JP2003027936A - エキゾーストマニホールドカバーの取付構造 - Google Patents

エキゾーストマニホールドカバーの取付構造

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JP2003027936A JP2001211007A JP2001211007A JP2003027936A JP 2003027936 A JP2003027936 A JP 2003027936A JP 2001211007 A JP2001211007 A JP 2001211007A JP 2001211007 A JP2001211007 A JP 2001211007A JP 2003027936 A JP2003027936 A JP 2003027936A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エキゾーストマニホールドから放射される熱
および排気の騒音をカバーで効果的に遮蔽しながら、シ
リンダヘッドに対するエキゾーストマニホールドの着脱
を容易に行えるようにする。 【解決手段】 エキゾーストマニホールド17は、シリ
ンダヘッド13にボルト26,28で締結される取付フ
ランジ21と、取付フランジ21から延びる4本の排気
単管23a〜23dとを備える。エキゾーストマニホー
ルド17を覆うカバー18は、排気単管23a〜23d
を取付フランジ21に溶接する部分に一体に溶接される
第1カバー半体24と、この第1カバー半体24に着脱
自在に固定される第2カバー半体25とから構成され
る。従って、カバー18をエキゾーストマニホールド1
7から外すことなく、ボルト26,28がカバー18と
干渉するのを防止してエキゾーストマニホールド17の
着脱作業を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンのシリン
ダヘッドにボルトで締結される取付フランジと、この取
付フランジに溶接されて下流側で集合する複数の排気単
管とを備えたエキゾーストマニホールドに、その複数の
排気単管の周囲を覆うようにカバーを取り付けるエキゾ
ーストマニホールドカバーの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダヘッドに結合されたエキゾース
トマニホールドの内部を流れる高温の排気ガスが周辺の
部品に対して及ぼす熱害、あるいは排気の放射音を防止
すべく、エキゾーストマニホールドの周囲をカバーで覆
うことが行われている。燃焼室に近いエキゾーストマニ
ホールドの上流部分、つまりシリンダヘッドに締結され
る部分が最も高温で、かつ排気の放射音が大きいため、
従来のカバーはエキゾーストマニホールドをシリンダヘ
ッドに締結する取付フランジを完全に覆う形状を有して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エキゾ
ーストマニホールドをシリンダヘッドに締結する取付フ
ランジをカバーで覆うと、取付フランジをシリンダヘッ
ドに着脱するボルトやナットがカバーで覆われてしまう
ため、カバーを外さないとエキゾーストマニホールドを
着脱することができなくなり、作業性が大幅に低下する
問題がある。これを回避するために、カバーの縁部をエ
キゾーストマニホールドの取付フランジから離れた位置
に配置すると、エキゾーストマニホールドの上流側から
放射される熱および放射音をカバーで充分に遮蔽するこ
とができず、熱害および騒音が発生する虞がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、エキゾーストマニホールドから放射される熱および
騒音をカバーで効果的に遮蔽しながら、シリンダヘッド
に対するエキゾーストマニホールドの着脱を容易に行え
るようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、エンジンのシ
リンダヘッドにボルトで締結される取付フランジと、こ
の取付フランジに溶接されて下流側で集合する複数の排
気単管とを備えたエキゾーストマニホールドに、その複
数の排気単管の周囲を覆うようにカバーを取り付けるエ
キゾーストマニホールドカバーの取付構造において、取
付フランジと複数の排気単管との溶接部にカバーを一体
に溶接したことを特徴とするエキゾーストマニホールド
カバーの取付構造が提案される。
【0006】上記構成によれば、エキゾーストマニホー
ルドの取付フランジに排気単管を溶接する溶接部にカバ
ーを一体に溶接したので、取付フランジをシリンダヘッ
ドに締結するボルトをカバーの外側に位置させることが
可能となり、カバーをエキゾーストマニホールドから外
すことなく、ボルトがカバーと干渉するのを防止してエ
キゾーストマニホールドの着脱作業を容易に行うことが
できる。しかもカバーがエキゾーストマニホールドの取
付フランジから延びる排気単管の口元を覆うので、排気
ガスの熱が周辺の部品に与える熱害および排気の騒音を
効果的に抑制することができる。
【0007】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、前記カバーは車体内側の第1
カバー半体と車体外側の第2カバー半体とに分割されて
おり、第1カバー半体は前記溶接部において溶接され、
第2カバー半体は第1カバー半体に着脱可能に固定され
ることを特徴とするエキゾーストマニホールドカバーの
取付構造が提案される。
【0008】上記構成によれば、カバーを車体内側の第
1カバー半体と車体外側の第2カバー半体とに分割し、
エキゾーストマニホールドに溶接した第1カバー半体に
第2カバー半体を着脱可能に固定したので、車体外側に
位置するために水や泥が付着し易い第2カバー半体が腐
食したような場合に、エキゾーストマニホールドおよび
カバーの全体を交換することなく、第2カバー半体だけ
を交換することが可能になって経済性が向上する。
【0009】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項1または請求項2の構成に加えて、取付フランジ
の外周にシリンダヘッドから離反する方向に突出する補
強リブを設けたことを特徴とするエキゾーストマニホー
ルドカバーの取付構造が提案される。
【0010】上記構成によれば、エキゾーストマニホー
ルドの取付フランジの外周にシリンダヘッドから離反す
る方向に突出する補強リブを設けたので、取付フランジ
から延びる排気単管から放射される熱を補強リブで遮蔽
し、周辺の部品に与える熱害を一層効果的に抑制するこ
とができる。
【0011】尚、実施例のスタッドボルト26は本発明
のボルトに対応する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】図1〜図10は本発明の一実施例を示すも
ので、図1はV型8気筒エンジンの正面図、図2は図1
の2方向矢視図、図3は図2に対応する分解図、図4は
図1の4−4線断面図、図5は図4の5−5線断面図、
図6は2の6−6線断面図、図7は第1カバー半体の単
品図、図8は第2カバー半体の単品図、図9は図1の9
−9線断面図、図10は4個の排気ポートから排出され
る排気ガスが酸素濃度の検出値に与える影響を示すグラ
フである。
【0014】図1に示すように、V型8気筒エンジンE
はクランクシャフト11を車体前後方向に配置して自動
車のエンジンルームに縦置きに搭載される。エンジンE
はV型のシリンダブロック12と、このシリンダブロッ
ク12の上面に結合された左右一対のシリンダヘッド1
3,13と、両シリンダヘッド13,13の上面に結合
された左右一対のヘッドカバー14,14と、シリンダ
ブロック12の下面に結合されたクランクケース15
と、クランクケース15の下面に結合されたオイルパン
16とを備える。左右のシリンダヘッド13,13の取
付面13a,13aに各々エキゾーストマニホールド1
7,17が結合されており、それらの周囲がカバー1
8,18で覆われる。左右のエキゾーストマニホールド
17,17の下流には、短い排気管19,19を介して
直下型の排気ガス浄化触媒装置20,20が結合され
る。左右のエキゾーストマニホールド17,17および
カバー18,18の外側に近接して、左右のフロントサ
イドフレームF,Fが前後方向に配置される。左右の排
気系の構造は車体中心線に対して左右対称であるため、
その代表として車体右側の排気系の構造を説明する。
【0015】図2〜図9に示すように、エキゾーストマ
ニホールド17は、シリンダヘッド13の取付面13a
に結合される板状の取付フランジ21と、取付面13a
に開口する4個の排気ポート22a〜22dに連通する
4本の排気単管23a〜23dとを備える。カバー18
は、エキゾーストマニホールド17に一体化された第1
カバー半体24と、この第1カバー半体24に着脱自在
に固定される第2カバー半体25とを備える。
【0016】シリンダヘッド13の取付面13aには、
少なくとも2本(実施例では2本)のスタッドボルト2
6,26と、複数個(実施例では5個)のねじ孔13b
…とが形成される。一方、エキゾーストマニホールド1
7の取付フランジ21の外周縁には外向き(シリンダヘ
ッド13から離反する方向)に突出する補強リブ21a
が形成されるとともに、前記2本のスタットボルト2
6,26に対応する2個の切欠21b,21bと、前記
5個のねじ孔13b…に対応する5個の貫通孔21c…
とが形成される。取付フランジ21の下部の前後両端に
設けられた2個の切欠21b,21bは下向きに開口し
ており、その部分で補強リブ21aが途切れている。
【0017】しかして、前記2本のスタットボルト2
6,26に螺合する2個のナット27,27と、取付フ
ランジ21の貫通孔21c…を貫通して取付面13aの
ねじ孔13b…に螺合する5個のボルト28…とによ
り、取付フランジ21がシリンダヘッド13に締結され
る。このとき、取付フランジ21とシリンダヘッド13
との間にガスケット29(図5参照)が配置される。
【0018】エキゾーストマニホールド17の取付フラ
ンジ21には、シリンダヘッド13の排気ポート22a
〜22dに対応する位置に、環状を成す4個の補強リブ
21d…が外向きに突出するように形成される。4個の
補強リブ21d…の内周に第1カバー半体24の内端側
の4個の環状部24a…がそれぞれ嵌合し、更にその内
周に4本の排気単管23a〜23dの上流端がそれぞれ
嵌合し、溶接30…(図5参照)により一体に結合され
る。また4本の排気単管23a〜23dの下流端が合流
する集合部31が排気管19の上流端に溶接32(図3
および図9参照)されており、第1カバー半体24の外
端側に形成された半割円筒部24cが前記溶接部の近傍
に溶接33される(図3参照)。第1カバー半体24
は、エキゾーストマニホールド17の内面側、つまりエ
ンジンE側の側面を覆うように配置される。
【0019】第2カバー半体25はエキゾーストマニホ
ールド17のフロントサイドフレームF側の側面を覆う
もので、第1カバー半体24に3本のボルト34,3
5,36で着脱自在に固定される。3本のボルト34,
35,36は第2カバー半体25の3個の貫通孔25
a,25b,25cを貫通し、第1カバー半体24の貫
通孔24b…を貫通して内面のウエルドナット37,3
8,39に螺合される(図6参照)。第2カバー半体2
5を第1カバー半体24に結合した状態で、その外端部
に形成された半割円筒部25dは第1カバー半体24の
半割円筒部24cと協働して排気管19の上流端を取り
囲む。第1カバー半体24および第2カバー半体25に
は開口24d,25eが形成されており、取付フランジ
21をシリンダヘッド13に締結する5本のボルト28
…のうちの1本が前記開口24d,25eを通して着脱
される。
【0020】図9から明らかなように、排気管19は約
60°湾曲しており、その湾曲方向内側に排気ガス中の
酸素濃度を検出する酸素濃度センサ40が設けられる。
酸素濃度センサ40の先端の検出部40aを通り、その
検出部40aに最も近い排気管19の中心線Cに平行な
直線Lを引いたとき、直線Lはエキゾーストマニホール
ド17の下流端の出口開口部17aの範囲から外れてい
る。つまり、排気管19は強く湾曲しており、かつ排気
濃度センサ40は排気管19の下流寄りの位置に配置さ
れている。図1から明らかなように、排気濃度センサ4
0は排気管19のフロント側の面、つまり車両が走行す
る際に走行風が最も効率良く当たる位置に設けられる。
【0021】車体に搭載したエンジンEにエキゾースト
マニホールド17を取り付けるとき、フロントサイドフ
レームFがシリンダヘッド13の側方に近接して配置さ
れているため、エキゾーストマニホールド17をシリン
ダヘッド13の取付面13aに直交する方向に移動させ
て取り付けることができない。そこで本実施例では、先
ずエキゾーストマニホールド17を後方から前方に移動
させてシリンダヘッド13およびフロントサイドフレー
ムF間に挿入した後、エキゾーストマニホールド17の
取付フランジ21がシリンダヘッド13の取付面13a
に沿って移動するようにエキゾーストマニホールド17
を上方から下方に移動させる(図1および図4の矢印A
参照)。すると、取付フランジ21に形成した下向きに
開口する2個の切欠21b,21bがシリンダヘッド1
3の2本のスタッドボルト26,26に係止され、エキ
ゾーストマニホールド17がシリンダヘッド13に仮固
定される。この状態で2本のスタッドボルト26,26
にナット27,27を螺合するとともに、5本のボルト
28…を取付フランジ21の貫通孔21c…を貫通させ
てシリンダヘッド13のねじ孔13b…に螺合すること
で、エキゾーストマニホールド17がシリンダヘッド1
3の締結される。
【0022】このように、エキゾーストマニホールド1
7をシリンダヘッド13の取付面13aに直交する方向
に移動させることなく、前記取付面13aに沿う方向に
移動させることでシリンダヘッド13に締結することが
できるので、フロントサイドフレームFと干渉すること
なくシリンダヘッド13にエキゾーストマニホールド1
7を取り付けることができる。しかも取付フランジ21
の切欠21b,21bをシリンダヘッド13のスタッド
ボルト26,26に係止してエキゾーストマニホールド
17をシリンダヘッド13に仮固定することができるの
で、それに続くナット27,27およびボルト28…の
螺合作業を容易に行うことができる。
【0023】更に、切欠21b,21bが下向きに開放
しているので、スタッドボルト26,26によるエキゾ
ーストマニホールド17の支持が安定するだけでなく、
切欠21b,21bが取付フランジ21の両端部に形成
されているのでエキゾーストマニホールド17の支持が
一層安定する。またエキゾーストマニホールド17の取
付フランジ21に一体に溶接された第1カバー半体24
の環状部24a…の外側を囲むようにスタッドボルト2
6,26およびねじ孔13b…が配置されるので、第1
カバー半体24に邪魔されることなくナット27,27
およびボルト28…の螺合作業を行うことができる。し
かも4本の排気単管23a〜23dが口元から完全にカ
バー18に覆われるので、排気ガスの熱の放射および排
気騒音の放射を効果的に抑制することができる。
【0024】尚、エキゾーストマニホールド17の取り
外し作業は、上述した取り付け作業と逆の手順で行うこ
とができ、この場合にもエキゾーストマニホールド17
がフロントサイドフレームFと干渉するのを防止するこ
とができる。
【0025】またエキゾーストマニホールド17の取付
フランジ21の外周部に設けた補強リブ21aがシリン
ダヘッド13から離反する方向に突出しているので、高
温の排気ガスが流れる排気単管23a〜23dから上下
方向に放射される熱を前記補強リブ21aで遮断し、シ
リンダブロック12およびシリンダヘッド13間に配置
されたガスケットや、シリンダヘッド13およびヘッド
カバー14間に配置されたガスケットの耐久性を高める
ことができる。更に、前記補強リブ21aは取付フラン
ジ21の切欠21b,21bに連なる位置まで延びてい
るため、切欠21b,21bを形成したことによる取付
フランジ21の剛性低下を最小限に抑えることができ
る。
【0026】またカバー18がエキゾーストマニホール
ド17の車体外側および下側を覆う部分(つまり第2カ
バー半体25)は水や泥が付着するために腐食が発生し
易いが、第2カバー半体25がエキゾーストマニホール
ド17と一体の第1カバー半体24に対して着脱可能で
あるため、腐食した第2カバー半体25だけを交換して
維持費を節減することができる。
【0027】ところで、酸素濃度センサ40が取り付け
られた排気管19には4本の排気単管23a〜23dか
ら排気ガスが流入するが、本来は4個の排気ポート22
a〜22dから排出される排気ガスの酸素濃度に対する
寄与率が各々25%になるべきところ、図10(a)に
示すように、従来のものは酸素濃度センサ40の検出値
に与える影響が各々の排気単管23a〜23d毎に異な
ってしまい、酸素濃度の精密な検出が困難であった。そ
の理由は、V型8気筒エンジンEを縦置きすると4本の
排気単管23a〜23dの長さに差が生じることが避け
られないため、酸素濃度センサ40の取り付け位置や、
それが取り付けられる排気管19の形状が不適切である
と、4本の排気単管23a〜23dから排気管19に供
給される排気ガスが均等に酸素濃度センサ40に作用し
ないからである。
【0028】このような不具合を解消するには、排気管
19の曲率を増加させ、かつ排気管19の下流側に酸素
濃度センサ40を設けることで、4本の排気単管23a
〜23dから流入する排気ガスを排気管19の内壁に衝
突させて充分に攪拌した状態で酸素濃度センサ40に作
用させることが必要である。これに必要な排気管19の
曲がりの程度と酸素濃度センサ40の取り付け位置とが
満たす条件は、前述したように、酸素濃度センサ40の
先端の検出部40aを通り、その検出部40aに最も近
い排気管19の中心線Cに平行な直線Lを引いたとき、
直線Lがエキゾーストマニホールド17の下流端の出口
開口部17aの範囲から外れていることである(図9参
照)。この条件を満たすことにより、図10(b)に示
すように、4個の排気ポート22a〜22dから排出さ
れる排気ガスの酸素濃度に対する寄与率を各々25%に
近づけることができる。
【0029】また排気管19の湾曲方向内側に酸素濃度
センサ40を設けたので、排気管19の湾曲方向内側の
デッドスペースを有効利用して酸素濃度センサ40を配
置することができ、しかも酸素濃度センサ40を着脱す
るための工具を操作するスペースを確保してメンテナン
ス性を高めることができる。また排気管19のフロント
側の走行風が最も効率良く当たる位置に酸素濃度センサ
40を設けたことで、酸素濃度センサ40を効果的に冷
却して耐久性を高めることができる。
【0030】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0031】例えば、実施例ではV型8気筒エンジンE
のエキゾーストマニホールド17を例示したが、本発明
は気筒数が異なるV型エンジンや直列多気筒エンジンの
エキゾーストマニホールドに対しても適用することがで
きる。
【0032】また実施例ではカバー18を第1カバー半
体24および第2カバー半体25に2分割しているが、
カバー18を1部材で構成しても、3分割以上に分割し
ても良い。
【0033】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、エキゾーストマニホールドの取付フランジに
排気単管を溶接する溶接部にカバーを一体に溶接したの
で、取付フランジをシリンダヘッドに締結するボルトを
カバーの外側に位置させることが可能となり、カバーを
エキゾーストマニホールドから外すことなく、ボルトが
カバーと干渉するのを防止してエキゾーストマニホール
ドの着脱作業を容易に行うことができる。しかもカバー
がエキゾーストマニホールドの取付フランジから延びる
排気単管の口元を覆うので、排気ガスの熱が周辺の部品
に与える熱害および排気の騒音を効果的に抑制すること
ができる。
【0034】また請求項2に記載された発明によれば、
カバーを車体内側の第1カバー半体と車体外側の第2カ
バー半体とに分割し、エキゾーストマニホールドに溶接
した第1カバー半体に第2カバー半体を着脱可能に固定
したので、車体外側に位置するために水や泥が付着し易
い第2カバー半体が腐食したような場合に、エキゾース
トマニホールドおよびカバーの全体を交換することな
く、第2カバー半体だけを交換することが可能になって
経済性が向上する。
【0035】また請求項3に記載された発明によれば、
エキゾーストマニホールドの取付フランジの外周にシリ
ンダヘッドから離反する方向に突出する補強リブを設け
たので、取付フランジから延びる排気単管から放射され
る熱を補強リブで遮蔽し、周辺の部品に与える熱害を一
層効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】V型多気筒エンジンの正面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】図2に対応する分解図
【図4】図1の4−4線断面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】2の6−6線断面図
【図7】第1カバー半体の単品図
【図8】第2カバー半体の単品図
【図9】図1の9−9線断面図
【図10】4個の排気ポートから排出される排気ガスが
酸素濃度の検出値に与える影響を示すグラフ
【符号の説明】
13 シリンダヘッド 17 エキゾーストマニホールド 18 カバー 21 取付フランジ 21a 補強リブ 23a〜23d 排気単管 24 第1カバー半体 25 第2カバー半体 26 スタッドボルト(ボルト) 28 ボルト 30 溶接 E エンジン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(E)のシリンダヘッド(1
    3)にボルト(26,28)で締結される取付フランジ
    (21)と、この取付フランジ(21)に溶接(30)
    されて下流側で集合する複数の排気単管(23a〜23
    d)とを備えたエキゾーストマニホールド(17)に、
    その複数の排気単管(23a〜23d)の周囲を覆うよ
    うにカバー(18)を取り付けるエキゾーストマニホー
    ルドカバーの取付構造において、 取付フランジ(21)と複数の排気単管(23a〜23
    d)との溶接部にカバー(18)を一体に溶接(30)
    したことを特徴とするエキゾーストマニホールドカバー
    の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記カバー(18)は車体内側の第1カ
    バー半体(24)と車体外側の第2カバー半体(25)
    とに分割されており、第1カバー半体(24)は前記溶
    接部において溶接(30)され、第2カバー半体(2
    5)は第1カバー半体(24)に着脱可能に固定される
    ことを特徴とする、請求項1に記載のエキゾーストマニ
    ホールドカバーの取付構造。
  3. 【請求項3】 取付フランジ(21)の外周にシリンダ
    ヘッド(13)から離反する方向に突出する補強リブ
    (21a)を設けたことを特徴とする、請求項1または
    請求項2に記載のエキゾーストマニホールドカバーの取
    付構造。
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