JP2003027546A - 定量給水装置 - Google Patents

定量給水装置

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JP2003027546A
JP2003027546A JP2001211442A JP2001211442A JP2003027546A JP 2003027546 A JP2003027546 A JP 2003027546A JP 2001211442 A JP2001211442 A JP 2001211442A JP 2001211442 A JP2001211442 A JP 2001211442A JP 2003027546 A JP2003027546 A JP 2003027546A
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JP
Japan
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water supply
valve
water
supply device
flow rate
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JP2001211442A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Shirai
康裕 白井
Tomoyuki Mizuno
智之 水野
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単に配管に接続するだけで設置可能であり且
つ各種水回りに汎用的に使用可能な定量給水装置を提供
する。 【解決手段】定量給水装置10を、ケーシング12と、
水路20と、給水口16と、接続口14と、電磁弁22
と、コントローラ48と、流量検出器を兼ねた発電機2
4と、給水の総流量を設定操作する設定操作部50とを
備え付けたものとなし且つそれら接続口14,電磁弁2
2,コントローラ48,発電機24及び設定操作部50
をケーシング12に一体に組み付けて全体として独立し
た形態の単一のユニットとして構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は給水開始後設定量
だけ給水を行った後、給水停止する定量給水装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、各種の水回り設備において一定量の給水を行ったと
ころで自動的に給水停止する定量給水装置が用いられて
いる。例えば浴室の洗い場の水栓等において、押ボタン
の操作により給水(吐水)を開始し、そして風呂桶1杯
分の給水を行ったところで自動的に給水停止するといっ
たことが行われている。或いはまた、浴槽に給水を行う
に際し、浴槽水が一定量溜まったところで、即ち浴槽に
一定量の給水を行ったところで自動的に給水停止すると
いったことが行われている。更にはまた便器に洗浄水を
給水して便器洗浄を行うフラッシュバルブ(便器の洗浄
装置)においては、ボタン操作により給水開始すると、
一定量の給水を行ってその後自動的に給水停止するよう
になっている。
【0003】この他各種の水回り設備において、予め定
めた設定量だけ給水を行ったところで自動的に給水停止
する装置が求められている。
【0004】しかしながら従来用いられているこの種定
量給水装置は、各設備に対して汎用的に用いることがで
きないといった問題があった。即ち従来の定量給水装置
にあっては専用の定量給水機構をそれぞれの水栓や各種
水回り設備に組み込むことが必要であり、装置構成のた
めの部品が多岐に亘るとともに、装置の組付けのための
手間も多大となり、また給水機構の必要な部品や種類が
多岐に亘ってコスト高になるといった問題があった。
【0005】また従来用いられているこの種定量給水装
置は、給水流量(積算流量)を機械的に定量するととも
に、給水流量が一定量に達したとき機械的に弁を閉弁す
るものとなっており、このため一定であるはずの給水流
量がばらついたりして精度の点で不十分であるといった
問題の他、構造が複雑であって嵩高くなり、また構造が
複雑であるために壊れ易く、またコストも高いといった
問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の定量給水装置は
このような課題を解決するために案出されたものであ
る。而して請求項1のものは、水路の積算流量が設定量
に達したところで給水停止する定量給水装置であって、
(イ)ケーシングと、(ロ)内部水路と、(ハ)該内部水
路の末端の水出口と、(ニ)該内部水路を外部の上流側
水路と接続するための水路接続部と、(ホ)該内部水路
を開閉する電気駆動弁と、(ヘ)該電気駆動弁の作動制
御を行うコントローラと、(ト)該電気駆動弁に対し電
力供給する電力供給部と、(チ)前記内部水路の積算流
量を検出する流量検出器と、(リ)給水開始から給水停
止までの給水の積算流量を設定操作する設定操作部と、
を有し、前記水路接続部,電気駆動弁,コントローラ,
電力供給部,流量検出器及び設定操作部が前記ケーシン
グに組み付けられて全体として単一のユニットとして構
成されていることを特徴とする。
【0007】請求項2のものは、請求項1において、前
記電気駆動弁が電磁弁であることを特徴とする。
【0008】請求項3のものは、請求項1,2の何れか
において、前記設定操作部で設定された積算流量の設定
量を表示する表示部が備えてあることを特徴とする。
【0009】請求項4のものは、請求項1〜3の何れか
において、前記設定量が可変となしてあることを特徴と
する。
【0010】請求項5のものは、請求項1〜4の何れか
において、前記電力供給部として前記内部水路の水流で
回転する水車を備えた水力発電機が備えてあることを特
徴とする。
【0011】請求項6のものは、請求項5において、前
記水力発電機が前記流量検出器を兼ねていることを特徴
とする。
【0012】請求項7のものは、請求項1〜6の何れか
において、前記電気駆動弁が開弁後において開弁状態
を、閉弁後において閉弁状態を電力供給のない状態で状
態保持するラッチ式の弁であることを特徴とする。
【0013】請求項8のものは、請求項7において、前
記ラッチ式の電気駆動弁が、磁性材から成るプランジャ
弁体を磁力により開弁状態に状態保持するラッチマグネ
ットを有していることを特徴とする。
【0014】請求項9のものは、請求項1〜8の何れか
において、前記電気駆動弁が予め電力を蓄えてある電源
に依らないで人の操作により開弁作動するものとなして
あることを特徴とする。
【0015】
【作用及び発明の効果】上記のように本発明の定量給水
装置は、水路接続部,電気駆動弁,コントローラ,電力
供給部,流量検出器及び設定操作部をケーシングに組み
付け、全体として単一のユニットとして構成したもの
で、かかる本発明の定量流量装置は、単に水路接続部を
配管等の外部の上流側水路に接続だけで、そこに定量給
水装置を設置することができる。即ちそれまで定量給水
機能を全く有していなかった水回り設備に対し、本発明
の定量給水装置を水路接続部において単に接続するだけ
で定量給水機能をそこに付加することができる。
【0016】本発明の定量給水装置は、これを上流側管
体の末端部に取り付け、その水出口を吐水口として構成
しておくことで、例えば従来既存の水栓の末端部に本発
明の定量給水装置を装着することで、従来既存の水栓を
定量給水機能付の水栓となすことができる。
【0017】或いはまた水出口を外部の下流側水路との
接続部として構成しておけば、配管の途中に本発明の定
量給水装置を接続するだけで、そこに定量給水装置を設
置することができる。
【0018】また本発明の定量給水装置は単に配管等と
接続するだけで良いため各種用途,各種機能,或いは各
種水回り設備における汎用の定量給水装置として適用す
ることができる。例えばキッチン水栓の先端部に本発明
の定量給水装置を接続することでキッチン水栓に定量給
水機能を付加することができるし、また便器洗浄装置に
おける配管途中に本発明の定量給水装置を接続すること
で、洗浄水を予め定めた量だけ給水した後自動的に停止
する定量給水機能を付加することができる。
【0019】本発明の定量給水装置はまた、水路を開閉
する電気駆動弁と、その作動制御を行うコントローラ
と、電気駆動弁に対し駆動用の電力供給を行う電力供給
部とを備え、電気的に定量給水を行うものであることか
ら、装置を簡単な構造でコンパクトに構成でき、また故
障の少ない信頼性の高いものとなすことができる。ここ
で上記電気駆動弁は電磁弁となしておくことができる
(請求項2)。
【0020】本発明においては、更に設定操作部で設定
された積算流量の設定量を表示する表示部を備えておく
ことができる(請求項3)。この場合その表示部を見る
ことによって、現在の設定量がどれだけであるかを直ち
に認識することができる。
【0021】請求項4のものはその設定量を可変となし
たもので、このようにしておくことで設定量を所望の量
に自由自在に設定することができるとともに、設定量が
不足していたり過大であったりしたときに直ちにこれを
適正な量に設定変更することができる。この場合におい
てその設定量の変更は給水中においても行えるようにな
しておくことができる。
【0022】本発明においては、電力供給部として乾電
池等予め電力を蓄えてある電源を備えておくことができ
る。但し請求項5に従いその電力供給部として、内部水
路の水流で回転する水車を備えた水力発電機を備えてお
くことが望ましい。このようにしておけば、少なくとも
電気駆動弁の閉弁に際してその水力発電機での発生電力
を用いて電気駆動弁を閉弁作動させることができる。
【0023】或いはまたその水力発電機で発生した電力
をコントローラに供給してこれを作動させるようになす
ことができる。この場合においてその水力発電機を、内
部水路の積算流量を検出する流量検出器と兼用させるこ
とができる(請求項6)。
【0024】水力発電機における水車の総回転数(積算
回転数)は水路の総流量(積算流量)に正確に対応して
いることから、その発電機をもって積算流量を検出する
流量検出器となすことができる。このようにすれば発電
機とは別途に流量検出器を設ける必要がなくなり、装置
構成を更に簡素化することができ、またそのコストを低
減することができる。尚この場合において、発電機にお
ける発電周波数に基づいて積算流量を検出するようにな
すことができる。
【0025】本発明においては上記電気駆動弁を、開弁
後において開弁状態を、閉弁後において閉弁状態を電力
供給のない状態で状態保持するラッチ式の弁となしてお
くことができる(請求項7)。電気駆動弁をこのような
ラッチ式の弁となしておいた場合、開弁後に引き続き電
気駆動弁に対して開弁状態を保持するための電力供給を
しなくても良く、閉弁時だけ電力供給してこれを閉弁す
るようになすことができるため、電力消費を少なくする
ことができる。
【0026】このラッチ式の電気駆動弁を用いる場合に
おいて、その電気駆動弁にラッチマグネットを設けてお
き、開弁位置に至ったプランジャ弁体をその磁力により
保持するように成しておくことができる(請求項8)。
このようにしておけば、簡単な構成でラッチ式の電気駆
動弁を構成することができる。
【0027】本発明ではまた、上記電気駆動弁を予め電
力を蓄えてある電源によらないで人の操作により開弁作
動可能なものとなしておくことができる(請求項9)。
このようにしておけば、特に電力供給部として水力発電
機を設けておいた場合、開弁から閉弁に至るまでを即ち
給水開始から給水停止に至るまでの作動を無電源化する
ことが可能となる。
【0028】無電源化することができれば、例えば商用
電源との接続のための大掛りな電気配線工事をしなくて
もよくなり、定量給水装置の取付けを更に簡単化するこ
とができる。また電源として電池を用いる場合において
も、その電池の電力消費を可及的に少なく抑えることが
できる。
【0029】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図1,図2において、10は本例の定量給水
装置で略四角形状をなすケーシング12を有しており、
その内部に各種機構部が内蔵されている。この定量給水
装置10には、ケーシング12から突き出すようにして
円筒形状をなす接続口14と給水口16とが設けられて
いる。
【0030】接続口14の外周面には雄ねじが形成され
ており、この雄ねじにおいて接続口14が配管18の雌
ねじにねじ接続され、以って定量給水装置10が配管1
8の先端部に装着され且つ保持されるようになってい
る。
【0031】図3に示しているように、本例の定量給水
装置10は接続口14の先端開口と給水口16の先端開
口とに連通し、接続口14から流入した水を給水口16
に導く水路20を内部に有している。
【0032】この水路20上には電磁弁(電気駆動弁)
22と発電機24とが配設されている。発電機24は水
路20上に配設された水車26を有しており、水路20
の水流の勢いで水車26を回転させて発電を行う。
【0033】28は電磁弁22における主弁体である。
この主弁体28はダイヤフラム式の弁体であって、この
主弁体28が弁座30に着座することで水路20が遮断
される。即ち上流側水路20aと下流側水路20bとが
非連通状態となる。主弁体28の背面側(図3(A)中右
側)には背圧室32が形成されており、通常は主弁体2
8はこの背圧室32内部の圧力によって弁座30に着座
した状態にある。
【0034】この背圧室32と下流側水路20bとは、
主弁体28の中心部に形成された中心孔34を通じて連
通するようになっており、そしてその中心孔34が磁性
材から成るプランジャ弁体36によって閉鎖されるよう
になっている。
【0035】図7にも示しているように、主弁体28は
プランジャ弁体36が図3(A)中右向き(図7中上向
き)に移動すると、背圧室32内部の水が下流側水路2
0bへと流れ出ることによって、即ち背圧室32内部の
圧力が低下することによって、上流側水路20aの給水
圧により開弁作動する。
【0036】また一方プランジャ弁体36が図3(A)
中左向き(図7中下向き)に移動して中心孔34が閉鎖
されると、上流側水路20a内の水が主弁体28に形成
した貫通の小孔37を通じて背圧室32内部に流入し、
これにより背圧室32内部の圧力が高まって最終的にそ
の圧力により主弁体28が閉弁作動する。
【0037】38は電磁弁22におけるソレノイドコイ
ルであって、このソレノイドコイル38による電磁的な
反発力により、プランジャ弁体36が図3(A)中左向
き(図7中下向き)に押し出される。このプランジャ弁
体36はスプリング40により図3(A)中左向き(図
7中下向き)、即ち閉弁方向に付勢されているととも
に、開弁位置まで図3(A)中右向き(図7中上向き)
に移動したとき、電磁弁22における弁ケーシング46
内部に設けられたプレート状のラッチマグネット42の
磁力により、スプリング40の付勢力に抗してその開弁
状態に状態保持される。またプランジャ弁体36は、閉
弁位置まで移動した後においてはスプリング40の付勢
力によってその閉弁状態に状態保持される。尚44は電
磁弁22における磁性材から成る固定コアである。
【0038】図3及び図6に示しているように、本例の
定量給水装置10にあってはケーシング12内部にコン
トローラ(制御回路)48が内蔵してあり、上記電磁弁
22はこのコントローラ48の制御の下に発電機24で
発生した電力を駆動電力として閉弁作動する。
【0039】図3,図4,図5において、50は電磁弁
22を開弁作動させる(給水開始させる)ための弁操作
部及び給水口16からの給水の積算流量を設定操作する
ための操作部を兼ねたダイヤルハンドル式の設定操作部
であって、円筒部52と底部54とを有する有底円筒形
状をなしている。この設定操作部50の内部且つ軸直角
方向の中心部には、リング状をなすマグネット56が固
定ねじ58によって底部54に取付固定されている。
尚、図4に示しているように設定操作部50の外周部に
は凹凸形状の滑り防止部70が設けられている。
【0040】本例の定量給水装置10の場合、この設定
操作部50を押込操作することで電磁弁22を開弁作動
させる。またこれを左右方向に回転操作することで給水
の積算流量を多く又は少なく設定ないし設定変更する。
【0041】図3,図4及び図5において、62はその
設定操作部50の押込操作の際に上記マグネット56を
移動案内するマグネットガイドであって、概略円筒形状
をなしている。このマグネットガイド62は、大径部6
4と小径のガイド部66とフランジ部68とを有してお
り、そのフランジ部68をケーシング12の本体部12
Aの側面に着座させる状態で、大径部64が電磁弁22
における弁ケーシング46に外嵌され、そして小径のガ
イド部66内部に上記マグネット56を軸方向に移動可
能に嵌入させている。このガイド部66は、その内面に
おいてマグネット56に摺動可能に嵌合し、マグネット
56を軸方向に移動案内する。尚本例において、弁ケー
シング46は定量給水装置10におけるケーシング12
の一部を成している。
【0042】このマグネットガイド62における大径部
64から小径のガイド部66にかけての段付部と上記設
定操作部50との間には、設定操作部50を復帰方向に
付勢するための復帰スプリング60が介装されており、
設定操作部50はこの復帰スプリング60の付勢力に抗
して図3(A)中左向きに押込操作される。またこの押
込操作力を除くと、設定操作部50はこの復帰スプリン
グ60の付勢力によって元位置へと復帰させられる。
【0043】図4において、72は回転軸74の回転に
伴ってパルスを発生するエンコーダであって、本例では
このエンコーダ72で発生するパルスがコントローラ4
8へと供給され、これを受けてコントローラ48は給水
の積算流量を定め或いはまたこれを変更する。
【0044】図4において、76はこのエンコーダ72
の回転軸74を回転駆動するための駆動部材であって、
円筒部78とその軸方向端に形成された大径のギヤ80
とを一体に有している。この大径のギヤ80は、エンコ
ーダ72における回転軸74に固設された小径のギヤ8
2に噛み合っており、駆動部材76を回転させることで
エンコーダ72の回転軸74が回転して上記のようにパ
ルスを発生する。駆動部材76は、マグネットガイド6
2における大径部64の外周面に嵌合しており、その大
径部64の外周面に沿って回転運動する。
【0045】ここでエンコーダ72は、その本体部分が
ケーシング12における本体部12Aに形成された収容
凹所83に収容されており、回転軸74の端部及びこれ
に固設されたギヤ82が本体部12Aの外部に突き出し
ている。
【0046】駆動部材76における円筒部78には、上
記の設定操作部50が軸方向に相対移動可能な状態で外
嵌されている。この駆動部材76における円筒部78の
外周面と、設定操作部50における円筒部52の内周面
とには平坦な係合面88と90とがそれぞれ回転方向に
180°隔たる位置に設けられていて、それらが互いに
係合させられており、これにより設定操作部50の回転
操作によって、駆動部材76が一体に回転運動するよう
になっている。即ち設定操作部50を回転操作すること
で、駆動部材76を介してエンコーダ72の回転軸74
が回転運動し、所定のパルスを発生させるようになって
いる。
【0047】図4において、84は駆動部材76におけ
る大径のギヤ80及びエンコーダ72における小径のギ
ヤ82を内部に収容し固定する固定プレートであって、
これら駆動部材76及びエンコーダ72がこの固定プレ
ート84によってケーシング12の本体部12Aの側面
に押えられ、軸方向に抜け防止されている。尚この固定
プレート84はビス等の締結具にて本体部12Aの側面
に固定されている。
【0048】この固定プレート84には円筒部86が設
けられていて、駆動部材76の円筒部78の先端部がこ
の円筒部86より外部に一部突き出している。尚本例に
おいて、この固定プレート84もまた定量給水装置10
におけるケーシング12の一部を成している。
【0049】固定プレート84における円筒部86の外
周面には雄ねじが形成されており、そこに円筒形状をな
す抜止リング92の内周面の雌ねじがねじ結合されてい
る。この抜止リング92の軸方向先端には内向きの環状
の係止部94が設けられている。一方上記ダイヤルハン
ドル式の設定操作部50の外周面には対応する環状の被
係止部96が設けられており、それら係止部94と被係
止部96との係止作用によって、設定操作部50が軸方
向に抜け防止されている。
【0050】尚この抜止リング92の外周面には、設定
操作部50の回転操作によって給水の積算流量を設定な
いし設定変更する際の、更にはまた給水開始させる際の
操作方向を示すための操作表示部98が設けられてい
る。
【0051】図1及び図2に示しているように、ケーシ
ング12の前面には、設定操作部50の操作により設定
された積算流量(設定量)を表示する表示部100が設
けられている。ここで表示部100は、7セグメントL
EDの発光によって電気的に設定量を数字で光表示する
光表示部となしてある。但し液晶等によって光表示する
ようになすことも勿論可能である。
【0052】ここで表示部100は、給水開始とともに
カウントダウンを開始し、給水の残量を表示するものと
なしてある。而してその表示部100における表示が0
となったところで給水停止する。
【0053】ケーシング12の前面にはまた、給水途中
で給水停止させるためのストップ操作部としてのストッ
プスイッチ102が設けてある。本例ではこのストップ
スイッチ102をオン操作すると、給水残量の如何に拘
わらず直ちに電磁弁22が閉弁作動して給水停止する。
【0054】本例においては、発電機24が給水の積算
流量を検出する流量検出器を兼ねている。この発電機2
4の水車26の総回転数は、水路20を流通する水の総
流量に正確に対応しており、コントローラ48において
その発電機24の発電周波数ないしはその発電機24か
ら供給された水車26の回転に伴うパルスの総数を検出
することで、水路20の積算流量を検出する。その結果
を受けて表示部100はコントローラ48からの信号に
より表示をカウントダウンさせて行く。
【0055】次に本例の定量給水装置10の作用を以下
に説明する。本例の定量給水装置10の場合、ダイヤル
ハンドル式の設定操作部50を図3(A)中左向き,図
7中下向きに押し込むと、これとともにその底部54に
取付固定されたマグネット56が同方向に前進運動す
る。
【0056】そしてその前進端に到ったところで、マグ
ネット56の吸着力(磁力)が固定コア44を介して電
磁弁22のプランジャ弁体36に作用して、プランジャ
弁体36が図3(A)中右向き,図7中上向きに移動
し、ここにおいてプランジャ弁体36が図3(A)及び
図7(I)に示す閉弁状態から開弁作動する。図7(I
I)はそのプランジャ弁体36の開弁状態を表してい
る。
【0057】而して開弁位置に到ったプランジャ弁体3
6は、電磁弁22に内蔵されたラッチマグネット42に
よる吸着力(磁力)によってその開弁位置に保持され
る。従って押込操作した設定操作部50からその後手を
放して操作力を除いても、即ち復帰スプリング60の付
勢力で設定操作部50が元の位置に戻っても、プランジ
ャ弁体36は引き続きその開弁位置に保持される。
【0058】而してプランジャ弁体36が開弁位置に到
ると、ここにおいて主弁体28における中心孔34が開
放され、背圧室32内の水がその主弁体28の中心孔3
4を通じて下流側水路20bへと流れ出す。ここにおい
て背圧室32内部の圧力が低下し、このため主弁体28
は上流側水路20a内の給水圧によって図3(A)中右
向き,図7中上向きに押し上げられて、主弁体28が開
弁作動する。図7(III)はこのときの状態を示してい
る。
【0059】而して主弁体28が開弁作動することで上
流側水路20aと下流側水路20bとが連通した状態と
なり、ここにおいて配管18からの水が給水口16から
図3(A)中下向きに給水開始(吐水開始)される。
【0060】本例の定量給水装置10では、上記のよう
にして給水開始すると水路20上に設けられた発電機2
4が水路20の水流によって発電を行う。そしてそこで
発生した電力がコントローラ48及び表示部100へと
供給される。
【0061】そこで設定操作部50を回転操作すると表
示部100にその操作量(回転量)に応じて数字が光表
示される。即ち設定量が光表示される。そこでその表示
部100による表示が、求める給水の総流量(積算流
量)となるように設定操作部50の回転位置を調整し、
設定量がその求める給水の総流量となるように調整す
る。
【0062】尚、図6に示しているように設定操作部5
0を回転操作すると前述したようにその回転運動が駆動
部材76を介してエンコーダ72の回転軸74に伝達さ
れる。そしてその回転軸74の回転に応じてエンコーダ
72の本体部分からパルスがコントローラ48に供給さ
れる。コントローラ48はこれを受けて表示部100に
信号を送ってそこで設定量を光表示させる。
【0063】上記のようにして積算流量を設定した後、
給水が継続することによって表示部100はカウントダ
ウンして行き、最終的にその数字が0となったところで
コントローラ48から電磁弁22に対して閉弁信号が供
給されて、電磁弁22が発電機24で発生した電力によ
り閉弁作動する。
【0064】本例では、給水開始後においてストップス
イッチ102をオン操作すると、給水途中であるにも拘
わらず、即ち給水残量があるにも拘わらず、その時点で
直ちにコントローラ48から電磁弁22に対して閉弁信
号が送られ、ここにおいて電磁弁22が発電機24で発
生した電力の下で閉弁作動し、給水停止する。
【0065】以上のように本例によれば、単に接続口1
4を配管18等の外部の上流側水路に接続するだけで、
定量給水装置10を設置することができる。即ちそれま
で定量給水機能を全く有していなかった水回り設備に対
し、本例の定量給水装置10を接続口14において単に
接続するだけで定量給水機能を付加することができる。
【0066】かかる本例の定量給水装置10は、各種用
途,各種機能,或いは各種水回り設備における汎用の定
量給水装置10として適用することができる。
【0067】また本例の定量給水装置10は、水路20
を開閉する電磁弁22と、その作動制御を行うコントロ
ーラ48と、電磁弁22に対し駆動用の電力供給を行う
発電機24とを備え、電気的に定量給水を行うものであ
ることから、装置を簡単な構造でコンパクトに構成で
き、また故障の少ない信頼性の高いものとなすことがで
きる。
【0068】本例ではまた、設定操作部50で設定され
た積算流量の設定量が表示部100で表示されることか
ら、現在の設定量がどれだけであるかを直ちに認識する
ことができる。またその設定量を可変としているため、
所望の量に自由自在に設定することができるとともに、
給水量が不足していたり過大であったりしたときに直ち
にこれを適正な流量に設定変更することができる。この
場合においてその設定量の変更は給水中においても行え
るようにしておくことができる。
【0069】その他本例では、電力供給部として水路2
0の水流で回転する水車26を有する発電機24が備え
てあるため、電磁弁22の閉弁に際してその発電機24
での発生電力にてこれを閉弁作動させることができる。
またその水力発電機24で発生した電力をコントローラ
48に供給してこれを作動させることができる。
【0070】本例ではまた電磁弁22が状態保持するラ
ッチ式の弁としてあるため、開弁後に引き続き電磁弁2
2に対して開弁状態を保持するための電力供給をしなく
ても良く、閉弁時だけ電力供給してこれを閉弁するよう
にすることができるため、電力消費を少なくすることが
できる。
【0071】加えてその電磁弁22は、予め電力を蓄え
てある電源によらないで人の操作により開弁作動可能な
ものとなしてあるため、開弁から閉弁に至るまでを、即
ち給水開始から給水停止に至るまでの作動を無電源化す
ることが可能となり、例えば商用電源との接続のための
大掛りな電気配線工事をしなくてもよくなり、定量給水
装置10の取付けを更に簡単化することができる。また
電源として電池を用いる場合においても、その電池の電
力消費を可及的に少なく抑えることができる。
【0072】以上本発明の実施例を詳述したが、これは
あくまで一例示である。例えば上例では定量給水装置に
水力発電機を備えて電力供給部となしているが、本発明
においては乾電池等の電池を備えておいてこれを電源と
して作動させるようになすことも可能である。
【0073】また上例では水出口が給水口(吐水口)と
して構成してあるが、場合によってその水出口を配管の
接続部として構成しておき、定量給水装置を各種水回り
設備における配管途中に挿入接続してそこに定量給水機
能を付加するといったことも可能である等、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲において様々な変更を加えた形
態で構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である定量給水装置を外観状
態で示す斜視図である。
【図2】同じ定量給水装置の正面図及び側面図である。
【図3】同じ定量給水装置の内部構造を示す図である。
【図4】同じ定量給水装置を各部材に分解して示す斜視
図である。
【図5】同じ定量給水装置を各部材に分解して示す断面
図である。
【図6】同じ定量給水装置における各機能部の結合関係
を示すブロック図である。
【図7】同じ定量給水装置における電磁弁及び設定操作
部の作用説明図である。
【符号の説明】
10 定量給水装置 12 ケーシング 14 接続口 16 給水口 18 配管 20 水路 22 電磁弁(電気的駆動弁) 24 発電機 26 水車 36 プランジャ弁体 42 ラッチマグネット 48 コントローラ 50 設定操作部 100 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D060 BC07 CA04 CA07 CA13 CA20 2F030 CC02 CE06 CE13 CE22 CE25 CF05 CG01 CG09 3H055 AA05 AA22 CC03 CC13 DD07 EE04 FF18

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路の積算流量が設定量に達したところ
    で給水停止する定量給水装置であって、(イ)ケーシン
    グと、(ロ)内部水路と、(ハ)該内部水路の末端の水出
    口と、(ニ)該内部水路を外部の上流側水路と接続する
    ための水路接続部と、(ホ)該内部水路を開閉する電気
    駆動弁と、(ヘ)該電気駆動弁の作動制御を行うコント
    ローラと、(ト)該電気駆動弁に対し電力供給する電力
    供給部と、(チ)前記内部水路の積算流量を検出する流
    量検出器と、(リ)給水開始から給水停止までの給水の
    積算流量を設定操作する設定操作部と、を有し、前記水
    路接続部,電気駆動弁,コントローラ,電力供給部,流
    量検出器及び設定操作部が前記ケーシングに組み付けら
    れて全体として単一のユニットとして構成されているこ
    とを特徴とする定量給水装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記電気駆動弁が電
    磁弁であることを特徴とする定量給水装置。
  3. 【請求項3】 請求項1,2の何れかにおいて、前記設
    定操作部で設定された積算流量の設定量を表示する表示
    部が備えてあることを特徴とする定量給水装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかにおいて、前記設
    定量が可変となしてあることを特徴とする定量給水装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記電
    力供給部として前記内部水路の水流で回転する水車を備
    えた水力発電機が備えてあることを特徴とする定量給水
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記水力発電機が前
    記流量検出器を兼ねていることを特徴とする定量給水装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかにおいて、前記電
    気駆動弁が開弁後において開弁状態を、閉弁後において
    閉弁状態を電力供給のない状態で状態保持するラッチ式
    の弁であることを特徴とする定量給水装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記ラッチ式の電気
    駆動弁が、磁性材から成るプランジャ弁体を磁力により
    開弁状態に状態保持するラッチマグネットを有している
    ことを特徴とする定量給水装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかにおいて、前記電
    気駆動弁が予め電力を蓄えてある電源に依らないで人の
    操作により開弁作動するものとなしてあることを特徴と
    する定量給水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007298400A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Keyence Corp 流量センサ

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