JP2003035154A - 過給機付きエンジンを搭載した小型滑走艇 - Google Patents

過給機付きエンジンを搭載した小型滑走艇

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JP2003035154A
JP2003035154A JP2001219322A JP2001219322A JP2003035154A JP 2003035154 A JP2003035154 A JP 2003035154A JP 2001219322 A JP2001219322 A JP 2001219322A JP 2001219322 A JP2001219322 A JP 2001219322A JP 2003035154 A JP2003035154 A JP 2003035154A
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engine
supercharger
passage
hull
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Yoshiji Gokan
祥次 後閑
Kazunori Okada
和典 岡田
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン停止時に過給機に滞留するオイルを
極力少なくしてオイル全体の劣化を低減させる。 【解決手段】 ハルとデッキとで構成される船体内にエ
ンジン20を設け、このエンジン20に過給機140を
設け、過給機140におけるオイル出口146a、14
6bを、エンジン20停止時のオイル面O1より上方に
配置した。クランク軸延長上にオイルタンク50を設け
た。過給機140におけるオイル出口146a、146
bに連通するオイル戻し通路25b、25cにワンウェ
イバルブ147を介装した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過給機付きエンジ
ンを搭載した小型滑走艇に関する。特にその過給機への
オイルの供給路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な小型滑走艇におけるパワ
ーソースは2サイクルエンジンであったが、昨今の低公
害化に対応すべく、パワーソースを4サイクルエンジン
にすることが検討されてきている。しかしながら、4サ
イクルエンジンの出力は、同排気量の2サイクルエンジ
ンに比べて少ないため、これを補うべく過給機付きのエ
ンジンを搭載することが検討されており、本件出願人
は、すでに特開2001−140613号として、過給
機付きエンジンを搭載した小型滑走艇を提案している。
この小型滑走艇は、図11、図12に示すように、船体
1の内部に過給機3付きの4サイクルエンジン2が搭載
されている。過給機3はエンジン2の後側に配置されて
おり、エンジン2の前側にはオイルタンク5が配置され
ている。図13に示すように、エンジン2の前部には、
オイルタンク5の下方にオイルポンプ4が設けられてお
り、このオイルポンプ4から圧送されるオイルは、配管
6d、オイルフィルタ6、配管6eを通って、エンジン
2のメインギャラリ2aに供給され、このメインギャラ
リ2aからエンジン各部へ供給される。過給機3の軸受
け部3aへのオイルは、メインギャラリ2aから、クラ
ンク軸2bの下側軸受け部2c内の油路2d、上側軸受
け部2e内の油路2f、および配管2gを介して供給さ
れる。過給機3の軸受け部3aを潤滑させたオイルは、
配管3bを通ってエンジン下部に設けられたオイルパン
2iに回収され、さらに配管6aからオイルポンプ4を
経てオイルタンク5へ回収される。このように、過給機
3をエンジン2の後側に配置し、エンジン2の前側にオ
イルタンク5を配置すると、オイルタンク5およびその
内部のオイルが過給機3で加熱されてしまうという不具
合が生じなくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、過給機3の軸受け部3aを潤滑させたオイルの出口
3cが、エンジン停止時のオイル面(エンジンが停止し
たときにエンジン内、および上記従来技術ではオイルタ
ンク5内に貯留されるオイルの上面)よりも下方に配置
されていた。このため、エンジン停止直後に高温となっ
ている過給機3の軸受け部3aに、エンジン停止後もオ
イルが滞留し、この滞留オイルが炭化し易くなり、結果
として、エンジンを循環するオイル全体が劣化しやすく
なるという問題があった。
【0004】この発明の目的は、以上のような問題を解
決し、エンジン停止時に過給機に滞留するオイルを極力
少なくしてオイル全体の劣化を低減させることのできる
過給機付きエンジンを搭載した小型滑走艇を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の過給機付きエンジンを搭載した小型滑
走艇は、ハルとデッキとで構成される船体内にエンジン
を設けるとともに、このエンジンに過給機を設け、この
過給機におけるオイル出口を、エンジン停止時のオイル
面より上方に配置したことを特徴とする。請求項2記載
の過給機付きエンジンを搭載した小型滑走艇は、請求項
1記載の過給機付きエンジンを搭載した小型滑走艇にお
いて、前記エンジンがドライサンプ式エンジンであり、
そのクランク軸延長上にオイルタンクを設けたことを特
徴とする。請求項3記載の過給機付きエンジンを搭載し
た小型滑走艇は、請求項1または2記載の過給機付きエ
ンジンを搭載した小型滑走艇において、前記過給機にお
けるオイル出口に連通するオイル戻し通路にワンウェイ
バルブを介装したことを特徴とする。
【0006】
【作用効果】請求項1記載の過給機付きエンジンを搭載
した小型滑走艇によれば、ハルとデッキとで構成される
船体内にエンジンを設けるとともに、このエンジンに過
給機を設け、この過給機におけるオイル出口を、エンジ
ン停止時のオイル面より上方に配置してあるので、エン
ジンを停止すると、過給機内のオイルがオイル出口から
速やかに排出されることとなる。したがって、エンジン
停止後において過給機内に滞留するオイルを極力少なく
してオイル全体の劣化を低減させることができる。請求
項2記載の過給機付きエンジンを搭載した小型滑走艇に
よれば、請求項1記載の過給機付きエンジンを搭載した
小型滑走艇におおいて、前記エンジンがドライサンプ式
エンジンであり、そのクランク軸延長上にオイルタンク
を設けてあるので、エンジン停止時のオイル面を低くす
ることができる。したがって、より速やかに、過給機内
のオイルがオイル出口から排出されることとなり、結果
として、オイル全体の劣化が一層低減される。請求項3
記載の過給機付きエンジンを搭載した小型滑走艇によれ
ば、請求項1または2記載の過給機付きエンジンを搭載
した小型滑走艇において、前記過給機におけるオイル出
口に連通するオイル戻し通路にワンウェイバルブを介装
してあるので、小型滑走艇が転覆した際に、高温となっ
ている過給機へオイルが逆流して過給機内に滞留すると
いうことがなくなる。したがって、オイルの炭化をより
確実に防止することができ、オイル全体の劣化をより確
実に低減させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係る過給機
付きエンジンを搭載した小型滑走艇の一実施の形態を示
す概略側面図、図2は同じく平面図、図3は図1におけ
るIII−III部分拡大断面図(部分省略断面図)で
ある。
【0008】これらの図(主として図1)に示すよう
に、この小型滑走艇10は、鞍乗り型小型船舶であり、
船体11上のシート12に乗員が座り、スロットルレバ
ー付きの操舵ハンドル13を握って操行可能である。船
体11は、ハル14とデッキ15とを接合して内部に空
間16を形成した浮体構造となっている。空間16内に
おいて、ハル14上には、エンジン20が搭載され、こ
のエンジン20で駆動される推進手段としてのジェット
ポンプ(ジェット推進ポンプ)30がハル14後部に設
けられている。
【0009】ジェットポンプ30は、船底に開口した取
水口17から船体後端に開口した噴流口31およびノズ
ル32に至る流路33と、この流路33内に配置された
インペラ34とを有しており、インペラ34のシャフト
35がエンジン20の出力軸21aに連結されている。
したがって、エンジン20によりインペラ34が回転駆
動されると、取水口17から取り入れられた水が噴流口
31からノズル32を経て噴出され、これによって船体
11が推進される。エンジン20の駆動回転数、すなわ
ちジェットポンプ30による推進力は、前記操作ハンド
ル13のスロットルレバー13a(図2参照)の回動操
作によって操作される。ノズル32は、図示しない操作
ワイヤーで操作ハンドル13と連係されていて、ハンド
ル13の操作で回動操作され、これによって進路を変更
することができる。なお、40は燃料タンク、41は収
容室である。
【0010】図4は主としてエンジン20を示す図で、
図1におけるIV−IV部分拡大断面図(部分省略断面
図)、図5はエンジン20の右側面図、図6は左側面
図、図7はエンジン20を斜め後方から見た概略斜視
図、図8は図5の部分拡大図である。このエンジン20
はDOHC型で直列4気筒のドライサンプ式4サイクル
エンジンであり、図1に示すように、そのクランクシャ
フト21aが船体11の前後方向に沿うように配置され
ている。図4および図7に示すように、船体11の進行
方向に向かってエンジン20の左側には、吸気ポートに
連通するサージタンク(インテークチャンバ)22とイ
ンタークーラ23とが接続配置され、エンジン20の右
側には、排気ポート20oに連通する排気マニホルド2
4が接続配置されている。図6,図7に示すように、エ
ンジン20の後方にはターボチャージャ(過給機)14
0が配置され、このターボチャージャ140のタービン
部140Tに排気マニホルド24の排気出口24oが接
続され、コンプレッサ部140Cに前記インタークーラ
23が配管26(図7参照)で接続されている。図7に
おいて、23a、23bはインタークーラー23に接続
された冷却水ホースである。なお、ターボチャージャ1
40のタービン部140Tにてタービンを回転させた排
気は、図1、図2に示すように、排気管27a,転覆時
の水の逆流(ターボチャージャ140等への水の侵入)
を防止するための逆流防止室27b,ウォーターマフラ
ー27c,および排気・排水管27dを経てジェットポ
ンプ30による水流内へと排出される。
【0011】図1において、18、19は、船体11外
の大気を船体11内の空間16に導入する吸気ダクトで
あり、この吸気ダクト18、19のそれぞれの下端18
a、19aは、船体11内において、前記ターボチャー
ジャ140よりも下方に設けられている。すなわち、タ
ーボチャージャ140は、吸気ダクト18,19の船体
内開口18a、19aよりも上方に配置してある。ター
ボチャージャ140は船体内空間16内において、その
高さ方向略中央に設けられている。
【0012】図4〜図7に示すように、エンジン20の
前部(船体11の進行方向であり、図1、図5において
左方部分)において、クランク軸21の延長線上にオイ
ルタンク50と、オイルポンプ80とが一体的に設けら
れている。オイルポンプ80はオイルタンク50内に設
けられている。
【0013】オイルタンク50は、エンジン20の前面
に接合されるタンク本体(一方の分割ケース)60と、
このタンク本体60の前面に接合されるカバー(他方の
分割ケース)70とで構成されている。図4,図6に示
すように、オイルタンク50内において、タンク本体6
0の前面には水冷式オイルクーラ90が設けられてお
り、オイルタンク50の上部にはオイルフィルタ100
が設けられている。
【0014】図4,図5および図8に示すように、タン
ク本体60は、エンジン20前面との接合面61と、カ
バー70との接合面62と、オイルポンプ80の取付部
63と、水冷式オイルクーラ90の取付部64と、これ
ら取付面等をなす隔壁および外壁で画成された全体とし
て縦長のオイル収容部65と、ACG110、バランサ
シャフト114L、114R、スタータモータ120の
駆動室のカバー部66とを有している。また、図6に示
すように、オイルフィルタ100の取付部68を備えて
いる。タンク本体60は、そのカバー部66で上記各部
を覆うようにして前記接合面61でエンジン20前面に
接合され図示しないボルトでエンジン20前面に一体的
に固定される。なお、タンク本体60は、これにオイル
ポンプ80、オイルクーラ90が取り付けられた後にエ
ンジン20前面に取り付けられる。
【0015】カバー70は、タンク本体60との接合面
71と、オイルの補給口72と、リリーフバルブ130
の押さえ部73と、オイルクーラ90の収容部74(図
6参照)と、外壁および隔壁で画成されたオイル収容部
75とを備えている。
【0016】オイルポンプ80は、前記タンク本体60
に接合される第1ケース81と、この第1ケース81に
接合される第2ケース82と、これら第1,第2ケース
に貫通して設けられるポンプ軸83と、前記第1ケース
81内においてポンプ軸83に結合されたオイル回収用
のインナーおよびアウターロータ84と、前記第2ケー
ス82内においてポンプ軸83に結合されたオイル供給
用のインナーおよびアウターロータ85とを有してい
る。オイル回収用のインナーおよびアウターロータ84
は第1ケース81とともにオイル回収ポンプを構成し、
オイル供給用のインナーおよびアウターロータ85はそ
の第1,第2ケース81,82とともにオイル供給ポン
プを構成する。このオイルポンプ80は、第1ケース8
1のタンク本体60に対する接合面を、これと同形に形
成された、オイルタンク本体60の前面における接合面
63に接合させた後、ボルト88でタンク本体60の前
面に取り付けられる。このようにしてオイルポンプ80
がタンク本体60に取り付けられた後、ポンプ軸83の
後端に対し、タンク本体60の背面側からカップリング
89がボルトで固定される。
【0017】したがって、タンク本体60は、上のよう
にしてオイルポンプ80およびそのカップリング89が
取り付けられ、さらにオイルクーラ90が取り付けられ
た後、上記カップリング89をACG軸の先端に設けた
カップリング111に結合させるようにしてエンジン2
0の前面に取り付けられる。
【0018】水冷式のオイルクーラ90は、タンク本体
60におけるオイルクーラ90の取付部64の前面側に
取り付けられる。図4,図6に示すように、タンク本体
60における取付部64には、後述するオイル通路に連
通する上穴64aと下穴64bとが形成されている。一
方、オイルクーラ90は、その内部をオイルが通る複数
枚の熱交換用のプレート91と、このプレート91内に
上部で連通するオイルの入り口パイプ92と、同じく下
部で連通するオイルの出口パイプ93とを有している。
したがって、オイルクーラ90は、その入り口パイプ9
2をタンク本体60の上穴64aに、出口パイプ93を
タンク本体60の下穴64bにそれぞれ連結させるよう
にして、タンク本体60における取付部64に取り付け
られる。
【0019】図4,図6に示すように、タンク本体60
には上記取付部64に開口している穴64cに連通し、
取付部64およびカバー70におけるオイルクーラの収
容部74内に冷却水を導入する冷却水導入パイプ97が
設けられており、カバー70には、水の排出パイプ78
が設けられている。導入パイプ97にはジェットポンプ
30における冷却水取り出し部30a(図7参照)から
の冷却水ホース97aが他の冷却対象を介することなく
直接接続され、排出パイプ78には図6に示すように排
水管23cが接続される。排水パイプ78からの水は、
排水管23cを介して排気マニホルド24のウォータジ
ャケットに供給される。
【0020】カバー70は、以上のようにしてタンク本
体60、オイルポンプ80、およびオイルクーラ90を
エンジン20の前面に取り付けた後、図5および図8に
示すように、オイルポンプ80の第2ケース82前面に
形成された穴82aにリリーフバルブ130の後端13
1を嵌め込み、前述した押さえ部73でリリーフバルブ
130の先端132を押さえるようにしてタンク本体6
0の前面に接合され図示しないボルトで固定される。こ
のようにリリーフバルブ130は横置きに配置される。
【0021】タンク本体60とカバー70とが接合され
た状態で、両者のオイル収容部65、75で単一のオイ
ル収容部が形成される。また、タンク本体60における
オイルフィルタ100用の取付部68には、オイルフィ
ルタ100が取り付けられる。なお、エンジン20が船
体11に搭載された状態で、エンジン20およびオイル
フィルタ100は、図2および図4に示すようにデッキ
15の開口15aに臨んでいる。デッキ15の開口15
aは、船体11に対して着脱可能に構成されているシー
ト12を船体11から取り外すことによって開放され
る。
【0022】以上のように、エンジン20の前面にオイ
ルタンク50(すなわちタンク本体60,カバー70,
およびこれに内蔵されたオイルポンプ80、オイルクー
ラ90、リリーフバルブ130)が装着され、また、オ
イルフィルタ100が装着された状態で、以下のような
オイル通路が形成される。図5および図8に示すよう
に、タンク本体60の前面とオイルポンプ80の第1ケ
ース81の背面とでオイル回収路51が形成される。こ
の回収路51は、タンク本体60側に形成されたオイル
通路51aと、これに対向してオイルポンプ80の第1
ケース81側に形成されたオイル通路51bとで形成さ
れる。このオイル回収路51の下端51cは、パイプ5
2を介して、エンジン20のオイルパン28に連通して
おり、上端51dは、オイルポンプ80の第1ケース8
1に形成された回収オイル吸入口81iに連通してい
る。同じく、タンク本体60の前面とオイルポンプ80
の第1ケース81の背面とで回収オイルの吐出路53が
形成される。この回収オイル吐出路53は、タンク本体
60側に形成されたオイル通路53aと、これに対向し
てオイルポンプ80の第1ケース81側に形成された回
収オイル吐出口81oとで形成される。この回収オイル
吐出路53の上端53bは、オイルタンク50内(すな
わちオイル収容部内)に開口している。
【0023】一方、オイルポンプ80における第1ケー
ス81の前面と第2ケース82の背面とで供給オイルの
吸い込み路54と、吐出路55とが形成される。吸い込
み路54の下端54aは、オイルタンク50内(すなわ
ちオイル収容部内)に開口しており、上端54bはオイ
ル供給ポンプの供給オイル吸入口82iに連通してい
る。吸い込み路54には、スクリーンオイルフィルタ5
4cが設けられている。吐出路55の下端55aはオイ
ル供給ポンプの供給オイル吐出口82oに連通してお
り、上端55bは第1ケース81上部を横方に貫通し
て、タンク本体60に形成された横穴60aに連通して
いる。横穴60aは、同じくタンク本体60に形成され
た縦穴60bに連通している。縦穴60bの上端60c
はオイルフィルタ100の取付部68に平面視リング状
になって開口しており、この開口60cに、オイルフィ
ルタ100のオイル流入路101が連通される。上記吐
出路55に、前述したリリーフバルブ130の取付穴8
2aが開口しており、この取付穴82aにリリーフバル
ブ130が前述したようにして取り付けられている。
【0024】オイルフィルタ100におけるオイル出口
パイプ102には雄ねじが設けてあり、このオイル出口
パイプ102を、タンク本体60における取付部68に
形成された雌ねじ穴60dに螺合させることによって、
オイルフィルタ100がタンク本体60の取付部68に
取り付けられている。図6に示すように、タンク本体6
0内において、雌ねじ穴60dの下部には縦穴60e
と、この縦穴60eの下端に連通する横穴60fが形成
されており、この横穴60fが前述したオイルクーラ9
0の取付部64における上穴64aを介してオイルクー
ラ90の入り口パイプ92に連通している。
【0025】一方、図4〜図6に示すように、オイルク
ーラ90の出口パイプ93が接続される前述したタンク
本体60の下穴64bには、この下穴64bに連通する
オイル通路60gと、この通路60gに連通するオイル
分配路60hが形成されている。さらにこのオイル分配
路60hに、エンジン20のメインギャラリ20a(図
5参照)にオイルを供給するためのメインギャラリ用供
給路60iと、前述した左バランサ114Lの軸受け部
にオイルを供給するための左バランサ用供給路60j
と、右バランサ114Rの軸受け部にオイルを供給する
ための右バランサ用供給路60kとが連通している。な
お、オイル分配路60hの一端は、プラグ60n(図6
参照)で閉じられる。
【0026】エンジン20のメインギャラリ20aに供
給されたオイルの経路は図9(オイルの循環経路図)に
示す通りである。メインギャラリ20aからの経路は大
きく2つに分かれている。第1の経路は、経路20b
(図5参照)を経てクランク軸21の軸受け部に供給さ
れる経路であり、第2の経路はメインギャラリ20aの
後端20a1からパイプ25a(図7参照)を経てター
ボチャージャ140のタービン軸受けの冷却用および潤
滑用に供給される経路である。ターボチャージャ140
のタービン軸受けの冷却および潤滑を行ったオイルは、
パイプ25b、25c(図6参照)を経てオイルパン2
8に回収される。クランク軸21の軸受け部に供給され
たオイルは、さらに経路20cを経てシリンダヘッドに
おけるカムジャーナル20d部分およびリフター部分を
潤滑させた後、チェーン室20iを経てオイルパン28
に戻る。また、クランク軸21の軸受け部に供給された
オイルは、さらに、ACG、ピストン裏ジェットノズ
ル、コンロッド、カムチェーン、スタータニードルに供
給され、それぞれの回収路を経てオイルパン28に回収
される。図5において、20eがピストンの裏側にオイ
ルを噴射してピストンを冷却するためのジェットノズ
ル、20fがコンロッド部分への通路、20gがカムチ
ェーンである。また、20hがACG室110cからの
オイルの戻し通路である。ACG室のオイルは、その戻
し通路20hを経てオイルパン28に戻り、ジェットノ
ズル20eからピストン裏に噴射されたオイル、コンロ
ッドに供給されたオイル、スタータニードルに供給され
たオイルは、それぞれクランク室20jを経てオイルパ
ン28に戻る。
【0027】以上から明らかなように、オイルの全体的
な流れは、主として図9を参照して説明すると次のよう
になる。オイルタンク50→吸い込み路54→スクリー
ンオイルフィルタ54c→オイルポンプ(供給ポンプ)
80→吐出路55(およびリリーフバルブ130、横穴
60a、縦穴60b、リング状開口60c)→オイルフ
ィルタ100→縦穴60e、横穴60f→オイルクーラ
90→オイル通路60g、オイル分配路60h→メイン
ギャラリ用供給路60i、左バランサ用供給路60j、
右バランサ用供給路60k→メインギャラリ20a、左
バランサ114L、右バランサ114Rとなる。リリー
フバルブ130からのリリーフオイルROは、直接オイ
ルタンク50内に戻る。左バランサ114L、右バラン
サ114Rに供給されたオイルはクランク室20jを経
てオイルパン28に戻る。また、メインギャラリ20a
から上述した各部に供給されたオイルは、上述したよう
にしてオイルパン28に戻る。そして、オイルパン28
に戻ったオイルは、パイプ52,回収路51、オイルポ
ンプ80(回収ポンプ)、回収オイル吐出路53を経て
オイルタンク50に回収され、上記吸い込み路54から
上述した経路で循環されることとなる。
【0028】図10はターボチャージャ140の断面図
である。前述したようにターボチャージャ140は、タ
ービン部140Tとコンプレッサ部140Cとを備えて
いる。また、これらタービン部140Tとコンプレッサ
部140Cとを接続している軸受けケーシング141を
備えている。軸受けケーシング141内には、軸受け部
(軸受け部材の収容室)142が設けられており、この
軸受け部142の軸受け部材(セラミックボールベアリ
ング)142aによってタービン軸143が回転可能に
支持されている。タービン軸143のタービン部140
T側にはタービン羽根143Tが固定され、コンプレッ
サ部140C側にはコンプレッサ羽根143Cが固定さ
れている。したがって、前述した排気マニホルド24か
らの排気がタービン部140T内の排気通路T1を経て
排気出口T2から前述した排気管27a(図1,図2参
照)へと排出される過程でタービン軸143が回転駆動
され、コンプレッサ羽根143Cが回転駆動されて、図
示しない吸気ボックスに連通している吸気取り入れ口C
1からの空気が、コンプレッサ部140C内の吸気通路
C2を経て前述した配管26(図7参照)からインター
クーラ23へと圧送されることとなる。
【0029】軸受けケーシング141の上部には、オイ
ル入り口144が設けられており、このオイル入り口1
44が、オイル供給通路をなす前述したパイプ25a
(図7参照)でメインギャラリ20aの後端部20a1
に連通している。パイプ25aは、オリフィスボルト1
45でオイル入り口144に接続されている。軸受けケ
ーシング141の内部にはオイルジャケット146が形
成されており、このオイルジャケット146に前記オイ
ル入り口144がオイル通路144aで連通している。
また、軸受け部142は、細いオイル通路144bでオ
イル入り口144に連通している。したがって、オイル
入り口144から入ったオイルは、オイル通路144a
からオイルジャケット146へ供給されて軸受けケーシ
ング141、軸受け部142およびタービン軸143回
りを冷却するとともに、オイル通路144bから軸受け
部142へ供給されて軸受け部142を潤滑させる。オ
イルジャケット146のオイルは、オイルジャケット1
46のオイル出口146a、および146bから前述し
たパイプ25b、25c(図6参照)を経てオイルパン
28に回収される。また、軸受け部142のオイルは、
その出口142bから一旦オイルジャケット146内に
入り、前記オイルジャケット146の出口146aおよ
び146bから前述したパイプ25b、25c(図6参
照)を経てオイルパン28に回収される。
【0030】オイル出口146aには、パイプ25bが
接続され、オイル出口146bにはパイプ25cが接続
されている。これらオイル出口146a、146bは、
いずれも、エンジン停止時のオイル面O1(図6参照)
より上方に配置してある。なお、このオイル面O1は、
エンジンを停止した後、数分経過した時点での油面位置
である。エンジン停止後数日経過すると油面はO1位置
より上がるが、それでもなお、上記オイル出口146
a、146bには達しない。また、図6において、O2
はエンジン運転時のオイル面、O3はオイルタンク50
内のオイル面である。これら、オイル面O1,O2,O
3は、エンジン20を船体11に搭載した時の傾斜の関
係で、図6においては、クランク軸の軸線に対し、前後
で3°程度傾斜している。
【0031】また、オイル戻し通路をなす上記パイプ2
5b、25cには、ワンウェイバルブ147をそれぞれ
介装してある。
【0032】図10に示すように、タービン部140T
のケーシング内には、ウォータジャケットT3が形成さ
れている。このウォータジャケットT3の冷却水の入り
口T4は、他の冷却水通路と独立した別の過給機冷却水
通路をなすパイプ148aで前述したジェットポンプ3
0における冷却水取り出し部30a(図7参照)に接続
されている。また、ウォータジャケットT3の冷却水の
出口(図示せず)は、図7に示すパイプ148bで排気
管27a(図1,図2参照)のウォータジャケットに接
続されている。したがって、ジェットポンプ30からの
冷却水は、他の冷却対象を介することなく直接ターボチ
ャージャ140のウォータジャケットT3に供給され、
ターボチャージャ140を冷却した後、排気管27aを
冷却する。なお、排気管27aを冷却した水は、さらに
その後、逆流防止室27bのウォータジャケットに流入
して逆流防止室27bを冷却した後、ウォーターマフラ
ー27c内に噴射され、排気とともに、排気・排水管2
7dを経てジェットポンプ30による水流内へと排出さ
れる。
【0033】以上のような過給機付きエンジンを搭載し
た小型滑走艇によれば、次のような作用効果が得られ
る。 (a)ハル14とデッキ15とで構成される船体11内
にエンジン20を設けるとともに、このエンジン20に
過給機140を設け、この過給機140におけるオイル
出口146a、146bを、エンジン停止時のオイル面
O1より上方に配置してあるので、エンジン20を停止
すると(したがってオイルポンプ80の作動が停止する
と)、過給機140内のオイルがオイル出口146a、
146bから速やかに排出されることとなる。したがっ
て、エンジン停止後において過給機140内に滞留する
オイルを極力少なくしてオイル全体の劣化を低減させる
ことができる。 (b)エンジン20がドライサンプ式エンジンであり、
そのクランク軸延長上にオイルタンク50を設けてある
ので、エンジン停止時のオイル面O1を低くすることが
できる。したがって、より速やかに、過給機140内の
オイルがオイル出口146a、146bから排出される
こととなり、結果として、オイル全体の劣化が一層低減
される。 (c)過給機140におけるオイル出口146a、14
6bに連通するオイル戻し通路25b、25cにワンウ
ェイバルブ147を介装してあるので、小型滑走艇10
が転覆した際に、オイルパン28から、高温となってい
る過給機140へオイルが逆流して過給機140内に滞
留するということがなくなる。したがって、オイルの炭
化をより確実に防止することができ、オイル全体の劣化
をより確実に低減させることができる。
【0034】(d)過給機140と、エンジン20のク
ランク軸21と平行に設けられたオイルのメインギャラ
リ20aの端部とを、オイル供給通路25aで連通して
あるので、過給機140へのオイルが、メインギャラリ
20aの端部から直接オイル供給路25aを通って過給
機140へ供給されることとなる。したがって、エンジ
ン始動から、過給機140へオイルが供給されるまでの
時間が短縮され、過給機140の速やかで確実な作動を
得ることができる。しかも、前述した従来の技術では、
メインギャラリの一端部をプラグ(図13の符号2p参
照)で塞ぐ必要があったが、この実施の形態の過給機付
きエンジンを搭載した小型滑走艇によれば、上記プラグ
が不要となる。 (e)エンジン20の船体11前方側にオイルポンプ8
0を設けるととも後方側に過給機140を設け、この過
給機140とメインギャラリ20aの後端部とを、オイ
ル供給通路25aで連通してあるので、エンジン後部の
過給機140へオイルを速やかに供給することができ
る。 (f)過給機140へ供給されるオイルは、過給機14
0における軸受け部142の潤滑を行うとともに、軸受
けケーシング141内に形成されたオイルジャケット1
46に供給されて軸受けケーシング141の冷却を行な
う構成となっているので、過給機140における軸受け
部142の潤滑ばかりでなく、軸受けケーシング141
の冷却も行なうことができる。そして、このように、過
給機140に供給されるオイルで、過給機140におけ
る軸受け部142の潤滑と、軸受けケーシング141の
冷却とを行なう構成とした場合、過給機140へは、従
来に比べて、より多量のオイルを速やかに供給する必要
があるが、この実施の形態の過給機付きエンジンを搭載
した小型滑走艇10によれば、過給機140へのオイル
が、メインギャラリ20aの端部から直接オイル供給路
25aを通って過給機140へ供給されるので、より多
量のオイルを速やかに供給することが可能となる。
【0035】(g)過給機付きエンジンを搭載した小型
船舶において、ポンプ30からの冷却水を、他の冷却水
通路と独立した別の過給機冷却水通路148aにより過
給機140へ供給する構造となっているので、過給機1
40を効率よく充分に冷却することができる。 (h)過給機冷却水通路148aからの冷却水は、先ず
過給機140に供給され、過給機140を冷却した後、
エンジン20の排気系において過給機140より下流に
設けられた排気系(排気管27a、、逆流防止室27
b、ウォーターマフラー27c、排気・排水管27d)
に供給されるので、最も温度の低い状態の冷却水で過給
機140を冷却することができる。したがって、過給機
140を一層効率よく充分に冷却することができる。さ
らに、過給機140より下流に設けられた排気系も冷却
することができる。 (k)過給機140を冷却した冷却水は、排気系におい
て過給機140より下流に設けられた排気管27aに供
給された後、排気とともに船舶10外へ放出されるの
で、過給機140を駆動した排気が排気管27a内でさ
らに冷却される。すなわち、過給機140および排気管
27aにおいて排気を冷却することにより、相乗的に排
気エネルギーを低減させ、結果として排気音を低減させ
ることができる。 (l)過給機140へオイルが供給されるとともに、そ
の供給されたオイルが、過給機140における軸受け部
142の潤滑と、軸受けケーシング141内に形成され
たオイルジャケット146に供給されて軸受けケーシン
グ141の冷却とを行なうので、過給機140が一層良
好に冷却されることとなる。
【0036】(m)小型滑走艇のハル14とデッキ15
とを水密に形成し、デッキ15の開口部15aを蓋部材
12で塞いで船体内空間16を形成し、この空間16内
に船体外部の大気を導入する吸気ダクト18,19を設
けるとともに、空間16内にエンジン20とその排気マ
ニホルド24に接続されるターボチャージャ140とを
設け、このターボチャージャ140を吸気ダクト18,
19の船体内開口18a、19aよりも上方に配置して
あるので、小型滑走艇の走行中に船体外部の大気が吸気
ダクト18,19を通じて船体内空間16に導入される
際に、水を伴って(例えば飛沫状に)導入されたとして
も、その水がターボチャージャ140に直接かかってし
まうという事態が生じにくくなる。したがって、高温に
なっているターボチャージャ140のケーシング等が急
激にしかも部分的に冷却されるという事態が生じにくく
なり、ターボチャージャ140に熱疲労が生じ難くなる
ので、結果としてターボチャージャ140の耐久性が向
上する。 (n)ターボチャージャ140には、そのタービン部1
40TのケーシングにウォータジャケットT3を形成す
るとともに、その軸受けケーシング141にオイルジャ
ケット146を形成し、ウォータジャケットT3には冷
却水が供給されるとともに、オイルジャケット146に
は冷却オイルが供給されるので、ターボチャージャ14
0が高温になり過ぎるということがなくなる。したがっ
て、仮に、小型滑走艇の走行中に船体外部の大気が吸気
ダクト18,19を通じて船体内空間16に導入される
際に水を伴って(例えば飛沫状に)導入されたその水が
ターボチャージャ140に直接かかったとしても、それ
によるターボチャージャ140のケーシングにおける温
度変化が小さくて済む。結果として、ターボチャージャ
140に熱疲労が生じ難くなり、ターボチャージャ14
0の耐久性が確実に向上する。 (o)ウォータジャケットT3への冷却水が、他の冷却
水通路と独立した別のターボチャージャ冷却水通路14
8aにより供給されるのでターボチャージャ140が効
率よく冷却される。したがって、仮に、小型滑走艇の走
行中に船体外部の大気が吸気ダクト18,19を通じて
船体内空間16に導入される際に水を伴って(例えば飛
沫状に)導入されたその水がターボチャージャ140に
直接かかったとしても、それによるターボチャージャ1
40のケーシングにおける温度変化が一層小さくて済
む。結果として、ターボチャージャ140に熱疲労が一
層生じ難くなり、ターボチャージャ140の耐久性が一
層確実に向上する。
【0037】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲内において適宜変形実施可能
である。
【0038】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る過給機付きエンジンを搭載した小
型滑走艇の一実施の形態を示す概略側面図。
【図2】同じく平面図。
【図3】図1におけるIII−III部分拡大断面図
(部分省略断面図)。
【図4】主としてエンジン20を示す図で、図1におけ
るIV−IV部分拡大断面図(部分省略断面図)。
【図5】エンジン20の右側面図。
【図6】エンジン20の左側面図。
【図7】エンジン20を斜め後方から見た概略斜視図。
【図8】図5の部分拡大図。
【図9】オイルの循環経路図
【図10】ターボチャージャ140の断面図。
【図11】従来技術の説明図。
【図12】従来技術の説明図。
【図13】従来技術の説明図。
【符号の説明】
10 小型滑走艇 11 船体 14 ハル 15 デッキ 20 エンジン 21 クランク軸 20a メインギャラリ 20a1 端部 25a パイプ(オイル供給通路) 25b、25c パイプ(オイル戻し通路) 30 ジェットポンプ(ジェット推進ポンプ) 50 オイルタンク 80 オイルポンプ 140 ターボチャージャ(過給機) 141 軸受けケーシング 142 軸受け部 146 オイルジャケット 146a、146b オイル出口 147 ワンウェイバルブ O1 オイル面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01M 11/00 F01M 11/00 S 11/02 11/02 F02B 37/00 F02B 37/00 301H Fターム(参考) 3G005 EA04 EA16 FA13 FA28 GB40 GB42 GB55 KA02 3G013 AA07 AA13 AA16 AB00 BC25 BD08 BD46 BD47 CA01 3G015 AA07 AA13 AA16 AB00 BB01 CA07 CA15 DA02 DA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハルとデッキとで構成される船体内にエ
    ンジンを設けるとともに、このエンジンに過給機を設
    け、この過給機におけるオイル出口を、エンジン停止時
    のオイル面より上方に配置したことを特徴とする過給機
    付きエンジンを搭載した小型滑走艇。
  2. 【請求項2】 前記エンジンがドライサンプ式エンジン
    であり、そのクランク軸延長上にオイルタンクを設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の過給機付きエンジンを
    搭載した小型滑走艇。
  3. 【請求項3】 前記過給機におけるオイル出口に連通す
    るオイル戻し通路にワンウェイバルブを介装したことを
    特徴とする請求項1または2記載の過給機付きエンジン
    を搭載した小型滑走艇。
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