JP2003051970A - 画像記録再生装置 - Google Patents

画像記録再生装置

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JP2003051970A
JP2003051970A JP2001240268A JP2001240268A JP2003051970A JP 2003051970 A JP2003051970 A JP 2003051970A JP 2001240268 A JP2001240268 A JP 2001240268A JP 2001240268 A JP2001240268 A JP 2001240268A JP 2003051970 A JP2003051970 A JP 2003051970A
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rotation
opening
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Shiyougo Kato
正悟 嘉藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像表示部の視認性を犠牲にすることなく、
画像記録再生装置を小型化する。 【解決手段】 画像記録再生装置1の本体部2が通常の
使用状態において縦長長方形状を為す筐体を有するよう
にし、画像表示部3が撮像レンズの光軸と平行な水平方
向に延びる開閉軸8aを回動中心として開閉すると共に
本体部側面に沿って縦長長方形状で収納されるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、小型化された画像
記録再生装置において、画面サイズの大きな画像表示部
を使用するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオカメラ等の従来の画像記録再生装
置においては、一般的に、液晶表示パネルを用いた画像
表示部が設けられている。
【0003】上記画像表示部は、ビデオカメラ本体部の
筐体に一体化して設けられているもの(以下、「固定
式」という。)と、筐体に対して開閉及び回転自在な状
態で設けられているもの(以下、「可動式」という。)
がある。
【0004】固定式の画像表示部は、上記したように、
本体部の一体化したものであり、画像表示部を開閉又は
回転させる機構が不要なため、ビデオカメラ全体を小型
化することが容易であるという利点を有するが、本体部
に対する画像表示部の角度が常に一定のため、例えば、
画像表示部が見にくくなってしまうためローアングル撮
影を行いにくい等、撮影時の自由度が制限されてしまう
という欠点を有する。
【0005】また、可動式の画像表示部は、1軸又は2
軸のヒンジによって本体部に対して開閉自在、又は、開
閉及び回転自在に支持されるという構造であるため、画
像表示部の角度を撮影時に都合の良い状態に調整するこ
とが可能である。
【0006】図13は、従来の可動式の画像表示部を有
するビデオカメラの一例aを示すものであり、ビデオカ
メラaは、縦長長方形状の本体部bの筐体に対して、水
平方向への開閉と該開閉時の軸方向と直交する軸を中心
として一定角度回転自在とする2軸構造のヒンジによっ
て支持されると共に、液晶表示パネルによって画像を表
示する画像表示部cを有する。従って、ビデオカメラa
においては、画像表示部cの角度を撮影時に都合の良い
状態に調整することが可能である。
【0007】ところで、近年、ビデオカメラ等の画像記
録再生装置においては、撮像レンズなどの主要構成部品
の小型化によって装置自体も小型化が進み、上記ビデオ
カメラaのように、本体部bの筐体が縦長長方形状とさ
れる傾向にある。
【0008】しかしながら、上記ビデオカメラaのよう
な画像表示部cの配置構造では、画像表示部cが本体部
bに対して水平方向に開閉し、本体部bに対して横向き
で収納されるという構造であるため、一般的に画面が横
長で使用される液晶表示パネルによって画像表示部cの
形状も垂直方向よりも水平方向が長い形状となり、一般
的に2.5インチ程度の画面サイズを有する液晶表示パ
ネルを使用する画像表示部cの横(水平)方向の大きさ
によって本体部bの撮像レンズの光軸方向における小型
化が制約を受け、装置全体の小型化に限度があるという
問題があった。どうしても小型化をしたければ、画像表
示部cを小さくしなければならず、これに伴って液晶表
示パネルの画面サイズも小さくなってしまい、撮影画像
等の視認性が低下してしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み、画像表示部の視認性を犠牲にすることなく、画
像記録再生装置を小型化することを課題とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解決するために、画像記録再生装置の本体部が通常の
使用状態において縦長長方形状を為す筐体を有し、画像
表示部を、撮像レンズの光軸と平行な水平方向に延びる
開閉軸を回動中心として開閉すると共に本体部側面に沿
って縦長長方形状で収納されるようにしたものである。
【0011】従って、横長の画面を有する画像表示部が
本体部の側面に沿って縦長長方形状で収納されるように
したので、本体部の撮像レンズの光軸方向における大き
さを小さくしても、画像表示部の視認性が犠牲になるこ
とがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明画像記録再生装置の
実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
尚、以下に示す実施の形態は、本発明を小型ビデオカメ
ラに適用したものである。
【0013】ビデオカメラ1は、図1乃至図4に示すよ
うに、縦長長方形状の筐体を有する本体部2と、後述す
るヒンジ機構によって該本体部2の一方の側面に開閉及
び回転可能に支持された画像表示部3を有する。
【0014】本体部2には、上部に撮像レンズ4及び図
示しないEVF(Electric View Finder)が配設され、
画像表示部3が支持されている側とは反対側に図示しな
い着脱自在の記録媒体(磁気テープ、光ディスク、所謂
メモリースティック等の外部装着型メモリー等)に対し
て情報の記録及び再生を行う記録再生機構等が配設され
ている。また、画像表示部3が支持された側には、上記
画像表示部3を閉じた時に収納するための収納凹部2a
が形成され、該収納凹部2aの上方には、画像表示部3
を支持するためのヒンジ機構の支持部を収納配置するた
めの、収納凸部2b、2bが設けられている。尚、画像
表示部3には、撮像レンズ4によって撮像された画像、
本体部2に内蔵された記録媒体に記録されている画像及
び図示しない入力端子に接続された外部機器から入力さ
れた画像等が表示される。
【0015】尚、以下の説明において前後上下左右の方
向について記載する時には、図1に示すように、撮像レ
ンズの光軸と平行な方向である水平方向(x−x′軸方
向)を前後方向、このx−x′方向を含む垂直平面上で
x−x′軸と直交する方向(y−y′軸方向)を上下方
向とし、これらx−x′軸方向及びy−y′軸方向に対
して共に直交する方向(z−z′軸方向)を左右方向と
する(x方向が前方、x′方向が後方、y方向が上方、
y′方向が下方、z方向が左方、z′方向が右方)。
【0016】画像表示部3は、図3及び図4に示すよう
に、中央部に縦長の長方形の開口5aを有する枠体5の
内側に2.5インチ程度の画面サイズを有する液晶表示
パネル(以下、「LCDパネル」と略記)6が取着固定
され、更に、LCDパネル6が上記枠体5に取着された
カバー体7によって覆われて成る。従って、LCDパネ
ル6は、枠体5とカバー体7とによって画成された空間
内に配置され、枠体5の開口5aから画像表示面6aが
露出するようになっている。
【0017】上記構成を有する画像表示部3は、ヒンジ
機構8によって、収納凹部2aに画像表示面6aが内側
となるように収納された図1に示す状態(以下、「収納
状態」)から、x−x′方向に延びる開閉軸8aを回動
中心として約90°の角度で開いた図2に2点鎖線で示
す状態(以下、「開状態」)までの間で矢印Aで示す方
向に開閉自在とされ、該開状態から、z−z′方向に延
びる回転軸8bを回転中心として、図4に示す画像表示
面6aが前方を向いた状態(以下、「対面撮影状態」)
までの間で、矢印B方向に約270°の角度まで回転自
在となるように支持されている。また、上記開状態から
90°回転させて画像表示面が後方を向いた図2に示す
状態が「通常撮影状態」であり、180°回転して画像
表示面6aを上方に向けたローアングル撮影等に用いる
状態が「ローアングル撮影状態」であり、該ローアング
ル撮影状態のまま回転させずに閉じて、画像表示部3を
収納凹部2aに画像表示面が表側を向いた状態で収納し
た図3に示す状態が「反転収納状態」である。
【0018】ヒンジ機構8は、仮想的に示す開閉軸8a
及び回転軸8bを有する2軸構造のものであり、上述の
ように、開閉軸8aは水平方向(図1のx−x′方向)
に延び、回転軸8bは開閉軸に直交する方向(図2のz
−z′方向)に延びている。尚、ヒンジ機構8は、上記
開閉軸8a及び回転軸8bを有する2軸構造のものであ
れば、構造的に限定されるものではない。従って、図5
に示すヒンジ機構8は、基本的に従来の画像表示部が水
平方向に開閉するビデオカメラに用いられるヒンジ機構
と同様の構成を有するものである。
【0019】図5は、画像表示部3が収納状態にある時
のヒンジ機構8の各部の構成を分解して示す図である。
従って、以下のヒンジ機構8を構成する各部の説明にお
ける方向は、画像表示部3が収納状態にある時の各部の
位置に基づく方向を示すものである。
【0020】ヒンジ機構8は、図5に示すように、画像
表示部3を、上記開閉軸8aを中心として垂直方向に開
閉自在に支持する開閉支持部9と、上記回転軸8bを中
心として回転可能に支持する回転支持部10とが組み合
わされて成る2軸構造を有する。
【0021】開閉支持部9は、ベース体11、該ベース
体11に回動自在に支持され、回転支持部10の回転ベ
ースとなる後述する回転ブラケット、軸体等から成る。
【0022】ベース体11は、前後方向に長い金属板の
前部を略L字形状に折り曲げて成る第1のベースブラケ
ット12と、金属板の後部を略L字形状に折り曲げて成
る第2のベースブラケット13とから成る。また、ベー
ス体11は、画像表示部3の開閉動作のベースとなる部
分であると共に、ヒンジ機構8を本体部2の筐体に取着
するための役割を担う基礎部材でもある。
【0023】上記ベース体11は、第1のベースブラケ
ット12の後端部分に第2のベースブラケット13をネ
ジ止め等によって取着固定して成るものであり、前後の
位置に、第1のベースブラケット12の前端部である支
持片12aと第2のベースブラケット13の後端部であ
る支持片13aが左方に突出形成されている。そして、
上記支持片12a及び13aに形成され孔の中心が同一
直線上に位置するようにされた後述する支持孔によっ
て、回転ブラケット14が回動自在に支持される。尚、
第1のベースブラケット12の後端部分は、上記支持片
13aの位置よりも更に後方に向かって延び、左方に突
出するように上半部が折り曲げられてストッパ片12b
とされると共に、該ストッパ片12bの左縁の前端部分
が切り欠かれて当接切欠12cとされている。
【0024】上記回転ブラケット14は、図5に示すよ
うに、前後方向に長い板状の主部14aの前後両端部か
ら支持片14b、14cがそれぞれ上方に向かって一体
に突出形成された、左右方向から見て上方に開口した略
コ字状の形状を為すものである。また、前端側の支持片
14bは前後方向の厚みが後端側の支持片14cよりも
2倍程度厚く形成されると共に、その中心部には前方に
向かって円筒状の被支持突起14dが一体に突出形成さ
れている。更に、支持片14cの中央部には略四角形の
角孔14eが設けられている。そして、これら被支持突
起14d及び角孔14eは中心軸が同一直線上に位置す
るようにされている。
【0025】回転ブラケット14の支持片14b及び1
4cの間の主部14aは、回転支持部10の回転ベース
となる部分であり、その中央から稍前端に寄った部分に
は、回転軸を支持するための支持孔15が設けられてい
る。更に、主部14aの下面の上記支持孔15の前側及
び後側の角度で180°離間した位置には、後述するク
リックプレートの係合凸部と係合するための係合凹部1
4f、14fが設けられている。
【0026】軸体16は、ベース体11の支持孔13b
と、回転ブラケット14の角孔14e等に挿入される前
方に向かって突出し円柱状を為す軸部16aと、該軸部
16aの後方に位置するフランジ状の円板部16bと、
該円板部16bから更に後方に突出した半円柱状を成す
ストッパ部16cとから成る。また、軸部16aの先端
部16dは、断面形状で略四角形となるように外周面の
一部が削り取られている。上記軸体16のストッパ部1
6cは、回転ブラケット14(画像表示部3)の開閉動
作時に、当接面16eが右方を向いた時(図5に示す状
態では上方を向いている)に、ベース体11(第1のベ
ースブラケット12)のストッパ片12bの当接切欠1
2cと当接するようにされ、これによって、回動角度が
規制される。
【0027】ところで、回転ブラケット14は、ベース
体11への取着に先立って、主部14aに、後述する回
転支持部10において画像表示部3の回転を一定角度内
に規制するための回転規制部材17が取着される。
【0028】上記回転規制部材17は、全体的には金属
板を略L字状形状に屈曲形成して成るものであり、後端
部分に回転ブラケット14の支持片14cの形状に合わ
せた形状で上方に向かって突出した支持片17aが形成
され、該支持片17aが上記回転ブラケット14の支持
片14cの前側に重なるように位置される。また、回転
規制片17は、前端部分が他の部分の左右方向における
幅の約3分の1程度の幅を有し先端が僅かに下方に向か
って折れ曲がった位置決め片17bとされ、上記支持片
17aの中央部には、回転ブラケット14の角孔14e
と重なり合う位置に、前記軸体16の先端部16dと略
同じ形状の角孔17cが形成されている。
【0029】更に、回転規制片17の前端寄りの部分に
は、前記回転ブラケット14の支持孔15に重なるよう
に、同じ開口径を有する支持孔17dが形成され、該支
持孔17dから僅かに後方に寄った位置の左右の側縁に
は切欠17e、17eが形成されると共に、支持孔17
dの左方稍後方寄りの位置には、後述する画像表示部3
の回転角度を規制するための部材の1つであるストッパ
片17fが一体に上方に向かって突出形成されている。
【0030】そして、回転規制部材17は、位置決め片
17bの先端が、回転ブラケット14の主部14aの前
端に形成された図示しない位置決め凹部に入り込んで前
端部の位置決めが為されると共に、回転ブラケット14
と同様に、軸体16によって支持片13aに対して軸支
される。このようにして、回転規制部材17は、回転ブ
ラケット14に一体的に結合される。
【0031】開閉支持部9においては、ベース体11に
回転ブラケット14が以下のようにして回動自在な状態
で支持される。即ち、支持片14bの被支持突起14d
が支持片12aの支持孔12dに後方側から挿入され、
その先端がカシメられて抜け止めが為されると共に、支
持片14cが軸体16によって支持片13aの支持孔1
3bに対して軸支された状態になる。この時、軸体16
の軸部16aは、後方側から前方側へと順に、ベース体
11の支持孔13b、回転ブラケット14の角孔14
e、回転規制片17の角孔17cに挿入されると共に、
回転ブラケット14の支持片14cと軸体16の円板部
16bとの間に金属製のワッシャ18及び皿バネ19が
挟み込まれ、回転規制部材17の角孔17cから最も前
方に突出した軸部16aの先端部16dがカシメられて
抜け止めが為される。尚、上記皿バネ19は、中央に軸
体16の軸部が挿通される図示しない挿通孔を有すると
共に弾性を有する金属によって全体的に皿状に湾曲形成
されたものである。
【0032】また、開閉支持部9において、回転ブラケ
ット14と回転規制部材17は、軸体16の断面形状で
略四角形をした先端部16dがそれぞれの角孔14e及
び角孔17cに挿通されているので、ベース体11に対
して一体に回動するようになる。そして、ベース体11
の支持片13aと軸体16の円板部との間に挟み込まれ
た皿バネ19の弾発力によってベース体11との間に発
生する摩擦抵抗によって、回動ブラケット14の回動動
作、即ち、画像表示部3の開閉動作に適宜なトルクを与
えて、画像表示部3の重量を支えて任意の開閉角度で保
持することが可能になる。また、図5に示す状態から回
転ブラケット14が約90°回動した時には、軸体16
のストッパ部16cの当接面16eがベース体11(第
1のベースブラケット12)のストッパ片12bの当接
切欠12cと当接し、それ以上の角度の回動が規制され
る。
【0033】回転支持部10は、図5に示すように、回
転ベースとなる回転ブラケット14と、回転軸体20
と、該回転軸体20によって回転ブラケット14に回転
自在に支持されると共に前記画像表示部3の枠体5が取
着される回転フレーム21と、クリックプレート22
と、板バネ23とから成る。
【0034】回転軸体20は、図5に示すように、全体
的に円筒状を為し、回転ブラケット14の支持孔15及
び回転規制部材17の支持孔17dの内径と略同じ外径
を有する軸部20aと、該軸部20aの上方に一体に形
成されたフランジ20bと、該フランジ20bの一部か
ら更に外方に突出した回転規制片20cとから成る。ま
た、軸部20aの下端部20dは、断面形状で略四角形
となるように外周面の一部が削り取られている。
【0035】回転フレーム21は、前記枠体5の内側に
配置され、枠体5がネジ止めによって固定される部材で
あり、金属板によって前後方向に長く形成され、略中央
部21aが僅かに上方に突出し、該中央部21aの中心
には角孔21bが設けられ、また、上記角孔21bの前
側及び後側の角度で180°離間した位置には、係合孔
21c、21cが設けられている。
【0036】クリックプレート22は、板バネ23と協
働して画像表示部3の回転時に略90°毎にクリック感
を与えるためのものであり、中央部に回転軸体20の軸
部20aが挿通される挿通孔22aが設けられた金属製
の略円板状の形状を為し、外周部分の前後方向に180
°離間した位置には、前記回転ブラケット14の係合凹
部14f、14fと係合して周り止めを為すための係合
片22b、22bが一体に上方に向かって突出形成さ
れ、また、上記挿通孔22aの開口縁近傍の前後左右に
90°ずつ離間した位置には、係合孔22c、22c、
…が設けられている。
【0037】板バネ23は、例えば、前記皿バネ19と
同様に弾性を有する金属板によって全体的に皿状に湾曲
形成されたものであり、中央に挿通孔23aを有すると
共に上記クリックプレート22と同様に、外周部分の前
後方向に180°離間した位置には、回転フレーム21
の係合孔21c、21cに係合して周り止めを為すため
の係合片23b、23bが一体に下方に向かって突出形
成され、また、上記挿通孔23aの開口縁の左右の18
0°離間した位置には、係合凸部23c、23cが上方
に打ち出し状に形成されている。
【0038】そして、回転支持部10においては、以下
のようにして回転ブラケット14に対して回転フレーム
21が回転自在な状態に支持される。即ち、図5に示す
ように、回転軸体20の軸部20aを回転規制部材17
の支持孔17d、回転ブラケット14の支持孔15、ク
リックプレート22の挿通孔22a、板バネ23の挿通
孔23aを順に挿通させ、最後に回転フレーム21の角
孔21bと回転軸体20の下端部20dとを係合させ、
角孔21bから下方に突出した回転軸体20の軸部20
aの先端部分をカシメることによって抜け止めを為す。
そして、同時に、クリックプレート22の係合片22
b、22bを回転ブラケット14の係合凹部14f、1
4fと係合させ、板バネ23の係合片23b、23bを
回転フレーム21の係合孔21c、21cと係合させ
る。
【0039】これによって、クリックプレート22は回
転ブラケット14に固定され、板バネ23はクリックプ
レート22に対して回転フレーム21と共に回転するよ
うになり、回転角度90°毎にクリックプレート22の
係合孔22c、22c、…と板バネ23の係合凸部23
c、23cとが係合し、このクリックプレート22の係
合孔22c、22c、…と板バネ23の係合凸部23
c、23cとの係合によって、回転角度90°毎に適宜
なクリック感が得られると共に、回転フレーム21が回
転角度90°毎の位置で保持されるようになる。また、
クリックプレート22の係合孔22c、22c、…と板
バネ23の係合凸部23c、23cとが係合しない角度
の場合でも、板バネ23の弾発力によって当接する各構
成部品間に摩擦抵抗が生じることによって、画像表示部
3を任意の角度で一時的に固定することが可能になる。
上記クリック感は、回転フレーム21の回転に際して9
0°毎(画像表示部3の回転角度が0°、90°、18
0°、270°の時)にクリックプレート22の係合孔
22c、22c、…の内の互いに180°離間した位置
にある2つと、板バネ23の係合凸部23c、23cと
が係合することによって得られるものである。
【0040】尚、前述のように、図5は、画像表示部3
が収納状態にある時のヒンジ機構8の各部の構成を分解
して示す図である。この収納状態の時には、回転軸体2
0の回転規制片20c一方の側面(図5の状態では後側
を向いた面)と回転規制部材17のストッパ片17fの
一方の側面(図5の状態では前側を向いた面)とが、図
6に示すように当接するようにされており、そして、こ
の収納状態から画像表示部3を時計回り方向に270°
回転させ対面撮影状態では、回転軸体20の上記とは別
の側面(図5において前側を向いた面)と回転規制部材
17のストッパ片17fの上記とは別の側面(図5にお
いて後側を向いたの面)とが、図8に示すように当接す
るようにされている。従って、回転軸体20の回転規制
片20cと回転規制部材17のストッパ片17fとの当
接によって、回転フレーム21は回転ブラケット14に
対して270°の回転範囲で回転されることになる。
【0041】そして、図5に示すように、回転フレーム
21が、画像表示部3の枠体5の内側に当接され、枠体
5の上部に形成された取付片5d、5dの側から挿入さ
れたビス24、24が回転フレーム21に螺合されるこ
とによって枠体5と回転フレーム21とが固定される。
そして、この時、上記取付片5dと5dとの間に形成さ
れた切欠部5c内に回転フレーム21の中央部21aが
位置される。
【0042】以上に記載した構成を有するヒンジ機構8
によって画像表示部3は、本体部2に対して開閉及び回
転自在に支持される。尚、画像表示部3のLCDパネル
6等と本体部2との様々な電気的配線は、図5に示すよ
うに円筒状に形成された回転ベース14の被支持突起1
4d及び回転軸体20の孔を通じて行われる。
【0043】即ち、画像表示部3は、図1に示す収納状
態から矢印Aで示すように、開閉支持部9の働きによっ
て開閉軸8aを回動中心として垂直方向に90°の範囲
で開閉自在とされ、画像表示部3が90°開いた開状態
となった後、回転支持部10の働きによって回転軸8b
を中心として約270°の範囲で回転自在とされる。
尚、上記開状態では、回転軸体20の回転規制片20c
と回転規制部材17のストッパ片17fとが当接した状
態となっている。
【0044】そして、開閉動作時においては、前述の開
閉支持部9の構成によって画像表示部3の開閉角度を任
意の角度で保持することが可能になり、また、回転動作
時においては、回転支持部10の構成によって画像表示
部3の回転角度を任意の角度で保持することが可能にな
ると共に、回転角度90°毎に適宜なクリック感を得ら
れるようになる。
【0045】尚、ビデオカメラ1においては、画像表示
部3の開閉角度は、上述のように90°に規制されてい
る。しかし、図9に示すように、開閉角度を90度以上
にする場合には、例えば、ヒンジ機構8に設けられたベ
ース体11のストッパ片12bと軸体16のストッパ部
16cとによる開閉角度90°の規制機構を廃止し、画
像表示部3の開閉角度が90°の場合で画像表示部3を
半固定できるようなクリック構造等を設けると共に90
°以上の任意の開閉角度で機能する新たな規制機構(例
えば、ヒンジ機構8に設けられたベース体11のストッ
パ片12bと軸体16のストッパ部16cの形状の変
更)を設けることによって実現することが可能である。
【0046】上記開閉支持部9に設けるクリック機構の
変形例としては、例えば、ワッシャ19に凸部(板バネ
23の係合凸部23c、23cと同様のもの)を設け、
これと当接するベース体11の支持片13aに凹部又は
係合孔(クリックプレート22の係合孔22c、22
c、…と同様のもの)を設け、画像表示部3の開閉角度
が90°の時に、上記ワッシャ19の凸部と支持片13
aの凹部等が係合するような構成とし、この係合によっ
て画像表示部3が90°開いた状態で保持することが考
えられる。従って、画像表示部3の開閉角度を90°以
上に設定しても、画像表示部3が90°開いた状態であ
る通常撮影状態で、クリック機構によって一時的なロッ
クが掛かるため、画像表示部3が90°開いた状態で、
これ以上の回動を阻止するロックが掛かる前記開閉支持
部9の構造と比べても、何ら不都合を生じることなく、
画像表示部3を撮影時の最適な状態に調整することが可
能である。
【0047】上記クリック機構の変形例は、ヒンジ機構
8による画像表示部3の開閉動作に対し、その重量を支
えるために適宜なトルクを与える部分の構成部材の形状
を一部変更して、画像表示部3の開閉時にクリック感を
与えるようにしたものであるので、新たな構成部品の追
加等も不要で、小型化及びコストダウンの面でも問題は
生じない。
【0048】しかし、ワッシャ19の凸部が支持片13
aの凹部と係合しない時のクリアランスが必要であり、
このクリアランスを調整するために皿バネ19が撓むた
めの新たなストロークも必要となる。このため、画像表
示部3の開閉を続けることによって、皿バネ19が繰り
返し撓まされることによりへたってしまうという問題、
ワッシャ19の凸部が次第に削れてしまい、画像表示部
3の開閉に伴う開閉トルクが低下してしまうという問題
があるので、このようなクリック機構を開閉支持部9に
設けるには設計上十分な注意が必要となる(回転支持部
10においても同様)。
【0049】また、開閉支持部9の画像表示部3の開閉
に適宜なトルクを付加する部分とは逆側の部分、即ち、
ベース体11の支持片12aによって回転ブラケット1
4の被支持突起が軸支される部分にクリック機構を設け
ることも考えられる。例えば、クリック感を出すための
専用のバネ等を用いるものであれば、上述のクリック機
構のように画像表示部3の開閉トルクの低下等の問題は
発生しない。
【0050】しかし、上記ベース体11の支持片12a
によって回転ブラケット14の被支持突起が軸支される
部分において画像表示部3の開閉に伴ってクリック感を
出すためには、上記専用のバネが、前記開閉支持部9の
画像表示部3の開閉に付加されるトルクに勝る力でクリ
ック感を出さねば成らず、バネ等の部品自体が大きくな
らざるを得ない。従って、これは、ヒンジ機構8よりも
大きい、中乃至大型のヒンジ機構に適用しやすい方法で
ある。ただ、これらの問題を解決する方法としては、例
えば、回転ブラケット14の支持片14b全体をバネの
ようにしてクリック機構とする方法もある。
【0051】更に、クリック機構によって画像表示部3
が90°開いた状態で一時的に固定する方法ではなく、
画像表示部3が90°開いた状態で、画像表示部3の回
転にロックが掛かるようにする方法もある。例えば、画
像表示部3の回転に伴い回転ブラケット14に圧縮コイ
ルバネ等の付勢力によって常に押圧されて接触するスラ
イド部材を設け、該スライド部材が画像表示部3が90
°開いた状態の時に回転ブラケット14に設けられた嵌
合溝に嵌り込みロックが掛かる構造とし、このロック状
態をリリースする時には、外部に露出したスライド部材
の一部を操作して全体をスライドさせてスライド部材と
回転ブラケット14の溝との嵌合を解除する構成であ
る。このスライド部材を用いたものの場合、画像表示部
3を90°開いた時のクリック感はないものの、画像表
示部3が90°開いた状態で完全にロックすることがで
きるという利点があり、また、ヒンジ機構8とは完全に
独立した機構であるため、前記開閉トルクに関する問題
を考慮する必要がない。
【0052】ところで、ビデオカメラにおいては、所謂
EVFによる撮影時等、画像表示部3が図1に示す収納
凹部2aに収納された閉状態の時には、LCDパネル6
への通電を切って省電力化を図るのが一般的である。従
って、上記ビデオカメラ1においても、画像表示部3が
閉状態(不使用状態)であるのかそれ以外の状態(使用
状態)であるのかを検知するための検知手段が必要とな
る。
【0053】また、図4に示す対面撮影状態において
は、画像表示部3が反転されているため、LCDパネル
6の画像表示の向きが図2に示す通常撮影状態のままで
あると、上下逆の画像が表示されてしまうことになる。
従って、画像表示部3の向きが反転しているか否かを判
断するための検知手段も必要になる。上記検知手段とし
ては、接点式のスイッチ又はホール素子を用いた非接触
式のものが適当である。
【0054】そこで、ビデオカメラ1に用いられている
ヒンジ機構8は前述のように、基本的に従来の画像表示
部が水平方向に開閉するビデオカメラに用いられるヒン
ジ機構と同様の構成を有するものであるので、上記2つ
の検知手段として従来のものをそのまま使用することが
考えられる。
【0055】従来の技術の欄で例示したビデオカメラa
においては、画像表示部cが水平方向に開閉自在とされ
ると共に、開閉軸に対して回転自在とされた構造である
ので、画像表示部cの開閉及び回転時の位置をそれぞれ
検出して、画像表示部cへの通電及び表示画像の上下反
転の制御をおこなうために、上記検知手段として開閉検
出スイッチd及び回転検出スイッチeが、図11に示す
ように配置されているのが一般的である。
【0056】表1に、図11に示すビデオカメラaにお
ける画像表示部cの開閉及び回転に伴う状態と、これら
の状態に対応する上記開閉検出スイッチd及び回転検出
スイッチeのON/OFFの状態と、画像の表示とバッ
クライトを含むLCD表示部への通電及び表示部の表示
画像の反転の状態との関係を示す。尚、開閉検出スイッ
チdは画像表示部cを閉じた時にONになり、それ以外
の時にはOFFとなるようにされ、回転検出スイッチe
は、画像表示部cが180°回転(反転)した時にON
になるようにされ、それ以外の時にはOFFとなるよう
にされている。また、画像表示部cの開閉と回転に伴う
各状態の名称は、前記ビデオカメラ1の対応する状態の
名称を使用した。
【0057】
【表1】
【0058】即ち、上記表1に示すように、ビデオカメ
ラaにおいては、開閉検出スイッチdがONの時には液
晶パネルへの通電がOFF、開閉検出スイッチdがOF
Fの時には液晶パネルへの通電がON、回転検出スイッ
チeがOFFの時には画像の反転がOFF、回転検出ス
イッチeがONの時には画像の反転がONとなるように
設定されている。
【0059】上記図11に示すように配置された開閉検
出スイッチd及び回転検出スイッチeをそのまま本発明
ビデオカメラ1に適用した場合において、ビデオカメラ
1の画像表示部3の各状態と、その時の開閉検出スイッ
チd及び回転検出スイッチeの状態を表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】ところで、ビデオカメラaとビデオカメラ
1とでは表示画像を反転させるべきタイミングが異な
り、ビデオカメラaは画像表示部cを180°回転させ
た状態で画像を反転させる必要があるのに対し、ビデオ
カメラ1では画像表示部3が270°回転させた時に画
像を反転させる必要がある。
【0062】しかし、図11に示すように配置された開
閉検出スイッチd及び回転検出スイッチeをそのまま本
発明ビデオカメラ1に適用した場合においては、表2に
示すように、画像表示部3が180°回転した時に回転
検出スイッチeがONとなるので、本来表示画像の反転
が必要がないローアングル撮影状態及び反転収納状態で
表示画像が反転し、表示画像の反転が必要な対面撮影状
態で表示画像が反転しないという不都合が生じる。
【0063】また、開閉検出スイッチdは単純に、画像
表示部3を閉じた時にONになるため、表2に示すよう
に、反転収納状態でもONとなる。従って、反転収納状
態では、LCD6へ通電して画像を表示させておく必要
があるにもかかわらず、通常の収納状態と同じように液
晶パネルへの通電が絶たれ、画像が表示されない。
【0064】従って、画像表示部3が本体部2に対して
垂直方向に開閉する構造のビデオカメラ1にあっては、
画像表示部3の開閉方向及び回転角度が異なる従来のビ
デオカメラaに使用されていた開閉検出スイッチd及び
回転検出スイッチeの構成をそのまま使用することはで
きないので、ビデオカメラ1に合った新たな開閉検出ス
イッチ及び回転検出スイッチの配置及びON/OFF状
態の制御と、画像表示部3の各状態に対応したLCDパ
ネル6への通電と画像の反転の制御とを行わせる必要が
ある。尚、図11に示すような開閉検出スイッチと回転
検出スイッチの配置をビデオカメラ1に用いるために
は、検出スイッチの数を更に増やす必要がある。
【0065】そこで、ビデオカメラ1においては、収納
凹部2aの下方で前方寄りの位置に接点式の開閉検出ス
イッチ25を設け、ヒンジ機構8の回転規制部材17上
に接点式の回転検出スイッチ26を設けたものである。
【0066】上記開閉検出スイッチ25及び回転検出ス
イッチ26は、接点式のスイッチであるが、これらをホ
ール素子で構成した場合、画像表示部3の開閉状態及び
反転収納状態を検出することは可能であるが、対面撮影
状態を検出して表示画像の反転をタイミング良く行わせ
ることは難しい。これは、ビデオカメラ1は、対面撮影
状態では、画像表示部3がヒンジ機構8の開閉軸と直角
となるため、この状態でホール素子を動作させることが
難しいからである。
【0067】上記開閉検出スイッチ25は、図2及び図
4に示すように、本体部2の収納凹部2aの部分の筐体
内部に、例えば、図示しない基板上に固定されたスイッ
チ本体を配設して成るものである。そして、上記スイッ
チ本体は、接点を作動させるための押圧レバーを有し、
該押圧レバーの一部である被押圧突起25aが収納凹部
2aに形成された孔2c内に位置するようにされてい
る。
【0068】また、画像表示部3を閉じて収納状態とし
た時には、上記被押圧突起25aを押圧してスイッチ本
体の接点を閉じるように、枠体5表面の該当位置に押圧
突起5bが設けられている。
【0069】従って、画像表示部3が収納状態とされた
時には、上記押圧突起5bによって被押圧突起25aが
押圧されて押圧レバーが回動し、スイッチ本体の接点が
閉じる。これに対し、画像表示部3を一旦開き、180
°回転させた状態で収納凹部2aに収納する反転収納状
態においては、収納凹部2aの表面と接する側であるカ
バー体7にはスイッチ25の被押圧突起25aを押圧す
る押圧凸部が設けられていないため、開閉検出スイッチ
25の接点が閉じることがない。
【0070】回転検出スイッチ26は、図5乃至図8に
示すように、基板26aにスイッチ本体26bが固定さ
れて成るものである。そして、スイッチ26は、回転ブ
ラケット14上の回転規制部材17に嵌合固定された合
成樹脂製のスイッチベース27の、上方に向かって開口
しスイッチ本体26bの外形に合わせた形状とされた凹
部27a内に載置され、基板26の上から填め込まれ、
先端部分が回転ブラケット14上の回転規制部材17に
引っ掛けられる略コ字状をしたバネ部材から成る固定ク
リップ28によって固定される。尚、図5及び図6に示
すように、スイッチベース27は、下方に突出した位置
決め突起27b、27bが回転規制部材17の切欠17
e、17eと係合することによって位置決めが為され、
固定クリップ28は、その下端部に設けられた係合片2
8a、28aが回転ブラケット14の下面に係合するこ
とによって固定されるようになっている。
【0071】また、スイッチ本体26bの前面には、接
点を閉じるための押圧レバー26cが左斜め前方に向か
って突出しており、該押圧レバー26cは、画像表示部
3の回転に伴って一体に時計回り方向に回転する回転軸
体20の回転規制片20cによって左方に押圧され、こ
の時に接点が接触してONとなる。図7は、回転規制片
20cによって押圧レバー26cが押圧されて回転検出
スイッチ26がONになる直前の状態を示すものであ
り、図8は、回転規制片20cによって押圧レバー26
cが押圧されて回転検出スイッチ26がONになってい
る時の状態を示すものである。
【0072】即ち、画像表示部3が図1の収納状態から
開閉軸8aを回動中心として90°開かれて開状態とさ
れ、この開状態から回転軸8bを回転中心として約22
5°回転した時には、回転軸体20が時計回り方向に回
転し、図7に示すように、回転規制片20cが押圧レバ
ー26cと当接した状態となる。この状態の時には、押
圧レバー26cは未だ押圧されていないので、回転検出
スイッチ26の接点は開いた状態である。そして、画像
表示部3が図7に示す状態から更に回転して図8に示す
270°回転した状態となると、回転軸体20の回転規
制片20cが回転規制部材17のストッパ片17fと当
接してこれ以上の回転が規制され、押圧レバー26cは
回転規制片20cによって押圧され、回転検出スイッチ
26がONの状態となる。
【0073】表3にビデオカメラ1における画像表示部
3の開閉及び回転の組み合わせによる各状態と、上記開
閉検出スイッチ25及び回転検出スイッチ26の状態
と、これらに対応した画像の表示とバックライトのON
/OFFを含むLCDパネル6への通電及びLCDパネ
ル6の表示画像の反転の各状態との関係を示す。尚、図
7にも示すように、回転検出スイッチ26がONとなる
ターニングポイントは、画像表示部3の回転角度が22
5°となった時である。
【0074】
【表3】
【0075】図10は、上記表3に示すように、画像表
示部3の開閉及び回転に伴う開閉検出スイッチ25及び
回転検出スイッチ26それぞれの接点のON又はOFF
に伴って、画像の表示信号の供給とバックライトを含む
LCDパネル6への通電及びLCDパネル6の表示画像
の反転を行うためのシステム構成を概略的に示すブロッ
ク図であり、システムコントローラ29は、開閉検出ス
イッチ25及び回転検出スイッチ26それぞれのON又
はOFF信号を受けて、画像の表示信号の供給とバック
ライトを含むLCDパネル6への通電及びLCDパネル
6の表示画像の反転を制御するようにされている。尚、
例えば、画像表示部3の開閉角度を90度以上に設定
し、図9に示すように、画像表示部3を回転させずに開
いただけの状態で、画像表示面6aが縦長の状態でLC
Dパネル6に映像を表示する場合には、上記開閉検出ス
イッチ25及び回転検出スイッチ26に加えて、画面表
示の縦横を切り替えるスイッチも必要となる。
【0076】以上に記載したようにビデオカメラ1は、
縦長長方形状の筐体を有する本体部2と、ヒンジ機構8
によって本体部2の一方の側の側面に開閉及び回転可能
に支持され、本体部2の側面に沿って縦長の状態で収納
される画像表示部3を有するものであり、画像表示部3
を撮像レンズ4の光軸と平行な方向に延びる開閉軸8a
に沿って開閉させると共に、開閉軸8aと直交する方向
に延びる回転軸8bに沿って回転可能とし、この画像表
示部3の開閉及び回転の組み合わせによる様々な状態に
応じた表示画像の制御を行えるようにしたものである。
【0077】従って、本体部2が縦長長方形状であるた
め、従来のビデオカメラを保持するための使用されてい
た所謂グリップベルトが不要になり、ビデオカメラ1自
体を握って保持することが可能になると共に、デザイン
上の自由度も増し、全体をすっきりとしたデザインとす
ることが可能である。
【0078】また、画像表示部3の画面サイズを小型化
することなく、撮像レンズ等の主要構成部品の小型化に
合わせて可能な限りビデオカメラ1全体を小型化するこ
とも可能になると共に、本体部2側面に沿って縦長の状
態で収納される画像表示部3を採用したことにより、本
体部2のの小型化に影響されずに表示画面のサイズの大
きなLCDパネルを採用することが可能である。
【0079】更に、本体部2を縦長長方形状としたにも
かかわらず、本体部2側面に沿って縦長の状態で収納さ
れる画像表示部3と、その開閉及び回転の組み合わせに
よる様々な状態に応じた表示画像の反転やLCDパネル
6への通電の制御を最適に行え、画像表示部3を用いた
様々な撮影や画像表示部3を用いた画像の鑑賞時の自由
度を損なうことがない。
【0080】尚、前記実施の形態において示した各部の
具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施するに当
たっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈される
ようなことがあってはならないものである。
【0081】
【発明の効果】以上に説明したところから明らかなよう
に、本発明画像記録再生装置は、本体部に対して開閉自
在に支持されると共に本体部側面に沿って収納されるよ
うにされ、撮像レンズによって撮像された画像、本体部
に内蔵された記録媒体に記録されている画像及び外部機
器から入力された画像を表示する画像表示部を有する画
像記録再生装置において、画像記録再生装置の本体部を
通常の使用状態において縦長長方形状とし、画像表示部
を撮像レンズの光軸と平行な水平方向に延びる開閉軸を
回動中心として開閉すると共に本体部側面に沿って縦長
長方形状で収納されるようにしたので、画像表示部の視
認性を犠牲にすることなく、装置全体を小型化すること
ができ、また、本体部の大きさが同じであれば、画像記
録再生装置が水平方向に開く構造を有するものよりも大
きな画像表示面を持つようにすることができる。
【0082】請求項2に記載した発明にあっては、画像
表示部を、撮像レンズの光軸と平行な水平方向に延びる
開閉軸と、該開閉軸に直交する向きに延びる回転軸を有
する2軸構造のヒンジ機構によって本体部に対して開閉
及び回転自在に支持し、画像表示部の開閉及び回転動作
に伴う状態を検出する検出手段を有するようにしたの
で、画像表示部の開閉及び回転の組み合わせによる様々
な状態に応じた表示画像の反転や液晶表示パネル等の表
示装置への通電の制御を最適に行うことができる。
【0083】請求項3に記載した発明にあっては、画像
表示部の開閉及び回転動作に伴う状態を検出する検出手
段を、画像表示部の表示画面の反転表示のタイミングを
検出するためにヒンジ機構内の回転軸の周囲に配置され
た回転検出スイッチと、収納時に画像表示部によって覆
われる本体部側面に配置された開閉検出スイッチとから
構成したので、縦長長方形状の筐体を有する本体部と、
本体部側面に沿って縦長の状態で収納される画像表示部
の特性に合った最適な表示画像の反転や液晶表示パネル
等の表示装置への通電の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図10と共に本発明画像記録再生装置
の実施の形態を示すものであり、本図は、画像表示パネ
ルが収納状態にある時の画像記録再生装置を示す斜視図
である。
【図2】画像表示パネルが通常撮影状態にあるときの画
像記録再生装置を示す斜視図である。
【図3】画像表示パネルが反転収納状態にあるときの画
像記録再生装置を示す斜視図である。
【図4】画像表示パネルが対面撮影状態にあるときの画
像記録再生装置を示す斜視図である。
【図5】ヒンジ機構の構造を拡大して示す分解斜視図で
ある。
【図6】回転検出スイッチの配置を示す部分拡大斜視図
である。
【図7】画像表示部が225°回転した時の回転検出ス
イッチの状態を示す部分拡大平面図である。
【図8】画像表示部が270°回転した時の回転検出ス
イッチの状態を示す部分拡大平面図である。
【図9】画像表示部の開閉角度を90°以上にした時
の、使用状態の一例を示す斜視図である。
【図10】画像表示部の開閉及び回転に伴う開閉検出ス
イッチ及び回転検出スイッチそれぞれの動作に伴う信号
の入力によって、表示画面への通電を制御するためのシ
ステム構成を概略的に示すブロック図である。
【図11】本発明との比較のために、従来の画像記録再
生装置における開閉検出スイッチ及び回転検出スイッチ
の配置状態の一例を概略的に示す斜視図である。
【図12】本発明との比較のために、従来の画像記録再
生装置における開閉検出スイッチ及び回転検出スイッチ
の配置状態の別の例を示す斜視図である。
【図13】従来の画像記録再生装置の構成を概略的に示
す斜視図である。
【符号の説明】
1…画像記録再生装置、2…本体部、3…画像表示部、
4…撮像レンズ、8…ヒンジ機構、8a…開閉軸、8b
…回転軸、25…開閉検出スイッチ、26…回転検出ス
イッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体部に対して開閉自在に支持されると
    共に本体部側面に沿って収納されるようにされ、撮像レ
    ンズによって撮像された画像、本体部に内蔵された記録
    媒体に記録されている画像及び外部機器から入力された
    画像を表示する画像表示部を有する画像記録再生装置に
    おいて、 上記本体部は、通常の使用状態において縦長長方形状を
    為す筐体を有し、 上記画像表示部は、撮像レンズの光軸と平行な水平方向
    に延びる開閉軸を回動中心として開閉すると共に、本体
    部側面に沿って縦長長方形状で収納されるようにされた
    ことを特徴とする画像記録再生装置。
  2. 【請求項2】 画像表示部は、撮像レンズの光軸と平行
    な水平方向に延びる開閉軸と、該開閉軸に直交する向き
    に延びる回転軸を有する2軸構造のヒンジ機構によって
    本体部に対して開閉及び回転自在に支持され、 画像表示部の開閉及び回転動作に伴う状態を検出する検
    出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】 画像表示部の開閉及び回転動作に伴う状
    態を検出する検出手段は、画像表示部の表示画面の反転
    表示のタイミングを検出するためにヒンジ機構内の回転
    軸の周囲に配置された回転検出スイッチと、収納時に画
    像表示部によって覆われる本体部側面に配置された開閉
    検出スイッチからと成ることを特徴とする請求項2に記
    載の画像記録再生装置。
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