JP2003054641A - 固定緩衝装置及びこれを用いた梱包装置 - Google Patents

固定緩衝装置及びこれを用いた梱包装置

Info

Publication number
JP2003054641A
JP2003054641A JP2001244266A JP2001244266A JP2003054641A JP 2003054641 A JP2003054641 A JP 2003054641A JP 2001244266 A JP2001244266 A JP 2001244266A JP 2001244266 A JP2001244266 A JP 2001244266A JP 2003054641 A JP2003054641 A JP 2003054641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flap
top surface
shock absorber
fixed
floor surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001244266A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Takegawa
富雄 竹川
Tetsuo Ito
哲夫 伊藤
Tetsuo Wada
哲男 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001244266A priority Critical patent/JP2003054641A/ja
Publication of JP2003054641A publication Critical patent/JP2003054641A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cartons (AREA)
  • Buffer Packaging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各方向からの衝撃力を効果的に吸収または減
殺することができ、被梱包物に対して常時安定した緩衝
作用を発揮することができる、信頼度の高い固定緩衝装
置及び梱包装置を提供する。 【解決手段】 板状部材を折畳んで閉合させることによ
り略箱状を呈し、天面2、床面3およびこの天面2と床
面3とをつなぐ側面4で被梱包物を包み込み梱包箱に収
めて用いる固定緩衝装置である。この固定緩衝装置は、
前記天面2または前記床面3の少なくとも一方から延設
される緩衝用フラップ5を備えるとともに、 この緩衝
用フラップ5に先端部を切り欠いた切欠部51を少なく
とも1箇所以上設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、梱包箱に梱包し
た被梱包物を外部の衝撃力から守る固定緩衝装置及びこ
の固定緩衝装置を用いた梱包装置に係り、特に板状部材
を略箱状に折曲させて収納空間を内部に形成するととも
に、その収納空間内に梱包物を包み込んだのちに梱包箱
の内部に収めて用いる固定緩衝装置及びこの固定緩衝装
置を用いた梱包装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の電気製品などの被梱包物を出荷し
たり、運搬する際に使用する梱包箱が各種開発されて使
用されている。また、通常、この梱包箱には、輸送中や
保管中などに外部から衝撃力が作用しても、その衝撃力
を吸収または緩和させて被梱包物を衝撃から守るため
に、例えば、梱包物の内壁とこの梱包物の内部に収めた
被梱包物との間の隙間などに発砲スチロールなどの緩衝
材を詰めることがしばしば行われている。
【0003】また、この梱包箱内の被梱包物をしっかり
と固定させるとともに外部の衝撃力から守るために、板
紙、段ボールなどの紙系板状部材を折り曲げ加工を行っ
たり、打ち抜き加工を行ったりして形成した固定緩衝装
置を使用する構成のものも知られている。例えば、図5
に示すように、この固定緩衝装置100は、梱包箱10
1の内部に収容する略箱状を呈するものであって、図7
に示す電気製品などの被梱包物102をしっかりと緊締
状態に固定して保護するようになっている。
【0004】また、この固定緩衝装置100は、側方か
ら一部が羽根状に突出した部分(以下、これをフラップ
100Aとよぶ)を設けており、このため、図6に示す
ような一枚の比較的厚手の紙材、例えば段ボールを用
い、これを図7に示すように折り曲げ加工して形成して
いる。
【0005】即ち、この固定緩衝装置100は、図8に
示すように、天井面を構成する天板100Bと底面を構
成する床板100Cとを連結する側板100Dの一部を
折り曲げずにそのまま突出状態に延設させてフラップ1
00Aを形成した構成のものである。このフラップ10
0Aは、先端が梱包箱101の内壁面に当接しており、
外部からの衝撃力をここで受け止めて、内部の被梱包物
にその衝撃力が伝播するのを阻止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この固
定緩衝装置100にあっては、例えば図6に示すよう
に、フラップ100Aを形成する縦横2方向の切刃部A
およびB部分が、単に直交するだけの構成であるから、
図8において、フラップ100Aの突出方向に平行なX
方向から作用する衝撃力やこれに直交するY方向からの
衝撃力が作用すると、図6に示すように、フラップ10
0Aを構成する罫線と折れ曲げる罫線Cとの交差する点
D近傍のフラップ基端部などに衝撃力が集中し易く、こ
こから裂け目などを生じて破損する虞がある。
【0007】しかも、この固定緩衝装置100では、
(天板100Bと底面100Cとを連結している)側面
100Dに直交するもう一方の側面(袖面)部分が開口
しており、この開口部分の縁部を上下左右の4面から補
強するとともに被梱包物102を固定するために、内折
りされた補強用フラップ100Eを別に設けている。
【0008】ところが、この補強用フラップ100Eを
内面方向に180度折り返す場合には、互いに隣接する
フラップ100Eの厚さ分だけ隣どうしが重なり合って
邪魔になるので、折り返し加工が行い難い。その結果、
所定の部分から折り返すことができずに、捲くれ上がっ
て隙間ができたり、皺などが形成されてしまい、折り返
しの加工作業が面倒であるばかりか、強度的に脆弱にな
る虞がある。
【0009】そこで、この発明は、上記した事情に鑑
み、各方向からの衝撃力を効果的に吸収したりまたは減
殺したり或は緩和したりすることができ、被梱包物に対
して常時安定した緩衝作用を発揮することができる、信
頼度の高い固定緩衝装置及びこの固定緩衝装置を用いた
梱包装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、板状部材を
折畳んで閉合させることにより略箱状を呈し、天面、床
面、およびこの天面と床面とをつなぐ側面で被梱包物を
包み込み梱包箱に収めて用いる固定緩衝装置であって、
前記天面または前記床面の少なくとも一方から延設され
る緩衝用フラップを備えるとともに、この緩衝用フラッ
プの先端部に切欠部を少なくとも1箇所以上設けたこと
を特徴としている。
【0011】これにより、被梱包物の作用する衝撃を切
欠いた緩衝用フラップの先端部で分散して受け止めさせ
ることができ、衝撃力が緩衝用フラップの一部に集中し
て作用して亀裂が発生したり、破損するのを防止でき
る。その結果、緩衝用フラップにより衝撃力から被梱包
物を守ることができ、被梱包物が破損するのを防止でき
る。
【0012】また、前記緩衝用フラップの基端部近傍の
前記側面または前記天面に、逃げ溝を設けることが好ま
しい。
【0013】これにより、落下などで受ける衝撃力を、
緩衝用フラップの基端部に設けた逃げ溝でせん断応力や
引張り応力に分解することができ、固定緩衝装置として
の所要の機能を有効に確保することができる。
【0014】また、前記逃げ溝は、少なくとも一部に曲
線部を有していることが好ましい。
【0015】これにより、逃げ溝に作用する衝撃を曲線
部分で分散させることができる。
【0016】また、前記天面または前記床面に重合する
閉合面の終端部から突出する閉止片と、この閉止片を折
り込んで嵌入若しくは係止させるための係止用切欠溝と
を備え、この係止用切欠溝は前記緩衝用フラップの一部
に設けられることが好ましい。
【0017】これにより、閉止片を折り込んで係止用切
欠溝に嵌入若しくは係止させることで、板状の紙材がフ
ラットな状態に展開して戻ろうとするのを阻止すること
ができ、粘着テープなどでの封緘が不要となっている。
【0018】また、前記閉合方向と直交する袖方向の開
口部に内折させて設けた補強用フラップを備え、この補
強用フラップと前記天面または前記底面との境界をなす
補助罫線と、前記側面と前記天面または前記床面との境
界をなす主罫線とが交差する部分に貫通孔を穿設するの
が好ましい。
【0019】この貫通孔により、衝撃力の吸収されまた
は減殺或は緩和される。また、折り曲げ加工が容易にな
るのと同時に、皺や隙間などのない状態で折り曲げ加工
して積層できるので、その分、閉合方向と直交する袖方
向の強度も増大させることができる。
【0020】また、この発明は、板状部材を折畳んで閉
合させることにより略箱状を呈し、天面、床面、および
この天面と床面とをつなぐ側面で被梱包物を包み込み梱
包箱に収めて用いる固定緩衝装置であって、前記天面ま
たは前記床面の少なくとも一方から延設される緩衝用フ
ラップを備えるとともに、前記緩衝用フラップの基端部
近傍の前記側面または前記天面に、逃げ溝を設けたこと
を特徴としている。
【0021】これにより、落下などで受ける衝撃力を、
緩衝用フラップの基端部に設けた逃げ溝でせん断応力や
引張り応力に分解することができ、固定緩衝装置として
の所要の機能を有効に確保することができる。
【0022】また、前記逃げ溝は、少なくとも一部に曲
線部を有していることが好ましい。
【0023】これにより、逃げ溝に作用する衝撃を曲線
部分で分散させることができる。
【0024】また、前記天面または前記床面に重合する
閉合面の終端部から突出する閉止片と、この閉止片を折
り込んで嵌入若しくは係止させるための係止用切欠溝と
を備え、この係止用切欠溝は前記緩衝用フラップの一部
に設けられることが好ましい。
【0025】これにより、閉止片を折り込んで係止用切
欠溝に嵌入若しくは係止させることで、板状の紙材がフ
ラットな状態に展開して戻ろうとするのを阻止すること
ができ、粘着テープなどでの封緘が不要となっている。
【0026】また、前記閉合方向と直交する袖方向の開
口部に内折させて設けた補強用フラップを備え、この補
強用フラップと前記天面または前記底面との境界をなす
補助罫線と、前記側面と前記天面または前記床面との境
界をなす主罫線とが交差する部分に貫通孔を穿設するの
が好ましい。
【0027】この貫通孔により、衝撃力の吸収されまた
は減殺或は緩和される。また、折り曲げ加工が容易にな
るのと同時に、皺や隙間などのない状態で折り曲げ加工
して積層できるので、その分、閉合方向と直交する袖方
向の強度も増大させることができる。
【0028】この発明は、板状部材を折畳んで閉合させ
ることにより略箱状を呈し、天面、床面、およびこの天
面と床面とをつなぐ側面で被梱包物を包み込み梱包箱に
収めて用いる固定緩衝装置であって、前記閉合方向と直
交する袖方向の開口部に内折させて設けた補強用フラッ
プを備え、この補強用フラップと前記天面または前記底
面との境界をなす補助罫線と、前記側面と前記天面また
は前記床面との境界をなす主罫線とが交差する部分に貫
通孔を穿設したことを特徴としている。
【0029】この貫通孔により、衝撃力の吸収されまた
は減殺或は緩和される。また、折り曲げ加工が容易にな
るのと同時に、皺や隙間などのない状態で折り曲げ加工
して積層できるので、その分、閉合方向と直交する袖方
向の強度も増大させることができる。
【0030】また、前記天面または前記床面の少なくと
も一方から延設される緩衝用フラップと、前記天面また
は前記床面に重合する閉合面の終端部から突出する閉止
片と、この閉止片を折り込んで嵌入若しくは係止させる
ための係止用切欠溝と備え、この係止用切欠溝は前記緩
衝用フラップの一部に設けられることを特徴とすること
が好ましい。
【0031】これにより、閉止片を折り込んで係止用切
欠溝に嵌入若しくは係止させることで、板状の紙材がフ
ラットな状態に展開して戻ろうとするのを阻止すること
ができ、粘着テープなどでの封緘が不要となっている。
【0032】また、この発明は、前記固定緩衝装置を用
いた梱包装置であって、前記被梱包物を包み込んだ前記
固定緩衝装置と、この固定緩衝装置ごと内部に収納させ
て前記被梱包物を梱包する前記梱包箱とを備えたことを
特徴としている。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る実施の形態
について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0034】図1(A)は、この発明の実施の形態に係
る固定緩衝装置1を用いた梱包装置Pを示すものであ
り、この梱包装置Pは、図示外の電気機器などの被梱包
物10(図1(A)参照)を包み込んだ固定緩衝装置
(図2及び図3参照)1と、この固定緩衝装置1ごと内
部に収納させて被梱包物10を梱包する梱包箱9とを備
えている。
【0035】このうち、図1(A)に示す梱包箱9は、
中空略箱状に形成されており、一方側が開閉蓋91、9
2で開閉可能な開口部を有しており、被梱包物10を運
搬したり保管する場合には、この開口部から被梱包物1
0を胴巻き状態に包み込んだ固定緩衝装置1ごと内部に
収納させて梱包するようになっている。
【0036】一方、図2及び図3に示す固定緩衝装置1
は、図4の展開図の形状に形成された段ボールなどの一
枚の厚手の紙材を罫線部分で折畳んで閉合させ略箱状
(図2においてY方向は開口)に形成しており、内部に
は被梱包物10を収納する収納空間を形成している。な
お、この固定緩衝装置1は、前述したように、被梱包物
10を胴巻き状態に包み込んで使用するようになってい
る。
【0037】この固定緩衝装置1には、上下に対向して
設けた天面2および底面3と、これら天面2と底面3と
を閉合(X)方向(つまり、各面を折畳んで閉合すると
きの方向)で連結する側面4との他に、X方向に突出し
先端部分に後述する切欠部51を設けた緩衝用フラップ
5と、この固定緩衝装置1の終端面(以下、閉合面とよ
ぶ)21を閉止状態に保持する閉止用のフラップ6とを
備えており、特に、X方向からの衝撃力を吸収または緩
和させるようになっている。
【0038】緩衝用フラップ5は、梱包箱9内部に収め
た状態で外部からの衝撃力、特にX方向からの衝撃力が
作用した場合に、その衝撃力が梱包箱から固定緩衝装置
1に伝播するのを可及的に吸収してまたは緩和して、こ
の固定緩衝装置1内部の被梱包物10に損傷をもたらす
のを防止するものである。このため、この緩衝用フラッ
プ5は、天面2および床面3からそれぞれ延設されてい
るとともに、側面4から互いに平行な状態で同一長さだ
け突出しており、特にそれぞれの先端部分が梱包箱9の
内壁面92に当接するように構成されている。
【0039】特に、この実施形態の緩衝用フラップ5
は、先端部分を略三角形に切欠いて前述した切欠部51
を形成しており、図1(B)に示すように、梱包箱の内
壁面に当接する箇所を複数に分割することで衝撃力を分
散するようになっている。換言すれば、この切欠部51
は、この緩衝用フラップ5の一部、特にこの緩衝用フラ
ップ5の両側の基端部52などに衝撃力が集中するのを
防止するものである。なお、このフラップ5の切欠部5
1の切欠形状としては、この三角形に限定されるもので
はなく、例えば丸型、台形などの各種形状のものが適用
可能であり、各緩衝用フラップ5について、これらの切
欠部51を少なくとも1箇所以上形成すればよい。
【0040】さらに、この固定緩衝装置1は、梱包箱の
落下などで受ける衝撃が基端部52(図4参照)に集中
しないようにするため、その基端部52において、先端
部とは逆の方向に切り込んだ、具体的には、天板2およ
び底板3部分に達する部分まで入り込んで穿設した逃げ
溝52Aを設けている。
【0041】この逃げ溝52Aは、このような構成によ
り、その衝撃力をせん断応力と引張り応力とに分解させ
ることができるようになっており、ある程度強い衝撃力
が作用しても、その破損し易い基端部52での破壊や破
損を防止するようになっている。さらに、この逃げ溝5
2Aは、基端部52に作用する衝撃力が集中するのを防
止するため、少なくともこの逃げ溝52Aの外周縁部5
2Bの一部を略R形状(円弧形状などの曲線形状)にカ
ットした構成となっており、衝撃力をさらに分散させる
ようになっている。
【0042】閉止用のフラップ6は、天面2または床面
3に重合する閉合面21が天面2または床面3から離れ
ずにしっかりと密着した状態を保持させるためのもので
あり、閉合面21の終端縁部から突出する舌片状のもの
で構成されており、従来のような封緘用テープなどで止
め付けなくても、この固定緩衝装置1が開いて(展開し
て)元のフラットな状態に戻るのを防止できるようにな
っている。
【0043】一方、緩衝用フラップ5のうち閉止用のフ
ラップ6と重合するフラップ53には、この閉止用のフ
ラップ6を止め付けるために、一部(中央部)に閉止用
のフラップ6を折り込んで嵌入若しくは係止させるため
の係止用切欠溝53Aが形成されている。従って、この
閉止用のフラップ6は、折り込んで係止用切欠溝53A
に嵌入若しくは係止させることで、折り曲げて略箱型に
加工した固定緩衝装置1を簡単に閉じ状態に保持できる
ようになっている。
【0044】さらに、この実施の形態に係る固定緩衝装
置1には、閉合しまたは折畳み或は展開する(X)方向
に対して直交するY方向(これを袖方向とよぶ)につい
ての衝撃力を緩和または吸収させるために、Y(袖)方
向の開口部に内折させて補強用フラップ7を設けてお
り、特に、この補強用フラップ7の両端側の基端部であ
る、換言すれば、この補強用フラップ7と天板2または
底板3との境界をなす罫線(補助罫線)L2と、前述し
た主罫線L1とが交差する部分に、衝撃力の吸収または
減殺或は緩和のための貫通孔8を穿設させている。
【0045】補強用フラップ7は、天面2、床面3およ
び閉側板4のY(袖)方向の外縁部にそれぞれ一体に形
成されており、上下左右の4方向から天面2、床面3お
よび閉側板4を補強するようになっている。
【0046】貫通孔8は、補助罫線L2での折り曲げ加
工を確実に、かつ、容易に行うのと同時に、特にY
(袖)方向からの衝撃力を吸収または緩和させるもので
あり、この実施形態では真円形状に穿設・開口されてい
る。
【0047】各補強用フラップ7は180度内側に折り
曲げて折り返す構造であるために、各補強用フラップ7
の折り曲げられた両側縁部、特に角隅部分は両隣のフラ
ップ7の外縁部と互いに重なり合っているが、通常、加
工材料として用いる段ボールなどの厚手の紙材を用いて
いるので、折り曲げ加工が困難になっている。
【0048】このように、固定緩衝装置1の製造に用い
る紙材が厚手であるために、その厚さ分だけ嵩高になる
といった事情があり、従来のものについては、補助罫線
L2での折り曲げ加工が困難である。
【0049】そこで、この実施形態では、貫通孔8を穿
設することで、互いに重なり合っていた前述の角部分を
取り除くことにより、補強用フラップ7での折曲加工の
際に容易に折曲加工を行うことができるばかりか、折曲
加工を確実に行うことができるので、角隅部分に隙間や
皺の発生が防止できる。これにより、各補強用フラップ
7は、隙間なく重合・積層されるので、その分、強度が
増大し、Y(袖)方向の衝撃を確実に吸収または減殺或
は緩和させることができるようになる。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、天面および床面との間の連結面から側方に突出す
るフラップの先端部を一部切り欠いて、梱包箱の内面に
部分的に係止させており、梱包箱へ作用する衝撃をこの
切欠いた緩衝用フラップの先端部で分散して受け止めさ
せることができるので、衝撃力が緩衝用フラップの一部
に集中して作用して亀裂が発生したり、破損するのを防
止できる。その結果、その緩衝用フラップによって、常
時、被梱包物を衝撃力から確実に守ることができるよう
になるから、被梱包物が破損するのを防止することがで
き、常時安定した緩衝作用を発揮することのできる信頼
度の高い固定緩衝装置が提供できる。
【0051】また、この発明は、天面または床面から延
出する前記緩衝用フラップの基端部に逃げ溝を設けてお
り、落下などで受ける衝撃力を、その基端部に設けた逃
げ溝でせん断応力や引張り応力に分解することができる
から、換言すれば、フラップの基端部に応力が集中して
そこに亀裂等が発生するのを防止できるから、固定緩衝
装置としての所要の機能を有効に確保することができ、
常時安定した緩衝作用を発揮することのできる信頼度の
高い固定緩衝装置が提供できる。
【0052】また、この発明は、側面と天面または床面
との境界をなす主罫線と、折畳み閉合方向と直交する袖
方向の開口部に内折させて設けた補強用フラップと天面
または底面との境界をなす補助罫線とが交差する部分
に、衝撃力の吸収または緩和のための貫通孔を穿設して
おり、折り曲げ加工が容易になるのと同時に、皺や隙間
などのない状態で確実に折り曲げ加工して補強用フラッ
プの各面を積層できるので、その分、閉合方向と直交す
る袖方向の強度も増大させることができるようになり、
常時安定した緩衝作用を発揮することができる信頼度の
高い固定緩衝装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る固定緩衝装置を用い
た梱包装置を示すものであり、(A)は縦断面図、
(B)は要部の横拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る固定緩衝装置を一方
向から眺めた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る固定緩衝装置を図1
とは反対方向から眺めた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る固定緩衝装置を形成
するための罫線および切断線を示す展開図である。
【図5】従来の固定緩衝装置およびこれを収納する梱包
箱を示す斜視図である。
【図6】従来の固定緩衝装置を形成するための罫線およ
び切断線を示す展開図である。
【図7】従来の固定緩衝装置により被梱包物を梱包する
ときの状態を示す説明図である。
【図8】従来の固定緩衝装置の欠点を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 固定緩衝装置 2 天板 21 閉合面 3 底板 4 閉側板 5 緩衝用フラップ 51 切欠部 52 基端部 52A 逃げ溝 52B (R形状の)外周縁部 53A 係止用切欠溝 6 閉止用のフラップ 7 補強用フラップ 8 貫通孔 9 固定箱 10 被梱包物(電気製品) L1 主罫線 L2 補助罫線 P 梱包装置 X 閉合(折畳みまたは展開)方向 Y 袖方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 哲男 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町600番地 松下通信エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3E060 AA03 AB05 BA03 CC12 CC19 CC70 DA11 DA23 EA06 EA17 3E066 AA02 BA05 CA04 DB02 HA01 JA01 NA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状部材を折畳んで閉合させることによ
    り略箱状を呈し、天面、床面、およびこの天面と床面と
    をつなぐ側面で被梱包物を包み込み梱包箱に収めて用い
    る固定緩衝装置であって、 前記天面または前記床面の少なくとも一方から延設され
    る緩衝用フラップを備えるとともに、 この緩衝用フラップの先端部に切欠部を少なくとも1箇
    所以上設けたことを特徴とする固定緩衝装置。
  2. 【請求項2】 前記緩衝用フラップの基端部近傍の前記
    側面または前記天面に、逃げ溝を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の固定緩衝装置。
  3. 【請求項3】 前記逃げ溝は、少なくとも一部に曲線部
    を有していることを特徴とする請求項2に記載の固定緩
    衝装置。
  4. 【請求項4】 前記天面または前記床面に重合する閉合
    面の終端部から突出する閉止片と、 この閉止片を折り込んで嵌入若しくは係止させるための
    係止用切欠溝とを備え、 この係止用切欠溝は前記緩衝用フラップの一部に設けら
    れることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項
    に記載の固定緩衝装置。
  5. 【請求項5】 前記閉合方向と直交する袖方向の開口部
    に内折させて設けた補強用フラップを備え、 この補強用フラップと前記天面または前記底面との境界
    をなす補助罫線と、前記側面と前記天面または前記床面
    との境界をなす主罫線とが交差する部分に貫通孔を穿設
    したことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項
    に記載の固定緩衝装置。
  6. 【請求項6】 板状部材を折畳んで閉合させることによ
    り略箱状を呈し、天面、床面、およびこの天面と床面と
    をつなぐ側面で被梱包物を包み込み梱包箱に収めて用い
    る固定緩衝装置であって、 前記天面または前記床面の少なくとも一方から延設され
    る緩衝用フラップを備えるとともに、 前記緩衝用フラップの基端部近傍の前記側面または前記
    天面に、逃げ溝を設けたことを特徴とする固定緩衝装
    置。
  7. 【請求項7】 前記逃げ溝は、少なくとも一部に曲線部
    を有していることを特徴とする請求項6に記載の固定緩
    衝装置。
  8. 【請求項8】 前記天面または前記床面に重合する閉合
    面の終端部から突出する閉止片と、 この閉止片を折り込んで嵌入若しくは係止させるための
    係止用切欠溝とを備え、 この係止用切欠溝は前記緩衝用フラップの一部に設けら
    れることを特徴とする請求項6又は7に記載の固定緩衝
    装置
  9. 【請求項9】 前記閉合方向と直交する袖方向の開口部
    に内折させて設けた補強用フラップを備え、 この補強用フラップと前記天面または前記底面との境界
    をなす補助罫線と、前記側面と前記天面または前記床面
    との境界をなす主罫線とが交差する部分に貫通孔を穿設
    したことを特徴とする請求項6ないし8のいずれか1項
    に記載の固定緩衝装置。
  10. 【請求項10】 板状部材を折畳んで閉合させることに
    より略箱状を呈し、天面、床面、およびこの天面と床面
    とをつなぐ側面で被梱包物を包み込み梱包箱に収めて用
    いる固定緩衝装置であって、 前記閉合方向と直交する袖方向の開口部に内折させて設
    けた補強用フラップを備え、 この補強用フラップと前記天面または前記底面との境界
    をなす補助罫線と、前記側面と前記天面または前記床面
    との境界をなす主罫線とが交差する部分に貫通孔を穿設
    したことを特徴とする固定緩衝装置。
  11. 【請求項11】 前記天面または前記床面の少なくとも
    一方から延設される緩衝用フラップと、 前記天面または前記床面に重合する閉合面の終端部から
    突出する閉止片と、 この閉止片を折り込んで嵌入若しくは係止させるための
    係止用切欠溝と備え、 この係止用切欠溝は前記緩衝用フラップの一部に設けら
    れることを特徴とする請求項10に記載の固定緩衝装
    置。
  12. 【請求項12】 前記被梱包物を包み込んだ前記固定緩
    衝装置と、 この固定緩衝装置ごと内部に収納させて前記被梱包物を
    梱包する前記梱包箱とを備えたことを特徴とする請求項
    1、6、10のいずれか1項に記載の固定緩衝装置を用
    いた梱包装置。
JP2001244266A 2001-08-10 2001-08-10 固定緩衝装置及びこれを用いた梱包装置 Withdrawn JP2003054641A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001244266A JP2003054641A (ja) 2001-08-10 2001-08-10 固定緩衝装置及びこれを用いた梱包装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001244266A JP2003054641A (ja) 2001-08-10 2001-08-10 固定緩衝装置及びこれを用いた梱包装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003054641A true JP2003054641A (ja) 2003-02-26

Family

ID=19074228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001244266A Withdrawn JP2003054641A (ja) 2001-08-10 2001-08-10 固定緩衝装置及びこれを用いた梱包装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003054641A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071755A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Daikin Industries Ltd 包装用緩衝パッド
CN106237972A (zh) * 2016-09-22 2016-12-21 樊晓光 一种脉冲式板式填料
JP2017114498A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 包装容器
WO2017187195A1 (en) * 2016-04-29 2017-11-02 Nicoventures Holdings Limited Packaging
WO2017187193A1 (en) * 2016-04-29 2017-11-02 Nicoventures Holdings Limited Packaging
USD856146S1 (en) 2016-04-29 2019-08-13 Nicoventures Holdings Limited E-cigarette packaging

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013071755A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Daikin Industries Ltd 包装用緩衝パッド
JP2017114498A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 包装容器
CN107054817A (zh) * 2015-12-22 2017-08-18 索尼互动娱乐股份有限公司 包装容器
WO2017187195A1 (en) * 2016-04-29 2017-11-02 Nicoventures Holdings Limited Packaging
WO2017187193A1 (en) * 2016-04-29 2017-11-02 Nicoventures Holdings Limited Packaging
RU2697041C1 (ru) * 2016-04-29 2019-08-08 Никовенчерс Холдингз Лимитед Упаковка
USD856146S1 (en) 2016-04-29 2019-08-13 Nicoventures Holdings Limited E-cigarette packaging
USD865515S1 (en) 2016-04-29 2019-11-05 Nicoventures Holdings Limited E-cigarette packaging
CN106237972A (zh) * 2016-09-22 2016-12-21 樊晓光 一种脉冲式板式填料
CN106237972B (zh) * 2016-09-22 2018-08-31 樊晓光 一种脉冲式板式填料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9487323B2 (en) Packaging box
KR101937095B1 (ko) 개폐 및 적재 편의성이 개선된 포장용 박스
JP3488444B2 (ja) 瓶用包装箱
JP4711910B2 (ja) 紙製包装箱
JP2003054641A (ja) 固定緩衝装置及びこれを用いた梱包装置
KR101373757B1 (ko) 싸바리 포장상자 제조방법
US4090607A (en) Mailing carton for books
JP3233434U (ja) 包装材
KR970007012Y1 (ko) 골판지 포장상자의 손잡이
JP2006052018A (ja) 物品配送用箱
JP2009220871A (ja) 包装装置
JPH07277369A (ja) 包装用緩衝体
JP5828749B2 (ja) 包装箱
US20030155272A1 (en) Cushioning insert for packages
JPH05294380A (ja) 包装体
JP3216665U (ja) 包装資材セット
JP5648573B2 (ja) 段ボール製包装箱
JP2005153952A (ja) 包装容器
JP2008213887A (ja) 梱包構造
JPH0632348A (ja) 梱包装置
JP2007106480A (ja) 包装箱
JP2022172533A (ja) 包装用箱
JP2022162904A (ja) 包装箱
JP2019112073A (ja) 包装箱
JP5020013B2 (ja) 梱包用スペーサ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060324

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071114

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071121

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071128

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071205

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20071212

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080730

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20091116