JP2003050493A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
プの光学センサで精度よく有彩色トナーの濃度検知を行
うことのできる画像形成装置を提供することを目的とし
ている。 【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明に係
る画像形成装置の代表的な構成は、少なくとも像担持体
と、該像担持体を所定の極性に帯電する帯電手段と、該
像担持体上に形成された静電潜像を可視化する現像装置
を含むプロセス手段と、前記プロセス手段を制御して形
成した所定の検知パターンを担持する検知パターン担持
体と、前記検知パターンを検知する検知手段とを有し、
前記検知手段の出力に基づいて画像形成条件を制御する
画像形成装置において、少なくとも有彩色トナーのみに
よる検知パターンと、黒トナーの画像上に形成された有
彩色トナーによる検知パターンとを形成し、前記検知手
段によるこれらの検知パターンの検知結果に基づいて、
少なくとも有彩色トナーに関する画像形成条件を決定す
ることを特徴とする。
Description
いた画像形成装置に関するものである。
写真方式、熱転写方式、インクジェット方式など、様々
な方式が用いられている。そのうち電子写真方式を用い
たものは高速、高画質、静粛性の点で他の方式より優れ
ており、近年普及してきている。この電子写真方式にお
いてもさまざまな方式に分かれており、例えば従来良く
知られている多重転写方式、中間転写体方式のほかに、
感光体表面にカラー像を重ねた後一括転写して像形成を
行う多重現像方式、また、複数の異なる色のプロセス手
段(プロセスステーション)を直列に配置し、転写ベル
トにより搬送された転写材に現像像を転写するインライ
ン方式等がある。このうちインライン方式は高速化が可
能であり、像転写の回数が少なく画質に有利といった理
由で優れた方式である。
成を示す。図13において静電吸着搬送ベルト(以下ET
B1という)は駆動ローラ7、吸着対向ローラ6、テン
ションローラ8、9の各ローラにより張架され、図中矢
印で示す方向に回転する。従来ETB1としては、厚さ
50〜200μm、体積抵抗率10^9〜10^16Ωcm程度のPVdF、E
TFE、ポリイミド、PET、ポリカーボネート等の樹脂フィ
ルムや、あるいは、厚さ0.5〜2mm程度の、例えばEPDM等
のゴムの基層の上に、例えばウレタンゴムにPTFEなどフ
ッ素樹脂を分散したものを表層として設けたものを用い
る。
テーション201(black)、202(magenta)、203(yellow)、2
04(cyan)が一列に配置されており、各プロセスステーシ
ョン内の感光体がETB1を介して転写ローラ3に当接
されている。また、プロセスステーション201〜204の上
流には吸着ローラ5が配置され、吸着対向ローラ6に当
接している。ここで、転写材Pは吸着ローラ5と吸着対
向ローラ6とで形成するニップ部を通過する際にバイア
ス電源16によってバイアスを印加され、ETB1に静電
的に吸着され、矢印で示した方向に搬送される。
る。まず、プロセスステーション201〜204内の画像形成
プロセスについて説明する。説明はyellowのプロセスス
テーション201を用いて行うが、他の色のステーション
も同様である。図14にプロセスステーションの構成を示
す。感光体211は帯電器212によって一様に帯電され、露
光光学系213により走査光214で潜像を形成される。この
潜像はトナー容器216内のトナーを用いて現像ローラ215
によって現像され、感光体211上にトナー像が形成され
る。後に述べる転写プロセスで転写されなかった転写残
トナーはクリーニングブレード217により掻き落とさ
れ、廃トナー容器218に収容される。
般的に用いられる反転現像方式において、感光体が例え
ば負極性のOPC感光体の場合、露光部を現像する際には
負極性トナーが用いられる。したがって、転写ローラ3
にはバイアス電源4より正極性の転写バイアスが印加さ
れる。ここで、転写ローラ3としては低抵抗ローラを用
いるのが一般的である。
B1の移動速度と各プロセスステーション201〜204の転
写位置間の距離を考慮して、転写材P上に形成される各
色のトナー像の位置が一致するタイミングでプロセスス
テーションでの画像形成、転写プロセス、転写材Pの搬
送を行い、転写材Pがプロセスステーション201〜204を
一度通過する間に転写材P上にトナー像が完成される。
転写材P上にトナー像が完成された後、転写材Pは従来
公知の定着装置(不図示)に通される際にトナー像が定
着される。以上のプロセスが終了すると、ETB1は不
図示の除電帯電器によって除電され、次のプリントプロ
セスに備える。
条件やプロセスステーションの使用度合いにより、画像
濃度が変動する。この変動を補正するために、画像濃度
の制御が行われる。ここで、この画像濃度制御について
説明する。
ターン担持体としての感光体上もしくは中間転写体(以
下ITBと称す)やETB上に、各色の濃度パッチ画像
(検知パターン)を形成し、これを濃度検知センサで読
み取って、高圧条件やレーザーパワーといったプロセス
形成条件にフィードバックする事によって各色の最大濃
度、ハーフトーン階調特性を合わせる手段が用いられて
いる。濃度検知センサは、一般的には濃度パッチを光源
で照射し、反射光強度を受光センサで検知する。その反
射光強度の信号はA/D変換された後、CPUで処理され、プ
ロセス形成条件にフィードバックされる。
保つ事(以下Dmax制御と称す)と、ハーフトーンの階調
特性を画像信号に対してリニアに保つこと(以下Dhal制
御と称す)を目的とする。
に保つことと同時に、トナーの載りすぎによる色重ねし
た文字の飛び散りや、定着不良を防止する意味も大き
い。具体的にDmax制御は、画像形成条件を変えて形成し
た複数の濃度パッチを光学センサ13(図13参照)で検知
し、その結果から所望の最大濃度を得られる条件を計算
し、画像形成条件を変更する。ここで、濃度パッチはハ
ーフトーンで形成するのが好ましい場合が多い。その理
由は、いわゆるべた画像を検知した場合、トナー量の変
化に対するセンサ出力の変化の幅が小さくなってしま
い、十分な検知精度が得られないからである。
形的な入出力特性(γ特性)によって、入力画像信号に
対して出力濃度がずれて自然な画像が形成できない事を
防止するため、γ特性を打ち消して入出力特性をリニア
に保つような画像処理を行う。具体的には、入力画像信
号が異なる複数の濃度パッチを光学センサで検知して、
入力画像信号と濃度の関係を得て、その関係からホスト
コンピュータからの入力画像信号に対して所望の濃度が
出るよう、画像形成装置に入力する画像信号を、画像形
成装置のコントローラにより変換する。このDhalf制御
はDmax制御により画像形成条件を決定した後行うのが一
般的である。
ーニングプロセスによってプロセス手段に静電的に回収
される。クリーニングプロセス時には、感光体にトナー
の帯電極性と逆極性のバイアスを印加し、転写部でトナ
ーを感光体にひきつけ、転写残トナーと同様クリーニン
グブレード217で掻き取られる。
知センサは濃度パッチを光源で照射し、反射光強度を受
光センサで検知するのが一般的であるが、その方式は、
反射光の乱反射成分を検知する方式と、反射光の正反射
成分を検知する方式に大別することができる。
詳述する。乱反射成分とは色として感じる反射の成分で
あり、図15に示すようにその反射光量は濃度パッチの色
材の量、すなわちトナー量の増加に応じて増大する特徴
がある。また図16に示すように、有彩色のトナーT2の
反射光は濃度パッチから全方向にまんべんなく拡散する
こともその特徴である。従って図17(a)に示すように、
乱反射成分を検知するタイプの光学センサ300は、後述
する正反射成分の影響を除くために、照射角αと受光角
βが異なるよう発光素子301と受光素子302が配置され
る。
く複数の感光体を持つインライン方式の画像形成方式を
用いる場合、光学センサの数の低減を図るため感光体上
での濃度パッチの形成、検知を行わず、ETB上やIT
B上に濃度パッチを形成し、1つの光学センサで全色の
濃度を検知することが考えられる。ところが、ETBや
ITBは、紙搬送力やITB上での画像安定性を確保す
るために抵抗値の調整を行う必要があり、そのためカー
ボンブラックが分散され、ETBやITBは黒色や濃い
灰色となることが多い。したがって、ETBやITB上
の黒トナーの濃度を検知する場合、濃度パッチからも下
地からも光が反射されず、乱反射を検知するタイプの光
学センサでは黒トナーの検知ができない。この問題を解
決するために、USP5103260に開示されているような、有
彩色画像の上に黒トナーの濃度パッチを形成し、乱反射
成分の減少量を検知することで黒トナーの濃度を検知す
る方法も考案されている。しかしながら、人間の視覚特
性に対して敏感なハイライト領域の検知能力、及び、最
大の反射光強度の差による検知精度の観点から、次に述
べる正反射光を検知するタイプの光学センサを用いる方
が望ましい。
について詳述する。正反射光を検知するタイプの光学セ
ンサ304では、図17(b)に示すように下地面(ETB1
面)の法線に対して照射角αと対象となる方向に反射さ
れる光を検知するように発光素子301と受光素子302が配
置される。この反射光量は、下地(ETB)の材質固有
の屈折率と表面状態により決まる反射率に依存し、光沢
として感じる。この光は、下地上にトナーが存在しない
場合に最大となる。下地の上に濃度パッチが形成された
場合、トナーのある部分では下地が隠され反射光が無く
なる。したがって、濃度パッチのトナー量の増加につれ
て反射光量は小さくなる。
は、トナーからの反射光ではなく、下地からの反射光を
主として検知するため、トナー、下地の色によらず濃度
検知を行うことができるので、乱反射光を検知するタイ
プの光学センサよりも有利である。また、一般的に正反
射成分の反射光量は乱反射成分の反射光量よりも大き
く、光学センサの検知精度に関しても正反射光を検知す
るタイプの光学センサの方が有利であるので、感光体上
で濃度検知を行う場合にも正反射光を検知するタイプの
光学センサを用いるのが望ましい。
学センサでは、使用度合いによって下地の表面状態が変
動した場合、反射光量も変動してしまう。そこで、濃度
パッチの反射光量を下地の反射光量で規格化した後、濃
度情報に変換するなどの補正を行うのが有効である。
の光学センサで有彩色のトナーを検知した場合には問題
が生じる。有彩色トナーの濃度パッチに光を照射した場
合、トナー量の増加に応じて乱反射光が増加し、その反
射光は上述した如く全方向にまんべんなく拡散されるた
め、光学センサで検知される光は正反射成分と乱反射成
分の和になる。このため、濃度検知に必要なリニアリテ
ィが得られず、濃度検知精度が十分ではなかった。
87に開示されているような、乱反射を検知する光学セン
サもしくは受光素子と正反射を検知する光学センサもし
くは受光素子を併設し、有彩色トナーは乱反射成分、黒
トナーは正反射成分で検知する方式、または、特開平6-
250480に開示されているような発光素子と受光素子の前
に偏光板を設け、乱反射成分と正反射成分の偏光特性の
違いを利用して正反射成分のみを取り出す方式が考案さ
れている。しかしながら、いずれの方式においても光学
センサのコストアップにつながっていた。
検知タイプの光学センサで精度よく有彩色トナーの濃度
検知を行うことのできる画像形成装置を提供することを
目的としている。
に、本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、少な
くとも像担持体と、該像担持体を所定の極性に帯電する
帯電手段と、該像担持体上に形成された静電潜像を可視
化する現像装置を含むプロセス手段と、前記プロセス手
段を制御して形成した所定の検知パターンを担持する検
知パターン担持体と、前記検知パターンを検知する検知
手段とを有し、前記検知手段の出力に基づいて画像形成
条件を制御する画像形成装置において、少なくとも有彩
色トナーのみによる検知パターンと、黒トナーの画像上
に形成された有彩色トナーによる検知パターンとを形成
し、前記検知手段によるこれらの検知パターンの検知結
果に基づいて、少なくとも有彩色トナーに関する画像形
成条件を決定することを特徴とする。
像形成装置について、図を用いて説明する。図1は本実
施形態に係る画像形成装置の動作を説明する図、図2は
正反射光を検知する光学センサの構成を説明する図、図
3は照射光と正反射光の様子を説明する図、図4はET
B上にトナーが存在する場合の照射光と正反射光の様子
を説明する図、図5はトナー量と正反射光の関係を説明
する図、図6は有彩色トナーを検知した場合の照射光と
反射光の関係を説明する図、図7は有彩色トナーを正反
射光検知型の光学センサで検知した場合のトナー量と反
射光の関係を示す図、図8は黒ベタ上の濃度パッチと反
射光の関係を示す図、図9は画像濃度制御に用いる濃度
パッチを説明する図、図10は最適現像バイアスの算出方
法を説明する図である。なお、画像形成装置の全体構成
については従来と同様であるため、従来例と説明の重複
する部分については同一の符号を付して説明を省略し、
本願発明の特徴部分について説明する。
体としてのETB1(静電吸着搬送ベルト)として周長
800mm、厚さ100μmのPVdFの樹脂フィルムを用いてい
る。本実施形態において光学センサ13(図13参照)は、
図2に示したように、LEDなどの発光素子301と、フォト
ダイオードなどの受光素子302からなり、正反射光を検
知するように発光素子301と受光素子302が配置される。
具体的には、発光素子301による照射光は、ETB1に
対し角度α(例えばα=30°)で入射し、検知位置303で
反射される。受光素子302は反射光の照射光と同じ角度
αで反射された反射光を検知する位置に設けられてい
る。本実施形態で使用している光学センサ13は、その特
性として反射光強度が強くなるほど電圧が高くなる。
大濃度を一定に保つ画像濃度制御において、画像形成条
件を変えて形成した複数の濃度パッチ(検知パターン)
を検知し、その結果から所望の最大濃度を得られる条件
を計算し、画像形成条件を変更するために用いられる。
に検出される反射光の特性について詳述する。図3に示
すように、発光素子301から下地となるETB1上に照
射された光は下地面(ETB1面)の材質固有の屈折率
と表面状態で決まる屈折率に応じて反射され、受光素子
302で検知される。ここに濃度パッチが形成されると図
4に示すように黒トナーT1がある部分の下地が隠さ
れ、反射光量が減少する。したがって、図5に示すよう
に濃度パッチのトナー量増加と共に正反射光量は減少
し、この減少量を基に濃度パッチの濃度を求めることが
できる。実際には、ETB1の使用度合いによって下地
の表面状態が変動することで反射光量も変動してしまう
ため、濃度パッチの反射光量を下地の反射光量で規格化
した後、濃度情報に変換するのが一般的である。
には問題が生じる。有彩色のトナーに光が照射された場
合、色として感じる光が反射される。この反射光は、乱
反射光もしくは拡散反射光と呼ばれる。この乱反射光に
は、色材(=トナー)量の増加に応じて反射光量も増加
する、全方向にまんべんなく拡散される、といった特性
がある。
サで有彩色のトナーT2による濃度パッチを検知した場
合に検知される光は、図6に示すようにトナー量の増加
と共に減少する下地で正反射された光と、トナー量の増
加と共に増加するトナーにより乱反射された光の和にな
る。従ってトナー量と反射光量の関係は、図7に示すよ
うに正反射の特性である細実線と乱反射の特性である破
線の和になり、太実線のような負性特性(トナー量があ
る程度以上増加すると再び反射光量が増加し始める特
性)をもち、濃度検知に必要なリニアリティを得ること
ができなかった。そこで、濃度パッチを検知したときの
反射光量中の乱反射成分を取り除き、正反射成分のみを
取り出す必要がある。
形成した濃度パッチと同一のパッチを、ETB1上に黒
べた画像を形成した上に形成し、組み合わせて検知する
ことで正反射光成分のみを取り出している。ETB1上
に黒べた画像を形成した後、その上に形成した濃度パッ
チを検知したときの反射光の特性は、図8に示すように
黒べた画像により下地からの正反射光成分が隠され、乱
反射光成分のみとなる。ここで検知された乱反射光成分
を、ETB上に直接形成した濃度パッチの反射光、即ち
正反射光成分と乱反射光成分の和から差し引くことで、
正反射光成分のみを取り出し、濃度検知に用いている。
その結果、濃度パッチの濃度と反射光量の関係は図4に
示したような1対1の関係になる。
て濃度検知を行うことで、有彩色トナーの検知時でも、
濃度パッチのトナー量と光学センサの出力の関係にリニ
アリティが得られ、精度良く濃度検知を行うことができ
た。
るDmax制御の動作について説明する。本実施形態では、
プロセス手段であるプロセスステーション201〜204の色
順は、黒−マゼンタ−イエロー−シアンの順である。図
9に本実施形態で用いている濃度パッチ21の構成を示
す。図に示すように、濃度パッチ21は、4×4ドットマ
トリクス中の2×3ドットを塗りつぶしたパターンの繰
り返しで形成されている。
1を制御して、黒べた画像20を図1(b)に示したような飛
び石状にETB1上に形成する。この画像が光学センサ
の位置に到達すると、黒べた部分の反射出力Vz0と黒べ
たの間の下地部分の反射出力V0が取り込まれる。この信
号はA/D変換された後、図示しないCPUに取り込まれる。
ション202〜204を制御して、図9に示した濃度パッチを
黒べた画像20上およびその間に形成する。この濃度パッ
チが光学センサの位置に到達したときに、黒べた画像20
上の濃度パッチの出力電圧Vzpと、黒べたの間に形成さ
れた濃度パッチの出力電圧Vpが取り込まれ、A/D変換さ
れた後CPUに取り込まれる。
F(光量最小)にしたときのセンサ出力電圧(cal)を測定し
ている。それぞれの濃度パッチ、下地等を測定したとき
の反射光強度はこのcalの電圧から測定時の出力電圧を
差し引いたものと等価になる。このとき、正反射光成分
のみの出力Vi(規格化後)は、Vi = [(cal-Vp)-{(cal-Vz
p)-(cal-Vz0)}] / (cal-V0)となる。このViが濃度換算
表により濃度情報Diに変換される。本実施形態では以上
の動作を画像形成条件(本実施形態では現像バイアス)
を変えながら5回繰り返し、濃度情報D1〜D5を得る。こ
のとき、D1〜D5の順で濃度が高くなるよう現像バイアス
を変えていく。これらの濃度情報から、ハーフトーン濃
度パッチの濃度が最適値(ここではDtと呼ぶ)となる現
像バイアスを計算する。
に現像バイアスと濃度パッチの濃度の関係が得られる。
この中から、濃度の最適値Dtを挟む2点の濃度パッチを
取り出し、その2点で直線補間を行うことにより、濃度
パッチの濃度が最適値Dtとなる現像バイアスを算出す
る。以上の操作をすべての色について行い、それぞれの
色について画像濃度が最適となる現像バイアスを算出す
る。以上の計算が終了した後、ETB1上の濃度パッチ
は、プロセスステーションに静電回収され、次の制御も
しくは印字工程に備える。
御とは、電子写真特有の非線形な入出力特性(γ特性)
によって、入力画像信号に対して出力濃度がずれて不自
然な画像が形成されないよう、γ特性を打ち消して入出
力特性をリニアに保つような画像処理を行うことであ
る。この非線形性は、高精細な画像を得るために、3×3
ドットマトリクスなどのより細かいマトリクスを単位と
して中間調を構成した場合により顕著になる。具体的に
Dhalf制御では、入力画像信号が異なる複数の濃度パッ
チを光学センサで検知して、入力画像信号と濃度の関係
を得て、その関係からホストコンピュータからの入力画
像信号に対して所望の濃度が出るよう、画像形成装置に
入力する画像信号を画像形成装置のコントローラによっ
て変換する(以下γ補正と称す)。
たものと同様の濃度検知が行われ、濃度情報Djを得る。
この濃度情報Djはコントローラへ送られ、コントローラ
はこの濃度情報を基にγ補正を行う。以上の計算が終了
した後、ETB上の濃度パッチは、プロセスステーショ
ンに静電回収され、次の制御もしくは印字工程に備え
る。
ーン濃度パッチの出力を、黒べた画像上に形成した濃度
パッチの検知出力を用いて補正し、画像濃度制御を行う
ことで、正反射光を検知するタイプの光学センサで有彩
色トナーの濃度を検知した場合にも、精度よく濃度制御
を行うことができる。
ト)を用いて説明を行ったが、中間転写ベルト(IT
B)、中間転写ドラムなどを用いた構成でも同様の効果
を得ることができる。
置の第二実施形態について、図を用いて説明する。図11
は本実施形態に係る画像形成装置の動作を説明する図、
図12は本実施形態の画像濃度制御に用いる検知パターン
を説明する図であって、上記第一実施形態及び従来例に
係る画像形成装置の構成と説明の重複する部分について
は同一の符号を付して説明を省略する。
ンサ13でETB1上及び黒べた画像上の濃度パッチを検
知する濃度制御について説明した。しかしながら、特に
Dhalf制御のように多数の濃度パッチを形成する場合、
濃度パッチの長さの総計が長くなってしまい、ETB1
の周長内に収まらないため、複数回に分けて制御を行わ
ざるを得ず、制御に要する時間の増加につながるおそれ
がある。そこで、本実施形態の目的は制御に要する時間
の短縮にある。
た方式について説明する。本実施形態でも、第一実施形
態同様簡素な構成の光学センサで濃度検知を行えるた
め、光学センサとして、ETB1の幅方向に左右振り分
けで配された、色ずれ防止のためのレジスト検知センサ
を兼用して用いることができる。そのため、特別に光学
センサを追加することなく、コストダウンを図ってい
る。また、本実施形態でも、プロセスステーション201
〜204の色順は、黒−マゼンタ−イエロー−シアンの順
である。
及び132のうち一方の光学センサ131でETB1上に直接
形成した濃度パッチ22を検知し、もう一方の光学センサ
132で黒べた画像20上に形成した濃度パッチ22を検知す
る。その後、第一実施形態同様、ETB1上に直接形成
した濃度パッチ22の反射光強度(正反射光成分と乱反射
光成分の和)から、黒べた画像20上に形成した濃度パッ
チ22の反射光強度(乱反射光成分)を差し引くことで、正
反射光成分のみを取り出し、濃度検知を行う。
合、その2つの発光素子の光量が同じとは限らない。そ
のため、同じトナー量に対する乱反射光の強度が異なっ
てしまい、そのままETB1上に直接形成した濃度パッ
チの反射光強度(正反射光成分と乱反射光成分の和)か
ら、黒べた画像上に形成した濃度パッチの反射光強度
(乱反射光成分)を差し引くことができない。したがっ
て、2つの光学センサの発光量をそろえる必要がある
が、発光量制御用の受光素子及び光量制御機構を搭載す
ると、光学センサのコストアップにつながり望ましくな
い。
御)および図12(b)(Dhalf制御)に示すように、第一実施
形態と同様の濃度パッチ22aにべたパッチ22bを追加
し、その反射光強度を比較することで、光学センサ間の
発光量の違いを補正している。
光が乱反射光成分のみとなることはすでに説明した。次
に、ETB1上に直接形成したべたパッチ22bの出力に
ついて考えてみる。このときは、十分トナーが敷き詰め
られ下地が見えない状態になっているため、検知される
反射光量中に下地による反射である正反射光成分が含ま
れない状態になっている。したがって、このとき検知さ
れる反射光量は乱反射成分のみとなる。つまり、ETB
上のべたパッチ22bと黒べた画像20上のべたパッチ22b
の反射特性は同じであり、その反射光強度の差は光学セ
ンサ間の発光量の差となる。
度パッチ22の反射光強度(乱反射光成分)を、もう一方の
センサの発光量にあわせた反射光強度に換算し、その
後、ETB1に直接形成した濃度パッチ22の反射光強度
から差し引くことで、第一実施形態同様の濃度検知を行
うことが可能となる。
L1、もう一方の光学センサの発光量をL2、正反射光成分
の反射率をN、乱反射光成分の反射率をnとすると、それ
ぞれの反射光強度は、 ETB上: Pe = L1 x N + L1 x n 黒べた画像上: Pz = L2 x n と書ける。べたパッチ検知時は、N→0(正反射光成分が
存在しない)となるので、それぞれの出力は、 ETB上: Pef = L1 x n 黒べた画像上: Pzf = L2 x n となる。したがって、2つの光学センサの発光量の比は L1 / L2 = Pef / Pzf となり、黒べた画像上の乱反射光強度を、もう一方のセ
ンサの発光量にあわせて換算した反射光強度は、 L1 x n = (L2 x n) x (L1 / L2) = Pz x (Pef / Pzf) となり、正反射光成分Piは、 Pi = Pe-Pz x (Pef / Pzf) となる。実際の検知では、発光素子をOFF(光量最小)に
したときのセンサ出力電圧をcal、黒べた画像上の濃度
パッチの出力電圧をVzp、ETB1上に形成された濃度
パッチの出力電圧をVp、黒べた部分の反射出力電圧をVz
0、下地部分の反射出力電圧をV0、黒べた画像上のべた
パッチの出力電圧をVfz、ETB1上のべたパッチの出
力電圧をVfとしたとき、正反射光成分のみの出力Vi(規
格化後)は、 Vi = [(cal-Vp)-(cal-Vf) x {(Vz0-Vpz) / (Vz0-Vfz)}]
/ (cal-V0) となる。このViは濃度換算表により濃度情報Diに変換さ
れ、第一実施形態同様、現像バイアス算出及びγ補正に
用いられる。
用いることで、制御に要する時間を短縮すると同時に、
第一実施形態と同様に簡素な構成の光学センサが使用で
きるためレジスト検知センサでの濃度検知が可能とな
り、コストダウンを図ることができる。
置の第三実施形態について説明する。なお、上記第一実
施形態及び従来例に係る画像形成装置の構成と説明の重
複する部分については同一の符号を付して説明を省略す
る。
ロセス手段であるプロセスステーション201〜204の色順
を、黒−マゼンタ−イエロー−シアンの順として説明し
た。これに対し本実施形態では、プロセスステーション
201〜204の色順をシアン−イエロー−マゼンタ−黒の順
にした場合に考えてみる。
は、転写材P上に形成された画像が、他の色のプロセス
ステーションを通過する際に剥ぎ取られることで濃度が
低下する、再転写と呼ばれる現象が起きる場合がある。
黒トナーに関しては、テキスト画像に多く用いられるた
め、他の色に比べると、濃度低下がより望ましくない。
したがって、黒トナーのプロセスステーションを最下流
に配置し、濃度低下を防ぐ構成をとる画像形成装置は多
い。
場合、有彩色の濃度パッチの形成に先立って黒べた画像
を形成し、次の周回で有彩色の濃度パッチを形成するこ
とになる。しかしながら、第1の実施形態の構成そのま
まで実行した場合、有彩色の濃度パッチを形成する前に
黒べた画像が吸着ローラ5を通過することで乱され、下
地を隠す効果が薄れてしまい、第1の実施形態で説明し
た効果が望めなくなってしまう。
実行中に吸着ローラ5にトナーと同極性のバイアスを印
加し、吸着ローラ5に黒べた画像が乱されないようにし
ている。本実施形態では、吸着ローラ5に印加するバイ
アスとして、-300Vを印加している。
プロセスステーションを最下流に配置した場合にも、黒
べた画像が吸着ローラ5により乱されることなく、第一
実施形態同様の効果を得ることができ、安定して画像濃
度制御を行うことができる。
置の第四実施形態について、図を用いて説明する。な
お、上記第一実施形態及び従来例に係る画像形成装置の
構成と説明の重複する部分については同一の符号を付し
て説明を省略する。
反射光、黒トナーの濃度を正反射光で検知する構成を説
明する。光学センサは、これまでの実施形態と同様に、
正反射光を検知するタイプの使用する。
イト領域を精度良く検知するには、有彩色トナー、黒ト
ナー共に正反射光を検知するのが望ましい。しかしなが
ら有彩色トナーに関しては、2次色(色重ね)を使用する
ため、定着不良や画像飛び散りを防止する観点から、ト
ナーの最大載り量を制御する必要がある。そのため、で
きるだけ高濃度の濃度パッチを検知する必要がある。そ
こで、高濃度領域で敏感な乱反射光を検知するのが望ま
しい。
態と同様に黒べた画像の上に有彩色トナーの濃度パッチ
を形成するが、ETB1に直接形成した濃度パッチとの
比較を行わず、乱反射光のみを検知することで、濃度検
知を行う。すなわち、図7に示した破線の特性を用いて
濃度検知を行う。
出力は、不図示の制御装置により、発光量が一定になる
よう制御されている。また、黒トナーに関しては、これ
までの実施形態と同様に正反射光を検知することで濃度
検知を行っている。
ーの最大載り量を精度良く制御することができ、2次色
を使用した場合にも、定着不良や画像飛び散りの発生を
抑えることができる。
みによる検知パターンの検知結果、即ち正反射光成分と
乱反射光成分の和から、黒トナーの画像上に形成された
有彩色のトナーによる検知パターンの検知結果、即ち乱
反射光成分を差し引くことによって、より簡素な検知手
段を用いて、視覚特性に対して敏感かつ反射光強度が強
く検知精度の高い正反射光成分のみを取り出すことが可
能となった。これにより、乱反射光成分による負性特性
を補正して、より高い精度で濃度検知を行うことができ
る。
りも簡素な構成のセンサが用いられるレジスト検知セン
サを、濃度検知のセンサとして兼用することも可能とな
り、コストダウンを図ることができる。
する図である。
る図である。
反射光の様子を説明する図である。
る。
の関係を説明する図である。
検知した場合のトナー量と反射光の関係を示す図であ
る。
である。
である。
ある。
明する図である。
ターンを説明する図である。
図である。
る。
る。
図である。
Claims (17)
- 【請求項1】 少なくとも像担持体と、該像担持体を所
定の極性に帯電する帯電手段と、該像担持体上に形成さ
れた静電潜像を可視化する現像装置を含むプロセス手段
と、 前記プロセス手段を制御して形成した所定の検知パター
ンを担持する検知パターン担持体と、 前記検知パターンを検知する検知手段とを有し、 前記検知手段の出力に基づいて画像形成条件を制御する
画像形成装置において、 少なくとも有彩色トナーのみによる検知パターンと、黒
トナーの画像上に形成された有彩色トナーによる検知パ
ターンとを形成し、前記検知手段によるこれらの検知パ
ターンの検知結果に基づいて、少なくとも有彩色トナー
に関する画像形成条件を決定することを特徴とする画像
形成装置。 - 【請求項2】 少なくとも像担持体と、該像担持体を所
定の極性に帯電する帯電手段と、該像担持体上に形成さ
れた静電潜像を可視化する現像装置を含むプロセス手段
と、 前記プロセス手段を制御して形成した所定の検知パター
ンを担持する検知パターン担持体と、 前記検知パターンを検知する検知手段とを有し、 前記検知手段の出力に基づいて画像形成条件を制御する
画像形成装置において、 少なくとも黒トナーのみによる検知パターンと、黒トナ
ーの画像上に形成された有彩色トナーによる検知パター
ンとを形成し、前記検知手段によるこれらの検知パター
ンの検知結果に基づいて、画像形成条件を決定すること
を特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 前記検知手段が、前記検知パターンに光
を照射した際の反射光強度を測定する手段であり、か
つ、前記光の照射方向と前記検知パターン担持体面の法
線について対称な方向に反射される光を検知することを
特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 有彩色トナーのみによる検知パターンの
反射光強度から、黒トナーの画像上に形成した有彩色ト
ナーによる検知パターンの反射光強度を差し引いた結果
に基づいて、画像形成条件を決定することを特徴とする
請求項1または3記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記有彩色トナーのみによる検知パター
ンと、黒トナーの画像上に有彩色トナーにより形成され
た検知パターンをそれぞれ個別の検知手段で検知するこ
とを特徴とする請求項1、3または4記載の画像形成装
置。 - 【請求項6】 前記有彩色トナーによる検知パターン
が、濃度検知対象のパターンと出力補正用のパターンを
組み合わせたパターンであることを特徴とする請求項5
記載の画像形成装置。 - 【請求項7】 前記出力補正用のパターンが、所定の面
積内を全面露光したべたパターンであることを特徴とす
る請求項6記載の画像形成装置。 - 【請求項8】 有彩色トナーのみによる検知パターン内
の出力補正用パターンの反射光強度と、黒トナーの画像
上に形成された有彩色トナーによる検知パターン内の出
力補正用パターンの反射光強度とを用いて規格化を行っ
た後、有彩色トナーのみによる検知パターンの反射光強
度から、黒トナーの画像上に形成した有彩色による検知
パターンの反射光強度を差し引いた結果に基づいて、画
像形成条件を決定することを特徴とする請求項6または
7記載の画像形成装置。 - 【請求項9】 前記検知パターン担持体が、転写材搬送
部材であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
1項記載の画像形成装置。 - 【請求項10】 前記転写材搬送部材が、ベルト形状で
あることを特徴とする請求項9記載の画像形成装置。 - 【請求項11】 前記検知パターン担持体が、中間転写
体であることを特徴とする請求項1から8記載の画像形
成装置。 - 【請求項12】 前記中間転写体が、ベルト形状である
ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。 - 【請求項13】 前記黒トナーの画像が、所定の面積内
を全面露光したべたパターンであることを特徴とする請
求項1から12記載の画像形成装置。 - 【請求項14】 前記有彩色トナーのみによる検知パタ
ーンと、前記黒トナーの画像上に形成された有彩色トナ
ーによる検知パターンが、同一のパターンであることを
特徴とする請求項1、3乃至13のいずれか1項記載の
画像形成装置。 - 【請求項15】 前記画像形成装置が、複数のプロセス
手段を有するインライン形式であり、かつ、黒トナーの
プロセス手段が最上流に配置されていることを特徴とす
る請求項1乃至14のいずれか1項記載の画像形成装
置。 - 【請求項16】 前記画像形成装置が、複数のプロセス
手段を有するインライン形式であり、かつ、黒トナーの
プロセス手段が最上流以外の位置に配置され、黒トナー
よりも上流に配置されている有彩色トナーの濃度パッチ
を黒トナーの画像の上に形成する場合、検知パターン担
持体上に形成した黒トナーの画像を、検知手段対向部を
含む周回経路を一旦経由させた後、黒トナーよりも上流
に配置された有彩色トナーのプロセス手段に対向させ、
黒トナーの画像上に濃度パッチを形成することを特徴と
する請求項1乃至14のいずれか1項記載の画像形成装
置。 - 【請求項17】 前記検知パターン担持体上に形成され
た前記黒トナーの画像が、該検知パターン担持体表面に
接する部材を通過する際に、該検知パターン担持体表面
に接する部材に黒トナーと同極性の電圧を印加すること
を特徴とする請求項16記載の画像形成装置。
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