JP2003065436A - 変速機変速制御システムの制御方法 - Google Patents

変速機変速制御システムの制御方法

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JP2003065436A
JP2003065436A JP2001259786A JP2001259786A JP2003065436A JP 2003065436 A JP2003065436 A JP 2003065436A JP 2001259786 A JP2001259786 A JP 2001259786A JP 2001259786 A JP2001259786 A JP 2001259786A JP 2003065436 A JP2003065436 A JP 2003065436A
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shift
motor
transmission
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control system
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JP2001259786A
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English (en)
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Tomoyuki Ishii
伴幸 石井
Masashi Hosokawa
雅司 細川
Tetsuya Isozaki
哲也 磯崎
Masao Kono
正雄 河野
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Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Automotive Systems Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セレクト用位置センサ34またはシフト用位置
センサ44が故障しても車両が一応走行できるようにす
る。 【解決手段】セレクト用位置センサ34が故障した場合
には、車両の停止およびクラッチの断を確認した後、シ
フト用モータ36を駆動してストライカをセレクトライ
ン上に移動させ、その後、セレクト用モータ28を所定
時間以上駆動することにより、セレクトラインの一番端
の1速とR速のシフトラインに突き当てる。以後は、セ
レクト作動を禁止して、前記シフトライン上だけでシフ
ト作動を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、モータ駆動型変速
機操作装置を用いた変速機変速制御システムに係り、特
に、シフト用位置センサまたはセレクト用位置センサの
失陥時に対応できるようにした変速機変速制御システム
の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に用いられている空気圧駆
動型変速機操作装置は、シフト用エアシリンダと、セレ
クト用エアシリンダとを備えており、これらエアシリン
ダへのエア供給の組み合わせにより、エアシリンダピス
トンの位置が各変速位置に一意的に決定され、そのピス
トン位置を、シフト用位置センサとセレクト用位置セン
サによって検出して変速制御を行っている。
【0003】前記従来の空気圧駆動型変速機操作装置に
おいても、シフト用位置センサとセレクト用位置センサ
とを備えており、これら位置センサからの信号により変
速制御が行われるようになっている。ところが、前記の
ようにエアシリンダのピストンの位置は、エアシリンダ
へのエア供給の組み合わせで決まるため、前記シフト用
位置センサまたはセレクト用位置センサが失陥した場合
でも、エアシリンダへのエアの供給を制御することによ
り、ピストンの位置を推定することができるので、推定
制御によって変速機の変速制御が可能である。
【0004】一方、モータ駆動型変速機操作装置では、
シフト用位置センサによってシフト方向の位置を検出し
てストライカが変速位置となるようにシフト用モータを
制御するとともに、セレクト用モータも、同様に、セレ
クト用位置センサがストライカのセレクト方向の位置を
検出することによりセレクト位置を制御している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、シフト用位置
センサまたはセレクト用位置センサが失陥すると、シフ
ト位置制御あるいはセレクト位置制御が行えなくなり、
変速機の変速制御ができなくなってしまう。
【0006】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたもので、モータ駆動型変速機操作装置のシフト用位
置センサまたはセレクト用位置センサが故障した場合で
も、シフト位置制御またはセレクト位置制御を行うこと
を可能にして、少なくとも一応の走行をできるように
し、例えば、近くの整備工場までの走行だけは可能にす
るようにした変速機変速制御システムの制御方法を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る変速機変速制御システムの制御方法は、変速機のシ
フト作動を行うシフト用モータと、セレクト作動を行う
セレクト用モータと、ストライカのシフト方向の位置を
検出するシフト用位置センサと、前記ストライカのセレ
クト方向の位置を検出するセレクト用位置センサとを有
するモータ駆動型変速機操作装置と、前記シフト用モー
タおよび前記セレクト用モータの作動を制御して前記変
速機の変速制御を行う電気制御装置とを備えた変速機変
速制御システムを制御する方法であって、前記セレクト
用位置センサの故障時には、車両が停止してクラッチが
断のときに、前記シフト用モータを駆動させて前記スト
ライカをニュートラル位置に移動させ、次に、前記セレ
クト用モータを駆動させて前記ストライカをセレクトラ
インの一番端のストッパに当接させてその位置でのシフ
トラインを確保し、以後、セレクト作動を禁止して、シ
フト作動のみの変速制御を行うことを特徴とするもので
ある。
【0008】この発明に係る変速機変速制御システムの
制御方法では、セレクト用位置センサが故障した場合に
は、セレクト用モータの駆動によってセレクトライン上
の一端部のシフトラインに移動させ、その後は、セレク
ト作動を禁止して、正常なシフト用位置センサによりシ
フト用モータを駆動して、一番端のシフトライン(通常
は後退速と1速のシフトライン)上でのシフト作動のみ
の変速制御を行う。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記セレクト用モータを所定時間駆動
させた後停止して、前記ストライカをセレクトラインの
一番端のストッパに当接させることを特徴とするもので
ある。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記セレクト用モータを駆動させ、駆
動電流が所定値以上になったらこのセレクト用モータを
停止して、前記ストライカをセレクトラインの一番端の
ストッパに当接させることを特徴とするものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、変速機のシフト
作動を行うシフト用モータと、セレクト作動を行うセレ
クト用モータと、ストライカのシフト方向の位置を検出
するシフト用位置センサと、前記ストライカのセレクト
方向の位置を検出するセレクト用位置センサとを有する
モータ駆動型変速機操作装置と、前記シフト用モータお
よび前記セレクト用モータの作動を制御して前記変速機
の変速制御を行う電気制御装置とを備えた変速機変速制
御システムを制御する方法であって、前記シフト用位置
センサの故障時には、ニュートラル位置からシフト位置
へのシフト作動は、前記シフト用モータの駆動方向を決
定し、このシフト用モータをその方向に駆動させて、前
記ストライカを前記シフト位置のストッパに当接させる
ことにより前記シフト位置へ作動させ、シフト位置から
ニュートラル位置へのシフト作動は、前記シフト用モー
タの駆動方向を決定し、このシフト用モータを前記スト
ライカが前記変速機のディテント機構を抜け出す力より
も小さい駆動力で駆動させることにより前記ストライカ
をディテント機構に係合させて、前記ストライカをニュ
ートラル位置へ作動させることを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項4に記載の変速機変速制御システム
の制御方法では、シフト用位置センサが故障した場合に
は、ニュートラル位置からシフト位置への作動は、シフ
ト用モータの駆動により、ストライカをシフト位置のス
トッパに当接させ、シフト位置からニュートラル位置へ
の作動は、変速機のディテント機構を利用して、このデ
ィテント機構に係合させるようにしたので、シフト用位
置センサによるシフト方向の位置信号がなくとも、変速
機のシフト位置を確保することができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、前記シフト作動後の前記変速機のシフ
ト位置をメモリに記憶しておき、次の動作時に、そのメ
モリの記憶から、前記変速機がニュートラル位置とシフ
ト位置のいずれにあるかの判断、および前記シフト用モ
ータの駆動方向の決定を行うことを特徴とするものであ
る。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項4または
請求項5に記載の発明において、ニュートラル位置から
シフト位置へのシフト作動は、前記シフト用モータを所
定時間駆動させた後に停止して、前記ストライカを前記
シフト位置のストッパに当接させることを特徴とするも
のである。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項4または
請求項5に記載の発明において、ニュートラル位置から
シフト位置へのシフト作動は、前記シフト用モータの駆
動電流が所定値以上になったら停止して、前記ストライ
カを前記シフト位置のストッパに当接させることを特徴
とするものである。
【0016】請求項8に記載の発明は、請求項4ないし
請求項7に記載の発明において、シフト位置からニュー
トラル位置へのシフト作動は、前記シフト用モータの駆
動が所定時間以上経過したことでニュートラル位置に達
したと判断することを特徴とするものである。
【0017】請求項9に記載の発明は、請求項4ないし
請求項7に記載の発明において、シフト位置からニュー
トラル位置へのシフト作動は、前記シフト用モータの駆
動電流が所定値以上になったことでニュートラル位置に
達したと判断することを特徴とするものである。
【0018】請求項10に記載の発明は、請求項4ない
し請求項9に記載の発明において、シフト位置からニュ
ートラル位置への作動は、前記シフト用モータを、前記
変速機のギヤから抜け出すのに必要な駆動電流で、抜け
出すのに必要な時間だけ駆動した後、前記ディテント機
構を抜け出す力よりも小さな駆動力で駆動させることを
特徴とするものである。
【0019】請求項11に記載の発明は、請求項1ない
し請求項10に記載の発明において、前記セレクト用位
置センサまたは前記シフト用位置センサが故障したとき
には、警報を発して運転者に知らせることを特徴とする
ものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り本発明を説明する。本発明に係る変速機変速制御シス
テムは、モータ駆動型変速機操作装置を用いており、先
ず、図1および図2により、モータ駆動型変速機操作装
置の一例について簡単に説明する。このモータ駆動型変
速機操作装置(全体として符号20で示す)は、ハウジ
ング22内にシフトシャフト24が回動自在に支持さ
れ、このシフトシャフト24の外周に、軸方向に移動可
能なストライカ26が配置されている。シフトシャフト
24の外周面とストライカ26の内周面にはスプライン
が形成されており、ストライカ26はシフトシャフト2
4上を軸方向に移動可能であるとともに、シフトシャフ
ト24と一体的に回転する。
【0021】ハウジング22には、セレクト用モータ2
8が取付けられ、そのモータシャフト30が前記シフト
シャフト24と平行に配置されている。このモータシャ
フト30にはねじが形成されて、連結部材32が螺合し
ており、この連結部材32がストライカ26の係合突起
26aに係合している。従って、セレクト用モータ28
が駆動されると、モータシャフト30が回転して連結部
材32がモータシャフト30上を軸方向に移動し、これ
に応じてストライカ26がシフトシャフト24上を軸方
向に移動することにより変速機のセレクト作動が行われ
る。前記ハウジング22の、モータシャフト30の側部
には、セレクト用位置センサ34が配置されてストライ
カ32の位置を検出できるようになっている。なお、こ
のセレクト用位置センサ34によって連結部材32の位
置を検出するようにしても良い。
【0022】ハウジング22のシフトシャフト24と直
交する方向に、このシフトシャフト24と高さを異なら
せて(図2参照)シフト用モータ36が取り付けられて
いる。このシフト用モータ36のモータシャフト38に
はねじが形成されており、このねじに連結部材40が螺
合されている。シフトシャフト24の先端にはレバー4
2(図2参照)が固定され、このレバー42の先端側に
形成された切欠き42aが、前記連結部材40に設けら
れたピン40aに係合している。従って、シフト用モー
タ36が駆動されると、モータシャフト38が回転して
連結部材40がモータシャフト38上を軸方向に移動
し、それに応じてレバー42が回動する。レバー42が
回動すると、シフトシャフト24およびこのシフトシャ
フト24上にスプライン結合されたストライカ26が一
体的に回動する。これにより変速機のシフト動作が行わ
れる。ハウジング22の、レバー42の側面側には、シ
フト用位置センサ44が設けられ、レバー42の回動位
置(シフト位置)が検出できるようになっている。な
お、シフト用位置センサ44によって、シフトシャフト
24あるいはストライカ26の回動位置を検出するよう
にしても良い。
【0023】前記構成のモータ駆動型変速機操作装置2
0を用いた変速機変速制御システムは、運転者のシフト
レバー操作により変速作動が行われる手動型電気変速制
御システムと、運転者のアクセルおよびブレーキ操作に
よる車両の増速、減速制御に応じて、自動的に変速機の
変速制御を行う全自動変速制御システムとが知られてい
る。
【0024】先ず、前記手動型電気変速制御システムの
構成の一例について、図3に示すブロック図により簡単
に説明する。なお、このブロック図は、セレクト用位置
センサ34の故障時の制御について説明するための接
続、配置を示している。手動型電気変速制御システム
は、運転者の操作により変速電気指令信号を出力するシ
フトレバー50と、機械式変速機に取り付けられて変速
機の変速操作を行う前記モータ駆動型変速機操作装置2
0(図1および図2参照)と、前記シフトレバー50か
らの変速電気指令信号やクラッチペダルの操作により接
断制御されるクラッチ52の接断信号、前記モータ駆動
型変速機操作装置20のシフト用位置センサ44やセレ
クト用位置センサ34の出力等が入力され、それらの信
号に応じてモータ駆動型変速機操作装置20のシフト用
モータ36およびセレクト用モータ28の駆動を制御し
て変速機の変速制御を行う電気制御装置54等から構成
されている。
【0025】図3に示す手動型電気変速制御システムで
は、セレクト用位置センサ34およびシフト用位置セン
サ44が正常な状態における通常の制御では、シフトレ
バー50からの変速指令信号が電気制御装置54のモー
タ制御部56に入力されると、このモータ制御部56
は、セレクト用位置センサ34、シフト用位置センサ4
4、クラッチ52および車両速度(エンジン回転数)5
8の各入力信号に基づいて、セレクト用モータ28およ
びシフト用モータ36の駆動を制御して変速機の変速制
御を行う。
【0026】前記手動型電気変速制御システムにおい
て、セレクト用位置センサ34が故障した際には、前述
のようにセレクト方向の位置が検出できなくなるので、
通常の変速制御が行えなくなる。そこで、本発明では、
セレクト用位置センサ34の故障時には、車両の停止と
クラッチの断を確認した後、変速機のストライカをセレ
クトラインの一番端のN1位置(図4に示す変速機の操
作パターン参照)、つまり1速と後退速(R速)のシフ
トラインにセレクト操作し、その後、セレクト作動を禁
止して、N1位置のシフトライン上だけでのシフト制御
を行うようにした。
【0027】前記のようなセレクト用位置センサ34の
故障時の制御手順について、前記ブロック図(図3)、
変速機の操作パターン(図4)および図5に示す制御フ
ローチャートにより説明する。電気制御装置54のセン
サ故障検出部58がセレクト用位置センサ34の故障を
監視しており、セレクト用位置センサ34の故障を検出
すると(ステップ1)、センサ故障時制御部60に出力
し、このセンサ故障時制御部60が以下のような制御を
行う。
【0028】センサ故障時制御部60は、先ず、警報ラ
ンプ制御部62に出力して警報ランプ64を点灯させ
て、運転者に異常を知らせる(ステップ2)。続いて、
車両速度58が入力されている車両停止検出部66が、
車両が停止しているか否かを検出し(ステップ3)、車
両が停止していない場合、つまり走行中であれば、モー
タ制御部56に対して現在の変速段を保持するように指
令信号を発して、変速作動を禁止する(ステップ4)。
【0029】ステップ3で車両停止検出部66が車両が
停止していることを確認すると、クラッチ作動検出部6
8からのクラッチ作動状況信号により、クラッチ52が
断になっているか否か確認する(ステップ5)。クラッ
チ52を断にするためには、手動型の場合には運転者が
クラッチペダルを踏み込まなければならないが、ステッ
プ2で警報ランプ64を点灯させており、運転者は異常
を認識しているので、クラッチペダルを踏み込んでクラ
ッチ52を断にする。
【0030】クラッチペダルが踏み込まれてクラッチ5
2が断になり、車両停止検出部66からの信号により車
両停止が確認されたときには、モータ制御部56がシフ
ト用モータ36に作動信号を出力する。シフト用モータ
36は、シフト用位置センサ44からの信号によりニュ
ートラル位置(NE位置)にシフト作動させる(ステッ
プ6)。
【0031】次に、セレクト用モータ34に作動信号を
出力し、セレクト用モータ34を駆動してセレクトライ
ンの後退速(R速)を含む一番端の位置(N1位置)に
向けて移動させる(ステップ7)。モータ駆動時間計測
部70でセレクト用モータ28の駆動時間を計測し、所
定時間経過したら(ステップ8)、このセレクト用モー
タ28を停止させる(ステップ9)。ステップ8におけ
る所定時間は、セレクトラインの逆側の一番端の位置
(N3位置)からN1位置までセレクト作動するときに
かかる時間よりも長い時間に設定してあり、セレクト用
モータ28の駆動開始からその所定時間が経過すれば、
確実にN1位置にセレクトされていると推定できる。な
お、セレクトラインの一番端の位置(N1位置およびN
3位置)は機械的なストッパを有しているので、そのス
トッパに突き当てることによりセレクト位置を機械的に
確保することができる。また、この実施の形態では、ス
トライカをセレクトラインの一番端の位置まで移動させ
るために、セレクト用モータ28を所定時間駆動させる
ようにしたが、必ずしも駆動時間によってストライカの
位置を推定する場合に限るものではない。例えば、セレ
クト用モータ28の駆動電流を計測するようにして、ス
トライカがセレクトラインの一番端のストッパに当たる
と電流が上昇するので、この駆動電流が所定値以上にな
ったときに、N1位置まで移動したと判断してセレクト
用モータ28を停止させるようにしても良い。
【0032】前記N1位置までセレクト作動させた後、
セレクト用モータ28を停止させるとともに、ステップ
10において、モータ制御部56に対してセレクト作動
禁止制御を指令する。このセレクト作動禁止制御は、た
とえ運転者がシフトレバー50で、セレクトラインの一
番端のシフトライン(N1位置)以外の位置に操作して
も、N1位置のシフトライン以外にセレクト作動せず、
このシフトラインを維持するようにしたものであり、運
転者は、1速とR速だけしか変速操作できないようにな
っている。このように本実施例に係る制御を行えば、セ
レクト用位置センサ34が故障した場合でも、完全に走
行不能にはならず、一応の走行が可能であり、例えば、
近くの整備工場まで走行することができる。
【0033】なお、前記変速制御では、セレクト用位置
センサ34の故障時に、セレクトラインの一番端のシフ
トライン(N1位置)まで動かす必要があるが、車両走
行中に操作すると急減速になるおそれがあり、また、ク
ラッチ接を行うと車両が飛び出すおそれがあるので、そ
の操作は、車両が停止し、クラッチが断のときに行う必
要がある。そこで、ステップ3およびステップ4におい
て、車両の停止およびクラッチ断を確認している。
【0034】次に、全自動変速制御システムの構成につ
いて簡単に説明する。この全自動変速制御システムの構
成は、図3に示す前記手動型変速制御システムの構成と
共通する部分が多いので、図示は省略し、図3を参照し
て説明する。なお、全自動変速制御システムでは、図3
のクラッチ作動検出部68がクラッチ制御部(符号68
Aを付して説明する)に変わっている。また、モータ制
御部56にアクセルからの信号が入力されるようになっ
ている。
【0035】全自動変速制御システムは、運転者の操作
により変速電気指令信号を出力するシフトレバー50
と、機械的変速機に取り付けられて変速機の変速操作を
行うモータ駆動型変速機操作装置20と、電気的に制御
されてクラッチ52の接断制御を行うクラッチ操作装置
と、エンジン回転数、車両速度を基に、例えば、変速マ
ップ等で変速機の変速制御を行う電気制御装置54等か
ら構成されている。なお、シフトレバー50は、基本的
には、走行、後退、駐車の指令、その他シフトアップお
よびシフトダウン等の指示を行う。
【0036】この全自動変速制御システムは、セレクト
用位置センサ34およびシフト用位置センサ44が正常
に作動している通常時の制御では、モータ制御部56と
クラッチ制御部68Aが、シフトレバー50、アクセル
(図示せず)、車両速度(エンジン回転数)58、セレ
クト用位置センサ34、シフト用位置センサ44からの
信号を基に、クラッチ操作装置、シフト用モータ36お
よびセレクト用モータ28を制御してクラッチの断接お
よび変速機変速制御を行う。
【0037】全自動変速制御システムにおいて、セレク
ト用位置センサ34が故障した場合の制御手順につい
て、図3および図6に示すフローチャートにより説明す
る。センサ故障検出部58がセレクト用位置センサ34
の故障を監視しており、セレクト用位置センサ34の故
障を検出すると(ステップ1)、センサ故障時制御部6
0に出力する。センサ故障時制御部60は、警報ランプ
制御部62に出力して警報ランプ64を点灯させて、運
転者に異常を知らせる(ステップ2)。
【0038】車両停止検出部66が、車両が停止してい
るか否かを検出し(ステップ3)、車両が停止していな
い場合は、モータ制御部56に対して現在の変速段を保
持するように指令信号を発する(ステップ4)。
【0039】ステップ3で車両停止検出部66が車両が
停止していることを確認すると、クラッチ制御部68A
に出力してクラッチ52を断にし(ステップ5A)、シ
フト用モータ36に作動信号を出力する。シフト用モー
タ36はシフト用位置センサ44からの信号によりニュ
ートラル位置(図4のNE位置)にシフト作動させる
(ステップ6)。前記第1の実施の形態の手動型変速制
御システムでは、クラッチ操作は運転者が行うので、そ
の操作を待って次のステップ(ステップ6)に進むよう
になっているが、この実施の形態では、全自動変速制御
システムなので、ステップ5Aでクラッチ操作装置を作
動させてクラッチ52を自動的に断として、次のステッ
プ(ステップ6)に進むようになっている。
【0040】次に、セレクト用モータ28に作動信号を
出力し、セレクトラインの一番端の位置(N1位置)に
向けて移動させる(ステップ7)。このモータ駆動時間
をモータ駆動時間計測部70で計測し、所定時間経過し
たら(ステップ8)、セレクト用モータ28を停止させ
る(ステップ9)。なお、前記第1の実施の形態と同様
に、セレクト用モータ28の駆動電流を計測し、この電
流値が所定値以上になったときに、停止させるようにし
ても良い。セレクト用モータ28を停止させるととも
に、ステップ10において、モータ制御部56に対して
セレクト作動禁止制御を指令する。この実施の形態は、
車両停止を確認したら、ステップ5Aにおいて、クラッ
チ操作装置を作動させてクラッチ52を断にする点だけ
が前記第1の実施の形態と異なっており、その他の部分
は同一である。従って、この全自動変速制御システムで
も、セレクト用位置センサ34が故障した場合にも完全
に走行不能にはならず、一応の走行が可能であり、近く
の整備工場まで走行することができる。
【0041】次に、図7に示すブロック図と図8の制御
フローチャートにより第3の実施の形態について説明す
る。この実施の形態は、全自動変速制御システムにおい
て、シフト用位置センサ44が故障した場合の制御に関
するものである。なお、前記第1の実施の形態(図3参
照)と同一または相当する部分には同一の符号を付して
説明する。
【0042】このブロック図による構成では、前記図3
の手動型電気変速制御システムの構成に対し、クラッチ
作動検出部68がクラッチ制御部68Aに変わるととも
に、アクセル72を追加している。さらに、シフト用位
置センサ44の故障時の制御に関するものであり、シフ
ト用位置センサ44とセレクト用位置センサ34の位置
およびシフト用モータ36とセレクト用モータ28の位
置を逆にするとともに、モータ駆動電流計測部74を追
加している。
【0043】センサ故障検出部58がシフト用位置セン
サ44の故障を監視しており、シフト用位置センサ44
の故障を検出すると(ステップ101)、センサ故障時
制御部60に出力し、このセンサ故障時制御部60が以
下のような制御を行う。
【0044】センサ故障時制御部60は、先ず、警報ラ
ンプ制御部62に出力して警報ランプ64を点灯させ
て、運転者に異常を知らせる(ステップ102)。次
に、車両停止検出部6が車両が停止しているか否かを検
出し(ステップ103)、車両が停止していない場合
は、モータ制御部56に対して現在の変速段を保持する
ように指令信号を発して、変速作動を禁止する(ステッ
プ104)。
【0045】ステップ3で車両停止検出部66が車両が
停止していることを確認すると、クラッチ制御部68A
に出力してクラッチ52を断にし(ステップ105)、
シフト用モータ36に作動信号を出力する。この信号に
よりシフト用モータ36を駆動して所定方向にシフト作
動させる(ステップ106)。モータ駆動時間計測部7
0からの計測時間により、シフト用モータ36を所定時
間(第1所定時間)駆動させる(ステップ107)。こ
の第1所定時間は、一方のシフト位置から逆側のシフト
位置まで、つまり図4のSH1位置とSH2位置の間で
シフト動作するのに必要な時間よりも長く設定されてお
り、シフト位置がわからなくても確実に一方のシフト位
置(SH1位置またはSH2位置)に移動するようにし
ている。
【0046】第1所定時間経過すると、次に、シフト用
モータ36を逆方向に駆動させる。このときには、モー
タ駆動電流計測部74でモータ駆動電流を計測し、駆動
電流を第1所定値にして駆動させる(ステップ10
8)。この駆動電流の第1所定値は、変速機がシフトラ
インでのニュートラル位置(NE位置)に有するディテ
ント機構にストライカが係合したときに、そのディテン
ト機構から抜け出すのに必要な操作力よりもモータの作
動力が小さくなるように設定されている。
【0047】モータの駆動電流が前記第1所定値よりも
大きい第2所定値以上になると(ステップ109)、シ
フト用モータ36を停止させる(ステップ110)。こ
こでは、ストライカがニュートラル位置(NE位置)の
ディテント機構に係合してそれ以上動かなくなり、それ
により駆動電流が上昇したらニュートラル位置(NE位
置)になったと判断してシフト用モータ36を停止す
る。
【0048】次に、ステップ111で、セレクト用モー
タ28を駆動して、セレクト用位置センサ34によりセ
レクトラインの一番端のN1位置までセレクト作動させ
た後、モータ制御部56に対し、セレクト作動禁止制御
を指令するとともに(ステップ112)、シフト特別制
御を指令する(ステップ113)。セレクト禁止制御
は、セレクト位置をN1位置のシフトラインに固定し
て、シフトレバーでそれ以外のラインにセレクトしよう
としても、それを行えないようにするものである。シフ
ト特別制御は、セレクトラインの一番端のN1位置のシ
フトライン上でシフト用センサ44を用いずにシフト作
動を行うもので、図9に示すフローチャートにより行わ
れる。
【0049】このシフト特別制御においては、N1ライ
ンのニュートラル位置(NE位置)からシフト位置(1
速またはR速)への作動は、シフト用モータ36をスト
ライカが変速機側のストッパに当接するまで駆動させて
行い、シフト位置からニュートラル位置(NE位置)へ
の作動は、変速機のニュートラル位置のディテント機構
を利用して、ディテント機構から抜け出ない程度の小さ
な駆動力でシフト用モータ36を駆動させてディテント
機構に係合させることによりニュートラル位置に停止さ
せる。
【0050】ステップ114で、ニュートラル位置(N
1ラインのNE位置)からシフト位置(1速またはR
速)への制御であるか、シフト位置からニュートラル位
置への制御であるかを判断する。ニュートラル位置から
シフト位置への制御の場合には、先ず、シフトレバー5
0の操作による目標シフト位置から、シフト用モータ3
6の駆動方向を決め(ステップ115)、シフト用モー
タ36に作動信号を出力し、シフト用モータ36を駆動
して所定方向にシフト作動させる(ステップ116)。
モータ駆動時間計測部70からの計測時間により、シフ
ト用モータ36を所定時間(第2所定時間)駆動させる
(ステップ117)。この第2所定時間は、ニュートラ
ル位置から一方のシフト位置までシフト動作するのに必
要な時間よりも長く設定されており、確実に所定のシフ
ト位置に移動するようにしている。なお、このシフト位
置への移動も、シフト用モータ36の駆動時間ではな
く、ストライカがストッパに当たって駆動電流が上昇し
たことにより判断するようにしても良い。
【0051】第2所定時間経過すると、シフト位置に達
したと推定してシフト用モータ36を停止し(ステップ
118)、そのシフト位置をメモリに記憶して(ステッ
プ119)、シフト作動を完了する(ステップ12
0)。
【0052】また、シフト位置(1速またはR速)から
ニュートラル位置(N1ラインのNE位置)への制御の
場合には(ステップ121)、メモリに記憶しておいた
シフト位置からシフト用モータ36の駆動方向を決定し
(ステップ122)、シフト用モータ36を駆動する。
このときモータ駆動電流計測部74で、モータ駆動電流
を計測し、駆動電流を第1所定値にして駆動させる(ス
テップ123)。この駆動電流の第1所定値は、前述の
ように、変速機がシフトラインでのニュートラル位置に
有するディテント機構にストライカが係合したときに、
そのディテント機構から抜け出すのに必要な操作力より
もモータの作動力が小さくなるように設定されている。
【0053】モータの駆動電流が前記第1所定値よりも
大きい第2所定値以上になると(ステップ124)、シ
フト用モータ36を停止させ(ステップ125)、その
位置をメモリに記憶する(ステップ126)。この第3
の実施の形態に係る全自動変速制御システムでも、シフ
ト用位置センサ44が故障しても完全に走行不能にはな
らず、一応の走行が可能であり、近くの整備工場まで走
行することができる。なお、この実施の形態では、シフ
ト用位置センサ44が故障しており、ストライカのシフ
ト方向の位置についての信号が得られないので、メモリ
に記憶するシフト位置は、変速機のシフト位置(この場
合には、1速、R速またはニュートラル位置)であるこ
とはいうまでもない。
【0054】図10は第4の実施の形態に係る手動型電
気変速制御システムの制御フローチャートであり、基本
的な手順は前記第3の実施の形態(図8参照)と同一で
あるが、手動型であるため、ステップ105Aだけが全
自動タイプの前記実施の形態のステップ105と異なっ
ている。また、制御ブロック図は図7の全自動型変速制
御システムの構成と共通する部分が多いので、図示は省
略し、図7を参照して説明する。なお、図7のクラッチ
制御部68Aがクラッチ作動検出部(符号68を付して
説明する)に変わるとともに、アクセル72からの信号
は入力されていない。
【0055】手動型電気変速制御システムでは、クラッ
チ操作は運転者が行うので、ステップ103で車両停止
検出部66が車両が停止していることを確認すると、ク
ラッチ作動検出部68からのクラッチ作動状況信号によ
り、クラッチ52が断になっているか否か確認する(ス
テップ105A)。クラッチ52が断になっていないと
きには、運転者がクラッチペダルを踏み込んでクラッチ
を断にする。その後、シフト用モータ36を駆動し、前
記第3の実施の形態と同様の制御を行う(ステップ10
6〜ステップ112)。セレクト作動禁止制御を行った
後、同様のシフト特別制御を行う(ステップ114〜ス
テップ126)。
【0056】図11および図12は、第5の実施の形態
に係る変速機変速制御システムにおける、シフト用位置
センサ44故障時の制御フローチャートである。この実
施の形態では、手動型電気変速制御システムと全自動変
速制御システムで共通の制御を行う。前記第3および第
4の実施の形態では、シフト用位置センサ44が故障し
た場合には、セレクトラインをN1位置に固定してシフ
ト制御を行うようにしているが、セレクト用位置センサ
34は正常でありセレクト作動を制限する必要はないと
いうことから、セレクト作動を含む特別変速制御を行う
ようにしたものである。この実施の形態でも、図7のブ
ロック図の符号により説明する。
【0057】センサ故障検出部58がシフト用位置セン
サ44の故障を監視しており、シフト用位置センサ44
の故障を検出すると(ステップ201)、センサ故障時
制御部60に出力し、このセンサ故障時制御部60が警
報ランプ制御部62に出力して警報ランプ64を点灯さ
せて、運転者に異常を知らせる(ステップ202)。以
後は、図12に示す特別変速制御を行う(ステップ20
3)。
【0058】この変速特別制御は、前記図9に示すシフ
ト特別制御と同様の制御を行い、さらに、セレクト作動
を追加したものである。シフト作動については、前記第
3の実施の形態のシフト特別制御と同一であり、各ステ
ップに図9と同一の符号を付してその説明は省略する。
そして、シフト作動完了後(ステップ120)、セレク
ト作動を行う場合には(ステップ204)、シフト用位
置センサ44が故障しているためシフトラインのニュー
トラル位置(NE位置)が検出できないので、前記メモ
リに記憶された位置(S119、S126)からニュー
トラル位置(NE位置)にあることを判断した後(ステ
ップ205)、セレクト作動を行う(ステップ20
6)。
【0059】図13は、第6の実施の形態に係る手動型
電気変速制御システムのシフト用位置センサ44故障時
の制御フローチャートを示すもので、前記第4の実施の
形態(図10参照)における制御の一部を変更した制御
を行う。前記第4の実施の形態では、シフト用モータ3
6の駆動電流が前記第1所定値よりも大きい第2所定値
以上になると(図10のステップ109参照)、ストラ
イカがニュートラル位置(NE位置)のディテント機構
に係合してそれ以上動かなくなり、それにより駆動電流
が上昇したと判断してシフト用モータ36を停止させる
ようになっているが(図10のステップ110参照)、
この実施の形態では、駆動時間が、シフト用モータ36
が逆方向に駆動を開始してから(ステップ108)ニュ
ートラル位置に達するのに充分な第2所定時間経過した
ら(ステップ109A)、ニュートラル位置になったと
推定して次のステップ110に進むようになっている。
なお、このように第2所定時間が経過したら、ニュート
ラル位置になったと推定してシフト用モータ36を停止
する制御は、前記第3の実施の形態や第5の実施の形態
にも適用することができる。
【0060】図14は、第7の実施の形態に係る変速機
変速制御システムのシフト用位置センサ44が故障した
際の制御手順を示すフローチャートである。前記第3な
いし第6の実施の形態では、シフト用位置センサ44故
障時のニュートラル位置(NE位置)への移行を、モー
タ駆動電流を変速機のストライカがディテント機構から
抜け出さない程度の通常よりも小さい電流値にして作動
させるようにしていたが、駆動電流がこのように小さい
と、変速機がギヤ入りしている状態の場合には、ギヤか
ら抜け出せないおそれがある。そこで、この実施の形態
では、ギヤから抜け出さないという状態になることを防
止するために、最初に、ギヤから抜け出すのに必要な駆
動電流を短い時間、つまり、ギヤから抜け出すのに必要
な時間だけ供給して、シフト用モータ36を駆動させて
から、駆動電流をストライカがディテント機構から抜け
出さない小さな駆動電流にして駆動させるようにしたも
のである。
【0061】ニュートラル位置(NE位置)からシフト
位置への制御は、前記第3ないし第5の実施の形態と同
様である(ステップ114〜ステップ120)。シフト
位置からニュートラル位置への制御の場合には(ステッ
プ121)、メモリに記憶されているシフト位置からモ
ータの駆動方向を決定し(ステップ122)、変速機の
ストライカがギヤから抜け出すのに必要な第3所定値の
駆動電流で、第3所定時間、つまり抜け出すのに必要な
短い時間だけシフト用モータ36を駆動させてから(ス
テップ123A)、駆動電流を、ストライカがディテン
ト機構から抜け出ないような小さい電流(第1所定値)
にする(ステップ123)。
【0062】次のステップ124で、駆動電流が前記第
1所定値よりも大きい第2所定値になったかを判断し
て、第2所定値になったと判断した場合は、シフト用モ
ータ36を停止して(ステップ125)、ニュートラル
位置をメモリに記憶し(ステップ126)シフト作動を
完了する(ステップ120)。
【0063】前記ステップ124で、駆動電流が前記第
2所定値より小さいと判断された場合には、駆動時間
が、ニュートラル位置にシフトするのに充分な時間であ
る第4所定時間経過したかどうかを判断して(ステップ
127)、経過していない場合には、第1所定値の駆動
電流での駆動を続行し(ステップ123)、第4所定時
間経過したと判断した場合は、ギヤからの抜け出しが不
十分であったと判断して、再び第3所定値の駆動電流で
第3所定時間だけ駆動させるようにしている(ステップ
123A)。この実施の形態の場合にも前記各実施の形
態と同様の効果を奏することができる。
【0064】次に、位置センサのセレクトラインにおけ
るニュートラル位置(図4のN2位置)およびシフトラ
インにおけるNE位置の目標値の学習制御方法について
説明する。なお、必要な場合には、前記変速機変速制御
システムの制御方法で使用した図を用いて説明する。前
記モータ駆動型変速機操作装置20では、シフトライン
におけるシフト位置をシフト用位置センサ44により、
また、セレクトラインにおけるセレクト位置をセレクト
用位置センサ34によって検出し、それぞれシフト用モ
ータ36とセレクト用モータ28を制御して変速機の変
速制御を行っている。
【0065】その場合、シフトラインでの両側の各シフ
ト位置(ギヤかみ合い位置)(図4のSH1位置または
SH2位置)は、変速機側に機械的なストッパを有して
おり、また、セレクトラインの両端側の各セレクト位置
(図4のN1位置またはN3位置)でも、変速機側に機
械的なストッパを有しているので、少なくともそれらの
位置では、その変速機側のストッパにより変速機のシフ
ト位置、セレクト位置を確保することができる。
【0066】しかし、シフトラインのニュートラル位置
(NE位置)は、変速機側にディテント機構を有してい
るが、通常のシフト用モータ36の駆動力は、そのディ
テント機構の係止力よりも大きいので、その位置に止ま
ることはなく通過してしまい、また、セレクトラインの
両端側位置(N1位置またはN3位置)以外(図4の例
ではN2位置)では、変速機側にもストッパはなく、機
械的にそのセレクト位置(N2位置)に止めることはで
きない。
【0067】従来の空気圧駆動型変速機操作装置では、
シフト用アクチュエータとセレクト用アクチュエータと
を有しており、それらのアクチュエータへの空気圧供給
を種々変えることにより、アクチュエータのピストン位
置を機械的に保持することが可能なので、この装置の場
合の位置センサはそれらの位置になったことを検出する
ことが主な役割になっている。これに対し、モータ駆動
型変速機操作装置20では、シフトラインのNE位置と
セレクトラインの例えばN2位置等にシフトまたはセレ
クト作動を行う場合には、位置センサ34、44の各位
置での出力が予め設定されている目標値になるようにモ
ータ28、36を制御してそれらの位置を確保するよう
にしている。
【0068】従って、位置センサ34、44の各位置で
の出力の目標値が非常に重要になっており、それらの目
標値がずれてしまうと最悪の場合にはシフト作動および
セレクト作動が行えなくなるおそれがある。
【0069】本発明は、前記のような問題点を解決する
ためになされたもので、機械的なストッパがないシフト
位置、セレクト位置(図4のNE位置およびN2位置
等)における位置センサ34、44の出力の目標値を学
習補正して常に正確な目標値とし、正確なシフト動作、
セレクト動作を行えるようにすることを目的とするもの
である。
【0070】本発明による、シフト用位置センサ44お
よびセレクト用位置センサ34の目標値の学習方法につ
いて説明する。先ず、シフトラインのNE位置でのシフ
ト用位置センサ44の出力の目標値学習制御は以下のよ
うにして行う。シフト用モータ36を変速機のディテン
ト機構から抜け出さない程度の小さな駆動電流で駆動さ
せて、変速機のディテント機構に係合させ、そのディテ
ント機構の係合範囲でシフト用モータ36により往復動
させてシフト用位置センサ44の出力範囲を検出して、
それからNE位置の目標値を算出する。基本的には、そ
の出力範囲の中央値を目標値とする。
【0071】また、セレクトラインの両端側以外の中間
セレクト位置(図4に示す変速機の操作パターンの場合
にはN2位置)でのセレクト用位置センサ34の出力の
目標値学習制御は以下のようにして行う。中間セレクト
位置(セレクトラインのN2位置でシフトラインのNE
位置)で、シフト用モータ36を駆動させてシフト方向
に少し動かす。このようにシフト方向に少し動かすと変
速機のシフトラインに係合するが、同期機構(シンクロ
機構)より若干手前(ボーク位置よりも手前)に位置さ
せる。このようにシフトラインに係合させ、かつ同期機
構の手前に位置させるのは、次にセレクト方向に動かし
てその動く範囲を確認してその範囲から目標値を算出す
るが、シフトラインに係合していないと動く範囲が検出
できないためであり、また、同期機構に係合してしまう
とセレクト方向に動かすことができないためである。
【0072】前記の状態で、セレクト用モータ28を駆
動してセレクト方向に往復動させ、その位置でのセレク
ト方向の動く範囲を検出し、それによりN2位置等の目
標値を検出する。基本的には、その範囲の中央値を目標
値とするが、変速機側のセレクト方向で左右差が有る場
合には、それに応じて補正を行う。なお、前記学習制御
は、車両の始動時に一回行う。
【0073】前記目標値の学習制御の具体的な手順につ
いて、図4に示す変速機の操作パターンおよび図15に
示すフローチャートにより説明する。先ず、現在のシフ
ト位置、セレクト位置をメモリAに記憶して(ステップ
301)、シフト用モータ36を駆動してNE位置にシ
フト(ステップ302)した後、セレクト用モータ28
を駆動してN2位置にセレクト動作する(ステップ30
3)。
【0074】次に、シフト用モータ36を駆動して所定
方向(この例ではSH1方向)に動かして(ステップ3
04)、シフト用位置センサ44の出力が第1所定値に
なったら(同期機構への係合手前位置になったら)(ス
テップ305)、シフト用モータ36を停止させる(ス
テップ306)。
【0075】その後、セレクト用モータ28を第1所定
時間(通常セレクトラインの側面に当接するのに要する
時間よりもやや長い時間)だけ所定方向に駆動し(ステ
ップ307、ステップ308)、セレクトラインの側面
に当接させてそのときのセレクト用位置センサ34の出
力をメモリ1に記憶する(ステップ309)。
【0076】次に、セレクト用モータ28を第2所定時
間だけ逆方向に駆動して(ステップ310、ステップ3
11)、セレクトラインの前記ステップ307およびス
テップ308の端部と逆側の端部に当接させて、そのと
きのセレクト用位置センサ34の出力をメモリ2に記憶
させて(ステップ312)、セレクト用モータ28を停
止させる(ステップ313)。
【0077】続いて前記メモリ1、2に記憶したセレク
ト用位置センサ34の出力を用いてN2位置の目標値を
算出する(ステップ314)。この算出は、基本的に
は、その平均値を目標値とするが、各セレクト位置の間
隔に差がある場合には、その分だけ補正を行う。そし
て、その算出した値をセレクト用位置センサ34のN2
位置の目標値として記憶する(ステップ315)。
【0078】次に、シフト用モータ36を第2所定値
(ディテント機構から抜け出せない程度の電流値)の駆
動電流でNE方向に駆動させ(ステップ316)、駆動
電流が第2所定値よりも大きい第3所定値になったら
(ステップ317)、そのときのシフト用位置センサ4
4の出力をメモリ3に記憶する(ステップ318)。
【0079】次に、同様にシフト用モータ36を第2所
定値の駆動電流で逆方向に駆動させ(ステップ31
9)、駆動電流が同様に第3所定値になったら(ステッ
プ320)、そのときのシフト用位置センサ44の出力
をメモリ4に記憶して(ステップ321)、シフト用モ
ータ36を停止する(ステップ322)。前記ステップ
318とステップ321とにより、ディテント機構内で
のシフト方向の動きの範囲を検出することができる。
【0080】その後、前記メモリ3およびメモリ4に記
憶した出力値よりNE位置の目標値を算出し(ステップ
323)、それをシフト用位置センサ44のNE位置の
目標値として記憶する(ステップ324)。基本的に
は、平均値(中央値)を目標値とする。その後、最初に
記憶しておいたメモリAの位置にシフト位置、セレクト
位置を戻して制御を完了する(ステップ325)。な
お、前記実施の形態では、セレクトラインの中間位置
(両端側のセレクト位置以外のセレクト位置)がN2位
置のみの場合に適用した例について説明したが、中間位
置が二つ以上ある場合には、前記ステップ301からス
テップ315までを中間位置の数だけ繰り返して行い、
各中間位置の目標値を学習すればよい。
【0081】次に、シフト作動制御方法に関する発明に
ついて説明する。モータ駆動型変速機操作装置20のセ
レクト作動では、各セレクト位置間に特に作動の負荷と
なるものはなく、できるだけ速くスムーズに作動できれ
ばよい。そのためには、セレクト用モータ28の駆動電
流をPWM制御(パルス幅変調制御)で、セレクト用位
置センサ34からの出力を基に目標位置に制御する位置
制御が優れている。
【0082】一方、シフト作動では、NE位置から各シ
フト位置(ギヤかみ合い位置)へのシフト作動を行う場
合には、途中に同期作動を行う必要があるので、セレク
ト作動と同様の単なる位置制御だけでは、部材が衝突し
たりして衝撃や衝撃音が生じてスムーズな作動を行うこ
とができない。そこで、この発明は、衝撃がなく、スム
ーズにシフト作動が行えるシフト作動制御方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0083】この発明の構成について簡単に説明する
と、シフトラインのNE位置から同期機構に当接するま
で、つまりボーク点の手前までの比較的駆動力がいらな
いときには、位置制御によりできるだけ速く作動させ、
同期作動やギヤ噛み合い作動等の大きい駆動力が必要な
ときには、出力制御にして必要とする出力に制御させる
ことにより、スムーズにシフト作動を行えるようにした
ものである。
【0084】前記シフト作動制御の概要としては、NE
位置からボーク点の手前の位置までは、駆動力をあまり
必要としないので、シフト用位置センサ44からの出力
を基に位置制御を行う。ボーク点の手前の位置から同期
完了までは、一番大きい駆動力が必要なので、徐々に駆
動力を上げ、制限限界まで上げて行き、必要な駆動力を
確保してスムーズに同期を行う。そして、同期完了から
ギヤの噛み合い完了までは、前記同期時のように大きい
駆動力は必要としないが、噛み合いのためある程度の駆
動力が必要なので、徐々に駆動力を下げて、ギヤ噛み合
い時に無理な大きい駆動力が作用しないようにしてい
る。
【0085】前記シフト作動制御の手順の一例につい
て、前記図4、制御フローチャートを示す図16および
ストライカの作動位置とその位置に応じた制御の例を示
す図17により説明する。先ず、シフト位置がNE位置
(図17のP点)にあり(ステップ401)、シフトレ
バー等からのシフト指令があると(ステップ402)、
その指令からシフト用モータ36の駆動方向を決定し
(ステップ403)、シフト用位置センサ44からの出
力を基に、目標位置になるようにシフト用モータ36の
駆動電流を制御するPWM制御での位置制御(図17の
制御A)を行う(ステップ404)。この位置制御は、
出力が目標位置から離れているときは、ある程度DUT
Y比を大きくして速く作動させ、目標位置に近づくにつ
れて、徐々にDUTY比を小さくして目標位置に緩やか
に達するようにする。
【0086】シフト用位置センサ44の出力が第1所定
値になり(ステップ405)、ボーク点つまり同期開始
点の手前(図17のQ点)まで達すると、位置制御(制
御A)から出力制御(図17の制御B)に切り換え(ス
テップ406)、DUTY比を徐々に電流制限限界のD
UTY比まで上げる(ステップ407、ステップ40
8)。この制御Bでは、同期をできるだけ速くスムーズ
に行うために、駆動力を徐々に限界まで上げるようにし
ている。
【0087】そして、シフト用位置センサ44の出力が
第2所定値になるまでストロークすると(ステップ40
9)、同期完了と判断して、制御Cでは、逆にDUTY
比を徐々に所定比まで下げていく(ステップ410、ス
テップ411)。前述のように、同期させる際に一番駆
動力を必要とするので、同期の際に駆動力を限界まで上
げ、同期が完了すると、ギヤ噛み合いにはそれほど大き
い駆動力が必要ないので、徐々に駆動力を下げる。この
ように駆動力を下げずに大きいままだと、ギヤ噛み合い
時に衝撃が生じて衝撃音が発生するおそれがあるから、
この制御Cでは、駆動力を必要な大きさまで下げるよう
になっている。
【0088】さらに、シフト用位置センサ44の出力が
第3所定値になり(ステップ412)、ギヤ噛み合いが
終了すると、DUTY比を零にして駆動力を下げ(ステ
ップ413)、シフト作動が終了する(ステップ41
4)。この位置は図17のS点である。この実施の形態
に係るシフト作動制御方法では、衝撃がなく、スムーズ
にシフト作動を行うことができる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、変速機のシフト作動を行うシフト用モータ
と、セレクト作動を行うセレクト用モータと、ストライ
カのシフト方向の位置を検出するシフト用位置センサ
と、前記ストライカのセレクト方向の位置を検出するセ
レクト用位置センサとを有するモータ駆動型変速機操作
装置と、前記シフト用モータおよび前記セレクト用モー
タの作動を制御して前記変速機の変速制御を行う電気制
御装置とを備えた変速機変速制御システムの制御方法に
おいて、前記セレクト用位置センサの故障時には、車両
が停止してクラッチが断のときに、前記シフト用モータ
を駆動させて前記ストライカをニュートラル位置に移動
させ、次に、前記セレクト用モータを駆動させて前記ス
トライカをセレクトラインの一番端のストッパに当接さ
せてその位置でのシフトラインを確保し、以後、セレク
ト作動を禁止して、シフト作動のみの変速制御を行うよ
うにしたので、セレクト用位置センサが故障した場合で
も、少なくとも一応の走行が可能であり、例えば、近く
の修理工場まで走行して修理を受けることができる。
【0090】また、請求項4に記載の発明によれば、前
記シフト用位置センサの故障時には、ニュートラル位置
からシフト位置へのシフト作動は、前記シフト用モータ
の駆動方向を決定し、このシフト用モータをその方向に
駆動させて、前記ストライカを前記シフト位置のストッ
パに当接させることにより前記シフト位置へ作動させ、
シフト位置からニュートラル位置へのシフト作動は、前
記シフト用モータの駆動方向を決定し、このシフト用モ
ータを前記ストライカが前記変速機のディテント機構を
抜け出す力よりも小さい駆動力で駆動させることにより
前記ストライカをディテント機構に係合させて、前記ス
トライカをニュートラル位置へ作動させるようにしたの
で、シフト用位置センサが故障した場合でも、少なくと
も一応の走行が可能である。しかも、セレクト作動も加
えたより正常に近い変速制御が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】モータ駆動型変速機操作装置の一例を示す平面
図である。
【図2】図1の一部を断面としたII方向矢視図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態に係る手動型電気変速制
御システムのセレクト用位置センサ故障時の制御ブロッ
ク図である。
【図4】変速機の操作パターンを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る制御方法を示
す制御フローチャートである。
【図6】第2の実施の形態に係る制御方法を示す制御フ
ローチャートである。
【図7】全自動変速制御システムのシフト用位置センサ
故障時の制御ブロック図である。
【図8】第3の実施の形態に係る制御方法を示す制御フ
ローチャートの前半部である。
【図9】第3の実施の形態に係る制御方法および第4の
実施の形態に係る制御方法を示す制御フローチャートの
後半部である。
【図10】第4の実施の形態に係る制御方法を示す制御
フローチャートの前半部である。
【図11】第5の実施の形態に係る制御方法を示す制御
フローチャートの前半部である。
【図12】第5の実施の形態に係る制御方法を示す制御
フローチャートの後半部である。
【図13】第6の実施の形態に係る制御方法を示す制御
フローチャートである。
【図14】第7の実施の形態に係る制御方法を示す制御
フローチャートである。
【図15】位置センサの目標位置学習制御の制御フロー
チャートである。
【図16】シフト作動制御の制御フローチャートであ
る。
【図17】ストライカの作動位置と制御を示す図であ
る。
【符号の説明】
28 セレクト用モータ 34 セレクト用位置センサ 36 シフト用モータ 44 シフト用位置センサ 54 電気制御装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:44 F16H 59:44 59:56 59:56 63:20 63:20 (72)発明者 磯崎 哲也 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 ボ ッシュ ブレーキ システム株式会社内 (72)発明者 河野 正雄 埼玉県東松山市神明町2丁目11番6号 ボ ッシュ ブレーキ システム株式会社内 Fターム(参考) 3J067 AA01 AB23 AC01 BA52 BA53 BA56 DB32 FA36 FA84 FB73 FB76 GA01 3J552 MA01 MA13 NA01 NB01 PB03 RA02 SA01 SB03 SB12 VA41Z VA62W VA62X VB01Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機のシフト作動を行うシフト用モー
    タと、セレクト作動を行うセレクト用モータと、ストラ
    イカのシフト方向の位置を検出するシフト用位置センサ
    と、前記ストライカのセレクト方向の位置を検出するセ
    レクト用位置センサとを有するモータ駆動型変速機操作
    装置と、 前記シフト用モータおよび前記セレクト用モータの作動
    を制御して前記変速機の変速制御を行う電気制御装置と
    を備えた変速機変速制御システムの制御方法において、 前記セレクト用位置センサの故障時には、車両が停止し
    てクラッチが断のときに、前記シフト用モータを駆動さ
    せて前記ストライカをニュートラル位置に移動させ、次
    に、前記セレクト用モータを駆動させて前記ストライカ
    をセレクトラインの一番端のストッパに当接させてその
    位置でのシフトラインを確保し、以後、セレクト作動を
    禁止して、シフト作動のみの変速制御を行うことを特徴
    とする変速機変速制御システムの制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の変速機変速制御システ
    ムの制御方法において、 前記セレクト用モータを所定時間駆動させた後停止し
    て、前記ストライカをセレクトラインの一番端のストッ
    パに当接させることを特徴とする変速機変速制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の変速機変速制御システ
    ムの制御方法において、 前記セレクト用モータを駆動させ、駆動電流が所定値以
    上になったらこのセレクト用モータを停止して、前記ス
    トライカをセレクトラインの一番端のストッパに当接さ
    せることを特徴とする変速機変速制御システム。
  4. 【請求項4】 変速機のシフト作動を行うシフト用モー
    タと、セレクト作動を行うセレクト用モータと、ストラ
    イカのシフト方向の位置を検出するシフト用位置センサ
    と、前記ストライカのセレクト方向の位置を検出するセ
    レクト用位置センサとを有するモータ駆動型変速機操作
    装置と、 前記シフト用モータおよび前記セレクト用モータの作動
    を制御して前記変速機の変速制御を行う電気制御装置と
    を備えた変速機変速制御システムの制御方法において、 前記シフト用位置センサの故障時には、ニュートラル位
    置からシフト位置へのシフト作動は、前記シフト用モー
    タの駆動方向を決定し、このシフト用モータをその方向
    に駆動させて、前記ストライカを前記シフト位置のスト
    ッパに当接させることにより前記シフト位置へ作動さ
    せ、 シフト位置からニュートラル位置へのシフト作動は、前
    記シフト用モータの駆動方向を決定し、このシフト用モ
    ータを前記ストライカが前記変速機のディテント機構を
    抜け出す力よりも小さい駆動力で駆動させることにより
    前記ストライカをディテント機構に係合させて、前記ス
    トライカをニュートラル位置へ作動させることを特徴と
    する変速機変速制御システムの制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の変速機変速制御システ
    ムの制御方法において、 前記シフト作動後の前記変速機のシフト位置をメモリに
    記憶しておき、次の動作時に、そのメモリの記憶から、
    前記変速機がニュートラル位置とシフト位置のいずれに
    あるかの判断、および前記シフト用モータの駆動方向の
    決定を行うことを特徴とする変速機変速制御システムの
    制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の変速機変速制御システ
    ムの制御方法において、 ニュートラル位置からシフト位置へのシフト作動は、前
    記シフト用モータを所定時間駆動させた後に停止して、
    前記ストライカを前記シフト位置のストッパに当接させ
    ることを特徴とする変速機変速制御システム制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の変速機変速制御システ
    ムの制御方法において、 ニュートラル位置からシフト位置へのシフト作動は、前
    記シフト用モータの駆動電流が所定値以上になったら停
    止して、前記ストライカを前記シフト位置のストッパに
    当接させることを特徴とする変速機変速制御システム制
    御方法。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし請求項7に記載の変速機
    変速制御システムの制御方法において、 シフト位置からニュートラル位置へのシフト作動は、前
    記シフト用モータの駆動が所定時間以上経過したことで
    ニュートラル位置に達したと判断することを特徴とする
    変速機変速制御システム制御方法。
  9. 【請求項9】 請求項4ないし請求項7に記載の変速機
    変速制御システムの制御方法において、 シフト位置からニュートラル位置へのシフト作動は、前
    記シフト用モータの駆動電流が所定値以上になったこと
    でニュートラル位置に達したと判断することを特徴とす
    る変速機変速制御システム制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項4ないし請求項9に記載の変速
    機変速制御システムの制御方法において、 シフト位置からニュートラル位置への作動は、前記シフ
    ト用モータを、前記変速機のギヤから抜け出すのに必要
    な駆動電流で、抜け出すのに必要な時間だけ駆動した
    後、前記ディテント機構を抜け出す力よりも小さな駆動
    力で駆動させることを特徴とする変速機変速制御システ
    ムの制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし請求項10に記載の変
    速機変速制御システムの制御方法において、 前記セレクト用位置センサまたは前記シフト用位置セン
    サが故障したときには、警報を発して運転者に知らせる
    ことを特徴とする変速機変速制御システムの制御方法
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