JP2003020870A

JP2003020870A - 框材

Info

Publication number: JP2003020870A
Application number: JP2001209396A
Authority: JP
Inventors: Sukemasa Nakamoto; 祐昌中本; Nozomi Masuda; 望増田
Original assignee: Wood One Co Ltd
Current assignee: Wood One Co Ltd
Priority date: 2001-07-10
Filing date: 2001-07-10
Publication date: 2003-01-24

Abstract

(57)【要約】【課題】この框材は、高価なラミネート装置を必要と
せず、ラミネートの作業性がよく、シート材の継ぎ目が
目立ちにくく、かつ、継ぎ目が剥げにくい框材を開発・
提供するものである。【解決手段】框材周囲に、化粧シート、化粧単板等の
化粧シート材をラミネートする方法において、框材本体
（１）の側面（２）に、あらかじめ溝（３）を形成して
おき、該化粧シート材（Ｘ）の継ぎ目、あるいは端面が
溝内に位置するようラミネートすることを特徴とする框
材であり、溝（３）の断面形状は半円状、Ｖ字状、Ｕ字
状、そしてコ字状である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、框材に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ドア等の框材においては、予め、
框材の形状を加工しておき、周囲に化粧シートをラミネ
ートする方法が行われている。

【０００３】そして、このラミネートの方法としては、
側面から包み込むようにラミネートするのが一般的だ
が、その他にいくつかの方法がある。

【０００４】しかし、従来の方法には次のような問題が
ある。ａ．１枚シートタイプは作業性が悪い。即ち、シートが
１枚の場合、仕上がり感は良好だが、ラミネート装置が
大がかりとなり、シートも表裏及び側面を一体にラミネ
ート可能な幅広のものが必要で、高価な上に、ラミネー
ト時に皺やねじれ、破れ等が生じ易く、作業性が悪いも
のである。

【０００５】ｂ．分割シートタイプはシートの継ぎ目が
目立つ。即ち、分割シートタイプは、１枚シートタイプ
に比較して作業性は良好だが、必ず化粧面に継ぎ目が見
えてしまう。これは、いかに気をつけても目立つ上に、
シートが少しでも収縮した場合は、図６に示すように溝
がより鮮明となってしまい、見苦しい。

【０００６】ｃ．分割シートタイプはシートが剥げやす
い。即ち、分割シートタイプは化粧面に継ぎ目がある
が、引っ掛かってこの部分から図５に示すように、剥げ
てしまう場合が多い。こうなると益々見苦しくなってし
まう。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、上
記の各欠点を除去し、高価なラミネート装置を必要とせ
ず、ラミネートの作業性がよく、シート材の継ぎ目が目
立ちにくく、かつ、継ぎ目が剥げにくい框材を開発・提
供するものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明は、框材の基材
の段階で、框材の側面部分に溝を形成しておき、シート
材の端面を、この溝の内部に折り込むことにより、シー
ト材の継ぎ目を溝の底の部分に来るようにしたものから
構成されるものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】つぎに、この発明の一実施例を、
図１により詳述すると、框材周囲に、化粧シート、化粧
単板等の化粧シート材をラミネートする方法において、
框材本体（１）の側面（２）に、あらかじめ溝（３）を
形成しておき、該化粧シート材（Ｘ）の継ぎ目、あるい
は端面が、溝（３）内に位置するようラミネートするこ
とを特徴とする框材から構成される。

【００１０】そして、框材本体（１）の素材は、合板、
ＬＶＬ、パーティクルボード、ストランドボード等のほ
か、これらの板材を芯材としてその表面にＭＤＦを積層
した３層ボードと呼ばれる板材等の各種ボードが使用さ
れる。

【００１１】また、上記溝（３）の断面形状は、Ｖ字状
か、Ｕ字状か、あるいはコ字状がよく、溝の幅は、化粧
シート材（Ｘ）の厚みに応じて対応すればよい。

【００１２】さらに、化粧シート材（Ｘ）は、木質単
板、木目印刷した化粧紙やプラスチックシート等が使用
される。これらのうち、ポリ塩化ビニルシート等からな
る化粧プラスチックシートが通常好ましく使用される。

【００１３】

【発明の効果】この発明によると、框材周囲に、化粧シ
ート、化粧単板等の化粧シート材をラミネートする框材
において、框材本体の側面に、あらかじめ溝を形成して
おき、該化粧シート材の継ぎ目、あるいは端面が、溝内
に来るようラミネートすることにより、小型のラミネー
ト装置を使用することにより、安価であり、皺やねじれ
や破れが生ぜず、仕上がりが美麗であり、複数の化粧シ
ート材でラミネートしても、これら化粧シート材の継ぎ
目や端面は、溝内に来るように折り込まれるため、見た
目に目立たず、しかも、溝の奥に化粧シート材の継ぎ目
や端面が位置するためこれらが引っ掛かってこの部分か
ら剥げない等極めて有益なる効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す説明図である。

【図２】この発明の一実施例を示す断面図である。

【図３】この発明のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。

【図４】この発明のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。

【図５】従来例を示す断面図である。

【図６】従来例を示す断面図である。

【符号の説明】

１框材本体２側面３溝Ｘ化粧シート材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】框材周囲に、化粧シート、化粧単板等の
化粧シート材をラミネートする框材において、框材本体
の側面に、あらかじめ溝を形成しておき、該化粧シート
材の継ぎ目、あるいは端面が溝内に位置するようラミネ
ートすることを特徴とする框材。
【請求項２】溝の断面形状が、半円形状、Ｖ字状、Ｕ
字状、コ字状から選ばれたものであることを特徴とする
特許請求の範囲第１項記載の框材。