JP2003030830A - 光ディスク判別方法および光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク判別方法および光ディスク装置

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JP2003030830A
JP2003030830A JP2001213314A JP2001213314A JP2003030830A JP 2003030830 A JP2003030830 A JP 2003030830A JP 2001213314 A JP2001213314 A JP 2001213314A JP 2001213314 A JP2001213314 A JP 2001213314A JP 2003030830 A JP2003030830 A JP 2003030830A
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optical disk
optical disc
disc
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English (en)
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Toshio Saito
俊雄 斉藤
Yoshimasa Miyake
賢昌 三宅
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Hitachi LG Data Storage Inc
Original Assignee
Hitachi LG Data Storage Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記録層を有する光ディスクをより確実
に判別する方法を提供する。 【解決手段】 複数の種類の光ディスクを用いて情報の
記録あるいは再生を行う光ディスク装置において、光デ
ィスクに記録されたアドレス情報を読み取り、前記アド
レス情報に含まれるレイヤー情報より、このレイヤー情
報が1を越える整数であるN層目の記録層であることを
示していた場合、少なくとも記録層をN層有する光ディ
スクと判別して処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクを用い
て情報の記録あるいは再生を行うための光ディスク判別
方法及び光ディスク装置に係り、特に、複数の情報記録
面を有する光ディスクの再生を行う光ディスク再生技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、円板状の光学記録媒体上にピット
等を形成することにより情報を記録した光情報記録媒体
である光ディスクから、その記録情報を光学的に読み出
す光ディスク装置には、例えば、CDなど種々の方式の
ものが知られており、大容量の情報を有する光学記録媒
体として、例えばDVDがある。かかるDVDやCDに
は、情報の再生のみが可能な記録媒体(DVD−RO
M、CD−ROM)や、一回の記録が可能な記録媒体
(CD−R、DVD−R)、さらには、複数回の記録が
可能な記録媒体(DVD−RAM、DVD−RW、CD
−RW)等、各種の記録媒体が提案されている。
【0003】上記各種の記録媒体は、再生専用タイプと
記録可能タイプに大きく分けることができ、再生専用タ
イプは凹凸ピットで情報が記録され、記録可能タイプは
グルーブと呼ばれる溝を有し、この溝に沿って溝中(グ
ルーブ)あるいは溝間(ランド)に情報を記録するもの
である。上記DVD−RAMにおいては、上記グルーブ
とランドの双方に記録を行っている。上記DVD−RA
Mには、片面2.6GBの第1世代DVD−RAMと高
密度タイプで片面4.7GBの第2世代DVD−RAM
がある。また、上記DVD−ROMには、片面から見た
ときに読み出し面が1層タイプと、2層タイプがある。
2層タイプには2層目の記録が内周から外周に向かって
いるパラレルタイプと、外周から内周に向かっているオ
ポジットタイプがある。DVDディスクには、コントロ
ールデータと呼ばれる制御情報が内周に記録されてい
る。このコントロールデータには、ディスクの種類を示
す情報が記録されており、この情報を読み取ることによ
り光ディスク装置に挿入されたディスクの種類を特定す
ることが出来る。上記各種の記録媒体に対して正確に記
録再生動作を行うために、光ディスク装置は各媒体に適
した状態で動作させる必要がある。そこで、光ディスク
装置では、上記記録媒体のうち、いずれの種類の媒体が
装置内に挿入されているかを判別し、その判別内容に従
い、挿入されている媒体が記録再生可能な状態に装置を
設定する必要がある。
【0004】光ディスク装置に挿入された記録媒体の判
別方法として、例えば、特開平11−213530号公
報では、CD用レーザ及びDVD用レーザを順次光ディ
スクに照射し、その反射光より得られる種々の信号から
装置に挿入された記録媒体を判別している。また、特開
2000−311427号公報では、前記特開平11−
213530号公報と同様に光ディスクにレーザを照射
し、記録面とディスク表面からの反射の時間差を利用し
て、装置に挿入された記録媒体を判別している。また、
上記記録媒体の判別においては、光ディスクにレーザ光
を照射し、フォーカスサーボを切った上で、フォーカス
スイープ動作(対物レンズを最下点から所定の速度で上
昇させる)を行った際に得られるフォーカスエラー信号
の数が2個であった場合DVD2層ディスクと判別し、
1個であった場合にはそれ以外の光ディスクと判断する
方法を提案している。
【0005】上記のように、前記光ディスクにレーザ光
を照射し、その反射光より得られる種々の信号を用い
て、その光ディスクの特性の違いから、かかる装置に挿
入された光ディスクの種類を判別する方法が多く用いら
れている。しかしながら、挿入された光ディスクの種類
を、照射レーザ光に対する反射光量のみから判別する方
法では、光ディスクの反射率のばらつきにより、正確で
詳細な判別は困難であった。また、DVD2層ディスク
を、フォーカスエラー信号の数より判別する方法におい
ては、ディスク表面からの反射光による誤計測を防止す
るため、フォーカスエラー信号にスライスレベルを設定
し、前記スライスレベル以上の信号振幅の個数計測を行
っているが、記録層の反射率が低い場合には前記スライ
スレベル以下の信号振幅しか得られず、前記個数計測を
誤る場合がある。かかる装置に挿入された光ディスクの
種類および層数の判別を誤る場合があるため、DVDデ
ィスクの場合には、最終的に前記コントロールデータに
記録されているディスク種類に関する情報を取得し、デ
ィスクの種類を判別する。
【0006】以上の方法を具体化した処理フローを図5
に示す。図5は従来の光ディスク判別方法を示すフロー
チャートである。図において、ステップ1で光ディスク
を光ディスク装置に挿入する。ステップ2で、ディスク
の有無を判別する。ステップ2でN(No)の場合、即
ち光ディスクが検出されない場合にはステップ14に移
行して、光ディスク装置は停止される。ステップ2でY
(Yes)の場合、即ち光ディスクがスピンドル上にあ
ることを検出すると、ステップ3で、スピンドルモータ
を回転させ、フォーカススイープ動作の後、ステップ4
で、フォーカスサーボ制御をONする。ステップ5で
は、フォーカススイープ動作時の情報も活用しながら、
挿入された光ディスクの種類を判別する。そして、判別
した光ディスクの種類に応じてスピンドルモータの回転
速度、サーボ制御ゲイン、情報再生関係の回路ゲインな
どを設定する。次にステップ6でトラッキングサーボ制
御をONする。ここで、基本的な設定が出来たので、デ
ータの読み取りが可能になる。そこで、ステップ7で、
現在のトラックアドレスを確認し、ステップ8で、内周
に移動し、ステップ9でユーザが使用するデータ範囲よ
りも内周にあるコントロールデータを読み出す。ステッ
プ10で読み出した結果、当該光ディスクが、ステップ
5で判別した結果と相違しているか否かを判別し、設定
変更が要の場合、即ちステップ10でY(Yes)の場
合、ステップ11で、取得されたコントロールデータに
従って設定を変更し、ステップ12で起動を待つ。ステ
ップ10でN(No)、即ち変更する必要がない場合、
コントロールデータから判定した光ディスクの種類と、
ステップ5で設定した光ディスクの種類が一致している
ので、ステップ12に移行して、起動を待つ。ステップ
13で情報を再生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のアナログ信号の
処理による判別で大部分は問題なく処理ができるが、光
ディスクの表面に塵埃があって反射光量が部分的に小さ
くなった場合などで、判別を誤る場合がある。その場合
でも、通常は次の処理ができなくなるため、再度処理を
やり直すことで若干時間が延びるものの大きな問題には
ならない。図5のステップ6まで問題なく進み、ステッ
プ7のアドレス取得ができないエラーが発生した場合の
一例では、2層ディスクを1層ディスクと誤って判定
し、かつ第2層に焦点合わせをした場合、光ディスク装
置は1層目のアドレスを探索するにもかかわらず、検出
するアドレスは2層目のアドレスであるため、ずっとア
ドレスを探し、リカバリー処理に時間を要してしまうと
いうものであった。
【0008】本発明の目的は、上記従来のアナログ処理
を中心としたディスク判別処理が判定を誤った場合に、
短時間で次の適正な処理に進むことが可能な判定技術を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、光ディスク装置内に挿入された光ディ
スクに対し、焦点合わせを光ディスクのアドレス情報が
ある領域で行い、情報記録面のアドレス情報を読み取
り、前記読み取り情報から前記光ディスクの記録面の層
に関する情報を取得し、前記記録面の層が2以上の場合
に、1層目に移動して当該光ディスクに関する情報を取
得する。
【0010】また、本発明では、光ディスク装置内に挿
入された光ディスクのアドレス情報を読み取り、前記読
み取った情報から前記光ディスクが有する記録面の層数
に関する情報を取得し、前記記録面の層数に関する情報
が2以上である場合には、現在情報を読み出している層
のトラックアドレスの増加する方向を判別して、パラレ
ルタイプか、オポジットタイプかを判別し、パラレルタ
イプの場合には当該層のコントロールデータを読み出
し、オポジットタイプの場合には1層目に記録されたコ
ントロールデータを読み出す。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例を用い、図面を参照して説明する。図1は本
発明による記録再生可能な光ディスク装置の一実施例を
示すブロック図である。まず、図1において、100は
光ディスクを示している。また、200は光学的再生手
段である光ピックアップであり、光ピックアップ200
の内部には、所望の波長のレーザ光を発生する発光素子
である半導体レーザ210、発光されたレーザ光を平行
光にするコリメートレンズ220、入射光を後述するミ
ラーに導き、反射光を後述する受光素子に導くハーフミ
ラー230、光の方向を変えるためのミラー240、光
ディスク100の記録面にレーザ光を所定のビーム径に
収束して照射するための対物レンズ250、上記ハーフ
ミラー230からの反射光を受光して検出する受光素子
260等が設けられている。
【0012】また、図1において、300は上記光学的
再生手段の受光素子260により検出された反射光を電
気信号に変換して、所定の処理を行うための信号処理部
である。この信号処理部300は、光ディスク装置の全
体の制御を行うために設けられたシステムコントローラ
400に接続されており、以下に詳細に述べる光ディス
ク判別方法を含めて、種々のドライブ制御を行う。すな
わち、このシステムコントローラ400は、種々の制御
を行えるように、レーザ駆動部500、送り制御部60
0、スピンドル制御部700、二次元アクチュエータ制
御部800に接続されている。
【0013】すなわち、上記の構成において、システム
コントローラ400は、半導体レーザ210へ供給する
電流を制御してその発光強度を制御し、また、送り制御
用のモータ650の回転を制御することにより、上記光
ピックアップ200の光ディスク100の半径方向での
位置を制御する。この実施例では、光ディスク100の
半径方向への移動機構として、送り制御用のモータ65
0の回転により光ピックアップ200を半径方向に移動
するためのギア660で表している。しかしこれに限定
されるものではない。
【0014】また、システムコントローラ400は、ス
ピンドルを回転駆動するモータ750の回転を制御する
ことにより、かかる光ディスク装置では広く採用されて
いる角速度一定の制御であるCAV(Constant
Angular Velocity)、あるいは線速
度一定の制御であるCLV(Constant Lin
ear Velocity)制御等を実現する。さら
に、このシステムコントローラ400は、二次元アクチ
ュエータ制御部800により、光ピックアップ200の
対物レンズ250のフォーカス位置制御を、例えば、そ
の作動手段として電磁コイル850等を駆動することに
より実現している。なお、この二次元アクチュエータ制
御部800により実現される二次元の位置制御とは、対
物レンズ250の光ディスク100の記録面に対して直
角方向の位置制御(フォーカス制御)に加え、さらに、
それに直角な半径方向の微小な位置調整によりトラック
に追従するためのトラッキング位置制御を行うものであ
る。
【0015】さて、前記した光ディスク装置では、パー
ソナルコンピュータ等の図示しないホスト(外部機器)
からの命令や情報データを、インターフェース制御回路
(図示せず)で解読し、システムコントローラ400に
よる制御の下、情報の記録、再生やシーク動作等を実行
する。また、信号処理部300で信号変換して、光ピッ
クアップ200を介して光ディスク100に情報を記録
すること、受光素子260を介して読み込んだ各種信号
を、信号処理部300を介して元のデータに復調し、復
調されたデータを再生コマンドに対応して前記インター
フェース制御回路からホストに転送することもできる。
なお、情報の記録・再生動作の詳細な説明は省略する。
【0016】記録・再生に際し、光ディスク100に記
録されている各種の制御情報を信号処理部300で生成
し、前記した各種制御部の制御信号に活用している。上
記光ディスク装置は、さまざまな種類の光ディスクの記
録・再生が要求されている。CD−ROM、CD−R、
CD−RW、DVD−ROM(1層ディスクと2層ディ
スクがある)、DVD−R、DVD−RW、DVD−R
AM等、多くの種類の光ディスクがあり、これらの光デ
ィスクの種類を判別して、それぞれに適した条件で記録
または再生を行う必要がある。
【0017】図2は本発明による記録再生可能な光ディ
スク装置の詳細な実施例を示すブロック図であり、光デ
ィスクの記録・再生を行う光ディスク装置における光学
的再生手段である光ピックアップ200における受光素
子260と、その検出信号を処理する信号処理部300
やその周辺部を含む詳細な構成が示されている。図2か
ら明らかなように、受光素子260は、4個の検出部
A、B、C、Dに分割されており、光ディスク100の
記録面で反射されてこの受光素子260に入射された反
射光は、これら分割された各検出部に接続されたI/V
変換部261によりそれぞれ電気信号に変換されて出力
される。このI/V変換部261にはゲイン切換部37
0が設けられており、システムコントローラ400の指
示により上記ゲインを切り換えることができる。このI
/V変換部261は受光素子に流れた電流を電圧に変換
して出力するものであり、変換抵抗値(I/V抵抗)を
変えることで変換ゲインを切り換えるものである。
【0018】I/V変換部261からの出力は、加算回
路301〜304に入力され、それぞれ、(A+C)、
(B+D)、(A+D)、(B+C)の加算が行われ
る。さらに、加算回路301と302からの出力は、加
算回路305に入力されており、これにより、各検出部
A、B、C、Dからの出力の全てを加算した(A+B+
C+D)の和信号が出力される。また、加算回路301
と302からの出力は、同時に、引き算回路306へも
入力され、これにより、その出力には、((A+C)−
(B+D))で表されるトラッキング制御のための信号
である、トラッキングエラー信号TEが出力される。
【0019】一方、このトラッキングエラー信号TE
は、同時に、低周波通過フィルター(LPF)308を
通過した後、オフセット設定350、ゲイン設定35
1、極性設定352を通して二次元アクチュエータ制御
部800に送られる。ここで、オフセット値、ゲイン値
はそれぞれTEOF(トラッキングエラーオフセッ
ト)、TEG(トラッキングエラーゲイン)としてシス
テムコントローラ400から指示が送られ、該値に設定
される。また、極性設定352はDVD−RAMディス
クの時に使用され、システムコントローラ400からの
指示によりディスク1周毎にランドとグルーブの極性切
り換えを行う。TE振幅検出回路353はトラッキング
エラー信号TEの振幅を測定し、測定データをシステム
コントローラ400に報告するものである。一方、加算
回路303、304から出力された信号(A+D)と
(B+C)は、引き算回路311に入力され、これによ
り、((A+D)−(B+C))で表されるフォーカス
エラー信号FEが得られる。このフォーカスエラー信号
FEは、オフセット設定330、ゲイン設定332を通
して、二次元アクチュエータ制御部800に送られ、光
ピックアップ200の対物レンズ250のフォーカス位
置(光ディスク100の記録面に垂直な方向)を制御す
る。ここで、オフセット値、ゲイン値はそれぞれFEO
F、FEGとしてシステムコントローラ400から指示
が送られ、該値に設定される。FE振幅検出回路333
はフォーカスエラー信号FEの振幅を測定し、測定デー
タをシステムコントローラ400に報告するものであ
る。
【0020】また、加算回路305からの和信号(A+
B+C+D)は、その後、低周波通過フィルター(LP
F)320を通過し、オフセット設定360、ゲイン設
定361を通して、PE振幅検出回路363に送られ
る。PE振幅検出回路363は和信号(PE信号)の振
幅を測定し、測定データをシステムコントローラ400
に報告するものである。ここで、オフセット値、ゲイン
値はそれぞれPEOF、PEGとしてシステムコントロ
ーラ400から指示が送られ、該値に設定される。
【0021】次に、光ディスク装置の光ディスク判別方
法の概略を、図3を参照して説明する。図3は本発明に
よる光ディスク判別方法の一実施例を説明するためのフ
ローチャートである。図3において、光ディスク装置に
挿入される光ディスクが、DVD1層ディスクもしくは
DVD2層ディスクの場合のみについて示しているが、
他の光ディスクが挿入された場合には、例えば特開平1
1−213530号公報に示されている方法を用いるこ
とで、かかる装置に挿入された光ディスクの種類を判別
することが可能である。つまり、前記方法により光ディ
スクの種類がDVD1層ディスクもしくはDVD2層デ
ィスクと判別された場合、本発明を適用して、最終的に
DVD1層ディスクであるか、DVD2層ディスクであ
るかを判断すればよく、他の判別方法と容易に組み合わ
せることが可能である。
【0022】以下の説明において、図5を用いて行った
従来技術と同じ内容のものは同じ番号で示す。図3にお
いて、ステップ1で、光ディスクが光ディスク装置に挿
入された場合、ステップ2で、まずディスク有無判断が
行われる。このディスク有無を判断するステップでは、
装置に挿入された光ディスクが正常にチャッキングされ
ているか判断する項目も含まれる。ステップ2で、N
(No)の場合、即ちディスク無し、もしくは正常にチ
ャッキングされていないと判断された場合、光ディスク
装置はディスク無しと判断し、ステップ14に移行し、
そのまま終了する。ステップ2で、ディスクありと判断
された場合、即ちY(Yes)の場合、ステップ3に移
行して、スピンドルモータを起動し、所定の回転数でデ
ィスクを回転させる。スピンドルモータの回転が整定し
た後、フォーカスサーボをONとするための種々の調整
が行われ、ステップ4で、フォーカスサーボがONとな
る。フォーカスサーボがONされた後、ステップ5で、
トラッキングサーボをONとするための種々の調整が行
われ、ステップ6で、トラッキングサーボがONとな
る。その後、もしくはフォーカスサーボおよびトラッキ
ングサーボをONとする前に、光ディスクからの情報を
読み取り可能とするための設定をシステムコントローラ
400に対して行う。
【0023】フォーカスサーボをONする過程に関し
て、図4を参照して説明する。図4はフォーカスエラー
信号及びフォーカスアクチュエータ駆動電圧を示す特性
図であり、図4(a)は光ディスクの表面、第1層及び
第2層からのフォーカスエラー信号を示す特性図であ
り、横軸に時間tを、縦軸にフォーカスエラー信号FE
を示し、図4(b)はフォーカスアクチュエータ駆動電
圧を示す特性図であり、横軸に時間tを、縦軸にフォー
カスアクチュエータ駆動電圧FAを示す。
【0024】まず、図4(b)に示すように、フォーカ
スアクチュエータが、光ディスクの情報記録面に対して
鉛直下方に移動するように、フォーカスアクチュエータ
駆動電圧を印加する。この印加電圧は、フォーカスサー
ボをONとする位置に対して、アクチュエータが十分離
れた位置に移動するものとする。その後、フォーカスア
クチュエータが光ディスクの情報記録面に接近する方向
に、フォーカスアクチュエータ駆動電圧を印加する。こ
れをフォーカススイープ動作と呼ぶ。このフォーカスス
イープ動作中、レーザ光を光ディスクに照射し、その反
射光から生成されるフォーカスエラー信号FEを、FE
振幅検出回路333を用いて所定の時間間隔で観測す
る。このフォーカススイープ動作時、図4(a)に示す
ように、まず光ディスク表面からの反射によるフォーカ
スエラー信号FE1が観測される。この位置でフォーカ
スサーボをONとすると、記録面に記録されている情報
を読み取ることは出来ない。従って、光ディスク表面で
フォーカスサーボをONとしないために、フォーカスサ
ーボをONとする判定レベルを、フォーカスエラー信号
FEのレベルで設定する。この際、光ディスク表面から
のフォーカスエラー信号FE1ではフォーカスサーボが
ONとならないようなレベルに、判定レベルを設定す
る。上記フォーカスエラー信号FE1を観測後、さらに
フォーカススイープ動作を継続すると、情報記録面から
の反射によるフォーカスエラー信号FEが観測される。
このフォーカスエラー信号FEは、情報記録面を1層の
み有する光ディスクの場合には1個観測され、情報記録
面を2層有する光ディスクの場合には2個、観測され
る。
【0025】DVD2層ディスクでは、一般的に1層目
の反射率が2層目よりも低いために、種々のばらつき要
因によって、1層目からは判定レベルL以上のフォーカ
スエラー信号FE2は生成されず、2層目で判定レベル
を超えるフォーカスエラー信号FE3が生成され、フォ
ーカスサーボが2層目でONとなる場合がある。勿論1
層目から得られるフォーカスエラー信号FE2が判定レ
ベルLを超える場合がある。一方、DVD1層ディスク
は記録面が1層しか存在しないため、表面反射の影響を
考慮した判定レベルを設定することにより、必ず1層目
の記録面でフォーカスサーボをONとすることが可能と
なる。従って、DVD1層ディスクの場合には必ずフォ
ーカスサーボを1層目でONさせることができる。DV
D2層ディスクの場合には、フォーカスサーボが1層目
でONする場合と、2層目でONする場合の2通りがあ
る。
【0026】図3に戻って説明する。ステップ6で、フ
ォーカス及びトラッキングサーボがONとなった後、ス
テップ7で、光ディスクに記録されたアドレス情報を読
み取る。この読み取った情報には、アドレスに関する情
報が含まれている。DVDの場合、このアドレスにはレ
イヤー(層)情報が記録されている。従って、光ディス
クから情報を読み取っている位置が、第1層目である
か、第2層目であるかを判断することが可能である。D
VD1層ディスクの場合、フォーカスサーボが常に1層
目でONとなるため、上記レイヤー情報からは、常に第
1層目であることを示す情報が読み取られる。一方、D
VD2層ディスクの場合には、前述した通りに、フォー
カスサーボがONとなった条件により、前記レイヤー情
報が第1層目である場合と第2層目である場合の2通り
がある。ステップ15で、レイヤー情報が第2層目であ
る事を示している場合、即ちY(Yes)の場合、その
光ディスクは情報記録面を2層以上有することを示して
いるため、DVD2層ディスクであると判別することが
できる。
【0027】DVD2層ディスクには、2層目のトラッ
クが1層目と同じように内側から外側に向かっているパ
ラレルタイプと、外側から内側に向かっているオポジッ
トタイプがあり、2層目でアドレスを読み出した瞬間に
はどちらのタイプなのかの判別はできない。そのため、
ステップ15で、2層目以上にいることが判明した場合
には、ステップ16に移行して、フォーカスジャンプ
(焦点合わせしている層を上側、あるいは下側の記録層
に移動する)して1層に移動し、ステップ8で内周側に
移動し、ステップ9で、コントロールデータを読み取
る。ステップ9でコントロールデータを取得した結果、
最初設定していた条件と異なっていた場合、ステップ1
0で変更を要する場合、即ちY(Yes)の場合は、ス
テップ11で、設定を変更して、ステップ12で、起動
の指令を待つ。ステップ10で、設定の変更が必要なか
った場合、即ちN(No)の場合、ステップ12で、そ
のまま起動の指令を待つ。
【0028】この実施例の場合、ステップ16のフォー
カスジャンプ時には、1層目のフォーカスエラー信号が
小さいと考えられるので、予めフォーカスエラー信号の
ゲインを、それまでより大きく設定するとか、フォーカ
スジャンプに失敗しても元の2層目に戻るような加速の
仕方にして、フォーカスエラー信号のゲインを変えなが
ら繰り返すなどの方法により、確実に1層目に移動でき
るようにする必要がある。なお、上記フォーカスジャン
プにおいて、確実に1層目に移動する方法は、上述に限
定されず、他の種々の方法及びこれらの組み合わせを用
いることができる。
【0029】以下、上記のようにフォーカスジャンプを
せずにコントロールデータを読み出す第2の実施例につ
いて説明する。パラレルタイプの2層ディスクでは、コ
ントロールデータは第2層にも記録されているので、第
2の実施例では、2層目のコントロールデータを読み出
す方法である。2層目にいることが判明した場合、前記
のようにパラレルタイプかオポジットタイプかを、判別
する必要がある。その手段として、例えば、光ディスク
の内周側に複数トラック連続してトラックジャンプを行
う。トラックジャンプは1回5msec以下で完了する
ので、光ディスクが1回転する間に数回トラックジャン
プを行う事ができる。そのため、例えば5トラック連続
してトラックジャンプをした後、トラックアドレスを読
み出し、トラックジャンプスタート時のアドレスと比較
して、トラックアドレスが大きければオポジットタイプ
であり、小さければパラレルタイプであることが分か
る。これで何れかのタイプかが判明するので、パラレル
タイプの場合には、コントロールデータ位置のトラック
アドレスを求め、読み出しのための焦点を移動して、コ
ントロールトラックの情報を取得することができる。
【0030】また、本発明は前述した通り、他の判別方
法と組み合わせることも容易であり、判別を誤る確率を
飛躍的に減少可能であり、非常に有効な手段となる。
【0031】以上述べたように、本発明によれば、DV
Dディスクの場合、取得したアドレス情報から1層ディ
スクか、2層でディスクかが分かる。DVD1層ディス
クの場合、フォーカスサーボは1層目でONするため、
コントロールデータを取得することによって、1層ディ
スクであることを確実に知ることができる。DVD2層
ディスクの場合、フォーカスサーボが1層目でONする
場合と、2層目でONする場合とがある。この場合ディ
スクに記録されているアドレス情報を読み取り、アドレ
スを知る。アドレスには1層目か2層目かの情報が含ま
れているために、2層目の場合には、1層目にフォーカ
スジャンプを行い、ピックアップをディスクの内側に移
動してコントロールデータを取得することによって、デ
ィスクの種類を正確に判別することができる。また、取
得したトラックアドレスから2層目にフォーカスONさ
れていることが判明した場合には、光ディスクの内側に
複数回トラックジャンプを行って、トラックアドレスを
求め、これからパラレルタイプか、オポジットタイプか
を判別し、パラレルタイプの場合には、ピックアップを
コントロールデータ位置に移動して、コントロールデー
タを取得することができる。オポジットタイプの場合に
は、1層目にフォーカスジャンプを行い、ピックアップ
をコントロールデータ位置に移動させることによって、
コントロールデータを取得し、ディスク種別を正確に判
別することができる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、複
数の記録層を有する光ディスクを確率的に早い段階で判
別することが可能となるので、光ディスク記録再生装置
の設定動作を短時間に行い、最適な記録再生条件による
情報の記録再生動作を早く開始出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による記録再生可能な光ディスク装置の
一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明による記録再生可能な光ディスク装置の
詳細な実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明による光ディスク判別方法の一実施例を
説明するためのフローチャートである。
【図4】フォーカスエラー信号及びフォーカスアクチュ
エータ駆動電圧を示す特性図である。
【図5】従来の光ディスク判別方法を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
100…光ディスク、210…半導体レーザ、220…
コリメートレンズ、230…ハーフミラー、250…対
物レンズ、260…受光素子(ディテクタ)、261…
I/V変換部、303、304…加算回路、311…引
き算回路、333…FE振幅検出回路、353…TE振
幅検出回路、363…PE振幅検出回路、370…ゲイ
ン切換、400…システムコントローラ、800…二次
元アクチュエータ制御部。
フロントページの続き Fターム(参考) 5D066 DA12 HA01 5D090 AA01 BB04 BB12 CC04 CC16 CC18 EE16 EE18 FF21 FF49 GG11 HH01 JJ11 LL08 5D117 AA02 AA09 CC01 DD10 FF02 GG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ディスク装置内に挿入された光ディスク
    のアドレス情報を取得するステップと、前記アドレス情
    報からディスクの記録面の層数に関する情報を取得する
    ステップと、前記情報から層数が2層以上の場合には、
    ピックアップのフォーカスを1層目に合わせて、1層目
    に記録されたコントロールデータを取得するステップと
    を備えることを特徴とする光ディスク判別方法。
  2. 【請求項2】光ディスク装置内に挿入された光ディスク
    のアドレス情報を読み取るステップと、前記読み取った
    情報から前記光ディスクが有する記録面の層数に関する
    情報を取得するステップと、前記記録面の層数に関する
    情報が2以上であることを示している場合には、情報を
    読み出す層が1層目になるように情報読み出し手段を移
    動して、前記1層目に記録されているコントロールデー
    タを読み出すステップとを備えることを特徴とする光デ
    ィスク判別方法。
  3. 【請求項3】光ディスク装置内に挿入された光ディスク
    のアドレス情報を読み取るステップと、前記読み取った
    情報から前記光ディスクが有する記録面の層数に関する
    情報を取得するステップと、前記記録面の層数に関する
    情報が2以上であることを示している場合、現在情報を
    読み出している層のトラックアドレスの増加する方向を
    判別するステップと、前記判別結果に基づいて、当該層
    又は1層目に記録されたコントロールデータを読み出す
    ステップとを備えることを特徴とする光ディスク判別方
    法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の光ディスク判別方法におい
    て、前記トラックアドレス判別ステップで、前記光ディ
    スクがパラレルタイプであることが判明した場合、当該
    層のコントロールデータを読み出すことを特徴とする光
    ディスク判別方法。
  5. 【請求項5】置内に挿入された光ディスクのアドレス情
    報を読み取り、前記読み取った情報から前記光ディスク
    が有する記録面の層数に関する情報を取得する手段と、
    前記記録面の層数に関する情報が2以上である場合、情
    報読み取り手段を第1層に移動し、第1層に記録された
    コントロールデータを読み出す手段とを備えることを特
    徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】装置内に挿入された光ディスクのアドレス
    情報を読み取り、前記読み取った情報から前記光ディス
    クが有する記録面の層数に関する情報を取得する手段
    と、前記記録面の層数に関する情報が2以上であること
    を示している場合、現在情報を読み出している層のトラ
    ックアドレスの増加する方向を判別する手段と、前記判
    別結果に基づいて、当該層又は1層目に記録されたコン
    トロールデータを読み出す手段とを備えることを特徴と
    する光ディスク装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の光ディスク装置において、
    前記トラックアドレスの方向を判別する手段によってオ
    ポジットタイプの光ディスクと判別された場合には、情
    報読み取り手段を前記1層目に移動して前記1層目に記
    録されているコントロールデータを読み出すことを特徴
    とする光ディスク装置。
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