JP2003027611A - 住宅換気システム - Google Patents

住宅換気システム

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JP2003027611A
JP2003027611A JP2001218103A JP2001218103A JP2003027611A JP 2003027611 A JP2003027611 A JP 2003027611A JP 2001218103 A JP2001218103 A JP 2001218103A JP 2001218103 A JP2001218103 A JP 2001218103A JP 2003027611 A JP2003027611 A JP 2003027611A
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hole portion
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JP2001218103A
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Yoshihei Sakabe
芳平 坂部
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Mitsui Home Co Ltd
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Mitsui Home Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揮発性化学物質などの各種有害物質を住宅内
に滞留させることがなく効率的に住宅外に放出させる住
宅換気システムを提供すること。 【解決手段】 住宅の屋根裏空間から一階床下空間まで
を連通させて竪穴部を設け、供給手段により屋根裏空間
内に導入させた外気を、前記竪穴部、前記一階床下空間
を介して排出させて前記竪穴部に下向きの気流を発生さ
せる。この下向きの気流によって生じた負圧を利用し
て、各居室に設けられた上側排気口から低比重の揮発性
化学物質を、下側排気口から高比重の揮発性化学物質を
排出させると共に、この揮発性化学物質の排出により生
じた負圧を利用して、各居室に設けられた給気口から外
気を各居室に導入して住宅内の換気を行う住宅換気シス
テム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅換気システム
に関し、特にシックハウス症候群の原因となる揮発性化
学物質を住宅内に滞留させることなく効率的に住宅外に
放出させる住宅換気システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人体が化学物質に対する「過敏
性」を獲得し、その結果、化学物質に触れるとアレルギ
ーや目の痛みなどの様々な自覚症状を引き起こすという
化学物質過敏症が広く注目を集めている。その中でも、
住宅などの建材に含まれる化学物質に起因して前記自覚
症状を引き起こす化学物質過敏症は、シックハウス症候
群と呼ばれ、特に問題となっている。
【0003】シックハウス症候群は、建材などに含まれ
る揮発性化学物質(Volatile Organic
Compounds)を主要因として発症するもので
ある。この揮発性化学物質として、ホルムアルデヒド、
ヘキサン、トルエン、キシレン、スチレン、エチルベン
ゼン、パラジクロロベンゼン、クロロピリフォス、フタ
ル酸ジブチル(DBP)などが具体例として挙げられ、
これらは、建材などに接着剤や処理剤等として含有され
ている化学物質である。
【0004】一般に、建材などに含まれるこれら揮発性
化学物質は、住宅内の環境温度の上昇などにより徐々に
揮発して、住宅内の環境中に拡散してゆく。そのため、
住宅内の環境中におけるこれら揮発性化学物質の濃度
は、新築住宅が一番高く、築年数と共に徐々に低下して
いく傾向がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の住宅は
従来の住宅と異なり気密性に富む構造を有しており、揮
揮発性化学物質が住宅の外部に放出されづらくなってい
る。そのため、住宅内の環境中における前記揮発性化学
物質の濃度が高いまま維持されることになり、シックハ
ウス症候群の発症確率を以前にも増して上昇させる結果
となっている。
【0006】よって、本発明の目的は、特にシックハウ
ス症候群の原因となる揮発性化学物質などの各種有害物
質を住宅内に滞留させることなく効率的に住宅外に放出
させる住宅換気システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、次のように構成することで上記課題を解決
するに至った。外気導入口を備えた屋根裏空間と、床下
排気口を備えた一階床下空間と、前記屋根裏空間から前
記一階床下空間までを連通する竪穴部と、前記竪穴部に
連通する排気口と、給気口とを備えた居室と、前記外気
導入口から前記屋根裏空間内に導入した外気を、前記竪
穴部に供給し、さらに前記一階床下空間の床下排気口か
ら排出させて、前記竪穴部に下向きの気流を発生させる
送気手段と、を有する住宅換気システムであって、前記
竪穴部の下向きの気流によって生じた負圧を利用して、
前記給気口から外気を前記居室に導入して、当該居室内
の室内空気を前記排気口を介して前記竪穴部に導くと共
に、前記排気口は、前記室内空気中に含まれる低比重の
揮発性化学物質を排出する上側排気口と、高比重の揮発
性化学物質を排出する下側排気口とを備える構成とした
(請求項1)。
【0008】かかる構成によると、室内空気中に含まれ
る比重の小さい揮発性化学物質は上側排気口から、比重
の大きい揮発性化学物質は下側排気口からそれぞれ竪穴
部内に排出されるので、比重の大小に関わらず揮発性化
学物質が居室外に効率的に放出させられる。よって、揮
発性化学物質が住宅内に滞留しない。また、竪穴部が屋
根裏空間から一階床下空間までを連通させて設けられて
いるので、屋根裏空間内に導かれた外気が、供給手段に
より竪穴部内を強制的に下降させられて、竪穴部内に下
向きの気流が発生する。そして、この下向きの気流の発
生に伴って前記排気口付近に負圧が生じ、排気口からの
室内空気の排出が促進される。
【0009】さらに、前記居室は間仕切りにより仕切ら
れており、この間仕切りの上下側には、この間仕切りに
より仕切られた各居室同士を連通する連通孔が設けられ
ている構成とした(請求項2)。
【0010】かかる構成によると、竪穴部に直接隣接し
ていない位置の居室からも室内空気を竪穴部に導くこと
ができると共に、外気を直接導入できない位置の居室で
あっても外気を導入できる居室を介して室内空気の換気
を行える。
【0011】さらに、前記各居室ごとに室内空気を前記
竪穴部に直接排出する排気口を備えた構成とした(請求
項3)。
【0012】かかる構成によると、排気口から排出され
る室内空気は、他の居室を介さずに直接竪穴部に導かれ
る。よって、居室内から排出された室内空気が他の居室
を通過しないので他の居室の汚染が防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の一実施形態を説明する。本発明の住宅換気システ
ムを備えた住宅では、屋根裏空間内に導かれた外気を、
屋根裏空間と一階床下空間とを連通する竪穴部内に供給
することで、竪穴部内に下向きの気流を発生させ、この
発生させた下向きの気流を利用して、住宅内の各居室に
外気を供給させると共に、室内空気中に含まれる揮発性
化学物質の中で、比重の小さいものは各居室に設けられ
た上側排気口から、比重の大きいものは各居室に設けら
れた下側排気口から、それぞれ竪穴部内に排出させ、こ
の竪穴部内で室内空気と屋根裏空間内から送出されてき
た外気とが混合されてなる混合気体を一階床下空間を介
して住宅外に放出することで、住宅内の換気を行う。
【0014】ここで、室内空気とは、揮発性化学物質を
含んだ居室内の空気のことである。混合気体とは、室内
空気と外気とが混合されてなる気体である。揮発性化学
物質とは、シックハウス症候群の原因物質として目され
ているものであって、揮発して気体状物質となり室内空
気中に拡散しているものである。具体的には、建材の合
板などに接着剤として主に利用されているホルムアルデ
ヒド、ヘキサン、住宅の内装用塗料などに溶剤として含
まれているトルエン、キシレン、スチレン、エチルベン
ゼン、可塑剤として含まれるフタル酸ジブチル(DB
P)、芳香剤などに含まれるパラジクロロベンゼン、殺
虫剤に含まれるクロロピリフォスなどが挙げられる。
【0015】この中で比重の小さいものとしては、ホル
ムアルデヒド、ヘキサンが挙げられ、これは主に居室内
の上方(天井付近)に滞留する揮発性化学物質である。
この中で比重の高いものとしては、トルエン、キシレ
ン、スチレン、エチルベンゼン、パラジクロロベンゼ
ン、クロロピリフォス、フタル酸ジブチル(DBP)な
どが挙げられ、これらは主に居室内の下方(床付近)に
滞留する揮発性化学物質である。また、竪穴部とは、階
段室、吹き抜け、縦方向のダクト、および寒冷地向け住
宅における換気筒などである。
【0016】図1は、本発明の住宅換気システムを備え
た住宅1の概略説明図である。本発明の住宅換気システ
ムを備えた住宅1(以下、住宅1という)は、主要部と
して、一階床下空間3、竪穴部4、居室6、屋根裏空間
11、送気ファン16,18より構成される。
【0017】住宅1の屋根裏空間11内にはダクト5が
設けられており、このダクト5の上端は屋根裏空間11
および棟13を貫通させて設けられ、下端は屋根裏空間
11内に貫通させた竪穴部4の一端側と接続されてい
る。このダクト5内には、ダクト5の棟13から延出さ
せた部分に設けた外気導入口14を介して外気をダクト
5内に導入すると共に、導入した外気を竪穴部4内に送
出するための送気ファン16が設けられている。
【0018】竪穴部4の他端側は、竪穴部4内に供給さ
れた外気を一階床下空間3内に導くために、住宅1の1
階の下側に設けた一階床下空間3に接続されており、こ
の竪穴部4内の一階床下空間3との接続部付近には送気
ファン18が設けられている。この一階床下空間3に
は、竪穴部4から送出された室内空気と外気との混合気
体を当該一階床下空間3から住宅1の外に放出するため
の床下排気口2が設けられている。
【0019】住宅1の各階には、居室6aと、この居室
6aを間仕切り9で仕切ることで形成された居室6b,
6cとが設けられている。
【0020】居室6aには、外気を居室6a内に供給す
る給気口7と、居室6aの室内空気中に含まれる揮発性
化学物質の中で比重の軽いものを竪穴部4に排出する上
側排気口8aと、前記室内空気中に含まれる揮発性化学
物質の中で比重の重いものを竪穴部4に排出する下側排
気口8bとが設けられている。上側排気口8aと下側排
気口8bとはそれぞれ竪穴部4と接続されており、竪穴
部4と居室6aとは、上側排気口8aと下側排気口8b
とにより連通されている。
【0021】居室6bの竪穴部4との隣接位置には、居
室6aと同様に上側排気口8aと、下側排気口8bとが
設けられている。そして、居室6bと居室6cとを仕切
る間仕切り9には、居室6bと居室6cとを連通する上
側給排気口10aと下側給排気口10bとが設けられて
いる。ここで、上側給排気口10aおよび下側給排気口
10bは、居室6b側から見ると、居室6aの給気口7
と同じ役割を果たすことになる。
【0022】一方、居室6bに隣接する居室6cには、
外気を居室6c内に供給する給気口7が設けられてい
る。ここで、居室6c側から見ると、上側給排気口10
aは居室6aの上側排気口8aと同じ役割を果たし、下
側給排気口10bは居室6aの下側排気口8bと同じ役
割を果たすことになる。
【0023】次に、本発明の住宅換気システムを備えた
住宅1内での換気について説明する。ダクト5内に設け
られた送気ファン16および竪穴部4内に設けられた送
気ファン18の少なくとも一方が稼動すると、外気が外
気導入口14から屋根裏空間11のダクト5内に導入さ
れ、続いて竪穴部4内に送出される。そして、竪穴部4
内に送出された外気は室内空気と混合されて混合気体と
なり、一階床下空間3に内に設けられた床下排気口2を
介して住宅1の外に放出される。この際に、屋根裏空間
11から竪穴部4までの間に下向きの気流が生ずること
になる。
【0024】住宅1では、竪穴部4に気体を供給する経
路は、2種類存在する。一つは、各居室(6a、6b、
6c)を介して室内空気を供給する経路、もう一つは、
屋根裏空間11側から外気を供給する経路である。ここ
で、本実施の形態の住宅1では、屋根裏空間11側の経
路は、各居室(6a、6b、6c)を介する経路に比べ
て障害が少ない構成となっている。よって、屋根裏空間
11側から竪穴部4内に外気が流れ込む速度は、各居室
(6a、6b、6c)を経由して竪穴部4内に室内空気
が流れ込む速度よりも速い。
【0025】よって、竪穴部4と居室(6a,6b)と
を連通させる上側排気口8aおよび下側排気口8bの近
傍では、これら各気体の流速の違いにより負圧(差圧)
が生じ、この負圧により、居室6aの室内空気は排気口
(8a,8b)を介して竪穴部4内に強制的に排出され
る。この際、室内空気中に含まれる揮発性化学物質の中
で、比重の小さいものは上側排気口8aより、比重の大
きいものは下側排気口8bより排出される。そして、こ
の排気口(8a,8b)からの室内空気の排出に伴って
居室6a内に負圧が生じ、この負圧により、外気が給気
口7を介して居室6a内に供給される。
【0026】一方、居室6bでも同様に、上側排気口8
aおよび下側排気口8bを介して、室内空気が竪穴部4
内に排出される。なお、居室6bでは、前記給気口7と
同じ役割を果たす上側給排気口10aと下側給排気口1
0bが設けられているので、上側排気口8aおよび下側
排気口8bからの室内空気の排出に伴って居室6b内に
負圧が生じ、この負圧により、隣接する居室6cの室内
空気が上側給排気口10aおよび下側給排気口10bを
介してこの居室6b内に供給される。
【0027】そして、居室6c内では、上側給排気口1
0aおよび下側給排気口10bからの室内空気の排出に
伴って居室6c内に負圧が生じ、この負圧により、外気
が給気口7を介して居室6c内に供給される。このよう
にして、本発明の住宅換気システムを備えた住宅1では
居室内の換気が行われる。
【0028】なお、本実施の形態の住宅換気システムを
備えた住宅1に、次のような構成を付加することも可能
である。
【0029】たとえば、前記ダクト5内の適当な場所に
冷却装置15を設けると、竪穴部4内に供給される外気
を冷やすことができる。よって、夏期には冷やされた外
気が竪穴部4内に供給されるので、冷房の補助となり、
冷房のために使用するエネルギーの消費量を抑えられ
る。
【0030】さらに、屋根裏空間11内の適当な位置
に、屋根裏空間11と住宅1の外部とを連通させる開口
17を設け、この開口17を介して屋根裏空間11内に
導いた外気を、ダクト5と屋根裏空間11とを連通させ
る屋根裏連通口12を介して竪穴部4側に供給する構成
としても良い。この場合、屋根裏空間11内は日射によ
り暖められているので、開口17から屋根裏空間11内
に導かれた外気は、この屋根裏空間11内で暖められた
後に竪穴部4内に供給される。よって、冬期には暖房の
補助となる。
【0031】また、送気ファン16,18の位置は、上
記実施形態に限らず、屋根裏空間11の外気導入口14
から一階床下空間3の床下排気口2に至るまでのどこか
にあればよい。さらに、送気ファンの数も上記実施形態
のように二カ所に限定されず、一カ所でも良いし三カ所
でも良い。
【0032】なお、一階床下空間3の床下排気口2付近
に、住宅1の外に放出される気体に含まれる揮発性化学
物質の濃度、粉塵の量を検出するセンサや、放出される
気体の温度、湿度、風量を検出するセンサなどの適当な
検出手段を設け、これらセンサにより検出された結果に
基づいて、送気ファン16,18の稼動、非稼動を決定
する構成とすることも可能である。この場合、居室6内
の換気を必要に応じて効果的に行うことが可能となる。
【0033】さらに、図2に示すように、各居室(6
a、6b、6c)から排出される室内空気が、他の居室
を介さずに竪穴部4内に直接導かれように、一階と二階
との間に排気路21を設けた構成とすることも可能であ
る。なお、図中において、居室6bには図示しない給気
管が接続され、外気が直接供給されるように構成されて
おり、二階の居室6cの天井付近には、居室6cと竪穴
部4とを連通させる図示しない排気管が接続され、居室
6c内の比重の小さい揮発性化学物質を竪穴部4に直接
排出させるように構成されている。この場合、各居室に
供給される外気には、他の居室の室内空気が含まれてい
ないので、既存の室内環境を損なうことがない。
【0034】また、各居室に供給される外気を、総て屋
根裏空間11側から図示しない配管を介して供給する構
成とすることも可能である。この場合、外気は屋根裏空
間11を経た後に各居室に供給されるので、一旦、屋根
裏空間11内で外気の温度調節を行える。よって、外気
の導入による室内環境の温度変化を抑えることができる
ので、室内環境の温度変化を補うために冷暖房に使用す
るエネルギーの量を最小限にすることができる。
【0035】また、外気を取り入れる外気導入口14を
棟13から延出させたダクト5に設けた構成とせずに、
図3に示すような棟換気金物19にダクト5の一端を接
続し、この棟換気金物19と住宅1の屋根との間に設け
た外気導入口14から外気を住宅1内に導入する構成と
することも可能である。
【0036】以下に、本実施の態様で記載した内容の、
具体的な態様を例示する。給気口7は、住宅などで外気
の取り入れに一般的に用いられる給気口で、たとえばガ
ラリや換気扇、窓のサッシ換気框などが挙げられる。こ
の給気口の取り付け位置は居室内に外気を取り入れるこ
とができる位置であれば特に限定されず、例えば居室の
上側位置や下側位置のいずれか一方または両方に設ける
など適宜選択可能である。なお、必要に応じて、この給
気口7にフィルターを設け住宅外部からの埃や花粉など
の侵入を防止する構成とすることも可能である。
【0037】上側排気口8aおよび上側給排気口10a
は、ホルムアルデヒドのような比重の小さい揮発性化学
物質を居室内から排出できるものであれば特に限定され
るものではない。たとえば、ガラリ、ドアの上側隙間、
欄間などが挙げられる。下側排気口8bおよび下側給排
気口10bは、トルエンのような比重の大きい揮発性化
学物質を居室内から排出できるものであれば特に限定さ
れるものではない。たとえば、ドアのアンダーカットな
どが挙げられる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、室内空気
中に含まれる比重の小さい揮発性化学物質は上側排気口
から、比重の大きい揮発性化学物質は下側排気口からそ
れぞれ竪穴内に排出されるので、比重の大小に関わらず
揮発性化学物質が居室外に効率的に放出させられる。よ
って、揮発性化学物質が住宅内に滞留せず、シックハウ
ス症候群の発症を防止できる。竪穴部が屋根裏空間から
一階床下空間まで連通して設けられているので、屋根裏
空間内に導かれた外気が、供給手段により竪穴部内を強
制的に下降させられて、竪穴部に下向きの気流が発生す
る。そして、この下向きの気流の発生に伴って前記排気
口付近に負圧が生じ、排気口からの室内空気の排出が促
進される。
【0039】請求項2記載の発明によると、竪穴部に直
接隣接していない位置の居室からも室内空気を竪穴部に
導くことができると共に、直接外気を導入できない位置
の居室であっても外気を導入できる居室を介して室内空
気の換気を行える。
【0040】請求項3記載の発明によると、排気口から
排出される室内空気は、他の居室を介さずに直接竪穴部
に導かれる。よって、居室内から排出された室内空気が
他の居室を通過しないので他の居室の汚染が防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の住宅換気システムを備えた住
宅の第1の態様の概略説明図である。
【図2】図2は、本発明の住宅換気システムを備えた住
宅の第2の態様の概略説明図である。
【図3】図3は、本発明の住宅換気システムを備えた住
宅に棟換気金物を設けた態様の概略説明図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・住宅換気システムを備えた住宅 2・・・・・・・・・床下排気口 3・・・・・・・・・一階床下空間 4・・・・・・・・・竪穴部 5・・・・・・・・・ダクト 6a,6b,6c・・居室 7・・・・・・・・・給気口 8a・・・・・・・・上側排気口 8b・・・・・・・・下側排気口 9・・・・・・・・・間仕切り 10a・・・・・・・上側給排気口 10b・・・・・・・下側給排気口 11・・・・・・・・屋根裏空間 12・・・・・・・・屋根裏連通口 13・・・・・・・・棟 14・・・・・・・・外気導入口 15・・・・・・・・冷却装置 16・・・・・・・・送気ファン 17・・・・・・・・開口 18・・・・・・・・送気ファン 19・・・・・・・・棟換気金物 20・・・・・・・・住宅換気システムを備えた住宅 21・・・・・・・・排気路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外気導入口を備えた屋根裏空間と、 床下排気口を備えた一階床下空間と、 前記屋根裏空間から前記一階床下空間までを連通する竪
    穴部と、 前記竪穴部に連通する排気口と、給気口とを備えた居室
    と、 前記外気導入口から前記屋根裏空間内に導入した外気
    を、前記竪穴部に供給し、さらに前記一階床下空間の床
    下排気口から排出させて、前記竪穴部に下向きの気流を
    発生させる送気手段と、を有する住宅換気システムであ
    って、 前記竪穴部の下向きの気流によって生じた負圧を利用し
    て、前記給気口から外気を前記居室に導入して、当該居
    室内の室内空気を前記排気口を介して前記竪穴部に導く
    と共に、 前記排気口は、前記室内空気中に含まれる低比重の揮発
    性化学物質を排出する上側排気口と、高比重の揮発性化
    学物質を排出する下側排気口とを備えることを特徴とす
    る住宅換気システム。
  2. 【請求項2】前記居室は間仕切りにより仕切られてお
    り、この間仕切りの上下側には、この間仕切りにより仕
    切られた各居室同士を連通する連通孔が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の住宅換気システム。
  3. 【請求項3】前記各居室ごとに室内空気を前記竪穴部に
    直接排出する排気口を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の住宅換気システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009191479A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Toyota Motor Corp 建物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009191479A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Toyota Motor Corp 建物

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