JP2003039287A - 刃物研削冶具 - Google Patents

刃物研削冶具

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JP2003039287A
JP2003039287A JP2001235016A JP2001235016A JP2003039287A JP 2003039287 A JP2003039287 A JP 2003039287A JP 2001235016 A JP2001235016 A JP 2001235016A JP 2001235016 A JP2001235016 A JP 2001235016A JP 2003039287 A JP2003039287 A JP 2003039287A
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angle
fixed
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Masaji Matsuda
正司 松田
Yukinori Kawasaki
幸則 川崎
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フライス盤に適用可能であり、加工技能者の
技能レベルに拘わらず、R輪郭逃げ角,左右側面逃げ角
等について、寸法精度の良い刃先Rバイトを研削可能な
刃物研削冶具を提供する。 【解決手段】 旋盤加工用バイトを前後動位置決め後に
固定可能なバイトホルダー10と、バイトホルダーを上
面に取り付けて固定する円テーブル30と、円テーブル
を中心軸に沿って任意角度に回転位置決め後に固定可能
であると共に、円テーブルをフライス盤の水平テーブル
の一垂直面に対して任意角度に位置決め後に固定可能な
円テーブル保持手段(逃げ角用基盤50)と、円テーブ
ル保持手段を水平テーブルの一垂直面に任意角度に回転
位置決め後に固定可能であると共に、フライス盤の水平
テーブルに固定可能な台座70とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刃物研削冶具に関
し、特にフライス盤に適用可能であり、加工技能者の技
能レベルに拘わらず、R輪郭逃げ角,左右側面逃げ角等
について、寸法精度の良い刃先Rバイトを研削可能な刃
物研削冶具に関する。
【0002】
【従来の技術】図12(A)は従来の旋削用凸R形状バ
イト(旋盤加工用バイト)の平面図、図12(B)は長
手方向側面図、図12(C)は短手方向側面図である。
図12(A),(B),(C)に示すように、旋削用凸
R形状バイトBY(以下、刃先RバイトBYと記す)
は、直方体形状のチャック部110と刃先R部120と
からなる。刃先R部120は、刃先R輪郭121とR輪
郭逃げ角122と左右側面逃げ角123とからなる。か
かる構成の刃先RバイトBYを研削して作成する場合に
は、グラインダーを使用して、手研ぎで刃先R部120
の研削を行っている。また、図13(A),(B),
(C)に示すように、刃先RバイトBYには各種の大き
さのものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
如く、従来の刃先RバイトBYの研削には手研ぎ方法を
用いていたため、R部輪郭形状,寸法,精度がバラツ
キ、研削作業が安定せず、またR形状成形に時間が掛か
っている。また、工具研削盤で研削する方法もあるが、
工具研削盤の設備が無ければ、当然研削をすることがで
きない。一方、フライス盤は加工対象物における平面
部,側面部への加工精度が良く、広く普及し、またフラ
イス盤を操作可能な加工技能者も多い。
【0004】従って、かかる性能・特徴を持つフライス
盤に適用することが可能な「刃物研削冶具」(刃先Rバ
イトを研削する冶具)があれば、フライス盤の機能を使
って刃先Rバイトを研削することが可能となり、大変便
利である。ここで、この刃物研削冶具に要求される事項
を具体的に列挙する。 加工技能者の加工技能のレベルに拘わりなく、精度の
良い研削が可能であること。 前記図13(A),(B),(C)に示したように、
刃先RバイトBYには種々の大きさがある。従って、種
々の大きさの刃先RバイトBYにも対応可能な刃物研削
冶具が望ましい。
【0005】図12(A)に示した刃先R輪郭121
において、Rの開始点124から終了点125の割り出
し角度が把握できない。この割り出し角度が把握できな
いと、正確なアール(R)に加工できないという不都合
がある。従って、Rの開始点,終了点,割り出し角度が
把握できることが望ましい。 刃先RバイトBYの研削時、R輪郭形状を形成する為
にR開始点124から終了点125までの研削加工を一
連の動作として、該一連の動作の繰り返しによりR輪郭
形状を形成する。その時、正確なR開始点と終了点の設
定再現ができないと、刃先RバイトBYの精度が悪くな
る。従って、正確なR開始点と終了点の設定再現が、容
易に可能であることが必要である。
【0006】刃先RバイトBYの刃先では、R輪郭逃
げ角122と左右側面逃げ角123が切れ味を左右する
重要要素である。これら逃げ角度122,123は、加
工物の材質,加工物形状,加工条件の違いにより微妙に
違うため、バイトBY毎に逃げ角度を、選択し、把握す
ることが必要である。 刃先RバイトBYの研削時、刃先RバイトBYのR輪
郭形状を形成するために、R輪郭以外の部分でRの接線
方向に直線部分126を研削する必要がある。この直線
部分の研削の際には、刃先RバイトBYを固定した状態
で回転させる円テーブルが必要であるが、この円テーブ
ルを任意の角度で固定する必要がある。
【0007】そこで本発明の課題は、フライス盤に適用
可能であり、加工技能者の技能レベルに拘わらず、R輪
郭逃げ角,左右側面逃げ角等について、寸法精度の良い
刃先Rバイトを研削可能な刃物研削冶具を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、フライス盤に取り付けて使用
する、旋盤加工用バイトを研削加工する刃物研削冶具で
あって、該刃物研削冶具は、前記旋盤加工用バイトを前
後動位置決め後、固定可能なバイトホルダーと、該バイ
トホルダーを上面に取り付けて固定する円テーブルと、
該円テーブルを中心軸に沿って任意角度に回転位置決め
後に固定可能であると共に、該円テーブルを前記フライ
ス盤の水平テーブルの一垂直面に対して任意角度に位置
決め後に固定可能な円テーブル保持手段と、該円テーブ
ル保持手段を前記フライス盤の水平テーブルの一垂直面
に任意角度に回転位置決め後に固定可能であると共に、
前記フライス盤の水平テーブルに固定可能な台座とを備
えたことを特徴とする。
【0009】このようにすれば、刃物研削冶具は、バイ
トホルダーにより旋盤加工用バイト(刃先Rバイト)を
前後動させてフライス盤の回転軸中心に位置決めでき、
円テーブル保持手段により円テーブルを中心軸に沿って
任意角度に固定できると共に、円テーブルを水平テーブ
ルの一垂直面に対して任意角度に傾斜固定でき、台座に
より円テーブル保持手段を水平テーブルの一垂直面に任
意角度に固定できるので、フライス盤の中心軸に取り付
けた砥石車により、R輪郭形状,R輪郭逃げ角,直線部
分等の寸法精度が良い旋盤加工用バイトを製作すること
ができる。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の刃物研削冶具において、前記バイトホルダーは、前
記円テーブルの回転中心軸に対し、前記旋盤加工用バイ
トの刃先R部を一致させるための刃先R部一致手段を備
えたことを特徴とする。このようにすれば、刃先R部一
致手段としては、例えば図4に示したバイト挿入溝1
2,溝基準面12a,敷板20があり、大小の刃先Rバ
イトの刃先R部を、円テーブルの回転中心軸に対して一
致させることができる。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の刃物研削冶具において、前記円テーブルに対し、前
記円テーブル保持手段の上面側に設けた前記円テーブル
と同一直径の円テーブル基盤を対向配置し、前記円テー
ブルまたは円テーブル基盤の何れか一方の外周側面に、
前記円テーブルの円テーブル基盤に対する回転角度を表
示し固定する表示固定手段を備えたことを特徴とする。
このようにすれば、表示固定手段としては、例えば図8
に示した円テーブル30の角度表示数値41,目盛り線
42および逃げ角用基盤(円テーブル保持手段)50の
指示マーク61があり、円テーブルの逃げ角用基盤に対
する角度を正確に設定することができる。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の刃物研削冶具において、前記表示固定手段は、前記
円テーブルの外周側面または円テーブル基盤の外周側面
の何れか一方に回転角度位置決め用のピン穴を備え、他
方に該ピン穴に挿入したピンに回転当接して前記円テー
ブルの回転角度を位置決めするストッパーを備えたこと
を特徴とする。このようにすれば、表示固定手段として
は、例えば図5(A),(B)に示した位置決め用穴3
7,ピン38,ストッパー金具57があり、所望の角度
にストッパー金具を円テーブル基盤50aにネジで固定
し、所望の角度にピンを挿入した円テーブルを、ストッ
パー金具にピンが当接するまで回転させれば、所望の角
度で円テーブル基盤に対する円テーブルの角度を正確に
設定することができる。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載の刃物研削冶具において、前記台座と円テーブル保持
手段とを回転軸および回転軸支持手段を介して支持し、
前記円テーブル保持手段または前記回転軸支持手段の何
れか一方に前記台座に対する円テーブル保持手段の傾斜
角度を表示する傾斜角度表示手段を備えると共に、他方
に傾斜角度の基準位置となる基準位置表示手段を備えた
ことを特徴とする。
【0014】このようにすれば、例えば図10に示すよ
うに、台座70と円テーブル保持手段(逃げ角用基盤5
0)とを回転軸(回転軸シャフト75)および回転軸支
持手段(支持壁72)を介して支持し、円テーブル保持
手段または回転軸支持手段の何れか一方に台座に対する
円テーブル保持手段の傾斜角度を表示する傾斜角度表示
手段(傾斜角度表示数値77)を備えると共に、他方に
傾斜角度の基準位置となる基準位置表示手段(指示マー
ク62)を備えたので、台座に対する円テーブル保持手
段の角度を正確に設定することができる。
【0015】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載の刃物研削冶具において、前記円テーブルと円テーブ
ル保持手段とを同一中心軸に沿って穿設した穴にボルト
を通し、前記円テーブルと円テーブル保持手段を任意角
度に位置決めした後、前記ボルトの一端をナットで固定
することを特徴とする。このようにすれば、例えば図3
に示すように、円テーブル30と円テーブル保持手段
(逃げ角用基盤50)とを同一中心軸に沿って穿設した
穴にボルト53を通し、円テーブルと円テーブル保持手
段を任意角度に位置決めした後、ボルトの一端をナット
53aで固定するので、円テーブルと円テーブル保持手
段とを同軸で正確に固定することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図1(A)は本実施の形態の刃物
研削冶具HJの正面図、図1(B)は上面図、図1
(C)は側面図である。図1(A),(B),(C)に
示すように、刃物研削冶具HJは、バイトホルダー10
と、加工用円テーブル30(以下、円テーブル30と記
す)と、「円テーブル保持手段」である逃げ角用基盤5
0と、台座70とを備えてなる。
【0017】バイトホルダー10 図示のように、バイトホルダー10は、略直方体状のバ
イトホルダー本体11の上面にバイトBYを挿入し固定
する為のバイト挿入溝12を設ける。バイト挿入溝12
の幅は、前記図13(A)に示した大きなバイトが挿入
可能な幅である。このバイト挿入溝12の形成により、
一方の側壁11aが形成され、該側壁11aにバイト固
定用の3本の固定ネジ13を螺入可能にする(図1
(C))。バイト挿入溝12,溝基準面12a,敷板2
0(後述)が、「刃先R部一致手段」を構成する。14
は次に説明する円テーブル30の水平方向回転操作およ
び逃げ角用基盤50の垂直方向回転操作の際に、使用す
るハンドルである。
【0018】円テーブル30 図示のように、円テーブル30は円盤状をなし、円テー
ブル30の上面中心には芯出し用(後述)の凹穴32を
設け、下面中心には円筒状の突起33(図3参照)を設
ける。この突起33は、逃げ角用基盤50との回転角度
位置決めに使用する(後述)。バイトホルダー10と円
テーブル30とは、2本のボルト11bで固定する。
【0019】逃げ角用基盤50 図示のように、逃げ角用基盤50は、前記円テーブル3
0に同径の円盤状の円テーブル基盤50aと、上部には
一辺が円テーブル30の直径に等しい正方形をなし、下
部には2本の台座連結用の脚を備えた脚部50bとから
なる。該脚部50bの底部には、逃げ角用基盤50を台
座70に対して回転させた際の衝突防止用の逃げ角部5
2を設ける。円テーブル30と逃げ角用基盤50とは、
円テーブル30を回転させて回転角を設定した後、それ
ぞれの中心部に穿設した穴を介してボルト53で固定す
る(後述)。
【0020】台座70 図示のように、台座70の平面形状は略長方形をなし
(図1(B))、長手方向側面にはフライス盤にボルト
(図示省略)により固定する固定部71を設ける。ま
た、台座70の上面左右側部(図1(C)において)に
はそれぞれ「回転軸支持手段」である支持壁72を設
け、該支持壁72の間に前記逃げ角用基盤の脚部50b
を挿入し、締め付けつまみ75aを有する段付きの回転
軸シャフト75により逃げ角用基盤50と台座70と
を、角度調整後に固定する(後述)。かかる構成の刃物
研削冶具HJの作用を、以下の各実施の形態により説明
する。
【0021】(1) 第1の実施の形態 図2は本実施の形態における、刃物研削冶具HJをフラ
イス盤80に取り付ける際の説明図、図3は円テーブル
30と逃げ角用基盤50の構造説明図である。図2に示
すように、刃物研削冶具HJをフライス盤80に取り付
ける。このときフライス盤のテーブル81上面に対し、
円テーブル30の上面が平行になるようにする。また、
フライス盤テーブル81のX,Y軸方向を操作すること
により刃物研削冶具HJを並行移動させ、芯出し用の凹
穴32により円テーブル中心35とフライス盤の主軸中
心82とを合わせる。
【0022】図3に示すように、円テーブル30の裏面
の中心軸に沿って設けた円筒状の突起33を、円テーブ
ル基盤50a上の中心に設けた穴54に挿入する。円テ
ーブル30と逃げ角用基盤50とは、中心を貫通したボ
ルト53にナット53aで締結する。従って、円テーブ
ル30は逃げ角用基盤50の中心軸を中心にして回動可
能となる。
【0023】(2) 第2の実施の形態 図4は本実施の形態における、バイトホルダー10にバ
イトBYを取り付ける際の説明図である。図4におい
て、バイトホルダー10に固定した研削対象のバイトB
Yの刃先R部中心が、円テーブル30の中心に来るよう
に、X軸方向,Y軸方向にバイトBYを下記の手順で調
整しながら取り付ける。手順1.図4に示すX軸方向
で、バイトホルダー10のバイト挿入溝12の溝基準面
12a(図1(C)参照)と円テーブル回転軸中心36
までの距離Aは、既知とする。従ってバイトBYの幅B
が変わっても、その差を補正する敷板20を挟むこと
で、研削しようとするバイトBYのR中心が決まり、X
軸方向の円テーブル30の中心に合わせることができ
る。 A−B=敷板20の厚さC
【0024】手順2.Y軸方向で、バイトホルダー10
の端面11cと円テーブル回転軸中心36までの距離D
は、既知とする。従ってバイトBYの長さが変わって
も、必要とする突き出し長さEは、バイトホルダー端面
11cから円テーブル回転軸中心36までの「距離D+
Rの半径RR+研削しろa」を含んだ長さEを突き出す
ことにより、円テーブル30のY軸方向中心を合わせる
ことができる。 D+RR+a=突き出し長さE
【0025】手順3.前記手順1,2で、突き出させた
バイトBYを、バイトホルダー10の固定ネジ13で固
定する。バイトホルダー10とバイトBYの間に敷板2
0を挟むことにより、バイトBYの刃先R部中心が円テ
ーブル30の中心に正確な位置で固定することが出来、
かつ段取り時間の短縮を図ることができる。
【0026】(3)第3の実施の形態 図5(A)は本実施の形態における、円テーブルと逃げ
角用基盤にピンとストッパー金具を取り付ける説明の平
面図、図5(B)は同じく側面図である。本実施の形態
は、バイトBYの刃先R形状の必要角度(前記図12に
おいて、Rの開始点124から終了点125の角度)を
180度とした場合である。図5(A),(B)に示すよ
うに、円テーブル30の外周側面に角度位置決め用の穴
37を等分に複数設ける。この穴37の穴位置0度に、
ピン38を挿入する。また、逃げ角用基盤50の上部を
構成する円テーブル基盤50aの外周側面に、等分に複
数のネジ穴56を設ける。そして、90度と270度の
2カ所のネジ穴56に、ストッパー金具57をボルトで
固定する。このようにすれば、R輪郭形状のR開始点か
ら終了点までの2個所の割り出し角度停止位置が得られ
る。
【0027】なお、本実施の形態では刃先R形状の必要
角度を180度としたが、ストッパー金具57およびピン
38の位置を変更すれば、必要角度をその他の角度に設
定することが可能であるのは勿論である。
【0028】(4)第4の実施の形態 図6(A)は本実施の形態における、逃げ角用基盤と台
座の構造の説明図、図6(B)は台座に対する逃げ角用
基盤の傾きの説明図である。逃げ角度の設定手順を説明
する。図6(A)に示すように、逃げ角用基盤50の脚
部50bと台座70には、それぞれ回転傾斜用の軸穴5
6,74を貫通させ、これら軸穴56,74には段付き
の回転軸シャフト75を挿入する。該シャフト75の一
端には締め付つまみ75aを取り付ける。図6(B)に
示すように、逃げ角用基盤50を台座70に対して所望
するバイトR刃先の逃げ角度分だけ傾けて、締め付けつ
まみ75aで固定する。このようにすれば、逃げ角用基
盤50は、回転軸シャフト75の中心軸を中心に、台座
70に対してして任意角度で傾斜設定することができ
る。
【0029】(5)第5の実施の形態 図7は本実施の形態における、砥石車の取り付け手順を
説明する図である。砥石車の取り付け手順を説明する。
図7に示すように、フライス盤の主軸82aに砥石車8
3を取り付け、Y軸方向の移動量を調節しながらバイト
刃先BY1と、砥石車83が接する位置まで主軸82を
下げる。
【0030】(6)第6の実施の形態 刃先Rの研削作業手順を説明する。前記第3の実施の形
態(図5(B)参照)において取り付けられたストッパ
ー金具57が、ストップ位置のピン38まで来るよう
に、円テーブル30を回転させながらバイト刃先R部の
研削加工を行う。このようにすれば、バイトBYの先端
に正確なR形状と逃げ角が形成でき、これに伴い研削作
業も簡便に行うことができる。
【0031】(7)第7の実施の形態 図8は本実施の形態における、円テーブルと逃げ角用基
盤に設けた角度表示手段の説明図である。円テーブル3
0の角度表示について説明する。図8に示すように、円
テーブル30に角度表示数値41と目盛り線42を表示
し、逃げ角用基盤50の円テーブル基盤50aに指示マ
ーク61を表示する。この表示方法とは逆に、円テーブ
ル30に指示マークを表示し、逃げ角用基盤50に角度
表示数値または目盛り線を表示することも可能である。
このようにすれば、R位置のRの開始点,終了点,割り
出し角度が把握できるので、R輪郭形状,寸法,精度の
バラツキを少なくし、品質向上,作業性向上を図ること
ができる。
【0032】(8)第8の実施の形態 図9(A),(B),(C)は本実施の形態における、
研削加工の際の0度,90度,270度毎のバイトBY
に対する砥石車83の位置とストッパー金具57の位置
とによる角度表示数値の関係を示す図である。前記図1
2に示したRの開始点124から終了点125の角度を
180度とした時、図5(A),(B)に示すように、円
テーブル30の角度位置決め用の穴位置0度にピン38
を挿入し、また、逃げ角用基盤50 に設けたネジ穴5
6でストッパー金具57を取り付ける。例えば、ネジ穴
56の1個目が90度の位置であり、2個目が270度
の位置の2カ所に、ボルトで固定する。 R必要角度、270度−90度=180度
【0033】このようにすれば、繰り返し同じ角度の位
置で円テーブル30を停止させることができる。又、停
止位置の角度バラツキが少ないので、バイトR輪郭形状
が正確になり、研削作業性が向上し作業能率アップにも
寄与する。
【0034】(9)第9の実施の形態 図10は本実施の形態における、台座に対する逃げ角用
基盤の傾斜角度表示方法の説明図である。図10に示す
ように、台座70の支持壁(回転軸支持部)72の外周
に、傾斜角度表示数値77と目盛り線76を表示し、逃
げ角用基盤50に指示マーク62を表示する。この表示
方法とは逆に、支持壁72の外周に指示マークを表示
し、逃げ角用基盤50に傾斜角度表示数値と目盛り線を
表示してもよい。このようにすれば、バイト刃先R輪郭
の必要とする逃げ角度(R輪郭逃げ角122、図12参
照)を得る事ができる。これにより加工物の材質,加工
物形状形状,加工条件に適応したバイトBYを、簡便、
かつ正確に得ることができる。
【0035】(10)第10の実施の形態 図11は本実施の形態における、R刃先の逃げ部直線部
分を加工する際の説明図である。先ず前記図6(A)に
示すように、逃げ角用基盤50に対して円テーブル30
を任意の角度で、固定用ナット53aにより固定する。
次に図11において、フライス盤テーブル81(図2参
照)をX軸方向にバイトBYのR刃先の逃げ部分(直線
部分126)の必要な長さ量を、フライス盤テーブル8
1を移動させることにより、研削することが可能とな
る。このようにすれば、直線部分の研削加工を簡便かつ
正確におこなうことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を発揮することができる。請求項1記載の発明
によれば、旋盤加工用バイト(刃先Rバイト)に要求さ
れる刃先R輪郭,左右側面逃げ角,R輪郭逃げ角等を正
確に設定できるので、フライス盤の中心軸に取り付けた
砥石車により、R輪郭形状,左右側面逃げ角,R輪郭逃
げ角等の寸法精度の良い旋盤加工用バイトを製作するこ
とができる。
【0037】請求項2記載の発明によれば、刃先R部一
致手段(例えば図4のバイト挿入溝12,溝基準面12
a,敷板20)により、大小の刃先Rバイトの刃先R部
を、円テーブルの回転中心軸に対して一致させることが
できる。請求項3記載の発明によれば、表示固定手段
(例えば図8の角度表示数値41,目盛り線42,指示
マーク61)により、円テーブルの逃げ角用基盤に対す
る角度を正確に設定することができる。請求項4記載の
発明によれば、表示固定手段(例えば図5(A),
(B)の位置決め用穴37,ピン38,ストッパー金具
57)により、所望の角度で円テーブル基盤に対する円
テーブルの角度を正確に設定することができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、傾斜角度表
示手段(例えば図10の傾斜角度表示数値77)と基準
位置表示手段(指示マーク62)により、台座に対する
円テーブル保持手段の角度を正確に設定することができ
る。請求項6記載の発明によれば、例えば図3の円テー
ブル30と円テーブル保持手段(逃げ角用基盤50)と
を同一中心軸に沿って穿設した穴にボルト53を通し、
円テーブルと円テーブル保持手段を任意角度に位置決め
した後、ボルトの一端をナット53aで固定するので、
円テーブルと円テーブル保持手段とを同軸で正確に固定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の全体像を示す三面図であ
って、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面
図である。
【図2】同第1の実施の形態における、刃物研削冶具を
フライス盤に取り付ける際の説明図である。
【図3】同第1の実施の形態における、円テーブルと逃
げ角用基盤の構造説明図である。
【図4】同第2の実施の形態における、バイトホルダー
にバイトを取り付ける際の説明図である。
【図5】同第3の実施の形態における、円テーブルと逃
げ角用基盤にピンとストッパー金具の取り付けを説明す
る図であって、(A)は平面図、(B)は側面図であ
る。
【図6】同第4の実施の形態における、(A)は逃げ角
用基盤と台座の構造の説明図、(B)は台座に対する逃
げ角用基盤の傾きの説明図である。
【図7】同第5の実施の形態における、砥石車の取り付
け手順を説明する図である。
【図8】同第7の実施の形態における、円テーブルと逃
げ角用基盤に設けた角度表示手段の説明図である。
【図9】同第8の実施の形態における、研削加工の際の
各角度におけるバイトに対する砥石車の位置とストッパ
ー金具の位置とによる角度表示数値の関係を示す図であ
って、(A)は0度、(B)は90度、(C)は270
度の場合である。
【図10】同第9の実施の形態における、台座に対する
逃げ角用基盤の傾斜角度表示方法の説明図である。
【図11】同第10の実施の形態における、R刃先の逃
げ部直線部分を加工する際の説明図である。
【図12】従来の旋削用凸R形状バイトを示す図であっ
て、(A)は平面図、(B)は長手方向側面図、(C)
は短手方向側面図である。
【図13】従来の各種大きさのバイトを示す平面図であ
る。
【符号の説明】
BY…旋削用凸R形状バイト(刃先Rバイト) HJ…刃物研削冶具 10…バイトホルダー 11…バイトホルダー本体 11a…側壁 11b…ボルト 11c…バイトホルダーの端面 12…バイト挿入溝 12a…溝基準面 13…固定ネジ 14…ハンドル 20…敷板 30…加工用円テーブル(円テーブル) 32…芯出し用の凹穴 33…円筒状の突起 35…円テーブル中心 36…円テーブル回転軸中心 37…角度位置決め用の穴 38…ピン 41…角度表示数値 42…目盛り線 50…逃げ角用基盤 50a…円テーブル基盤 50b…脚部 52…逃げ角部 53…ボルト 53a…ナット 54…穴 56…回転傾斜用の軸穴 57…ストッパー金具 61…指示マーク 70…台座 71…固定部 72…支持壁 74…回転傾斜用の軸穴 75…回転軸シャフト 75a…締め付けつまみ 76…目盛り線 77…傾斜角度表示数値 80…フライス盤 81…フライス盤のテーブル 82…フライス盤の主軸中心 82a…フライス盤の主軸 83…砥石車 110…チャック部 120…刃先R部 121…刃先R輪郭 122…R輪郭逃げ角 123…左右側面逃げ角 124…Rの開始点 125…Rの終了点 126…直線部分

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライス盤に取り付けて使用する、旋盤
    加工用バイトを研削加工する刃物研削冶具であって、 該刃物研削冶具は、 前記旋盤加工用バイトを前後動位置決め後、固定可能な
    バイトホルダーと、 該バイトホルダーを上面に取り付けて固定する円テーブ
    ルと、 該円テーブルを中心軸に沿って任意角度に回転位置決め
    後に固定可能であると共に、該円テーブルを前記フライ
    ス盤の水平テーブルの一垂直面に対して任意角度に位置
    決め後に固定可能な円テーブル保持手段と、 該円テーブル保持手段を前記フライス盤の水平テーブル
    の一垂直面に任意角度に回転位置決め後に固定可能であ
    ると共に、前記フライス盤の水平テーブルに固定可能な
    台座とを備えたことを特徴とする刃物研削冶具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の刃物研削冶具において、 前記バイトホルダーは、前記円テーブルの回転中心軸に
    対し、前記旋盤加工用バイトの刃先R部を一致させるた
    めの刃先R部一致手段を備えたことを特徴とする刃物研
    削冶具。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の刃物研削冶具において、 前記円テーブルに対し、前記円テーブル保持手段の上面
    側に設けた前記円テーブルと同一直径の円テーブル基盤
    を対向配置し、前記円テーブルまたは円テーブル基盤の
    何れか一方の外周側面に、前記円テーブルの円テーブル
    基盤に対する回転角度を表示し固定する表示固定手段を
    備えたことを特徴とする刃物研削冶具。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の刃物研削冶具において、 前記表示固定手段は、前記円テーブルの外周側面または
    円テーブル基盤の外周側面の何れか一方に回転角度位置
    決め用のピン穴を備え、他方に該ピン穴に挿入したピン
    に回転当接して前記円テーブルの回転角度を位置決めす
    るストッパーを備えたことを特徴とする刃物研削冶具。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の刃物研削冶具において、 前記台座と円テーブル保持手段とを回転軸および回転軸
    支持手段を介して支持し、前記円テーブル保持手段また
    は前記回転軸支持手段の何れか一方に前記台座に対する
    円テーブル保持手段の傾斜角度を表示する傾斜角度表示
    手段を備えると共に、他方に傾斜角度の基準位置となる
    基準位置表示手段を備えたことを特徴とする刃物研削冶
    具。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の刃物研削冶具において、 前記円テーブルと円テーブル保持手段とを同一中心軸に
    沿って穿設した穴にボルトを通し、前記円テーブルと円
    テーブル保持手段を任意角度に位置決めした後、前記ボ
    ルトの一端をナットで固定することを特徴とする刃物研
    削冶具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107443020A (zh) * 2017-08-17 2017-12-08 万世泰金属工业(昆山)有限公司 一种金属表面批量处理加工方法
CN110712075A (zh) * 2019-11-08 2020-01-21 大连理工大学 一种刀具负倒棱加工夹具及其使用方法

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