JP2003023176A - 発光素子 - Google Patents

発光素子

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JP2003023176A JP2001206357A JP2001206357A JP2003023176A JP 2003023176 A JP2003023176 A JP 2003023176A JP 2001206357 A JP2001206357 A JP 2001206357A JP 2001206357 A JP2001206357 A JP 2001206357A JP 2003023176 A JP2003023176 A JP 2003023176A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屈折率の近い基板上に結晶層を形成すること
で、発光層からの光の取り出し効率が大きく発熱率が小
さくて、光出力の高い発光素子を提供すること。 【解決手段】 発光素子1は、SiC基板2(n=2.
5)上にGaN(n=2.4)の結晶層3をエピタキシ
ャル成長させて発光層4を形成し、基板2側を上面、結
晶層3側を底面として、結晶層3の底面に両方の電極
5,6を設けている。さらに、SiC基板2の上面の四
辺が斜めに削り取られて正四角錐台形になっている。発
光層4からの光は、基板2との界面では屈折率がほぼ同
じであるため光の閉じ込めがなく殆どの光がそのまま通
過し、基板2と空気との界面においては基板2の上面の
四辺が斜めに削り取られているために臨界角内に入る光
の割合が多くなり、1次光の外部放射効率が増大し2次
光以降の外部放射効率も増して、光の取り出し効率が向
上し、外部量子効率を大幅に向上させられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に発光層を
形成して電圧を印加することによって発光層から発光す
るLEDチップ(以下、「発光素子」という。)に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】窒化ガリウム(GaN)系の発光素子
は、青色発光素子や緑色発光素子として需要が大きいも
のである。このGaN系の発光素子について、図7を参
照して説明する。図7は、従来のGaN系の発光素子の
構成を示す縦断面図である。図7に示されるように、従
来のGaN系の発光素子61は、Al23 基板62
(屈折率n=1.7)上にGaN系の結晶層63(n=
2.4)をエピタキシャル成長させて、発光層64を形
成している。発光層64側を底面として、底面にアノー
ドとカソードの電極65,66を設けて電圧を印加する
ことによって、発光層64内の各発光点から光が発せら
れて発光面62aから光が放射されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、発光素子61
の発光層64を含むGaN結晶層63は屈折率(n=
2.4)が、Al23 基板62(n=1.7)及び封
止樹脂である透明エポキシ樹脂(n=1.5)に比較し
て高く、発光した光の吸収率も高いため、発光素子61
からの光の取り出し効率が低いという問題点があった。
即ち、発光層64における各発光点で光が発生し放射さ
れるが、基板62の界面との臨界角以内で放射される光
だけが基板62内へ入ることができて効率良く外部放射
される。ところが発光層64の屈折率がn=2.4と高
いため、この臨界角は非常に小さくなり、一部の光しか
外部放射されず、それ以外の多くの光は吸収率の高い結
晶層63中で吸収されて、大部分が熱に変換されてしま
う。このため、外部量子効率が低いものであった。ま
た、発熱率が高くなることにより、投入許容電流が制限
されたり、寿命特性への影響があるという問題点があっ
た。
【0004】そこで、本発明は、屈折率の近い基板上に
結晶層を形成することによって、発光層からの光の取り
出し効率が大きく、発熱率が小さく、さらには発光素子
で発する熱の放熱性が高い発光素子を提供することを課
題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
発光素子は、発光層と光取り出し部とを有する発光素子
において、前記光取り出し部は略凸面形状であり、前記
発光層と前記光取り出し部との間が略同等の屈折率であ
るものである。
【0006】このように、発光層と光取り出し部との間
が略同等の屈折率であることから、発光層から光取り出
し部の間での屈折や界面反射は生じない。そして、光取
り出し部が略凸面形状であることから光取り出し部を構
成する各光取り出し面が発光層から発する光に対して垂
直に近くなって外部に光が放射されるための臨界角内に
入る割合が大きくなる。このため、光取り出し部界面で
の界面反射の影響を大幅に減ずることにより、発光層で
発せられた光が有効に光取り出し部から外部放射され
る。このようにして、発光層からの光の取り出し効率が
大きい発光素子となる。
【0007】請求項2の発明にかかる発光素子は、請求
項1の構成において、前記発光層が前記発光素子の底面
側に位置するようにマウントされるものである。
【0008】このように発光層が発光素子の底面側にく
るようにマウントすることによって、発光層の各発光点
から上方へ発せられた光は結晶層と基板との界面の臨界
角以下で放射された光のみがこの界面を通過して基板中
に入ることができ、そのまま基板を通過して効率良く外
部放射される。ここで、発光層と光取り出し部との間が
略同等の屈折率であることから、結晶層は基板と屈折率
がほぼ等しくなり、これらの界面での屈折や界面反射は
生ぜず、ほぼ全ての光が界面を通過して基板から効率良
く外部放射される。このように光の取り出し効率が向上
することによって、外部量子効率の高効率化がなされ
る。さらに、発光素子は熱伝導率の高い金属にマウント
されるが、発光層が発光素子の底面側に位置しているこ
とから、発光層で発せられた熱の放熱性が向上する。ま
た、外部量子効率の高効率化に伴って発熱率が低下する
ので放熱性の向上も加わって投入許容電力が増して、高
効率化と相俟って高出力化を図ることができる。
【0009】このようにして、発光層が発光素子の底面
側に位置するようにマウントすることによって、発光層
からの光の取り出し効率が大きく、放熱性が向上すると
ともに発熱率が小さくなり、高出力化を図ることのでき
る発光素子となる。
【0010】請求項3の発明にかかる発光素子は、請求
項1または請求項2の構成において、両極の電極が前記
底面側に形成されているものである。
【0011】これによって、光取り出し部の形成を容易
にできる。また、基板側即ち発光面側に電極を設ける必
要がなくなるため、基板を通過した光が電極に遮られる
ことなく効率良く外部放射される。
【0012】このようにして、発光層からの光の取り出
し効率が大きく、発熱率が小さく、さらには発光素子で
発する熱の放熱性が高い発光素子となる。
【0013】請求項4の発明にかかる発光素子は、請求
項1乃至請求項3のいずれか1つの構成において、前記
略凸面形状の光取り出し部は5面以上の光取り出し面か
ら構成され、前記各光取り出し面に略垂直な方向に前記
発光層が存在するものである。
【0014】かかる構成の発光素子においては、略凸面
形状の光取り出し部を構成する光取り出し面を5面以上
有しており、各光取り出し面に略垂直な方向に発光層が
存在しているため、発光層から発せられた光はほぼ全て
がいずれかの光取り出し面から外部放射されることにな
り、外部量子効率の高効率化がなされる。
【0015】このようにして、発光層からの光の取り出
し効率が非常に大きい発光素子となる。
【0016】請求項5の発明にかかる発光素子は、請求
項1乃至請求項4のいずれか1つの構成において、前記
略凸面形状の光取り出し部は曲面の光取り出し面を含
み、前記光取り出し面に略垂直な方向に前記発光層が存
在するものである。
【0017】これによって、曲面の光取り出し面に対す
る発光層から発せられた光の入射角度は、平面の光取り
出し面に対する場合に比較して深くなり垂直入射に近づ
くので、1次光の外部放射効率がさらに増加して、光取
り出し効率を高くすることができる。
【0018】請求項6の発明にかかる発光素子は、請求
項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、前記
発光層は結晶層内の一部であり、前記略凸面形状の光取
り出し部の中央部付近に位置するものである。
【0019】これによって、発光層が結晶層のほぼ全面
に亘って形成されている場合と比較して、光取り出し部
に対する発光層が点光源に近く、かつ光取り出し部の中
央部付近に位置していることから、発光層から発せられ
た光の光取り出し部への入射角度は総じて深い角度とな
るので、1次光の外部放射効率がさらに増加して、光取
り出し効率を高くすることができる。これによって、チ
ップサイズが発光層が結晶層のほぼ全面に亘って形成さ
れている発光素子と同程度の場合には、発光層で発した
光の外部への取り出し効率の向上により、従来素子に対
し少ない電力で同じ発光出力を得ることのできる省エネ
素子とすることができる。また、チップサイズを大きく
して、発光層の発光エリアが発光層が結晶層のほぼ全面
に亘って形成されている発光素子と同程度になるように
大きくすれば、従来素子と同じ電力でより大出力を得る
こと、さらには発熱の低減、放熱性の向上により、従来
素子より大きな電力を投入できることによる大出力化を
図ることができる。
【0020】現在、LED光源は、モバイル機器用光源
としては省エネ高効率化が求められ、白熱電球代替光源
としては高出力化が求められることが多いが、本発明の
発光素子の構成によれば、上述の如く、そのいずれの要
求にも答えることができる。
【0021】請求項7の発明にかかる発光素子は、請求
項1乃至請求項6のいずれか1つの構成において、前記
略凸面形状の光取り出し部を複数備えているものであ
る。
【0022】これによって、臨界角内に入る発光層から
の光の割合が大きくなって、1次光の外部放射効率を大
きくすることができる。さらに、光の取り出し面積を大
きくできるので2次光以降の外部放射効率も大きくな
り、光の取り出し効率が大きくなる。この結果、発光素
子全体の大きさに対して基板の厚さが薄い場合でも光の
取り出し効率が大きくなる効果を同様に得ることができ
るので、大チップ化の際の光の取り出し効率の低減を防
ぐことができる。また、母材に対する発光素子の取り率
を向上させることができる。即ち、略凸面形状の光取り
出し部が1つの発光素子の相似形で大チップ化を行うに
は、ウェハー厚を厚くする必要があり、材料からの取り
率が低下するが、略凸面形状の光取り出し部を複数備え
ていればウェハー厚を同一とし、ダイシングサイズを大
きくした発光素子による同様の効率を期待できるととも
に、材料からの取り率が高く、有効に利用できる。
【0023】このようにして、発光素子全体の大きさに
対して基板の厚さが薄い場合でも光の取り出し効率が大
きくなる効果を同様に得ることができ、材料からの発光
素子の取り率が高く有効利用でき、大チップ化の際の光
の取り出し効率の低減を防ぐことができる発光素子とな
る。
【0024】請求項8の発明にかかる発光素子は、請求
項7の構成において、前記複数の略凸面形状の光取り出
し部が格子状に並んでいるものである。
【0025】これによって、発光素子の幅に対して基板
の高さが低い場合においても、結晶層内の発光層から発
せられた光が格子状に並んだ略凸面形状の光取り出し部
から効率的に取り出されて、高い外部放射効率を得るこ
とができる。これによって、発光素子の大チップ化を行
う場合でも同様の光取り出し効率を期待できるととも
に、母材に対する発光素子の取り率を向上させることが
できる。即ち、略凸面形状の光取り出し部が1つの発光
素子の相似形で大チップ化を行うには、ウェハー厚を厚
くする必要があり、材料からの取り率が低下するが、複
数の略凸面形状の光取り出し部が格子状に並んだものに
よればウェハー厚を同一とし、ダイシングサイズを大き
くした発光素子による同様の効率を期待できるととも
に、材料からの取り率が高く、有効に利用できる。
【0026】請求項9の発明にかかる発光素子は、請求
項1乃至請求項8のいずれか1つの構成において、前記
光取り出し部に対して略垂直な前記発光素子の結晶層の
部分にのみ前記発光層が形成されているものである。
【0027】これによって、発光層が各区画の中央部分
にのみ形成されて点光源化されるので、チップサイズを
発光層を結晶層の全面に形成した発光素子と同程度にし
た場合には発光層で発した光の1次光の外部放射効率が
さらに増加して、光取り出し効率が向上する。さらに、
内部発熱の減少によって、光取り出し効率の増大だけで
なく発熱による出力低下も軽減することができ、より一
層の効率向上を図ることができる。また、チップサイズ
を大きくして中央部分にのみ形成された発光層の発光エ
リアを結晶層の全面に発光層を形成した場合と同じにす
れば、通電電流を大きく設定できることによって大出力
化を図ることができる。現在、LED光源においては、
モバイル機器用光源としては省エネ高効率が求められて
おり、白熱電球代替光源としては高出力が求められるこ
とが多いが、本発明にかかる発光素子はそのいずれの要
求にも答えることができる。
【0028】このようにして、発光層が点光源化される
ことによって、より一層の効率向上と高出力化が可能な
発光素子となる。
【0029】請求項10の発明にかかる発光素子は、請
求項1乃至請求項9のいずれか1つの構成において、前
記光取り出し部が曲面を含む面に構成されているもので
ある。
【0030】これによって、光取り出し面が平面のみか
ら構成されている場合に比較して、発光層から発せられ
た光の光取り出し面への入射角度はより深くなるので、
1次光の外部放射効率がさらに増加して、光取り出し効
率を高くすることができる。
【0031】請求項11の発明にかかる発光素子は、請
求項8の構成において、前記曲面が円柱面を含むもので
ある。
【0032】このようにして、光取り出し面を発光層の
中央部を原点とする円柱面とすることによって、発光層
から発せられた光は光取り出し面に対して略垂直に入射
するため、1次光の外部放射効率がさらに増加する。全
ての光取り出し面を発光層の中央部を原点とする円柱面
として組み合わせることによって、発光層から発せられ
た光はほぼ全てが光取り出し面に対して略垂直に入射す
ることになり、1次光の外部放射効率は著しく増加し
て、光取り出し効率を格段に高くすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、以下の各実施の
形態においては、発光素子の光を取り出す部分全体を
「光取り出し部」と呼び、光取り出し部を構成する各面
をそれぞれ「光取り出し面」と呼ぶこととし、全体と部
分とを区別する。
【0034】実施の形態1 まず、本発明の実施の形態1について、図1を参照して
説明する。図1(a)は本発明の実施の形態1にかかる
発光素子の構成を示す平面図、(b)は縦断面図、
(c)は底面図である。
【0035】図1(b)に示されるように、本実施の形
態1の発光素子1においては、SiC基板2(屈折率n
=2.5)上にGaN(n=2.4)の結晶層3をエピ
タキシャル成長させて、発光層4を形成している(電極
5の上部を除く)。そして、基板2側を上面、結晶層3
側を底面として、図1(c)に示されるように、結晶層
3の底面に両方の電極5,6を設けている。さらに、図
1(a)に示されるように、SiC基板2の上面の四辺
を斜めに削り取り正四角錐台形とし、これら5面(2
a,2b,2c,2d,2e)を光取り出し面としてあ
る。斜め部分の角度は約45度であり、発光素子1全体
として半球形に近い形状になっている。
【0036】発光素子1はこのような構成を有すること
から、GaN結晶層3の発光層4からの光は、基板2と
の界面では屈折率がほぼ同じであるため光の閉じ込めが
なく殆どの光がそのまま通過し、基板2と空気との界面
においては基板2の上面の四辺が斜めに削り取られてい
るために臨界角内に入る光の割合が多くなる。この結
果、1次光の外部放射効率が増大し、2次光以降の外部
放射効率も増して、光の取り出し効率が向上することに
よって、外部量子効率を大幅に向上させることができ
る。また、発光素子1は熱伝導率の高い金属にマウント
されるが、発光層が底面側にあることにより、発光層で
発熱した熱の外部への放熱性を高くすることができる。
さらに、この高効率化に伴って発熱率が低下し、かつ発
光素子の放熱性を高めることができるので投入許容電力
が増して、高効率化と相俟って高出力化を図ることがで
きる。
【0037】なお、光取り出し面形成のための加工は基
板を格子状に加工していくだけであり、光取り出し面と
なるSiC基板2のカット面(2b,2c,2d,2
e)については、ダイヤモンドカッターの回転数、カッ
ト速度の調整で、カット面を鏡面状態とすることが可能
である。このため容易に製造することができ、量産性に
優れる。
【0038】このようにして、本実施の形態1の発光素
子1においては、互いに屈折率の近い炭化珪素基板上に
窒化ガリウム結晶層を形成することによって、発光層か
らの光の取り出し効率が大きく、発熱率が小さくて、光
出力の高い発光素子となる。
【0039】実施の形態2 次に、本発明の実施の形態2について、図2を参照して
説明する。図2は本発明の実施の形態2にかかる発光素
子の構成を示す縦断面図である。なお、実施の形態1と
同一の部分については同一の符号を付して説明を一部省
略する。
【0040】本実施の形態2の発光素子11が実施の形
態1の発光素子1と異なるのは、窒化ガリウム結晶層3
内の発光層7が中央部分のみに形成されており、電極5
の上以外の結晶層3内の全面に亘って発光層4が形成さ
れていた発光素子1と比較して、光取り出し面に対する
発光部が点光源に近く、かつ光取り出し面の中央部付近
に位置していることである。これによって、発光層7か
ら発せられた光の光取り出し面への入射角度は、実施の
形態1と比較して総じて深い角度となるので、1次光の
外部放射効率がさらに増加して、光取り出し効率を高く
することができる。これにより、チップサイズが発光素
子1と同程度の場合には、発光層で発した光の外部への
取り出し効率の向上により、従来素子に対し少ない電力
で同じ発光出力を得ることのできる省エネ素子とするこ
とができる。また、チップサイズを大きくして、発光素
子11の発光層7の発光エリアが発光素子1の発光層4
と同程度になるように大きくすれば、従来素子と同じ電
力でより大出力を得ること、さらには、発熱の低減、放
熱性の向上により、従来素子より大きな電力を投入でき
ることによる大出力化を図ることができる。
【0041】現在、LED光源は、モバイル機器用光源
としては省エネ高効率化が求められ、白熱電球代替光源
としては高出力化が求められることが多いが、本実施の
形態2の発光素子11の構成によれば、上述の如く、そ
のいずれの要求にも答えることができる。
【0042】このようにして、本実施の形態2の発光素
子11においては、発光層が点光源化されることによっ
て、より一層の効率向上と高出力化が可能な発光素子と
なる。
【0043】実施の形態3 次に、本発明の実施の形態3について、図3を参照して
説明する。図3は本発明の実施の形態3にかかる発光素
子の構成を示す縦断面図である。なお、実施の形態1,
2と同一の部分については同一の符号を付して説明を一
部省略する。
【0044】本実施の形態3の発光素子21が実施の形
態2の発光素子11と異なるのは、SiC基板12の光
取り出し面2b,2c,2d,2eを柱面形状に仕上げ
た点である。柱面は、発光層の中央部を原点とする円柱
面としてある。これによって、発光層7から発せられた
光の光取り出し面への入射角度はさらに深くなり垂直入
射に近づくので、1次光の外部放射効率がさらに増加し
て、光取り出し効率を高くすることができる。さらに、
チップサイズが発光素子1と同程度の場合には、内部発
熱の減少により発熱による出力低下も軽減でき、効率向
上を図ることができる。また、チップサイズの幅を大き
くして、発光素子21の発光層7の発光エリアの幅が発
光素子1の発光層4の幅と同程度になるように大きくす
れば、通電電流を大きく設定できることによる大出力化
を図ることができる。
【0045】このようにして、本実施の形態3の発光素
子21においては、実施の形態2と同様に、光発光部が
点光源に近いものとしてあることによって、より一層の
効率向上と高出力化が可能な発光素子となる。
【0046】上記各実施の形態においては、光取り出し
部が5面から構成されていると説明したが、これに限ら
ず全体形状が略凸面形状であれば、光取り出し効率向上
のための効果がある。半球状の1つの面から構成された
ものや、側面が2段となった9面から構成されたもの、
あるいは発光素子が四角に切り出されたものではなく、
六角に切り出され光取り出し面が7面から構成されたも
の等、種々の形態が本発明に含まれる。
【0047】実施の形態4 次に、本発明の実施の形態4について、図4を参照して
説明する。図4(a)は本発明の実施の形態4にかかる
発光素子の構成を示す平面図、(b)は縦断面図であ
る。
【0048】図4(a)に示されるように、本実施の形
態4の発光素子31においては、SiC基板32に縦横
それぞれ4本ずつのV形45°の溝33が切られて、S
iC基板32が25個の格子状の光取り出し部としての
正四角錐台形に区分されている。このように、出射面と
なるSiC基板32が25個の正四角錐台形に区分され
て格子状に並んでいることによって、図4(b)に示さ
れるように、発光素子31の幅に対してSiC基板32
の高さが低い場合においても、GaN結晶層35内の発
光層34から発せられた光が各正四角錐台形から効率的
に取り出されて、高い外部放射効率を得ることができ
る。これによって、発光素子の大チップ化を行う場合で
も実施の形態1と同様の効率を期待できるとともに、母
材に対する発光素子の取り率を向上させることができ
る。即ち、図1に示される実施の形態1の発光素子1の
相似形で大チップ化を行うには、ウェハー厚を厚くする
必要があり、材料からの取り率が低下するが、これによ
ればウェハー厚を同一とし、ダイシングサイズを大きく
した発光素子による実施の形態1同様の効率を期待でき
るとともに、材料からの取り率が高く、有効に利用でき
る。さらに、格子状の複数の正四角錐台形とすることに
よって製造が容易になるという利点もある。
【0049】このようにして、本実施の形態4の発光素
子31においては、出射面となるSiC基板32を格子
状の25個の正四角錐台形に区分したことによって、発
光素子を大チップ化した場合でも高い外部量子効率を得
ることができるとともに母材に対する発光素子の取り率
を向上させることができる。また、格子状としたことに
よって製造が容易になる。
【0050】なお、本実施の形態4の発光素子31にお
いては25個の光取り出し部としての正四角錐台形を格
子状が並んだ場合について説明したが、これに限らず、
光取り出し部をどのようにも複数個並べることによっ
て、発光素子を大チップ化した場合でも高い外部量子効
率を得ることができるとともに母材に対する発光素子の
取り率を向上させることができる。
【0051】実施の形態5 次に、本発明の実施の形態5について、図5を参照して
説明する。図5(a)は本発明の実施の形態5にかかる
発光素子の構成を示す平面図、(b)は縦断面図であ
る。
【0052】図5(a)に示されるように、本実施の形
態5の発光素子41においても、SiC基板42に縦横
それぞれ4本ずつのV形の溝43が切られて、SiC基
板42が25個の正四角錐台形に区分されている。さら
に、GaN結晶層45内の発光層44が、各正四角錐台
形の平面の部分に相当する部分にのみ形成されて点光源
化されている。これによって、光取り出し効率がさらに
向上するとともに、このように出射面となるSiC基板
42を25個の正四角錐台形に区分したことによって、
実施の形態4と同様に、発光素子を大チップ化した場合
でも外部量子効率の低下を防ぐことができる。さらに、
発光層44が分断されていることによって、発光層44
における熱の局在化を防ぐことができ、熱による発光効
率の低下を大幅に低減することができる。
【0053】このようにして、本実施の形態5の発光素
子41においては、発光層44が点光源化されているこ
とによって光取り出し効率がさらに向上するとともに、
発光層44が分断されていることによって熱の局在化に
よる発光効率の低下を大幅に低減することができる。
【0054】実施の形態6 次に、本発明の実施の形態6について、図6を参照して
説明する。図6(a)は本発明の実施の形態6にかかる
発光素子の構成を示す平面図、(b)は縦断面図であ
る。
【0055】図6(a)に示されるように、本実施の形
態6の発光素子51においては、SiC基板52に縦方
向のみに4本のV形の溝53が切られて、SiC基板4
2が5本の棒状台形に区分されている。そして、これら
の棒状台形の平面の部分に相当するGaN結晶層55の
部分(電極56の上部を除く)にのみ発光層54が形成
されている。したがって、発光層54は図6(b)の紙
面に垂直な方向に伸びた棒状光源となっている。これに
よって、図6(b)に示されるように、発光素子51の
幅に対してSiC基板52の高さが低い場合において
も、GaN結晶層55内の発光層54から発せられた光
が各棒状台形から効率的に取り出されて、高い外部放射
効率を得ることができる。これによって、発光素子を大
チップ化した場合でも外部量子効率の低下を防ぐことが
できる。
【0056】なお、この際には、実施の形態5ほどの光
取り出し効率の向上は期待できないが、加工を簡略化で
き、かつ従来技術に対して光の取り出し効率の向上を図
ることができる。
【0057】このようにして、本実施の形態6の発光素
子51においては、SiC基板42を5本の棒状台形に
区分した状態においてもGaN結晶層55内の発光層5
4から発せられた光が各棒状台形から効率的に取り出さ
れて、高い外部放射効率を得ることができる。これによ
って、発光素子を大チップ化した場合でも外部量子効率
の低下を防ぐことができる。
【0058】上記各実施の形態においては、炭化珪素
(SiC)基板の上に窒化ガリウム(GaN)の結晶層
をエピタキシャル成長させた発光素子について説明した
が、これに限らず、砒素化ガリウム(GaAs)の上に
砒素化ガリウム系の結晶層をエピタキシャル成長させた
発光素子等の他の材料からなる発光素子でも良い。ま
た、結晶成長に用いた基板を除去し、発光素子が発した
光に対する透光性の高い基板や、発光層と同等の屈折率
の基板を貼り合わせたものを用いても良い。この際に
は、貼り合わせた後に光取り出し面の加工を行っても良
いし、光取り出し面の加工を行った基板を貼り合わせて
も良い。それ以外に他の基板を貼り合わせたものでも良
い(屈折率、透光性の自由度を高めることができる)。
【0059】発光素子のその他の部分の構成、形状、数
量、材質、大きさ、接続関係等についても、上記各実施
の形態に限定されるものではない。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる発光素子は、発光層と光取り出し部とを有する発
光素子において、前記光取り出し部は略凸面形状であ
り、前記発光層と前記光取り出し部との間が略同等の屈
折率であるものである。
【0061】このように、発光層と光取り出し部との間
が略同等の屈折率であることから、発光層から光取り出
し部の間での屈折や界面反射は生じない。そして、光取
り出し部が略凸面形状であることから光取り出し部を構
成する各光取り出し面が発光層から発する光に対して垂
直に近くなって外部に光が放射されるための臨界角内に
入る割合が大きくなる。このため、光取り出し部界面で
の界面反射の影響を大幅に減ずることにより、発光層で
発せられた光が有効に光取り出し部から外部放射され
る。このようにして、発光層からの光の取り出し効率が
大きい発光素子となる。
【0062】請求項2の発明にかかる発光素子は、請求
項1の構成において、前記発光層が前記発光素子の底面
側に位置するようにマウントされるものである。
【0063】このように発光層が発光素子の底面側にく
るようにマウントすることによって、請求項1に記載の
効果に加えて、発光層の各発光点から上方へ発せられた
光は結晶層と基板との界面の臨界角以下で放射された光
のみがこの界面を通過して基板中に入ることができ、そ
のまま基板を通過して効率良く外部放射される。ここ
で、発光層と光取り出し部との間が略同等の屈折率であ
ることから、結晶層は基板と屈折率がほぼ等しくなり、
これらの界面での屈折や界面反射は生ぜず、ほぼ全ての
光が界面を通過して基板から効率良く外部放射される。
このように光の取り出し効率が向上することによって、
外部量子効率の高効率化がなされる。さらに、発光素子
は熱伝導率の高い金属にマウントされるが、発光層が発
光素子の底面側に位置していることから、発光層で発せ
られた熱の放熱性が向上する。また、外部量子効率の高
効率化に伴って発熱率が低下するので放熱性の向上も加
わって投入許容電力が増して、高効率化と相俟って高出
力化を図ることができる。
【0064】このようにして、発光層が発光素子の底面
側に位置するようにマウントすることによって、発光層
からの光の取り出し効率が大きく、放熱性が向上すると
ともに発熱率が小さくなり、高出力化を図ることのでき
る発光素子となる。
【0065】請求項3の発明にかかる発光素子は、請求
項1または請求項2の構成において、両極の電極が前記
底面側に形成されているものである。
【0066】これによって、請求項1または請求項2に
記載の効果に加えて、光取り出し部の形成を容易にでき
る。また、基板側即ち発光面側に電極を設ける必要がな
くなるため、基板を通過した光が電極に遮られることな
く効率良く外部放射される。
【0067】このようにして、発光層からの光の取り出
し効率が大きく、発熱率が小さく、さらには発光素子で
発する熱の放熱性が高い発光素子となる。
【0068】請求項4の発明にかかる発光素子は、請求
項1乃至請求項3のいずれか1つの構成において、前記
略凸面形状の光取り出し部は5面以上の光取り出し面か
ら構成され、前記各光取り出し面に略垂直な方向に前記
発光層が存在するものである。
【0069】かかる構成の発光素子においては、略凸面
形状の光取り出し部を構成する光取り出し面を5面以上
有しており、各光取り出し面に略垂直な方向に発光層が
存在しているため、請求項1乃至請求項3のいずれか1
つに記載の効果に加えて、発光層から発せられた光はほ
ぼ全てがいずれかの光取り出し面から外部放射されるこ
とになり、外部量子効率の高効率化がなされる。
【0070】このようにして、発光層からの光の取り出
し効率が非常に大きい発光素子となる。
【0071】請求項5の発明にかかる発光素子は、請求
項1乃至請求項4のいずれか1つの構成において、前記
略凸面形状の光取り出し部は曲面の光取り出し面を含
み、前記光取り出し面に略垂直な方向に前記発光層が存
在するものである。
【0072】これによって、請求項1乃至請求項4のい
ずれか1つに記載の効果に加えて、曲面の光取り出し面
に対する発光層から発せられた光の入射角度は、平面の
光取り出し面に対する場合に比較して深くなり垂直入射
に近づくので、1次光の外部放射効率がさらに増加し
て、光取り出し効率を高くすることができる。
【0073】請求項6の発明にかかる発光素子は、請求
項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、前記
発光層は結晶層内の一部であり、前記略凸面形状の光取
り出し部の中央部付近に位置するものである。
【0074】これによって、請求項1乃至請求項5のい
ずれか1つに記載の効果に加えて、発光層が結晶層のほ
ぼ全面に亘って形成されている場合と比較して、光取り
出し部に対する発光層が点光源に近く、かつ光取り出し
部の中央部付近に位置していることから、発光層から発
せられた光の光取り出し部への入射角度は総じて深い角
度となるので、1次光の外部放射効率がさらに増加し
て、光取り出し効率を高くすることができる。これによ
って、チップサイズが発光層が結晶層のほぼ全面に亘っ
て形成されている発光素子と同程度の場合には、発光層
で発した光の外部への取り出し効率の向上により、従来
素子に対し少ない電力で同じ発光出力を得ることのでき
る省エネ素子とすることができる。また、チップサイズ
を大きくして、発光層の発光エリアが発光層が結晶層の
ほぼ全面に亘って形成されている発光素子と同程度にな
るように大きくすれば、従来素子と同じ電力でより大出
力を得ること、さらには発熱の低減、放熱性の向上によ
り、従来素子より大きな電力を投入できることによる大
出力化を図ることができる。
【0075】現在、LED光源は、モバイル機器用光源
としては省エネ高効率化が求められ、白熱電球代替光源
としては高出力化が求められることが多いが、本発明の
発光素子の構成によれば、上述の如く、そのいずれの要
求にも答えることができる。
【0076】請求項7の発明にかかる発光素子は、請求
項1乃至請求項6のいずれか1つの構成において、前記
略凸面形状の光取り出し部を複数備えているものであ
る。
【0077】これによって、請求項1乃至請求項6のい
ずれか1つに記載の効果に加えて、臨界角内に入る発光
層からの光の割合が大きくなって、1次光の外部放射効
率を大きくすることができる。さらに、光の取り出し面
積を大きくできるので2次光以降の外部放射効率も大き
くなり、光の取り出し効率が大きくなる。この結果、発
光素子全体の大きさに対して基板の厚さが薄い場合でも
光の取り出し効率が大きくなる効果を同様に得ることが
できるので、大チップ化の際の光の取り出し効率の低減
を防ぐことができる。また、母材に対する発光素子の取
り率を向上させることができる。即ち、略凸面形状の光
取り出し部が1つの発光素子の相似形で大チップ化を行
うには、ウェハー厚を厚くする必要があり、材料からの
取り率が低下するが、略凸面形状の光取り出し部を複数
備えていればウェハー厚を同一とし、ダイシングサイズ
を大きくした発光素子による同様の効率を期待できると
ともに、材料からの取り率が高く、有効に利用できる。
【0078】このようにして、発光素子全体の大きさに
対して基板の厚さが薄い場合でも光の取り出し効率が大
きくなる効果を同様に得ることができ、材料からの発光
素子の取り率が高く有効利用でき、大チップ化の際の光
の取り出し効率の低減を防ぐことができる発光素子とな
る。
【0079】請求項8の発明にかかる発光素子は、請求
項7の構成において、前記複数の略凸面形状の光取り出
し部が格子状に並んでいるものである。
【0080】これによって、請求項7に記載の効果に加
えて、発光素子の幅に対して基板の高さが低い場合にお
いても、結晶層内の発光層から発せられた光が格子状に
並んだ略凸面形状の光取り出し部から効率的に取り出さ
れて、高い外部放射効率を得ることができる。これによ
って、発光素子の大チップ化を行う場合でも同様の光取
り出し効率を期待できるとともに、母材に対する発光素
子の取り率を向上させることができる。即ち、略凸面形
状の光取り出し部が1つの発光素子の相似形で大チップ
化を行うには、ウェハー厚を厚くする必要があり、材料
からの取り率が低下するが、複数の略凸面形状の光取り
出し部が格子状に並んだものによればウェハー厚を同一
とし、ダイシングサイズを大きくした発光素子による同
様の効率を期待できるとともに、材料からの取り率が高
く、有効に利用できる。
【0081】請求項9の発明にかかる発光素子は、請求
項1乃至請求項8のいずれか1つの構成において、前記
光取り出し部に対して略垂直な前記発光素子の結晶層の
部分にのみ前記発光層が形成されているものである。
【0082】これによって、請求項1乃至請求項8のい
ずれか1つに記載の効果に加えて、発光層が各区画の中
央部分にのみ形成されて点光源化されるので、チップサ
イズを発光層を結晶層の全面に形成した発光素子と同程
度にした場合には発光層で発した光の1次光の外部放射
効率がさらに増加して、光取り出し効率が向上する。さ
らに、内部発熱の減少によって、光取り出し効率の増大
だけでなく発熱による出力低下も軽減することができ、
より一層の効率向上を図ることができる。また、チップ
サイズを大きくして中央部分にのみ形成された発光層の
発光エリアを結晶層の全面に発光層を形成した場合と同
じにすれば、通電電流を大きく設定できることによって
大出力化を図ることができる。現在、LED光源におい
ては、モバイル機器用光源としては省エネ高効率が求め
られており、白熱電球代替光源としては高出力が求めら
れることが多いが、本発明にかかる発光素子はそのいず
れの要求にも答えることができる。
【0083】このようにして、発光層が点光源化される
ことによって、より一層の効率向上と高出力化が可能な
発光素子となる。
【0084】請求項10の発明にかかる発光素子は、請
求項1乃至請求項9のいずれか1つの構成において、前
記光取り出し部が曲面を含む面に構成されているもので
ある。
【0085】これによって、請求項1乃至請求項9のい
ずれか1つに記載の効果に加えて、光取り出し面が平面
のみから構成されている場合に比較して、発光層から発
せられた光の光取り出し面への入射角度はより深くなる
ので、1次光の外部放射効率がさらに増加して、光取り
出し効率を高くすることができる。
【0086】請求項11の発明にかかる発光素子は、請
求項8の構成において、前記曲面が円柱面を含むもので
ある。
【0087】このようにして、光取り出し面を発光層の
中央部を原点とする円柱面とすることによって、請求項
8に記載の効果に加えて、発光層から発せられた光は光
取り出し面に対して略垂直に入射するため、1次光の外
部放射効率がさらに増加する。全ての光取り出し面を発
光層の中央部を原点とする円柱面として組み合わせるこ
とによって、発光層から発せられた光はほぼ全てが光取
り出し面に対して略垂直に入射することになり、1次光
の外部放射効率は著しく増加して、光取り出し効率を格
段に高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は本発明の実施の形態1にかかる
発光素子の構成を示す平面図、(b)は縦断面図、
(c)は底面図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態2にかかる発光素
子の構成を示す縦断面図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態3にかかる発光素
子の構成を示す縦断面図である。
【図4】 図4(a)は本発明の実施の形態4にかかる
発光素子の構成を示す平面図、(b)は縦断面図であ
る。
【図5】 図5(a)は本発明の実施の形態5にかかる
発光素子の構成を示す平面図、(b)は縦断面図であ
る。
【図6】 図6(a)は本発明の実施の形態6にかかる
発光素子の構成を示す平面図、(b)は縦断面図であ
る。
【図7】 図7は、従来のGaN系の発光素子の構成を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41,51 発光素子 2,12,32,42,52 基板 2a,2b,2c,2d,2e 光取り出し面 3,35,45,55 結晶層 4,7,34,44,54 発光層 5,6,36,37,46,47,56,57 両極の
電極 33,43,53 複数の溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F041 AA03 AA04 AA33 CA13 CA40 CA76 CB22 DA04 FF11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光層と光取り出し部とを有する発光素
    子において、 前記光取り出し部は略凸面形状であり、 前記発光層と前記光取り出し部との間が略同等の屈折率
    であることを特徴とする発光素子。
  2. 【請求項2】 前記発光層が前記発光素子の底面側に位
    置するようにマウントされることを特徴とする請求項1
    に記載の発光素子。
  3. 【請求項3】 両極の電極が前記底面側に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発
    光素子。
  4. 【請求項4】 前記略凸面形状の光取り出し部は5面以
    上の光取り出し面から構成され、前記各光取り出し面に
    略垂直な方向に前記発光層が存在することを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の発光素
    子。
  5. 【請求項5】 前記略凸面形状の光取り出し部は曲面の
    光取り出し面を含み、前記光取り出し面に略垂直な方向
    に前記発光層が存在することを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれか1つに記載の発光素子。
  6. 【請求項6】 前記発光層は結晶層内の一部であり、前
    記略凸面形状の光取り出し部の中央部付近に位置するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに
    記載の発光素子。
  7. 【請求項7】 前記略凸面形状の光取り出し部を複数備
    えていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいず
    れか1つに記載の発光素子。
  8. 【請求項8】 前記複数の略凸面形状の光取り出し部が
    格子状に並んでいることを特徴とする請求項7に記載の
    発光素子。
  9. 【請求項9】 前記光取り出し部に対して略垂直な前記
    発光素子の結晶層の部分にのみ前記発光層が形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか
    1つに記載の発光素子。
  10. 【請求項10】 前記光取り出し部が曲面を含む面に構
    成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9の
    いずれか1つに記載の発光素子。
  11. 【請求項11】 前記曲面が円柱面を含むことを特徴と
    する請求項10に記載の発光素子。
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