JP2003041593A - コンクリート構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法及び緑化構造 - Google Patents

コンクリート構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法及び緑化構造

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JP2003041593A
JP2003041593A JP2001227378A JP2001227378A JP2003041593A JP 2003041593 A JP2003041593 A JP 2003041593A JP 2001227378 A JP2001227378 A JP 2001227378A JP 2001227378 A JP2001227378 A JP 2001227378A JP 2003041593 A JP2003041593 A JP 2003041593A
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JP
Japan
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water
wall surface
base material
permeable concrete
layer
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JP2001227378A
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Motoharu Tamai
元治 玉井
Yoshiji Hirota
義二 廣田
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Daiwa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート壁面に対して容易に緑化工を施
すことができ、該壁面を自然環境と調和させてその美観
を高めることができる手段を提供する。 【解決手段】 コンクリートからなる垂直壁面1に、遮
水シート2と吸水マット3とが張り付けられる。次に、
垂直壁面1に対して透水性コンクリート材料が吹き付け
られ、透水性コンクリート層4が形成される。そして、
透水性コンクリート層4内の空隙部に保水性生育基盤材
5が注入される。さらに、透水性コンクリート層4の上
に、植物種子等を含有する植生基材が吹き付けられ、植
生基材層6が形成される。この後、植物が成長して垂直
壁面1が緑化される。この緑化工は、主として吹き付け
により行われるので、その施工は極めて容易である。ま
た、保水性生育基盤材5によって透水性コンクリート層
4内に水が保持されるので、植物の成長が促進される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構築
物又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法及び緑化構造に関す
るものである。より詳しくは、コンクリート構造物又は
無土壌岩盤の壁面に対して緑化工を容易に施すことがで
き、該壁面を自然環境と調和させてその景観を高めるこ
とができ、市街地においてはヒートアイランド現象の発
生を防止することができる緑化方法及び緑化構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、道路や河川の法面、あるいはビ
ルディングの側面ないしは屋上面はコンクリートで被覆
ないしは形成されることが多い。しかしながら、このよ
うにコンクリートで被覆ないしは形成された道路や河川
の法面あるいはビルディングの壁面(以下、「構築物壁
面」という。)は、その周囲の自然環境と調和しないこ
とが多く、また景観上もあまり好ましいものとはいえな
い。さらに、このようなコンクリートからなる構築物壁
面は夏季等においては日射により高温となってその周囲
の気温を上昇させ、とくに市街地においてはヒートアイ
ランド現象を発生させる一因ともなる。
【0003】そこで、コンクリートからなる構築物壁面
を、植物の植生が可能な被覆層で被覆して植物を繁茂さ
せ、該構築物壁面を周囲の自然環境と調和させて美観を
高め、さらにはヒートアイランド現象の発生を防止する
といった緑化工(緑化技術)が普及しつつある。そし
て、このような構築物壁面の緑化工は、一般に、工場で
生産された透水性コンクリートブロックを構築物壁面に
配置し、あるいはコンクリートプラントなどで混練され
た透水性コンクリート材料をコンクリートバケットなど
を用いて人力打設するなどといった手法で行われてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リートからなる構築物壁面に対する従来の緑化工では、
構築物壁面の施工箇所に透水性コンクリートブロックを
取り付けたり、透水性コンクリートを人力打設する作業
が、構築物壁面の勾配や搬入材料の持ち上げの容易さな
どといった立地条件により著しい影響を受け、かかる緑
化工の実施が極めて困難な場合もある。また、透水性コ
ンクリートブロックないしは透水性コンクリート層の構
築物壁面(施工面)への付着強度を十分に高めることが
できない。このため、緑化工の施工には大がかりな架設
が必要となり、また鉛直面状の壁面への適用が困難であ
るといった問題がある。かくして、かかる従来の緑化工
の適用は、ビルディングの屋上や勾配がゆるい河川の法
面等に限定されている。なお、このような問題は、コン
クリートからなる構築物壁面だけでなく、無土壌岩盤面
についても、程度の差はあれ、同様に生じるものであ
る。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、鉛直面状、水平面状あるいは
斜面状の、コンクリートからなる構築物壁面ないしは無
土壌岩盤面に対して緑化工を容易に施すことができ、該
構築物壁面ないしは無土壌岩盤面を自然環境と調和させ
るとともにその美観を高めることができ、さらにはヒー
トアイランド現象の発生を防止することができる手段を
提供することを解決すべき課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明にかかる第1のコンクリート構築物又
は無土壌岩盤の壁面の緑化方法は、(i)毛細管現象に
より水を吸い上げて周囲に漏出させる吸水部材をコンク
リート構築物又は無土壌岩盤の略鉛直状の壁面(構築物
壁面又は無土壌岩盤面であり、以下「構築物壁面等」と
いう。)との間にはさむようにして、又は該吸水部材を
くるむようにして、透水性コンクリート材料(多孔質コ
ンクリート材料)を構築物壁面等に吹き付けて透水性コ
ンクリート層を形成し、(ii)透水性コンクリート層内
の空隙部に保水性生育基盤材を注入し、(iii)透水性
コンクリート層の上に、未成長の植物(種子、乾燥コケ
等)を含有する植生基材を吹き付けて植生基材層を形成
し、該植物を成長させて構築物壁面等を緑化することを
特徴とするものである。なお、未成長の植物を含有する
植生基材層を形成するのではなく、透水性コンクリート
層の上に生育基盤材を吹き付けて生育基盤材層を形成
し、生育基盤材層に未成長の植物を散布又は植栽しても
よく、また透水性コンクリート層の上にコケマットすな
わちマット状のコケ(苔)を取り付けてもよい。なお、
本明細書において、「コンクリート構築物」は、コンク
リートないしはモルタルコンクリートによって形成され
た種々の構造体を意味し、例えば道路法面工であるモル
タルコンクリート吹付工なども包含する概念である。
【0007】この緑化方法によれば、透水性コンクリー
ト層及び植生基材層(又は生育基盤材層)を吹き付けに
より形成することができるので、構築物壁面等の立地条
件のいかんにかかわらず、構築物壁面等を容易に緑化す
ることができ、さらに透水性コンクリート層の構築物壁
面等への付着強度を十分に高めることができる。また、
透水性コンクリート層には吸水部材によって常時適度な
水が供給され、この水は透水性コンクリート層内の保水
性生育基盤材ひいては植生基材層(又は生育基盤材層)
内に保持される。このため、植生基材層(又は生育基盤
材層)での植物の成長ないしは育成が促進される。よっ
て、構築物壁面等を自然環境と調和させるとともにその
美観を高めることができ、さらにはヒートアイランド現
象の発生を防止することができる。
【0008】第1の緑化方法において、吸水部材として
は、例えば、多孔性材料からなるマットもしくはネッ
ト、布(織布、不織布)、各上端開口部が透水性コンク
リート層全体に満遍なく分布するように配置された多数
の毛細管の束等を用いることができる。また、吸水部材
に代えて、構築物壁面等よりも高い位置に蓄えられた水
を重力で流下させつつ周囲に漏出させる導水部材(サイ
フォン)を用いるようにしてもよい。この場合も、吸水
部材を用いる場合と同様に、透水性コンクリート層ひい
ては植生基材層(又は生育基盤材層)に適度に水を供給
することができる。
【0009】本発明にかかる第2のコンクリート構築物
又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法は、(i)水を外部に
排出する排水部材(排水マット)をコンクリート構築物
屋上又は略水平状無土壌岩盤の壁面(構築物壁面等)と
の間にはさむようにして、又は該排水部材をくるむよう
にして、透水性コンクリート材料を構築物壁面等に吹き
付けて透水性コンクリート層を形成し、(ii)透水性コ
ンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を注入し、
(iii)透水性コンクリート層の上に生育基盤材を吹き
付けて生育基盤材層を形成し、(iv)生育基盤材層に未
成長の植物を散布又は植栽し、該植物を成長させて構築
物壁面等を緑化することを特徴とするものである。な
お、生育基盤材層を設けず、透水性コンクリート層の上
にコケマットを取り付けてもよい。
【0010】この緑化方法によれば、透水性コンクリー
ト層及び生育基盤材層を吹き付けにより形成することが
できるので、構築物壁面等の立地条件のいかんにかかわ
らず、構築物壁面等を容易に緑化することができ、さら
に透水性コンクリート層の構築物壁面等への付着強度を
十分に高めることができる。また、透水性コンクリート
層には保水性生育基盤材が注入されているので、降雨、
潅水等により構築物壁面等に供給された水は、該保水性
生育基盤材によって比較的長期間保持される。このた
め、生育基盤材層での植物の成長ないしは育成が促進さ
れる。なお、過剰な水は、排水部材を介して外部に排出
される。
【0011】第1又は第2の緑化方法においては、構築
物壁面等との間の空間部を囲う檻状空間部を画成する一
方、外側に向かって開いた受け皿状空間部を形成する受
け皿付網状型枠(金網、プラスチック網等)を構築物壁
面等に設置し(取り付け)、檻状空間部内に透水性コン
クリート層を形成する一方、受け皿状空間部内に、植生
基材層もしくは生育基盤材層を形成し又はコケマットを
配置するのが好ましい。この場合、受け皿状空間部内に
植生基材層もしくは生育基盤材層を形成し又はコケマッ
トを配置した後、受け皿状空間部の開口部を閉止するス
ペーサ付網状型枠(金網、プラスチック網等)を、スペ
ーサを通り抜けて構築物壁面等に打ち込まれる取付部材
を用いて構築物壁面等に取り付けるのがより好ましい。
このようにすれば、透水性コンクリート層、植生基材層
あるいは生育基盤材層を、鉛直面状ないしは屋上(水平
面状)の構築物壁面等に強固に固定することができる。
また、透水性コンクリート材料、植生基材あるいは生育
基盤材を構築物壁面等に吹き付ける際に、そのはね返り
による材料の損失が低減される。なお、「網状」は、多
数の線状ないしは棒状の材料が交差して接合ないしは配
置された形態を意味し、「ネット状」、「格子状」ある
いは「網掛け状」等を含む概念である。
【0012】本発明にかかる第3のコンクリート構築物
又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法は、(i)コンクリー
ト構築物又は無土壌岩盤の傾斜している壁面(構築物壁
面等)に、所定の間隔を保って該壁面を被覆する被覆網
体を取り付け、(ii)網状に形成され上下方向にみて繰
り返し略「へ」の字状に外側に突出する形状を有する傾
斜緩和部材を被覆網体に取り付け、(iii)透水性コン
クリート材料を構築物壁面等に吹き付けて、被覆網体又
は傾斜緩和部材と構築物壁面等との間の空間部に透水性
コンクリート層を形成し、(iv)透水性コンクリート層
内の空隙部に保水性生育基盤材を注入し、(v)透水性
コンクリート層の上に未成長の植物を含有する植生基材
を吹き付けて植生基材層を形成し、該植物を成長させて
上記壁面を緑化することを特徴とするものである。な
お、未成長の植物を含有する植生基材層を形成するので
はなく、透水性コンクリート層の上に生育基盤材を吹き
付けて生育基盤材層を形成し、生育基盤材層に未成長の
植物を散布又は植栽してもよく、あるいは透水性コンク
リート層の上にコケマットを取り付けてもよい。
【0013】この緑化方法によれば、透水性コンクリー
ト層及び植生基材層(又は生育基盤材層)を吹き付けに
より形成することができるので、構築物壁面等の立地条
件のいかんにかかわらず、構築物壁面等を容易に緑化す
ることができ、さらに透水性コンクリート層の構築物壁
面等への付着強度を十分に高めることができる。また、
透水性コンクリート層には保水性生育基盤材が注入され
ているので、降雨、潅水等により構築物壁面等に供給さ
れた水は、該保水性生育基盤材によって比較的長期間保
持される。このため、植生基材層(又は生育基盤材層)
での植物の成長ないしは育成が促進される。また、傾斜
緩和部材が取り付けられているので、植生基材層(又は
生育基盤材層)は、上下方向にみて繰り返し略「へ」の
字状に外側に突出する形状となる。このため、植生基盤
層(又は生育基盤材層)の一部(大部分)では傾斜度が
構築物壁面等の傾斜度より緩やかとなり、植物の成長な
いしは育成が良くなる。よって、構築物壁面等を自然環
境と調和させるとともにその美観を高めることができ、
さらにはヒートアイランド現象の発生を防止することが
できる。
【0014】本発明にかかる第4のコンクリート構築物
又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法は、(i)コンクリー
ト構築物又は無土壌岩盤の傾斜している壁面(構築物壁
面等)に、構築物壁面等との間の空間部を囲う檻状空間
部を画成する一方、外側に向かって開いた受け皿状空間
部を形成する受け皿付網状型枠を取り付け、(ii)透水
性コンクリート材料を上記壁面に吹き付けて、檻状空間
部内に透水性コンクリート層を形成し、(iii)透水性
コンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を注入
し、(iv)透水性コンクリート層の上に、未成長の植物
を含有する植生基材を吹き付けて受け皿状空間部内に植
生基材層を形成し、該植物を成長させて上記壁面を緑化
することを特徴とするものである。なお、未成長の植物
を含有する植生基材層を形成するのではなく、透水性コ
ンクリート層の上に生育基盤材を吹き付けて生育基盤材
層を形成し、生育基盤材層に未成長の植物を散布又は植
栽してもよい。あるいは、透水性コンクリート層の上に
コケマットを取り付けてもよい。
【0015】この緑化方法によれば、透水性コンクリー
ト層及び植生基材層(又は生育基盤材層)を吹き付けに
より形成することができるので、構築物壁面等の立地条
件のいかんにかかわらず、構築物壁面等を容易に緑化す
ることができ、さらに透水性コンクリート層の構築物壁
面等への付着強度を十分に高めることができる。また、
透水性コンクリート層には保水性生育基盤材が注入され
ているので、降雨、潅水等により構築物壁面等に供給さ
れた水は、該保水性生育基盤材によって比較的長期間保
持される。このため、植生基材層(又は生育基盤材層)
での植物の成長ないしは育成が促進される。さらに、受
け皿付網状型枠が取り付けられているので、透水性コン
クリート層及び植生基材層(又は生育基盤材層)を構築
物壁面等に強固に固定することができる。また、透水性
コンクリート材料あるいは植生基材(又は生育基盤材)
を構築物壁面等に吹き付ける際に、そのはね返りによる
材料の損失が低減される。よって、構築物壁面等を自然
環境と調和させるとともにその美観を高めることがで
き、さらにはヒートアイランド現象の発生を防止するこ
とができる。
【0016】第1〜第4のいずれの緑化方法において
も、透水性コンクリート材料は、セメントと、軽量骨材
と、シリカフュームと、高性能AE減水剤と、保水性短
繊維とを含んでいるのが好ましい。また、保水性生育基
盤材は、生育基盤材と、保水剤と、高分子系粘着剤とを
含んでいるのが好ましい。この場合、生育基盤剤が有機
質含有汚泥を含み、保水剤が有機性保水剤を含んでいる
のがより好ましい。植生基材は、生育基盤材と、高分子
系保水剤と、肥料と、高分子系接合剤と、植物の種子と
を含んでいるのが好ましい。なお、第1〜第4の緑化方
法においては、該緑化を、耐食性鋼材を介して構築物壁
面等に施してもよい。
【0017】本発明にかかる第1のコンクリート構築物
又は無土壌岩盤の壁面の緑化構造は、(i)コンクリー
ト構築物又は無土壌岩盤の略鉛直状の壁面(構築物壁面
等)に固定された透水性コンクリート層と、(ii)透水
性コンクリート層内の空隙部に注入された保水性生育基
盤材と、(iii)構築物壁面等と透水性コンクリート層
との間に配置され、又は透水性コンクリート内にくるま
れ、毛細管現象により水を吸い上げて周囲に漏出させる
吸水部材と、(iv)透水性コンクリート層の上に取り付
けられた、植物が植栽された植物育成層又はコケマット
とを備えていることを特徴とするものである。
【0018】第1の緑化構造において、吸水部材として
は、例えば、多孔性材料からなるマットもしくはネッ
ト、布(織布、不織布)、各上端開口部が透水性コンク
リート層全体に満遍なく分布するように配置された多数
の毛細管の束等を用いることができる。第1の緑化構造
においては、吸水部材に代えて、構築物壁面等よりも高
い位置に蓄えられた水を重力で流下させつつ周囲に漏出
させる導水部材を備えていてもよい。
【0019】また、構築物壁面等との間の空間部を囲う
檻状空間部を画成する一方、外側に向かって開いた受け
皿状空間部を形成する受け皿付網状型枠が構築物壁面等
に取り付けられ、檻状空間部内に透水性コンクリート層
が形成される一方、受け皿状空間部内に、植生基材層、
生育基盤材層又はコケマットが配置されていてもよい。
この場合、受け皿状空間部の開口部を閉止するスペーサ
付網状型枠が、スペーサを通り抜けて構築物壁面等に打
ち込まれる取付部材を用いて構築物壁面等に取り付けら
れているのが好ましい。
【0020】本発明にかかる第2のコンクリート構築物
又は無土壌岩盤の壁面の緑化構造は、(i)コンクリー
ト構築物屋上又は略水平状無土壌岩盤の壁面(構築物壁
面等)に固定された透水性コンクリート層と、(ii)透
水性コンクリート層内の空隙部に注入された保水性生育
基盤材と、(iii)構築物壁面等と透水性コンクリート
層との間に配置され、又は透水性コンクリート内にくる
まれた、水を外部に排出する排水部材と、(iv)透水性
コンクリート層の上に取り付けられた、植物が植栽され
た植物育成層又はコケマットとを備えていることを特徴
とするものである。
【0021】本発明にかかる第3のコンクリート構築物
又は無土壌岩盤の壁面の緑化構造は、(i)コンクリー
ト構築物又は無土壌岩盤の傾斜している壁面(構築物壁
面等)に取り付けられ、所定の間隔を保って該壁面を被
覆する被覆網体と、(ii)被覆網体に取り付けられ、上
下方向にみて繰り返し略「へ」の字状に外側に突出する
形状を有する、網状に形成された傾斜緩和部材と、(ii
i)被覆網体又は傾斜緩和部材と構築物壁面等との間の
空間部に形成された透水性コンクリート層と、(iv)透
水性コンクリート層内の空隙部に注入された保水性生育
基盤材と、(v)透水性コンクリート層の上に取り付け
られた、植物が植栽された植物育成層又はコケマットと
を備えていることを特徴とするものである。
【0022】本発明にかかる第4のコンクリート構築物
又は無土壌岩盤の壁面の緑化構造は、(i)コンクリー
ト構築物又は無土壌岩盤の傾斜している壁面(構築物壁
面等)に取り付けられ、構築物壁面等との間の空間部を
囲う檻状空間部を画成する一方、外側に向かって開いた
受け皿状空間部を形成する受け皿付網状型枠と、(ii)
檻状空間部内に形成された透水性コンクリート層と、
(iii)透水性コンクリート層内の空隙部に注入された
保水性生育基盤材と、(iv)受け皿状空間部内において
透水性コンクリート層の上に取り付けられた、植物が植
栽された植物育成層、又はコケマットとを備えているこ
とを特徴とするものである。
【0023】なお、説明の重複ないしは繰り返しを避け
るため、詳しい説明は省略するが、第1〜第4の緑化構
造によれば、それぞれ、前記第1〜第4の緑化方法の場
合と同様の理由により、構築物壁面等の立地条件のいか
んにかかわらず構築物壁面等を容易に緑化することがで
き、透水性コンクリート層の構築物壁面等への付着強度
を十分に高めることができ、透水性コンクリート層に常
時適度な水を供給ないしは保持することができ、構築物
壁面等を自然環境と調和させるとともにその美観を高め
ることができ、ヒートアイランド現象の発生を防止する
ことができる。また、第1〜第4の緑化構造は、耐食性
鋼材を介して構築物壁面等の上に構築されていてもよ
い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
的に説明する。なお、以下の各実施の形態では、コンク
リート構築物の壁面を例にとって説明するが、これらの
実施の形態は、無土壌岩盤面にも同様に当てはまるもの
である。 (基本概念)以下で説明する本発明の各実施の形態は、
いずれも、コンクリート構築物の壁面(構築物壁面)
に、吹き付け工法により、保水性生育基盤材が注入され
た透水性コンクリート層が設けられ、この透水性コンク
リート層の上に、植物育成層を介して又は直接的に緑化
用植物が植栽され、該構築物壁面が緑化されることを基
本的特徴とする。
【0025】そして、構築物壁面が垂直面(鉛直面)で
ある場合は、降雨等による構築物壁面への水の供給量が
少ないので、吸水マットあるいは導水有効管(導水部
材)を設け、透水性コンクリート層ひいては緑化用植物
に十分に水を供給できるようにしている。構築物壁面が
斜面である場合は、降雨等による水の供給量が比較的多
いので、吸水マットあるいは導水有効管は設けず、透水
性コンクリート層内の保水性生育基盤材の保水作用によ
り、緑化用植物に水を供給するようにしている。また、
構築物壁面が屋上面(平面)である場合は、降雨等によ
る水の供給量が多いので、排水マットを設け、過剰な水
を外部に排出するようにしている。
【0026】(実施の形態1)以下、実施の形態1にか
かる、コンクリート構築物の垂直壁面(鉛直状の壁面)
における緑化構造ないしはその緑化工の施工手順を説明
する。この実施の形態1においては、図1に示す施工手
順で、図2に示す緑化構造が構築される。まず、図1に
示す施工手順で構築された緑化構造を説明し、その後で
緑化工の施工手順を説明する。
【0027】図2に示すように、この緑化構造において
は、コンクリート構築物の垂直壁面1(コンクリート壁
面)の上(図2中では、右側)に、遮水シート2と吸水
マット3とを介して、連続空隙を有する多孔質材料から
なる軽量型の透水性コンクリート層4が設けられてい
る。この透水性コンクリート層4には、ビニロン及び植
物性短繊維が混入されている。そして、透水性コンクリ
ート層4内の連続空隙には、保水性生育基盤材5が注入
されている。なお、吸水マット3は、透水性コンクリー
ト層4内にサンドイッチ状に挟まれていてもよい。
【0028】さらに、透水性コンクリート層4の上(図
2では、右側)に、植生基材層6が設けられている。植
生基材層6には緑化用植物7が植生している。このよう
な緑化用植物としては、例えば外来草、コケ、多肉植物
等があげられる。ここで、垂直壁面1には、それぞれ亜
鉛メッキ加工溶接金網からなる受け皿付金網型枠8とス
ペーサー付金網型枠9とがホールインアンカー10を用
いて固定されている。また、透水性コンクリート層4な
いしは植生基材層6の下方には、貯水ピット11が設け
られている。なお、遮水シート2は、貯水ピット11の
内面を被覆している。また、吸水マット3の下端部は、
貯水ピット11内に貯えられた水の中に浸漬されてい
る。
【0029】図3(a)、(b)に拡大して示すよう
に、受け皿付金網型枠8は、垂直壁面1との間の空間部
を囲う檻状空間部8aを画成する一方、外側(右側)に
向かって開いた受け皿状空間部8bを形成している。そ
して、檻状空間部8a内に透水性コンクリート層4が形
成される一方、受け皿状空間部8b内に植生基材層6が
形成されている。また、スペーサー付金網型枠9は受け
皿状空間部8bの開口部を閉止している。ここで、受け
皿付金網型枠8とスペーサー付金網型枠9とは、それぞ
れ支圧板13とナット14とを用いて、ホールインアン
カー10に固定されている。なお、ホールインアンカー
10は、檻状空間部8a内に配置された第1スペーサー
15と、スペーサー付金網型枠9に付設された第2スペ
ーサー16とを通り抜けて、垂直壁面1に打ち込まれて
いる。
【0030】以下、図1に示すフローチャートに従っ
て、適宜図2〜図5を参照しつつ、実施の形態1にかか
る緑化工の施工手順を説明する。この緑化工において
は、まず既設のコンクリート構築物の垂直壁面1(既設
壁面)に対して健全度診断を行う(ステップS10
1)。そして、健全度が低下している場合、すなわち垂
直壁面1(コンクリート面)が劣化している場合は、垂
直壁面1の補修を行う(ステップS102)。具体的に
は、例えば、垂直壁面1のひび割れや剥離が生じている
部分を切り取りあるいは削り、水洗した上で、くぼみ部
や欠落部にモルタルを充填するなどといった補修を行
う。
【0031】次に、垂直壁面1に遮水シート2を張り付
け(ステップS103)、さらに遮水シート2のうえに
吸水マット3を張り付ける(ステップS104)。吸水
マット3の材料は、貯水ピット11内の水を毛細管現象
により吸い上げてその周囲に漏出させることができれば
どのようなものでもよく、例えば、多孔性材料(例え
ば、スポンジ)、布(例えば、織布、不織布)、ネット
等を用いることができる。したがって、吸水マット3は
常時全面的に多量の水を含むことになる。そこで、吸水
マット3内の水が垂直壁面1に接触するのを防止するた
めに遮水シート2が配設されている。遮水シート2の材
料は、耐久性と遮水性とを備えていればどのようなもの
でもよく、例えば塩化ビニールシート等を用いることが
できる。
【0032】そして、遮水シート2と吸水マット3とで
被覆された垂直壁面1に、受け皿付金網型枠8を設置す
る(ステップS105)。具体的には、まず垂直壁面1
の所定の部位にホールインアンカー10を打ち込み、こ
のホールインアンカー10にスペーサー15を外嵌した
上で、支圧板13とナット14とを用いて受け皿付金網
型枠8をホールインアンカー10に固定する。これによ
り、受け皿付金網型枠8は、垂直壁面1との間に檻状空
間部8aを画成する一方、外側に向かって開いた受け皿
状空間部8bを形成する。
【0033】続いて、受け皿付金網型枠8が設置された
垂直壁面1に向かって、流動性を有する軽量型の透水性
コンクリート材料を吹き付けて、透水性コンクリート層
4を形成する(ステップS106)。このとき、垂直壁
面1に吹き付けられる透水性コンクリート材料は、受け
皿付金網型枠8によってそのはね返りが抑制され、材料
の損失が低減される。以下に、この透水性コンクリート
材料の標準配合例の一例を示す。
【0034】 (標準配合例:材料1m当たり) (1)セメント:200〜300kg (2)骨材(保水性軽量):1500〜2000kg (3)シリカフューム:5〜25kg (4)高性能AE減水剤:2〜6kg (5)保水性短繊維:2〜20kg (6)混合水 水:75〜113リットル、 コンクリート変性剤:5〜7.5リットル この透水性コンクリート材料で用いられる骨材は、密度
が0.2〜1.5g/cmの保水性軽量骨材である。こ
のような保水性軽量骨材を用いるのは、透水性コンクリ
ート層4を軽量化して垂直壁面1にかかる応力を低減す
るためである。
【0035】そして、透水性コンクリート層4内の連続
空隙に保水性生育基盤材5を注入する(ステップS10
7)。以下に、この保水性生育基盤材5の標準注入配合
例の具体例を2つ示す。 (標準注入配合例1:材料1m当たり) (1)生育基盤材 黒土:200〜250リットル 有機質含有汚泥:90〜100リットル (2)保水剤 ベントナイト:45リットル 特殊有機性保水材:90〜100リットル (3)高分子系粘着剤:4〜5kg (4)用水(清水):505〜575リットル
【0036】 (標準注入配合例2:材料1m当たり) (1)生育基盤材 黒土:60〜70リットル 有機質含有汚泥:200〜250リットル (2)保水剤 ベントナイト:45リットル 特殊有機性保水材:90〜100リットル (3)高分子系粘着剤:4〜5kg (4)用水(清水):535〜605リットル なお、保水性生育基盤材5に、緑化用植物の成長を促進
する粒子状の肥料を添加してもよい。この場合、透水性
コンクリート層4内の水への肥料の溶出速度を調整する
ため、肥料粒子をシール材でシールするのが好ましい。
【0037】次に、受け皿付金網型枠8の上にスペーサ
ー付金網型枠9を設ける(ステップS108)。具体的
には、支圧板13とナット14とを用いて、スペーサー
付金網型枠9をホールインアンカー10に固定する。こ
れにより、受け皿付金網型枠8の受け皿状空間部8bの
開口部(右側)は、スペーサー付金網型枠9によって閉
じられる。
【0038】この後、透水性コンクリート層4の上(右
側)に、植生基材を吹き付けて植生基材層6を形成する
(ステップS111)。この植生基材には、コケ、多肉
植物の種子、あるいは耐乾性草本類の種子等が混入され
ている。以下に、この植生基材の標準配合例の一例を示
す。
【0039】
【0040】この後、この植生基材層6に含まれている
コケ、多肉植物の種子、あるいは耐乾性草本類の種子等
を成長させれば、該植生基材層6に緑化用植物が植生
し、緑化構造が完成する。この緑化方法ないしは緑化構
造によれば、透水性コンクリート層4及び植生基材層6
を吹き付けにより形成することができるので、垂直壁面
1の立地条件のいかんにかかわらず、これを容易に緑化
することができる。また、透水性コンクリート層4の垂
直壁面側への付着強度を十分に高めることができる。さ
らに、透水性コンクリート層4には吸水マット3から常
時適度な水が供給され、この水は保水性生育基盤材5内
ないし植生基材層6内に保持される。このため、緑化用
植物の成長ないしは育成が促進される。
【0041】前記の緑化方法ないしは緑化構造では、透
水性コンクリート層4の上に、コケ、多肉植物の種子等
が混入された植生基材層6が形成される。しかしなが
ら、図4(a)、(b)に示すように、透水性コンクリ
ート層4のうえに、コケ、多肉植物の種子等を含まない
生育基盤材を吹き付けて生育基盤材層18を形成した上
で(ステップS109)、生育基盤材層18に乾燥コケ
19を散布し(ステップS110)、あるいは緑化用植
物を植栽してもよい。ただし、植生基材層6の場合に比
べて(図3参照)、生育基盤材層18の厚さが薄くなる
ので、スペーサー付金網型枠9には、図4(b)に示す
ような形状の第2スペーサー17が付設される。この場
合も、前記の植生基材層6を設けた場合と同様の作用・
効果が得られる。、
【0042】また、前記の緑化方法ないしは緑化構造で
は、吸水マット3を用いて透水性コンクリート層4に水
を供給するようにしている。しかしながら、図5
(a)、(b)に示すように、吸水マット3に代えて、
各上端開口部が透水性コンクリート層4全体に満遍なく
分布するように配置された多数の毛細管20の束を用い
てもよい。なお、多数の毛細管20は、例えばひも21
等を用いて結束させておくのが好ましい。
【0043】ところで、前記の緑化方法ないしは緑化構
造は、コンクリート構築物の垂直壁面1に対するもので
あるが、コンクリート構築物の屋上壁面(水平面)に対
しても、前記とほぼ同様の手法で緑化工を施すことがで
きる。ただし、屋上壁面に緑化工を施す場合は、遮水シ
ート1の上に、吸水マット3に代えて排水マット(図示
せず)を張り付ける必要がある(ステップS10
4’)。また、この場合は、生育基盤材層18に多肉植
物を植栽してもよい(ステップS110’)。
【0044】(実施の形態2)以下、図6〜図8を参照
しつつ、実施の形態2にかかるコンクリート構築物の垂
直壁面における緑化構造ないしは緑化方法(緑化工の施
工手順)を説明する。しかしながら、この実施の形態2
にかかる緑化構造ないしは緑化方法は、図1〜図5に示
す実施の形態1にかかる緑化方法ないしは緑化構造と共
通する部分が多いので、説明の重複を避けるため、以下
では主として実施の形態1と異なる点を説明する。
【0045】図7〜図8(a)、(b)に示すように、
実施の形態2にかかる緑化構造においても、実施の形態
1の場合と同様に、コンクリート構築物の垂直壁面1
(コンクリート壁面)に対して、遮水シート2と、吸水
マット3と、透水性コンクリート層4と、保水性生育基
盤材5と、受け皿付金網型枠8と、ホールインアンカー
10と、貯水ピット11と、支圧板13と、ナット14
と、第1スペーサー15とが設けられている。ただし、
植生基材層6、スペーサー付金網型枠9、第2スペーサ
ー16、17、生育基盤材層18あるいは乾燥コケ19
は設けられていない。
【0046】そして、実施の形態2にかかる緑化構造で
は、透水性コンクリート層4の上に育成コケマット22
が取り付けられ、この育成コケマット22は、繊維から
なる養生ネット23を用いて受け皿付金網型枠8の受け
皿空間部8bに固定されている。つまり、実施の形態2
では、垂直壁面1が育成コケマット22によって緑化さ
れている。
【0047】以下、図6に示すフローチャートに従っ
て、適宜図7〜図8を参照しつつ、実施の形態2にかか
る緑化工の施工手順を説明する。図6に示すフローチャ
ートのステップS201〜S207における各作業は、
それぞれ、図1に示すフローチャートのステップS10
1〜S107における各作業と同一であるので、その説
明を省略する。
【0048】この緑化工においては、別途、コケを育成
して育成コケマット22を準備しておく(ステップS2
10)。そして、透水性コンクリート層4に保水性育成
基盤材5を注入した後(ステップS207の後)、透水
性コンクリート層4の上に育成コケマット22を設置す
る(ステップS208)。この後、繊維からなる養生ネ
ット23で育成コケマット22を固定する(ステップS
209)。これにより、緑化構造が完成する。
【0049】なお、コンクリート構築物の屋上壁面(水
平面)に対しても、前記とほぼ同様の手法で緑化工を施
すことができる。ただし、屋上壁面に緑化工を施す場合
は、遮水シート1のうえに、吸水マット3に代えて排水
マット(図示せず)を張り付ける必要がある(ステップ
S204’)。
【0050】この実施の形態2にかかる緑化方法ないし
は緑化構造によっても、実施の形態1の場合と同様に、
垂直壁面1の立地条件のいかんにかかわらず、これを容
易に緑化することができ、透水性コンクリート層4の垂
直壁面側への付着強度を十分に高めることができる。さ
らに、透水性コンクリート層4に常時水を供給して、こ
の水を保水性生育基盤材5に保持させ、育成コケマット
22の成長ないしは育成を促進することができる。
【0051】(実施の形態3)以下、図9〜図10を参
照しつつ、実施の形態3にかかるコンクリート構築物の
垂直壁面における緑化構造ないしは緑化方法(緑化工の
施工手順)を説明する。しかしながら、この実施の形態
3にかかる緑化構造ないしは緑化方法は、図1〜図5に
示す実施の形態1にかかる緑化方法ないしは緑化構造と
共通する部分が多いので、説明の重複を避けるため、以
下では主として実施の形態1と異なる点を説明する。
【0052】図10に示すように、実施の形態3にかか
る緑化構造では、実施の形態1における吸水マット3に
代えて、垂直壁面1よりも高い位置に配置された雨水貯
留タンク25に貯留された水を、重力で流下させつつ透
水性コンクリート層4に満遍なく漏出させる導水有効管
26(導水繊維束)が設けられている。また、実施の形
態1における貯水ピット11は設けられていない。その
他の点については、実施の形態1と同様である。この緑
化構造でも、吸水シート3を用いた実施の形態1と同様
に、透水性コンクリート層4ひいては植生基材層6又は
生育基盤材層18に適度に水を供給することができる。
【0053】以下、図9に示すフローチャートに従っ
て、適宜図10を参照しつつ、実施の形態3にかかる緑
化構造の緑化工の施工手順を説明する。図9に示すフロ
ーチャートのステップS301〜S303、S305〜
S311における各作業は、それぞれ、図1に示すフロ
ーチャートのステップS101〜S103、S105〜
S111における各作業と同一であるので、その説明を
省略する。
【0054】そして、実施の形態3にかかる施工手順で
は、垂直壁面1に遮水シート2が張り付けられた後(ス
テップS303の後)、導水有効管26(導水繊維束)
を設置する(ステップS304)。もちろん、雨水貯留
タンク25も設置して、導水有効管26に水を供給でき
るようにする。その他の点については、実施の形態1と
同様である。
【0055】なお、コンクリート構築物の屋上壁面(水
平面)に対しても、前記とほぼ同様の手法で緑化工を施
すことができる。ただし、屋上壁面に緑化工を施す場合
は、雨水貯留タンク25及び導水有効管26に代えて排
水マット(図示せず)を張り付ける必要がある(ステッ
プS304’)。また、この場合は、生育基盤材層18
に多肉植物を植栽してもよい(ステップS310’)。
【0056】この実施の形態3にかかる緑化方法ないし
は緑化構造によっても、実施の形態1の場合と同様に、
垂直壁面1の立地条件のいかんにかかわらず、これを容
易に緑化することができ、透水性コンクリート層4の垂
直壁面側への付着強度を十分に高めることができる。さ
らに、透水性コンクリート層4に常時水を供給して、こ
の水を保水性生育基盤材5に保持させ、緑化用植物7の
成長ないしは育成を促進することができる。
【0057】(実施の形態4)以下、図11〜図13を
参照しつつ、実施の形態4にかかる、コンクリート構築
物の傾斜壁面における緑化構造ないしはその緑化工の施
工手順を説明する。この実施の形態4においては、図1
1に示す施工手順で、図12に示す緑化構造が構築され
る。まず、図11に示す施工手順で構築された緑化構造
を説明し、その後で緑化工の施工手順を説明する。
【0058】図12に示すように、この緑化構造におい
ては、コンクリート構築物の傾斜壁面31(コンクリー
ト壁面)の上に、連続空隙を有する多孔質材料からなる
軽量型の透水性コンクリート層32が設けられている。
この透水性コンクリート層32には、ビニロン及び植物
性短繊維が混入されている。そして、透水性コンクリー
ト層32内の連続空隙には、保水性生育基盤材33が注
入されている。さらに、透水性コンクリート層32の上
には、植物育成層35が設けられている。なお、植物育
成層35は、前記の実施の形態1〜4における植物が植
栽された各種植物育成層又は育成コケマットのいずれで
あってもよい。
【0059】図13に拡大して示すように、この緑化構
造においては、傾斜壁面31に、それぞれ亜鉛メッキ加
工溶接金網からなる溶接金網34と傾斜緩和部材36と
が、ホールインアンカー37を用いて固定されている。
ここで、溶接金網34は、傾斜壁面31とは適度な間隔
(スペーサー38によって決定される間隔)を保ってこ
れを覆うように配置されている。また、傾斜緩和部材3
6は溶接金網34に取り付けられ、上下方向にみて繰り
返し略「へ」の字状(ないしは、のこぎり刃状)に外側
に突出する形状を有している。なお、溶接金網34は、
支圧板39と六角ナット40とを用いて、ホールインア
ンカー37に固定されている。また、ホールインアンカ
ー37は、スペーサー38を通り抜けて、傾斜壁面31
に打ち込まれている。
【0060】かくして、被覆金網34は、傾斜壁面31
との間に一定の厚みの空間部を画成している。また、傾
斜緩和部材36は、溶接金網34との間に縦断面が略三
角形状の空間部を画成している。そして、両空間部には
それぞれ透水性コンクリート層32が形成されている。
したがって、透水性コンクリート層32の外側輪郭は、
上下方向にみて繰り返し略「へ」の字状に外側に突出す
る形状を有している。これに伴って、この透水性コンク
リート層32の上に取り付けられた植物育成層35もま
た、上下方向にみて繰り返し略「へ」の字状に外側に突
出する形状を有している。
【0061】このように、植物育成層35が、上下方向
にみて繰り返し略「へ」の字状に外側に突出する形状と
なっているので、該植物育成層35の一部35a(全体
の1/2以上)では、その傾斜度が傾斜壁面31の傾斜
度より緩やかとなり、緑化用植物の成長ないしは生育が
良好となる。
【0062】以下、図11に示すフローチャートに従っ
て、適宜図12〜図13を参照しつつ、実施の形態4に
かかる緑化工の施工手順を説明する。この緑化工におい
ては、まず既設のコンクリート構築物の傾斜壁面31
(既設壁面)に対して健全度診断を行う(ステップS4
01)。そして、健全度が低下している場合は、傾斜壁
面31の補修を行う(ステップS402)。補修方法は
実施の形態1の場合と同様である。
【0063】次に、溶接金網34を設置し(ステップS
403)、続いて傾斜緩和部材36を設置する(ステッ
プS404)。具体的には、まず傾斜壁面31の所定の
部位にホールインアンカー37を打ち込み、このホール
インアンカー37にスペーサー38を外嵌した上で、支
圧板39と六角ナット40とを用いて溶接金網34をホ
ールインアンカー37に固定する。そして、溶接金網3
4に傾斜緩和部材36を取り付ける。
【0064】続いて、溶接金網34と傾斜緩和部材36
とが設置された傾斜壁面31に向かって、流動性を有す
る軽量型の透水性コンクリート材料を吹き付けて、透水
性コンクリート層32を形成する(ステップS40
5)。このとき、傾斜壁面31に吹き付けられる透水性
コンクリート材料は、溶接金網34及び傾斜緩和部材3
6によってそのはね返りが抑制され、材料の損失が低減
される。なお、透水性コンクリート材料の性状ないしは
配合は、実施の形態1の場合と同様である。
【0065】そして、透水性コンクリート層32内の連
続空隙に保水性生育基盤材33を注入する(ステップS
406)。なお、保水性生育基盤材33の性状ないしは
配合は、実施の形態1の場合と同様である。次に、透水
性コンクリート層32の上に、植生基材を吹き付けて植
生基材層(植物育成層35)を形成する(ステップS4
12)。なお、植生基材の性状ないしは配合は、実施の
形態1の場合と同様である。この後、この植生基材層
(植物育成層35)に含まれているコケ、多肉植物の種
子、あるいは耐乾性草本類の種子等を成長させれば、植
生基材層に緑化用植物が植生し、緑化構造が完成する。
【0066】なお、実施の形態1ないし2の場合と同様
に、透水性コンクリート層32の上に、コケ、多肉植物
の種子等を含まない生育基盤材を吹き付けて生育基盤材
層(植物育成層35)を形成した上で(ステップS40
7)、この生育基盤材層に多肉植物を植栽し(ステップ
S408)、又は乾燥コケを散布し(ステップS40
9)、あるいはコケの移植を行ってもよい(ステップS
410)。なお、別途、コケを育成して育成コケマット
を作成し、この育成コケマットを透水性コンクリート層
32に取り付けてもよい。
【0067】かくして、実施の形態4にかかる緑化方法
ないしは緑化構造によれば、透水性コンクリート層32
及び植生育成層35を吹き付けにより形成することがで
きるので、傾斜壁面31の立地条件のいかんにかかわら
ず、これを容易に緑化することができ、かつ透水性コン
クリート層32の傾斜壁面31への付着強度を十分に高
めることができる。また、透水性コンクリート層32に
は保水性生育基盤材33が注入されているので、降雨、
潅水等により構築物壁面に供給された水は、該保水性生
育基盤材33によって比較的長期間保持される。このた
め、緑化用植物の成長ないしは育成が促進される。ま
た、傾斜緩和部材36が取り付けられているので、前記
のとおり、植生育成層35の一部では傾斜度が緩やかと
なり、植物の成長ないしは育成が促進される。
【0068】(実施の形態5)以下、図14〜図16を
参照しつつ、実施の形態5にかかるコンクリート構築物
の傾斜壁面における緑化構造ないしは緑化方法(緑化工
の施工手順)を説明する。しかしながら、この実施の形
態5にかかる緑化構造ないしは緑化方法は、図11〜図
13に示す実施の形態4にかかる緑化方法ないしは緑化
構造と共通する部分が多いので、説明の重複を避けるた
め、以下では主として実施の形態4と異なる点を説明す
る。
【0069】図15〜図16に示すように、実施の形態
5にかかる緑化構造においては、実施の形態4における
溶接金網34及び傾斜緩和部材36に代えて、亜鉛メッ
キ加工溶接金網からなる受け皿付金網型枠42が設けら
れている。この受け皿付金網型枠42は、傾斜壁面31
との間の空間部を囲う檻状空間部42aを画成する一
方、外側に向かって開いた受け皿状空間部42bを形成
している。そして、檻状空間部42a内に透水性コンク
リート層32が形成される一方、受け皿状空間部42b
内に植物育成層35が形成されている。受け皿付金網型
枠42は、支圧板43とナット44とを用いて、ホール
インアンカー37に固定されている。なお、ホールイン
アンカー37は、檻状空間部42a内に配置されたスペ
ーサー38を通り抜けて、傾斜壁面31に打ち込まれて
いる。その他の点については、実施の形態4と同様であ
る。
【0070】以下、図14に示すフローチャートに従っ
て、適宜図15〜図16を参照しつつ、実施の形態5に
かかる緑化工の施工手順を説明する。図14に示すフロ
ーチャートのステップS501〜S502、S504〜
S511における各作業は、それぞれ、図11に示すフ
ローチャートのステップS401〜S402、S405
〜S412における各作業と同一であるので、その説明
を省略する。
【0071】そして、実施の形態5にかかる施工手順で
は、傾斜壁面31の健全度診断ないしはその補修を行っ
た後(ステップS501、S502の後)、受け皿付金
網型枠42を設置する(ステップS503)。具体的に
は、まず傾斜壁面31の所定の部位にホールインアンカ
ー37を打ち込み、このホールインアンカー37にスペ
ーサー38を外嵌した上で、支圧板43とナット44と
を用いて受け皿付金網型枠42をホールインアンカー3
7に固定する。その他の点については、実施の形態4と
同様である。
【0072】かくして、実施の形態5にかかる緑化方法
ないしは緑化構造によれば、透水性コンクリート層32
及び植生育成層35を吹き付けにより形成することがで
きるので、傾斜壁面31の立地条件のいかんにかかわら
ず、これを容易に緑化することができ、かつ透水性コン
クリート層32の傾斜壁面31への付着強度を十分に高
めることができる。また、透水性コンクリート層32に
は保水性生育基盤材33が注入されているので、降雨、
潅水等により構築物壁面に供給された水は、該保水性生
育基盤材33によって比較的長期間保持される。このた
め、緑化用植物の成長ないしは育成が促進される。
【0073】(実施の形態6)以下、本発明の実施の形
態6を説明する。前記の実施の形態1〜5にかかる緑化
方法ないしは緑化構造では、いずれも、コンクリート構
築物壁面(ないしは、無土壌岩盤面)に、直接的に緑化
工が施されている。しかしながら、コンクリート構築物
壁面にホールインアンカー等の固定金具を取り付けるの
が困難ないしは不可能な場合もある。そこで、このよう
な場合は、コンクリート構築物壁面(ないしは、無土壌
岩盤面)に、耐食性鋼材を介して緑化工を施してもよ
い。
【0074】以下、図17及び図18(a)、(b)を
参照しつつ、耐食性鋼材を用いた実施の形態6にかかる
緑化構造ないしは緑化方法の一例を説明する。図17に
示すように、この緑化構造においては、2層構造の耐食
性鋼材51(例えば、H鋼等)が、コンクリート構築物
の垂直壁面1に当接するようにして、杭基礎52により
地面に固定されている。そして、この耐食性鋼材51の
上(図17中では、右側)に、耐食性鋼鈑53と吸水マ
ット3(吸水ネットでもよい)とを介して、連続空隙を
有する多孔質材料からなる軽量型の透水性コンクリート
層4が設けられている。
【0075】この透水性コンクリート層4は、実施の形
態1における透水性コンクリート層4と同様のものであ
り、その連続空隙には、実施の形態1の場合と同様の保
水性生育基盤材5が注入されている。さらに、透水性コ
ンクリート層4の上(図17では、右側)に、実施の形
態1の場合と同様に、植生基材層6が設けられ、この植
生基材層6に緑化用植物7が植生している。また、実施
の形態1の場合と同様の金網型枠8及びスペーサー付金
網型枠9が設けられている。ただし、金網型枠8及びス
ペーサー付金網型枠9、ホールインアンカーではなく、
ネジ棒54を用いて耐腐食性鋼材51に固定されてい
る。
【0076】また、それぞれ耐食性鋼材51を構成す
る、垂直壁面側の鋼鈑と透水性コンクリート層側の鋼鈑
との間には、複数のスリップバー55(免震装置)が配
設されている。さらに、垂直壁面1の上側には、吸水マ
ット3に適宜水を供給するための水槽56が配設されて
いる。なお、吸水マット3(ないしは、吸水ネット)
は、透水性コンクリート層4と植生基材層6との間に配
置されてもよい。
【0077】図18(a)、(b)に拡大して示すよう
に、金網型枠8及びスペーサー付金網型枠9は、ネジ棒
54と3つのナット57〜59とを用いて、耐食性鋼材
51に強固に取り付けられている。したがって、この緑
化構造では、ホールインアンカーを垂直壁面1に打ち込
む必要はない。スリップバー55においては、それぞれ
これを構成する垂直壁面側の部材55a及び透水性コン
クリート層側の部材55bが、耐食性鋼材51の厚み方
向(図18(b)中では左右方向)に相対的にずれる
(スリップする)ことができ、これにより耐食性鋼材5
1の垂直壁面側の鋼鈑と透水性コンクリート層側の鋼鈑
との間の相対的な変位ないしは振動を吸収するようにな
っている。なお、スリップバー55に代えてバネを設け
てもよい。
【0078】この実施の形態6にかかる緑化構造ないし
は緑化方法によれば、ホールインアンカー等の固定金具
を構築物壁面に打ち込むことが困難ないしは不可能な場
合でも、実施の形態1の場合と同様に、垂直壁面1の立
地条件のいかんにかかわらずこれを容易に緑化すること
ができ、透水性コンクリート層4の、耐食性鋼材51を
介しての垂直壁面側への付着強度を十分に高めることが
できる。さらに、適宜透水性コンクリート層4に水を供
給して、この水を保水性生育基盤材5に保持させ、緑化
用植物7の成長ないしは育成を促進することができる。
【0079】
【発明の効果】以上、本発明によれば、鉛直面状、水平
面状あるいは斜面状の、コンクリートからなる構築物壁
面又は無土壌岩盤面に対して緑化工を容易に施すことが
でき、該構築物壁面又は無土壌岩盤面を自然環境と調和
させるとともにその美観を高めることができ、さらには
ヒートアイランド現象の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかる緑化工の施工手順を示
すフローチャートである。
【図2】 実施の形態1にかかる緑化構造の側面断面図
である。
【図3】 (a)は図2に示す緑化構造の一部を拡大し
て示した側面断面図であり、(b)は該緑化構造に用い
られるスペーサー、受け皿付金網型枠及びスペーサー付
金網型枠の側面断面図である。
【図4】 (a)は実施の形態1にかかる緑化構造の変
形例を示す側面断面図であり、(b)は(a)に示す緑
化構造に用いられるスペーサー、受け皿付金網型枠及び
スペーサー付金網型枠の側面断面図である。
【図5】 (a)は吸水マットに代えて用いられる毛細
管の束の側面図であり、(b)は(a)のA−A線断面
図である。
【図6】 実施の形態2にかかる緑化工の施工手順を示
すフローチャートである。
【図7】 実施の形態2にかかる緑化構造の側面断面図
である。
【図8】 (a)は図7に示す緑化構造の一部を拡大し
て示した側面断面図であり、(b)は該緑化構造に用い
られるスペーサー、受け皿付金網型枠及びネットの側面
断面図である。
【図9】 実施の形態3にかかる緑化工の施工手順を示
すフローチャートである。
【図10】 実施の形態3にかかる緑化構造の側面断面
図である。
【図11】 実施の形態4にかかる緑化工の施工手順を
示すフローチャートである。
【図12】 実施の形態4にかかる緑化構造の側面断面
図である。
【図13】 図12に示す緑化構造の一部を拡大して示
した側面断面図である。
【図14】 実施の形態5にかかる緑化工の施工手順を
示すフローチャートである。
【図15】 実施の形態5にかかる緑化構造の側面断面
図である。
【図16】 図15に示す緑化構造の一部を拡大して示
した側面断面図である。
【図17】 実施の形態6にかかる緑化構造の側面断面
図である。
【図18】 (a)、(b)は、それぞれ、図17に示
す緑化構造の一部を拡大して示した側面断面図である。
【符号の説明】
1…垂直壁面(コンクリート壁面)、2…遮水シート、
3…吸水マット、4…透水性コンクリート層、5…保水
性生育基盤材、6…植生基材層、7…緑化用植物、8…
受け皿付金網型枠、8a…檻状空間部、8b…受け皿状
空間部、9…スペーサー付金網型枠、10…ホールイン
アンカー、11…貯水ピット、13…支圧板、14…ナ
ット、15…第1スペーサー、16…第2スペーサー、
17…第2スペーサー、18…生育基盤材層、19…乾
燥コケ、20…毛細管、21…ひも、22…育成コケマ
ット、23…養生ネット、25…雨水貯留タンク、26
…導水有効管、31…傾斜壁面(コンクリート壁面)、
32…透水性コンクリート層、33…保水性生育基盤
材、34…溶接金網、35…植物育成層、36…傾斜緩
和部材、37…ホールインアンカー、38…スペーサ
ー、39…支圧板、40…六角ナット、42…受け皿付
金網型枠、42a…檻状空間部、42b…受け皿状空間
部、43…支圧板、44…ナット、51…耐腐食性鋼
材、52…杭基礎、53…耐食性鋼鈑、54…ネジ棒、
55…スリップバー(免震装置)、56…水槽、57…
ナット、58…ナット、58…ナット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01G 1/00 303 A01G 1/00 303E 7/00 602 7/00 602B 602C 25/02 602 25/02 602D 27/00 27/00 503B 503 E02D 29/02 311 27/04 E04F 13/08 Z E02D 29/02 311 A01G 27/00 502C E04F 13/08 502E 502H (72)発明者 廣田 義二 大阪府大阪市北区大淀南1丁目4番15号 大和工業株式会社内 Fターム(参考) 2B022 AA01 AA05 AB04 BA02 BA15 BB01 BB02 2D044 DA12 DA25 DA33 DC04 2D048 BA00 2E110 AA57 AB04 AB22 BA05 GA44W GB23Y GB62W

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛細管現象により水を吸い上げて周囲に
    漏出させる吸水部材をコンクリート構築物又は無土壌岩
    盤の略鉛直状の壁面との間にはさむようにして、又は該
    吸水部材をくるむようにして、透水性コンクリート材料
    を上記壁面に吹き付けて透水性コンクリート層を形成
    し、 透水性コンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を
    注入し、 透水性コンクリート層の上に、未成長の植物を含有する
    植生基材を吹き付けて植生基材層を形成し、該植物を成
    長させて上記壁面を緑化することを特徴とするコンクリ
    ート構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  2. 【請求項2】 毛細管現象により水を吸い上げて周囲に
    漏出させる吸水部材をコンクリート構築物又は無土壌岩
    盤の略鉛直状の壁面との間にはさむようにして、又は該
    吸水部材をくるむようにして、透水性コンクリート材料
    を上記壁面に吹き付けて透水性コンクリート層を形成
    し、 透水性コンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を
    注入し、 透水性コンクリート層の上に生育基盤材を吹き付けて生
    育基盤材層を形成し、 生育基盤材層に未成長の植物を散布又は植栽し、該植物
    を成長させて上記壁面を緑化することを特徴とするコン
    クリート構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  3. 【請求項3】 毛細管現象により水を吸い上げて周囲に
    漏出させる吸水部材をコンクリート構築物又は無土壌岩
    盤の略鉛直状の壁面との間にはさむようにして、又は該
    吸水部材をくるむようにして、透水性コンクリート材料
    を上記壁面に吹き付けて透水性コンクリート層を形成
    し、 透水性コンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を
    注入し、 透水性コンクリート層の上にコケマットを取り付けて上
    記壁面を緑化することを特徴とするコンクリート構築物
    又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  4. 【請求項4】 吸水部材が、多孔性材料からなるマット
    もしくはネット、布、又は上端開口部が透水性コンクリ
    ート層全体に満遍なく分布するように配置された多数の
    毛細管の束であることを特徴とする、請求項1〜3のい
    ずれか1つに記載されたコンクリート構築物又は無土壌
    岩盤の壁面の緑化方法。
  5. 【請求項5】 上記吸水部材に代えて、上記壁面よりも
    高い位置に蓄えられた水を重力で流下させつつ周囲に漏
    出させる導水部材を用いることを特徴とする、請求項1
    〜3のいずれか1つに記載されたコンクリート構築物又
    は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  6. 【請求項6】 水を外部に排出する排水部材をコンクリ
    ート構築物屋上又は略水平状無土壌岩盤の壁面との間に
    はさむようにして、又は該排水部材をくるむようにし
    て、透水性コンクリート材料を上記壁面に吹き付けて透
    水性コンクリート層を形成し、 透水性コンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を
    注入し、 透水性コンクリート層の上に生育基盤材を吹き付けて生
    育基盤材層を形成し、 生育基盤材層に未成長の植物を散布又は植栽し、該植物
    を成長させて上記壁面を緑化することを特徴とするコン
    クリート構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  7. 【請求項7】 水を外部に排出する排水部材をコンクリ
    ート構築物屋上又は略水平状無土壌岩盤の壁面との間に
    はさむようにして、又は該排水部材をくるむようにし
    て、透水性コンクリート材料を上記壁面に吹き付けて透
    水性コンクリート層を形成し、 透水性コンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を
    注入し、 透水性コンクリート層の上にコケマットを取り付けて上
    記壁面を緑化することを特徴とするコンクリート構築物
    又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  8. 【請求項8】 上記壁面との間の空間部を囲う檻状空間
    部を画成する一方、外側に向かって開いた受け皿状空間
    部を形成する受け皿付網状型枠を上記壁面に設置し、 檻状空間部内に透水性コンクリート層を形成する一方、 受け皿状空間部内に、植生基材層もしくは生育基盤材層
    を形成し又はコケマットを配置することを特徴とする、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載されたコンクリート
    構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  9. 【請求項9】 受け皿状空間部内に植生基材層もしくは
    生育基盤材層を形成し又はコケマットを配置した後、該
    受け皿状空間部の開口部を閉止するスペーサ付網状型枠
    を、スペーサを通り抜けて上記壁面に打ち込まれる取付
    部材を用いて上記壁面に取り付けることを特徴とする、
    請求項8に記載されたコンクリート構築物又は無土壌岩
    盤の壁面の緑化方法。
  10. 【請求項10】 コンクリート構築物又は無土壌岩盤の
    傾斜している壁面に、所定の間隔を保って該壁面を被覆
    する被覆網体を取り付け、 網状に形成され上下方向にみて繰り返し略「へ」の字状
    に外側に突出する形状を有する傾斜緩和部材を被覆網体
    に取り付け、 透水性コンクリート材料を上記壁面に吹き付けて、被覆
    網体又は傾斜緩和部材と上記壁面との間の空間部に透水
    性コンクリート層を形成し、 透水性コンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を
    注入し、 透水性コンクリート層の上に未成長の植物を含有する植
    生基材を吹き付けて植生基材層を形成し、該植物を成長
    させて上記壁面を緑化することを特徴とするコンクリー
    ト構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  11. 【請求項11】 コンクリート構築物又は無土壌岩盤の
    傾斜している壁面に、所定の間隔を保って該壁面を被覆
    する被覆網体を取り付け、 網状に形成され上下方向にみて繰り返し略「へ」の字状
    に外側に突出する形状を有する傾斜緩和部材を被覆網体
    に取り付け、 透水性コンクリート材料を上記壁面に吹き付けて、被覆
    網体又は傾斜緩和部材と上記壁面との間の空間部に透水
    性コンクリート層を形成し、 透水性コンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を
    注入し、 透水性コンクリート層の上に生育基盤材を吹き付けて生
    育基盤材層を形成し、 生育基盤材層に未成長の植物を散布又は植栽し、該植物
    を成長させて上記壁面を緑化することを特徴とするコン
    クリート構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  12. 【請求項12】 コンクリート構築物又は無土壌岩盤の
    傾斜している壁面に、所定の間隔を保って該壁面を被覆
    する被覆網体を取り付け、 網状に形成され上下方向にみて繰り返し略「へ」の字状
    に外側に突出する形状を有する傾斜緩和部材を被覆網体
    に取り付け、 透水性コンクリート材料を上記壁面に吹き付けて、被覆
    網体又は傾斜緩和部材と上記壁面との間の空間部に透水
    性コンクリート層を形成し、 透水性コンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を
    注入し、 透水性コンクリート層の上にコケマットを取り付けて上
    記壁面を緑化することを特徴とするコンクリート構築物
    又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  13. 【請求項13】 コンクリート構築物又は無土壌岩盤の
    傾斜している壁面に、上記壁面との間の空間部を囲う檻
    状空間部を画成する一方、外側に向かって開いた受け皿
    状空間部を形成する受け皿付網状型枠を設置し、 透水性コンクリート材料を上記壁面に吹き付けて、檻状
    空間部内に透水性コンクリート層を形成し、 透水性コンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を
    注入し、 透水性コンクリート層の上に、未成長の植物を含有する
    植生基材を吹き付けて受け皿状空間部内に植生基材層を
    形成し、該植物を成長させて上記壁面を緑化することを
    特徴とするコンクリート構築物又は無土壌岩盤の壁面の
    緑化方法。
  14. 【請求項14】 コンクリート構築物又は無土壌岩盤の
    傾斜している壁面に、上記壁面との間の空間部を囲う檻
    状空間部を画成する一方、外側に向かって開いた受け皿
    状空間部を形成する受け皿付網状型枠を設置し、 透水性コンクリート材料を上記壁面に吹き付けて、檻状
    空間部内に透水性コンクリート層を形成し、 透水性コンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を
    注入し、 透水性コンクリート層の上に、生育基盤材を吹き付けて
    受け皿状空間部内に生育基盤材層を形成し、 生育基盤材層に未生育の植物を散布又は植栽し、該植物
    を成長させて上記壁面を緑化することを特徴とするコン
    クリート構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  15. 【請求項15】 コンクリート構築物又は無土壌岩盤の
    傾斜している壁面に、上記壁面との間の空間部を囲う檻
    状空間部を画成する一方、外側に向かって開いた受け皿
    状空間部を形成する受け皿付網状型枠を設置し、 透水性コンクリート材料を上記壁面に吹き付けて、檻状
    空間部内に透水性コンクリート層を形成し、 透水性コンクリート層内の空隙部に保水性生育基盤材を
    注入し、 受け皿状空間部内において透水性コンクリート層の上に
    コケマットを取り付けて上記壁面を緑化することを特徴
    とするコンクリート構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化
    方法。
  16. 【請求項16】 透水性コンクリート材料が、セメント
    と、軽量骨材と、シリカフュームと、高性能AE減水剤
    と、保水性短繊維とを含むことを特徴とする、請求項1
    〜15のいずれか1つに記載されたコンクリート構築物
    又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  17. 【請求項17】 保水性生育基盤材が、生育基盤材と、
    保水剤と、高分子系粘着剤とを含むことを特徴とする、
    請求項1〜16のいずれか1つに記載されたコンクリー
    ト構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化方法。
  18. 【請求項18】 生育基盤剤が有機質含有汚泥を含み、
    保水剤が有機性保水剤を含むことを特徴とする、請求項
    17に記載されたコンクリート構築物又は無土壌岩盤の
    壁面の緑化方法。
  19. 【請求項19】 植生基材が、生育基盤材と、高分子系
    保水剤と、肥料と、高分子系接合剤と、植物の種子とを
    含むことを特徴とする、請求項1、10又は13に記載
    されたコンクリート構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化
    方法。
  20. 【請求項20】 上記緑化を、耐食性鋼材を介して上記
    壁面に施すことを特徴とする、請求項1〜19のいずれ
    か1つに記載されたコンクリート構築物又は無土壌岩盤
    の壁面の緑化方法。
  21. 【請求項21】 コンクリート構築物又は無土壌岩盤の
    略鉛直状の壁面に固定された透水性コンクリート層と、 透水性コンクリート層内の空隙部に注入された保水性生
    育基盤材と、 上記壁面と透水性コンクリート層との間に配置され、又
    は透水性コンクリート内にくるまれ、毛細管現象により
    水を吸い上げて周囲に漏出させる吸水部材と、 透水性コンクリート層の上に取り付けられた、植物が植
    栽された植物育成層又はコケマットとを備えていること
    を特徴とするコンクリート構築物又は無土壌岩盤の壁面
    の緑化構造。
  22. 【請求項22】 吸水部材が、多孔性材料からなるマッ
    トもしくはネット、布、又は各上端開口部が透水性コン
    クリート層全体に満遍なく分布するように配置された多
    数の毛細管の束であることを特徴とする、請求項21に
    記載されたコンクリート構築物又は無土壌岩盤の壁面の
    緑化構造。
  23. 【請求項23】 上記吸水部材に代えて、上記壁面より
    も高い位置に蓄えられた水を重力で流下させつつ周囲に
    漏出させる導水部材を備えていることを特徴とする、請
    求項21に記載されたコンクリート構築物又は無土壌岩
    盤の壁面の緑化構造。
  24. 【請求項24】 コンクリート構築物屋上又は略水平状
    無土壌岩盤の壁面に固定された透水性コンクリート層
    と、 透水性コンクリート層内の空隙部に注入された保水性生
    育基盤材と、 上記壁面と透水性コンクリート層との間に配置され、又
    は透水性コンクリート内にくるまれた、水を外部に排出
    する排水部材と、 透水性コンクリート層の上に取り付けられた、植物が植
    栽された植物育成層又はコケマットとを備えていること
    を特徴とするコンクリート構築物又は無土壌岩盤の壁面
    の緑化構造。
  25. 【請求項25】 上記壁面との間の空間部を囲う檻状空
    間部を画成する一方、外側に向かって開いた受け皿状空
    間部を形成する受け皿付網状型枠が上記壁面に取り付け
    られ、檻状空間部内に透水性コンクリート層が形成され
    る一方、受け皿状空間部内に、植生基材層、生育基盤材
    層又はコケマットが配置されていることを特徴とする、
    請求項21〜24のいずれか1つに記載されたコンクリ
    ート構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化構造。
  26. 【請求項26】 受け皿状空間部の開口部を閉止するス
    ペーサ付網状型枠が、スペーサを通り抜けて上記壁面に
    打ち込まれる取付部材を用いて上記壁面に取り付けられ
    ていることを特徴とする、請求項25に記載されたコン
    クリート構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化構造。
  27. 【請求項27】 コンクリート構築物又は無土壌岩盤の
    傾斜している壁面に取り付けられ、所定の間隔を保って
    該壁面を被覆する被覆網体と、 被覆網体に取り付けられ、上下方向にみて繰り返し略
    「へ」の字状に外側に突出する形状を有する、網状に形
    成された傾斜緩和部材と、 被覆網体又は傾斜緩和部材と上記壁面との間の空間部に
    形成された透水性コンクリート層と、 透水性コンクリート層内の空隙部に注入された保水性生
    育基盤材と、 透水性コンクリート層の上に取り付けられた、植物が植
    栽された植物育成層又はコケマットとを備えていること
    を特徴とするコンクリート構築物又は無土壌岩盤の壁面
    の緑化構造。
  28. 【請求項28】 コンクリート構築物又は無土壌岩盤の
    傾斜している壁面に取り付けられ、上記壁面との間の空
    間部を囲う檻状空間部を画成する一方、外側に向かって
    開いた受け皿状空間部を形成する受け皿付網状型枠と、 檻状空間部内に形成された透水性コンクリート層と、 透水性コンクリート層内の空隙部に注入された保水性生
    育基盤材と、 受け皿状空間部内において透水性コンクリート層の上に
    取り付けられた、植物が植栽された植物育成層、又はコ
    ケマットとを備えていることを特徴とするコンクリート
    構築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化構造。
  29. 【請求項29】 該緑化構造が、耐食性鋼材を介して上
    記壁面の上に構築されていることを特徴とする、請求項
    21〜28のいずれか1つに記載されたコンクリート構
    築物又は無土壌岩盤の壁面の緑化構造。
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