JP2003038525A - 人工歯アセンブリおよび入れ歯の製造方法 - Google Patents

人工歯アセンブリおよび入れ歯の製造方法

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JP2003038525A
JP2003038525A JP2001233155A JP2001233155A JP2003038525A JP 2003038525 A JP2003038525 A JP 2003038525A JP 2001233155 A JP2001233155 A JP 2001233155A JP 2001233155 A JP2001233155 A JP 2001233155A JP 2003038525 A JP2003038525 A JP 2003038525A
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artificial
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teeth
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Hiroshi Sugitani
博士 杉谷
Taichi Yoshida
太一 吉田
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Nihon University
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Nihon University
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工歯植設の作業労力を軽減し、適正咬合状
態の入れ歯を短期間で製作可能にし、繁雑で個別的な位
置決めを要せず、また適正咬合状態にあるか否かの配慮
をすることなく、簡単な構造、簡易な作業で、人工歯の
植設を可能にすることである。 【解決手段】 人工歯アセンブリ10は、上顎用の部分
20と下顎用の部分30を有し、上顎用の部分20は、
上顎用人工歯21を有する上顎用人工歯部22と、上顎
用人工歯部22を保持する上側保持具23と、上側保持
具23に設けられた上側位置決め手段である凸部26を
有する。下顎用の部分30も同様な構成の下顎用人工歯
部32、下側保持具33、下側位置決め手段である溝3
6を有する。上顎用の部分20と下顎用の部分30は、
凸部26と溝36により上顎用人工歯部22と下顎用人
工歯部32の咬み合わせ時に適正咬合状態に位置決めさ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工歯アセンブリ
および入れ歯の製造方法に係り、特に歯顎模型に人工歯
を植設し入れ歯を製造する人工歯アセンブリおよび入れ
歯の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最初に伝統的な入れ歯の製造方法を概観
し、次に能率的な入れ歯の製造方法にかかる従来技術に
ついて述べる。
【0003】従来、入れ歯用の人工歯として、アクリル
レジン、スルフォンレジン、硬質レジン、セラミック等
の材料によるものが広く知られ、これらは例えば50−
T3のように、長さや横幅で代表される寸法および形状
を表わすコード番号で規格化されている。他方、このよ
うな人工歯を用いた入れ歯の製造方法としては、まず患
者から型取りして歯顎模型を作り、そこに人工歯を植設
する方法がとられる。人工歯の植設には、特に臼歯の場
合隣り合う左右上下の歯との間の相対的な関係で適正咬
合状態が重要であるので、咬合器が用いられる。
【0004】ここで適正咬合状態とは、上下の対応する
歯が、咬み合わせ時において咬み合わせの中心位置から
不適正に偏位していないことをいう。例えば下顎を動か
したときで考えると、対応する上下の歯において必ずど
こかに咬み合い点を有することを適正咬合の条件とする
フルバランス咬合と、上側の歯の口腔内側の山の部分が
下側の歯の面上で必ず滑っている状態にあることを適正
咬合の条件とするリンガライズド咬合とが、歯科学上の
代表的な二つの考え方である。
【0005】図5に、患者から型取りした上顎側歯顎模
型1と下顎側歯顎模型2を咬合器3に配置した様子を模
式的に示す。上顎側歯顎模型1は、ロウ床の部分1a、
レジンの部分1b、石膏の部分1cを有し、石膏の部分
1cの上端部側で上顎側歯顎模型1の全体が咬合器3の
上顎側取付け部4に取付けられる。ここでロウ床の部分
とは、例えば熱可塑性の歯科用ワックス等からなり人工
歯を植設する部分であり、材質はロウに限られないが、
説明の便宜上ロウに代表させて、以後ロウ床の名称を用
いることとする。下顎側歯顎模型2も同様にロウ床の部
分2a、レジンの部分2b、石膏の部分2cを有し、石
膏の部分2cの下端部側で下顎側歯顎模型2の全体が咬
合器3の下顎側取付け部5に取付けられる。咬合器3の
上顎側取付け部4は図示されていない仮想顎関節である
回転中心を中心として大きく回転して、上顎側歯顎模型
1と下顎側歯顎模型2をともに人工歯の植設に便利なよ
うに開くことができ、後に詳述するように、人工歯の植
設後それらが適正咬合状態かどうかを確認するため再び
閉じることができる。
【0006】したがって、伝統的な入れ歯の製造方法と
しては、まず適合する人工歯と、患者から型取りした上
顎側歯顎模型1と下顎側歯顎模型2を咬合器3に配置し
たものを用意する。そして、咬合器3を開いた状態でロ
ウ床の部分1aまたは2aの所望の位置にロウを軟化さ
せつつ人工歯を植設し、ロウが固まったところで咬合器
3を再び閉じる。そして、植設した人工歯と、隣り合う
左右および上下の、すでに植設した人工歯またはもとも
とある自然歯の型部分との間が、適正咬合状態かどうか
を確認し、必要な場合は植設した位置をロウを再軟化さ
せながら修正する。かかる作業を一本一本の人工歯ごと
に繰り返す。図6に複数の上顎用人工歯21、下顎用人
工歯31を植設した状態を示す。
【0007】このようにして上顎側歯顎模型1と下顎側
歯顎模型2に適正咬合状態で所望の人工歯が植設される
と、人工歯が植設された上顎側歯顎模型1と下顎側歯顎
模型2を咬合器3から取り外し、例えば人工歯付ロウ床
の上顎側歯顎模型を一旦上下二体の合わせ石膏型に取
り、その後ロウの部分を熱湯等で溶かす。そして石膏型
を二体に分離して溶けたロウを排出すると、人工歯は石
膏型に固定されたままロウ床の部分が空洞化する。この
空洞化したところに樹脂を流し込んで、樹脂床の上顎部
分の入れ歯が完成する。下顎部分の入れ歯についても同
様である。
【0008】以上のように、伝統的な入れ歯の製造方法
においては、一本一本ロウ床の部分1a,2aに人工歯
21,31を植設しては咬合器3で適正咬合状態を逐次
確認する作業の繰り返しであるので、熟練した技能を要
し、入れ歯の完成まで長期間を要していた。
【0009】そこで特開2001−70322号公報
は、入れ歯用の複数の人工歯と、この人工歯を配列して
取り外し可能に配置しうる複数の歯受け部を有する配列
サポータとからなる人工歯セットを開示した。この人工
歯セットでは、入れ歯が口腔に装着された際に外部から
目視されない前記人工歯の領域に、複数の人工歯を前記
配列サポータから一体的にかつ前記配列状態で取外し可
能に人工歯を継ぐ継ぎ部材が係止される係合部を設け
た。そして、人間の歯並びに近似した水平方向に馬蹄
形、上下方向にいわゆるスピーの湾曲と呼ばれる上方向
に上がる配列状態で前記配列サポータの歯受け部に複数
の人工歯が保持され、その状態で一体に取外しうるよう
に前記継ぎ部材で前記複数の人工歯が係止される。その
継ぎ部材は、人工歯よりの突出し高さが1mm以下程度
で、ロウ床部分に埋め込まれて入れ歯が完成したときに
人工歯肉から露出しない。このように、継ぎ部材により
係止された複数の人工歯を横一列に一括植設することで
入れ歯を能率的に作成することを提案している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例の人工歯セ
ットは、人工歯を横一列に能率よく植設し、入れ歯の作
成を容易にする考慮が払われているが、なお以下の課題
がある。
【0011】第一に、前記従来例では、水平方向に馬蹄
形、上下方向にいわゆるスピーの湾曲の配列状態で複数
の人工歯が保持されるが、例えば人間の歯並びで言え
ば、特に臼歯の場合、隣り合う左右上下の歯との間の相
対的な関係での適正咬合状態が重要であって、せっかく
上記横一列の配列状態で一括植設しても、その後咬合器
により上下方向の咬合状態を一つ一つ確認して、繰り返
し修正植設しなおす作業が必要であるが、これについて
はなんら解決法を示していない。臼歯に限らず切歯、犬
歯についても同様である。
【0012】第二に、前記従来例では、継ぎ部材と人工
歯との係合部が外部から目視されないようにするため、
継ぎ部材は、人工歯よりの突出し高さが1mm以下程度
で、人工歯がロウ床の部分に埋め込まれ、いわゆる歯肉
部分にあたる狭い部分に配設される。特に臼歯の場合に
は、その基底部に継ぎ部材が配設され係止される。した
がって、継ぎ部材の形状および人工歯の継ぎ部材との係
止部分の形状はきわめて小型複雑で精密な加工が必要
で、その係止作業も、精密にかつ複数の各人工歯にそれ
ぞれ前記配列状態を崩さないよう配慮しながら係止する
という、きわめて高度な作業を必要としている。さらに
この精密作業を軽減するためには、歯受け部を有する配
列サポータという余分な部材が必要になってきている。
【0013】また、前記従来例では、各人工歯のロウ床
の部分に植設される狭い部分に、前記継ぎ部材を係止す
るための凹溝等を必要とする。したがって人工歯の強度
を形成する硬質レジンや、セラミック等をわざわざ削る
ことになるので、人工歯の強度を弱め、欠けたり割れや
すくなる。
【0014】本発明の目的は、かかる従来例の課題を解
決し、適正咬合状態を実現する人工歯植設の作業労力を
軽減する、人工歯アセンブリおよび入れ歯の製造方法を
提供することである。
【0015】また、他の目的は、適正咬合状態の入れ歯
を短期間で製作可能にすることである。
【0016】さらなる目的は、繁雑で個別的な位置決め
を要せず、また適正咬合状態にあるか否かの配慮をする
ことなく、簡単な構造、簡易な作業で、人工歯の植設を
可能にすることである。
【0017】以下に述べる、課題を解決するための手段
は、上述した本発明の目的の少なくとも一つに奉仕する
ものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】(1)前記目的を達成す
るため、本発明に係る人工歯アセンブリは、少なくとも
一つの上顎用人工歯を有する上顎用人工歯部と、上側位
置決め手段を有し、前記上顎用人工歯部を保持する上側
保持手段と、少なくとも一つの下顎用人工歯を有する下
顎用人工歯部と、下側位置決め手段を有し、前記下顎用
人工歯部を保持する下側保持手段とを含み、前記上側位
置決め手段と前記下側位置決め手段との相対的位置決め
により、前記上顎用人工歯部と前記下顎用人工歯部との
咬み合わせ時にそれらが適正咬合状態で位置決めされる
ことを特徴とする。ここで適正咬合状態とは、例えば歯
科学で言うフルバランス咬合、リンガライズド咬合等で
ある。
【0019】本発明に係る人工歯アセンブリは、上側位
置決め手段と下側位置決め手段との相対的位置決めによ
り、前記上顎用人工歯部と前記下顎用人工歯部が、予め
適正咬合状態で位置決めされており、その状態で人工歯
肉内に一括植設するので、人工歯部間の適正咬合状態を
実現する植設を可能にする。
【0020】また、本発明に係る人工歯アセンブリにお
いて、前記上側位置決め手段と前記下側位置決め手段
は、相互にはまりあう構造を有することが好ましい。こ
のことで、簡単な構造、簡易な作業で、人工歯部間につ
いて適正咬合状態に位置決めできる。
【0021】本発明に係る人工歯アセンブリにおいて、
前記上側位置決め手段と前記下側位置決め手段の対向す
る面の位置は、上顎用人工歯部と下顎用人工歯部が咬み
合う咬合平面の位置に置かれることが好ましい。このこ
とで、上顎用人工歯部と下顎用人工歯部が咬み合う咬合
平面を人工歯アセンブリの側面から確認することができ
る。
【0022】また、本発明に係る人工歯アセンブリにお
いて、前記上顎用人工歯部は人工歯肉内に植設される部
分とそれ以外の露出部分とを有し、前記上側保持手段は
前記上顎用人工歯部の露出部分を保持し、前記下顎用人
工歯部は人工歯肉内に植設される部分とそれ以外の露出
部分とを有し、前記下側保持手段は前記下顎用人工歯部
の露出部分を保持することが好ましい。このことで、例
えば狭い人工歯肉内に植設される部分に保持手段を設け
るための、人工歯を削って凹溝を形成する等の複雑な作
業を必要としなくなり、簡単な構造で人工歯部を保持で
き、人工歯自体の強度を弱めることもない。
【0023】また、本発明に係る人工歯アセンブリにお
いて、前記上側保持手段は前記上顎用人工歯ごとに、前
記下側保持手段は前記下顎用人工歯ごとに、それぞれ個
別的に分割可能な個別分離構造を有していることが好ま
しい。このことで、患者の必要とする人工歯が例えば一
対だけであっても、人工歯部間の適正咬合状態を実現す
る植設を可能にする。
【0024】(2)さらに、本発明に係る入れ歯の製造
方法は、少なくとも一つの上顎用人工歯を有し、上側位
置決め手段を有する上側保持手段に保持された上顎用人
工歯部と、少なくとも一つの下顎用人工歯を有し、下側
位置決め手段を有する下側保持手段に保持された下顎用
人工歯部とを含む入れ歯の製造方法であって、前記上顎
用人工歯部と前記下顎用人工歯部との咬み合わせ時にそ
れらが適正咬合状態で位置決めされ保持されてなる人工
歯アセンブリを形成する形成工程と、前記位置決めされ
た人工歯アセンブリの前記上顎用人工歯部を上顎用人工
歯肉内へ、また前記下顎用人工歯部を下顎用人工歯肉内
へ、それぞれ植設する一括植設工程と、前記上顎用人工
歯部から前記上側保持手段を除去し、前記下顎用人工歯
部から前記下側保持手段を除去する除去工程とを有する
ことを特徴とする。
【0025】本発明に係る入れ歯の製造方法は、上側位
置決め手段と下側位置決め手段との相対的位置決めによ
り、前記上顎用人工歯部と前記下顎用人工歯部が、予め
適正咬合状態で位置決めされ保持されて人工歯アセンブ
リが形成され、その状態の人工歯アセンブリを人工歯肉
内に一括植設し、その後上側保持手段および下側保持手
段を除去し、入れ歯としてきれいに成形するので、人工
歯部間の適正咬合状態を一つ一つ繰り返し確認する必要
がなく、入れ歯を短期間で容易に製作することができ
る。
【0026】また、本発明に係る入れ歯の製造方法にお
いて、前記人工歯アセンブリ形成工程は、上顎用人工歯
および上側保持手段について材質が同一のときは、これ
を一つのものとして一体成形で作り、同様に下顎用人工
歯および下側保持手段について材質が同一のときはこれ
らを一つのものとして一体成形で作ることが好ましい。
このことで、人工歯アセンブリを一体成形技術という
工業的複製手段で容易に得ることができる。
【0027】また、本発明に係る入れ歯の製造方法にお
いて、前記除去工程は、前記上側保持手段と、前記下顎
用人工歯部の人工歯肉内に植設される部分とそれ以外の
露出部分のうち露出部分との間の保持部分を切断し、前
記下側保持手段と、前記下顎用人工歯の人工歯肉内に植
設される部分とそれ以外の露出部分のうち露出部分との
間の保持部分を切断することが好ましい。このことで、
保持手段の除去が簡易な作業で容易にできる。
【0028】(3)また、本発明に係る人工歯アセンブ
リは、複数の人工歯を有する人工歯部と、前記複数の人
工歯を顎における配列状態で並べて保持する保持手段と
を含む人工歯アセンブリであって、前記人工歯部は人工
歯肉内に植設される部分とそれ以外の露出部分を有し、
前記保持手段は前記露出部分を保持することを特徴とす
る。
【0029】本発明に係る人工歯アセンブリは、人工歯
肉内に植設される部分以外である露出部分で人工歯部を
保持する、簡単な構造の保持手段により、予め配列状態
にしてあるので、例えば狭い人工歯肉内に植設される部
分に保持手段を設けるための、人工歯を削って凹溝を形
成する等の複雑な作業を必要としなくなり、簡単な構造
で人工歯を保持でき、人工歯自体の強度を弱めることも
なく、人工歯を一括植設でき、入れ歯を短期間で容易に
製作することができる。
【0030】また、本発明に係る人工歯アセンブリにお
いて、前記保持手段は、前記各人工歯ごとに接続され人
工歯の数の切断可能な複数の枝部と、複数の枝部を連結
する連結部とを有し、前記複数の枝部の切断により前記
人工歯部から前記連結部が別離することが好ましい。こ
のことで、簡単な構造、簡易な作業で人工歯部から連結
部を容易に分離除去できる。
【0031】また、本発明に係る人工歯アセンブリにお
いて、前記保持手段は、前記人工歯ごとに個別的に分割
可能な個別分離構造を有していることが好ましい。この
ことで、患者の必要とする人工歯が例えば一個であって
も、植設が容易になる。
【0032】(4)さらに、本発明に係る入れ歯の製造
方法は、複数の人工歯を顎における配列状態で並べた人
工歯部を保持手段に保持してなる人工歯アセンブリを形
成する形成工程と、前記人工歯アセンブリを、前記人工
歯部を人工歯肉内へ植設する一括植設工程と、前記保持
手段と、前記人工歯部の人工歯肉内に植設される部分以
外である露出部との間の保持部を切断する切断工程とを
有することを特徴とする。
【0033】本発明に係る入れ歯の製造方法は、予め適
正な配列状態で並べられて人工歯アセンブリが形成さ
れ、その状態の人工歯アセンブリを人工歯肉内に一括植
設し、その後保持手段を切断し、さらに入れ歯としてき
れいに成形するので、隣り合う人工歯間の配列状態を一
つ一つ繰り返し確認する必要がなく、入れ歯を短期間で
容易に製作することができる。
【0034】(5)さらに、本発明に係る人工歯アセン
ブリにおいて、前記上顎用人工歯および前記下顎用人工
歯は、臼歯用人工歯であることが好ましい。またさら
に、本発明に係る入れ歯の製造方法において、前記上顎
用人工歯および前記下顎用人工歯は、臼歯用人工歯であ
ることが好ましい。
【0035】このことにより、人間の歯並びのうちで、
隣り合う左右上下との歯の間の相対的な関係で適正咬合
状態が重要な臼歯について、咬合器により上下方向の咬
合状態を一つ一つ確認し繰り返し修正植設しなおす作業
が不要となり、適正咬合状態をもつ入れ歯を短期間で製
作出来る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について、詳細に説明する。図1から図3は、口
腔内両側の臼歯対のうち、片側の臼歯四対についての人
工歯アセンブリ10を示したもので、特に理解しやすく
するため、図1は人工歯アセンブリ10の上顎用の部分
20と下顎用の部分30を相互に離して斜視図として示
した。図2は人工歯アセンブリ10全体の正面図、図3
は人工歯アセンブリ10全体の側面図である。説明の便
宜上かかる片側臼歯四対全てに人工歯を用いたときとし
たが、これに限られず例えば、逆側の片側臼歯対の場
合、四対でない場合、切歯、犬歯を含む場合等さまざま
な場合の人工歯の組合せに本発明が実施できる。
【0037】図1において示すように、人工歯アセンブ
リ10は、大きくはまず二つの部分を有している。すな
わち、図1の上側に示した上顎用の部分20と、下側に
示した下顎用の部分30である。上顎用の部分20は、
四個の上顎用人工歯21を有する上顎用人工歯部22
と、上顎用人工歯部22を保持する上側保持手段である
上側保持具23と、上側保持具23に設けられた上側位
置決め手段である凸部26を有する。同様に、下顎用の
部分30は、四個の下顎用人工歯31を有する下顎用人
工歯部32と、下顎用人工歯部32を保持する下側保持
手段である下側保持具33と、下側保持具33に設けら
れた下側位置決め手段である溝部36を有する。そして
これら上顎用の部分20と下顎用の部分30は、上側保
持具23の凸部26と下側保持具33の溝部36との相
対的位置決めにより、上顎用人工歯部22と下顎用人工
歯部32が、四対の人工歯間で、隣り合う左右上下の人
工歯との間の相対的な関係において、咬み合わせ時の適
正咬合状態の位置に位置決めされる。したがって、図1
の人工歯アセンブリ10は、上顎用の部分20と下顎用
の部分30が組として、各人工歯部22,32の左右お
よび上下関係において、適正咬合状態で咬み合っている
ものを一つとしたものである。以下かかる人工歯アセン
ブリ10の構成について説明する。
【0038】人工歯アセンブリ10の上顎用人工歯部2
2と、下顎用人工歯部32を構成する各人工歯21,3
1は、本実施の形態においては、それぞれ異なる大きさ
と形状を有する。また上顎用人工歯部22は上側保持具
23に保持され、上側保持具23は、四個の上顎用人工
歯21のおのおのに接続する四個の枝部24と、四個の
枝部を連結する一つの連結部25を有する。同様に下顎
用人工歯部32は下側保持具33に保持され、下側保持
具33は枝部34と連結部35を有する。
【0039】ところで、完成した入れ歯を考えると、各
人工歯21,31は、レジン床の人工歯肉内に植設され
る部分と、それ以外の部分である、レジン床の人工歯肉
に被覆されない露出部分とを有することになるが、その
露出部分で各人工歯21,31は各枝部24,34と接
続される。図1の場合では、各人工歯21,31の外側
面つまり口腔を開いたときに、歯並びの外周面側の露出
部と接続したが、場合によっては、各人工歯21,31
の内側面、すなわち歯並びの内周面側の前記露出部に接
続してもよい。枝部は例えば丸棒状であっても良く、角
棒状等の形状であってもよいが、その太さは人工歯が安
定して保持できる程度に太く、切断が容易なように十分
細い。またその長さは、少なくとも各人工歯21,31
と連結部25,35の間に各枝部24,34を切断する
歯科用カッター等の切断手段が配置できる程度の長さ、
例えば5mm程度あることが好ましい。
【0040】各連結部25,35は、概略直方体であ
り、上側保持具23側の連結部25の下面側に上側位置
決め手段である凸部26が、下側保持具33側の連結部
35の上面側に下側位置決め手段である溝36がそれぞ
れ設けられる。これら凸部26と溝36は、相互にはま
りあう構造であって、例えば図1の場合は、上側保持具
23の連結部25の下面側に断面が略三角形の長い突起
の凸部26を四個設け、下側保持具33の連結部35の
上面側に断面が略三角形の長い凹部の溝36を四個設
け、これら四個ずつの各々の配置関係と大きさが、はま
りあう構造となるように選ばれている。
【0041】これらの位置決め手段である凸部26、溝
36の形状、大きさ、配置は図1に示したものに限られ
ず、例えば断面が略矩形の凸部の突起と、断面が略矩形
の凹部の溝との対等を各連結部25,35の長手軸に斜
めに配置する等、さまざまな形状、大きさ、配置のはめ
あい構造でもよい。さらにこれらの凸部26、溝36で
なく、例えば各連結部25,35のそれぞれの側面にマ
ーカーを刻んで一組のスケールとし、連結部25と連結
部35の相対位置関係をこの一組のスケールにより所定
の位置関係になるよう位置決めし、その状態で固定する
手段例えばクリップ等の固定ジグを設ける等の、はめあ
い構造でない方法で位置決めをすることでもよい。
【0042】各連結部25,35は、図1に示すように
凸部26、溝36が設けられた平面で対向しているが、
この対向する面の位置は、上顎用人工歯部22と下顎用
人工歯部32が咬み合う咬合平面が人工歯アセンブリ1
0の側面から確認可能なように、その咬合平面の位置に
置かれる。
【0043】各連結部25,35は、凸部26、溝36
が設けられた面の背面側の面に、それぞれ切欠き部2
7,37を有する。各切欠き部27,37の配置位置
は、各枝部24,34が各連結部25,35と接続する
各位置のほぼ中間に置かれる。すなわち、例えば四個の
人工歯21が四個の枝部24により連結部25に接続さ
れるときは、三個の切欠き部27が配置される。各切欠
き部27,37の深さは、上側保持具23、下側保持具
33がそれぞれ一体として取扱いできる程度に浅く、適
当な分割手段例えば手で歯科用ペンチ等を用いて、各人
工歯21,31ごとに分割できる程度に深い。
【0044】各人工歯21,31は、アクリルレジン、
スルフォンレジン、硬質レジン、セラミック等の歯科用
材料による規格化された寸法、形状のものを用いること
ができる。各枝部24,34の材質、各連結部25,3
5の材質は各人工歯の材質と同一のものを用いることが
できるが、それに限られない。例えば各人工歯21,3
1が硬質レジン製のときは、各枝部24,34および各
連結部25,35も硬質レジンの材質とすることで、各
人工歯21、各枝部24、連結部25について、これら
を一つのものとして一体成形で作ることができる。また
例えば各人工歯21,31がセラミック製の場合は、各
枝部24,34もセラミック製として、各人工歯21と
各枝部24との部分をセラミック製で一体成形し、セラ
ミック製の各枝部24をレジン製の連結部25に接続す
ることもできる。このように各人工歯21,31の材
質、各枝部24,34の材質、各連結部25,35の材
質はさまざまな組合せで用いることができ、それにより
さまざまな人工歯アセンブリ10を作ることができる。
その作り方についてさらに詳しく以下に説明する。
【0045】人工歯アセンブリ10においては、凸部2
6、溝36により上顎用の部分20と下顎用の部分30
が位置決めされ、上顎用人工歯部22の各人工歯21と
下顎用人工歯部32の各人工歯部31は、それぞれ隣り
合う左右上下の歯との間の相対的な関係で適正咬合状態
にあることが必要である。このような人工歯アセンブリ
としては、最初に時間をかけて雛型人工歯アセンブリを
つくり、その雛型人工歯アセンブリを成形型にとって、
以後は成形技術により複製したものを用いることができ
る。
【0046】すなわち、入れ歯を形作る各要素はほぼ規
格化が可能であって、例えば人工歯21,31はすでに
述べたように規格化されているものを用いることができ
る。また、人間の歯並びの水平方向の馬蹄形、上下方向
のいわゆるスピーの湾曲の配列状態についても規格化が
でき、理想的な咬合状態については、フルバランス咬合
とリンガライズド咬合の二種類があることは当業者間で
よく知られている。そこで例えば数種類の標準となるロ
ウ床の部分の形状を有する歯顎模型を用意し、数種類の
規格化人工歯の組を用意し、咬合器を用いて熟練者が時
間をかけて例えば臼歯四対について、一本一本ロウ床の
部分に植設し、適正咬合状態になるよう修正をくりかえ
す。このようにして適正咬合状態が得られた基準上顎用
人工歯部と基準下顎用人工歯部の組をまず作り、この基
準上顎用人工歯部と基準下顎用人工歯部の組を適正咬合
状態に維持したまま、そこに相互に位置決めされている
上側保持具23と下側保持具33の組を接合して雛型人
工歯アセンブリを作る。このような雛型人工歯アセンブ
リを必要な種類用意することで、入れ歯の総需要のかな
りの割合に対応ができる。
【0047】したがって、例えば各人工歯21、各枝部
24、連結部25について材質が同一で、これを一つの
ものとして一体成形で作ることが可能な場合には、雛型
人工歯アセンブリを母型とした成形技術により、複製の
人工歯アセンブリ10を容易に得ることができる。すな
わち、時間がかかるのは最初の雛型人工歯アセンブリを
作成するときだけで、あとは、適正咬合状態の位置に各
人工歯部が配置された人工歯アセンブリ10を工業的手
段で得ることができる。
【0048】また各人工歯21、各枝部24、連結部2
5のすべてについて材質が同一でないときは、異種材料
についての成形技術、いわゆる二色成形技術等を用いる
ことができる。例えば人工歯21がセラミック製で連結
部25をレジン製としたいときは、人工歯21と長めの
枝部24との部分をセラミック製でまず作っておく。例
えば、各人工歯21と長めの各枝部24との部分を一体
としてセラミック成形するか、またはセラミック製の各
人工歯21に小さいメクラ穴をあけ、その穴にセラミッ
ク製の長めの各枝部24を差し込む等である。次に、こ
れと別に別途作成した雛型人工歯アセンブリの型を取
り、その型の各人工歯21および各枝部24の位置に、
先ほどの各人工歯21に長めの各枝部24がついている
セラミック製の一体ものを並べ、各枝部24の一部がレ
ジンの連結部25の内部に挿入されるように配置し、型
の連結部25の部分にレジンを注入し成形する(いわゆ
るアウトサート成形)。このようにして、セラミック製
の各枝部24が一部レジン製の連結部25に埋め込まれ
たセラミック製各人工歯21の人工歯アセンブリ10を
得ることができる。その他、特殊な材質の人工歯21,
31を用いるときも同様な手法を用いることができる。
【0049】次に、図1に示す構成の人工歯アセンブリ
10を用いた入れ歯の製造方法について説明する。図4
は、本発明に係る入れ歯の製造方法の要部についてのフ
ローチャートである。
【0050】STEP1は、人工歯アセンブリ10を形
成する前準備の工程であり、すでに述べたように、人工
歯21,31等を準備する工程や、雛型人工歯アセンブ
リを作成する工程等がふくまれる。
【0051】STEP2は、人工歯アセンブリ10を形
成する工程である。STEP1で準備された雛型人工歯
アセンブリを用いて、所望の人工歯アセンブリ10を複
製する。なお、所望の人工歯アセンブリ10に対応する
雛型人工歯アセンブリがない場合には、必要な手順とし
てSTEP1から始まるが、すでに雛型人工歯アセンブ
リが用意されているときで、所望の人工歯アセンブリ1
0が在庫としてないときはSTEP2から開始する。す
でに所望の人工歯アセンブリ10が在庫としてあるとき
は、入れ歯製造者が、その所望の人工歯アセンブリ10
を多くの在庫の中から選択する工程もこのSTEP2に
含まれる。
【0052】STEP3は、上顎用の部分20と下顎用
の部分30が適正咬合状態で位置決めされている人工歯
アセンブリ10を一体として、すなわち位置決め状態を
維持したまま、上顎用人工歯肉部および下顎用人工歯肉
部に一括植設する工程である。すなわち、入れ歯を作る
にはすでに述べたように、患者から型取りした上顎側歯
顎模型と下顎側歯顎模型を咬合器にセットし、それらの
模型のロウ床の部分に人工歯を植設する。STEP3に
おいては、人工歯21,31を一本一本植設せず、例え
ば、咬合器を大きく開いた状態で、人工歯アセンブリ1
0の位置決めされた状態の連結部25,35の部分を把
持して、まず下顎側歯顎模型のロウ床の部分を軟化させ
ながら例えば四本の下顎用人工歯31の下顎用人工歯部
32を下顎側歯顎模型のロウ床の部分に一括して植設す
る。次に上顎側歯顎模型のロウ床の部分を軟化させなが
ら、咬合器を閉じれば、例えば四本の上顎用人工歯21
の上顎用人工歯部22が上顎側歯顎模型のロウ床の部分
に一括植設される。
【0053】STEP4は、ロウ床の部分が十分に固ま
った後、上側保持具23、下側保持具33の各枝部2
4,34を全て切断し、上顎側歯顎模型、下顎側歯顎模
型から各連結部25,35を取り去る工程である。切断
は歯科用カッター、歯科用鋏、歯科用グラインダ等を用
いることができる。各枝部24,34が切断された後も
人工歯21,31表面には、切断部の残余部があるの
で、歯科用グラインダ等で人工歯21,31の表面を滑
らかにする。これで、所望の人工歯21,31が適正咬
合状態で、ロウ床の部分に植設されている上顎側歯顎模
型と下顎側歯顎模型が得られた。
【0054】STEP5は、このようにして得られたロ
ウ床をもつ上顎側歯顎模型と下顎側歯顎模型からレジン
床の入れ歯を作成する一般に知られている工程であり、
本発明に係る入れ歯の製造方法からいえば後工程にあた
る。
【0055】本発明の実施の形態の説明では、もっぱら
四対の臼歯の人工歯についての人工歯アセンブリ10に
ついて述べた。このように雛型人工歯アセンブリ作成に
おいては、標準的な人工歯アセンブリを想定している
が、実際には、四対の臼歯全てでなく、例えば三対、二
対、一対または上顎用人工歯部22が三個の人工歯2
1、下顎用人工歯部32が二個の人工歯31というよう
にアンバランスな構成の人工歯アセンブリ10が望まれ
ることがある。この場合、上側保持具23の切欠き部2
7、下側保持具33の切欠き部37のところは強度が弱
く作られているので、この個所に、例えば歯科用ペンチ
等を用いて手で力を加え、各人工歯21,31ごとに分
割しても本発明を実施できる。
【0056】図1から図3の説明においては、人工歯ア
センブリ10は、上顎用の部分20と下顎用の部分30
の組で用いる場合についてもっぱら述べたが、適正咬合
状態の考慮が必要でない場合で、例えば上顎用の部分2
0のみからなる人工歯アセンブリ、下顎用の部分30の
みからなる人工歯アセンブリについても、本発明が実施
できる。そのときは上側保持具23または下側保持具3
3が、人工歯21または31の人工歯肉内に植設される
部分以外である露出部で人工歯部22または32を保持
して、予め配列状態にしてあるので、例えば狭い人工歯
肉内に植設される部分に保持手段を設けるための、人工
歯を削って凹溝を形成する等の複雑な作業を必要としな
くなり、簡単な構造で人工歯を保持でき、人工歯自体の
強度を弱めることもなく、人工歯を一括植設でき、入れ
歯を短期間で容易に製作することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明に係る人工歯アセンブリまたは入
れ歯の製造方法により、適正咬合状態を実現する人工歯
植設の作業労力を軽減することができた。また、適正咬
合状態の入れ歯を短期間で製作可能になった。さらに、
繁雑で個別的な位置決めを要せず、また適正咬合状態に
あるか否かの配慮をすることなく、簡単な構造、簡易な
作業で、人工歯の植設を可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る人工歯アセンブリ
の上顎用の部分と下顎用の部分を相互に離した状態を示
す斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る人工歯アセンブリ
の正面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る人工歯アセンブリ
の側面図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る入れ歯の製造方法
の要部についてのフローチャートである。
【図5】 従来における上顎側歯顎模型と下顎側歯顎模
型を咬合器に配置した様子を模式的に示す図である。
【図6】 従来における複数の上顎用人工歯を上顎側歯
顎模型に、複数の下顎用人工歯を下顎側歯顎模型に植設
した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 上顎側歯顎模型、1a,2a ロウ床の部分、1
b,2b レジンの部分、1c,2c 石膏の部分、2
下顎側歯顎模型、3 咬合器、4 上顎側取付け部、
5 下顎側取付け部、10 人工歯アセンブリ、20
上顎用の部分、21 上顎用人工歯、22 上顎用人工
歯部、23 上側保持手段(上側保持具)、24,34
枝部、25,35 連結部、26 上側位置決め手段
(凸部)、27,37 切欠き部、30 下顎用の部
分、31 下顎用人工歯、32 下顎用人工歯部、33
下側保持手段(下側保持部)、36 下側位置決め手
段(溝部)。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの上顎用人工歯を有する
    上顎用人工歯部と、 上側位置決め手段を有し、前記上顎用人工歯部を保持す
    る上側保持手段と、 少なくとも一つの下顎用人工歯を有する下顎用人工歯部
    と、 下側位置決め手段を有し、前記下顎用人工歯部を保持す
    る下側保持手段と、を含み、前記上側位置決め手段と前
    記下側位置決め手段との相対的位置決めにより、前記上
    顎用人工歯部と前記下顎用人工歯部との咬み合わせ時に
    それらが適正咬合状態で位置決めされることを特徴とす
    る人工歯アセンブリ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の人工歯アセンブリにお
    いて、前記上側位置決め手段と前記下側位置決め手段
    は、相互にはまりあう構造を有することを特徴とする人
    工歯アセンブリ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の人工歯
    アセンブリにおいて、 前記上顎用人工歯部は人工歯肉内に植設される部分とそ
    れ以外の露出部分とを有し、 前記上側保持手段は前記上顎用人工歯部の露出部分を保
    持し、 前記下顎用人工歯部は人工歯肉内に植設される部分とそ
    れ以外の露出部分とを有し、 前記下側保持手段は前記下顎用人工歯部の露出部分を保
    持することを特徴とする人工歯アセンブリ。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3のい
    ずれかに記載の人工歯アセンブリにおいて、 前記上側保持手段は前記上顎用人工歯ごとに、 前記下側保持手段は前記下顎用人工歯ごとに、それぞれ
    個別的に分割可能な個別分離構造を有していることを特
    徴とする人工歯アセンブリ。
  5. 【請求項5】 少なくとも一つの上顎用人工歯を有し、
    上側位置決め手段を有する上側保持手段に保持された上
    顎用人工歯部と、 少なくとも一つの下顎用人工歯を有し、下側位置決め手
    段を有する下側保持手段に保持された下顎用人工歯部
    と、を含む入れ歯の製造方法であって、 前記上顎用人工歯部と前記下顎用人工歯部との咬み合わ
    せ時にそれらが適正咬合状態で位置決めされ保持されて
    なる人工歯アセンブリを形成する形成工程と、前記位置
    決めされた人工歯アセンブリの前記上顎用人工歯部を上
    顎用人工歯肉内へ、また前記下顎用人工歯部を下顎用人
    工歯肉内へ、それぞれ植設する一括植設工程と、 前記上顎用人工歯部から前記上側保持手段を除去し、前
    記下顎用人工歯部から前記下側保持手段を除去する除去
    工程と、を有することを特徴とする入れ歯の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の入れ歯の製造方法にお
    いて、前記除去工程は、 前記上側保持手段と、前記下顎用人工歯部の人工歯肉内
    に植設される部分とそれ以外の露出部分のうち露出部分
    との間の保持部分を切断し、前記下側保持手段と、前記
    下顎用人工歯の人工歯肉内に植設される部分とそれ以外
    の露出部分のうち露出部分との間の保持部分を切断する
    ことを特徴とする入れ歯の製造方法。
  7. 【請求項7】 複数の人工歯を有する人工歯部と、 前記複数の人工歯を顎における配列状態で並べて保持す
    る保持手段と、を含む人工歯アセンブリであって、 前記人工歯部は人工歯肉内に植設される部分とそれ以外
    の露出部分を有し、 前記保持手段は前記露出部分を保持することを特徴とす
    る人工歯アセンブリ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の人工歯アセンブリにお
    いて、 前記保持手段は、前記各人工歯ごとに接続され人工歯の
    数の切断可能な複数の枝部と、複数の枝部を連結する連
    結部とを有し、 前記複数の枝部の切断により前記人工歯部から前記連結
    部が別離することを特徴とする人工歯アセンブリ。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載の人工歯
    アセンブリにおいて、 前記保持手段は、前記人工歯ごとに個別的に分割可能な
    個別分離構造を有していることを特徴とする人工歯アセ
    ンブリ。
  10. 【請求項10】 複数の人工歯を顎における配列状態で
    並べた人工歯部を保持手段に保持してなる人工歯アセン
    ブリを形成する形成工程と、 前記人工歯アセンブリを、前記人工歯部を人工歯肉内へ
    植設する一括植設工程と、 前記保持手段と、前記人工歯部の人工歯肉内に植設され
    る部分以外である露出部との間の保持部を切断する切断
    工程と、を有することを特徴とする入れ歯の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項4のいずれかの請
    求項に記載の人工歯アセンブリにおいて、前記上顎用人
    工歯および前記下顎用人工歯は、臼歯用人工歯であるこ
    とを特徴とする人工歯アセンブリ。
  12. 【請求項12】 請求項5または請求項6のいずれかに
    記載の入れ歯の製造方法において、前記上顎用人工歯お
    よび前記下顎用人工歯は、臼歯用人工歯であることを特
    徴とする入れ歯の製造方法。
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