JP2003019137A - 血管接合具 - Google Patents

血管接合具

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JP2003019137A
JP2003019137A JP2001207791A JP2001207791A JP2003019137A JP 2003019137 A JP2003019137 A JP 2003019137A JP 2001207791 A JP2001207791 A JP 2001207791A JP 2001207791 A JP2001207791 A JP 2001207791A JP 2003019137 A JP2003019137 A JP 2003019137A
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Takahiro Tanigawa
隆洋 谷川
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体血管、人工血管との接合が容易で、あらゆ
る移植長や吻合術式に対応できる血管接合具を提供する
こと。 【解決手段】血管接合具1は、管状の本体部2と、該本
体部2の一端側に設けられ、生体血管10と接合する第
1接合部(フランジ部)3と、本体部2の他端側に設け
られ、人工血管11と接合する第2接合部(筒状部)4
とで構成されている。第1接合部3は、先端に向かって
その外径が漸増するようなテーパ状をなしている。第2
接合部4は、本体部2に対し拡径している。これによ
り、第2接合部4に人工血管11を接合したとき、該人
工血管11の内径と本体部2の内径とが実質的に等しく
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体血管と人工血
管とを接合する血管接合具に関する。
【0002】
【従来の技術】生体血管の一部を人工血管で置換する手
術、すなわち、人工血管の移植手術が行われている。
【0003】この手術においては、生体血管に人工血管
を吻合するが、吻合部の血行動態の改善や、外翻させ易
く、吻合を容易にすることを目的として、人工血管の一
端部にフランジ構造を有する人工血管が開発されてい
る。
【0004】しかしながら、人工血管の移植長は、症例
や手技により様々であり、そのため、フランジ構造は、
人工血管の片側端のみにしか形成することができなかっ
た。
【0005】また、人工血管を接続する接合システムに
ついては、次のようなものが知られている。 合成樹脂製で、人工血管接続部は管状無孔質で構成さ
れ、中央部に肉厚部を設け、生体血管接続部は多孔質材
料で構成された中空体(特開平6−319755号) 貫通孔を設けた耐腐食性の金属材料で構成された中空
体(特開平11−113937号)
【0006】しかし、これらの接続具は、生体血管およ
び人工血管内にそれぞれ挿入して使用するようになって
おり、接続具の内面に、生体血管および人工血管との内
径の違いによる段差が生じる。
【0007】さらに、これらの接続具は、人工血管端部
と生体血管端部を吻合(端−端吻合)する場合において
は、使用可能であるが、末梢血管での吻合の一般的な術
式となっている生体血管側面に人工血管端部を吻合(端
−側吻合)する場合には使用できず、吻合術式を選ぶと
いう問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、生体
血管、人工血管との接合が容易で、また、あらゆる移植
長や吻合術式に対応できる血管接合具を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(12)の本発明により達成される。
【0010】(1) 管状の本体部と、該本体部の一端
側に設けられ、生体血管と接合する第1接合部と、前記
本体部の他端側に設けられ、人工血管と接合する第2接
合部とを有する血管接合具であって、前記第1接合部
は、外方に向けて突出するフランジ部で構成されている
ことを特徴とする血管接合具。
【0011】(2) 前記フランジ部は、可撓性を有し
ている上記(1)に記載の血管接合具。
【0012】(3) 前記フランジ部は、多孔質材料で
構成されている上記(1)または(2)に記載の血管接
合具。
【0013】(4) 前記フランジ部は、管軸方向に沿
ってその外径が変化するテーパ状をなしている上記
(1)ないし(3)のいずれかに記載の血管接合具。
【0014】(5) 前記フランジ部のテーパ角度が、
周方向に沿って変化している上記(4)に記載の血管接
合具。
【0015】(6) 前記フランジ部には、該フランジ
部を貫通する小孔が形成されている上記(1)ないし
(5)のいずれかに記載の血管接合具。
【0016】(7) 前記第2接合部は、前記本体部に
対し拡径し、その内腔に人工血管を挿入して接続する上
記(1)ないし(6)のいずれかに記載の血管接合具。
【0017】(8) 前記第2接合部に人工血管を接合
したとき、該人工血管の内径と前記本体部の内径とが実
質的に等しくなる上記(7)に記載の血管接合具。
【0018】(9) 前記第2接合部の少なくとも内面
は、人工血管と融着可能な材料で構成されている上記
(1)ないし(8)のいずれかに記載の血管接合具。
【0019】(10) 前記第2接合部の内面に、接着
剤層を有する上記(1)ないし(8)のいずれかに記載
の血管接合具。
【0020】(11) 前記第2接合部は、接続された
人工血管を固定または該固定を補助する固定手段を有す
る上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の血管接
合具。
【0021】(12) 前記固定手段は、人工血管に係
合する複数の突起である上記(11)に記載の血管接合
具。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の血管接合具を添付
図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明の血管接合具の第1実施形
態を示す縦断面図、図2は、本発明の血管接合具の第1
接合部を拡大して示す縦断面図、図3は、本発明の血管
接合具の第2接合部を拡大して示す縦断面図である。な
お、以下の説明では、図1〜図3中の左側を「一端」、
右側を「他端」と言う。
【0024】図1に示す血管接合具1は、管状の本体部
2と、該本体部2の一端側に設けられ、生体血管10と
接合する第1接合部(フランジ部)3と、本体部2の他
端側に設けられ、人工血管11と接合する第2接合部
(筒状部)4とで構成されている。さらに本体部2は、
第1接合部3に対して角度を設け、生体血管10と角度
を持たせて吻合することも可能である(図5参照)。
【0025】本体部2は、管体で構成され、例えばその
長さは10〜50mm程度とされる。
【0026】また、本体部2の内径は、特に限定されな
いが、例えば、3〜8mm程度とすることができる。
【0027】本体部2は、剛性を有する材料で構成され
ていても、可撓性(柔軟性)を有する材料で構成されて
いてもよいが、後者の方が好ましい。
【0028】第1接合部3は、生体血管と接合(吻合)
される部位であり、全周にわたり外方に向けて突出する
フランジ部で構成されている。
【0029】この第1接合部3は、可撓性(柔軟性、弾
性)を有しているのが好ましい。また、多孔質材料で構
成されていてもよい。第1接合部3が可撓性(柔軟性、
弾性)を有する材料または多孔質材料で構成されている
ことにより、後述するクリップ12を用いて生体血管1
0と接合する場合に、クリップ12の端部が第1接合部
3に適度に食い込むので、より適切で高強度の接合が可
能となる。
【0030】このような材料の具体例としては、延伸加
工したポリテトラフルオロエチレン、ポリエステル製編
物もしくは織物、オレフィン系樹脂を用いた不織布や、
発泡ポリウレタン等の発泡体が挙げられる。
【0031】この第1接合部(フランジ部)3は、管軸
方向の先端(一端)に向かってその外径が漸増するよう
なテーパ状をなしている。すなわち、直管状の本体部3
の一端部を外翻した(広げた)のと同様の機能を発揮す
る。これにより、生体血管10の他端部(外翻部分10
1)との接合を、より容易かつ確実に行なうことができ
る。
【0032】第1接合部(フランジ部)3のテーパ角度
θは、特に限定されないが、15〜165°程度が好ま
しい。なお、テーパ角度θは、第1接合部3の周方向に
沿って変化していてもよく(図5参照)、その場合に
は、前記θの値は、平均値を示す。
【0033】また、第1接合部(フランジ部)3の厚さ
(板厚)は、特に限定されないが、1mm以下とするの
が好ましい。
【0034】また、図2に示すように、第1接合部(フ
ランジ部)3には、フランジ部を貫通する例えば円形の
小孔31が形成されていてもよい。
【0035】この小孔31は、例えば、後述するよう
に、生体血管10の他端部(外翻部分101)と第1接
合部3とを縫合により接合する場合の縫合糸を通す孔と
して用いられる。
【0036】また、生体血管10の他端部(外翻部分1
01)と第1接合部3とをクリップ12により接合する
場合に、仮止めのために用いられるガイド糸を通す孔と
して用いることもできる。
【0037】小孔31の形成数は、1つでもよいが、複
数個であるのが好ましい。また複数の小孔31を形成す
る場合、第1接合部(フランジ部)3の外周に沿って等
間隔で形成されているのが好ましい。
【0038】第2接合部4は、筒状(管状)をなす筒状
部で構成されており、この筒状部の内腔に人工血管11
の一端部を挿入して接続する。この第2接合部(筒状
部)4は、本体部2に対し拡径している。この拡径の程
度は、特に限定されないが、図1に示すように、第2接
合部4に人工血管11を接合したとき、該人工血管11
の内径と本体部2の内径とが実質的に等しくなる程度と
するのが好ましい。
【0039】すなわち、第2接合部(筒状部)4の内径
は、本体部2の内径に人工血管11の管壁の厚さの2倍
を加えた程度の寸法とされるのが好ましい。これによ
り、人工血管11の内面と本体部2の内面とが連続し、
それらの境界部に段差が形成されない(または段差が形
成されても僅かである)ので、血流の乱れが生じてこの
部分で血栓形成が生じることを防止し、より理想的な血
流を確保することができる。
【0040】ここで、第2接合部4に接合される人工血
管11としては、特に限定されないが、例えば、ポリテ
トラフルオロエチレン、ポリエステル(ダクロン)、ポ
リウレタン等の材料で構成されたものが挙げられる。
【0041】第2接合部4と人工血管11とは、通常、
融着(熱融着、超音波融着、高周波融着等)、接着剤に
よる接着、縫合、クリップによる固定等の種々の方法で
固定することができる。
【0042】第2接合部4と人工血管11とを融着によ
り固定する場合、第2接合部4の少なくとも内面(第2
接合部4全体でもよい)は、人工血管11と融着可能な
材料、特に熱融着可能な材料で構成されているのが好ま
しい。このような材料としては、例えば、ポリオレフィ
ン樹脂、ビニル樹脂等が挙げられる。特に、この材料
は、融点が150℃以下のものであるのが好ましく、6
0〜120℃程度のものであるのがより好ましい。
【0043】このような構成を実現するために、例えば
図3に示すように、第2接合部4の内面に内層41を設
け、該内層(融着層)41を前述した材料で構成するこ
とができる。
【0044】また、第2接合部4と人工血管11とを接
着により固定する場合、図3に示すように、第2接合部
4の内面に内層(接着剤層)41を設け、該内層41を
接着剤で構成すればよい。
【0045】内層41を構成する接着剤としては、例え
ば、シリコーン系、ゴム系、アクリル系、ウレタン系の
接着剤が挙げられるが、この中でも特に、シリコーン系
のものやウレタン系樹脂が好ましい。
【0046】以上のような内層(融着層、接着剤層)4
1を設けることにより、第2接合部4と人工血管11と
の接合強度をより高めることができるとともに、接合部
の液密性(シール性)も向上する。
【0047】なお、図示の血管接合具1は、単層構造で
あるが、これに限らず、複数の層を積層した積層体で構
成されていてもよい。例えば、内層、中間層、外層の3
層積層構造であってもよい。
【0048】次に、血管接合具1を用いた接合方法の例
について説明する。まず、使用する人工血管11の長さ
を決定する。例えば、人工血管11の長さを12cmと
する場合には、それより長い人工血管を12cmの長さ
に切断して作製する。
【0049】次に、その人工血管11の端部に血管接合
具1の第2接合部4を前述した方法により接合する。こ
の場合、好ましくは人工血管11の両端部にそれぞれ血
管接合具1を接合する。
【0050】血管接合具1の第2接合部4と人工血管1
1の端部とを例えば熱融着により接合する場合、第2接
合部4の内腔に人工血管11の端部を挿入し、さらにこ
れらの内部に芯棒(図示せず)を挿入するとともに、第
2接合部4の外側にリング状のヒータ(図示せず)を装
着し、該ヒータにより加熱して融着する。
【0051】次に、血管接合具1の第1接合部3と生体
血管10の他端部とを接合(吻合)する。この場合、図
1に示すように、生体血管10の他端部を外翻させ(広
げ)、この外翻された部分101に第1接合部3を当接
し、それらが重なった部分の縁部に複数のC字状をなす
クリップ12を装着し、各クリップ12を変形させて前
記重なった部分の縁部を挟持し、固定する。
【0052】なお、第1接合部3と生体血管10との固
定方法は、このようなクリップ12を用いる方法に限ら
ず、例えば、生体血管10の外翻された部分と第1接合
部3とを医療用接着剤で接着する方法、縫合する方法
等、いかなる方法でもよい。
【0053】このような本発明の血管接合具1によれ
ば、長さの異なるあらゆる人工血管に対して、その端
部、特に両端に接合して用いることができるので、人工
血管の移植長を選ばないという利点がある。
【0054】図4は、本発明の血管接合具の第2実施形
態における第2接合部を拡大して示す縦断面図である。
【0055】この実施形態では、第2接合部(筒状部)
4に、接続された人工血管11を固定(または該固定を
補助する)固定手段5が設けられており、それ以外は前
記第1実施形態と同様である。
【0056】図4に示すように、固定手段5は、第2接
合部4の内面から突出する複数の突起51で構成されて
いる。突起51の先端は、尖っている。第2接合部4に
人工血管11を接合したとき、各突起51が人工血管1
1に係合し、人工血管11を固定する。
【0057】このような突起51は、第2接合部4の内
面の周方向に沿って、ほぼ均一に分散して形成されてい
るのが好ましい。
【0058】突起51の高さS(長さ)は、特に限定さ
れないが、接続される人工血管11の管壁の厚さをTと
したとき、S<Tとするのが好ましく、1/3T≦S≦
2/3Tとするのがより好ましい。
【0059】なお、突起51は、図示の構成では、第2
接合部4の内面からほぼ垂直に突出しているが、例え
ば、突起51の先端が本体部2側に向くように斜め方向
に突出していてもよい。これにより、人工血管11の抜
け防止効果がより一層高まる。
【0060】また、突起51の形状は、図示のものに限
定されないことは言うまでもない。例えば、固定手段
は、第2接合部4の内面に設けられた微小の凹凸や溝で
あってもよい。
【0061】以上のような固定手段を設けることによ
り、第2接合部4と人工血管11とがより強固に固定さ
れ、人工血管11の抜けをより有効に防止することがで
きる。
【0062】なお、本実施形態の血管接合具において
も、前述した内層(融着層、接着剤層)41を設けても
よい。
【0063】本発明の血管接合具1は、図1に示すよう
な第1接合部3と生体血管10の端部を吻合(端−端吻
合)する場合に限らず、生体血管の側面に第1接合部3
を吻合(端−側吻合)する場合にも適用可能である。
【0064】図5は、このような端−側吻合に用いる本
発明の血管接合具の実施形態(第3実施形態)を示して
いる。以下、図5に示す実施形態について詳述する。
【0065】この実施形態の血管接合具1は、生体血管
10の側面に対し人工血管11を斜めに接合するために
用いられるものであり、そのため、第1接合部(フラン
ジ部)3の形状が前記第1実施形態と異なっている。そ
して、それ以外の構成は、前記第1実施形態と同様であ
る。
【0066】第1接合部(フランジ部)3は、先端に向
かってその外径が漸増するようなテーパ状をなしている
が、そのテーパ角度θは、フランジ部の周方向に沿って
変化している(図5参照)。すなわち、第1接合部(フ
ランジ部)3の第1の部位3aでは、テーパ角度θは小
さく、管軸を挟んで第1の部位3aと反対側の第2の部
位3bでは、テーパ角度θは大きい。
【0067】このような構成としたことにより、生体血
管10の側面に対し血管接合具1を容易かつ確実に接合
することができる。また、θの値、θの周方向での変化
の割合は任意の値を取ることができ、これにより生体血
管10に対して様々な角度で接合しうる血管接合具1を
設計することができる。
【0068】図5に示す血管接合具1では、生体血管1
0の側面の一部を切開して開口を形成し、その縁部を外
翻させ(広げ)、この外翻部分102に第1接合部3を
当接し、それらが重なった部分の縁部を、前記と同様に
クリップ12を用いて、あるいはその他の方法で固定す
る。
【0069】なお、本実施形態の血管接合具において
も、前述した小孔31や、前述した突起51に代表され
る固定手段を設けてもよい。
【0070】以上のように、本発明の血管接合具は、人
工血管端部と生体血管端部を吻合(端−端吻合)する場
合の他、生体血管側面に人工血管端部を吻合(端−側吻
合)する場合にも用いることができ、吻合術式を選ばな
いという利点がある。
【0071】以上、本発明の血管接合具を図示の各実施
形態について説明したが、本発明は、これらに限定され
るものではなく、血管接合具を構成する各部は、同様の
機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することがで
きる。
【0072】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0073】(実施例1)図1〜図3に示す構造の血管
接合具を作製した。
【0074】この血管接合具は、本体部の両端にそれぞ
れ第1接合部(フランジ部)と第2接合部(筒状部)と
を一体的に形成したものである。この血管接合具の仕様
を下記に示す。
【0075】材質:ポリエステル製編み管状体による内
層/スチレン系エラストマーとイソプレン誘導体による
中間層/オレフィン系エラストマーによる外層の3層積
層体 血管接合部の全長:50mm 本体部の外径:8mm 本体部の内径:6mm 管壁の厚さ:1mm 第1接合部の最大外径:12mm 第1接合部のテーパ角度:θ=45° 第1接合部の小孔:φ0.5mmの円形小孔を12個 第2接合部の外径:10mm 第2接合部の内径:8mm 第2接合部の内層:オレフィン系エラストマー(融点約
85℃) 内層の厚さ:0.2mm
【0076】一方、特開平7−142110号に記載の
人工血管を用意した。この人工血管の外径は8mm、内
径は6mmであった。この人工血管を長さ15cmに切
断し、その一端を前記血管接合具の第2接合部に挿入
し、リング状ヒータを用い100℃の熱を加えて熱融着
し、固定した。
【0077】次に、実験動物の血管(外径6mm)の端
部を外翻させ、この外翻部に前記血管接合具の第2接合
部を重ね合わせ、その縁部を図1に示すクリップ8個で
固定し、吻合した。
【0078】(実施例2)図1、図2および図4に示す
構造の血管接合具を作製した。
【0079】この血管接合具は、本体部の両端にそれぞ
れ第1接合部(フランジ部)と第2接合部(筒状部)と
を一体的に形成したものである。この血管接合具の仕様
を下記に示す。
【0080】材質:ポリエステル製編み管状体による内
層/スチレン系エラストマーとイソプレン誘導体による
中間層/オレフィン系エラストマーによる外層の3層積
層体 血管接合部の全長:50mm 本体部の外径:8mm 本体部の内径:6mm 管壁の厚さ:1mm 第1接合部の最大外径:12mm 第1接合部のテーパ角度:θ=45° 第1接合部の小孔:φ0.5mmの円形小孔を12個 第2接合部の外径:10mm 第2接合部の内径:8mm 第2接合部の内層:シリコーン系接着剤 内層の厚さ:0.2mm 第2接合部の固定手段:長さ0.5mmの突起/2×8
【0081】一方、実施例1と同様の人工血管を用意
し、長さ15cmに切断し、その一端を前記血管接合具
の第2接合部に挿入し、接着剤と固定手段とにより固定
した。
【0082】次に、実験動物の血管(外径6mm)の端
部を外翻させ、この外翻部に前記血管接合具の第2接合
部を重ね合わせ、その縁部を図1に示すクリップ8個で
固定し、吻合した。
【0083】(実施例3)図5に示す構造の血管接合具
を作製した。
【0084】この血管接合具は、本体部の両端にそれぞ
れ第1接合部(フランジ部)と第2接合部(筒状部)と
を一体的に形成したものである。この血管接合具の仕様
を下記に示す。
【0085】材質:ポリエステル製編み管状体による内
層/スチレン系エラストマーとイソプレン誘導体による
中間層/オレフィン系エラストマーによる外層の3層積
層体 血管接合部の全長:45mm 本体部の外径:8mm 本体部の内径:6mm 管壁の厚さ:1mm 第1接合部の最大外径:12mm 第1接合部のテーパ角度:θmin=15°、θmax
=150° 第1接合部の小孔:φ0.5mmの円形小孔を12個 第2接合部の外径:10mm 第2接合部の内径:8mm 第2接合部の内層:オレフィン系エラストマー(融点約
85℃)
【0086】実施例1と同様の人工血管を用意し、長さ
15cmに切断し、その一端を前記血管接合具の第2接
合部に挿入し、リング状ヒータを用い100℃の熱を加
えて熱融着し、固定した。
【0087】次に、実験動物の血管(外径6mm)の側
面の一部を切開し、その開口部の縁部を外翻させ、この
外翻部に前記血管接合具の第2接合部を重ね合わせ、そ
の縁部を図1に示すクリップ12個で固定し、吻合し
た。血管接合具および人工血管は、実験動物の血管に対
し、約45°の角度で吻合された。
【0088】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、生
体血管、人工血管との接合を容易かつ確実に行なうこと
ができ、特に、予めフランジ部が設けられているため、
接合時に外翻する必要がなく、生体血管との吻合操作が
極めて簡単である。
【0089】また、人工血管との接合においては、簡単
な操作で確実に固定することができ、特に、第2接合部
が本体部に対し拡径し、人工血管の内径と本体部の内径
とが実質的に等しくなるよう構成した場合には、血流の
乱れが生じたり、流速の極端な変化が生じたりすること
が防止され、より理想的な血流を確保することができ
る。
【0090】また、本発明の血管接合具を用いることに
より、あらゆる人工血管の移植長に対応することができ
る。
【0091】また、本発明の血管接合具は、人工血管端
部と生体血管端部を吻合(端−端吻合)する場合他、生
体血管側面に人工血管端部を吻合(端−側吻合)する場
合にも用いることができ、種々の吻合術式に対応するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の血管接合具の第1実施形態を示す縦断
面図である。
【図2】本発明の血管接合具の第1接合部を拡大して示
す縦断面図である。
【図3】本発明の血管接合具の第2接合部を拡大して示
す縦断面図である。
【図4】本発明の血管接合具の第2実施形態における第
2接合部を拡大して示す縦断面図である。
【図5】本発明の血管接合具の第3実施形態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 血管接合具 2 本体部 3 第1接合部(フランジ部) 3a 第1の部位 3b 第2の部位 31 小孔 4 第2接合部(筒状部) 41 内層 5 固定手段 51 突起 10 生体血管 101 外翻部分 102 外翻部分 11 人工血管 12 クリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C060 CC11 CC32 DD03 DD11 DD50 MM25 4C081 AB13 AC02 CA162 CB052 DA03 DC05 4C097 AA15 BB01 DD02 DD04 EE02 EE08 MM02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状の本体部と、該本体部の一端側に設
    けられ、生体血管と接合する第1接合部と、前記本体部
    の他端側に設けられ、人工血管と接合する第2接合部と
    を有する血管接合具であって、 前記第1接合部は、外方に向けて突出するフランジ部で
    構成されていることを特徴とする血管接合具。
  2. 【請求項2】 前記フランジ部は、可撓性を有している
    請求項1に記載の血管接合具。
  3. 【請求項3】 前記フランジ部は、多孔質材料で構成さ
    れている請求項1または2に記載の血管接合具。
  4. 【請求項4】 前記フランジ部は、管軸方向に沿ってそ
    の外径が変化するテーパ状をなしている請求項1ないし
    3のいずれかに記載の血管接合具。
  5. 【請求項5】 前記フランジ部のテーパ角度が、周方向
    に沿って変化している請求項4に記載の血管接合具。
  6. 【請求項6】 前記フランジ部には、該フランジ部を貫
    通する小孔が形成されている請求項1ないし5のいずれ
    かに記載の血管接合具。
  7. 【請求項7】 前記第2接合部は、前記本体部に対し拡
    径し、その内腔に人工血管を挿入して接続する請求項1
    ないし6のいずれかに記載の血管接合具。
  8. 【請求項8】 前記第2接合部に人工血管を接合したと
    き、該人工血管の内径と前記本体部の内径とが実質的に
    等しくなる請求項7に記載の血管接合具。
  9. 【請求項9】 前記第2接合部の少なくとも内面は、人
    工血管と融着可能な材料で構成されている請求項1ない
    し8のいずれかに記載の血管接合具。
  10. 【請求項10】 前記第2接合部の内面に、接着剤層を
    有する請求項1ないし8のいずれかに記載の血管接合
    具。
  11. 【請求項11】 前記第2接合部は、接続された人工血
    管を固定または該固定を補助する固定手段を有する請求
    項1ないし10のいずれかに記載の血管接合具。
  12. 【請求項12】 前記固定手段は、人工血管に係合する
    複数の突起である請求項11に記載の血管接合具。
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