JP2003044688A - 情報配信システム及び情報配信方法 - Google Patents

情報配信システム及び情報配信方法

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JP2003044688A
JP2003044688A JP2001228332A JP2001228332A JP2003044688A JP 2003044688 A JP2003044688 A JP 2003044688A JP 2001228332 A JP2001228332 A JP 2001228332A JP 2001228332 A JP2001228332 A JP 2001228332A JP 2003044688 A JP2003044688 A JP 2003044688A
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Application number
JP2001228332A
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English (en)
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Yasuyuki Furukawa
泰之 古川
Masakazu Fujimoto
正和 藤本
Yuichi Ueno
裕一 上野
Kazuki Hirata
和貴 平田
Mikinaga Sodeyoshi
幹永 袖吉
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クイズ形式のコンテンツ配信をベースとして
ビジネスを成立させる。 【解決手段】 インターネットを通じて、ユーザが自由
にコンテンツ提供者並びに参加者の双方になり得る参加
型のクイズ・システムを提供する。コンテンツ提供者
は、クイズ形式のコンテンツを作成し、他のユーザに即
時公開することができる。各コンテンツの価値(利用
料)は一定ではなく、相場により常に変動する。相場
は、正答率や人気率(アクセス件数)から定まり、コン
テンツ作成者に配当(利益)がフィードバックされる。
また、解答者は、相場に応じて好みの問題を選べ、正解
したときには相場に応じた適当なフィードバックが得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットな
どのネットワーク上で情報コンテンツを配信サービスす
る情報配信システム及び情報配信方法に係り、特に、ク
ロスワード・パズルなどのクイズ形式のコンテンツを配
信する情報配信システム及び情報配信方法に関する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、クイズ形式のコ
ンテンツ配信をベースとしてビジネスを成立させる情報
配信システム及び情報配信方法に係り、特に、クイズ形
式コンテンツ提供者やクイズの正答者にフィードバック
を与えてユーザのモチベーションを向上させる情報配信
システム及び情報配信方法に関する。
【0003】
【従来の技術】昨今、情報処理や情報通信などの技術の
飛躍的な進歩とも相俟って、コンピュータ同士を相互接
続するネットワーク・コンピューティング技術に対する
要望も高まってきている。ネットワーク上では、遠隔地
のユーザ同士で、コンピュータ資源を共有したり、情報
の共有・流通・配布・交換などの協働的作業を円滑に行う
ことができる。
【0004】コンピュータ同士を相互接続するネットワ
ークの形態はさまざまである。例えば、Etherne
tのような局所に敷設されたLAN(Local Area Netwo
rk)や、LAN同士を専用線などで相互接続して構成さ
れるWAN(Wide Area Network)、さらには、ネット
ワーク同士の相互接続を繰り返し行った結果として文字
通り世界規模のネットワークへ成長を遂げた「インター
ネット」(the Internet)など様々である。
【0005】「インターネット」は、各大学や研究機関
等に設置されたサーバ(主にUNIX(登録商標)ワー
クステーション)が自主的に相互接続を繰り返した結
果、巨大ネットワークへと成長するに至った、字義通
り、ネットワークのネットワークである。現在、インタ
ーネット上には無数のサーバが接続されており、各サー
バは、各種の資源オブジェクトを無数のクライアントに
公開している。インターネット上のホスト装置同士は、
通常、TCP/IP(Transmission Control Protocol/
InternetProtocol)ベースで相互接続されている。
【0006】インターネット上では、WWW(World Wi
de Web)、News、TELNET(TELetypewriter N
ETwork)、FTP(File Transfer Protocol)、Gop
herなど、多数のサービスが公開されている。
【0007】このうち、WWWは、ハイパーリンク構造
の情報空間を提供する広域情報検索システムであり、イ
ンターネットの爆発的な成長や急速な普及を遂げる最大
の要因ともなっている。WWWは、テキスト、画像、音
声などの各種メディアをハイテキスト形式で閲覧するこ
とができる広域情報検索システムである。WWW上で扱
われるハイパーテキスト情報は、HTML(Hyper Text
Markup Language)と呼ばれるハイパーテキスト形式の
記述言語で記述される。現在、インターネット上には無
数のHTMLドキュメントすなわち情報資源が、有償又
は無償で公開されている。TCP/IPに従えば、これ
らHTMLドキュメントを始めとする各種の情報資源
は、URL(Uniform Resource Locator)という形式の
識別子によって特定され、HTTP(Hyper Text Trans
fer Protocol)プロトコルに従って転送することができ
る(周知)。
【0008】インターネットの普及率は既に高く、大学
など各種研究機関、企業のオフィス、一般家庭などに深
く浸透している。最近では、インターネットは、単なる
情報配信の手段としてのみならず、ビジネスやエンター
テインメントなどさまざまな手段として利用されてい
る。
【0009】例えば、クイズ専門雑誌など、クイズをエ
ンターテインメントとして楽しむニーズがインターネッ
ト上に存在する。
【0010】例えば、URL”http://www.regulus-in
c.co.jp/seihin-setumei/mmdq.htm”(但し、2001
年7月10日現在)でアクセス可能なサイトでは、クロ
スワード・パズルが提供されている。コンテンツはプロ
が制作し、答えとして出現する文字列がキャンペーンや
広告として作用するようになっている。
【0011】また、URL”http://www.impress.co.jp
/ad/ad-sales/web/ad-plam.htm”(但し、2001年7
月10日現在)でアクセス可能なサイトでは、「クロス
ワード広告」が提供されている。クロスワード広告は、
出題されるクロスワード・パズルがスポンサード・コン
テンツとして、広告機能を持っており、Web上でクロ
スワードが楽しめる新しいタイプのコンテンツである。
クロスワード広告は、クライアントの商品やサービスに
関する内容へリンク設定した、クロスワードの設問を挿
入しているので、問題を解くうちに、商品紹介やサービ
ス内容等刷り込まれるようにアピールできてしまう仕組
みを提供する。したがって、 ユーザにより深い訴求効
果を期待できるインターネット・プロモーションとなり
得る。
【0012】また、URL”http://www.regulus-inc.c
o.jp/seihin-setumei/mmdq.htm”(但し、2001年7
月10日現在)でアクセス可能なサイトでは、ゲームそ
のものを商品として扱っている。ここで紹介されている
ゲームは、プロが制作したものであり、その価格は一定
である。また、クロスワード・パズルに答えたユーザに
対してフィードバックを行う仕組みは提供されていな
い。
【0013】上述したように、インターネット上でのク
イズ形式のコンテンツ配信サービスは既に散見される。しか
しながら、ユーザが作り手として手軽にコンテンツを提
供して、そこからユーザが利益を得られるようなサービ
スは、これまで存在しなかった。また、現在の技術水準
では、オンラインによりゲームなどの情報配信を行うこ
とができるが、値段と評価が噛み合わないことがあり、
遠隔地に散在するユーザのニーズを充分に掘り起こすこ
とができない。
【0014】このため、これまでインターネット上で行
われていたクロスワードなどのゲーム提供サービスで
は、クイズ形式のコンテンツ配信をベースにしてビジネ
スを成立させることは困難である。
【0015】また、これまでのゲーム提供サービスで
は、インターネットが持つリアルタイム性を充分に活用
していない。
【0016】キャンペーンのお着かせのクイズだった
り、有料のものは買っておわりだったり、一方通行でニ
ーズを掘り起こせていない。インターネットの双方向性
によって参加型のシステムが可能になり、ユーザは、コ
ンテンツを提供したり、解いたり、また、評価を受けた
りといったフィードバックが可能になる。また、この表
かを相場や配当に置きかえることで、さらなるニーズを
掘り起こすことができるのではなかろうか、と本発明者
等は思料する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、クロ
スワード・パズルなどのクイズ形式のコンテンツを好適
に配信することができる、優れた情報配信システム及び
情報配信方法を提供することにある。
【0018】本発明の更なる目的は、クイズ形式のコン
テンツ配信をベースとしてビジネスを成立させることが
できる、優れた情報配信システム及び情報配信方法を提
供することにある。
【0019】本発明の更なる目的は、コンテンツ提供者
や正答者に配当などのフィードバックを与えてユーザの
モチベーションを向上させることができる、優れた情報
配信システム及び情報配信方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、クイズ形式のコン
テンツを配信する情報配信システム又は情報配信方法で
あって、コンテンツ提供者から提供されるコンテンツを
登録するコンテンツ登録手段又はステップと、コンテン
ツ解答者にコンテンツを配信するコンテンツ配信手段又
はステップと、コンテンツ解答者によるコンテンツの解
答結果を受信して採点処理する解答受信手段又はステッ
プと、前記コンテンツ登録手段又はステップにより登録
されたコンテンツに関するコンテンツ配信料、並びに、
コンテンツ提供及び/又はコンテンツ正答に対する配当
についての相場を算出する相場計算手段又はステップ
と、コンテンツ配信サービスに対する課金、並びに、コ
ンテンツ提供及び/又はコンテンツ正答に対する配当
を、前記相場計算手段又はステップにより算出された相
場を基に処理する課金配当手段又はステップと、を具備
することを特徴とする情報配信システム又は情報配信方
法である。
【0021】本発明に係る情報配信システム及び情報配
信方法によれば、インターネットを通じて、ユーザが自
由にコンテンツ提供者並びに参加者の双方になり得る参
加型のクイズ・システムを提供することができる。
【0022】このようなクイズ形式のコンテンツ配信サ
ービスは、インターネットのリアルタイム性を活かし、
変動価格を導入することで、ユーザ参加型のシステムを
構築することができる。コンテンツ提供者は、クイズ形
式のコンテンツを作成し、他のユーザに即時公開するこ
とができる。各コンテンツの価値(利用料)は一定では
なく、相場により常に変動する。相場は、正答率や人気
率(アクセス件数)から定まり、コンテンツ作成者に配
当(利益)がフィードバックされる。また、解答者は、
相場に応じて好みの問題を選べ、正解したときには相場
に応じた適当なフィードバックが得られる。
【0023】ここで、前記相場計算手段又はステップ
は、コンテンツ配信回数すなわちコンテンツの人気度
や、コンテンツ解答者側の採点結果すなわちコンテンツ
正答率などを基にして、コンテンツの相場を好適に算出
することができる。また、前記相場計算手段又はステッ
プは、所定周期毎に相場を計算することにより、インタ
ーネットのリアルタイム性を活かして、ユーザに効果的
なモチベーションを与えることができる課金や配当額を
決定することができる。
【0024】また、前記課金配当手段又はステップは、
配当をコンテンツ提供者とコンテンツ正答者の間で所定
の比率で分配するようにしてもよい。これによって、コ
ンテンツ提供者自身が自答して、なりすまし行為により
配当を重複して受け取るような不正を行った者が有利に
ならない、若しくは、コンテンツ提供者がコンテンツ正
答者になりすますことによってかえって損をするような
仕組みを導入することができる。
【0025】また、本発明に係る情報配信システム又は
情報配信方法は、コンテンツ解答者に対して各登録コン
テンツの相場を提示する相場表示手段又はステップをさ
らに備えていてもよい。このような場合、コンテンツ解
答者は該提示された相場を参照して配信コンテンツをイ
ンタラクティブに決定することができる。
【0026】また、本発明に係る情報配信システム又は
情報配信方法は、コンテンツ提供者及び又はコンテンツ
解答者をユーザ登録するユーザ登録手段又はステップを
さらに備えて、クイズ形式コンテンツの配信サービスを
登録ユーザ制で提供するようにしてもよい。
【0027】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0029】A.情報配信システム 本発明に係る情報配信システムは、インターネット上
で、クロスワード・パズルなどのクイズ形式のコンテン
ツの配信サービスを行うものであり、より具体的には、
インターネットを通じてユーザが自由にコンテンツ提供
者並びに回答者になることができる参加型のクイズ・シ
ステムを提供する。また、この情報配信システムは、イ
ンターネットのリアルタイム性を活かし、変動価格を導
入することで、コンテンツ提供者及び正答者の双方に配
当やフィードバックを与える仕組みを提供する。
【0030】本発明に係る情報配信システムは、クイズ
形式のコンテンツ配信をビジネス・モデルとする事業者
と、コンテンツ提供者並びに回答者としてクイズに参加
することができる複数のユーザとが、インターネットを
介して相互接続されて構成される。以下では、事業者、
又は、ユーザと呼ぶ場合には、各者自身を指す場合と、
各者が取り扱うホスト装置を指す場合がある点に留意さ
れたい。
【0031】図1には、本発明の一実施形態に係る情報
配信システム1における課金フローを模式的に図解して
いる。同図に示すように、情報配信システム1は、事業
者と、コンテンツ提供者及び解答者の双方として参加す
ることができる複数のユーザとで構成される。
【0032】本実施形態に係る情報配信システム1で
は、ユーザは、事業者に対して新規登録してアカウント
を取得すると、自分自身の希望により、いつでもコンテ
ンツ提供者及びコンテンツ解答者のどちらとしても利用
することができる。
【0033】新規ユーザは、最初に事業者のホスト装置
に対してユーザ登録を行うことで、アカウントを取得す
る。
【0034】コンテンツ提供者となるユーザは、クイズ
形式のコンテンツを所定様式で制作するためのオーサリ
ング・ツールを用いて、コンテンツを制作し、これを事
業者のホスト装置に送信する。オーサリング・ツール
は、事業者すなわちサーバ側で用意しても、あるいは、
クライアントすなわちユーザ側で起動する専用クライア
ントとして構成してもよい。
【0035】また、コンテンツ解答者となるユーザは、
事業者が各コンテンツ提供者から回収したクイズ問題す
なわちコンテンツを選ぶことができる。問題集は、相場
表示装置(後述)によって表示される。この際、ユーザ
は、ユーザ自身の得意なクイズの種類や、人気度の高い
もの、相場(後述)、BBS(Bulletin Board Syste
m)や、問題著者のコメントといった情報を基に、コン
テンツの選択を判断することができる。そして、ユーザ
は、適当なコンテンツを選び、その相場に沿った金額で
コンテンツを購入する(若しくは使用権を確保する)。
【0036】ユーザは、さらに問題に対する解答を送る
ことで、正答時の返金を得て、次回のコンテンツ使用時
における料金の減額や、利益の再配分を受ける権利(例
えば抽選権)などのフィードバックを受ける。但し、事
業者側では、人気度や正答率などを基に時々刻々と各コ
ンテンツの相場を計算しており、早くから正答率の高い
コンテンツに関しては、正答してもほとんどフィードバ
ックを受けられないという事態もあり得る。
【0037】また、事業者は、コンテンツ提供者に対し
ても、提供したコンテンツの相場に相応して、適宜配当
を与える。事業者は、このマージンから事業収益を得る
ことができる。
【0038】また、図2には、事業者、コンテンツ提供
者として参加するユーザ、並びに解答者として参加する
ユーザの各者が使用するホスト装置の機能構成を模式的
に図解している。
【0039】事業者が取り扱うホスト装置10は、課金
・配当装置11と、コンテンツ登録装置12と、相場表
示装置13と、解答受信装置14と、相場計算装置15
と、ユーザ登録装置16と、コンテンツ配信装置17
と、外部記憶装置18とで構成される。
【0040】ユーザ登録装置16は、新規ユーザの登録
処理や、既登録の各ユーザの管理を行う装置である。
【0041】コンテンツ登録装置12は、クロスワード
・パズルなどの新規のコンテンツを、コンテンツ提供者
として参加するユーザのホスト装置30から受け取っ
て、当該事業者による提供コンテンツとしての登録処理
を行う。登録されたコンテンツは、相場計算装置15に
よって外部記憶装置18に格納され、また、相場計算装
置15による相場計算の対象となる。
【0042】コンテンツ配信装置17は、コンテンツ提
供者側から提供されたクロスワード・パズルなどのクイ
ズ形式のコンテンツを、コンテンツ解答者として参加す
る各ユーザのホスト装置50に配信する。後述するよう
に、コンテンツ解答者は、相場表示装置13によって解
答を希望するコンテンツの相場を確認してから、コンテ
ンツを選択して、実際に自分のホスト装置50にダウン
ロードして、課金配当装置11による課金を受けること
ができる。また、コンテンツ配信装置17からのコンテ
ンツ配信情報は、相場計算装置15に投入されて、相場
計算という形でユーザにフィードバックされる。
【0043】解答受信装置14は、配信サービスしたク
イズ形式のコンテンツに対するユーザすなわちコンテン
ツ解答者からの解答を受信して、これを採点する。採点
結果は、相場計算装置15に投入されて、相場計算とい
う形でユーザにフィードバックされる。
【0044】相場計算装置15は、コンテンツ配信装置
17から得られるコンテンツ配信情報に基づく各コンテ
ンツの人気度や、解答受信装置14からえられる採点結
果に基づく正答率などを基にして、各コンテンツの相場
を計算する。本実施形態では、相場計算装置15は、時
々刻々と相場計算を行い、リアルタイムで相場をユーザ
にフィードバックする。相場の計算結果は、例えば外部
記憶装置18に保存される。
【0045】また、相場計算装置15は、オプションと
して、正答率が所定値を上回りクイズとしての価値のな
くなった(又は、陳腐化した)コンテンツや、配信回数
が減少して人気のなくなったコンテンツを登録解除し
て、コンテンツを整理する(又は、サイトで提供するコ
ンテンツを厳選する)機能を備えている。
【0046】相場表示装置13は、相場計算装置15に
より計算された各コンテンツの相場を、外部記憶装置1
8から取り出して、コンテンツ解答者として参加する各
ユーザのホスト装置50に提供する。例えば、各コンテ
ンツの相場を一覧表示するなどして、人間が目で見て分
かるような形式で相場を提示する。
【0047】課金・配当装置11は、コンテンツ提供者
並びにコンテンツ解答者として参加する各ユーザに対す
る課金、並びにクイズ形式のコンテンツを提供したこと
による配当のユーザへのフィードバックなどの処理を行
う装置である。具体的な課金額や配当金額の計算は、相
場計算装置15によって算出されたコンテンツの相場を
利用して行うことができるが、その説明については後述
に譲る。
【0048】コンテンツ提供者のホスト装置30は、コ
ンテンツ作成装置31と、コンテンツ送信装置32と、
個人口座33とで構成される。このホスト装置30は、
例えば、標準的なWebブラウザに所定のプラグイン・
ソフトウェアを組み合わせることで実装される。
【0049】コンテンツ作成装置31は、ユーザが、ク
ロスワード・パズルなどのクイズ形式のコンテンツを、
事業者側のコンテンツ配信装置17で配信サービスする
のに適合した形式で作成・編集する。例えば、事業者が
配信又は配布する所定のオーサリング・ツールによって
実装することができる。
【0050】コンテンツ送信装置32は、コンテンツ作
成装置31を用いてユーザが作成したクイズ形式のコン
テンツを、事業者側のコンテンツ登録装置12に送信並
びに登録手続を行う。コンテンツの送信は、例えば、H
TTPやFTPなどの所定の通信プロトコルに従って行
われる。
【0051】個人口座33は、コンテンツ提供者並びに
コンテンツ解答者として参加するユーザが、事業者側の
課金・配当装置11に対して、入会金やコンテンツ購入
費の支払いを行なったり、コンテンツ報酬や追加報酬、
正答時の返金などのフィードバックを受ける。
【0052】なお、金銭の支払い並びに受け取りを行な
う方式は特に限定されない。例えば、クレジット・カー
ドを用いた信用決済やデビット・カードを用いた即時決
済、プリペイド・カードを用いた前払い、電子マネーを
用いた電子決済などの手続を利用することができる。
【0053】コンテンツ解答者のホスト装置50は、コ
ンテンツ表示装置51と、コンテンツ解答送信装置52
とで構成される。このホスト装置50は、例えば、標準
的なWebブラウザに所定のプラグイン・ソフトウェア
を組み合わせることで実装される。
【0054】コンテンツ解答者としてのユーザは、事業
者側の相場表示装置13が提示する各コンテンツの相場
を確認して、ダウンロードしたいコンテンツを指定する
ことができる。コンテンツ表示装置51は、事業者側の
コンテンツ配信装置17からダウンロードしたクイズ形
式のコンテンツを表示する。また、コンテンツ表示装置
51は、ユーザとコンテンツとのインタラクション機能
を受け持ち、コンテンツの表示画面上でのクイズに対す
るユーザの解答などのユーザ入力を受容することができ
る。
【0055】コンテンツ解答送信装置52は、事業者側
からダウンロードし表示されたクイズ形式のコンテンツ
に対するユーザによる解答結果を事業者側の解答受信装
置14に送信する。
【0056】本実施形態に係る情報配信システム1にお
いては、相場計算装置15は、それぞれのクイズ形式コ
ンテンツに対して、変動制の価格を割り当てるようにな
っている。
【0057】図3には、相場計算装置15が相場レート
として採用する正答率/人気率−相場価格曲線を示して
いる。この相場レートによれば、正答率が低く、且つ人
気のあるクイズ形式コンテンツには高い値がつくことに
なる。
【0058】コンテンツ解答者にとって、市場価値の高
いコンテンツは、課金も高いが、その分正答することで
高いフィードバックを得ることができる。逆に、市場価
値の低いコンテンツは、課金も低いが、正答してもほと
んどフィードバックを得ることができない。
【0059】また、コンテンツ解答者が解答する時期も
影響する。例えば、正答が早すぎるコンテンツは問題が
簡単とみなされる。コンテンツの相場を定期的に更新す
ることにより、コンテンツ解答者にとって、コンテンツ
を購入するときと返答するときで相場が異なり、駆け引
きが必要となる。
【0060】また、コンテンツ提供者は、事業者にとっ
て高い利益を生み出したコンテンツを提供することによ
って、より高い配当が割り当てられる。
【0061】また、事業者は、利益に応じて、正答者や
コンテンツ提供者などのユーザに配当を割り当てて、そ
のマージンを事業収益として取ることができる。
【0062】次いで、コンテンツ提供者によるクイズ形
式コンテンツの作成並びにコンテンツ解答者によるクイ
ズの解答を専用クライアントを用いて実装するととも
に、相場の表示に一般的なWebブラウザを用いて構成
されている場合を例にとって、本実施形態に係る情報配
信システム1の動作特性について説明する。
【0063】図4及び図5には、本実施形態に係る情報
配信システム1における事業者、コンテンツ提供者、及
びコンテンツ解答者の各ホスト装置間における協働的動
作の処理フローを示している。
【0064】コンテンツ解答者としてのユーザは、自身
が操作するホスト装置50を介して、事業者サイトを訪
問する。そして、事業者サイトからは、当該サイトで提
供されるクイズ形式コンテンツに対して解答を行うため
の専用クライアントをダウンロードすることができる。
また、新規ユーザであれば、自分のユーザ情報を事業者
ホスト装置10に送信して、ユーザ登録を行うことがで
きる。ユーザ登録は、事業者ホスト装置10内のユーザ
登録装置16が処理する。
【0065】一方、事業者ホスト装置10側では、相場
表示装置14は、ユーザからの訪問に応答して、表示パ
ラメータを取得するとともに外部記憶装置18から登録
中のクイズ形式コンテンツなどのデータを取得して、コ
ンテンツ解答者に提示するための可視化データを生成す
る。可視化データは、例えば、各コンテンツの相場やク
イズ内容紹介などを含んだ一覧で構成される。
【0066】また、コンテンツ提供者としてのユーザ
は、自身が操作するホスト装置30上で、所定のオーサ
リング・ツールなどで構成されるコンテンツ作成装置3
1を用いてクイズ形式コンテンツを作成し、作成したコ
ンテンツをコンテンツ送信装置32を用いて事業者ホス
ト装置10に送信する。
【0067】これに対し、事業者ホスト装置10側で
は、コンテンツ提供者からコンテンツの提供を受けたこ
とに応答して、一意に識別可能なコンテンツIDを作成
し、相場計算装置15にコンテンツIDとコンテンツ・
データを送信して、新規登録コンテンツを通知する。
【0068】また、コンテンツ解答者は、相場表示装置
14によって提供された可視化データ(前述)を基に所
望のコンテンツを選択して、選択決定されたコンテンツ
のダウンロードを行う。
【0069】これに対し、事業者ホスト装置10側で
は、コンテンツ配信装置17がユーザに対するコンテン
ツの配信処理を行う。すなわち、ダウンロードが要求さ
れているコンテンツのIDを取得し、これを相場計算装
置15に通知する。相場計算装置15では、コンテンツ
の選択を人気度の算出に利用する(後述)。そして、コ
ンテンツ配信装置17は、要求されているコンテンツ・
データを外部記憶装置18から取り出して、コンテンツ
解答者ホスト装置50に送信する。また、コンテンツ解
答者としてのユーザに対してコンテンツ利用料を課金処
理するために、コンテンツ配信装置17は、ユーザID
と課金クレジット・データを課金配当装置11に送出す
る。
【0070】コンテンツ解答者ホスト装置50側では、
コンテンツ配信装置17からダウンロードしたクイズ形
式コンテンツを、コンテンツ表示装置51によってユー
ザに表示出力する。そして、ユーザは、先に事業者サイ
トからダウンロードしておいた専用クライアントを用い
て、表示されたクイズ形式コンテンツに対する解答を作
成する。コンテンツ解答送信装置52は、作成された解
答データを、コンテンツIDとともに、事業者ホスト装
置10に送信する。
【0071】事業者ホスト装置10側では、解答受信装
置14がコンテンツ解答者から受信した解答を処理す
る。すなわち、解答受信装置14は、答えデータを受信
すると、送信元であるコンテンツ解答者の口座番号やア
クセス・ログなどから不正ユーザでないことをチェック
した上で、コンテンツの解答と受信したものを比較し
て、採点を行う。そして、得られた採点結果を、コンテ
ンツの相場計算のために相場計算装置15に送出する。
また、コンテンツ解答者やコンテンツ提供者への配当を
行うために、課金配当装置11にも採点結果を送出す
る。
【0072】相場計算装置15は、コンテンツ登録装置
12から登録コンテンツに関するコンテンツIDとコン
テンツ・データを受け取って登録処理を行うとともに、
各登録コンテンツの相場を計算する。コンテンツの相場
の計算は、コンテンツ配信装置17を介したコンテンツ
解答者へのコンテンツ配信履歴や、解答受信装置14に
よって得られるコンテンツ解答者によるコンテンツの正
答率に基づいて行われる。
【0073】相場計算装置15は、外部から要求を受信
すると、まず、その要求種別と、コンテンツIDとコン
テンツ・データと、解答の正否すなわち採点結果を取得
する。ここで言う要求種別は、コンテンツ登録装置12
からのコンテンツ登録要求と、解答受信装置14からの
相場計算の要求に大別される。
【0074】受信した要求にコンテンツ・データがある
場合、相場計算装置15は、空のエントリを外部記憶装
置18に確保して、該当するコンテンツの初期値を外部
記憶装置18に設定して、コンテンツ登録処理を行う。
【0075】また、受信した要求にコンテンツ・データ
が含まれない場合、相場計算装置15は、次いで、該要
求に解答データがあるか否かを判別する。そして、解答
データを含む場合には、当該コンテンツについての正答
率を計算して、正答率、回答数、ダウンロード数を基
に、当該コンテンツの相場変動値を計算する。そして、
算出結果を、外部記憶装置18内の該当エントリに保存
する。
【0076】課金配当装置11は、コンテンツ提供者並
びにコンテンツ回答者として本情報配信システム1に参
加する各ユーザに対する課金並びに配当の処理を行う。
本実施形態では、課金配当装置11は、コンテンツ配信
装置17から、ユーザIDと課金クレジット・データを
含んだ課金要求を受信するとともに、解答受信装置14
から、ユーザIDと配当クレジット・データを含んだ配
当要求を受信する。そして、要求を受信した後、定期的
に、抽選など必要に応じた前処理を経て、課金並びに配
当に関するクレジットを発行する。クレジットは、ユー
ザ側のホスト装置30側では、個人口座33で処理され
る。
【0077】B.ユーザのタスク 次いで、本実施形態に係る情報配信システム1におけ
る、ユーザのタスク別にシステムの動作処理を説明す
る。
【0078】ユーザ登録(新規ユーザ):ユーザは、事
業者サイトに訪れることによって、現在提供されている
コンテンツを自由に閲覧することができる。ユーザは、
実際にコンテンツをダウンロードしたいときには、HT
TPS(SSLを使って暗号化された安全な通信)を用
いて、まず専用クライアントをダウンロードする。
【0079】ユーザのホスト装置30,50上では、こ
の専用クライアントをインストールすることによって、
専用クライアントとコンテンツのMimeType(インターネ
ットを通じてさまざまなデータを送るための拡張仕様タ
イプ)がインストール時に自動的に関連付けられる。
【0080】ここで、ユーザが初回の専用クライアント
起動時に、ユーザ登録すなわち新規アカウントの取得の
ために、以下の各項目の入力が促される。
【0081】 ● ハンドル名(重複時のための候補) ● パスワード ● メール・アドレス(ニュースや課金の確認などの情
報通知用) ● クレジット・カード番号(購入用) ● 振込口座(配当用)
【0082】専用クライアント上で入力されたこれらの
ユーザ情報は、事業者ホスト装置10に一旦送信され
る。その後、クレジット・カード番号などの課金並び配
当管理は外部の機関(クレジット・カード会社やその他
の金融機関など)に委託するようにしてもよい。
【0083】クイズの作成及び登録(コンテンツ提供
者):図6には、専用クライアントのウィンドウ画面構
成例を示している。専用クライアント上では、コンテン
ツ提供者としてのユーザは、クイズ形式コンテンツを作
成並びに事業者ホスト装置10への送信処理を行うこと
ができる。
【0084】図6に例示したウィンドウ画面は、クロス
ワード形式のクイズを取り扱うことができるように構成
されており、ウィンドウ左半分は、問題すなわちクロス
ワードを縦及び横の各方向に配列するマトリックスが表
示された出題領域として使用され、また、ウィンドウ右
半分は、問題を解くためのヒントが表示されるヒント表
示領域として使用される。ヒントは、縦方向のヒントと
横方向のヒントに分けてワークシートが用意されてい
る。
【0085】コンテンツを作成するコンテンツ提供者
は、このクライアント・ウィンドウを介して出題領域の
マトリックス内の各空欄に文字を入力したり、ヒント表
示領域に、出題を解くためのヒントを書き込むことがで
きる。例えば、「ヒントの追加」ボタンをクリックする
ことで、ヒントを追加することができる。また、「問題
送信」ボタンをクリックすることで、このウィンドウ上
で作成・編集したクイズ形式コンテンツを事業者ホスト
装置10に送信することができる。
【0086】また、新しいクイズ形式に対応するため
に、専用クライアントをインストールした装置(例え
ば、コンテンツ表示装置51やコンテンツ送信装置32
など)は、プラグイン機能を備えていることが好まし
い。このプラグイン機能により、アドオンとして新しい
形式を楽しむことができる。事業者サイトでは、これら
新規のプラグインに関する情報を、例えば、各ユーザへ
のメール配信で通知したりWebの掲示板上で公開する
ことができる。
【0087】なお、コンテンツ解答者には、専用クライ
アントによって、図6に示したものと同様の構成をした
ウィンドウ画面が提示される。コンテンツ解答者は、こ
のクライアント・ウィンドウを介してヒント表示領域に
記入されているヒントを適宜参照しながら出題領域に表
示されているクイズを解く(すなわち、空欄を埋める)
ことができる。
【0088】クイズの選択及び購入(解答者):事業者
ホスト装置10の相場表示装置13は、クイズ形式コン
テンツの購入希望者(すなわち、後のコンテンツ解答
者)に対して、現在提供中のコンテンツを、相場やクイ
ズ内容などの情報とともに可視化したデータを提供す
る。
【0089】各提供コンテンツの相場はブラウザからも
適宜確認することができるが、専用クライアントと連携
して動作する。相場には、問題の一覧や、解き易いも
の、正答率の低いもの、ヒントなどのコメントの多いも
の、最近にダウンロード(購入)が多いものなど、ユー
ザが見たい情報を含んでいることが好ましい。
【0090】例えばブラウザ画面上で、ユーザが問題の
一覧画面で所望のコンテンツをクリックすると、専用ク
ライアントが自動的に起動する。また、コンテンツのダ
ウンロード時には、ユーザIDと、相場に基づくクレジ
ット情報が、事業者ホスト装置10内の課金配当装置1
1に通知されるとともに、該当するコンテンツのIDが
相場計算装置15にフィードバックされる。
【0091】C.外部記憶装置への保存情報 ここでは、本実施形態に係る情報配信システム1を構築
するための内部構造について説明する。
【0092】本実施形態では、事業者ホスト装置10
は、コンテンツ登録装置12並びに相場計算装置15に
よる演算結果を永続的に保持しておくために、外部記憶
装置18を用意している。外部記憶装置18に保持され
るデータは、登録コンテンツのエントリと、登録ユーザ
の情報で構成される。
【0093】以下の[表1]には、コンテンツ・エント
リのデータ構造例を示している。同表に示すように、コ
ンテンツ・エントリは、相場計算用のログや、その演算
結果、ユーザや著者が自由に書き込めるコメント欄など
を用意している。ここには、例えば相場表示装置13が
表を生成するために必要な情報を書き込むことができ
る。また、コンテンツに対して、判断材料となるユーザ
(コンテンツ解答者)や著者(コンテンツ提供者)から
のコメント情報を追加することができる。
【0094】
【表1】
【0095】D.コンテンツの種類に関して 本実施形態に係る情報配信システム1上では、多種類の
クイズ形式のコンテンツを取り扱うことができる。クイ
ズ形式の代表例はクロスワード・パズルであるが、以下
のような特殊な形式のクイズも扱うことができる。
【0096】 ● マルチメディア・コンテンツを用いたクロスワード 従来のクロスワード・パズルではテキストによる問題提
示のみであった。これに対し、音声などのマルチメディ
アを用いたクロスワード・パズルを導入し、提供される
クイズ形式コンテンツのエンターテインメント性を向上
させることができる。
【0097】例えば、英単語を発音し、これをクロスワ
ードに用いる。これによって、エンターテインメントと
同時に英語の学習にも役立てることができる。
【0098】● 4コマ漫画クイズ 4コマ漫画において、2コマ目まではただ見せて、後続
のコマがクイズになっている。もしその答えが当ったな
らば、クイズの配信サービスに対して課金されない。
【0099】E.相場及び配当 相場の計算は、ダウンロード件数が高く、且つ、正答率
の低いものほど値が高くつく。一般に、需要(demand)
と供給(supply)の関係式は、それぞれ以下の式で与え
られる。すなわち、
【0100】
【数1】
【0101】そして、D=Sが成立するときのpが市場
における均衡価格p*となる。また、このときのD若し
くはSが均衡取引量q*となる。
【0102】現実に物の売買取引が発生するモデルとし
ては、ダウンロード料Pを予想より高めのある固定値P
0に設定しておいて、需要(すなわち、事業者サイトへ
のアクセス件数)と供給(すなわち、作成・提供された
コンテンツの個数)から決定される均衡価格p*から、
0−p*を原資として、その中から分配すると考える方
法がある。但し、インターネット上での情報の売買の場
合は、需要関係は複製によって均衡すると考えられる。
【0103】ここで、ダウンロード数:y、ダウンロー
ド料:v、パズル数:x、複製率:k、仲介料:m、パ
ズル作成料:w、配当:r、広告量:uというように、
各変数を定義する。そして、複製率kに関しては以下の
関係式が成立するとする。
【0104】
【数2】
【0105】このような場合、事業者におけるクイズ形
式コンテンツの配信サービスにおける総収入と総支出
は、それぞれ以下の式で表される。すなわち、
【0106】
【数3】
【0107】総収入と総支出は等しくなるので、vy+
u=wx+m+rが成立する。この等式を変形すれば、
コンテンツ提供者に対して配当されるパズル作成料w
は、以下の式のように表される。
【0108】
【数4】
【0109】ここで、例えば、u=0(広告料なし)、
m=0(仲介料なし)、あるいはr=0(配なし)など
のような、さまざまなビジネス・モデルを構築すること
ができる。例えば、u=m=r=0ならば、上記の
(4)を基に、w=vkという相場の式が成立する。
【0110】配当値:次いで、コンテンツ提供並びにコ
ンテンツ解答に対する配当値について考察してみる。仲
介料mや広告料uもコンテンツのダウンロード回数に比
例させる。ここで、s,tを係数として、仲介料をm=
sy、広告料をu=tyと設定すると、配当rは、以下
の式で表される。
【0111】
【数5】
【0112】ここで、v'=v+t−sとすれば、上式
(5)は下式のように変形される。
【0113】
【数6】
【0114】上式(6)より、コンテンツのダウンロー
ド回数vが増加したり、複製率kが上がることによっ
て、コンテンツ提供並びにコンテンツ解答に対する配当
rが増加していくことが理解できよう。
【0115】この配当rは、最終的にはコンテンツ提供
者に対する配当rsとコンテンツ正答者に対する配当ra
に配分される。配分率をqsとすれば、各配当rs及びr
aは以下のように表される。
【0116】
【数7】
【0117】ここで、lTは基準時間Tにおける配当人
数である。市場において配当を決めるための時間−人数
曲線を図7に示しておく。
【0118】相場変動制:本実施形態では、相場計算装
置15は、定期的にコンテンツの相場を計算する。すな
わち、情報配信システム1は相場変動制を採用する。
【0119】ここで、各期毎のダウンロード料をv0
1,v2,…,vi,…とし、ダウンロード数をy0,y
1,y2,…,yi,…とし、正答者数をl0,l1,l2
…,li,…とする。そして、第i期における相場計算
において算出されるダウンロード料を下式の通りとす
る。
【0120】
【数8】
【0121】δviは、初回値に対する増減分であり、
正答者数が増えるに従い小さくなるとともに、コンテン
ツへのアクセス数が増えると大きくなるという設定が可
能である。係数をβとして、前記i−1の成績を用い
て、下式のように設定することができる。
【0122】
【数9】
【0123】勿論、ダウンロード料の増減分δviを、
コンテンツへのアクセス数とは無関係に下式のように設
定しても構わない。
【0124】
【数10】
【0125】また、このときの配当は以下の式により表
され、初回の配当と矛盾を生じないような係数の設定が
可能である。
【0126】
【数11】
【0127】これにより、相場変動制のダウンロード料
iを決定することができる。
【0128】分配例:クイズ形式コンテンツの配信サー
ビスによる収益の配当方法はさまざま考えられる。例え
ば、コンテンツ提供者と最初の正答者又は最初から数人
目までの正答者との間で利益を配分するようにしてもよ
い。
【0129】但し、コンテンツ提供者自身が自答して、
なりすまし行為により配当を重複して受け取るような不
正を行った者が有利にならないように設定する必要があ
る。このような不正を防止するために、例えば以下に示
すような方法を採用することができる。
【0130】(1)誓約書や契約書で縛る。 (2)コンテンツ提供者とコンテンツ解答者の振込み口
座が同じ場合は、無視するかペナルティを課す。 (3)計算上不利若しくはほとんど得にならない分配方
法を用いる。
【0131】以下では、図7に示した市場において配当
を決めるための時間−人数曲線を例にとって、人気度と
難易度を用いて上記の方法(3)の実現形態の例を示
す。
【0132】まず、人気度とはクイズ形式コンテンツの
実際のダウンロード回数として計数され、コンテンツが
複製された数と等しくなる。
【0133】事業者サイトにアップロードされたコンテ
ンツの数(登録コンテンツの数)xに対して、0<i≦
xとして、第i番目のコンテンツにおけるダウンロード
数y iと複製数kiは等しくなる。
【0134】
【数12】
【0135】また、正答数をliとすれば、コンテンツ
の難易度すなわち正答率hiは下式のように表される。
【0136】
【数13】
【0137】ところが、これらはt=∞の場合の収束値
である。
【0138】そこで、近似的な方法により不正の効果を
小さくする例について述べる。公開してから一人目の正
答者が出現する時間をt1とし、基準時間をT、基準時
間内の予想正答数をlTとする。また、基準時間内の実
ダウンロード数をkTとする。人気度係数をαとして、
人気度はαkTと考えられる。難易度は、基準時間T内
の予想正答者数lTは以下の式で表すことができる。
【0139】
【数14】
【0140】これらを基に、配当rを作者と予想正答者
とでαkT:lTの比率で分配する。予想正答者を使うの
は、不正により配分比率を減らすからである。例えば、
人気度を示すαkTが100であるとして、本来、予想
正答者が5であるべきところを不正により時間が短くな
り倍の10になったとする。この場合、コンテンツ提供
者に与えられる本来の配当は下式の通りとなる。
【0141】
【数15】
【0142】これに対し、コンテンツ解答者になりすま
して自答するという不正を行った場合のコンテンツ提供
者の合計の配当は下式の通りとなる。
【0143】
【数16】
【0144】したがって、コンテンツ提供者は、コンテ
ンツ正答者になりすますことによってかえって損をする
ような仕組みになっている。係数の設定によりバリエー
ションを持たせることも可能であり、さらに、t1をtn
/nとして、平均値を用いても構わない。
【0145】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。
【0146】本明細書中では、クロスワード・パズル形
式のコンテンツの配信を例にとって本発明の構成並びに
作用効果を説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定
されるものではない。基本的に、クイズ形式のコンテン
ツであれば、いかなる種類のものであっても、同様に本
発明を適用することができる。勿論、クロスワード・パ
ズルやクイズだけではなく、ゲームなど他のエンターテ
インメントにも、本発明を適用することができる。
【0147】また、クロスワード・パズルでは、広告を
基に文字列を立案するという方法が当業界において既に
確立している。このような方法を参考にして、広告収入
を得ることにより、入会金を主な収益とする会員制を逸
脱して事業展開することも可能である。
【0148】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈
するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、
冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきであ
る。
【0149】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
クロスワード・パズルなどのクイズ形式のコンテンツを
好適に配信することができる、優れた情報配信システム
及び情報配信方法を提供することができる。
【0150】また、本発明によれば、クイズ形式のコン
テンツ配信をベースとしてビジネスを成立させることが
できる、優れた情報配信システム及び情報配信方法を提
供することができる。
【0151】また、本発明によれば、コンテンツ提供者
や正答者にフィードバックを与えてユーザのモチベーシ
ョンを向上させることができる、優れた情報配信システ
ム及び情報配信方法を提供することができる。
【0152】また、本発明によれば、インターネットの
リアルタイム性を活かし、変動価格を導入することで、
ユーザ参加型のシステムを構築することができる。ま
た、サービスの利用料やコンテンツ提供やコンテンツ正
答時の配当に対して相場制を採用することで、コンテン
ツ提供者、正答者など各側面の参加ユーザに対して配当
などのフィードバックを与えることにより、ユーザのモ
チベーションを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報配信システム1
における課金フローを模式的に示した図である。
【図2】事業者、コンテンツ提供者として参加するユー
ザ、並びに解答者として参加するユーザの各者が使用す
るホスト装置の機能構成を模式的に示した図である。
【図3】相場計算装置15が相場レートとして採用する
正答率/人気率−相場価格曲線を示した図である。
【図4】本実施形態に係る情報配信システム1における
事業者、コンテンツ提供者、及びコンテンツ解答者の各
ホスト装置間における協働的動作の処理フロー(前段)
を示した図である。
【図5】本実施形態に係る情報配信システム1における
事業者、コンテンツ提供者、及びコンテンツ解答者の各
ホスト装置間における協働的動作の処理フロー(後段)
を示した図である。
【図6】専用クライアントのウィンドウ画面構成例を示
した図である。
【図7】市場において配当を決めるための時間−人数曲
線を示した図である。
【符号の説明】
10…事業者のホスト装置 11…課金・配当装置 12…コンテンツ登録装置 13…相場表示装置 14…解答受信装置 15…相場計算装置 16…ユーザ登録装置 17…コンテンツ配信装置 18…外部記憶装置 30…コンテンツ提供者のホスト装置 31…コンテンツ作成装置 32…コンテンツ送信装置 33…個人口座 50…コンテンツ解答者のホスト装置 51…コンテンツ表示装置 52…コンテンツ解答送信装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 裕一 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 平田 和貴 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 袖吉 幹永 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クイズ形式のコンテンツを配信する情報配
    信システムであって、 コンテンツ提供者から提供されるコンテンツを登録する
    コンテンツ登録手段と、 コンテンツ解答者にコンテンツを配信するコンテンツ配
    信手段と、 コンテンツ解答者によるコンテンツの解答結果を受信し
    て採点処理する解答受信手段と、 前記コンテンツ登録手段により登録されたコンテンツに
    関するコンテンツ配信料、並びに、コンテンツ提供及び
    /又はコンテンツ正答に対する配当についての相場を算
    出する相場計算手段と、 コンテンツ配信サービスに対する課金、並びに、コンテ
    ンツ提供及び/又はコンテンツ正答に対する配当を、前
    記相場計算手段により算出された相場を基に処理する課
    金配当手段と、を具備することを特徴とする情報配信シ
    ステム。
  2. 【請求項2】前記相場計算手段は、コンテンツ配信回
    数、及び/又は、コンテンツ正答率を基にコンテンツの
    相場を算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の情
    報配信システム。
  3. 【請求項3】前記相場計算手段は、コンテンツ配信回
    数、及び/又は、コンテンツ正答率を基に所定の周期で
    コンテンツの相場を算出する、ことを特徴とする請求項
    1に記載の情報配信システム。
  4. 【請求項4】前記課金配当手段は、配当をコンテンツ提
    供者とのコンテンツ正答者の間で所定の比率で分配す
    る、ことを特徴とする請求項1に記載の情報配信システ
    ム。
  5. 【請求項5】コンテンツ解答者に対して各登録コンテン
    ツの相場を提示する相場表示手段をさらに備え、コンテ
    ンツ解答者は該提示された相場を参照して配信コンテン
    ツを決定することができる、ことを特徴とする請求項1
    に記載の情報配信システム。
  6. 【請求項6】コンテンツ提供者及び又はコンテンツ解答
    者をユーザ登録するユーザ登録手段をさらに備える、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。
  7. 【請求項7】クイズ形式のコンテンツを配信する情報配
    信方法であって、 コンテンツ提供者から提供されるコンテンツを登録する
    コンテンツ登録ステップと、 コンテンツ解答者にコンテンツを配信するコンテンツ配
    信ステップと、 コンテンツ解答者によるコンテンツの解答結果を受信し
    て採点処理する解答受信ステップと、 前記コンテンツ登録ステップにより登録されたコンテン
    ツに関するコンテンツ配信料、並びに、コンテンツ提供
    及び/又はコンテンツ正答に対する配当についての相場
    を算出する相場計算ステップと、 コンテンツ配信サービスに対する課金、並びに、コンテ
    ンツ提供及び/又はコンテンツ正答に対する配当を、前
    記相場計算ステップにより算出された相場を基に処理す
    る課金配当ステップと、を具備することを特徴とする情
    報配信方法。
  8. 【請求項8】前記相場計算ステップでは、コンテンツ配
    信回数、及び/又は、コンテンツ正答率を基にコンテン
    ツの相場を算出する、ことを特徴とする請求項7に記載
    の情報配信方法。
  9. 【請求項9】前記相場計算ステップでは、コンテンツ配
    信回数、及び/又は、コンテンツ正答率を基に所定の周
    期でコンテンツの相場を算出する、ことを特徴とする請
    求項7に記載の情報配信方法。
  10. 【請求項10】前記課金配当ステップでは、配当をコン
    テンツ提供者とのコンテンツ正答者の間で所定の比率で
    分配する、ことを特徴とする請求項7に記載の情報配信
    方法。
  11. 【請求項11】コンテンツ解答者に対して各登録コンテ
    ンツの相場を提示する相場表示ステップをさらに備え、
    コンテンツ解答者は該提示された相場を参照して配信コ
    ンテンツを決定することができる、ことを特徴とする請
    求項7に記載の情報配信方法。
  12. 【請求項12】コンテンツ提供者及び又はコンテンツ解
    答者をユーザ登録するユーザ登録ステップをさらに備え
    る、ことを特徴とする請求項7に記載の情報配信方法。
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