JP2003043544A - 防振システム - Google Patents

防振システム

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JP2003043544A
JP2003043544A JP2001228948A JP2001228948A JP2003043544A JP 2003043544 A JP2003043544 A JP 2003043544A JP 2001228948 A JP2001228948 A JP 2001228948A JP 2001228948 A JP2001228948 A JP 2001228948A JP 2003043544 A JP2003043544 A JP 2003043544A
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image
vibration
detecting means
sensor
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JP2001228948A
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Mineo Uchida
峰雄 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常に実際の振れに基づいた防振制御を行い、
防振精度を向上させる。 【解決手段】 システムの振れを検出する第1の振れ検
出手段104,106,105,107と、該第1の振
れ検出手段とは異なる方法で振れを検出する第2の振れ
検出手段118,119,120と、前記第1の振れ検
出手段と前記第2の振れ検出手段の出力に基づいて振れ
補正を行う振れ補正手段とを有し、露光動作開始後、所
定時間が経過するまでは第2の振れ検出手段の出力のみ
に基づいて振れ補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる方法で振れ
を検出する第1,2の振れ検出手段を有する防振システ
ムの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より防振装置は知られているが、こ
の種の装置に具備される振れセンサとしては、所定の軸
回りの角速度を検出する振動ジャイロ等の機械的センサ
を用い、その出力を基に撮影光学系の全面若しくは一部
で構成される補正光学系を駆動するタイプの装置が一般
的である。
【0003】また、前述のような機械的センサからの振
れ出力と、光学系を通してカメラ本体内に設けられたイ
メージセンサ上に結像する、異なる時間における像デー
タどうしの相関量から算出される動きベクトル量により
検出された振れ出力とに基づいて補正光学系を駆動する
タイプの防振装置が特開平7−191354号公報など
で提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カメラ本体
側においては、露光動作に伴い、シャッタ走行等の大き
な衝撃が発生する。前述のような振れセンサとして機械
的センサを用いた防振装置では、これら露光動作に伴っ
た衝撃による振れに対しても補正動作を行おうとするた
め、手振れに対する補正の精度が損なわれてしまうとい
う欠点があった。
【0005】この欠点を解決するため、特開平4−18
1930号公報において、シャッタ走行等の衝撃を振れ
センサが検出した場合は、そのセンサ出力が安定するま
で振れの演算を行わない、あるいは衝撃直前のデータを
用いて振れ補正を行うという制御方法が提案されてい
る。また、特開平8−334804号公報においては、
撮影装置に起因する振れの発生時には検出した振れに基
づく補正光学系に対する制御を中断する。さらにその中
断の際、補正光学系は制御中断直前の移動速度で移動さ
せるという制御方法が提案されている。
【0006】しかしながら、前述したような制御の仕方
では、カメラの露光動作に起因した衝撃に対して振れセ
ンサ及び補正光学系が異常応答することを防ぐことはで
きるが、上記衝撃の発生から機械的センサの出力が安定
するまでは振れ補正は全く行われないか、若しくは実際
の振れではなく、以前の振れデータからの予測に基づい
て行われることになり、実際の振れに応じた振れ補正が
行われていないのが現状であった。
【0007】(発明の目的)本発明の目的は、常に実際
の振れに基づいた防振制御を行い、防振精度を向上させ
ることのできる防振システムを提供しようとするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、システムの振れを検出する第1の振れ検
出手段と、該第1の振れ検出手段とは異なる方法で振れ
を検出する第2の振れ検出手段と、前記第1の振れ検出
手段と前記第2の振れ検出手段の出力に基づいて振れ補
正を行う振れ補正手段とを有し、露光動作開始後、所定
時間が経過するまでは第2の振れ検出手段の出力のみに
基づいて振れ補正を行う防振システムとするものであ
る。
【0009】具体的には、振動ジャイロを用いて所定の
軸回りの角速度からシステムの振れを検出する第1の振
れ検出手段と、光学系を通してイメージセンサに結像す
る、異なる時間における像データどうしの相関量から振
れを検出する第2の振れ検出手段のうち、前者の第1の
振れ検出手段は露光動作時における露光部材の衝撃の影
響を受けてその出力が異常応答してしまう期間が存在す
るので、この間は、その出力に異常応答することのない
後者の第2の振れ検出手段の出力を用いて振れ補正を行
う構成にしている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0011】図1は本発明の実施の各形態に係る防振装
置を備えるカメラの主要部分の回路構成を示すブロック
図である。
【0012】図1において、101は全体のシーケンス
及び振れ補正制御を司る制御回路である。振動ジャイロ
等の機械的センサから成る振れセンサ104(ピッチ方
向の検出)の振れ出力は、フィルタ回路105を通して
A/Dコンバータ102に入力され、ここでデジタルデ
ータに変換されて、制御回路101に取り込まれる。同
様に、振れセンサ106(ヨー方向の検出)の出力は、
フィルタ回路107を通してA/Dコンバータ102に
入力され、デジタルデータとして制御回路101に取り
込まれる。制御回路101内には、一定時間毎にA/D
コンバータ102からのデータを取り込んで振れ補正演
算を行う為のタイミング設定用の第1サンプリングタイ
マ108を有しており、このタイミングに基づいて、振
れ補正演算した結果をD/Aコンバータ103に出力す
る。D/Aコンバータ103は入力データに比例したア
ナログ電圧を出力するものであり、この出力電圧が振れ
補正系駆動回路111へ出力され、振れ補正系に含まれ
る補正レンズ113が矢印(ピッチ,ヨー方向)で示し
た方向に駆動される事になる。
【0013】尚、振れ補正系の現在位置は補正系位置検
出回路114で検出され、その出力はA/Dコンバータ
102を通して制御回路101に取り込まれる。
【0014】一方、被写体からの入射光は、撮影レンズ
112、補正レンズ113等の光学系を通して半透明型
のメインミラー115に入射し、その反射光はプリズム
116を通り、一部はファインダ光学系に、また一部は
測光レンズユニット117を通して測光及び像の振れ検
出を行うエリアセンサ118へ導かれる。
【0015】前記エリアセンサ118に取り込まれた像
情報は、制御回路101及びフィールドメモリ119に
入力される。制御回路101では、エリアセンサ118
から直接取り込んだ像情報に基づいてシャッタ速度や絞
り値を算出するなどの露出制御が行われる。また、フィ
ールドメモリ119では一旦像情報が記憶し、その後動
きベクトル検出回路120で異なる2つの時間の相関演
算により像の振れベクトルが算出され、その結果が制御
回路101に入力されるが、この像情報からの振れ検出
動作は制御回路101に内蔵する第2サンプリングタイ
マ109に基づいて一定周期間隔で行われる。この振れ
ベクトルを前述した振れセンサ出力と組み合わせてD/
Aコンバータ103に出力し、補正レンズ113を駆動
する。
【0016】制御回路101内には第1,第2サンプリ
ングタイマの他に、露光動作開始直後所定時間経過する
まではエリアセンサ118で取り込んだ像情報のみに基
づいて防振動作を行うため、レリーズ釦の全押しでON
するスイッチSW2(125)のONからの時間を計時
する第3タイマ110が内蔵されている。
【0017】また、制御回路101からの制御信号によ
ってシャッタ駆動回路121を介してシャッタ幕122
(先幕/後幕で構成される)のタイミング制御を行う。
【0018】その他、該カメラには、カメラの上記レリ
ーズ釦の半押しでONするスイッチ124(SW1)、
また防振制御を行うか否かを設定するスイッチ123
(ISSW)が備わっている。
【0019】(実施の第1の形態)上記構成のカメラに
おいて、本発明の実施の第1の形態に係る実際のカメラ
の動作について図2〜図4に示すフローチャートにした
がって説明する。
【0020】図2は、防振制御に関連するカメラ動作の
制御のメインフローを示している。
【0021】同図において、まずステップ#201に
て、レリーズ釦の半押しによりONするスイッチSW1
がONしているかどうかの判定を行い、該スイッチSW
1がONしていれば続いてステップ#202及びステッ
プ#203にて、電源電圧がカメラ全体の動作保証に対
し充分かどうかの判定を、不図示のバッテリーチェック
回路によって実行し、電源電圧が不充分であると判定し
た場合はステップ#204へ進んで、上記スイッチSW
1がOFFする迄待機し、該スイッチSW1がOFFに
なった事が検知すると再びSTART位置に戻る。
【0022】一方、ステップ#203でバッテリーチェ
ックの結果がOKと判断された場合には、ステップ#2
05に進みエリアセンサ118で取り込んだ像により被
写体輝度を測定し、この測光値に基づいてAE演算がなさ
れ、シャッタ速度及び絞り値が決定される。
【0023】続くステップ#206では、フォーカス制
御を不図示のイメージセンサ及びフォーカスレンズの駆
動によって実行する。このフォーカス制御は次のステッ
プ#207で合焦を検出できる迄続け、合焦を検出する
ことによりステップ#208へ進み、スイッチSWIS
がONしているかどうかの判定を行い、該スイッチがO
FFしている場合には防振動作が必要ないものと判定し
てステップ#209へ進んで制御回路101内のISO
NLを0にリセットし、直ちにステップ#215へ進む
ことになる。
【0024】また、上記ステップ#208にてスイッチ
SWISがONしていることを検知した場合はステップ
#210へ移行し、機械的構成による振れセンサ10
4,106への通電を開始する。
【0025】ここで、図1の機械的構成による振れセン
サ104及びフィルタ回路105(若しくは、振れセン
サ106及びフィルタ回路107)の具体的構成の一例
を図5の回路図を用いて説明する。
【0026】図5は振れセンサとして公知の振動ジャイ
ロを使用した場合のもので、角速度センサである振動ジ
ャイロ及び積分器回路から成り立っている。振動ジャイ
ロ501は、駆動回路503によって共振駆動されると
共に、同期検波回路等により所定の角速度出力となる様
に出力変換が行われる。この同期検波回路からの出力に
は通常不必要なDCオフセットが含まれており、このD
C分はコンデンサ505及び抵抗506で構成されるハ
イパスフィルタで取り除かれ、残りの振れ信号のみがO
Pアンプ504、抵抗507及び508で構成される増
幅器で増幅される。更にこの増幅器の出力はOPアンプ
509、抵抗510,511、及びコンデンサ512で
構成される積分回路で積分され、振れ変位に比例した出
力に変換される構成となっている。
【0027】図2に戻って、次のステップ#211で
は、図1の113に示す補正レンズを含む振れ補正系へ
の通電を行って該補正レンズ113の駆動を開始する
が、この具体的構成を図6に示す。
【0028】図6は、レンズを光軸と垂直なx,y方向
に平行シフトすることによりカメラの角度振れを補正す
るいわゆるシフト光学系の構成を示したものである。
【0029】同図において、601,602はそれぞれ
実際のx,y軸方向の駆動源となる磁気回路ユニットと
してのヨーク部、603,604はそれぞれのヨークに
対応したコイル部である。従って、このコイル部に流れ
る電流量及び方向により、撮影レンズの一部であるレン
ズ群605がx,y方向に偏心駆動され、更に606は
上記レンズ群605を固定する為の支持アーム及び支持
枠を表わしている。一方、このレンズ群605の動きは
レンズと一体となって動くIRED607,608及び
シフトレンズ全体を保持する為の鏡筒部611上に取り
付けられたPSD613,614との組み合わせによっ
て、非接触に検出される。
【0030】又、609はこのシフト系への通電を停止
した時にレンズを光軸中心に機械的に略光軸中心位置に
保持する為の機械的ロック機構を、610はチャージピ
ンを、612はこのシフト系の倒れ方向を規制する為の
あおり止めとしての支持球を、それぞれ表わしている。
【0031】再び図2に戻り、ステップ#212では、
上述した振れセンサ出力に基づき補正形を一定時間間隔
毎にサンプリング制御するため、内蔵の第1サンプリン
グタイマ108の計時動作を開始する。この第1サンプ
リングタイマ108による割込み処理については後で図
3のフローチャートで説明するが、図3の割込み処理は
第1サンプリングタイマ108が所定時間T1を計時す
る毎に、図2のメインフローチャートのステップ#21
3以降の処理動作途中で、その処理を一時的に中断し
て、図3のフローチャートの内容が優先的に処理実行さ
れるものである。
【0032】次のステップステップ#213では、前述
したエリアセンサ118で像面上での被写体の振れ量に
より振れ量を一定時間毎に検出するための第2サンプリ
ングタイマ109の計時動作を開始する。この第2サン
プリングタイマ109による割込み処理についても後で
図4のフローチャートで説明を行うが、第2サンプリン
グタイマ109が所定時間T2(>T1)を計時する毎
に、図2のメインフローチャートのステップ#213以
降の処理動作途中で、その処理を一時的に中断して、図
4のフローチャートに示す内容の動作が優先的に実行さ
れる。
【0033】続くステップ#214では、防振動作状態
であることを示す制御回路101の内部のISONLを
1にセットし、次のステップ#215にて、スイッチS
W2がONしているか否かの判定を行い、未だOFFの
場合にはステップ#216へ進んでスイッチSW1がO
Nしているか否かの判定を行い、該スイッチSW1のみ
ONしている状態の場合は、再びステップ#215に戻
って上記動作を繰り返すことになる。
【0034】また、上記ステップ#216でスイッチS
W1がOFFしている場合はステップ#217へ進み、
ISONLが1であるか否かの判定を行い、ISONL
が0である場合には防振動作はなされていないものと判
定してステップ#222へ進んでエリアセンサ118の
駆動を停止し、START位置へ戻る。一方、ステップ
#217でISONLが1である場合には防振動作がな
されているものと判定して、次のステップ#218に
て、振れ補正系の駆動を停止し、続くステップ#21
9,#220で第1,第2サンプリングタイマを停止
し、さらにステップ#221にて、振れセンサを停止し
てから前述したステップ#222へ進む。
【0035】また、上記ステップ#215でスイッチS
W2がONしていることを毛位置した場合は露光動作に
入るが、実際の露光動作に入る前に次のステップ#22
3で露光動作開始直後、振れ補正を一時エリアセンサ1
18で取り込んだ像情報のみに基づいて行うために、ス
イッチSW2のONからの経過時間を計時する内蔵の第
3タイマ110をスタートさせる。そして、続くステッ
プ#224〜#228において、シャッタ駆動回路12
1を介してシャッタ幕122(先幕及び後幕)走行の制
御を行い、フィルムに対する露光動作を行う。そして、
次のステップ#229にて、第3タイマ110の計時動
作を停止し、ステップ#230においてフィルム給送を
行ってからステップ#215に戻ることにより、一連の
撮影動作が完了することになる。
【0036】次に、図3及び図4に示すフローチャート
を用いてそれぞれ第1サンプリングタイマ108、第2
サンプリングタイマ109による割り込み処理について
説明する。
【0037】第1サンプリングタイマ108が所定時間
T1をカウントするとその時点で図3のフローチャート
に示した割り込み処理動作を実行する。
【0038】この割り込み処理においては、まず図3の
ステップ#301にて、第1サンプリングタイマ108
の値を初期リセットし、次のサンプリングタイミング
(再びT1時間後に割り込み処理を実行させる為)を設
定した後、次のステップ#302にて、前回振れ補正動
作を行ってからの時間を内部Tレジスタに設定する。そ
して、次のステップ#303にて、エリアセンサ118
の異なる時間の像情報から動きベクトル検出回路120
で算出した像移動速度相当の値が設定してあるVレジス
タの値と、Tレジスタに設定した振れ補正制御間隔の乗
算結果を像振れ量としてBレジスタに設定する。
【0039】続くステップ#304では、スイッチSW
2がONしているか否かの判定を行い、未だOFFの場
合には振れセンサ及びエリアセンサ両方の振れ情報を用
いて補正を行うためにステップ#307に進み、ここで
振れセンサ出力をA/D変換した値を内部Aレジスタに
転送する。
【0040】また、上記ステップ#304でスイッチS
W2がONしている場合にはステップ#305へ進み、
制御回路101内の第3タイマ110の現在値を参照、
所定値Teと比較する。未だTeを経過していない場合
は、エリアセンサ118からの振れ情報のみで振れ補正
を行うためにステップ#306へ進み、Bレジスタの値
をそのままAレジスタに記憶し、ステップ#309に進
む。一方、ステップ#305で既に所定時間Teを経過
している場合にはステップ#307に進み、振れセンサ
出力のA/D変換値をAレジスタに転送した後、次のス
テップ#308にて、そのAレジスタの値とエリアセン
サ118からの振れ情報出力に相当するBレジスタの値
を加算し、その結果をAレジスタに再設定する。
【0041】ここで、図4のフローチャートを用いて第
2サンプリングタイマ109による割り込み処理動作に
ついて説明する。
【0042】第2サンプリングタイマ109は、図2の
ステップ#213でタイマをスタートさせてから所定時
間T2(>T1)を経過する毎に、メインのカメラシー
ケンス動作を一時的に停止した後、図4のステップ#4
01にて、第2サンプリングタイマ109の値をリセッ
トし、次のステップ#402にて、エリアセンサ118
の蓄積を停止する。そして、次のステップ#403に
て、蓄積電荷量をセンサメモリ部に一挙に転送し、この
転送完了後、ステップ#404にて、次回の像データ取
り込みに備えて、センサの像蓄積を初めから開始する。
【0043】次のステップ#405では、エリアセンサ
118で取り込んだ像データとフィールドメモリ119
に記憶されている前回サンプリング時の像データとの公
知の相関演算を行い、算出したサンプリング間隔T2内
での像の動き量をSレジスタに設定する。
【0044】従って、図7に示すように、カメラ本体の
振れによって発生する像振れ量がエリアセンサ118に
よって検出されることになる。
【0045】図7では、時刻taに於けるエリア情報
と、時刻tbに於けるエリア情報がカメラ本体の振れに
よってそれぞれ異なってくる為、例えば図7のx方向の
振れに対しては時刻taとtbの情報の各j行どうしの
相関量から、どの位像振れが発生しているかを検出す
る。また、同様にy方向の振れに対しては、時刻taと
tbの情報の各i列どうしの相関量から、どの位像振れ
が発生しているかを検出する。
【0046】ここで、このSレジスタの値は、サンプリ
ング時間間隔(T2)をおいた場合の、エリアセンサ1
18での被写体像移動量を表したものであるから、次の
ステップ#406にて、不図示の焦点距離検出回路を介
して撮影光学系のズームポジションを内部Zレジスタ
に、ステップ#407にて、不図示のフォーカス位置検
出回路を通して撮影光学系のフォーカスポジションを内
部Fレジスタにセットした後、ステップ#408にて、
上記像移動量の値S,ズームポジションの値Z,フォー
カスポジションの値Fから関数r(実際にはS,Z,F
のパラメータに応じたROMテーブルを制御回路101
内部に持つ)に従って前回サンプリングタイミングから
の移動角度量Rを求める。更にステップ#409では、
このRの値をサンプリング時間間隔T2で割ることで、
相対移動速度を求め、その結果をVレジスタに設定す
る。最後のステップステップ#410では、今回のサン
プリングタイミングで検出した各画素データの値を次回
のサンプリングタイミングでの参照データとして使用す
る為に、フィールドメモリ119に記憶し、全ての画素
データをフィールドメモリに記憶し終わった時点で、こ
の第2サンプリングタイマ109による割り込み動作は
終了する。
【0047】再び図3の第1サンプリングタイマ108
による割り込み処理の説明に戻る。Aレジスタに補正す
べき振れ量を設定した後、ステップ#309,#310
では、図4のステップ#407,#408と同様にZレ
ジスタにズームポジションの値を、Fレジスタにフォー
カスポジションの値を、それぞれ設定するる。そして続
くステップ#311にて、振れ量が設定されているAレ
ジスタの値と上記Z,Fレジスタの値に基づき、所定関
数d(A,Z,F)に従って補正系駆動量Dを求め、撮
影光学系の各敏感度に応じた目標補正量を算出する。
【0048】更に、次のステップ#312では、図1の
補正系位置検出回路114を通して検出される現時点で
の補正レンズ113の絶対位置を、A/Dコンバータ1
02を通して取り込み、その結果を内部Cレジスタに設
定する。そして、次のステップ#313にて、上記振れ
補正系の目標駆動量Dと現時点での補正レンズ113の
位置量Cとの差分を再びDレジスタに設定し、続くステ
ップ#314にて、このDレジスタの値に所定の定数L
PG(補正系全体のフィードバックゲインを設定するた
め)を乗算し、この結果をAレジスタに再設定する。
【0049】次のステップ#315では、このフィード
バック系全体の安定性を確保するためにAレジスタの値
に対して位相補償演算を行い、続くステップ#316に
て、その演算結果を再度Aレジスタに設定する。最後
に、ステップ#317にて、このAレジスタの値をD/
Aコンバータ103へ転送する。これにより、前記値に
基づいて振れ補正系駆動回路111が補正レンズ113
を駆動することになる。
【0050】(実施の第2の形態)上記実施の第1の形
態では、図7に示したように、図1のエリアセンサ11
8が持つ全画素のデータを参照して像振れ量を算出して
いる。しかしながら、全画素を参照すればそれだけ像振
れ量の演算処理に時間がかかり、振れ補正動作の位相遅
れが大きくなってしまうという問題がある。
【0051】そこで、本発明の実施の第2の形態では、
エリアセンサ118が持つ画素のうちの一部を用いて像
振れ量を算出する方法の一例について説明する。
【0052】制御回路系の構成及びカメラ動作の制御フ
ローについては、上記実施の第1の形態における図1〜
図4と同じであるため、その説明は省略する。
【0053】上記の実施の第1の形態では、図2のステ
ップ#213にて、第2サンプリングタイマ109の計
時動作を開始した後、所定時間T2を計時する毎に図4
に示されるタイマ割り込み処理を実行し、エリアセンサ
118で取り込んだ像データから像面上での被写体の振
れ量を算出するが、本発明の実施の第2の形態では、こ
の振れ量算出の演算に全画素の像データを用いるのでは
なく、図8に示すようにエリアセンサの中心でクロスす
る第q行と第p列のセンサ群の情報を用いて振れを算出
する。
【0054】図8では、時刻taにおける像データと時
刻tbにおける像データがカメラ本体の振れによってそ
れぞれ異なってくる為、x方向の振れに対しては中央q
行の時刻taとtbの情報どうしの相関量から、どの位
像振れが発生しているかを検出する。また、同様にy方
向の振れに対しては、y方向の中央p列の時刻taとt
bの情報どうしの相関量から、どの位像振れが発生して
いるかを検出する。
【0055】時刻taにおける第q行からの信号Sq
(フィールドメモリ119に記憶されている)と所定時
間T2経過後の時刻tbの同一部分からの信号Sq´を
それぞれQ像{q1,q2 ,…,qN }、Q´像{q1
´,q2 ´,…,qN ´}のN個の像信号とし、Q像,
Q´像の相関量M(k)を、
【式1】 と定義する(但し、−N/2≦k≦N/2)。
【0056】上記の式によれば、相関量M(k)はQ像
とQ´像の一致性を位相を変えながら演算するもので、
相関量M(k)を最小にするkが像面上での振れ量に相
当する。このkの値を、図4のステップ#405にて、
Sレジスタに像振れ量演算結果として設定し以降の演算
処理に入ることになる。
【0057】以上の実施の各形態によれば、振れを検出
する手段として機械的センサとイメージセンサとを併用
した防振装置を備えるカメラ(システム)において、カ
メラの露光動作に伴うシャッタ走行やミラーアップの衝
撃によって機械的センサ及び補正光学系が異常応答する
ことを避け、且つイメージセンサによって検出される振
れデータにより実際の振れに基づいた防振制御を行うこ
とができ、これによってより高精度な防振システムが実
現できる。
【0058】上記実施例中において、振れセンサ10
4,106、フィルタ回路105,107が本発明の第
1の振れ検出手段に相当し、エリアセンサ118、フィ
ールドメモリ119、動きベクトル検出回路120が本
発明の第2の振れ検出手段に相当し、振れ補正系駆動回
路111、補正レンズ113、補正系位置検出回路11
4が本発明の振れ補正手段に相当する。
【0059】(変形例)上記実施の第1の形態は、カメ
ラの露光動作開始後、所定時間が経過するまではイメー
ジセンサの信号のみを用いて振れ補正を行うことによ
り、露光動作時におけるシャッタ部材の衝撃によって機
械的センサ及び補正光学系が異常応答することを避け、
且つイメージセンサによって検出される振れデータによ
り実際の振れに基づいた防振制御を行う方法について説
明したものであり、前記イメージセンサとしては測光用
のエリアセンサを用いて説明したが、もちろん測距用も
しくは焦点検出用のエリアセンサまたはラインセンサ、
あるいは振れ検出のための独立したセンサであってもよ
い。また、機械的センサとしては、角速度計、角加速度
計、加速度計等、振れが検出できるものであればどのよ
うなものであってもよい。
【0060】また、上記実施の第2の形態は、実施の第
1の形態で説明した防振システムを実現する際に防振動
作を、即時性を保ち円滑に行うための方法を説明したも
のであり、この実施の形態では、エリアセンサ中央の交
差(クロス)したライン部分(二次元方向の画素列)を
用いているが、その他にもセンサ中央部のエリアを用い
るなどの方法であってもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
常に実際の振れに基づいた防振制御を行い、防振精度を
向上させることができる防振システムを提供できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の各形態に係る防振装置を備える
カメラシステムの主要部分の回路構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の実施の第1の形態におけるカメラの一
連の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の第1の形態における第1サンプ
リングタイマ割り込み処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】本発明の実施の第1の形態における第2サンプ
リングタイマ割り込み処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】図1の機械的構成による振れセンサ及びフィル
タ回路の具体的構成を示す図である。
【図6】図1の補正光学系の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図7】本発明の実施の第1の形態においてエリアセン
サから像振れ量を検出する方法を説明するための図であ
る。
【図8】本発明の第2の実施例においてエリアセンサか
ら像振れ量を検出する方法を説明するための図である。
【符号の説明】
101 制御回路 104,106 振れセンサ 105,107 フィルタ回路 108 第1サンプリングタイマ 109 第2 サンプリングタイマ 110 第3タイマ 111 振れ補正系駆動回路 113 振れ補正レンズ 118 エリアセンサ 119 フィールドメモリ 120 動きベクトル検出回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 システムの振れを検出する第1の振れ検
    出手段と、該第1の振れ検出手段とは異なる方法で振れ
    を検出する第2の振れ検出手段と、前記第1の振れ検出
    手段と前記第2の振れ検出手段の出力に基づいて振れ補
    正を行う振れ補正手段とを有し、 露光動作開始後、所定時間が経過するまでは第2の振れ
    検出手段の出力のみに基づいて振れ補正を行うことを特
    徴とする防振システム。
  2. 【請求項2】 前記第1の振れ検出手段は、振動ジャイ
    ロを用いて所定の軸回りの角速度からシステムの振れを
    検出するものであり、前記第2の振れ検出手段は、光学
    系を通してイメージセンサに結像する、異なる時間にお
    ける像データどうしの相関量から振れを検出するもので
    あることを特徴とする請求項1に記載の防振システム。
  3. 【請求項3】 前記第2の振れ検出手段は、光学系を通
    してイメージセンサに結像する、異なる時間における像
    データの相関量から振れを検出するものであり、振れ量
    の算出には、前記イメージセンサの持つ画素のうちの一
    部を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載の防
    振システム。
  4. 【請求項4】 前記イメージセンサの持つ画素のうちの
    一部とは、前記イメージセンサの持つ画素のうちの中央
    の交差した二次元方向の画素列であることを特徴とする
    請求項3に記載の防振システム。
  5. 【請求項5】 前記イメージセンサの持つ画素のうちの
    一部とは、前記イメージセンサの持つ画素のうちの中央
    部の画素であることを特徴とする請求項3に記載の防振
    システム。
  6. 【請求項6】 前記所定時間とは、前記第1の振れ検出
    手段の出力が露光動作時における露光部材の衝撃の影響
    を受けて異常応答する時間であることを特徴とする請求
    項1〜5の何れかに記載の防振システム。
  7. 【請求項7】 前記露光部材とは、シャッタ部材である
    ことを特徴とする6に記載の防振システム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7693407B2 (en) 2006-07-13 2010-04-06 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
US7760998B2 (en) 2006-07-13 2010-07-20 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
US7853135B2 (en) 2006-07-13 2010-12-14 Hoya Corporation Anti-shake apparatus
US7856175B2 (en) 2006-07-13 2010-12-21 Hoya Corporation Anti-shake apparatus

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