JP2003023411A - 直交周波数分割多重信号生成装置、及び直交周波数分割多重信号復号装置 - Google Patents

直交周波数分割多重信号生成装置、及び直交周波数分割多重信号復号装置

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JP2003023411A
JP2003023411A JP2001207460A JP2001207460A JP2003023411A JP 2003023411 A JP2003023411 A JP 2003023411A JP 2001207460 A JP2001207460 A JP 2001207460A JP 2001207460 A JP2001207460 A JP 2001207460A JP 2003023411 A JP2003023411 A JP 2003023411A
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Takumi Hayashiyama
工 林山
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適応的に変調パラメータを設定でき、伝
送路の品質に応じて大容量の情報信号を第1のシリアル
データバスより得て、第2のシリアルデータバスに無線
伝送する信号生成装置と信号復号装置の構成を実現する
ことにある。 【解決手段】 第1のシリアルデータバスより無線伝送
するための情報信号を入力処理回路1により得ると共
に、伝送するデータ量を多くするための誤り訂正符号
化、トレリス符号化、及び変調マッピングを入力回路5
1で行い、その入力回路動作に係るパラメータ情報と共
にOFDM送信部52により変調して送信し、その信号
はOFDM受信部54で受信してパラメータ情報を得、
それを基に情報信号を出力回路部55で復号して得、第
2のシリアルデータバスに供給するようにして、信号生
成装置及びその信号復号装置を構成するようにして実現
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重信号生成装置、及びその復号装置に係り、特に符号化
されたディジタル映像信号などの情報信号を限られた周
波数帯域の直交周波数分割多重信号として生成し、生成
された周波数帯域の直交周波数分割多重(OFDM:Or
thogonal Frequency Division Multiplex)信号を送信
する直交周波数分割多重信号生成装置、及びその受信を
行う直交周波数分割多重信号復号装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧縮符号化されたディジタル
情報信号を伝送する伝送方式として直交周波数分割多重
信号伝送方式が用いられるようになってきた。その直交
周波数分割多重信号伝送方式は伝送すべき情報信号を多
くの周波数の搬送波に分割して変調して伝送するため、
各々の搬送波の変調速度を低くできるため、マルチパス
の影響をあまり受けずに信号を伝送できるなど、200
3年からの地上波ディジタル放送方式としての採用も決
定されている。
【0003】また、多くの搬送波を用いて情報信号を伝
送するため、伝送スペクトラムを矩形にできるなど周波
数利用効率の高い伝送方式であり、直交周波数分割多重
信号伝送方式は無線LAN(Local Area Network)等の
通信分野にも使用されるようになってきた。
【0004】このようにして直交周波数分割多重信号伝
送方式を用いて伝送する直交周波数分割多重信号送信装
置および受信装置は、マルチパス歪に対して伝送品質の
劣化は少ないが、遠距離受信など信号の受信レベルが低
下するとき、または多くの周波数で構成される搬送波の
うちのいくつかが干渉を受けるときなどは、他の変調方
式と同様に受信信号の品質が低下し、伝送される情報信
号に誤りデータが含まれやすくなる。
【0005】そのような誤り信号を正しい信号に訂正す
る方法として、例えばリード氏とソロモン氏達により発
明されたリードソロモン符号などを用いることにより、
予め誤り信号訂正用の冗長信号を生成し、それを付加し
て送信することにより、受信装置ではこの信号を基にし
て受信されたデータに誤り信号が含まれるかどうかを検
出し、誤り信号が検出されたときは誤り訂正信号を用い
てその誤り信号を正しいデータに訂正する、あるいは送
信された情報信号に近い情報信号に補正するなどの誤り
信号の検出、訂正、及び補正処理が行われている。
【0006】このようにして、誤り訂正信号の付加され
た情報信号は直交周波数分割多重信号方式により変調さ
れた信号として伝送されるが、さらに弱電界受信に対す
る誤り信号耐性を強化するためにトレリス符号化が用い
られる。
【0007】そのトレリス符号化はp(pは整数)バイ
トの信号にq(qは整数)バイトの符号を付加し、p+
qバイトの信号として伝送し、受信側ではこのp+qバ
イトの信号からpバイトの信号を復号する符号化方式
で、そのトレリス符号化が用いられて伝送される信号
は、冗長バイトであるqバイトの信号を伝送することに
より伝送レートは高くなるが、その伝送レートが高くな
ったことによる誤り信号の増加分よりも、そのqバイト
の信号を用いて訂正能力を強化した信号の方が誤り率が
改善されるような符号生成方法として用いられている。
【0008】このようにして、誤り信号訂正用の符号が
付加された情報信号は直交周波数分割多重信号を構成す
るそれぞれの周波数の搬送波に多値変調を与えて送信す
るための直交周波数分割多重信号として生成されるが、
その直交周波数分割多重信号を生成する生成方法、その
方法を搭載する送信装置、及び送信された信号を受信す
る受信装置について例を用いて説明する。
【0009】図8に、従来の直交周波数分割多重信号送
信装置のブロック図を示す。この図に示す送信装置は、
先に特開平9−153882号公報「直交周波数分割多
重信号伝送方式、送信装置及び受信装置」にて開示され
た送信装置の主要部分であるが、同図において、入力端
子1に供給されたディジタルデータは入力回路2に供給
され、必要に応じて誤り訂正符号の付与がなされる。
【0010】その誤り訂正符号の付加された信号はIF
FT(Inverse fast Fourier transform;逆高速フーリ
エ変換)演算部4に供給され、そのIFFT演算部4で
は、供給されたディジタルデータを逆高速フーリエ変換
演算して同相信号(I信号;In-phase)および直交信号
(Q信号;Quadrature)を生成する。
【0011】そのIFFT演算部4により生成されたI
信号とQ信号は、ディジタル直交変調器6に供給され、
そこでは中間周波数発振器5より供給される中間周波数
信号を搬送波として、その信号と、その信号を移相器5
1aにより90度移相した信号とが用いられて直交振幅
変調(QAM;Quadrature Amplitude Modulation)が
なされる。
【0012】そして、例えばその中間周波数を中心値と
し、中間周波数に対して正の周波数と負の周波数がそれ
ぞれ128組の搬送波として、合計で257波の情報搬
送波からなるOFDM信号として生成されている。
【0013】そのディジタル直交変調器6より供給され
たOFDM信号は、D/A変換器7に供給され、クロッ
ク分周器3から供給されるクロック信号がサンプリング
クロック信号として用いられて、アナログ信号に変換さ
れ、その変換されたアナログ信号は周波数変換器8に供
給される。
【0014】その周波数変換器8では、供給されたアナ
ログ信号は所定の送信周波数帯の高周波信号に変換さ
れ、その変換された高周波信号は、送信部9で電力増幅
等の処理がなされ、図示しないアンテナより空間伝送路
に放射されると共に、空間伝送路に放射された信号の一
部は図示しない受信用アンテナで受信されて、直交周波
数分割多重信号受信装置に供給される。
【0015】図9に、従来の直交周波数分割多重信号受
信装置例のブロック図を示す。この受信装置は前記特開
平9−153882号公報「直交周波数分割多重信号伝
送方式、送信装置及び受信装置」に開示された受信装置
の主要部分である。
【0016】同図において、図示しない受信アンテナを
介して供給されるOFDM信号は、受信部11により高
周波増幅され、更に周波数変換器12により中間周波数
に変換されて、中間周波増幅器13に供給されて増幅さ
れ、増幅して得られた信号はキャリア抽出および直交復
調器14に供給される。
【0017】そのキャリア抽出および直交復調器14に
おけるキャリア抽出回路部分は、入力OFDM信号の中
心搬送波(キャリア)を位相誤差少なく、できるだけ正
確に抽出する回路であり、キャリア抽出および直交復調
器14により抽出された中心搬送波信号は、中間周波数
発振器15に供給され、ここで中心搬送波周波数に位相
同期した中心周波数信号が生成される。
【0018】その中心周波数信号の一方は、キャリア抽
出および直交復調器14の直交復調器部に供給されると
共に、他の一方は90度シフタ16によりその信号の位
相が90度移相されて、上記直交復調器14に供給され
る。
【0019】そのようにして、キャリア抽出および直交
復調器14の直交復調器部からは、送信装置のD/A変
換器7から出力されたアナログ信号と同等のアナログ信
号(直交周波数分割多重信号)が復調されて得られ、そ
の得られた信号の一方は同期信号発生回路17に供給さ
れると共に、他方は低域フィルタ(LPF)18に供給
され、それらの信号はOFDM信号情報として伝送され
た必要な周波数帯域の信号が通過されて、A/D変換器
19に供給されてディジタル信号に変換される。
【0020】さらに、上記キャリア抽出および直交復調
器14より供給される復調アナログ信号の一方は、同期
信号発生回路17に供給され、その同期信号発生回路1
7では、ガードインターバル期間を含む各シンボル期間
で連続する信号として伝送されるパイロット信号に位相
同期するサンプリング信号がサンプル同期信号発生回路
部で発生される。
【0021】その発生されたサンプリング信号とパイロ
ット信号はシンボル同期信号発生回路部に供給され、位
相状態が調べられることによリシンボル期間が検出され
てシンボル同期信号が生成され、その生成されたシンボ
ル同期信号が基にされてガードインターバル期間除去の
ためのなどの復号動作用クロック信号が生成され、それ
ぞれの回路部に駆動信号として供給される。
【0022】一方、上記キャリア抽出および直交復調器
14より供給される信号のうち、他方の復調アナログ信
号は、LPF18、およびA/D変換器19を介してF
FT演算部20に供給される。
【0023】そのFFT演算部20では、同期信号発生
回路17よりのシステムクロック信号により制御されて
高速フーリエ変換(FFT)演算がなされ、供給された
信号の各周波数毎の実数部信号(R信号)と虚数部信号
(I信号)が算出され、それらの得られた各周波数毎の
R信号及びI信号は、それらの各々の信号レベルが基に
されてディジタル情報信号が復号され、その復号された
ディジタル情報信号は出力回路21に供給されて誤り訂
正、及び並直列変換などの出力信号処理が行われて出力
端子22に供給されるようにして復調動作がなされてい
る。
【0024】つぎに、特開平11−163823号公報
「直交周波数分割多重信号伝送方法、送信装置及び受信
装置」において、受信状況に応じて多数の符号化および
変調方式が選択可能な直交周波数分割多重信号伝送方法
が提案されており、それについて述べる。
【0025】図4は、前記直交周波数分割多重信号伝送
方法における、送信側の入力回路の主要部分を示す図で
あり、図5はその受信側の出力回路の主要部分を示す図
である。
【0026】その図4に示される入力回路は、前述の図
8に示した従来の直交周波数分割多重信号伝送装置の入
力回路2の代わりに用いられ、図5に示す出力回路は、
前述の図9に示した従来の直交周波数分割多重信号伝送
装置の出力回路21の代わりに用いられている。
【0027】まず、図4に示される入力回路は、前述の
図8に示した入力回路2ではそれぞれ単一の誤り訂正符
号化回路および変調マッピング回路で構成されているの
に比し、それぞれ複数の誤り訂正符号化レート、トレリ
ス符号化レートおよび変調マッピング方式の中から、レ
ート指定用制御信号(複数のレート指定信号を多重化し
た信号で、以下単純にレート指定信号と呼ぶことにす
る)により各レートを指定された誤り訂正符号化回路、
トレリス符号化回路および変調マッピング回路と、フレ
ーム合成回路とにより構成されている点で異なる。
【0028】そして、出力回路については、前述の図9
に示した出力回路21ではそれぞれ単一の復調デマッピ
ング回路および誤り訂正回路により構成されているのに
比し、図5に示す出力回路ではそれぞれ複数の復調デマ
ッピング方式、ビタビ復号の復号レートおよび誤り訂正
方式の復号レートの中から、レート指定信号により各レ
ートを指定された復調デマッピング回路37、ビタビ復
号回路38および誤り訂正回路39、及びフレームデコ
ード回路36により構成されている点に特徴がある。
【0029】前述の図4において誤り訂正符号化回路3
1は、例えば2種類の符号化レートの符号化回路からな
り、たとえば受信装置から送信された上り変調データを
受信復調して得られたレート指定信号に基づき、どちら
か1種類の符号レートの符号化回路を選択使用して、デ
ィジタルデータを誤り訂正符号(例えばリード・ソロモ
ン符号)を付加して、得られた信号をトレリス符号化回
路32に供給する。
【0030】トレリス符号化回路32では、符号化レー
トが例えば1/2、3/4、5/6および7/8の4種
類の畳み込み符号化回路により構成されており、これら
のレート指定信号に基づいて、いずれか1種類の畳み込
み符号化回路が選択されて使用される。このようにして
畳み込み符号化されたディジタルデータは、変調マッピ
ング回路33に供給される。
【0031】変調マッピング回路33では、例えば4P
SK、16QAM、64QAM、及び256QAMの4
種類の変調方式に対応させて変調させるための変調マッ
ピング回路から構成されており、前述のレート指定信号
に基づき、いずれか1種類の変調マッピング回路が選択
使用されて、変調マッピングされたディジタルデータが
生成出力される。
【0032】また、前述のレート指定信号は、誤り訂正
符号化レート、トレリス符号化レート、および変調マッ
ピング方式の各レートを示すID信号として後述のフレ
ーム合成回路に供給される。
【0033】そして、フレーム合成回路34では、変調
マッピング回路33より供給される変調マッピングされ
たディジタルデータと、供給される上記のID信号と
が、フレーム合成されてR信号、及びI信号として出力
される。これらのR信号及びI信号は前述の図9のIF
FT演算部4に供給されてIFFT演算され、同相信号
(I信号)と直交信号(Q信号)に変換される。
【0034】一方、受信装置では、前述の図9と共に説
明したように、FFT演算により得られるR信号とI信
号が、それぞれ図5のフレームデコーダ36に供給され
てフレームデコードされ、デコードされて得られる変調
マッピングされたディジタルデータは復調デマッピング
回路37に供給され、さらにデコードされて得られたI
D信号は復調デマッピング回路37、ビタビ復調回路3
8および誤り訂正回路39に、それぞれレート指定信号
として供給される。
【0035】また、復調デマッピング回路37では、変
調マッピング回路33の変調方式に対応して4PSK、
16QAM、64QAM、及び256QAMの4種類の
変調方式による復調デマッピング回路より構成されてお
り、上記のレート指定信号に基づいて変調マッピング回
路33で選択された変調方式と同じ変調方式の信号を復
調するデマッピング回路が選択されて、入力されたディ
ジタルデータが復調される。
【0036】そして、ビタビ復号回路38は、トレリス
符号化回路32の4種類の符号化レートに対応した4種
類の復号化レートのビタビ復号器から構成されており、
上記のレート指定信号に基づき、トレリス符号化回路3
2で選択された符号化レートに対応する復号レートの信
号はビタビ復号器に供給され、そこで復号されたデータ
は誤り訂正回路39に供給される。
【0037】その誤り訂正回路39は、誤り訂正符号化
回路31の2種類の符号化レートに対応する2種類の復
号レートの誤り訂正回路で構成されており、上記のレー
ト指定信号に基づいてビタビ復号器で復号された信号
は、誤り訂正符号化回路31で選択された符号化レート
に対応した復号レートにより誤り訂正のなされた復号デ
ータとして出力される。
【0038】このように動作する従来の直交周波数分割
多重信号伝送方法によれば、受信状況から最も伝送でき
るデータ量が多くなる送信側の誤り訂正符号化レート、
トレリス符号化レート、および変調マッピング方式を、
送信側に指定することにより、送信側からは受信状況の
判定結果に応じた最適な直交周波数分割多重信号が生成
されて伝送されるとともに、仮に受信状況が変化して
も、その変化状況のもとで、最も多くのデータを伝送で
きるように送信パラメータの再設定が可能とされてい
る。
【0039】しかるに、前述の特開平11−16382
3号公報記載の方式において、ビタビ復号回路38は、
異なるトレリス符号化のレートに対して共通する復号回
路部分が非常に少ないため、必要とされる符号化レート
の数だけビタビ復号器が必要であり、同公報に示される
例では、ビタビ復号回路38に、4種類の符号化レート
のトレリス符号化回路32に対応する4種類の復号レー
トのビタビ復号器が必要とされている。
【0040】しかも、ビタビ復号器は変調装置、及び復
調装置のなかで最も回路規模の大きな部分であるので、
符号化レートを変更するたびに、それらに対応する専用
の復号器を用いて変調、復調を行う必要があり、これら
の変調装置、及び復調装置における回路規模が大きくな
ってしまうといった欠点がある。
【0041】この欠点を解決する方法の一つとして、特
開平12−115117号公報「直交周波数分割多重信
号伝送方法、送信装置及び受信装置」にて、トレリス符
号化回路に畳み込み符号の一種であるパンクチャ符号を
使用した直交周波数分割多重信号の伝送方法が提案され
ている。
【0042】そのパンクチャ符号は、単一の符号化レー
ト、例えば符号化レートが1/2である畳み込み符号か
ら一定の法則に従ってデータを消去、即ちパンクチャす
ることによって、任意の符号化率の符号を生成するもの
であり、このパンクチャ符号に対するビタビ復号器は、
パンクチャする前の元の符号、例えば符号化レート1/
2に対応するビタビ復号器にわずかの回路を追加するだ
けで任意の符号化レートの復号に対応する復号器を構成
することができる。
【0043】図6は、その復号器に係る提案である前述
の特開平12−115117号公報における、送信側の
入力回路の主要部分であり、図7は同公報における受信
側の出力回路の主要部分を示したものである。これらの
図6、及び7において、前述の図4、及び5と同一構成
部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0044】この図6に示す入力回路は、前述の図8に
示した従来の直交周波数分割多重信号伝送装置の入力回
路2の代わりに用いられ、図7に示す出力回路は、前述
の図9に示した従来の直交周波数分割多重信号伝送装置
の出力回路21の代わりに用いられる。
【0045】その入力回路の構成は、上述の図4の入力
回路では、それぞれ複数の誤り訂正符号化レート、トレ
リス符号化レートおよび変調マッピング方式の中から、
レート指定信号により各レートを指定された誤り訂正符
号化回路31、トレリス符号化回路32、変調マッピン
グ回路33、及びフレーム合成回路34にて構成されて
いるのに対して、図6に示す入力回路では、トレリス符
号化回路41には、単一の符号化レートのトレリス符号
化回路が用いられており、その後段にレート指定信号に
より符号化レートを指定されたパンクチャ符号化回路4
2が使用されている点で異なっており、そのパンクチャ
符号化回路42の出力信号は変調マッピング回路33に
供給されている。
【0046】一方、出力回路については、前述の図5に
示した出力回路では、それぞれ複数の復調デマッピング
方式、ビタビ復号の復号レート及び誤り訂正方式の復号
レートの中から、レート指定信号により各レートが指定
されて動作する復調デマッピング回路37、ビタビ復号
回路38、誤り訂正回路39、及びフレームデコーダ3
6で構成されているのに対して、図7に示す出力回路で
は、ビタビ復号回路46には、前記入力側と同じ単一の
符号化レートに対応するビタビ復号器に追加回路を加え
た復号回路が用いられており、その前段にレート指定信
号により変換レートの指定されるデパンクチャ変換回路
45が使用されている点に特徴があり、そのデパンクチ
ャ変換回路45には復調デマッピング回路37の出力信
号が供給されるようになされている。
【0047】さらに、本願発明者が発明し本願出願人に
より出願された特開平12−244447号公報「直交
周波数分割多重信号伝送方法、送信装置及び受信装
置」、及び特開平13−36498号公報「直交周波数
分割多重信号伝送方法、送信装置及び受信装置」には、
前述の特開平12−115117号公報にて提案された
システムを単一のシステムクロックで動作させる方法
を、また本願発明者が発明し本願出願人により出願され
た特願2000−030143号「直交周波数分割多重
信号生成方法、直交周波数分割多重信号生成装置、及び
その復号装置」(本願出願時に未公開)、及び特願20
00−159804号「直交周波数分割多重信号生成装
置、及び直交周波数分割多重信号復号装置」(本願出願
時に未公開)には同じシステムのデータフレーム配列方
法が提案されている。
【0048】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、IE
EE(Institute of Electrical and Electronics Engi
neers)1394(正式にはIEEE1394−199
5であるが、ここではIEEE1394と略す)や、U
SB(Universal Serial Bus)などのシリアルバスを搭
載した電子機器が増えてきている。
【0049】そのIEEE1394シリアルバスをAV
(Audio Visual)システムに応用して、有線伝送したも
のとしては特開平11−339386号公報「IEEE
1394シリアルバス装備AVシステム」にその内容が
開示されている。
【0050】そして、シリアルバス信号はパラレルバス
信号に比して無線伝送に適しており、特にIEEE13
94シリアルバスを用いる伝送システムでは大容量画像
データの伝送ができるため、その大容量のデータを無線
伝送するための変調形式としてOFDM(直交周波数分
割多重)を用いる方式が適している。
【0051】また、IEEE1394シリアルバスは情
報信号の双方向伝送を可能とする伝送仕様に係るバス規
格であり、例えば大容量画像データの場合では双方向伝
送、又は片方向伝送の両者が可能な仕様とされている
が、小容量の例えばバス制御データに係る信号の場合で
は情報信号の双方向伝送を前提とする仕様として定めら
れている。
【0052】そのような大容量データの双方向、又は片
方向伝送、及び小容量データの双方向伝送をOFDM無
線送信及び受信装置を用いて行うためには、OFDM送
信装置及び受信装置のそれぞれを2組用いることが必要
であり、例えば放送型応用のような片方向に伝送される
大容量情報信号を受信するような受信端末として用いら
れるような場合では、OFDM受信装置の他にOFDM
送信装置を有する必要があり、経済的に好ましくない。
【0053】そして、画像などの大容量データを双方向
伝送するようなアプリケーションとしてTV電話、TV
会議システムなどがあるが、それ以外の双方向伝送が必
要とされる応用は現在のところあまり多くはないので、
そのような双方向伝送機能を装備せずに、画像などの大
容量データを片方向伝送により行う限定をすることによ
り、安価な送受信システムの構築ができる。
【0054】しかし、その場合でもバス制御データの様
に、小容量のデータ伝送は双方向伝送を行うのが通例で
あり、大量データが供給されるのと反対の方向に信号を
伝送する機能を有しない受信装置を主とする装置の場合
では例えば制御データのリターンができないこととな
り、好ましくない。
【0055】そこで、OFDM送信装置の入力部及び受
信装置の出力部のそれぞれにおいて、IEEE1394
シリアルバスと擬似的に制御データの伝送を行うことに
よりバス制御を行い、画像などの大容量データを片方向
伝送する信号生成装置及び信号復号装置の構成を実現す
る。
【0056】すなわち、その様な信号生成装置及び信号
復号装置は、大容量データをOFDM方式により伝送
し、小容量のバス制御データはOFDM送信装置の入力
部及び受信装置の出力部において信号多重などの処理を
行うことにより伝送するように出来ると、回路規模が大
幅に減少し、経済的に好ましい。
【0057】そして、前述の本願発明者により発明さ
れ、本願出願人により出願された特開平12−1151
17号公報「直交周波数分割多重信号伝送方法、送信装
置及び受信装置」において、受信状況に応じて多数の符
号化パラメータおよび変調の方式が選択可能とされる直
交周波数分割多重信号伝送方法が提案されている。
【0058】そのような直交周波数分割多重信号伝送方
法によれば、受信状態を調査し、その通信状態で伝送で
きるデータ量が最も多くなるように送信側での誤り訂正
符号化レート、トレリス符号化レート、変調マッピング
方法、及び伝送レートの指定ができる、レート指定信号
などの送信パラメータ情報に基づいて送信装置のパラメ
ータが設定されて送信されるようになされている。
【0059】そのような送信パラメータの設定方法を用
いることにより、前記のIEEE1394シリアルバス
などで伝送されるデータをOFDM送信装置、及び受信
装置の2組を用いることなく、片方向の大容量データを
1組のOFDM送信、及び受信装置により無線伝送する
ことができることとなる。
【0060】そこで、本発明では、前記特開平12−1
15117号公報にて提案されたような、受信状況に応
じて多数の符号化パラメータおよび変調方式が選択可能
な直交周波数分割多重信号送信装置、及び受信装置にお
いて、IEEE1394シリアルバスなどで双方向に伝
送されるデータを2組のOFDM送信装置、及び受信装
置を用いることなく、大容量のデータを片方向伝送する
OFDM無線伝送の方法を可能すると共に、その方法を
用いる直交周波数分割多重信号生成装置、及び直交周波
数分割多重信号復号装置の構成を安価に提供することを
目的とするものである。
【0061】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の1)及び2)の手段より成るもので
ある。すなわち、 1) 第1の双方向シリアルバスより無線伝送すべき情
報信号、及びその情報信号の伝送品質の確保に係り設定
された第1及び第2の冗長度情報を得、前記第1及び第
2の冗長度情報に基づいて前記情報信号に第1の冗長信
号及び第2の冗長信号を付加して送信符号化信号を生成
し、その生成された送信符号化信号と前記第1及び第2
の冗長度情報とを複数の搬送波により多値変調すること
により直交周波数分割多重信号を生成して空間伝送路に
放射するようになし、その空間伝送路に放射された前記
直交周波数多重分割信号を受信して得られる前記第1及
び第2の冗長度情報を基に前記送信符号化信号の復号を
行い、その復号により得られた前記情報信号を第2の双
方向シリアルバスに供給するようになす直交周波数分割
多重信号の送信及び受信システムにおける前記直交周波
数分割多重信号を生成するための直交周波数分割多重信
号生成装置であって、前記情報信号に、前記第1の冗長
度情報に基づいた誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号
化手段(61)と、前記第2の冗長度信号に基づいて2
つの整数値p及びqを設定し、それらの設定された整数
値p及びqを基に前記誤り訂正付加情報信号をpバイト
得、その得られたpバイトの前記訂正付加情報信号の後
にqバイトの空のデータを得て配置するようにして間欠
読出し信号を得る間欠読み出し手段(62)と、前記間
欠読み出し手段により得られた間欠読出し信号を、トレ
リス符号化してトレリス符号化信号を得るトレリス符号
化手段(63)と、前記トレリス符号化手段により得ら
れたトレリス符号化信号を、パンクチャ符号化して前記
空のデータが符号化信号に置換されて得られる前記送信
符号化信号として生成するパンクチャ符号化手段(6
4)と、を少なくとも具備して構成することを特徴とす
る直交周波数分割多重信号生成装置。
【0062】2) 第1の双方向シリアルバスより無線
伝送すべき情報信号、及びその情報信号の伝送品質の確
保に係り設定された第1及び第2の冗長度情報を得、前
記第1及び第2の冗長度情報に基づいて前記情報信号に
第1の冗長信号及び第2の冗長信号を付加して送信符号
化信号を生成し、その生成された送信符号化信号と前記
第1及び第2の冗長度情報とを複数の搬送波により多値
変調することにより直交周波数分割多重信号を生成して
空間伝送路に放射するようになし、その空間伝送路に放
射された前記直交周波数多重分割信号を受信して得られ
る前記第1及び第2の冗長度情報を基に前記送信符号化
信号の復号を行い、その復号により得られた前記情報信
号を第2の双方向シリアルバスに供給するようになす直
交周波数分割多重信号の送信及び受信システムにおける
前記直交周波数分割多重信号の受信を行うための直交周
波数分割多重信号復号装置であって、受信される前記直
交周波数分割多重信号を復調して複数の搬送波に対する
搬送波復調信号を得る搬送波復調手段と、前記搬送波復
調手段により得られた搬送波復調信号のフレームデコー
ドと復調マッピングとを行うことによリ前記第1及び第
2の冗長度情報と前記送信符号化信号とを得る直交周波
数分割信号復調手段(71、72)と、前記第2の冗長
度情報を基に前記送信符号化信号のデパンクチャ変換、
及びビタビ復号を行い復号信号を得る復号手段(73、
74、75)と、前記第1の冗長度情報を基に前記復号
信号の誤り訂正処理を行って前記第2の双方向シリアル
バスに供給するための前記情報信号を得る誤り信号訂正
手段(76)と、を少なくとも具備して構成することを
特徴とする直交周波数分割多重信号復号装置。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る直交周波数分
割多重信号生成装置、及び直交周波数分割多重信号復号
装置の実施形態につき好ましい実施例により説明する。
図1は本発明に係る直交周波数分割多重信号生成装置、
及びその復号装置の一実施例を示すブロック図である。
【0064】同図に示すように、この実施の形態での直
交周波数分割多重信号生成装置は、入力信号処理回路5
0、入力回路51、及びOFDM送信部52より構成さ
れ、それらの全ての回路には単一のシステムクロック信
号が供給され、その信号により駆動されて所望の動作が
なされている。
【0065】また、同図の右側に示される直交周波数分
割多重信号復号装置は、OFDM受信部54、出力回路
55、及び出力信号処理回路56より構成され、直交周
波数分割多重信号生成装置と同様にすべての回路は単一
のシステムクロック信号により駆動されている。
【0066】次に、この様に構成される直交周波数分割
多重信号生成装置(以下生成装置と略す)、および直交
周波数分割多重信号復号装置(以下復号装置と略す)の
動作について述べる。
【0067】まず、生成装置では、IEEE1394シ
リアルバスを搭載した例えばディジタルムービー、ディ
ジタルカメラ、ディジタルビデオレコーダなどの電子機
器より供給される映像信号のデータがIEEE1394
シリアルバスを介して入力信号処理回路50に供給され
る。
【0068】その入力信号処理回路50では、IEEE
1394シリアルバスを流れる信号よりこの生成装置が
復号装置へ伝送すべきデータをバスを流れるデータより
得、その得られたデータは入力回路51に供給される。
【0069】その供給されるデータは、例えば映像信号
等のように大容量である情報信号のデータであるが、こ
こではその情報信号のデータ部と共に生成装置から復号
装置に伝送される小容量のバス制御データを伝送するよ
うにする。
【0070】そのようにして、生成装置から復号装置へ
はバス制御データは伝送されるが、復号装置から生成装
置への情報信号の伝送は行わないため、復号装置から生
成装置へのバス制御データの伝送も行わないこととす
る。
【0071】そこで、伝送の行われない復号装置から生
成装置へのバス制御データは擬似的に入力信号処理回路
50内にて作成され、その作成された擬似的なバス制御
データはあたかも復号装置からIEEE1394シリア
ルバスを介して伝送されたデータであるとし、その擬似
的に作成された擬似制御データによりIEEE1394
シリアルバスのバス制御を行うことにより、生成装置か
ら復号装置の方向へのデータ伝送を行い、復号装置はデ
ータ出力を得るようにする。
【0072】そのようにして入力信号処理回路50内に
て作成される擬似バス制御データは、通常の場合ではI
EEE1394プロトコルに基づいてIEEE1394
シリアルバスを流れる信号として作成され、その作成さ
れた擬似制御データに基づいて生成装置から復号装置へ
の大容量情報データの伝送がなされるが、その擬似制御
データは復号装置の方にのみ大容量情報データを伝送す
るようなときなどに用いることができる。
【0073】そして、その生成装置の動作タイミング
は、入力信号処理回路50で生成されるシステムクロッ
ク信号により制御されて動作するが、その擬似制御デー
タの作成タイミングもそのシステムクロック信号を基に
し作成されて供給されるものである。
【0074】そのようにしてIEEE1394シリアル
バスより得られた信号、及びそこで作成された擬似制御
データは入力回路51に供給されるが、その入力回路5
1では、供給されたデータ出力に誤り訂正符号の付加、
トレリス符号化、及びパンクチャ符号化等の処理がなさ
れ、それらの処理のなされた信号はディジタル変調のた
めの実数軸及び虚数軸で表される2次元平面内に定義さ
れる信号点配置の位置にマッピングがなされ、そのマッ
ピングのなされたR(real)信号、及びI(Imaginary)
信号のそれぞれはOFDM送信部52に供給される。
【0075】そのOFDM送信部52では、供給された
それぞれの生成されるサブキャリアに対応するR信号、
及びI信号によるそれぞれのマッピングデータがIFF
T(Inverse fast Fourier transform;逆高速フーリエ
変換)演算部に供給され、そこでは供給されたマッピン
グデータに従って変調されたサブキャリア信号が生成さ
れ、その生成されたキャリア信号は所定周波数の無線周
波数信号に変換され、図示しない空中線より空間伝送路
53に供給される。
【0076】空間伝送路53に供給された無線周波数信
号は図示しない受信アンテナにより受信されてOFDM
受信部54に供給され、ここではFFT(Fast Fourier
Transform:高速フーリエ変換)演算部により無線伝送
されたそれぞれのサブキャリア信号に係るマッピングデ
ータが復調され、復調して得られたR信号、及びI信号
によるマッピングデータは出力回路55に供給される。
【0077】その出力回路55では、供給されたR信
号、及びI信号の復調電圧により表現されるマッピング
データを復調デマッピングにより復号することにより復
号データを得、その得られた復号データはデパンクチャ
変換、ビタビ復号、及び誤り訂正処理がなされてデータ
出力信号が得られる。そのデータ出力信号は入力信号処
理回路50から供給されるデータ出力信号と同じもので
ある。
【0078】その得られたデータ出力信号は出力信号処
理回路56に供給され、供給されたデータ出力信号はI
EEE1394シリアルバスに供給されるための信号処
理がなされ、その信号処理のなされたデータはIEEE
1394シリアルバスに供給される。
【0079】このようにして、一方のIEEE1394
シリアルバスより得られた大容量の情報信号は無線伝送
されて他方のIEEE1394シリアルバスに供給され
るが、同時にバス制御信号も生成装置側から復号装置側
に無線伝送される。
【0080】そして、大容量情報信号と共にバス制御デ
ータが多重化されて復号装置に伝送される場合はその伝
送されるバス制御信号をバス制御に用いるが、そのよう
なバス制御信号が伝送されない場合は出力信号処理回路
56内にてバス制御信号を作成し、その作成されたバス
制御信号を用いてIEEE1394シリアルバスと擬似
的な制御データの交換を行なうようにしてバス制御を行
いながら、IEEE1394シリアルバスにデータを供
給するようにする。
【0081】そのようにして、出力信号処理回路56で
作成されるバス制御データは、IEEE1394プロト
コルに基づき、生成装置から復号装置に伝送されたデー
タ出力をIEEE1394シリアルバスに供給するため
に必要な制御データとして生成されて、供給される。
【0082】その、通常の状態でなされるパケットデー
タの転送に係る制御データによる動作の流れは、まず
接続される装置のノード間の親子関係を決めるためにツ
リー識別を行い、そのツリー識別結果よりツリー構造
の頂点を定めるルートノード決定を行い、ノードID
の決定を行うことによリ自己装置の識別を行い、同期
転送のマネージメントを行うアイソクロナスリソースマ
ネージャを定め、次にサイクル開始パケットをサイク
ルマスタとして送信し、最後に総合的なマネージメン
トを行うバスマネージャを決定するようにした動作であ
る。
【0083】このようにしてノード間でのデータ伝送が
行われるが、そのデータ転送を非同期転送として行わな
いような場合には、バスマネージャの決定を省いて、ア
イソクロナスリソースマネージャにバスマネージャの代
りの制御を行わせることができ、そのようなデータ伝送
の制御方法はIEEE1394プロトコルに規定されて
いる。
【0084】そのアイソクロナスリソースマネージャに
バスマネージャの制御を行わせるデータ伝送は、2台の
ディジタル信号記録再生装置、例えばDVC(Digital
Video Cassette)からD−VHS(Digital-VHS)への
片方向の1対1データ転送を行うような場合は、アイソ
クロナス転送(同期転送)により行うことになるので、
バスマネージャを省いてデータ伝送を行えるため、上記
〜の動作を省くことができる。
【0085】その、動作を一部省くことの出来るデータ
伝送では、特に大容量のデータ伝送を行なうために送信
装置側と受信装置側とで有すべきディジタルデータを一
時記憶するためのRAMなどのハードウエアの構成を簡
略化することができるものである。
【0086】そのようにして、通常の制御信号は双方向
通信によりバスマネージャが定められてデータ伝送が行
われるが、そのためのデータ伝送容量は小さくてもよい
ため、従来用いられている小容量の双方向無線伝送ユニ
ットを用いて行い、大容量のデータ伝送はその小容量の
データ通信により伝送経路が決定された後に、片方向で
の大容量データ伝送を行なうようにする。
【0087】即ちその大容量データ伝送は、まず生成装
置によりIEEE1394シリアルバスからのデータが
取得され、取得されたデータは復号装置にOFDM方式
により無線伝送され、そして復号装置により受信された
データは他のIEEE1394シリアルバスに供給され
るようにして、異なるIEEE1394シリアルバスの
間での大容量無線伝送がなされることになる。
【0088】次に、そのようにして無線伝送を行うため
の生成装置、及び復号装置の動作について更に述べる。
図2は、前述の図1における入力回路51の構成を詳述
した一実施例を示すブロック図である。
【0089】同図において、入力回路51は誤り訂正符
号化回路61、間欠読み出し回路62、トレリス符号化
回路63、パンクチャ符号化回路64、フレーム配列回
路65、変調マッピング回路66、及びフレーム合成回
路67より構成される。
【0090】まず、入力信号処理回路50から供給され
るデータ出力は誤り訂正符号化回路61に供給され、こ
こでは複数ある誤り訂正符号化レートの中からレート指
定信号により指定される符号化レートによる誤り訂正符
号が生成され、生成された誤り訂正符号はそのデータ出
力に付加された信号とされて間欠読み出し回路62に供
給される。
【0091】その間欠読み出し回路62では、そこに供
給された信号は、そこに設けられる図示しないメモリ回
路に一時記憶され、そのメモリ回路に一時記憶された信
号はトレリス符号化回路63からの要求によりバイト単
位で間欠読み出しがなされ、その間欠読み出しされた信
号はトレリス符号化回路63に供給され、そこでは所定
の単一の符号化レートにより符号化が行われる。
【0092】そして、その単一の符号化レートにより符
号化がなされた信号の後には、所定のバイト数の「0」
データが配置されるため、トレリス符号化回路ブロック
により得られたトレリス符号化のなされた信号は間欠符
号化がなされた信号でもある。
【0093】そのようにして単一レートにより間欠トレ
リス符号化のなされた信号はパンクチャ符号化回路64
に供給され、そこでは複数のパンクチャ符号化レートの
中から上記のレート指定信号により符号化レートの指定
されるパンクチャ符号化回路ブロックが用いられて、バ
イト単位の処理により連続なデータとされるパンクチャ
符号化がなされる。
【0094】そのようにして指定される符号化レートに
よりパンクチャ符号化のなされた信号はフレーム配列回
路65に供給されてマッピングがなされるが、そのマッ
ピングは複数ある変調マッピング方式の中から、上記の
レート指定信号により指定されて与えられる多値数によ
る多値変調を行うための変調マッピングが行なわれる。
【0095】その変調マッピングにより得られたディジ
タルデータは、実数軸、及び虚数軸で定義される2次元
平面上の信号点の位置に応じた実数部信号、及び虚数部
信号として得られるが、フレーム合成回路67ではそれ
らの得られた信号に上記レート指定信号を伝送するため
の実数部信号、及び虚数部信号が合成された信号として
生成され、それらの生成された信号はOFDM送信部5
2に供給され、前述の図1と共に述べたようにしてOF
DM信号が空間伝送路に供給される。
【0096】そして、空間伝送路に供給されたOFDM
信号はOFDM受信部54により受信されるが、受信し
て得られるR信号、及びI信号は出力回路55に供給さ
れる。図3に、その出力回路55の構成を詳述した実施
例により示し、説明する。
【0097】同図に示される出力回路55は、フレーム
デコーダ71、復調デマッピング回路72、デパンクチ
ャ変換回路73、RAM74、ビタビ復号回路75、及
び誤り訂正回路76より構成される。次に、そのように
構成される出力回路55の動作について述べる。
【0098】まず、出力回路55にはOFDM受信部5
4で受信されて得られるR信号、及びI信号が供給され
るが、それらのR信号、及びI信号はフレームデコーダ
71でフレームデコードされてレート指定信号が得ら
れ、その得られたレート指定信号は復調デマッピング回
路72、デパンクチャ変換回路73、ビタビ復号回路7
5、及び誤り訂正回路76に供給されると共に、フレー
ムデコードされて得られる変調マッピングされたデータ
は復調デマッピング回路72に供給される。
【0099】その復調デマッピング回路72では、変調
マッピングされたデータに対して、複数ある復調デマッ
ピング方式の中より生成装置の変調マッピング回路66
の動作に対応したレート指定信号により、復調方式の指
定される復調デマッピング回路によりデマッピングがな
される。
【0100】そのようにしてデマッピングのなされた信
号はデパンクチャ変換回路73に供給され、そこでは複
数のデパンクチャ変換レートの中から上記のレート指定
信号により指定される変換レートでデパンクチャ変換回
路ブロックによりデパンクチャ変換処理がなされ、変換
処理のなされて得られる間欠データはRAM74、又は
図示しないFIFOメモリに供給されて、1フレーム分
のデータとして一時記憶される。
【0101】その一時記憶されたデータは、そのフレー
ム構成とされるデータごとに連続データとして読み出さ
れ、その読み出されたデータは生成装置側と同一の単一
符号化レートに対応するビタビ復号回路部に追加回路が
加えられて構成されるビタビ復号回路75によりビタビ
復号がなされ、ビタビ復号のなされた信号は誤り訂正回
路76に供給される。
【0102】そして、その誤り訂正回路76では、さら
に複数の誤り訂正復号レートの中から上記のレート指定
信号により復号レートの指定された誤り訂正回路ブロッ
クにより誤り訂正処理がなされて復号データが得られ、
その得られた復号データは出力信号処理回路56に供給
される。
【0103】その出力信号処理回路56では、そのよう
にして復号されたデータがデータ出力として供給される
が、そのデータ出力は前述のように生成装置から復号装
置に伝送される大容量データ、ないしはバス制御データ
が多重化された大容量データである。
【0104】そのようにして供給される大容量データ
は、システムクロック信号を基にしてIEEE1394
シリアルバス信号として生成され、その生成された信号
はIEEE1394シリアルバスを介してIEEE13
94シリアルバスを搭載した電子機器に供給されて情報
信号の再生がされるようになされている。
【0105】以上のようにして、IEEE1394シリ
アルバスから得られたデータはその伝送品質を向上させ
るための冗長符号が付加され、ディジタル変調がなされ
て無線送信がなされ、送信された信号は復号装置により
ディジタル復調、及び受信データの品質を向上させるた
めのデータ処理がなされ、データ処理のなされた信号は
他のIEEE1394シリアルバスに供給されるように
なされている。
【0106】このときの冗長符号の付加は、空間伝送路
の状態に応じ、即ち受信される信号の品質に応じて付加
される冗長信号のデータ量が可変されるようになされて
いるが、そのデータ量を指定するレート指定信号は生成
装置における各回路のレート設定用信号として用いられ
る。
【0107】次に、このようにしてなされるレート指定
制御の動作に係る主要回路部の動作について更に詳細に
述べる。まず、誤り訂正符号化回路61には、例えばR
S(315、16)、及びRS(315、32)などの
リード・ソロモン法によるの2種類の符号化レート(こ
こでRS(315、16)はパリティデータを含めたデ
ータ長315バイトに対してパリティデータ16バイト
の誤り訂正用信号を付加したリード・ソロモン符号の意
味)の符号化回路が内蔵されている。
【0108】そして、誤り訂正符号におけるレート指定
は、送信装置の外部から供給されるか、または内部にて
生成されたレート指定信号に基づき、どちらか1種類の
符号化レートの符号化回路が選択使用されて、入力ディ
ジタルデータに誤り訂正符号が付加されて315バイト
のディジタルデータとして生成されるようになされ、そ
のようにして生成されたデータは間欠読み出し回路62
に供給される。
【0109】そして、その誤り訂正符号化回路内にはデ
ータインターリーブを施した符号構成ができるように大
容量のメモリ(RAM:Random Access Memory)が内蔵
されており、そこにはたとえば1フレーム315バイト
×後述の符号化に必要となるフレーム数のデータが蓄え
られる。
【0110】その蓄えれれたデータは所定のバイト数毎
に読み出されてトレリス符号化及びパンクチャ符号化が
なされるが、そのトレリス符号化およびパンクチャ符号
化がなされるときのレートは、符号化前のデータ量を符
号化されたデータ量で除した値の数で示され、たとえば
符号化前のデータ量に対する符号化後のデータ量の比率
が1対2であるとき、その符号化レートは1/2と表現
される。
【0111】このようにして、分子と分母のそれぞれが
所定の整数値で与えられるような符号化レートに対する
符号化は、トレリス符号を生成するトレリス符号化回路
では、前記の大容量メモリから所定バイト数単位でデー
タが間欠読み込みされ、その読み込まれたデータはバイ
ト単位で間欠符号化される。
【0112】即ち、そのバイト単位の間欠読み込みは、
間欠読み出し回路62によって行われ、たとえば符号化
レート3/4のときは3バイトのデータが読み込まれた
後に、1バイト(分母の4より分子の3を減じた数)の
期間読み込みが停止されてダミーの「0」データが供給
される。その後も、同様に3バイト読み込んだ後に1バ
イトのダミーデータを読み込むような間欠読み出しの動
作が繰り返して行われ、間欠読み出し回路62より間欠
読み出しされた信号はトレリス符号化回路63に供給さ
れる。
【0113】このようにしてトレリス符号化回路に供給
された間欠読み出しされた信号は単一の符号化レートで
トレリス符号がなされ、トレリス符号化のなされた信号
はパンクチャ符号化回路64に供給される。
【0114】そこでは、上記の単一の符号化レート、た
とえば符号化レートが1/2のときは、畳み込み符号か
ら一定の法則に従ってデータを消去、即ちパンクチャす
ることによって、任意の符号化レートの符号を生成する
ものであり、例えば1/2、3/4、5/6、7/8、
9/10などの5種類の符号化レートのパンクチャ符号
化回路から構成されており、上記のレート指定信号に基
づき、いずれか1種類のパンクチャ符号化回路が選択使
用されてバイト単位の処理によるパンクチャ符号化が行
われて連続符号に符号化され、その連続符号に符号化さ
れた信号はフレーム配列回路65に供給される。
【0115】そこに供給された信号は、所定の大きさの
フレームに構成された信号として格納されるが、次にそ
のフレームの大きさについて述べる。ここで、そのフレ
ーム構成の大きさを、符号化レートにかかわらず、1デ
ータブロックあたり37800(1フレーム350バイ
ト×108フレーム)バイトの符号化データとするデー
タ構成の場合について述べる。
【0116】その場合の符号化データフレーム長は35
0バイトとされるが、その350は5種類の符号化レー
ト1/2、3/4、5/6、7/8、9/10で示され
る値の、分子1、3、5、7、9の公倍数である315
に、前記5種類の符号化レートのうち最大のものすなわ
ち9/10の逆数である10/9を乗じた値である。
【0117】ここで1フレーム350バイトのうち、符
号化前のデータフレーム長315バイトのデータを上記
の1/2、3/4、5/6、7/8、9/10の5種類
の符号化レートで符号化したとき、符号化されて得られ
るデータのそれぞれは630、420、378、36
0、350バイトのデータとなる。
【0118】それらの値は630(315×2/1)、
420(315×4/3)、378(315×6/
5)、360(315×8/7)、350(315×1
0/9)として示される数であり、それらの数は315
が1、3、5、7、9の公倍数であるため当然、整数の
値となる。
【0119】ここで、315バイトの数を例にとって述
べたが、この数が上述の分子1、3、5、7、9の公倍
数でないときは、符号化後のデータ数は整数バイトには
ならなくなり、半端なバイト数のデータとなってしま
う。
【0120】そこで、例えば符号化前の1フレームごと
のデータにそれぞれ別の初期値を持つ、例えばM系列の
符号を、2を法とする乗算によりスクランブル処理を行
うときなど、さらにそれを符号化する際に符号化前の1
フレーム分の符号化データで符号化を完結させて、次の
フレームに影響を与えないような符号化を行うようなと
きは、前記の符号化前の1フレーム分の符号化データが
整数バイトであるときの方が、整数バイト長のデータに
対してのみトレリス符号化処理を行えばよく、その分ト
レリス符号化回路の構成を簡単に出来る。
【0121】なお、符号化データフレーム長の350バ
イトから符号化前のデータフレーム長315バイトを減
じた35バイトのデータは、符号化前にデータ「0」の
データとして、符号化前のデータ315バイトの後に配
置するものとすると、後述のビタビ復号のときとの整合
を取り易いなど、復号後のデータの取り扱いが容易にな
る。
【0122】また、符号化データの1データブロックに
含まれるフレーム数を108フレームとする構成の場合
では、その数は2、4、6、8、10の公倍数である1
20に前記5種類の符号化レートのうち最大のものすな
わち9/10を乗じたものである。
【0123】従って、符号化により37800(350
バイト×108フレーム)バイトのデータブロックが生
成されるための符号化前のデータフレーム数は、符号化
レートが1/2、3/4、5/6、7/8、9/10の
ときのそれぞれに対して60、90、100、105、
108フレームである。
【0124】即ち、これらの値は60=37800×1
/2×1/315、90=37800×3/4×1/3
15、100=37800×5/6×1/315、10
5=37800×7/8×1/315、108=378
00×9/10×1/315としてそれぞれが示される
数であり、それらの数は37800に符号化率を乗じる
ことにより得られる符号化前の総データバイト数を、1
フレーム中のデータ長315で除したものであり、それ
は37800/315=120が2、4、6、8、10
の公倍数であることによっている。
【0125】そして、この120が公倍数でない場合は
符号化前のデータフレーム数が整数のフレーム数になら
ず、半端なバイトのデータが生じることとなるが、前記
符号化前のデータフレーム数が整数フレームであるとき
は、誤り訂正符号を演算する回路の構成が単純になって
おり、受信装置における誤り訂正回路も同様に単純な構
成に出来るものである。
【0126】このようにしてトレリス符号化処理がなさ
れ、所定のフレーム構成とされた信号は、ディジタル変
調されて伝送されるが、つぎにその多値変調を行うため
の変調マッピングについて述べる。
【0127】そのディジタル変調を行うための変調マッ
ピングは、例えば4PSK、16QAM、64QAM、
256QAM、および1024QAMなどの5種類のデ
ィジタル変調を行うためのマッピングを行える変調マッ
ピング回路66により構成されており、それらのディジ
タル変調のうちのいずれか1種類の変調方式に基づく変
調マッピング回路が選択使用されると共に、前記のレー
ト指定信号に基づいて変調マッピングのなされたディジ
タルデータが生成されて、フレーム合成回路67に供給
されるようになされている。
【0128】そして、フレーム合成回路67では、変調
マッピング回路66より供給されたディジタルデータ
と、上記のレート指定信号とが供給され、これらの供給
された信号はフレーム合成された信号として生成され、
その生成された信号には必要に応じてフレーム同期信
号、ないしはID信号(識別信号)などが付加された信
号とされて得られる。
【0129】このようにして、ここに示した入力回路5
1では、2種類のリードソロモン符号、5種類のトレリ
ス符号、及び5種類のディジタル多値変調数はそれぞれ
を独立に設定することができるため、合計で50(2×
5×5)通りの符号化および変調方式の選択が可能とさ
れている。
【0130】以上述べたように、複数の選択可能である
符号化、及びディジタル変調がなされる信号は生成装置
により生成されると共に空間伝送路に送信されるが、そ
の送信された信号を受信するための、複数の選択可能と
される信号で伝送される信号を受信するための復号装置
の動作について更に述べる。
【0131】その復号装置で受信される信号は、前述の
図1に示したOFDM受信部54よりR信号、及びI信
号として前述の図3のフレームデコーダ71に供給され
てフレームデコードされるが、そのフレームデコーダ7
1では供給された信号はフレームデコードされ、フレー
ムデコードされて得られる変調マッピングされたデータ
は復調デマッピング回路72に供給されると共に、フレ
ームデコードして得られるレート指定信号は復調デマッ
ピング回路72、デパンクチャ変換回路73、及び誤り
訂正回路76に供給される。
【0132】そして復調デマッピング回路72では、前
述の変調マッピング回路66の変調方式に対応する4P
SK、16QAM、64QAM、256QAMおよび1
024QAMの5種類の変調方式による復調デマッピン
グを行うための復調デマッピング回路72により構成さ
れており、その復調デマッピング回路72ではフレーム
デコードされて得られるレート指定信号に基づいて、そ
れらの変調方式の中のいずれか1種類の復調デマッピン
グ回路が選択使用されて、復調デマッピングされた出力
データが生成され、その生成された出力データはデパン
クチャ変換回路73に供給される。
【0133】そのデパンクチャ変換回路73では、前述
のパンクチャ符号化回路64でパンクチャ(消去)され
たデータ部分に何らか(たとえば「0」データ)のダミ
ーデータが加えられて、単一の符号化レート(たとえば
符号化レート1/2)により畳み込み符号化されて供給
された信号に対して、それと同じ形の符号として復号し
て得るための回路であり、そのダミーデータが加えられ
た部分には次にあるビタビ復号器75において正しいデ
ータに復元されるようになされている。
【0134】すなわち、そのデパンクチャ変換回路73
では、パンクチャ符号化回路64に対応して例えば1/
2、3/4、5/6、7/8、及び9/10の5種類の
符号化レートに対応したデパンクチャ変換回路から構成
されており、上記のレート指定信号に基づいて、いずれ
か1種類のデパンクチャ変換回路が選択使用されてバイ
ト単位の処理によるデパンクチャ変換が行われる。
【0135】そのようにしてデパンクチャ変換されて得
られたデータは、パンクチャ符号化する前のバイト単位
の、間欠データの並びとされているので、これをそのま
まビタビ復号すると正確な復号データが得られない。そ
こで、その間欠データを一度RAMまたはFIFOメモ
リ74に1データフレーム分(315バイト)を蓄えて
から、1フレーム350バイトごとに連続データとして
読み出し、残りの35バイトは「0」データを挿入し
て、ビタビ復号回路75に供給するようにする。
【0136】そのビタビ復号回路75は、変調側と同じ
単一の符号化レート(たとえば符号化レート1/2)に
対応するビタビ復号回路に追加回路を加えるようにして
構成された回路であり、その追加回路は、上記のデパン
クチャ変換回路でダミーデータとして供給されるデータ
が、ビタビ復号器内部のメトリック計算回路に入力され
たときに、そこでなされるメトリック計算において
「0」データに対応するメトリックと「1」データに対
応するメトリックの中間値のメトリックを使用する操作
を行うための回路であり、そのビタビ復号回路75によ
り前記のデパンクチャ変換されたデータのビタビ復号が
なされる。
【0137】このようにして、ビタビ復号回路75に供
給される1フレームのデータは1データフレーム315
バイトが連続した後に35バイトの「0」データが続く
ようになされているが、その「0」データの部分でビタ
ビ復号回路中のパスメモリ部の内容を自動的にリセット
するように働く。
【0138】すなわち、「0」データをパスメモリの段
数以上のビット数分を連続して供給すればパスメモリの
値はすべて「0」になる。たとえばパスメモリを100
段としても、35バイト=280ビットで十分な長さに
なっている。
【0139】そして、ビタビ復号回路は復号誤りが生じ
たときには誤りの連鎖を防ぐために定期的にパスメモリ
の記憶内容をリセットする必要があるが、パスメモリが
100段のときは100×状態数(64状態ならば64
00個)のレジスタを一度にリセットしなければならな
く、そのリセットのための回路規模が大きくなってしま
うが、上述のように「0」の値のデータを供給して行う
方法によるリセットは、そのための回路を単純化して構
成できる。
【0140】以上のようにしてビタビ復号された信号は
誤り訂正回路76に供給されるが、そこでは前述の誤り
訂正符号化回路61の2種類の符号化レートに対応する
2種類の復号レートの誤り訂正回路で構成されており、
上記のレート指定信号に基づき、誤り訂正符号化回路6
1で選択された符号化レートに対応した復号レートで誤
り訂正が行われ、そのようにして得られた復号ディジタ
ルデータは出力信号処理回路56に供給される。
【0141】そして、前記のレート指定信号は、空間伝
送路の状態に応じ、即ち受信される信号の品質に応じて
付加される冗長信号のデータ量が可変される小容量のデ
ータ信号であるが、そのデータ量可変のための設定は手
動で行なう方法によっても良いが、手動で行う他に、従
来の小容量な双方向通信装置を用い、ないしはたとえば
BPSKなどの変調方式によりデータ量可変のための信
号をディジタル変調し、復号装置より生成装置に無線伝
送することにより、生成装置で生成されるデータ量可変
の自動制御を行なうようにしても良い。
【0142】そのBPSK変調によりデータ量可変のた
めの信号を伝送する方法、ないしは小容量の双方向通信
装置を用いてバス制御を行うような場合では、OFDM
受信部54内に図示しない受信状況判別回路を設け、そ
の受信状況判別回路はOFDM受信部54が受信する信
号のS/Nを監視し、また誤り訂正回路76が検出する
データ誤り率に応じて受信中の信号の品質を分析し、そ
の分析結果より最も伝送できるデータ量が多くなる生成
装置側の誤り訂正符号化レート、トレリス符号化レー
ト、及び変調マッピング方式を定め、それらを基にレー
ト指定信号を生成して伝送するようにする。
【0143】そのようにして生成された小容量のレート
指定信号は、たとえばBPSKなどの回路構成が単純で
安価な変調方式によりディジタル変調され、復号装置よ
り生成装置に無線伝送され、生成装置はそのようにして
得られる受信状況の判定結果に応じた最適な直交周波数
分割多重信号の伝送がなされるとともに、仮に何らかの
原因により受信状況が変化する場合であっても、その変
化状況のもとで、最も多くのデータを伝送できるような
送信パラメータの再設定を可能にするものである。
【0144】以上のようにして、受信信号の品質を分析
しながら複数ある送信パラメータの内、最も多くのデー
タを伝送できる送信パラメータが復号装置により解析さ
れ、その解析された結果を基にレート指定信号が生成さ
れ、その生成されたレート指定情報に基づいて手動によ
り、ないしは小容量の通信装置が用いられて生成装置に
伝送され、その生成装置は供給されたレート指定信号を
基にしてOFDM信号を生成して空間伝送路に放射する
ため、伝送レートが高く、且つ品質のよいデータを伝送
できる生成装置及び復号装置を構成することが出来る。
【0145】さらに、これらの生成装置、及び復号装置
は入力信号処理回路、及び出力信号処理回路のそれぞれ
にて、IEEE1394シリアルバスの制御を行うた
め、容易にIEEE1394シリアルバスに接続される
例えばビデオカメラなどの情報提供側の装置と、それと
は異なるIEEE1394シリアルバスに結合される例
えばモニタTVとを無線通信路により結合して大容量の
ディジタルビデオ信号などの伝送を行なうことが出来る
ものである。
【0146】そして、この場合のそれぞれの生成装置と
復号装置はお互いにそれぞれが共通のシステムクロック
により同期が取られているが、それらのシステムクロッ
ク情報は図示しないパイロット信号などの同期信号情報
を生成装置より復号装置に供給して生成装置と復号装置
の、あるいは他の生成装置とこの復号装置との同期を取
ることも可能である。
【0147】なお、ここに述べた生成装置と復号装置で
は、IEEE1394シリアルバスにより大容量の例え
ば画像データを無線伝送するためにOFDM(直交周波
数分割多重)無線伝送が適しているとして片方向の大容
量無線伝送のシステムについて述べたが、IEEE13
94シリアルバスは双方向伝送を可能とするデータバス
である。
【0148】そして、双方向伝送の下り方向、及び上り
方向の両者を大容量のデータによりOFDM無線伝送す
るためにはOFDM送信装置、及び受信装置が2組必要
であるが、その2組のOFDM送信装置、及び受信装置
を用いる場合はそれらの装置の価格も高くなるため、又
例えばビデオカメラが大容量の画像データを送出しなが
ら同時に大容量のデータを受信するような双方向に伝送
するアプリケーションの例は現在のところあまり多くな
いことにより、大容量画像データの伝送を片方向に制限
することにより、回路規模を大幅に減少させ、価格を低
下させた映像信号伝送装置を構成することができる。
【0149】そして、そのように構成された生成装置及
び復号装置では、受信される信号の品質に応じて付加さ
れる冗長信号の可変量を指定する信号は、受信状況に応
じて多数の符号化および変調方式が選択可能な直交周波
数分割多重信号伝送装置で、受信状況から最も多く伝送
できるデータ量の指定を送信側の誤り訂正符号化レー
ト、トレリス符号化レート、および変調マッピング方式
として送信側に指定するレート指定信号として復号装置
で生成し、その生成した小容量の信号をたとえばBPS
Kなどの回路構成が単純で安価な変調方式によりディジ
タル変調して、復号装置より生成装置に無線伝送し、生
成装置からは受信状況の判定結果に応じた最適な直交周
波数分割多重信号の伝送がなされるようにするととも
に、仮に受信状況が変化しても、その変化状況のもと
で、最も多くのデータを伝送できるように送信パラメー
タの再設定を可能にする構成ができる。
【0150】なお、この例で述べた双方向シリアルバス
は、IEEE1394シリアルバスに限定されるもので
は無く、たとえばホームバス、USB(Universal Seri
al Bus)、及び他の双方向シリアルバスをも含むものに
対して適応ができ、またIEEE1394シリアルバス
についても、IEEE1394a、IEEE1394b
などのバージョンアップされたものに対しても適応可能
であることは勿論である。
【0151】さらに、トレリス符号化を行うときの間欠
読出し方法は自由であり間欠データを想定しながらあら
かじめ定めた所定量少ないデータを読み出す方法によっ
てもよく、そしてその様にして読み出されたデータのデ
ータブロックへの格納方法も自由であり、前述のように
間欠データを読み出し順に配置する方法、ないしは間欠
データをまとめて間欠データ用の領域に格納する方法な
どによってもよい。
【0152】さらにまた、ここに示した生成装置、及び
復号装置は、生成装置により生成された直交周波数分割
多重信号を電波として送信空中線より空間伝送路に放射
し、その放射された信号を受信空中線で受信し、復号装
置により受信する方法について述べたが、伝送路は空間
伝送路に限ることなく直交周波数分割多重信号が伝送で
きる媒体であれば有線媒体、あるいは光ケーブル、更に
は非線形である伝送媒体にFM変調などの線形化処理を
行った信号を生成して伝送してもよいことは勿論であ
り、その場合は上述の方法で生成した直交周波数分割多
重信号を、その媒体で伝送するための生成装置に供給し
て伝送し、伝送された信号の受信はその媒体で伝送され
た信号を受信するための復号装置で受信するようになさ
れる。
【0153】そして、この直交周波数分割多重信号生成
装置により生成された信号は、その伝送媒体に反射波が
存在するような場合であっても、直交周波数分割多重信
号の特徴を活かした品質のよい情報信号としての伝送が
可能であり、さらに伝送される信号のレベルが低下し受
信される信号の信号対雑音比が劣化したような場合に
も、前述の様に複数のレートで選択して符号化可能なト
レリス符号化の手法を用い、誤り信号耐性のある生成装
置、及び復号装置を、比較的簡易な構成により実現する
ことができるものである。
【0154】以上のようにして、ここに述べた直交周波
数分割多重信号生成装置及び直交周波数分割多重信号復
号装置によれば、双方向シリアルバスを擬似的に制御し
て、双方向シリアルバス上の情報信号のうち、生成装置
から復号装置の方向の情報信号を取り出す入力信号処理
手段と、それらの生成装置から復号装置へ伝送する情報
信号に誤り訂正信号を付加する誤り訂正符号化手段と、
その誤り訂正符号化手段により得られた誤り訂正付加情
報信号を、トレリス符号化してトレリス符号化信号を得
るトレリス符号化手段と、そのトレリス符号化手段によ
り得られたトレリス符号化信号を所定のフレーム配列信
号として生成するフレーム信号配列手段と、前記フレー
ム信号配列手段によって生成されたフレーム配列信号を
多値変調するための変調マッピング信号を生成する変調
マッピング手段と、前記変調マッピング手段によって生
成された変調マッピング信号と、前記誤り訂正符号化、
トレリス符号化、及び変調マッピングを行うためのレー
ト指定信号とを直交周波数分割多重信号として伝送する
ためのフレーム合成信号を生成するフレーム信号合成手
段と、そのフレーム信号合成手段によって生成されたフ
レーム合成信号を基に前記直交周波数分割多重信号を生
成する直交周波数分割多重信号生成手段を有する直交周
波数分割多重信号生成装置を構成することができる。
【0155】また、前記トレリス符号化手段を次のよう
にして行っても良く、その方法はバイト単位で2つの整
数値p、qに対して先にpバイトを読み出し、次にqバ
イトの空のデータを読み出して間欠読出し信号を得る間
欠読み出し手段と、その間欠読み出し手段により得られ
た間欠読出し信号を、トレリス符号化してトレリス符号
化信号を得るトレリス符号化手段と、そのトレリス符号
化手段により得られたトレリス符号化信号を、パンクチ
ャ符号化してパンクチャ符号化信号を得るパンクチャ符
号化手段と、そのパンクチャ符号化手段により得られた
パンクチャ符号化信号を、前記所定のフレーム配列信号
として生成するフレーム信号配列手段を行うように構成
するものであり、このように構成するときのトレリス符
号化は符号化レートが例えば1/2、3/4、5/6、
7/8、9/10の様に複数ある場合であってもその内
の1つの符号化レートによりトレリス符号化を行い、他
の符号化レートのトレリス符号化に関してはハード構成
が簡易であるパンクチャ符号化手段により行うことが出
来るため、多くの符号化レートが指定されて得られる符
号化信号を変調して伝送するための直交周波数分割多重
信号生成装置の構成を容易にすることができる。
【0156】そして、これらのようにして生成された直
交周波数分割多重信号の復調は、直交周波数分割多重信
号生成装置により生成され、空間伝送路に送出された直
交周波数分割多重信号を得て複数の搬送波に対する搬送
波復調信号を得る直交周波数分割信号復調手段と、その
直交周波数分割信号復調手段により得られた搬送波復調
信号をフレームデコードして、フレーム配列信号とレー
ト指定信号とを得るフレームデコード手段と、そのフレ
ームデコード手段により得られたフレーム配列信号の、
多値復調を行い多値復調信号を得る復調デマッピング手
段と、その復調デマッピング手段により得られた多値復
調信号を、トレリス復号して復号信号を得る復号手段、
又はその多値復調信号をデパンクチャ変換してデパンク
チャ信号を得るデパンクチャ手段、及びそのデパンクチ
ャ手段によって得られる復号信号を得る復号手段、そし
てそれらの得られた復号信号をビタビ復号してビタビ復
号信号を得るビタビ復号手段と、そのビタビ復号手段に
より得られたビタビ復号信号の誤り信号訂正処理を行っ
て誤り訂正処理された情報信号を得る誤り信号訂正手段
と、双方向シリアルバス信号を擬似的に制御して、情報
信号を双方向シリアルバスに伝送する出力信号処理手段
とを有して直交周波数分割多重信号復号装置を構成する
ことができる。
【0157】そしてまた、そのようにして構成される直
交周波数分割多重信号生成装置、及び直交周波数分割多
重信号復号装置によれば、直交周波数分割多重信号復号
装置の受信状況に応じて多数の符号化および変調方式の
中から、受信状況により最も伝送できるデータ量が多く
できる送信側の誤り訂正符号化レート、トレリス符号化
レート、及び変調マッピング方式を生成装置に指定する
レート指定信号を復号装置で生成した後、たとえばBP
SKなどの回路構成が単純で安価な変調方式によりその
レート指定信号をディジタル変調され、復号装置より生
成装置に無線伝送され、生成装置からは受信状況の判定
結果に応じた最適な直交周波数分割多重信号を伝送でき
るように送信パラメータを設定するとともに、仮に受信
状況が変化しても、その変化状況のもとで、最も多くの
データを伝送できるように送信パラメータの再設定を可
能にするものであり、前記のIEEE1394シリアル
バスなどのデータをOFDM生成装置及び復号装置を2
組使用することなく、大容量の情報信号データをOFD
M無線伝送することができるものである。
【0158】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、受信状況
に応じて多数の符号化パラメータおよび変調方式が選択
可能な直交周波数分割多重信号送信装置、及び受信装置
において、IEEE1394シリアルバスなどで双方向
に伝送されるデータを2組のOFDM送信装置、及び受
信装置を用いることなく、大容量のデータをシリアルデ
ータバスより得て片方向伝送する直交周波数分割多重信
号生成装置の構成を安価に提供することができる効果を
有している。
【0159】また、請求項2記載の発明によれば、受信
状況に応じて多数の符号化パラメータおよび変調方式が
選択可能な直交周波数分割多重信号送信装置、及び受信
装置において、IEEE1394シリアルバスなどで双
方向に伝送されるデータを2組のOFDM送信装置、及
び受信装置を用いることなく、大容量のデータが片方向
伝送されるOFDM信号を受信し、その受信した信号を
双方向シリアルバスに供給することができる直交周波数
分割多重信号復号装置の構成を安価に提供することがで
きる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る直交周波数分割多重信号
生成装置、及び直交周波数分割多重信号復号装置の概略
ブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る直交周波数分割多重信号
生成装置の、入力回路のブロック図である。
【図3】本発明の実施例に係る直交周波数分割多重信号
復号装置の、出力回路のブロック図である。
【図4】従来の直交周波数分割多重信号送信装置におけ
る入力回路の一例のブロック図である。
【図5】従来の直交周波数分割多重信号受信装置におけ
る出力回路の一例のブロック図である。
【図6】従来の直交周波数分割多重信号送信装置におけ
る入力回路の他の例のブロック図である。
【図7】従来の直交周波数分割多重信号受信装置におけ
る出力回路の他の例のブロック図である。
【図8】従来の直交周波数分割多重信号送信装置のブロ
ック図である。
【図9】従来の直交周波数分割多重信号受信装置のブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 データ入力端子 2 入力回路 3 クロック分周器 4 IFFT演算部 5 中間周波数発振器 5a 移相器 6 ディジタル直交変調器 7 D/A変換器 8 周波数変換器 9 送信部 11 受信部 12 周波数変換器 13 中間周波数増幅器 14 キャリア抽出及び直交復調器 15 中間周波数発振器 16 90°シフタ 17 同期信号発生回路 18 LPF 19 A/D変換器 20 FFT演算部 21 出力回路 22 復調信号出力端子 31 誤り訂正符号化回路 32 トレリス符号化回路 33 変調マッピング回路 34 フレーム合成回路 36 フレームデコーダ 37 復調デマッピング回路 38 ビタビ復号回路 39 誤り訂正回路 41 トレリス符号化回路 42 パンクチャ符号化回路 45 デパンクチャ変換回路 46 ビタビ復号回路 50 入力信号処理回路 51 入力回路 52 OFDM送信部 53 空間伝送路 54 OFDM受信部 55 出力回路 56 出力信号処理回路 61 誤り訂正符号化回路 62 間欠読出し回路 63 トレリス符号化回路 64 パンクチャ符号化回路 65 フレーム配列回路 66 変調マッピング回路 67 フレーム合成回路 71 フレームデコーダ 72 復調デマッピング回路 73 デパンクチャ変換回路 74 RAM 75 ビタビ復号回路 76 誤り訂正回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の双方向シリアルバスより無線伝送す
    べき情報信号、及びその情報信号の伝送品質の確保に係
    り設定された第1及び第2の冗長度情報を得、前記第1
    及び第2の冗長度情報に基づいて前記情報信号に第1の
    冗長信号及び第2の冗長信号を付加して送信符号化信号
    を生成し、その生成された送信符号化信号と前記第1及
    び第2の冗長度情報とを複数の搬送波により多値変調す
    ることにより直交周波数分割多重信号を生成して空間伝
    送路に放射するようになし、その空間伝送路に放射され
    た前記直交周波数多重分割信号を受信して得られる前記
    第1及び第2の冗長度情報を基に前記送信符号化信号の
    復号を行い、その復号により得られた前記情報信号を第
    2の双方向シリアルバスに供給するようになす直交周波
    数分割多重信号の送信及び受信システムにおける前記直
    交周波数分割多重信号を生成するための直交周波数分割
    多重信号生成装置であって、 前記情報信号に、前記第1の冗長度情報に基づいた誤り
    訂正符号を付加する誤り訂正符号化手段と、 前記第2の冗長度信号に基づいて2つの整数値p及びq
    を設定し、それらの設定された整数値p及びqを基に前
    記誤り訂正付加情報信号をpバイト得、その得られたp
    バイトの前記訂正付加情報信号の後にqバイトの空のデ
    ータを得て配置するようにして間欠読出し信号を得る間
    欠読み出し手段と、 前記間欠読み出し手段により得られた間欠読出し信号
    を、トレリス符号化してトレリス符号化信号を得るトレ
    リス符号化手段と、 前記トレリス符号化手段により得られたトレリス符号化
    信号を、パンクチャ符号化して前記空のデータが符号化
    信号に置換されて得られる前記送信符号化信号として生
    成するパンクチャ符号化手段と、 を少なくとも具備して構成することを特徴とする直交周
    波数分割多重信号生成装置。
  2. 【請求項2】第1の双方向シリアルバスより無線伝送す
    べき情報信号、及びその情報信号の伝送品質の確保に係
    り設定された第1及び第2の冗長度情報を得、前記第1
    及び第2の冗長度情報に基づいて前記情報信号に第1の
    冗長信号及び第2の冗長信号を付加して送信符号化信号
    を生成し、その生成された送信符号化信号と前記第1及
    び第2の冗長度情報とを複数の搬送波により多値変調す
    ることにより直交周波数分割多重信号を生成して空間伝
    送路に放射するようになし、その空間伝送路に放射され
    た前記直交周波数多重分割信号を受信して得られる前記
    第1及び第2の冗長度情報を基に前記送信符号化信号の
    復号を行い、その復号により得られた前記情報信号を第
    2の双方向シリアルバスに供給するようになす直交周波
    数分割多重信号の送信及び受信システムにおける前記直
    交周波数分割多重信号の受信を行うための直交周波数分
    割多重信号復号装置であって、 受信される前記直交周波数分割多重信号を復調して複数
    の搬送波に対する搬送波復調信号を得る搬送波復調手段
    と、 前記搬送波復調手段により得られた搬送波復調信号のフ
    レームデコードと復調マッピングとを行うことによリ前
    記第1及び第2の冗長度情報と前記送信符号化信号とを
    得る直交周波数分割信号復調手段と、 前記第2の冗長度情報を基に前記送信符号化信号のデパ
    ンクチャ変換、及びビタビ復号を行い復号信号を得る復
    号手段と、 前記第1の冗長度情報を基に前記復号信号の誤り訂正処
    理を行って前記第2の双方向シリアルバスに供給するた
    めの前記情報信号を得る誤り信号訂正手段と、 を少なくとも具備して構成することを特徴とする直交周
    波数分割多重信号復号装置。
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