査型電子線装置。
  2. 【請求項2】 前記一方及び他方の電極に前記二次電子
    を通過させるための電極孔がそれぞれ設けられており、
    これらの電極孔を通過した二次電子を前記光軸周囲にほ
    ぼ対称に設置された複数の二次電子検出器により検出す
    るようにした請求項1記載の走査型電子線装置。
  3. 【請求項3】 前記一方及び他方の電極に前記二次電子
    を通過させるための電極孔がそれぞれ設けられており、
    これらの電極孔を通過した二次電子を反射板に入射さ
    せ、該反射板から生じた電子を、前記光軸周囲に設置さ
    れた複数の二次電子検出器により検出するようにした請
    求項1記載の走査型電子線装置。
  4. 【請求項4】前記反射板が仕切板を有するようにした請
    求項3記載の走査型電子線装置
  5. 【請求項5】 前記複数の二次電子検出器からの各信号
    に基づく演算によって前記試料の観察像を得るようにし
    た請求項2、3又は4記載の走査型電子線装置。
  6. 【請求項6】 前記試料及び前記他方の電極に印加され
    る負電圧値がほぼ同じである請求項1、2、3、4又は
    5記載の走査型電子線装置。
  7. 【請求項7】 前記他方の電極が磁性体である請求項
    1、2、3、4、5又は6記載の走査型電子線装置。
  8. 【請求項8】 試料に対向して電極が設けられた対物レ
    ンズを有し、前記対物レンズのレンズ磁界内に前記試料
    を設置するようにした走査型電子線装置において、 前記試料に負の電圧を印加し、前記電極を前記負の電圧
    よりも高い電位とすることにより前記試料から電子源側
    の対物レンズ磁界空間に電子線照射により前記試料から
    放出される二次電子の螺旋運動を抑えるための電界を生
    じさせるようにしたことを特徴とする走査型電子線装
    置。
  9. 【請求項9】 前記電極に前記二次電子を通過させるた
    めの電極孔が設けられており、これらの電極孔を通過し
    た二次電子を前記光軸周囲にほぼ対称に設置された複数
    の二次電子検出器により検出するようにした請求項8記
    載の走査型電子線装置。
  10. 【請求項10】 前記電極に前記二次電子を通過させる
    ための電極孔が設けられており、これらの電極孔を通過
    した二次電子を反射板に入射させ、該反射板から生じた
    電子を、前記光軸周囲に設置された複数の二次電子検出
    器により検出するようにした請求項8記載の走査型電子
    線装置。
  11. 【請求項11】前記反射板が仕切板を有するようにした
    請求項10記載の走査型電子線装置
  12. 【請求項12】 前記複数の二次電子検出器からの各信
    号に基づく演算によって前記試料の観察像を得るように
    した請求項9、10又は11記載の走査型電子線装置。
  13. 【請求項13】 前記他方の電極が磁性体である請求項
    8、9、10、11又は12記載の走査型電子線装置。
  14. 【請求項14】 試料をレンズ磁界内に設置する方式の
    対物レンズを用いた走査型電子線装置において、 前記試料に負の電圧を印加し、前記試料に対向するアー
    ス電位の磁極との間で、前記試料から電子源側の対物レ
    ンズ磁場空間に電子線照射により前記試料から放出され
    る二次電子の螺旋運動を抑えるための電界を生じさせる
    ようにしたことを特徴とする走査型電子線装置。
  15. 【請求項15】 前記電子線照射により前記試料から生
    じた二次電子が単磁極孔を通過後、光軸周囲に設置され
    た複数の二次電子検出器により検出されるようにした請
    求項14記載の走査型電子線装置。
  16. 【請求項16】 前記電子線照射により前記試料から生
    じた二次電子が単磁極孔を通過後、反射板に入射し、該
    反射板から生じた電子が、前記光軸周囲に設置された複
    数の二次電子検出器により検出されるようにした請求項
    14記載の走査型電子線装置。
  17. 【請求項17】 前記反射板が仕切板を有するようにし
    た請求項16記載の走査型電子線装置
  18. 【請求項18】 前記複数の二次電子検出器からの各信
    号に基づく演算によって前記試料の観察像を得るように
    した請求項15、16又は17記載の走査型電子線装
    置。
  19. 【請求項19】 前記二次電子検出器がMCPであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の走査型電子線装置。
  20. 【請求項20】 前記反射板は円環プレートであり、円
    環プレートより下側に前記円環プレートと同軸の防電筒
    が設けられていることを特徴とする請求項3記載の走査
    型電子線装置。
  21. 【請求項21】 前記円環プレート下側直径位置で、前
    記防電筒を除く位置に、前記プレートの下方に突き出る
    仕切り板が設けられていることを特徴とする請求項20
    記載の走査型電子線装置。
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