JP2003031463A - 基板ホルダ、露光装置、アライメント装置及び方法 - Google Patents

基板ホルダ、露光装置、アライメント装置及び方法

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JP2003031463A
JP2003031463A JP2001212049A JP2001212049A JP2003031463A JP 2003031463 A JP2003031463 A JP 2003031463A JP 2001212049 A JP2001212049 A JP 2001212049A JP 2001212049 A JP2001212049 A JP 2001212049A JP 2003031463 A JP2003031463 A JP 2003031463A
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Hiroshi Kitano
博 北野
Hideki Koitabashi
英樹 小板橋
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスク及び基板のそれぞれのアライメントマ
ークに照射した光束に基づいてアライメントする際、こ
のアライメント処理を精度良く安定して行うことができ
るアライメント装置及び方法、露光装置、基板ホルダを
提供する。 【解決手段】 アライメント装置Sは、感光性基板Pを
保持する基板ホルダPHに設けられ、基板アライメント
マークPAに対してアライメント光を射出する発光部1
0と、基板アライメントマークPA及びマスクアライメ
ントマークMAを介したアライメント光を受光する受光
部11と、受光部11で検出した検出結果に基づいて、
感光性基板PとマスクMとの相対位置情報を求める制御
装置CONTとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板を保持する基
板ホルダに関し、特に露光光で照明されたマスクのパタ
ーンが転写される基板を保持する基板ホルダ、この基板
ホルダを備える露光装置、マスクと基板とを位置合わせ
するアライメント装置及びアライメント方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、液晶表示素子や半導体素子あ
るいは薄膜磁気ヘッド等を製造する際のフォトリソグラ
フィ工程においては種々の露光装置が用いられている
が、露光光(露光用照明光)でフォトマスクあるいはレ
チクル(以下、「マスク」と称する)を照明し、マスク
に形成されたパターンの像を表面にフォトレジスト等の
感光剤が塗布された感光性基板上に投影光学系を介して
投影露光する露光装置が使用されている。一般に、液晶
表示素子などは、感光性基板上に多数層(レイヤ)の回
路パターンを重ね合わせて製造されるが、重ね合わせの
際、例えば1層目の回路パターンに対する2層目の回路
パターンの重ね合わせを高精度に行う必要がある。した
がって、2層目の回路パターンを感光性基板上に露光す
るに際し、1層目の回路パターンが既に形成されている
感光性基板と、次に転写されるべき2層目の回路パター
ンを有しているマスクとのアライメント(位置合わせ)
を高精度に行う必要がある。
【0003】従来におけるマスクと感光性基板とのアラ
イメント方法の一つとして、画像処理を用いたアライメ
ント方法がある。この方法は、例えば図10に示すよう
なアライメント装置SJを用いて行われる。図10に示
す露光装置EXJに設けられたアライメント装置SJ
は、マスクステージMSTに支持されているマスクMの
アライメントマークMAに対してアライメント光を射出
する発光部101と、マスクMのアライメントマークM
Aを介して発光部101から射出されたアライメント光
を基板ステージPSTに支持されている感光性基板Pの
アライメントマークPAに導くアライメント光学系10
2と、マスクM及び感光性基板Pのそれぞれのアライメ
ントマークMA、PAを照明したアライメント光の反射
光を受光する受光部103とを備えている。受光部10
3での検出結果は画像処理装置104に出力される。画
像処理装置104は、アライメントマークMA、PAの
それぞれの画像を取り込み、これらの画像信号に基づい
てマスクMと感光性基板Pとの相対位置情報を求める。
露光装置EXJでは、画像処理装置104の処理結果に
基づいてマスクMと感光性基板Pとを相対的に位置制御
した後、マスクMを露光光で照明し、マスクMに形成さ
れているパターンを投影光学系PLを介して感光性基板
Pに転写する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成を備えるアライメント装置SJを用いたアライメ
ント方法では、以下に述べるような問題があった。マス
クMのアライメントマークMAを照明したアライメント
光は、このマスクMで反射して受光部103に受光され
る。一方、感光性基板PのアライメントマークPAを照
明するアライメント光は、発光部101から射出した
後、アライメント光学系102を通過してからアライメ
ントマークPAを照明する。そして、アライメントマー
クPAを照明したアライメント光の反射光はアライメン
ト光学系102を通過してからマスクMを介して受光部
103に入射する。すなわち、マスクMのアライメント
マークMAを照明するアライメント光は、発光部101
から射出した後、マスクMで反射してから受光部103
に受光されるのに対し、感光性基板Pのアライメントマ
ークPAを照明するアライメント光は、発光部101か
ら射出した後、アライメント光学系102を往復してか
ら受光部103に受光されるので、受光部103に達す
る感光性基板PのアライメントマークPAの画像の光量
は低下する。画像の光量が低下すると、マーク部分とマ
ーク以外の部分とのコントラストが低下して、精度良い
マーク検出を行うことができない場合がある。
【0005】また、感光性基板Pは現像処理などを施さ
れるためこの感光性基板PのアライメントマークPAは
プロセスによって大きく変化する。したがって、感光性
基板PのアライメントマークPAを照明するアライメン
ト光の波長によっては、アライメントマークPAに入射
する光束と、アライメントマークPAで反射した光束と
が干渉して干渉縞が生じる恐れがある。干渉縞が生じる
と画像がぼやけ、マーク検出精度が低下し、精度良いア
ライメント処理を行うことができない。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、マスクと基板とのそれぞれに設けられたアライ
メントマークに照射した光束に基づいて画像処理をして
アライメントする際、このアライメント処理を精度良く
安定して行うことができるアライメント装置及び方法、
露光装置、基板ホルダを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、実施の形態に示す図1〜図9に対応付けし
た以下の構成を採用している。本発明の基板ホルダ(P
H)は、基板(P)を保持する基板ホルダにおいて、基
板ホルダ(PH)内の基板(P)を保持する保持面(P
Ha)に対向するとともに、少なくとも3箇所で光を発
光する発光部(10)を備えることを特徴とする。
【0008】本発明の露光装置(EX)は、マスク
(M)に設けられたアライメントマーク(MA)と基板
(P)に設けられたアライメントマーク(PA)とを位
置合わせするとともに、マスク(M)に設けられたパタ
ーンを投影光学系(PL)を介して基板(P)に露光す
る露光装置において、基板(P)を保持する基板ホルダ
(PH)と、基板ホルダ(PH)に設けられ、基板
(P)のアライメントマーク(PA)に対してアライメ
ント光を射出する発光部(10)と、投影光学系(P
L)と異なるととともに、基板(P)のアライメントマ
ーク(PA)を介して発光部(10)から射出されたア
ライメント光をマスク(M)のアライメントマーク(M
A)近傍に導くアライメント光学系(AL)と、基板
(P)のアライメントマーク(PA)及びマスク(M)
のアライメントマーク(MA)を介したアライメント光
を受光する受光部(11)と、受光部(11)で検出し
た検出結果に基づいて、基板(P)とマスク(M)とを
相対的に位置制御する位置制御部(CONT、MST、
PST)とを備えることを特徴とする。
【0009】本発明のアライメント装置(S)は、マス
ク(M)と基板(P)とに設けられたそれぞれのアライ
メントマーク(MA、PA)を検出して位置合わせする
アライメント装置において、基板(P)を保持する基板
ホルダ(PH)と、基板ホルダ(PH)に設けられ、基
板(P)のアライメントマーク(PA)に対してアライ
メント光を射出する複数の発光部(10)と、基板
(P)を透過させるとともに基板(P)のアライメント
マーク(PA)及びマスク(M)のアライメントマーク
(MA)を介した複数のアライメント光を受光する複数
の受光部(11)と、受光部(11)で検出した検出結
果に基づいて、基板(P)とマスク(M)との相対位置
情報を求める演算部(CONT)とを備えることを特徴
とする。
【0010】本発明によれば、基板ホルダに発光部を設
けたことにより、基板に設けられたアライメントマーク
にアライメント光を基板ホルダ側から照射することがで
きる。そして、基板のアライメントマークを照射したア
ライメント光は、アライメント光学系によってマスクの
アライメントマークを照射し、受光部に受光される構成
であり、アライメント光学系を往復することなく受光部
に受光されるので、光量低下が抑えられる。したがっ
て、受光部は高いコントラストを維持されたマーク画像
を受光するので、マーク検出を精度良く行うことができ
る。また、受光部に受光される感光性基板のアライメン
トマークの画像は、基板ホルダに設けられている発光部
による逆光に基づくものなので、従来のような2光束に
よる干渉縞が発生しない。したがって、精度良くアライ
メント処理を行うことができる。また、発光部を3箇所
以上とすることで複数のアライメントマークを同時に照
明することができ、処理効率を向上できる。
【0011】本発明のアライメント方法は、マスク
(M)と基板(P)とに設けられたそれぞれのアライメ
ントマーク(MA、PA)を検出して位置合わせするア
ライメント方法において、それぞれのアライメントマー
ク(MA、PA)を検出する際に、マスク(M)と基板
(P)との一方を透過した光を検出し、マスク(M)と
基板(P)との他方を反射した光を検出して位置合わせ
することを特徴とする。
【0012】本発明によれば、例えばマスク側に受光部
を設けておいて、基板を透過した光を検出するととも
に、マスクを反射した光を検出することによって、十分
な光量を有するマーク画像を検出できる。したがって、
精度良く検出されたアライメントマークに基づいてマス
クと基板とのアライメントを精度良く行うことができ
る。同様に、マスクを透過した光を検出し、基板を反射
した光を検出する際には、基板側に受光部を設けておく
ことによって、十分な光量を有するマーク画像を検出す
ることができる。
【0013】本発明のアライメント方法は、基板(P)
に設けられた複数のアライメントマーク(PA)のそれ
ぞれの位置を順次検出し、検出した結果に基づいて所定
の位置に基板(P)を位置合わせするアライメント方法
において、複数のアライメントマーク(PA)の検出動
作を行うとともに、検出動作で得られたそれぞれのアラ
イメントマーク(PA)の検出信号の信号処理を行い、
信号処理で得られた位置情報の統計処理し、統計処理結
果から位置情報に異常があるアライメントマーク(P
A)について再度検出動作を行うことを特徴とする。
【0014】本発明によれば、複数のアライメントマー
クの検出動作と、検出動作で得られたそれぞれのアライ
メントマークの検出信号の信号処理及び統計処理とを同
時に行うことにより、アライメントに関する処理時間を
短縮することができる。また、統計処理結果から位置情
報に異常があるアライメントマークについて再度検出動
作を行うことにより、アライメント精度を向上すること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の基板ホルダ、露光
装置、アライメント装置及びアライメント方法について
図面を参照しながら説明する。図1は本発明の基板ホル
ダ、アライメント装置を備えた露光装置の一実施形態を
示す概略構成図である。
【0016】図1において、露光装置EXは、露光光
(露光用照明光)ELでマスクステージMST上のマス
クホルダMHに保持されているマスクMを照明する照明
光学系ILと、照明光学系IL内に配置され露光光EL
を通過させる開口の面積を調整して露光光ELによるマ
スクMに対する照明範囲を規定するブラインド部BL
と、露光光ELで照明されたマスクMのパターンの像を
感光性基板P上に投影する投影光学系PLと、感光性基
板Pを保持する基板ホルダPHと、この基板ホルダPH
を支持する基板ステージPSTと、マスクMと感光性基
板Pとの位置合わせをするアライメント装置Sとを備え
ている。本実施形態において、感光性基板Pはガラスプ
レートにレジスト(感光剤)を塗布したものである。な
お、以下の説明において、露光装置のうち投影光学系の
光軸方向をZ方向とし、Z方向と直交する方向をそれぞ
れX方向及びY方向とする。また、それぞれの軸周りの
回転方向をθZ、θX、θYとする。
【0017】照明光学系ILは、露光用の光源1と、光
源1から射出した光束を集光する楕円鏡2と、照明光学
系ILを構成する光学ユニットIUとを備えている。光
源1からの光束は、照明光学系ILの第1偏向ミラー3
aで偏向されて光学ユニットIUに入射する。光学ユニ
ットIUは、光源1から射出し楕円鏡2で集光され第1
偏向ミラー3aで偏向された光束をほぼ平行な光束に変
換するインプットレンズ、インプットレンズを通過した
光束をほぼ均一な照度分布の光束に調整して露光光EL
に変換するフライアイインテグレータ、フライアイイン
テグレータからの露光光ELを集光してマスクMを均一
な照度で照明するコンデンサレンズ系、リレーレンズ系
など複数の光学素子によって構成されている。光学ユニ
ットIUからの露光光ELは第2偏向ミラー3bで偏向
された後、マスクMを照明する。ここで、本実施形態に
おける露光用光源1には水銀ランプが用いられ、露光光
ELとしては、照明光学系IL内に配置された不図示の
波長フィルタにより、露光に必要な波長であるg線(4
36nm)、h線(405nm)、i線(365nm)
などが用いられる。
【0018】マスクホルダMHは、その上面の4つのコ
ーナー部分に真空吸着部を有しており、マスクMは真空
吸着部を介してマスクホルダMH上に保持される。マス
クホルダMHはマスクMのパターンが形成された領域で
あるパターン領域に対応した開口を有し、不図示の駆動
機構によりX方向、Y方向、θZ方向に微動可能となっ
ており、これによってパターン領域の中心(マスクセン
ター)が投影光学系PLの光軸AXを通るようにマスク
Mの位置決めをする。
【0019】マスクステージMSTは、マスクMを保持
しているマスクホルダMHを移動可能に支持するもので
あって、X方向及びY方向に所定距離のストロークを有
している。マスクステージMSTには、このマスクステ
ージMSTをXY方向に駆動するマスクステージ駆動部
MSTDが備えられている。このマスクステージ駆動部
MSTDは、制御装置CONTによって制御されてい
る。
【0020】マスクMを保持するマスクホルダMHのX
Y方向の位置は、レーザー干渉システムによって検出さ
れる。レーザ干渉システムは、マスクホルダMHのX側
の端部においてY方向に延設された平面鏡からなるX移
動鏡と、マスクホルダMHのY側の端部においてX方向
に延設された平面鏡からなるY移動鏡と、X移動鏡及び
Y移動鏡のそれぞれに測長ビームを照射し、その反射光
に基づいてマスクホルダMH(ひいてはマスクM)の位
置計測をするX軸レーザ干渉計及びY軸レーザー干渉計
(いずれも不図示)とを備えている。レーザ干渉計の検
出結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CO
NTは、レーザー干渉システム検出結果に基づいてマス
クステージ駆動部MSTDを介してマスクステージMS
Tを駆動し、マスクMの位置制御を行う。
【0021】図1に示すように、マスクMはマスクチェ
ンジャ7に搭載されている。マスクチェンジャ7はマス
クホルダMHの上方に移動自在に配置されており、マス
クホルダMHに対してマスクMをロード・アンロードで
きるようになっている。マスクチェンジャ7に搭載され
るべきマスクMはマスクライブラリ(不図示)に収容さ
れている。マスクライブラリ内のマスクMをマスクチェ
ンジャ7に搭載するには、マスクライブラリから不図示
のローダによりマスクMをマスクホルダMHにロード
し、マスクチェンジャ7がマスクホルダMH上のマスク
Mを受け取ることによって、マスクMがマスクチェンジ
ャ7に搭載される。一方、マスクチェンジャ7に搭載さ
れているマスクMをマスクライブラリ内に戻すには、マ
スクチェンジャ7からマスクMをマスクホルダMHにロ
ードし、マスクホルダMH上のマスクMを前記不図示の
ローダによりマスクライブラリに戻す。
【0022】ここで、本実施形態において、感光性基板
Pには複数層の回路パターンが重ね合わせられるように
して形成される。したがって、マスクチェンジャ7に
は、それぞれの層に対応した回路パターンを有するマス
クMが搭載されるようになっている。露光装置EXは、
これらのマスクMを交換しながら、パターンのそれぞれ
を重ね合わせるようにして露光する。
【0023】マスクMを照明した露光光ELは投影光学
系PLに入射する。投影光学系PLは、マスクMの露光
光ELによる照明範囲に存在するパターンの像を感光性
基板Pに結像し、感光性基板Pの特定領域にパターンの
像を投影露光するものである。投影光学系PLを透過し
た露光光ELは、基板ステージPSTに保持されている
感光性基板P上の投影領域にマスクMの照明領域に対応
したパターンの像を結像する。照明領域のマスクMのパ
ターンは、所定の結像特性を持って、レジストが塗布さ
れた感光性基板P上に転写される。
【0024】感光性基板Pは基板ホルダPHに保持され
ている。感光性基板Pを保持する基板ホルダPHは基板
ステージPST上に設置されている。基板ホルダPH
は、不図示の真空ポンプに接続した真空吸着用溝を有し
ており、感光性基板Pを真空吸着保持する。基板ステー
ジPSTは、XY方向に移動可能に設けられている。更
に、基板ステージPSTはZ方向及びθZ方向にも移動
可能に設けられているとともに、光軸AXに対して傾斜
方向にも移動可能に設けられており、感光性基板Pを支
持した際、感光性基板Pのレベリング調整を含む位置調
整を可能としている。
【0025】感光性基板Pを載置する基板ホルダPHの
XY方向の位置は、レーザー干渉システムによって検出
される。レーザ干渉システムは、基板ホルダPHのX側
の端部においてY方向に延設された平面鏡からなるX移
動鏡と、基板ホルダPHのY側の端部においてX方向に
延設された平面鏡からなるY移動鏡と、X移動鏡及びY
移動鏡のそれぞれに測長ビームを照射し、その反射光に
基づいて基板ホルダPH(ひいては感光性基板P)の位
置計測をするX軸レーザ干渉計及びY軸レーザー干渉計
(いずれも不図示)とを備えている。また、基板ホルダ
PHに載置された感光性基板PのZ方向の位置は、斜入
射方式の焦点検出系の1つである多点フォーカス位置検
出系(不図示)によって検出される。レーザ干渉計及び
多点フォーカス位置検出系のそれぞれの検出結果は制御
装置CONTに出力される。制御装置CONTは、レー
ザー干渉システム及び多点フォーカス位置検出系のそれ
ぞれの検出結果に基づいて基板ステージ駆動部PSTD
を介して基板ステージPSTを駆動し、感光性基板Pの
位置制御を行う。
【0026】図2は基板ホルダPHを示す図であって、
図2(a)は上方から見た図、図2(b)は側面図であ
る。図2に示すように、基板ホルダPHは光を発光する
発光部10を複数備えている。本実施形態において、基
板ホルダPHは、図2(a)に示すように8つの発光部
10a〜10hを備えている。発光部10のそれぞれ
は、感光性基板Pに対応した基板ホルダPHの保持面P
Ha(感光性基板Pが載る位置)に設けられている。発
光部10は、基板ホルダPHのうち感光性基板Pを真空
吸着する真空吸着溝の内部に設けてられており、基板ホ
ルダPHに埋め込まれるように設けられている。すなわ
ち、発光部10のそれぞれは、保持面PHaより突出
(露出)しないように、基板ホルダPH内の感光性基板
Pを保持する保持面PHaに対向するように、基板ホル
ダPHの内部に設けられている。なお、発光部10は、
基板ホルダPHのうち感光性基板Pを真空吸着する真空
吸着溝の内部でなく、基板ホルダPHのうち真空吸着溝
以外に設けられた凹部の内部に配置されてもよい。更
に、発光部10を凹部に設けた場合は、この凹部を塞ぐ
ように発光部10の上方に保護用の透明板を設けてもよ
いし、透明板を設けずに発光部10の上方を開放状態と
してもよい。
【0027】発光部10のそれぞれは、制御装置(光量
制御部)CONTの指示に基づき発光する。制御装置
(光量制御部)CONTは、発光部10の発光のタイミ
ングや発光部10から射出する光(アライメント光)の
光量を調整する。
【0028】発光部10のそれぞれは、露光用光源1と
は異なる波長を有する光を射出するものである。本実施
形態において、発光部10のそれぞれはEL(エレクト
ロルミネッセンス:Electroluminescence)素子によっ
て構成されている。ここで、EL素子としては、有機E
L素子、分散EL素子を含む。なお、発光部10として
は、露光用光源1と異なる波長を有する光を射出するも
のであればよく、ハロゲンランプなどを用いてもよい。
【0029】図3は図1のうちアライメント装置S近傍
を示す拡大図である。図1,図3に示すように、アライ
メント装置Sは、基板ホルダPHに設けられ、この基板
ホルダPHに保持されている感光性基板Pに設けられた
基板アライメントマークPAに対してアライメント光を
射出する前述の複数の発光部10と、ガラスプレートか
らなる感光性基板Pを透過させるとともに感光性基板P
のアライメントマークPAを介して発光部10から射出
されたアライメント光をマスクMに設けられたアライメ
ントマークMA近傍に導くアライメント光学系ALと、
感光性基板PのアライメントマークPA及びマスクMの
アライメントマークMAを介した複数のアライメント光
を受光する受光部11と、受光部11側からマスクMの
アライメントマークMAを照明する補助照明部12とを
備えている。受光部11で検出した検出信号は制御装置
(演算部、位置制御部)CONTに出力されるようにな
っている。なお、以下の説明において、アライメント光
学系AL、受光部11、補助照明部12を含めて適宜、
「アライメント顕微鏡AK」と称する。
【0030】アライメント装置Sは、マスクMに設けら
れたアライメントマーク(マスクアライメントマーク)
MAと、感光性基板Pに設けられたアライメントマーク
(基板アライメントマーク)PAとを検出して、マスク
Mと感光性基板Pとを位置合わせするものである。図4
(a)に示すように、マスクアライメントマークMAは
十字形状であり、マスクMの4隅にそれぞれ設けられて
いる。また、図4(b)に示すように、基板アライメン
トマークPAはL字を4つ組み合わせた形状であり、感
光性基板Pの周縁部の8箇所にそれぞれ設けられてい
る。なお、マスクアライメントマークMA及び基板アラ
イメントマークPAの位置及び数は図4に示したものに
限らず、適宜変更可能である。
【0031】アライメント装置Sを構成する発光部10
は、図2(a)に示すように、基板ホルダPHに保持さ
れている感光性基板Pの基板アライメントマークPAに
対応する位置に配置されている。すなわち、発光部10
のそれぞれは、感光性基板Pの基板アライメントマーク
PAが形成されている位置及び数に応じて設けられてい
る。
【0032】アライメント光学系ALは、投影光学系P
Lとは異なるものであって、投影光学系PLの側方に複
数配置されている。受光部11はアライメント光学系A
Lを介した基板アライメントマークPA及びマスクアラ
イメントマークMAの画像を検出するものであって、ア
ライメント光学系ALに対応して設けられている。図5
はアライメント光学系AL及び受光部11を上方から見
た図である。図5に示すように、本実施形態において、
アライメント光学系ALは2つ設けられており、アライ
メント光学系AL及び受光部11を含むアライメント顕
微鏡AKは、不図示の駆動系によってX方向に移動可能
に設けられている。そして、アライメント顕微鏡AKの
移動及びマスクステージMSTに支持されているマスク
MのY方向の移動により、アライメント顕微鏡AKによ
るマーク検出位置に自由度を与えている。この場合、図
5(a)に示すような第1のアライメントマーク位置に
アライメント顕微鏡AK及びステージを移動した後、第
1のアライメントマークの位置情報を2次元の画像信号
として取り込み、演算処理(統計処理)、結果算出の後
に、図5(b)に示すような第2のアライメントマーク
位置にアライメント顕微鏡AK及びステージを移動した
後、第2のアライメントマークの位置情報を2次元の画
像信号として取り込む。
【0033】アライメント光学系ALは、発光部10か
ら射出されたアライメント光に対して最適化されてい
る。すなわち、アライメント光学系ALは、発光部10
から射出された特定の波長を有するアライメント光のみ
を透過するように設定されている。
【0034】図1,図3において、補助照明部12は、
マスクアライメントマークMAにアライメント用の補助
光を照明するためのものであって、マスクMの上部側か
らマスクアライメントマークMAを照明する。補助照明
部12から射出した補助光はミラー13で偏向された後
にマスクアライメントマークMAを照明し、この補助光
に基づくマスクアライメントマークMAでの反射光は、
受光部11に受光される。基板ホルダPHに設けられて
いる発光部10からのアライメント光は、マスクアライ
メントマークMAに対して遠い位置にあり、しかも、感
光性基板P、アライメント光学系ALを介した光なの
で、マスクアライメントマークMAに対して光量が低下
している。したがって、マスクアライメントマークMA
に補助照明部12から補助光を照射することにより、受
光部11で受光されるマスクアライメントマークMAの
画像の光量は増加し、受光部11はマスクアライメント
マークMAを感度良く検出できる。
【0035】このように、アライメント装置Sでは、基
板アライメントマークPAとマスクアライメントマーク
MAとのそれぞれを検出する際に、感光性基板Pを透過
した光を検出し、マスクMを反射した光を検出すること
によって、感光性基板PとマスクMとを位置合わせす
る。
【0036】補助照明部12は、基板ホルダPHに設け
られている発光部10から射出されるアライメント光の
波長と異なる波長でマスクMのアライメントマークMA
を照明する。こうすることにより、補助照明部12から
の補助光は、感光性基板Pまで達しない。つまり、アラ
イメント光学系ALは、前述したように、発光部10か
ら射出されるアライメント光に対して最適化されている
ため、補助照明部12から射出される補助光を、発光部
10から射出されるアライメント光とは異なる波長とす
ることにより、補助照明部12から射出した補助光は、
アライメント光学系ALを透過せず、したがって、感光
性基板Pまで達しない。補助照明部12からの補助光を
感光性基板Pまで到達させないことにより、発光部10
からのアライメント光と補助照明部12からの補助光と
による干渉縞の発生を防止することができる。
【0037】更に、発光部10からのアライメント光と
補助照明部12からの補助光との波長を異ならせること
により、それぞれの光の色も異なることになるので、C
CDからなる受光部11による基板アライメントマーク
PAとマスクアライメントマークMAとの識別を精度良
く行うことができる。すなわち、例えば発光部10から
基板アライメントマークPAに対して照射したアライメ
ント光の色が青色であり、補助照明部12からマスクア
ライメントマークMAに対して照射した光の色が赤色で
ある場合、CCDからなる受光部11は基板アライメン
トマークPAとマスクアライメントマークMAとの違い
を色によっても識別することができ、アライメント処理
における画像処理の際、精度良く画像処理できる。な
お、この場合、受光部11としては色識別可能なCCD
を用いる。また、発光部10からのアライメント光の光
路上、又は補助照明部12からの補助光の光路上に波長
選択フィルタ(色選択フィルタ)を設け、それぞれの光
の色を強調させてから受光部10に受光させるようにし
てもよい。
【0038】制御装置(光量制御部)CONTは、発光
部10のそれぞれから射出するアライメント光の光量を
可変としている。発光部10は、受光部11で検出した
光量に応じてアライメント光の光量を可変とされるよう
になっている。例えば、発光部10からの光量が不足し
ていて基板アライメントマークPAの画像のコントラス
トが低下している場合には、制御装置CONTは、発光
部10から射出するアライメント光の光量を増加させ
る。一方、発光部10からの光量が過剰な場合には、発
光部10の寿命の観点から、制御装置CONTは、発光
部10から射出するアライメント光の光量を低下させ
る。
【0039】受光部11のそれぞれは、基板アライメン
トマークPA及びマスクアライメントマークMAのそれ
ぞれを介した複数のアライメント光を受光し、基板アラ
イメントマークPA及びマスクアライメントマークMA
の位置情報を2次元の画像信号として取り込む。受光部
11はCCDによって構成されている。図4(c)は、
受光部11が取り込んだ基板アライメントマークPA及
びマスクアライメントマークMAの画像信号の一例であ
る。図4(c)に示すように、受光部11が取り込んだ
基板アライメントマークPAとマスクアライメントマー
クMAとのそれぞれの位置情報に基づいて、制御装置
(演算部)CONTは、感光性基板PとマスクMとの相
対位置情報を求める。
【0040】アライメント装置Sは、感光性基板P上に
複数形成されている基板アライメントマークPAをアラ
イメント光を用いて受光部11で検出するとともに、こ
の検出動作で得られたそれぞれの基板アライメントマー
クPAの検出信号の信号処理を制御装置(演算部)CO
NTにおいて行うことによって、検出信号に基づいて感
光性基板Pに設けられている基板アライメントマークP
Aの位置情報を検出する。
【0041】ここで、基板アライメントマークPAは感
光性基板P上に設けられた代表的な数個のパターン(シ
ョット領域)のそれぞれに付随して所定位置に形成され
たものである。アライメント装置Sは、これらの基板ア
ライメントマークPAの位置情報を検出し、得られた位
置情報に対して統計処理(EGA処理)を行って感光性
基板P上に設定された全てのパターン(ショット領域)
の位置を求める。そして、求めた位置情報と理想位置
(理想格子)とに基づいてパターンのシフト、スケーリ
ング、ローテーション、直交度を求める。
【0042】制御装置(位置制御部)CONTは、露光
処理を行うに際し、アライメント装置Sの受光部11で
検出した検出結果に基づいて、マスクMに設けられたア
ライメントマークMAと感光性基板Pに設けられたアラ
イメントマークPAとを位置合わせするように、マスク
ステージ(位置制御部)MSTや基板ステージ(位置制
御部)PSTを駆動し、感光性基板PとマスクMとを相
対的に位置制御する。
【0043】次に、上述した構成を備えるアライメント
装置S及び露光装置EXを用いたアライメント方法及び
露光方法の第1実施形態について図6を参照しながら説
明する。ここで、以下の説明において、図5(a)に示
すように、マスクMの+Y側のアライメントマーク及び
これに対応する基板アライメントマークを「第1のアラ
イメントマーク」と称し、図5(b)に示すように、マ
スクMの−Y側のアライメントマーク及びこれに対応す
る基板アライメントマークを「第2のアライメントマー
ク」と称する。
【0044】まず、制御装置CONTは、マスクステー
ジMST、基板ステージPST、アライメント装置Sの
アライメント顕微鏡AKを、図5(a)に示すような第
1のアライメントマーク位置へ移動する(ステップSA
1)。
【0045】第1のアライメントマーク位置へステージ
及びアライメント顕微鏡AKを移動したら、制御装置C
ONTは、基板ホルダPHの発光部10よりアライメン
ト光を感光性基板Pの基板アライメントマークPAに射
出させる。発光部10より射出したアライメント光は、
基板アライメントマークPAを照射した後、アライメン
ト光学系ALによってマスクMのアライメントマークM
Aに導かれる。基板アライメントマークPA及びマスク
アライメントマークMAを介したアライメント光は受光
部11に受光される。これと同時に、補助照明部12か
らはマスクMのマスクアライメントマークMAに対して
補助光が照射される。補助光は、マスクMで反射し、こ
の反射光は受光部11に受光される。このように、感光
性基板Pを透過した光を検出し、マスクMを反射した光
を検出することによって、マスクアライメントマークM
A及び基板アライメントマークPAを検出する。第1の
アライメントマーク位置における基板アライメントマー
クPA及びマスクアライメントマークMAの画像信号が
受光部11に取り込まれる(ステップSA2)。
【0046】受光部11からの検出信号は制御装置CO
NTに出力される。制御装置(演算部)CONTは、第
1のアライメントマークの検出動作で得られたそれぞれ
のアライメントマークの検出信号の信号処理を行い、信
号処理で得られた位置情報のEGA処理(統計処理)を
し、パターンのシフト、スケーリング、ローテーショ
ン、直交度などの各パラメータを算出する(ステップS
A3)。
【0047】第1のアライメントマーク位置での検出結
果に基づいてEGA処理(統計処理)を行っている間、
制御装置CONTは、マスクステージMST、基板ステ
ージPST、アライメント装置Sのアライメント顕微鏡
AKを、図5(b)に示すような第2のアライメントマ
ーク位置へ移動する(ステップSA4)。すなわち、制
御装置CONTを含むアライメント装置Sは、第1のア
ライメントマーク位置において検出動作をした後、第2
のアライメントマーク位置で検出動作をするためにステ
ージ及びアライメント顕微鏡AKを移動する際、第1の
アライメントマークに関する統計処理中に、ステージ及
びアライメント顕微鏡AKの移動を行う。つまり、図6
の破線で示すように、ステップSA3に関する処理とス
テップSA4に関する処理とが同時に行われる。
【0048】制御装置CONTは、ステップSA3にお
いて行った統計処理が正常に終了したかどうかを判別す
る(ステップSA5)。
【0049】ステップSA5において、統計処理が正常
終了していると判断したら、制御装置CONTは、第2
のアライメントマーク位置に移動しているアライメント
顕微鏡AKを用いて、第2のアライメントマークの検出
動作を行う(ステップSA6)。そして、制御装置CO
NTは、第2のアライメントマークの検出信号の信号処
理を行い、信号処理で得られた位置情報の統計処理を
し、結果を算出するといったステップSA1〜SA5と
同様の処理を行い、以下、他のアライメントマーク位置
に関しても同様の処理を行う。こうして得られたマスク
Mと感光性基板Pとの相対位置に基づいて、制御装置
(位置制御部)CONTは、マスクステージ(位置制御
部)MST及び基板ステージ(位置制御部)PSTを駆
動し、マスクMと感光性基板Pとを位置合わせした後、
照明光学系ILによってマスクMを露光光ELで照明
し、マスクMに形成されているパターンを投影光学系P
Lを介して感光性基板Pに転写する。
【0050】一方、ステップSA5において、統計処理
が正常に終了していないと判断したら、制御装置CON
Tは、アライメント顕微鏡AK及びステージを第1のア
ライメントマーク位置に移動する(ステップSA7)。
ここで、統計処理が正常に終了しないのは、例えば、ア
ライメント装置S(アライメント顕微鏡AK)と基板ア
ライメントマークPAとの位置が設計値とずれている場
合や、受光部11にアライメントマークの画像が取り込
まれていない場合、あるいは、現像処理などのプロセス
によって基板アライメントマークPAの形状がくずれて
いてアライメントマークとしての機能を果たしていない
場合などが挙げられる。
【0051】そして、制御装置CONTは、露光装置E
Xの外部に設置されている不図示のディスプレイ(表示
装置)を用いて第1のアライメントマークに関する統計
処理が正常終了していない旨を表示し、オペレータコー
ルする(ステップSA8)。このとき、ディスプレイで
は、例えば図4(c)に示すように、マスクアライメン
トマークMA及び基板アライメントマークPAのマーク
検出結果が画像として出力されるようになっている。
【0052】オペレータは、ディスプレイの表示結果に
基づいて、リトライ(アライメントマークの再検出動
作)するかどうかを判別する(ステップSA9)。例え
ば、現像処理などのプロセスによって基板アライメント
マークPAの形状がくずれているような場合、オペレー
タはアライメントマーク検出を正常に行うことができな
いと判断し、この感光性基板Pをリジェクト処理する
(ステップSA10)。
【0053】一方、ステップSA9において、リトライ
すると判断した場合、オペレータは、第1のアライメン
トマークの検出動作を正常に行うことができるようにア
シスト処理し、リトライを選択する(ステップSA1
1)。ここで、リトライ可能な状態とは、例えば、ディ
スプレイに表示されたアライメントマークの位置が設計
値とずれている状態、すなわち、アライメント装置S
(アライメント顕微鏡AK)と基板アライメントマーク
PAとの位置が設計値とずれていて受光部11にアライ
メントマークの画像が取り込まれていない(あるいは設
計値とずれて取り込まれている)いる状態である。この
ような場合、基板ステージPSTを微動させることによ
って、アライメント顕微鏡AKに対する基板アライメン
トマークPAの位置を所望の位置にすることができる。
ここで、アシスト処理とは、基板ステージPSTを微動
させることである。
【0054】リトライを選択したら、制御装置CONT
はステップSA2に戻り、第1のアライメントマーク位
置における基板アライメントマークPA及びマスクアラ
イメントマークMAの画像信号を受光部11に取り込
む。すなわち、制御装置CONTは、ステップSA5に
おいて統計処理結果から位置情報に異常がある第1のア
ライメントマークについて再度検出動作を行う。
【0055】以上説明したように、アライメント装置S
として基板ホルダPHに発光部10を設けたことによ
り、感光性基板Pに設けられたアライメントマークPA
にアライメント光を基板ホルダPH側から照射すること
ができる。そして、感光性基板Pのアライメントマーク
PAを照射したアライメント光は、アライメント光学系
ALによってマスクMのアライメントマークMAを介し
て、受光部11に受光される構成であって、アライメン
ト光学系ALを往復することなく受光部11に受光され
るので、光量低下を抑えることができる。すなわち、基
板アライメントマークPAの画像は高いコントラストを
維持して受光部11に受光されるので、アライメント装
置Sはマーク検出を精度良く行うことができる。また、
受光部11に受光される感光性基板Pのアライメントマ
ークPAの画像は、基板ホルダPHに設けられている発
光部10による逆光に基づくものなので、2光束による
干渉縞が発生しない。したがって、精度良くアライメン
ト処理を行うことができる。
【0056】基板ホルダPHに少なくとも3つの発光部
10を設けたことにより、複数あるアライメントマーク
を同時に照射することができるので、アライメント処理
効率を向上することができる。また、感光性基板Pのア
ライメントマークPAを照明する発光部10を基板ホル
ダPHに少なくとも3箇所設けたことによって、感光性
基板PのθZ方向の位置情報を、3箇所の発光部10に
照明されたアライメントマークに基づいて精度良く求め
ることができる。
【0057】基板ホルダPHに設けられている発光部1
0からのアライメント光は、マスクアライメントマーク
MAに対して遠い位置にあり、しかも、感光性基板P、
アライメント光学系ALを介した光なので、マスクアラ
イメントマークMAに対して光量が低下しているが、受
光部11側からマスクアライメントマークMAを照明す
る補助照明部12を設けたことにより、受光部11で受
光されるマスクアライメントマークMAの画像の光量を
増加させることができる。したがって、アライメント装
置Sの受光部11はマスクアライメントマークMAを感
度良く検出できる。
【0058】補助照明部12は、基板ホルダPHに設け
られている発光部10から射出されるアライメント光の
波長と異なる波長でマスクMのアライメントマークMA
を照明するので、補助照明部12からの補助光は、感光
性基板Pまで達しない。つまり、アライメント光学系A
Lは、発光部10から射出されるアライメント光に対し
て最適化されているため、補助照明部12から射出され
る補助光を、発光部10から射出されるアライメント光
とは異なる波長とすることにより、補助照明部12から
射出した補助光は、アライメント光学系ALを透過せ
ず、感光性基板Pまで達しない。補助照明部12からの
補助光を感光性基板Pまで到達させないことにより、発
光部10からのアライメント光と補助照明部12からの
補助光とによる干渉縞の発生を防止することができ、ア
ライメント精度を向上することができる。
【0059】第1のアライメントマークの検出信号の信
号処理及び統計処理と、第2のアライメントマーク位置
へのアライメント顕微鏡AK及びステージの移動とを同
時に行うことにより、アライメントに関する処理時間を
短縮することができる。したがって、露光処理を行う際
のスループットを向上することができる。また、統計処
理結果から第1のアライメントマークの位置情報に異常
があった場合、この第1のアライメントマークに関する
検出動作を再度行うことにより、リジェクトされる感光
性基板Pの数を抑えることができるとともに、アライメ
ント精度を向上することができる。したがって、効率良
く精度良い露光処理を行うことができる。
【0060】次に、図7を参照しながら、本発明のアラ
イメント方法の第2実施形態について説明する。ここ
で、以下の説明において、上述した第1実施形態と同等
又は同様の構成部分についてはその説明を簡略もしくは
省略する。第2実施形態における特徴的な部分は、アラ
イメント装置Sの制御装置CONTに記憶装置(バッフ
ァ)が設けられた点である。そして、バッファには受光
部11での検出結果が記憶される。
【0061】図7に示すように、まず、制御装置CON
Tは、マスクステージMST、基板ステージPST、ア
ライメント装置Sのアライメント顕微鏡AKを、第1の
アライメントマーク位置へ移動する(ステップSB
1)。
【0062】第1のアライメントマーク位置へステージ
及びアライメント顕微鏡AKを移動したら、制御装置C
ONTは、基板ホルダPHの発光部10から感光性基板
Pの基板アライメントマークPAに対してアライメント
光を照射するとともに、補助照明部12からマスクMの
マスクアライメントマークMAに対して補助光を照射す
る。第1のアライメントマーク位置における基板アライ
メントマークPA及びマスクアライメントマークMAの
画像信号が受光部11に取り込まれる(ステップSB
2)。
【0063】受光部11からの検出信号は制御装置CO
NTに出力され、制御装置CONTに設けられたバッフ
ァに記憶される。制御装置(演算部)CONTは、第1
のアライメントマークの検出動作で得られたそれぞれの
アライメントマークの検出信号の信号処理を行い、信号
処理で得られた位置情報の統計処理をし、結果を算出す
る(ステップSB3)。次いで、制御装置CONTは、
ステップSB3において行った統計処理が正常に終了し
たかどうかを判別する(ステップSB4)。
【0064】第1のアライメントマーク位置での検出結
果に基づいた統計処理、及び統計処理が正常終了したか
どうかを判別している間、制御装置CONTは、マスク
ステージMST、基板ステージPST、アライメント装
置Sのアライメント顕微鏡AKを、第2のアライメント
マーク位置へ移動する(ステップSB5)。第2のアラ
イメントマーク位置へステージ及びアライメント顕微鏡
AKを移動した後、制御装置CONTは、基板ホルダP
Hの発光部10から感光性基板Pの基板アライメントマ
ークPAに対してアライメント光を照射するとともに、
補助照明部12からマスクMのマスクアライメントマー
クMAに対して補助光を照射し、第2のアライメントマ
ーク位置における基板アライメントマークPA及びマス
クアライメントマークMAの画像信号を受光部11に取
り込む(ステップSB6)。
【0065】すなわち、制御装置CONTを含むアライ
メント装置Sは、第1のアライメントマーク位置におい
て検出動作をして第1のアライメントマークの検出結果
をバッファに保持し、第1のアライメントマークに関す
る統計処理中に、第2のアライメントマーク位置への移
動及び第2のアライメントマークの検出動作を行う。こ
こで、第1のアライメントマークの統計処理中に第2の
アライメントマークの信号取り込みを行っても、第1の
アライメントマークの検出信号はバッファに保持されて
いるため、第1のアライメントマークのデータが消えて
しまうことがない。
【0066】ステップSB4において、第1のアライメ
ントマークに関する統計処理が正常終了していると判断
した後、制御装置CONTは、ステップSB6における
検出動作で得られた第2のアライメントマークの検出信
号に基づいて信号処理、統計処理を行い、結果を算出す
る(ステップSB7)。そして、制御装置CONTは、
第2のアライメントマーク位置に関する統計処理が正常
に終了したかどうかを判別するといったステップSB1
〜SB7と同様の処理を行う。以下、同様の処理を続
け、得られたマスクMと感光性基板Pとの相対位置に基
づいて、制御装置(位置制御部)CONTは、マスクス
テージ(位置制御部)MST及び基板ステージ(位置制
御部)PSTを駆動し、マスクMと感光性基板Pとを位
置合わせした後、照明光学系ILによってマスクMを露
光光ELで照明し、マスクMに形成されているパターン
を投影光学系PLを介して感光性基板Pに転写する。
【0067】一方、ステップSB4において、第1のア
ライメントマークの統計処理が正常に終了していないと
判断した場合、制御装置CONTは、アライメント顕微
鏡AK及びステージを第1のアライメントマーク位置に
移動する(ステップSB8)。
【0068】そして、制御装置CONTは、露光装置E
Xの外部に設置されている不図示のディスプレイ(表示
装置)を用いて第1のアライメントマークに関する統計
処理が正常終了していない旨を表示し、オペレータコー
ルし、オペレータは、ディスプレイの表示結果に基づい
て、リトライ(アライメントマークの再検出動作)する
かどうかを判別する(ステップSB9)。
【0069】ステップSB9において、リトライしない
と判断した場合、感光性基板Pはリジェクト処理される
(ステップSB10)。一方、ステップSB9におい
て、リトライすると判断した場合、オペレータは、第1
のアライメントマークの検出動作を正常に行うことがで
きるようにアシスト処理し、リトライを選択する(ステ
ップSB11)。リトライを選択したら、制御装置CO
NTはステップSB2に戻り、第1のアライメントマー
ク位置における基板アライメントマークPA及びマスク
アライメントマークMAの画像信号を受光部11に取り
込む。すなわち、制御装置CONTは、ステップSA5
において統計処理結果から位置情報に異常がある第1の
アライメントマークについて再度検出動作を行う。
【0070】なお、他のアライメントマーク(第3のア
ライメントマーク)がある場合には、第2のアライメン
トマークの統計処理及び結果算出を行っている間に、第
3のアライメントマーク位置へアライメント顕微鏡AK
及びステージを移動するとともに、第3のアライメント
マーク信号を読み取る(ステップSB12)。
【0071】以上説明したように、制御装置CONT
に、受光部11で検出した画像信号を保持するバッファ
を設けたことにより、第1のアライメントマークの統計
処理中に、第2のアライメントマークの検出動作を行う
ことができる。すなわち、図7の破線で示したステップ
SB3〜SB7を同時処理できる。
【0072】次に、図8を参照しながら、本発明のアラ
イメント方法の第3実施形態について説明する。ここ
で、以下の説明において、上述した第1,第2実施形態
と同等又は同様の構成部分についてはその説明を簡略も
しくは省略する。
【0073】図8示すように、まず、制御装置CONT
は、マスクステージMST、基板ステージPST、アラ
イメント装置Sのアライメント顕微鏡AKを、第1のア
ライメントマーク位置へ移動する(ステップSC1)。
【0074】第1のアライメントマーク位置へステージ
及びアライメント顕微鏡AKを移動したら、制御装置C
ONTは、基板ホルダPHの発光部10から感光性基板
Pの基板アライメントマークPAに対してアライメント
光を照射するとともに、補助照明部12からマスクMの
マスクアライメントマークMAに対して補助光を照射
し、第1のアライメントマーク位置における基板アライ
メントマークPA及びマスクアライメントマークMAの
画像信号を受光部11に取り込む(ステップSC2)。
【0075】制御装置CONTは、第1のアライメント
マークの検出信号の信号処理を行い、信号処理で得られ
た位置情報の統計処理をし、結果を算出する(ステップ
SC3)。統計処理、結果算出を行うと同時に、制御装
置CONTは、第2のアライメント位置へアライメント
顕微鏡AK、ステージを移動する(ステップSC4)。
【0076】制御装置CONTは、第2のアライメント
位置へ移動したアライメント顕微鏡AKを用いて、第2
のアライメントマークを検出し、この検出信号の信号処
理を行い、信号処理で得られた位置情報の統計処理を
し、結果を算出する(ステップSC5)。
【0077】次いで、制御装置CONTは、ステップS
C3において行った統計処理、及びステップSC5にお
いて行った統計処理が正常に終了したかどうかを判別す
る。具体的には、まず、第1のアライメントマークの統
計処理が異常であるか、且つ第2のアライメントマーク
の統計処理が異常であるかを判別する(ステップSC
6)。
【0078】ステップSC6において、第1のアライメ
ントマークの統計処理が異常であり、且つ第2のアライ
メントマークの統計処理が異常であると判断したら、制
御装置CONTは、アライメント顕微鏡AK及びステー
ジを第1のアライメントマーク位置に移動する(ステッ
プSC7)。
【0079】そして、制御装置CONTは、ディスプレ
イを用いて第1及び第2のアライメントマークに関する
統計処理が正常終了していない旨を表示し、オペレータ
コールする。オペレータは、ディスプレイの表示結果に
基づいて、リトライ(アライメントマークの再検出動
作)するかどうかを判別する(ステップSC8)。
【0080】ステップSC8において、リトライしない
と判断した場合、感光性基板Pはリジェクト処理される
(ステップSC9)。一方、ステップSC8において、
リトライすると判断した場合、オペレータは、第1のア
ライメントマークの検出動作を正常に行うことができる
ようにアシスト処理し、リトライを選択する(ステップ
SC10)。リトライを選択したら、制御装置CONT
は、第1のアライメントマーク位置における基板アライ
メントマークPA及びマスクアライメントマークMAの
検出動作を再度行う。
【0081】一方、ステップSC6において、第1のア
ライメントマークの統計処理もしくは第2のアライメン
トマークの統計処理のいずれかが異常ではないと判断し
たら、制御装置CONTは、第1のアライメントマーク
の統計処理が異常であるか、且つ第2のアライメントマ
ークの統計処理が正常であるかを判別する(ステップS
C11)。
【0082】ステップSC11において、第1のアライ
メントマークの統計処理が異常であり、第2のアライメ
ントマークの統計処理が正常であると判断したら、制御
装置CONTは、異常である第1のアライメントマーク
の再度検出動作を行うためにアライメント顕微鏡AK及
びステージを第1のアライメントマーク位置に移動する
ことになる。このとき、正常に統計処理された第2のア
ライメントマーク位置に基づいて、第1のアライメント
マーク位置へ移動する際の補正量を求める(ステップS
C12)。この補正量は、第1のアライメントマーク位
置において、正常にマーク検出ができるように求めた値
である。
【0083】そして、第1のアライメントマーク位置に
アライメント顕微鏡AK及びステージを戻すように移動
する際の補正量を求めたら、ステップSC8に進み、オ
ペレータによってリトライを実行するかどうかを判別す
る。そして、リトライが選択されたら(ステップSC1
0)、ステップSC12で求めた補正量に基づいて、ア
ライメント顕微鏡AK及びステージを第1のアライメン
トマーク位置に移動する(ステップSC1)。正常に処
理された第2のアライメントマークの位置情報に基づい
て補正量を求め、この補正量に基づいて第1のアライメ
ントマーク位置に戻ることにより、補正された第1のア
ライメントマーク位置における受光部11はマーク画像
を画像エリア内に配置することができ、第1のアライメ
ントマーク位置における信号取り込みを素早く且つ精度
良く行うことができる。
【0084】ステップSC11において、第1のアライ
メントマークの統計処理が異常、且つ第2のアライメン
トマークの統計処理が正常ではないと判断したら、制御
装置CONTは、第1のアライメントマークの統計処理
が正常であるか、且つ第2のアライメントマークの統計
処理が異常であるかを判別する(ステップSC13)。
【0085】ステップSC13において、第1のアライ
メントマークの統計処理が正常であり、第2のアライメ
ントマークの統計処理が異常であると判断したら、制御
装置CONTは、アライメント顕微鏡AK及びステージ
を、第2のアライメントマークが受光部11の画像エリ
アに配置されるようにしてから、第2のアライメントマ
ークの再検出動作を行うことになるが、正常に統計処理
された第1のアライメントマークの位置情報に基づい
て、第2のアライメントマーク位置への移動の補正量を
求める(ステップSC14)。
【0086】そして、補正された第2のアライメントマ
ーク位置にアライメント顕微鏡AK及びステージを移動
する際の補正量を求めたら、オペレータによってリトラ
イを実行するかどうかを判別する(ステップSC1
5)。
【0087】ステップSC15において、リトライしな
いと判断した場合、感光性基板Pはリジェクト処理され
る(ステップSC16)。一方、ステップSC15にお
いて、リトライすると判断した場合、オペレータは、第
2のアライメントマークの検出動作を正常に行うことが
できるようにアシスト処理し、リトライを選択する(ス
テップSC17)。リトライを選択したら、制御装置C
ONTは、ステップSC14において求めた補正量に基
づいて、補正された第2のアライメントマーク位置にア
ライメント顕微鏡AK及びステージを移動し(ステップ
SC4)、第2のアライメントマーク位置における基板
アライメントマークPA及びマスクアライメントマーク
MAの画像信号を受光部11に取り込む(ステップSC
5)。第2のアライメントマーク位置において受光部1
1はマーク画像を画像エリア内に素早く配置することが
でき、第2のアライメントマーク位置における信号取り
込みを素早く且つ精度良く行うことができる。
【0088】ステップSC13において、第1のアライ
メントマークの統計処理が正常、且つ第2のアライメン
トマークの統計処理が異常でないと判断したら、第1の
アライメントマークの統計処理が正常、且つ第2のアラ
イメントマークの統計処理が正常であるので、アライメ
ント処理が正常終了される(ステップSC18)。そし
て、制御装置(位置制御部)CONTは、マスクステー
ジ(位置制御部)MST及び基板ステージ(位置制御
部)PSTを駆動して、マスクMと感光性基板Pとを位
置合わせした後、照明光学系ILによってマスクMを露
光光ELで照明し、マスクMに形成されているパターン
を投影光学系PLを介して感光性基板Pに転写する。
【0089】以上説明したように、異常に処理されたア
ライメントマーク位置にアライメント顕微鏡AKやステ
ージを戻すように移動する際、正常に処理されたアライ
メントマーク位置情報に基づいて、移動の際の補正量を
求め、この求めた補正量に基づいて移動を行うことによ
り、アライメント顕微鏡AKの受光部11の画像エリア
内にマーク画像を素早く且つ精度良く配置することがで
きる。したがって、統計処理から位置情報に異常がある
アライメントマークについて再度検出動作を行う際、素
早く且つ精度良く再検出動作を行うことができる。
【0090】なお、上記各実施形態において、基板ホル
ダPHにCCDからなる受光部を埋め込むように設ける
とともにマスクM側に発光部を設け、この発光部からマ
スクMのアライメントマークMAにアライメント光を照
射し、マスクアライメントマークMAに照射した光をア
ライメント光学系及び感光性基板Pを介して基板ホルダ
PHの受光部で受光する構成とすることができる。そし
て、感光性基板PのアライメントマークPAに補助光を
照明する補助照明部を基板ホルダPHに埋め込むように
設け、補助光に基づく感光性基板Pのアライメントマー
クPAでの反射光を基板ホルダPHの受光部で受光する
ことにより、マスクアライメントマークMA及び基板ア
ライメントマークPAのそれぞれの画像を受光部で感度
良く取り込むことができる。この場合、マスクアライメ
ントマークMAと基板アライメントマークPAとのそれ
ぞれを検出するに際し、基板ホルダPHの受光部は、マ
スクMを透過した光を検出し、感光性基板Pを反射した
光を検出して位置合わせしている。
【0091】上記各実施形態では、感光性基板PのθZ
方向を含む位置情報を精度良く検出するために、基板ホ
ルダPHに少なくとも3箇所で光を発光する発光部10
を設けた構成である。したがって、上記各実施形態で
は、EL素子などのアライメント用光源を基板ホルダP
Hに複数配置した構成であるが、アライメント用光源を
1つとし、この1つのアライメント用光源から射出した
光束を光ファイバ等で引き回して複数の発光部を構成し
てもよい。更に、基板ホルダPH内でアライメント用光
源を移動可能に支持する駆動装置を配置し、1つのアラ
イメント用光源を移動させて、感光性基板Pに複数設け
られているアライメントマークPAのそれぞれを順次照
明するようにしてもよい。
【0092】また、感光性基板Pの基板アライメントマ
ークPAの位置に対応するように予めアライメント用光
源を設けておいて、基板アライメントマークPAの位置
に応じて発光させるようにしてもよい。このようにする
と、複数の基板サイズの位置決めも、基板アライメント
マークPAの位置に対応する光源を選択的に発光させる
ことでアライメントを行うことができる。
【0093】なお、基板のレイヤによってはアライメン
トマークの反射光を用いたほうがよい場合があるので、
レイヤに透過と反射とのそれぞれを切り替えて照明して
もよい。
【0094】上記実施形態の露光装置EXとして、マス
クMと感光性基板Pとを同期移動してマスクMのパター
ンを露光する走査型の露光装置の他に、マスクMと感光
性基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを露光
し、感光性基板Pを順次ステップ移動させるステップ・
アンド・リピート型の露光装置に適用することもでき
る。
【0095】露光装置EXの用途としては角型のガラス
プレートに液晶表示素子パターンを露光する液晶用の露
光装置に限定されることなく、例えば、半導体製造用の
露光装置や、薄膜磁気ヘッドを製造するための露光装置
にも広く適当できる。
【0096】本実施形態の露光装置EXの光源1は、g
線(436nm)、h線(405nm)、i線(365
nm)のみならず、KrFエキシマレーザ(248n
m)、ArFエキシマレーザ(193nm)、F2レー
ザ(157nm)を用いることもできる。
【0097】投影光学系PLの倍率は、等倍系のみなら
ず縮小系および拡大系のいずれでもよい。
【0098】投影光学系PLとしては、エキシマレーザ
などの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や蛍石な
どの遠紫外線を透過する材料を用い、F2レーザやX線
を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学系にす
る。
【0099】基板ステージPSTやマスクステージMS
Tにリニアモータを用いる場合は、エアベアリングを用
いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス
力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。また、
ステージは、ガイドに沿って移動するタイプでもいい
し、ガイドを設けないガイドレスタイプでもよい。
【0100】ステージの駆動装置として平面モ−タを用
いる場合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニット
のいずれか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電
機子ユニットの他方をステージの移動面側(ベース)に
設ければよい。
【0101】基板ステージPSTの移動により発生する
反力は、特開平8−166475号公報に記載されてい
るように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に
逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた露
光装置においても適用可能である。
【0102】マスクステージMSTの移動により発生す
る反力は、特開平8−330224号公報に記載されて
いるように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)
に逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた
露光装置においても適用可能である。
【0103】以上のように、本願実施形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0104】半導体デバイスは、図9に示すように、デ
バイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設
計ステップに基づいたマスクを製作するステップ20
2、デバイスの基材である基板を製造するステップ20
3、前述した実施形態の露光装置によりマスクのパター
ンを基板に露光する基板処理ステップ204、デバイス
組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工
程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ20
6等を経て製造される。
【0105】
【発明の効果】本発明の基板ホルダ、露光装置、アライ
メント装置によれば、基板ホルダに発光部を設けたこと
により、基板に設けられたアライメントマークにアライ
メント光を基板ホルダ側から照射することができる。こ
のとき、基板のアライメントマークを照射したアライメ
ント光は十分な光量で受光部に受光されるので、アライ
メント装置ではアライメント処理を精度良く行うことが
でき、露光装置では精度良い露光処理を行うことができ
る。また、受光部に受光される基板のアライメントマー
クの画像は基板ホルダに設けられている発光部による逆
光に基づくものであって干渉縞を発生させない。したが
って、精度良くアライメント処理を行うことができる。
【0106】本発明のアライメント方法によれば、例え
ばマスク側に受光部を設けておいて、基板を透過した光
を検出し、マスクを反射した光を検出することによっ
て、十分な光量を有するマーク画像を検出することがで
きる。したがって、マスク及び基板のそれぞれに設けら
れたアライメントマークを精度良く検出することができ
る。同様に、マスクを透過した光を検出し、基板を反射
した光を検出する際には、基板側に受光部を設けておく
ことによって、十分な光量を有するマーク画像を検出す
ることができる。
【0107】本発明のアライメント方法によれば、複数
のアライメントマークの検出動作と、検出動作で得られ
たそれぞれのアライメントマークの検出信号の信号処理
及び統計処理とを同時に行うことにより、アライメント
に関する処理時間を短縮することができる。また、統計
処理結果から位置情報に異常があるアライメントマーク
について再度検出動作を行うことにより、アライメント
精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアライメント装置を備えた露光装置の
一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明の基板ホルダを示す図であって、(a)
は上方から見た平面図、(b)は側面図である。
【図3】本発明のアライメント装置を示す概略構成図で
ある。
【図4】マスク及び基板を示す図であって、(a)はマ
スク、(b)は基板、(c)はマスク及び基板に設けら
れたアライメントマークを示す図である。
【図5】本発明のアライメント装置を上方から見た図で
あって、(a)は第1のアライメントマーク位置を示す
図、(b)は第2のアライメントマーク位置を示す図で
ある。
【図6】本発明のアライメント方法の第1実施形態を示
すフローチャート図である。
【図7】本発明のアライメント方法の第2実施形態を示
すフローチャート図である。
【図8】本発明のアライメント方法の第3実施形態を示
すフローチャート図である。
【図9】半導体デバイスの製造工程の一例を示すフロー
チャート図である。
【図10】従来のアライメント装置を備えた露光装置を
示す図である。
【符号の説明】
10 発光部 11 受光部 12 補助照明部 AK アライメント顕微鏡 AL アライメント光学系 CONT 制御装置(演算部、位置制御部、光量制御
部) EX 露光装置 IL 照明光学系 M マスク MA マスクアライメントマーク MST マスクステージ(位置制御部) P 感光性基板(基板) PA 基板アライメントマーク PH 基板ホルダ PHa 保持面 PL 投影光学系 PST 基板ステージ(位置制御部) S アライメント装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 525D 525F Fターム(参考) 2F065 AA03 AA07 AA14 AA20 BB02 BB28 CC20 DD03 DD05 DD06 FF01 FF04 GG01 HH13 HH17 JJ03 JJ05 JJ09 JJ26 LL22 MM13 QQ03 QQ41 RR02 RR07 SS13 UU04 UU07 5F031 CA02 CA05 HA01 HA14 HA53 JA04 JA05 JA06 JA07 JA14 JA17 JA19 JA32 JA38 JA51 KA06 KA07 KA08 KA11 KA12 LA03 LA04 LA07 LA08 MA27 NA02 PA16 5F046 BA04 CC01 CC08 ED01 FA10 FB03 FC04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を保持する基板ホルダにおいて、 前記基板ホルダ内の前記基板を保持する保持面に対向す
    るとともに、少なくとも3箇所で光を発光する発光部を
    備えることを特徴とする基板ホルダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板ホルダにおいて、 前記発光部は、EL素子で構成されていることを特徴と
    する基板ホルダ。
  3. 【請求項3】 マスクに設けられたアライメントマーク
    と基板に設けられたアライメントマークとを位置合わせ
    するとともに、前記マスクに設けられたパターンを投影
    光学系を介して前記基板に露光する露光装置において、 前記基板を保持する基板ホルダと、 前記基板ホルダに設けられ、前記基板のアライメントマ
    ークに対してアライメント光を射出する発光部と、 前記投影光学系と異なるととともに、前記基板のアライ
    メントマークを介して前記発光部から射出された前記ア
    ライメント光を前記マスクのアライメントマーク近傍に
    導くアライメント光学系と、 前記基板のアライメントマーク及び前記マスクのアライ
    メントマークを介した前記アライメント光を受光する受
    光部と、 前記受光部で検出した検出結果に基づいて、前記基板と
    前記マスクとを相対的に位置制御する位置制御部とを備
    えることを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 マスクと基板とに設けられたそれぞれの
    アライメントマークを検出して位置合わせするアライメ
    ント装置において、 前記基板を保持する基板ホルダと、 前記基板ホルダに設けられ、前記基板のアライメントマ
    ークに対してアライメント光を射出する複数の発光部
    と、 前記基板を透過させるとともに前記基板のアライメント
    マーク及び前記マスクのアライメントマークを介した前
    記複数のアライメント光を受光する複数の受光部と、 前記受光部で検出した検出結果に基づいて、前記基板と
    前記マスクとの相対位置情報を求める演算部とを備える
    ことを特徴とするアライメント装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のアライメント装置にお
    いて、 前記受光部は、前記基板のアライメントマーク及び前記
    マスクのアライメントマークの位置情報を2次元の画像
    信号として取り込むことを特徴とするアライメント装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のアライメント装
    置において、 前記受光部側から前記マスクのアライメントマークを照
    明する補助照明部を備えることを特徴とするアライメン
    ト装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のアライメント装置にお
    いて、 前記補助照明部は、前記発光部から射出される光の波長
    と異なる波長で前記マスクを照明することを特徴とする
    アライメント装置。
  8. 【請求項8】 請求項4〜7の何れかに記載のアライメ
    ント装置において、 前記発光部は、前記受光部で検出する光量に応じて、射
    出するアライメント光の光量を可変とする光量制御部を
    備えることを特徴とするアライメント装置。
  9. 【請求項9】 請求項4〜8の何れかに記載のアライメ
    ント装置において、 前記発光部は、前記基板に対応した前記基板ホルダの保
    持面の少なくとも3箇所に設けられていることを特徴と
    するアライメント装置。
  10. 【請求項10】 マスクと基板とに設けられたそれぞれ
    のアライメントマークを検出して位置合わせするアライ
    メント方法において、 前記それぞれのアライメントマークを検出する際に、前
    記マスクと前記基板との一方を透過した光を検出し、前
    記マスクと前記基板との他方を反射した光を検出して位
    置合わせすることを特徴とするアライメント方法。
  11. 【請求項11】 基板に設けられた複数のアライメント
    マークのそれぞれの位置を順次検出し、検出した結果に
    基づいて所定の位置に基板を位置合わせするアライメン
    ト方法において、 複数のアライメントマークの検出動作を行うとともに、
    前記検出動作で得られたそれぞれのアライメントマーク
    の検出信号の信号処理を行い、前記信号処理で得られた
    位置情報の統計処理し、前記統計処理結果から位置情報
    に異常があるアライメントマークについて再度検出動作
    を行うことを特徴とするアライメント方法。
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