JP2003065672A - 配膳車 - Google Patents
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Abstract
きるようにする。 【解決手段】 温冷蔵室の組における冷蔵室22の隣り
に、別の収納室23が設けられる。収納室23の一方の
壁面は、冷蔵室22と共用する冷却ダクト15で構成さ
れ、他方の壁面にはヒータパネル26Bが張られる。収
納室23が温蔵室として使用される場合は、冷却ダクト
15の表面に断熱パネル50が装着されるとともに、ヒ
ータパネル26Bがオンされる。収納室23側への冷気
の吹き出しが阻止され、また冷蔵室22内の冷熱との熱
交換も阻止されつつ、収納室23内がヒータパネル26
Bによって効率良く加熱される。収納室23が冷蔵室と
して使用される場合は、断熱パネル50が外されて冷却
ダクト15の表面が開放されるとともに、ヒータパネル
26Bがオフとされる。吹出口37を介して、収納室2
3内に冷気が循環供給されて冷却される。
Description
いる配膳車に関する。
しい。これは、底面に車輪を備えた断熱箱からなる本体
内に、断熱性の仕切壁を挟んで一対の温蔵室と冷蔵室と
が形成され、温食と冷食とを分けて載せたトレイが仕切
壁を貫通して温蔵室と冷蔵室とに跨って収容されること
で、温食は保温状態に、冷食は保冷状態にそれぞれ貯蔵
して運搬できるようになっている。なお、この種の温冷
配膳車は、特開平8−33524号公報等に記載されて
いる。
等の汁物が添えられる場合があるが、汁物等を予め所定
容器に入れてトレイ上に載せて置くと、配膳車の走行の
途中や、トレイの出し入れの際に零れるおそれがある。
そのため、このような汁物等については、大型の容器に
まとめて入れて別の台車等で運搬し、配膳する直前に個
別に盛り付けて提供するようにしていた。しかるにこの
方法では、汁物等については、所定の暖かい状態または
冷たい状態に保持することができず、美味しい状態で提
供できないという問題があった。また、汁物等について
は、配膳車とは別に持って行く必要があるため、人手が
余分に要るという問題もあった。本発明は上記のような
事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、
汁物等も保温または保冷しつつ併せて運搬できるように
するところにある。
めの手段として、請求項1の発明に係る配膳車は、断熱
箱からなる本体内には、断熱性の仕切壁を挟んだ両側に
一対の温蔵室と冷蔵室とが形成され、温食と冷食とを分
けて載せたトレイが前記仕切壁を貫通して前記温蔵室と
冷蔵室とにわたって収容可能とされるとともに、前記本
体内には、前記温蔵室と冷蔵室の組とは別に、温冷切換
可能な収納室が設けられているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前
記収納室が前記冷蔵室の隣りに設けられ、この収納室に
おける前記冷蔵室とは反対側の壁面に、収納室を加熱す
べく加熱部材が配設されているところに特徴を有する。
2に記載のものにおいて、前記収納室が前記冷蔵室の隣
りに設けられて、この冷蔵室と収納室との間に両面に通
気口が設けられたダクトが装備され、冷却器で生成され
た冷気が前記ダクトの両面の通気口から前記冷蔵室と収
納室とに吹き出されることで冷却可能となっているとこ
ろに特徴を有する。請求項4の発明は、請求項1に記載
のものにおいて、前記収納室が前記冷蔵室の隣りに設け
られ、この収納室における前記冷蔵室とは反対側の壁面
に収納室を加熱すべく加熱部材が配設されているととも
に、前記冷蔵室と収納室との間に両面に通気口が設けら
れたダクトが装備されて、冷却器で生成された冷気が前
記ダクトの両面の通気口から前記冷蔵室と収納室とに吹
き出し可能となっており、かつ、このダクトの前記収納
室側の面を塞ぐ断熱パネルが着脱可能に設けられている
ところに特徴を有する。
型の容器等に入れられて収納室に収納され、保温または
保冷されつつトレイ上の給食と一緒に運搬され、配膳時
に小分けされて提供される。汁物等についても、保温ま
たは保冷して美味しい状態で提供することができ、しか
もトレイを載せた配膳車により一緒に持って行くことが
できるから、運搬作業も簡単となる。 <請求項2の発明>冷蔵室との間の熱交換を極力抑えつ
つ収納室内を効率良く加熱し、収納室を補助の温蔵室と
して使用することができる。
から冷気が吹き出されることで、冷蔵室ともども収納室
が冷却されて補助の冷蔵室として使用される。簡単な構
造でもって収納室を効率良く冷却することができる。 <請求項4の発明>断熱パネルを装着して冷気の侵入を
阻止した状態で加熱部材を駆動すると、収納室内が加熱
されて補助の温蔵室として使用できる。一方、断熱パネ
ルを外して加熱部材を非駆動とすると、ダクトからの冷
気により収納室内が冷却されて補助の冷蔵室として使用
できる。
ないし図5に基づいて説明する。本実施形態の配膳車
は、図1及び図2に示すように、全体として矩形箱状を
なす配膳車本体10を備えており、詳細にはステンレス
鋼板からなる外殻体内に発泡ウレタン等の断熱材を充填
した、表裏両面の開口された断熱箱体として構成されて
いる。本体10の上面には機械室11が設けられている
とともに、底面には車輪12が装備されていて、図1の
左右方向に移動可能となっている。
方向の中心よりも正面から見た右側に寄った位置に、冷
却ダクト15が立てられており、この冷却ダクト15の
左右に、間口が広狭異なった2室が形成されている。な
お、冷却ダクト15の表裏両側には、支柱16が立てら
れている。左側の間口の広い部屋はさらに断熱性の仕切
壁17で仕切られ、正面から見た左側に温蔵室21が、
右側に冷蔵室22がそれぞれ構成されて、互いに組をな
している。仕切壁17は、基台18上に複数個の単位仕
切壁19を積み上げて形成されている。一方、右側の間
口の狭い部屋は、収納室23となっている。温蔵室21
と冷蔵室22の組の表裏の出入口には、それぞれ二重ガ
ラス構造の扉24が観音開き式に装備され、また収納室
23の表裏の出入口62には、同じく二重ガラス構造の
扉24が揺動開閉可能に装備されている。
壁面には、ヒータパネル26Aが張られており、このヒ
ータパネル26Aを作動させることで温蔵室21内が加
熱されるようになっている。一方、上記した冷却ダクト
15内には、図5に示すように、その前後両側に縦向き
の冷気通路30が形成されており、その間が冷却器室3
1となっている。冷却器室31内には冷却器32が装備
され、機械室11内に装備された図示しない冷凍装置と
冷媒配管で循環接続されて、周知の冷凍サイクルが構成
されている。冷却器32の上方には、3個の循環ファン
34が前後方向に並んで配設され、さらに仕切板35に
より前後の冷気通路30に振り分けられている。冷却ダ
クト15の左右の面のうち、上記の冷気通路30と対応
する前後両端部には、図3に示すように、複数段に分か
れて吹出口37が形成されている。一方、冷却ダクト1
5の左右両面における冷却器室31と対応する部分の下
端部には、吸込口38が形成されている。
4とが駆動されると、図4及び図5の矢線に示すよう
に、冷却器32の近傍において生成された冷気が、循環
ファン34によって前後の冷気通路30に導かれてそれ
ぞれ流下され、左右の吹出口37から冷蔵室22と収納
室23とにそれぞれ吹き出され、また、冷蔵室22と収
納室23の庫内空気が吸込口38から吸い込まれて冷却
器32の下面側に導かれるといった循環流を生じ、もっ
て冷蔵室22と収納室23とが冷却されるようになって
いる。
に冷却器32等に付着した霜が自然に溶けるようになっ
ており、その除霜水を溜めるタンク40が備えられてい
る。タンク40は、図1に示すように、上面開放の箱形
をなし、その一面の上縁に、水平方向に突出したのち下
向きに曲げられた取手41が形成された形状である。一
方、冷却器室31内の下部には、図4に示すように、上
記のタンク40を収容するタンク収容室43が設けられ
ており、このタンク収容室43は収納室23側に開口部
44が形成され、取手41が収納室23側に突出した状
態でタンク40が収容されるようになっている。除霜水
は、冷却器32の下面側に配されたドレンパン(図示せ
ず)で受けられ、ホース等を通ってタンク40内に排出
されるようになっている。
26Aの張られた壁面と、冷蔵室22の一面を構成する
冷却ダクト15の表面とには、互いに対をなすトレイ受
け46が、複数にわたって設けられている。一方トレイ
48は、合成樹脂等で横長の矩形状に形成され、横幅の
中央部付近に設けられた境界部49を挟んだ一側に温か
い状態で供される食品が、他側に冷たい状態で供される
食品がそれぞれ載置されるようになっている。このトレ
イ48は、境界部49が単位仕切壁19の間に割って入
り、また両端が両側のトレイ受け46で受けられて、対
をなす温蔵室21と冷蔵室22とにわたって収容され、
一つのトレイ48において、温食は温蔵状態に、冷食は
冷蔵状態にそれぞれ保存されるようになっている。
る。収納室23における正面から見た右側の壁面には、
図2及び図3に示すように、別のヒータパネル26Bが
張られており、このヒータパネル26Bを作動させるこ
とで収納室23内が加熱可能となっている。一方、収納
室23の左側の壁面は、上記した冷却ダクト15により
構成されているが、この冷却ダクト15の表面には、断
熱パネル50が着脱可能に装着されるようになってい
る。この断熱パネル50は、ステンレス鋼板からなる外
殻体51内に断熱材52を充填して形成され、冷却ダク
ト15のほぼ全面を覆うことが可能な厚肉の板状に形成
されている。
3に示すように、冷却ダクト15の表面の例えば四隅
に、頭部55付きの取付ピン53が立てられている。一
方、断熱パネル50の裏面には、取付溝56が対応して
形成されており、この取付溝56は、取付ピン53の頭
部55を挿通可能な円形部57の奥側に、軸部54を緊
密に挿通可能な直線部58の連設された形状である。し
たがって、取付ピン53の頭部55を取付溝56の円形
部57に挿通しつつ、断熱パネル50を冷却ダクト15
の表面に合わせて床面60上に載せ、引き続いて断熱パ
ネル50を手前側に引くと、取付ピン53の軸部54が
直線部58に移行して頭部55が係止されることで、断
熱パネル50が冷却ダクト15の表面に合わさった状態
で取り付けられ、またこれとは逆の操作で取り外すこと
ができるようになっている。
したタンク40を出し入れできる出入口62が開口され
ており、冷却ダクト15の表面に取り付けられた場合に
は、図1に示すように、タンク40の取手41が出入口
62の天井部に臨むようになっている。ここで、タンク
40がタンク収容室43に収容されたままで断熱パネル
50の着脱ができるように、出入口62は特に奥行方向
の寸法に余裕を持っている。
食はトレイ48上に盛り付けられ、トレイ48が対をな
す温蔵室21と冷蔵室22にわたって収容されること
で、温食は温蔵状態に、冷食は冷蔵状態にそれぞれ保存
される。一方、収納室23には、スープやお茶(汁物
等)が大型容器ややかん等に入れられて収納される。そ
のとき汁物等が暖かいものである場合には、収納室23
が温蔵室として使用される。そのためには、図1及び図
2に示すように、冷却ダクト15の表面に断熱パネル5
0が装着されるとともに、機械室11の正面に設けられ
た操作盤64のスイッチ操作により、収納室23のヒー
タパネル26Bがオンされる。そうすると、断熱パネル
50により収納室23側への冷気の吹き出しが阻止さ
れ、また冷蔵室22内の冷熱との熱交換も阻止されつ
つ、収納室23内がヒータパネル26Bによって効率良
く加熱され、収納された汁物等が温蔵状態に保存され
る。
は、収納室23が冷蔵室として使用される。その場合
は、図3に示すように、断熱パネル50が外されて冷却
ダクト15の表面が開放されるとともに、収納室23の
ヒータパネル26Bがオフとされる。そうすると、冷却
ダクト15の吹出口37を介して、冷蔵室22と同様に
収納室23内にも冷気が循環供給されて冷却され、収納
された汁物等が冷蔵状態に保存される。このように汁物
等は大型の容器等に入れられて収納室23に収納され、
保温または保冷されつつ、トレイ48上の給食と一緒に
運搬され、配膳時に小分けされて提供される。
汁物等についても、保温または保冷して美味しい状態で
提供することができ、しかもトレイ48を載せた配膳車
により一緒に持っていけるから、運搬作業や配膳作業も
簡単となる。なお、収納室23に関し、冷却ダクト15
の表面に断熱パネル50を取り付ける一方、ヒータパネ
ル26Bもオフのままとすると、加熱も冷却もしない常
温室としても、使用することができる。収納室23側に
おいて、断熱パネル50を外せば、冷却ダクト15の表
面が開放された状態となるから、例えば冷却ダクト15
における冷却器室31と対応した部分に、開閉扉付きの
開口等を設けておけば、冷却器32や循環ファン34の
清掃や交換を比較的簡単に行うことができる。
熱パネル50が装着されている場合は、出入口62に手
を入れて取手41に手を掛け、タンク40をタンク収容
室43から出入口62を通して抜き出して収納室23の
床面60を滑らせつつ外に出し、また、断熱パネル50
が外されている場合は、図4に示すように、取手41が
冷却ダクト15の表面から突出しているから、そのまま
取手41に手を掛けてタンク40を同じく床面60を滑
らせて外に出し、適宜の廃棄箇所に排水すればよい。空
になったタンク40は、逆の操作により元のようにタン
ク収容室43に収容される。例えば、タンク40を冷蔵
室22側から出し入れしようとすると、トレイ48をい
ちいち外したり、邪魔にならないように一部のトレイ受
け46の形状等を変える必要があるが、この実施形態で
は、断熱パネル50の装着の有無に拘わらず、収納室2
3側からタンク40を簡単に出し入れすることができ
る。
ドスペースになる可能性があるため、図1の鎖線に示す
ように、断熱パネル50と、反対側のヒータパネル26
Bを張った面とに、対向状に棚受け66を設けるように
すると、給食の単品を棚に載せて温蔵または冷蔵した
り、あるいは小容器を常温で収納する場合等に有効利用
することが可能となる。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)温蔵室や、収納室を温蔵室として使用する場合に
加熱する手段としては、壁面に暖気流通用のダクトを配
し、機械室内の加熱室で生成された暖気を、ダクトを介
して温蔵室や収納室に循環供給するような手段を採って
もよい。 (2)本発明は、温蔵室の冷蔵室の組を2以上設けたも
のにも、同様に適用可能である。
21…温蔵室 22…冷蔵室 23…収納室 26B…
ヒータパネル(加熱部材) 32…冷却器 34…循環
ファン 37…吹出口 38…吸込口 48…トレイ
50…断熱パネル
Claims (4)
- 【請求項1】 断熱箱からなる本体内には、断熱性の仕
切壁を挟んだ両側に一対の温蔵室と冷蔵室とが形成さ
れ、温食と冷食とを分けて載せたトレイが前記仕切壁を
貫通して前記温蔵室と冷蔵室とにわたって収容可能とさ
れるとともに、前記本体内には、前記温蔵室と冷蔵室の
組とは別に、温冷切換可能な収納室が設けられているこ
とを特徴とする配膳車。 - 【請求項2】 前記収納室が前記冷蔵室の隣りに設けら
れ、この収納室における前記冷蔵室とは反対側の壁面
に、収納室を加熱すべく加熱部材が配設されていること
を特徴とする請求項1記載の配膳車。 - 【請求項3】 前記収納室が前記冷蔵室の隣りに設けら
れて、この冷蔵室と収納室との間に両面に通気口が設け
られたダクトが装備され、冷却器で生成された冷気が前
記ダクトの両面の通気口から前記冷蔵室と収納室とに吹
き出されることで冷却可能となっていることを特徴とす
る請求項1または請求項2記載の配膳車。 - 【請求項4】 前記収納室が前記冷蔵室の隣りに設けら
れ、この収納室における前記冷蔵室とは反対側の壁面に
収納室を加熱すべく加熱部材が配設されているととも
に、前記冷蔵室と収納室との間に両面に通気口が設けら
れたダクトが装備されて、冷却器で生成された冷気が前
記ダクトの両面の通気口から前記冷蔵室と収納室とに吹
き出し可能となっており、かつ、このダクトの前記収納
室側の面を塞ぐ断熱パネルが着脱可能に設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の配膳車。
Priority Applications (1)
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