JP2003045464A - 燃料電池及びその発電方法 - Google Patents
燃料電池及びその発電方法Info
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Abstract
る燃料電池及びその発電方法を提供する。 【解決手段】反応容器1内に、一対のセル固定板5、1
3を用いて複数の有底筒状の燃料電池セル2の開口端部
と底部を固定し、該燃料電池セル2が開口する燃焼室B
と、燃料電池セル2の側面部が位置する反応室Cと、燃
料ガスが供給される燃料ガス室Dとを形成するととも
に、酸素含有ガスを燃料電池セル2内にそれぞれ供給
し、かつ、燃料ガスを燃料ガス室Dを介して反応室C内
の燃料電池セル2間に供給して反応させ、発電する燃料
電池であって、燃料ガス室D内に、該燃料ガス室D内を
燃焼させるための着火源23が設けられている。
Description
発電方法に関し、特に、反応容器内で燃焼させ燃料電池
セルを直接暖め起動させる燃料電池及びその発電方法に
関する。
池は、図2に示すように、反応容器51内に、空気室仕
切板61、セル固定板55、63を用いて空気室A、燃
焼室B、反応室C、燃料ガス室Dが形成されている。反
応容器51内に収容された複数の有底筒状の固体電解質
型燃料電池セル52は、セル固定板63に形成されたセ
ル挿入孔に挿入固定されており、また、その内部には空
気室仕切板61に固定された空気導入管59の一端が挿
入されている。
焼室Bに導入するための燃料ガス噴出孔が形成されてお
り、セル固定板55には、水素(燃料ガス)を反応室C
内に供給するための供給孔が形成されている。
なる燃料ガスを導入する燃料ガス導入口53、空気(酸
素含有ガス)を導入する空気導入口57、燃焼室B内で
燃焼したガスを排出するための排気口67が形成されて
いる。
気を固体電解質型燃料電池セル52内にそれぞれ供給
し、かつ、燃料ガス室Dからの燃料ガスを複数の固体電
解質型燃料電池セル52間に供給し、反応室Cにて反応
させ、余剰の空気と燃料ガスを燃焼室Bにて燃焼させ、
燃焼したガスが排気口67から外部に排出される。
有効に開始するためには、燃料電池セル52を例えば1
000℃程度まで加熱する必要があるが、従来、空気を
外部で温め、その空気を空気導入口57、空気導入管5
9を介してセル52内に供給し、これによりセル52が
発電可能な温度までセル52を温める。その後、反応室
Cにて反応発電させ、反応室Cにて反応しきれなかった
余剰の燃料ガスを燃焼室B内に導入し、この燃料ガスと
空気を用いて燃焼室Bで燃焼させ、燃焼室B中の空気導
入管59を暖め、その空気導入管59中の空気を加熱す
ることと、上記した燃焼室Bの燃焼により、その後は外
部から熱を供給することなしに、約1000℃の動作温
度を保ち、電力を発生できる。
燃料電池では、立上げの際、空気を温める装置が必要で
あり、起動時には必要だが発電開始後は不要になるとい
う問題と、空気を温めその空気によってセル52を暖め
るという工程を経るため、熱交換のロスが大きく、立上
げまでの時間が長くなるという問題があった。
を大幅に短縮できる燃料電池及びその発電方法を提供す
ることを目的とする。
応容器内に、一対のセル固定板を用いて複数の有底筒状
の燃料電池セルの開口端部と底部を固定し、該燃料電池
セルが開口する燃焼室と、前記燃料電池セルの側面部が
位置する反応室と、燃料ガスが供給される燃料ガス室と
を形成するとともに、酸素含有ガスを前記燃料電池セル
内にそれぞれ供給し、かつ、燃料ガスを前記燃料ガス室
を介して前記反応室内の前記燃料電池セル間に供給して
反応させ、発電する燃料電池であって、前記燃料ガス室
内に、該燃料ガス室内のガスを燃焼させるための着火源
が設けられていることを特徴とする。
給される酸素含有ガス及び燃料ガスの混合ガスを、着火
源にて着火し、燃焼できるため、燃料電池セルを、その
下方から直接ヒートアップでき、発電までの立ち上げ時
間を大幅に短縮できるとともに、熱交換に対するエネル
ギーロスも小さく、立上げまでに要するエネルギーも小
さくすることができ、さらに従来のように立上げ時のみ
必要な空気を予備加熱する装置等を不要とできる。
るセル固定板には、反応室内に供給される燃料ガスの余
剰分が、燃焼室内に噴出するための燃料ガス噴出孔が形
成されており、前記燃焼室内に、前記燃焼室内に噴出し
た燃料ガスと前記燃焼室内の酸素含有ガスの混合ガスを
燃焼させるための着火源が設けられていることが望まし
い。
熱のみならず、燃料電池セルの上方に熱源があるために
セル全体をほぼ均一に加熱することができ、熱衝撃によ
るセル破損を抑制できるとともに、さらにセルの加熱を
促進できる。
サが設けられていることが望ましい。これにより、反応
室内のセル温度を管理することができ、セル温度に対し
て燃料ガス室や燃焼室内での燃焼を制御することができ
る。
内に供給される燃料ガスと酸素含有ガスの混合比を制御
する混合比制御装置を有することが望ましい。例えば、
加熱する際には、混合比制御装置により燃料ガスと酸素
含有ガスを燃料ガス室内に供給して燃焼させ、所定温度
に達した後は、酸素含有ガスの供給を停止し、燃料ガス
のみを供給し、発電を開始することができる。
多くして、燃料ガス室内を燃焼させるとともに、燃料ガ
ス室内で燃焼に用いられなかった燃料ガスを反応室内に
導入し、反応室内にて反応させて発電し、燃料電池セル
の加熱と発電を同時に行うこともできる。
ことが望ましい。このように小径のセルの場合には、燃
料電池セルの下方から直接かつ急激に加熱しても、高い
強度を有しているため、本発明の燃料電池に特に望まし
い。
内に、一対のセル固定板を用いて複数の有底筒状の燃料
電池セルの開口端部と底部を固定し、該燃料電池セルが
開口する燃焼室と、前記燃料電池セルの側面部が位置す
る反応室と、燃料ガスが供給される燃料ガス室とが形成
された燃料電池を所定温度まで加熱した後、発電する燃
料電池の発電方法であって、前記燃料ガス室内に燃料ガ
スとともに酸素含有ガスを供給して燃焼させ、前記燃料
電池セルを一定温度まで加熱した後、前記酸素含有ガス
の燃料ガス室内への供給を停止し、発電する方法であ
る。
るとともに、燃料ガス室で燃焼しきれなかった燃料ガス
が、反応室を介して燃焼室内に供給され、該燃焼室内で
燃焼し、燃料電池セルの開口端部が加熱されることが望
ましい。
ル中の電流によって生じるジュール熱と未反応の燃料ガ
スの燃焼によって制御を行なっていた。しかしながら、
電流や未反応の燃料ガスは外部負荷(電流使用量)の変
動に対しても制御しなくてはならず、燃料電池内の温度
制御は非常に困難であり、燃料電池内部に温度ばらつき
が生じ、性能が低下するという問題があったが、本発明
の燃料電池では、外部負荷変動に対しても下方部での燃
焼に用いるガスに対して負荷変動分を考慮すればよく、
燃料電池内の温度制御を独立して行うことができ、制御
が容易となる。
ない場合には発電する必要がないため、燃焼室内の燃焼
による温度保持能力が低下し、燃料電池の温度が低下す
るが、本発明では、燃料電池内の温度が低下した場合に
燃料電池セルを加熱することができ、温度制御を容易に
行うことができる。
ように、反応容器1内に、有底筒状の固体電解質型燃料
電池セル2を複数収容して構成されており、この反応容
器1には、発電時に、例えば水素からなる燃料ガスを導
入する燃料ガス導入口3、燃料電池セル2の底部を固定
するためのセル固定板5、空気等の酸素含有ガスを導入
する酸素含有ガス導入口7、セル2内に酸素含有ガスを
導入する導入管9、この導入管9を固定する仕切板1
1、セル2の開口端部を固定するセル固定板13とを具
備して構成されている。
5、セル固定板13により、酸素含有ガス室A、燃焼室
B、反応室C、燃料ガス室Dが形成されている。
分散するための分散孔(図示せず)が形成されている。
仕切板11とセル2の開口端部を固定するセル固定板1
3との間は、例えば酸素含有ガスとしての空気と燃料ガ
スとしての水素が燃焼する燃焼室Bとされ、セル固定板
13には、セル2間を通過した余剰の燃料ガスを燃焼室
B内に導入する燃料ガス噴出孔(図示せず)が形成さ
れ、燃焼室B内で燃焼したガスは、排気口17を介して
外部に排出される。
管挿入孔に挿入されており、その下端部はセル2内に挿
入されている。
挿入孔に挿入され、その底部がセル固定板5に支持固定
されている。
室D及び燃焼室B内に、燃料ガス室D及び燃焼室B内に
供給された空気と水素の混合ガスを燃焼させるための着
火源23がそれぞれ設けられている。着火源23として
は、放電により着火する装置や電流による熱源で着火す
る装置がある。
焼室B内に配置された燃焼感知機24が接続されてお
り、この燃焼感知機24は、燃料ガス室D及び燃焼室B
内の燃焼を感知する。この燃焼感知機24は、反応容器
1の外部に設けられた着火制御装置25に接続され、燃
焼感知機24からの信号を受け取り、着火源23を作動
させるように構成されている。燃焼感知機24として
は、例えば、熱電対のような温度そのものをモニターす
るもの、光学系の温度モニター、あるいは、形状記憶合
金のように温度によってスイッチの動作を行うものがあ
る。
Dにおける燃焼を制御するため、燃料ガスと酸素含有ガ
スの混合比を制御する混合比制御装置26が設けられて
いる。この混合比制御装置26は、バーナーのようなノ
ズルが複数備えられていてもよいし、ガスコンロのよう
に燃料ガスの噴出口が多数あるものであってもよい。燃
料ガス室D内に供給される燃料ガスと酸素含有ガスの割
合は、化学両論比よりも燃料ガスが多くなっていること
が望ましい。これにより、反応室C内での燃焼を抑制す
ることができ、セル2の燃料極やNiフェルトの酸化を
抑制することができ、発電時の耐久性を向上できる。
ンサ27が設けられており、この温度センサ27は混合
比制御装置26に接続され、反応室C内の温度により燃
料ガスおよび酸素含有ガスの混合比率を直接制御できる
ようになっている。これにより、例えば、発電中に反応
室C内の温度が低下した場合などにおいても燃料ガス室
内を燃焼させ、セル2の温度を均一に保つことができ
る。
説明する。まず、燃焼感知機24からの信号により、燃
焼室B及び燃料ガス室D内が燃焼していないことが感知
され、この信号が混合比制御装置26、着火制御装置2
5に伝達され、燃料ガス室D内に燃料ガスとともに酸素
含有ガスが導入され、着火制御装置25により着火源2
3が作動し、燃焼室B及び燃料ガス室Dが燃焼する。
尚、燃料ガス室D内に導入される燃料ガス、酸素含有ガ
スは、完全燃焼しないように酸素含有ガスが少な目に導
入されるため、燃料ガスが不完全燃焼となり、この燃料
ガスが反応室C内を介して燃焼室B内に供給され、導入
管9を介して導入された酸素含有ガスと混合しているた
め、着火源23の作動により燃焼室Bが燃焼することに
なる。
まで上がると、温度センサ27がこれを感知し、この信
号が混合比制御装置26に伝達され、混合比制御装置2
6により酸素含有ガスの燃料ガス室D内への供給が停止
され、燃料ガスのみ供給し、発電が開始される。
室D内を燃焼させ、セル2を加熱しながら、燃料ガスを
反応室C内に導入し、この反応室Cで発電することもで
きる。この場合、ある程度、セル2の温度を上げた後
に、例えば600度以上に上げた後に、上記のように、
発電とセル2の加熱を行うことが望ましい。
下した場合においても燃料ガス室Dを燃焼させ、セル2
を加熱することもできる。
源が反応容器1内のセル2の下方にあり、セル2を直接
暖めることができるため、動作温度まで急激に温度を上
げることができ、機動性を向上できる。
熱源を持つことになり、燃焼室B内の燃焼によりセル2
の開口端部近傍を直接加熱できるとともに、導入管9内
の酸素含有ガスを加熱し、セル2の内部から加熱するこ
とができ、セル2の温度が加熱段階において均一にな
り、セル2の破損を抑制できるとともに、セル2を迅速
に加熱することができ、早期な立ち上がりを実現でき
る。
め、セル2は熱衝撃に強いことが望ましく、特に直径が
10mm以下のセル2を用いることが望ましい。また、
セル2は、発電に寄与しうる、即ち固体電解質の両側に
電極が形成された部分の有効長さが30cm以下である
ことが望ましい。このような短いセル2において上下か
ら加熱することにより、セル2を均一に加熱することが
できる。
い方が温度が高い傾向があったが、本発明の燃料電池で
は燃料ガス室D及び燃焼室Bの両方に熱源を持つことに
なり、これにより、均一な発電ができ、発電効率を上げ
ることが可能となる。
出し(発電)の時間が1時間以内で行うことができる。
これにより、起動により消費される発電に寄与しない無
駄なエネルギーを抑制でき、総合的に効率のよいものと
なる。
この信号により着火源23の作動を制御したが、温度セ
ンサ27の信号により着火源23の作動を直接制御して
も良い。
室Bの両方に熱源を有する場合について説明したが、本
発明では、燃料ガス室Dのみに熱源を有する場合であっ
ても、従来よりもセル2を迅速に加熱することができ
る。
供給される酸素含有ガス及び燃料ガスの混合ガスを、着
火源にて着火し、燃焼できるため、燃料電池セルを、そ
の下方から直接ヒートアップでき、発電までの立ち上げ
時間を大幅に短縮できるとともに、熱交換に対するエネ
ルギーロスも小さく、立上げまでに要するエネルギーも
小さくすることができ、さらに従来のように立上げ時の
み必要な空気を予備加熱する装置等を不要とできる。
Claims (7)
- 【請求項1】反応容器内に、一対のセル固定板を用いて
複数の有底筒状の燃料電池セルの開口端部と底部を固定
し、該燃料電池セルが開口する燃焼室と、前記燃料電池
セルの側面部が位置する反応室と、燃料ガスが供給され
る燃料ガス室とを形成するとともに、酸素含有ガスを前
記燃料電池セル内にそれぞれ供給し、かつ、燃料ガスを
前記燃料ガス室を介して前記反応室内の前記燃料電池セ
ル間に供給して反応させ、発電する燃料電池であって、
前記燃料ガス室内に、該燃料ガス室内のガスを燃焼させ
るための着火源が設けられていることを特徴とする燃料
電池。 - 【請求項2】燃焼室と反応室を区切るセル固定板には、
反応室内に供給される燃料ガスの余剰分が、前記燃焼室
内に噴出するための燃料ガス噴出孔が形成されており、
前記燃焼室内に、前記燃焼室内に噴出した燃料ガスと前
記燃焼室内の酸素含有ガスとの混合ガスを燃焼させるた
めの着火源が設けられていることを特徴とする請求項1
記載の燃料電池。 - 【請求項3】反応室には温度センサが設けられているこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の燃料電池。 - 【請求項4】燃料ガス室内に供給される燃料ガスと酸素
含有ガスの混合比を制御する混合比制御装置を有するこ
とを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の
燃料電池。 - 【請求項5】燃料電池セルの外径が10mm以下である
ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれかに記載
の燃料電池。 - 【請求項6】反応容器内に、一対のセル固定板を用いて
複数の有底筒状の燃料電池セルの開口端部と底部を固定
し、該燃料電池セルが開口する燃焼室と、前記燃料電池
セルの側面部が位置する反応室と、燃料ガスが供給され
る燃料ガス室とが形成された燃料電池を所定温度まで加
熱した後、発電する燃料電池の発電方法であって、前記
燃料ガス室内に燃料ガスとともに酸素含有ガスを供給し
て燃焼させ、前記燃料電池セルを一定温度まで加熱した
後、前記酸素含有ガスの燃料ガス室内への供給を停止
し、発電することを特徴とする燃料電池の発電方法。 - 【請求項7】燃料電池セル内に酸素含有ガスが供給され
るとともに、燃料ガス室で燃焼しきれなかった燃料ガス
を、反応室を介して燃焼室内に供給し、該燃焼室内で燃
焼させ、燃料電池セルの開口端部を加熱することを特徴
とする請求項6記載の燃料電池の発電方法。
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JP2001226634A JP4991059B2 (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | 燃料電池及びその発電方法 |
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JP4991059B2 (ja) | 2012-08-01 |
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