JP2003031817A - コンタクト構造の形成方法 - Google Patents

コンタクト構造の形成方法

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JP2003031817A
JP2003031817A JP2002142970A JP2002142970A JP2003031817A JP 2003031817 A JP2003031817 A JP 2003031817A JP 2002142970 A JP2002142970 A JP 2002142970A JP 2002142970 A JP2002142970 A JP 2002142970A JP 2003031817 A JP2003031817 A JP 2003031817A
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silicon
silicon oxide
oxide film
electrode
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JP2002142970A
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Shiro Nakanishi
史朗 中西
Nobuhiko Oda
信彦 小田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜トランジスタ等の絶縁膜に設けるコンタ
クトホールの形状を改善する。 【解決手段】 ゲート電極22が配置された透明基板2
1上に、ゲート絶縁膜となる窒化シリコン膜23及び酸
化シリコン膜24が積層され、さらに、活性領域となる
半導体膜としての多結晶シリコン膜25が積層される。
ゲート電極22に対応する多結晶シリコン膜25上に、
ストッパ26が配置され、このストッパ26を被うよう
に、酸化シリコン膜27、窒化シリコン膜28及び酸化
シリコン膜29が層間絶縁膜として積層される。ソース
領域25s及びドレイン領域25dに対応して層間絶縁
膜にコンタクトホール30が形成され、このコンタクト
ホール30を通してソース電極31s及びドレイン電極
31dが配置される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブマトリ
クス方式の表示パネルの画素表示用スイッチング素子に
適した薄膜トランジスタ等のコンタクト構造の形成方法
に関する。 【0002】 【従来の技術】図7は、ボトムゲート型の薄膜トランジ
スタの構造を示す断面図である。 【0003】絶縁性の透明基板1の表面に、タングステ
ンやクロム等の高融点金属からなるゲート電極2が配置
される。このゲート電極2は、両端部が透明基板1側で
広くなるテーパー形状を成す。ゲート電極2が配置され
た透明基板1上には、窒化シリコン膜3を介して酸化シ
リコン膜4が積層される。窒化シリコン膜3は、透明基
板1に含まれる不純物が後述する活性領域に浸入するの
を阻止し、酸化シリコン膜4は、ゲート絶縁膜として働
く。酸化シリコン膜4上には、ゲート電極2を横断して
多結晶シリコン膜5が積層される。この多結晶シリコン
膜5が、薄膜トランジスタの活性領域となる。 【0004】多結晶シリコン膜5上には、酸化シリコン
等の絶縁材料からなるストッパ6が配置される。このス
トッパ6に被われた多結晶シリコン膜5がチャネル領域
5cとなり、その他の多結晶シリコン膜5がソース領域
5s及びドレイン領域5dとなる。ストッパ6が形成さ
れた多結晶シリコン膜5上には、酸化シリコン膜7及び
窒化シリコン膜8が積層される。この酸化シリコン膜7
及び窒化シリコン膜8は、ソース領域5s及びドレイン
領域5dを含む多結晶シリコン膜5を保護する層間絶縁
膜となる。 【0005】ソース領域5s及びドレイン領域5d上の
酸化シリコン膜7及び窒化シリコン膜8の所定箇所に
は、コンタクトホール9が形成される。このコンタクト
ホール9部分に、ソース領域5s及びドレイン領域5d
に接続されるソース電極10s及びドレイン電極10d
が配置される。ソース電極10s及びドレイン電極10
dが配置された窒化シリコン膜8上には、可視光に対し
て透明なアクリル樹脂層11が積層される。このアクリ
ル樹脂層11は、ゲート電極2やストッパ6により生じ
る凹凸を埋めて表面を平坦化する。 【0006】ソース電極10s上のアクリル樹脂層11
には、コンタクトホール12が形成される。そして、こ
のコンタクトホール12を通してソース電極10sに接
続されるITO(酸化インジウムすず)等からなる透明
電極13が、アクリル樹脂層11上に広がるように配置
される。この透明電極13が、液晶表示パネルの表示電
極を構成する。 【0007】以上の薄膜トランジスタは、表示電極と共
に透明基板1上に複数個が行列配置され、ゲート電極2
に印加される走査制御信号に応答して、ドレイン電極1
0dに供給される映像情報を表示電極にそれぞれ印加す
る。 【0008】ところで、多結晶シリコン膜5は、薄膜ト
ランジスタの活性領域として機能するように、結晶粒径
が十分な大きさに形成される。多結晶シリコン膜5の結
晶粒径を大きく形成する方法としては、エキシマレーザ
ーを用いたレーザーアニール法が知られている。このレ
ーザーアニール法は、ゲート絶縁膜となる酸化シリコン
膜4上に非晶質状態のシリコンを積層し、先ず、低温の
熱処理によって非晶質シリコン膜に含まれる水素を膜外
へ排出した後、そのシリコンにエキシマレーザーを照射
してシリコンを一旦融解させることにより、シリコンを
結晶化させるものである。このようなレーザーアニール
法を用いれば、透明基板1上で高温となる部分が局所的
であるため、透明基板1として融点の低いガラス基板を
採用できるようになる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】レーザーアニール法に
よって結晶化された多結晶シリコン膜5は、結晶欠陥が
多いため、膜内を移動する電子が捕捉され易く、トラン
ジスタの活性領域とするには好ましくない。そこで、一
旦形成した多結晶シリコン膜5上に、水素イオンを多量
に含む絶縁膜を形成し、その絶縁膜と共に熱処理するこ
とによって結晶欠陥を水素イオンで埋めるようにしてい
る。 【0010】水素イオンを多量に含む絶縁膜としては、
窒化シリコン膜が知られている。プラズマCVD法によ
り成膜された窒化シリコン膜の水素イオン濃度は、通常
10^22/cm^3(^はべき乗を表す)程度であり、同じ
プラズマCVD法により形成された酸化シリコン膜の水
素イオン濃度(10^20/cm^3)と比較して2桁程度
多くなっている。このような窒化シリコン膜は、活性領
域上に直接形成すると、トランジスタ特性を劣化させる
ため、活性領域と窒化シリコン膜との間には、図7に示
すように、酸化シリコン膜が形成される。 【0011】しかしながら、酸化シリコン膜7上に窒化
シリコン膜8を重ねた層間絶縁膜においては、フッ酸系
のエッチング液を用いたエッチングによるコンタクトホ
ール9の形成の際、エッチングレートの差によってコン
タクトホール9が底面側で広くなるという問題が生じ
る。即ち、フッ酸系のエッチング液に対する酸化シリコ
ン膜7のエッチングレートが、窒化シリコン膜8に比べ
て速いため、コンタクトホール9は、図8に示すよう
に、酸化シリコン膜7部分で窒化シリコン膜8部分より
も広くなる。従って、そのコンタクトホール9部分に形
成されるソース電極10sあるいはドレイン電極10d
の断線が生じ易くなり、コンタクト不良を招くことにな
る。 【0012】そこで、本発明は、絶縁膜に形成するコン
タクトホールの形状を改善することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明のコンタクト構造
の形成方法は、基板上に多結晶シリコン膜を形成する工
程と、この多結晶シリコン膜上に、酸化シリコン膜を介
して窒化シリコン膜を形成する工程と、この窒化シリコ
ン膜上に酸化シリコン膜を積層する工程と、この窒化シ
リコン膜上の酸化シリコン膜の表面から前記多結晶シリ
コン膜に達するまで連続してフッ酸系のエッチング液を
用いてエッチングすることによって上層側に向かって広
がるテーパー形状の孔を形成する工程と、この孔を介し
て前記多結晶シリコン膜とコンタクトする電極を形成す
る工程と、を備えたコンタクト構造の形成方法であっ
て、前記窒化シリコン膜上の酸化シリコン膜は、前記窒
化シリコン膜よりも前記フッ酸系のエッチング液に対す
るエッチングレートの速い酸化シリコン膜であるコンタ
クト構造の形成方法である。 【0014】本発明によれば、コンタクトホールを形成
するエッチングの際、最上層に窒化シリコン膜に比べて
エッチングレートの速い酸化シリコン膜があるため、上
層側からのエッチングが支配的となる。このため、窒化
シリコン膜自体の形状が上層側に向かって広がるテーパ
ー形状となり、電極形成においてステップカバレージの
良好なコンタクトホールが形成される。 【0015】 【発明の実施の形態】図1は、本発明のコンタクト構造
の形成方法を薄膜トランジスタに適用した場合の第1の
実施形態を示す断面図である。この図において、透明基
板21、ゲート電極22、窒化シリコン膜23、酸化シ
リコン膜24及び多結晶シリコン膜25は、図7に示す
薄膜トランジスタの透明基板1、ゲート電極2、窒化シ
リコン膜3、酸化シリコン膜4及び多結晶シリコン膜5
と同一である。 【0016】透明基板21の表面にゲート電極22が配
置され、このゲート電極22を被って、ゲート絶縁膜と
しての窒化シリコン膜23及び酸化シリコン膜24が積
層される。そして、酸化シリコン膜24上に、活性領域
となる半導体膜としての多結晶シリコン膜25が積層さ
れる。 【0017】多結晶シリコン膜25上には、酸化シリコ
ンからなるストッパ26が配置される。このストッパ2
6に被われた多結晶シリコン膜25がチャネル領域25
cとなり、その他の多結晶シリコン膜25がソース領域
25s及びドレイン領域25dとなる。ストッパ26が
形成された多結晶シリコン膜25上には、多結晶シリコ
ン膜25と接しても悪影響の少ない酸化シリコン膜27
が積層される。そして、その酸化シリコン膜27上に、
酸化シリコン膜27よりも多量の水素イオンを含み、水
素イオンの主な供給源となる窒化シリコン膜28が積層
される。さらに、窒化シリコン膜28上に、酸化シリコ
ン膜29が積層される。これらの酸化シリコン膜27、
窒化シリコン膜28及び酸化シリコン膜29により、多
結晶シリコン膜25を保護する層間絶縁膜が形成され
る。 【0018】酸化シリコン膜27、窒化シリコン膜28
及び酸化シリコン膜29の3層からなる層間絶縁膜に
は、多結晶シリコン膜25に達するコンタクトホール3
0が設けられる。そして、このコンタクトホール30部
分に、ソース領域25s及びドレイン領域25dに接続
されるソース電極31s及びドレイン電極31dが配置
される。また、層間絶縁膜上には、ソース電極31s及
びドレイン電極31dを被って表面を平坦にするアクリ
ル樹脂層32が積層される。さらに、アクリル樹脂層3
2にソース電極31sに達するコンタクトホール33が
設けられ、ソース電極31sに接続される透明電極34
が、アクリル樹脂層32上に広がるように配置される。
このソース電極31s、ドレイン電極31d及び透明電
極34は、図7に示す薄膜トランジスタのソース電極1
0s、ドレイン電極10d及び透明電極13と同一であ
る。 【0019】以上の薄膜トランジスタにおいては、層間
絶縁膜が、窒化シリコン膜28と、この窒化シリコン膜
28よりもフッ酸系のエッチング液に対するエッチング
レートの速い酸化シリコン膜27、29により形成され
ている。このため、フッ酸系のエッチング液を用いたエ
ッチングによってコンタクトホール30を形成した場
合、コンタクトホール30の広さは、図2に示すよう
に、酸化シリコン膜27部分と窒化シリコン膜28部分
とで差が小さくなる。従って、コンタクトホール30を
通して形成されるソース電極31sあるいはドレイン電
極31dのコンタクト不良を防止できる。 【0020】図3は、本発明のコンタクトホールの形成
方法を薄膜トランジスタに適用した場合の第2の実施形
態を示す断面図である。この図においては、トップゲー
ト型を示している。 【0021】絶縁性の透明基板41の表面に、窒化シリ
コン膜42及び酸化シリコン膜43が積層される。窒化
シリコン膜42は、透明基板41に含まれるナトリウム
等の不純物イオンの析出を防止し、酸化シリコン膜43
は、活性領域となる多結晶シリコン膜44の積層を可能
にする。酸化シリコン膜43上の所定の領域に、薄膜ト
ランジスタの活性領域となる半導体膜としての多結晶シ
リコン膜44が積層される。 【0022】多結晶シリコン膜44が積層された酸化シ
リコン膜43上に、ゲート絶縁膜となる酸化シリコン膜
45が積層される。そして、酸化シリコン膜45上に、
タングステンやクロム等の高融点金属からなるゲート電
極46が配置される。このゲート電極46は、多結晶シ
リコン膜44の延在する方向に交差して配置される。こ
のゲート電極46に被われた多結晶シリコン膜44がチ
ャネル領域44cとなり、その他の多結晶シリコン膜4
4がソース領域44s及びドレイン領域44dとなる。 【0023】ゲート電極46が配置された酸化シリコン
膜45上に、酸化シリコン膜47が積層される。そし
て、酸化シリコン膜47上に窒化シリコン膜48が積層
され、さらに、窒化シリコン膜48上に酸化シリコン膜
49が積層される。この酸化シリコン膜47、窒化シリ
コン膜48及び酸化シリコン膜49により、多結晶シリ
コン膜44を保護する層間絶縁膜が形成される。 【0024】層間絶縁膜には、多結晶シリコン膜44に
達するコンタクトホール50が設けられ、ソース領域4
5s及びドレイン領域45dに接続されるソース電極5
1s及びドレイン電極51dが配置される。そして、層
間絶縁膜上に、ソース電極51s及びドレイン電極51
dを被って表面を平坦にするアクリル樹脂層52が積層
される。さらに、アクリル樹脂層52にソース電極51
sに達するコンタクトホール53が設けられ、ソース電
極51sに接続される透明電極54が、アクリル樹脂層
52上に広がるように配置される。このソース電極51
s、ドレイン電極51d及び透明電極54は、ボトムゲ
ート型の場合と同一である。 【0025】以上の薄膜トランジスタにおいても、フッ
酸系のエッチング液を用いたエッチングによってコンタ
クトホール50を形成した場合、コンタクトホール50
の広さは、トップゲート型の場合(図2)と同様に、酸
化シリコン膜47部分と窒化シリコン膜48部分とで差
が小さくなる。 【0026】図4(a)〜(c)及び図5(d)〜
(f)は、第1の実施形態に係るコンタクト構造の形成
方法に関して薄膜トランジスタの製造方法を説明する工
程別の断面図である。これらの図においては、図1と同
一部分を示している。 (a)第1工程 絶縁性の透明基板21上に、クロムやモリブデン等の高
融点金属をスパッタ法により1000Åの膜厚に積層
し、高融点金属膜35を形成する。この高融点金属膜3
5を所定の形状にパターニングし、ゲート電極22を形
成する。このパターニング処理では、テーパーエッチン
グによって、ゲート電極22の両端部が透明基板21側
で広くなるようなテーパー形状に形成される。 (b)第2工程 透明基板21上に、プラズマCVD法により窒化シリコ
ンを500Å以上の膜厚に積層し、連続して、酸化シリ
コンを1300Å以上の膜厚に積層する。これにより、
透明基板21からの不純物イオンの析出を阻止する窒化
シリコン膜23及びゲート絶縁膜となる酸化シリコン膜
24が形成される。そして、酸化シリコン膜23上に、
同じくプラズマCVD法によりシリコンを400Åの膜
厚に積層し、非晶質のシリコン膜25'を形成する。そ
して、430℃程度で1時間以上熱処理してシリコン膜
25'中の水素を膜外へ排出し、水素濃度を1%以下に
した後、エキシマレーザーをシリコン膜25'に照射
し、非晶質状態のシリコンが融解するまで加熱する。こ
れにより、シリコンが結晶化し、多結晶シリコン膜25
となる。 (c)第3工程 多結晶シリコン膜25上に酸化シリコンを1000Åの
膜厚に積層し、酸化シリコン膜35を形成する。そし
て、この酸化シリコン膜35をゲート電極22の形状に
合わせてパターニングし、ゲート電極22に重なるスト
ッパ26を形成する。このストッパ26の形成において
は、酸化シリコン膜35を被ってレジスト層を形成し、
そのレジスト層を透明基板側からゲート電極22をマス
クとして露光することにより、マスクずれをなくすこと
ができる。 (d)第4工程 ストッパ26が形成された多結晶シリコン膜25に対
し、形成すべきトランジスタのタイプに対応するP型あ
るいはN型のイオンを注入する。即ち、Pチャネル型の
トランジスタを形成する場合には、ボロン等のP型イオ
ンを注入し、Nチャネル型のトランジスタを形成する場
合には、リン等のN型イオンを注入する。この注入によ
り、ストッパ26で被われた領域を除いて多結晶シリコ
ン膜25にP型あるいはN型の導電性を示す領域が形成
される。これらの領域が、ストッパ26の両側でソース
領域25s及びドレイン領域25dとなる。 (e)第5工程 ソース領域25s及びドレイン領域25dが形成された
多結晶シリコン膜25にエキシマレーザーを照射し、シ
リコンが融解しない程度に加熱する。これにより、ソー
ス領域25s及びドレイン領域25d内の不純物イオン
が活性化される。そして、ストッパ26(ゲート電極2
2)の両側に所定の幅を残して多結晶シリコン膜25を
島状にパターニングし、トランジスタを分離独立させ
る。 (f)第6工程 多結晶シリコン膜25上にプラズマCVD法により酸化
シリコンを1000Åの膜厚に積層し、連続して、窒化
シリコンを3000Åの膜厚、酸化シリコンを500Å
の膜厚に順次積層する。これにより、酸化シリコン膜2
7、窒化シリコン膜28及び酸化シリコン層29の3層
からなる層間絶縁膜が形成される。 【0027】層間絶縁膜を形成した後、窒素雰囲気中で
加熱し、窒化シリコン膜28内に含まれる水素イオンを
多結晶シリコン膜25へ導入する。この加熱処理の温度
は、水素イオンの移動が十分であり、透明基板21が損
傷を受けない範囲とする必要があり、350〜450Å
の範囲が適当である。窒化シリコン膜28内に含まれる
水素イオンは、窒化シリコン膜28の膜厚に応じて薄く
形成された酸化シリコン膜27を通して多結晶シリコン
膜25へ導入されるため、多結晶シリコン膜25で必要
な量が確実に供給される。これにより、多結晶シリコン
膜25内の結晶欠陥が水素イオンで埋められる。 【0028】水素イオンによる多結晶シリコン膜25内
の結晶欠陥の補充が完了した後には、ソース領域25s
及びドレイン領域25dに対応して、層間絶縁膜を貫通
するコンタクトホール30を形成し、このコンタクトホ
ール30部分に、アルミニウム等の金属からなるソース
電極31s及びドレイン電極31dを形成する。このソ
ース電極31s及びドレイン電極31dの形成は、例え
ば、コンタクトホール30が形成された層間絶縁膜上に
スパッタリングしたアルミニウムをパターニングするこ
とで形成される。 【0029】続いて、ソース電極31s及びドレイン電
極31dが形成された層間絶縁膜上にアクリル樹脂溶液
を塗布し、焼成してアクリル樹脂層32を形成する。こ
のアクリル樹脂層32は、ストッパ26やソース電極3
1s、ドレイン電極31dによる凹凸を埋めて表面を平
坦化する。さらに、ソース電極31s上にアクリル樹脂
層32を貫通するコンタクトホール33を形成し、この
コンタクトホール33部分に、ソース電極31sに接続
されるITO等からなる透明電極34を形成する。この
透明電極34の形成は、例えば、コンタクトホール33
が形成されたアクリル樹脂層32上にスパッタリングし
たITOをパターニングすることで形成される。 【0030】以上の第1乃至第6工程により、図1に示
す構造を有するボトムゲート型の薄膜トランジスタが形
成される。 【0031】図6(a)〜(d)は、第2の実施形態に
係るコンタクト構造の形成方法に関して、薄膜トランジ
スタの製造方法を説明する工程別の断面図である。これ
らの図においては、図3と同一部分を示している。 (a)第1工程 絶縁性の透明基板41上に、プラズマCVD法により窒
化シリコンを500Å以上の膜厚に積層し、連続して、
酸化シリコンを500Åの膜厚に積層する。これによ
り、透明基板41からの不純物イオンの析出を阻止する
窒化シリコン膜42及び多結晶シリコン膜44の積層を
可能にする酸化シリコン膜43が形成される。さらに、
同じくプラズマCVD法によりシリコンを400Åの膜
厚に積層し、非晶質のシリコン膜44'を形成する。そ
して、430℃程度で1時間以上熱処理してシリコン膜
44'中の水素を膜外へ排出し、水素濃度を1%以下に
した後、エキシマレーザーをシリコン膜44'に照射
し、非晶質状態のシリコンが融解するまで加熱する。こ
れにより、シリコンが結晶化し、多結晶シリコン膜44
となる。 (b)第2工程 トランジスタの形成位置に対応して多結晶シリコン膜4
4を所定の形状にパターニングし、トランジスタ毎に分
離する。多結晶シリコン膜44を分離した後、プラズマ
CVD法により酸化シリコンを1000Åの膜厚に積層
し、ゲート絶縁膜となる酸化シリコン膜45を形成す
る。そして、スパッタ法によりクロムやモリブデン等の
金属を1000Åの膜厚に積層して、金属膜54を形成
する。この金属膜54を、多結晶シリコン膜45を横切
る所定の形状にパターニングし、ゲート電極46を形成
する。 (c)第3工程 ゲート電極46をマスクとし、形成すべきトランジスタ
のタイプに対応するP型あるいはN型のイオンを多結晶
シリコン膜44へ注入する。この注入においては、ゲー
ト電極46で被われた領域を除いて多結晶シリコン膜4
4にP型あるいはN型の導電性を示す領域が形成され
る。これらの領域が、ソース領域44s及びドレイン領
域44dとなる。そして、所定の導電型の不純物イオン
が注入された多結晶シリコン膜44にエキシマレーザー
を照射し、シリコンが融解しない程度に加熱する。これ
により、ソース領域44s及びドレイン領域44d内の
不純物イオンが活性化される。 (d)第4工程 ゲート電極46が形成された酸化シリコン膜45上にプ
ラズマCVD法により酸化シリコンを1000Åの膜厚
に積層し、連続して、窒化シリコンを3000Åの膜
厚、酸化シリコンを500Åの膜厚に順次積層する。こ
れにより、酸化シリコン膜47、窒化シリコン膜48及
び酸化シリコン膜49の3層からなる層間絶縁膜が形成
される。 【0032】層間絶縁膜を形成した後、窒素雰囲気中で
加熱し、窒化シリコン膜48内に含まれる水素イオンを
多結晶シリコン膜44へ導入する。この加熱処理自体
は、図5(f)に示すボトムゲート型薄膜トランジスタ
の製造方法の第6工程における加熱処理と同一である。
ところで、多結晶シリコン膜44とゲート電極46との
間では、界面を拡散経路として水素イオンが拡散し易い
ため、多結晶シリコン膜44のゲート電極46に被われ
た部分では、ゲート電極46側面から水素イオンが回り
込んで浸入する。従って、高融点金属で形成されるゲー
ト電極46が、水素イオンを通さないとしても、問題は
ない。これにより、多結晶シリコン膜44内の結晶欠陥
が水素イオンで埋められる。 【0033】多結晶シリコン膜4内に水素イオンを導入
した後には、ソース領域44s及びドレイン領域44d
に対応して、酸化シリコン膜45及び層間絶縁膜を貫通
するコンタクトホール50を形成する。そして、コンタ
クトホール50部分に、アルミニウム等の金属からなる
ソース電極51s及びドレイン電極51dを形成する。
続いて、ソース電極51s及びドレイン電極51dが形
成された層間絶縁膜上にアクリル樹脂溶液を塗布し、焼
成してアクリル樹脂層52を形成する。このアクリル樹
脂層52は、ゲート電極46やソース電極51s、ドレ
イン電極51dによる凹凸を埋めて表面を平坦化する。
さらに、ソース電極51s上にアクリル樹脂層52を貫
通するコンタクトホール53を形成し、このコンタクト
ホール53部分に、ソース電極51sに接続されるIT
O等からなる透明電極53を形成する。 【0034】以上の第1乃至第4工程により、図3に示
す構造を有するトップゲート型の薄膜トランジスタが形
成される。 【0035】尚、上述の各実施形態において例示した各
部の膜厚については、特定の条件における最適値であ
り、必ずしもこれらの値に限られるものではない。 【0036】 【発明の効果】本発明によれば、絶縁膜を貫通して半導
体膜に達するコンタクトホールの形状を改善することが
できる。これにより、電極と半導体膜とのコンタクト不
良の発生を防止できると共に、トランジスタの動作特性
の劣化を防止することができ、結果的に、製造歩留まり
の向上が望める。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のコンタクト構造の形成方法を薄膜トラ
ンジスタに適用した場合の第1の実施形態を示す断面図
である。 【図2】本発明のコンタクト構造の形成方法を薄膜トラ
ンジスタに適用した場合の薄膜トランジスタのコンタク
トホールの形状を示す断面図である。 【図3】本発明のコンタクト構造の形成方法を薄膜トラ
ンジスタに適用した場合の第2の実施形態を示す断面図
である。 【図4】第1の実施形態に係る製造方法の前半の工程を
示す工程別の断面図である。 【図5】第1の実施形態に係る製造方法の後半の工程を
示す工程別の断面図である。 【図6】第2の実施形態に係る製造方法を示す工程別の
断面図である。 【図7】従来の薄膜トランジスタの構造を示す断面図で
ある。 【図8】従来の薄膜トランジスタのコンタクトホールの
形状を示す断面図である。 【符号の説明】 1、21、41 透明基板 2、22、46 ゲート電極 3、8、23、28、42、48 窒化シリコン膜 4、7、24、27、29、43、47、49 酸化シ
リコン膜 5、25、44 多結晶シリコン膜 5c、25c、44c チャネル領域 5s、25s、44s ソース領域 5d、25d、44d ドレイン領域 6、26 ストッパ 9、12、30、33、50、53 コンタクトホール 10s、31s、51s ソース電極 10d、31d、51d ドレイン電極 11、32、52 アクリル樹脂層 12、34、54 透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 GG04 HH08 JJ08 KK04 NN32 QQ19 QQ20 QQ37 QQ74 RR04 RR06 SS15 TT02 VV15 XX02 5F110 AA26 AA30 BB01 CC02 CC08 DD13 DD14 DD17 EE04 EE23 EE44 FF02 FF03 FF09 FF30 GG02 GG13 GG25 GG45 HJ01 HJ13 HJ23 HL03 HL07 HL11 HL14 HL23 NN03 NN04 NN12 NN14 NN23 NN24 NN27 NN35 NN36 PP03 PP35 QQ05 QQ09 QQ11 QQ12 QQ19 QQ23

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 基板上に多結晶シリコン膜を形成する工
    程と、この多結晶シリコン膜上に、酸化シリコン膜を介
    して窒化シリコン膜を形成する工程と、この窒化シリコ
    ン膜上に酸化シリコン膜を積層する工程と、この窒化シ
    リコン膜上の酸化シリコン膜の表面から前記多結晶シリ
    コン膜に達するまで連続してフッ酸系のエッチング液を
    用いてエッチングすることによって上層側に向かって広
    がるテーパー形状の孔を形成する工程と、この孔を介し
    て前記多結晶シリコン膜とコンタクトする電極を形成す
    る工程と、を備えたコンタクト構造の形成方法であっ
    て、前記窒化シリコン膜上の酸化シリコン膜は、前記窒
    化シリコン膜よりも前記フッ酸系のエッチング液に対す
    るエッチングレートの速い酸化シリコン膜であることを
    特徴とするコンタクト構造の形成方法。
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