JP2003042044A - 増設イグニッションシステム - Google Patents

増設イグニッションシステム

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JP2003042044A
JP2003042044A JP2001233303A JP2001233303A JP2003042044A JP 2003042044 A JP2003042044 A JP 2003042044A JP 2001233303 A JP2001233303 A JP 2001233303A JP 2001233303 A JP2001233303 A JP 2001233303A JP 2003042044 A JP2003042044 A JP 2003042044A
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JP
Japan
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ignition system
load
ignition
battery
vehicle
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JP2001233303A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Moriwaki
秀之 森脇
Koji Kurumagawa
浩司 車川
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両に好適に用いられる増設イグニッション
システムを提供する。 【解決手段】 アクセサリ系負荷、イグニッション系負
荷およびスタート系負荷の順に累加してバッテリーから
電力を供給するように切り替えるためのイグニッション
スイッチに加えて車両に設けられる増設イグニッション
システムであって、アクセサリ系負荷、イグニッション
系負荷およびスタート系負荷のそれぞれへバッテリーか
ら選択的に電力を供給するように切り替える制御装置
と、制御装置の電力供給の切り替え操作をするための操
作スイッチとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イグニッションス
イッチに加えて車両に設けられる増設イグニッションシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】図6を参照しながら、自動車などに用い
られるイグニッションスイッチ10について説明する。
イグニッションスイッチ10は、バッテリー20と、こ
のバッテリー20から電力を供給されるアクセサリ系負
荷(ACC系負荷)40、イグニッション系負荷(IG
系負荷)50およびスタート系負荷(START系負
荷)60との間に設けられており、イグニッションキー
の位置に応じて、バッテリー20からこれらの負荷への
電力の供給を制御する。
【0003】バッテリー20から電力を供給される負荷
(機器)としては、上述したもののほかに+B駆動負荷
30がある。+B駆動負荷30には、バッテリー20か
ら常に電力が供給されており、そのことによってルーム
ランプの点灯やドアロックの作動が可能になる。イグニ
ッションキーがオフ(OFF)位置の場合には、+B駆
動負荷30のみに電力が供給されている。
【0004】イグニッションキーをアクセサリ(AC
C)位置にすると、アクセサリ系負荷40に電力が供給
され、カーラジオやカーステレオを作動させたり、時計
を見たり、シガーライターを使ったりすることができる
ようになる。
【0005】また、イグニッションキーをイグニッショ
ン(IG)位置にすると、上記のアクセサリ系負荷40
に加えてイグニッション系負荷50に電力が供給され、
上述の機能に加えて、電動パワーウィンドウを作動させ
たり、車載テレビやカーナビゲーションシステムを使用
したり、サンルーフを開閉したりすることができるよう
になる。なお、エアコンのように、イグニッション系負
荷50であっても、エンジンが始動していない場合には
使用できないものもある。
【0006】そして、イグニッションキーをスタート
(START)位置にすると、上記のアクセサリ系負荷
40およびイグニッション系負荷50に加えて、スター
ト系負荷60に電力が供給され、エンジンが始動され
る。そのことによって、エアコンなどが使用できるよう
になる。
【0007】上述したように、イグニッションスイッチ
10を操作することによって、アクセサリ系負荷40、
イグニッション系負荷50およびスタート系負荷60の
順に累加してバッテリー20から電力を供給するように
切り替えることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
操作は、運転席に設けられたイグニッションキーを用い
て行わなければならないので、ドライバーが運転席を離
れている場合や、他の乗員が操作する場合には、手をの
ばしたり席を移動したりする必要が有り、非常に面倒で
あるという問題がある。
【0009】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、車両に好適に用いられる増設イ
グニッションシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による増設イグニ
ッションシステムは、アクセサリ系負荷、イグニッショ
ン系負荷およびスタート系負荷の順に累加してバッテリ
ーから電力を供給するように切り替えるためのイグニッ
ションスイッチに加えて車両に設けられる増設イグニッ
ションシステムであって、前記アクセサリ系負荷、前記
イグニッション系負荷および前記スタート系負荷のそれ
ぞれへ前記バッテリーから選択的に電力を供給するよう
に切り替える制御装置と、前記制御装置の電力供給の切
り替え操作をするための操作スイッチとを有し、そのこ
とによって上記目的が達成される。
【0011】前記制御装置は、前記イグニッションスイ
ッチと電気的に並列して設けられている構成としてもよ
い。
【0012】前記操作スイッチを操作するユーザーが正
規ユーザーであるか否かを検出する正規ユーザー検出手
段をさらに有し、前記操作スイッチを操作するユーザー
が正規ユーザーでない場合には、前記制御装置による電
力供給の切り替えが不能となる構成とすることが好まし
い。
【0013】前記車両が所定の安全な状態であるか否か
を検出する安全検出手段をさらに有し、前記車両が所定
の安全な状態でない場合には、前記制御装置による電力
供給の切り替えが不能となる構成とすることが好まし
い。
【0014】前記バッテリーの電圧値を検出するバッテ
リー電圧検出手段をさらに有し、前記バッテリーの電圧
値が所定値よりも低い場合には、前記制御装置による電
力供給の切り替えが不能となる構成とすることが好まし
い。
【0015】以下、本発明の作用を説明する。
【0016】本発明による増設イグニッションシステム
は、アクセサリ系負荷、イグニッション系負荷およびス
タート系負荷のそれぞれへバッテリーから選択的に電力
を供給するように切り替える制御装置と、制御装置の電
力供給の切り替え操作をするための操作スイッチとを有
しており、イグニッションスイッチに加えて車両に設け
られる。従って、本発明による増設イグニッションシス
テムが設けられた車両においては、増設スイッチングシ
ステムの操作スイッチを用いて制御装置を操作すること
によって、運転席のイグニッションキーを操作すること
なく、アクセサリ系負荷、イグニッション系負荷および
スタート系負荷のそれぞれへバッテリーから選択的に電
力を供給するように切り替えることができる。そのた
め、本発明による増設イグニッションシステムを用いる
と、利便性に優れた車両が提供される。
【0017】制御装置がイグニッションスイッチと電気
的に並列して設けられているように構成すると、バッテ
リーからイグニッションスイッチを介して電力が供給さ
れていない負荷に、イグニッションスイッチとは独立に
電力の供給を行うことができる。勿論、制御装置はイグ
ニッションスイッチと電気的に直列して設けられていて
もよく、直列して設けられた部分と並列して設けられた
部分とが混在する構成としてもよい。
【0018】操作スイッチを操作するユーザーが正規ユ
ーザーであるか否かを検出する正規ユーザー検出手段を
さらに有し、操作スイッチを操作するユーザーが正規ユ
ーザーでない場合には、制御装置による電力供給の切り
替えが不能となるような構成を採用すると、正規ユーザ
ーでないユーザーによる操作が不能となるので、正規ユ
ーザーでないユーザーによる操作によってエンジンが始
動されることが防止される。そのため、本発明による増
設イグニッションシステムを車両に用いると、防犯性に
優れた車両が提供される。
【0019】車両が所定の安全な状態であるか否かを検
出する安全検出手段をさらに有し、車両が所定の安全な
状態でない場合には、制御装置による電力供給の切り替
えが不能となるような構成を採用すると、車両が所定の
安全な状態でない場合、すなわち、増設イグニッション
システムの操作を行うのに適しない状態での増設イグニ
ッションシステムの操作が不能となる。そのため、本発
明による増設イグニッションシステムを車両に用いる
と、安全性に優れた車両が提供される。
【0020】バッテリーの電圧値を検出するバッテリー
電圧検出手段をさらに有し、バッテリーの電圧値が所定
値よりも低い場合には、制御装置による電力供給の切り
替えが不能となる構成を採用すると、バッテリーの電圧
値が所定値よりも低い状態での増設イグニッションシス
テムの操作が不能となるので、バッテリーあがりの発生
が防止される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
による実施形態の増設イグニッションシステム100を
説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定される
ものではない。
【0022】まず、図1を参照しながら、本発明による
実施形態の増設イグニッションシステム100の構成を
説明する。図1は、本実施形態の増設イグニッションシ
ステム100を模式的に示している。なお、図1におい
ては、イグニッションスイッチ10、バッテリー20、
+B駆動負荷30、アクセサリ系負荷40、イグニッシ
ョン系負荷50およびスタート系負荷60もあわせて示
している。
【0023】本実施形態の増設イグニッションシステム
100は、アクセサリ系負荷40、イグニッション系負
荷50およびスタート系負荷60の順に累加してバッテ
リー20から電力を供給するように切り替えるためのイ
グニッションスイッチ10に加えて車両に設けられる。
なお、バッテリー20から+B駆動負荷30へは、常に
電力が供給されており、そのことによってルームランプ
を点灯させたりドアロックを作動させたりすることが可
能になる。
【0024】増設イグニッションシステム100は、ア
クセサリ系負荷40、イグニッション系負荷50および
スタート系負荷60のそれぞれへバッテリー20から選
択的に電力を供給するように切り替える制御装置110
と、制御装置110の電力供給の切り替え操作をするた
めの操作スイッチ120とを有している。
【0025】さらに、増設イグニッションシステム10
0は、操作スイッチ120を操作するユーザーが正規ユ
ーザーであるか否かを検出する正規ユーザー検出手段と
しての正規ユーザー検出部130と、車両が所定の安全
な状態であるか否かを検出する安全検出手段としての安
全検出部140と、バッテリー20の電圧値を検出する
バッテリー電圧検出手段としてのバッテリー電圧検出部
150とを有している。
【0026】制御装置110は、車両の任意の位置に設
けられ、操作スイッチ120からの入力に応じて、アク
セサリ系負荷40、イグニッション系負荷50およびス
タート系負荷60のそれぞれとバッテリーとの電気的な
接続を選択的にオン/オフ制御する。本実施形態におい
ては、図1に示すように、制御装置110は、イグニッ
ションスイッチ10に電気的に並列して設けられてい
る。
【0027】操作スイッチ120は、ユーザーが制御装
置110の電力供給の切り替え操作をするためのもので
ある。操作スイッチ120を設ける位置や、操作スイッ
チ120の個数は、増設イグニッションシステム100
が設けられる車両の種類や用途などに応じて適宜決定さ
れる。操作スイッチ120は、車両の任意の位置(例え
ば後部座席)に設けられた操作スイッチ120であって
もよいし、車両本体とは別個の無線式の操作スイッチ1
20であってもよく、操作スイッチ120の個数は、1
つでもよいし、2つ以上であってもよい。
【0028】正規ユーザー検出部130は、車両の任意
の位置に設けられ、操作スイッチ120を操作するユー
ザーが正規ユーザーであるか否かを検出する機能を有し
ている。正規ユーザー検出部130は、具体的には、例
えば、以下の(a)〜(d)の機能のうちの少なくとも
1つを有するように構成されている。 (a)イグニッションキーのキーシリンダーにキーが挿
入されたことを検出する機能。 (b)キーレスエントリーによってドアが解錠されたこ
とを検出する機能。 (c)イグニッションスイッチ10が操作された後の所
定の規定時間内で操作スイッチ120が操作されたこと
を検出する機能。 (d)制御装置110に所定の暗証番号が入力されたこ
とを検出する機能。
【0029】(a)〜(d)の機能によって、上述した
所定の事項が検出されると、ユーザーが正規ユーザーで
あることが検出されたことになる。本実施形態の増設イ
グニッションシステム100は、ユーザーが正規ユーザ
ーでない場合には、制御装置110による電力供給の切
り替えが不能となるように構成されている。
【0030】安全検出部140は、車両の任意の位置に
設けられ、車両が所定の安全な状態であるか否かを検出
する機能を有している。本願明細書における「所定の安
全な状態」とは、増設イグニッションシステムによる電
力供給の切り替えを行うのに適した状態を指し、具体的
には、例えば、「車両速度が0km/hである状態」、
「エンジンの回転数が0r/minである状態」、「シ
フトレバーがPレンジ位置にある状態」、「パーキング
ブレーキが引かれている状態」、「ボンネットが閉めら
れている状態」および「ドアが閉められている状態」な
どを指す。どのような状態が「所定の安全な状態」に相
当するかは、車両の種類や用途などに応じて適宜決定さ
れる。安全検出部140は、具体的には、例えば、以下
の(e)〜(j)の機能のうちの少なくとも1つを有す
るように構成されている。 (e)車両速度が0km/hであることを検出する機
能。 (f)エンジンの回転数が0r/minであることを検
出する機能。 (g)シフトレバーがPレンジ位置にあることを検出す
る機能。 (h)パーキングブレーキが引かれていることを検出す
る機能。 (i)ボンネットが閉められていることを検出する機
能。 (j)ドアが閉められていることを検出する機能。
【0031】(e)〜(j)の機能によって、上述した
所定の事項が検出されると、車両が所定の安全な状態で
あることが検出されたことになる。本実施形態の増設イ
グニッションシステム100は、車両が所定の安全な状
態でない場合には、制御装置110による電力供給の切
り替えが不能となるように構成されている。
【0032】バッテリー電圧検出部150は、車両の任
意の位置に設けられ、バッテリー20の電圧値を検出す
る機能を有している。このバッテリー電圧検出部150
によって、バッテリー20の電圧値が検出される。本実
施形態の増設イグニッションシステム100は、バッテ
リー20の電圧値が所定の電圧値よりも低い場合には、
制御装置110による電力供給の切り替えが不能となる
ように構成されている。
【0033】上述の構成を有する増設イグニッションシ
ステム100は、典型的には、アクセサリ系負荷40、
イグニッション系負荷50およびスタート系負荷60に
この順に累加してバッテリ−20から電力が供給される
ように切り替えることができるように構成されている。
【0034】上述の構成を有する本実施形態の増設イグ
ニッションシステム100の動作を、図2を参照しなが
ら説明する。図2は、本実施形態の増設イグニッション
システム100の動作のフローチャートである。
【0035】まず、操作スイッチ120への入力の有無
が判断される(S1)。操作スイッチ120への入力が
無い場合には、入力の有無の判断が再び行われる(S
1)。入力が有る場合には、操作スイッチ120に入力
された情報の読み込みが行われ(S2)、正規ユーザー
検出部130によって、操作スイッチ120を操作する
ユーザーが正規ユーザーであるか否かが検出される(S
3)。正規ユーザーでない場合には、制御装置110に
よる電力供給の切り替えが不能となり、増設イグニッシ
ョンシステム100による制御が停止される(S7)。
正規ユーザーである場合には、続いて、安全検出部14
0によって、車両が所定の安全な状態であるか否かが検
出される(S4)。
【0036】車両が所定の安全な状態でない場合には、
増設イグニッションシステム100による制御が停止さ
れる(S7)。車両が所定の安全な状態である場合に
は、続いて、バッテリー電圧検出部150によって、バ
ッテリーの電圧値が検出される(S5)。
【0037】バッテリーの電圧値が所定値よりも低い場
合には、増設イグニッションシステム100による制御
が停止される(S7)。バッテリーの電圧値が所定値以
上である場合には、増設イグニッションシステム100
による制御が開始され(S6)、操作スイッチ120に
入力された情報に応じて、アクセサリ系負荷40、イグ
ニッション系負荷50およびスタート系負荷60に選択
的に電力が供給される。
【0038】増設イグニッションシステム100による
制御が開始されたあと(S6のあと)は、操作スイッチ
120に入力された情報の読み込み、正規ユーザーであ
るか否かの検出、車両が所定の安全な状態であるか否か
の検出およびバッテリー20の電圧値の検出が再び行わ
れ(S2〜S5)、検出結果に応じて、増設イグニッシ
ョンシステム100による制御が開始または停止される
(S6またはS7)。また、増設イグニッションシステ
ム100による制御が停止されたあと(S7のあと)
は、操作スイッチへの入力の有無の判断が再び行われる
(S1)。
【0039】このようにして、本実施形態の増設イグニ
ッションシステム100は動作する。
【0040】上述したように、本発明による実施形態の
増設イグニッションシステム100は、アクセサリ系負
荷40、イグニッション系負荷50およびスタート系負
荷60のそれぞれへバッテリー20から選択的に電力を
供給するように切り替える制御装置110と、制御装置
110の電力供給の切り替え操作をするための操作スイ
ッチ120とを有している。従って、本発明による増設
イグニッションシステム100が設けられた車両におい
ては、増設スイッチングシステム100の操作スイッチ
120を用いて制御装置110を操作することによっ
て、運転席のイグニッションキーを操作することなく、
アクセサリ系負荷40、イグニッション系負荷50およ
びスタート系負荷60のそれぞれへバッテリー20から
選択的に電力を供給するように切り替えることができ
る。そのため、本発明による増設イグニッションシステ
ム100を用いると、利便性に優れた車両が提供され
る。
【0041】例えば、増設イグニッションシステム10
0の操作スイッチ120が後部座席に設けられている
と、後部座席に居ながらにして、各負荷へバッテリー2
0から選択的に電力を供給することができ、カーラジオ
やカーステレオ、車載テレビやカーナビゲーションシス
テム、あるいはエアコンなどが作動する状態にすること
が可能になる。本実施形態の増設イグニッションシステ
ム100においては、制御装置110は、各負荷へバッ
テリー20から選択的に電力を供給するように切り替え
ることができ、本実施形態の増設イグニッションシステ
ム100は、典型的には、アクセサリ系負荷40、イグ
ニッション系負荷50およびスタート系負荷60にこの
順に累加して電力が供給されるように切り替えることが
できるように構成されているので、作動させたい負荷に
選択的に電力を供給することができる。
【0042】また、本実施形態の増設イグニッションシ
ステム100においては、制御装置110がイグニッシ
ョンスイッチ10と電気的に並列して設けられている。
そのため、バッテリー20からイグニッションスイッチ
10を介して電力が供給されていない負荷に、イグニッ
ションスイッチ10とは独立に電力の供給を行うことが
できる。以下、さらに詳しく説明する。
【0043】まず、イグニッションキーがオフ位置にあ
る場合には、アクセサリ系負荷40、イグニッション系
負荷50およびスタート系負荷60のそれぞれへバッテ
リー20から選択的に電力を供給するように切り替える
ことができ、典型的には、この順に累加して電力が供給
されるように切り替えることができる。
【0044】次に、イグニッションキーがアクセサリ位
置にある場合には、イグニッション系負荷50およびス
タート系負荷60のそれぞれへのバッテリー20からの
電力の供給を制御することができる。このとき、アクセ
サリ系負荷40にはイグニッションスイッチ10によっ
てバッテリー20から電力が供給されているので、増設
イグニッションシステム100による操作によっては、
アクセサリ系負荷40へのバッテリー20からの電力の
供給を停止させることはできない。
【0045】そして、イグニッションキーがイグニッシ
ョン位置にある場合には、スタート系負荷60へのバッ
テリー20からの電力の供給を制御することができる。
このとき、アクセサリ系負荷40およびイグニッション
系負荷50にはイグニッションスイッチ10によってバ
ッテリー20から電力が供給されているので、増設イグ
ニッションシステム100による操作によっては、アク
セサリ系負荷40およびイグニッション系負荷へのバッ
テリー20からの電力の供給を停止させることはできな
い。
【0046】また、本実施形態の増設イグニッションシ
ステム100は、操作スイッチ120を操作するユーザ
ーが正規ユーザーであるか否かを検出する正規ユーザー
検出手段としての正規ユーザー検出部130を有し、操
作スイッチ120を操作するユーザーが正規ユーザーで
ない場合には、制御装置110による電力供給の切り替
えが不能となるように構成されている。従って、正規ユ
ーザーでないユーザーによる操作が不能となるので、正
規ユーザーでないユーザーによる操作によってエンジン
が始動されることが防止される。そのため、本発明によ
る増設イグニッションシステム100を車両に用いる
と、防犯性に優れた車両が提供される。
【0047】さらに、本実施形態の増設イグニッション
システム100は、車両が所定の安全な状態であるか否
かを検出する安全検出手段としての安全検出部140を
有し、車両が所定の安全な状態でない場合には、制御装
置110による電力供給の切り替えが不能となるように
構成されている。従って、車両が所定の安全な状態でな
い場合、すなわち、増設イグニッションシステムの操作
を行うのに適しない状態での増設イグニッションシステ
ムの操作が不能となる。そのため、本発明による増設イ
グニッションシステム100を車両に用いると、安全性
に優れた車両が提供される。
【0048】そして、本実施形態の増設イグニッション
システム100は、バッテリー20の電圧値を検出する
バッテリー電圧検出手段としてのバッテリー電圧検出部
150を有し、バッテリー20の電圧値が所定値よりも
低い場合には、制御装置110による電力供給の切り替
えが不能となるように構成されている。従って、バッテ
リー20の電圧値が所定値よりも低い状態での増設イグ
ニッションシステム100の操作が不能となるので、バ
ッテリーあがりの発生が防止される。
【0049】なお、本実施形態においては、正規ユーザ
ー検出部130、安全検出部140およびバッテリー電
圧検出部150を備えた増設イグニッションシステム1
00について説明したが、これらを省略してもよいし、
これらのうちの1つまたは2つを備える構成としてもよ
い。
【0050】また、上述の説明において、正規ユーザ−
検出部130および安全検出部140として、(a)〜
(d)の機能の少なくとも1つを有する正規ユーザー検
出部130と、(e)〜(j)の機能の少なくとも1つ
を有する安全検出部140とを例示したが、勿論、例示
したものに限定されない。(a)〜(d)および(e)
〜(j)の機能を実現するために、バッテリー20から
アクセサリ系負荷40やイグニッション系負荷50に電
力が供給されている必要がある場合には、図2に示した
フローに、アクセサリ系負荷40やイグニッション系負
荷50への電力の供給を一時的に行う処理を割り込ませ
てもよい。
【0051】ここで、安全検出部140の機能の1つと
して例示した、(g)シフトレバーがPレンジ位置にあ
ることを検出する機能を実現するための処理について、
図3を参照しながら説明する。シフトレバーがPレンジ
位置にあることを検出するためには、例えば、インヒビ
タースイッチを作動させればよいが、インヒビタースイ
ッチを作動させるためには、イグニッション系負荷50
に電力が供給されている必要がある。
【0052】まず、イグニッション系負荷50に電力が
供給されているか否かを検出する(S8)。イグニッシ
ョン系負荷50に電力が供給されている場合には、シフ
トレバーの位置が検出される(S10’)。
【0053】イグニッション系負荷50に電力が供給さ
れていない場合には、増設イグニッションシステム10
0の制御装置110によって、バッテリー20からイグ
ニッション系負荷50への電力の供給が開始され(S
9)、シフトレバーの位置が検出される(S10)。そ
の後、制御装置110によって、バッテリー20からイ
グニッション系負荷50への電力の供給が停止される
(S11)。
【0054】このようにして、シフトレバーがPレンジ
位置にあることを検出することが可能になる。
【0055】また、以下に説明する自動バッテリー充電
機能のようなさらに付加的な機能を有するように増設イ
グニッションシステム100を構成してもよい。
【0056】図4を参照しながら、自動バッテリー充電
機能を有する増設イグニッションシステム100の動作
について説明する。図4は、自動バッテリー充電機能を
有する増設イグニッションシステム100の動作のフロ
ーチャートである。以下の説明においては、図2に示し
た動作と異なる点を説明し、その他の部分については省
略する。
【0057】自動バッテリー充電機能を有する増設イグ
ニッションシステム100においては、バッテリーの電
圧値が検出された(S5)あと、バッテリー20の電圧
値が所定値以上である場合には、図2に示した動作と同
様に、増設イグニッションシステム100による制御が
開始される(S6)が、バッテリー20の電圧値が所定
値よりも低い場合には、増設イグニッションシステム1
00の制御装置110によって、バッテリー20からス
タート系負荷60へ電力が供給されて、エンジンが始動
される(S12)。そのことによって、バッテリー20
の充電が行われる。なお、電圧値が所定値よりも低い場
合にエンジンが始動された(S12)あとは、電圧値を
検出する処理(S5)は無効とされる。
【0058】さらに、本実施形態においては、制御装置
110がイグニッションスイッチ10に電気的に並列し
て設けられている場合について説明したが、制御装置1
10はイグニッションスイッチ10と電気的に直列して
設けられていてもよく、直列して設けられた部分と並列
して設けられた部分とが混在する構成としてもよい。
【0059】図5に、イグニッションスイッチ10に対
して電気的に直列して設けられている部分と並列して設
けられている部分とが混在するように制御装置110が
設けられた増設イグニッションシステム100’を模式
的に示す。増設イグニッションシステム100’は、イ
グニッションスイッチ10に対して電気的に直列して設
けられている部分と並列して設けられている部分とが混
在するように制御装置110が設けられている点以外
は、増設イグニッションシステム100と同じ構成を有
しているので、以下の説明においては、異なる点を中心
に説明する。また、図5においては、増設イグニッショ
ンシステム100の構成要素と実質的に同じ機能を有す
る構成要素を同じ参照符号を用いて示している。
【0060】図5に示すように、増設イグニッションシ
ステム100’は、アクセサリ系負荷40およびイグニ
ッション系負荷50への電力の供給に関しては、イグニ
ッションスイッチ10と直列して設けられており、スタ
ート系負荷60への電力の供給に関しては、イグニッシ
ョンスイッチ10と並列して設けられている。
【0061】上述の構成を有する増設イグニッションシ
ステム100’は、イグニッションキーがイグニッショ
ン位置にある場合に、アクセサリ系負荷40、イグニッ
ション系負荷50およびスタート系負荷60のそれぞれ
へバッテリー20から選択的に電力を供給するように切
り替えることができ、典型的には、この順に累加して電
力が供給されるように切り替えることができる。
【0062】イグニッションキーがアクセサリ位置にあ
る場合には、増設イグニッションシステム100’によ
って、バッテリー20とアクセサリ系負荷40との電気
的な接続を選択的にオン/オフ制御することができる
が、イグニッション系負荷50およびスタート系負荷6
0への電力の供給を開始することはできない。
【0063】そして、イグニッションキーがオフ位置に
ある場合には、増設イグニッションシステム100’に
よってバッテリー20からアクセサリ系負荷40、イグ
ニッション系負荷50およびスタート系負荷60への電
力の供給を開始することはできない。
【0064】上述した増設イグニッションシステム10
0’は、図2に示した増設イグニッションシステム10
0の動作と同様に動作する。従って、上述の増設イグニ
ッションシステム100’が設けられた車両において
は、増設スイッチングシステム100’の操作スイッチ
120を用いて制御装置110を操作することによっ
て、運転席のイグニッションキーを操作することなく、
アクセサリ系負荷40、イグニッション系負荷50およ
びスタート系負荷60のそれぞれへバッテリー20から
選択的に電力を供給するように切り替えることができ
る。そのため、上述の増設イグニッションシステム10
0’を用いると、利便性に優れた車両が提供される。
【0065】
【発明の効果】本発明によると、車両に好適に用いられ
る増設イグニッションシステムが提供され、本発明によ
る増設イグニッションシステムを車両に用いると、利便
性に優れた車両が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態1の増設イグニッション
システム100を模式的に示す図である。
【図2】本発明による実施形態1の増設イグニッション
システム100の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図3】シフトレバーの位置を検出する処理を説明する
ためのフローチャートである。
【図4】自動バッテリー充電機能を有する増設イグニッ
ションシステム100の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図5】本発明による実施形態の増設イグニッションシ
ステム100の改変例である増設イグニッションシステ
ム100’を模式的に示す図である。
【図6】イグニッションスイッチ10を説明するための
図である。
【符号の説明】
10 イグニッションスイッチ 20 バッテリー 30 +B駆動負荷 40 アクセサリ系負荷 50 イグニッション系負荷 60 スタート系負荷 100、100’ 増設イグニッションシステム 110 制御装置 120 操作スイッチ 130 正規ユーザー検出部 140 安全検出部 150 バッテリー電圧検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02N 11/10 F02N 11/10 E 15/00 15/00 F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセサリ系負荷、イグニッション系負
    荷およびスタート系負荷の順に累加してバッテリーから
    電力を供給するように切り替えるためのイグニッション
    スイッチに加えて車両に設けられる増設イグニッション
    システムであって、 前記アクセサリ系負荷、前記イグニッション系負荷およ
    び前記スタート系負荷のそれぞれへ前記バッテリーから
    選択的に電力を供給するように切り替える制御装置と、 前記制御装置の電力供給の切り替え操作をするための操
    作スイッチと、 を有する増設イグニッションシステム。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、前記イグニッションス
    イッチと電気的に並列して設けられている、請求項1に
    記載の増設イグニッションシステム。
  3. 【請求項3】 前記操作スイッチを操作するユーザーが
    正規ユーザーであるか否かを検出する正規ユーザー検出
    手段をさらに有し、前記操作スイッチを操作するユーザ
    ーが正規ユーザーでない場合には、前記制御装置による
    電力供給の切り替えが不能となる請求項1または2に記
    載の増設イグニッションシステム。
  4. 【請求項4】 前記車両が所定の安全な状態であるか否
    かを検出する安全検出手段をさらに有し、前記車両が所
    定の安全な状態でない場合には、前記制御装置による電
    力供給の切り替えが不能となる請求項1から3のいずれ
    かに記載の増設イグニッションシステム。
  5. 【請求項5】 前記バッテリーの電圧値を検出するバッ
    テリー電圧検出手段をさらに有し、前記バッテリーの電
    圧値が所定値よりも低い場合には、前記制御装置による
    電力供給の切り替えが不能となる請求項1から4のいず
    れかに記載の増設イグニッションシステム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102874186A (zh) * 2011-07-15 2013-01-16 通用汽车有限责任公司 车辆蓄电池节电定时器

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