JP2003053134A - 脱硫脱炭酸方法 - Google Patents

脱硫脱炭酸方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱硫と脱炭酸を二段で処理するプロセスにお
いて、脱炭酸工程のリクレーミング操作により排出され
るスラッジを有効に再利用でき、かつ脱硫性能の向上が
可能な脱硫脱炭酸方法を提供する。 【解決手段】 硫黄酸化物及び二酸化炭素を含むガスの
脱硫脱炭酸方法において、塩基性カルシウム化合物を含
む吸収剤2により該ガス1を処理する脱硫工程20と、
脱硫工程20の後流に設けられ塩基性アミン化合物を含
む吸収液5により該ガス4を処理する脱炭酸工程40と
を含んでなり、該脱炭酸工程40中のリクレーミング操
作で排出されるスラッジ6を該脱硫工程20の該吸収液
2に添加することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硫黄酸化物及び二
酸化炭素を含むガスを塩基性カルシウム化合物及び塩基
性アミン化合物を含む吸収液により処理する脱硫脱炭酸
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、火力発電設備やボイラ設備では、
多量の石炭、重油あるいは超重質油を燃料に用いてお
り、大気の汚染防止及び地球環境の清浄化の見地から、
二酸化硫黄を主として、硫黄酸化物や、窒素酸化物、二
酸化炭素等の放出を量及び濃度の面で更に抑制する必要
が高まっている。この中で、硫黄酸化物に関しては、酸
性雨を引き起こし、人体、動植物等に被害を与えるおそ
れがある。このため、従来から、乾式や湿式による硫黄
酸化物の処理方法が提案されており、既に実施されてい
る。例えば、排煙脱硫装置では、石灰石を吸収剤に用い
て石膏を副生する湿式石灰石膏法が主流となっている。
一方、二酸化炭素については、フロンガスやメタンガス
とともに地球温暖化防止の見地から、例えば、PSA
(圧力スウィング)法や、膜分離法、塩基性化合物を用
いた反応吸収法等の適用による排出の抑制が検討されて
いる。
【0003】このため、従来の技術として、特開平5−
245339号公報に脱硫と脱炭酸を二段で行う方法が
提案されている。この方法は、脱硫工程で処理されずに
脱炭酸工程に流入し、工程の系内に蓄積した未処理の硫
黄酸化物を、リクレーミング操作の実施によりスラッジ
として系外に排出し、このスラッジを燃焼装置で燃焼す
るものである。しかしながら、この方法では、スラッジ
を燃焼させて廃棄するので、このために運転コストが増
大する等の問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の問題
点に鑑み、脱硫と脱炭酸を二段で処理するプロセスにお
いて、脱炭酸工程のリクレーミング操作により排出され
るスラッジを有効に再利用でき、かつ脱硫性能の向上が
可能な脱硫脱炭酸方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る脱硫脱炭酸
方法は、硫黄酸化物及び二酸化炭素を含むガスの脱硫脱
炭酸方法において、塩基性カルシウム化合物を含む吸収
液により該ガスを処理する脱硫工程と、脱硫工程の後流
に設けられ塩基性アミン化合物を含む吸収液により該ガ
スを処理する脱炭酸工程とを含んでなり、該脱炭酸工程
中のリクレーミング操作で排出されるスラッジを該脱硫
工程の該吸収液に添加することを特徴とする。このよう
に、スラッジを有効に再利用することができ、かつ、塩
基性カルシウム化合物を含む吸収液に硫酸ナトリウムを
添加すると、塩基性カルシウム化合物の溶解が促進され
るため、硫黄酸化物の吸収性能を向上させることができ
る。
【0006】前記硫黄酸化物及び二酸化炭素を含むガス
としては、燃料用のガスや、燃料の燃焼排ガス、その他
様々なガスに適用することができる。対象となるガス
は、水分や、窒素酸化物、酸素その他の成分を含んでい
ても良い。ガスの圧力は高圧であっても常圧であっても
良く、また、温度は低温であっても高温であっても良
く、特に制限はない。好ましくは、常圧の燃焼排ガスで
ある。
【0007】前記塩基性カルシウム化合物としては、炭
酸カルシウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム又は
それらの混合物を用いることができ、通常は懸濁液とし
て使用する。
【0008】前記アミン化合物としては、モノエタノー
ルアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール
のようなアルコール性水酸基含有1級アミン類、ジエタ
ノールアミン、2−メチルアミノエタノール、2−エチ
ルアミノエタノールのようなアルコール性水酸基含有2
級アミン類、トリエタノールアミン、N−メチルジエタ
ノールアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジ
エチルアミノエタノールのようなアルコール性水酸基含
有3級アミン類、エチレンジアミン、トリエチレンジア
ミン、ジエチレントリアミンのようなポリエチレンポリ
アミン類、ピペラジン類、ピペリジン類、ピロリジン類
のような環状アミン類、キシリレンジアミンのようなポ
リアミン類、メチルアミノカルボン酸のようなアミノ酸
類等又はこれらの混合物を用いることができる。これら
のアミン類は通常10〜70重量%の水溶液として使用
する。また、吸収液には、二酸化炭素吸収促進剤又は腐
食防止剤を加えることができ、また、その他の媒体とし
て、メタノール、ポリエチレングリコール、スルフォラ
ン等を加えることができる。
【0009】前記脱炭酸工程中のリクレーミング操作と
しては、塩基性ナトリウム化合物を用いて行うことがで
きる。塩基性ナトリウム化合物としては、水酸化ナトリ
ウム、炭酸ナトリウム又はこれらの混合物を用いること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る
脱硫脱炭酸方法の概略を示す図である。図2は本発明に
適用できる脱硫工程の一実施の形態を示す図である。図
3は本発明に適用できる脱炭酸工程の一実施の形態を示
す図である。なお、図2及び図3には主要な設備のみを
示している。
【0011】図1に示すように、硫黄酸化物及び二酸化
炭素を含む燃焼排ガス1は、脱硫工程20に導入され、
塩基性カルシウム化合物を含む吸収2と接触し、硫黄
酸化物の大部分が除去される。塩基性カルシウム化合物
を含む吸収2に吸収された硫黄酸化物は石膏3として
分離回収される。脱硫工程20において大部分の硫黄酸
化物を除去された脱硫処理後ガス4は、脱炭酸工程40
に導入され、塩基性アミン化合物を含む吸収液5と接触
し、二酸化炭素と、残存する硫黄酸化物が除去され、脱
炭酸処理後ガス7として放出あるいは次の工程(図示省
略)に送られる。一方、燃焼排ガスとの接触後の吸収液
5は、リクレーマ(図示省略、図3を参照)にて塩基性
ナトリウム化合物が添加され、硫化酸化物を含むスラッ
ジ6が分離、除去される。そして、このスラッジ6を脱
硫工程20に移送して、塩基性カルシウム化合物を含む
吸収2に添加して、再利用する。これにより、塩基性
カルシウム化合物の溶解が促進されるため、脱硫工程2
0の吸収性能を向上させることができる。
【0012】脱硫工程20を詳細に説明すると、図2に
示すように、第1吸収塔21は、吸収液35を貯留する
液溜22と、吸収液35を循環させるポンプ23及び循
環ライン24と、吸収液35を噴霧するスプレーパイプ
25とを備えている。また、液溜22には、吸収剤2を
供給する供給ライン32と、脱炭酸工程から硫酸ナトリ
ウムを含むスラッジ6を供給する供給ライン27とが設
けられている。スラッジ6を供給する供給ライン27と
しては、特に制限はなく、どのような手段でも良い。例
えば、スラッジをポンプで昇圧して送る方法や、水と混
合して流動化させて移送する方法、又は水と混合して流
動化させて酸素を含む気体の通気により亜硫酸塩を硫酸
塩に酸化して送る方法などを用いることができる。
【0013】同様に、第2吸収塔28も、上記と同じ構
成を備えている。ただし、第2吸収塔28の出口には、
飛散ミストが脱硫処理後ガス4とともに次工程へ流れな
いように、デミスタ34を設けている。また、第1吸収
塔21と第2吸収塔28の液溜22は分割板31により
2つに分割されており、この分割板31の上部は、燃焼
排ガス1が通過できるように空間を設けている。
【0014】このような構成によれば、第1吸収塔21
の液溜22には、供給ライン32から供給される塩基性
カルシウム吸収剤2と、供給ライン27を介して脱炭酸
工程から供給される硫酸ナトリウムを含むスラッジ6と
が、吸収液35として貯留している。そして、第1吸収
塔21に導入された燃焼排ガス1は、ポンプ23及び循
環ライン24を介してスプレーパイプ25により噴霧さ
れる吸収液35と接触しながら、第1吸収塔21を通過
する。これにより、燃焼排ガス1は、吸収液2中の炭酸
カルシウムによって脱硫されるとともに、硫酸ナトリウ
ムによって脱硫が促進される。脱硫された排ガス1は分
割板31の上部空間を通過して、第2吸収塔28に導入
される。そして、上記と同様にして再び脱硫された後、
脱硫処理後ガス4として脱炭酸工程40に導入される。
【0015】上記のように、脱硫工程20は、吸収塔2
1,28を2つ備えることにより脱硫能力を高めること
ができるが、吸収塔は2つに限定されず、1つでも3つ
以上でも良い。また、第2吸収塔28では、第1吸収塔
21に比べて、吸収するSO Xの絶対量が少ないので、
連続して脱硫するにしたがって、吸収液35中の炭酸カ
ルシウムの濃度及び硫酸ナトリウムの濃度は第1吸収塔
21のそれより高くなる。よって、吸収剤2の供給ライ
ン27とスラッジ6の供給ライン32にコントロールバ
ルブ33をそれぞれ設けることにより、吸収剤2及びス
ラッジ6の各吸収塔への供給量を調節し、2つの吸収塔
の炭酸カルシウム及び硫酸ナトリウムの濃度を調整、維
持するようにすることができる。また、第1吸収塔21
から第2吸収塔28への排ガスの通路である分割板31
の上部空間にデミスタ34を設けて、排ガスに帯同する
飛散ミストが第1吸収塔21から第2吸収塔28に流入
するのを防ぐようにすることができる。
【0016】脱炭酸工程を詳細に説明すると、図3に示
すように、炭酸吸収塔41は、二酸素炭素吸収部42と
その上段に水洗部44を備えている。二酸素炭素吸収部
42の上部には塩基性アミン化合物を含む再生吸収液5
を供給するラインと、水洗部44の上部には洗浄液10
を供給するラインを設けている。また、これらのライン
の上部には、それぞれデミスタ43,45を設けてい
る。さらに、吸収塔41の底部には、排ガスと接触後の
負荷吸収液9を再生塔46に移送するラインを設け、ま
た、頂上部には、脱炭酸処理後ガス7を放出又は次の工
程(図示省略)に導入するラインを設けている。
【0017】再生塔46は、加熱部47とその上段に水
洗部48とを備えている。加熱部47の上部には、吸収
塔41から接触後の吸収液9を導入するラインを設けて
いる。また、再生塔46の底部には、加熱後の負荷吸収
液9をリボイラー51に供給するラインを設けている。
リボイラー51には、再生後蒸気12を再生塔46の加
熱部47の下部に供給するラインを設けるとともに、再
生吸収液5を吸収塔41の二酸化炭素吸収部42の上部
とリクレーマ52とにそれぞれ供給するラインを設けて
いる。リボイラー51と吸収塔41の間には熱交換器5
5を設けている。また、リクレーマ52には、リクレー
ミング操作後の再生吸収液5を再生塔46の加熱部47
の下部に供給するラインを設けるとともに、リクレーミ
ング操作後のスラッジ6を脱硫工程20の液溜22に供
給するラインを設けている。
【0018】一方、再生塔46の頂上部には、加熱によ
り発生する二酸化炭素13を二酸化炭素分離器54に供
給するラインを設けている。再生塔46と二酸化炭素分
離器54の間にはコンデンサ53を設けている。二酸化
炭素分離器54には、高純度二酸化炭素14を放出又は
次工程(図示省略)に供給するラインを設けるととも
に、水を再生塔還流水11として再生塔46の水洗部4
8の上部に供給ラインと、洗浄水10として吸収塔41
の水洗部44に供給するラインとを設けている。二酸化
炭素分離器54と吸収塔41の間には熱交換器55を設
けている。
【0019】このような構成によれば、脱硫処理後排ガ
ス4が炭酸吸収塔41に導入されると、二酸化炭素吸収
部42で塩基性アミン化合物を含む再生吸収液5と接触
し、ガス中の二酸化炭素と、残存する硫黄酸化物が再生
吸収液5に吸収され除去される。排ガスと接触した後の
負荷吸収液9は、熱交換器55で加温された後、再生塔
46に導入され、加熱部47でリボイラー51から供給
されるスチーム12により加熱され、二酸化炭素を放散
する。この際、負荷吸収液9中の硫黄酸化物は放散され
ず、硫酸塩あるいは亜硫酸塩として負荷吸収液9中に依
然として残存する。この負荷吸収液9中に残存する硫黄
酸化物を取り除くため、再生塔46を通った吸収液9は
リボイラー51を経てリクレーマ52に送られる。リク
レーマ52では、吸収液9に塩基性ナトリウム化合物8
を添加した後、スチーム等を用いたヒーターで加熱(図
示省略)することによりアミン化合物を留出し、これを
再生吸収液5として再生塔46に戻す。一方、アミン化
合物と分離された硫黄酸化物は、硫酸ナトリウム又は硫
酸ナトリウムと亜硫酸ナトリウムの混合物のスラッジ6
として、脱硫工程20に再利用のため移送される。そし
て、このスラッジ6は、脱硫工程20の吸収液2に添加
され、塩基性カルシウム化合物の溶解を促進することに
より、脱硫工程20の硫黄酸化物の吸収性能を向上させ
ることができる。
【0020】一方、吸収塔41において、二酸化炭素が
吸収された脱硫処理後ガス4は、水洗部14で洗浄水1
0により洗浄された後、脱炭酸処理後ガス7として、吸
収塔41から排出される。また、再生塔46において、
加熱により放散した二酸化炭素を含むガス13は、水洗
部48にて再生塔還流水11により洗浄された後、コン
デンサ53を介して冷却されてから二酸化炭素分離器5
4に導入される。二酸化炭素分離器54では、高純度二
酸化炭素14と水とに分離され、水は洗浄水10として
吸収塔41に供給されるとともに、還流水11として再
生塔46に供給される。さらに、リボイラー51では、
留出したアミン化合物と二酸化炭素を除去した吸収液と
を含む再生吸収液5を加熱した後、吸収塔41に供給す
る。そして、再生吸収液5は、再び、脱硫処理後ガス4
中の二酸化炭素を吸収するために使用される。
【0021】
【実施例】以下、実施例と比較例により、本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。実施例1 硫黄酸化物、二酸化炭素、及び酸素を含むガスをアルコ
ール性水酸基含有第二級アミンの水溶液に通気し、硫黄
酸化物及び二酸化炭素を吸収させた。この時の液中の硫
黄酸化物濃度は0.25mol/Lであった。次に、こ
の液中の硫黄酸化物を除去するために炭酸ナトリウムを
添加してリクレーミング操作を実施した。添加した炭酸
ナトリウムの量は、モル比で炭酸ナトリウム/硫黄酸化
物が2.4になるように調整した。また、蒸留は約15
0℃以下の温度条件で行った。このリクレーミング操作
により、硫酸ナトリウムを含有するスラッジとアミンと
を分離した。さらに、この得られた硫酸ナトリウムを炭
酸カルシウムの懸濁液に予め添加し、pHが一定となる
ように硫酸で中和することにより、炭酸カルシウムの溶
解速度を測定した。この時の測定条件は、温度が50
℃、硫酸ナトリウム濃度が0.1mol/Lとなるよう
に調整した。この結果を表1に示す。
【0022】比較例1 比較例として、炭酸カルシウムの懸濁液に硫酸ナトリウ
ムを添加せずに、その他の条件は実施例1と同様にし
て、炭酸カルシウムの溶解速度の測定を実施した。この
結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1に示すように、実施例1は、炭酸カル
シウムの懸濁液に硫酸ナトリウムを添加しなかった比較
例1の場合に比べて、炭酸カルシウムの溶解速度が1.
4倍に向上した。したがって、脱硫工程において、炭酸
カルシウムの懸濁液に硫酸ナトリウムを添加することに
より、脱硫性能の向上が図れることがわかった。
【0025】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、脱硫
と脱炭酸を二段で処理するプロセスにおいて、脱炭酸工
程のリクレーミング操作により排出されるスラッジを有
効に再利用でき、かつ脱硫性能の向上が可能な脱硫脱炭
酸方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る脱硫脱炭酸方法の概略を示す図で
ある。
【図2】本発明に適用できる脱硫工程の一実施の形態を
示す図である。
【図3】本発明に適用できる脱炭酸工程の一実施の形態
を示す図である。
【符号の説明】
1 燃焼排ガス 2 塩基性カルシウム化合物含有吸収 3 石膏 4 脱硫処理後ガス 5 塩基性アミン化合物含有吸収液(再生吸収液) 6 スラッジ 7 脱炭酸処理後ガス 8 塩基性ナトリウム化合物 9 負荷吸収液 10 洗浄液 11 再生還流水 12 再生後蒸気 13 二酸化炭素含有ガス 14 高純度二酸化炭素 20 脱硫工程 21 第1吸収塔 22 液溜 23 ポンプ 24 循環ライン 25 スプレーパイプ 26 充填層 27 供給ライン 28 第2吸収塔 31 分割板 32 供給ライン 33 コントロールバルブ 34 デミスタ 35 吸収 40 脱炭酸工程 41 吸収塔 42 二酸化炭素吸収部 43 二酸化炭素吸収部デミスタ 44 水洗部 45 水洗部デミスタ 46 再生塔 51 リボイラー 52 リクレーマ 53 コンデンサ 54 二酸化炭素分離器 55 熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野条 貴司 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 田中 裕士 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 平田 琢也 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 Fターム(参考) 3K070 DA03 DA06 DA16 DA23 DA24 DA38 DA46 4D002 AA02 AA09 BA02 BA14 BA16 CA01 CA07 CA13 CA20 DA02 DA05 DA11 DA12 DA16 DA31 EA02 EA08 EA11 EA13 EA20 FA01 FA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫黄酸化物及び二酸化炭素を含むガスの
    脱硫脱炭酸方法において、塩基性カルシウム化合物を含
    む吸収液により該ガスを処理する脱硫工程と、脱硫工程
    の後流に設けられ塩基性アミン化合物を含む吸収液によ
    り該ガスを処理する脱炭酸工程とを含んでなり、該脱炭
    酸工程中のリクレーミング操作で排出されるスラッジを
    該脱硫工程の該吸収液に添加することを特徴とする脱硫
    脱炭酸方法。
  2. 【請求項2】 上記脱炭酸工程中のリクレーミング操作
    を塩基性ナトリウム化合物を用いて行うことを特徴とす
    る請求項1記載の脱硫脱炭酸方法。
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