JP2003048776A - NaCo系酸化物焼結体及びその製造方法 - Google Patents

NaCo系酸化物焼結体及びその製造方法

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JP2003048776A
JP2003048776A JP2001232230A JP2001232230A JP2003048776A JP 2003048776 A JP2003048776 A JP 2003048776A JP 2001232230 A JP2001232230 A JP 2001232230A JP 2001232230 A JP2001232230 A JP 2001232230A JP 2003048776 A JP2003048776 A JP 2003048776A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 含有する不純物の量が少ないNaCo系酸化
物焼結体及びその製造方法を提供するものである。 【解決手段】 本発明に係るNaCo系酸化物焼結体
は、原料粉末であるNa系酸化物粉末とCo系酸化物粉
末を混合し、その混合粉末に仮焼処理及び焼結処理を施
してなるNaCo系酸化物焼結体において、上記混合粉
末11に仮焼処理を施してなる結晶組成がNaRCo2
y(R=1.3強、y=4(常温))の仮焼粉末12
に、焼結処理を施してなることを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NaCo系酸化物
焼結体の製造方法に係り、特に、熱電変換素子に用いら
れるNaCo系酸化物焼結体の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】熱電変換素子は、温度差によって熱エネ
ルギを、直接、電気エネルギに変換することができるた
め、この熱電変換素子を、廃熱発電に用いることが、即
ち各種工業炉やボイラーにおいて未利用であった300
〜600℃の温度領域の廃熱を発電に用いることが期待
されている。
【0003】従来の熱電変換素子は、各種合金で構成さ
れるものであったが、大気中で高温環境下に長時間晒さ
れると、酸化による劣化等の問題が生じるため、廃熱発
電用としてあまり用いられてはいなかった。
【0004】ところが、近年、高い熱電性能を示す酸化
物、NaCoxOy(1≦x≦2、2≦y≦4)の結晶
組成、特にNaCo2Oy(2≦y≦4(常温ではy=
4))の結晶組成を有するNaCo系酸化物の単結晶体
及び焼結体が提案されている(特開平9−321346
号公報参照)。このNaCo系酸化物は、高温環境下で
安定であり、比較的安価で、環境に優しく、取り扱いも
容易であることから、廃熱発電への適用が有力視されて
いる。
【0005】NaCo系酸化物の単結晶体は、フラック
ス法で作製されるものであり、単結晶体は長さで数m
m、厚さで数百μm程度と微細であることから、工業炉
などに熱電変換素子として用いるのに適していない。よ
って、NaCo系酸化物を実際に熱電変換素子として用
いるには、焼結体を作製する必要がある。NaCo系酸
化物の焼結体は、原料粉末であるNa系酸化物粉末とC
o系酸化物粉末を混合し、その混合粉末に仮焼処理及び
焼結処理を施すことで作製されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したN
aCo系酸化物においては、原料粉末(Na系酸化物と
Co系酸化物の混合粉末)に仮焼処理を施した後に、混
合粉末中からNaの蒸発又は昇華が生じていた。このた
め、原料粉末におけるNaとCoの混合比と、仮焼粉末
におけるNaとCoの組成比が異なってしまっていた。
よって、この蒸発又は昇華が生じても、仮焼粉末におけ
るNaとCoの組成比が1:2となるように、Naの蒸
発又は昇華分を見越してNaを10〜20%過剰に添加
し、混合粉末におけるNaとCoの混合比を1.1〜
1.2:2に調整していた。
【0007】このような混合比で作製した混合粉末に仮
焼処理を施して仮焼粉末を作製する際、以下に示すよう
な状態が生じると考えられている。 混合粉末中の過剰のNaは、その殆どが仮焼処理時
に蒸発又は昇華する。 NaRCo24の組成を有するNaCo系酸化物に
おいて、1≦R≦1.4の範囲では同じ結晶構造を有す
ることから、余剰のNaは結晶内に含まれる。 仮焼粉末をX線回折で解析すると、不純物ピークが
僅かであることから、残留している未反応酸化物の量は
僅かである。
【0008】しかしながら、実際には、NaCo系酸化
物焼結体中には、未反応酸化物である不純物が多く含ま
れており、この不純物が焼結体(熱電変換素子)の熱電
性能を低下させる要因となっていた。
【0009】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、含有する不純物の量が少ないNaCo系酸化物
焼結体及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係るNaCo系酸化物焼結体は、原料粉末である
Na系酸化物粉末とCo系酸化物粉末を混合し、その混
合粉末に仮焼処理及び焼結処理を施してなるNaCo系
酸化物焼結体において、上記混合粉末に仮焼処理を施し
てなる結晶組成がNaRCo2y(R=1.3強、y=
4(常温))の仮焼粉末に、焼結処理を施してなるもの
である。
【0011】以上の構成によれば、従来の焼結体と比較
して熱電性能が良好なNaCo系酸化物焼結体を得るこ
とができる。
【0012】一方、本発明に係るNaCo系酸化物焼結
体の製造方法は、原料粉末であるNa系酸化物粉末とC
o系酸化物粉末を混合し、その混合粉末に仮焼処理及び
焼結処理を施してなるNaCo系酸化物焼結体の製造方
法において、上記Na系酸化物粉末とCo系酸化物粉末
を、NaとCoの混合比(Na:Co)が1.28〜
1.35:2となるように混合した後、その混合粉末
を、仮焼炉内で、短時間で常温から仮焼温度まで昇温し
て混合粉末に仮焼処理を施して結晶組成がNaRCo2
y(R=1.3強、y=4(常温))の仮焼粉末を形成
し、得られた仮焼粉末に焼結処理を施すものである。
【0013】また、原料粉末であるNa系酸化物粉末と
Co系酸化物粉末を混合し、その混合粉末に仮焼処理及
び焼結処理を施してなるNaCo系酸化物焼結体の製造
方法において、上記Na系酸化物粉末とCo系酸化物粉
末を、NaとCoの混合比(Na:Co)が1.28未
満:2となるように混合した後、その混合粉末を、仮焼
炉内で、短時間で常温から仮焼温度まで昇温して混合粉
末に第1仮焼処理を施し、その後、第1仮焼粉末に、再
びNa系及び/又はCo系酸化物粉末を添加すると共
に、その混合粉末に仮焼処理を施すという工程を適宜繰
り返して結晶組成がNaRCo2y(R=1.3強、y
=4(常温))の最終仮焼粉末を形成し、得られた最終
仮焼粉末に焼結処理を施すものである。
【0014】以上の方法によれば、Na系不純物及びC
o系不純物の含有量が少ないNaCo系酸化物焼結体を
製造することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基いて説明する。
【0016】本実施の形態に係るNaCo系酸化物焼結
体は、原料粉末であるNa系酸化物粉末とCo系酸化物
粉末を混合した混合粉末に仮焼処理を施してなる仮焼粉
末の結晶組成がNaRCo2y(R=1.3強、y=4
(常温))であり、その仮焼粉末を焼結してなるもので
ある。ここで、仮焼粉末の結晶組成におけるNaの組成
比Rの、好ましい値は1.30〜1.33、より好まし
い値は1.31〜1.32である。
【0017】Na系酸化物粉末は、特に限定するもので
はなく、Na2CO3、NaOH等が挙げられる。また、
Co系酸化物粉末は、特に限定するものではなく、CO
34、CoO等が挙げられる。
【0018】次に、本実施の形態に係るNaCo系酸化
物焼結体の製造方法を説明する。
【0019】第1の実施の形態に係るNaCo系酸化物
焼結体の製造方法のフローを図1に、仮焼処理時の温度
プロセスを図3に示す。ここで、図3の横軸は時間を、
縦軸は温度を示している。
【0020】図1に示すように、第1の実施の形態に係
るNaCo系酸化物焼結体の製造方法は、先ず、原料粉
末であるNa系酸化物粉末とCo系酸化物粉末を、Na
とCoの混合比(Na:Co)が1.28〜1.35:
2となるように秤量・混合し、混合粉末11を作製する
(工程1)。
【0021】次に、この混合粉末11を仮焼炉内に配置
すると共に、図3に示すように、短時間、具体的には、
昇温所用時間t1が3時間未満、好ましくは1.5時間
未満(又は5℃/min以上、好ましくは10℃/mi
n以上の昇温速度)で常温から仮焼温度である850〜
920℃まで昇温して混合粉末に仮焼処理を施し、結晶
組成がNaRCo2y(R=1.3強、y=4(常
温))の仮焼粉末12を作製する(工程2)。
【0022】ここで、仮焼処理は、単ステップからなる
処理又は複ステップからなる処理のいずれであってもよ
い。仮焼処理を複ステップに分けて行う場合、第1仮焼
ステップ15は、仮焼時間が12〜24時間の仮焼ステ
ップ、第2、…、第n+1仮焼ステップ16は、仮焼時
間が6〜24時間×n(n:自然数)の仮焼ステップと
なる。各仮焼ステップ15,16後には、得られた仮焼
粉末12を粉砕する粉砕工程(図示せず)が挿入され
る。
【0023】次に、得られた仮焼粉末12に押圧成形処
理を施して押圧成形体13を形成(工程3)した後、こ
の押圧成形体13に焼結処理を施し(工程4)、本実施
の形態に係るNaCo系酸化物焼結体14が得られる。
この焼結処理時に、短時間、具体的には、昇温所用時間
t1が3時間未満、好ましくは1.5時間未満(又は5
℃/min以上、好ましくは10℃/min以上の昇温
速度)で常温から焼結温度である900〜920℃まで
昇温して仮焼粉末に焼結処理を施すことが好ましい。
【0024】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0025】前述したNaCo系酸化物(特開平9−3
21346号公報参照)においては、原料粉末(Na系
酸化物とCo系酸化物の混合粉末)に仮焼処理を施した
後に、混合粉末中からNaの蒸発又は昇華が生じてい
た。このため、原料粉末におけるNaとCoの混合比
と、仮焼粉末におけるNaとCoの組成比が異なってし
まっていた。よって、この蒸発又は昇華が生じても、仮
焼粉末におけるNaとCoの組成比(Na:Co)が
1:2となるように、Naの蒸発又は昇華分を見越して
Naを10〜20%過剰に添加し、混合粉末におけるN
aとCoの混合比(Na:Co)を1.1〜1.2:2
に調整していた。
【0026】また、前述したNaCo系酸化物において
は、仮焼により作製(合成)したNaCo系酸化物仮焼
粉末の結晶組成とフラックス法で作製したNaCo系酸
化物単結晶体の結晶組成を同じ(NaCo24)として
いた。このため、仮焼粉末におけるNaとCoの組成比
(Na:Co)が1:2となるように調整していた。こ
の時、混合粉末の仮焼処理時に、混合粉末中からNaが
蒸発又は昇華が生じるため、このNa分の蒸発又は昇華
分を見越して、混合粉末におけるNaとCoの混合比
(Na:Co)を1.1〜1.2:2に調整していた。
【0027】ところが、本発明者が鋭意研究した結果、
仮焼により作製(合成)したNaCo系酸化物仮焼粉末
は、フラックス法で作製したNaCo系酸化物単結晶体
(結晶組成がNaCo24)と結晶構造は同じであるも
のの、結晶組成が異なっているということがわかった。
具体的には、NaCo系酸化物仮焼粉末の結晶組成はN
RCo2y(R=1.3強、y=4(常温))である
ということがわかった。 つまり、実際のNaCo系酸
化物仮焼粉末におけるNaとCoの組成比(Na:C
o)は1.3強:2であるため、本実施の形態において
は、このような組成比が得られるように、混合粉末にお
けるNaとCoの混合比(Na:Co)を1.28〜
1.35:2に調整している。これに対して、前述のN
aCo系酸化物では、仮焼粉末におけるNaとCoの組
成比(Na:Co)が1:2となるように調整している
ため、Naに不足が生じてしまう。このNaの不足が、
焼結体中にCo系酸化物が不純物(未反応酸化物)とし
て残留するということを招いてしまい、その結果、Na
Co系酸化物焼結体の熱電性能を低下させていた。
【0028】また、NaCo系酸化物仮焼粉末を仮焼合
成する際、仮焼条件を規定することで、混合粉末中から
のNaの蒸発又は昇華を略抑制することができることが
わかった。具体的には、NaとCoの混合比(Na:C
o)が1.28〜1.35:2の混合粉末に、仮焼処理
を施す際、昇温所用時間3時間未満、好ましくは1.5
時間未満で常温から仮焼温度である850〜920℃ま
で昇温することで、結晶組成がNaRCo2y(R=
1.3強、y=4(常温))の仮焼粉末を得ることがで
きる。
【0029】これは、Na2CO3等のNa系酸化物の分
解は比較的低温で始まり、また、NaCo系酸化物の合
成は比較的高温で生じると考えられることから、本実施
の形態においては、常温から仮焼温度まで昇温するため
の昇温所要時間を短くする(又は昇温速度を速くする)
ことにより、混合粉末中からのNaの蒸発量(又は昇華
量)を著しく低減させることができる。これによって、
仮焼粉末及び焼結体(バルク体)におけるNaとCoの
組成比(Na:Co)を、混合粉末(出発原料)におけ
るNaとCoの混合比(Na:Co)と略同じ1.3
強:2にすることが可能となる。つまり、混合粉末にお
けるNaとCoの混合比を調整することで、仮焼粉末に
おけるNaとCoの組成比を調整することができる。そ
の結果、不純物の残留が殆どないNaCo系酸化物焼結
体が得られ、延いては、優れた熱電性能を有するNaC
o系酸化物焼結体を得ることができる。
【0030】次に、本発明の他の実施の形態を添付図面
に基いて説明する。
【0031】第2の実施の形態に係るNaCo系酸化物
焼結体の製造方法のフローを図2に示す。
【0032】前実施の形態に係るNaCo系酸化物焼結
体の製造方法は、原料粉末の秤量及び混合を行う工程1
及び仮焼処理を行う工程2が単ステップからなるもので
あった。これに対して、第2の実施の形態に係るNaC
o系酸化物焼結体の製造方法は、図2に示すように、原
料粉末の秤量及び混合を行う工程21及び仮焼処理を行
う工程22が複ステップからなるものである。
【0033】具体的には、先ず、原料粉末であるNa系
酸化物粉末とCo系酸化物粉末を、NaとCoの混合比
(Na:Co)が所定の割合、例えば1.28未満:2
となるように秤量・混合し、第1混合粉末31を作製す
る(第1混合ステップ41)。この第1混合粉末31を
仮焼炉内に配置すると共に、短時間、具体的には、昇温
所用時間3時間未満、好ましくは1.5時間未満(又は
5℃/min以上、好ましくは10℃/min以上の昇
温速度)で常温から仮焼温度である850〜920℃ま
で昇温して第1混合粉末31に仮焼処理を施し、第1仮
焼粉末32を形成する(第1仮焼ステップ42)。
【0034】次に、第1仮焼粉末32に、再び秤量した
Na系及び/又はCo系酸化物粉末を添加・混合し、第
2混合粉末33を作製する(第2混合ステップ43)。
この第2混合粉末33に、仮焼時間以外は第1仮焼ステ
ップ42と同じ条件で仮焼処理を施し、第2仮焼粉末3
4を作製する(第2仮焼ステップ44)。この仮焼ステ
ップを第3,…,第n+1まで適宜繰り返し(第n+1
仮焼ステップ45)、結晶組成がNaRCo2y(R=
1.3強、y=4(常温))の最終仮焼粉末35を作製
する。
【0035】ここで、Na系及び/又はCo系酸化物粉
末の添加・混合の手順としては、最終的にNa系及び/
又はCo系酸化物粉末が全量添加されれば、特に限定す
るものではなく、例えば、Na系及びCo系酸化物粉末
全量を混合工程数に等分し、各混合工程毎に等分量を添
加・混合する方法、又は、先ずCo系酸化物粉末全量と
Na系酸化物粉末の等分量を混合した後、順次、残りの
Na系酸化物粉末の等分量を加えていく方法などが挙げ
られる。また、第1仮焼ステップ42は、仮焼時間が1
2〜24時間の仮焼ステップ、第2、…、第n+1仮焼
ステップ44,45は、仮焼時間が6〜24時間×n
(n:自然数)の仮焼ステップとなる。各仮焼ステップ
42,44,45後には、得られた仮焼粉末32,3
4,35を粉砕する粉砕工程が挿入される。
【0036】その後、得られた最終仮焼粉末35に押圧
成形処理を施して押圧成形体36を形成(工程23)し
た後、この押圧成形体36に焼結処理を施し(工程2
4)、本実施の形態に係るNaCo系酸化物焼結体37
が得られる。
【0037】本実施の形態に係るNaCo系酸化物焼結
体の製造方法においても、前実施の形態に係るNaCo
系酸化物焼結体の製造方法と同等の効果が得られること
は言うまでもない。また、本実施の形態に係るNaCo
系酸化物焼結体の製造方法は、混合粉末の混合を複ステ
ップにする分、前実施の形態に係るNaCo系酸化物焼
結体の製造方法と比較して製造工程が多くなるものの、
最終仮焼粉末35の結晶組成におけるR(NaRCo2
y)の値を、より高精度に制御することが可能となる。
【0038】
【実施例】<試験1>原料粉末であるNa系酸化物粉末
(Na2CO3)とCo系酸化物粉末(Co34)を、N
aとCoの混合比(Na:Co)がZ:2(Z=1.1
〜1.4)となるように秤量・混合し、10種類の混合
粉末を作製する。
【0039】次に、各混合粉末を仮焼炉内に配置すると
共に、昇温時間1hrで常温から仮焼温度である86
0、880、又は900℃まで昇温して各混合粉末に仮
焼処理を施し、10種類の仮焼粉末を作製する(試料1
〜10)。この時、仮焼処理は、仮焼時間が12hrの
第1仮焼ステップ、仮焼時間が共に6hrの第2及び第
3仮焼ステップの3ステップからなる。
【0040】各試料におけるNaの混合比、仮焼温度、
仮焼時間、及びNaの組成比を表1に示す。ここで、N
aの混合比は、混合粉末におけるNaとCoの混合比
(Na:Co)をZ:2とした時のZ値、また、Naの
組成比は、仮焼粉末におけるNaとCoの混合比(N
a:Co)をR:2とした時のR値であり、混合比及び
組成比の評価はICP分光分析(Inductively Coupled
Plasma spectrometry;誘導結合高周波プラズマ分光分
析)により行った。
【0041】
【表1】
【0042】表1に示すように、試料1〜10のいずれ
においても、Naの混合比とNaの組成比は略同じ値で
あり、仮焼温度の違いによる差も僅かであった。 <試験2> (試料11)原料粉末であるNa系酸化物粉末(Na2
CO3)とCo系酸化物粉末(Co34)を、NaとC
oの混合比(Na:Co)が1.2:2となるように秤
量すると共に、めのう乳鉢で1hr混合し、混合粉末を
作製する。
【0043】次に、この混合粉末を仮焼炉内に配置する
と共に、昇温時間1hrで常温から仮焼温度である88
0℃まで昇温し、仮焼時間20hrの仮焼処理を施し、
仮焼粉末を作製する。 (試料12)自動乳鉢による混合時間及び仮焼処理の昇
温時間をそれぞれ6hrとする以外は、試料11の製造
条件と同じとし、仮焼粉末を作製する。 (試料13)自動乳鉢による混合時間を6hrとする以
外は、試料11の製造条件と同じとし、仮焼粉末を作製
する。 (試料14)Na系酸化物粉末の原料粉末としてNaO
Hを用いる以外は、試料11の製造条件と同じとし、仮
焼粉末を作製する。 (試料15)Co系酸化物粉末の原料粉末としてCoO
を用いる以外は、試料11の製造条件と同じとし、仮焼
粉末を作製する。 (試料16)Na系酸化物粉末の原料粉末としてNaO
Hを、また、Co系酸化物粉末の原料粉末としてCoO
を用いる以外は、試料11の製造条件と同じとし、仮焼
粉末を作製する。 (試料17)仮焼処理が、仮焼時間が共に20hrの第
1及び第2仮焼ステップの複ステップからなる以外は、
試料16の製造条件と同じとし、仮焼粉末を作製する。 (試料18)NaとCoの混合比(Na:Co)を1.
1:2、仮焼温度を860℃、仮焼時間を12hrとす
る以外は、試料11の製造条件と同じとし、仮焼粉末を
作製する。 (試料19,試料20)原料粉末であるNa系酸化物粉
末(Na2CO3)とCo系酸化物粉末(Co34)を、
NaとCoの混合比(Na:Co)が1.0:2、1.
1:2となるように秤量すると共に、めのう乳鉢で1h
r混合し、各第1混合粉末を作製する。この各第1混合
粉末を仮焼炉内に配置すると共に、昇温時間1hrで常
温から仮焼温度である900℃、800℃まで昇温し、
仮焼時間12hr、24hrの第1仮焼処理を施し、各
第1仮焼粉末を作製する。
【0044】次に、各第1仮焼粉末を粉砕した後、Na
とCoの混合比(Na:Co)が1.05:2、1.
2:2となるようにNa系酸化物粉末(Na2CO3)を
新たに添加すると共に、めのう乳鉢で1hr混合し、各
第2混合粉末を作製する。この各第2混合粉末を仮焼炉
内に配置すると共に、昇温時間1hrで常温から仮焼温
度である900℃、800℃まで昇温し、仮焼時間12
hr、24hrの第2仮焼処理を施し、各第2仮焼粉末
を作製する。
【0045】次に、各第2仮焼粉末を粉砕した後、Na
とCoの混合比(Na:Co)が1.10:2、1.
3:2となるようにNa系酸化物粉末(Na2CO3)を
新たに添加すると共に、めのう乳鉢で1hr混合し、各
第3混合粉末を作製する。この各第3混合粉末を仮焼炉
内に配置すると共に、昇温時間1hrで常温から仮焼温
度である900℃まで昇温し、仮焼時間12hr、24
hrの第3仮焼処理を施し、各最終仮焼粉末を作製す
る。 (試料21)自動乳鉢による混合時間及び各仮焼処理の
昇温時間をそれぞれ6hrとする以外は、試料20の製
造条件と同じとし、仮焼粉末を作製する。 (試料22)NaとCoの混合比(Na:Co)が1.
3:2、自動乳鉢による混合時間が6hr、仮焼処理
が、900℃×12hr、900℃×6hr、900℃
×6hrの第1、第2、及び第3仮焼ステップの3ステ
ップからなる以外は、試料11の製造条件と同じとし、
仮焼粉末を作製する。
【0046】各試料におけるNaの混合比、仮焼温度、
仮焼時間、及びNaの組成比を表2に示す。ここで、N
aの混合比は、混合粉末におけるNaとCoの混合比
(Na:Co)をZ:2とした時のZ値、また、Naの
組成比は、仮焼粉末におけるNaとCoの混合比(N
a:Co)をR:2とした時のR値であり、混合比及び
組成比の評価はICP分光分析により行った。
【0047】
【表2】
【0048】表2に示すように、試料11、試料13〜
20、及び試料22のいずれにおいても、Naの混合比
とNaの組成比は略同じ値であり、原料粉末の違い、混
合条件の違い、及び仮焼温度・時間の違いによる差も僅
かであった。これに対して、試料12及び試料21につ
いては、昇温所要時間が6hrと長いため、混合粉末中
からのNaの蒸発量(又は昇華量)は多くなり、Naの
混合比とNaの組成比の差が大きくなっていた。
【0049】また、試料18、試料11、試料9、及び
試料10について、X線回折を行った。試料18、試料
11の回折パターンを図5、図6に、試料9の回折パタ
ーンを図7に、試料10の回折パターンを図8に示す。
【0050】図7に示すように、試料9の仮焼粉末は、
Naの混合比が1.3と、本発明に係るNaCo系酸化
物焼結体を構成する混合粉末のNaのZ値(Z=1.2
8〜1.35)の規定範囲内であるため、Na系及びC
o系不純物の回折ピークは観察されず、仮焼粉末中にN
a系及びCo系不純物は残留していなかった。
【0051】これに対して、図5、図6に示すように、
試料18及び試料11の仮焼粉末は、Naの混合比が
1.1,1.2と、混合粉末のNaのZ値(Z=1.2
8〜1.35)の規定範囲よりも小さいため、Na不足
によりCo系不純物の回折ピーク(図5,図6中の○印
の部分)が観察され、仮焼粉末中にCo系不純物が残留
していた。また、図8に示すように、試料10の仮焼粉
末は、Naの混合比が1.4と、混合粉末のNaのZ値
(Z=1.28〜1.35)の規定範囲よりも大きいた
め、Na余剰によりNa系不純物の回折ピーク(図8中
の△印の部分)が観察され、仮焼粉末中にNa系不純物
が残留していた。
【0052】次に、得られた各試料1〜22に押圧成形
処理を施して、それぞれ2種類の押圧成形体を形成した
後、各押圧成形体に900〜920℃×12hrの焼結
処理を施し、2種類のNaCo系酸化物焼結体を作製す
る。一方の焼結体は、図9に示すφ10mm×1.5m
mのペレット91であり、他方の焼結体は、図10に示
すように、φ18mm×3mmのペレット101であ
る。ペレット91をX線回折及び熱伝導率の測定に、ま
た、ペレット101から試験片102を切り出してゼー
ベック係数及び比抵抗の測定に用いる。ゼーベック係数
及び比抵抗の測定は、試験片102を、図11に示す測
定装置110にセットし、熱電対111a,111bで
電圧(V)と温度差(ΔT)を測定することにより行
う。
【0053】試料18、試料11〜13、試料9,2
2、及び試料10の焼結体(ペレット91,101)を
用いて、X線回折及び熱伝導率、ゼーベック係数及び比
抵抗の測定を行った。
【0054】先ず、試料11の焼結体(ペレット91)
の回折パターンを図12〜図14に、試料9の焼結体
(ペレット91)の回折パターンを図15に、試料10
の焼結体(ペレット91)の回折パターンを図16、図
17に示す。
【0055】図12〜図14に示すように、ペレット下
面においては、不純物の回折ピークは観察されず、不純
物の残留はなかった(図14参照)。しかし、ペレット
上面およびペレット上研磨面(ペレット上面を0.1m
m削った面)においては(図12及び図13参照)、N
a不足によりCo系不純物の回折ピーク(図12,図1
3中の○印の部分)が観察され、焼結体中にCo系不純
物が残留していた。これは、ペレット上面と下面では焼
結時における焼結温度にムラがあり、下面側から上面側
へ向かってCoの偏析が生じやすくなっているためであ
る。また、Co系不純物の回折ピークの発生は、図6に
示した試料11の回折パターンと比較して非常に多くな
っている。これは、X線回折により、粉末体と、その粉
末体で成形したバルク体の回折を行った場合、粉末体の
方においては、実際に不純物が多量に含まれていても回
折ピークが生じにくい(即ち、バルク体の方が精度良く
回折を行うことができる)ためである。
【0056】また、図16、図17に示すように、ペレ
ット上研磨面においては、不純物の回折ピークは観察さ
れず、不純物の残留はなかった(図16参照)。しか
し、ペレット下面においては(図17参照)、Na余剰
によりNa系不純物の回折ピーク(図17中の△印の部
分)が観察され、焼結体中にNa系不純物が残留してい
た。
【0057】つまり、試料11の焼結体では、試料11
のNaとCoの組成比が1.2:2と、NaCo系酸化
物焼結体の実際のNaとCoの結晶組成比(1.3強:
2)よりも小さいため、Co系不純物が残留しており、
また、試料10の焼結体では、試料10のNaとCoの
組成比が1.4:2と、NaCo系酸化物焼結体の実際
のNaとCoの結晶組成比(1.3強:2)よりも大き
いため、Na系不純物が残留している。
【0058】これに対して、図15に示すように、ペレ
ット上研磨面におけるCo系不純物の回折ピーク(図1
5中の○印の部分)の発生は、図13と比較して少な
く、かつ、強度も弱かった(図15参照)。また、ペレ
ット下面においては、Na不純物の回折ピークは観察さ
れず、不純物の残留はなかった(図示せず)。
【0059】以上より、NaCo系酸化物焼結体の、実
際のNaとCoの結晶組成比が1.3強:2であること
が確認できた。
【0060】次に、各試料の焼結体(ペレット101)
の、ヘリウム中のゼーベック係数を図18に、ヘリウム
中の比抵抗を図19に示す。ここで、図18の、横軸は
温度(℃)を、縦軸はゼーベック係数(V/K)を示し
ており、図19の横軸は温度(℃)を、縦軸は比抵抗
(Ω・m)を示している。
【0061】図18に示すように、各試料の焼結体にお
いて、各温度(100℃,200℃,300℃,400℃,500℃,6
00℃)におけるゼーベック係数に、大きな差はなかっ
た。しかし、図19に示すように、試料9の焼結体(図
19中では■印で図示)及び試料22の焼結体(図19
中では黒菱印で図示)の比抵抗は、その他の試料の焼結
体と比較して、大幅に低かった。焼結体の比抵抗は、焼
結体中に含まれる不純物の量が少ない程、低くなること
から、試料9及び試料22の焼結体中に含まれる不純物
の量は少ないことがわかる。
【0062】次に、各試料の焼結体の熱伝導率(W/m
・K)及び熱電性能の評価を行った。ここで、各試料の
焼結体(熱電変換素子)における熱電性能の評価は、6
00℃の時の無次元性能指数〔ZT(Z:性能指数、
T:絶対温度,Z=S2/λρ,S:ゼーベック係数、
λ:熱伝導率、ρ:比抵抗)〕により行い、ゼーベック
係数及び比抵抗については図18〜図21の値を用い
た。各評価結果を表3に、また、表3におけるNaとC
oの混合比(Na:Co)と、無次元性能指数との関係
を図4に示す。
【0063】
【表3】
【0064】表3に示すように、熱伝導率は、混合粉末
におけるNaとCoの混合比(Na:Co)が大きくな
る程、小さくなっていることがわかる。この熱伝導率
と、前述したゼーベック係数及び比抵抗から求められる
無次元性能指数は、表3及び図4に示すように、混合粉
末におけるNaとCoの混合比(Na:Co)が1.3
前後:2の時に良好な値が得られた。
【0065】以上、本発明の実施の形態は、上述した実
施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のもの
が想定されることは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。 (1) 従来の焼結体と比較して熱電性能が良好なNa
Co系酸化物焼結体を得ることができる。 (2) Na系不純物及びCo系不純物の含有量が少な
いNaCo系酸化物焼結体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るNaCo系酸化物焼結
体の製造方法のフローである。
【図2】第2の実施の形態に係るNaCo系酸化物焼結
体の製造方法のフローである。
【図3】仮焼処理時の温度プロセスを示す図である。
【図4】NaとCoの混合比(Na:Co)と、無次元
性能指数との関係を示す図である。
【図5】実施例における試料18の回折パターンを示す
図である。
【図6】実施例における試料11の回折パターンを示す
図である。
【図7】実施例における試料9の回折パターンを示す図
である。
【図8】実施例における試料10の回折パターンを示す
図である。
【図9】X線回折及び熱伝導率の測定に用いる焼結体の
斜視図である。
【図10】ゼーベック係数及び比抵抗の測定に用いる焼
結体の斜視図である。
【図11】ゼーベック係数及び比抵抗の測定を行う測定
装置の概略図である。
【図12】実施例における試料11の焼結体の、ペレッ
ト上面の回折パターンを示す図である。
【図13】実施例における試料11の焼結体の、ペレッ
ト上研磨面の回折パターンを示す図である。
【図14】実施例における試料11の焼結体の、ペレッ
ト下面の回折パターンを示す図である。
【図15】実施例における試料9の焼結体の、ペレット
上研磨面の回折パターンを示す図である。
【図16】実施例における試料10の焼結体の、ペレッ
ト上研磨面の回折パターンを示す図である。
【図17】実施例における試料10の焼結体の、ペレッ
ト下面の回折パターンを示す図である。
【図18】実施例における試料18、試料11〜13、
試料9,22、及び試料10の焼結体のゼーベック係数
を示す図である。
【図19】実施例における試料18、試料11〜13、
試料9,22、及び試料10の焼結体の比抵抗を示す図
である。
【符号の説明】
11 混合粉末 12 仮焼粉末 15 第1仮焼ステップ(複ステップ) 16 第2仮焼ステップ(複ステップ) 31 第1混合粉末(混合粉末) 32 第1仮焼粉末 33 第2混合粉末(混合粉末) 35 最終仮焼粉末 42 第1仮焼ステップ(第1仮焼処理)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料粉末であるNa系酸化物粉末とCo
    系酸化物粉末を混合し、その混合粉末に仮焼処理及び焼
    結処理を施してなるNaCo系酸化物焼結体において、
    上記混合粉末に仮焼処理を施してなる結晶組成がNaR
    Co2y(R=1.3強、y=4(常温))の仮焼粉末
    に、焼結処理を施してなることを特徴とするNaCo系
    酸化物焼結体。
  2. 【請求項2】 原料粉末であるNa系酸化物粉末とCo
    系酸化物粉末を混合し、その混合粉末に仮焼処理及び焼
    結処理を施してなるNaCo系酸化物焼結体の製造方法
    において、上記Na系酸化物粉末とCo系酸化物粉末
    を、NaとCoの混合比(Na:Co)が1.28〜
    1.35:2となるように混合した後、その混合粉末
    を、仮焼炉内で、短時間で常温から仮焼温度まで昇温し
    て混合粉末に仮焼処理を施して結晶組成がNaRCo2
    y(R=1.3強、y=4(常温))の仮焼粉末を形成
    し、得られた仮焼粉末に焼結処理を施すことを特徴とす
    るNaCo系酸化物焼結体の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記仮焼処理を、複ステップに分けて行
    う請求項2記載のNaCo系酸化物焼結体の製造方法。
  4. 【請求項4】 原料粉末であるNa系酸化物粉末とCo
    系酸化物粉末を混合し、その混合粉末に仮焼処理及び焼
    結処理を施してなるNaCo系酸化物焼結体の製造方法
    において、上記Na系酸化物粉末とCo系酸化物粉末
    を、NaとCoの混合比(Na:Co)が1.28未
    満:2となるように混合した後、その混合粉末を、仮焼
    炉内で、短時間で常温から仮焼温度まで昇温して混合粉
    末に第1仮焼処理を施し、その後、第1仮焼粉末に、再
    びNa系及び/又はCo系酸化物粉末を添加すると共
    に、その混合粉末に仮焼処理を施すという工程を適宜繰
    り返して結晶組成がNaRCo2y(R=1.3強、y
    =4(常温))の最終仮焼粉末を形成し、得られた最終
    仮焼粉末に焼結処理を施すことを特徴とするNaCo系
    酸化物焼結体の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記混合粉末を、仮焼炉内で、昇温所用
    時間3時間未満、好ましくは1.5時間未満で、常温か
    ら仮焼温度である850〜920℃まで昇温して混合粉
    末に仮焼処理を施す請求項2から4いずれかに記載のN
    aCo系酸化物焼結体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006339378A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Ricoh Co Ltd 酸化物熱電変換材料の製造方法および熱電変換装置
KR101091637B1 (ko) 2010-06-29 2011-12-08 세종대학교산학협력단 NaCo₂O₄-계 열전재료 및 용액연소법을 이용한 그의 제조 방법

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