JP2003066401A - 液晶装置、液晶装置の製造装置及び製造方法 - Google Patents

液晶装置、液晶装置の製造装置及び製造方法

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JP2003066401A
JP2003066401A JP2001258218A JP2001258218A JP2003066401A JP 2003066401 A JP2003066401 A JP 2003066401A JP 2001258218 A JP2001258218 A JP 2001258218A JP 2001258218 A JP2001258218 A JP 2001258218A JP 2003066401 A JP2003066401 A JP 2003066401A
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Japan
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liquid crystal
substrate
mother glass
stage
glass substrate
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JP2001258218A
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English (en)
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Masayuki Yazaki
正幸 矢崎
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】貼り合わせ工程時のアライメント精度を向上さ
せる。 【解決手段】ステージ83は、載置されたマザーガラス
基板81を保持した後加熱する。これにより、マザーガ
ラス基板81の反りが抑制される。石英ヘッド86は、
対向基板82を保持してマザーガラス基板81上の対象
となる素子基板上に配置し、アライメントを施しながら
圧着する。更に、石英ヘッド86は、UV光源89から
の紫外線をシール材に照射して、光硬化させる。シール
材が光硬化するまでの間、マザーガラス基板81は加熱
されており、反りが抑制されているので、高いアライメ
ント精度での貼り合わせ固着が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶セルを構成す
る素子基板と対向基板との貼り合わせ処理に好適な液晶
装置、その製造装置及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶ライトバルブ等の液晶装置は、ガラ
ス基板、石英基板等の2枚の基板間に液晶を封入して構
成される。液晶ライトバルブでは、一方の基板に、例え
ば薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下、T
FTと称す)等の能動素子をマトリクス状に配置し、他
方の基板に対向電極を配置して、両基板間に封止した液
晶層の光学特性を画像信号に応じて変化させることで、
画像表示を可能にする。
【0003】TFTを配置したTFT基板と、TFT基
板に対向配置される対向基板とは、別々に製造される。
両基板は、パネル組立工程において高精度に貼り合わさ
れた後、液晶が封入される。
【0004】パネル組立工程においては、先ず、各基板
工程において夫々製造されたTFT基板と対向基板との
対向面、即ち、対向基板及びTFT基板の液晶層と接す
る面上に配向膜が形成され、次いでラビング処理が行わ
れる。次に、一方の基板上の端辺に接着剤となるシール
部が形成される。TFT基板と対向基板とをシール部を
用いて貼り合わせ、アライメントを施しながら圧着硬化
させる。シール部の一部には切り欠きが設けられてお
り、この切り欠きを介して液晶を封入する。
【0005】ところで、液晶セルの貼り合わせ工程にお
いては、シール材は、描画、或いはスクリーン印刷によ
って形成するようになっている。スクリーン印刷の場合
には、配向膜表面にスクリーンが接触することで、配向
に悪影響を与えると共に汚染の問題もあるので、現在は
ディスペンスによる描画方式が主流である。
【0006】貼り合わせ工程では、描画方式により素子
基板にシール材を形成した後、対向基板を貼り合わせ、
所定ギャップ長を与えるように圧着を行い、アライメン
トを施した後、固着するようになっている。シール材と
しては紫外線硬化で且つ熱硬化可能な接着材料を用い
る。
【0007】貼り合せの方式としては、多数の素子基板
を形成したマザーガラス基板と多数の対向基板を形成し
たマザーガラス基板同士を貼り合せる方法がある。この
ような大板組立方式は、高い生産性を得られる反面、複
数の表示ユニットを一括でアライメントすることから、
貼り合せ精度が低いという欠点がある。また、高度なセ
ル厚制御も困難であった。
【0008】また、各マザーガラス基板に夫々形成され
た複数の素子基板又は対向基板を分断して、単体の素子
基板と対向基板同士を貼り合わせる方式が採用されるこ
とがある。このような単板組立方式は、高度なセル厚制
御が可能で貼り合せ精度に優れているが、生産性が悪い
という欠点がある。
【0009】そこで、素子基板については、マザーガラ
ス基板投入時のサイズのままで処理を進めるアレイ製造
を採用し、単体に分断した対向基板をマザーガラス基板
上の複数の素子基板に貼り合わせるチップマウント方式
が採用されることがある。チップマウント方式は、高い
生産性、高度なセル厚制御及び高い貼り合わせ精度を得
ることができるという利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、貼り合わせ
工程においては、所定ギャップ長を得るために圧着を行
う。ところが、マザーガラス基板上の各素子基板に対向
基板をマウントして圧着しシール硬化する過程で、応力
が発生してしまい、マザーガラス基板に反りが生じる。
近年、マザーガラス基板は大型化し、マザーガラス基板
上に構成するプロジェクタ用の液晶パネルは小型化され
てきており、1枚のマザーガラス基板からの取れ個数は
増加している。即ち、マザーガラス基板上にマウントす
る対向基板の数が増加することから、マザーガラス基板
の反り量も大きくなる。この反りによって、アライメン
ト精度が低下してしまうという問題点があった。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、チップマウント方式による貼り合わせ時に
マザーガラス基板を加熱することで、反りを抑制してア
ライメント精度を向上させることができる液晶装置、液
晶装置の製造装置及び製造方法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る液晶装置の
製造装置は、第1の液晶基板が複数構成されたマザー基
板を保持すると共に前記マザー基板を加熱可能なステー
ジと、前記ステージ上の前記第1の液晶基板に第2の液
晶基板を貼り合わせて固着する固着手段とを具備したこ
とを特徴とする。
【0013】このような構成によれば、ステージはマザ
ー基板を保持して加熱する。この加熱によってマザー基
板の反りが抑制される。固着手段は、マザー基板に構成
されている第1の液晶基板上に第2の液晶基板を貼り合
わせて固着する。マザー基板の反りが加熱によって抑制
されているので、固着手段による固着のアライメント精
度を向上させることができる。
【0014】前記固着手段は、前記第2の液晶基板を保
持し、保持した前記第2の液晶基板を前記第1の液晶基
板に対向配置してアライメントを施しながら圧着し、前
記第2の液晶基板に形成されたシール材を光硬化させる
ヘッドを具備したことを特徴とする。
【0015】このような構成によれば、固着手段を構成
するヘッドは、第2の液晶基板を保持し、第1の液晶基
板に対向配置してアライメントを施しながら圧着し、シ
ール材を光硬化させる。これにより、第1,第2の液晶
基板の貼り合わせ、アライメント及び硬化が行われる。
【0016】前記ヘッドは、光透過性であって、前記ス
テージとの間で相対移動自在に構成されることを特徴と
する。
【0017】このような構成によれば、ヘッドを介して
光をシール材に供給することで、シール材を光硬化させ
ることができる。
【0018】前記ヘッドは、石英ヘッドであることを特
徴とする。
【0019】このような構成によれば、石英ヘッドを介
して紫外線領域の光をシール材に供給して、シール材を
光硬化させることができる。
【0020】本発明に係る液晶装置の製造方法は、第1
の液晶基板が複数構成されたマザー基板をステージ上に
保持すると共にステージ上の前記マザー基板を加熱する
手順と、前記ステージ上の前記第1の液晶基板に第2の
液晶基板を貼り合わせて固着する固着手順とを具備した
ことを特徴とする。
【0021】このような構成によれば、マザー基板はス
テージによって保持されて加熱される。この加熱によっ
てマザー基板の反りが抑制される。固着手順では、マザ
ー基板に構成されている第1の液晶基板上に第2の液晶
基板が貼り合わされて固着される。マザー基板の反りが
加熱によって抑制されているので、固着手順における固
着のアライメント精度は高い。
【0022】前記固着手順は、前記第2の液晶基板を保
持する手順と、保持した前記第2の液晶基板を前記第1
の液晶基板に対向配置してアライメントを施しながら圧
着する手順と、前記第2の液晶基板に形成されたシール
材を光硬化させる手順とを具備したことを特徴とする。
【0023】このような構成によれば、固着手順におい
ては、保持された第2の液晶基板が、第1の液晶基板に
対向配置され、アライメントが施されて圧着され、次い
で、シール材が光硬化される。
【0024】本発明に係る液晶装置は、上記液晶装置の
製造装置及び上記液晶装置の製造方法のいずれか1つに
よって製造されたことを特徴とする。
【0025】このような構成によれば、貼り合わせ処理
が高いアライメント精度で行われるので、表示品質が高
い。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1
の実施の形態に係る液晶装置の製造装置の概略を示す説
明図である。図2は液晶装置の画素領域を構成する複数
の画素における各種素子、配線等の等価回路図である。
図3はTFT基板等の素子基板をその上に形成された各
構成要素と共に対向基板側から見た平面図であり、図4
は素子基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封入する
組立工程終了後の液晶装置を、図3のH−H'線の位置
で切断して示す断面図である。また、図5は液晶装置を
詳細に示す断面図である。図6はパネル組立工程を示す
フローチャートである。図7は図6中の貼り合わせ工程
の具体的工程を示すフローチャートである。
【0027】本実施の形態は、マザーガラス基板のまま
で組立工程中の最初に行われる洗浄工程から最後に行わ
れる検査工程までを流動させ、液晶注入・封止後の検査
工程終了後に、各液晶セルを分断するアレイ製造による
チップマウント方式を採用した例について説明する。即
ち、チップマウント方式においては、貼り合わせ工程も
マザーガラス基板のままで行われる。本実施の形態にお
いては、マザーガラス基板をステージに保持固定すると
共に、ステージを加熱することで、マザーガラス基板に
発生する応力を低減し、アライメント時の反りを抑制す
るものである。
【0028】先ず、図2乃至図5を参照して、液晶パネ
ルの構造について説明する。
【0029】液晶パネルは、図3及び図4に示すよう
に、TFT基板等の素子基板10と対向基板20との間
に液晶50を封入して構成される。素子基板10上には
画素を構成する画素電極等がマトリクス状に配置され
る。図2は画素を構成する素子基板10上の素子の等価
回路を示している。
【0030】図2に示すように、画素領域においては、
複数本の走査線3aと複数本のデータ線6aとが交差す
るように配線され、走査線3aとデータ線6aとで区画
された領域に画素電極9aがマトリクス状に配置され
る。そして、走査線3aとデータ線6aの各交差部分に
対応してTFT30が設けられ、このTFT30に画素
電極9aが接続される。
【0031】TFT30は走査線3aのON信号によっ
てオンとなり、これにより、データ線6aに供給された
画像信号が画素電極9aに供給される。この画素電極9
aと対向基板20に設けられた対向電極21との間の電
圧が液晶50に印加される。また、画素電極9aと並列
に蓄積容量70が設けられており、蓄積容量70によっ
て、画素電極9aの電圧はソース電圧が印加された時間
よりも例えば3桁も長い時間の保持が可能となる。蓄積
容量70によって、電圧保持特性が改善され、コントラ
スト比の高い画像表示が可能となる。
【0032】図5は、一つの画素に着目した液晶パネル
の模式的断面図である。
【0033】ガラスや石英等の素子基板10には、素子
基板の段差形状を制御する為の溝11が形成されてい
る。この溝11上に遮光膜12及び第1層間絶縁膜13
を介してLDD構造をなすTFT30が形成されてい
る。溝11によって、TFT基板の液晶50との境界面
が平坦化される。
【0034】TFT30は、チャネル領域1a、ソース
領域1d、ドレイン領域1eが形成された半導体層に絶
縁膜2を介してゲート電極をなす走査線3aが設けられ
てなる。なお、遮光膜12は、TFT30の形成領域に
対応する領域、後述するデータ線6a及び走査線3a等
の形成領域、即ち各画素の非表示領域に対応した領域に
形成されている。この遮光膜12によって、入射光がT
FT30のチャネル領域1a、ソース領域1d及びドレ
イン領域1eに入射することが防止される。
【0035】TFT30上には第2層間絶縁膜14が積
層され、第2層間絶縁膜14上には中間導電層15が形
成されている。中間導電層15上には誘電体膜17を介
して容量線18が対向配置されている。容量線18は、
容量層と遮光層とからなり、中間導電層15との間で蓄
積容量を構成すると共に、光の内部反射を防止する遮光
機能を有する。半導体層に比較的近接した位置に中間導
電層15を形成しており、光の乱反射を効率よく防止す
ることができる。
【0036】容量線18上には第3層間絶縁膜19が配
置され、第3層間絶縁膜19上にはデータ線6aが積層
される。データ線6aは、第3及び第2層間絶縁膜1
9,14を貫通するコンタクトホール24a,24bを
介してソース領域1dに電気的に接続される。データ線
6a上には第4層間絶縁膜25を介して画素電極9aが
積層されている。画素電極9aは、第4〜第2層間絶縁
膜25,19,14を貫通するコンタクトホール26
a,26bにより容量線18を介してドレイン領域1e
に電気的に接続される。画素電極9a上にはポリイミド
系の高分子樹脂からなる配向膜16が積層され、所定方
向にラビング処理されている。
【0037】走査線3a(ゲート電極)にON信号が供
給されることで、チャネル領域1aが導通状態となり、
ソース領域1dとドレイン領域1eとが接続されて、デ
ータ線6aに供給された画像信号が画素電極9aに与え
られる。
【0038】一方、対向基板20には、TFTアレイ基
板のデータ線6a、走査線3a及びTFT30の形成領
域に対向する領域、即ち各画素の非表示領域において第
1遮光膜23が設けられている。この第1遮光膜23に
よって、対向基板20側からの入射光がTFT30のチ
ャネル領域1a、ソース領域1d及びドレイン領域1e
に入射することが防止される。第1遮光膜23上に、対
向電極(共通電極)21が基板20全面に亘って形成さ
れている。対向電極21上にポリイミド系の高分子樹脂
からなる配向膜22が積層され、所定方向にラビング処
理されている。
【0039】そして、素子基板10と対向基板20との
間に液晶50が封入されている。これにより、TFT3
0は所定のタイミングでデータ線6aから供給される画
像信号を画素電極9aに書き込む。書き込まれた画素電
極9aと対向電極21との電位差に応じて液晶50の分
子集合の配向状態が変化して、光を変調し、階調表示を
可能にする。
【0040】図3及び図4に示すように、対向基板20
には表示領域を区画する額縁としての遮光膜42が設け
られている。遮光膜42は例えば遮光膜23と同一又は
異なる遮光性材料によって形成されている。
【0041】遮光膜42の外側の領域に液晶を封入する
シール材41が、素子基板10と対向基板20間に形成
されている。シール材41は対向基板20の輪郭形状に
略一致するように配置され、素子基板10と対向基板2
0を相互に固着する。シール材41は、素子基板10の
1辺の一部において欠落しており、貼り合わされた素子
基板10及び対向基板20相互の間隙には、液晶50を
注入するための液晶注入口78が形成される。液晶注入
口78より液晶が注入された後、液晶注入口78を封止
材79で封止するようになっている。
【0042】素子基板10のシール材41の外側の領域
には、データ線駆動回路61及び実装端子62が素子基
板10の一辺に沿って設けられており、この一辺に隣接
する2辺に沿って、走査線駆動回路63が設けられてい
る。素子基板10の残る一辺には、画面表示領域の両側
に設けられた走査線駆動回路63間を接続するための複
数の配線64が設けられている。また、対向基板20の
コーナー部の少なくとも1箇所においては、素子基板1
0と対向基板20との間を電気的に導通させるための導
通材65が設けられている。
【0043】図2乃至図5の液晶装置は、図1の装置に
よって貼り合わされる。図1において、マザーガラス基
板81には、図5に示す素子基板10がアレイ状に複数
形成されている。マザーガラス基板81は、貼り合わせ
処理に際して、ステージ83上に載置される。ステージ
83は、平面状の表面に図示しない複数の開孔が形成さ
れており、この開孔を利用して、表面上のマザーガラス
基板81を真空吸着して保持することができるようにな
っている。
【0044】更に、本実施の形態においては、ステージ
83は、例えば図示しない電熱線等の加熱機構が埋設さ
れており、この加熱機構によって、表面を所定の温度に
昇温させて、表面上のマザーガラス基板81を加熱する
ことができるようになっている。
【0045】ステージ83の表面に対向して、ヘッド部
85が設けられる。ヘッド部85は図示しない支持部に
移動自在に支持されている。ヘッド部85は駆動部87
とこの駆動部87の下端に取り付けられた石英ヘッド8
6とを有する。石英ヘッド86は、図示しない複数の開
孔による真空吸着によって、対向基板82(図5の対向
基板20に相当)を保持することができるようになって
いる。
【0046】駆動部87は光ファイバ88を介してUV
光源89に接続されている。UV光源89は紫外線を発
生し、光ファイバ88を介してヘッド部85に供給す
る。駆動部87は、光ファイバ88を介して供給された
紫外線を石英ヘッド86から対向基板82と素子基板と
の間に配置されたシール材41(図3参照)に向けて照
射することができるようになっている。
【0047】また、駆動部87は、石英ヘッド86に吸
着された対向基板82を水平方向に移動させることでア
ライメントを施し、垂直下方に移動させることで対向基
板82を素子基板上に圧着することができるようになっ
ている。なお、本実施例では石英ヘッドに吸着された対
向基板を水平方向に移動させるアライメント方式につい
て説明したが、マザーガラス基板を吸着するステージ8
3を移動させることによるアライメント方式も可能であ
る。
【0048】次に、図6を参照して液晶セルの組立工程
について説明する。
【0049】TFT基板と対向基板とは、別々に製造さ
れる。上述したように、本実施の形態においては、TF
T基板投入工程から分断工程が行われるまでの間は、マ
ザーガラス基板上に形成された各TFT基板が分断され
ることなく一体的に処理されるいわゆるアレイ製造によ
るチップマウント方式が採用される。マザーガラス基板
81上には図3に示す素子基板(TFT基板)10と同
様の素子基板が、組立工程の前工程であるTFT基板工
程において複数形成されている。
【0050】ステップS1 においては、このように素子
がアレイ状に形成されているマザーガラス基板81が投
入される。一方、ステップS5 では、図3の対向基板2
0と同様のサイズに分断された対向基板82が投入され
る。
【0051】ステップS1 で用意されたマザーガラス基
板(TFT基板)81に対して、次のステップS2 で
は、配向膜16となるポリイミド(PI)を塗布する。
次に、ステップS3 において、マザーガラス基板81上
の各TFT基板表面の配向膜(配向膜16に相当)に対
して、ラビング処理を施す。そして、ステップS4 にお
いて洗浄を行う。ステップS4 の洗浄工程は、TFT基
板のラビング処理によって生じた塵埃を除去するための
ものである。
【0052】一方、対向基板については、ステップS5
で用意された対向基板に対して、次のステップS6 で
は、配向膜22となるポリイミド(PI)を塗布する。
次に、ステップS7 において、対向基板82表面の配向
膜(配向膜22に相当)に対して、ラビング処理を施
す。そして、ステップS8 において、洗浄を行う。ステ
ップS8 の洗浄工程は、対向基板82のラビング処理に
よって生じた塵埃を除去するためのものである。洗浄工
程が終了すると、ステップS9 において、シール材4
1、及び導通材65(図3参照)を形成する。シール材
41は、例えば、ディスペンス塗布によって形成され
る。なお、シール材をスクリーン印刷法によって形成し
てもよい。また、本実施例においてシール材は熱併用型
紫外線硬化型シール材を用いている。
【0053】次に、ステップS10で、マザーガラス基板
81の各素子位置において、夫々対向基板82を貼り合
わせて固着する。この貼り合わせ工程は後述する図7に
示す手順で行われる。次に、シール材41を硬化させて
形成された各空セルに、ステップS11において、シール
材41の一部に設けた切り欠きから液晶を封入し、切り
欠きを塞いで液晶を封止する。液晶封入工程では、圧力
の管理を行いながら、液晶封入量を制御し、セルギャッ
プを均一にする。こうして、マザーガラス基板81上に
複数の液晶パネルがアレイ状に形成されたアレイ基板8
0が得られる。最後に、ステップS12において、検査が
行われたアレイ基板80を液晶セル毎に分断して、図2
及び図3に示す液晶パネルを得る。
【0054】貼り合わせ工程においては、図7に示すよ
うに、先ずステップS21において、マザーガラス基板8
1をステージ83上に載置する。ステージ83は例えば
真空吸着によってマザーガラス基板81を固定保持す
る。次に、本実施の形態においては、ステージ83は、
ステップS22において、表面を昇温させて、ステージ8
3上のマザーガラス基板81を加熱する。なお、この加
熱処理は少なくともステップS26のUV(光)硬化処理
まで継続するようにしたほうがよい。
【0055】次に、石英ヘッド86の吸着面に対向基板
82を吸着させた状態で、ヘッド部85をマザーガラス
基板81上の対象となる素子基板上に移動させ、対向基
板82をマザーガラス基板81上にマウントする(ステ
ップS23)。次に、ステップS24において、ヘッド部8
5を水平方向に移動自在にして、アライメントを行いな
がら、ヘッド部85を下方に向けて加圧して対向基板8
2を素子基板に圧着させる(ステップS25)。ヘッド部
85の下方への加圧量は、ギャップ長を所定値に維持す
るように設定される。
【0056】アライメント及びセル厚が適正に制御され
ると、ステップS26においてUV硬化が行われる。UV
光源89が発生した紫外線は光ファイバ88を介して駆
動部87に供給され、駆動部87は石英ヘッド86から
紫外線をシール材41に照射する。これにより、シール
材41は紫外線硬化する。
【0057】1つの素子基板に対する対向基板の貼り合
わせ及びUV硬化が終了すると、次の素子基板につい
て、ステップS23〜ステップS26の処理を繰返す。な
お、各対向基板に対するシールディスペンスは各対向基
板のマザーガラス基板81へのマウント直前に行えばよ
い。こうして、マザーガラス基板81上の全ての素子基
板について、貼り合わせ及びUV硬化が行われる。
【0058】マザーガラス基板81は、対向基板82の
圧着及び硬化における応力によって、縁部側が上方(対
向基板82側)に反ろうとする特性を有する。しかしな
がら、本実施の形態においては、ステップS22において
ステージ83を加熱しており、応力による反りを抑制す
ることができる。従って、対向基板82のマウントから
アライメント、UV硬化までの間、マザーガラス基板8
1は全域が略ステージ83に密着して平面状となってお
り、高精度のアライメントが可能である。
【0059】マザーガラス基板81上の全ての素子基板
について、対向基板82の貼り合わせ、アライメント、
圧着、UV硬化が終了すると、次のステップS27におい
て、熱硬化が行われる。例えば、ステージ83の加熱処
理によって、アレイ基板80を加熱することで、シール
材41を熱硬化させる。
【0060】このように、シール材41は、UVの照射
によって光硬化するだけでなく、加熱によって熱硬化す
る特性を有する。しかし、本実施の形態においては、対
向基板82に対してシールディスペンスを施しているこ
とから、対向基板82をマザーガラス基板81上にマウ
ントするまでは、マザーガラス基板81に対する加熱処
理によってシール材が硬化することはなく、アライメン
ト作業を確実に行うことができる。
【0061】また、ステージ83によるステップS22の
加熱処理は、全ての素子基板についての貼り合わせ工程
の間、継続して行われる。従って、既に対向基板82が
貼り合わされた液晶セルについては、貼り合わせ工程が
終了するまでの間、シール材41に熱が印加されること
になり、シール材41の熱硬化が促進される。このた
め、ステップS27の熱硬化時に既にシール材41の熱硬
化が進行しているので、熱硬化に要する時間を短縮する
ことができる。これにより、生産性を向上させることが
可能である。
【0062】このように本実施の形態においては、貼り
合わせ工程に際して、マザーガラス基板81を加熱処理
しており、マザーガラス基板81の反りを抑制して、ア
ライメント精度を向上させることができる。また、マウ
ントされた対向基板82はUV照射と共にマザーガラス
基板81の反りを抑制するための加熱も行われるので、
本来の熱硬化前にある程度の熱硬化が行われる。従っ
て、熱硬化工程に要する時間を短縮することができる。
なお、本実施例のシール材41は熱併用型紫外線硬化型
シール材としたが、紫外線硬化型シール材としても良
い。ステージ83が加熱されているので、紫外線による
シール硬化速度を向上できる効果を有する。
【0063】また、本実施の形態においては、シール材
41を対向基板82側に形成している。シール材41を
マザーガラス基板81に形成する場合には、素子基板に
よってはシール材41の硬化までに長時間を要すること
がある。これに対し、各対向基板82に対するシール材
41の形成から貼り付け、アライメント、圧着及びUV
硬化に要する時間は、いずれの素子基板についても同様
に比較的短時間である。従って、シール材41が溶け出
して素子に悪影響を与えることが防止される。
【0064】(実施例1)第1の実施の形態に従って、
ステージ83を加熱した場合のマザーガラス基板81の
反り量及びシール材41の硬化度を測定した結果を示
す。表1は反り量を示し、表2はシールの硬化度を示
す。
【0065】表1は、ステージ83の温度を23°C
(室温、加熱なし)又は100°Cに設定し、マザーガ
ラス基板81の縁辺上におけるステージ83表面からマ
ザーガラス基板81底面までの距離を測定した結果を示
す。また、表2は、ステージ83の温度を23°C(室
温、加熱なし)又は100°Cに設定し、UV照射によ
る硬化エネルギーを600mJ/cm2として製造した
シール材41の熱硬化工程S27への投入前における硬
化度の結果を示す。なおシール材の硬化度はIRスペク
トルによって算出している。
【0066】 表1 ステージ温度 反り量 23°C 200μm 100°C 25μm 表2 ステージ加熱 硬化度(UV600mJ) 23°C(加熱なし) 75% 100°C 93% 上記表1及び表2に示すように、ステージ83の温度を
高くすると、常温の場合に比べて反り量が著しく低減さ
れている。また、シール材41の硬化度は低エネルギー
で、かつ熱硬化前に促進されることが分かる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、チ
ップマウント方式による貼り合わせ時にマザーガラス基
板を加熱することで、反りを抑制してアライメント精度
を向上させることができるという効果を有する。また、
シールの硬化速度を向上することが可能で、生産性を向
上させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る液晶装置の製
造装置の概略を示す説明図。
【図2】液晶装置の画素領域を構成する複数の画素にお
ける各種素子、配線等の等価回路図。
【図3】TFT基板等の素子基板をその上に形成された
各構成要素と共に対向基板側から見た平面図。
【図4】素子基板と対向基板とを貼り合わせて液晶を封
入する組立工程終了後の液晶装置を、図3のH−H'線
の位置で切断して示す断面図。
【図5】液晶装置を詳細に示す断面図。
【図6】パネル組立工程を示すフローチャート。
【図7】図6中の貼り合わせ工程の具体的工程を示すフ
ローチャート。
【符号の説明】
80…アレイ基板 81…マザーガラス基板 82…対向基板 83…ステージ 85…ヘッド部 86…石英ヘッド 89…UV光源
フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 FA01 FA03 FA04 FA05 FA16 FA26 FA30 HA01 HA08 MA20 2H089 MA03 NA24 NA38 NA42 NA44 NA60 QA04 QA16 TA01 TA06 TA09 5C094 AA03 AA42 AA43 BA43 DA12 GB01 5G435 AA17 BB12 KK02 KK05 KK09 KK10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の液晶基板が複数構成されたマザー
    基板を保持すると共に前記マザー基板を加熱可能なステ
    ージと、 前記ステージ上の前記第1の液晶基板に第2の液晶基板
    を貼り合わせて固着する固着手段とを具備したことを特
    徴とする液晶装置の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記固着手段は、前記第2の液晶基板を
    保持し、保持した前記第2の液晶基板を前記第1の液晶
    基板に対向配置してアライメントを施しながら圧着し、
    前記第2の液晶基板に形成されたシール材を光硬化させ
    るヘッドを具備したことを特徴とする請求項1に記載の
    液晶装置の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記ヘッドは、光透過性であって、前記
    ステージとの間で相対移動自在に構成されることを特徴
    とする請求項2に記載の液晶装置の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記ヘッドは、石英ヘッドであることを
    特徴とする請求項3に記載の液晶装置の製造装置。
  5. 【請求項5】 第1の液晶基板が複数構成されたマザー
    基板をステージ上に保持すると共にステージ上の前記マ
    ザー基板を加熱する手順と、 前記ステージ上の前記第1の液晶基板に第2の液晶基板
    を貼り合わせて固着する固着手順とを具備したことを特
    徴とする液晶装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記固着手順は、前記第2の液晶基板を
    保持する手順と、 保持した前記第2の液晶基板を前記第1の液晶基板に対
    向配置してアライメントを施しながら圧着する手順と、 前記第2の液晶基板に形成されたシール材を光硬化させ
    る手順とを具備したことを特徴とする請求項5に記載の
    液晶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記請求項1乃至請求項4に記載の液晶
    装置の製造装置及び上記請求項6及び請求項7に記載の
    液晶装置の製造方法のいずれか1つによって製造された
    ことを特徴とする液晶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100361010C (zh) * 2005-01-28 2008-01-09 广辉电子股份有限公司 基板组装方法及其装置

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