JP2003049488A - インサート本体とその製造方法及びインサート器具 - Google Patents

インサート本体とその製造方法及びインサート器具

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JP2003049488A
JP2003049488A JP2001235752A JP2001235752A JP2003049488A JP 2003049488 A JP2003049488 A JP 2003049488A JP 2001235752 A JP2001235752 A JP 2001235752A JP 2001235752 A JP2001235752 A JP 2001235752A JP 2003049488 A JP2003049488 A JP 2003049488A
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cap member
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Application number
JP2001235752A
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English (en)
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Kiyobumi Ogita
清文 荻田
Ken Iida
憲 飯田
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Meiden Ceramics Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Meiden Ceramics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インサート本体の雌ねじ部へのコンクリート
の侵入を防止するとともに、インサート本体の品質及び
生産性を向上し、かつインサート本体焼結時の損傷を防
止する。 【解決手段】原料粉体を加圧成型して貫通した雌ねじ部
6aを有する雌ねじ部材6と雌ねじ部材6の一端を閉塞
するキャップ部材7を成型し、キャップ部材7上に雌ね
じ部材6を載置して仮組み立てし、両者を焼成炉で焼成
して、拡散結合により焼結一体化し、セラミックスから
なるインサート本体を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、コンクリート内
に埋設するインサート本体、その製造方法、及びインサ
ート器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】雌ねじ部を有するインサート本体とボル
トの挿通孔を有するスリーブ体とを備えたインサート器
具は、実公平5−6326などで知られており、これを
図19に示す。図19において、1は雌ねじ部1aを有
するセラミックス製のインサート本体、2はインサート
本体1の一端に設けられ、取付ボルトの挿通孔を有する
コンクリート製のスリーブ体である。インサート本体1
の他端にはコンクリートの打設時にコンクリートの侵入
を防止するために雌ねじ部1aを覆うシール3が貼付さ
れ、スリーブ体2の他端にはゴムパッキン4が配設され
る。
【0003】又、実公平5−6326には、他のインサ
ート器具も示され、これを図20に示す。この場合、セ
ラミックス製のインサート本体5の雌ねじ部5aは一端
が閉塞されて袋ナット状となっている。なお、2aはス
リーブ体2に形成されたボルト挿通孔である。
【0004】又、発明者らは、インサート器具に関する
技術を多く提案しており、例えば特開平11−3224
47、特開平11−322406、特開平11−320
525、特開2000−303566、特開2000−
303565、特開2000−297477、特開平1
1−200505〜200507、特開平11−932
74、特開平10−46676、特開平9−29652
4、特開平9−279693、特開2000−3200
14〜320017、特開平11−22023、特開平
10−18435、特開平9−228485、特開平9
−217428,217429等がある。
【0005】又、インサート本体の雌ねじ部のねじの種
類には、メートルねじとウィットねじ(通称インチね
じ)が存在し、土木関係では両者が混合して使用されて
いる。また、セラミックスに金属酸化物を微量添加混合
して焼成し、着色セラミックスを得るものとしては、特
開平9−208295、特開平7−118064、特開
昭56−140070〜140071、特開昭59−1
05055、特開昭62−224226等が知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図19及び図20に示
した従来のインサート器具においては、インサート本体
1,5の雌ねじ部1a,5aの一端を閉塞しており、雌
ねじ部1a,5aにコンクリートが侵入せず、雌ねじ部
1a,5aの機能は損なわれない。しかしながら、図1
9に示すようにシール3の貼着により閉塞した場合に
は、シール3はプラスチックなどのペーパー状の薄物で
形成されているので、雌ねじ部1aにボルトを螺合した
際に、ボルトの押圧によりシール3が剥がれ、コンクリ
ートが雌ねじ部1a内に侵入するおそれがあった。
【0007】一方、図20の場合には、雌ねじ部5aに
コンクリートが侵入するおそれはないが、インサート本
体5は雌ねじ部5aがある部分では筒状であり、雌ねじ
部5aを閉塞する部分では円板状となるため、セラミッ
クスの原料粉体を加圧成形した場合に、作用する加圧力
に不揃いが起こり、雌ねじ部5aの内端部において雌ね
じ形成に悪影響が発生し、粉体の充填率、緻密度にアン
バランスが生じやすい。このように、形状の変化する部
分にあっては、粉体の充填率、緻密度に変化を起しやす
く、1000℃以上の温度で焼成してセラミックス化す
ると、セラミックス化過程における収縮などの変位に複
雑な現象が発生し、雌ねじ部5aの形成に複雑な悪影響
を及ぼすことになる。即ち、インサート本体5の筒体部
と円板部において焼成時に収縮量に変化が生じ、境界領
域における変位が複雑となり、雌ねじ部5aの形成へ悪
影響、筒体部と円板部との境界領域への悪影響により、
クラックや歪みの発生、雌ねじ部5aの変形などが起こ
り、不良品が発生し易くなり、不良品に至らない場合で
あっても、その強度に課題が残るものとなった。
【0008】又、図20に示すインート器具において
は、インサート本体5を最初に内部に穴を有する有底円
筒状に形成し、その後に穴に機械加工によりねじ切りを
することも行われたが、インサート本体5の形成に労力
と時間を要した。
【0009】さらに、メートルねじとウィットねじが混
在している作業現場を考慮すると、同形状、同色(白色)
では、メートルねじとウィットねじの区別ができないと
いうことであり、インサート本体の雌ねじ部にねじの種
類が異なるボルトを螺合することになり、雌ねじ部を破
損する恐れがあり、型枠への取付作業性が悪化すること
になった。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めに成されたものであり、コンクリート打設時にインサ
ート本体の雌ねじ部へのコンクリートの侵入を防止する
とともに、インサート本体の品質及び生産性を向上し、
かつインサート本体の雌ねじ部の損傷を防止することが
できるインサート本体とその製造方法及びインサート器
具を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】インサート本体を雌ねじ
部材とキャップ部材とで形成し、両者を未焼結状態で重
ね合わせて、焼成炉により加熱焼結することにより、両
者を拡散結合して一体化し、インサート本体を形成す
る。このように、雌ねじ部材とキャップ部材とを別々に
形成し、その後両者を一体成形することにより、当初か
ら一体化している場合の課題を解決する。即ち、特開平
10−272614等(未焼結のアルミナ成形体の拡散
結合技術)、特開平5−105535及び特開平6−3
45552等(接着剤を介在して焼結して拡散結合焼結
する技術)に開示されているセラミックスの接合技術を
インサート本体の形成に活用した。
【0012】この発明の請求項1に係るインサート本体
は、セラミックスからなる、貫通した雌ねじ部を有する
雌ねじ部材と、セラミックスからなる、雌ねじ部材の一
端を閉塞するキャップ部材とからなり、両者を焼結によ
り拡散結合したものである。
【0013】請求項2に係るインサート本体は、セラミ
ックスをアルミナセラミックスとしたものである。
【0014】請求項3に係るインサート本体は、雌ねじ
部材の外形を連続した凸曲面状に形成したものである。
例えば、外形を卵状、樽状にする。
【0015】請求項4に係るインサート器具は、雌ねじ
部材の外形を連続した波状の凹凸面状に形成したもので
ある。例えば、外形を螺旋状の凹凸に形成する。
【0016】請求項5に係るインサート本体は、キャッ
プ部材が円板状でその反雌ねじ部材側の外面側縁部を面
取りし、その面取りを平面又は曲面としたものである。
面取りは、落下時の損傷を防止するために行われる。
【0017】請求項6に係るインサート本体は、キャッ
プ部材が雌ねじ部材の雌ねじ部に没入する突部を有する
ものである。この突部を設けたことにより、位置決めが
容易になる。
【0018】請求項7に係るインサート本体は、セラミ
ックスからなる、貫通した雌ねじ部を有する一対の雌ね
じ部材と、セラミックスからなる、各雌ねじ部材の一端
を閉塞するキャップ部材からなり、三者を焼結により拡
散結合したものである。キャップ部材を介して両側に雌
ねじ部材を設けることにより、コンクリート型枠用イン
サート本体を形成する。
【0019】請求項8に係るインサート本体は、少なく
ともキャップ部材が、着色助材粉末を添加混合して焼成
して発色させたものにより構成したものである。メート
ルねじとウィットねじの区別を容易にするためである。
【0020】請求項9に係るインサート本体は、着色助
材を、Ce,Pr,Nd,Ho,Er,Mn,V,C
r,Sr,Co,Cu,Sbの中から選択された元素の
酸化物、窒化物、炭化物の1種類以上から構成したもの
である。Ceを用いた場合にはセラミックスは緑色とな
り、Prの場合は黄色、Ndの場合は水色、Hoの場合
は肌色、Erの場合は桃色、Mnの場合は山吹色、Cr
の場合は赤紫色、Coの場合は青色、Cuの場合は焦げ
茶色となる。着色助材は、0.1〜0.5重量%添加し
た。着色材の粒径は、0.5〜10μmである。
【0021】請求項10に係るインサート本体の製造方
法は、セラミックスの原料粉体を加圧成型して、貫通し
た雌ねじ部を有する雌ねじ部材と雌ねじ部材の一端を閉
塞するキャップ部材を成形した後、キャップ部材を下部
に、雌ねじ部材を上部にして両者を重ね合わせて仮組み
立てし、両者を焼成炉で加熱焼結して拡散結合により一
体化するものである。
【0022】請求項11に係るインサート本体の製造方
法は、セラミックスの原料粉体を加圧成型して、貫通し
た雌ねじ部を有する雌ねじ部材と雌ねじ部材の一端を閉
塞するキャップ部材を成形した後、キャップ部材を下部
に、雌ねじ部材を上部にして両者を接着助材を介在させ
て重ね合わせて仮組み立てし、両者を焼成炉で加熱焼結
して拡散結合により一体化するものである。
【0023】請求項12に係るインサート本体の製造方
法は、セラミックスの原料粉体を加圧成型して、貫通し
た雌ねじを有する雌ねじ部材と雌ねじ部材の一端を閉塞
するキャップ部材を成形した後、雌ねじ部材を焼成炉で
加熱焼結し、焼結済の雌ねじ部材と未焼結のキャップ部
材の間に接着助材を介在させて仮組み立てし、焼成炉で
加熱焼結して両者を拡散結合により一体化するものであ
る。
【0024】請求項13に係るインサート本体の製造方
法は、接着助材が、有機接着剤、無機接着剤、ガラス質
成分を含有するバインダの何れかであるものである。
【0025】請求項14に係るインサート器具は、雌ね
じ部材の反キャップ部材側に、コンクリート埋設時の位
置を設定するための筒状のスリーブ体を結合したもので
ある。
【0026】請求項15に係るインサート器具は、スリ
ーブ体をセラミックス、モルタル、樹脂の何れかにより
形成したものである。
【0027】請求項16に係るインサート器具は、スリ
ーブ体がセラミックス又はモルタルの場合には、雌ねじ
部材とスリーブ体を樹脂製の継手又は接着剤により接合
一体化したものである。
【0028】
【発明の実施の形態】実施形態1 以下、この発明の実施の形態を図面とともに説明する。
図1(a),(b)はこの発明の実施形態1による雌ね
じ部材の断面図及びキャップ部材の正面図を示し、6は
アルミナセラミックスを主成分とした雌ねじ部材であ
り、その外形は樽形状となっている。雌ねじ部材6は中
心に貫通した雌ねじ部6aを有し、雌ねじ部6aの一端
は径が大きい大径穴6bとなっている。雌ねじ部材6の
大径穴6bと反対側外周には、コンクリート埋設時に回
り止めとなる切欠部6cが設けられている。7はアルミ
ナセラミックスを主成分とし、雌ねじ部材6の雌ねじ部
6aの一端を閉塞するキャップ部材であり、円板状の本
体部7aと、本体部7aの一面側から突出した突部7b
を有する。本体部7aの突部7bの反対面側縁部には平
面(傾斜面)で切欠された面取り部7cが設けられる。
面取り部7cは落下時の損傷を防止するために設けてあ
り、面取り部7cは図2に示すように曲面状が好まし
い。
【0029】雌ねじ部材6は酸化アルミニウム粉末(ア
ルミナ90〜98重量%、残りの成分はガラス質成分の
結合助材)を加圧成型して未焼結体を得る。又、キャッ
プ部材7もアルミナ粉末(アルミナ90〜96重量%、
残りの成分はガラス質成分の結合助材)を加圧成型して
未焼結体を得る。その後、キャップ部材7の突部7bを
雌ねじ部材6の雌ねじ部6aに挿入し、ベース10上に
おいて、キャップ部材7を下部に、雌ねじ部材6を上部
にして重ね合わせて仮組み立てする。この状態で焼成炉
で1500〜1700℃で焼成し、図3に示すように雌
ねじ部材6とキャップ部材7を拡散結合して焼結一体化
し、インサート本体8を得る。焼成炉での焼成において
は、雌ねじ部材6は自重によりキャップ部材7を押圧
し、拡散結合するが、必要に応じて錘9を雌ねじ部材6
の上に乗せてもよい。キャップ部材7に突部7bを設け
たことにより、雌ねじ部材6とキャップ部材7の位置決
めが容易となる。
【0030】実施形態1においては、インサート本体8
は一端が閉塞されているので、コンクリート打設時にコ
ンクリートの侵入は防止され、またインサート本体8は
加圧成形後(焼結前)に雌ねじ部6aのねじ切りを行う
ものではなく、雌ねじ部6aを一体に加圧成形するの
で、生産性は良好である。又、加圧成型した未焼結の雌
ねじ部材6とキャップ部材7を重ね合わせて焼結し、拡
散結合によりインサート本体8を得るので、雌ねじ部6
aの形成を確実にかつ変形少なく行うことができ、クラ
ックの発生もないので、インサート本体8の品質を向上
することができる。
【0031】なお、雌ねじ部材6とキャップ部材7の焼
結に際して仮組み立てした際に、キャップ部材7の内面
上に接着助材(有機接着剤又は無機接着剤又はガラス質
成分を含有するバインダ)を塗布してもよく、これによ
り両部材6,7を正確にかつ強固に一体化することがで
きる。結合する両者又は一方におけるガラス質成分の含
有量が少ない部分には接着助材が有効である。又、実施
形態1では、雌ねじ部材6に回り止めのための切欠部6
cを設けたが、図4(a),(b)に示すように、雌ね
じ部材6には切欠部6cは設けず、キャップ部材7の本
体部7aに回り止めのための直線状の切欠部7dを設け
てもよい。切欠部7dは多角形状でもよい。
【0032】実施形態2 図5(a)〜(c)は実施形態2による雌ねじ部材19
の平面図、正面図、及びキャップ部材7の正面図を示
し、雌ねじ部19は中心に貫通した雌ねじ部19aを有
するとともに、雌ねじ部19aの一端に大径穴19bを
有する。雌ねじ部材19の外周には、引き抜き強度を高
めるとともに回り止めとなる螺旋状の凸部19cを設
け、凸部19cには90度間隔で回り止め用の凹部19
dが設けられる。大径穴19b側にスリーブ体11が接
続され、反対側にキャップ部材7が接合される。インサ
ート本体の構成、製造方法及び効果は実施形態1と同様
である。
【0033】実施形態3 図6は実施形態3によるインサート本体の仮組み立て時
の断面図を示し、主成分がセラミックスで雌ねじ部32
a,32bを有する雌ねじ部材32,33と突部34
a,34bを有するキャップ部材34を加圧成形し、図
示のように仮組み立てし、焼成炉で1500〜1700
℃で焼成し、拡散結合により一体化してインサート本体
を得る。
【0034】実施形態4 図7(a),(b)は実施形態4による雌ねじ部材の断
面図及びキャップ部材の正面図を示し、雌ねじ部材6は
他の使用目的に作成されているものを利用する場合で、
既に焼結済のものを利用する。ただし、アルミナ量は雌
ねじ部材6よりキャップ部材7の方を少なくして、キャ
ップ部材7の方が低い温度で焼結できるものとしてお
く。例えば、雌ねじ部材6のアルミナは96重量%で焼
結温度を1600℃で焼結済のものとし、キャップ部材
7のアルミナ含有量は60〜93重量%とし、焼結温度
が1000〜1400℃とし、雌ねじ部材6の焼結温度
より低い温度で焼結完了となるようにする。理由は、焼
結済の雌ねじ部材6の焼結温度より高い温度で再加熱す
ると、雌ねじ部材6にダメージを与えるおそれがあるか
らである。次に、未焼結のキャップ部材7の内面上に接
着剤35を塗布した後、ベース上に載置したキャップ部
材7上に雌ねじ部材6を突部7bが雌ねじ部6aに挿入
されるように載置して仮組み立てし、焼成炉で焼成して
拡散結合により両者を一体化し、図8に示すようにイン
サート本体8を形成する。
【0035】実施形態5 図9は実施形態5によるインサート器具の正面図を示
し、インサート本体8のキャップ部材7の反対端に筒状
のスリーブ体11を結合してインサート器具17を構成
したものである。スリーブ体11はインサート本体8を
コンクリートに埋設した際の埋設深さを設定し、所定の
埋設強度を確保するためのものであり、通称「かぶり」
と称されており、この「かぶり」を確保するためのもの
である。スリーブ体11はセラミックス、モルタル、樹
脂の何れかにより形成され、スリーブ体11がセラミッ
クス又はモルタルの場合には、接着剤12によりインサ
ート本体8とスリーブ体11は結合される。又、スリー
ブ体11が樹脂製の場合には、嵌合構造にして結合す
る。図10の13は筒状で外周に鍔部13aを有する樹
脂製継手であり、スリーブ体11がセラミックス又はモ
ルタルの場合には、樹脂製継手13を介してインサート
本体8及びスリーブ体11を嵌合構造により結合する。
上記構成のインサート器具をコンクリートに埋設する際
には、図11に示すように、まず型枠14の挿通孔14
aに挿通した取付ボルト15をゴムパッキン4及びスリ
ーブ体11に挿通した後、インサート本体8の雌ねじ部
6aに螺合し、インサート器具17を型枠14の内側に
固定する。なお、ゴムパッキン4はスリーブ体11に接
着され、コンクリートの侵入防止と、スリーブ体11の
損傷防止のために設けてある。次に、型枠14の内側に
コンクリートを打設し、インサート器具17をコンクリ
ート内に埋設する。コンクリートの固化後、図12に示
すように、取付ボルト15を取り外して型枠14を取り
外し、ゴムパッキン4も取り外す。次に、図13に示す
ように、コンクリートの固化により形成されたコンクリ
ート構造物16に被取付部材18を当接し、この被取付
部材18の挿通孔18aに挿通した取付ボルト15をス
リーブ体11に挿通してインサート本体8の雌ねじ部6
aに螺着し、被取付部材18をコンクリート構造物16
に取り付ける。
【0036】実施形態6 図14(a),(b)は実施形態6によるインサート器
具の分解正面図及び埋設時の正面図であり、この例では
インサート器具は既存のコンクリート構造物に穴をあ
け、ここに埋設施工する方式(通称後施工)である。雌
ねじ部材19の一端にはキャップ部材7が拡散結合によ
り接合され、インサート本体20が形成される。21は
プラスチック製の筒状の継手であり、インサート本体2
0の一端及びスリーブ体11の一端と嵌合する。又、継
手21の外周にはコンクリート構造物16に設けられた
穴16aの内周と係合して芯出しする複数の突出部21
aが形成される。22はプラスチックにより形成された
埋設深さ制限体であり、スリーブ体11の他端に着脱自
在に嵌合し、外周には穴16aの周辺部と係合して埋設
深さを制限する複数の突出部22aが設けられている。
スリーブ体11は、セラミックス又はモルタルにより形
成する。
【0037】上記構成のインサート器具の穴16aへの
埋設においては、まず図15(a)に示すように、コン
クリート構造物16に穴16aをあけ、内部を清掃す
る。次に、図15(b)に示すように、透水性容器に充
填された無機質系の接着固定材23、例えばモルタルか
らなる接着固定材23を穴16a内に挿入する。ただ
し、接着固定材23は予め容器24中の水に浸して活性
化させておく。この際、接着固定材23は吸水して膨張
する。なお、接着固定材23は特開昭59−16160
0、特開昭59−220600、特開昭64−3689
9などの各公報に示されたカートリッジタイプのもので
ある。次に、図15(c)に示すように、一体化された
インサート器具25を穴16aに挿入し、埋設深さ制限
体22の突出部22aは穴16aの周辺部と係合し、埋
設深さを決定する。又、図15(d)に示すように、接
着固定材23の容器が破壊され、接着固定材23は穴1
6a内に充填される。接着固定材23の固化後、埋設深
さ制限体22を取り外し、被取付部材18に挿通した取
付ボルト15をスリーブ体11及び継手21に挿通し、
インサート本体に螺合することにより、被取付部材18
をコンクリート構造物16に取り付ける。
【0038】実施形態6においては、コンクリート構造
物16の表面に露出するスリーブ体11及び接着固定材
23が無機質材により形成され、耐熱、耐火性に優れ
る。
【0039】実施形態7 図16は実施形態7によるインサート器具26の構成を
示し、セラミックスからなるインサート本体27は樽形
状でその中心には一対の雌ねじ部27a,27bが隔壁
27cを介して形成されている。このインサート本体2
7に継手13を介してスリーブ体11を接続してインサ
ート器具26が構成され、さらにスリーブ体11の一端
にはゴムパッキン4が接着される。このようなインサー
ト器具26は図17に示すように、雌ねじ部27bに螺
合されたセパレータ28を介して一対が接続され、他方
の雌ねじ部27aには桟木29及び型枠14を挿通した
ボルト31が螺合され、ボルト31には型枠続付体30
が螺着される。そして、型枠14間にコンクリートが打
設され、コンクリート構造物16が形成される。インサ
ート本体27の製造方法は、実施形態3に示す通りであ
る。
【0040】実施形態8 実施形態8においては、上記各実施形態における雌ねじ
部材6,19,32,33、キャップ部材7,34及び
スリーブ体11を雌ねじ部6a,19a,32a,33
aがメートルねじかウイットねじかによって異なる色に
着色する。例えば、メートルねじの場合には、雌ねじ部
材6,19,32,33又は及びキャップ部材7,34
をアルミナセラミックスで形成し、白色系とした。一
方、ウイットねじの場合には、アルミナの粉末に着色助
材としてCr酸化物粉末を添加混合して焼成し、赤紫色
系に形成した。なお、着色助材としては、Ce,Pr,
Nd,Ho,Er,Mn,V,Cr,Sr,Co,C
u,Sbの中から選択された元素の酸化物、窒化物、炭
化物の1種類以上から構成する。
【0041】実施形態8によれば、雌ねじ部材6,1
9,32,33又は及びキャップ部材7,34を雌ねじ
部6a,19a,32a,33aのねじの種類に応じて
異なった色に着色したので、雌ねじ部のねじの種類を外
部から視認することができ、同じ種類の取付ボルト15
を選別することが容易となり、取付ボルト15の誤使用
が防止されるとともに、雌ねじ部の損傷が防止され、作
業性が向上する。
【0042】なお、上記各実施形態における、雌ねじ部
材6,19,32,33及びキャップ部材7,34はガ
ラス質成分を有するが(焼結済の場合には、含有するガ
ラス質成分は有効に作用しない。)、両者共に又は一方
がガラス質成分を含有しない場合又は少ない場合には、
仮組み立てに際して接着助材(有機接着剤、無機接着
剤、ガラス質成分を含有するバインダ)を両者間に介在
させる。
【0043】
【実施例】(1)雌ねじ部材とキャップ部材との拡散結
合によるインサート本体の製造方法について 加圧成型した未焼結の雌ねじ部材とキャップ部材とを、
キャップ部材の上に雌ねじ部材を載せて、ガス炉により
1600℃で2時間焼成し、100℃/時間の降温速度
で焼却してインサート本体を得る。なお、焼成雰囲気は
大気中でもよい。焼成保持温度は1500〜1700
℃、2時間以上、降温速度は、焼成保持温度から400
℃までを50〜200℃/時間の冷却速度で行えばよ
い。理由は、90重量%以上のアルミナと焼結助材(結
合助材、MgO,SiO2,CaO)を含む組識では、
約1500〜1700℃で焼結しないと焼結が完了せ
ず、また約50〜200℃/時間の降温速度でないと、
焼成後の強度が低下するからである。
【0044】(2)雌ねじ部材の製造方法について 主成分のアルミナは純度が99.9重量%でその粒径は
約1μm以下とし、その含有量は約96重量%とする。
なお、アルミナの含有量は約90〜98重量%がよい。
90重量%以下の場合には、強度が不足し、特に雌ねじ
部のねじ山が破損する。98重量%以上の場合には、焼
結温度を高くする必要があり、経済的に好ましくない。
アルミナ以外の成分は焼結助材であり、MgO,SiO
2,CaOを添加する。これらの成分はガラス質成分で
あることから、キャップ部材との拡散結合にも好都合で
ある。
【0045】まず、主成分となるアルミナ原料に焼結を
助けるための副成分(焼結助材)を添加し、さらに純水
を加え、ボールミルにより10時間混合粉砕を行う。得
られた原料スラリーにポリビニールアルコールなどの有
機バインダーと分散剤としてのポリカルボン酸アンモニ
ウム塩を添加し、スプレードライヤーにより150℃の
温度で乾燥し、噴霧造粒する。得られた顆粒を静水圧製
型機(通称CIP)により5MPaの圧力で成型する。
【0046】噴霧造粒された顆粒は、その粒径が約30
〜200μmの範囲に分布する粒子が約80%以上占め
るものが望ましい。この範囲を下回る、小径の場合に
は、流動性が悪化して成形型への充填が困難となり、空
洞が発生する。この範囲を上回る、大径の場合には、雌
ねじ部のねじ山の形成が確実に行われない。何れの場合
も、所望の接続継手を得ることが困難である。
【0047】成形圧力は、3〜10MPaの範囲であれ
ばよい。これ以下であると、成形圧力が不足し、欠けや
クラックを発生し、これ以上では圧力解除までの時間が
かかり、生産性が低下するとともに、離型性が悪くな
り、型割れが発生し易くなるからである。
【0048】(3)キャップ部材の製造方法について 主成分のアルミナの含有量は、約93重量%とし、残り
成分は焼結助材で、MgO,SiO2,CaOを添加す
る。これら成分はガラス質成分であることから、雌ねじ
部材との拡散結合に最適である。
【0049】(4)スリーブ体の製造方法について 図18の工程説明図に示すように、まずステップS1で
は、主成分となるアルミナに焼結を助けるための副成分
即ち焼結助材を添加し、さらに純水を加え、ボールミル
により10時間混合破砕を行う。ステップS2では、こ
のようにして得られた原料スラリーにポリビニールアル
コールなどの有機バインドと分散剤としてのポリカルボ
ン酸アンモニウム塩を添加し、得られた顆粒を押出成型
機により加熱乾燥しながら円筒状成型体36に連続押出
成型する。
【0050】ステップS3では、押出成型後の成型体3
6は半生状態であり、ピアの線などによるワイヤ切断機
により所定の長さに切断し、スリーブ体11を仮成型
し、バッチタイプのガス炉に連続搬送する。ステップS
4では、ガス炉に搬送されたスリーブ体11の仮成型体
を1000〜1500℃の焼成保持温度で2時間焼成
し、100℃/時間の降温速度で冷却し、ステップS5
でセラミックス製のスリーブ体11を得る。
【0051】なお、主成分のアルミナの含有量は約93
重量%とし、アルミナ純度は99.9重量%としたが、
主成分のアルミナの含有量は約60〜98重量%がよ
い。60重量%以下であると、必要な強度が不足する。
一方、含有量が多いほど強度は増すが、スリーブ体11
はあまり強度を必要としないこと、また含有量を多くす
ると、焼結条件の温度を高温にする必要があること等か
ら、経済性を勘案して含有量を見極めることが必要であ
る。また、焼結助材としてMgO,SiO2,CaOを
添加することにより、焼成温度が低下し、エネルギーコ
ストの低減が見込まれる。
【0052】又、造粒された顆粒は、その粒径が約30
〜200μmの範囲に分布する粒子が約80重量%以上
を占めるものを用いる。この範囲を下回る粒径の顆粒を
用いると、流動性が悪化し、押出成型時に型への充填が
難しくなり、空洞が発生してしまう。又、上記範囲外の
粒径の顆粒を用いると、焼成後のスリーブ体11の強度
が低下する。
【0053】又、焼成はガス雰囲気中で行ったが、大気
雰囲気中で行ってもよく、焼成保持温度は約1000〜
1500℃、降温速度は焼成保持温度から400℃まで
の範囲で約50〜200℃/時間であればよい。アルミ
ナの含有量が約90重量%以上でMgO,SiO2,C
aOなどの焼結助材を含んだ組成では、焼成保持温度が
約1000〜1500℃でないと焼結が完了せず、また
約50〜200℃/時間の降温速度でないと焼成後の素
材強度が低下するからである。
【0054】(5)着色雌ねじ部材及び着色キャップ部
材の製造方法について 上記した実施例ではインサート本体は着色しない例を示
したが、着色する場合には、いずれも、上記成分に着色
助材(Cr23)を添加して製造する。それ以外の条件
は、上記実施例と同様である。なお、着色助材の添加量
は、0.1〜0.5重量%とした。多すぎると、強度低
下の原因となり、少ないと発色性が悪い。着色助材の粒
径は、0.5〜10μmとし、主成分のアルミナより小
径が望ましい。
【0055】(6)インサート本体とセラミックス製の
スリーブ体との接続について インサート本体とセラミックス製のスリーブ体との接続
は、接着剤により行った。接着剤としては、常温硬化形
のエポキシ樹脂を使用した。例えば、二液型の接着剤で
あって、主成分のエポキシ樹脂(ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂中間体)と充填剤、染料からなる主剤と、主
成分のポリチオールと充填材からなる硬化剤とからなる
ものを用いた。具体的には、エポキシ系接着剤として、
市販されている商品名EP−330(セメダイン株式会
社製)を使用した。この場合、主剤と硬化剤の二液を5
0:50で混合し、塗布後インサート本体とスリーブ体
の接合部分を合せて静止状態で自然硬化させて接合し
た。
【0056】(7)スリーブ体11とゴムパッキン4と
の接着について スリーブ体11とゴムリング4との接着には、一液性の
瞬間接着剤、例えば商品名アロンアルファ(東亜合成株
式会社製)、あるいは商品名セメダイン3000シリー
ズ(セメダイン株式会社製)を用いた。接着が容易であ
り、かつゴムパッキン4の除去が容易であるからであ
る。
【0057】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1〜
7、10〜16によれば、インサート本体は一端が閉塞
されているので、コンクリート打設時にコンクリートの
侵入は防止され、また雌ねじ部材とキャップ部材を別々
に成形し、これを拡散結合により一体化するものである
から、生産性がよい。又、貫通した雌ねじ部を有する雌
ねじ部材と雌ねじ部材の一端を閉塞するキャップ部材と
を加熱焼結時に、拡散結合により両者を一体化してイン
サート本体を形成しており、成型の際の加圧力の不均
一、原料粉体の充填率の不均一、焼結時の収縮量の不均
などの問題が発生せず、変形やクラックが生じず、品質
の良いインサート本体を得ることができる。しかも、イ
ンサート器具として安定したものを得ることができる。
【0058】又、請求項8,9によれば、雌ねじ部材又
は及びキャップ部材を、セラミックスを主成分とした粉
末に着色助材を添加混合して焼成して発色させたもので
形成しており、インサート本体の雌ねじ部のねじの種類
に応じてこれらの部材を異なった色に着色することによ
り、雌ねじ部のねじの種類を外部から視認することがで
き、この雌ねじ部と螺合する取付ボルトの誤使用が防止
され、雌ねじ部の損傷が防止されるとともに、作業性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1による雌ねじ部材の断面
図及びキャップ部材の正面図である。
【図2】実施形態1によるキャップ部材の変形例を示す
正面図である。
【図3】実施形態1によるインサート本体の焼成時の断
面図である。
【図4】実施形態1によるインサート本体の変形例を示
す平面図及び正面図である。
【図5】実施形態2による雌ねじ部材の平面図、正面
図、及びキャップ部材の正面図である。
【図6】実施形態3によるインサート本体の仮組み立て
時の断面図である。
【図7】実施形態4による雌ねじ部材の断面図及びキャ
ップ部材の正面図である。
【図8】実施形態4によるインサート本体の焼成時の部
分断面図である。
【図9】実施形態5によるインサート器具の正面図であ
る。
【図10】実施形態5によるインサート器具の変形例を
示す分解正面図である。
【図11】実施形態5によるインサート器具の型枠取付
時の正面図である。
【図12】実施形態5によるインサート器具の型枠除去
時の正面図である。
【図13】実施形態5によるインサート器具の被取付部
材の取付時の正面図である。
【図14】実施形態6によるインサート器具の分解正面
図及び埋設時の正面図である。
【図15】実施形態6によるインサート器具のコンクリ
ート構造物の穴内への埋設手順を示す図である。
【図16】実施形態7によるインサート器具の構成図で
ある。
【図17】実施形態7によるインサート器具のコンクリ
ート埋設時の正面図である。
【図18】この発明によるスリーブ体の製造方法の説明
図である。
【図19】従来のインサート器具の斜視図である。
【図20】従来の他のインサート器具の断面図である。
【符号の説明】
6,19,32,33…雌ねじ部材 6a,19a,32a,33a…雌ねじ部 7,34…キャップ部材 7b…突部 7c…面取り部 8,20,27…インサート本体 11…スリーブ部 12,35…接着剤 13,21…継手 17,25,26…インサート器具 19c…螺旋状凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 憲 静岡県沼津市東間門字上中溝515番地 明 電セラミックス株式会社内 Fターム(参考) 2E125 AA70 AA76 AF01 AG06 AG12 AG41 BA04 BA25 BB08 BB09 BB19 BB24 BB32 BC09 BD03 BD04 BD06 BE07 BE08 BF04 CA03 CA09 CA19 EA32 EB06 4G030 AA36 BA18 CA07 GA13 GA14 GA23

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックスからなる、貫通した雌ねじ
    部を有する雌ねじ部材と、セラミックスからなる、雌ね
    じ部材の一端を閉塞するキャップ部材とからなり、両者
    を焼結により拡散結合したことを特徴とするインサート
    本体。
  2. 【請求項2】 セラミックスは、アルミナセラミックス
    であることを特徴とする請求項1記載のインサート本
    体。
  3. 【請求項3】 雌ねじ部材は、外形を連続した凸曲面状
    に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のイン
    サート本体。
  4. 【請求項4】 雌ねじ部材は、外形を連続した波状の凹
    凸面状に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載
    のインサート本体。
  5. 【請求項5】 キャップ部材は、円板状でその反雌ねじ
    部材側の外面側縁部は面取りされており、この面取りが
    平面又は曲面であることを特徴とする請求項1〜4の何
    れかに記載のインサート本体。
  6. 【請求項6】 キャップ部材は、雌ねじ部材の雌ねじ部
    に没入する突部を有することを特徴とする請求項1〜5
    の何れかに記載のインサート本体。
  7. 【請求項7】 セラミックスからなる、貫通した雌ねじ
    部を有する一対の雌ねじ部材と、セラミックスからな
    る、各雌ねじ部材の一端を閉塞するキャップ部材とから
    なり、三者を焼結により拡散結合したことを特徴とする
    インサート本体。
  8. 【請求項8】 少なくともキャップ部材は、着色助材粉
    末を添加混合して焼成して発色させたものであることを
    特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のインサート本
    体。
  9. 【請求項9】 着色助材は、Ce,Pr,Nd,Ho,
    Er,Mn,V,Cr,Sr,Co,Cu,Sbの中か
    ら選択された元素の酸化物、窒化物、炭化物の1種類以
    上からなることを特徴とする請求項8記載のインサート
    本体。
  10. 【請求項10】 セラミックスの原料粉体を加圧成型し
    て、貫通した雌ねじ部を有する雌ねじ部材と雌ねじ部材
    の一端を閉塞するキャップ部材を成形した後、キャップ
    部材を下部に、雌ねじ部材を上部にして両者を重ね合わ
    せて仮組み立てし、両者を焼成炉で加熱焼結して拡散結
    合により一体化することを特徴とするインサート本体の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 セラミックスの原料粉体を加圧成型し
    て、貫通した雌ねじ部を有する雌ねじ部材と雌ねじ部材
    の一端を閉塞するキャップ部材を成形した後、キャップ
    部材を下部に、雌ねじ部材を上部にして、両者を接着助
    材を介して重ね合わせて仮組み立てし、両者を焼成炉で
    加熱焼結して拡散結合により一体化することを特徴とす
    るインサート本体の製造方法。
  12. 【請求項12】 セラミックスの原料粉体を加圧成型し
    て、貫通した雌ねじ部を有する雌ねじ部材と雌ねじ部材
    の一端を閉塞するキャップ部材を成型した後、雌ねじ部
    材を焼成炉で加熱焼結し、焼結済の雌ねじ部材と未焼結
    のキャップ部材との間に接着助材を介在させて仮組み立
    てし、焼結炉で加熱焼結して両者を拡散結合により一体
    化することを特徴とするインサート本体の製造方法。
  13. 【請求項13】 接着助材は、有機接着剤、無機接着
    剤、ガラス質成分を含有するバインダの何れかであるこ
    とを特徴とする請求項11又は12記載のインサート本
    体の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜9の何れかに記載のインサ
    ート本体における雌ねじ部材の反キャップ部材側に、コ
    ンクリート埋設時の位置を設定するための筒状のスリー
    ブ体を結合したことを特徴とするインサート器具。
  15. 【請求項15】 スリーブ体は、セラミックス、モルタ
    ル、樹脂の何れかにより形成したことを特徴とする請求
    項14記載のインサート器具。
  16. 【請求項16】 スリーブ体がセラミックス又はモルタ
    ルの場合には、雌ねじ部材とスリーブ体を樹脂製の継手
    又は接着剤により接合一体化したことを特徴とする請求
    項14記載のインサート器具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110790565A (zh) * 2019-10-30 2020-02-14 中冶建筑研究总院有限公司 非金属抗剪连接件、制备方法及使用该连接件的墙体结构

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