JP2003021057A - 斜板式圧縮機 - Google Patents

斜板式圧縮機

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JP2003021057A JP2001204837A JP2001204837A JP2003021057A JP 2003021057 A JP2003021057 A JP 2003021057A JP 2001204837 A JP2001204837 A JP 2001204837A JP 2001204837 A JP2001204837 A JP 2001204837A JP 2003021057 A JP2003021057 A JP 2003021057A
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克己 坂元
Katsuhiro Hashimoto
勝弘 橋本
Hirotaka Tomita
浩敬 冨田
Kazuo Eitai
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機の回転数が毎分1200〜1600回
転の領域で脈動を減らし、振動や騒音の発生を低減する
ことができる斜板式圧縮機を提供する。 【解決手段】 シリンダブロック2とリヤヘッド6との
間に第1のバルブプレート5を配置し、この第1のバル
ブプレート5に、吐出口40と第1の吐出通路31とを
連通させるポート5aと、第1の吐出室24bと吐出通
路32とを連通させるポート5fとを設けた。また、シ
リンダブロック1とフロントヘッド4との間に第2のバ
ルブプレート3を配置し、この第2のバルブプレート3
に、第2の吐出室24aと吐出通路32とを連通させる
ポート3fを設けるとともに、第2の吐出室24aと第
1の吐出通路31とを連通させるポート3hを設け、ポ
ート3hの通路断面積をポート5a,5f及び3fの通
路断面積より小さくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は斜板式圧縮機に関
し、特に冷媒ガスの吐出脈動低減に優れた斜板式圧縮機
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の斜板式圧縮機の断面図であ
る。図6中、白抜きの矢印は冷媒ガスの流れを示してい
る。
【0003】フロント側(図6の左側)のシリンダブロ
ック101とリヤ側のシリンダブロック102とは互い
に対向接合されている。接合されたシリンダブロック1
01,102の一端にはバルブプレート103を介して
フロントヘッド104が固定され、他端にはバルブプレ
ート105を介してリヤヘッド106が固定されてい
る。
【0004】シリンダブロック101,102にはシリ
ンダボア(図示せず)と平行に吐出通路131,132
が設けられている。また、シリンダブロック101,1
02には吐出通路131と吐出通路132とを連通させ
る案内路170が設けられている。
【0005】フロントヘッド104には一方の圧縮室
(図示せず)から吐出された冷媒ガスが導入される第2
の吐出室124aが形成されている。
【0006】リヤヘッド106には他方の圧縮室(図示
せず)から吐出された冷媒ガスが導入される第1の吐出
室124bが形成されている。リヤヘッド106には、
吐出室124a,124bの冷媒ガスを外部に送り出す
吐出口140が設けられている。
【0007】バルブプレート105には、吐出口140
と吐出通路131とを連通させる第1の通路105a
と、第1の吐出室124bと吐出通路132とを連通さ
せる第2の通路105fとが設けられている。
【0008】バルブプレート103には第2の吐出室1
24aと吐出通路132とを連通させる第3の通路10
3fが設けられている。
【0009】図7は従来のフロント側のバルブプレート
と弁シートとを示す斜視図である。
【0010】ほぼ円板状のバルブプレート103には吐
出ポート103eと吸入ポート103dとが、それぞれ
周方向に沿って一定間隔おきに設けられている。
【0011】吸入ポート103dは吸入弁125aによ
って開閉される。舌片状の吸入弁125aは円板状の弁
シート125に切り込み形成されている。
【0012】斜板式圧縮機が運転されたとき、吸入口
(図示せず)から吸入され、圧縮室に送り込まれた冷媒
ガスは、圧縮室でピストンにより圧縮され、フロント側
及びリヤ側の吐出室124a,124bへ吐出される。
その後、各吐出室124a,124b内の高圧の冷媒ガ
スがポート103f、105fを通じて吐出通路132
に流入する。ポート105fから流入した冷媒ガスはポ
ート103fからの冷媒ガスと吐出通路132のほぼ中
間部で合流し、合流した冷媒ガスは案内路170、吐出
通路131、第1の通路105aを通じて吐出口140
へ流入し、吐出口140から外部回路へ送り出される。
【0013】この斜板式圧縮機によれば、フロント側の
ポート103fから吐出口140までの通路長とリヤ側
のポート105fから吐出口140までの通路長とを等
しくして圧力バランスがとられ、またポート103f、
105f等で冷媒ガスが絞られるため、冷媒ガスの吐出
脈動レベルを低くして、振動や騒音の発生を低減するこ
とができる。
【0014】図8は圧縮機の回転数と吐出脈動レベルと
の関係を示す図である。
【0015】図8において、aは本発明の吐出脈動レベ
ルを、bは上述した従来例の吐出脈動レベルをそれぞれ
示し、縦軸は脈圧(dB)を示し、横軸は圧縮機の回転
数(回転数/分)を示す。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】この斜板式圧縮機で
は、図8からも分るように、圧縮機の回転数が毎分12
00〜1600回転の領域で共鳴(振幅が極大値をとる
こと)して吐出脈動レベルが急激に高くなるという問題
があった。
【0017】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、圧縮機の回転数が毎分1200〜1600回
転の領域で吐出脈動を減らし、振動や騒音の発生を低減
することができる斜板式圧縮機を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の発明は、フロント側圧縮室から吐出され
る冷媒ガスが導入されるフロント側吐出室と、リヤ側圧
縮室から吐出される冷媒ガスが導入されるリヤ側吐出室
と、シリンダブロックの複数のシリンダボアと平行に設
けられ、前記フロント側吐出室と前記リヤ側吐出室とを
連通させる複数の吐出通路と、前記フロント側吐出室及
び前記リヤ側吐出室からの冷媒ガスを外部回路に送り出
す吐出口とを備え、前記複数の吐出通路の内の1つの吐
出通路を前記吐出口と連通させ、前記吐出口と連通して
いる吐出通路とこの吐出通路以外の吐出通路の少なくと
も1つとを連通させる案内路を、前記シリンダブロック
に設ける斜板式圧縮機において、前記吐出口と連通する
吐出通路と前記フロント側吐出室または前記リヤ側吐出
室とを所定通路断面積の通路にて連通したことを特徴と
する。
【0019】請求項2記載の発明は、請求項1記載の斜
板式圧縮機において、前記所定通路断面積は、前記複数
の吐出通路の内の1つの吐出通路と前記吐出口とを連通
させる第1の通路と、前記吐出口と連通している吐出通
路以外の吐出通路の少なくとも1つと前記リヤ側吐出室
とを連通させる第2の通路と、前記吐出口と連通してい
る吐出通路以外の吐出通路の少なくとも1つと前記フロ
ント側吐出室とを連通させる第3の通路とのいずれの通
路断面積と較べても小さいことを特徴とする。
【0020】所定通路断面積が第1〜3のいずれの通路
断面積と較べても小さいため、所定通路から吐出通路へ
流入した冷媒ガスの圧力が吐出通路内の圧力バランスを
くずし、毎分1200〜1600回転の領域で吐出脈動
の減衰成分として作用する。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項2記載の斜
板式圧縮機において、前記所定通路断面積を、前記第1
〜3の通路のそれぞれの通路断面積の9〜25%とした
ことを特徴とする。
【0022】所定通路断面積を、第1〜3の通路の断面
積の9〜25%としたとき、毎分1200〜1600回
転の領域で吐出脈動レベルを所定のレベルまで減衰させ
ることができる。
【0023】請求項4記載の発明は、複数のシリンダボ
アが形成されたシリンダブロックと、前記シリンダブロ
ックの一端に第1のバルブプレートを介して固定される
第1のシリンダヘッドと、前記シリンダブロックの他端
に第2のバルブプレートを介して固定される第2のシリ
ンダヘッドと、前記第1のシリンダヘッドに形成され、
一方の圧縮室から吐出された冷媒ガスが導入される第1
の吐出室と、前記第2のシリンダヘッドに形成され、他
方の圧縮室から吐出された冷媒ガスが導入される第2の
吐出室と、前記シリンダブロックに前記シリンダボアと
平行に設けられた複数の吐出通路と、前記第1のシリン
ダヘッドに設けられ、前記第1、第2の吐出室の冷媒ガ
スを外部に送り出す吐出口と、前記第1のバルブプレー
トに設けられ、前記吐出口と前記複数の吐出通路の1つ
を構成する第1の吐出通路とを連通させる第1の通路
と、前記第1のバルブプレートに設けられ、前記第1の
吐出室と前記第1の吐出通路以外の前記吐出通路とを連
通させる第2の通路と、前記第2のバルブプレートに設
けられ、前記第2の吐出室と前記第1の吐出通路以外の
前記吐出通路とを連通させる第3の通路と、前記シリン
ダブロックに設けられ、前記第1の吐出通路とこの吐出
通路以外の前記吐出通路とを連通させる案内路とを備え
ている斜板式圧縮機において、前記第1、第2のバルブ
プレートの一方に設けられ、前記第1、第2の吐出室の
一方と前記第1の吐出通路とを連通させる第4の通路を
備え、前記第4の通路の断面積が前記第1〜3のいずれ
の通路の断面積と較べても小さいことを特徴とする。
【0024】断面積が第1〜3のいずれの通路の断面積
と較べても小さい第4の通路を設けたため、第4の通路
から吐出通路へ流入した冷媒ガスの圧力が吐出通路内の
圧力バランスをくずし、毎分1200〜1600回転の
領域で吐出脈動の減衰成分として作用する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0026】図3はこの発明の一実施形態に係る斜板式
圧縮機の側面図である。
【0027】この斜板式圧縮機は、フロント側のシリン
ダブロック1と、リヤ側のシリンダブロック2と、フロ
ントヘッド(第2のシリンダヘッド)4と、リヤヘッド
(第1のシリンダヘッド)6とからなる。
【0028】図2は図3のA−A矢視断面図である。た
だし、ピストン12及びシャフト7の図示は省略してあ
る。
【0029】シリンダブロック1は、シャフト7(図4
参照)が装着される孔50と、この孔50と平行に設け
られた5つのシリンダボア11と、このシリンダボア1
1と平行に設けられた3つの吐出通路31〜33と、低
圧の冷媒ガスが流通する吸入通路34とを備える。シリ
ンダボア11にはピストン12(図4参照)が摺動可能
に挿入されている。
【0030】図1は図2のB−B矢視断面図である。
【0031】シリンダブロック1,2には、ポート(第
3の通路)3f、ポート(第2の通路)5fを介してフ
ロント側の第2の吐出室24a、リヤ側の第1の吐出室
24bに通じる吐出通路32と、ポート(第1の通路)
5aを介して吐出口40に連通する吐出通路(第1の吐
出通路)31と、吐出通路31と吐出通路32とを連通
させる案内路70とが設けられている。
【0032】この案内路70はシリンダブロック2から
シリンダブロック1へ接合面1Aを斜めに横切るように
設けられている。なお、図1中の白抜きの矢印は冷媒ガ
スの流れを示す。
【0033】図4は図2のX−X矢視断面図、図5は第
2のバルブプレートと弁シートとを示す斜視図である。
【0034】フロント側のシリンダブロック1とリヤ側
のシリンダブロック2とはOリング38を介して互いに
軸方向に対向接合されている。接合されたシリンダブロ
ック1,2の一端にはバルブプレート(第2のバルブプ
レート)3を介してフロントヘッド4が固定され、他端
にはバルブプレート(第1のバルブプレート)5を介し
てリヤヘッド6が固定されている。
【0035】シリンダブロック1,2の中心部にはシャ
フト7が配設され、このシャフト7には斜板8が固定さ
れ、シャフト7及び斜板8はスラスト軸受9,10によ
り回転可能に支持されている。斜板8はシリンダブロッ
ク1,2の接合部1Aに形成された斜板室37に収容さ
れている。
【0036】各シリンダボア11内にはピストン12を
挟んで両側に圧縮室21,22が形成されている。ピス
トン12はほぼ半球体状のシュー19,20を介して斜
板8に連結され、ピストン12は斜板8の回転に連れて
シリンダボア11内を往復動する。
【0037】リヤヘッド6には、第1、第2の吐出室2
4b,24aの冷媒ガスを外部に送り出す吐出口40が
設けられている。
【0038】リヤヘッド6には、第1の吐出室24bと
第1の吸入室23bとが形成されている。第1の吐出室
24bは第1の吸入室23bの周囲に位置している。第
1の吸入室23bから圧縮室22へ冷媒ガスが吸入さ
れ、圧縮室22から第1の吐出室24bへ冷媒ガスが吐
出される。
【0039】第1のバルブプレート5はシリンダブロッ
ク2とリヤヘッド6との間に配置され、圧縮室22と第
1の吐出室24b及び第2の吸入室23bとを仕切る。
【0040】この第1のバルブプレート5には圧縮室2
2と第1の吐出室24bとを連通させる吐出ポート5e
と、圧縮室22と第1の吸入室23bとを連通させる吸
入ポート5dとが、それぞれ周方向に沿って一定間隔お
きに設けられている。
【0041】吐出ポート5eは吐出弁28aにより開閉
され、吐出弁28aは第1のバルブプレート5のリヤ側
端面に設けられている。
【0042】また、吸入ポート5dは吸入弁26aによ
って開閉され、吸入弁26aは第1のバルブプレート5
のフロント側端面に設けられている。
【0043】第1のバルブプレート5には、吐出口40
と第1の吐出通路31とを連通させるポート5aと、第
1の吐出室24bと吐出通路32とを連通させるポート
5fとが設けられている(図1参照)。
【0044】フロントヘッド4には、第2の吐出室24
aと第2の吸入室23aとが形成されている。第2の吐
出室24aは第2の吸入室23aの周囲に位置してい
る。第2の吸入室23aから圧縮室21へ冷媒ガスが吸
入され、圧縮室21から第2の吐出室24aへ冷媒ガス
が吐出される(図4参照)。
【0045】ほぼ円板状の第2のバルブプレート3はシ
リンダブロック1とフロントヘッド4との間に配置さ
れ、圧縮室21と第2の吐出室24a及び第2の吸入室
23aとを仕切る。
【0046】この第2のバルブプレート3には、図5に
示すように、圧縮室21と第2の吐出室24aとを連通
させる吐出ポート3eと、圧縮室21と第2の吸入室2
3aとを連通させる吸入ポート3dとが、それぞれ周方
向に沿って一定間隔おきに設けられている。
【0047】吐出ポート3eは吐出弁27aにより開閉
され、吐出弁27aは第2のバルブプレート3のフロン
ト側端面に設けられている。
【0048】第2のバルブプレート3には、第2の吐出
室24aと吐出通路32とを連通させるポート3fが設
けられている(図1参照)。
【0049】また、第2のバルブプレート3には、第2
の吐出室24aと第1の吐出通路31とを連通させるポ
ート(第4の通路)3hが設けられている(図1参
照)。
【0050】このポート3hの通路断面積はポート5
a、5f、3fのいずれの通路断面積と較べても小さ
く、ポート3hの通路断面積はポート5a、5f、3f
の各通路断面積の9〜25%である。ポート3hの通路
断面積がポート5a、5f、3fの面積の9%未満のと
きや25%を超えたときでは吐出脈動レベルを大幅に減
衰させることは難しい。
【0051】また、吸入ポート3dは吸入弁25aによ
って開閉され、吸入弁25aは第2のバルブプレート3
のリヤ側端面に設けられている。
【0052】舌片状の吸入弁25aは円板状の弁シート
25に切り込み形成されている。弁シート25には、弁
シート25と第2のバルブプレート3とを重ねたとき、
ポート3hと対向する位置に小孔25hが形成されてい
る。
【0053】次に、この実施形態の斜板式圧縮機の作動
を図1及び図4を参照して説明する。
【0054】圧縮機が運転され、シャフト7が回転する
と、斜板8も一体に回転する。斜板8の回転によりピス
トン12がシリンダボア11内を往復運動する。
【0055】このとき、外部回路からの冷媒ガスは、吸
入口(図示せず)から吸入され、吸入通路34(図2参
照)や斜板室37等を介して吸入室23a,23bに吸
入される。
【0056】ピストン12がバルブプレート3に最も近
付いた位置(図4の左側)にあるとき(ピストン12が
圧縮室21側で上死点に位置するとき)から、斜板8が
1/2回転すると、ピストン12が図4に示す位置(図
4の右側)に移動し、圧縮室21側では吸入行程が完了
し、圧縮室22側では圧縮行程が完了する。
【0057】この状態から斜板8が更に1/2回転する
と、逆に圧縮室22側で吸入行程が完了し、圧縮室21
側で圧縮行程が完了する。
【0058】吸入行程では吸入弁25a,26aが開い
て、吸入ポート3d,5dを通じて吸入室23a,23
bから圧縮室21,22へ冷媒ガスが流入する。
【0059】圧縮行程では圧縮室21,22内で圧縮さ
れた冷媒ガスが吐出弁27a,28aを開き、吐出ポー
ト3e,5eを通じて圧縮室21,22から吐出室24
a,24bへ高圧の冷媒ガスが吐出される。
【0060】ピストン12によって圧縮された冷媒ガス
は、吐出ポート3e,5eより吐出室24a,24bへ
吐出された後、ポート3f,5fを介して吐出通路3
2,33へ送り出されるとともに、ポート3hを介して
吐出通路31へ送り出される。
【0061】吐出通路32へ流入した冷媒ガスは吐出通
路32のほぼ中間部で合流し、案内路70を介して吐出
通路31へ流れる。この冷媒ガスはポート3hを介して
吐出通路31へ送り出された冷媒ガスと吐出通路31の
ほぼ中間部で合流し、吐出通路31、ポート5aを介し
て吐出口40から外部回路へ送り出される。
【0062】このとき、吐出室24a,24bの冷媒ガ
スは、ポート3f,5fで絞られ、吐出通路32で膨張
し、更にポート5aで絞られ、吐出口40に達する。
【0063】この実施形態によれば、ポート3hから吐
出通路31へ流入した冷媒ガスの圧力が通路内の圧力バ
ランスをくずし、毎分1200〜1600回転の領域で
吐出脈動の減衰成分として作用するため、共鳴周波数の
振幅を抑えて周波数が変化したときの共鳴を和らげるこ
とができ、回転数が毎分1200〜1600回転の領域
で急激に高くなっていた吐出脈動レベルを所定のレベル
まで減衰させて(図8参照)、振動や騒音の発生を低減
することができる。
【0064】なお、上記実施形態では、フロント側の第
2のバルブプレート3にポート3hを形成したが、ポー
ト3hに代えて、ポート3hとほぼ同じ径のポートをリ
ヤ側の第1のバルブプレート5に形成し、このポートを
介して吐出室24bと吐出通路31とを連通させるよう
にしてもよい。
【0065】また、上記実施形態はシェルを備えない斜
板式圧縮機に適用した場合を説明したが、シェルを備え
る斜板式圧縮機にも同様に適用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上に説明したようにこの発明の斜板式
圧縮機によれば、共鳴周波数の振幅を抑えて周波数が変
化したときの共鳴を和らげることができ、毎分1200
〜1600回転の領域で急激に高くなっていた吐出脈動
レベルを所定のレベルまで減衰させて、振動や騒音の発
生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は図2のB−B矢視断面図である。
【図2】図2は図3のA−A矢視断面図である。
【図3】図3はこの発明の一実施形態に係る斜板式圧縮
機の側面図である。
【図4】図4は図2のX−X矢視断面図である。
【図5】図5は第2のバルブプレートと弁シートとを示
す斜視図である。
【図6】図6は従来の斜板式圧縮機の断面図である。
【図7】図7は従来のフロント側のバルブプレートと弁
シートとを示す斜視図である。
【図8】図8は圧縮機の回転数と吐出脈動レベルとの関
係を示す図である。
【符号の説明】
1,2 シリンダブロック 3 第2のバルブプレート 3f ポート(第3の通路) 3h ポート(第4の通路) 4 フロントヘッド(第2のシリンダヘッド) 5 第1のバルブプレート 5a ポート(第1の通路) 5f ポート(第2の通路) 6 リヤヘッド(第1のシリンダヘッド) 11 シリンダボア 21,22 圧縮室 24a フロント側吐出室(第2の吐出室) 24b リヤ側吐出室(第1の吐出室) 31〜33 吐出通路 40 吐出口 70 案内路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 勝弘 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 冨田 浩敬 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 (72)発明者 永躰 和男 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセルヴァレオクライメート コントロール内 Fターム(参考) 3H076 AA07 BB01 BB02 CC20 CC28 CC41 CC46 CC92 CC93 CC94 CC95

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロント側圧縮室から吐出される冷媒
    ガスが導入されるフロント側吐出室と、 リヤ側圧縮室から吐出される冷媒ガスが導入されるリヤ
    側吐出室と、 シリンダブロックの複数のシリンダボアと平行に設けら
    れ、前記フロント側吐出室と前記リヤ側吐出室とを連通
    させる複数の吐出通路と、 前記フロント側吐出室及び前記リヤ側吐出室からの冷媒
    ガスを外部回路に送り出す吐出口とを備え、 前記複数の吐出通路の内の1つの吐出通路を前記吐出口
    と連通させ、 前記吐出口と連通している吐出通路とこの吐出通路以外
    の吐出通路の少なくとも1つとを連通させる案内路を、
    前記シリンダブロックに設ける斜板式圧縮機において、 前記吐出口と連通する吐出通路と前記フロント側吐出室
    または前記リヤ側吐出室とを所定通路断面積の通路にて
    連通したことを特徴とする斜板式圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記所定通路断面積は、前記複数の吐出
    通路の内の1つの吐出通路と前記吐出口とを連通させる
    第1の通路と、前記吐出口と連通している吐出通路以外
    の吐出通路の少なくとも1つと前記リヤ側吐出室とを連
    通させる第2の通路と、前記吐出口と連通している吐出
    通路以外の吐出通路の少なくとも1つと前記フロント側
    吐出室とを連通させる第3の通路とのいずれの通路断面
    積と較べても小さいことを特徴とする請求項1記載の斜
    板式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記所定通路断面積を、前記第1〜3の
    通路のそれぞれの通路断面積の9〜25%としたことを
    特徴とする請求項2記載の斜板式圧縮機。
  4. 【請求項4】 複数のシリンダボアが形成されたシリン
    ダブロックと、 前記シリンダブロックの一端に第1のバルブプレートを
    介して固定される第1のシリンダヘッドと、 前記シリンダブロックの他端に第2のバルブプレートを
    介して固定される第2のシリンダヘッドと、 前記第1のシリンダヘッドに形成され、一方の圧縮室か
    ら吐出された冷媒ガスが導入される第1の吐出室と、 前記第2のシリンダヘッドに形成され、他方の圧縮室か
    ら吐出された冷媒ガスが導入される第2の吐出室と、 前記シリンダブロックに前記シリンダボアと平行に設け
    られた複数の吐出通路と、 前記第1のシリンダヘッドに設けられ、前記第1、第2
    の吐出室の冷媒ガスを外部に送り出す吐出口と、 前記第1のバルブプレートに設けられ、前記吐出口と前
    記複数の吐出通路の1つを構成する第1の吐出通路とを
    連通させる第1の通路と、 前記第1のバルブプレートに設けられ、前記第1の吐出
    室と前記第1の吐出通路以外の前記吐出通路とを連通さ
    せる第2の通路と、 前記第2のバルブプレートに設けられ、前記第2の吐出
    室と前記第1の吐出通路以外の前記吐出通路とを連通さ
    せる第3の通路と、 前記シリンダブロックに設けられ、前記第1の吐出通路
    とこの吐出通路以外の前記吐出通路とを連通させる案内
    路とを備えている斜板式圧縮機において、 前記第1、第2のバルブプレートの一方に設けられ、前
    記第1、第2の吐出室の一方と前記第1の吐出通路とを
    連通させる第4の通路を備え、 前記第4の通路の断面積が前記第1〜3のいずれの通路
    の断面積と較べても小さいことを特徴とする斜板式圧縮
    機。
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