JP2003040753A - 歯科用漂白剤及び漂白方法 - Google Patents

歯科用漂白剤及び漂白方法

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JP2003040753A
JP2003040753A JP2001225610A JP2001225610A JP2003040753A JP 2003040753 A JP2003040753 A JP 2003040753A JP 2001225610 A JP2001225610 A JP 2001225610A JP 2001225610 A JP2001225610 A JP 2001225610A JP 2003040753 A JP2003040753 A JP 2003040753A
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hydrogen peroxide
bleaching
tooth surface
bleaching agent
dental
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Satoshi Kumachi
智 熊地
Kazuo Yoshida
和男 吉田
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Yoshida Dental Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光照射器や加熱器等の外部機器を必要とする
ことなく、歯牙漂白の施術に際して高度な技術が要求さ
れることなく、被施術者に対しても苦痛を与えることな
く歯の漂白を行う。 【解決手段】 活性炭粉末と水溶液中で過酸化水素を発
生する化合物とを混合して歯科用漂白剤とし、この歯科
用漂白剤を歯牙表面に付着して歯牙表面を漂白する。活
性炭が過酸化水素と接触して活性酸素が発生し、発生し
た活性酸素が歯牙を漂白する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色素の沈着等によ
って変色した歯牙を漂白する歯科用漂白剤及び漂白方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】歯の変色は、喫煙、飲茶、色素生成菌の
付着等による外因性のものと、増齢、代謝異常等による
内因性のものとに大別されるが、いずれの場合において
も、歯を漂白して表面を白くすることが望まれている。
このため歯科診療では、歯を漂白する処置が従来より行
われている。
【0003】従来からの歯科診療における歯の漂白は、
過酸化水素溶液を用いるものであり、歯の表面及び歯周
囲の歯肉を清掃した後、歯肉に保護用のパラフィンを塗
布し、その後、歯の表面にリン酸溶液を塗布してエッチ
ングする。このエッチングが終了した後、30〜35%
の高濃度の過酸化水素の水溶液をガーゼ等に含ませ、ガ
ーゼを歯の表面に張って漂白を行う。漂白が終了した後
は、濯ぎによってパラフィン及び過酸化水素溶液を除去
することによって行われている。
【0004】しかしながら、この漂白方法では、漂白に
移行するまでの工程が長く、被施術者の苦痛を伴うばか
りでなく、高濃度の過酸化水素溶液を用いるため、安全
性に十分配慮した施術が必要となっている。
【0005】これに対し、低濃度の過酸化水素溶液を用
いて行う従来の歯の漂白方法としては、特開平11−9
2351号公報に開示されている。この方法は、濃度3
%程度の過酸化水素溶液或いはそのペーストと、光触媒
としての二酸化チタン粉末とを練り合わせた混合物を用
いるものであり、この混合物を歯牙の表面に塗布し、塗
布部分に光を照射して漂白を行う。この方法では、光照
射に基づいた光エネルギーによって、二酸化チタンが触
媒作用を出すため、過酸化水素の分解が促進されて活性
酸素が発生し、活性酸素の酸化力によって歯牙表面の漂
白を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光触媒
を用いた漂白では、光を塗布部分に照射するための光照
射器等の外部機器が必要であり、施術者側ではそのため
の設備投資が必要となっている。
【0007】又、均一な漂白効果を得るためには、歯牙
表面に対して光を均一に照射する必要があり、このため
には、施術者に高度な技術が要求されるばかりでなく、
被施術者に対しても、一定の固定姿勢を長時間要求する
ため、被施術者に苦痛を与えている。
【0008】本発明は、このような従来の問題点を考慮
してなされたものであり、光照射器等の外部機器を必要
とすることなく、しかも高度な技術を要求することな
く、被施術者に対しても苦痛を与えることなく歯の漂白
を行うことが可能な歯科用漂白剤及び漂白方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の歯科用
漂白剤は、歯牙表面を漂白する歯科用漂白剤であって、
歯牙表面に付着されることにより、炭含有粉末と水溶液
中で過酸化水素を発生する化合物とが混合されて使用さ
れることを特徴とする。
【0010】炭含有粉末と水溶液中で過酸化水素を発生
する化合物とを混合すると、過酸化水素が炭含有粉末と
接触し、この接触によって光の照射や熱の供給がなくて
も、過酸化水素の分解反応が促進される。この分解反応
で活性酸素が発生し、発生した活性酸素によって歯牙表
面の有機物が分解され、歯牙表面の漂白が行われる。
【0011】このような発明では、発生する過酸化水素
は低濃度で良く、しかも過酸化水素発生や活性酸素発生
のための光照射や加熱が不要であり、施術者に高度な技
術及び設備投資が要求されない。又、炭含有粉末は生体
に対する悪影響がないと共に、化合物から発生する過酸
化水素も低濃度であるため、安全性を確保することがで
きる。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の歯科用
漂白剤であって、水溶液中で過酸化水素を発生する化合
物に増粘剤が混合されていることを特徴とする。
【0013】増粘剤を混合することにより、粘度の調整
を容易に行うことができる。従って、歯牙表面への付着
が容易な粘度に調整することができ、使用性が向上す
る。又、歯牙表面の変色度合いや必要な漂白度合いに合
わせて、歯牙表面への付着量や付着時間の調整を行うこ
とができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
発明であって、炭含有粉末がシート体に担持されてお
り、このシート体に前記過酸化水素を発生する化合物が
含浸されていることを特徴とする。
【0015】過酸化水素を発生する化合物をシート体に
含浸することにより、化合物がシート体に担持された炭
含有粉末と接触して、請求項1と同様に分解反応が促進
される。このため、発生した活性酸素によって歯牙表面
の漂白をすることができる。又、この発明では、シート
体を歯牙表面に張り付けるだけで漂白を行うことができ
るため、漂白のための施術がさらに容易となる。
【0016】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載の歯科用漂白剤であって、炭含有粉末が活性炭
粉末であることを特徴とする。
【0017】活性炭粉末は触媒作用が大きいところか
ら、炭含有粉末として活性炭粉末を用いることにより、
過酸化水素の分解反応をさらに促進させて活性酸素を円
滑に発生することができる。このため、歯牙表面の漂白
をさらに良好に行うことができる。
【0018】請求項5の発明の漂白方法は、請求項1,
2又は4記載の歯科用漂白剤を、歯牙表面に付着させた
状態を所定時間継続することを特徴とする。
【0019】このように請求項1,2又は4記載の歯科
用漂白剤を歯牙表面に付着させ、この付着状態を所定時
間継続することにより、過酸化水素の分解反応による活
性酸素を歯牙表面に継続的に作用させることができる。
このため、被施術者に苦痛を与えることなく、歯牙表面
の漂白を確実に行うことができる。
【0020】請求項6の発明の漂白方法は、請求項3ま
たは4記載の歯科用漂白剤を、歯牙表面に張り付けた状
態を所定時間継続することを特徴とする。
【0021】この発明では、炭含有粉末を担持し、しか
も過酸化水素発生化合物を含浸したシート体を歯牙表面
に張り付け、この張り付け状態を所定時間継続するた
め、過酸化水素の分解反応による活性酸素を歯牙表面に
継続的に作用させることができ、被施術者に苦痛を与え
ることなく、歯牙表面の漂白を確実に行うことができ
る。又、この発明では、シート体を歯牙表面に張り付け
るだけで良いため、歯の漂白を簡単に行うことができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。
【0023】本発明の漂白剤は、水溶液中で過酸化水素
を発生する化合物及び炭含有粉末とを有効成分として含
有するものである。
【0024】水溶液中で過酸化水素を発生する化合物
(以下、過酸化水素発生化合物と記載する。)として
は、過酸化水素水溶液、過酸化尿素水溶液、過酸化ナト
リウム水溶液、過酸化バリウム水溶液等を用いることが
できる。
【0025】過酸化水素発生化合物として過酸化水素水
溶液を用いる場合、市販の3%程度の低濃度の水溶液が
良好である。このような低濃度の過酸化水素水溶液で
は、人体への影響が少なく、安全に使用することができ
る。又、このような低濃度であっても、炭含有粉末の作
用によって円滑に分解して必要量の活性酸素が発生する
ため、歯牙表面の漂白を行うことができるものである。
さらには、オキシドールとして市販されているため、入
手が容易である。なお、過酸化水素水溶液としては、1
0%、30%、35%等の高濃度を用いることも可能で
ある。
【0026】過酸化水素発生化合物は、そのままでも歯
牙の漂白に使用することができるが、増粘剤を混合して
用いても良い。増粘剤を混合することにより、粘度の調
整を行うことができるため、ペースト或いはゲルの状態
で用いることができる。
【0027】これにより、変色度合いや必要な漂白度合
い等の歯牙表面の状態に合わせて過酸化水素発生化合物
の粘性を調整することができる。又、ある程度の粘度を
備えることにより、流動性が少なくなるため、歯牙表面
への塗布が容易となると共に、歯牙表面からの流れ落ち
が少なくなるため、効果的な漂白を行うことができる。
なお、増粘剤の混合比としては、歯牙表面への使用態
様、使用する増粘剤の増粘作用等によって適宜変更され
るものである。
【0028】かかる増粘剤としては、モンモリロナイ
ト、カオリン、タルク、ベントナイト等の無機粘土鉱
物、キサンタンガム、プロピレングリコール、シリカ等
の有機系増粘剤、ハイドロキシアパタイト、三リン酸カ
ルシウム等のリン酸化合物或いはリン酸等を使用するこ
とができる。又、これらの増粘剤を複数混合して用いる
ことも可能である。
【0029】炭含有粉末としては粉末化した炭を含むも
のであれば良く、炭粉末だけであっても良く、炭粉末と
二酸化チタン、粘土等の他の粉末との混合であっても良
い。また、炭含有粉末としては、活性炭を選択すること
ができる。
【0030】活性炭を始めとした炭含有粉末と過酸化水
素発生化合物とが接触すると、過酸化水素が炭含有粉末
と接触し、この接触によって過酸化水素の分解反応が促
進されて活性酸素が発生する。活性酸素は有機物を炭酸
ガスにまで分解する強力な酸化力を有している。従っ
て、過酸化水素発生化合物と炭含有粉末との混合物を歯
牙表面に塗布することより、歯牙表面の汚れや色素を強
力に分解することができ、変色している歯牙の表面を漂
白することができる。
【0031】炭含有粉末として活性炭を選択した場合に
おいて、活性炭粉末の粒径としては、過酸化水素発生化
合物と接触することにより、過酸化水素及び活性酸素を
発生させるものであれば特に限定されるものではなく、
例えば、1〜100μmの範囲で適宜選択することがで
きる。
【0032】活性炭粉末に対する過酸化水素発生化合物
との混合比も同様であり、歯牙表面の漂白に必要な過酸
化水素及び活性酸素を過酸化水素発生化合物から発生さ
せることが可能な範囲で適宜選択され、特に限定される
ものではない。混合比としては、例えば、過酸化水素発
生化合物が3%濃度の過酸化水素水溶液の場合、過酸化
水素水溶液10重量部に対し、活性炭粉末0.1〜1重
量部の範囲で選択することができる。
【0033】以上の歯科用漂白剤は、過酸化水素水溶液
及び炭含有粉末及び必要な増粘剤を混合した状態で歯牙
表面に付着させて使用される。歯牙表面への付着方法と
しては、ガーゼ等に含浸させて塗布したり、スポイトか
ら滴下したり、スプレーしたり等適宜選択することがで
きる。
【0034】そして、この歯科用漂白剤を歯牙表面に付
着した状態を所定時間継続することにより漂白を行う。
付着状態の継続時間は、歯牙表面の変色度合いや漂白度
合いによって適宜変更されるものである。この場合、活
性酸素の発生は即時反応であり、漂白も短時間で作用す
ることから、継続時間を10秒〜10分の範囲とするこ
とにより漂白を充分に行うことができる。
【0035】又、歯科用漂白剤の付着状態を繰り返して
行っても良く、例えば、1回目の付着を2〜5分程度行
った後、歯牙の洗浄を行い、2回目の付着を同程度の時
間行うことができる。このような付着の繰り返しでは、
歯牙の変色度合いに合わせた漂白が容易になると共に、
漂白を確実に行うことができるメリットがある。
【0036】歯科用漂白剤の歯牙への付着としては、活
性炭粉末を始めとした炭含有粉末を歯牙表面に付着させ
ておき、その上に過酸化水素発生化合物を塗布しても良
い。これとは逆に、過酸化水素発生化合物を歯牙表面に
付着させておき、その上に炭含有粉末を散布しても良
い。
【0037】歯科用漂白剤の歯牙への付着手段として
は、シート体を用いることも可能である。シート体とし
ては、不織布、ガーゼ等の布、和紙等の紙材を用いるこ
とができる。この場合、炭含有粉末と過酸化水素発生化
合物とが混合している状態に対して、シート体を浸すこ
とによりこれらを含浸させることができるが、炭含有粉
末を付着させる等によって予め担持させておき、その
後、過酸化水素発生化合物をシート体に含浸させること
も可能である。後者の場合には、漂白を行う直前に過酸
化水素発生化合物をシート体に含浸させることができる
ため、過酸化水素の分解反応で発生する活性酸素を有効
に活用でき、漂白を確実に行うことができる点で優れて
いる。なお、シート体に担持させる炭含有粉末の分布密
度に変化を持たせても良く、これにより、より自然な漂
白を行うことができる。
【0038】このように炭含有粉末及び過酸化水素発生
化合物を保持したシート体は、歯牙表面に張り付けら
れ、張り付け状態を継続することにより、歯牙表面の漂
白を行う。シート体を用いた施術の場合には、シート体
の歯牙表面を歯牙表面に張り付けるだけで良いため、簡
単に漂白を行うことができる。なお、シート体の張り付
け継続時間は、歯牙表面の変色度合いや漂白度合いによ
って適宜変更されるものである。
【0039】以上に加えて、本発明では、過酸化水素発
生化合物を化粧品のパック剤に混合しておき、施術直前
にパック剤に炭含有粉末を混合し、これを歯牙表面に塗
布することにより漂白を行うことができる。パック剤を
用いる場合は、時間経過によって硬化するため、硬化し
た時点で歯牙から剥がすことにより、除去を簡単に行う
ことができる。
【0040】さらに、活性炭を始めとした炭含有粉末を
増粘剤に分散させてゲルとし、このゲルに過酸化水素発
生化合物を混合して歯科用漂白剤としても良く、過酸化
水素発生化合物と増粘剤とを混合してゲルとし、このゲ
ル中に炭含有粉末を混合して歯科用漂白剤としても良
い。さらにまた、活性炭を始めとした炭含有粉末をブラ
シ用材料に練り込んで歯ブラシを形成し、この歯ブラシ
を過酸化水素発生化合物に浸漬した後に、歯磨きを実行
することにより歯牙を漂白することも可能であり、この
場合には、歯磨きと同様に行うことができるため、家庭
内で簡便に歯牙表面の漂白を行うことができる。この場
合における過酸化水素発生化合物としては、増粘剤を混
合してゲル状とした形態、水溶液状の形態或いは練り歯
磨き粉に混合した形態、その他適宜の形態で用いること
ができる。
【0041】歯牙表面の漂白においては、活性炭粉末を
始めとした炭含有粉末は触媒として作用するところか
ら、繰り返し使用することができる。このため、歯科用
トレーや、ラバーカップに活性炭を混入されておき、こ
れらを歯牙の漂白に際して繰り返し用いることができ
る。
【0042】以上の発明の歯牙の漂白では、炭含有粉末
が過酸化水素と接触することにより、過酸化水素の分解
反応が促進して活性酸素が発生し、発生した活性酸素に
よって漂白が行われるため、光照射や加熱等のエネルギ
ーを加える必要がなく、そのための高度な技術や設備投
資が不要となる。又、低濃度の過酸化水素発生化合物を
用いても漂白を行うことができ、しかも活性炭は生体に
対する影響がないため、安全性を確保した漂白を行うこ
とができる。さらに、漂白に際して無理な姿勢を要求す
る必要がないため、被施術者に対して苦痛を与えること
もなくなる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0044】(実施例1)3%濃度の過酸化水素水溶液
25gに対し、増粘剤としてモンモリロナイトを2.5
g混合して、チキソトロピック性を有した過酸化水素発
生化合物を調整した。この過酸化水素発生化合物2gに
対し、炭含有粉末として粒径5〜60μmの活性炭粉末
を0.1g混合して歯科用漂白剤を調整した。
【0045】この歯科用漂白剤を変色歯牙表面に塗布
し、塗布から5分後、変色歯牙表面から歯科用漂白剤を
除去し、新たに歯科用漂白剤を塗布する作業を合計3回
行うことにより、変色歯牙表面の汚れや色素を分解除去
することができ、漂白を終了した。
【0046】(実施例2)実施例1で用いたモンモリロ
ナイトに代えて、増粘剤としてキサンタンガムを2.5
g混合して過酸化水素発生化合物を調整し、実施例1と
同様にして歯科用漂白剤を調整した。そして、実施例1
と同様に変色歯牙表面への塗布を行うことにより、歯牙
表面の漂白を終了した。
【0047】(実施例3)不織布に活性炭粉末を付着さ
せ、この不織布を3%濃度の過酸化水素水溶液に含浸さ
せた。この含浸の直後に変色歯牙表面に不織布を付着さ
せ、15分間放置することにより、変色歯牙表面漂白を
終了した。
【0048】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、過酸化水素発
生化合物と活性炭粉末とを接触させることにより、活性
酸素を発生させて歯牙の漂白を行うため、光照射や加熱
等のエネルギーを加える必要がなく、施術者に高度な技
術及び設備投資が要求されない。又、人体に対しても安
全を確保することができる。
【0049】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様な効果を有するのに加えて、粘度の調整を容易に
行うことができるため、歯牙表面の変色度合いや必要な
漂白度合いに合わせることができる。
【0050】請求項3の発明によれば、請求項1及び2
の発明と同様な効果を有するのに加えて、シート体を歯
牙表面に張り付けるだけで漂白を行うことができるた
め、漂白のための施術が容易となる。
【0051】請求項4の発明によれば、被施術者に苦痛
を与えることなく、歯牙表面の漂白を確実に行うことが
できる。
【0052】請求項5の発明によれば、シート体を歯牙
表面に張り付けて漂白を行うため、被施術者に苦痛を与
えることがないと共に、簡単に漂白を行うことができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AB131 AB132 AB411 AB412 AB442 AD352 CC41 DD12 EE35

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯牙表面を漂白する歯科用漂白剤であっ
    て、歯牙表面に付着されることにより、炭含有粉末と水
    溶液中で過酸化水素を発生する化合物とが混合されて使
    用されることを特徴とする歯科用漂白剤。
  2. 【請求項2】 水溶液中で過酸化水素を発生する化合物
    に増粘剤が混合されていることを特徴とする請求項1記
    載の歯科用漂白剤。
  3. 【請求項3】 炭含有粉末がシート体に担持されてお
    り、このシート体に前記過酸化水素を発生する化合物が
    含浸されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    歯科用漂白剤。
  4. 【請求項4】 炭含有粉末が活性炭粉末であることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の歯科用漂白
    剤。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は4記載の歯科用漂白剤
    を、歯牙表面に付着させた状態を所定時間継続すること
    を特徴とする漂白方法。
  6. 【請求項6】 請求項3または4記載の歯科用漂白剤
    を、歯牙表面に張り付けた状態を所定時間継続すること
    を特徴とする漂白方法。
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