JP2000018160A - 往復式圧縮機 - Google Patents

往復式圧縮機

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JP2000018160A
JP2000018160A JP10204451A JP20445198A JP2000018160A JP 2000018160 A JP2000018160 A JP 2000018160A JP 10204451 A JP10204451 A JP 10204451A JP 20445198 A JP20445198 A JP 20445198A JP 2000018160 A JP2000018160 A JP 2000018160A
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JP
Japan
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discharge
valve
suction
pressure chamber
chamber
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Application number
JP10204451A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Enomoto
勝利 榎本
Seiji Yoshii
清司 吉井
Kazu Tabata
壱 田畑
Katsuhiko Arai
克彦 新井
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Bosch Corp
Original Assignee
Zexel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁シートなどの変形を防いで高圧ガスの漏れ
を抑制し、冷凍能力と耐久性との向上を図る。 【解決手段】 ストッパプレート29,30の吐出用孔
29b,30bを、吐出弁27a,28aの反吸入弁側
外縁部E1 と先端外縁部E2 とにほぼ対向する位置に配
置したので、吐出弁27a,28a、吸入弁27d,2
8d間の仕切部分Sとストッパプレート29,30との
接触面積が吐出用孔29b,30bによって小さくなら
ず、シート性が向上する。その結果、吐出室と圧縮室と
の圧力差が生じたとき、弁シート27,28やバルブプ
レート29,30などが圧縮室側へ変形しにくくなり、
吐出室から吸入室や圧縮室内へ漏れる高圧ガスの量を減
らすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば斜板式圧
縮機、揺動板式圧縮機、列型圧縮機(クランク式圧縮
機)等の往復式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の往復式圧縮機として特開平9−4
563号公報に記載された斜板式圧縮機がある。
【0003】この斜板式圧縮機は、複数の圧縮室を有す
るシリンダブロックと、シリンダブロックに固定され、
吐出室と吸入室とを有するシリンダヘッドと、シリンダ
ブロックとシリンダヘッドとの間に配置され、吐出室・
吸入室と圧縮室とを仕切るバルブプレートと、圧縮室の
冷媒ガスを吐出室に吐出するための複数の吐出ポート
と、吸入室の冷媒ガスを圧縮室に吸入するための複数の
吸入ポートと、吐出ポートを開閉する複数の吐出弁と、
吸入ポートを開閉する複数の吸入弁と、吐出弁の開き量
を抑制する複数のストッパとを備えている。
【0004】複数の吐出弁及び複数の吸入弁は一枚の弁
シートに舌片状に切込み形成されている。吐出弁及び吸
入弁は互いに隣接している。
【0005】複数のストッパは、弁シートとシリンダヘ
ッドとの間に配置される一枚のストッパプレートに形成
されている。
【0006】ストッパプレートには、吸入ポートが形成
されているとともに、吐出ポートから吐出された冷媒を
逃がす吐出用孔が形成されている。
【0007】バルブプレートには、吐出ポートと吸入弁
逃がし孔とが形成されている。
【0008】上述のように複数の吐出弁及び複数の吸入
弁を有する一枚の弁シートを用いるとともに、複数のス
トッパを有する一枚のストッパプレートを用いるように
したので、部品点数が削減され、しかも単にシリンダブ
ロックにバルブプレート、弁シート及びストッパプレー
トを順次重ねるだけで組付けを行なうことができ、組付
性は飛躍的に向上する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図7は従来の往復式圧
縮機のストッパプレートの一部を示す拡大平面図であ
る。
【0010】吐出弁と吸入弁127bとは同じ弁シート
に形成され、吐出弁と吸入弁127bとは互いに隣接し
ている(但し吐出弁とストッパ129aとはほぼ同じ形
状であるので、この図では吐出弁はストッパ129aの
下に隠れて見えない)。
【0011】図中、斜線部分は吐出弁と吸入弁127b
との仕切部分Sである。また、吐出ポートから吐出され
た冷媒を逃がす吐出用孔129bは、吐出弁を囲むよう
に形成されている。図7に示すように、吐出用孔129
bと仕切部分Sとは部分的に重畳している。
【0012】このように吐出用孔129bと仕切部分S
とが重畳していると、例えば吸入行程時、吐出室と圧縮
室111との圧力差が生じたとき、弁シートやバルブプ
レートなどが圧縮室111側へ沈み込むような変形を起
し易く、吐出室内の高圧ガスが圧縮室111や吸入室へ
漏れることがある。
【0013】高圧ガスの漏れ量が多くなると、冷媒流量
が減って、冷凍能力が低下するとともに、吐出温度が上
昇し、オイルの劣化、延いては耐久性が低下するという
問題が生じる。
【0014】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題は弁シートなどの変形を防いで高圧
ガスの漏れを抑制し、冷凍能力と耐久性との向上を図る
ことができる往復式圧縮機を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1の発明の往復式圧縮機は、複数の圧縮室を有
するシリンダブロックと、前記シリンダブロックに固定
され、高圧室と低圧室とを有するシリンダヘッドと、前
記圧縮室の冷媒ガスを前記高圧室に吐出するための複数
の吐出ポートと、前記低圧室の冷媒ガスを前記圧縮室に
吸入するための複数の吸入ポートと、弁シートに舌片状
に形成され、前記吐出ポートを開閉する複数の吐出弁
と、前記弁シート又は他の弁シートに舌片状に形成さ
れ、前記吐出弁に隣接して前記吸入ポートを開閉する複
数の吸入弁と、ストッパプレートに形成され、前記吐出
弁の開き量を抑制する複数のストッパと、前記ストッパ
プレートに形成され、前記吐出ポートから吐出された冷
媒ガスを前記高圧室へ逃がす吐出用孔とを備えている往
復式圧縮機において、前記吐出用孔が前記吐出弁の反吸
入弁側外縁部とほぼ対向していることを特徴とする。
【0016】上述のように吐出用孔が吐出弁の反吸入弁
側外縁部とほぼ対向する位置にあり、吐出弁、吸入弁間
の仕切部分とストッパプレートとの接触面積が吐出用孔
によって小さくならないので、吐出弁、吸入弁間の仕切
部分とストッパプレートとのシート性が向上する。その
結果、高圧室と圧縮室との圧力差が生じたとき、弁シー
トやバルブプレートなどが圧縮室側へ変形しにくくな
り、高圧室から低圧室や圧縮室内へ漏れる高圧ガスの量
が減る。
【0017】請求項2の発明の往復式圧縮機は、複数の
圧縮室を有するシリンダブロックと、前記シリンダブロ
ックに固定され、高圧室と低圧室とを有するシリンダヘ
ッドと、前記圧縮室の冷媒ガスを前記高圧室に吐出する
ための複数の吐出ポートと、前記低圧室の冷媒ガスを前
記圧縮室に吸入するための複数の吸入ポートと、弁シー
トに舌片状に形成され、前記吐出ポートを開閉する複数
の吐出弁と、前記弁シート又は他の弁シートに舌片状に
形成され、前記吐出弁に隣接して前記吸入ポートを開閉
する複数の吸入弁と、ストッパプレートに形成され、前
記吐出弁の開き量を抑制する複数のストッパと、前記ス
トッパプレートに形成され、前記吐出ポートから吐出さ
れた冷媒ガスを前記高圧室へ逃がす吐出用孔とを備えて
いる往復式圧縮機において、前記吐出用孔が前記吐出弁
の先端外縁部とほぼ対向していることを特徴とする。
【0018】上述のように吐出用孔が吐出弁の先端外縁
部とほぼ対向する位置にあり、吐出弁、吸入弁間の仕切
部分とストッパプレートとの接触面積が増えてシート性
が向上する。その結果、高圧室と圧縮室との圧力差が生
じたとき、弁シートやバルブプレートなどが圧縮室側へ
変形しにくくなり、高圧室から低圧室や圧縮室内へ漏れ
る高圧ガスの量が減る。
【0019】請求項3の発明の往復式圧縮機は、複数の
圧縮室を有するシリンダブロックと、前記シリンダブロ
ックに固定され、高圧室と低圧室とを有するシリンダヘ
ッドと、前記圧縮室の冷媒ガスを前記高圧室に吐出する
ための複数の吐出ポートと、前記低圧室の冷媒ガスを前
記圧縮室に吸入するための複数の吸入ポートと、弁シー
トに舌片状に形成され、前記吐出ポートを開閉する複数
の吐出弁と、前記弁シート又は他の弁シートに舌片状に
形成され、前記吐出弁に隣接して前記吸入ポートを開閉
する複数の吸入弁と、ストッパプレートに形成され、前
記吐出弁の開き量を抑制する複数のストッパとを備え、
前記ストッパプレートに形成され、前記吐出ポートから
吐出された冷媒を前記高圧室へ逃がす吐出用孔と備えて
いる往復式圧縮機において、前記吐出用孔が前記吐出弁
の反吸入弁側外縁部と先端外縁部とにほぼ対向している
ことを特徴とする。
【0020】上述のように吐出用孔が吐出弁の反吸入弁
側外縁部と先端外縁部とほぼ対向する位置にあり、吐出
弁、吸入弁間の仕切部分とストッパプレートとの接触面
積が増えてシート性が向上する。その結果、高圧室と圧
縮室との圧力差が生じたとき、弁シートやバルブプレー
トなどが圧縮室側へ変形しにくくなり、高圧室から低圧
室や圧縮室内へ漏れる高圧ガスの量が減る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0022】図2はこの発明の一実施形態に係る斜板式
圧縮機の全体を示す縦断面図である。
【0023】フロント側のシリンダブロック1とリヤ側
のシリンダブロック2とはOリング38を介して互いに
対向接合されている。接合されたシリンダブロック1,
2の一端にはバルブプレート3、弁シート27及びスト
ッパプレート29を介してフロントヘッド(シリンダヘ
ッド)4が固定され、他端にはバルブプレート5、弁シ
ート28及びストッパプレート30を介してリヤヘッド
(シリンダヘッド)6が固定されている。
【0024】シリンダブロック1,2の中心部には駆動
軸7が配設され、この駆動軸7には斜板8が固定されて
いる。駆動軸7及び斜板8はベアリング9,10によっ
て回転可能に支持されている。斜板8はシリンダブロッ
ク1,2内に形成された斜板室37に収容されている。
【0025】シリンダブロック1,2には複数のシリン
ダボア11が設けられている。各シリンダボア11は駆
動軸7に平行であって、駆動軸7を中心とする円周方向
に所定間隔おきに配置されている。各シリンダボア11
内にはピストン12が摺動可能に収容されている。各シ
リンダボア11内にはピストン12を挟んで両側に圧縮
室21,22が形成されている。ピストン12はほぼ半
球体状のシュー19,20を介して斜板8に連結され、
ピストン12は斜板8の回転に連れてシリンダボア11
内を往復運動する。
【0026】図1はバルブプレートと弁シートとストッ
パプレートとを示す分解斜視図、図3はバルブプレート
と弁シートとストッパプレートとを重ねたときの平面
図、図4はストッパプレートの一部を示す拡大平面図、
図5は図3のV−V線に沿う断面図、図6は図3のVI−
VI線に沿う断面図である。
【0027】ほぼ円板状のバルブプレート3,5には、
圧縮室21,22の冷媒ガスを吐出室(高圧室)24に
吐出するための吐出ポート3a,5a、吸入時に吸入弁
27d,28dを圧縮室側へ逃がす吸入弁逃がし孔3
b,5b、及びボルト通し孔3c,5cがそれぞれ設け
られている。
【0028】ほぼ円板状の弁シート27,28には、そ
れぞれ舌片状の吐出弁27a,28a及び舌片状の吸入
弁27d,28dが切込み形成されているとともに、ボ
ルト通し孔27c,28cが設けられている。吐出弁2
7a,28aと吸入弁27d,28dとは、図1及び図
3に示すように、仕切部分Sを介して互いに隣接してい
る。吐出弁27a,28aは吸入弁27d,28dに対
して半径方向内側に位置する。
【0029】ほぼ円板状のストッパプレート29,30
には、吐出弁27a,28aに対応するストッパ29
a,30aが形成されているとともに、吸入室(低圧
室)23の冷媒ガスを圧縮室21,22に吸入するため
の吸入ポート29d,30dが形成されている。更に、
ストッパプレート29,30には、吐出弁27a,28
aの反吸入弁側外縁部E1 と先端外縁部E2 とにほぼ対
向するほぼL字形の吐出用孔(孔)29b,30bが形
成されている。したがって、弁シート27,28の仕切
部分Sとストッパプレート29,30との接触面積が吐
出用孔29b,30bによって削られない。
【0030】ストッパ29a,30aは閉弁状態の吐出
弁27a,28aに対して所定角度又は任意の曲率で吐
出室24側へ***しており(図5参照)、吐出弁27
a,28aの開き量又は変形量を抑制する。
【0031】ストッパプレート29,30は圧縮室2
1,22の圧縮圧力による変形が吐出室24と吸入室2
3とを連通させない程度の厚さ、すなわち圧縮圧力を受
け止めるだけの厚さ(剛性)を有する。このようにスト
ッパプレート29,30に従来のバルブプレートと同等
の、圧縮圧力を受け止め得るだけの剛性を与える代わ
り、バルブプレート3,5の厚さをストッパプレート2
9,30の厚さよりも小さくした。
【0032】図5に示すように、吐出ポート3a,5a
には吐出弁27a,28aが対向配置され、吐出弁27
a,28aが開いたとき、バルブプレート3,5の吐出
ポート3a,5a及びストッパプレート29,30の吐
出用孔29b,30bを介して、圧縮室21,22と吐
出室24とが連通する。
【0033】また、図6に示すように、吸入ポート29
d,30dと吸入弁27d,28dとが対向し、吸入弁
27d,28dが開いたとき、ストッパプレート29,
30の吸入ポート29d,30d及びバルブプレート
3,5の吸入弁逃がし孔3b,5bを介して、圧縮室2
1,22と吸入室23とが連通する。
【0034】次に、この実施形態の斜板型圧縮機の作動
を説明する。
【0035】駆動軸7が回転すると、斜板8も一体に回
転する。斜板8の回転によりピストン12がシリンダボ
ア11内を往復運動する。ピストン12がバルブプレー
ト3に最も近づいた位置(図2の左側)にあるとき(ピ
ストン12が圧縮室21側で上死点に位置するとき)か
ら、斜板8が1/2回転すると、ピストン12が図2に
示す位置(図2の右側)に移動し、圧縮室21側では吸
入行程が完了し、圧縮室22側では圧縮行程が完了す
る。この状態から斜板8が更に1/2回転すると、逆に
圧縮室22側で吸入行程が完了し、圧縮室21側で圧縮
行程が完了する。
【0036】吸入行程では、吸入弁27d,28dが吸
入弁逃がし孔3b,5b側へ弾性変形し、吸入ポート2
9d,30dが開き、吸入ポート29d,30d及び吸
入弁逃がし孔3b,5bを通じて吸入室23から圧縮室
21,22へ低圧の冷媒ガスが流入する。
【0037】圧縮行程では、圧縮室21,22内で圧縮
された冷媒ガスによって吐出弁27a,28aが吐出室
24側へ弾性変形し、吐出ポート3a,5a及び吐出用
孔29b,30bを通じて圧縮室21,22から吐出室
24へ高圧の冷媒ガスが吐出される。このとき、吐出弁
27a,28aの全体がストッパ29a,30aに接触
し、吐出弁27a,28aの開き量又は変形量が抑制さ
れる。
【0038】この実施形態の斜板式圧縮機によれば、上
述のように吐出用孔29b,30bが吐出弁27a,2
8aの反吸入弁側外縁部E1 と先端外縁部E2 とにほぼ
対向する位置にあり、吐出弁27a,28a、吸入弁2
7d,28d間の仕切部分Sとストッパプレート27
d,28dとの接触面積が吐出用孔29b,30bによ
って小さくならないので、シート性が向上する。その結
果、例えば吸入行程で吐出室24と圧縮室21, 22と
の圧力差が生じたとき、弁シート27, 28やバルブプ
レート3, 5などが圧縮室21,22側へ変形しにくく
なり、吐出室24から吸入室23や圧縮室21, 22内
へ漏れる高圧ガスの量が減る。
【0039】なお、上述の実施形態では、吐出用孔29
b,30bを吐出弁27a,28aの反吸入弁側外縁部
E1 と先端外縁部E2 とにほぼ対向する位置に形成した
場合について述べたが、これに代え、変形例として、吐
出用孔を、吐出弁27a,28aの反吸入弁側外縁部E
2 又は先端外縁部E2 とにほぼ対向する位置に形成して
もよい(図示せず)。
【0040】また、上述の実施形態では、吐出弁27
a,28aと吸入弁27d,28dとを両方有する弁シ
ート27,28を用いた場合について述べたが、これに
代え、変形例として、吐出弁と吸入弁とをそれぞれ別個
に有する専用の2枚の弁シートを用いてもよい。この場
合バルブプレート3, 5を省略することができる。
【0041】これらの変形例によっても上述の実施形態
と同様の効果を得ることができる。
【0042】なお、前述の各実施形態では往復式圧縮機
として斜板式圧縮機を用いた場合について述べたが、こ
の発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、揺
動板式圧縮機、列型圧縮機(クランク式圧縮機)等の各
種の往復式圧縮機に適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように請求項1,2又は3
の発明の往復式圧縮機によれば、吐出弁、吸入弁間の仕
切部分とストッパプレートとの接触面積が吐出用孔によ
って小さくならず、シート性が向上するので、高圧室と
圧縮室との圧力差が生じたとき、弁シートやバルブプレ
ートなどが圧縮室側へ変形しにくくなり、高圧室から低
圧室や圧縮室内へ漏れる高圧ガスの量を減らすことがで
きる。その結果、冷媒流量の減少を抑えて冷凍能力の低
下を防ぐとともに、吐出温度の上昇を抑えてオイルの劣
化、延いては耐久性の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はバルブプレートと弁シートとストッパプ
レートとを示す分解斜視図である。
【図2】図2はこの発明の一実施形態に係る斜板式圧縮
機の全体を示す縦断面図である。
【図3】図3はバルブプレートと弁シートとストッパプ
レートとを重ねたときの平面図である。
【図4】図4はストッパプレートの一部を示す拡大平面
図である。
【図5】図5は図3のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図6は図3のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図7は従来の往復式圧縮機のストッパプレート
の一部を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1,2 シリンダブロック 3,5 バルブプレート 3a,5a 吐出ポート 4 フロントヘッド 6 リヤヘッド 24 吐出室 23 吸入室 27,28 弁シート 27a,28a 吐出弁 27d,28d 吸入弁 29,30 ストッパプレート 29a,30a ストッパ 29b,30b 吐出用孔 29d,30d 吸入ポート E1 吐出弁の反吸入弁側外縁部 E2 吐出弁の先端外縁部 S 仕切部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田畑 壱 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 (72)発明者 新井 克彦 埼玉県大里郡江南町大字千代字東原39番地 株式会社ゼクセル江南工場内 Fターム(参考) 3H003 AA03 AB07 AC03 AD01 CC02 CC11 CC12 3H076 AA06 BB22 BB26 CC07 CC20 CC43 CC94 CC95

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧縮室を有するシリンダブロック
    と、 前記シリンダブロックに固定され、高圧室と低圧室とを
    有するシリンダヘッドと、 前記圧縮室の冷媒ガスを前記高圧室に吐出するための複
    数の吐出ポートと、 前記低圧室の冷媒ガスを前記圧縮室に吸入するための複
    数の吸入ポートと、 弁シートに舌片状に形成され、前記吐出ポートを開閉す
    る複数の吐出弁と、 前記弁シート又は他の弁シートに舌片状に形成され、前
    記吐出弁に隣接して前記吸入ポートを開閉する複数の吸
    入弁と、 ストッパプレートに形成され、前記吐出弁の開き量を抑
    制する複数のストッパと、 前記ストッパプレートに形成され、前記吐出ポートから
    吐出された冷媒ガスを前記高圧室へ逃がす吐出用孔とを
    備えている往復式圧縮機において、 前記吐出用孔が前記吐出弁の反吸入弁側外縁部とほぼ対
    向していることを特徴とする往復式圧縮機。
  2. 【請求項2】 複数の圧縮室を有するシリンダブロック
    と、 前記シリンダブロックに固定され、高圧室と低圧室とを
    有するシリンダヘッドと、 前記圧縮室の冷媒ガスを前記高圧室に吐出するための複
    数の吐出ポートと、 前記低圧室の冷媒ガスを前記圧縮室に吸入するための複
    数の吸入ポートと、 弁シートに舌片状に形成され、前記吐出ポートを開閉す
    る複数の吐出弁と、 前記弁シート又は他の弁シートに舌片状に形成され、前
    記吐出弁に隣接して前記吸入ポートを開閉する複数の吸
    入弁と、 ストッパプレートに形成され、前記吐出弁の開き量を抑
    制する複数のストッパと、 前記ストッパプレートに形成され、前記吐出ポートから
    吐出された冷媒ガスを前記高圧室へ逃がす吐出用孔とを
    備えている往復式圧縮機において、 前記吐出用孔が前記吐出弁の先端外縁部とほぼ対向して
    いることを特徴とする往復式圧縮機。
  3. 【請求項3】 複数の圧縮室を有するシリンダブロック
    と、 前記シリンダブロックに固定され、高圧室と低圧室とを
    有するシリンダヘッドと、 前記圧縮室の冷媒ガスを前記高圧室に吐出するための複
    数の吐出ポートと、 前記低圧室の冷媒ガスを前記圧縮室に吸入するための複
    数の吸入ポートと、 弁シートに舌片状に形成され、前記吐出ポートを開閉す
    る複数の吐出弁と、 前記弁シート又は他の弁シートに舌片状に形成され、前
    記吐出弁に隣接して前記吸入ポートを開閉する複数の吸
    入弁と、 ストッパプレートに形成され、前記吐出弁の開き量を抑
    制する複数のストッパとを備え、 前記ストッパプレートに形成され、前記吐出ポートから
    吐出された冷媒を前記高圧室へ逃がす吐出用孔と備えて
    いる往復式圧縮機において、 前記吐出用孔が前記吐出弁の反吸入弁側外縁部と先端外
    縁部とにほぼ対向していることを特徴とする往復式圧縮
    機。
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