JP2003019475A - 食品残渣の乾燥方法及び乾燥装置 - Google Patents

食品残渣の乾燥方法及び乾燥装置

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JP2003019475A
JP2003019475A JP2001209099A JP2001209099A JP2003019475A JP 2003019475 A JP2003019475 A JP 2003019475A JP 2001209099 A JP2001209099 A JP 2001209099A JP 2001209099 A JP2001209099 A JP 2001209099A JP 2003019475 A JP2003019475 A JP 2003019475A
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heat
drying
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drying tank
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Makoto Nara
誠 奈良
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SHONAN PURE KK
TOTAL WELLNESS KENKYUSHO KK
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    • Y02W30/20Waste processing or separation

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  • Drying Of Gases (AREA)
  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 食品残渣を醗酵、乾燥させて飼料又は肥料を
得る際に、乾燥工程より発生する蒸発ガスを凝縮水とし
て回収利用するための方法及び装置を提供する。 【解決手段】 食品残渣を乾燥槽内で熱風供給しながら
撹拌する際に発生する蒸発ガスを凝縮装置81で冷却凝
縮させて凝縮水として回収し、回収後の処理ガスを加熱
装置82で再度昇温して乾燥工程へ循環供給する方法に
おいて、第1の熱交換器92において乾燥装置から導出
される水蒸気を含有する空気から熱を奪い、この熱を第
2の熱交換器95において放出し、凝縮装置81で回収
した熱を加熱装置82で利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品残渣の処理工
程において発生する蒸発ガスの有効利用を図る方法及び
装置に関し、更に詳しくは、食品残渣を醗酵、乾燥させ
て高品質の飼料又は肥料を得る際に、乾燥工程より発生
する蒸発ガスを凝縮回収するための方法及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レストランや家庭等から排出される一般
食品の残渣や、おから等に例示される食品工業における
製造時の副産物など、大量の食品資源の処理が問題とな
っている。これらの食品資源においては、従来は埋めた
て廃棄、焼却等によって処理されていたが、処理コスト
や処理スペースの問題、更には環境への負荷等の点から
も大きな社会問題が生じており、これに代わる、各種の
解決方法が検討されている。
【0003】上記食品資源の処理方法の一例として、こ
れを、そのまま家畜等の飼料として利用することも広く
行われている。しかしながら、残渣形態のままでは多量
の水分を含み、形態や臭い等の問題があり、保存、流
通、保管にも不適であることから飼料や肥料としての再
利用としては量的な限度があるのが現状である。また、
飼料としての品質、栄養価についても配合飼料に及ばな
いという問題もある。
【0004】一方、上記の問題点を解決すべく、食品残
渣を醗酵や乾燥させ、必要に応じて、これを流通に適す
るようにペレット化して飼料化することも提案されてお
り、各種の方法や装置が知られている。
【0005】例えば、特開平5−103650号公報に
は、食品廃棄物を水分調整し、これに好熱菌を添加して
混和し、攪拌しながら50〜85℃に保持して醗酵させ
る飼料の製造方法において、流動層乾燥炉に原料を装入
すると共に好熱菌を添加し、下方より熱風を吹き込んで
流動状態で原料を乾燥して醗酵させ、所定の含水率とな
った原料を集塵機で補集して取り出すことにより、食品
廃棄物を醗酵させて畜産用の飼料を製造する技術が開示
されている。
【0006】また、特開平10−327764号公報に
は、オカラを乳酸菌醗酵槽に入れて醗酵処理し、次段階
として水分調整を行い、更に粗繊維質補給の為に穀物皮
等を混入してペレット機械にかけ、後処理として好気性
醗酵、腐敗防止、保存性向上のために急速乾燥して袋詰
めをし、主に畜産用飼料と有機栽培用肥料とする技術が
開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記い
ずれの従来技術においても以下の問題点があり、食品残
渣の処理方法として充分とはいえなかった。
【0008】すなわち、食品残渣を醗酵させて肥料又は
飼料を得る場合、特に食品残渣は多量の水分を含んでい
るために乾燥工程が必須の工程であり、乾燥による水分
調整によって保存性、保管性、流通性が向上し製品とし
て取扱うことが可能となる。また、乾燥工程で一時的に
高温に曝することによって、不用な雑菌や雑草の種を不
活性化させることもできる。そして、この乾燥工程に伴
って生じる、水分を含む多量の蒸発ガス中には水分以外
にも醗酵により生じた有機酸等やアミノ酸等の有用な成
分を含んでいる。
【0009】しかし、従来の方法においては、この蒸発
ガスはそのまま、又は脱臭処理等されて外部に放出され
ており、これを全く利用しておらず、食品残渣の利用が
不完全であるという問題を生じていた。
【0010】また、この乾燥工程では多量の熱を使用し
ているが、この熱はそのまま蒸発ガスとともに放出され
ているために、プラント全体の熱効率が非常に悪く経済
的でないという問題点もあった。
【0011】したがって、本発明の目的は、食品残渣か
ら醗酵、乾燥工程を経て飼料や肥料として有効利用する
方法において、乾燥により生じる蒸発ガスをも有効利用
するとともに、蒸発ガスの持つ熱も回収利用してプラン
トの熱効率を高めるための方法及び装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の食品残渣の乾燥方法は、食品残渣を乾燥槽
内で撹拌するとともに熱風供給して乾燥させる際に、前
記乾燥槽で発生する蒸発ガスを冷却凝縮させて凝縮水と
して回収し、回収後の乾燥ガスを再度昇温して前記乾燥
槽へ循環供給する方法であって、前記凝縮水を回収する
と共に凝縮熱を回収し、前記凝縮熱を前記凝縮水回収後
の乾燥ガスに与えて昇温させることを特徴とする。
【0013】この方法によれば、乾燥工程で発生する蒸
発ガスを液体として回収できるので、これに含まれる有
機酸や、アミノ酸等を液体肥料等として有効利用するこ
とができる。また、同時に凝縮熱を回収し、この熱を乾
燥ガスの昇温のためにフィードバックできるので、プラ
ントの熱効率が上がり経済性が向上する。
【0014】また、本発明の食品残渣の乾燥装置は、食
品残渣の撹拌手段と熱風供給手段を備える乾燥槽と、前
記乾燥槽で発生する蒸発ガスを導入するための導入管
と、前記蒸発ガスから凝縮水を回収するための凝縮装置
と、前記凝縮水を回収した後の乾燥ガスを昇温するため
の加熱装置と、前記加熱後の乾燥ガスを乾燥槽に送り循
環させるための導出管とを設けた乾燥装置であって、前
記凝縮装置が凝縮熱を回収するための第1の熱交換器を
備え、更に前記加熱装置が前記回収した凝縮熱を回収後
の乾燥ガスに与えるための第2の熱交換器を備え、更に
前記第1及び第2の熱交換器の間を熱媒体が循環するた
めの循環手段を備えていることを特徴とする。
【0015】この装置によれば、食品残渣の乾燥工程に
よって生じた蒸発ガスから凝縮水を連続的に回収できる
ので処理効率が高く、また同時に、第1の熱交換器によ
って蒸発ガスからの凝縮熱を回収し、これを第2の熱交
換器で放出して乾燥ガスを昇温できるので熱効率に優
れ、低コストで回収処理を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を用い
て更に詳細に説明する。図1〜3には本発明の食品残渣
の乾燥装置の一実施形態が示されている。図1は食品残
渣の撹拌、乾燥に用いられる装置の概略構成図、図2は
図1のIII−III矢視線に沿った断面図、図3は乾
燥工程から蒸発ガスを凝縮回収するための装置の概略構
成図を示す。
【0017】本発明の食品残渣の乾燥装置は、撹拌装置
10によって食品残渣を撹拌させながら熱風を供給して
蒸発ガスを発生させた後、これを凝縮回収装置80によ
って水蒸気を含む空気を凝縮させ、その凝縮水を回収す
ると共に、その処理後の乾燥ガスを再び昇温させて撹拌
装置へ供給するものである。
【0018】撹拌装置10は、図1に示すように、上面
に図示しない開閉可能な投入口を有する乾燥槽20と、
この乾燥槽20内の下方にあって、水平方向に並列して
配置された2本の主軸スクリュー40、41と、これら
の主軸スクリュー40、41の間にあって、しかもそれ
らの軸方向中間部において、上下に配設された上昇スク
リュー30と、前記主軸スクリュー40、41の上方に
あって、同じく水平方向に並列して配置された2本の戻
しスクリュー50、51とを有している。
【0019】主軸スクリュー40、41は、基本的には
同じ構造をなし、図2にはそのうちの一方の主軸スクリ
ュー40が示されている。以下、一方の主軸スクリュー
40について説明し、他方の主軸スクリュー41の説明
は同じ構造なので省略することにする。主軸スクリュー
40は、その両端部を乾燥槽20の両側壁に設けられた
軸受43a、43bに支持されると共に、その中間部を
乾燥槽20内に配置された軸受43cに支持されてい
る。このように、スクリュー軸の中間部も軸受43cで
支持することにより、主軸スクリュー40の全長を長く
しても安定して支持することができる。
【0020】また、上記軸受43a、43b、43cの
それぞれは、軸受ケース42で覆われており、この軸受
ケース42には送気パイプ55が連結されている。この
送気パイプ55は、軸受ケース42内に圧縮空気(空気
以外の気体でもよい)を導入し、乾燥槽20内の食品残
渣が軸受ケース42内に混入しないようにされている。
なお、主軸スクリュー40と軸受ケース42との間には
適当なシール手段が設けられることが好ましい。
【0021】また、主軸スクリュー40は、その中間部
から一方の端部側にスクリュー羽根40aを有し、他方
の端部側に上記スクリュー羽根40aとは逆向きのスク
リュー羽根40bを有している。そして、主軸スクリュ
ー40が所定方向に回転するとき、両者のスクリュー羽
根40a、40bは、食品残渣を図2中の矢印A、Bで
示すように、主軸スクリュー40の中央部に向けて移動
させる、すなわち食品残渣を中央に寄せるようになって
いる。
【0022】戻しスクリュー50、51も上記主軸スク
リュー40、41と同様な構造をなしている。すなわ
ち、戻しスクリュー50、51は、基本的に同じ構造を
なし、図2にはそのうちの一方の戻しスクリュー50が
示されている。以下、一方の戻しスクリュー50につい
て説明し、他方の戻しスクリュー51の説明は同じ構造
なので省略することにする。戻しスクリュー50は、そ
の両端部を乾燥槽20の両側壁に設けられた軸受53
a、53bに支持されると共に、その中間部を乾燥槽2
0内に配置された軸受53cに支持されている。このよ
うに、スクリュー軸の中間部も軸受53cで支持するこ
とにより、戻しスクリュー50の全長を長くしても安定
して支持することができる。
【0023】また、上記軸受53a、53b、53cの
それぞれは、軸受ケース52で覆われており、この軸受
ケース52には送気パイプ55が連結されている。この
送気パイプ55は、軸受ケース52内に圧縮空気(空気
以外の気体でもよい)を導入し、乾燥槽20内の食品残
渣が軸受ケース52内に混入しないようにされている。
そして、戻しスクリュー50と軸受ケース52との間に
は適当なシール手段が設けられることが好ましい。
【0024】また、戻しスクリュー50は、その中間部
から一方の端部側にスクリュー羽根50aを有し、他方
の端部側に上記スクリュー羽根50aとは逆向きのスク
リュー羽根50bを有している。そして、主軸スクリュ
ー50が所定方向に回転するとき、両者のスクリュー羽
根50a、50bは、食品残渣を図2中の矢印C、Dで
示すように、戻しスクリュー50の両端部に向けて移動
させる、すなわち食品残渣を両側に戻すようになってい
る。
【0025】そして、上下に配設された上昇スクリュー
30は、主軸スクリュー40、41の間、及び戻しスク
リュー50、51の間にあって、所定方向に回転するこ
とにより、主軸スクリュー40、41によって中央に寄
せられた食品残渣を、図2中の矢印Eで示すように上昇
させて、戻しスクリュー50、51の中央に移動させる
ようになっている。
【0026】このため、食品残渣は、図2中矢印A、B
で示すように乾燥槽20内の下方において中央に寄せら
れた後、矢印Eで示すように上昇し、更に矢印C、Dで
示すように両側に寄せられて、再び矢印F、Gで示すよ
うに再び下降するという経路を経て、乾燥槽20内を循
環するようになっている。
【0027】乾燥槽20の底部には、後述する凝縮回収
装置の導出管より延出される空気導入管62が接続され
ており、空気導入管62は、複数の枝管62aに分岐し
て乾燥槽20の底部の複数箇所に連結され、必要に応じ
て加熱された空気を複数箇所から乾燥槽20内に導入す
るようになっている。また、乾燥槽20の上部には、発
生したガスや水蒸気等を凝縮回収装置へ誘導するための
導出管22が設けられている。
【0028】一方、図3に示すように、導出管22は凝
縮回収装置80の導入管90に接続されている。この凝
縮回収装置80は、乾燥槽20内で発生する水蒸気を含
む空気を導入する導入管90と、この水蒸気を含む空気
から凝縮水を回収した後、再び昇温させて乾燥ガスとし
て乾燥槽20に再度送るための導出管91と、これらの
管の間に配設された凝縮装置81、送風ファン83及び
加熱装置82とを有しており、導出管91は前述の空気
導入管62に接続されて乾燥槽20へと循環するように
なっている。
【0029】凝縮装置81は、第1の熱交換器92と、
冷却器93と、外気導入部94とを有している。第1の
熱交換器92には、後述する第2の熱交換器95との間
で、配管86a及び86bを介して熱媒体が流れるよう
になっている。すなわち、配管86aは、ポンプ84を
有し、熱媒体を第1の熱交換器92から第2の熱交換器
95に送り、配管86bは、熱媒体を第2の熱交換器9
5から第1の熱交換器92に送る。このため、熱媒体
は、これらの配管86a、86b内を循環するようにな
っている。ここで熱媒体としては従来公知の媒体が使用
可能であり特に限定されないが、水、ポリエチレングリ
コール等が特に好適に使用可能である。
【0030】冷却器93は、配管88a、88bを介し
て、図示しない冷却装置に接続されており、これらの配
管を通して冷媒が流れるようになっている。第1の熱交
換器92及び冷却器93には、発生した凝縮水を取出す
凝縮水回収管85が接続されている。外気導入部94に
は、図示しない空気導入ファン等に接続された配管97
が接続され、所定量の外気を導入するようになってい
る。
【0031】送風ファン83は、モータ98で作動する
ようになっており、凝縮装置81で凝縮処理された空気
を加熱装置82側に送ると共に、加熱装置82で加熱さ
れた空気を再び撹拌装置10に送る役割をなしている。
【0032】加熱装置82は、第2の熱交換器95と、
加熱器96とを有している。第2の熱交換器95には、
前述したように、第1の熱交換器92との間で熱媒体を
循環させるための配管86a、86bが接続されてい
る。加熱器96には、図示しないボイラーから供給され
る加熱蒸気を導入する配管89aと、熱交換して温度低
下した蒸気を返送する配管89bが接続されている。
【0033】なお、導入管90と導出管91には、温度
センサ87が取付けられ、この温度センサ87の値が所
定の温度になるように、冷却器93の冷媒の温度や、加
熱器96の蒸気の温度が制御されるようになっている。
【0034】また、第1の熱交換器92、冷却器93、
第2の熱交換器95、加熱器96等は、内部を流れる熱
媒体との熱交換を促進するため、表面積を大きくするた
めのフィン等を有している。
【0035】次に、上記乾燥装置の作用について説明す
る。まず、食品残渣は図示しない醗酵工程によって醗酵
処理が行われる。ここで、醗酵工程によって醗酵された
食品残渣は未だ多量の水分を含んでおり、このままでは
保存、貯蔵性に劣るので、別途乾燥工程において水分調
整し、余分の水分を蒸発させる必要がある。また、この
とき、高温に曝すことによって、不用な雑菌や雑草の種
を不活性にすることができる。
【0036】このため、醗酵後の食品残渣は乾燥槽20
に投入され、空気導入管62より熱風が供給されるとと
もに撹拌されて乾燥処理が行われる。ただし、本発明
は、醗酵処理を経ていない食品残渣の乾燥処理にも適用
できる。乾燥条件は、特に限定されないが、水分を効果
的に蒸発させるために、醗酵工程より高温条件が望まし
く、導入する加熱空気の温度を80〜120℃とし、乾
燥時間は8〜24時間の範囲とすることが好ましい。ま
た、乾燥後の食品残渣の保存性等の点から、最終的な水
分が5〜25%の範囲となるように調整することが好ま
しい。
【0037】なお、乾燥処理後の食品残渣処理物は、最
終的にペレット化工程によって、所定の形状、大きさに
成形され、必要に応じて包装、梱包されて製品化されて
飼料又は肥料として利用することができる。これによ
り、食品残渣を再利用してペレット化した飼料又は肥料
を製造することが可能となり、長期の保存、流通、保管
に適する飼料又は肥料が得られる。このように製品化さ
れたペレット製品は、養豚等の飼料として、又は植物の
育成肥料として好適に用いることができる。
【0038】次に、乾燥槽20で発生する水蒸気を含む
空気は、導出管22を通して取出され、導入管90を通
して凝縮装置81に導入される。このとき、蒸発ガスの
温度は、ほぼ上記の食品残渣の乾燥工程における乾燥温
度となっている。また、蒸発ガスは、前記温度におけ
る、ほぼ相対湿度100%の飽和状態となっており、多
量の水分を含んでいるとともに、酢酸等の有機酸やアミ
ノ酸成分も含んでいる。
【0039】そして、蒸発ガスは凝縮装置81におい
て、まず第1の熱交換器92に接触し、その内部を流れ
る熱媒体に熱を奪われて冷却される。続いて、冷却器9
3に接触し、その内部を流れる冷媒に熱を奪われて更に
冷却され、含有する水蒸気が凝縮水として分離されて乾
燥ガスとなる。このとき、冷却のための熱媒体の温度は
0〜10℃の範囲とすることが好ましい。これにより、
乾燥空気の温度は10〜30℃程度まで低下する。
【0040】上記により得られた凝縮水は、凝縮水回収
管85を通して回収され、例えば図示しない液体肥料製
造工程等に送られるようになっている。凝縮水は、酢酸
等の有機酸やアミノ酸成分を含む水溶液として回収さ
れ、液体肥料等として利用可能となる。これにより、食
品残渣成分を有効利用することができる。
【0041】一方、凝縮処理され、熱交換により温度が
低下した空気は、更に外気導入部97で外気と混合さ
れ、送風ファン83によって加熱装置82に送られる。
そして、加熱装置82の第2の熱交換器95に接触し
て、その内部を流れる熱媒体と熱交換して再び昇温さ
れ、続いて加熱器96内を流れる、図示しないボイラー
からの蒸気と熱交換して更に昇温された後、導出管91
及びそれに接続される空気導入管62を経て再度乾燥槽
20に入り、乾燥工程に戻されて循環する。
【0042】このとき、配管86a、86bを通して循
環する熱媒体は、第1の熱交換器92において、食品残
渣の乾燥工程から導出される水蒸気を含有する空気から
熱を奪い、第2の熱交換器95において上記で奪った熱
を放出するので、凝縮装置81で回収した熱を加熱装置
82で利用することができる。これにより、加熱器96
で使用するボイラーからの熱が少なくて済むので、乾燥
工程における省エネルギー化を図ることができる。
【0043】なお、冷却器93に配管88a、88bを
介して接続された図示しない冷却装置がヒートポンプか
らなっていて、そこで発生した熱を配管89a、89b
を通して加熱器96に供給するようになっていてもよ
い。これによれば、更に省エネルギー化を図ることがで
きる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
食品残渣を処理するための乾燥工程で発生する蒸発ガス
を液体として回収でき、これに含まれる有機酸や、アミ
ノ酸等を液体肥料等として有効利用することができる。
また、凝縮と同時に凝縮熱を回収して再度乾燥工程用の
熱源としてフィードバックできるので、乾燥工程に要す
る熱エネルギーが少なくて済み、プラントの熱効率が向
上して省エネルギー化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の食品残渣の乾燥装置における乾燥槽
の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】 図1のIII−III矢視線に沿った断面図
である。
【図3】 本発明の食品残渣の乾燥装置における凝縮回
収装置の一実施形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 撹拌装置 20 乾燥槽 30 上昇スクリュー 40 主軸スクリュー 50 戻しスクリュー 40a、40b、50a、50b スクリュー羽根 43a、43b、43c、53a、53b、53c 軸
受 42、52 軸受ケース 55 送気パイプ 62 空気導入管 80 凝縮回収装置 81 凝縮装置 82 加熱装置 83 送風ファン 84 ポンプ 85 凝縮水回収管 86a、86b、88a、88b、89a、89b 配
管 87 温度センサ 90 導入管 91 導出管 92 第1の熱交換器 93 冷却器 94 外気導入部 95 第2の熱交換器 96 加熱器 97 配管 98 モータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 21/00 F26B 25/04 21/04 B09B 3/00 303M 25/04 ZABD (72)発明者 奈良 誠 茨城県つくば市島名3572−1 株式会社ト ータルウェルネス研究所内 Fターム(参考) 3L113 AA06 AA07 AB02 AC05 AC21 AC40 AC45 AC46 AC48 AC52 AC58 AC63 AC67 BA01 CA08 CB13 CB24 CB29 CB34 DA02 4D004 AA03 AA04 AB01 AC05 BA04 CA15 CA18 CA22 CA42 CB05 CB28 CB31 CB36 4D052 AA00 BA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品残渣を乾燥槽内で撹拌するとともに
    熱風供給して乾燥させる際に、前記乾燥槽で発生する蒸
    発ガスを冷却凝縮させて凝縮水として回収し、回収後の
    乾燥ガスを再度昇温して前記乾燥槽へ循環供給する方法
    であって、前記凝縮水を回収すると共に凝縮熱を回収
    し、前記凝縮熱を前記凝縮水回収後の乾燥ガスに与えて
    昇温させることを特徴とする食品残渣の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 食品残渣の撹拌手段と熱風供給手段を備
    える乾燥槽と、前記乾燥槽で発生する蒸発ガスを導入す
    るための導入管と、前記蒸発ガスから凝縮水を回収する
    ための凝縮装置と、前記凝縮水を回収した後の乾燥ガス
    を昇温するための加熱装置と、前記加熱後の乾燥ガスを
    乾燥槽に送り循環させるための導出管とを設けた乾燥装
    置であって、前記凝縮装置が凝縮熱を回収するための第
    1の熱交換器を備え、更に前記加熱装置が前記回収した
    凝縮熱を回収後の乾燥ガスに与えるための第2の熱交換
    器を備え、更に前記第1及び第2の熱交換器の間を熱媒
    体が循環するための循環手段を備えていることを特徴と
    する食品残渣の乾燥装置。
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