JP2003047342A - 緑化用ユニットプランタ - Google Patents

緑化用ユニットプランタ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隣接する緑化用ユニットプランタと連結する
ための部品数が少なく、連結作業及び製造作業が容易な
緑化用ユニットプランタを提供することである。 【解決手段】 四角形状の底面12と、該底面12の各
辺12Aに立設された4組の側壁14と、を備えた緑化
用ユニットプランタ10において、前記各側壁14に
は、上方に開いた切欠き部22が少なくとも1以上形成
されており、該切欠き部22は、隣接する緑化用ユニッ
トプランタ10の切欠き部と整合する位置に設けられ、
前記切欠き部22に沿った形状の一つの連結部材26を
前記切欠き部22と隣接する緑化用ユニットプランタ1
0の切欠き部22に嵌め込むことによって、前記隣接す
る緑化用ユニットプランタ10と連結することができる
ことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば屋上やベラ
ンダなどの緑化に適する植物を栽培するための緑化用ユ
ニットプランタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、屋上やベランダなどの緑化を
行うために、緑化用ユニットプランタが利用されてい
る。緑化用ユニットプランタ40A、40Bは、図9及
び10に示すように、通常、正方形状の底面42を有す
る箱状に形成されており、屋上などに複数の緑化用ユニ
ットプランタを隣接させて並べることにより使用されて
いる。そして、緑化用ユニットプランタ40Aは、ボル
トとナットの締結具44などによって隣接する緑化用ユ
ニットプランタ40Bと連結するよう構成されている。
また、従来の緑化用ユニットプランタ40Aには、その
収容空間と隣接する緑化用ユニットプランタ40Bの収
容空間を連通させる連通孔46を備えているものがあ
り、この連通孔46によって、緑化用ユニットプランタ
の収容空間に収容された土壌などの水分、栄養分などが
散布された際に、水分などが横方向にも拡散する。した
がって、隣接する緑化用ユニットプランタ40A、40
B間で水分等の撒きムラが生じたとしても、この連通孔
46を介して水分等を略均一にさせることができる。
【0003】さらに、従来の緑化用ユニットプランタ4
0A、40Bは、運搬性を向上させるため、軽量な材
料、例えば合成樹脂などで形成されているものがある
が、合成樹脂などで形成されているものは、剛性が十分
でないため、緑化用ユニットプランタ40A、40Bの
側壁48の内側の縦方向全域に亘ってリブ50を設ける
ことによって剛性を向上させているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
緑化用ユニットプランタ40A、40Bは、ボルトとナ
ットなどの連結具44によって隣接する緑化用ユニット
プランタと連結しているので、部品数が多くなり、また
連結作業もボルトを締めるなど煩雑である。また、この
ような緑化用ユニットプランタは、製造過程において連
通孔46やボルト穴52などを開ける必要があるため、
製造作業も煩雑である。
【0005】また、従来のように剛性を向上させるため
にリブ50を縦方向全域に亘って設けると側壁48の可
撓性が失われて、隣接する緑化用ユニットプランタ40
Bと密に連結することができず、隙間が空いてしまい美
観が損なわれるという問題がある。
【0006】そこで、本発明は、隣接する緑化用ユニッ
トプランタと連結するための部品数が少なく、連結作業
及び製造作業が容易な緑化用ユニットプランタを提供す
ることを第1の目的とする。
【0007】また、本発明は、隣接する緑化用ユニット
と密に連結させることができる緑化用ユニットプランタ
を提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明は、多角形状の底面と、該底面の各辺に
立設された側壁と、を備えた緑化用ユニットプランタに
おいて、前記各側壁には、上方に開いた切欠き部が少な
くとも1以上形成されており、該切欠き部は、隣接する
緑化用ユニットプランタの切欠き部と整合する位置に形
成され、前記切欠き部に沿った形状の一つの連結部材を
前記切欠き部と隣接する緑化用ユニットプランタの切欠
き部に嵌め込むことによって、前記隣接する緑化用ユニ
ットプランタと連結することができることを特徴とする
ものである。
【0009】以上のように本発明に係る緑化用ユニット
プランタによれば、各側壁に形成された切欠き部に沿っ
た形状の連結部材を切欠き部と隣接する緑化用ユニット
プランタの切欠き部に嵌め込むことによって、隣接する
緑化用ユニットプランタと連結させるよう構成され、前
記切欠き部は、上方に開いているので、互いに隣接する
切欠き部の上方から連結部材を嵌め込むだけで互いに隣
接する緑化用ユニットプランタを連結することができ
る。
【0010】また、ジョイント部は、切欠き部に沿って
形成されているので、隣接する緑化用ユニットプランタ
の切欠き部に整合された切欠き部を塞ぐことはなく、こ
の切欠き部を水などの横方向の拡散のための連通孔とし
て機能させることができる。このように、上方に開いた
切欠き部が、隣接する緑化用ユニットプランタとの連結
及び水分等の連通孔として機能させることができるの
で、従来の緑化用ユニットプランタのように各側壁に連
通孔やボルト穴を設ける必要はなく、そのため、型など
による一体成型により容易に製造することができる。し
たがって、本発明に係る緑化用ユニットプランタは、合
成樹脂などによって構成されていることが好ましい。
【0011】また、上記第2の目的を達成するため、本
発明は、多角形状の底面と、該底面の各辺に立設された
側壁と、を備えた緑化用ユニットプランタにおいて、前
記各側壁は、可撓性材料から構成されており、前記底面
から前記各側壁の内側には、リブが設けられており、該
リブの高さと前記側壁の高さの比は、0.3〜0.8:
1であることを特徴とするものである。
【0012】以上のように本発明に係る緑化用ユニット
プランタによれば、各側壁の内側に設けられたリブは、
側壁の高さよりも低いので、側壁上部の可撓性を確保す
ることができ、緑化用ユニットプランタの収容部に土壌
を入れた際に、側壁上部が外側に若干撓むので隣接する
緑化用ユニットプランタと密に連結させることができ
る。
【0013】また、本発明に係る緑化用ユニットプラン
タにおいて、前記底面には、下方に突出する少なくとも
1以上の脚部が設けられており、前記リブの前記底面に
沿った内側に延びる幅が、前記脚部と前記底面の辺との
前記底面に沿った長さよりも短くなるよう形成されてい
ることが好ましい。このように、脚部を設けることによ
り、互いに隣接する緑化用ユニットプランタを連結させ
た際に、各脚部の間に空間を形成することができ、この
空間を排水空間として機能させることができ、また、前
記リブの前記底面に沿った内側に延びる幅は、前記脚部
と前記底面の辺との前記底面に沿った長さよりも短く形
成されているので、本発明に係る緑化用ユニットプラン
タを重ねた際に脚部がリブに当ることはなく、積み重ね
た際に嵩下げを実現することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る緑化用ユニッ
トプランタの実施例について図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る緑化用ユニットプランタの平面
図であり、図2は、図1のII−II線に沿った断面図
である。
【0015】本実施例に係る緑化用ユニットプランタ1
0は、正方形状の底面12と、底面12の各辺12Aに
立脚する4組の側壁14と、から構成されており、これ
ら底面12と各側壁14によって囲まれた空間により土
壌などを収容する収容部16が形成される。また、緑化
用ユニットプランタ10は、可撓性を有する合成樹脂、
例えばポリプロピレンを型などに充填して一体成型によ
って形成される。
【0016】底面12には、下方に突出する脚部18が
縦3×横3、計9個設けられている。これら脚部18
は、平面正方形状に形成されており、収容部16に向か
って開口された空間20を有している。また、これら脚
部18の側面18Aから底面12に亘って、脚部18の
側面18Aに対して垂直方向に延びる切欠き溝18Bが
複数形成されている。これら切欠き溝18Bは、平面方
向及び側面18Aの上方1/3の位置から脚部18間の
底面12の間約2/5の位置に亘り設けられ、排水孔と
して機能する。また、切欠き18Bは、側面18Aの上
方約1/3の位置から脚部18と側壁14の間に位置す
る底面12の間約2/5の位置に亘り設けられており、
同様に排水孔として機能する。
【0017】各側壁14は、図2に示すように底面12
の各辺12Aに若干外側に傾いた状態で立脚して設けら
れている。各側壁14には、上方に開いたU字状の切欠
き部22が2組ずつ形成されており、各側壁の一端14
Aと切欠き部22の中心の長さと、他端14Bと切欠き
部22の中心間の長さが等しくなるよう切欠き部22が
形成されている。したがって、本実施例に係る緑化用ユ
ニットプランタ10を互いに隣接された場合、各緑化用
ユニットプランタ10の切欠き部22を整合させること
ができる。
【0018】底面12から各側壁14の内側には、リブ
24が3つずつ設けられている。これらリブ24は、図
3に示すように、その高さが側壁14の高さの3分の2
になり、その内側に延びる底面12に沿った幅Sが、脚
部18と底面12の辺12Aとの底面12に沿った長さ
Tよりも短くなるように形成されている。
【0019】本実施例に係る緑化用ユニットプランタ1
0は、切欠き部22に沿った形状の連結部材26を切欠
き部22と隣接する緑化用ユニットプランタ10の切欠
き部22に上方から嵌め込むことによって、隣接する緑
化用ユニットプランタ10と連結される。すなわち、連
結部材26は、図4及び5に示すように、切欠き部22
の形状に沿ったU字状に形成されており、U字の外周全
域に亘って、溝26Aが形成されている。この溝26A
は、側壁14と同程度の傾きを有するので、この溝26
Aに2枚の側壁14を重ねた状態で嵌め合わせることが
でき、この連結部材26を上方から切欠き部22に嵌め
込むことによって互いに隣接する緑化用ユニットプラン
タ10を連結することができる。
【0020】図6に示すように本実施例に係る緑化用ユ
ニットプランタ10を連結すると、隣接する緑化用ユニ
ットプランタ10の各脚部の間に空間Xを形成すること
ができる。この空間X及びユニットプランタ10の脚部
18間にある空間Zは、切り溝18を介してユニットプ
ランタ10の収容部16に連通するので、これらの空間
X及びZは排水空間として機能させることができる。ま
た、図7に示すように、U字状の連結部材26を切欠き
部22に嵌め込むことによって、互いに隣接する緑化用
ユニットプランタを連結することができるので、切欠き
部22の空間Yを塞ぐことはなく、収容部16に入れら
れた土壌に散布された水の連通孔としてこの切欠き部2
2を機能させることができる。
【0021】本実施例に係る緑化用ユニットプランタ1
0は、互いに隣接するものを連結部材26によって連結
した後、脚部18の空間20には、保水材が充填され、
その上の収容部に土壌が充填される。収容部16に土壌
が充填されると、壁面の上部には、リブが形成されてい
ないために撓ますことができ、隣接する緑化用ユニット
プランタ10の側壁14を互いに蜜に連結させることが
できる。
【0022】また、図3に示すようにリブ24の底面1
2に沿った内側に延びる幅Sが、脚部18と底面12の
辺12Aとの底面12に沿った長さTよりも短くなるよ
うに形成されているので、図8に示すように、本実施例
に係る緑化用ユニットプランタ10を重ねた場合に脚部
18がリブ24に当ることはなく、積み重ねた際の嵩下
げを実現することができる。
【0023】本実施例においては、底面が正方形状の緑
化用ユニットプランタについて説明したが、底面の形状
は、これに限定されず、例えば直角二等辺三角形状、3
0°、60°、90°を有する三角形状、正三角形状、
長方形状、正多角形状などでも良い。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る緑化用ユニ
ットプランタによれば、各側壁に形成された切欠き部に
沿った形状の連結部材を切欠き部と隣接する緑化用ユニ
ットプランタの切欠き部に嵌め込むことによって、隣接
する緑化用ユニットプランタと連結させるよう構成さ
れ、前記切欠き部は、上方に開いているので、互いに隣
接する切欠き部の上方から連結部材を嵌め込むだけで互
いに隣接する緑化用ユニットプランタを連結することが
でき、また、ジョイント部は、切欠き部に沿って形成さ
れているので、隣接する緑化用ユニットプランタの切欠
き部に整合された切欠き部を塞ぐことはなく、この切欠
き部を水などの横方向の拡散のための連通孔として機能
させることができる。このように、上方に開いた切欠き
部が、隣接する緑化用ユニットプランタとの連結及び水
分等の連通孔として機能させることができるので、従来
の緑化用ユニットプランタのように各側壁に連通孔やボ
ルト穴を設ける必要はなく、そのため、型などによる一
体成型により容易に製造することができる。
【0025】さらに、本発明に係る緑化用ユニットプラ
ンタによれば、各側壁の内側に設けられたリブは、側壁
の高さよりも低いので、側壁上部の可撓性を確保するこ
とができ、緑化用ユニットプランタの収容部に土壌を入
れた際に、側壁上部が外側に若干撓むので隣接する緑化
用ユニットプランタと密に連結させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緑化用ユニットプランタの実施例
の平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【図4】本実施例に係る緑化用ユニットプランタを連結
する連結具の正面図である。
【図5】本実施例に係る緑化用ユニットプランタを連結
する連結具の側面図である。
【図6】本実施例に係る緑化用ユニットプランタを連結
した状態の正面図である。
【図7】本実施例に係る緑化用ユニットプランタを連結
した状態の斜視図である。
【図8】本実施例に係る緑化用ユニットプランタを積み
重ねた状態の正面断面図である。
【図9】従来の緑化用ユニットプランタを連結した状態
の平面図である。
【図10】図9のX−X線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 緑化用ユニットプランタ 12 底面 14 側壁 22 切欠き部 26 連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 裕喜 愛知県名古屋市中区栄1丁目10番34号 大 島造園土木株式会社内 (72)発明者 牧 隆 神奈川県藤沢市善行6丁目4番23号 Fターム(参考) 2B027 NB01 NC02 NC40 NC51 ND01 NE01 NE09 QA04 QB06 QC48 QC50 VA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形状の底面と、該底面の各辺に立設
    された側壁と、を備えた緑化用ユニットプランタにおい
    て、 前記各側壁には、上方に開いた切欠き部が少なくとも1
    以上形成されており、該切欠き部は、隣接する緑化用ユ
    ニットプランタの切欠き部と整合する位置に形成され、
    前記切欠き部に沿った形状の一つの連結部材を前記切欠
    き部と隣接する緑化用ユニットプランタの切欠き部に嵌
    め込むことによって、前記隣接する緑化用ユニットプラ
    ンタと連結することができることを特徴とする緑化用ユ
    ニットプランタ。
  2. 【請求項2】 多角形状の底面と、該底面の各辺に立設
    された側壁と、を備えた緑化用ユニットプランタにおい
    て、 少なくとも前記各側壁は、可撓性材料から構成されてお
    り、前記底面から前記各側壁の内側には、リブが設けら
    れており、該リブの高さと前記側壁の高さの比は、0.
    3〜0.8:1であることを特徴とする緑化用ユニット
    プランタ。
  3. 【請求項3】 前記底面には、下方に突出する少なく
    とも1以上の脚部が設けられており、前記リブの内側に
    延びる幅が、前記脚部と前記底面の辺との前記底面に沿
    った長さよりも短くなるよう形成されていることを特徴
    とする請求項2記載の緑化用ユニットプランタ。
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