JP2003024913A - 生ごみ処理装置 - Google Patents

生ごみ処理装置

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JP2003024913A
JP2003024913A JP2002040251A JP2002040251A JP2003024913A JP 2003024913 A JP2003024913 A JP 2003024913A JP 2002040251 A JP2002040251 A JP 2002040251A JP 2002040251 A JP2002040251 A JP 2002040251A JP 2003024913 A JP2003024913 A JP 2003024913A
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extinguishing type
disposal device
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Iwao Endo
岩雄 遠藤
Eiji Endo
栄次 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の構成に手を加えることによって、装置
の故障を低減し、メンテナンス性を調整することができ
る略完全消滅型生ごみ処理装置を提供する。 【解決手段】 生ごみ処理装置の生ごみが投入される処
理槽の内部で攪拌を行う攪拌翼の先端部分をフレキシブ
ルに変形するものとすることにより、攪拌翼と処理漕の
底部に異物が噛み込まれても故障が起こり難くする。又
は、故障が起こるような事態となっても、最初に当該フ
レキシブルに変形する先端部分が破壊されるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ごみの処理を行
う生ごみ処理装置、特に生ごみをほぼ完全に分解して消
滅させる処理を行うことを企図する略完全消滅型生ごみ
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現代社会において、生ごみ処理問題は一
層の脚光を浴びており、微生物の作用により生ごみを二
酸化炭素と水とに完全に分解する生ごみ処理装置の開発
が盛んに行われている。
【0003】ここで、生ごみ処理装置には堆肥型と完全
消滅型などがあり、生ごみ処理槽内で生ごみを撹拌し、
必要に応じて水供給と温度調整を行って、投入された生
ごみを微生物の介在により二酸化炭素と水とに完全に分
解するというものであった。
【0004】上記2種類の生ごみ処理装置のうち、完全
消滅型の生ごみ処理装置は、その内部に、投入された生
ごみを微生物等で分解するための攪拌処理漕を有する構
造になっている。この攪拌処理漕では、内部に横設され
た回転軸と、その回転軸に取り付けられた攪拌腕と、攪
拌腕の端部に取り付けられた攪拌翼と、を用いて、生ご
みや微生物等を攪拌することにより、生ごみの分解処理
を促進する構造になっている。
【0005】生ごみの分解には、適度の通気が必要であ
ることが研究により解明されている。一般に、上記のよ
うな完全消滅型の生ごみ処理装置では、上述した攪拌翼
が、攪拌処理漕の底部の表面すれすれを移動するように
設定され、攪拌処理漕の底部の表面に溜まっている生ご
み及び微生物が攪拌翼の移動の度にしゃくり上げられる
ように構成されており、これにより攪拌処理漕の底部で
の停留を防止し、通気を確保するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、生ごみ
処理装置に投入される生ごみの中には、選別されないま
ま混入されたスプーンやフォーク等の異物が含まれてい
る場合があり、このような異物が混入されていると、攪
拌処理漕の底部の表面すれすれを移動する攪拌翼と攪拌
処理漕との隙間にこれらの異物が噛み込まれてしまうこ
とがあり、このことが原因で攪拌機構が破損する等の故
障が生じることがあった。
【0007】本発明は、このような観点を鑑みてなされ
たものであり、その目的は、装置の構成に手を加えるこ
とによって、装置の故障を低減し、メンテナンス性を調
整することができる略完全消滅型生ごみ処理装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る完全消滅型
生ごみ処理装置は、以下に述べる手段により上記の課題
を解決する。
【0009】本発明者は、生ごみ処理装置の生ごみが投
入される処理槽の内部で攪拌を行う攪拌翼の先端部分が
フレキシブルに変形するものとすれば、攪拌翼と、攪拌
処理漕の底部と、の間に異物が噛み込まれても故障が起
こりにくい、又は、故障が起こるような事態となって
も、最初に当該フレキシブルに変形する先端部分が破壊
されることとなるので重大な故障に至らない、という知
見を得て、本発明を完成するに至った。
【0010】より具体的には、本発明は、以下のような
生ごみ処理装置を提供する。
【0011】(1) 投入された生ごみを略完全消滅さ
せる略完全消滅型生ごみ処理装置であって、前記略完全
消滅型生ごみ処理装置は、生ごみが投入され、当該投入
された生ごみを撹拌して発酵処理をする撹拌処理槽と、
前記攪拌処理漕に横設された回転軸に取り付けられた攪
拌腕と、を備え、前記攪拌腕の端部には、弾性を有する
攪拌翼が取り付けられていることを特徴とする略完全消
滅型生ごみ処理装置。
【0012】(2) 投入された生ごみを略完全消滅さ
せる略完全消滅型生ごみ処理装置であって、前記略完全
消滅型生ごみ処理装置は、生ごみが投入され、当該投入
された生ごみを撹拌して発酵処理をする撹拌処理槽と、
前記攪拌処理漕に横設された回転軸に取り付けられた攪
拌腕と、を備え、前記攪拌腕の端部には、弾性部材から
なる攪拌翼が取り付けられていることを特徴とする略完
全消滅型生ごみ処理装置。
【0013】(3) 前記弾性部材は、弾性を備える構
造を有する部材であることを特徴とする(2)に記載の
略完全消滅型生ごみ処理装置。
【0014】(4) 前記弾性部材は、合成樹脂又はゴ
ム、或いは板バネであることを特徴とする(2)に記載
の略完全消滅型生ごみ処理装置。
【0015】(5) 前記弾性部材は、その表面摩擦係
数が低い自己潤滑体であることを特徴とする(2)に記
載の略完全消滅型生ごみ処理装置。
【0016】(6) 投入された生ごみを略完全消滅さ
せる略完全消滅型生ごみ処理装置であって、前記略完全
消滅型生ごみ処理装置は、生ごみが投入され、当該投入
された生ごみを撹拌して発酵処理をする撹拌処理槽と、
前記攪拌処理漕に横設された回転軸に取り付けられた攪
拌腕と、を備え、前記攪拌腕の端部には、フレキシブル
に変形する攪拌翼が取り付けられていることを特徴とす
る略完全消滅型生ごみ処理装置。
【0017】(7) 投入された生ごみを略完全消滅さ
せる略完全消滅型生ごみ処理装置であって、前記略完全
消滅型生ごみ処理装置は、生ごみが投入され、当該投入
された生ごみを撹拌して発酵処理をする撹拌処理槽と、
前記攪拌処理漕に横設された回転軸に取り付けられた攪
拌腕と、を備え、前記攪拌腕の端部には、フレキシブル
変形体が取り付けられていることを特徴とする略完全消
滅型生ごみ処理装置。
【0018】(8) 投入された生ごみを略完全消滅さ
せる略完全消滅型生ごみ処理装置であって、前記略完全
消滅型生ごみ処理装置は、生ごみが投入され、当該投入
された生ごみを撹拌して発酵処理をする撹拌処理槽と、
前記攪拌処理漕に横設された回転軸に取り付けられた攪
拌腕と、を備え、前記攪拌腕の端部には、当該攪拌腕に
一端が吊支されてなる吊り下げ体が取り付けられている
ことを特徴とする略完全消滅型生ごみ処理装置。
【0019】(9) 前記吊り下げ体又は前記フレキシ
ブル変形体は、ステンレスなどの金属製の鎖により形成
されたものであることを特徴とする(7)又は(8)に
記載の略完全消滅型生ごみ処理装置。
【0020】(10) 前記攪拌翼の先端部分に弾性を
付与することにより装置の故障を低減する方法。
【0021】(11) 前記攪拌翼の先端部分の弾性を
調整することにより装置のメンテナンス性を調整する方
法。
【0022】[用語の定義等]本明細書において、「生
ごみ」とは、業務用・家庭用を問わず、一般的な処理場
において生ごみとして取り扱われるものの総称を意味す
る。
【0023】本明細書における「攪拌」とは、広い意味
での攪拌を意味し、具体的には、投入された生ごみをか
きまぜること、又はかきまわすことをさすものである。
よって、攪拌腕に取り付けられる「攪拌翼」とは、処理
槽内の生ごみが接触することにより、接触した生ごみを
押しやる面を有する部材であれば良く、その形状は問わ
ない。
【0024】また、攪拌翼が取り付けられる攪拌腕の
「端部」とは、攪拌腕の先端付近を意味し、腕の最先端
の部分だけに限定されるものではなく、ここからわずか
に中心寄りとなる部分も均等の範囲に含まれると解され
るべきである。
【0025】本明細書における「弾性」とは、外力を加
えたときに変形し、外力を加えるのをやめたときに元の
状態に戻るような性質のことをいい、具体的には、攪拌
翼と攪拌処理漕の底部に異物が噛み込まれることを回避
できるようなものであるか、或いは異物が噛み込まれて
も装置に故障が生じることを回避できるようなものであ
ればよい。
【0026】また、「弾性を備える構造を有する」と
は、攪拌翼を構成する部材自体に弾性を有していなくて
も、その形状や構造が弾性を有するようになされている
ことをさすものであって、例えば、いわゆる板バネのよ
うなものが挙げられる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて、図面を参照しながら説明する。この発明の一実
施形態に係る生ごみ処理機10は、図1〜4に示される
ように、ステンレス製の角鋼材によって略矩形状の枠組
み構造のものに形成され、脚部により支持される骨格枠
体1(図3参照)からなるものである。脚部には必要に
応じてキャスターを設けることも可能である。該骨格枠
体1の外周には、全面を覆い尽くすように化粧パネル
7,7,……が取り付けられ、それら化粧パネル7,
7,……の中の正面あるいは側面の適所には、生ごみ処
理機の動作を制御するための操作制御盤8や、生ごみの
分解により生じる水を排出するための排水口22が露呈
されている。また、骨格枠体1の上面には開口が形成さ
れており、開閉式の生ごみ投入蓋13付きの上蓋12が
脱着自在に載置されている。この上蓋12は、骨格枠体
1及び後述する攪拌処理漕70の各上端と全体が密着す
ることがないような間隙を確保して設置されている。
【0028】攪拌処理漕70は、上述したように、外郭
胴部2と混合攪拌胴部80とからなり、その中心部分に
横軸型回転軸5が横設され、上記した骨格枠体1の上方
側に配されるものであり、各部の構造は、以下のような
構成となっている。
【0029】図3、図4、及び図5に示されるように、
攪拌処理漕70の中心部分には、収容された生ごみ及び
微生物担体を撹拌混合するための、攪拌混合機構が設け
られている。一方、混合攪拌胴部80の底部である円弧
状通気性底板3は、細孔31が形成されたメッシュ状と
されている。この実施の態様において、メッシュ状の円
弧状通気性底板3は、図3に示されているように、ステ
ンレス板等で構成されている。円弧状通気性底板3の細
孔31の大きさは、生ごみもしくは微生物担体が落ちな
い程度のものであり、通常は、内径0.5mmから2.
0mm程度の範囲で適当に設定される。
【0030】この実施の態様において、上述した撹拌混
合機構は、攪拌処理漕70の内部中心部分に横設された
横軸型回転軸5と、この横軸型回転軸5に分散配置され
た適宜本数の攪拌腕51と、攪拌腕51の先端部分に取
り付けられた攪拌翼52と、からなる。
【0031】横軸型回転軸5は、この混合攪拌胴部80
を軸受け、貫通させた後、外郭胴部2に軸着されるよう
にすると共に、その軸端が、Vベルトとプーリー、ある
いはチェーンとスプロケット等といった組み合わせから
なるような動力伝達装置を介してモータ等の外部動力源
に連動され、所定速度の定速回転が実現されるように計
画される。また、横軸型回転軸5の回転に伴って撹拌腕
51が移動することによって、生ごみと微生物担体とが
撹拌され、混合されることになる。
【0032】撹拌腕51は、所定の周期を持って横軸型
回転軸5に取り付けられるのが好ましく、また、所定の
方向に収束するように攪拌翼52に傾きをつけることに
よって、ドリルが回転したときのように、生ごみ及び微
生物担体を横軸型回転軸5の軸方向に移動させるように
することもできる。
【0033】攪拌翼52は、それ自体が弾性を有するよ
うに構成しても本発明の目的を達成することができる
が、本実施形態においては、弾性部材を攪拌腕51の端
部に取り付ける態様について説明する。攪拌腕51の端
部には、幅が約10cm程度、厚さが約5mm程度に成
形された弾性部材、例えば合成樹脂又はゴム、或いは板
バネがネジ止めされて取り付けられる。攪拌翼52の機
能上、この弾性部材は弾力性を有することはもちろん、
その部材表面の摩擦係数が低い、すなわち自己潤滑性が
高いものが好適である。このような部材としては、超高
分子量ポリエチレンを代表とする樹脂製のものが挙げら
れる。
【0034】なお、弾力性については、攪拌翼52が円
弧状通気性底板3の表面に溜まっている生ごみ等をしゃ
くり上げるものであるという性質上、外力に対して変形
しすぎることなく、かつ、適当なしなりが生じるもので
あれば好適である。また、弾性部材として合成樹脂やゴ
ム等を用いることも可能であり、このときは、攪拌翼5
2が混合攪拌胴部80内で生ごみ及び微生物担体を攪拌
するものであるという性質上、微生物に冒されにくい材
質であることが好ましい。
【0035】さらに、自己潤滑性については、攪拌翼5
2が円弧状通気性底板3の表面すれすれを移動するもの
であるという性質上、攪拌翼52と円弧状通気性底板3
との間に異物(例えばスプーンやフォーク等)が挟まり
そうになったときに(図6(a)参照)、当該異物が攪
拌翼52と円弧状通気性底板3との隙間に噛み込まれる
ことなく、自然と逃げる程度の潤滑性があることが好ま
しい(図6(b)参照)。このような自己潤滑性を持つ
部材としては、例えば、フッ素樹脂やそれと同程度の自
己潤滑性を有するものが挙げられるが、フッ素樹脂程度
の自己潤滑性を有する部材であれば、より好適である。
【0036】また、耐摩耗性が高ければ高いほど、攪拌
翼として用いるのに好ましい。
【0037】図3に示す円弧状通気性底板3について、
その断面が円弧状になるように形成されているのは、横
軸型回転軸5の回転によって攪拌翼52が円を描いて移
動することに対応させるためのものである。ここで、撹
拌腕51及び攪拌翼52は、上述したように、攪拌翼5
2が円弧状通気性底板3の表面すれすれを移動するよう
に設定されているため、円弧状通気性底板3の表面に溜
まっている生ごみ及び微生物担体が攪拌翼52の移動の
度にしゃくり上げられることになり、生ごみ及び微生物
担体が底部で停留することを防止でき、その結果、撹拌
の完全を図ることができる。
【0038】本実施形態に係る生ごみ処理機は、円弧状
通気性底板3の下方に噴水管17が備え付けられている
(図3参照)。噴水管17には噴水孔が設けられてお
り、噴水管17に供給された水がこの噴水孔から噴出す
る。噴水孔から噴出した水は、下部から円弧状通気性底
板3に向かって噴射されることとなる。
【0039】水噴射の強さについては、微生物担体それ
自体もしくは微生物担体をまとった生ごみが円弧状通気
性底板3から持ち上がる程度の強さをもった噴水であれ
ば、混合攪拌胴部80内に水と酸素とを送り込むことが
でき、微生物の活動を活発にすることができる。
【0040】攪拌処理漕70内には図10に示すよう
に、略完全消滅型生ごみ処理機用コアが充填される。当
該生ごみ処理機用コアとしては、本実施形態では、分解
促進材90として籾殼を主にしたものを用いるのが好ま
しい。ここで、籾殻は、攪拌処理漕70の容積に対し、
その容積百分率で籾殼の割合が30〜40%程度となる
ような配分で用いる。また、籾殻は、脱穀済みのままで
何等の処理も施されていない無処理(但し、籾殼屑を分
離させてしまう程度の処理は含まれる。)のものが経済
性その他の実施の上では好ましい。
【0041】更に、生ごみ処理効率をアップするため
に、繊維質塊体100を混入するのが好ましい。当該繊
維質塊体は、ばらけ防止が施されたロープの小片からな
るロープ小片体101および繊維質マット小片体102
のいずれか又は両方からなるもので、その混入量は攪拌
処理漕70の容積に対し、その容積百分率で10〜20
%程度となるような配分で用いる。ここで、ロープ小片
体101とは、藁,麻,木綿等の繊維を複数本束ねてひも
状にしたもので、端から解けるのを防止するために、例
えば糸で縛るとか、端を溶かして固定するといったよう
なばらけ防止処理が施されている。一方、繊維質マット
小片体102として、糸瓜の実繊維のように繊維自体が
絡み合ってなるものや、椰子,麻,サイザル等の天然素
材の繊維やナイロン等の化学繊維を機械的又は物理的な
作用や繊維同士の融着又は接着剤等を介して繊維同士を
接合してマット状に成形したものである。尚、繊維質マ
ット小片体は上記の製法にこだわらず、繊維が嵩高く形
成されたもので、生ごみ処理機の動作によって、繊維質
マット塊体が容易に分解しない程度の集約力を有すれば
よい。但し、繊維質塊体は環境保全の観点からすれば、
藁,麻,糸瓜,椰子等の天然素材の繊維体を用いたもの
を使用することが好ましい。尚、本実施形態ではロープ
小片体101と繊維質マット小片体102の両方を同時
に混入しているが、いずれか一方のみを混入したもので
あってもよい。
【0042】次に、本実施形態における略完全消滅型生
ごみ処理機の作用について説明する。使用者は、生ごみ
処理機の上蓋13を開けて生ごみ、例えば家庭や食堂等
から排出される残飯等や食品工場等から分離される汚泥
や有機物等を混合攪拌胴部80に投入し、シャワリング
24から十分な水を加え、操作制御盤8のスイッチを入
れ、コントローラを作動する。コントローラの指示を受
けた横軸型回転軸5は、約2〜4回転/分(round
/minute)程度の速度で回転を始める。
【0043】横軸型回転軸5の回転動作に伴って、攪拌
腕51及び撹拌翼52が回転する。撹拌翼52が図4及
び図5のような傾斜角度を持つことから、混合攪拌胴部
80内の内容物は、円弧状通気性底板3に向けて押し出
されながら、また混合攪拌胴部80の中央側に押し戻さ
れながら撹拌される。このとき、混合攪拌胴部80の内
容物には、生ごみ、並びに、籾殻を主成分として生ごみ
の処理に有効な微生物を含む分解促進材が含まれてい
る。
【0044】ここで、家庭や食堂等から排出される残飯
等の生ごみには、捨てるときに選別されないまま混入さ
れたスプーン、フォーク、お箸等の異物が含まれている
ことが多々ある。このような異物のうち、特に金属製の
スプーン、フォーク等は、硬度が高いものであるため、
これらの異物が円弧状通気性底板3の表面すれすれを移
動する攪拌翼52と、円弧状通気性底板3と、の間に挟
まってしまうと、攪拌翼52の移動に伴って、重篤の場
合には、攪拌腕51が折れてしまったり、円弧状通気性
底板3に歪みができてしまったり、というような故障が
生じることがあった。
【0045】これに関して言えば、かかる破壊が起こら
ないように攪拌翼を堅固に構成したとすれば、その分だ
けコスト高になるというだけでなく、機構が大がかりな
ものとなって動きにくくなったりするので、生ごみ処理
装置として適さなくなるという問題もあった。
【0046】しかしながら、本実施形態においては、自
己潤滑性を有する弾性部材を攪拌翼52として用いてい
るため、先の図6(a)及び(b)にも示したように、
上記のような異物が円弧状通気性底板3と攪拌翼52の
間に挟まって噛み込まれてしまうことを防止することが
できる。これにより、攪拌腕51、又は円弧状通気性底
板3の破損が防止できることになる。また、もし異物が
円弧状通気性底板3と攪拌翼52との間に噛み込まれて
しまった場合でも、弾性部材である攪拌翼52の変形や
破損ですむことになり、攪拌翼だけを取り替えれば生ご
み処理装置としての機能は問題なく発揮できることとな
る。
【0047】これにより、生ごみ処理装置の故障を低減
できることとなるだけでなく、そのメンテナンスの必要
性も低減することとなる。
【0048】なお、本実施形態においては、攪拌翼52
として攪拌腕51の端部に自己潤滑性を有する弾性部材
を用いているが、本発明ではこれに限られない。すなわ
ち、攪拌腕51に一端が吊支される部材を取り付けるよ
うにしたり、攪拌腕51の端部にフレキシブルに変形す
る部材を取り付けるようにしたりしても、本発明の目的
を達成することが可能である。
【0049】攪拌腕51に一端が吊支される部材、又は
フレキシブルに変形する部材としては、例えば、図7や
図8に示すようなステンレスなどの金属製の鎖53が挙
げられる。以下、図7及び図8に示す図に基づいて、こ
れらの部材を用いた実施形態について説明する。なお、
以下の実施形態においては、上述したようなステンレス
などの金属製の鎖を用いて説明しているが、本発明で用
いられる部材はこれに限られず、円弧状通気性底板3の
表面に溜まっている生ごみ及び微生物担体をしゃくり上
げるだけの強度を持つような部材であれば、例えばロー
プ等を用いてもよいものとする。
【0050】図7は、二つの攪拌腕51にステンレスな
どの金属製の鎖53の両端をそれぞれ吊支した例を示し
ており、この鎖53の中間付近の撓んだ部分が円弧状通
気性底板3の表面すれすれを移動するように設計されて
いる。これにより、円弧状通気性底板3の表面に溜まっ
ている生ごみ及び微生物担体が、鎖53が通過する度に
しゃくり上げられることになり、生ごみ及び微生物担体
の底部での停留が防止でき、撹拌の完全を図ることがで
きる。
【0051】図8は、攪拌腕51の端部に一端を固定さ
れたステンレスなどの金属製の鎖53の房を用いた例を
示している。この鎖53の房のうち、攪拌腕51に固定
されていない側の端部を含む周縁は、円弧状通気性底板
3の表面を擦りながら移動するように設計されており、
これにより円弧状通気性底板3の表面に貯まっている生
ごみ等をしゃくり上げ、通気性混合攪拌胴部80への通
気性を確保することができ、攪拌の完全を図ることがで
きる。
【0052】以上のように、攪拌腕51に一端が吊支さ
れる部材、又はフレキシブルに変形する部材を用いるこ
とにより、家庭や食堂等から排出される残飯等の生ごみ
に混入される異物(主にスプーン、フォーク等の金属
物)が、従来の生ごみ処理機のときのように、円弧状通
気性底板3の表面すれすれを移動する攪拌翼と、円弧状
通気性底板3と、の間に挟まってしまい、攪拌腕51が
折れたり、円弧状通気性底板3に歪みができたり、とい
うような事態が生じるのを防止することができる。
【0053】これにより、生ごみ処理装置の故障を低減
できることとなるだけでなく、そのメンテナンスの必要
性も低減することとなる。また、万が一、異物が円弧状
通気性底板3の表面すれすれを移動する攪拌翼と、円弧
状通気性底板3と、の間に噛み込まれてしまった場合で
も、最初に攪拌翼が破壊されることとなるので、重大な
故障に至ることがなく、さらに修理も容易に行うことが
できるため、メンテナンスにかかる労力も軽減されるこ
ととなるのである。
【0054】なお、図9に示すように、「弾性を備える
構造を備える部材」を攪拌翼として用いても、本発明の
目的は達成できる。図9では、「弾性を備える構造を備
える部材」として、金属製の板バネ54を用いている。
板バネ54は、その構造上、弾性を有しており、この弾
性により、上述した実施形態と同様の効果が得られるこ
ととなる。
【0055】また、図10に示すように、略完全消滅型
生ごみ処理機の攪拌処理槽70内に充填された分解促進
材90に繊維質塊体100が混入されているため、横軸
型回転軸5の回転動作に伴って、攪拌腕51及び攪拌翼
52が回転すると、繊維質塊体100が攪拌処理槽70
内の内容物とともに攪拌され、円弧状通気性底板3の上
面を擦るようにして移動することになり、その際に円弧
状通気性底板3の細孔31に付着している生ごみ等は繊
維質塊体で拭い取られて、円弧状通気性底板3の上面の
清掃が行なわれる格好となる。このような繊維質塊体1
00による円弧状通気性底板3の上面の清掃が行なわれ
ることにより、当該円弧状通気性底板3の目詰まりが解
消され、これによって当該円弧状通気性底板3による通
気性と水はけの良好な状態が保たれ、攪拌処理槽70内
の微生物の生育に良好な環境が提供され続けることにな
り、生ごみ処理効率が向上することになる。
【0056】
【発明の効果】このようにして、本装置によれば、生ご
みに異物が混入されて投入された場合にも、生ごみ処理
装置の内部構造を破壊されることを防止できることにな
るため、本装置の故障を低減できるだけでなく、そのメ
ンテナンスの必要性も低減されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な実施の形態に係る生ごみ処理
装置を上方から見た正面図である。
【図2】 本発明の好適な実施の形態に係る生ごみ処理
装置の側面図である。
【図3】 本発明の好適な実施の形態に係る生ごみ処理
装置の内部構造を説明するための横断面図である。
【図4】 本発明の好適な実施の形態に係る生ごみ処理
装置の内部構造を説明するための縦断面図である。
【図5】 本発明の好適な実施の形態に係る生ごみ処理
装置の内部構造を説明するための斜視図である。
【図6】 本発明の好適な実施の形態に係る生ごみ処理
装置の攪拌翼の動作例を説明するための説明図である。
【図7】 本発明の好適な実施の形態に係る生ごみ処理
装置の内部構造の他の実施形態を説明するための斜視図
である。
【図8】 本発明の好適な実施の形態に係る生ごみ処理
装置の攪拌翼の一例を示す説明図である。
【図9】 本発明の好適な実施の形態に係る生ごみ処理
装置の攪拌翼の他の例を示す説明図である。
【図10】 生ごみ処理機用コアを充填した生ごみ処理
装置の横断面図である。
【符号の説明】
3 円弧状通気性底板 5 横軸型回転軸 10 生ごみ処理装置 51 撹拌腕 52 撹拌翼 53 鎖 54 板バネ 70 攪拌処理漕 80 混合攪拌胴部 90 分解促進材 100 繊維質塊体
フロントページの続き Fターム(参考) 4D004 AA03 AB10 AC04 BB10 CA19 CB04 CB28 CC02 CC03 CC15 4G035 AB48 AE13 4G078 AA18 AB20 BA01 BA09 CA01 CA05 CA12 CA17 DA01 DA28 DA30 EA10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された生ごみを略完全消滅させる略
    完全消滅型生ごみ処理装置であって、 前記略完全消滅型生ごみ処理装置は、生ごみが投入さ
    れ、当該投入された生ごみを撹拌して発酵処理をする撹
    拌処理槽と、 前記攪拌処理漕に横設された回転軸に取り付けられた攪
    拌腕と、を備え、 前記攪拌腕の端部には、弾性を有する攪拌翼が取り付け
    られていることを特徴とする略完全消滅型生ごみ処理装
    置。
  2. 【請求項2】 投入された生ごみを略完全消滅させる略
    完全消滅型生ごみ処理装置であって、 前記略完全消滅型生ごみ処理装置は、生ごみが投入さ
    れ、当該投入された生ごみを撹拌して発酵処理をする撹
    拌処理槽と、 前記攪拌処理漕に横設された回転軸に取り付けられた攪
    拌腕と、を備え、 前記攪拌腕の端部には、弾性部材からなる攪拌翼が取り
    付けられていることを特徴とする略完全消滅型生ごみ処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材は、弾性を備える構造を有
    する部材であることを特徴とする請求項2に記載の略完
    全消滅型生ごみ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材は、合成樹脂又はゴム、或
    いは板バネであることを特徴とする請求項2に記載の略
    完全消滅型生ごみ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材は、その表面摩擦係数が低
    い自己潤滑体であることを特徴とする請求項2に記載の
    略完全消滅型生ごみ処理装置。
  6. 【請求項6】 投入された生ごみを略完全消滅させる略
    完全消滅型生ごみ処理装置であって、 前記略完全消滅型生ごみ処理装置は、生ごみが投入さ
    れ、当該投入された生ごみを撹拌して発酵処理をする撹
    拌処理槽と、 前記攪拌処理漕に横設された回転軸に取り付けられた攪
    拌腕と、を備え、 前記攪拌腕の端部には、フレキシブルに変形する攪拌翼
    が取り付けられていることを特徴とする略完全消滅型生
    ごみ処理装置。
  7. 【請求項7】 投入された生ごみを略完全消滅させる略
    完全消滅型生ごみ処理装置であって、 前記略完全消滅型生ごみ処理装置は、生ごみが投入さ
    れ、当該投入された生ごみを撹拌して発酵処理をする撹
    拌処理槽と、 前記攪拌処理漕に横設された回転軸に取り付けられた攪
    拌腕と、を備え、 前記攪拌腕の端部には、フレキシブル変形体が取り付け
    られていることを特徴とする略完全消滅型生ごみ処理装
    置。
  8. 【請求項8】 投入された生ごみを略完全消滅させる略
    完全消滅型生ごみ処理装置であって、 前記略完全消滅型生ごみ処理装置は、生ごみが投入さ
    れ、当該投入された生ごみを撹拌して発酵処理をする撹
    拌処理槽と、 前記攪拌処理漕に横設された回転軸に取り付けられた攪
    拌腕と、を備え、 前記攪拌腕の端部には、当該攪拌腕に一端が吊支されて
    なる吊り下げ体が取り付けられていることを特徴とする
    略完全消滅型生ごみ処理装置。
  9. 【請求項9】 前記吊り下げ体又は前記フレキシブル変
    形体は、金属製の鎖により形成されたものであることを
    特徴とする請求項7又は請求項8に記載の略完全消滅型
    生ごみ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記略完全消滅型生ごみ処理装置の攪
    拌処理槽内には、投入される生ごみに応じた量の籾殻が
    予め充填されているとともに、当該充填された籾殻の中
    には、繊維質塊体が混入されていることを特徴とする請
    求項1から9いずれか記載の略完全消滅型生ごみ処理装
    置。
  11. 【請求項11】 前記繊維質塊体が、ばらけ防止が施さ
    れたロープの小片からなるロープ小片体および繊維質マ
    ット小片体のいずれか又は両方からなることを特徴とす
    る請求項10記載の略完全消滅型生ごみ処理装置。
  12. 【請求項12】 前記攪拌翼の先端部分に弾性を付与す
    ることにより装置の故障を低減する方法。
  13. 【請求項13】 前記攪拌翼の先端部分の弾性を調整す
    ることにより装置のメンテナンス性を調整する方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100727619B1 (ko) 2005-09-30 2007-06-13 주식회사 도하인더스트리 음식물쓰레기 처리장치
JP2017006900A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 藤森産業機械株式会社 生ごみ処理装置
CN112642331A (zh) * 2020-12-04 2021-04-13 张家港市黎明化工有限公司 一种高效搅拌反应釜
KR102465299B1 (ko) * 2022-05-16 2022-11-09 크리미크몬 주식회사 음식물쓰레기 처리장치

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