JP2003027092A - 除錆洗浄剤組成物 - Google Patents

除錆洗浄剤組成物

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JP2003027092A JP2001214663A JP2001214663A JP2003027092A JP 2003027092 A JP2003027092 A JP 2003027092A JP 2001214663 A JP2001214663 A JP 2001214663A JP 2001214663 A JP2001214663 A JP 2001214663A JP 2003027092 A JP2003027092 A JP 2003027092A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、鉱物油系又は動植物油系の汚染、金
属酸化物系の汚染、その他のケイ素酸化物系汚染、煤
塵、土砂等による汚染等、種々の汚染を的確に除去する
ことが可能な除錆洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】本発明の除錆洗浄剤組成物は、SH基クロ
ロ酢酸を含む化合物(第1化合物)と、アスコルビン酸
塩、アンモニウム塩、及びアミン塩からなる群より選択
された少なくとも一種の複合物(第2化合物)と、ノニ
オン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活
性剤、及びカチオン界面活性剤からなる群より選択され
た少なくとも一種の界面活性剤と、塩化アリル、ジクロ
ロヒドリン、ジプロモプロピオンからなる群より選択さ
れた化合物と(第3化合物)とを含むことを特徴とする
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な除錆洗浄剤
組成物に関するものであり、その用途範囲は、構造物、
建材、金属材、コンクリート材等の除錆洗浄に用いられ
る除錆洗浄剤組成物に関するものである。
【従来の技術】構造物、建造物等、を構成する材質は、
鉄、ステンレス、真鍮、銅、石材、コンクリート、プラ
スチック、ゴム等、極めて多種の材質によって構成され
ている。そして、これら多種の材質が位置する環境にお
いてもたらされる汚染も極めて多種多様である。このよ
うな汚染を大別すると、鉱物油系又は動植物油系の汚
染、金属酸化物系の汚染、その他のケイ素酸化物系汚
染、媒塵等による汚染に大別することができる。構造物
に付着したこのような汚染は、従来は、アルカリ金属塩
類や界面活性剤を主体としたアルカリ性洗浄剤、キレー
ト剤を主体としたアルカリ性洗浄剤、シュウ酸、クエン
酸等の有機酸を主体とした酸性洗浄剤、或いは界面活性
剤を主体とした中性洗浄剤等を用いて除去に努めている
のが実情である。
【発明が解決しようとする課題】上述した既存の洗浄剤
は、構造物が上述した汚染のうちの単一要因で汚染され
ている場合は適切に使用できることもあるが、上述した
汚染の二種類以上が複合して汚染源となる場合において
は、前記既存の洗浄剤では十分に汚染を除去することが
できない。すなわち、前記アルカリ性洗浄剤、或いは弱
アルカリ性洗浄剤は、鉱物油系の汚染又は動植物油系の
汚染に対してはある程度有効であるが、金属酸化物系の
汚染に対しては効力がなく、したがって、これらの汚染
が複合している場合には有効ではない。また、酸性洗浄
剤では、鉱物油系又は動植物油系の汚染を有効に洗浄で
きない。更に、前記中性洗浄剤は、金属酸化物系の汚染
に対して有効でなく、また、その他の汚染に対しても実
用的ではない。更にまた、強アルカリ性、強酸性の洗浄
剤は、汚染を除去することはできても、塗装、或いは皮
膜処理を施した構造物等々に用いると、構造物本体がこ
れらの洗剤で浸食される恐れがある。また、塗料や、本
体周辺に設けられているゴム製、プラスチック、樹脂系
の製品が劣化してしまい、効果的であるとは言えない。
前記汚染を、洗浄材を使用すると共に、ブラッシング、
こすり込み等の物理的手段を用いて洗浄除去することも
考えられる。しかし、強アルカリ性、或いは強酸性の洗
浄剤を用いると、作業の安全性に問題が生じ、一方、中
性の洗浄剤では効果が不十分である。更に、ブラッシン
グ等の物理的手段を用いて前記汚染を除去しようとする
場合、構造物表面に無数の小傷損傷を与えてしまうとい
う問題もある。本発明は、従来におけるこれらの課題を
解決するために開発されたものであり、鉱物油系又は動
植物油系の汚染、金属酸化物系の汚染、その他のケイ素
酸化物系汚染、煤塵、土砂等による汚染等、種々の汚染
を的確に除去することが可能な除錆洗浄剤組成物を提供
することを目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明の除錆洗浄剤組成
物は、SH基クロロ酢酸を含む化合物(第1化合物)
と、アスコルビン酸塩、アンモニウム塩、及びアミン塩
からなる群より選択された少なくとも一種の複合物(第
2化合物)と、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面
活性剤、両性界面活性剤、及びカチオン界面活性剤から
なる群より選択された少なくとも一種の界面活性剤と、
塩化アリル、ジクロロヒドリン、ジプロモプロピオンか
らなる群より選択された化合物と(第3化合物)とを含
むことを特徴とする。また、本発明の除錆洗浄剤組成物
は、SH基クロロ酢酸(第1化合物)を22重量部乃至
38重量部と、アスコルビン酸塩、アンモニウム塩、及
びアミン塩からなる群より選択された少なくとも一種の
複合物(第2化合物)を5重量部乃至50重量部と、前
記ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性
界面活性剤、及びカチオン界面活性剤からなる群より選
択された少なくとも一種の界面活性剤を1重量部乃至2
0重量部と、塩化アリル、ジクロロヒドリン、ジプロモ
プロピオンからなる群より選択された化合物(第3化合
物)を5重量部乃至20重量部とを含むことを特徴とす
る。本発明の除錆洗浄剤組成物に用いられる第1の化合
物としては、クエン酸、グリコール酸、ジチオグリコー
ル酸、チオグリコール酸、ニトリロトリ酢酸等を挙げる
ことができ、第2の化合物としては、アンモニア塩、酢
酸、クロロ酢酸、水酸化ナトリウムのアルカリ金属塩、
これらのアミン塩等を挙げることができ、界面活性剤と
しては、ポリオキシアルキレン(エチレン)アルキルフ
ェニルエーテル型ノニオン、ポリオキシアルキレン(エ
チレン)アルキルエーテル型ノニオン、ポリオキシエチ
レンボオキシプロピレンブロックポリマー型ノニオン、
ポリオキシエチレングリコールアルキルエステル型ノニ
オン、ソルタン脂肪酸エステル型ノニオン、ショ糖脂肪
酸エステル型ノニオン等のノニオン系界面活性剤;脂肪
酸塩類型アニオン、アルキルベンゼンスルホン酸塩型ア
ニオン、アルキル硫酸エステル塩型アニオン、スルホン
酸塩型アニオン、ジアルキルスルホンコハク酸エステル
塩型アニオン、ポリオキシエチレンアルキル又はアルキ
ルフエニルエーテン硫酸エステル塩型アニオン、ポリオ
キシエチレナルキル又はアルキルフェニルエーテルリン
酸エステル型アニオン等のアニオン系界面活性剤;アル
キルカルボキシベタイン型、アルキルアミノカルボン酸
型、アルキルイミダゾリン型等の両面活性剤;アルキル
ビコリニウムクロライド型、アルキルトリエチルアンモ
ニウムクロライド型その他の第四級アンモニウム塩型等
のカオチン系界面活性剤を挙げることができ、第3の化
合物としては、フタル酸、マレイン酸、グリセリン酸等
を好適に用いることができる。また、本発明の除錆洗浄
剤組成物は、前記各化合物、界面活性剤に加えて、更
に、各種香料成分;各種消臭成分;シリカ、カルホキシ
メチルスルロース、メチルスルロース等の増粘剤;防錆
剤を含むことが容易で、作業性及び作業環境に応じた組
み合わせを用意できる。本発明の除錆洗浄剤組成物のp
Hは、3〜10であることが好ましく、一層好ましくは
6〜7である。pHの調整は、本発明の洗浄剤を構成す
る酸・アルカリ成分の量を調整するか、或いはpH調整
剤を加えることによって行う。本発明の除錆洗浄剤組成
物において、第1化合物が38重量部を越えると、金属
(主に鉄)酸化物系の汚染に対する有効性が薄れる。前
記第2化合物が50重量部を越えた場合も同様である。
また、前記第1化合物が22重量部未満になると、鉱物
油系の汚染、動植物油系の汚染、ケイ素酸化物系の汚
染、媒塵、土砂等の汚染に対する有効性が薄れる。前記
第2化合物が5重量部未満になった場合も同様である。
更に、前記界面活性剤が20重量部を越えると、金属
(主に鉄)酸化物系の汚染に対する有効性が薄れる。ま
た、界面活性剤が1重量部未満になると、鉱物油系の汚
染、動植物油系の汚染、ケイ素酸化物系の汚染、媒塵、
土砂等の汚染に対する有効性が薄れる。更に、前記第3
の化合物が70重量部を越えると、鉱物油系の汚染、動
植物油系の汚染、ケイ素酸化物系の汚染、媒塵、土砂等
の汚染に対する有効性が薄れる。また、第3の化合物が
5重量部未満になると、金属(主に鉄)酸化物系の汚染
に対する有効性が薄れるため好ましくない。上述の諸条
件を満たした除錆洗浄剤組成物は、代表的な構造物の汚
染である鉱物油系の汚染、動植物油系の汚染、金属酸化
物系の汚染、ケイ素酸化物系の汚染、媒塵、土砂等の汚
染、又はこれらの複合汚染に対して極めて優れた洗浄性
を示す。また、本発明の洗浄剤にて、pHを中性域に確
保した場合、構造物の材質として流通しているアルミニ
ウム、アルミ合金等に対して浸食の危険がなく、また構
造物に附属品として用いられるアルマイト、塗料、プラ
スチック、ゴム等の部材を腐食させる危険もない。更
に、本発明の洗浄剤は液状であるために取り扱い易く、
構造物に洗浄剤を塗った後に水洗浄、スプレーにて洗浄
剤を吹き付けてから洗浄したり、スポンジやブラシを用
いて洗浄する等、どのような方法でも用いることが可能
である。また、本発明の洗浄液に対象物全体を浸漬させ
て洗浄することも可能である。
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本発明の除錆洗浄剤組成物として以
下の製品A〜Eを用意した。 (製品A)グリコール酸モノエタノールアミン塩を85
重量部と、ニトロトリ酢酸の金属塩を29重量部、界面
活性剤としてアルキルカルボキシベタイン型両性界面活
性剤を1重両部、チオグリコール酸を5重量部を含む除
錆洗浄剤組成物を用意して、この除錆洗浄剤組成物の5
%の溶液を得た。pH調整剤としてキレート剤を加えこ
の溶液のpH値が9になるように調整した。 (製品B)グルコン酸ナトリウムを25重量部と、クエ
ン酸を5重量部と、エチレンジアミン四酢酸を5重量部
と、界面活性剤として直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
アミン盤型アニオン界面活性剤を20重量部と、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル型ノニオン界面活性剤を
20重量部と、チオリンゴ酸アンモニウムを25重量部
を含む除錆洗浄剤組成物を用意して、この除錆洗浄剤組
成物の5%の溶液を得た。この溶液のpH値が7になる
ように調整した。 (製品C)クエン酸を3重量部と、エチレンジアミン四
酢酸(EDTA)を2重量部と、エチレンジアミン四酢
酸の金属塩を15重量部と、界面活性剤としてポリオキ
シエチレンアルキルエーテル型ノニオン系界面活性剤を
15重量部と、アルキルカルボキシベタイン型両性界面
活性剤を5重量部と、チオリンゴ酸アンモニウムを50
重量部と、チオグリコール酸を10重量部とを含む除錆
洗浄剤組成物を用意して、この除錆洗浄剤組成物の5%
の溶液を得た。pH調整剤としてキレート剤を加えこの
溶液のpH値が6になるように調整した。 (製品D)グリコール酸モノエタノールアミン塩を80
重量部と、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を1重
量部と、界面活性剤としてアルキルカルボキシベタイン
型両性界面活性剤を14重両部と、チオグリコール酸を
5重量部とを含む除錆洗浄剤組成物を用意して、この除
錆洗浄剤組成物の5%の溶液を得た。pH調整剤として
キレート剤を加え溶液のpH値が9になるように調整し
た。 (製品E)グリコール酸モノエタノールアミン塩を2重
量部と、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を5重量
部と、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)−4Naを
15重量部と、界面活性剤としてポリオキシエチレンア
ルキルエーテル型ノニオン界面活性剤を13重量部と、
アルキルカルボキシベタイン型両性界面活性剤を5重量
部と、チオリンゴ酸アンモニウムを50重量部と、チオ
グリコール酸を10重量部とを含む除錆洗浄剤組成物を
用意して、この除錆洗浄剤組成物の5%の溶液を得た。
pH調整剤としてキレート剤を加えこの溶液のpH値が
6になるように調整した。また、比較例として以下の製
品イ〜ニを用意した。 [製品イ]グルコン酸ナトリウムを25重量部と、クエ
ン酸を5重量部と、エチレンジアミン四酢酸(EDT
A)を45重量部と、NTA−2Naを29重量部、チ
オリンゴ酸アンモニウムを25重量部とを含む除錆洗浄
剤組成物を用意して、この除錆洗浄剤組成物の5%の溶
破を得た。pH調整剤によりこの溶液のpH値が7にな
るように調整した。この組成物の有効成分は40%であ
る。なお、この製品は、界面活性剤を含んでいない。 [製品ロ]グルコン酸ナトリウムを25重量部と、クエ
ン酸を5重量部と、エチレンジアミン四酢酸(EDT
A)を5重量部と、界面活性剤として直鎖アルキルベン
ゼンスルホン酸アミン塩型アニオン界面活性剤を35重
量部と、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型ノニオ
ン界面活性剤を30重量部と、チオリンゴ酸アンモニウ
ムを25重量部とを含む除錆洗浄剤組成物を用意して、
この除錆洗浄剤組成物の5%の溶液を得た。pH調整剤
によりこの溶液のpH値が7になるように調整した。こ
の組成物の有効成分は40%である。なお、この製品は
界面活性剤を45重量部含んでいる。 [製品ハ]エチレンジアミン四酢酸(EDTA)−4N
aを15重量部と、界面活性剤としてポリオキシエチレ
ナルキルエーテル型ノニオン系界面活性剤を5重量部
と、アルキルカルボキシベタイン型両性界面活性剤を5
重量部と、チオリンゴ酸アンモニウムを65重量部と、
チオグリコール酸を10重量部とを含む除錆洗浄剤組成
物を用意して、この除錆洗浄剤組成物の5%の溶液を得
た。pH調整剤によりこの溶液のpH値が3になるよう
に調整した。この組成物の有効成分は50%である。な
お、この製品は第1の化合物を含んでおらず、第3の化
合物を75重量部含んでいる。 [製品ニ]エチレンジアミン四酢酸(EDTA)−4N
aを15重量部と、界面活性剤としてポリオキシエチレ
ナルキルエーテル型ノニオン系界面活性剤を5重量部
と、アルキルカルボキシベタイン型両性界面活性剤を5
重量部と、チオリンゴ酸アンモニウムを65重量部と、
チオグリコール酸を10重量部とを含む除錆洗浄剤組成
物を用意して、pH調整剤によりこの除錆洗浄剤組成物
の5%の溶液のpH値が11になるように調整した。こ
の組成物の有効成分は50%である。なお、この製品は
第1の化合物を含んでおらず、第3の化合物を75重量
部含んでいる。上述の本発明に係る前記製品A〜Eと前
記比較製品イ〜ニを用いてアルミニウムのテストピース
に鉱物油系汚染を付したものと、動植物油系汚染を付し
たものを用いて、洗浄実験を行った結果、本発明に係る
製品A〜Eでは、いずれの汚染もきれいに洗浄除去する
ことができたが、比較製品イ〜ニではいずれかの汚染が
テストピース上に残留することが判明した。 (実施例)次に、本発明の組成物を除錆剤として用いる
実施例を説明する。まず、第1の化合物としてチオグリ
コール酸を32重量%と精製水30.5重量%を撹拌す
る。次いで、第2の化合物として25%の濃度のアンモ
ニウム塩を24重量%加え更に撹拌する。第3の化合物
としてグリセリンエステルを12重量%加える。更に、
界面活性剤1.5重量%加え、撹拌する。これらの物質
が十分に混合されたことを確認した後、PH調整剤とし
てキレート剤を加えて、溶液のpHが7になるように調
整を行う。なお、本実施例では、以下の化1で表わされ
るキレート剤を使用した。
【化1】 このようにして得た除錆剤を、鉄錆と油系物質で汚染さ
れた構造物のアルミニウム部分に噴霧してしばらく放置
した。アルミニウム表面に指示発色反応が生じ、これに
よってアルミ表面を汚染している酸化物質(Fe錆)の
存在を確認することができる。次いで、水でアルミニウ
ム表面を洗い流す。錆スケール、その他の汚染が容易に
除去され、アルカリ剤によって油系の汚染及び水アカ等
の汚染を同時除去することができる。なお、本実施例の
除錆剤は、PHが7と中性域にあるため、この除錆剤を
用いることによってアルミニウム自体が腐食したり浸食
される恐れがない。本発明の組成物は、上述した洗浄以
外にも様々な用途がある。例えば、大理石、石材等の建
材に生じた錆或いは錆染みの除去にも有効に用いること
ができる。従来、大理石、石材等々のクリーニングに
は、酸性の溶剤が用いられているが、複数回洗浄を行う
とこれらの建材が変質してしまうという問題があった。
また、鉄分を多く含有している大理石もあり、このよう
な大理石にできた錆や錆染みは、従来の洗浄剤では除去
することができなかった。本発明の組成物は高い洗浄能
力を有するとともに、その性質は中性であり、これらの
建材を何度洗浄しても建材に変質を招くことがない。ま
た、本発明の組成物は、コンクリート面の汚染或いはコ
ンクリート面に生じた、貰い錆染みの除去にも好適に用
いることができる。特に、上述の実施例で述べた製品は
油脂分解性が高いため、油染みなどがコンクリート面に
できている場合に特に有効である。また、本発明の組成
物は、電気溶接の分野で広く使用されている銅でできた
電極の洗浄に優れた効果を示す。従来、銅素材の電極に
生じる電触被膜は酸性の洗浄剤を用いて洗浄するか、或
いは研磨によって除去するようにしているが、このよう
な方法では、電極が著しく摩耗してしまい電極の寿命を
長く保つことができなかった。本発明の組成物を用いれ
ば、電極を摩耗させることなく電触被膜を除去すること
が可能であり、電極の寿命を長く保ち得る。また、本発
明の組成物は、例えば、神社、仏閣等の建造物自体及び
これらの建造物の装飾金物の酸化被膜を除去するのに好
適に用いることができる。これらの建造物、及び装飾金
物の酸化被膜は、従来は研磨剤を用いて除去するように
しているが、研磨を行うと、装飾金物の美観は保つこと
ができるが摩滅してしまうため、重要な文化財には使用
することができない。本発明の組成物を利用すれば、こ
の様な諸種の問題を生ずることなく、建造物自体又は装
飾金物の酸化被膜を除去することができる。同様に、銅
像、蒸気機関車等の屋外で保存されている記念物に生じ
る酸化被膜も本発明の製品を用いて好適に除去すること
ができる。この他、加工工作機械の除錆、塗装前処理、
鉄道、船舶等の鉄粉に起因する汚染物質の除去、医療分
野における器具の除錆洗浄、美容理容分野における器具
の除錆、刀剣類の手入れ用溶剤、貴金属の清浄剤に、ま
た管楽器の酸化被膜の除去等にも好適に用いることがで
きる。特定の用途に応じては、そのpH指数を容易に変
化させての対応が可能であり、それにより特定効果を発
揮する。よって、本発明の除錆洗浄剤はそのpH特性を
中性域に限定されるものではない。
【発明の効果】本発明によれば、鉱物油系又は動植物油
系の汚染、金属酸化物系の汚染、その他のケイ素酸化物
系汚染、煤塵、土砂等による汚染を同時に除去すること
が可能であり、したがって、汚染の種類によって洗浄剤
を使い分ける必要がなくなり極めて有益な除錆洗浄剤組
成物を提供することができる。また、前記いずれの汚染
に対しても極めて有効に汚染を除去することが可能であ
る。更に、本発明の除錆洗浄剤組成物はそのpHを中性
域〜弱アルカリ性域に保つようにしているために、洗浄
剤そのもので洗浄対象物の素材を痛めることがないとい
う効果も奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 17/00 C11D 17/00 C23G 1/24 C23G 1/24 Fターム(参考) 4H003 AB19 AC08 AD04 DA09 EB07 EB08 EB15 EB16 EB21 ED02 FA07 FA28 4K053 QA01 QA04 RA21 RA25 RA33 RA37 RA45 RA48 RA52 RA54 RA62 RA64 RA65 YA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SH基クロロ酢酸を含む化合物(第1化合
    物)と、 アスコルビン酸塩、アンモニウム塩、及びアミン塩から
    なる群より選択された少なくとも一種の複合物(第2化
    合物)と、 ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界
    面活性剤、及びカチオン界面活性剤からなる群より選択
    された少なくとも一種の界面活性剤と、 塩化アリル、ジクロロヒドリン、ジプロモプロピオンか
    らなる群より選択された化合物と(第3化合物)と、 を含むことを特徴とする除錆洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】SH基クロロ酢酸(第1化合物)を22重
    量部乃至38重量部と、 アスコルビン酸塩、アンモニウム塩、及びアミン塩から
    なる群より選択された少なくとも一種の複合物(第2化
    合物)を5重量部乃至50重量部と、 ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界
    面活性剤、及びカチオン界面活性剤からなる群より選択
    された少なくとも一種の界面活性剤を1重量部乃至20
    重量部と、 塩化アリル、ジクロロヒドリン、ジプロモプロピオンか
    らなる群より選択された化合物(第3化合物)を5重量
    部乃至20重量部と、 を含むことを特徴とする除錆洗浄剤組成物。
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