JP3871859B2 - セントラル換気式建物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通気部を有する仕切りによって区画された複数の空間をまとめて換気するセントラル換気装置を備えたセントラル換気式建物に関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来より、屋内外の空気の出入りを遮断し、室内の熱が屋外に漏れないようにし、建物の内部の空調におけるエネルギー損失を少なくするために、室内の気密性および断熱性を高くした高気密・高断熱建物が利用されている。
このような高気密・高断熱建物では、屋内外の空気の出入りを遮断しているため、当該建物の換気を十分に行う必要がある。
そこで、高気密・高断熱建物の換気を行うために、当該建物内における居室等の仕切られた複数の空間をまとめて換気するセントラル換気装置が利用されている(特開平11−344253号公報等参照)。
【0003】
このセントラル換気装置は、屋内外の換気を行う装置本体と、一端がこの装置本体と接続され、他端が各空間の吸排気口に接続される吸排気用ダクトとを備えて構成されている。
例えば、屋外からの空気を吹出ダクトを介して居室等に供給し、この居室等に溜まっていた空気を、ドアとドアが設けられる開口の周縁との隙間や、ドアに形成されている通気口等の通気部から廊下に設けられている吸気口に集め、吸気ダクトを介して屋外に排出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなセントラル換気装置および当該セントラル換気装置を備えた建物では、例えば、トイレ等の局部強制換気装置が設けられている空間に屋外からの空気を供給し、廊下から当該トイレ内に溜まっていた空気を排出することがある。この場合、局部強制換気装置による排出力の方が大きいため、供給された空気および溜まっていた空気が全て局部強制換気装置で吸い上げられて屋外に排出してしまうとともに、トイレ内の圧力が廊下よりも低くなるため、廊下に集まった空気がトイレ内に流れ込んでしまい、換気のバランスが崩れてしまうという問題がある。
【0005】
本発明の目的は、換気のバランスを維持することが可能なセントラル換気式建物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図面を参照して説明すると、通気部28を有する仕切り21によって区画された複数の空間(例えば、主寝室22、副寝室23、24、トイレ25、廊下26)をまとめて換気するセントラル換気装置6を備えたセントラル換気式建物(例えば、ユニット式建物1)であって、仕切り21を介して互いに隣り合う空間は、通気部28を介して連通し、この隣り合う空間のうち、いずれか一方の空間には、当該空間の空気を屋外に排出する局部強制換気装置(例えば、換気扇32)が別途設けられるとともに、セントラル換気装置6から導入される外気を排出する排気口64Aが設けられ、他方の空間には、セントラル換気装置6が設けられ、セントラル換気装置6には、前記他方の空間の空気を吸気する吸気口61Aと、前記排気口64Aに外気を送り出す排気用ダクト64と、前記通気部28を介して隣り合う空間の圧力差が所定範囲となるように、前記吸気口61Aで吸いだされる吸気量と前記局部強制換気装置32で排出される空気の排出量との和の分だけ、前記排気口64Aから空気を吹き出させる圧力制御手段67と、が設けられていることを特徴とする。
この際、所定範囲としては、通気部に所定の空気の流通が得られ、かつ、通気部近傍に、人体が風を感じる程度の空気の流通が得られる範囲であり、具体的には、0.1hPa以上30hPa以下であることが好ましく、より好ましくは、1〜10hPaである。また、通気部を流通する空気の流通速度としては、0.5m/s以上5m/s以下であることが好ましく、より好ましくは、1〜3m/sである。
【0007】
このような本発明によれば、圧力制御手段によって、例えば、局部強制換気装置を使用していない場合と使用した場合とで、圧力差が所定範囲となるように、吸気口または排気口からの空気の吸込量または排気量を制御する、具体的には、局部強制換気装置を使用した場合、当該局部強制換気装置で排出される空気の量と、吸気口から吸い出される空気の量の和の分だけ排気口から空気を吹き出させるようにすることで、換気のバランスを維持することが可能となる。
【0008】
以上において、圧力制御手段67は、通気部28を介して隣り合う空間のそれぞれに配置され、各空間の圧力を検出する圧力検出手段(例えば、圧力センサ65)を備えていることが好ましい。
このようにすれば、圧力検出手段で得られた圧力から差を算出することにより、隣り合う空間の圧力差を正確に検出することが可能なる。これにより、換気のバランスをより一層正確に維持することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施形態におけるユニット式建物1が示されている。
このユニット式建物1は、屋内外の空気の出入りを遮断し、室内の熱が屋外に漏れないようにし、建物の内部の空調におけるエネルギー損失を少なくするために、室内の気密性および断熱性を高くした高気密・高断熱建物である。
ユニット式建物1は、基礎2上に設けられた建物本体3と、この建物本体3上に設けられる屋根4とを備えて構成されている。
【0010】
建物本体3は、基礎2上に並設された複数の建物ユニット10からなる1階部3Aと、この1階部3A上に並設された複数の建物ユニット20からなる2階部3Bとを含んで構成されている。
この建物本体3と屋根4との間に形成されている小屋裏空間5には、2階部3Bを換気するセントラル換気装置6が設けられている。
【0011】
セントラル換気装置6は、屋内外の換気を行う装置本体61と、一端が外壁に形成されている吸気口62Aおよび排気口63Aにそれぞれ接続され、他端が装置本体61にそれぞれ接続されている屋外側吸気用ダクト62および屋外側排気用ダクト63と、一端が装置本体61と接続され、他端が後述する排気口に接続される屋内側排気用ダクト64とを備えて構成されている。
【0012】
装置本体61は、屋外から取り入れる空気、および室内から屋外へ捨てられる空気を互いに熱交換するための全熱交換機と、換気を行うために各ダクト62〜64に応じて設けられている送風機と、圧力制御手段67とを備えて構成されている。全熱交換機を備えることによって、例えば、夏期であれば温度と湿度とを下げ、冬期であれば両者を上げることができるようになっている。
【0013】
2階部3Bは、図2に示されるように、間仕切り壁等の仕切りに21よって、内部が複数の空間である主寝室22と、2つの副寝室23、24と、トイレ25と、廊下26とに区画されている。
各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25と、廊下26とのそれぞれ隣り合う空間の境界となる仕切り21には、開口21Aが形成され、この開口21Aには、ドア27が設けられている。このドア27を開閉することで各空間を行き来できるようになっている。このドア27、当該ドア27と開口21Aの周縁との隙間、ドア27の上方および側方の仕切り21には、通気部28が形成されている(図3、4)。
【0014】
各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25の天井には、天井裏に配設された前述の屋内側排気用ダクト64の他端が接続される排気口64Aが形成されている。
また、廊下26の天井には、装置本体61の下面に形成されているとともに、当該廊下26の空気を吸い込むための吸気口61Aが露出している。この吸気口61Aで吸い込まれた空気は、全熱交換機で熱交換され、屋外側排気用ダクト63および排気口63Aを介して屋外に排出されるようになっている。
つまり、セントラル換気装置6によって、各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25に屋外からの新しい空気を取り込み、各主寝室22、副寝室23、24に溜まっていた古い空気等を廊下26の吸気口61Aに集め、当該廊下26から屋外に排出することで、空気の循環路(流通路)が形成されている。これにより、2階部3Bの主寝室22と、2つの副寝室23、24と、トイレ25と、廊下26とがまとめて換気されるようになっている。
【0015】
ここで、ドア27が開いている場合、各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25に溜まっていた古い空気等は、開口21Aを通過して廊下26の吸気口61Aに集まるようになっている。なお、ドア27が開いている場合、ドア27の上方および側方の仕切り21に形成されている通気部28からも空気が通過するが、開口21Aを通過する空気の量と比較すると、ほとんど無視できる量となっているため、本実施形態では考慮しない。
一方、ドア27が閉まっている場合、図3、4に示されるように、各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25に溜まっていた古い空気等は、各通気部28から廊下26の吸気口61Aに集まるようになっている。
【0016】
この際、各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25の排気口64Aから排気される空気の排気量、および廊下26の吸気口61Aから吸い出される空気の吸気量は、排気口64Aから排気する空気と、吸気口61Aから吸気する空気との間、つまり、開口21A近傍に生じる風の流量(流速)が住人等が当該風を感じることがほとんどない快適な流量(流速)となるように、前述の圧力制御手段67で制御されている。
【0017】
この圧力制御手段67は、各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25および廊下26に配置され、図示しないケーブル等で装置本体61に接続されている圧力検出手段である圧力センサ65と、装置本体61に内蔵され、圧力センサ65からのセンサ信号に応じて送風機の送風量を制御し、各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25の排気口64Aから排気される空気の排気量、および廊下26の吸気口61Aから吸い出される空気の吸気量を制御する空気量制御部66とを備えて構成されている。
【0018】
空気量制御部66は、各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25に配置されている圧力センサ65から得られた圧力値と、廊下26に配置されている圧力センサ65から得られた圧力値との差を算出し、この算出した圧力差を、設定されている所定の圧力差、または、開口21Aや通気部28を流通する所定の空気の流通速度となるように、前記送風量、排気量、吸気量を制御している。
なお、空気量制御部66は、圧力差が0.1hPa以上30hPa以下の所定の範囲に設定されているとともに、空気の流通速度が0.5m/s以上5m/s以下の所定の範囲に設定されている。
【0019】
これにより、ドア27が閉まっている場合、通気部28で、各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25から出る空気の流量が絞られることで、当該各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25と廊下26とで圧力差が発生し、風が生じそうになっても、圧力制御手段67によって、通気部28に所定の空気の流通が得られ、かつ、通気部28近傍に、人体が風を感じる程度の空気の流通が得られる圧力差に維持することができるようになっている。
【0020】
また、各主寝室22、副寝室23、24の壁には、これら各主寝室22、副寝室23、24の冷房、暖房、および送風を行う空調機であるエア・コンディショナ31が設けられている。
【0021】
一方、トイレ25には、当該トイレ25専用の局部強制換気装置である換気扇32が別途設けられている。これにより、トイレ25では、換気扇32でも排気が行われるようになっている。
この換気扇32は、トイレ25を使用するために図示しないトイレ25用の照明スイッチを入れて照明を付けると、自動的に動作し、照明を消すと、自動的に停止するものである。
【0022】
換気扇32を動作させた場合、空気量制御部66は、各圧力センサ65で検出されたトイレ25内の圧力値と、廊下26の圧力値との差を所定の圧力差に維持するために、送風量、排気量、吸気量を制御する。具体的には、空気量制御部66は、当該換気扇32で排出される空気の量と、吸気口61Aから吸い出される空気の量の和の分だけ排気口64Aから空気を排気させるように制御するようになっている。これにより、換気扇32による排出力の方が大きいため、供給された空気および溜まっていた空気が全て換気扇32で吸い上げられて屋外に排出してしまうとともに、トイレ25内の圧力が廊下26よりも低くなるため、廊下26に集まった空気がトイレ25内に流れ込んでしまうのを防止することが可能となっている。
【0023】
1階部3Aは、図5に示されるように、間仕切り壁等の仕切り11によって、内部が複数の空間であるリビング・ダイニング・キッチン12、和室13、浴室14、洗面室15、トイレ16、玄関17、廊下18に区画されている。
各リビング・ダイニング・キッチン12、和室13、浴室14、洗面室15、トイレ16、玄関17と、廊下18とのそれぞれ隣り合う空間の境界となる仕切り11には、開口11Aが形成され、この開口11Aには、ドア19が設けられているこのドア19を開閉することで各空間を行き来できるようになっている。このドア19、および当該ドア19と開口11Aの周縁との隙間には、2階部3Bと同様な通気部が形成されている(図示略)。
【0024】
この1階部3Aには、2階部3Bに設置されたものと同様のセントラル換気装置6が設けられ、当該2階部3Bと同様に、セントラル換気装置6で1階部3Aが換気されている。
各リビング・ダイニング・キッチン12、和室13、浴室14、トイレ16の天井には、天井裏に配設された屋内側排気用ダクト64の他端が接続される排気口64Aが形成されている。
また、廊下18の天井には、装置本体61の下面に形成されているとともに、当該廊下18の空気を吸い込むための吸気口61Aが露出している。この吸気口61Aで吸い込まれた空気は、全熱交換機で熱交換され、屋外側排気用ダクト63および排気口63Aを介して屋外に排出されるようになっている。
【0025】
また、各リビング・ダイニング・キッチン12、和室13の壁には、これら各リビング・ダイニング・キッチン12、和室13の冷房、暖房、および送風を行う空調機であるエア・コンディショナ31が設けられている。
【0026】
一方、リビング・ダイニング・キッチン12のキッチン部分、浴室14、トイレ16には、当該キッチン部分、浴室14、トイレ16専用の局部強制換気装置である換気扇32が別途設けられている。これにより、キッチン部分、浴室14、トイレ16では、換気扇32でも排気が行われるようになっている。
換気扇32を動作させた場合、2階部3Bと同様に、空気量制御部66は、各圧力センサ65で検出された各キッチン部分、浴室14、トイレ25内の圧力値と、廊下26の圧力値との差を所定の圧力差に維持するために、送風量、排気量、吸気量を制御する。具体的には、空気量制御部66は、各換気扇32で排出される空気の量と、吸気口61Aから吸い出される空気の量の和の分だけ排気口64Aから空気を吹き出させるように制御するようになっている。
【0027】
次に、このような2階部3Bに設けられているセントラル換気装置6の動作手順を以下に説明する。
まず、ドア27を開けて換気を行っている状態から、ドア27を閉めると、通気部28で、各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25から出る空気の流量が絞られることによって、当該各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25と廊下26とで圧力差が発生し、風が生じそうになる。
空気量制御部66では、各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25、廊下26に配置されている圧力センサ65で検出した圧力値から圧力差を算出し、設定されている圧力差、または圧力差に応じた流通速度と比較する。
算出した圧力差が、設定されている圧力差の範囲内にない場合には、範囲内に収まるように送風量、排気量、吸気量を制御する。
これにより、排気口64Aから排気する空気と、吸気口61Aから吸気する空気との間に生じる風の流量(流速)が住人等が当該風を感じることがほとんどない快適な流量(流速)となる。
【0028】
一方、トイレ25を使用する際、照明を点けると換気扇32が自動的に動作する。すると、換気扇32による排出力の方が大きいため、供給された空気および溜まっていた空気が全て換気扇32で吸い上げられて屋外に排出してしまうとともに、トイレ25内の圧力が廊下26よりもだんだん低くなってくる。
空気量制御部66は、各圧力センサ65で検出されたトイレ25内の圧力値と、廊下26の圧力値との差を所定の圧力差に維持するために、送風量、排気量、吸気量を制御する。具体的には、空気量制御部66は、当該換気扇32で排出される空気の量と、吸気口61Aから吸い出される空気の量の和の分だけ排気口64Aから空気を吹き出させるように制御する。
なお、1階部3Aに設けられているセントラル換気装置6も同様の動作手順であるので、ここでは省略する。
【0029】
このような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、圧力制御手段67によって、換気扇32を使用していない場合と使用した場合とで、圧力差が所定範囲となるように、吸気口61Aまたは排気口64Aからの空気の吸込量または排気量を制御するようにしたので、換気のバランスを維持することができる。
【0030】
また、各圧力センサ65で得られた圧力値から差を算出するようにしたので、各主寝室22、副寝室23、24、トイレ25と廊下26との圧力差を正確に検出することができる。これにより、換気のバランスをより一層正確に維持することができる。
【0031】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、空気量制御部に設定されている圧力差、および通気部を流通する空気の流通速度としては、前記実施形態の数値範囲に限らず、通気部に所定の空気の流通が得られ、かつ、通気部近傍に、人体が風を感じる程度の空気の流通が得られる数値範囲であればよく、実施に当たって適宜決めればよい。
【0032】
また、圧力制御手段としては、前記実施形態の構成に限らず、例えば、空間の設定や、通気部の幅寸法、換気扇の有無等を設定すると、ドアが閉まった場合に必要な送風量、排気量、吸気量を自動的に計算・制御するプログラムが記録されている制御装置を用いてもよく、その構成は、実施に当たって適宜決めればよい。
【0033】
さらに、換気扇としては、照明スイッチのオンオフに連動して動作させる場合に限らず、例えば、トイレであれば、内部に温度センサを設け、浴室であれば、内部に湿度センサを設けておき、各内部に人間が入ってきた場合の温度変化や湿度変化に連動させて動作させてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のセントラル換気式建物によれば、次のような効果がある。
すなわち、請求項1〜請求項4に記載のセントラル換気式建物によれば、圧力制御手段によって、例えば、局部強制換気装置を使用していない場合と使用した場合とで、圧力差が所定範囲となるように、吸気口または排気口からの空気の吸込量または排気量を制御する、具体的には、局部強制換気装置を使用した場合、当該局部強制換気装置で排出される空気の量と、吸気口から吸い出される空気の量の和の分だけ排気口から空気を吹き出させるようにすることで、換気のバランスを維持することができる。
【0035】
また、請求項5に記載のセントラル換気式建物によれば、圧力検出手段で得られた圧力から差を算出することにより、隣り合う空間の圧力差を正確に検出することができる。これにより、換気のバランスをより一層正確に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるユニット式建物を示す斜視図である。
【図2】前記実施形態における2階部を示す平面図である。
【図3】前記実施形態におけるドア部分を示す拡大図である。
【図4】前記実施形態におけるドア部分を示す断面図である。
【図5】前記実施形態における1階部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ユニット式建物
6 セントラル換気装置
21 仕切り
22 主寝室
23、24 副寝室
26 廊下
28 通気部
32 局部強制換気装置である換気扇
61 装置本体
61A 吸気口
64 屋内側排気用ダクト
64A 排気口
65 圧力検出手段である圧力センサ
67 圧力制御手段

Claims (5)

  1. 通気部を有する仕切りによって区画された複数の空間をまとめて換気するセントラル換気装置を備えたセントラル換気式建物であって、
    前記仕切りを介して互いに隣り合う空間は、前記通気部を介して連通し、この隣り合う空間のうち、いずれか一方の空間には、当該空間の空気を屋外に排出する局部強制換気装置が別途設けられるとともに、前記セントラル換気装置から導入される外気を排出する排気口が設けられ、他方の空間には、前記セントラル換気装置が設けられ、
    前記セントラル換気装置には、前記他方の空間の空気を吸気する吸気口と、前記排気口に外気を送り出す排気用ダクトと、前記通気部を介して隣り合う空間の圧力差が所定範囲となるように、前記吸気口で吸いだされる吸気量と前記局部強制換気装置で排出される空気の排出量との和の分だけ、前記排気口から空気を吹き出させる圧力制御手段と、が設けられている
    ことを特徴とするセントラル換気式建物。
  2. 請求項1に記載のセントラル換気式建物において、
    前記所定範囲は、前記通気部に所定の空気の流通が得られ、かつ、前記通気部近傍に、人体が風を感じる程度の空気の流通が得られる範囲であることを特徴とするセントラル換気式建物。
  3. 請求項2に記載のセントラル換気式建物において、
    前記所定範囲は、0.1hPa以上30hPa以下であることを特徴とするセントラル換気式建物。
  4. 請求項2に記載のセントラル換気式建物において、
    前記通気部を流通する空気の流通速度は、0.5m/s以上5m/s以下であることを特徴とするセントラル換気式建物。
  5. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のセントラル換気式建物において、
    前記圧力制御手段は、前記通気部を介して隣り合う空間のそれぞれに配置され、各空間の圧力を検出する圧力検出手段を備えていることを特徴とするセントラル換気式建物。
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