JP2003018840A - スイッチング電源装置及びこれに用いられる制御回路、並びに、スイッチング電源装置の制御方法 - Google Patents

スイッチング電源装置及びこれに用いられる制御回路、並びに、スイッチング電源装置の制御方法

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JP2003018840A JP2001200024A JP2001200024A JP2003018840A JP 2003018840 A JP2003018840 A JP 2003018840A JP 2001200024 A JP2001200024 A JP 2001200024A JP 2001200024 A JP2001200024 A JP 2001200024A JP 2003018840 A JP2003018840 A JP 2003018840A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング回路の制御が高精度に行われる
スイッチング電源装置を提供する。 【解決手段】 トランス38と、トランスの1次側に設
けられ、第1及び第2のアームを含むフルブリッジ型の
スイッチング回路37と、トランス38の2次側に設け
られた出力回路42、45と、スイッチング回路37を
位相シフト制御する制御回路46とを備え、制御回路4
6は、第1のアームを駆動する出力信号Pulse−
A,Bをクロック信号CLKに基づいて生成し、第2の
アームを駆動する出力信号Pulse−C,Dを第1の
アームのデッドタイムにおいて活性化される内部信号D
ELAY A−Bに基づいて生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
装置及びこれに用いられる制御回路に関し、さらに詳細
には、位相シフト制御方式を用いたスイッチング電源装
置及びこれに用いられる制御回路に関する。また本発明
は、スイッチング電源装置の制御方法に関し、さらに詳
細には、位相シフト制御方式によるスイッチング電源装
置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スイッチング電源装置とし
て、いわゆるDC/DCコンバータが知られている。代
表的なDC/DCコンバータは、スイッチング回路を用
いて直流入力を一旦交流に変換した後、トランスを用い
てこれを変圧(昇圧または降圧)し、さらに、出力回路
を用いてこれを直流に変換する装置であり、これによっ
て入力電圧とは異なる電圧を持った直流出力を得ること
ができる。ここで、大容量が要求されるスイッチング電
源装置のスイッチング回路としては、いわゆるフルブリ
ッジ回路が用いられることが一般的であるが、この種の
スイッチング回路において発生するスイッチング損失を
低減可能な駆動方式として、いわゆる位相シフト制御方
式が知られている。
【0003】図10は、従来のスイッチング電源装置1
0を示す回路図である。
【0004】図10に示されるように、従来のスイッチ
ング電源装置10は、入力電源11の両端間に接続され
た入力コンデンサ12と、第1〜第4のトランジスタ1
3〜16からなるスイッチング回路17と、トランス1
8と、ダイオード19及び20からなる整流回路21
と、インダクタ22及びコンデンサ23からなる平滑回
路24と、スイッチング回路17の動作を制御する制御
回路25とを備えており、平滑回路24の出力は負荷2
6に接続されている。また、スイッチング回路17と入
力コンデンサ12との間には、配線に起因する寄生イン
ダクタンス27が存在している。
【0005】制御回路25は平滑回路24からの出力電
圧Voを監視し、これに基づいて出力電圧Voが所定の
値となるようスイッチング回路17の動作を制御する回
路であり、位相シフト制御方式によってその出力信号P
ulse−A〜Pulse−Dを生成している。このよ
うな位相シフト制御を行う制御回路としては、例えば、
米国特許第5,291,384号公報に記載された制御
回路が知られている。
【0006】図11は、従来のスイッチング電源装置1
0の動作を示すタイミング図である。
【0007】図11に示されるように、位相シフト制御
においては、Pulse−AとPulse−Bは、所定
のデッドタイムをはさんで交互にハイレベルとなり、P
ulse−Cは、Pulse−Bに対して位相シフトさ
れ、Pulse−Dは、Pulse−Aに対して位相シ
フトされる。ここで、トランス18の1次側の電圧Vm
tの波形は、Pulse−Aに対するPulse−Dの
位相シフト量、並びに、Pulse−Bに対するPul
se−Cの位相シフト量によって決まる。具体的には、
図11に示されるように、Pulse−AとPulse
−Dがいずれもハイレベルとなっている期間において
は、第1のトランジスタ13及び第4のトランジスタ1
6の両方がオン状態となるため、トランス18の1次側
の電圧VmtはVinとなる一方、Pulse−BとP
ulse−Cがいずれもハイレベルとなっている期間に
おいては、第2のトランジスタ14及び第3のトランジ
スタ15の両方がオン状態となるため、トランス18の
1次側の電圧Vmtは−Vinとなる。その他の期間に
おいては、トランス18の1次側の電圧Vmtはゼロで
ある。
【0008】したがって、トランス18の2次側へ伝送
される電力は、Pulse−Aに対するPulse−D
の位相シフト量及びPulse−Bに対するPulse
−Cの位相シフト量によって決まり、入力電源11の電
圧Vinが小さくなると、制御回路25は、Pulse
−Aに対するPulse−Dの位相シフト量及びPul
se−Bに対するPulse−Cの位相シフト量を減少
させ、これによって、Pulse−A及びPulse−
Dがいずれもハイレベルとなる期間、並びに、Puls
e−B及びPulse−Cがいずれもハイレベルとなる
期間を長くする。一方、入力電源11の電圧Vinが大
きくなると、制御回路25は、Pulse−Aに対する
Pulse−Dの位相シフト量及びPulse−Bに対
するPulse−Cの位相シフト量を増大させ、これに
よって、Pulse−A及びPulse−Dがいずれも
ハイレベルとなる期間、並びに、Pulse−B及びP
ulse−Cがいずれもハイレベルとなる期間を短くす
る。このため、負荷26が軽負荷状態若しくは無負荷状
態になると、Pulse−A及びPulse−Dがいず
れもハイレベルとなる期間、並びに、Pulse−B及
びPulse−Cがいずれもハイレベルとなる期間はゼ
ロとなり、トランス18の2次側には電力が伝送されな
い状態とされる。
【0009】図12は、軽負荷状態若しくは無負荷状態
における従来のスイッチング電源装置10の動作を示す
タイミング図である。
【0010】図12に示されるように、従来のスイッチ
ング電源装置10においては、軽負荷状態若しくは無負
荷状態になると、Pulse−Cの位相はPulse−
Bに対して約180°(約半周期)シフトし、Puls
e−Dの位相はPulse−Aに対して約180°シフ
トするため、Pulse−A及びPulse−Dがいず
れもハイレベルとなる期間、並びに、Pulse−B及
びPulse−Cがいずれもハイレベルとなる期間はな
くなる。これにより、トランス18の1次側の電圧Vm
tはゼロに固定される。このとき、従来のスイッチング
電源装置10においては、図12に示されるように、P
ulse−AとPulse−Cは実質的に同一波形であ
り、Pulse−BとPulse−Dは実質的に同一波
形となっている。
【0011】制御回路25によるこのような制御は、制
御回路25内において生成されるのこぎり波のレベルと
出力電圧Voに対応する内部信号のレベルとの比較に基
づいて行われる。この場合、制御回路25内で生成され
るのこぎり波の周期は、クロック信号の周期と一致して
おり、クロック信号がハイレベルとなっている期間にお
いてのこぎり波のレベルは最低レベルを維持し、クロッ
ク信号がローレベルとなっている期間においてのこぎり
波のレベルは直線的に増大する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同公報
に記載された制御回路25を用いた従来のスイッチング
電源装置10においては、出力電圧Voに対応する内部
信号のレベルとのこぎり波のレベルとの比較を、のこぎ
り波の最小レベルから最大レベルの全領域に亘って有効
に行うことができないか、或いは、トランス18の1次
側電圧Vmtを入力電圧Vin(−Vin)とすべき期
間の最小値(出力パルスの最小幅)を実質的に無限小ま
で制御することができないという問題があった。以下こ
れについて、詳細に説明する。
【0013】同公報に記載された制御回路25を用いた
場合、トランス18の1次側電圧である出力パルスは、
Pulse−AまたはPulse−Bの立ち上がりエッ
ジが現れてから、のこぎり波のレベルが出力電圧Voに
対応する内部信号のレベルを超えるまでの期間において
発生するが、Pulse−A及びPulse−Bの立ち
上がりエッジは、同公報に記載されているようにクロッ
ク信号の立ち上がりエッジが現れてから所定期間経過後
に現れる。ここで、クロック信号の立ち上がりエッジが
現れてからPulse−AまたはPulse−Bの立ち
上がりエッジが現れるまでの期間は、いわゆるデッドタ
イムである。
【0014】図13は、同公報に記載された制御回路2
5において、クロック信号のパルス幅(ハイレベル期
間)よりもデッドタイムの方が長い場合における、出力
電圧Voに対応する内部信号のレベルと比較可能なのこ
ぎり波のレベル領域、並びに、出力パルスの最小幅につ
いて説明するためのタイミング図である。
【0015】図13に示されるように、同公報に記載さ
れた制御回路25において、クロック信号のパルス幅
(ハイレベル期間)よりもデッドタイムの方が長い場
合、デッドタイム中においてのこぎり波のレベルの上昇
が始まることから、Pulse−AまたはPulse−
Bの立ち上がりエッジが出現するタイミング(デッドタ
イムが終了するタイミング)においては、のこぎり波の
レベルは既にその最小レベルよりも所定レベルVtだけ
上昇している。
【0016】ところが、上述のとおり、トランス18の
1次側電圧である出力パルスは、Pulse−Aまたは
Pulse−Bの立ち上がりエッジが現れてから、のこ
ぎり波のレベルが出力電圧Voに対応する内部信号のレ
ベルを超えるまでの期間において発生することから、出
力電圧Voに対応する内部信号のレベルが上記所定レベ
ルVt以下である場合には出力パルスは発生しない。す
なわち、従来の制御回路25においては、出力電圧Vo
に対応する内部信号のレベルとのこぎり波のレベルとの
比較が、のこぎり波の最小レベルから上記所定レベルV
tまでの領域においては有効に行われず、のこぎり波の
レベルが上記所定レベルVtを超える領域においてのみ
当該比較を有効に行うことが可能となる。
【0017】このように、制御回路25において、クロ
ック信号のパルス幅(ハイレベル期間)よりもデッドタ
イムの方が長い場合には、出力電圧Voに対応する内部
信号のレベルと比較可能なのこぎり波のレベルが、所定
の領域(>Vt)に制限されることが分かる。一方、出
力パルスの最小幅については、実質的に無限小まで制御
することが可能である。
【0018】図14は、同公報に記載された制御回路2
5において、クロック信号のパルス幅(ハイレベル期
間)よりもデッドタイムの方が短い場合における、出力
電圧Voに対応する内部信号のレベルと比較可能なのこ
ぎり波のレベル領域、並びに、出力パルスの最小幅につ
いて説明するためのタイミング図である。
【0019】図14に示されるように、同公報に記載さ
れた制御回路25において、クロック信号のパルス幅
(ハイレベル期間)よりもデッドタイムの方が短い場
合、のこぎり波のレベルが最小レベルとなっている期間
において、Pulse−AまたはPulse−Bの立ち
上がりエッジが出現する。すなわち、のこぎり波のレベ
ルが最小レベルとなっている期間において、デッドタイ
ムが終了する。したがって、この場合には、出力電圧V
oに対応する内部信号のレベルとのこぎり波のレベルと
の比較を、のこぎり波の最小レベルから最大レベルの実
質的全領域に亘って有効に行うことが可能となる。
【0020】ところが、上述のとおり、トランス18の
1次側電圧である出力パルスは、Pulse−Aまたは
Pulse−Bの立ち上がりエッジが現れてから、のこ
ぎり波のレベルが出力電圧Voに対応する内部信号のレ
ベルを超えるまでの期間において発生することから、出
力パルスの最小幅は、Pulse−AまたはPulse
−Bの立ち上がりエッジが現れてからクロック信号の立
ち下がりエッジが現れるまでの期間に制限され、それ以
下の幅を持った出力パルスを発生させることはできな
い。
【0021】このように、制御回路25において、クロ
ック信号のパルス幅(ハイレベル期間)よりもデッドタ
イムの方が短い場合には、出力パルスの最小幅が制限さ
れ、無限小まで制御することはできない。一方、出力電
圧Voに対応する内部信号のレベルとのこぎり波のレベ
ルとの比較は、のこぎり波の最小レベルから最大レベル
の実質的全領域に亘って有効に行うことが可能である。
【0022】以上から明らかなように、同公報に記載さ
れた制御回路25においては、クロック信号のパルス幅
(ハイレベル期間)とデッドタイムとが等しければ、出
力電圧Voに対応する内部信号のレベルとのこぎり波の
レベルとの比較をのこぎり波の最小レベルから最大レベ
ルの実質的全領域に亘って有効に行うことができ、且
つ、出力パルスの最小幅を実質的に無限小まで制御する
ことができる。しかしながら、クロック信号のパルス幅
(ハイレベル期間)は、ユーザによって自由に変更する
ことができない一方、デッドタイムは、スイッチング電
源装置10の特性に大きく関わる要素であることから、
これをクロック信号のパルス幅(ハイレベル期間)との
関係のみにおいて自由に設定することはできない。この
ため、同公報に記載された制御回路25において、クロ
ック信号のパルス幅(ハイレベル期間)とデッドタイム
とを完全に一致させることは困難である。
【0023】このため、従来のスイッチング電源装置1
0においては、スイッチング回路17の制御を高精度で
行うことは困難であった。
【0024】したがって、本発明の目的は、スイッチン
グ回路の制御が高精度に行われるスイッチング電源装置
を提供することである。
【0025】また、本発明の他の目的は、スイッチング
電源装置に用いられる制御回路であって、スイッチング
電源装置に含まれるスイッチング回路を高精度に制御す
ることができる制御回路を提供することである。
【0026】また、本発明のさらに他の目的は、スイッ
チング電源装置に含まれるスイッチング回路を高精度に
制御することができるスイッチング電源装置の制御方法
を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
トランスと、前記トランスの1次側に設けられ、第1及
び第2のアームを含むフルブリッジ型のスイッチング回
路と、前記トランスの2次側に設けられた出力回路と、
前記スイッチング回路を位相シフト制御する制御回路と
を備えるスイッチング電源装置であって、前記制御回路
は、前記第1のアームを駆動する出力信号をクロック信
号に基づいて生成し、前記第2のアームを駆動する出力
信号を前記第1のアームのデッドタイムにおいて活性化
される内部信号に基づいて生成することを特徴とするス
イッチング電源装置によって達成される。
【0028】本発明の好ましい実施態様においては、前
記制御回路が、前記内部信号に応答してのこぎり波を生
成するのこぎり波生成手段と、前記出力回路の出力電圧
若しくはこれに対応する電圧と第1の基準電圧とを比較
し、これに基づいて第1の比較信号を生成する誤差アン
プと、前記第1の比較信号と第2の基準電圧とを比較
し、これに基づいて第2の比較信号を生成する第1のコ
ンパレータと、前記第1の比較信号と前記のこぎり波と
を比較し、これに基づいて第3の比較信号を生成する第
2のコンパレータと、少なくとも前記第2の比較信号及
び前記第3の比較信号に基づいて前記第2のアームを駆
動する出力信号を生成する手段とを含む。
【0029】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記第1のコンパレータがヒステリシスを有してい
る。
【0030】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記スイッチング回路に含まれる前記各スイッチに
対してそれぞれ並列に設けられた複数のコンデンサ及び
複数のスナバ回路と、前記第1のアームと前記トランス
との間に挿入されたインダクタとをさらに備える。
【0031】本発明の前記目的はまた、フルブリッジ型
のスイッチング回路を含むスイッチング電源装置を位相
シフト制御するための制御回路であって、交互にハイレ
ベルとなる一対の第1の内部信号を生成する第1の手段
と、前記第1の内部信号を受け、これに第1のデッドタ
イムを与えることによって前記スイッチング電源装置の
第1のアームを駆動する一対の第1の出力信号を生成す
る第2の手段と、前記第1のデッドタイムに基づいての
こぎり波を生成する第3の手段と、少なくとも前記スイ
ッチング電源装置の出力電圧及び前記のこぎり波に基づ
き、交互にハイレベルとなる一対の第2の内部信号を生
成する第4の手段と、前記第2の内部信号を受け、これ
に第2のデッドタイムを与えることによって前記スイッ
チング電源装置の第2のアームを駆動する一対の第2の
出力信号を生成する第5の手段とを備える制御回路によ
って達成される。
【0032】本発明の好ましい実施態様においては、前
記第3の手段が、前記第1のデッドタイムにおいて活性
状態となる第3の内部信号を生成する論理回路と、前記
第3の内部信号が活性状態となっている期間において前
記のこぎり波を最小レベルとするランプ回路とを含む。
【0033】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記ランプ回路は、前記第3の内部信号が非活性状
態となっている期間において前記のこぎり波のレベルを
上昇させる。
【0034】本発明の前記目的はまた、いずれも高位側
スイッチ及び低位側スイッチからなる第1及び第2のア
ームを備えるスイッチング電源装置を制御する制御回路
であって、前記第1のアームを構成する高位側スイッチ
及び前記第1のアームを構成する低位側スイッチを交互
にオンさせる第1の手段と、前記第1のアームを構成す
る高位側スイッチがターンオンするタイミング及び前記
第1のアームを構成する低位側スイッチがターンオンす
るタイミングにおいて上昇を開始するのこぎり波を生成
する第2の手段と、少なくとも前記スイッチング電源装
置の出力電圧及び前記のこぎり波に基づき、前記第2の
アームを構成する高位側スイッチ及び前記第2のアーム
を構成する低位側スイッチを制御する第3の手段とを備
える制御回路によって達成される。
【0035】本発明の前記目的はまた、フルブリッジ型
のスイッチング回路を含むスイッチング電源装置の駆動
方法であって、前記スイッチング回路の第1のアームの
デッドタイムを検出し、検出されたデッドタイムに基づ
いてのこぎり波を生成し、少なくとも前記スイッチング
電源装置の出力電圧及び前記のこぎり波に基づいて前記
スイッチング回路の第2のアームを駆動する出力信号を
生成することを特徴とするスイッチング電源装置の駆動
方法によって達成される。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施態様について詳細に説明する。
【0037】図1は、本発明の好ましい実施態様にかか
るスイッチング電源装置30を示す回路図である。
【0038】図1に示されるように、本実施態様にかか
るスイッチング電源装置30は、入力電源31の両端間
に接続された入力コンデンサ32と、第1〜第4のトラ
ンジスタ33〜36を含むフルブリッジ型のスイッチン
グ回路37と、トランス38と、スイッチング回路37
とトランス38との間に挿入されたインダクタ39と、
ダイオード40及び41からなる整流回路42と、イン
ダクタ43及びコンデンサ44からなる平滑回路45
と、スイッチング回路37の動作を制御する制御回路4
6と、制御回路46と第1〜第4のトランジスタ33〜
36との間にそれぞれ設けられた第1〜第4の絶縁回路
47〜50とを備えており、整流回路42及び平滑回路
45からなる出力回路は、負荷51に接続されている。
また、スイッチング回路37と入力コンデンサ32との
間には、配線に起因する寄生インダクタンス68が存在
している。ここで、第1〜第4の絶縁回路47〜50
は、スイッチング電源装置30の1次側回路と2次側回
路との絶縁状態を確保しつつ、制御回路46より出力さ
れる出力信号Pulse−A〜Pulse−Dを第1〜
第4のトランジスタ33〜36のゲートにそれぞれ供給
する回路である。
【0039】また、図1に示されるように、スイッチン
グ回路37には、第1〜第4のトランジスタ33〜36
に対してそれぞれ並列に接続されたコンデンサ52〜5
5がさらに含まれており、これらコンデンサ52〜55
は、インダクタ39との共振によって第1〜第4のトラ
ンジスタ33〜36のスイッチング損失を低減する役割
を果たす。さらに、スイッチング回路37には、第1〜
第4のトランジスタ33〜36に対してそれぞれ並列に
接続されたスナバ回路56〜59がさらに含まれてお
り、これらスナバ回路56〜59は、それぞれ抵抗60
〜63とコンデンサ64〜67の直列回路によって構成
される。スナバ回路56〜59は、第1〜第4のトラン
ジスタ33〜36に印加されるサージ電圧を緩和する役
割を果たす。
【0040】制御回路46は平滑回路45からの出力電
圧Voを監視し、これに基づいて出力電圧Voが所定の
値となるようスイッチング回路37の動作を制御する回
路であり、位相シフト制御方式によってその出力信号P
ulse−A〜Pulse−Dを生成している。
【0041】図2は、制御回路46の回路図である。
【0042】図2に示されるように、制御回路46は、
クロック信号CLKを生成する発振器70を備え、かか
るクロック信号CLKはデータラッチ回路71のクロッ
ク入力端子(CK)に供給される。ここで、発振器70
によって生成されるクロック信号CLKの周波数は、周
波数設定信号FREQ.SETによって設定することが
できる。データラッチ回路71の反転出力端子(反転
Q)は、そのデータ入力端子(D)に接続されているこ
とから、データラッチ回路71の反転出力端子(反転
Q)より出力される内部信号Pulse−A’の論理レ
ベル及び非反転出力端子(Q)より出力される内部信号
Pulse−B’の論理レベルは、クロック信号CLK
の立ち上がりエッジに応答して反転することになる。
【0043】これら内部信号Pulse−A’及び内部
信号Pulse−B’は、それぞれ第1のデッドタイム
生成回路72及び第2のデッドタイム生成回路73に供
給され、これら第1のデッドタイム生成回路72及び第
2のデッドタイム生成回路73の出力信号Pulse−
A及び出力信号Pulse−Bは、それぞれ図1に示し
た第1及び第2の絶縁回路47、48に供給される。
【0044】また、制御回路46は出力信号Pluse
−A及び出力信号Pluse−Bを入力とする非論理和
回路(NOR)90及びランプ回路74を備え、ランプ
回路74の入力端74aと接地電位GNDとの間には、
非論理和回路(NOR)90の出力である内部信号DE
LAYA−Bをゲートに受けるトランジスタ75が接続
されている。これにより、ランプ回路74の入力端74
aは、内部信号DELAYA−Bがハイレベルとなるた
びに接地され、これに応答してランプ回路74は、内部
信号DELAYA−Bの周期に応答したのこぎり波RA
MP−1を生成することができる。
【0045】また、制御回路46は抵抗76、77から
なる分圧回路78を備え、かかる分圧回路78によっ
て、出力電圧Voを分圧した誤差電圧E/A−が生成さ
れる。かかる誤差電圧E/A−は、誤差アンプ79の反
転入力端子(−)に供給されて基準電圧Vrefと比較
され、その結果に基づいて第1の比較信号COMP−1
が生成される。すなわち、誤差アンプ79の出力である
第1の比較信号COMP−1の電圧レベルは、誤差電圧
E/A−と基準電圧Vrefとの大小関係及びその電圧
差に応じて定められ、誤差電圧E/A−が基準電圧Vr
efよりも高ければ高いほど第1の比較信号COMP−
1の電圧は低くなり、逆に、誤差電圧E/A−が基準電
圧Vrefよりも低ければ低いほど第1の比較信号CO
MP−1の電圧は高くなる。ここで、基準電圧Vref
とは、制御回路46の内部で生成される電圧であり、出
力電圧Voの目標値に基づいて設定される。
【0046】第1の比較信号COMP−1は、第1のコ
ンパレータ80の反転入力端子(−)及び第2のコンパ
レータ81の非反転入力端子(+)に供給される。第1
のコンパレータ80の非反転入力端子(+)には電圧源
82の出力電圧V82が供給されており、これにより、
第1のコンパレータ80においては、第1の比較信号C
OMP−1のレベルが電圧源82の出力電圧V82より
も高い場合には、その出力である第2の比較信号COM
P−2はローレベルとなり、第1の比較信号COMP−
1のレベルが電圧源82の出力電圧V82よりも低い場
合には、その出力である第2の比較信号COMP−2は
ハイレベルとなる。本明細書においては、第1の比較信
号COMP−1のレベルが電圧源82の出力電圧V82
よりも高い状態を「通常負荷状態」と呼び、逆に、第1
の比較信号COMP−1のレベルが電圧源82の出力電
圧V82よりも低い状態を「軽負荷状態」若しくは「無
負荷状態」と呼ぶことがある。
【0047】一方、第2のコンパレータ81の反転入力
端子(−)には、のこぎり波RAMP−1に電圧源83
による直流電圧V83を重畳した信号RAMP−2が供
給されており、これにより、第2のコンパレータ81に
おいては、第1の比較信号COMP−1のレベルが信号
RAMP−2のレベルよりも高い場合には、その出力で
ある第3の比較信号COMP−3はハイレベルとなり、
第1の比較信号COMP−1のレベルが信号RAMP−
2のレベルよりも低い場合には、その出力である第3の
比較信号COMP−3はローレベルとなる。本実施態様
においては、電圧源82の出力電圧V82と電圧源83
の出力電圧V83は、実質的に等しく設定されている。
【0048】第2の比較信号COMP−2は、非論理和
回路(NOR)84の一方の入力端に供給され、非論理
和回路(NOR)84の他方の入力端には、インバータ
85より内部信号DELAYA−Bの反転信号が供給さ
れる。さらに、第3の比較信号COMP−3は、非論理
和回路(NOR)86の一方の入力端に供給され、非論
理和回路(NOR)86の他方の入力端には、内部信号
DELAYA−Bが供給される。
【0049】さらに、制御回路46はRSフリップフロ
ップによって構成されるPWMラッチ回路87を備え、
そのリセット入力端子(R)には非論理和回路(NO
R)84の出力である信号RESETが供給され、その
セット入力端子(S)には非論理和回路(NOR)86
の出力である信号SETが供給される。PWMラッチ回
路87の反転出力端子(反転Q)より出力される内部信
号PWMは、排他的非論理和回路(XNOR)88及び
排他的論理和回路(XOR)89の一方の入力端に共通
に供給され、排他的非論理和回路(XNOR)88及び
排他的論理和回路(XOR)89の他方の入力端には、
内部信号Pulse−B’ が共通に供給される。
【0050】排他的非論理和回路(XNOR)88の出
力である内部信号Pulse−C’及び排他的論理和回
路(XOR)89の出力である内部信号Pulse−
D’は、それぞれ第3のデッドタイム生成回路94及び
第4のデッドタイム生成回路95に供給され、これら第
3のデッドタイム生成回路94及び第4のデッドタイム
生成回路95の出力信号Pulse−C及び出力信号P
ulse−Dは、それぞれ図1に示した第3及び第4の
絶縁回路49、50に供給される。
【0051】図3は、第1〜第4のデッドタイム生成回
路72、73、94、95の具体的な回路構成を示す回
路図である。
【0052】図3に示されるように、第1〜第4のデッ
ドタイム生成回路72、73、94、95は、いずれも
遅延回路96及び非論理和回路(NOR)97を備えて
おり、非論理和回路(NOR)97の一方の入力端に
は、対応する内部信号Pulse−A’〜Pulse−
D’が直接供給され、非論理和回路(NOR)97の他
方の入力端には、遅延回路96によって内部信号Pul
se−A’〜Pulse−D’ を遅延した遅延信号P
ulse−A”〜Pulse−D”が供給される。ここ
で、遅延回路96による遅延量は、第1及び第2のデッ
ドタイム生成回路72、73については遅延量設定信号
DELAYSETA−Bによって設定することができ、
第3及び第4のデッドタイム生成回路94、95につい
ては遅延量設定信号DELAYSETC−Dによって設
定することができる。遅延量設定信号DELAYSET
A−Bによって設定された遅延量(TdelayA−
B)は、第1及び第2のデッドタイム生成回路72、7
3において実質的に互いに等しく、同様に、遅延量設定
信号DELAYSETC−Dによって設定された遅延量
(TdelayC−D)は、第3及び第4のデッドタイ
ム生成回路94、95において実質的に互いに等しい。
【0053】図4は、第1〜第4のデッドタイム生成回
路72、73、94、95の動作を示すタイミング図で
ある。
【0054】図4に示されるように、遅延信号Puls
e−A”〜Pulse−D”の波形は、それぞれ対応す
る内部信号Pulse−A’〜Pulse−D’に対し
て遅延回路96による遅延量(TdelayA−Bまた
はTdelayC−D)だけ遅れるため、出力信号Pu
lse−A〜Pulse−Dは、対応する内部信号Pu
lse−A’〜Pulse−D’及び遅延信号Puls
e−A”〜Pulse−D”がいずれもローレベルの期
間においてハイレベルとなる。したがって、出力信号P
ulse−A〜Pulse−Dは、対応する遅延信号P
ulse−A”〜Pulse−D”の立ち下がりエッジ
に応答して立ち上がり、対応する内部信号Pulse−
A’〜Pulse−D’の立ち上がりエッジに応答して
立ち下がる波形となる。
【0055】次に、制御回路46の動作について説明す
る。
【0056】図5は、通常負荷状態における制御回路4
6の動作を示すタイミング図である。
【0057】図5に示されるように、通常負荷状態にお
いては、第1の比較信号COMP−1のレベルが電圧源
82の出力電圧V82よりも高いことから、第1のコン
パレータ80の出力である第2の比較信号COMP−2
のレベルはローレベルに固定される。一方、第2のコン
パレータ81の出力である第3の比較信号COMP−3
は、RAMP−2のレベルが第1の比較信号COMP−
1のレベルよりも低くなる期間、すなわち、内部信号D
ELAYA−Bの立ち上がりから所定の期間(クロック
周期の前半)においてハイレベルとなり、RAMP−2
のレベルが第1の比較信号COMP−1のレベルよりも
高くなる期間、すなわち、クロック周期の後半において
ローレベルとなる。この場合、トランジスタ75のゲー
トに内部信号DELAYA−Bが供給されていることか
ら、内部信号DELAYA−Bの立ち下がりエッジに応
答してRAMP−2のレベルの上昇が始まる。
【0058】このため、PWMラッチ回路87は、内部
信号DELAYA−Bの立ち上がりエッジに応答してリ
セットされ、RAMP−2のレベルが第1の比較信号C
OMP−1のレベルを超えるタイミングにおいてセット
されることになる。これにより、排他的非論理和回路
(XNOR)88の出力である内部信号Pulse−
C’及び排他的論理和回路(XOR)89の出力である
内部信号Pulse−D’は、RAMP−2のレベルが
第1の比較信号COMP−1のレベルを超えるタイミン
グにおいて反転する波形となる。
【0059】このようにして生成された内部信号Pul
se−C’及びPulse−D’は、第3及び第4のデ
ッドタイム生成回路94、95によってデッドタイムが
与えられ、図5に示されるような出力信号Pulse−
C及びPulse−Dが得られる。図5を参照すれば、
出力信号Pulse−C及びPulse−Dの波形は、
出力信号Pulse−A及びPulse−Bに対し、そ
れぞれ所定量だけ位相がシフトした波形となっているこ
とが分かる。
【0060】このようにして制御回路46により生成さ
れた出力信号Pulse−A〜Pulse−Dは、上述
のとおり、第1〜第4の絶縁回路47〜50を介して、
第1〜第4のトランジスタ33〜36のゲート電極にそ
れぞれ供給される。これにより、Pulse−AとPu
lse−Dがいずれもハイレベルとなっている期間にお
いては、第1のトランジスタ33及び第4のトランジス
タ36の両方がオン状態となるため、トランス38の1
次側の電圧VmtはVinとなり、Pulse−BとP
ulse−Cがいずれもハイレベルとなっている期間に
おいては、第2のトランジスタ34及び第3のトランジ
スタ35の両方がオン状態となるため、トランス38の
1次側の電圧Vmtは−Vinとなる。その他の期間に
おいては、トランス38の1次側の電圧Vmtはゼロで
ある。
【0061】これにより、Pulse−AとPulse
−Dがいずれもハイレベルとなっている期間及びPul
se−BとPulse−Cがいずれもハイレベルとなっ
ている期間に応じた電力がトランス38の2次側に伝送
されることになる。図5から明らかなように、Puls
e−AとPulse−Dがいずれもハイレベルとなって
いる期間及びPulse−BとPulse−Cがいずれ
もハイレベルとなっている期間は、RAMP−2のレベ
ルが第1の比較信号COMP−1のレベルを超えるタイ
ミングに依存するため、第1の比較信号COMP−1の
レベルに基づいてこれら期間が定められることになる。
具体的には、第1の比較信号COMP−1のレベルが低
いほど(出力電圧Voが高いほど)上記期間は短くなっ
て、トランス38の2次側に伝送される電力は小さくな
り、逆に、第1の比較信号COMP−1のレベルが高い
ほど(出力電圧Voが低いほど)上記期間は長くなっ
て、トランス38の2次側に伝送される電力は大きくな
る。これにより、出力電圧Voは所定の電圧に維持され
ることになる。
【0062】このような動作において、第1〜第4のト
ランジスタ33〜36のスイッチング損失は、これら第
1〜第4のトランジスタ33〜36に対してそれぞれ並
列に接続されたコンデンサ52〜55とインダクタ39
との共振によって低減される。
【0063】しかも、制御回路46においては、トラン
ジスタ75のゲートに内部信号DELAYA−Bが供給
されていることから、RAMP−2のレベルは、デッド
タイムが終了するタイミング、すなわち、Pulse−
Aが立ち上がるタイミング及びPulse−Bが立ち上
がるタイミングにおいて実質的に上昇を開始することに
なる。このため、制御回路46においては、クロック信
号CLKのパルス幅(ハイレベル期間)とは関係なく、
第2のコンパレータ81による第1の比較信号COMP
−1のレベルとRAMP−2のレベルとの比較を、RA
MP−2の最小レベル(=V83)から最大レベルの実
質的全領域に亘って有効に行うことが可能となり、且
つ、出力パルスの最小幅を実質的に無限小まで制御する
ことが可能となる。
【0064】以上により、本実施態様にかかるスイッチ
ング電源装置30は、制御回路46による高精度な位相
シフト制御により、通常負荷状態においてトランス38
の2次側に適切な電力を伝送することができる。
【0065】図6は、軽負荷状態若しくは無負荷状態に
おける制御回路46の動作を示すタイミング図である。
【0066】図6に示されるように、軽負荷状態若しく
は無負荷状態においては、第1の比較信号COMP−1
のレベルが電圧源82の出力電圧V82よりも低いこと
から、第1のコンパレータ80の出力である第2の比較
信号COMP−2のレベルはハイレベルに固定される。
同様に、第1の比較信号COMP−1のレベルがRAM
P−2のレベルよりも常に低いことから、第2のコンパ
レータ81の出力である第3の比較信号COMP−3の
レベルはローレベルに固定される。
【0067】このため、PWMラッチ回路87はリセッ
トされない状態となり、したがってその反転出力端子
(反転Q)より出力される内部信号PWMは、ローレベ
ルに固定される。これにより、排他的非論理和回路(X
NOR)88の出力である内部信号Pulse−C’は
内部信号Pulse−A’の波形と一致し、排他的論理
和回路(XOR)89の出力である内部信号Pulse
−D’は内部信号Pulse−B’の波形と一致するこ
とになる。
【0068】このようにして生成された内部信号Pul
se−C’及びPulse−D’は、第3及び第4のデ
ッドタイム生成回路94、95によってデッドタイムが
与えられ、図6に示されるような出力信号Pulse−
C及びPulse−Dが得られる。図6を参照すれば、
出力信号Pulse−Cと出力信号Pulse−Bがい
ずれもハイレベルとなっている期間はなく、また、出力
信号Pulse−Dと出力信号Pulse−Aがいずれ
もハイレベルとなっている期間はないことが分かる。
【0069】このようにして制御回路46により生成さ
れた出力信号Pulse−A〜Pulse−Dは、上述
のとおり、第1〜第4の絶縁回路47〜50を介して、
第1〜第4のトランジスタ33〜36のゲート電極にそ
れぞれ供給されるが、上述のとおり、Pulse−Aと
Pulse−Dがいずれもハイレベルとなっている期間
がないことから、第1のトランジスタ33及び第4のト
ランジスタ36の両方が同時にオン状態となることはな
く、また、Pulse−BとPulse−Cがいずれも
ハイレベルとなっている期間がないことから、第2のト
ランジスタ34及び第3のトランジスタ35の両方が同
時にオン状態となることはない。
【0070】これにより、トランス38の1次側には電
圧が発生せず、したがって、トランス38の2次側に伝
送される電力はゼロとなり、出力電圧Voは所定の電圧
に維持されることになる。
【0071】このように、本実施態様にかかるスイッチ
ング電源装置30では、トランジスタ75のゲートに内
部信号DELAYA−Bが供給されており、これにより
ランプ回路74が内部信号DELAYA−Bに応答して
リセットされることから、出力電圧Voに対応した信号
である第1の比較信号COMP−1との比較が行われる
RAMP−2のレベルは、デッドタイムが終了するタイ
ミング、すなわち、Pulse−Aが立ち上がるタイミ
ング及びPulse−Bが立ち上がるタイミングにおい
て実質的に上昇を開始することになる。このため、本実
施態様にかかるスイッチング電源装置30では、クロッ
ク信号CLKのパルス幅(ハイレベル期間)とは関係な
く、第2のコンパレータ81による第1の比較信号CO
MP−1のレベルとRAMP−2のレベルとの比較を、
RAMP−2の最小レベル(=V83)から最大レベル
の実質的全領域に亘って有効に行うことが可能となり、
且つ、出力パルスの最小幅を実質的に無限小まで制御す
ることが可能となる。
【0072】したがって、スイッチング電源装置30に
含まれるスイッチング回路37の位相シフト制御がより
高精度に行われるので、従来のスイッチング電源装置1
0に比べて、出力電圧Voの安定性が高められる。
【0073】次に、本発明の好ましい他の実施態様につ
いて説明する。
【0074】本発明の好ましい他の実施態様にかかるス
イッチング電源装置100は図1に示されており、上記
実施態様にかかるスイッチング電源装置30に対し、制
御回路46が制御回路101に置き換えられている点に
おいて異なる。その他の構成要素については上記実施態
様にかかるスイッチング電源装置30と同様であるの
で、重複する説明を波省略する。
【0075】図7は、制御回路101の回路図である。
【0076】図7に示されるように、制御回路101
は、非論理和回路(NOR)91〜93が追加されてい
る点、並びに、排他的非論理和回路(XNOR)88及
び排他的論理和回路(XOR)89の一方の入力端に内
部信号Pulse−A’が供給されている点において制
御回路46と異なる。その他の構成要素については制御
回路46と同様であるので、重複する説明を波省略す
る。
【0077】非論理和回路(NOR)91は、一方の入
力端に第2の比較信号COMP−2を受け、他方の入力
端に内部信号DELAYA−Bを受けており、その出力
は、非論理和回路(NOR)92、93の一方の入力端
に共通に供給されている。非論理和回路(NOR)9
2、93の他方の入力端には、排他的非論理和回路(X
NOR)88の出力及び排他的論理和回路(XOR)8
9の出力がそれぞれ供給されており、非論理和回路(N
OR)92、93の出力信号がそれぞれ内部信号Pul
se−C’及び内部信号Pulse−D’となる。
【0078】次に、制御回路101の動作について説明
する。
【0079】まず、通常負荷状態においては、上述のと
おり、第2の比較信号COMP−2がローレベルに固定
されていることから、非論理和回路(NOR)91の出
力はハイレベルに固定される。このため、通常負荷状態
においては、出力信号Pulse−C、Pulse−D
の波形は、制御回路46におけるこれらの波形と一致す
る。すなわち、通常負荷状態における制御回路101の
動作は、既に説明した制御回路46の動作と同様とな
る。
【0080】一方、軽負荷状態若しくは無負荷状態にお
ける制御回路101の動作は、既に説明した制御回路4
6の動作とは異なる。
【0081】図8は、軽負荷状態若しくは無負荷状態に
おける制御回路101の動作を示すタイミング図であ
る。尚、図8において、「88OUT」とは排他的非論
理和回路(XNOR)88の出力レベルを意味し、「8
9OUT」とは排他的論理和回路(XOR)89の出力
レベルを意味し、「91OUT」とは非論理積回路(N
AND)91の出力レベルを意味する。
【0082】図8に示されるように、軽負荷状態若しく
は無負荷状態においては、第2の比較信号COMP−2
がハイレベルに固定されていることから、非論理積回路
(NAND)91の出力(91OUT)は、非論理和回
路(NOR)90の出力である内部信号DELAYA−
Bを反転した波形となる。このため、内部信号Puls
e−C’は、排他的非論理和回路(XNOR)88の出
力(88OUT)と非論理積回路(NAND)91の出
力(91OUT)がいずれもハイレベルである期間にお
いてローレベルとなり、内部信号Pulse−D’は、
排他的論理和回路(XOR)89の出力(89OUT)
と非論理積回路(NAND)91の出力(91OUT)
がいずれもハイレベルである期間においてローレベルと
なる。
【0083】このようにして生成された内部信号Pul
se−C’及びPulse−D’は、第3及び第4のデ
ッドタイム生成回路94、95によってデッドタイムが
与えられ、図8に示されるような出力信号Pulse−
C及びPulse−Dが得られる。図8を参照すれば、
出力信号Pulse−Cと出力信号Pulse−Bがい
ずれもハイレベルとなっている期間はなく、また、出力
信号Pulse−Dと出力信号Pulse−Aがいずれ
もハイレベルとなっている期間はないことが分かる。さ
らに、出力信号Pulse−Cの立ち上がりエッジは、
出力信号Pulse−Aの立ち上がりエッジに対してT
delayC−Dだけ遅れており、また、出力信号Pu
lse−Dの立ち上がりエッジは、出力信号Pulse
−Bの立ち上がりエッジに対してTdelayC−Dだ
け遅れていることが分かる。
【0084】このように、制御回路101では、出力信
号Pulse−Cの立ち上がりエッジが、出力信号Pu
lse−Aの立ち上がりエッジに対してTdelayC
−Dだけ遅れて現れ、出力信号Pulse−Dの立ち上
がりエッジが、出力信号Pulse−Bの立ち上がりエ
ッジに対してTdelayC−Dだけ遅れて現れること
から、スイッチング回路37におけるサージ電圧の発生
が時間的に分散され、これにより、スイッチング回路3
7に含まれる第1〜第4のトランジスタ33〜36に与
えられるストレスが大幅に低減される。
【0085】図9(a)〜(d)は、これを説明するた
めのスイッチング回路37の模式図である。
【0086】まず、Pulse−A及びPulse−C
がハイレベルであり、Pulse−B及びPulse−
Dがローレベルであるタイミング(時刻t10)におい
ては、図9(a)に示されるように、第2及び第4のト
ランジスタ34、36の両端間の電圧はVinであり、
かかる電圧が第2のトランジスタ34の両端間の容量成
分C34及び第4のトランジスタ36の両端間の容量成
分C36に充電された状態となる。ここで、第2のトラ
ンジスタ34の両端間の容量成分C34とは、第2のト
ランジスタ34のソース−ドレイン間容量、コンデンサ
53の容量及びコンデンサ65の容量からなる。同様
に、第4のトランジスタ36の両端間の容量成分C36
とは、第4のトランジスタ36のソース−ドレイン間容
量、コンデンサ55の容量及びコンデンサ67の容量か
らなる。
【0087】次に、Pulse−A及びPulse−C
がハイレベルからローレベルに変化するタイミング(時
刻t11)においては、図9(b)に示されるように、
第1及び第3のトランジスタ33、35がオン状態から
オフ状態に変化するものの、第2及び第4のトランジス
タ34、36がオフ状態に維持されていることから、時
刻t10と同様、第2及び第4のトランジスタ34、3
6の両端間の容量成分C34、C36には電圧Vinが
充電された状態が維持される。
【0088】次に、Pulse−Bがローレベルからハ
イレベルに変化するタイミング(時刻t12)において
は、図9(c)に示されるように、第2のトランジスタ
34がオフ状態からオン状態に変化することから、第2
のトランジスタ34の両端間の容量成分C34が放電さ
れる。これにより、第2のトランジスタ34の両端間の
容量成分C34に充電されていた電荷は、電流I11を
発生させるので、スイッチング回路37と入力コンデン
サ32との間に存在する寄生インダクタンス68には、
かかる電流I11が流れることになる。これにより、第
1のトランジスタ33の両端間にはサージ電圧が発生す
るが、その電圧値は低く抑えられる。
【0089】そして、時刻t12からTdelayC−
Dが経過した後、Pulse−Dがローレベルからハイ
レベルに変化するタイミング(時刻t13)において
は、図9(d)に示されるように、第4のトランジスタ
36がオフ状態からオン状態に変化することから、第4
のトランジスタ3の両端間の容量成分C36が放電され
る。これにより、第4のトランジスタ36の両端間の容
量成分C36に充電されていた電荷は、電流I12を発
生させるので、スイッチング回路37と入力コンデンサ
32との間に存在する寄生インダクタンス68には、か
かる電流I12が流れることになる。これにより、第3
のトランジスタ35の両端間にはサージ電圧が発生する
が、その電圧値は低く抑えられる。
【0090】同様に、Pulse−A及びPulse−
Cがローレベルからハイレベルに変化する場合において
も、Pulse−Aがローレベルからハイレベルに変化
(時刻t14)した後、Pulse−Cがローレベルか
らハイレベルに変化(時刻t15)する。
【0091】このように、本実施態様にかかるスイッチ
ング電源装置100では、軽負荷状態若しくは無負荷状
態において出力信号Pulse−Cの立ち上がりエッジ
が、出力信号Pulse−Aの立ち上がりエッジに対し
てTdelayC−Dだけ遅れて現れ、出力信号Pul
se−Dの立ち上がりエッジが、出力信号Pulse−
Bの立ち上がりエッジに対してTdelayC−Dだけ
遅れて現れることから、スイッチング回路37における
サージ電圧の発生が時間的に分散され、これにより、ス
イッチング回路37に含まれる第1〜第4のトランジス
タ33〜36に与えられるストレスが低減される。この
ため、第1〜第4のトランジスタ33〜36に対して大
容量のコンデンサを付加することなく、サージ電圧によ
る第1〜第4のトランジスタ33〜36の破壊を効果的
に防止することができる。
【0092】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることはいうまでもない。
【0093】例えば、上記各実施態様にかかるスイッチ
ング電源装置30、100においては、電圧源82の出
力電圧V82と電圧源83の出力電圧V83が実質的に
等しく設定されているが、本発明においてこれらが同じ
電圧であることは必須でなく、これらが互いに異なって
いても構わない。
【0094】また、上記各実施態様にかかるスイッチン
グ電源装置30、100が備える第1のコンパレータ8
0にヒステリシスを持たせてもよい。第1のコンパレー
タ80にヒステリシスを持たせた場合、第1の比較信号
COMP−1のレベルが電圧源82の出力電圧V82と
ほぼ等しい場合におけるスイッチング回路37の制御を
より安定的に行うことが可能となる。
【0095】さらに、上記各実施態様にかかるスイッチ
ング電源装置30、100においては、トランス38の
2次側に設けられた整流回路42として、ダイオード4
0、41からなるダイオード整流回路を用いているが、
整流トランジスタからなる同期整流回路を用いても構わ
ない。
【0096】また、上記各実施態様にかかるスイッチン
グ電源装置30、100においては、制御回路46、1
01がトランス38の2次側に属しており、これら制御
回路46、101とスイッチング回路37との間を第1
〜第4の絶縁回路47〜50によって絶縁しているが、
これら制御回路46、101と出力回路との間を絶縁す
ることによって、制御回路46、101をトランス38
の1次側に属させても構わない。
【0097】さらに、上記各実施態様にかかるスイッチ
ング電源装置30、100においては、分圧回路78を
用いて出力電圧Voを分圧し、得られた誤差電圧E/A
−と基準電圧Vrefとを誤差アンプ79によって比較
することによって第1の比較信号COMP−1を生成し
ているが、このような分圧回路78を用いることなく、
出力電圧Voと基準電圧Vref’とを誤差アンプ79
によって比較することにより第1の比較信号COMP−
1を生成しても構わない。
【0098】尚、本発明において、手段とは、必ずしも
物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能がソ
フトウエアによって実現される場合も包含する。さら
に、一つの手段の機能が二以上の物理的手段により実現
されても、二以上の手段の機能が一つの物理的手段によ
り実現されてもよい。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スイッチング回路の制御が高精度に行われるスイッチン
グ電源装置及びこれに用いられる制御回路が提供され
る。また、本発明によれば、スイッチング電源装置に含
まれるスイッチング回路を高精度に制御することができ
るスイッチング電源装置の制御方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施態様にかかるスイッチン
グ電源装置30を示す回路図である。
【図2】制御回路46の回路図である。
【図3】第1〜第4のデッドタイム生成回路72、7
3、94、95の具体的な回路構成を示す回路図であ
る。
【図4】第1〜第4のデッドタイム生成回路72、7
3、94、95の動作を示すタイミング図である。
【図5】通常負荷状態における制御回路46の動作を示
すタイミング図である。
【図6】軽負荷状態若しくは無負荷状態における制御回
路46の動作を示すタイミング図である。
【図7】制御回路101の回路図である。
【図8】軽負荷状態若しくは無負荷状態における制御回
路101の動作を示すタイミング図である。
【図9】軽負荷状態若しくは無負荷状態におけるスイッ
チング回路37の動作を説明するための模式図である。
【図10】従来のスイッチング電源装置10を示す回路
図である。
【図11】通常負荷状態における従来のスイッチング電
源装置10の動作を示すタイミング図である。
【図12】軽負荷状態若しくは無負荷状態における従来
のスイッチング電源装置10の動作を示すタイミング図
である。
【図13】従来の制御回路25において、クロック信号
のパルス幅(ハイレベル期間)よりもデッドタイムの方
が長い場合における、出力電圧Voに対応する内部信号
のレベルと比較可能なのこぎり波のレベル領域、並び
に、出力パルスの最小幅について説明するためのタイミ
ング図である。
【図14】従来の制御回路25において、クロック信号
のパルス幅(ハイレベル期間)よりもデッドタイムの方
が短い場合における、出力電圧Voに対応する内部信号
のレベルと比較可能なのこぎり波のレベル領域、並び
に、出力パルスの最小幅について説明するためのタイミ
ング図である。
【符号の説明】
10 スイッチング電源装置 11 入力電源 12 入力コンデンサ 13 第1のトランジスタ 14 第2のトランジスタ 15 第3のトランジスタ 16 第4のトランジスタ 17 スイッチング回路 18 トランス 19,20 ダイオード 21 整流回路 22 インダクタ 23 コンデンサ 24 平滑回路 25 制御回路 26 負荷 27 寄生インダクタンス 30 スイッチング電源装置 31 入力電源 32 入力コンデンサ 33 第1のトランジスタ 34 第2のトランジスタ 35 第3のトランジスタ 36 第4のトランジスタ 37 スイッチング回路 38 トランス 39 インダクタンス 40,41 ダイオード 42 整流回路 43 インダクタ 44 コンデンサ 45 平滑回路 46 制御回路 47 第1の絶縁回路 48 第2の絶縁回路 49 第3の絶縁回路 50 第4の絶縁回路 51 負荷 52〜55 コンデンサ 56〜59 スナバ回路 60〜63 抵抗 64〜67 コンデンサ 68 寄生インダクタンス 70 発振器 71 データラッチ回路 72 第1のデッドタイム生成回路 73 第2のデッドタイム生成回路 74 ランプ回路 75 トランジスタ 76,77 抵抗 78 分圧回路 79 誤差アンプ 80 第1のコンパレータ 81 第2のコンパレータ 82,83 電圧源 84,86 非論理和回路(NOR) 85 インバータ 87 PWMラッチ回路 88 排他的非論理和回路(XNOR) 89 排他的論理和回路(XOR) 90 非論理和回路(NOR) 91〜93 非論理積回路(NAND) 94 第3のデッドタイム生成回路 95 第4のデッドタイム生成回路 96 遅延回路 97 非論理和回路(NOR) 100 スイッチング電源装置 101 制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 康弘 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 佐藤 国広 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 稲森 正憲 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 藤山 利也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5H730 AA10 AA14 AA20 BB27 DD04 DD34 EE03 FD01 FF06 FG05 FV02 FV09 XX05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスと、前記トランスの1次側に設
    けられ、第1及び第2のアームを含むフルブリッジ型の
    スイッチング回路と、前記トランスの2次側に設けられ
    た出力回路と、前記スイッチング回路を位相シフト制御
    する制御回路とを備えるスイッチング電源装置であっ
    て、前記制御回路は、前記第1のアームを駆動する出力
    信号をクロック信号に基づいて生成し、前記第2のアー
    ムを駆動する出力信号を前記第1のアームのデッドタイ
    ムにおいて活性化される内部信号に基づいて生成するこ
    とを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記制御回路が、前記内部信号に応答し
    てのこぎり波を生成するのこぎり波生成手段と、前記出
    力回路の出力電圧若しくはこれに対応する電圧と第1の
    基準電圧とを比較し、これに基づいて第1の比較信号を
    生成する誤差アンプと、前記第1の比較信号と第2の基
    準電圧とを比較し、これに基づいて第2の比較信号を生
    成する第1のコンパレータと、前記第1の比較信号と前
    記のこぎり波とを比較し、これに基づいて第3の比較信
    号を生成する第2のコンパレータと、少なくとも前記第
    2の比較信号及び前記第3の比較信号に基づいて前記第
    2のアームを駆動する出力信号を生成する手段とを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1のコンパレータがヒステリシス
    を有していることを特徴とする請求項2に記載のスイッ
    チング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチング回路に含まれる前記各
    スイッチに対してそれぞれ並列に設けられた複数のコン
    デンサ及び複数のスナバ回路と、前記第1のアームと前
    記トランスとの間に挿入されたインダクタとをさらに備
    えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に
    記載のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 フルブリッジ型のスイッチング回路を含
    むスイッチング電源装置を位相シフト制御するための制
    御回路であって、交互にハイレベルとなる一対の第1の
    内部信号を生成する第1の手段と、前記第1の内部信号
    を受け、これに第1のデッドタイムを与えることによっ
    て前記スイッチング電源装置の第1のアームを駆動する
    一対の第1の出力信号を生成する第2の手段と、前記第
    1のデッドタイムに基づいてのこぎり波を生成する第3
    の手段と、少なくとも前記スイッチング電源装置の出力
    電圧及び前記のこぎり波に基づき、交互にハイレベルと
    なる一対の第2の内部信号を生成する第4の手段と、前
    記第2の内部信号を受け、これに第2のデッドタイムを
    与えることによって前記スイッチング電源装置の第2の
    アームを駆動する一対の第2の出力信号を生成する第5
    の手段とを備える制御回路。
  6. 【請求項6】 前記第3の手段が、前記第1のデッドタ
    イムにおいて活性状態となる第3の内部信号を生成する
    論理回路と、前記第3の内部信号が活性状態となってい
    る期間において前記のこぎり波を最小レベルとするラン
    プ回路とを含むことを特徴とする請求項5に記載の制御
    回路。
  7. 【請求項7】 前記ランプ回路は、前記第3の内部信号
    が非活性状態となっている期間において前記のこぎり波
    のレベルを上昇させることを特徴とする請求項6に記載
    の制御回路。
  8. 【請求項8】 いずれも高位側スイッチ及び低位側スイ
    ッチからなる第1及び第2のアームを備えるスイッチン
    グ電源装置を制御する制御回路であって、前記第1のア
    ームを構成する高位側スイッチ及び前記第1のアームを
    構成する低位側スイッチを交互にオンさせる第1の手段
    と、前記第1のアームを構成する高位側スイッチがター
    ンオンするタイミング及び前記第1のアームを構成する
    低位側スイッチがターンオンするタイミングにおいて上
    昇を開始するのこぎり波を生成する第2の手段と、少な
    くとも前記スイッチング電源装置の出力電圧及び前記の
    こぎり波に基づき、前記第2のアームを構成する高位側
    スイッチ及び前記第2のアームを構成する低位側スイッ
    チを制御する第3の手段とを備える制御回路。
  9. 【請求項9】 フルブリッジ型のスイッチング回路を含
    むスイッチング電源装置の駆動方法であって、前記スイ
    ッチング回路の第1のアームのデッドタイムを検出し、
    検出されたデッドタイムに基づいてのこぎり波を生成
    し、少なくとも前記スイッチング電源装置の出力電圧及
    び前記のこぎり波に基づいて前記スイッチング回路の第
    2のアームを駆動する出力信号を生成することを特徴と
    するスイッチング電源装置の駆動方法。
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