JP2003016737A - 光ディスク装置およびプログラムおよびデータ管理方法 - Google Patents

光ディスク装置およびプログラムおよびデータ管理方法

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JP2003016737A
JP2003016737A JP2001201023A JP2001201023A JP2003016737A JP 2003016737 A JP2003016737 A JP 2003016737A JP 2001201023 A JP2001201023 A JP 2001201023A JP 2001201023 A JP2001201023 A JP 2001201023A JP 2003016737 A JP2003016737 A JP 2003016737A
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buffering
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Takeo Ariyama
剛生 有山
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Renesas Micro Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠陥領域に対して代替する代替領域をキャッ
シングする必要がなく、ホストコンピュータにデータを
転送するまでに必要とされる情報をバッファリングして
おく一時的格納記憶領域をより少ない容量で実現する。
バッファリングするための処理時間を短縮する。 【解決手段】 “代替領域とそのバッファリング先との
リストである新規代替リストを参照し、正常データ領域
のデータのみバッファリングし、欠陥領域のデータのバ
ッファリングをしない”というバッファリングポリシと
“新規代替リストを参照し、代替領域のデータを新規代
替リストで示されるバッファ領域にバッファリングす
る”というバッファリングポリシの２つのバッファリン
グポリシを組み合わせて使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの読み
取り装置に利用する。本発明は、書替可能な光ディスク
からデータを読み取る装置に利用するために開発された
が、その他にも欠陥データを含む光ディスクの読み取り
装置に広く利用することができる。
【０００２】
【従来の技術】従来の光ディスク装置およびデータ管理
方法を図４および図５を参照して説明する。図４は従来
例のシステム構成を示す図である。図５は従来の光ディ
スクおよび光ディスク装置の構成を示す図である。図４
および図５に示すように、従来技術では書替可能な光デ
ィスクのデータを取得し、一時的に記憶しておく（これ
をバッファリングという）光ディスク装置１０とバッフ
ァリングしておいたデータの最終的な転送先であるホス
トコンピュータ１から構成される。
【０００３】以下では、キャッシングした代替領域のキ
ャッシュ内でのポインタをキャッシュポインタと表記す
る。欠陥領域のアドレスとキャッシュポインタとを１組
とし、それらの複数組からなるリストをキャッシュテー
ブル４５と表記し、キャッシュテーブル４５の代替リス
ト一時的格納記憶領域４１内での位置を示すポインタを
テーブルポインタと表記する。
【０００４】光ディスク装置１０は、代替リスト１１、
データ領域１２、代替領域１３を保有する書替可能な光
ディスク（図中はＲｅＷｒｉｔａｂｌｅ光ディスクと表
記する）２、光ディスク２からデータを取得するための
デコーダ３、取得したデータなどをバッファリングする
ための一時的格納記憶領域５、データ取得・キャッシュ
テーブル構築・ホストコンピュータ１への転送を制御す
る制御装置４により構成される。
【０００５】デコーダ３は光ディスク２から代替リスト
一時的格納記憶領域４１に代替リスト４４を取得する機
能、データ領域１２のバッファリングを行なう機能、代
替領域１３のデータのキャッシング機能を有する。
【０００６】一時的格納記憶領域５は代替リスト１１を
バッファリングしておくための代替リスト一時的格納記
憶領域４１、データをバッファリングするためのデータ
一時的格納記憶領域４３、代替領域のデータをキャッシ
ングするためのキャッシュ４２とに分かれる。
【０００７】従来例の動作を図５および図６を参照して
説明する。図６は従来技術でのデータバッファリングフ
ローを示すフローチャートである。
【０００８】１．代替リスト取得（Ｓ１、Ｓ２） 制御装置４は代替リスト１１のアドレス、代替リスト取
得先ポインタ、代替リスト取得サイズをデコーダ３に指
定し（Ｓ１）、デコーダ３は光ディスク２の指定された
代替リスト１１のアドレスから代替リスト１１を代替リ
スト取得サイズ分、代替リスト一時的記憶領域４１の代
替リスト取得先ポインタに取得する（Ｓ２）。
【０００９】２．データ領域１２のバッファリング（Ｓ
２３、Ｓ２４） 制御装置４は、データ領域１２のアドレス、バッファポ
インタ、バッファサイズをデコーダ３に指定し（Ｓ２
３）、デコーダ３は光ディスク２の指定されたデータ領
域１２のアドレスからバッファサイズ分、バッファポイ
ンタに対してバッファリングする（Ｓ２４）。
【００１０】３．代替領域１３のデータのキャッシング
（Ｓ２５〜Ｓ３０） 制御装置４は代替リスト１１内を検索し、バッファリン
グデータの中に欠陥データが存在するかをチェックする
（Ｓ２５）。存在しない場合は、代替領域１３のデータ
のキャッシングは行なわない（Ｓ２６）。存在する場合
は、既にキャッシュに必要とされる代替領域１３がキャ
ッシュされていないかチェックし（Ｓ２７）、まだキャ
ッシュされていない場合のみ制御装置４は代替領域１３
のアドレス、キャッシングサイズ、キャッシュポインタ
をデコーダ３に指定し（Ｓ２８）、デコーダ３は代替領
域１３のデータを代替領域１３のアドレスからキャッシ
ングサイズ分、キャッシュポインタに対してキャッシン
グする（Ｓ２９）。
【００１１】また、欠陥領域のアドレスと欠陥領域のデ
ータがバッファリングされているバッファポインタを１
組とし、バッファリングしたデータを一時的格納記憶領
域５の領域内に存在するバッファポインタの個数分の組
で構成されるキャッシュテーブル４５を構築する（Ｓ３
０）。
【００１２】４．バッファリングデータおよびキャッシ
ングされたデータのホストコンピュータ１への転送（Ｓ
３１〜Ｓ３４） 制御装置４は３．で構築されたキャッシュテーブル４５
を参照し、バッファポインタで示されるバッファリング
データが欠陥データでないかチェックする（Ｓ３１）。
欠陥でない場合には、データを一時的格納記憶領域５か
らホストコンピュータ１に転送し（Ｓ３３）、欠陥デー
タである場合には、キャッシュから欠陥データに対する
代替データをホストコンピュータ１に転送する（Ｓ３
２）。以上の処理をバッファサイズ分繰り返す（Ｓ３
４）。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】以上の処理より、書替
可能な光ディスクからバッファリングしたデータに欠陥
データがあった場合には、その代わりとなる代替領域の
データをキャッシングする必要がある。このように代替
領域をキャッシングする従来技術は、特開２０００−２
１０９０号公報、特開２０００−２９８９４９号公報、
特開平６−３２５４９４号公報、特開平８−１８０５９
８号公報、特開平１−２４５４６３号公報等にみること
ができる。そのため、キャッシングを行なうためのキャ
ッシュが必要となってしまい、この点が問題点として挙
げられる。
【００１４】すなわち、書替可能な光ディスクはトラッ
ク単位に代替リストおよび代替領域をそれぞれ備え、ト
ラック単位でアクセスするため、従来の方法ではキャッ
シングのアルゴリズムが有効に働かず、キャッシュする
ための余分なキャッシング時間およびキャッシュを必要
とする。
【００１５】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、欠陥領域に対して代替する代替領域をキャッ
シングする必要がなく、ホストコンピュータにデータを
転送するまでに必要とされる情報をバッファリングして
おく一時的格納記憶領域をより少ない容量で実現するこ
とができ、また、バッファリングするための処理時間を
短縮することができる光ディスク装置およびプログラム
およびデータ管理方法を提供することを目的とする。
【００１６】
【課題を解決するための手段】本発明は、データ領域の
バッファリングの際に、代替領域アドレスと代替領域の
バッファリング先のポインタとのテーブルを参照し、正
常なデータを指定ポインタにバッファリングし、欠陥領
域は該当バッファポインタをスキップすることで、欠陥
領域のバッファリング先として該当するバッファポイン
タにデータをバッファリングすることなく、正常な領域
のデータのみをバッファリングすることができる。
【００１７】また、本発明は、欠陥領域に対する代替領
域のバッファリングの際に、代替領域アドレスと代替領
域のバッファリング先のポインタとのテーブルを参照
し、テーブルの代替領域のバッファリング先のポインタ
に代替領域をバッファリングすることができる。
【００１８】これら双方のバッファリングデータを組み
合わせることにより、正常データと代替データとが組み
合わされた欠陥データの無いバッファリングデータを得
ることができる。
【００１９】すなわち、本発明は、データ領域、デ
ータ領域が欠陥であるときにその代わりとなる代替領
域、欠陥領域のディスク上の位置を示すアドレスと代
替領域のアドレスとを１組とし、それらの複数組からな
るリスト情報である代替リストを保有し、セクタ毎にア
クセス可能な書替可能な光ディスクのデータを読み取
り、欠陥領域を含んだ書替可能な光ディスクからデータ
の一時的格納記憶領域にデータをバッファリングするた
めに“代替領域とそのバッファリング先とのリストであ
る新規代替リストを参照し、正常データ領域のデータの
みバッファリングし、欠陥領域のデータのバッファリン
グをしない”というバッファリングポリシと“新規代替
リストを参照し、代替領域のデータを新規代替リストで
示されるバッファ領域にバッファリングする”というバ
ッファリングポリシの２つのバッファリングポリシを持
ち、この２つのバッファリングポリシを組み合わせて使
用することで、結果として、代替領域のデータをあらか
じめキャッシュすることなく、書替可能な光ディスクか
らのバッファリングを行なうことができることを特徴と
する。
【００２０】すなわち、本発明の第一の観点は光ディス
ク装置であって、本発明の特徴とするところは、データ
領域に欠陥があるときにはその代わりとなる代替領域が
あらかじめ設けてありデータ領域のディスク上の位置と
その代替領域のアドレスとを１組としてそれらの複数組
からなるリスト情報があらかじめ記録された光ディスク
のデータを読み取り欠陥であるデータ領域を補正してバ
ッファリングする手段を備え、前記代替領域とそのバッ
ファリング先との対応関係が記録された新規代替リスト
が設けられ、前記補正してバッファリングする手段は、
前記新規代替リストを参照して欠陥であるデータ領域の
データのバッファリングをせず正常なデータ領域のデー
タをバッファリングする正常データバッファリング手段
と、前記新規代替リストを参照して前記代替領域のデー
タをこの新規代替リストで示されるバッファ領域にバッ
ファリングする代替データバッファリング手段と、前記
正常データバッファリング手段によるバッファリングデ
ータと前記代替データバッファ手段によるバッファリン
グデータとを組み合わせることにより前記正常データバ
ッファリング手段によるバッファリングデータの欠陥で
あるデータ領域に代替データをバッファリングする最終
データバッファリング手段とを備えたところにある。
【００２１】これにより、欠陥領域に対して代替する代
替領域をキャッシングする必要がなく、ホストコンピュ
ータにデータを転送するまでに必要とされる情報をバッ
ファリングしておく一時的格納記憶領域をより少ない容
量で実現することができ、また、バッファリングするた
めの処理時間を短縮することができる。
【００２２】本発明の第二の観点はプログラムであっ
て、本発明の特徴とするところは、情報処理装置にイン
ストールすることにより、その情報処理装置に、データ
領域に欠陥があるときにはその代わりとなる代替領域が
あらかじめ設けてありデータ領域のディスク上の位置と
その代替領域のアドレスとを１組としてそれらの複数組
からなるリスト情報があらかじめ記録された光ディスク
のデータを読み取り欠陥であるデータ領域を補正してバ
ッファリングする機能を実現させ、前記代替領域とその
バッファリング先との対応関係が記録された新規代替リ
ストを生成する機能を実現させ、前記補正してバッファ
リングする機能として、前記新規代替リストを参照して
欠陥であるデータ領域のデータのバッファリングをせず
正常なデータ領域のデータをバッファリングする正常デ
ータバッファリング機能と、前記新規代替リストを参照
して前記代替領域のデータをこの新規代替リストで示さ
れるバッファ領域にバッファリングする代替データバッ
ファリング機能と、前記正常データバッファリング機能
によるバッファリングデータと前記代替データバッファ
機能によるバッファリングデータとを組み合わせること
により前記正常データバッファリング機能によるバッフ
ァリングデータの欠陥であるデータ領域に代替データを
バッファリングする最終データバッファリング機能とを
実現させるところにある。
【００２３】本発明の第三の観点はデータ管理方法であ
って、本発明の特徴とするところは、データ領域に欠陥
があるときにはその代わりとなる代替領域があらかじめ
設けてありデータ領域のディスク上の位置とその代替領
域のアドレスとを１組としてそれらの複数組からなるリ
スト情報があらかじめ記録された光ディスクのデータを
読み取り欠陥であるデータ領域を補正してバッファリン
グするときに、前記代替領域とそのバッファリング先と
の対応関係を記録した新規代替リストを生成し、前記新
規代替リストを参照して欠陥であるデータ領域のデータ
のバッファリングをせず正常なデータ領域のデータをバ
ッファリングし、前記新規代替リストを参照して前記代
替領域のデータをこの新規代替リストで示されるバッフ
ァ領域にバッファリングし、この双方のバッファリング
データを組み合わせることにより欠陥であるデータ領域
に代替データをバッファリングして最終的なバッファリ
ングデータとするところにある。
【００２４】前記光ディスクは、トラック単位に代替リ
ストおよび代替領域をそれぞれ備えた書替可能な光ディ
スクを想定しているが、その他光ディスク一般に広く応
用することができる。
【００２５】
【発明の実施の形態】本発明実施例の光ディスク装置お
よびプログラムおよびデータ管理方法を図１および図４
を参照して説明する。図１は本発明実施例の光ディスク
装置の構成図である。なお、本発明実施例のシステム構
成は図４と共通である。
【００２６】本発明の第一の観点は光ディスク装置１０
であって、本発明の特徴とするところは、図１および図
４に示すように、データ領域１２に欠陥があるときには
その代わりとなる代替領域１３があらかじめ設けてあり
データ領域１２のディスク上の位置とその代替領域１３
のアドレスとを１組としてそれらの複数組からなるリス
ト情報である代替リスト１１があらかじめ記録された光
ディスク２のデータを読み取り欠陥であるデータ領域１
２を補正してバッファリングするデータ一時的格納記憶
領域２２を備え、前記代替領域とそのバッファリング先
との対応関係が記録された新規代替リスト２４が設けら
れ、データ一時的格納記憶領域２２は、新規代替リスト
２４を参照して欠陥であるデータ領域１２のデータのバ
ッファリングをせず正常なデータ領域１２のデータをバ
ッファリングする正常データバッファリング部２５と、
新規代替リスト２４を参照して代替領域１３のデータを
この新規代替リスト２４で示されるバッファ領域にバッ
ファリングする代替データバッファリング部２６と、正
常データバッファリング部２５によるバッファリングデ
ータと代替データバッファ部２６によるバッファリング
データとを組み合わせることにより正常データバッファ
リング部２５によるバッファリングデータの欠陥である
データ領域に代替データをバッファリングする最終デー
タバッファリング部２７とを備えたところにある。
【００２７】本発明の第二の観点はプログラムであっ
て、本発明の特徴とするところは、情報処理装置である
コンピュータ装置にインストールすることにより、その
コンピュータ装置に、データ領域１２に欠陥があるとき
にはその代わりとなる代替領域１３があらかじめ設けて
ありデータ領域１２のディスク上の位置とその代替領域
１３のアドレスとを１組としてそれらの複数組からなる
リスト情報である代替リスト１１があらかじめ記録され
た光ディスク２のデータを読み取り欠陥であるデータ領
域を補正してバッファリングするデータ一時的格納記憶
領域２２に相応する機能を実現させ、代替領域１３とそ
のバッファリング先との対応関係が記録された新規代替
リスト２４を生成する機能を実現させ、データ一時的格
納記憶領域２２に相応する機能として、新規代替リスト
２４を参照して欠陥であるデータ領域１２のデータのバ
ッファリングをせず正常なデータ領域１２のデータをバ
ッファリングする正常データバッファリング部２５に相
応する機能と、新規代替リスト２４を参照して代替領域
１３のデータをこの新規代替リスト２４で示されるバッ
ファ領域にバッファリングする代替データバッファリン
グ部２６に相応する機能と、正常データバッファリング
部２５に相応する機能によるバッファリングデータと代
替データバッファ部２６に相応する機能によるバッファ
リングデータとを組み合わせることにより正常データバ
ッファリング部２５に相応する機能によるバッファリン
グデータの欠陥であるデータ領域に代替データをバッフ
ァリングする最終データバッファリング部２７に相応す
る機能とを実現させるところにある。
【００２８】本発明の第三の観点はデータ管理方法であ
って、本発明の特徴とするところは、データ領域１２に
欠陥があるときにはその代わりとなる代替領域１３があ
らかじめ設けてありデータ領域１２のディスク上の位置
とその代替領域１３のアドレスとを１組としてそれらの
複数組からなるリスト情報である代替リスト１１があら
かじめ記録された光ディスク２のデータを読み取り欠陥
であるデータ領域１２を補正してデータ一時的格納記憶
領域２２にバッファリングするときに、代替領域１３と
そのバッファリング先との対応関係を記録した新規代替
リスト２４を生成し、新規代替リスト２４を参照して欠
陥であるデータ領域１２のデータのバッファリングをせ
ず正常なデータ領域１２のデータを正常データバッファ
リング部２５にバッファリングし、新規代替リスト２４
を参照して代替領域１３のデータを代替データバッファ
リング部２６のこの新規代替リスト２４で示されるバッ
ファ領域にバッファリングし、この双方のバッファリン
グデータを組み合わせることにより最終データバッファ
リング部２７の欠陥であるデータ領域１２に代替データ
をバッファリングして最終的なバッファリングデータと
するところにある。
【００２９】本発明における光ディスク２は、トラック
単位に代替リスト１１および代替領域１３をそれぞれ備
えた書替可能な光ディスクである。
【００３０】以下では、本発明実施例をさらに詳細に説
明する。
【００３１】図１および図４に示すように、本発明は書
替可能な光ディスク２のデータを取得し、バッファリン
グしておく光ディスク装置１０とバッファリングしてお
いたデータの最終的な転送先であるホストコンピュータ
１により構成される。
【００３２】光ディスク装置１０は、代替リスト１１、
データ領域１２、代替領域１３を備えた光ディスク２
と、この光ディスク２からデータを取得するためのデコ
ーダ３と、取得したデータなどをバッファリングするた
めの一時的格納記憶領域５と、データ取得・ホストコン
ピュータへの転送を制御する制御装置４とにより構成さ
れる。
【００３３】デコーダ３は、光ディスク２から一時的格
納記憶領域５の代替リスト一時的格納記憶領域２１に代
替リスト２３を取得する機能と、代替領域１３とそのバ
ッファリング先とのリストである新規代替リスト２４を
参照し、正常データバッファリング部２５に正常領域の
みバッファリングし、欠陥領域のバッファリングをしな
い機能と、新規代替リスト２４を参照し、代替データバ
ッファリング部２６に代替領域１３を新規代替リスト２
４で示されるバッファ領域にバッファリングする機能と
を有する。
【００３４】一時的格納記憶領域５は、代替リスト２３
を一時的に記憶しておくための代替リスト一時的格納記
憶領域２１と、データをバッファリングするためのデー
タ一時的格納記憶領域２２とに分かれる。
【００３５】（第一実施例）本発明第一実施例の動作を
図１および図２を参照して説明する。図２は本発明第一
実施例でのデータバッファリングフローを示す図であ
る。図１および図２にしたがって、本発明のアルゴリズ
ムを説明する。
【００３６】代替リスト取得先の代替リスト一時的格納
記憶領域２１の位置を示すポインタを代替リスト取得先
ポインタ、取得した代替リストの代替リスト一時的格納
記憶領域２１内の位置を示すポインタを代替リストポイ
ンタと表記する。デコーダ３は光ディスク２に対してセ
クタ単位でアクセスし、光ディスク２の１セクタのデー
タを一時的格納記憶領域５の１ポインタに取得するもの
として、以下では、取得する代替リスト１１のセクタ数
を代替リスト取得サイズと表記する。
【００３７】１．１代替リスト取得（Ｓ１、Ｓ２） 制御装置４はデコーダ３に対し、光ディスク２の代替リ
スト１１のアドレス、代替リスト取得サイズ、代替リス
ト取得先ポインタを指定する（Ｓ１）。デコーダ３は光
ディスク２の指定された代替リスト１１のアドレスから
代替リスト１１を代替リスト取得ポインタを先頭に代替
リスト一時格納記憶領域２１に対し、代替リスト取得サ
イズ分取得する（Ｓ２）。
【００３８】１．２欠陥領域のアドレスと代替領域１３
のバッファリング先のポインタとのテーブル構築（Ｓ
３） 光ディスク２のデータ領域１２のバッファリング先のデ
ータ一時的格納記憶領域２２の位置をバッファポインタ
と表記し、バッファリングするセクタ数をバッファリン
グサイズと表記する。制御装置４は代替リスト２３およ
びバッファポインタ、バッファリングサイズから、代替
領域のアドレスとその代替領域をバッファリングするバ
ッファのポインタを１組とした新規代替リスト２４を代
替リスト一時的格納記憶領域２１の新規代替リストポイ
ンタで表される位置に構築する。
【００３９】１．３データ領域１２の正常領域のみバッ
ファリング（Ｓ４〜Ｓ８） 制御装置４はデコーダ３に対しバッファリングするデー
タ領域１２のアドレス、バッファポインタ、バッファリ
ングサイズを指定し（Ｓ４）、デコーダ３は新規代替リ
スト２４を参照しながら、代替領域１３のバッファリン
グ先のポインタとバッファポインタを比較し（Ｓ５）、
一致している場合には、バッファポインタに対し、バッ
ファリングせずに次のバッファポインタへとバッファリ
ング先を更新する（Ｓ６）。
【００４０】一致していない場合には、デコーダ３は光
ディスク２より取得したデータをバッファポインタに対
して、バッファリングして、次のバッファポインタへと
バッファリング先を更新する（Ｓ７）。デコーダ３は、
以上の処理をバッファリングサイズ分繰り返し行なう
（Ｓ８）。
【００４１】１．４代替領域１３を代替領域１３のバッ
ファリング先のポインタにバッファリング（Ｓ９、Ｓ１
０） デコーダ３は、新規代替リスト２４を参照し、新規代替
リスト２４内で示される代替領域１３のバッファリング
先のポインタに対し、新規代替リスト２４内で示される
代替領域１３のアドレスのデータをバッファリングする
（Ｓ９）。以上の処理を新規代替リスト２４の最後まで
繰り返し行なう（Ｓ１０）。
【００４２】１．５バッファリングデータのホストコン
ピュータ１への転送（Ｓ１１） 制御装置４は、１．１〜１．４の処理にてバッファリン
グされたデータをホストコンピュータ１に転送する。
【００４３】以上の手順によって、余分なキャッシュを
行なうことの無いデータアクセス手順を提供する。
【００４４】次に、具体的な数値を用いて本発明第一実
施例の光ディスク装置１０の動作を説明する。
【００４５】２．１代替リスト取得（Ｓ１、Ｓ２） 制御装置４はデコーダ３に対し、光ディスク２の代替リ
スト１１のアドレス＝Ｎ、代替リスト取得サイズ＝２、
代替リスト取得ポインタ＝Ｘを指定する（Ｓ１）。デコ
ーダ３は光ディスク２の指定されたアドレスからバッフ
ァサイズ分取得することで代替リスト１１を代替リスト
一時的格納記憶領域２１の指定ポインタを先頭とした領
域に格納する（Ｓ２）。
【００４６】２．２欠陥領域のアドレスと代替領域１３
のバッファリング先のポインタとのテーブル構築（Ｓ
３） 制御装置４は代替リスト２４およびバッファポインタ＝
Ｗ、バッファリングサイズ＝６から、代替領域１３のア
ドレスとその代替領域１３をバッファリングするバッフ
ァのポインタを１組とした新規代替リスト２４を代替リ
スト一時的格納記憶領域２１の新規代替リストポインタ
で表される位置に構築する。
【００４７】２．３データ領域１２の正常領域のみバッ
ファリング（Ｓ４〜Ｓ８） 制御装置４はデコーダ３に対しバッファリングする光デ
ィスク２のデータ領域１２のアドレス＝Ｍ、バッファポ
インタ＝Ｗ、バッファリングサイズ＝６を指定し（Ｓ
４）、デコーダ３は新規代替リスト２４を参照し、新規
代替リスト２４で示される代替領域１３のバッファリン
グ先のポインタとバッファポインタを比較し（Ｓ５）、
一致するものがないのでデコーダ３は光ディスク２より
取得したデータ＝ＤＡ０をバッファポインタ＝Ｗにバッ
ファリングし、次のバッファポインタ＝Ｗ＋１へとバッ
ファリング先を更新する（Ｓ７）。バッファサイズ＝６
に満たないので処理を継続する（Ｓ８）。
【００４８】バッファポインタ＝Ｗ＋１も一致するもの
がないので、光ディスク２のデータ領域１２のアドレス
＝Ｍ＋１で示されるデータ＝ＤＡ１をバッファポインタ
Ｗ＋１にバッファリングし、次のバッファポインタ＝Ｗ
＋２へとバッファリング先を更新する（Ｓ７）。バッフ
ァサイズ＝６に満たないので、処理を継続する（Ｓ
８）。
【００４９】バッファポインタ＝Ｗ＋２は新規代替リス
ト２４の新規代替リストポインタ＝Ｙで示される代替領
域１３のバッファリング先のポインタと一致するため、
バッファポインタ＝Ｗ＋２は、スキップする（Ｓ６）。
バッファサイズ＝６に満たないので、処理を継続する
（Ｓ８）。
【００５０】バッファポインタ＝Ｗ＋３は新規代替リス
ト２４で示される代替領域１３のバッファリング先のポ
インタで一致するものがないので、光ディスク２４のデ
ータ領域のアドレス＝Ｍ＋３で示されるデータ＝ＤＡ３
をバッファポインタＷ＋３にバッファリングし、次のバ
ッファポインタ＝Ｗ＋４へとバッファリング先を更新す
る（Ｓ７）。バッファサイズ＝６に満たないので、処理
を継続する（Ｓ８）。
【００５１】バッファポインタ＝Ｗ＋４は新規代替リス
トの新規代替リストポインタ＝Ｙ＋１で示される代替領
域１３のバッファリング先のポインタと一致するため、
バッファポインタ＝Ｗ＋４は、スキップする（Ｓ６）。
バッファサイズ＝６に満たないので、処理を継続する
（Ｓ８）。
【００５２】バッファポインタ＝Ｗ＋５は新規代替リス
ト２４で示される代替領域１３のバッファリング先のポ
インタで一致するものがないので、光ディスク２のデー
タ領域１２のアドレス＝Ｍ＋５で示されるデータ＝ＤＡ
５をバッファポインタＷ＋５にバッファリングし、次の
バッファポインタ＝Ｗ＋６へとバッファリング先を更新
する（Ｓ７）。バッファサイズ＝６なので、データ領域
１２の正常領域のみバッファリングする処理を終了する
（Ｓ８）。
【００５３】以上より、新規代替リスト２４で示される
バッファポインタとデコーダ３がバッファリングを行な
うデータ一時的格納記憶領域２１のバッファポインタと
で一致するバッファポインタ（Ｗ、Ｗ＋１、Ｗ＋３、Ｗ
＋５）については、データ領域１２の正常データがバッ
ファリングされ、一致しないバッファポインタ（Ｗ＋
２、Ｗ＋４）についてはスキップされた。したがって、
“代替領域１３とそのバッファリング先との新規代替リ
スト２４を参照し、正常領域のみバッファリングし、欠
陥領域のバッファリングをしない”というバッファリン
グポリシを実行した。
【００５４】２．４代替領域１３を指定バッファ領域に
バッファリング（Ｓ９、Ｓ１０） デコーダ３は、新規代替リスト２４を参照し、新規代替
リストポインタ＝Ｙで示される代替領域１３のバッファ
リング先のポインタ＝Ｗ＋２に対して、新規代替リスト
ポインタ＝Ｙで示される代替領域１３のアドレス＝Ｋの
データ＝ＳＡ０をバッファリングする（Ｓ９）。新規代
替リスト２４の最後に到達していないので、新規代替リ
ストポインタを更新し、新規代替リストポインタ＝Ｙ＋
１として処理を継続する（Ｓ１０）。新規代替リストポ
インタ＝Ｙ＋１で示される代替領域１３のバッファリン
グ先のポインタ＝Ｗ＋４に対して、新規代替リストポイ
ンタ＝Ｙ＋１で示される代替領域１３のアドレス＝Ｋ＋
１のデータ＝ＳＡ１をバッファリングする（Ｓ９）。新
規代替リスト２４の最後に到達したので、代替領域１３
を指定バッファ領域にバッファリングする処理を終了す
る（Ｓ１０）。
【００５５】以上より、新規代替リスト２４で示される
代替領域１３のバッファリング先のポインタ（Ｗ＋２、
Ｗ＋４）に対して、新規代替リスト２４で示される代替
領域１３（Ｋ、Ｋ＋１）のデータがバッファリングされ
る。したがって、“新規代替リスト２４を参照し、代替
領域１３を新規代替リスト２４で示されるバッファ領域
にバッファリングする”というバッファリングポリシを
実行した。
【００５６】２．５バッファリングデータのホストコン
ピュータ１への転送（Ｓ１１） 制御装置４は２．１〜２．４でバッファリングされたバ
ッファポインタ＝Ｗ〜Ｗ＋５のデータ（ＤＡ０、ＤＡ
１、ＳＡ０、ＤＡ３、ＳＡ１、ＤＡ５）をホストコンピ
ュータ１に転送する。
【００５７】２．１〜２．５より、“代替領域１３とそ
のバッファリング先との新規代替リスト２４を参照し、
正常領域のみバッファリングし、欠陥領域のバッファリ
ングをしない”というバッファリングポリシと“新規代
替リスト２４を参照し、代替領域１３を新規代替リスト
２４で示されるバッファ領域にバッファリングする”と
いうバッファリングポリシの２つのバッファリングポリ
シを組み合わせることにより、光ディスク２からのバッ
ファリングをキャッシュを用いること無く、実現するこ
とができる。
【００５８】（第二実施例）本発明第二実施例を図１お
よび図３を参照して説明する。図３は本発明第二実施例
でのデータバッファリングフローを示すフローチャート
である。
【００５９】３．１代替リスト取得（Ｓ１、Ｓ２） 動作については第一実施例の１．１と同様であるため省
略する。
【００６０】３．２欠陥領域のアドレスと代替領域１３
のバッファリング先のポインタとのテーブル構築（Ｓ
３） 動作については第一実施例の１．２と同様であるため省
略する。
【００６１】３．３代替領域１３を代替領域１３のバッ
ファリング先のポインタにバッファリング（Ｓ９、Ｓ１
０） デコーダ３は、新規代替リスト２４を参照し、新規代替
リスト２４内で示される代替領域１３のバッファリング
先のポインタに対して、新規代替リスト２４内で示され
る代替領域１３のアドレスのデータをバッファリングす
る（Ｓ９）。以上の処理を新規代替リスト２４の最後ま
で繰り返し行なう（Ｓ１０）。
【００６２】３．４データ領域１２の正常領域のみバッ
ファリング（Ｓ４〜Ｓ８） 制御装置４はデコーダ３に対しバッファリングするデー
タ領域１２のアドレス、バッファポインタ、バッファリ
ングサイズを指定し（Ｓ４）、デコーダ３は新規代替リ
スト２４を参照しながら、代替領域１３のバッファリン
グ先のポインタとバッファポインタを比較し（Ｓ５）、
一致している場合には、バッファポインタに対し、バッ
ファリングせずに次のバッファポインタへとバッファリ
ング先を更新する（Ｓ６）。
【００６３】一致していない場合には、デコーダ３は光
ディスク２より取得したデータをバッファポインタに対
して、バッファリングして、次のバッファポインタへと
バッファリング先を更新する（Ｓ７）。デコーダ３は、
以上の処理をバッファリングサイズ分繰り返し行なう
（Ｓ８）。
【００６４】３．５バッファリングデータのホストコン
ピュータ１への転送（Ｓ１１） 動作については第一実施例の１．５と同様であるため、
省略する。
【００６５】以上、３．１〜３．５の処理により、第一
実施例と同様に光ディスク２からのバッファリングをキ
ャッシュを用いること無く、実現することができる。
【００６６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
欠陥領域に対して代替する代替領域をキャッシングする
必要がなく、ホストコンピュータにデータを転送するま
でに必要とされる情報をバッファリングしておく一時的
格納記憶領域をより少ない容量で実現することができ、
また、バッファリングの処理時間を短縮することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明実施例の光ディスクおよび光ディスク装
置のブロック構成図。
【図２】本発明第一実施例のデータバッファリングフロ
ーを示すフローチャート。
【図３】本発明第二実施例のデータバッファリングフロ
ーを示すフローチャート。
【図４】本発明実施例および従来例のシステム構成を示
す図。
【図５】従来の光ディスクおよび光ディスク装置のブロ
ック構成図。
【図６】従来のデータバッファリングフローを示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
１ ホストコンピュータ ２ 光ディスク ３ デコーダ ４ 制御装置 ５ 一時的格納記憶領域 １０ 光ディスク装置 １１、２３、４４ 代替リスト １２ データ領域 １３、４６ 代替領域 ２４ 新規代替リスト ２５ 正常データバッファリング部 ２６ 代替データバッファリング部 ２７ 最終データバッファリング部 ４５ キャッシュテーブル ４７ データバッファリング部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１４年６月１０日（２００２．６．１
０）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項４
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B065 BA04 CA11 CE14 EA15 ZA15 5D044 BC06 CC06 DE03 DE37 DE62 DE64 DE96 GK12 5D110 AA17 DA07 DB02 DE01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 データ領域に欠陥があるときにはその代
    わりとなる代替領域があらかじめ設けてありデータ領域
    のディスク上の位置とその代替領域のアドレスとを１組
    としてそれらの複数組からなるリスト情報があらかじめ
    記録された光ディスクのデータを読み取り欠陥であるデ
    ータ領域を補正してバッファリングする手段を備え、 前記代替領域とそのバッファリング先との対応関係が記
    録された新規代替リストが設けられ、 前記補正してバッファリングする手段は、 前記新規代替リストを参照して欠陥であるデータ領域の
    データのバッファリングをせず正常なデータ領域のデー
    タをバッファリングする正常データバッファリング手段
    と、 前記新規代替リストを参照して前記代替領域のデータを
    この新規代替リストで示されるバッファ領域にバッファ
    リングする代替データバッファリング手段と、 前記正常データバッファリング手段によるバッファリン
    グデータと前記代替データバッファ手段によるバッファ
    リングデータとを組み合わせることにより前記正常デー
    タバッファリング手段によるバッファリングデータの欠
    陥であるデータ領域に代替データをバッファリングする
    最終データバッファリング手段とを備えたことを特徴と
    する光ディスク装置。
  2. 【請求項２】 情報処理装置にインストールすることに
    より、その情報処理装置に、 データ領域に欠陥があるときにはその代わりとなる代替
    領域があらかじめ設けてありデータ領域のディスク上の
    位置とその代替領域のアドレスとを１組としてそれらの
    複数組からなるリスト情報があらかじめ記録された光デ
    ィスクのデータを読み取り欠陥であるデータ領域を補正
    してバッファリングする機能を実現させ、 前記代替領域とそのバッファリング先との対応関係が記
    録された新規代替リストを生成する機能を実現させ、 前記補正してバッファリングする機能として、 前記新規代替リストを参照して欠陥であるデータ領域の
    データのバッファリングをせず正常なデータ領域のデー
    タをバッファリングする正常データバッファリング機能
    と、 前記新規代替リストを参照して前記代替領域のデータを
    この新規代替リストで示されるバッファ領域にバッファ
    リングする代替データバッファリング機能と、 前記正常データバッファリング機能によるバッファリン
    グデータと前記代替データバッファ機能によるバッファ
    リングデータとを組み合わせることにより前記正常デー
    タバッファリング機能によるバッファリングデータの欠
    陥であるデータ領域に代替データをバッファリングする
    最終データバッファリング機能とを実現させることを特
    徴とするプログラム。
  3. 【請求項３】 データ領域に欠陥があるときにはその代
    わりとなる代替領域があらかじめ設けてありデータ領域
    のディスク上の位置とその代替領域のアドレスとを１組
    としてそれらの複数組からなるリスト情報があらかじめ
    記録された光ディスクのデータを読み取り欠陥であるデ
    ータ領域を補正してバッファリングするときに、 前記代替領域とそのバッファリング先との対応関係を記
    録した新規代替リストを生成し、 前記新規代替リストを参照して欠陥であるデータ領域の
    データのバッファリングをせず正常なデータ領域のデー
    タをバッファリングし、 前記新規代替リストを参照して前記代替領域のデータを
    この新規代替リストで示されるバッファ領域にバッファ
    リングし、 この双方のバッファリングデータを組み合わせることに
    より欠陥であるデータ領域に代替データをバッファリン
    グして最終的なバッファリングデータとすることを特徴
    とするデータ管理方法。
  4. 【請求項４】 前記光ディスクは、トラック単位に代替
    リストおよび代替領域をそれぞれ備えた書替可能な光デ
    ィスクである請求項１記載の光ディスク装置または請求
    項２記載のプログラムまたは請求項３記載のデータ管理
    方法。
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