JP2003037605A - 情報伝達装置および情報伝達方法 - Google Patents

情報伝達装置および情報伝達方法

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JP2003037605A
JP2003037605A JP2001225042A JP2001225042A JP2003037605A JP 2003037605 A JP2003037605 A JP 2003037605A JP 2001225042 A JP2001225042 A JP 2001225042A JP 2001225042 A JP2001225042 A JP 2001225042A JP 2003037605 A JP2003037605 A JP 2003037605A
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Japan
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terminal device
vehicle
antenna
controller
terminal
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English (en)
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Shiyoutarou Suzuki
昭大郎 鈴木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両などにおいて、端末装置による他の電子
機器の作動制御の制限を端末装置の操作される状況に応
じて緩和する。 【解決手段】 車室内に設けられた各種電子機器の作動
が、移動可能な端末装置20により制御される。車室内
の適宜箇所にアンテナ18aが設けられているととも
に、端末装置20にもアンテナ24a,24bが設けら
れている。アンテナ18aとアンテナ24a,24bと
の交信により、端末装置20の車室内の所定位置に対す
る向きが検出される。そして、この検出結果を用いて、
運転者が車両走行中に端末装置20を操作したときに限
り、その操作を無効にして端末装置20による各種電子
機器の作動制御を制限する。また、前記向きの検出に代
えて、端末装置20が存在する車室内の位置を検出する
ようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動可能な端末装
置にて入力された情報を他の機器に送信して、同他の機
器の作動を同端末装置により制御するようにした情報伝
達装置および情報伝達方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、車両において、ダッシュボー
ドの近傍に配置する必要のない電子機器をトランクルー
ムに配置するとともに、その操作部のみをダッシュボー
ドに配置しておき、操作部の操作情報をトランクルーム
に配置した電子機器に無線送信して、同電子機器の作動
を操作部の操作により制御することは知られている(特
開2000−151643号公報)。また、車両の走行
中にダッシュボードに配置した操作部が操作されても、
その操作が車両の運転操作に直接関係していなければ、
同操作が無効にされて、車両に搭載された各種電子機器
の操作部が車両の走行中にむやみに操作されないように
することも一般的に行われている。
【0003】
【発明の概要】しかし、上記操作部の操作の無効は車両
走行の安全確保のために行われているもので、車両に搭
載された電子機器の作動を制御する操作を移動可能な端
末装置により行うようにした場合、運転者以外の乗員が
同端末装置を操作することができ、このような運転者以
外の乗員により車両走行に無関係な電子機器の作動が制
御されることはむしろ好ましい。すなわち、助手席また
は後部席の乗員が端末装置を用いて、車両に搭載された
電子機器の作動を制御することは、運転者による車両の
運転に影響を与えないばかりか、端末装置の機能を最大
限に生かすものである。
【0004】本発明は、移動可能な端末装置にて入力さ
れた情報を他の機器に送信して、同他の機器の作動を同
端末装置により制御する情報伝達装置および情報伝達方
法の改良を目的とする。より具体的には、端末装置によ
る他の機器の作動制御の制限を端末装置の操作される状
況に応じて緩和して、端末装置の利便性も必要に応じて
享受できるようにすることを目的とする。
【0005】上記目的を達成するために、本発明の特徴
は、所定位置に対する端末装置の相対的位置を検出し、
前記検出した相対的位置に応じて端末装置による他の機
器の作動制御を制限するようにしたことにある。この場
合、前記端末装置の相対位置の検出を、前記所定位置に
配置されたアンテナと前記端末装置との交信により行う
ようにするとよい。
【0006】これによれば、所定位置に対する端末装置
の相対的位置に応じて、端末装置による他の機器の作動
制御を制限したり、同制限を解除したりすることができ
る。その結果、端末装置が操作される状況に応じて、端
末装置による他の機器の作動制御を制限したり、同制限
を解除することができ、端末装置が有効に利用される。
また、所定位置に対する端末装置の相対的位置の検出
は、アンテナと端末装置との交信により実現されるの
で、同位置の検出も比較的簡単に行える。
【0007】また、本発明の他の特徴は、所定位置に対
する端末装置の向きを検出し、前記検出された向きに応
じて端末装置による他の機器の作動制御を制限するよう
にしたことにある。この場合も、前記端末装置の向きの
検出を、所定位置に配置されたアンテナと端末装置との
交信によって行うようにするとよい。
【0008】これによれば、所定位置に対する端末装置
の向きに応じて、端末装置による他の機器の作動制御を
制限したり、同制限を解除したりすることができる。そ
の結果、この場合も、端末装置が操作される状況に応じ
て、端末装置による他の機器の作動制御を制限したり、
同制限を解除することができ、端末装置が有効に利用さ
れる。また、所定位置に対する端末装置の向きの検出
は、アンテナと端末装置との交信により実現されるの
で、同位置の検出も比較的簡単に行える。
【0009】また、本発明の他の特徴は、前記他の機器
が車両に組み込まれた車両用機器であり、かつ前記所定
位置が車両内にて予め定められた位置であることにあ
る。これによれば、端末装置による他の機器の作動制御
の制限を運転者のみに限定し、他の乗員には許容するよ
うにすることもできる。したがって、車両の走行上の安
全性を確保できるとともに、端末装置の利便性も確保さ
れる。
【0010】また、この場合、車両の走行中において、
端末装置による他の機器の作動制限を行うようにすると
よい。これによれば、運転者でも停車中には、端末装置
による他の機器の作動制御が許容されるので、車両の走
行上の安全性を確保したうえで、運転者も端末装置を操
作できて便利になる。
【0011】
【発明の実施の形態】a.第1実施形態 本発明の第1実施形態について図面を用いて説明する
と、図1は車両の全体を概略平面図により示している。
図2は、ナビゲーション、ラジオ、テレビ、コンパクト
ディスク装置、カセットテープデッキ、電話、カメラ装
置などの車両に搭載された各種電子機器11−1,11
−2・・・11−nと、それらの作動を制御する電気制
御装置とをブロック図により示している。
【0012】各種電子機器11−1,11−2・・・1
1−nには、コントローラ12が接続されている。コン
トローラ12は、マイクロコンピュータを主要部品とす
るもので、図5,6に示す親機側のプログラムを実行し
て各種電子機器11−1,11−2・・・11−nの作
動を制御する。このコントローラ12には、操作スイッ
チ13および音声認識装置14が接続されている。操作
スイッチ13は、ダッシュボードDBに設けられたもの
で、その操作により各種電子機器11−1,11−2・
・・11−nの作動態様を指示する。音声認識装置14
は、ダッシュボードDBに設けたマイクロフォン15を
介して入力した音声信号を認識して、各種電子機器11
−1,11−2・・・11−nの作動態様を指示する。
【0013】このコントローラ12には、走行検出装置
16および送受信回路17aも接続されている。走行検
出装置16は、車両が走行中であることを検出するもの
で、変速機のシフト位置を検出するシフト位置スイッチ
を含み、同シフト位置スイッチがパーキングまたはニュ
ートラル位置にあるとき車両が停止中であると判定し、
それ以外のとき車両が走行中であると判定して、同判定
結果を表す判定信号を出力する。なお、このシフト位置
スイッチによる検出に加えまたは代え、車速センサによ
って検出された車速が「0」であるとき、車両が停止中
であると判定し、それ以外のとき車両が走行中であると
判定して、同判定結果を表す判定信号を出力するように
してもよい。さらに、駐車ブレーキの操作の有無を前記
シフト位置スイッチおよび/または車速の条件に加え又
は代え、駐車ブレーキの操作の有無を検出して、駐車ブ
レーキが操作されているとき車両が停止中であると判定
し、それ以外のとき車両が走行中であると判定して、同
判定結果を表す判定信号を出力するようにしてもよい。
【0014】送受信回路17aは、電波を送受信するア
ンテナ18aに接続されていて、受信した電波を復調し
てコントローラ12に供給するとともに、コントローラ
12からの信号を変調してアンテナ18aに供給する。
これらの各種電子機器11−1,11−2・・・11−
n、コントローラ12、操作スイッチ13、音声認識装
置14、マイクロフォン15、走行検出装置16および
送受信回路17aは、図1において、車載電子制御装置
10として統合して示している。ただし、この車載電子
制御装置10を、車両の一箇所ではなく、分離して配置
するようにしてもよい。アンテナ18aは、車室内の運
転席側方上部のドアフレームに対向する屋根部に組み付
けられている。
【0015】このコントローラ12には、各種電子機器
11−1,11−2・・・11−nのうちの一つまたは
複数の電子機器にそれぞれ対応した一つまたは複数の移
動可能な端末装置20が付属されている。各端末装置2
0は、通常人間が手に持って操作するもので、図3(A)
に示すように、その表面(操作面)にて、各種電子機器
11−1,11−2・・・11−nのうちの対応する電
子機器の作動を指示するために用いられる表示器21、
操作スイッチ22およびマイクロフォン23をそれぞれ
備えているとともに、表面アンテナ24aをそれぞれ備
えている。
【0016】表示器21は、液晶ディスプレイにより構
成されており、前記対応する電子機器の作動を指示する
ための文字、数字、図形などを表示する。操作スイッチ
22は、乗員によって操作され、前記対応する電子機器
の作動を指示するためのスイッチである。マイクロフォ
ン23は、前記対応する電子機器の作動を指示するため
の乗員の音声を入力するものである。表面アンテナ24
aは、この端末装置20の表面に向かって入射して来る
電波を受信するとともに、前記入射電波と反対方向に電
波を放射するものである。
【0017】また、各端末装置20は、図3(B)に示す
ように、その裏面にて、電池蓋25および裏面アンテナ
24bを備えている。電池蓋25は、電池の入れ換えの
際に開閉される蓋である。裏面アンテナ24bは、この
端末装置20の裏面に向かって入射して来る電波を受信
するとともに、前記入射電波と反対方向に電波を放射す
るものである。なお、これらの表面アンテナ24aおよ
び裏面アンテナ24bは、アンテナ18aに対する向き
により、アンテナ18aから送信される電波をいずれか
一方でしか受信できないように、それらの指向性、利
得、感度などが調整されている。
【0018】また、各端末装置20は、図4に示すよう
に、コントローラ26をそれぞれ内蔵している。コント
ローラ26は、マイクロコンピュータを主要部品とする
もので、図5,6に示す子機側のプログラムを実行して
前記対応する電子機器の作動を制御する。このコントロ
ーラ26には、表示器21および操作スイッチ22が接
続されているとともに、音声認識装置27および送受信
回路28a,28bも接続されている。音声認識装置2
7は、マイクロフォン23を介して入力した音声信号を
認識して、前記対応する電子機器の作動態様を指示す
る。送受信回路28a,28bは、アンテナ24a,2
4bによって受信した電波を復調してコントローラ26
に供給するとともに、コントローラ26からの信号を変
調してアンテナ24a,24bに供給する。
【0019】次に、上記のように構成した第1実施形態
の動作を説明する。車載電子制御装置10のコントロー
ラ12は、所定の短時間ごとに、図5の子機kのチェッ
クプログラムを繰返し実行する。この場合、「k」は、
各種電子機器11−1,11−2・・・11−nのいず
れかの一つに対応した端末装置20を示すもので、1〜
nのうちのいずれかの値に設定されている。また、各種
電子機器11−1,11−2・・・11−nに対応した
複数の端末装置20が用意されている場合には、異なる
値の「k」が複数個存在し、図5の子機kのチェックプ
ログラムが複数用意されており、複数の子機kのチェッ
クプログラムがそれぞれ独立して実行される。ただし、
複数の子機kのチェックプログラムは同じであるので、
下記の説明においては、一つの子機kのチェックプログ
ラムのみを説明する。
【0020】子機kのチェックプログラムの実行は、ス
テップM10にて開始され、コントローラ12は、ステ
ップM12にて送受信回路17aを制御して位置チェッ
ク信号を送信することを指示する。送受信回路17a
は、アンテナ18aを介して位置チェック信号を端末装
置20に対して送信する。この場合、この位置チェック
信号には、端末装置20を指定するための端末IDコー
ドと、受信した場合の応答指令とが含まれている。
【0021】端末装置20のアンテナ24a,24bの
いずれか一方が前記送信された位置チェック信号を受信
すると、同位置チェック信号は送受信回路28aまたは
28bを介してコントローラ26に供給される。コント
ローラ26は、この供給された位置チェック信号に含ま
れる端末IDコードに基づいて、位置チェック信号が同
コントローラ26を含む端末装置20のために送信され
たものであるかを判定する。この位置チェック信号が同
コントローラ26を含む端末装置20のために送信され
てきたものであれば、端末装置20のコントローラ26
は、ステップC10にて応答プログラムの実行を開始し
て、ステップC12の処理を実行する。なお、この位置
チェック信号が同コントローラ26を含む端末装置20
のために送信されてきたものでなければ、端末装置20
のコントローラ26は前記応答プログラムを実行しな
い。
【0022】ステップC12においては、前記位置チェ
ック信号をいずれのアンテナ24a,24bで受信した
か、すなわちいずれの送受信回路28a,28bから位
置チェック信号が供給されたかを判定する。そして、コ
ントローラ26は、受信したアンテナ24a,24b側
の送受信回路28a,28bに対して、前記位置チェッ
ク信号に対する応答信号の送信を指示する。前記送信の
指示された送受信回路28a,28bは、アンテナ24
a,24bを介して応答信号を送信する。この応答信号
には、前記位置チェック信号に対する応答であること、
アンテナ24a,24bのいずれのアンテナで位置チェ
ック信号を受信したかを表すデータが含まれる。この場
合、アンテナ24aで位置チェック信号を受信した場合
には、アンテナを表すデータはC1である。アンテナ2
4bで位置チェック信号を受信した場合には、アンテナ
を表すデータはC2である。
【0023】この応答信号はアンテナ18aで受信され
て送受信回路17aを介してコントローラ12に供給さ
れる。コントローラ12は、供給された応答信号に基づ
いて、ステップM14にて位置チェック信号を端末装置
20のアンテナ24a,24bのいずれで受信したかを
判定する。いま、端末装置20の表面(操作面)側のア
ンテナ24aで位置チェック信号を受信していれば、ス
テップM14にて「YES」と判定し、ステップM16
の判定処理がなされる。
【0024】ステップM16の判定処理においては、走
行検出装置16から車両が走行中であるか否かを表す信
号を入力し、車両が走行中であるか否かを判定する。車
両が走行中であれば、ステップM16にて「YES」と
判定し、ステップM18にて禁止フラグINH(k)を”1”
に設定する。なお、禁止フラグINH(k)は、”1”により
子機kに対応した端末装置20による電子機器11−k
の作動制御の禁止状態を表し、”0”により同作動制御
の許容状態を表す。
【0025】一方、ステップM14にて「YES」と判定
された場合でも、車両が走行中で無ければ、ステップM
16にて「NO」と判定して、ステップM20にて禁止フ
ラグINH(k)を”0”に設定する。また、端末装置20の
裏面側のアンテナ24bで位置チェック信号を受信して
いれば、ステップM14にて「NO」と判定し、ステッ
プM18にて禁止フラグINH(k)を”0”に設定する。
【0026】これらのステップM14〜M18の処理に
より、運転者が端末装置20を操作しようとしていて同
端末装置20が図1のX1位置にある場合には、車両が
走行中でないことを条件に禁止フラグINH(k)は“0”に
設定され、車両が走行中である場合には禁止フラグINH
(k)は“1”に設定される。これは、端末装置20の表
面がアンテナ18aの方向を向いていて、ステップC1
2の処理により、アンテナ24aで位置チェック信号を
受信したことを表すデータC1がコントローラ12に送
信されるからである。
【0027】一方、助手席の乗員が端末装置20を操作
しようとしていて同端末装置20が図1のX2位置にあ
る場合には、車両の走行とは無関係に、禁止フラグINH
(k)は“0”に設定される。また、後部席の乗員が端末
装置20を操作しようとしていて同端末装置20が図1
のX3位置にある場合にも、車両の走行とは無関係に、
禁止フラグINH(k)は“0”に設定される。これは、端末
装置20の裏面がアンテナ18aの方向を向いていて、
ステップC12の処理により、アンテナ24bで位置チ
ェック信号を受信したことを表すデータC2がコントロ
ーラ12に送信されるからである。
【0028】これらのステップM18,M20の処理
後、ステップM22にて、送受信回路17aを制御し
て、禁止フラグINH(k)を表す信号を端末IDコードと共
にアンテナ18aを介して送信する。前記ステップM2
2の処理後、コントローラ12は、ステップM24にて
この子機kのチェックプログラムを一旦終了する。
【0029】一方、前記アンテナ18aから送信された
禁止フラグINH(k)を表す信号および端末IDコードは、
端末装置20のアンテナ24aまたは24bにて受信さ
れる。この受信された信号は、送受信回路28aまたは
28bを介してコントローラ26に供給される。そし
て、コントローラ26は、ステップC14にて、受信信
号中のIDコードに一致する端末装置20であることを
確認のうえ、禁止フラグINH(k)を記憶し、ステップC1
6にて応答プログラムの実行を終了する。
【0030】また、コントローラ12、26は、図5の
子機kのチェックプログラムおよび応答プログラムの繰
返し実行中であっても、その合間に図6の親機作動プロ
グラムおよび子機操作プログラムを継続してそれぞれ実
行している。すなわち、コントローラ26は、ステップ
C30にて子機操作プログラムを開始して、ステップC
32〜C36の処理を繰返し実行し続けている。ステッ
プC32においては、禁止フラグINH(k)が“0”である
か否かを判定する。
【0031】禁止フラグINH(k)が“0”であれば、ステ
ップC32にて「YES」と判定して、プログラムをス
テップC34、C36に進める。端末装置20の操作ス
イッチ22が操作されたり、マイクロフォン23および
音声認識装置27を介して音声による指示が入力されれ
ば、コントローラ26は、ステップC34にて「YES」
と判定して、ステップC36にて前記操作スイッチ22
による操作または音声による指示を表す情報を送受信回
路28aまたは28bの制御のもとにアンテナ24aま
たは24bを介して送信する。
【0032】この送信された情報は、アンテナ18aお
よび送受信回路17aによって受信されて、コントロー
ラ12に供給される。コントローラ12は、図6のステ
ップM30にて実行開始された親機作動プログラムのス
テップM32〜M36の処理を繰返し実行している。前
記のようにコントローラ12に操作スイッチ22による
操作または音声による指示を表す情報が供給されると、
ステップM32にて「YES」すなわち操作または音声
指示情報を受信したと判定して、プログラムをステップ
M34,M36に進める。この場合、子機kに対応した
禁止フラグINH(k)は“0”であるので、ステップM34
にて「YES」と判定し、ステップM36にて子機kに対
応した電子機器11−kの作動を受信情報に応じて制御
する。したがって、この場合には子機kに対応した端末
装置20からの操作スイッチ22の操作または音声指示
情報により、電子機器11−kの作動が制御される。
【0033】一方、禁止フラグINH(k)が“1”であれ
ば、前記子機k(端末装置20)においては、ステップ
C32にて「NO」と判定して、ステップC34、C36
の処理が実行されない。これにより、子機k(端末装置
20)の操作スイッチ22の操作による指示またはマイ
クロフォン23および音声認識装置27を介した音声に
よる指示が送信されなくなる。また、子機k側にて、前
記ステップC14の処理による禁止フラグINH(k)の記憶
を失敗していても、親機側ではステップM34にて「N
O」すなわち禁止フラグINH(k)は“0”でないと判定さ
れて、子機kによる電子機器11−kの作動を制御する
ためのステップM36の処理が実行されない。このよう
に、禁止フラグINH(k)が“1”であれば、子機k(端末
装置20)によって電子機器11−kの作動が制御され
ることはない。
【0034】なお、この実施形態においては、子機k
(端末装置20)による電子機器11−kの作動態様の
制御をステップC32およびステップM34の両者で禁
止するようにした。しかし、ステップC32,M34の
いずれか一方の処理だけでも、子機k(端末装置20)
による電子機器11−kの作動態様の制御は禁止され
る。
【0035】上記作動説明のように、この第1実施形態
によれば、運転者以外の乗員が端末装置20を操作しよ
うとしていて同端末装置20が図1のX2,X3位置に
ある場合には、子機k(端末装置20)によって電子機
器11−kの作動態様が制御される。しかしながら、車
両の走行中には、運転者の操作に従った子機k(端末装
置20)による電子機器11−kの作動制御が禁止され
るので、車両の走行安全性が確保される。また、運転者
といえども、車両の走行中でなければ、子機k(端末装
置20)による電子機器11−kの作動制御が許容され
るので、端末装置20が有効に利用される。
【0036】なお、親機側の操作スイッチ13の操作に
より、またはマイクロフォン15への音声入力指示によ
り、各種電子機器11−1〜11−nの動作を制御する
ことも可能である。しかし、この点については、本発明
に直接関係しないので、説明を省略する。ただし、この
場合も、車両の走行中に、運転者が操作スイッチ13の
操作により、各種電子機器11−1〜11−nの動作を
制御することは禁止されるべきである。
【0037】b.第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について、図7〜図11を
用いて説明する.この第2実施形態は、車両の複数の箇
所にそれぞれ設けた複数のアンテナ18b,18c,1
8d,18eを用いて、子機k(端末装置20)に設け
た単一のアンテナ24cとの交信により子機kの存在位
置を検出して、同存在位置により、端末装置20による
電子機器11−kの作動制御を制限するものである。
【0038】アンテナ18b,18c,18d,18e
の感度、利得、指向性などの特性はほぼ同じであり、ア
ンテナ24cの感度、利得,指向性などの特性との関係
において次のように設定されている。アンテナ18b
は、上記第1実施形態のアンテナ18aと同様に、車室
内の運転席の側方上部のドアフレームに対向する屋根部
に組み付けられていて、運転席を中心とする図7のX4
の領域内に位置するアンテナ24cとのみ交信可能に設
定されている。アンテナ18cは、車室内の助手席の側
方上部のドアフレームに対向する屋根部に組み付けられ
ていて、助手席を中心とする図7のX5の領域内に位置
するアンテナ24cとのみ交信可能に設定されている。
アンテナ18dは、車室内の運転席後部席の側方上部の
ドアフレームに対向する屋根部にそれぞれ組み付けられ
ていて、運転席後部席を中心とする図7のX6の領域内
に位置するアンテナ24cとのみ交信可能に設定されて
いる。アンテナ18eは、車室内の助手席後部席の側方
上部のドアフレームに対向する屋根部にそれぞれ組み付
けられていて、助手席後部席を中心とする図7のX7の
領域内に位置するアンテナ24cとのみ交信可能に設定
されている。
【0039】これらのアンテナ18b,18c,18
d,18eとコントローラ12との間には、上記第1実
施形態の送受信回路17aと同様に構成した送受信回路
17b,17c,17d,17eが接続されている。端
末装置20に設けた単一のアンテナ24cは、端末装置
20の上面から突出して設けられており、あらゆる方向
に対して電波の送受信を可能としている。そして、アン
テナ24cは、図7の各領域X4,X5,X6,X7内
に位置するとき、それぞれ各アンテナ18b,18c,
18d,18eとのみ交信可能としている。このアンテ
ナ24cとコントローラ26との間には、上記第1実施
形態の送受信回路28b,28cと同様に構成した送受
信回路28cが接続されている。車載電子制御装置10
側の他の部分および端末装置20側の他の部分は、上記
第1実施形態と同様に構成されている。
【0040】次に、上記のように構成した第2実施形態
の動作を説明する。車載電子制御装置10のコントロー
ラ12は、所定の短時間ごとに、図11の子機kのチェ
ックプログラムを繰返し実行する。「k」は、上記第1
実施形態と同様に、各種電子機器11−1,11−2・
・・11−nのいずれかの一つに対応した端末装置20
を示すもので、1〜nのうちのいずれかの値に設定され
ている。
【0041】子機kのチェックプログラムの実行は、ス
テップM10にて開始され、コントローラ12は、ステ
ップM42にて変数mを「1」に初期設定する。この変
数mは、ステップM54,M56の処理により、「1」
から「4」まで順次変化して、「1」〜「4」により、
それぞれ送受信回路17b,17c,17d,17eお
よびアンテナ18b,18c,18d,18eを指定す
るものである。前記ステップM42の処理後、ステップ
M44にて、送受信回路17b,17c,17d,17
eのうちで変数mによって指定された送受信回路を制御
して、上記第1実施形態と同様な端末IDコードおよび
応答指令からなる位置チェック信号を送信することを指
示する。前記指示された送受信回路は、同送受信回路に
対応したアンテナすなわちアンテナ18b,18c,1
8d,18eのうちで変数mによって指定されるアンテ
ナを介して位置チェック信号を送信する。
【0042】端末装置20が前記送信された位置チェッ
ク信号を受信可能な領域に存在していれば、端末装置2
0のアンテナ24cが前記送信された位置チェック信号
を受信する。そして、この受信した位置チェック信号は
送受信回路28cを介してコントローラ26に供給され
る。端末装置20が前記送信された位置チェック信号を
受信可能な領域に存在していなければ、端末装置20の
アンテナ24cは前記送信された位置チェック信号を受
信せず、コントローラ26にも位置チェック信号は供給
されない。
【0043】コントローラ26に位置チェック信号が供
給されると、コントローラ26は、位置チェック信号に
含まれる端末IDコードを確認して、同位置チェック信
号が同コントローラ26を含む端末装置20のために送
信されたものであれば、ステップC10にて応答プログ
ラムの実行を開始する。この応答プログラムの開始後、
ステップC12において、上記第1実施形態と同様に、
アンテナ24cを介して応答信号を送信する。コントロ
ーラ26に位置チェック信号が供給されない場合には、
コントローラ26は応答プログラムの実行を開始しな
い。また、コントローラ26に位置チェック信号が供給
された場合でも、位置チェック信号が同コントローラ2
6を含む端末装置20のために送信されたものでなけれ
ば、コントローラ26は応答プログラムの実行を開始し
ない。したがって、この場合には、端末装置20のアン
テナ24cからは応答信号は送信されない。
【0044】一方、親機側では、前記ステップM44の
処理後、ステップM46,M48の判定処理を実行す
る。ステップM46においては、前記位置チェック信号
の送信指示から予め決められた所定時間が経過したかを
判定する。なお、この所定時間は、親機(車載電子制御
装置10)側から子機k(端末装置20)側に位置チェ
ック信号が送信されてから、同親機が子機kからの応答
信号を受信するまでに必要な時間よりも若干長い時間に
設定されている。また、ステップM48においては、前
記位置チェック信号を送信したアンテナにて子機k(端
末装置20)からの応答信号を受信したかを判定する。
【0045】この場合、前記所定時間以内に、コントロ
ーラ12が子機k(端末装置20)側からの応答信号を
受信すると、ステップM48にて「YES」と判定し
て、ステップM50にて受信フラグM(m)を“1”に設
定する。一方、前記所定時間が経過しても、コントロー
ラ12が子機k(端末装置20)側からの応答信号を受
信しない場合には、ステップM46にて「YES」と判
定して、ステップM52にて受信フラグM(m)を“0”
に設定する。このような処理は、1〜4の変数mに対し
て実行され、その結果、受信フラグM(1)〜M(4)は、
端末装置20の存在位置に応じて“0”または“1”に
設定される。
【0046】このようなステップM42〜M56の処理
後、ステップM58にて、受信フラグM(1)〜M(4)に
基づいて、端末装置20が領域X4〜X7のいずれかの
領域内に位置するかを判定する。受信フラグM(1)〜M
(4)のすべてが“0”であって、端末装置20が領域X
4〜X7以外の領域(例えば車外)に位置していたり、
または端末装置20の電源がオフされている場合には、
ステップM58にて「NO」と判定して、上記第1実施
形態と同様なステップM18の処理により、禁止フラグ
INH(k)を“1”に設定する。また、受信フラグM(1)〜
M(4)のいずれかが“1”であって、端末装置20が領
域X4〜X7のいずれかの領域に属していれば、ステッ
プM58にて「YES」と判定してプログラムをステップ
M60に進める。
【0047】ステップM60においては、端末装置20
が領域X4に位置しているか、すなわち受信フラグM
(1)が“1”であるかを判定する。端末装置20が領域
X4に位置していれば、ステップM60にて「YES」と
判定し、上記第1実施形態と同様なステップM16〜M
18の処理を実行する。これにより、端末装置20が領
域X4に位置している場合には、禁止フラグINH(k)は、
車両が走行中であれば“1”に設定され、車両が走行中
でなければ“0”に設定される。また、端末装置20が
領域X4以外の領域X5〜X7に位置していれば、ステ
ップM60にて「NO」と判定して、禁止フラグINH(k)は
ステップM20の処理により“0”に設定される。
【0048】これらのステップM18,M20の処理
後、コントローラ12は、上記第1実施形態と同様に、
ステップM22’にて送受信回路17b〜17eを制御
して、禁止フラグINH(k)を表す信号を端末IDコードと
共にアンテナ18b〜18eを介して送信する。そし
て、ステップM24にてこの子機kのチェックプログラ
ムを一旦終了する。一方、子機k(端末装置20)側で
は、上記第1実施形態と同様なステップC14の処理に
より、前記送信された禁止フラグINH(k)を記憶し、ステ
ップC16にて応答プログラムの実行を終了する。
【0049】また、この第2実施形態においても、上記
第1実施形態の場合と同様に、親機側のコントローラ1
2および子機k(端末装置20)のコントローラ26
は、図6の親機作動プログラムおよび子機操作プログラ
ムをそれぞれ実行する。したがって、端末装置20から
の指示により電子機器11−kの作動が制御されるとと
もに、同作動制御が子機k(端末装置20)の位置に応
じて制限される。
【0050】この場合、端末装置20が領域X4内にあ
り、かつ車両が走行中であれば、禁止フラグINH(k)は
“1”に設定されているので、端末装置20による電子
機器11−kの作動制御が禁止される。そして、この領
域X4は運転者が端末装置20を操作する可能性の高い
位置であるので、運転者による前記端末装置20を用い
た電子機器11−kの作動制御が禁止されることにな
り、車両の走行安全性が確保される。また、端末装置2
0が領域X4内にあっても、車両の走行中でなければ、
禁止フラグINH(k)は“0”に設定されるので、前記端末
装置20によって電子機器11−kの作動制御が許容さ
れて端末装置20が有効に利用される。
【0051】一方、端末装置20が領域X5〜X7(た
だし、領域X4に属する場合を除く)内にあれば、禁止
フラグINH(k)は“0”に設定されているので、端末装置
20による電子機器11−kの作動制御が許容される。
これらの領域X5〜X7(ただし、領域X4に属する場
合を除く)は運転者が端末装置20を操作する可能性の
ない位置であるので、言い換えれば助手席または後部席
の乗員が端末装置20を操作する位置である。したがっ
て、運転者以外の乗員が端末装置20を用いて電子機器
11−kを作動制御できるようになるので、端末装置2
0が有効に利用される。
【0052】c.第3実施形態 次に、本発明の第3実施形態について、図12〜図15
を用いて説明する.この第3実施形態は、車両の複数の
箇所にそれぞれ設けた複数のアンテナ18f,18gを
用いて、子機k(端末装置20)に設けた単一のアンテ
ナ24cとの交信により子機kの存在位置を検出して、
同存在位置により、端末装置20による電子機器11−
kの作動制御を制限するものである。
【0053】第1および第2アンテナ18f,18gの
感度、利得、指向性などの特性はほぼ同じであり、アン
テナ24cの感度、利得などの特性との関係において設
定されている。第1アンテナ18fは、車室内の運転席
よりも若干前方かつ側方上部の屋根部に組み付けられて
いて、助手席方向と運転席後部席方向との間にて扇状の
指向性をもって電波を送受信する(図12の領域X
8)。第2アンテナ18gは、車室内の運転席後部席の
若干後方かつ側方上部の屋根部に組み付けられていて、
助手席後部席方向と運転席方向との間にて扇状の指向性
をもって電波を送受信する(図12の領域X9)。
【0054】これらの第1および第2アンテナ18f,
18gとコントローラ12との間には、上記第1実施形
態の送受信回路17aと同様に構成した第1および第2
送受信回路17f,17gが接続されている。端末装置
20は上記第2実施形態と同様に構成されている。
【0055】次に、上記のように構成した第3実施形態
の動作を説明する。車載電子制御装置10のコントロー
ラ12は、所定の短時間ごとに、図14の子機kのチェ
ックプログラムを繰返し実行する。「k」は、上記第1
および第2実施形態と同様に、各種電子機器11−1,
11−2・・・11−nのいずれかの一つに対応した端
末装置20を示すもので、1〜nのうちのいずれかの値
に設定されている。
【0056】子機kのチェックプログラムの実行は、ス
テップM10にて開始され、コントローラ12は、ステ
ップM62にて、送受信回路17fを制御して、上記第
1および第2実施形態と同様な端末IDコードおよび応
答指令からなる位置チェック信号を送信することを指示
する。第1送受信回路17fは、第1アンテナ18fを
介して位置チェック信号を送信する。
【0057】端末装置20は前記送信された位置チェッ
ク信号を受信して、同位置チェック信号を送受信回路2
8cを介してコントローラ26に供給する。コントロー
ラ26に位置チェック信号が供給されると、コントロー
ラ26は、位置チェック信号に含まれる端末IDコード
を確認して、同位置チェック信号が同コントローラ26
を含む端末装置20のために送信されたものであれば、
ステップC10にて応答プログラムの実行を開始する。
この応答プログラムの開始後、ステップC22におい
て、上記第1および第2実施形態と同様に、アンテナ2
4cを介して応答信号を送信する。
【0058】一方、親機側では、前記ステップM62の
処理後、子機k(端末装置20)からの応答信号を受信
するまで、ステップM64,M66の処理を繰返し実行
する。ステップM64,M66の処理においては、ステ
ップM66の処理によって前記子機k(端末装置20)
からの応答信号の受信が判定されるまで、ステップM6
4の処理により、前記第1アンテナ18fによる位置チ
ェック信号の送信からの経過時間が計測される。
【0059】前記ステップM66の応答信号の受信判定
後、ステップM68にて、親機のコントローラ12およ
び子機k(端末装置20)のコントローラ26の処理時
間などのアンテナ18fとアンテナ24cとの間の電波
の伝播時間に関係のない時間を、前記計測時間から差し
引いて電波の純粋な伝播時間を算出する。この算出後、
電波の伝播時間をアンテナ18fとアンテナ24cとの
間の第1距離L1に換算する。
【0060】次に、ステップM70にて、前記ステップ
M62と同様にして、送受信回路17gを制御して位置
チェック信号を第2アンテナ18gを介して送信する。
端末装置20は、ステップC24にて位置チェック信号
の受信を確認したのち、ステップC26にてアンテナ2
4cを介して応答信号を送信する。そして、親機側で
は、前記ステップM70の位置チェック信号の送信後、
ステップM72〜M76にて、前記ステップM64〜M
68の処理と同様にして、アンテナ18gとアンテナ2
4cとの間の第2距離L2を計算する。
【0061】次に、ステップM78にて、前記計算した
第1および第2距離L1,L2を用いて、車室内におけ
る子機k(端末装置20)の位置を導出する。この位置
の導出においては、コントローラ12内に、図15に示
すように、第1および第2距離L1,L2と車室内の位
置(又は領域)との関係を示すテーブルが用意されてお
り、コントローラ12は前記第1および第2距離L1,
L2を用いて端末装置20の位置する車室内の位置(又
は領域)を導出する。この場合、上記第1および第2実
施形態と同様に、端末装置20の位置として、運転席、
助手席、助手席後部および運転席後部の領域が導出され
る。
【0062】次に、ステップM80にて、端末装置20
の位置が運転席領域であるかを判定する。端末装置20
が運転席領域にあれば、ステップM80にて「YES」と
判定して、上記第1および第2実施形態と同様なステッ
プM16〜M20の処理が実行される。したがって、端
末装置20が運転席に位置している場合には、禁止フラ
グINH(k)は、車両が走行中であれば“1”に設定され、
車両が走行中でなければ“0”に設定される。また、端
末装置20が、運転席以外の助手席、助手席後部席また
は運転席後部に位置していれば、ステップM80にて
「NO」と判定され、禁止フラグINH(k)はステップM2
0の処理により“0”に設定される。
【0063】これらのステップM18,M20の処理
後、コントローラ12は、上記第1および第2実施形態
と同様に、ステップM22”にて送受信回路17f,1
7gを制御して、禁止フラグINH(k)を表す信号を端末I
Dコードと共にアンテナ18f,18gを介して送信す
る。そして、ステップM24にてこの子機kのチェック
プログラムを一旦終了する。一方、子機k(端末装置2
0)側では、上記第1および第2実施形態と同様なステ
ップC14の処理により、前記送信された禁止フラグIN
H(k)を記憶し、ステップC16にて応答プログラムの実
行を終了する。
【0064】また、この第2実施形態においても、上記
第1実施形態の場合と同様に、親機側のコントローラ1
2および子機k(端末装置20)のコントローラ26
は、図6の親機作動プログラムおよび子機操作プログラ
ムをそれぞれ実行する。したがって、上記第1及び第2
実施形態と同様に、端末装置20からの指示により電子
機器11−kの作動が制御されるとともに、同作動制御
が子機k(端末装置20)の位置に応じて制限される。
【0065】このように、端末装置20が運転席近傍に
あり、かつ車両が走行中であれば、禁止フラグINH(k)は
“1”に設定されているので、端末装置20による電子
機器11−kの作動制御が禁止される。したがって、車
両走行中に、運転者が端末装置20によって電子機器k
の作動を制御することがなくなり、車両の走行安全性が
確保される。また、端末装置20が運転席近傍にあって
も、車両が走行中でなければ、禁止フラグINH(k)は
“0”に設定されるので、前記端末装置20によって電
子機器11−kの作動制御が許容されて端末装置20が
有効に利用される。
【0066】一方、端末装置20が助手席、助手席後部
席または運転手後部席にあれば、禁止フラグINH(k)は
“0”に設定されているので、端末装置20による電子
機器11−kの作動制御が許容される。これらの領域は
運転者が端末装置20を操作する可能性のない位置であ
るので、言い換えれば助手席または後部席の乗員が端末
装置20を操作する位置である。したがって、運転者以
外の乗員が端末装置20を用いて電子機器11−kを作
動制御できるようになるので、端末装置20が有効に利
用される。
【0067】なお、この第3実施形態では、電波の伝播
時間を用いて端末装置20の位置を検出するようにした
が、受信電波の方向により端末装置20に位置を検出す
るようにしてもよい。この場合、アンテナ24cから送
信された電波をアンテナ18f,18gで受信する各方
向により端末装置20の位置を検出するか、各アンテナ
18f,18gから送信された電波をアンテナ24cで
受信する各方向により端末装置20の位置を検出するよ
うにすればよい。
【0068】d.第4実施形態 次に、本発明の第4実施形態について、図16〜図18
を用いて説明する。この第4実施形態は、指向性の強い
アンテナ18hを用いて、子機k(端末装置20)に設
けた単一のアンテナ24cとの交信により子機kの存在
位置を検出して、同存在位置により、端末装置20によ
る電子機器11−kの作動制御を制限するものである。
【0069】アンテナ18hの指向性は強く、例えば図
17に示すように90度程度に定められるとともに、同
アンテナ18hの感度および利得はアンテナ24cの感
度および利得との関係において定められている。アンテ
ナ18hは、車室の運転席の直近後方かつ上部の屋根部
に組み付けられていて、同組付け位置から前方に向けて
約90度の範囲においてのみ電波を送受信する(図16
の領域X10)。また、この第4実施形態においては、
子機k(端末装置20)から電子機器11−kに送信さ
れた指示情報を受信するために、無指向性のアンテナ1
8iを備えている。このアンテナ18iは、端末装置2
0のアンテナ24cとの送受信が可能であれば、車室内
のいずれの位置に設けられていてもよい。
【0070】この場合、親機(車載電子制御装置10)
は、図13の第3実施形態のように構成されていて、同
第3実施形態のアンテナ18fに代えてアンテナ18h
が用いられ、アンテナ18gに代えてアンテナ18iが
用いられる。また、端末装置20としては、図10(第
2実施形態)に係るものを利用すればよい。
【0071】次に、上記のように構成した第4実施形態
の動作を説明する。車載電子制御装置10のコントロー
ラ12は、所定の短時間ごとに、図18の子機kのチェ
ックプログラムを繰返し実行する。「k」は、上記第1
ないし第3実施形態と同様に、各種電子機器11−1,
11−2・・・11−nのいずれかの一つに対応した端
末装置20を示すもので、1〜nのうちのいずれかの値
に設定されている。
【0072】子機kのチェックプログラムの実行は、ス
テップM10にて開始され、コントローラ12は、ステ
ップM82にて、送受信回路17fに指示して、端末I
Dコードおよび応答指令からなる位置チェック信号をア
ンテナ18hを介して送信する。
【0073】端末装置20が前記送信された位置チェッ
ク信号を受信可能な領域に存在していれば、上記第1な
いし第3実施形態の場合と同様に、端末装置20のアン
テナ24cが前記送信された位置チェック信号を受信す
る。そして、位置チェック信号に含まれる端末IDコー
ドを確認して、同位置チェック信号が同コントローラ2
6を含む端末装置20のために送信されたものであれ
ば、コントローラ26はステップC10にて応答プログ
ラムの実行を開始する。この応答プログラムの開始後、
ステップC22’において、上記第1ないし第3実施形
態と同様に、アンテナ24cを介して応答信号を送信す
る。また、端末装置20が前記送信された位置チェック
信号を受信可能な領域に存在していなければ、端末装置
20のアンテナ24cは前記送信された位置チェック信
号を受信せず、端末装置20は応答プログラムを実行し
ないので、端末装置20のアンテナ24cからは応答信
号は送信されない。
【0074】一方、親機側では、前記ステップM82の
処理後、上記第2実施形態のステップM46,M48と
同様なステップM84,M86の判定処理を実行する。
この場合、ステップM86においては、アンテナ24c
からの応答信号をアンテナ18hにて受信したかを判定
する。そして、所定時間以内に、アンテナ18hにて子
機k(端末装置20)側から送信された応答信号を受信
して、同応答信号がコントローラ12に供給されれば、
ステップM86にて「YES」と判定して、上記第1な
いし第3実施形態と同様なステップM16〜M20の処
理を実行する。これにより、端末装置20が領域X10
(運転席前方)に位置している場合には、禁止フラグIN
H(k)は、車両が走行中であれば“1”に設定され、車両
が走行中でなければ“0”に設定される。
【0075】また、端末装置20が領域X10(運転席
前方)以外の領域に位置していたり、または端末装置2
0の電源がオフされている場合には、端末装置20から
応答信号が送信されない。したがって、この場合には、
ステップM84にて「YES」すなわち所定時間が経過し
たと判定されて、禁止フラグINH(k)はステップM20の
処理により“0”に設定される。
【0076】これらのステップM18,M20の処理
後、コントローラ12は、上記第1ないし第3実施形態
と同様に、ステップM22'''にて禁止フラグINH(k)を
表す信号を端末IDコードと共に送信制御する。この場
合、禁止フラグINH(k)および端末IDコードの送信は、
アンテナ18h,18iの両者を介して送信される。こ
れは、子機k(端末装置20)が助手席または後部席に
位置している場合、アンテナ18hの指向性のために、
アンテナ18hからの送信情報が子機のアンテナ24c
により受信されないからである。一方、子機k(端末装
置20)側では、上記第1ないし第3実施形態と同様な
ステップC14の処理により、前記送信された禁止フラ
グINH(k)を記憶し、ステップC16にて応答プログラム
の実行を終了する。
【0077】また、この第4実施形態においても、上記
第1ないし第3実施形態の場合と同様に、親機側のコン
トローラ12および子機k(端末装置20)のコントロ
ーラ26は、図6の親機作動プログラムおよび子機操作
プログラムをそれぞれ実行する。そして、この場合に
も、端末装置20のアンテナ24cから送信された指示
情報は、親機のアンテナ18h,18iの両方にて受信
される。したがって、上記第1ないし第3実施形態の場
合と同様に、端末装置20からの指示により各種電子機
器11−kの作動が制御されるとともに、同作動制御が
子機k(端末装置20)の位置に応じて制限される。
【0078】この場合、端末装置20が領域X10内に
あり、かつ車両が走行中であれば、禁止フラグINH(k)は
“1”に設定されているので、端末装置20による電子
機器11−kの作動制御が禁止される。そして、この領
域X10は運転者が端末装置20を操作する可能性の高
い位置であるので、運転者による前記端末装置20を用
いた電子機器11−kの作動制御が禁止されることにな
り、車両の走行安全性が確保される。また、端末装置2
0が領域X10にあっても、車両が走行中でなければ、
禁止フラグINH(k)は“0”に設定されるので、前記端末
装置20によって電子機器11−kの作動制御が許容さ
れて端末装置20が有効に利用される。
【0079】一方、端末装置20が領域X10になけれ
ば、禁止フラグINH(k)は“0”に設定されるので、端末
装置20による電子機器11−kの作動制御が許容され
る。そして、これらの領域X10以外の領域は運転者が
端末装置20を操作する可能性のない位置であるので、
言い換えれば助手席または後部席の乗員が端末装置20
を操作する位置である。したがって、運転者以外の乗員
が端末装置20を用いて電子機器11−kを作動制御で
きるようになるので、端末装置20が有効に利用され
る。
【0080】e.変形例 上記第1ないし第4実施形態においては、端末装置20
は各種電子機器11−1,11−2・・・11−nのう
ちの一つの電子機器のみの作動を制御するものとした。
しかし、一つの端末装置にて各種電子機器11−1,1
1−2・・・11−nのうちの複数の電子機器の作動を
制御するようにしてもよい。この場合、端末装置20側
にて、表示器21などを用いて各種電子機器11−1,
11−2・・・11−nのいずれの電子機器の作動を制
御するかを選択するとともに、操作スイッチ13による
操作または音声による指示を表す情報を前記選択した電
子機器を表す情報と共に送信するようにすればよい。そ
して、親機(車載電子制御装置10)のコントローラ1
2は、この電子機器を表す情報に基づいて前記選択され
ている電子機器の作動を制御するようにすればよい。ま
た、この場合には、上記第1ないし第4実施形態の各種
電子機器11−1,11−2・・・11−nごとの禁止
フラグINH(k)を、複数の電子機器11−1,11−2・
・・11−nに共通に利用することもできる。
【0081】また、上記第1ないし第4実施形態におい
ては、端末装置20による各種電子機器11−1,11
−2・・・11−nの作動制御の制限を親機(車載電子
制御装置20)内に設けたコントローラ12によって決
定するようにした。しかし、前記作動制御の制限を、各
種電子機器11−1,11−2・・・11−nの作動を
制御するコントローラ12以外の制御装置で行うように
してもよい。このコントローラ12以外の制御装置とし
ては、コントローラ12および端末装置20とは独立し
たものが考えられるとともに、各種電子機器11−1,
11−2・・・11−nのそれぞれに前記作動制限の機
能をもたせるようにしてもよいし、端末装置20自体に
前記作動制限の機能をもたせるようにしてもよい。
【0082】各種電子機器11−1,11−2・・・1
1−nのそれぞれに前記作動制限の機能をもたせる場
合、各種電子機器11−1,11−2・・・11−n内
にそれぞれ上記第1ないし第4実施形態と同様なコント
ローラ12をそれぞれ設けるようにすればよい。そし
て、各コントローラ12は、各種電子機器11−1,1
1−2・・・11−nに対して共通に設けたアンテナま
たは各種電子機器11−1,11−2・・・11−nご
とにそれぞれ設けたアンテナと、端末装置20に設けた
アンテナとの交信により、前記作動制限の制御をするよ
うにすればよい。ただし、この場合には、走行検出装置
16による車両走行の検出結果が各コントローラに対し
てそれぞれ供給されるようにする必要がある。
【0083】端末装置20自体に前記作動制限の機能を
もたせる場合、端末装置20内に設けたコントローラ2
6で、前記端末装置20による各種電子機器11−1,
11−2・・・11−nの作動制御の制限を決定および
制御するようにするとよい。端末装置20側で上記第1
ないし第4実施形態の子機kのチェックプログラムと同
様なプログラムを実行して、親機(車載電子制御装置2
0)のアンテナから送信される電波信号(上記各実施形
態の応答信号のような信号)に基づいて前記作動制御の
制限を決定するようにすればよい。そして、端末装置2
0による各種電子機器11−1,11−2・・・11−
nの作動制御を制限すべき場合には、同端末装置20の
操作スイッチ22の操作および音声による指示を無効に
して、同端末装置20から親機(車載電子制御装置2
0)側に各種電子機器11−1,11−2・・・11−
nの作動制御に用いる信号の転送を禁止するようにすれ
ばよい。
【0084】また、この場合も、前記禁止を表す信号を
親機(車載電子制御装置20)側に送信しておいて、前
記作動制御に用いる信号の転送禁止に代えまたは加えて
コントローラ12の制御により、端末装置20による各
種電子機器11−1,11−2・・・11−nの作動制
御を制限するようにしてもよい。ただし、このように端
末装置20が各種電子機器11−1,11−2・・・1
1−nの作動制御の制限を決定および制御する場合に
は、走行検出装置16による車両走行の検出結果に関し
ては、親機(車載電子制御装置20)から子機(端末装
置20)に転送しておくことが必要である。
【0085】なお、上記第1ないし第4実施形態および
それらの変形例においては、車両の走行中に、運転者が
音声によって各種電子機器11−1,11−2・・・1
1−nの作動を制御しようとする場合でも、同作動制御
を禁止するようにした。これは、端末装置20は、人間
が手にもってスイッチ操作または音声入力を行うことを
前提とするもので、車両走行の安全を確保するためであ
る。しかし、この端末装置20が運転者に装着されるも
のであり、運転者が体の一部にこの端末装置20を装着
した状態すなわち運転者の両手が自由な状態(ハンズフ
リーな状態)では、音声のみによる各種電子機器11−
1,11−2・・・11−nの作動の指示を許可するよ
うにしてもよい。この場合、車両の運転前に、運転者が
端末装置20を体の一部に装着した状態で、図示しない
操作スイッチの操作により、音声による各種電子機器1
1−1,11−2・・・11−nの作動指示の禁止を解
除するようにすればよい。そして、車両の走行中であっ
ても、運転者が音声によって各種電子機器11−1,1
1−2・・・11−nの動作を指示した場合には、同指
示が有効とされるようにすればよい。
【0086】また、上記第1ないし第4実施形態および
それらの変形例においては、本発明を車両に適用した例
について説明した。しかし、本発明は車両に限定される
ものではなく、複数の人間が操作可能な端末装置を有し
ていて、その一部の人間がその状況に応じて同端末装置
を操作することが不適切である場合には、種々の装置に
適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る車両の概略平面
図である。
【図2】 本発明の第1実施形態に係る車載電子制御装
置(親機)のブロック図である。
【図3】 (A)は本発明の第1実施形態に係る端末装置
の表面を示す概略図であり、(B)は同端末装置の裏面を
示す概略図である。
【図4】 本発明の第1実施形態に係る端末装置のブロ
ック図である。
【図5】 本発明の第1実施形態に係り、車載電子制御
装置(親機)により実行される子機kのチェックプログ
ラムおよび端末装置(子機)にて実行される応答プログ
ラムのフローチャートである。
【図6】 本発明の第1ないし第4実施形態に係り、車
載電子制御装置(親機)により実行される親機制御プロ
グラムおよび端末装置(子機)にて実行される子機操作
プログラムのフローチャートである。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る車両の概略平面
図である。
【図8】 本発明の第2実施形態に係る車載電子制御装
置(親機)のブロック図である。
【図9】 (A)は本発明の第2ないし第4実施形態に係
る端末装置の表面を示す概略図であり、(B)は同端末装
置の裏面を示す概略図である。である。
【図10】 本発明の第2ないし第4実施形態に係る端
末装置のブロック図である。
【図11】 本発明の第2実施形態に係り、車載電子制
御装置(親機)により実行される子機kのチェックプロ
グラムおよび端末装置(子機)にて実行される応答プロ
グラムのフローチャートである。
【図12】 本発明の第3実施形態に係る車両の概略平
面図である。
【図13】本発明の第3および第4実施形態に係る車載
電子制御装置(親機)のブロック図である。
【図14】 本発明の第3実施形態に係り、車載電子制
御装置(親機)により実行される子機kのチェックプロ
グラムおよび端末装置(子機)にて実行される応答プロ
グラムのフローチャートである。
【図15】 本発明の第3実施形態に係り、車室内の検
出領域を示すグラフである。
【図16】 本発明の第4実施形態に係る車両の概略平
面図である。
【図17】 本発明の第4実施形態に係るアンテナの指
向性を示すグラフである。
【図18】 本発明の第4実施形態に係り、車載電子制
御装置(親機)により実行される子機kのチェックプロ
グラムおよび端末装置(子機)にて実行される応答プロ
グラムのフローチャートである。
【符号の説明】
DB…ダッシュボード、10…車載電子制御装置(親
機)、11−1〜11−n…電子機器、12,26…コ
ントローラ、13,22…操作スイッチ、14,27…
音声認識装置、15,23…マイクロフォン、16…走
行検出装置、17a〜17g,28a〜28c…送受信
回路、18a〜18i,24a〜24c…アンテナ。
フロントページの続き Fターム(参考) 3D020 BA06 BA13 BB01 BC02 BC11 BD05 BE01 5K033 BA06 DA19 EA03 5K048 AA09 AA15 BA42 CA02 DA02 DB01 DC01 EA13 EB02 EB10 FC01 HA05 HA07 5K067 AA34 BB41 BB43 DD27 FF03 JJ53 KK01 LL01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動可能な端末装置にて入力された情報を
    他の機器に送信して、同他の機器の作動を同端末装置に
    より制御するようにした情報伝達装置において、 所定位置に配置されて前記端末装置と無線交信可能な交
    信手段と、 前記端末装置と交信手段との間の無線交信により前記所
    定位置に対する同端末装置の相対位置を検出する位置検
    出手段と、 前記検出された相対位置に応じて前記端末装置による他
    の機器の作動制御を制限する作動制限手段とを設けたこ
    とを特徴とする情報伝達装置。
  2. 【請求項2】移動可能な端末装置にて入力された情報を
    他の機器に送信して、同他の機器の作動を同端末装置に
    より制御するようにした情報伝達装置において、 所定位置に配置されて前記端末装置と無線交信可能な交
    信手段と、 前記端末装置と前記制御装置との間の無線交信により前
    記所定位置に対する同端末装置の向きを検出する向き検
    出手段と、 前記検出された端末装置の向きに応じて同端末装置によ
    る他の機器の作動制御を制限する作動制限手段とを設け
    たことを特徴とする情報伝達装置。
  3. 【請求項3】前記請求項1または2に記載した情報伝達
    装置において、 前記交信手段はアンテナである情報伝達装置。
  4. 【請求項4】前記請求項1ないし3に記載した情報伝達
    装置において、 前記他の機器は車両に組み込まれた車両用機器であり、
    かつ前記交信手段は車両内の所定位置に配置されたもの
    である情報伝達装置。
  5. 【請求項5】前記請求項4に記載の情報伝達装置におい
    て、さらに車両が走行中であることを検出する走行検出
    手段を備え、 前記作動制限手段は、前記検出された車両の走行中にお
    いて、前記端末装置による他の機器の作動制御を制限す
    るものであることを特徴とする情報伝達装置。
  6. 【請求項6】移動可能な端末装置にて入力された情報を
    他の機器に送信して、同他の機器の作動を同端末装置に
    より制御するようにした情報伝達方法において、 所定位置に対する前記端末装置の相対的位置を検出し、 前記検出した相対的位置に応じて前記端末装置による他
    の機器の作動制御を制限するようにしたことを特徴とす
    る情報伝達方法。
  7. 【請求項7】前記請求項6に記載した情報伝達方法にお
    いて、 前記端末装置の相対位置の検出を、前記所定位置に配置
    されたアンテナと前記端末装置との交信により行うよう
    にした情報伝達方法。
  8. 【請求項8】移動可能な端末装置にて入力された情報を
    他の機器に送信して、同他の機器の作動を同端末装置に
    より制御するようにした情報伝達方法において、 所定位置に対する前記端末装置の向きを検出し、 前記検出された向きに応じて前記端末装置による他の機
    器の作動制御を制限するようにしたことを特徴とする情
    報伝達方法。
  9. 【請求項9】前記請求項8に記載した情報伝達方法にお
    いて、 前記端末装置の向きの検出を、前記所定位置に配置され
    たアンテナと前記端末装置との交信によって行うように
    した情報伝達方法。
  10. 【請求項10】前記請求項6ないし9のいずれか一つに
    記載した情報伝達方法において、 前記他の機器は車両に組み込まれた車両用機器であり、
    かつ前記所定位置は車両内にて予め定められた位置であ
    る情報伝達方法。
  11. 【請求項11】前記請求項10に記載の情報伝達方法に
    おいて、さらに車両が走行中であることを検出し、 前記検出された車両の走行中において、前記端末装置に
    よる他の機器の作動制御を制限するようにした情報伝達
    方法。
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