JP2003055185A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JP2003055185A
JP2003055185A JP2001243442A JP2001243442A JP2003055185A JP 2003055185 A JP2003055185 A JP 2003055185A JP 2001243442 A JP2001243442 A JP 2001243442A JP 2001243442 A JP2001243442 A JP 2001243442A JP 2003055185 A JP2003055185 A JP 2003055185A
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希世子 二木
Tamiko Nakamura
多実子 中村
Rumi Katagiri
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防腐力、保護性が高く使用性に優れる保護被
膜成分の組み合わせ開発し、これを含む皮膚外用剤を提
供する。 【解決手段】 フェノキシエタノールとリノールアミド
プロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェート、ソジ
ウムボラゲアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホ
スフェート及びステアラミドプロピルPG−ジモニウム
クロリドホスフェートから選択される1種乃至は2種以
上とを化粧料に含有させる。本発明の皮膚外用剤に於け
る、フェノキシエタノールの好ましい含有量は、0.2
〜1重量%であり、リノールアミドプロピルPG−ジモ
ニウムクロリドホスフェート、ソジウムボラゲアミドプ
ロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェート及びステ
アラミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェー
トから選択される1種乃至は2種以上の好ましい含有量
は、総量で、皮膚外用剤全量に対して、0.01〜10
重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚外用剤に関
し、更に詳細には、化粧料に好適な皮膚外用剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】化粧料や皮膚外用医薬などの皮膚外用剤
の分野に於いて、重要な要素の一つに、皮膚上に保護膜
を形成させ、皮膚からの水分の散逸を防いだり、外部か
らの刺激因子の皮膚内への侵入を防いだりすることが挙
げられる。この様な皮膜を形成する物質としては、例え
ばヒアルロン酸ナトリウムやヘパリン類似物質などのム
コ多糖類が知られているが、これらは製剤上或いは物性
上、かかる保護膜効果を充分に発揮するまでの量を皮膚
外用剤に含有させることは難しい。即ち、この様な成分
を多く含有させすぎると、粘度が著しく高くなり、使用
性を損なってしまったり、使用時の感触において、許容
し難いべたつきが感じられたりするためである。この
為、保護性が高く使用性に優れる保護被膜成分の開発が
望まれていた。又、敏感肌の人にとっては、パラベン類
などの防腐剤は、微生物に対する安定性向上の目的で使
用されているが、このものが時として刺激発現の原因と
なるため、微生物に対する安定性を維持しつつ、この様
なパラベン類の含有をさける方法も望まれていた。
【0003】一方、リノールアミドプロピルPG−ジモ
ニウムクロリドホスフェート、ソジウムボラゲアミドプ
ロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェート及びステ
アラミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェー
トは、何れも複数の長鎖疎水基を有する燐酸ジエステル
又はトリエステルを構成要素とする擬似燐脂質混合物で
あり、化粧料用の原料として知られているが、このもの
とフェノキシエタノールを組み合わせることも、グリセ
リン、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、ジグリセリン又は1,2
−ペンタンジオール等の多価アルコールと組み合わせる
ことは全く知られていなかったし、この様な組み合わせ
を皮膚外用剤に含有させることにより、パラベン類無し
でも充分な微生物に対する安定性が得られ、パラベン類
による刺激発現をさけるとともに、優れた保護被膜を形
成する皮膚外用剤が得られることも全く知られていなか
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な状
況下為されたものであり、防腐力、保護性が高く使用性
に優れる保護被膜成分の組み合わせ開発し、これを含む
皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【0005】
【課題の解決手段】この様な状況に鑑みて、本発明者ら
は保護性が高く使用性に優れる保護被膜成分の組み合わ
せ開発し、これを含む皮膚外用剤を提供すべく、鋭意研
究努力を重ねた結果、リノールアミドプロピルPG−ジ
モニウムクロリドホスフェート、ソジウムボラゲアミド
プロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェート及びス
テアラミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェ
ートから選択される1種乃至は2種以上とフェノキシエ
タノールを含有し、好ましくは多価アルコール類を含有
する化粧料などの皮膚外用剤にその様な特性を見出し、
発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示す
技術に関するものである。 (1)フェノキシエタノールとリノールアミドプロピル
PG−ジモニウムクロリドホスフェート、ソジウムボラ
ゲアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェー
ト及びステアラミドプロピルPG−ジモニウムクロリド
ホスフェートから選択される1種乃至は2種以上とを含
有することを特徴とする、皮膚外用剤。 (2)更に多価アルコールを含有することを特徴とす
る、(1)に記載の皮膚外用剤。 (3)多価アルコールが、1,3−ブタンジオール、イ
ソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリ
セリン及び1,2−ペンタンジオールから選択されるも
のを含むものであることを特徴とする、(1)又は
(2)に記載の皮膚外用剤。 (4)多価アルコールが、グリセリン、1,3−ブタン
ジオール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ジグリセリン及び1,2−ペンタンジオールから
選択される1種乃至は2種以上であることを特徴とす
る、(1)〜(3)何れか1項に記載の皮膚外用剤。 (5)更に、カルボキシビニルポリマーの塩及び/又は
アクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルの
塩を含有することを特徴とする、(1)〜(4)何れか
1項に記載の皮膚外用剤。 (6)刺激物からの皮膚防護用のものであることを特徴
とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の皮膚外用
剤。 (7)化粧料であることを特徴とする、(1)〜(6)
何れか1項に記載の皮膚外用剤。 (8)敏感肌用であることを特徴とする、(7)に記載
の化粧料。 以下、本発明について、実施の形態を中心に更に鍾愛に
説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】(1)本発明の皮膚外用剤の必須
成分であるフェノキシエタノール 本発明の皮膚外用剤はフェノキシエタノールを必須成分
として含有することを特徴とする。フェノキシエタノー
ルは別名エチレングリコールモノフェニルエーテルとも
称し、防腐効果を有する化粧料原料として使用されてい
るが、このものはパラベンなどに敏感な人であっても安
全に使用できる特性を有するものの、その防腐力は今ひ
とつと言わざるを得ない点があった。本発明の皮膚外用
剤に於いては、リノールアミドプロピルPG−ジモニウ
ムクロリドホスフェート、ソジウムボラゲアミドプロピ
ルPG−ジモニウムクロリドホスフェート及びステアラ
ミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェートか
ら選択される1種乃至は2種以上と組み合わせて用いる
ことにより、優れた防腐力を発揮させている。本発明の
皮膚外用剤に於ける、フェノキシエタノールの好ましい
含有量は、0.2〜1重量%である。
【0007】(2)本発明の必須成分であるリノールア
ミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェート、
ソジウムボラゲアミドプロピルPG−ジモニウムクロリ
ドホスフェート及びステアラミドプロピルPG−ジモニ
ウムクロリドホスフェート 本発明の皮膚外用剤は、リノールアミドプロピルPG−
ジモニウムクロリドホスフェート、ソジウムボラゲアミ
ドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェート及び
ステアラミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフ
ェートから選択される1種乃至は2種以上を含有するこ
とをもう一つの必須構成要素とする。ここで、リノール
アミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェー
ト、ソジウムボラゲアミドプロピルPG−ジモニウムク
ロリドホスフェート及びステアラミドプロピルPG−ジ
モニウムクロリドホスフェートから選択される1種乃至
は2種以上は何れも複数の長鎖疎水基を有する燐酸ジエ
ステル又はトリエステルを構成要素とする擬似燐脂質混
合物であり、特開昭59−4478号に記載されている
方法によって製造することができる。又、これらの化合
物は既に市販されているものがあり、この様なものを使
用することも可能である。この様な市販品としては、例
えば、ユニケマ社より市販されている、リノールアミド
プロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェートとして
はホスフォリピッドEFA、ソジウムボラゲアミドプロ
ピルPG−ジモニウムクロリドホスフェートとしては、
ホスフォリピッドGLA及びステアラミドプロピルPG
−ジモニウムクロリドホスフェートとしては、ホスフォ
リピッドPTCが好ましく例示できる。これらは唯一種
を含有させることも出来るし、2種以上を組み合わせて
含有させることも出来る。本発明の皮膚外用剤として
は、リノールアミドプロピルPG−ジモニウムクロリド
ホスフェート、ソジウムボラゲアミドプロピルPG−ジ
モニウムクロリドホスフェート及びステアラミドプロピ
ルPG−ジモニウムクロリドホスフェートから選択され
る1種乃至は2種以上としてこの様な市販品を用いるこ
とが、品質の安定性を保つ意味で特に好ましい。本発明
の皮膚外用剤に於ける、リノールアミドプロピルPG−
ジモニウムクロリドホスフェート、ソジウムボラゲアミ
ドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェート及び
ステアラミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフ
ェートから選択される1種乃至は2種以上の好ましい含
有量は、総量で、皮膚外用剤全量に対して、0.01〜
10重量%が好ましく、更に好ましくは、0.1〜1重
量%である。これは少なすぎると、被膜特性が好ましく
なくなる場合があり、多すぎても効果が頭打ちになる場
合があるからである。
【0008】(3)本発明皮膚外用剤の準必須成分であ
る多価アルコール 本発明の皮膚外用剤は、多価アルコールを準必須成分と
して含有することを特徴とする。本発明に於いて、多価
アルコールはもう一つの必須成分であるリノールアミド
プロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェート、ソジ
ウムボラゲアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホ
スフェート及びステアラミドプロピルPG−ジモニウム
クロリドホスフェートから選択される1種乃至は2種以
上とともに刺激物質などを通過させない、密着性を有す
る皮膜を形成する作用を有する。本発明の皮膚外用剤で
は、通常皮膚外用剤で使用される多価アルコールを使用
することができ、例えば、プロピレングリコール、1,
3−ブタンジオール、グリセリン、ポリエチレングリコ
ール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ジグリセリン、マルチトール、ソルビトール、キシ
リトール或いは1,2−ペンタンジオールが好ましく例
示でき、これらの内では、1,3−ブタンジオール、イ
ソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリ
セリン及び1,2−ペンタンジオールから選択されるも
のを含むものである形態が好ましく、更に好ましくは、
グリセリン、1,3−ブタンジオール、イソプレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン及び
1,2−ペンタンジオールから選択される1種乃至は2
種以上である形態が例示できる。又、これら多価アルコ
ールの含有量は、総量で皮膚外用剤全量に対して、4〜
15重量%であることが好ましく、更に好ましくは5〜
10重量%である。又、かかる構成の内、1,3−ブタ
ンジオール、1,2−ペンタンジオール又はイソプレン
グリコールを皮膚外用剤全量に対し、3〜6重量%含有
する形態が特に好ましい
【0009】(4)本発明の皮膚外用剤 本発明の皮膚外用剤は、上記に示したごとくフェノキシ
エタノールとリノールアミドプロピルPG−ジモニウム
クロリドホスフェート、ソジウムボラゲアミドプロピル
PG−ジモニウムクロリドホスフェート及びステアラミ
ドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェートから
選択される1種乃至は2種以上とを必須成分として含有
し、準必須成分として、多価アルコールを含有すること
を特徴とする。ここで、本発明に於いて、皮膚外用剤と
は、化粧料、皮膚外用医薬、皮膚外用殺菌・消毒剤など
皮膚外用に用いるものの総称を意味する。本発明の皮膚
外用剤はこれらの何れにも適用できるが、そのマイルド
な特性上、化粧料に適用することが好ましく、中でも敏
感肌用の化粧料として適用することが特に好ましい。本
発明の皮膚外用剤に於いては、上記の必須成分以外に、
通常皮膚外用剤で使用される任意にの成分を含有するこ
とができる。かかる任意の成分としては、例えば、スク
ワランや流動パラフィン、固形パラフィンなどの炭化水
素類、ジメチコンやフェメチコンなどの内、必須成分と
はならないシリコーン類、ホホバ油やゲイロウなどのエ
ステル類、ステアリン酸やオレイン酸などの脂肪酸類、
ベヘニルアルコールやセタノール、オレイルアルコール
などの高級アルコール類、牛脂やオリーブオイル等のト
リグリセライド類、ステアリン酸モノグリセリド、ソル
ビタンセスキオレート、ポリオキシエチレンソルビタン
モノオレート、ポリオキシエチレンステアレート等の非
イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレートなど
のアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等
のカチオン界面活性剤類、結晶セルロース等の粉体類、
カルボキシビニルポリマーの塩、アクリル酸・メタクリ
ル酸(C10〜30)アルキルコポリマーの塩、ポリア
クリル酸の塩、ベントナイト、キサンタンガムやヒドロ
キシプロピルセルロースなどの増粘剤、ビタミンやグリ
チルリチンなどの有効成分などが好ましく例示できる。
これらの内、本発明の皮膚外用剤に特に好ましい成分と
しては、カルボキシビニルポリマーの塩及び/又はアク
リル酸・メタクリル酸(C10〜30)アルキルの塩が
挙げられる。これらは保護膜を強化する作用を発揮する
からである。これらカルボキシビニルコポリマーの塩や
アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コ
ポリマーの塩は既に市販されている、カルボキシビニル
コポリマー及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル(C
10〜30)コポリマーを中和することにより系内に形
成させることができる。この様な塩としては、生理的に
許容され、ゲルを形成するものであれば特段の限定無く
適用でき、例えば、ナトリウム塩やカリウム塩等のアル
カリ金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミンや
トリエチルアミン塩等の有機アミン塩、リジン塩やアル
ギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示でき
る。又これらのものについては、粘度特性から数種のも
のが市販されているが、それらを唯1種用いることもで
きるし2種以上を組み合わせて用いることもできる。好
ましいものは、これら2種をともに含有する形態であ
る。かかるカルボキシビニルコポリマーの塩及びアクリ
ル酸・メタクリル酸アルキル(C10〜30)コポリマ
ーの塩の2者を含有する場合に於いて、好ましい組み合
わせとしては、フリー体に換算して、カルボキシビニル
ポリマー:アクリル酸・メタクリル酸アルキル(C10
〜30)コポリマー=99:1〜9:1の比で含有する
形態である。又、含有量としてはフリー体に換算して、
皮膚外用剤全量に対して、0.05〜1重量%であり、
更に好ましくは0.1〜0.5重量%である。これは多
すぎると化粧持ちを損ない、保護膜の持続時間を短くし
てしまう場合があり、少なすぎると保護膜強化作用を発
揮しない場合があるからである。又、本発明の皮膚外用
剤の必須成分であるリノールアミドプロピルPG−ジモ
ニウムクロリドホスフェート、ソジウムボラゲアミドプ
ロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェート及びステ
アラミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェー
トから選択される1種乃至は2種以上は抗菌作用も有し
ているため、本発明の皮膚外用剤に於いては、敏感肌で
刺激のでることがあるメチルパラベンやブチルパラベン
などのパラベン類を含有しないことが好ましい。本発明
の皮膚外用剤はこの様な防腐剤を含有しなくとも充分な
防腐作用を有する。本発明の皮膚外用剤は、これらの必
須成分と任意の成分とを常法に従って処理することによ
り製造することができる。
【0010】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明について更
に詳細に説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ
限定されないことは言うまでもない。
【0011】<実施例1〜3>下記に示す処方に従っ
て、本発明の皮膚外用剤である、ローションを作製し
た。即ち、イ、ロの成分を80℃で加熱し、イに徐々に
ロを加えて中和して、攪拌冷却して、ローションを得
た。同時に比較例1として、実施例1のリノールアミド
プロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェートをヒア
ルロン酸ナトリウムに置換したもの、比較例2としてホ
スファチジルエタノールアミンに置換したものを作製し
た。これらのローションを用いて、ハートレー系白色モ
ルモット1群6匹の背部を剃毛し、ガムテープで2回ス
トリッピングした2cm×2cmの部位に0.01ml
塗布し、ここに1%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液を
0.01ml含浸させたパッチ絆創膏を貼付し、24時
間クローズドパッチした。パッチ絆創膏除去1時間に皮
膚反応をドレーズの基準(++;浮腫を伴う反応、+;
明らかな紅斑を伴う反応、±;不明瞭な紅斑を伴う反
応、−;無反応)で判定を行った。対照としては、下記
の処方成分中の成分1を水に置換したものを用いた。結
果を表1に示す。これより、本発明の皮膚外用剤である
ローションは保護被膜により、刺激物質であるラウリル
硫酸ナトリウムの肌への侵入を抑制していることが明白
である。またこれらのものの防腐力を、これらの皮膚外
用剤を10%混合させた寒天平板培地に、バチルス・ズ
ブチリス、スタフィロコッカス・アウレウス、エッシェ
リヒア・コリを白金耳で移植し、その生育を観察して、
コロニーの程度を5(全面)〜0(皆無)の評点で評価
し、確かめた。結果を表2に示す。本発明の皮膚外用剤
は優れた防腐効果を有することがわかる。 イ カルボキシビニルポリマー1%水溶液 6 重量部 カーボポール1382の1%水溶液 5 重量部 (アクリル酸・メタクリル酸(C10−30)アルキル) マルメロエキス 0.1重量部 成分1* 0.1重量部 エタノール 6 重量部 フェノキシエタノール 0.3重量部 水 77 重量部 ロ 水酸化カリウム10%水溶液 5.5重量部 *詳細は表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】<実施例4〜9>実施例1〜3と同様に多
価アルコールを加えて同様の検討を行った。結果を表3
に示す。これより、本発明の多価アルコールとしては、
1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ジグリセリン及び1,2−ペンタ
ンジオールから選択されるものを含むものである形態が
好ましいことがわかる。これらは何れも上記の防腐力試
験で実施例1〜3と同程度乃至はそれ以上の防腐力を有
していた。 イ カルボキシビニルポリマー1%水溶液 6 重量部 カーボポール1382の1%水溶液 5 重量部 (アクリル酸・メタクリル酸(C10−30)アルキル) マルメロエキス 0.1重量部 リノールアミドプロピルPG−ジモニウム クロリドホスフェート 0.1重量部 多価アルコール** 6 重量部 フェノキシエタノール 0.3重量部 水 77 重量部 ロ 水酸化カリウム10%水溶液 5.5重量部 **詳細は表3に記す。
【0015】
【表3】
【0016】<実施例10>上記実施例と同様に下記処
方に従ってローションを作製した。このものの保護膜評
価の結果は、±3例、−3例であり、アクリル酸・メタ
クリル酸アルキルの塩も存在する方が好ましいことがわ
かる。 イ カルボキシビニルポリマー1%水溶液 11 重量部 マルメロエキス 0.1重量部 リノールアミドプロピルPG−ジモニウム クロリドホスフェート 0.1重量部 イソプレングリコール 6 重量部 フェノキシエタノール 0.3重量部 水 77 重量部 ロ 水酸化カリウム10%水溶液 5.5重量部
【0017】<実施例11>上記実施例と同様に下記処
方に従ってローションを作製した。このものの保護膜評
価の結果は、±3例、−3例であり、カルボキシビニル
コポリマーの塩も存在する方が好ましいことがわかる。 イ アクリル酸・メタクリル酸アルキル 11 重量部 マルメロエキス 0.1重量部 リノールアミドプロピルPG−ジモニウム クロリドホスフェート 0.1重量部 イソプレングリコール 6 重量部 フェノキシエタノール 0.3重量部 水 77 重量部 ロ 水酸化カリウム10%水溶液 5.5重量部
【0018】<実施例12>下記に示す処方に従って、
本発明の皮膚外用剤である、アンダーメークアップ化粧
料を作製した。即ち、イ、ロ、ハの成分を80℃で加熱
し、イに徐々にロを加えて乳化し、更に、ハを加えて中
和して、これをホモジナイザーで粒子を整えた後、攪拌
冷却して、アンダーメークアップ化粧料を得た。このメ
ークアップ化粧料を使用して、ファンデーションで刺激
を感じやすい人14名を対象に、右半顔をこのアンダー
メークで処理した後、ファンデーションを塗布し、左半
顔をアンダーメークアップ無しでファンデーションを塗
布してもらった。この様な使用を1週間続けてもらい、
ファンデーションの刺激感の出現の程度を右の方が刺激
を感じにくい、左右変わらない、左の方が刺激を感じに
くいの3者択一の設問について、回答してもらった。結
果は14名全員が右の方が刺激を感じにくい(アンダー
メークアップ使用の方が刺激を感じにくい)との回答で
あり、本発明の皮膚外用剤である、アンダーメークアッ
プ化粧料の保護膜としての効果が確かめられた。 イ セタノール 0.1重量部 ホホバ油 0.5重量部 ヘーゼルナッツオイル 0.1重量部 オリーブ油 0.1重量部 2−エチルヘキサン酸セチル 4 重量部 スクワラン 5 重量部 トコフェロール 0.1重量部 パラベン 0.1重量部 フェノキシエタノール 0.1重量部 ポリオキシエチレンステアリン酸エステル 0.6重量部 グリセリルモノステアレート 3 重量部 ジグリセリルモノオレート 0.5重量部 虹彩箔(赤) 1 重量部 球状アクリル樹脂粉体 4 重量部 メチルシロキサン網状重合体 2 重量部 「シリコーン9028J」 12 重量部 (高重合度ジメチルポリシロキサン;信越化学製) リノールアミドプロピルPG−ジモニウム クロリドホスフェート 0.5重量部 ソジウムボラゲアミドプロピルPG−ジモニウム クロリドホスフェート 0.5重量部 ロ カルボキシビニルポリマー1%水溶液 10 重量部 「ペムレンTR−1」1%水溶液 1 重量部 (アクリル酸・メタクリル酸(C10−30)アルキル共重合体) マルメロエキス 0.1重量部 1,3−ブタンジオール 6 重量部 イソプレングリコール 2 重量部 水 51 重量部 フェノキシエタノール 0.2重量部 ハ 水酸化ナトリウム10%水溶液 5.5重量部
【0019】<実施例13>以下に示す処方に従って、
本発明の皮膚外用剤である、ステロイド剤(皮膚外用医
薬)を作製した。即ち、処方成分イ、ロ、ハをそれぞれ
70℃に加熱し、、イに徐々にロを加え、乳化し、これ
にハを徐々に加え中和して、ステロイド剤を得た。 イ 軽質流動イソパラフィン 5 重量部 セタノール 2 重量部 ポリオキシエチレン(20)セチルエーテル 1 重量部 リノールアミドプロピルPG−ジモニウム クロリドホスフェート 0.2重量部 ソジウムボラゲアミドプロピルPG−ジモニウム クロリドホスフェート 0.3重量部 ベクロメタゾン 1 重量部 ロ イソプレングリコール 3 重量部 1,2−ペンタンジオール 4 重量部 1,3−ブタンジオール 1 重量部 1%カルボキシビニルポリマー水溶液 5 重量部 1%ペムレンTR−2水溶液 20 重量部 水 35 重量部 フェノキシエタノール 0.5重量部 ハ 10%水酸化カリウム水溶液 2 重量部 水 20 重量部
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、防腐力、保護性が高く
使用性に優れる保護被膜成分の組み合わせ開発し、これ
を含む皮膚外用剤を提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/10 A61K 47/10 47/24 47/24 47/32 47/32 A61P 17/16 A61P 17/16 Fターム(参考) 4C076 AA17 BB31 CC04 CC18 DD30 DD34A DD37A DD38 DD39R DD63 EE09 EE12 EE23A EE48 4C083 AA112 AA122 AB032 AC022 AC072 AC102 AC111 AC112 AC121 AC122 AC171 AC172 AC182 AC352 AC402 AC422 AC482 AD022 AD041 AD042 AD091 AD092 AD111 AD112 AD152 AD492 AD571 AD572 AD662 CC02 CC05 EE12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1)フェノキシエタノールと2)リノー
    ルアミドプロピルPG−ジモニウムクロリドホスフェー
    ト、ソジウムボラゲアミドプロピルPG−ジモニウムク
    ロリドホスフェート及びステアラミドプロピルPG−ジ
    モニウムクロリドホスフェートから選択される1種乃至
    は2種以上とを含有することを特徴とする、皮膚外用
    剤。
  2. 【請求項2】 更に、多価アルコールを含有することを
    特徴とする、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 多価アルコールが、1,3−ブタンジオ
    ール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコー
    ル、ジグリセリン及び1,2−ペンタンジオールから選
    択されるものを含むものであることを特徴とする、請求
    項1又は2に記載の皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 多価アルコールが、グリセリン、1,3
    −ブタンジオール、イソプレングリコール、ジプロピレ
    ングリコール、ジグリセリン及び1,2−ペンタンジオ
    ールから選択される1種乃至は2種以上であることを特
    徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の皮膚外用
    剤。
  5. 【請求項5】 更に、カルボキシビニルポリマーの塩及
    び/又はアクリル酸・メタクリル酸(C10〜30)ア
    ルキルの塩を含有することを特徴とする、請求項1〜4
    何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  6. 【請求項6】 刺激物からの皮膚防護用のものであるこ
    とを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の皮膚
    外用剤。
  7. 【請求項7】 化粧料であることを特徴とする、請求項
    1〜6何れか1項に記載の皮膚外用剤。
  8. 【請求項8】 敏感肌用であることを特徴とする、請求
    項7に記載の化粧料。
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