JP2003029125A - レンズ装置、カメラシステムおよびカメラ - Google Patents

レンズ装置、カメラシステムおよびカメラ

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JP2003029125A
JP2003029125A JP2001218697A JP2001218697A JP2003029125A JP 2003029125 A JP2003029125 A JP 2003029125A JP 2001218697 A JP2001218697 A JP 2001218697A JP 2001218697 A JP2001218697 A JP 2001218697A JP 2003029125 A JP2003029125 A JP 2003029125A
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focus
actuator
lens
camera
focus lens
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JP2001218697A
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English (en)
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Seiichi Kashiba
柏葉  聖一
Toru Kawai
河合  徹
Takashi Suzuki
隆司 鈴木
Masaaki Ishikawa
石川  正哲
Shigeki Sato
佐藤  茂樹
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合焦レンズ駆動において高速型アクチュエー
タを用いると合焦精度が低くなり、高精度型アクチュエ
ータを用いると駆動時間が長くなる。 【解決手段】 フォーカスレンズL1〜L7を光軸方向
に駆動するための駆動源として第1のアクチュエータA
と第2のアクチュエータBとを設け、第1のアクチュエ
ータによるフォーカスレンズの駆動速度が第2のアクチ
ュエータによるフォーカスレンズの駆動速度よりも速
く、かつ第2のアクチュエータによるフォーカスレンズ
の駆動位置分解能が第1のアクチュエータによるフォー
カスレンズの駆動位置分解能よりも高くなるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動合焦(AF)
システムに対応したレンズ装置、カメラおよびカメラシ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラシステムにおいては、撮影レンズ
装置の焦点調節状態又は被写体までの距離を検出し、そ
の検出結果に基づいてモータ等のアクタュエータを駆動
し、フォーカスレンズを合焦位置に駆動する自動合焦
(AF)システムを搭載したものが数多く提案されてい
る。
【0003】このようなAFシステムにおいては、一般
的に、焦点調節状態や被写体距離を検出するセンサの出
力から演算によって導き出されたフォーカスレンズの必
要駆動量(目標駆動量)と、フォーカスレンズを駆動す
るアクチュエータや減速機構およびカム等の動力伝達系
の一部若しくはフォーカスレンズのうちのいずれかの動
作量を検出するエンコーダ等の出力から求めたフォーカ
スレンズの実際の駆動量(実駆動量)とに基づいて上記
アクチュエータの駆動制御を行ない、フォーカスレンズ
を合焦位置まで駆動するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
デジタルカメラシステムの小型化・高画素化に伴って、
AF機能の高精度化への要求が高まっている。その一方
で、フォーカスレンズを合焦位置に駆動するための時間
(合焦時間)の短縮も操作感の向上のために必要不可欠
な課題となっている。
【0005】しかしながら、上記のような従来のAFシ
ステムでは、以下のような問題が生じている。
【0006】例えば、合焦時間を短縮するために高速型
のアクチュエータを使用した場合、フォーカスレンズを
合焦位置近傍まで駆動する時間を短縮することは可能で
あるが、最終的な合焦位置近傍から合焦位置への微小駆
動に際しての制御が間に合わなくなってしまい、フォー
カスレンズを合焦位置に精度良く停止させることが困難
になってしまう。
【0007】また逆に、高精度化を優先して低速型のア
クチュエータを使用した場合には、合焦位置近傍から合
焦位置への微小駆動に際してはフォーカスレンズを精度
良く停止させることが可能であるが、合焦位置近傍まで
の駆動時間が長くなってしまう。
【0008】そこで、本発明は、AFシステムによって
フォーカスレンズを短時間で、かつ高精度に合焦位置に
移動させることができるようにしたレンズ装置およびカ
メラシステムを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のレンズ装置、カメラ又はカメラシステム
では、フォーカスレンズを光軸方向に駆動するための駆
動源として第1のアクチュエータと第2のアクチュエー
タとを設け、第1のアクチュエータによるフォーカスレ
ンズの駆動速度が第2のアクチュエータによるフォーカ
スレンズの駆動速度よりも速く、かつ第2のアクチュエ
ータによるフォーカスレンズの駆動位置分解能が第1の
アクチュエータによるフォーカスレンズの駆動位置分解
能よりも高くなるように構成している。
【0010】これにより、第1のアクチュエータを用い
たフォーカスレンズの高速駆動と第2のアクチュエータ
を用いたフォーカスの高精度での停止位置制御とを組み
合わせて行うことが可能となる。したがって、例えば、
フォーカスレンズを合焦位置近傍外から合焦位置近傍に
第1のアクチュエータによって高速で駆動し、合焦位置
近傍からは第2のアクチュエータを用いてフォーカスレ
ンズを微小駆動させて合焦位置に精度良く停止させるこ
とが可能となり、自動合焦動作において短時間でかつ高
精度に合焦を得ることが可能となる。
【0011】具体的なメカ的構成としては、例えば、第
1のアクチュエータによってフォーカスレンズを光軸方
向に移動可能に保持する中間保持部材を装置本体に対し
て光軸方向に駆動させ、第2のアクチュエータによって
フォーカスレンズを中間保持部材に対して光軸方向に駆
動させるようにすることが可能である。
【0012】なお、第1のアクチュエータとして振動型
アクチュエータを用い、第2のアクチュエータとしてス
テッピングアクチュエータを用いることが可能である。
【0013】また、第1のアクチュエータによるフォー
カスレンズの光軸方向への駆動可能範囲を、第2のアク
チュエータによるフォーカスレンズの光軸方向への駆動
可能範囲よりも大きくするように構成し、両アクチュエ
ータによる駆動機構を効率良く配置することが可能であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には、本発明の実施形態であ
るカメラシステムの構成を示している。同図中、1は一
眼レフタイプのデジタルスチルカメラやフィルムカメラ
およびビデオカメラ等のカメラ本体、2はカメラ本体1
に対して着脱交換が可能なレンズ装置である。また、図
1において、点線はメカ的な連結を表わし、実線は電気
的な接続を示している。
【0015】まず、レンズ装置2の構成を説明する。7
はレンズ装置2の本体に対して中間保持部材17を駆動
するための動力源である第1のモータAであり、5は焦
点調節のために中継機構17を駆動するための動力伝達
機構を有するフォーカスユニットAである。
【0016】6は第1のモータA(7)の出力を減速お
よびトルクアップしてフォーカスユニットA( 5) に伝
達し、中継機構17を駆動させる減速器Aである。10
はレンズ装置本体2に関する全ての制御を司るレンズマ
イコン(レンズ制御手段)である。
【0017】11はレンズマイコン10との通信によっ
てレンズ装置2に関する各種データを記憶する、電気的
消去が可能な記憶素子(EEPROM)である。8はレ
ンズマイコン10から第1のモータA(7)に駆動電力
を与えるためのドライバ回路A、12はレンズマイコン
10がカメラ本体1(後述するカメラマイコン15)と
の通信を行なうための接点を有するレンズ接点ユニット
である。
【0018】18は中継機構17を構成する部材のうち
光軸方向に移動する部材に一体的に固定され、この部材
に対してフォーカスレンズ3を駆動するための動力源で
ある第2のモータBである。
【0019】20は焦点調節のためにフォーカスレンズ
3を駆動するための動力伝達機構を有するフォーカスユ
ニットBである。19は第2のモータB(18)の出力
を減速およびトルクアップしてフォーカスユニットB2
0に伝達する減速器Bである。
【0020】4はレンズマイコン10から第2のモータ
B(18)に駆動電力を与えるためのドライバ回路Bで
ある。9は中継機構17を介して第1のモータA(7)
および第2のモータB(18)によって駆動されるフォ
ーカスレンズ3のレンズ装置2の本体に対する移動量を
検出するためのエンコーダユニットである。
【0021】なお、中継機構17を介した第1モータA
(7)および第2のモータB(18)によるフォーカス
レンズ3の駆動特性を比較すると、フォーカスレンズ3
は第1のモータA(7)による駆動の場合に第2のモー
タB(18)による駆動よりも高速に駆動され、第2の
モータB(18)による駆動の場合に第1のモータA
(7)による駆動の場合に比べて細かい位置分解能で
(すなわち、高精度に)3を移動させることができる。
【0022】また、第1のモータA(7)および第2の
モータB(18)によるフォーカスレンズ3の駆動可能
範囲を比較すると、第1のモータA(7)による駆動可
能範囲が第2のモータB(18)による駆動可能範囲よ
りも大きくなるように構成されている。
【0023】次に、カメラ本体1の構成を説明する。1
5はカメラ本体1に関する全ての制御を司るカメラマイ
コン、13はカメラマイコン15からの命令に応じて、
位相差検出方式やコントラスト検出方式(山登り検出方
式)等によってレンズ装置2の被写体に対する焦点調節
状態を検出する焦点検出ユニットである。なお、この焦
点検出ユニット13に代えて、アクティブ方式等により
被写体までの距離を検出する測距ユニットを用いてもよ
い。
【0024】16はカメラマイコン15がレンズ装置2
(レンズマイコン10)と通信を行なうための接点を有
するカメラ接点ユニットであり、カメラ本体1にレンズ
装置2を装着した場合、レンズ接点ユニット12とカメ
ラ接点ユニット16とが電気的に接触する構成となって
いる。
【0025】図3には、上記レンズ装置としてのレンズ
鏡筒の具体的構成を示している。21はレンズ装置の本
体を構成する固定筒であり、この固定筒21の後端に
は、不図示のカメラ本体と結合するためのバヨネットマ
ウント22が取り付けられている。
【0026】23は固定筒21に嵌装されて固着された
固定環であり、24は第4〜第6フォーカスレンズL4
〜L6を保持する第1の移動環である。また、25は第
7フォーカスレンズL7を保持した第2の移動環であ
り、上記第1の移動環24に対してネジ込みで固定され
ている。
【0027】26はマウント22に固着された後部内装
環である。27は第1〜第3フォーカスレンズL1〜L
3を保持する第3の移動環であり、第1の移動環24に
対してビス28で一体化されている。
【0028】29は内周にギヤ部29bを有して固定筒
21に嵌合する回転カムリング(回転部材)である。3
0は回転カムリング29にビス31で固定されたコロで
あり、このコロ30は固定筒21に形成された周溝部2
1aに嵌合している。これにより、回転カムリング29
は固定筒21に対して光軸方向の定位置で回転可能とな
っている。
【0029】55は回転カムリング29の内周に嵌合し
た中継筒(中間保持部材)である。なお、回転カムリン
グ29および中継筒55により、図1に示した中継機構
17が構成される。
【0030】32は中継筒55にビス33で固定された
コロであり、このコロ32が回転カムリング29に形成
されたカム溝部29aに嵌合している。
【0031】34は固定筒31にビス35で固定された
直進キーであり、中継筒55に形成されたキー溝部55
aに嵌合している。
【0032】これにより、回転カムリング29が回転す
ると、中継筒55が光軸方向に駆動される。
【0033】Aは前述した第1のモータA(7)として
の振動型モータであり、後述するステータ部の一部が固
定筒21に固定されている。この振動型モータAは、主
に金属材料からなる円柱形状の振動弾性体A1、この振
動弾性体A1に振動を励起する圧電素子板A2、圧電素
子板A2に周波電力を供給するための電極板A3および
押え体A4から構成されるステータ部と、バネ力によっ
てステータ部(振動弾性体A1)の先端部に摩擦接触す
るロータ部Rと、このロータ部Rと一体に回転する出力
ギヤ部Gとから構成されている。
【0034】この振動型モータAにおいて、ステータ部
の電極板A3に不図示の電源回路から位相の異なる2相
の周波電圧を印加すると、圧電素子板A2がその電気−
機械エネルギ変換作用によって機械的振動をステータ部
に励起し、これらの振動の合成によってロータ部Rおよ
び出力ギヤ部Gが回転駆動される。
【0035】Bは前述した第2のモータB(18)とし
てのステッピングモータであり、本体部が中継筒55に
固定されている。このステッピングモータBは、不図示
の電源回路からの電力供給を受けると出力ネジ軸59を
回転させる。出力ネジ軸59は、第1の移動環24に形
成されたネジ穴部24aと噛み合っており、これにより
第1の移動環24およびこれと一体化されている第2,
第3の移動環25,27(つまりは、第1〜第7フォー
カスレンズL1〜L7)を中継筒55に対して光軸方向
に駆動することができる。
【0036】Cは固定筒21に固定された駆動力伝達機
構であり、振動型モータAを保持するとともに、振動型
モータAの出力ギヤ部Gの回転を、回転カムリング29
のギヤ部29bと噛み合うギヤ79に伝達するための不
図示のギヤ列を有している。
【0037】36はマニュアルリングであり、内周にギ
ヤ部36aを有している。86はギヤ部36aと噛み合
うマニュアル入力ギヤで、マニュアルリング36の回転
を駆動力伝達機構C内のギヤ列を介してギヤ79および
ギヤ29bに伝達することができる。
【0038】37は固定筒21にビス38で固定された
ネーム環であり、その外周面にはレンズ製品の名称等が
印刷されている。
【0039】39は第3の移動環27に形成されたフィ
ルターネジ部にネジ込まれて固定された化粧環である。
【0040】Dは絞り羽根部と絞り羽根駆動部とで構成
された絞りユニットで、第1の移動環24に対して位置
決めされるとともに、第1の移動環24と第3の移動環
27との間に挟み込まれて保持されている。この絞りユ
ニットは、絞り羽根駆動部に対して不図示の電源回路か
ら電力が供給されることにより絞り径を段階的に変更す
ることができる。
【0041】40は鏡筒内部へのゴミ、塵等の侵入を防
ぐための防塵シートである。41はマウント22に取り
付けられ、カメラ本体との電気的接点となる接点部材で
あり、フレキシブルプリント板43を介して、レンズ鏡
筒内の制御を司るレンズマイコンや前述の各アクチュエ
ータへの電力供給を行なう電源回路等を搭載している回
路基板42と電気的に接続されている。
【0042】44はフレキシブルプリント板であり、そ
の一端は回路基板42に設けられたコネクタ45に接続
されるとともに、他端は固定筒21にビス56によって
固定されたブラシ57と電気的に接続されている。
【0043】58は第1の移動環24に固定された信号
基板であり、その一部に設けられた信号発生用パターン
に信号読取装置としてのブラシ57が摺接することで、
第1の移動環24の位置を検出することが可能な構成と
なっている。
【0044】以上のように構成されたレンズ鏡筒におい
て、焦点調節動作は第1〜第7フォーカスレンズL1〜
L7の全てを一体的に光軸方向に進退させることで行な
われる。
【0045】本実施形態では、焦点調節の方法として、
カメラ本体(カメラマイコン15)からの命令に基づい
てモータA,Bを制御する自動合焦と、撮影者が自ら手
動で行なう手動合焦の2通りの方法が可能な構成となっ
ており、以下にその動作を説明する。
【0046】(自動合焦)カメラマイコン15からレン
ズ駆動命令を受信すると、レンズマイコン10は後述す
る図2のフローチャートに従い、振動型モータAおよび
ステッピングモータBの駆動を制御し、自動合焦動作が
行なわれる。
【0047】まず、振動型モータAによる駆動を行なう
際には、電極板A3に位相の異なる2相の周波電圧を印
加し、ロータ部Rおよび出力ギヤ部Gを所定方向に回転
させる。このときの回転方向は、印加する2相の周波電
圧の位相のずれ方向によって決定される。
【0048】ロータ部Rおよび出力ギヤ部Gの回転は駆
動力伝達機構C内のギヤ列を介してギヤ79に伝達さ
れ、ギヤ79と連動している回転カムリング29に伝達
される。これにより、回転カムリング29は光軸方向の
定位置で回転する。
【0049】回転カムリング29の回転に伴い、直進キ
ー34によって回転が阻止された中継筒55は、コロ3
3とカム溝部29bとのカム作用による交点位置の移動
とともに光軸方向に進退する。
【0050】このとき、中継筒55に固定されたステッ
ピングモータBの出力ネジ軸59と第1の移動環24の
ネジ部24aとが噛み合っているために、第1の移動環
24およびこれと一体化された第2,第3の移動環2
5,27も中継筒55と一体となって移動する。
【0051】こうしてフォーカスレンズL1〜L7が合
焦位置近傍まで駆動されると、振動型モータAの駆動を
停止させるとともにステッピングモータBによる駆動を
開始させる。
【0052】ステッピングモータBに電力が供給され、
出力ネジ軸59が所定方向に回転されると、ネジ部24
aが出力ネジ軸59と噛み合っている第1の移動環24
およびこれと一体化された第2,第3の移動環25,2
7が中継筒55に対して移動する。そしてステッピング
モータBの駆動を制御することで、フォーカスレンズL
1〜L7の全てを一体的に合焦位置に駆動することがで
きる。
【0053】フォーカスレンズL1〜L7の駆動に関し
て、振動型モータAによる中継筒55を介した駆動の場
合には、振動型モータAの高トルクの特性を生かした高
速駆動が可能であり、ステッピングモータBによる駆動
の場合には、ステップ駆動による高精度な(つまりは位
置分解能が細かい)微小駆動が可能である。
【0054】また、必要とされるフォーカスレンズL1
〜L7の移動範囲の大部分を振動型モータAによって駆
動するので、フォーカスレンズL1〜L7が駆動前に合
焦位置から遠く離れていても短時間のうちにフォーカス
レンズL1〜L7を合焦位置近傍まで駆動することがで
きる。一方、ステッピングモータBによる駆動範囲は合
焦位置近傍から合焦位置の狭い範囲となっているので、
高精度を確保しつつ合焦を得るまでに長い時間を必要と
しない。したがって、全体として短時間で高精度に合焦
を得ることができる。
【0055】(手動合焦)マニュアルリング36に外部
から手動により回転力が付与されると、マニュアルリン
グ36のギヤ部36aからの出力がマニュアル入力ギヤ
86および駆動力伝達機構C内のギヤ列を介してギヤ7
9に伝達されることで、自動合焦時と同じくギヤ79と
連動している回転リング29が光軸方向の定位置で回転
する。この回転に伴い、直進キー34に回転阻止された
中継筒55がコロ33とカム溝部29bの交点位置の移
動とともに光軸方向に進退し、中継筒55に固定された
ステッピングモータBの出力ネジ軸59と第1の移動環
24のネジ部24aとが噛み合っていることで、第1の
移動環24およびこれと一体化された第2,第3の移動
環25,27も中継筒55と一体となって移動し、フォ
ーカスレンズL1〜L7の全てが一体的に光軸方向に進
退する。
【0056】フォーカスレンズL1〜L7の手動での駆
動機構に関して、駆動可能範囲が大きい振動型モータに
よる中継筒55の移動機構のみを使用することで、簡単
な構成で必要な駆動範囲を確保することが可能である。
【0057】次に、図2に示すフローチャートを用い
て、本実施形態におけるカメラマイコン15およびレン
ズマイコン10の焦点調節制御動作を説明する。
【0058】まずステップ101において、カメラ本体
1に設けられた不図示のシャッタースイッチが半押し操
作されると、これを検知したカメラマイコン15はレン
ズマイコン10にAF制御命令を送信する。
【0059】ステップ102において、AF制御命令を
受けたレンズマイコン10はドライバ回路B(4)を介
してモータB(18)に電力を供給し、中継機構17を
構成する中継筒55に対してフォーカスレンズ3(L1
〜L7)を予め設定された初期位置まで駆動する。
【0060】次に、ステップ103において、カメラマ
イコン15は焦点検出ユニット(又は測距ユニット)1
3に動作を開始させるとともに、レンズマイコン10に
フォーカスレンズ3の敏感度等の光学的なデータ(測距
ユニットの場合はフォーカスレンズ3の位置と物体距離
の関係を示すデータ等)の送信を要求し、レンズマイコ
ン10から位置データを受信する。
【0061】そして、カメラマイコン15は、焦点検出
ユニット(又は測距ユニット)13の出力結果であるデ
フォーカス量(測距ユニットの場合は物体距離)とレン
ズマイコン10から受信したフォーカスレンズ3の光学
的なデータとに基づいて、被写体に焦点を合わせる、す
なわち合焦位置に移動させるために必要なフォーカスレ
ンズ3(L1〜L7)の移動量(目標駆動量)Dを算出
する。なお、被写体に焦点を合わせるために必要なフォ
ーカスレンズ3(L1〜L7)の移動方向は、移動量D
の正負により与えられ、例えば繰出し方向を正、繰入れ
方向を負とする。
【0062】次にステップ104において、カメラマイ
コン15は、算出した正負の符号を含んだ移動量Dをレ
ンズマイコン10に送信する。
【0063】レンズマイコン10は、移動量Dを受信す
ると、ステップ105において、移動量Dの情報に含ま
れる正負の符号からフォーカスレンズ3(L1〜L7)
の駆動方向を決定する。そして、ステップ106におい
て、レンズマイコン10は、移動量|D|とモータの加
減速時間に起因してモータAとBによる駆動時間とモー
タBのみによる駆動時間の大小が逆転するデフォーカス
量に対応するよう予め設定された値(第1の所定値)D
1と比較し、移動量|D|が値D1より大きい場合には
ステップ107へ進み、小さい場合にはステップ112
へ進む。
【0064】次に、ステップ107では、レンズマイコ
ン10は、決定した駆動方向と移動量|D|とに基づい
て、ドライバ回路A(8)を介してモータA(7)に電
力を供給し、中継筒55とともにフォーカスレンズ3
(L1〜L7)を光軸方向に移動させる。
【0065】そしてステップ108において、レンズマ
イコン10は、エンコーダユニット9の出力の変化を常
に監視し、出力の変化を確認した場合にステップ109
へ進み、フォーカスレンズ3(L1〜L7)の移動量|
D|から1を減算してこの減算した後の値を|D|とす
る。
【0066】次にステップ110において、レンズマイ
コン10は、移動量|D|(つまりは残り駆動量)を予
め設定した値D2(<D1)と比較し、移動量|D|が
値D2より大きい場合にはステップ108へ進み、値D
2以下の場合にはステップ111に進む。
【0067】ここで、D2=D1であってもよいが、そ
れぞれの値を決める支配的な要因が異なるため、本実施
形態ではD1とD2とを異ならせている。すなわち、D
1は、モータの加減速時間に起因してモータAとBによ
る駆動時間とモータBのみによる駆動時間の大小が逆転
するデフォーカス量から決定し、D2は合焦位置に対す
る許容(実質的に合焦状態とみなせる)範囲のデフォー
カス量とモータAの駆動位置分解能から決められる。
【0068】なお、ここにいう許容範囲とは、レンズ装
置2により決定される開放Fナンバーとカメラ本体1内
にて被写体像の撮像を行う撮像素子等により決定される
最小錯乱円とで決定され、一般的には、開放Fナンバー
をF、最小錯乱円をδとすると、許容範囲のデフォーカ
ス量はは合焦位置に対して約±Fδに設定される。
【0069】ステップ111では、レンズマイコン10
はモータA(7)への電力供給を停止させ、フォーカス
レンズ3(L1〜L7)の駆動を終了する。
【0070】続いてステップ112において、レンズマ
イコン10はドライバ回路B(4)を介してモータB
(18)に電力を供給し、フォーカスレンズ3(L1〜
L7)を残り駆動量|D|だけ中継筒55に対して駆動
した後、フォーカスレンズ3の移動終了をカメラマイコ
ン15に送信する。
【0071】ステップ113において、フォーカスレン
ズ3(L1〜L7)の移動終了をレンズマイコン10か
ら受け取ったカメラマイコン15は、焦点検出ユニット
(又は測距ユニット)13を動作させ、被写体に焦点が
合っているかどうか(測距ユニットの場合は駆動後のフ
ォーカスレンズ位置での物体距離が合っているかどう
か)を確認させ、合っていない場合にはステップ103
へ戻り、合っている場合にはステップ114へ進んでA
F動作を終了させる。
【0072】なお、本実施形態では、モータAとモータ
Bによる駆動を順次切り換えて行なっているが、両モー
タによる駆動が時間的に重なるようにしても構わない。
【0073】また、本実施形態では、モータAおよびモ
ータBによる駆動制御をフォーカスレンズ3の実際の移
動量を検出して行なっているが、モータAおよびモータ
Bあるいは減速器Aおよび減速器B等の一部の動作量を
検出して駆動制御を行うようにしてもよい。
【0074】本実施形態によれば、まず第1に、自動合
焦動作におけるフォーカスレンズ3の駆動を、駆動特性
の異なるアクチュエータ(モータA,B)の出力の合成
で行なうようにしているので、駆動命令に合わせてアク
チュエータを使い分けることによって常に適切なフォー
カスレンズ3の駆動制御が可能である。
【0075】また第2に、第1のアクチュエータ(モー
タA)によって駆動される中継機構(中継筒55)上
に、第2のアクチュエータ(モータB)によるフォーカ
スレンズ3の駆動機構を設けているため、両アクチュエ
ータによる駆動が時間的に一部重なるような制御を行な
った場合(例えば、図2におけるモータAの駆動終了の
ための減速中にモータBの駆動を開始する場合)におい
てもそれぞれのモータを他方のモータによる駆動の影響
を受けることなく、独立して制御することができ、それ
ぞれのモータの特性を生かしたフォーカスレンズ駆動制
御が可能である。
【0076】しかも、手動での合焦動作機構を、従来と
同等の機構を用いて第1のアクチュエータによって駆動
される中継機構17を移動させることで構成できるた
め、第2のアクチュエータの影響を回避するための複雑
な機構を設ける必要がない。
【0077】さらに第3に、カメラ本体側からの駆動命
令に合わせて、高速型の特性を有する第1のアクチュエ
ータと、高精度型の特性を有する第2のアクチュエータ
とを使い分ける構成となっているため、合焦時間の短縮
と合焦精度の向上を両立して達成することが可能であ
る。
【0078】特に、高精度型の第2のアクチュエータ
を、可能な限りフォーカスレンズ3の近傍位置に配置
(第2のアクチュエータで直接、フォーカスレンズ3を
駆動する構成と)したことで、簡単な構成で合焦精度の
向上を達成することが可能である。
【0079】また第4に、カメラ本体側からの駆動命令
による目標駆動量の大きさに応じてアクチュエータを使
い分ける構成としたため、高速型の特性を有する第1の
アクチュエータを用いた合焦位置近傍までの駆動時間の
短縮と、高精度型の第2のアクチュエータを用いた合焦
位置近傍からの合焦精度の向上を確実に達成することが
可能である。
【0080】また第5に、フォーカスレンズの移動範囲
の大部分を高速型の特性を有する第1のアクチュエータ
によって駆動し、高精度型の特性を有する第2のアクチ
ュエータによる駆動範囲を狭い範囲に限定する構成とな
っているため、合焦時間の短縮と合焦精度の向上を確実
に達成することが可能であるとともに、両アクチュエー
タによる駆動機構を効率良く配置することが可能であ
る。しかも、手動による合焦動作機構についても、高速
型の特性を有する第1のアクチュエータによる駆動機構
の一部を用いることで、フォーカスレンズの移動範囲の
大部分を確保して効率良く配置することが可能である。
【0081】なお、本実施形態では、高速型の第1のア
クチュエータとして振動型モータを用い、高精度型の第
2のアクチュエータとしてステッピングモータを用いた
場合について説明したが、それぞれ他のモータを用いて
もよい。
【0082】また、本実施形態では、第1のアクチュエ
ータによってカム部(カム溝部)29aが形成された回
転カムリング(回転部材)29を回転させ、カム部との
係合作用によって中継筒(中間保持部材)55を駆動す
る場合について説明したが、第1のアクチュエータによ
ってヘリコイドネジ部が形成された回転部材を回転さ
せ、ヘリコイドネジ部との係合作用によって中間保持部
材を駆動するようにしてもよい。
【0083】さらに、本実施形態では、カメラ本体1に
対して着脱交換可能なレンズ装置2を有するカメラシス
テムであって、カメラ本体1とレンズ装置2の双方にマ
イコンを搭載している場合について説明したが、レンズ
装置側にマイコンを搭載せず、カメラ本体側のマイコン
のみでレンズ装置側の制御を行うようにしてもよい。
【0084】また、第1のアクチュエータを備えたカメ
ラ本体および第2のアクチュエータを備えたカメラ本体
に対して着脱可能なレンズ装置とから構成されるカメラ
システムや、カメラ本体にレンズ装置が一体化された
(レンズ非交換型の)カメラに本発明を適用してもよ
い。これらの場合、本実施形態のレンズマイコン10の
機能の少なくとも一部が、カメラマイコン15の機能と
して含まれることになる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1のアクチュエータを用いたフォーカスレンズの高速
駆動と第2のアクチュエータを用いたフォーカスの高精
度での停止位置制御とを組み合わせて行うことができる
ため、例えば、フォーカスレンズを合焦位置近傍外から
合焦位置近傍に第1のアクチュエータによって高速で駆
動し、合焦位置近傍からは第2のアクチュエータを用い
てフォーカスレンズを微小駆動させて合焦位置に精度良
く停止させることができるようになり、自動合焦動作に
おいて短時間でかつ高精度に合焦を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるカメラシステムの構成
を示すブロック図。
【図2】上記カメラシステムの自動合焦動作のフローチ
ャート。
【図3】上記カメラシステムを構成するレンズ鏡筒の断
面図。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 レンズ装置 3(L1〜L7) フォーカスレンズ 4 ドライバ回路B 5 フォーカスユニットA 6 減速器A 7 モータA(振動型モータ) 8 ドライバ回路A 9 エンコーダユニット 10 レンズマイコン 11 EEPROM 12 レンズ接点ユニット 13 焦点検出(測距)ユニット 15 カメラマイコン 16 カメラ接点ユニット 17 中継機構 18 モータB(ステッピングモータ) 19 減速器B 20 フォーカスユニットB 29 回転カムリング 55 中継筒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 13/36 G02B 7/11 N H04N 5/232 G03B 3/00 A G02B 7/04 E F (72)発明者 鈴木 隆司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 石川 正哲 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 茂樹 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H011 AA01 AA03 CA16 CA19 CA21 CA22 CA29 2H044 BC01 BE03 BE04 BE06 BE18 DA01 DB03 DB04 DB08 DC02 DC06 DC07 DC08 DC10 DD02 DD03 DE06 2H051 AA00 AA06 DD00 EC02 EC04 FA04 FA07 FA15 FA16 FA38 FA43 FA50 FA76 5C022 AA13 AB22 AC54 AC69

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォーカスレンズを光軸方向に駆動する
    ための駆動源として第1のアクチュエータと第2のアク
    チュエータとを有し、 前記第1のアクチュエータによる前記フォーカスレンズ
    の駆動速度が前記第2のアクチュエータによる前記フォ
    ーカスレンズの駆動速度よりも速く、かつ前記第2のア
    クチュエータによる前記フォーカスレンズの駆動位置分
    解能が前記第1のアクチュエータによる前記フォーカス
    レンズの駆動位置分解能よりも高くなるように構成した
    ことを特徴とするレンズ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のアクチュエータは、前記フォ
    ーカスレンズを光軸方向に移動可能に保持する中間保持
    部材を装置本体に対して光軸方向に駆動し、 前記第2のアクチュエータは、前記フォーカスレンズを
    前記中間保持部材に対して光軸方向に駆動することを特
    徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のアクチュエータにより回転駆
    動され、カム部又はヘリコイドネジ部を有する回転部材
    を備えており、 前記中間保持部材は、前記回転部材のカム部又はヘリコ
    イドネジ部との係合作用によって光軸方向に駆動される
    ことを特徴とする請求項2に記載のレンズ装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のアクチュエータは、前記フォ
    ーカスレンズを合焦位置近傍外から合焦位置近傍まで駆
    動し、 前記第2のアクチュエータは、前記フォーカスレンズを
    合焦位置近傍から合焦位置に微小駆動することを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載のレンズ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のアクチュエータによる前記フ
    ォーカスレンズの光軸方向への駆動可能範囲が、前記第
    2のアクチュエータによる前記フォーカスレンズの光軸
    方向への駆動可能範囲よりも大きいことを特徴とする請
    求項1から4のいずれかに記載のレンズ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のアクチュエータが振動型アク
    チュエータであり、前記第2のアクチュエータがステッ
    ピングアクチュエータであることを特徴とする請求項1
    から5のいずれかに記載のレンズ装置。
  7. 【請求項7】 カメラ本体に対して着脱が可能であり、 前記カメラ本体への装着状態において前記カメラ本体か
    ら送信された、合焦を得るための前記フォーカスレンズ
    の目標駆動量を示す情報に基づいて前記第1および第2
    のアクチュエータの駆動を制御するレンズ制御手段を有
    することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載
    のレンズ装置。
  8. 【請求項8】 前記レンズ制御手段は、 前記目標駆動量が第1の所定値より大きいときに前記第
    1のアクチュエータを駆動し、前記目標駆動量又は前記
    第1のアクチュエータにより駆動された前記フォーカス
    レンズの目標駆動量に対する残り駆動量が前記第1の所
    定値又は第2の所定値以下であるときに前記第2のアク
    チュエータを駆動することを特徴とする請求項7に記載
    のレンズ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれかに記載のレン
    ズ装置と、 このレンズ装置が装着可能なカメラ本体とを有して構成
    されることを特徴とするカメラシステム。
  10. 【請求項10】 前記カメラ本体は、 前記レンズ装置の焦点調節状態を検出する焦点検出手段
    と、 この焦点検出手段による検出結果および前記レンズ装置
    から送信された前記フォーカスレンズの敏感度に関する
    情報に基づいて、合焦を得るための前記フォーカスレン
    ズの目標駆動量を演算し、この目標駆動量を示す情報を
    前記レンズ装置に送信するカメラ制御手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項9に記載のカメラシステム。
  11. 【請求項11】 前記カメラ本体は、 被写体までの距離を検出する測距手段と、 前記測距手段による検出結果および前記レンズ装置から
    送信された前記フォーカスレンズの位置と物体距離の関
    係に関する情報に基づいて、合焦を得るための前記フォ
    ーカスレンズの目標駆動量を演算し、この目標駆動量を
    示す情報を前記レンズ装置に送信するカメラ制御手段と
    を有することを特徴とする請求項9に記載のカメラシス
    テム。
  12. 【請求項12】 請求項1から6のいずれかに記載レン
    ズ装置を一体的に備えたカメラであって、 前記レンズ装置の焦点調節状態を検出する焦点検出手段
    と、 この焦点検出手段による検出結果および前記フォーカス
    レンズの敏感度ら関する情報に基づいて、合焦を得るた
    めの前記フォーカスレンズの目標駆動量を演算し、この
    目標駆動量に基づいて前記第1および第2のアクチュエ
    ータを制御する制御手段を有することを特徴とするカメ
    ラ。
  13. 【請求項13】 請求項1から6のいずれかに記載レン
    ズ装置を一体的に備えたカメラであって、 被写体までの距離を検出する測距手段と、 この測距手段による検出結果および前記フォーカスレン
    ズの位置と物体距離の関係に関する情報に基づいて、合
    焦を得るための前記フォーカスレンズの目標駆動量を演
    算し、この目標駆動量に基づいて前記第1および第2の
    アクチュエータを制御する制御手段を有することを特徴
    とするカメラ。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、 前記目標駆動量が所定値より大きいときに前記第1のア
    クチュエータを駆動し、前記目標駆動量又は前記第1の
    アクチュエータにより駆動された前記フォーカスレンズ
    の目標駆動量に対する残り駆動量が前記所定値以下であ
    るときに前記第2のアクチュエータを駆動することを特
    徴とする請求項12又は13に記載のカメラ。
  15. 【請求項15】 カメラ本体と、カメラ本体に対して着
    脱可能なレンズ装置とを有して構成されるカメラシステ
    ムであって、 前記レンズ装置内のフォーカスレンズを光軸方向に駆動
    するための駆動源として前記カメラ本体内に設けられた
    第1のアクチュエータと、前記レンズ装置内に設けられ
    た第2のアクチュエータとを有し、 前記第1のアクチュエータによる前記フォーカスレンズ
    の駆動速度が前記第2のアクチュエータによる前記フォ
    ーカスレンズの駆動速度よりも速く、かつ前記第2のア
    クチュエータによる前記フォーカスレンズの駆動位置分
    解能が前記第1のアクチュエータによる前記フォーカス
    レンズの駆動位置分解能よりも高くなるように構成した
    ことを特徴とするカメラシステム。
  16. 【請求項16】 前記第1のアクチュエータは、前記フ
    ォーカスレンズを光軸方向に移動可能に保持するレンズ
    装置内の中間保持部材をレンズ装置本体に対して光軸方
    向に駆動し、 前記第2のアクチュエータは、前記フォーカスレンズを
    前記中間保持部材に対して光軸方向に駆動することを特
    徴とする請求項15に記載のカメラシステム。
  17. 【請求項17】 前記第1のアクチュエータは、前記フ
    ォーカスレンズを合焦位置近傍外から合焦位置近傍まで
    駆動し、 前記第2のアクチュエータは、前記フォーカスレンズを
    合焦位置近傍から合焦位置に微小駆動することを特徴と
    する請求項15から16のいずれかに記載のカメラシス
    テム。
  18. 【請求項18】 前記第1のアクチュエータによる前記
    フォーカスレンズの光軸方向への駆動可能範囲が、前記
    第2のアクチュエータによる前記フォーカスレンズの光
    軸方向への駆動可能範囲よりも大きいことを特徴とする
    請求項15から17のいずれかに記載のカメラシステ
    ム。
  19. 【請求項19】 請求項15から18のいずれかに記載
    のカメラシステムを構成するレンズ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010197752A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Nikon Corp オートフォーカス駆動装置及びカメラ

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