JP2003054355A - 多段膨張式ハイブリッドインフレータ - Google Patents

多段膨張式ハイブリッドインフレータ

Info

Publication number
JP2003054355A
JP2003054355A JP2001249761A JP2001249761A JP2003054355A JP 2003054355 A JP2003054355 A JP 2003054355A JP 2001249761 A JP2001249761 A JP 2001249761A JP 2001249761 A JP2001249761 A JP 2001249761A JP 2003054355 A JP2003054355 A JP 2003054355A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
generation chamber
gas generation
inflator
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001249761A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihisa Ogawa
明久 小川
Masayuki Yamazaki
征幸 山▲崎▼
Yasunori Iwai
保範 岩井
Eiichi Moroyasu
栄一 両保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP2001249761A priority Critical patent/JP2003054355A/ja
Priority to EP02760655A priority patent/EP1419942B1/en
Priority to PCT/JP2002/008324 priority patent/WO2003016105A1/ja
Priority to DE60215519T priority patent/DE60215519T2/de
Priority to US10/224,405 priority patent/US6860510B2/en
Publication of JP2003054355A publication Critical patent/JP2003054355A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/26Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
    • B60R21/268Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous release of stored pressurised gas
    • B60R21/272Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous release of stored pressurised gas with means for increasing the pressure of the gas just before or during liberation, e.g. hybrid inflators
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/26Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
    • B60R21/261Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow with means other than bag structure to diffuse or guide inflation fluid
    • B60R2021/2612Gas guiding means, e.g. ducts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/26Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
    • B60R21/263Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using a variable source, e.g. plural stage or controlled output
    • B60R2021/2633Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using a variable source, e.g. plural stage or controlled output with a plurality of inflation levels

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 誤作動が生じない多段膨張式ハイブリッドイ
ンフレータの提供。 【解決手段】 第1ガス発生室130が先に燃焼したと
き、第1連通孔136から流出した燃焼ガスは、インフレ
ータハウジング102の内壁方向に向かい、第2ガス発生
室140方向には流れない。このため、燃焼ガスの熱エネ
ルギーにより、第2ガス発生室140の誤作動が生じるこ
とがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載する
エアバッグ装置用として適した多段膨張式ハイブリッド
インフレータ及びエアバッグシステムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動車
両の膨張式安全システム用のインフレータの発展に伴
い、加圧ガスと固形ガス発生剤とを併用するハイブリッ
ドインフレータが注目されている。ハイブリッドインフ
レータにおいて、主たる設計要件はエアバッグが効果的
に作動するように所定の時間で所定の量だけ膨張させね
ばならないことであり、従来その構造について種々の提
案がなされている(例えば特開平8−282427号公
報参照)。
【0003】このようなハイブリッドインフレータの中
でも2つのガス発生室を有する多段膨張式のものでは、
車両が受ける衝撃の大きさに応じて、下記の3つの燃焼
形態をとり得る。
【0004】第1に一方のガス発生室のみから燃焼ガス
を流出させる燃焼形態第2に2つのガス発生室からの燃
焼ガスの流出に時間差を設ける燃焼形態第3に2つのガ
ス発生室から同時に燃焼ガスを流出させる燃焼形態これ
らの中でも第1と第2の燃焼形態では、一方のガス発生
室から流出した熱エネルギーが他方のガス発生室内に伝
わり、その中のガス発生剤を着火させ、誤作動を起こさ
せないことが、乗員の安全確保の観点からも重要とな
る。
【0005】本発明の課題は、誤作動を生じることがな
く、エアバッグを迅速かつ確実に膨張できる多段膨張式
ハイブリッドインフレータ及びそれを用いたエアバッグ
システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題の解
決手段として、インフレータハウジングと、インフレー
タハウジング内に収容されたガス発生剤を備えた2つの
ガス発生室と、2つのガス発生室に接続された点火器を
備えた点火室と、インフレータハウジングに接続され
た、ガス排出口を有するディフュザー部とを有し、イン
フレータハウジング内には加圧媒質が充填され、インフ
レータハウジングとディフュザー部との間が主破裂板に
より閉塞されたハイブリッドインフレータであって、第
1ガス発生室と第2ガス発生室が半径方向に並列にかつ
間隔をおいて配置され、それぞれが第1ガス発生室とイ
ンフレータハウジングとを連通する1又は2以上の第1
連通孔と、第2ガス発生室とインフレータハウジングと
を連通する1又は2以上の第2連通孔を有しており、第
1ガス発生室で生じた熱エネルギーが第2ガス発生室内
に流入してガス発生剤を着火させることがないように、
第1連通孔の開口方向及び軸方向への形成位置の少なく
とも一方が調整されている多段膨張式ハイブリッドイン
フレータを提供する。
【0007】上記したとおり、ハイブリッドインフレー
タにおけるガス発生剤の燃焼形態には第1〜第3の形態
があるが、第1と第2の燃焼形態において、第1ガス発
生室の第1連通孔から流出した熱エネルギーが第2連通
孔を通って第2ガス発生室内に伝わると、点火器の作動
によらずに第2ガス発生剤が着火燃焼するという誤作動
を生じる恐れがある。
【0008】しかし、上記のようにして、第1連通孔の
開口方向、軸方向への形成位置又は開口方向と軸方向へ
の形成位置の両方を調整することで、第1ガス発生室か
らの熱エネルギーが第2ガス発生室内に伝わることを阻
止できるので、前記誤作動を防止することができる。こ
のとき、第2連通孔の開口方向は特に制限されない。更
に、第1ガス発生室と第2ガス発生室が間隔をおいて配
置されているため、第1ガス発生室から発生した熱エネ
ルギーが第1ガス発生室の壁から第2ガス発生室の壁を
伝わって、第2ガス発生剤を着火燃焼させることが阻止
されるので、同様に誤作動が防止される。
【0009】上記発明において、第1連通孔の開口方向
が半径方向であり、第2ガス発生室に対向せず、インフ
レータハウジング内壁に対向しているものにすることが
できる。このとき、第2連通孔の開口方向は特に制限さ
れない。
【0010】このように、第1連通孔の開口方向を調整
して燃焼ガス流の向きに指向性を持たせることで、第1
ガス発生室で生じた熱エネルギーが第2ガス発生室内に
伝わることが阻止されるので、上記誤作動が防止され
る。
【0011】また上記発明において、第1連通孔の開口
方向を軸方向にすることができる。このとき、第2連通
孔の開口方向は特に制限されない。
【0012】このように、第1連通孔の向きを軸方向に
することで、第1ガス発生室で生じた熱エネルギーが第
2ガス発生室内に伝わることが阻止されるので、上記誤
作動が防止される。
【0013】また上記発明において、第1連通孔と第2
連通孔が、半径方向に開口され、かつ軸方向の長さ位置
が異なるように形成されているものにすることができ
る。
【0014】このように、第1連通孔と第2連通孔の軸
方向の長さ位置を異ならせることで、第1ガス発生室で
生じた熱エネルギーが第2ガス発生室内に伝わることが
阻止されるので、上記誤作動が防止される。
【0015】また上記発明において、第2ガス発生室に
設けられた1又は2以上の第2連通孔の一部又は全部の
開口方向が、インフレータハウジング内壁に対向してい
るものにすることができる。第2ガス発生室は、第1ガ
ス発生室より先に燃焼ガスを発生させることはないた
め、第2連通孔は第1ガス発生室に対向して配置されて
いてもよい。
【0016】また上記発明において、第1ガス発生室と
第2ガス発生室の軸方向長さが異なっているものにする
ことができる。
【0017】また上記発明において、第1ガス発生室及
び第2ガス発生室の少なくとも一方は、軸方向の一端側
(点火室とは反対方向の端)がリテーナーで閉塞されて
おり、前記リテーナーはガス発生室の一端部をかしめる
ことで固定されているものにすることができる。
【0018】本発明で用いる加圧媒質は、酸素と、アル
ゴン、ヘリウム等の不活性ガス(本発明では窒素も不活
性ガスに含まれるものとする)からなる組成にした場
合、酸素はガス発生手段としてのガス発生剤の燃焼によ
り生じた一酸化炭素や水素を二酸化炭素や水蒸気に変換
するように作用し、アルゴンは加圧媒質の熱膨張を促進
するように作用し、ヘリウムを含有させておくと加圧媒
質の漏れの検出が容易となるので、不良品の流通が防止
されるため好ましい。加圧媒質の充填圧力(=インフレ
ータハウジング内の圧力)は、好ましくは10,000
〜70,000kPa、より好ましくは20,000〜
50,000kPaである。なお、加圧媒質は酸素を含
有しても含有していなくてもよく、酸素を含有させる場
合は最大で30モル%が好ましい。
【0019】本発明で用いる第1ガス発生室に収容する
第1ガス発生剤と、第2ガス発生室に収容する第2ガス
発生剤は、例えば、ガンプロペラントを用いることがで
きる。ガンプロペラントとしては、シングルベースガン
プロペラント、ダブルベースガンプロペラント、トリプ
ルベースガンプロペラントのほかに、二次爆薬、結合
剤、可塑剤、安定剤等からなるものを混合し、所望形状
に成型したものも使用できる。
【0020】二次爆薬としては、ヘキサハイドロトリニ
トロトリアジン(RDX)、シクロテトラメチレンテト
ラニトラミン(HMX)、ペンタエリスリトールテトラ
ニトレイト(PETN)、トリアミノグアニジンニトレ
イト(TAGN)等が挙げられる。例えば、二次爆薬と
してRDXを用い、酸素のない雰囲気中、20,670
kPaの圧力下、燃焼温度3348Kで燃焼させた場
合、燃焼ガス中の生成ガスはmol%で窒素33%、一
酸化炭素25%、水蒸気23%、二酸化炭素8%及び他
のガス成分となる。
【0021】結合剤としては、セルロースアセテート、
セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテー
トプロピオレート、エチルセルロース、ポリ酢酸ビニ
ル、アジドポリマー、ポリブタジエン、水素化ポリブタ
ジエン、ポリウレタン等が挙げられ;可塑剤としては、
トリメチロールエタントリニトレイト、ブタントリオー
ルトリニトレイト、ニトログリセリン、ビス(2,2−
ジニトロプロピル)アセタール/ホルマール、グリシジ
ルアジド、アセチルトリエチルシトレート等が挙げら
れ;安定剤は、エチルセントラライト、ジフェニルアミ
ン、レゾシノール等が挙げられる。
【0022】二次爆薬と結合剤、可塑剤及び安定剤との
割合は、二次爆薬が約50〜90重量%、結合剤、可塑
剤及び安定剤の合計量が約10〜50重量%が好まし
い。
【0023】上記した組成のガス発生剤は、常圧下では
燃焼しにくい場合があるが、本発明のハイブリッドイン
フレータのように内部があらかじめ高圧に保持されてい
る場合には、安定かつ円滑に燃焼させることができる。
【0024】その他、第1ガス発生室に収容する第1ガ
ス発生剤と、第2ガス発生室に収容する第2ガス発生剤
は、例えば、燃料及び酸化剤又は燃料、酸化剤及びスラ
グ形成剤を含むものを、必要に応じて結合剤と共に混合
し、所望形状に成型したものを使用することができ、こ
のようなガス発生剤を用いた場合は、その燃焼により発
生するガスを、加圧媒質と共にエアバッグの膨張展開に
供することができる。特にスラグ形成剤を含むガス発生
剤を用いた場合は、インフレータから排出されるミスト
の量を大幅に低減できる。
【0025】燃料としては、ニトログアニジン(N
Q)、グアニジン硝酸塩(GN)、グアニジン炭酸塩、
アミノニトログアニジン、アミノグアニジン硝酸塩、ア
ミノグアニジン炭酸塩、ジアミノグアニジン硝酸塩、ジ
アミノグアニジン炭酸塩、トリアミノグアニジン硝酸塩
等のグアニジン誘導体等から選ばれる1又は2以上が好
ましい。また燃料として、テトラゾール及びテトラゾー
ル誘導体等から選ばれる1又は2以上のものも用いるこ
とができる。
【0026】酸化剤としては、硝酸ストロンチウム、硝
酸カリウム、硝酸アンモニウム、過塩素酸カリウム、酸
化銅、酸化鉄、塩基性硝酸銅等から選ばれる1又は2以
上が好ましい。酸化剤の配合量は、燃料100重量部に
対して、好ましくは10〜80重量部、より好ましくは
20〜50重量部である。
【0027】スラグ形成剤としては、酸性白土、タル
ク、ベントナイト、ケイソウ土、カオリン、シリカ、ア
ルミナ、ケイ酸ナトリウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、
ヒドロタルサイト及びこれらの混合物から選ばれる1又
は2以上が好ましい。スラグ形成剤の配合量は、燃料1
00重量部に対して、好ましくは0〜50重量部、より
好ましくは1〜10重量部である。
【0028】結合剤としては、カルボキシルメチルセル
ロースのナトリウム塩、ヒドロキシエチルセルロース、
デンプン、ポリビニルアルコール、グアーガム、微結晶
性セルロース、ポリアクリルアミド、ステアリン酸カル
シウム等から選ばれる1又は2以上が好ましい。結合剤
の配合量は、燃料100重量部に対して、好ましくは0
〜30重量部、より好ましくは3〜10重量部である。
【0029】さらに本発明は、衝撃センサ及びコントロ
ールユニットからなる作動信号出力手段と、ケース内に
上記の多段膨張式ハイブリッドインフレータとエアバッ
グが収容されたモジュールケースとを備えたエアバッグ
システムを提供する。
【0030】本発明において、「ガス発生器」は、ガス
発生器ハウジング(ガス発生室)内に存在するガス発生
手段(ガス発生剤)の燃焼により高温の燃焼ガスを発生
させ、前記高温の燃焼ガスをインフレータハウジング内
に流出させるガス発生機能を有するものを意味する。ま
た、ハイブリッドインフレータは、インフレータハウジ
ング内に前記ガス発生器を含むものである。
【0031】本発明でいう「熱エネルギー」は、ガス発
生剤の燃焼による燃焼ガスに起因して生じたもので、
(i)ガス発生剤が燃焼して生じた燃焼ガス及び/又は
熱、(ii)燃焼ガス及び/又は熱により昇温した加圧媒
質、(iii)これらのガス及び/又は熱と接して昇温した
一の構成部品、並びに(iv)前記一の構成部品からから他
の構成部品への熱の伝搬を含むものであり、「熱エネル
ギー」と称するときは、前記(i)〜(iv)の内の1つ、
2つ、3つ又は4つ全てを意味する。
【0032】本発明でいう「ミスト」は、ガス発生剤の
燃焼によって発生するガス発生剤中の固形成分(例え
ば、金属成分)である。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5により、本発明
の実施形態を説明する。図1(a)は、多段膨張式ハイ
ブリッドインフレータ(以下「ハイブリッドインフレー
タ」という)の軸方向断面図(但し、ガス発生室が部分
的に切り欠かれた断面図)、図1(b)は、図1(a)
のA−A線に沿う断面矢視図である。図2(a)は、ハ
イブリッドインフレータの軸方向断面図(但し、ガス発
生室が部分的に切り欠かれた断面図)、図2(b)は、
図2(a)のA−A線に沿う断面矢視図である。図3
(a)は、ハイブリッドインフレータの軸方向断面図
(但し、ガス発生室が部分的に切り欠かれた断面図)、
図3(b)は、図3(a)のA−A線に沿う断面矢視
図、図3(c)は、図3(a)のB−B線に沿う断面矢
視図である。図4(a)は、ハイブリッドインフレータ
の軸方向断面図(但し、ガス発生室が部分的に切り欠か
れた断面図)、図4(b)は、図4(a)のA−A線に
沿う断面矢視図である。図5(a)は、ハイブリッドイ
ンフレータの軸方向断面図、図5(b)は図5(a)の
A−A線に沿う断面矢視図、図5(c)は図5(a)の
B−B線に沿う断面矢視図である。
【0034】まず、図1(a)、(b)に示すハイブリ
ッドインフレータ100の実施形態について説明する。
インフレータハウジング102は筒状の耐圧性容器から
なり、内部空間103には加圧媒質が充填され、高圧に
保持されている。加圧媒質は、通常は、インフレータハ
ウジング102やインフレータハウジング102の一方
の端部に接続されたボス105等に形成された細孔から
充填し、前記細孔は加圧媒質の充填後にシールピンによ
り閉塞する。
【0035】ボス105には、第1点火室110と第2
点火室120が設けられており、第1点火室110には
第1点火器112が収容固定され、第2点火室120に
は第2点火器122が収容固定されている。114、1
24はコネクタ、116、126は導電ピンである。
【0036】第1点火室110の軸方向延長線上には第
1ガス発生室130が設けられ、その内部には所要量の
第1ガス発生剤132が収容されている。第1点火室1
10と第1ガス発生室130との間は第1破裂板118
で閉塞されており、第1ガス発生室130の第1破裂板
118に接する位置には、伝火手段119が配置されて
いる。この伝火手段119は、アルミニウム製等のカッ
プに伝火薬が充填されたものである。
【0037】第2点火室120の軸方向延長線上には第
2ガス発生室140が設けられており、その内部には所
要量の第2ガス発生剤142が収容されている。第2点
火室120と第2ガス発生室140との間は、第2破裂
板128で閉塞されている。
【0038】第1ガス発生室130は、第1ガス発生室
ハウジング134により外殻が形成されており、第1点
火器112と反対側の端部は第1リテーナー135で閉
塞されている。第1リテーナー135は、第1ガス発生
室ハウジング134の端部周縁134aをかしめること
で、所定の位置に固定されている。この第1リテーナー
135は、隔壁として機能するほか、ガス発生剤の量に
応じて第1ガス発生室130の容量を調整して、ガス発
生剤を保持する機能も有する。
【0039】第1ガス発生室ハウジング134の周囲に
は、所要数の第1連通孔136は、半径方向でかつ第2
ガス発生室140に対向せずに、インフレータハウジン
グ102の内壁面に対向するように設けられている。
【0040】第1ガス発生室130とインフレータハウ
ジング102の内部空間103は、第1連通孔136に
より連通されているので、第1ガス発生室130内にも
加圧媒質が流入し、内部空間103と等圧に保持されて
いる。
【0041】このように、第1ガス発生室130で生じ
た燃焼ガスをインフレータハウジング102の内壁面に
衝突させることで、燃焼ガスに含まれるミストの一部が
インフレータハウジング102の内壁面に付着保持さ
れ、外部に排出されにくくなるため好ましい。
【0042】第2ガス発生室140は、第2ガス発生室
ハウジング144により外殻が形成されており、第2点
火器122と反対側の端部が第2リテーナー145で閉
塞されている。第2リテーナー145は、第2ガス発生
室ハウジング144の端部周縁144aをかしめること
で、所定の位置に固定されている。この第2リテーナー
145は、第1リテーナー135と同様の機能を有す
る。
【0043】第2ガス発生室ハウジング144の周囲に
は、所要数の第2連通孔146が半径方向に開口して設
けられており、これらの第2連通孔146の開口方向
は、第1ガス発生室130方向とインフレータハウジン
グ102の内壁面方向に形成されている。第2ガス発生
室140内も第1ガス発生室130と同様に加圧媒質が
流入して、内部空間103と等圧に保持されている。第
1連通孔136と第2連通孔146は、それぞれが半径
方向に90°異なる方向になるように形成されている。
【0044】ハイブリッドインフレータ100では、第
1ガス発生室130と第2ガス発生室140が、半径方
向に並列にかつ間隔をおいて配置されているので、第1
ガス発生室130内の熱が、第1ガス発生室ハウジング
134と第2ガス発生室ハウジング144を経て、第2
ガス発生室140内に伝搬することはない。更に、第1
連通孔136と第2連通孔146の配置状態が調整され
ているため、第1ガス発生室130からの熱エネルギー
が第2ガス発生室140内に伝わることを阻止できるの
で、ハイブリッドインフレータ100の誤作動を防止す
ることができる。
【0045】第1ガス発生室130と第2ガス発生室1
40の容積は同一でも異なっていてもよく、半径方向及
び軸方向の寸法は適宜調整できる。
【0046】インフレータハウジング102の他方の端
部には、加圧媒質及び燃焼ガスを排出するための所要数
のガス排出口152を有するディフュザー部150が設
けられている。このディフュザー部150は、レーザ溶
接、抵抗溶接、電子ビーム溶接等により、インフレータ
ハウジング102に溶接固定されている。
【0047】ディフュザー部150の内部空間154と
インフレータハウジング102の内部空間103とは、
主破裂板156により遮断されているので、前記内部空
間154は常圧である。この主破裂板156は、そのツ
バ(開口部の周縁部)158において、レーザ溶接、抵
抗溶接、電子ビーム溶接等でディフュザー部150に溶
接固定されている。なお、ディフュザー部150内のガ
ス排出口152に当接する位置には、ミスト等を除去す
るためのフィルタ部材を配置することができ、このフィ
ルタ部材としては、金網、パンチングメタル等を用いる
ことができる。
【0048】以上の図1に示すハイブリッドインフレー
タ100によれば、下記の特有の効果が得られる。
【0049】(1)第2連通孔146の開口方向が特定
方向に規制されているため、第2連通孔146から排出
された燃焼ガスに含まれるミストの殆どは、対向かつ近
接する第1ガス発生室ハウジング134とインフレータ
ハウジング102の内壁面に衝突付着するので、ミスト
が外部に排出されにくい。
【0050】(2)第1ガス発生室130と第2ガス発
生室140の軸方向長さを同じにすることで部品の共通
化ができるので、製造コストを安く抑えられる。
【0051】(3)第1連通孔136と第2連通孔14
6の開口方向が異なっているので、それぞれから排出さ
れたミストが付着する位置が異なる。このため、第1連
通孔136からの燃焼ガス(第1燃焼ガス)の排出に続
いて第2連通孔146から排出された燃焼ガスにより、
先に付着したミスト(第1燃焼ガスによるもの)が巻き
上げられて外部に排出されることがない。
【0052】次に、図2(a)、(b)に示すハイブリ
ッドインフレータ200の実施形態について説明する。
ハイブリッドインフレータ200は、図1に示すハイブ
リッドインフレータ100とは、第1連通孔、第2連通
孔の配置状態が異なるだけであるため、同一部分は同一
番号を付して説明を略す。
【0053】第1ガス発生室ハウジング134の周囲に
は、所要数の第1連通孔136が半径方向に開口して設
けられており、これらの第1連通孔136の向きは、燃
焼ガス流の全部がインフレータハウジング102の内壁
面に衝突し、直接第2ガス発生室140方向に流れない
方向に調整されている。
【0054】このように、第1ガス発生室130で生じ
た燃焼ガスが、インフレータハウジング102の内壁面
に衝突するようにすることで、燃焼ガス流に含まれるミ
ストの一部がインフレータハウジング102の内壁面に
付着保持され、外部に排出されにくくなるため好まし
い。
【0055】第2ガス発生室ハウジング144の周囲に
は、所要数の第2連通孔146が半径方向に開口して設
けられており、これらの第2連通孔146の開口方向
は、第1ガス発生室130方向を含む複数方向に形成さ
れている。
【0056】以上の図2に示すハイブリッドインフレー
タ200によれば、下記の特有の効果が得られる。
【0057】(1)第2連通孔146が、第2ガス発生
室ハウジング144の全周面に均等に配置されているた
め、取付時において、第2ガス発生室ハウジング144
の周方向の位置決めをする必要がなく、組み立てが容易
となる。
【0058】次に、図3(a)、(b)、(c)に示す
ハイブリッドインフレータ300の実施形態について説
明する。ハイブリッドインフレータ300は、図1に示
すハイブリッドインフレータ100とは、第1連通孔、
第2連通孔の配置状態が異なるだけであるため、同一部
分は同一番号を付して説明を略す。
【0059】第1ガス発生室ハウジング134の第1リ
テーナー135には、第1連通孔136が軸方向に開口
して設けられており、第1ガス発生室ハウジング134
の周囲には設けられていない。
【0060】このように、第1ガス発生室130で生じ
た燃焼ガスが、インフレータハウジング102の端部内
壁面102a辺りに衝突するようにすることで、熱エネ
ルギーが第2ガス発生室140に伝わることが阻止され
るため、第2ガス発生室140の誤作動が防止される。
【0061】第2ガス発生室ハウジング144の周囲に
は、所要数の第2連通孔146が半径方向に開口して設
けられており、これらの第2連通孔146の開口方向
は、第1ガス発生室130方向を含む複数方向に形成さ
れている。
【0062】以上の図3に示すハイブリッドインフレー
タ300によれば、下記の特有の効果が得られる。
【0063】(1)第1連通孔136は軸方向に形成さ
れ、第2連通孔146は第2ガス発生室ハウジング14
4の全周面に均等に配置されているため、取付時におい
て、第1ガス発生室ハウジング134と第2ガス発生室
ハウジング144の周方向の位置決めをする必要がない
ので、組み立てがより一層容易となる。
【0064】(2)第1ガス発生室ハウジング134
は、周壁面に連通孔を形成する必要がないため、加工時
間を短縮でき、加工コストも安くなる。
【0065】次に、図4(a)、(b)に示すハイブリ
ッドインフレータ400の実施形態について説明する。
ハイブリッドインフレータ400は、図1に示すハイブ
リッドインフレータ100とは、第1連通孔、第2連通
孔の配置状態が異なるだけであるため、同一部分は同一
番号を付して説明を略す。
【0066】第1ガス発生室ハウジング134の周囲に
は、所要数の第1連通孔136が半径方向に開口して設
けられており、これらの第1連通孔136の開口方向
は、燃焼ガスの全部がインフレータハウジング102の
内壁面に衝突し、直接第2ガス発生室140に流入しな
い方向に調整されている。
【0067】このように、第1ガス発生室130で生じ
た燃焼ガスが、インフレータハウジング102の内壁面
に衝突するようにすることで、第1ガス発生室130で
生じた熱エネルギーが第2ガス発生室140に伝わるこ
とが阻止されるため、第2ガス発生室140の誤作動が
防止される。更に、燃焼ガス流に含まれるミストの一部
がインフレータハウジング102の内壁面に付着保持さ
れ、外部に排出されにくくなるため好ましい。
【0068】第2ガス発生室ハウジング144の周囲に
は、所要数の第2連通孔146が半径方向に開口して設
けられており、これらの第2連通孔146の開口方向
は、第1連通孔136と同一方向になるように調整され
ている。
【0069】以上の図4に示すハイブリッドインフレー
タ400によれば、下記の特有の効果が得られる。
【0070】(1)第1連通孔136と第2連通孔14
6の全ては、インフレータハウジング102の内壁面
と、第1ガス発生室ハウジング134と第2ガス発生室
ハウジング144との間の間隔が大きな方向(図4
(b)の矢印方向)に開口し、間隔が小さな方向(図4
(b)の矢印方向と直交する方向)には開口していな
い。このため、組み立て時において、インフレータハウ
ジング102内に各ガス発生室ハウジングを挿入できる
程度の間隔が確保できていれば、燃焼ガスの排出を考慮
して十分な間隔Xを確保する必要はないため、その分だ
けインフレータハウジング102の半径方向の寸法を小
さくできる。
【0071】(2)第1ガス発生室130と第2ガス発
生室140の軸方向長さを同じにすることで部品の共通
化ができるので、製造コストを安く抑えられる。
【0072】次に、図5(a)、(b)、(c)に示す
ハイブリッドインフレータ500の実施形態について説
明する。ハイブリッドインフレータ500は、図1に示
すハイブリッドインフレータ100とは、第1連通孔、
第2連通孔の配置状態が異なるだけであるため、同一部
分は同一番号を付して説明を略す。
【0073】ハイブリッドインフレータ500では、第
1ガス発生室130は、第2ガス発生室140と比べる
と、軸方向長さが長くなるように調整されている。な
お、直径は、どちらが長くても短くても良い。
【0074】第1ガス発生室ハウジング134の周囲に
は、所要数の第1連通孔136が半径方向の2方向(イ
ンフレータハウジング102の内壁面方向と第2ガス発
生室140方向)に開口し、かつ第1ガス発生室130
内の第1リテーナー135寄りに設けられている。
【0075】一方、第2ガス発生室ハウジング144の
周囲には、所要数の第2連通孔146が半径方向(イン
フレータハウジング102の内壁面方向と第1ガス発生
室130方向)に開口し、かつ第2ガス発生室140の
軸方向長さの中央部辺りに設けられている。
【0076】第1連通孔136と第2連通孔146の開
口方向は図5に示すものに限定されず、図2(b)及び
図3(b)に示す第2連通孔146のように、全周面に
均等に設けることができるし、均等に配置しなくてもよ
い。
【0077】このように、一方の第1連通孔136の開
口方向が第2ガス発生室140方向であっても、軸方向
の長さ位置を調整することで、第1連通孔136と第2
連通孔146とが正対せず、かつ最も近接する位置に設
けられた第1連通孔136と第2連通孔146との軸方
向長さへの間隔を誤作動が生じない程度に確保できる。
このため、第1ガス発生室130から生じた熱エネルギ
ーが、第2ガス発生室140に伝わることが阻止される
ので、誤作動が防止される。
【0078】以上の図5に示すハイブリッドインフレー
タ500によれば、下記の特有の効果が得られる。
【0079】(1)第1連通孔136は、第2ガス発生
室ハウジング144とインフレータハウジング102の
内壁面に対向かつ近接しており、第2連通孔146は、
第1ガス発生室ハウジング134とインフレータハウジ
ング102の内壁面に対向かつ近接しているため、それ
らから排出された燃焼ガスに含まれるミストは対向かつ
近接する壁に衝突付着されるので、ミストが外部に排出
されにくい。
【0080】(2)各連通孔を全周面に均等に設けた場
合は、取付の際に位置決めをする必要がなくなるので、
組み立てが容易になる。
【0081】次に、図1を参照しながら、ハイブリッド
インフレータ100の動作を説明する。車両の衝突時、
作動信号出力手段により、第1点火器112が作動点火
して第1破裂板118が破壊され、更に伝火手段(伝火
薬)119が着火燃焼される。伝火薬119の着火燃焼
による火炎が第1ガス発生室130内に流入し、第1ガ
ス発生剤132を着火燃焼させて、所定量(第1ガス発
生剤132の充填量に応じた量)の高温燃焼ガスを発生
させる。
【0082】第1連通孔136から流出した燃焼ガス
は、インフレータハウジング102内壁面に衝突するの
で、熱エネルギーが第2ガス発生室140に伝わること
が阻止される。燃焼ガスの流出と同時に内部空間103
内の圧力が高められ、主破裂板158が破壊されるの
で、加圧媒質及び燃焼ガスはディフュザー部150のガ
ス排出口152から噴射され、エアバッグモジュールに
取り付けられたエアバッグを膨張させる。
【0083】更に、第1点火器112の作動と同時に又
は僅かに遅れて、作動信号出力手段により第2点火器1
22が作動点火し、第2破裂板128を破って第2ガス
発生室140内の第2ガス発生剤142を着火燃焼さ
せ、所定量(第2ガス発生剤142の充填量に応じた
量)の高温燃焼ガスを発生させる。
【0084】第1点火器112と第2点火器122の作
動時間の差(以下「作動時間差」という)は、乗員保護
をより適切にするため、エアバッグシステムが搭載され
た車両が受けた衝撃の程度に関連して設定される。車両
が小さな衝撃を受けた場合は第1点火器112のみを作
動させ(即ち、第1ガス発生剤132のみを着火燃焼さ
せ)、車両が中程度の衝撃を受けた場合は第1点火器1
12を作動させた(即ち、第1ガス発生剤132を着火
燃焼させた)後、僅かに遅れて第2点火器122を作動
させ(即ち、第2ガス発生剤142を着火燃焼させ)、
車両が大きな衝撃を受けた場合は第1点火器112と第
2点火器122を同時に作動させる(即ち、第1ガス発
生剤132と第2ガス発生剤142を同時に着火燃焼さ
せる)。実用的には小さな衝撃から大きな衝撃まで対処
するため、作動時間差は0〜50msec程度となる。
【0085】第2点火器122が作動した場合、第2ガ
ス発生剤142の燃焼により生じた高温燃焼ガスは連通
孔146からインフレータハウジング102内に流入し
て圧力を高め、残部の加圧媒質とともにガス排出口15
2から噴射され、さらにエアバッグを膨張させる。
【0086】このように車両が受ける衝撃の程度に応じ
て2段階で燃焼ガスを発生させた場合は、第1ガス発生
剤132の燃焼により、車両の衝突時におけるエアバッ
グ膨張動作の立ち遅れを防止するとともに、第2ガス発
生剤142の燃焼により、インフレータハウジング10
2内の加圧媒質を完全に排出して、安全上十分な程度に
までエアバッグを瞬時に膨張させることができる。そし
て、本実施形態においては、第1ガス発生室130から
の熱エネルギーにより、第2ガス発生室140の第2ガ
ス発生剤142が着火燃焼することはなく、誤作動が生
じることがない。
【0087】なお、車両が小さな衝撃を受けて第1点火
器112のみが作動した場合、後にエアバッグシステム
を回収する際の安全確保の観点から、第1点火器112
の作動から100msec程度経過した時点で第2点火
器122を作動させ、未燃焼の第2ガス発生剤142を
燃焼させることが望ましい。本実施形態のハイブリッド
インフレータにおいては、第1点火器112の作動によ
る第1ガス発生剤132の着火燃焼から0〜120ms
ec程度の時間差内において、第2点火器122が作動
した場合を除いて第2ガス発生剤142が着火すること
はない。
【0088】また、二つのガス発生室を有しているの
で、第1ガス発生室130のみから燃焼ガスを発生させ
たり、第1及び第2ガス発生室130、140から同時
に燃焼ガスを発生させたり、第1ガス発生室130と第
2ガス発生室140における燃焼ガス発生時間を所望間
隔に適宜調整するような実施形態にも対応することがで
きる。
【0089】
【発明の効果】本発明のハイブリッドインフレータは、
第1ガス発生室から生じた燃焼ガスが第2ガス発生室内
に流入しないように、第1連通孔の開口方向等が調整さ
れている。このため、第1ガス発生室から生じた燃焼ガ
スにより、第2ガス発生室内の第2ガス発生剤が燃焼す
るという誤作動が生じる恐れがない
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は、ハイブリッドインフレータの
軸方向断面図、図1(b)は、図1(a)のA−A線に
沿う断面矢視図。
【図2】 図2(a)は、ハイブリッドインフレータの
軸方向断面図、図2(b)は、図2(a)のA−A線に
沿う断面矢視図。
【図3】 図3(a)は、ハイブリッドインフレータの
軸方向断面図、図3(b)は、図3(a)のA−A線に
沿う断面矢視図、図3(c)は、図3(a)のB−B線
に沿う断面矢視図。
【図4】 図4(a)は、ハイブリッドインフレータの
軸方向断面図、図4(b)は、図4(a)のA−A線に
沿う断面矢視図。
【図5】 図5(a)は、ハイブリッドインフレータの
軸方向断面図、図5(b)は図5(a)のA−A線に沿
う断面矢視図、図5(c)は図5(a)のB−B線に沿
う断面矢視図。
【符号の説明】
100 ハイブリッドインフレータ 102 インフレータハウジング 112 第1点火器 118 第1破裂板 122 第2点火器 128 第2破裂板 130 第1ガス発生室 132 第1ガス発生剤 135 第1リテーナー 136 第1連通孔 140 第2ガス発生室 142 第2ガス発生剤 145 第2リテーナー 146 第2連通孔 150 ディフュザー部 152 ガス排出口 156 主破裂板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 両保 栄一 兵庫県姫路市広畑区本町1−9 Fターム(参考) 3D054 DD14 DD15 DD17 DD28 DD40 EE41 4G068 DA08 DB12 DB16 DB26 DD15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インフレータハウジングと、インフレー
    タハウジング内に収容されたガス発生剤を備えた2つの
    ガス発生室と、2つのガス発生室に接続された点火器を
    備えた点火室と、インフレータハウジングに接続され
    た、ガス排出口を有するディフュザー部とを有し、イン
    フレータハウジング内には加圧媒質が充填され、インフ
    レータハウジングとディフュザー部との間が主破裂板に
    より閉塞されたハイブリッドインフレータであって、 第1ガス発生室と第2ガス発生室が半径方向に並列にか
    つ間隔をおいて配置され、それぞれが第1ガス発生室と
    インフレータハウジングとを連通する1又は2以上の第
    1連通孔と、第2ガス発生室とインフレータハウジング
    とを連通する1又は2以上の第2連通孔を有しており、 第1ガス発生室で生じた熱エネルギーが第2ガス発生室
    内に流入してガス発生剤を着火させることがないよう
    に、第1連通孔の開口方向及び軸方向への形成位置の少
    なくとも一方が調整されている多段膨張式ハイブリッド
    インフレータ。
  2. 【請求項2】 前記第1連通孔の開口方向が半径方向で
    あり、第2ガス発生室に対向せず、インフレータハウジ
    ング内壁に対向しているものである請求項1記載の多段
    膨張式ハイブリッドインフレータ。
  3. 【請求項3】 前記第1連通孔の開口方向が軸方向であ
    る請求項1記載の多段膨張式ハイブリッドインフレー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記第1連通孔と、第2ガス発生室に設
    けられた1又は2以上の第2連通孔が、半径方向に開口
    され、かつ軸方向の長さ位置が異なっている請求項1又
    は2記載の多段膨張式ハイブリッドインフレータ。
  5. 【請求項5】 前記第2連通孔の一部又は全部の開口方
    向が、インフレータハウジング内壁に対向している請求
    項1〜4のいずれか1記載の多段膨張式ハイブリッドイ
    ンフレータ。
  6. 【請求項6】 第1ガス発生室と第2ガス発生室の軸方
    向長さが異なるように形成されている請求項1〜5のい
    ずれか1記載の多段膨張式ハイブリッドインフレータ。
  7. 【請求項7】 第1ガス発生室及び第2ガス発生室の少
    なくとも一方は、軸方向の一端側がリテーナーで閉塞さ
    れており、前記リテーナーはガス発生室の一端部をかし
    めることで固定されている請求項1〜6のいずれか1記
    載の多段膨張式ハイブリッドインフレータ。
  8. 【請求項8】 衝撃センサ及びコントロールユニットか
    らなる作動信号出力手段と、ケース内に請求項1〜7の
    いずれか1記載の多段膨張式ハイブリッドインフレータ
    とエアバッグが収容されたモジュールケースとを備えた
    エアバッグシステム。
JP2001249761A 2001-08-21 2001-08-21 多段膨張式ハイブリッドインフレータ Pending JP2003054355A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001249761A JP2003054355A (ja) 2001-08-21 2001-08-21 多段膨張式ハイブリッドインフレータ
EP02760655A EP1419942B1 (en) 2001-08-21 2002-08-16 Multi-stage expanding type hybrid inflator
PCT/JP2002/008324 WO2003016105A1 (en) 2001-08-21 2002-08-16 Multi-stage expanding type hybrid inflator
DE60215519T DE60215519T2 (de) 2001-08-21 2002-08-16 Mehrstufige expandierhybridaufblasvorrichtung
US10/224,405 US6860510B2 (en) 2001-08-21 2002-08-21 Multistage inflating-type hybrid inflator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001249761A JP2003054355A (ja) 2001-08-21 2001-08-21 多段膨張式ハイブリッドインフレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003054355A true JP2003054355A (ja) 2003-02-26

Family

ID=19078712

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001249761A Pending JP2003054355A (ja) 2001-08-21 2001-08-21 多段膨張式ハイブリッドインフレータ

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP1419942B1 (ja)
JP (1) JP2003054355A (ja)
DE (1) DE60215519T2 (ja)
WO (1) WO2003016105A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012220061A1 (de) * 2012-11-05 2014-05-08 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung zum Öffnen eines Gasdruckbehälters, Kaltgasgenerator und Verfahren zum Herstellen eines Kaltgasgenerators

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000118347A (ja) * 1998-10-12 2000-04-25 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置
WO2000032448A1 (en) * 1998-12-01 2000-06-08 Atlantic Research Corporation Dual level inflator
JP2000225914A (ja) * 1999-02-02 2000-08-15 Nippon Kayaku Co Ltd ガス発生器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU5075773A (en) * 1972-01-11 1974-07-04 Allied Chemical Corporation Inflation apparatus for safety device
US6019389A (en) * 1998-03-31 2000-02-01 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Air bag inflator
JP4557367B2 (ja) * 1999-06-18 2010-10-06 ダイセル化学工業株式会社 ガス発生器用リテーナ
JP4312911B2 (ja) * 1999-12-07 2009-08-12 ダイセル化学工業株式会社 多段膨張式ハイブリッドインフレータ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000118347A (ja) * 1998-10-12 2000-04-25 Toyoda Gosei Co Ltd エアバッグ装置
WO2000032448A1 (en) * 1998-12-01 2000-06-08 Atlantic Research Corporation Dual level inflator
JP2000225914A (ja) * 1999-02-02 2000-08-15 Nippon Kayaku Co Ltd ガス発生器

Also Published As

Publication number Publication date
EP1419942B1 (en) 2006-10-18
EP1419942A4 (en) 2004-11-10
DE60215519T2 (de) 2007-02-01
DE60215519D1 (de) 2006-11-30
EP1419942A1 (en) 2004-05-19
WO2003016105A1 (en) 2003-02-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4587558B2 (ja) ハイブリッドインフレータ
JP4587584B2 (ja) ハイブリッドインフレータ
US6488310B1 (en) Hybrid inflator
US6860510B2 (en) Multistage inflating-type hybrid inflator
US6793244B1 (en) Multi-stage expansion tire hybrid inflator
JP4708606B2 (ja) ハイブリッドインフレータ
KR100648488B1 (ko) 하이브리드 인플레이터
JP2002120687A (ja) ハイブリッドインフレータ
US20030057689A1 (en) Hybrid inflator
US6851709B2 (en) Multistage-inflating type hybrid inflator
JP4137347B2 (ja) 多段膨張式ハイブリッドインフレータ
JP4557367B2 (ja) ガス発生器用リテーナ
JP4342068B2 (ja) ハイブリッドインフレータ
JP4864250B2 (ja) 多段膨張式ハイブリッドインフレータ
EP1236625A1 (en) Hybrid inflator
JP2003054355A (ja) 多段膨張式ハイブリッドインフレータ
JP2004017816A (ja) インフレータ
JP2001253312A (ja) ハイブリッドインフレータ
JP2003034224A (ja) エアバッグ用ガス発生器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080401

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120508