JP2003016697A - 光情報記録媒体、スタンパー及びスタンパーの製造方法 - Google Patents

光情報記録媒体、スタンパー及びスタンパーの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来からある再生装置を使用しながら、その
能力を最大限に発揮させ、しかも、記録容量を増やした
光情報記録媒体が従来の記録装置や再生装置でも認識可
能となり、互換性を有する光情報記録媒体、それを製造
するためのスタンパー、及びそのスタンパーの製造方法
を提供することを課題とする。 【解決手段】 前記課題を解決するために本発明では、
トラックに沿って情報が記録された円盤状の光情報記録
媒体であって、内周から外周側に向けて、記録されたコ
ンテンツに関する各種情報が格納されたリードイン領
域、前記コンテンツが格納されたプログラム領域、前記
トラックの終端を示すリードアウト領域を有するものに
おいて、前記リードイン領域及び前記プログラム領域の
トラックピッチより前記リードアウトのトラックピッチ
が狭くされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク、CD及
びCD−ROM等に代表される光情報記録媒体、それら
を製造するためのスタンパー、及びこのスタンパーを製
造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク等の光情報
記録媒体は、従来、データ記録媒体、音声情報記録媒体
として広く使用されてきた。
【0003】これらの光情報記録媒体においては、リー
ドイン領域、プログラム領域、リードアウト領域を有し
ている。プログラム領域には光情報記録媒体に格納され
たコンテンツそのものが格納されている。そして、リー
ドイン領域はプログラム領域に格納されたコンテンツに
関する各種情報、例えば、コンテンツがいくつあるか、
そのコンテンツがどこにあるか、更にそのコンテンツの
容量(時間)はどれくらいかなどを格納している。最後
にリードアウト領域は、プログラム領域の外側に設けら
れ、光情報記録媒体に形成されたトラックの終端を示し
ている。また、記録装置又は再生装置に設けられた光ピ
ックアップのトラッキングがずれてプログラム領域をは
み出したときに、トラッキングを元に戻すために使用さ
れる。
【0004】ところで、通常、CDやCD−ROMは、
エンボスピットという微小の凹部が螺旋状に形成されい
て、その凹部の列をトラックと呼んでいる。そして、光
ピックアップがトラックに沿って位置するようにするた
めに、ピットの反射光をプッシュプル法により検知し、
トラックに沿って光ピックアップが存在するようにして
いる。
【0005】このような、光情報記録媒体においては、
できるだけトラックピッチを狭くしたり、情報の記録や
再生時における線速度(m/s)を遅くしたりして情報
の記録密度を上げること知られている。また、プログラ
ム領域をなるべく広くすることができれば、同様に同じ
光情報記録媒体に多くの情報を記録できることになり好
ましい。
【0006】一方、光ピックアップの分解能は、使用す
る光の波長と光学系の開口数(NA)で決定される。よ
って、通常使用されている波長及び開口数(λ=780n
m、NA=0.45)よりも短波長、高NA(λ=635〜685n
m、NA=0.6)を使用し、分解能を上げることで、トラ
ックピッチや線速度を小さくしても使用可能にしてい
る。
【0007】しかし、単にトラックピッチを狭くしたり
線速度を遅くすると、エンボスピット自体が小さくな
り、短波長、高NAの光ピックアップを使用した場合で
のみしか、再生できなくなることがある。よって、単に
トラックピッチや線速度を遅くしただけでは、通常使用
されているλ=780nm、NA=0.45の光ピック
アップを有する再生装置では読み取れないという問題点
がある。すなわち、従来使用されているものとの互換性
が無く、専用の再生装置を使用しなければならない。
【0008】ところで、他にもCD−RやCD−RWな
どの記録可能な光情報記録媒体に対して、高密度記録を
行う発明が特開平10−222874号公報に開示され
ている。この開示された発明は、リードイン領域のトラ
ックピッチや記録線密度を従来のままとすることによ
り、従来の再生装置を使用した場合でも、ディスクの種
類の識別が可能なようにしている。しかしながら、この
ようにしてもプログラム領域のトラックピッチや線速度
を闇雲に小さくして書き込むと、その情報が読み取れな
くなってしまうことには変わりは無い。
【0009】なお、特開平10−222874号公報に
記載の発明においては、その実施例に示されるように、
PCA領域、PMA領域、プログラム領域、リードアウ
ト領域においては、トラックピッチや線速度は同一であ
り、リードイン領域においてのみ、これらを変えてい
る。これは、PCA領域は記録ドライブで試し記録をす
るための領域であり、PMAは光情報記録媒体のメモリ
使用状況を記録するための領域であるので、プログラム
領域と同じ条件で記録、再生を行わなければならないと
いう考えに基づくものであり、発明にとって必然的なも
のである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
単にトラックピッチや線速度を小さくすることで記録容
量の増加を図ることは、従来の光ピックアップでは使用
できないという問題点を生じる。よって、考えられる他
の方法は、従来の光ピックアップが持つ分解能よりピッ
トが小さくならない範囲で、トラックピッチをできるだ
け狭くし、線速度をできるだけ遅くする方法である。
【0011】しかしながら、このような方法を採った場
合でも、ある限度を超えてトラックピッチや線速度を小
さくすると、再生装置に記録容量の増加を図った光情報
記録媒体を挿入した場合、その光情報記録媒体が再生装
置に認識されにくくなるという問題点が発生する。
【0012】通常、再生装置は、光情報記録媒体のリー
ドイン領域の開始位置から大凡のところに光ピックアッ
プが移動してきて、フォーカス引き込みを行い光情報記
録媒体のトラックを認識する。しかし、リードイン領域
が狭いと、光ピックアップの焦点合わせが巧くいかず、
光情報記録媒体はその装置に認識されなくなる。
【0013】また、特開平10−222874号公報に
記載の発明のようにリードイン領域を広くすれば、光情
報記録媒体の認識は可能となるが、記録容量増加の為に
プログラム領域を極端に小さくしてしまうと、やはり従
来からある光ピックアップではコンテンツを再生するこ
とができなくなってしまう。
【0014】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、従来の再生装置を使用しながら、その能力を最
大限に発揮させ、しかも、記録容量を増やした光情報記
録媒体が従来の記録装置や再生装置でも認識可能とな
り、互換性を有する光情報記録媒体、それを製造するた
めのスタンパー、及びそのスタンパーの製造方法を提供
することを課題とする。
【0015】また、本願明細書に記載された発明は、も
う一つの目的を解決するため手段も開示する。その目的
は、線速度を従来の光情報記録媒体よりも極端に小さく
して記録容量の向上を図った場合も、その光情報記録媒
体は記録・再生装置に認識されなくなる場合があるの
で、そのようなことを防ぐことができる光情報記録媒体
を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の第1の手段は、トラックに沿って情報が記録
された円盤状の光情報記録媒体であって、内周から外周
側に向けて、記録されたコンテンツに関する各種情報が
格納されたリードイン領域、前記コンテンツが格納され
たプログラム領域、前記トラックの終端を示すリードア
ウト領域を有するものにおいて、前記リードイン領域及
び前記プログラム領域のトラックピッチより前記リード
アウトのトラックピッチが狭くされていることを特徴と
する光情報記録媒体(請求項1)である。
【0017】リードアウト領域は情報の再生が行われる
領域ではないので、多少のトラッキングエラーがある程
度起きても、また、リードアウト領域に存在するエンボ
スピットを完全に再生しきれなくとも問題は無い。
【0018】よって、本手段においては、リードアウト
領域のトラックピッチを安定に読み書きできるトラック
ピッチよりもさらに狭くしている。前述のようにリード
アウト領域の記録時間は例えば1分30秒以上と決めら
れているが、トラックピッチを狭くすることにより、デ
ィスクに占めるリードアウト領域の面積を小さくするこ
とができ、その分をプログラム領域として使用すること
ができるので、記録容量を増加させることができる。
【0019】なお、好ましくは、光情報記録媒体では、
リードイン開始領域とプログラム開始領域が規格で決め
られているので、規格に合うようにリードイン領域のト
ラックピッチや線速度を決めた方が好ましい。また、リ
ードイン領域のトラックピッチも大きく変更すると、規
格外のディスクとなってしまう恐れがある。この面か
ら、これらの領域におけるトラックピッチは、不必要に
狭くしない方が好ましい。
【0020】このように、本手段によれば、従来の再生
装置を使用しながら、その能力を最大限に発揮させるこ
とができ、しかも、再生装置で認識可能となり、記録容
量を増やした光情報記録媒体とすることができる。
【0021】前記課題を解決するための第2の手段は、
前記第1の手段であって、プログラム領域のトラックピ
ッチが1.2μm以上1.3μm未満であることを特徴
とする(請求項2)である。
【0022】波長780nm、NA=0.45の光ピックアップ
を有する従来の再生装置に適用する光情報記録媒体にお
いてトラックピッチの標準は、1.5μm〜1.7μmとされ
ている。なお、光ピックアップがトラッキングできる条
件は、光ピックアップがトラックを横切る際に得られる
信号のピーク・ツー・ピーク値(プッシュプル信号)
が、グルーブのない鏡面部から得られる信号の大きさに
対して所定の割合以上であるときである。
【0023】ところで、従来の再生装置により再生を行
った結果、本発明者らの知見によれば、トラックピッチ
が1.1μm以上のとき、十分な大きさのプッシュプル
信号が得られる。したがって、1.1μm以上であれ
ば、トラッキングが可能となる。なお、より好ましくは
1.15μm以上の方が良い。
【0024】また、本手段は、本発明による光情報記録
媒体の生産性が従来のものと同じになるように、更に大
きいトラックピッチである1.2μm以上とした。通
常、CDやCD−ROMは、形成すべきエンボスピット
の対応形状をプラスティック樹脂に成形して、その上に
反射膜などを成膜して形成している。このプラスティッ
ク基板を成形する際には、プラスティック基板の形状の
反転形状を有した金型を用いて、射出成形法により形成
される。なお、トラックピッチが小さくなるとピットと
ピットの間隔も狭まり、空間的に密な構造を成形する必
要がでてくる。一方、通常のトラックピッチを有する光
情報記録媒体では、金型形状をプラスティック樹脂に転
写するのに要する時間は、通常のトラックピッチの場
合、6秒である。
【0025】そこで、本発明者らはこの時間内でも射出
成形により成形できる最小トラックピッチを求めた結
果、1.2μm以上のトラックピッチを有していれば、
標準的な成形時間である6秒で間に合うことがわかっ
た。したがって、生産性が従来のCDと同じとなるの
で、高い生産性が維持したまま、記録容量が増大した光
情報記録媒体を生産することが可能となる。
【0026】また、プログラム領域のトラックピッチの
上限値は1.5μm未満であれば、高密度化は可能とな
る。しかしながら、本手段では完全な互換性を得るため
に、現在では少ない3ビーム方式によるトッラキングを
適用したものでもトラッキング可能となるように、トラ
ックピッチの上限値を1.3μm未満にした。この値よ
り大きいと、トラッキング誤差を検出するサブスポット
が、隣のトラックに形成されたピットの影響を大きく受
けてしまう。よって、サブスポットが隣のトラックの中
心を読まないようにこの値に設定した。なお、現在、殆
どのものは1ビーム方式であるため、この上限値は合致
しなくとも構わない。
【0027】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第2の手段の光情報記録媒体であって、前記光情報
記録媒体の各トラックの偏芯量が30μm以下であるこ
とを特徴とする(請求項3)ものである。
【0028】本手段では、トラックピッチを狭くして
も、トラッキングが再生装置にとって容易になる偏芯量
を実験により求めた結果、30μm以下であることが好
ましいことが発明者により見いだされた。
【0029】前記課題を解決するための第4の手段は、
第1の手段から第3の手段のいずれかであって、プログ
ラム領域の線速度が1.0m/s以上とされていることを
特徴とするもの(請求項4)である。
【0030】波長780nm、NA=0.45の従来の記録装
置、再生装置において最小マークが解像できる最小線速
度を求めた結果、本発明者らの知見によれば、線速度が
0.90m/s以上であれば、解像できることが見いだされ
た。そして更に、本発明者は3Tマークによる変調度や
11Tマークの変調度が、考えられうる再生装置で十分
な値を得るために必要な最小線速度を求めていった。そ
の結果、線速度1.0m/s以上であれば、読み取り時書
き込み時に安定した信号が光情報記録媒体から再生でき
ることを見いだした。
【0031】前記課題を解決するための第5の手段は、
トラックに沿って情報が記録された円盤状の光情報記録
媒体であって、内周から外周側に向けて、記録されたコ
ンテンツに関する各種情報が格納されたリードイン領
域、前記コンテンツが格納されたプログラム領域、前記
トラックの終端を示すリードアウト領域を有するものに
おいて、前記リードイン領域及び前記プログラム領域の
線速度より、前記リードアウト領域の線速度が遅くされ
ていることを特徴とする光情報記録媒体(請求項5)で
ある。
【0032】これら第5の手段においては、それぞれ前
記第1の手段においてトラックピッチを変えているのに
対し、線速度を変えていることのみが異なっている。よ
って、それぞれ第1の手段と同様の目的を有し、同様の
作用効果を奏する。
【0033】前記課題を解決するための第6の手段は、
前記第6の手段であって、前記プログラム領域のトラッ
クピッチより、前記リードアウト領域のトラックピッチ
が狭くされていることを特徴とするもの(請求項6)で
ある。
【0034】本手段においては、トラックピッチを小さ
くしかつ線速度も小さくすることで、これらの相乗効果
により、さらにリードアウト領域に必要な面積を小さく
することができ、その分プログラム領域の面積に割り振
ることで、光情報記録媒体の大きさを変えずとも記録容
量を増大させることができる。
【0035】前記課題を解決するための第7の手段は、
第6の手段であって、プログラム領域のトラックピッチ
が1.2μm以上1.3μm未満であることを特徴とする(請
求項7)である。
【0036】本手段においては、前記第6の手段であっ
て、さらに前記第2の手段がとられている。よって、こ
れらの相乗効果によりプログラム領域の記録容量を増大
させつつ、生産性も高い記録容量が大きい光情報記録媒
体が得られる。
【0037】したがって、単位面積あたりの記憶容量が
大きく、さらに価格も低価格に維持することができるの
で、消費者にとって受けいれられる高密度記録媒体が得
られる。
【0038】前記課題を解決するための第8の手段は、
前記第7の手段であって前記光情報記録媒体の各グルー
ブ又はランドの偏芯量が30μm以下であることを特徴
とする(請求項8)である。
【0039】本手段においては、第7の手段に前記第3
の手段が適用されているので、記録容量が大きくなって
も、トラッキングが容易に達成できる。前記課題を解決
するための第9の手段は、前記第5の手段から第8の手
段のいずれかであって、プログラム領域の線速度が1.0
m/s以上とされていることを特徴とするもの(請求項
9)である。
【0040】本手段においては、前記第5の手段から第
8の手段のいずれかであって、さらに前記第4の手段が
とられている。よって、これらの相乗効果によりプログ
ラム領域の記録容量を増大させつつ、プログラム領域の
記録再生が確実で、互換性が高い光情報記録媒体が得ら
れる。
【0041】一方、前記課題を解決するための第10の
手段は、第1の手段から第9の手段のいずれかであっ
て、当該光情報記録媒体の直径が80mmであり、最大記
録時間が30分以上40分以下であることを特徴とする
もの(請求項10)である。
【0042】光情報記録媒体の直径が80mmの場合に、
CDデジタルオーディオとして記録可能な時間が30〜
40分となるようなプログラム領域を形成すると、後に
実施例で示すように、その利用価値が向上し、小型撮影
機器や録音機器の記録メディアとして利用することが可
能となる。
【0043】なお、デジタルオーディオとして30分記
録可能な光情報記録媒体の場合、ディジタル情報として
のCDの規格であるISO19660 Mode1フォーマットでは、
265MBを記録することができる。本手段において、記
録時間の下限を30分に限定しているのは、80mmディ
スクにおいて現在これ以上のものが無いこと、及び6曲
を確実に記録することができるようにするためである。
【0044】なお、40分より長くなると、80mmの
光情報記録媒体におけるプログラムエリアのトラックピ
ッチ又は線速度が小さくなりすぎ、トラッキングが出来
なくなったり若しくはピットが十分な変調度で得られな
くなったり、ジッターが大きくなったりしてしまい、再
生不可能となりやすいので、40分以下が好ましい。
【0045】前記課題を解決するための第11の手段
は、トラックに沿って情報が記録された円盤状の光情報
記録媒体であって、内周側から外周側に向けて、記録さ
れたコンテンツ情報を格納するリードイン領域、前記コ
ンテンツを格納するプログラム領域、前記トラックの終
端を示すリードアウト領域を有するものにおいて、前記
プログラム領域のトラックピッチが1.2μm以上1.3μm
未満であり、前記プログラム領域の線速度が1.0m/s
以上1.13m/s以下であることを特徴とする(請求項1
1)である。
【0046】本手段は、従来から使用している光ピック
アップでも再生可能で、かつ記録内容の高密度化を図る
ために、前記第2の手段及び前記第4の手段を併せて適
用した発明である。そして、更に最大記録時間が8cm
CDにおいても、34分以上を維持できるように、線速
度の最大値を1.13μmに設定した。このようにする
ことで、記憶容量が増大し、利用価値も向上した直径8
0mmの光情報記録媒体が得られる。
【0047】前記課題を解決するための第12の手段
は、トラックに沿って情報が記録された円盤状の光情報
記録媒体であって、内周側から外周側に向けて、記録さ
れたコンテンツに関する各種情報を格納するリードイン
領域、前記コンテンツを格納するプログラム領域、前記
トラックの終端を示すリードアウト領域を有するものに
おいて、前記リードイン領域のトラックピッチと比較し
て前記プログラム領域のトラックピッチが狭くされてい
ることを特徴とする(請求項12)。
【0048】最初に、再生装置が読み取る部分であるリ
ードイン領域については、光ピックアップの焦点合わせ
を容易にする必要があるため、トラックピッチを広くし
ておいた方がよい。反面、一度、焦点が合った光ピック
アップにより再生する場合は、多少焦点合わせが難しい
条件でも焦点が合い易い。そこで、リードイン領域を従
来のCDのように広いトラックピッチを採用し、反面、
記録容量の増大を図るために、プログラム領域のトラッ
クピッチを狭くすることで、光情報記録媒体が再生装置
に挿入されたときに媒体の認識が容易に行われ、かつ記
録容量が多い媒体を得ることができる。
【0049】また、前記課題を解決するための第13の
手段では、トラックに沿って情報が記録された円盤状の
光情報記録媒体であって、内周から外周側に向けて、記
録されたコンテンツに関する各種情報が格納されたリー
ドイン領域、前記コンテンツが格納されたプログラム領
域、前記トラックの終端を示すリードアウト領域を有す
るものにおいて、前記リードイン領域の線速度と比較し
て前記プログラム領域の線速度が遅くされていることを
特徴とする(請求項13)。
【0050】本手段も先の第12の手段と同様に、再生
装置に挿入された媒体を認識させやすくするため、媒体
の各種情報が格納されたリードイン領域を再生しやすい
状態にする考えのもと、リードイン領域の線速度を従来
のCDと同様に大きくした。これによりリードイン領域
に形成されたエンボスピットは、比較的大きくなり、エ
ンボスピットの認識を光ピックアップが検出しやすくな
る。一方、プログラム領域では、多少のエンボスピット
の読み誤りがあっても既存のエラー訂正技術により補完
可能であるため、その分線速度を小さくすることにより
記録容量を向上させた。
【0051】前記課題を解決するための第14の手段
は、第1の手段から第13の手段のいずれかであって、
光情報記録媒体に形成される凹部に対応する凸部、凸部
に対応する凹部を有するスタンパーであることを特徴と
する(請求項14)ものである。
【0052】本手段によれば、前記第1の手段から第1
3の手段のいずれかである光情報記録媒体を効率よく製
造することができる。前記課題を解決するための第15
の手段は、前記第14の手段であるスタンパーにおい
て、凹部又は凸部の偏芯量を10μm以下にしたことを
特徴とするもの(請求項15)である。
【0053】このように、スタンパーの凹部又は凸部の
偏芯量を10μm以下にすることで、このスタンパーで
形成された光情報記録媒体のトラックの偏芯量は30μ
m以下にすることが可能となる。したがって、このスタ
ンパーで製造された光情報記録媒体は、第3の手段や第
8の手段で有する作用効果を備える。
【0054】前記課題を解決するための第16の手段
は、前記第15の手段に記載のスタンパーの製造方法で
あって、金属製の第1成形型を用意する工程と、前記第
1成形型から樹脂製の第2成形型を成形する工程と、前
記第2成形型から第3成形型である金属製のスタンパー
を成形する工程とを有してなることを特徴とするスタン
パーの製造方法(請求項16)である。
【0055】本手段においては、まず、電鋳法や金属成
膜法等により、第14または第15の手段である光情報
記録媒体を製造するために使用することができるスタン
パーである第1成形型を製造する。そして、この第1成
形型で直接情報記録媒体を製造するのでなく、この第1
成形型を樹脂に押し付けて型取りすることにより、第1
成形型と凹凸が反対の樹脂製の第2成形型を成形する。
【0056】その後、この第2成形型を使用して、前記
第1成形型を製造した方法と同様の方法を使用して金属
製のスタンパーを成形する。このようにして、第1成形
型であるスタンパーを直接使用して光記録媒体を製造す
るのでなく、多数の第2成形型を製造し、そこから実際
にスタンパーとして使用される、第3成形型である金属
製のスタンパーを成形するようにしているので、リソグ
ラフィー工程を多数回行わなくても、簡単な工程により
多数のスタンパーを製造することができる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。なお、以下の実施の形態、実施
例の説明においては、現状最も多く使用されている波長
780nm、開口数0.45程度の光ピックアップを使用した再
生装置を例として説明することがあるが、本発明は、特
に「課題を解決する手段」の欄でその旨に限定したもの
を除いて、このような再生装置のみに使用される媒体だ
けに限定された発明ではない。波長や開口数が異なり、
従って分解能が異なる再生装置にも使用可能な媒体に適
用できる発明であり、かつ、このような再生装置の仕様
に合せた規格ができた場合にも使用可能な発明でもあ
る。
【0058】ところで、第1の実施の形態における光情
報記録媒体1はコンパクトディスク(以下、CDと称
す)であり、内周から外周にかけて、リードイン領域、
プログラム領域、リードアウト領域が形成されている。
それぞれは連続したトラック上に形成されている。リー
ドイン領域には、TOC(Table of Contents)やセク
タヘッダ等の付加データが記憶されている。なおTOC
とは、ディスク名及びトラック情報が少なくとも記録さ
れ、上記トラック情報は各トラックの開始セクタを含
み、ディスク上の各セクタの先頭にはそれぞれセクタヘ
ッドが配置されている。このセクタヘッダは、セクタシ
ンク、セクタアドレス、誤り検出符号、及びサブコード
を含み、記録データとして8パリティシンボル以上のロ
ングディスタンス符号により誤り訂正符号化されたデー
タを用いている。
【0059】なお、第1の実施の形態におけるCDは、
それぞれのトラックにはエンボスピットが配置され、通
常、光情報記録媒体の回転時における線速度が1.2ms
〜1.3ms近傍時に、搬送周波数が44.1kHzとなる
ように、エンボスピットの線密度が設定されている。ま
たはエンボスピットが形成されたトラック間のピッチも
1.5μm以上にしてある。しかし、リードアウト領域に
おいては、線速度またはトラックピッチを小さくした構
成を有している。
【0060】なお、リードイン領域の開始半径、プログ
ラム領域開始半径は、レッドブック規格あるいはイエロ
ーブック規格あるいはISO/IEC10149あるいはJ
ISX 6281を満たすように所定の位置に決められ
ている。つまり、リードイン領域開始時間からプログラ
ム領域開始時間も規格で決まってしまうので、その制約
からリードイン領域の線密度やトラックピッチは変更で
きない。しかしながら、リードアウト領域については、
記録時間換算で1分30秒以上と規格で定められている
以外は何も制約が無い。
【0061】したがって、本形態のCDは、このような
規格を十分満たせるように、リードイン領域のトラック
ピッチを従来と同様の1.5μm〜1.7μm程度にし
た。また、線速度も1.2m/s近傍にした。このよう
にすることで、従来からある再生装置でも十分な互換性
を有する。
【0062】本形態のCDにおける各領域の配置と各領
域におけるトラックピッチを図1(c)に示した。図1
において、(a)は光情報記録媒体の各領域の配置を示
すもので、CDなどに代表される読み出し専用の光情報
記録媒体は、中心からグルーブを有しない無記録領域、
リードイン領域、プログラム領域、リードアウト領域、
グルーブを有しない無記録領域の順となっている。
【0063】そして、図1(b)〜(d)は、各領域に
対応するトラックピッチ又は線速度の分布を示す図であ
る。(b)は従来のコンパクトディスク(以下、CDと
称す)に対応するもので、リードイン領域、プログラム
領域、リードアウト領域において、トラックピッチ、線
速度とも一定になっている。
【0064】図1(c)は、本形態のCDに対応するも
ので、トラックピッチに関してはリードイン領域及びプ
ログラム領域で、これらの領域に記録されている情報を
確実に書き込みかつ読み取れるようにするため、十分な
大きさのトラックピッチと十分小さいエンボスピットの
線密度が設定されている。一方、リードアウト領域につ
いては、リードアウト領域の記録時間のみ規格を満足さ
せる範囲で、トラックピッチを小さくすることで、リー
ドアウト領域の占める面積を小さくした。
【0065】そして、リードアウト領域として不要にな
った面積分をプログラム領域に割り振りプログラム領域
の記録容量を増加させることができる。次に、本発明の
第2の実施の形態における光情報記録媒体について説明
する。
【0066】この第2の実施の形態における光情報記録
媒体も、先の実施形態と同様なCDを想定したものであ
る。第2の実施形態におけるCDでは、トラックピッチ
を小さくする代わりに、線速度を小さくした。具体的に
は、リードイン領域及びプログラム領域での線速度は従
来からある光情報記録媒体の線速度と同程度にしてい
る。一方、リードアウト領域では、線速度がリードイン
領域及びプログラム領域よりも小さくなっている。ゆえ
に、リードアウト領域の記録密度が高まり、規格で決め
られた1分30秒以上の記録時間を得るために必要な面
積の省面積化できる。また、リードアウト領域を省面積
化した分、プログラム領域に割り振ることで、記録容量
を大きくした。
【0067】なお、線速度をリードイン領域でリードア
ウト領域と比較して大きくしている理由は、以下の通り
である。従来からある再生装置では、CDを認識するた
めに、前述で説明した通りに焦点合わせを行い、トラッ
キング制御を行う。そして、更に再生装置では、サブコ
ード信号が所定の時間に同期して取得できるように、C
Dの回転線速度を制御している。従来のCDでは、線速
度1.2m/s〜1.3m/sで、44.1kHzの搬
送周波数である。しかしながら、再生装置は、CDの種
類には関係無く、通常の回転速度でCDを回転駆動して
しまう。
【0068】そのような場合、光ピックアップから得ら
れる信号の搬送周波数は、44.1kHzよりも高くな
ってしまう。CDを回転制御する回路が十分高い周波数
まで信号を引き込むことが可能で有れば良いが、再生装
置によってはどのくらい高い周波数まで引き込めるかは
わからず、場合によっては再生装置の制御系が光ピック
アップから得られる信号周波数に対応できない場合もあ
る。
【0069】そこで、本形態のCDでは全ての再生装置
で適合させるためには、リードイン領域の各領域におい
て、従来のCDと同程度の線速度であるようにした。な
お、第2の実施の形態におけるCDやこのCDを製造す
るためのディスクの原盤では、線速度を小さくする場
合、エンボスピットの線密度を大きくすることで可能と
なる。
【0070】なお、本形態のCDにおける各領域に対応
する線速度の分布は、図1(c)に示すとおりである。
なお、このとき、図1(c)では縦軸を線速度として考
慮する。
【0071】次に、本発明の第3の実施の形態における
光情報記録媒体について説明する。第3の実施形態にお
ける光情報記録媒体も先の実施形態のものと同様にCD
を想定している。この光情報記録媒体は、第1の実施の
形態におけるCDに対して更にプログラム領域における
トラックピッチを狭めた。このようにプログラム領域の
トラックピッチを狭めることで、更に記憶容量の増大を
図った。なお、この光情報記録媒体における各領域毎の
トラックピッチの分布は、図1(d)に示した。
【0072】この第3の実施の形態における光情報記録
媒体は、プログラム領域のトラックピッチを狭めたが、
本発明者の鋭意研究の結果、闇雲にトラックピッチを狭
めると従来からある使用波長780nm、開口数0.45の光
ピックアップによりトラッキングが不可能になる恐れが
あることを見出した。それゆえ、トラックピッチを次の
ような範囲に設定することで、従前からある再生装置で
も使用可能で、記憶容量が拡大した光情報記録媒体を得
ることが可能となる。
【0073】ところで、本発明者の鋭意研究の結果、プ
ログラム領域における最低限必要なトラックピッチは
1.1μmであった。これよりも広ければ、従来の再生
装置でもトラッキング制御に必要なプッシュプル信号が
得られる。なお、好ましくは1.15μm以上あれば余
裕をもって、十分な大きさのプッシュプル信号が得られ
る。
【0074】しかし、トラックピッチをあまり狭くする
と、CD製造時に生産性が低下してしまうため、トラッ
クピッチを1.2μm以上とすることで従前のCDとコ
スト的に同等で、より記録容量の拡大がはかれることを
本発明者は見出した。
【0075】通常、CDの製造には、エンボスピットの
対応形状を有したスタンパーが用いられている。このス
タンパーはエンボスピットの形状をプラスティック基板
に形成するための金型である。スタンパーを用いて射出
成型法により、CDに用いられるプラスティック基板を
成形している。CDは更に、成形されたプラスティック
基板の上に反射膜などを成膜して製造されている。
【0076】このプラスティック基板を成形する際に
は、プラスティック樹脂をスタンパーの凹凸面に十分行
き渡らせ、そして、冷却して凝固させる時間が必要であ
る。従来のCDでは、この時間は6秒である。そして、
CDを製造するためのその他の工程も、この時間に同期
するように設定されている。このようにして、従来のC
Dは低価格になるように製造されている。
【0077】本発明の第3の実施の形態における光情報
記録媒体のような微細なエンボスピットを有するものに
対して、従前のCDと同様なクオリティーを有するエン
ボスピットを形成するためには、プラスティック基板の
成形工程にも時間を掛けてはならない。なお、スタンパ
ー表面の凹凸面に十分に行き渡らせる時間を短縮するこ
とは、金型温度を上げるか、型締め力を向上させる手法
によって可能である。しかし、前者の手法を取ると、冷
却時間が掛かり費やされる時間が長くなる。また、後者
の手法を取ると型締め装置自体を変えなければならず、
コスト高を招く。
【0078】そこで、本発明者らは従来のプラスティッ
ク基板の成形工程で、6秒で可能となるためのトラック
ピッチを検討した結果、トラックピッチが1.2μm以
上有していれば問題ないことを見いだした。
【0079】また、プログラム領域のトラックピッチの
上限値については1.5μm未満であれば、高密度化は
可能となる。更に、本手段では完全な互換性を得るため
に、3ビーム方式によるトッラキングを適用したもので
も検討を重ねた。3ビーム方式によるトラッキングでも
使用可能となる条件は、トラックピッチの上限値を1.
3μm未満にすることであった。トラックピッチを1.
3μm以上1.5μm未満の間では、トラッキング誤差
を検出するサブスポットが隣のトラックに形成されたビ
ットの影響を大きく受けてしまったのである。よって、
サブスポットが隣のトラックの中心を読まないようにこ
の値に設定した。
【0080】このように、1.2μm以上のトラックピ
ッチを有したものであれば、使用波長780nmで開口
数0.45の光ピックアップを用いたものはトラッキン
グ可能となり、使用可能である。また、特に3スポット
法によるトラッキング制御を行ったものに対しては、
1.3μm以上1.5μm未満の間でトラックピッチを
設定しないようにすればよく、プログラム領域で少なく
とも1.5μmより小さいトラックピッチを設定するこ
とで、より記憶容量が増加した光情報記録媒体を得るこ
とができる。
【0081】なお、プログラム領域のトラックピッチを
小さくすることで記憶容量を増やす方法のほかに、線速
度を小さくしても同様の効果を得ることができる。この
場合、本発明者らの鋭意研究の結果、プログラム領域に
おける線速度は次の範囲内で設定することが好ましいこ
とがわかった。
【0082】最小のエンボスピットでも波長780n
m、NA=0.45の従来の再生装置により解像できる
ことを条件として最小線速度を求めた結果、本発明者ら
の知見によれば、線速度が0.90m/s以上であれ
ば、解像できることが見いだされた。
【0083】更に、3Tマークによる変調度(以下、I
3)や11Tマークの変調度(以下、I11)が、考え
られうる再生装置で十分な値を得るための最小線速度を
求めていった。その結果、線速度1.0m/s以上であ
れば、読み取り時書き込み時に安定した信号が光情報記
録媒体から再生できることを見いだした。この速度であ
れば、I3やI11が0.3〜0.6の範囲に収まり、
ジッターも35ns以下になり、かつブロックエラーレ
ートの平均値も毎秒50以下になった。
【0084】これは、線速度を小さくしすぎると、特に
外側のプログラム領域の記録又は再生時に、安定して回
転できるモータの回転速度の下限値よりも低くなるため
だと考えられる。したがって、線速度を1.0m/s以
上にすれば、従前からある再生装置でも安定した媒体の
回転制御が可能となり、ゆえに再生信号のジッターや変
調度が良好となり、従前からある再生装置でも使用可能
となる。
【0085】また、プログラム領域におけるトラックピ
ッチや線速度のどちらか一方を小さくするだけではな
く、トラックピッチと線速度の両方をリードイン領域よ
りも小さくすることで、さらなる記録容量の向上が図れ
る。なお、プログラム領域における最適なトラックピッ
チ及び線速度は、前述の理由から、トラックピッチにつ
いては1.2μm以上1.3μm未満が好ましく、線速
度も1.0m/s以上が好ましい。更に、線速度の上限
値は、80mmCDに有用な商品的価値を付加するため
に、1.13m/s以下が良い。1.13m/sであれ
ば、直径80mmのCDでも記録時間を34分以上にす
ることが可能となり、従来の80mmCDに対して11
分も記録時間を増加させることが可能である。ちなみ
に、そのときのフォーマットは、CDデジタルオーディ
オのフォーマット(標本化周波数44.1kHz、量子
化数16ビット、2チャンネル(右と左))で記録した
場合である。
【0086】ところで、80mmCDの場合、40分よ
り大きくなるとトラックピッチ又は線速度が再生するの
に困難な大きさになるので、好ましくは40分以下の容
量を持たせることが好ましい。
【0087】ところで、上述のようにリードアウト領域
でトラックピッチや線速度をリードイン領域よりも小さ
くすることで、プログラム領域での記録容量を増やすこ
とができるが、更に好ましくは、線速度についてはリー
ドイン領域とプログラム領域とリードアウト領域では同
じにする方が良い。第4の実施の形態における光情報記
録媒体では、トラックピッチのみ適宜変更し、線速度に
ついてはどの領域でも一定にすることで、安定したトラ
ッキングを可能にした。なお、第4の実施の形態ににお
ける光情報記録媒体でもCDを想定して説明する。
【0088】通常、CDの再生時は、再生装置のCD回
転用モーターをエンボスピットの線密度に応じて、回転
スピードを制御している。CDを回転する再生装置のモ
ータに負担を掛けないようにするためには、リードイン
領域、プログラム領域、リードアウト領域に渡って、同
じ線速度にすることが好ましい。その代わりにトラック
ピッチについて、リードイン領域については、余裕を持
って読み出し書き込み出来る程度に設定しておき、リー
ドアウト領域において小さくすることで、記録容量が増
すことができる。また、適宜プログラム領域を前述のト
ラックピッチ範囲に設定することで、更なる記憶容量増
加が期待できる。
【0089】このような構成を有する第4の実施の形態
における光情報記録媒体の各領域におけるトラックピッ
チと線速度の分布を図2に示す。なお、図2の実線は線
速度を示し、図2の点線はトラックピッチを示す。
【0090】なお、プログラム領域のトラックピッチが
上述の1.2μm以上1.3μm未満の場合、エンボス
ピットが形成される部分の幅は、300nm以上550
nm以下が好ましい。なお、300nm以上という下限
値は、波長λ=750nm、開口数NA=0.45の光
ピックアップでもピットの有無が解像できる幅である。
【0091】ところで、プログラム領域のトラックピッ
チを狭くした場合、媒体における偏芯による影響も大き
くなる。そのために、本発明者らの知見によれば、上述
の範囲にプログラム領域を狭くした場合、偏芯量は30
μm以下にすることが好ましい。
【0092】ところで、上述の第1の実施の形態から第
4の実施の形態については、リードアウト領域で少なく
ともトラックピッチまたは線速度が変化している。しか
しながら、このようにトラックピッチが急激に変化する
とトラッキングの追従性が難しくなり、しいては、トラ
ックから光スポットが外れてしまったりする可能性がで
てくる。一方線速度が急激に変化すると、光情報記録媒
体を回転駆動する制御回路に大きな負担をかけることに
なり、しいては光情報記録媒体で求める線速度に対し再
生装置が追従し切れなくなり、再生信号が得られなくな
るという結果に陥ることになる。
【0093】このようなことを防ぐために、前述の第1
から第3の実施の形態において、線速度またはトラック
ピッチの変化を図3に示すように、徐々にトラックピッ
チまたは線速度が変化する遷移領域Aを設けていた方が
良い。なお、図3(a)は図1(a)で示したもの同じ
であり、図3(b)は図1(b)と同じ図面である。と
ころで、前述の第1及び第2の実施の形態における光情
報記録媒体については、トラックピッチまたは線速度の
各領域毎の分布を図3(c)に示すようにした。このよ
うに、プログラム領域とリードアウト領域の境界近傍に
遷移領域Aを設けた。第1の実施の形態では、遷移領域
Aで徐々にトラックピッチを小さくしてゆき、第2の実
施の形態では、遷移領域Aで徐々に線速度を小さくする
ようにした。このようにすることで、再生装置のトラッ
キングの追従が滑らかなり、またCDの回転制御系も安
定して線速度制御を行うことができる。
【0094】また、第3の実施の形態における光情報記
録媒体については、図3(d)に示すように、リードイ
ン領域とプログラム領域の境界部分に遷移領域Bを、更
にプログラム領域とリードアウト領域の境界近傍に遷移
領域Cを形成することが好ましい。このようにそれぞれ
トラックピッチまたは線速度が変化する部分には、トラ
ックピッチまたは線速度が徐々に変化してゆく遷移領域
を設けることが好ましい。
【0095】なお、リードイン領域とプログラム領域と
の間に有する遷移領域は、リードイン領域内の終端部分
に設けた方が好ましい。なぜなら、リードイン領域は所
定の時間分、データが埋まるまで繰り返し同じ情報を記
録されている。したがって、リードイン領域終端部分の
情報は、単に埋めるだけに書きこまれた情報しか形成さ
れていない。よって、この部分に遷移領域を設け、トラ
ックピッチまたは線速度を徐々に変化させている。この
ようにして、再生装置の制御が容易になり、再生装置の
各種制御に変化が生じる部分があったとしても、再生信
号への悪影響は少ない。
【0096】一方、プログラム領域とリードアウト領域
の間に有する遷移領域は、リードアウト領域に設けるこ
とが好ましい。リードアウト領域はトラックの終端を示
すことが出来れば良いので、正確にあらゆるエンボスピ
ットを読み取る必要が無いためである。
【0097】なお、先に説明した第4の実施の形態にお
ける光情報記録媒体のように、線速度を一定にしてトラ
ックピッチのみプログラム領域とリードアウト領域の部
分を変化させることで、記憶容量を拡大させた光情報記
録媒体では、図4に示すような線速度とトラックピッチ
を各領域毎に持たせることが好ましい。なお、図4
(a)は図1(a)と同じ図面であり、図4(b)につ
いては先に説明した第4の実施の形態に対して、好まし
いトラックピッチの分布を有したものである。図4
(b)に示すように遷移領域は、それぞれリードイン領
域の終端部分とリードアウト領域中にあるので、前述の
通り再生信号に悪影響を与える可能性を低くするように
している。
【0098】なお、図4(b)の実線は線速度を示して
おり、点線はトラックピッチを示している。ところで、
このような光情報記録媒体は、前述したように原盤をも
とに、エンボスピットの形状を形成してゆき、所望のエ
ンボスビットが形成された光情報記録媒体を製造してい
る。原盤を製造する場合には、レーザーカッティングマ
シン等によりエンボスピットに対応する加工を行うが、
これら加工機には原盤を固定するテーブルを移動させて
加工を行うテーブル移動方式のものと、レーザー等の加
工具を移動させて加工を行うピックアップ移動方式のも
のがある。トラックピッチを変化させる場合に、ピック
アップ移動方式のものの方が、応答が速くて追随精度が
良いが、ディスク全体の加工精度の面ではテーブル移動
方式の方が優れているので、適宜両者を使い分けること
が好ましい。
【0099】なお、高精度なトラックピッチを形成する
ために、テーブル移動方式を適用する場合、テーブルを
駆動させる駆動回路には、従来の通り、トラックピッチ
に関する信号を1回だけ入力する方式ではなく、原盤の
半径方向における位置において位置検出をしながら、ト
ラックを形成することができる制御手段が必要となる。
【0100】次に、上記本発明の第1から第4の実施の
形態の光情報記録媒体に適用できるスタンパーの製造方
法を図5に示す。この図5を参照して説明する。基板材
料として青板ガラスをドーナツ状円板に加工し、基板3
とする。その後、基板表面を表面粗さ:Ra=1nm以
下に精密研磨する。洗浄後、基板表面にプライマーとフ
ォトレジスト4を順にスピンコートする。プリベ−クす
ると、厚さ約200nmのフォトレジスト層4がそれぞ
れの基板3上に形成される(1)。
【0101】次にレ−ザーカッティング装置を用いて、
基板3上のフォトレジスト4を露光する。露光のパター
ンは、本発明に係る光情報記録媒体のエンボスピットに
応じたパターンとする。
【0102】露光を終えた基板3上のレジスト4を、そ
れぞれ無機アルカリ現像液で現像する。レジスト表面を
スピン洗浄し、その後、ポストベークする。これにより
レジストパターンが形成される(2)。
【0103】次に、この原盤3aをスパッタリング装置
にセットし、表面にNi層5(導電層)を付着depositi
onさせる。これにより導電化処理を終える。そして、通
電することによりNi電鋳を行い所定の厚さのNiメッ
キ層5を得る(3)。そして、このNiメッキ層5を原
盤3aから剥離すると第1成形型5aが得られる
(4)。
【0104】第1成形型5aの凹凸面に保護塗料(1例
として商品名:クリンコ−トS(ファインケミカル ジ
ャパン社製))をスピンコート法により塗布する。塗布
した後、塗膜を自然乾燥させる。これにより凹凸面は保
護コートで覆われる。第1成形型5aの裏面を研磨した
後、その内径と外径を打ち抜いて落とす。こうして、ド
ーナツ状の第1成形型5aができ上がる。
【0105】第1成形型5aを剥がした後の原盤3aは
損傷を受けていない。そこで、原盤3aを洗浄した後、
再び、本工程を実施して、複数の第1成形型5aを得る
ことができる。第1成形型5aの裏面に、エポキシ接着
剤でステンレス基板を接着すると、第1成形型5aの平
面性が向上する。次に、紫外線硬化型樹脂液を用意す
る。樹脂液としては、熱や光の吸収特性、離型性、耐光
性、耐久性、硬度を考えると、色数(APHA)が30
〜50、屈折率が25℃で1.4〜1.8程度のものが
好ましい。樹脂液の比重は、25℃で0.8〜1.3程
度、粘度は25℃で10〜4800CPS程度のものが
転写性の点で好ましい。
【0106】別に、青板ガラス円板7を用意する。そし
て、円板を洗浄し、表面にプライマーであるシランカッ
プリング剤を塗布し、その後ベークする。そして、凹凸
面を上にした第1成形型5aの上に樹脂液6を垂らす。
そして、上からガラス円板7を押し付け、樹脂液6をガ
ラス円板7と第1成形型5aでサンドイッチした。この
とき、樹脂液6に泡が入らないように注意した。更にガ
ラス円板7を加圧して粘彫な樹脂液6を第1成形型5a
表面全体に均一に押し拡げる。
【0107】ガラス円板7を通して、樹脂液6に水銀ラ
ンプからの紫外線を照射する。これにより樹脂液は硬化
し、硬い樹脂層4aからなる第2成形型6aが形成され
る(5)。次に第2成形型6aを第1成形型5aから剥
離する。第2成形型6aは基盤であるガラス円板7と一
体構造となっている(6)。
【0108】剥離した後に残された第1成形型5aは、
損傷していないので繰り返し使用可能である。よって、
多数の第2成形型6aを1枚の第1成形型5aから形成
できる。第2成形型6aの製造は容易であり、15〜6
0分で1枚を製造することができる。
【0109】次に第2成形型6aを元にして、金属から
なる第3成形型を形成する。製造方法は、前記の第1成
形型5aの製造方法と同じである。すなわち、第2成形
型6aをスパッタリング装置にセットし、表面にNi層
8(導電層)を付着depositionさせる。これにより導電
化処理を終える。そして、通電することによりNi電鋳
を行い所定の厚さのNiメッキ層8を得る(7)。そし
て、このNiメッキ層8を第2成形型6aから剥離する
と第3成形型8aが得られる(8)。
【0110】第3成形型8aの凹凸面に保護塗料(1例
として商品名:クリンコ−トS(ファインケミカル ジ
ャパン社製))をスピンコート法により塗布する。塗布
した後、塗膜を自然乾燥させる。これにより凹凸面は保
護コートで覆われる。第3成形型8aの裏面を研磨した
後、その内径と外径を打ち抜いて落とす。こうして、ド
ーナツ状の第3成形型8aができ上がる。この第3成形
型を、実際にディスクを製造するためのスタンパーとし
て使用する。なお、本発明者は、このような製造方法を
用いて、以下の実施例に挙げるようにプログラム領域の
トラックピッチと線速度を可変させて光情報記録媒体を
製造した結果、次のことを見いだした。
【0111】前述のように、トラックピッチをプログラ
ム領域において狭くした光情報記録媒体の場合、偏芯量
30μm以下にしなければならないが、この偏芯量を満
たすために、本スタンパーにおけるエンボスピットで構
成されたトラックの偏芯量10μm以下にしなければ成
らないことが、本発明者らの知見で見いだされた。した
がって、スタンパー製造時には、偏芯量を10μm以下
にすることが好ましい。次に、本発明に関する実施例を
以下に例示する。
【0112】
【実施例】(実施例1)本発明に係る以下の条件の光デ
ィスク(コンパクトディスク、以下CDと称す)を製造
した。光ディスクのサイズは80mmである。まず、本発
明に係るスタンパーを作製した。
【0113】リードイン領域スタート時間97:27:
00、プログラム領域スタート時間00:00:00、
リードアウト領域スタート時間(ラスト・ポッシブル・
スタートタイム・オブ・リードアウトエリア)30:3
0:00、リードイン領域のトラックピッチは1.52μm
で線速度(1倍速時)は1.2m/s。一方、プログラム
領域のトラックピッチは1.17μmで線速度(1倍速時)
は1.2m/s、そして、リードアウト領域のトラックピ
ッチも同様に1.17μmで線速度(1倍速時)は1.2m/
sとした。
【0114】この条件で露光したエンボスピットをフォ
トレジスト原盤に露光して、現像した後、ニッケル導電
膜をスパッタし、ニッケル電鋳を行い、原盤からニッケ
ルメッキを剥離、フォトレジスト除去、洗浄、表面保護
膜塗布、裏面研磨、裏面保護膜塗布、内外径打ち抜き、
両面保護膜剥離、表面洗浄を順に行い、スタンパーを作
製した。このスタンパーを射出成形装置(住友重機械工
業製SD40アルファ)にセットして、射出成形を行
い、ポリカーボネートディスク基板を大量複製し、コン
パクトディスク製造ライン(シンギュラス製)で本発明
に係るCDを作製した。
【0115】そのCDをCD標準検査装置により再生の
評価を行った。その結果、本CDは、従来の23分の限
界時間に比較して7分もの長時間化をした30分(26
5MB)という長時間大容量記録データを記録すること
を達成しつつ、ジッターは20nsec程度の低ジッターと
であった。さらに、ピットデビエーションはスペックイ
ンし、I3及びI11共にスペックインし、低BLER
が得られ、プッシュプル信号も問題なく、トラッキング
も良好であった。
【0116】しかしながら、本実施例におけるCDは、
プラスティック基板射出成形時の生産性が、従来通りの
時間で出来ず、射出成形に要する時間を多く要した。 (実施例2)本発明に係るCDを次の通りに製造した。
このCDのサイズは80mmで、リードイン領域スター
ト時間を97:27:00、プログラム領域スタート時
間を00:00:00、リードアウト領域スタート時間
(ラスト・ポッシブル・スタートタイム・オブ・リード
アウトエリア)を30:00:00とした。
【0117】リードイン領域のトラックピッチは1.52μ
mで線速度(1倍速時)は1.2m/s、プログラム領域
のトラックピッチは1.52μmで線速度(1倍速時)
は0.92m/s、リードアウト領域のトラックピッチは、
1.52μmで線速度(1倍速時)は0.92m/sとした。
【0118】その後、実施例1と同じ工程で、本発明に
係るCDを作成した。このCDは従来の23分の限界時
間に比較して7分もの長時間化した30分(265M
B)という長時間大容量記録データを記録可能とであ
る。
【0119】ただし、線速度を1m/sより小さくした
ため、最小マークが小さくなりすぎ、ジッタ−、I3、
I11、ブロックエラーレートが低下してしまった。 (実施例3)本発明に係るCDの一例を製造した。CD
のサイズはカード型である。まず、本発明によるスタン
パーを作製した。リードイン領域スタート時間97:2
7:00、プログラム領域スタート時間00:00:0
0、リードアウト領域スタート時間(ラスト・ポッシブ
ル・スタートタイム・オブ・リードアウトエリア)7:
30:00。リードイン領域のトラックピッチは1.52μ
mで線速度(1倍速時)は1.2m/s、プログラム領域の
トラックピッチは1.22μmで線速度(1倍速時)は1.2m
/s、リードアウト領域のトラックピッチは1.20μmで
線速度(1倍速時)は1.2m/sとした。
【0120】その後、実施例1と同じ工程で、本発明に
係る長時間CDを作製した。この長時間CDをCD標準
検査装置(オーディオディベロップメント製CD−CA
TS)により記録再生の評価を行った。本CDは、従来
の5分の限界時間に比較して2分もの長時間化をした7
分(65MB)という長時間大容量記録データを記録す
ることができた。
【0121】また、ジッターは低く、ピットデビエーシ
ョンはスペックインし、I3及びI11共にスペックイ
ンし、低BLERが得られ、プッシュプル信号も問題な
く、トラッキングも良好であった。更に、プラスティッ
ク基板射出成形時に要する時間も従来通り6秒で良好に
成形することができた。 (実施例4)本発明に係るCDを製造した。このCDの
サイズはカード型である。リードイン領域スタート時間
97:27:00、プログラム領域スタート時間00:
00:00、リードアウト領域スタート時間(ラスト・
ポッシブル・スタートタイム・オブ・リードアウトエリ
ア)10:05:00、リードイン領域のトラックピッ
チは1.50μmで線速度(1倍速時)は1.2m/s、プログ
ラム領域のトラックピッチは1.25μmで線速度(1倍速
時)は1.13m/s、リードアウト領域のトラックピッチ
は1.21μmで線速度(1倍速時)は1.11m/sとした。
【0122】その後、実施例1と同じ工程で、本発明に
係る長時間CDを作製した。このCDをCD標準検査装
置により再生の評価を行った。本CDは、従来の5分の
限界時間に比較して約2倍もの長時間化をした10分
(100MB)という長時間大容量記録データを記録保
持することができる。また、ジッターも低く、ピットデ
ビエーションはスペックインし、I3及びI11共にス
ペックインし、低BLERが得られ、プッシュプル信号
も問題なく、トラッキングも良好であった。更に、プラ
スティック基板射出成形時に要する時間も従来通り6秒
で良好に成形することができた。
【0123】そして、プログラム領域のトラックピッチ
を1.2μmから1.3μmの間で、かつ線速度も1.0m/s
から1.13m/sの間にしたことで、各種信号特性を
良好な状態にしつつ、従来のCDカードよりも2倍も増
加した記録容量を達成することができた。 (実施例5)本発明によるCDの一例を製造した。CD
のサイズは80mmである。リードイン領域スタート時間
97:18:00、プログラム領域スタート時間00:
00:00、リードアウト領域スタート時間34:0
2:00、リードイン領域のトラックピッチは1.50μm
で線速度(1倍速時)は1.11m/s、プログラム領域のト
ラックピッチは1.23μmで線速度(1倍速時)は1.11m/
s、リードアウト領域のトラックピッチは1.23μmで線速
度(1倍速時)は1.11m/sである。
【0124】その後、実施例1と同じ工程で、本発明に
係る長時間CDを作製した。このCD−を、CD標準検
査装置(オーディオディベロップメント製CD−CAT
S)により再生の評価を行った。
【0125】その結果、従来の23分の限界時間に比較
し11分もの長時間化をした34分(298MB)とい
う長時間大容量記録データにもかかわらず、ピットジッ
ターは20nsec程度の低ジッターが得られた。
【0126】また、ピットデビエーションはスペックイ
ンすると共に、I3及びI11共にスペックインした。
さらに、低BLERが得られ、プッシュプル信号も問題
なく、トラッキングも良好であった。
【0127】そして、トラックピッチを1.2μmから1.3
μmの間で、かつ線速度も1.0m/sから1.13m
/sの間にしたことで、各種信号特性を良好な状態にし
つつ生産性の低下も抑えられ、8cmCDでも34分以
上の高い記録容量を達成することができた。 (実施例6)本発明によるCDの一例を製造した。CD
のサイズは80mmである。リードイン領域スタート時間
97:27:00、プログラム領域スタート時間00:
00:00、リードアウト領域スタート時間34:0
7:00、リードイン領域のトラックピッチは1.50μm
で線速度(1倍速時)は1.16m/s、プログラム領域のト
ラックピッチは1.18μmで線速度(1倍速時)は1.16m/
s、リードアウト領域のトラックピッチは1.18μmで線速
度(1倍速時)は1.16m/sである。
【0128】その後、実施例1と同じ工程で、本発明に
係る長時間CDを作製した。このCDをCD標準検査装
置(オーディオディベロップメント製CD−CATS)
により再生の評価を行った。従来の23分の限界時間に
比較し11分もの長時間化をした34分(298MB)
という長時間大容量記録データにもかかわらず、ピット
ジッターは18nsec程度の低ジッターが得られた。ま
た、ピットデビエーションもスペックインすると共に、
I3及びI11共にスペックインした。さらに、低BL
ERが得られ、プッシュプル信号も問題なく、トラッキ
ングも良好であった。
【0129】ただし、トラックピッチが1.2μm未満
であったため、プラスティック基板の射出成型時の生産
性が低下してしまった。 (実施例7)本発明によるCDの一例を製造した。CD
のサイズは80mmである。リードイン領域スタート時間
97:18:15、プログラム領域スタート時間00:
00:00、リードアウト領域スタート時間34:0
2:00、リードイン領域のトラックピッチは1.35μm
で線速度(1倍速時)は1.13m/s、プログラム領域のト
ラックピッチは1.25μmで線速度(1倍速時)は1.13m/
s、リードアウト領域のトラックピッチは1.25μmで線速
度(1倍速時)は1.13m/sである。
【0130】その後、実施例1と同じ工程で、本発明に
係る長時間CDを作製した。この長時間CDをCD標準
検査装置(オーディオディベロップメント製CD−CA
TS)により再生の評価を行った。従来の23分の限界
時間に比較し11分もの長時間化をした34分(298
MB)という長時間大容量記録データにもかかわらず、
プログラム領域におけるピットジッターともに18nsec
程度の低ジッターが得られた。また、プログラム領域に
おけるピットデビエーションもスペックインすると共
に、I3及びI11共にスペックインした。さらに、低
BLERが得られ、プッシュプル信号も問題なく、トラ
ッキングも良好であった。
【0131】また、3ビーム法によるトラッキングを採
用した再生装置では、トラッキングが不十分なときがあ
ったが、1ビームによるトラッキングを採用した再生装
置ではトラッキングが正確に行われた。 (実施例8)本発明によるCDの一例を製造した。CD
のサイズは80mmである。リードイン領域スタート時間
97:18:15、プログラム領域スタート時間00:
00:00、リードアウト領域スタート時間34:0
2:00、リードイン領域のトラックピッチは1.52μm
で線速度(1倍速時)は1.11m/s、プログラム領域のト
ラックピッチは1.24μmで線速度(1倍速時)は1.11m/
s、リードアウト領域のトラックピッチは1.2μmで線速
度(1倍速時)は0.9m/sである。
【0132】その後、実施例1と同じ工程で、本発明に
係る長時間CDを作製した。このCDをCD標準検査装
置(オーディオディベロップメント製CD−CATS)
により記録再生の評価を行った。従来の23分の限界時
間に比較し11分もの長時間化をした34分(298M
B)という長時間大容量記録データにもかかわらず、ピ
ットジッターは18nsec程度の低ジッターが得られた。
また、ピットデビエーションもスペックインすると共
に、I3及びI11共にスペックインした。
【0133】さらに、低BLERが得られ、プッシュプ
ル信号も問題なく、トラッキングも良好であった。この
特性は1倍速から12倍速書き込みまで維持された。そ
して、プログラム領域におけるトラックピッチを1.2μ
mから1.3μmの間で、かつ線速度も1.0m/sから
1.13m/sの間にしたことで、各種信号特性を良好
な状態にしつつ生産性の低下も抑えられ、8cmCDで
も34分以上の高い記録容量を達成することができた。 (実施例9)本発明によるCDの一例を製造した。CD
のサイズは80mmである。リードイン領域スタート時間
97:18:15、プログラム領域スタート時間00:
00:00、リードアウト領域スタート時間34:0
2:00、リードイン領域のトラックピッチは1.48μm
で線速度(1倍速時)は1.11m/s、プログラム領域のト
ラックピッチは1.24μmで線速度(1倍速時)は1.11m/
s、リードアウト領域のトラックピッチは1.2μmで線速
度(1倍速時)は1.11m/sである。
【0134】その後、実施例1と同じ工程で、本発明に
係る長時間CDを作製した。このCDをCD標準検査装
置(オーディオディベロップメント製CD−CATS)
により記録再生の評価を行った。従来の23分の限界時
間に比較し11分もの長時間化をした34分(298M
B)という長時間大容量記録データにもかかわらず、ピ
ットジッターは18nsec程度の低ジッターが得られた。
また、ピットデビエーションがスペックインすると共
に、I3及びI11共にスペックインした。さらに、低
BLERが得られ、プッシュプル信号も問題なく、トラ
ッキングも良好であった。また、前述の実施例8と同様
に、プログラム領域のトラックピッチを1.2μm〜
1.3μmの間に、また、線速度を1.0m/s〜1.
13m/sの間に設定したため、各種信号特性を良好な
状態にしつつ生産性の低下も抑えられ、8cmCDでも
34分以上の高い記録容量を達成することができた。 (実施例10)本発明によるCDの一例を製造した。C
Dのサイズは80mmである。リードイン領域スタート時
間97:18:15、プログラム領域スタート時間0
0:00:00、リードアウト領域スタート時間40:
02:00、リードイン領域のトラックピッチは1.3μm
で線速度(1倍速時)は1m/s、プログラム領域のトラ
ックピッチは1.22μmで線速度(1倍速時)は1m/s、リ
ードアウト領域のトラックピッチは1.2μmで線速度(1
倍速時)は1m/sである。
【0135】その後、実施例1と同じ工程で、本発明に
係る長時間CDを作製した。このCDをCD標準検査装
置(オーディオディベロップメント製CD−CATS)
により記録再生の評価を行った。従来の23分の限界時
間に比較し17分もの長時間化をした40分(350M
B)という長時間大容量記録データにもかかわらず、プ
ログラム領域におけるピットジッターは18nsec程度の
低ジッターが得られた。また、プログラム領域における
ピットデビエーションがスペックインすると共に、I3
及びI11共にスペックインした。さらに、低BLER
が得られ、プッシュプル信号も問題なく、トラッキング
も可能であった。 (実施例11)本発明に係るCDを製造した。最初に、
外径200mm、厚さ6mmの精密洗浄されたガラス原盤を
準備し、この表面にプライマーを塗布した後にポジ型フ
ォトレジスト(シプレイ社製:S1818)をスピンコ
し、100℃のホットプレート上で10分間プリベーク
した。この工程によりコーティング厚さ180nmのコー
ティング原盤が完成した。
【0136】次いで、コーティング原盤にレーザーカッ
ティングマシンでエンボスピットを形成するが、この工
程が本発明において最も重要なポイントである。まず、
リードインスタート時間を97:00:00、リードア
ウトスタート時間(ラスト・ポッシブル・スタートタイ
ム・オブ・リードアウトエリア)を30:10:00と
して、ケンウッド製マスタリングジェネレータDa30
80に設定した。
【0137】露光開始位置から25.00mmまでの領域はト
ラックピッチを1.60μm、線速度を1.20m/sとして設
定し、半径25.00〜25.10mmの間はトラックピッチのみを
1.60μmから半径方向1μmに対して0.004μmの割合
で、一定量ずつ減少させながらレーザーカッティングを
実施し、半径25.10mmの時点でトラックピッチ1.20μm
になるように設定した。
【0138】そのまま半径位置39.10mmに到達した時点
でレーザーカッティングを終了した。そして、無機アル
カリ現像液(シプレイ製デベロッパー)と超純水での希
釈液、濃度20%で現像しマスター原盤が完成した。次
に導電化処理を施し、テクノトランス社製ニッケル電鋳
装置によって電鋳後、ガラス原盤から剥離し、さらに内
径34.00mm、外径138.00mmの径に打ち抜きを施してニッ
ケッルスタンパーを完成した。
【0139】このスタンパーを住友重機械工業社製、S
D40アルファ射出成形装置にセットし、ポリカーボネ
ート基板を作製し、反射膜等を成膜して本CDが完成し
た。また本CDをオーディオディプロップメント社製C
D−CATS装置にかけて測定したところ、オレンジブ
ック規格を満たしかつ長時間記録保持が可能なCDを作
製することができた。 (実施例12)実施例11と同様の方法で、本発明に係
るCDを製造した。リードインスタート時間を97:0
0:00、リードアウトスタート時間(ラスト・ポッシ
ブル・スタートタイム・オブ・リードアウトエリア)を
30:10:00として、ケンウッド製マスタリングジ
ェネレータDa3080に設定した。
【0140】露光開始位置から24.95mmまでの領域はト
ラックピッチを1.60μm、線速度を1.20m/sとして設
定し、半径24.95〜25.00mmの間はトラックピッチのみを
1.60μmから半径方向1μmに対して0.004μmの割合
で、一定量ずつ減少させながらレーザーカッティングを
実施して半径25.00mmの時点でトラックピッチ1.20μm
になるように設定した。
【0141】すなわち、本実施の形態においては、リー
ドイン領域の終端のトラックピッチを上記の割合で徐々
に変化させている。そして、そのまま半径位置39.10mm
に到達した時点でレーザーカッティングを終了した。
【0142】そして、実施例11と同様な方法を用いて
製造されたCDをオーディオディプロップメント社製C
D−CATS装置にかけて測定を行ったところ、規格を
満足することができた。 (実施例13)実施例11と同様の方法によりCDを製
造した。リードインスタート時間を97:00:00、
リードアウトスタート時間(ラスト・ポッシブル・スタ
ートタイム・オブ・リードアウトエリア)を30:1
0:00としてケンウッド製マスタリングジェネレータ
Da3080に設定した。露光開始位置から25.00mmま
での領域はトラックピッチを1.60μm、線速度を1.20m
/sとして設定し、半径24.95〜25.00mmの間は線速度の
みを1.20m/sから一定速度により減少させながらレー
ザーカッティングを実施して半径25.00mmの時点で線速
度を1.00m/sになるように設定した。すなわち、リー
ドイン領域の終端のトラックピッチをそのまま維持し、
半径位置39.10mmに到達した時点でレーザーカッティン
グを終了した。
【0143】そして、実施例11と同様な方法を用いて
製造されたCDをオーディオディプロップメント社製C
D−CATS装置にかけて測定を行ったところ、規格を
満足することができた。以上のようにオレンジブック規
格を満たしかつ長時間録音が可能なCD−Rディスクを
作製することができた。
【0144】なお、このように徐々にトラックピッチま
たは線速度が変化する領域を設ける領域は、リードイン
領域内だけに限られず、リードアウト領域内に形成され
たものでも同様な効果を有することは言うまでも無い。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る発明及び請求項16に係る発明においては、
従来の再生装置を使用しながら、その能力を最大限に発
揮させることができ、しかも、再生装置が媒体を認識可
能であり、記録容量を増やした光情報記録媒体とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜3の各実施の形態である光情報
記録媒体の記録領域の配置と各領域におけるトラックピ
ッチ又は線速度の分布を示した図である。
【図2】本発明の第4の実施の形態である光情報記録媒
体の記録領域の配置と各領域におけるトラックピッチ又
は線速度の分布を示した図である。
【図3】本発明の第1〜3の各実施の形態である光情報
記録媒体において、更に好ましい各領域におけるトラッ
クピッチ又は線速度の分布を示した図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態である光情報記録媒
体において、更に好ましい各領域におけるトラックピッ
チ又は線速度の分布を示した図である。
【図5】本発明の実施の形態の1例であるスタンパーの
製造方法を示す図である。
【符号の説明】
3…基板 3a…原盤 4…フォトレジスト層 5…Ni層 5a…第1成形型 6…樹脂液 6a…第2成形型 7…基盤(ガラス円板) 8…Ni層 8a…第3成形型

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックに沿って情報が記録された円盤
    状の光情報記録媒体であって、内周から外周側に向け
    て、記録されたコンテンツに関する各種情報が格納され
    たリードイン領域、前記コンテンツが格納されたプログ
    ラム領域、前記トラックの終端を示すリードアウト領域
    を有するものにおいて、前記リードイン領域及び前記プ
    ログラム領域のトラックピッチより前記リードアウトの
    トラックピッチが狭くされていることを特徴とする光情
    報記録媒体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光情報記録媒体であっ
    て、前記プログラム領域のトラックピッチが1.2μm以
    上1.3μm未満であることを特徴とする光情報記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の光情報記録媒体であっ
    て、前記光情報記録媒体の各トラックの偏芯量が30μ
    m以下であることを特徴とする光情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のうちいずれか1
    項に記載の光情報記録媒体であって、前記プログラム領
    域の線速度が1.0m/s以上とされていることを特徴と
    する光情報記録媒体。
  5. 【請求項5】 トラックに沿って情報が記録された円盤
    状の光情報記録媒体であって、内周から外周側に向け
    て、記録されたコンテンツに関する各種情報が格納され
    たリードイン領域、前記コンテンツが格納されたプログ
    ラム領域、前記トラックの終端を示すリードアウト領域
    を有するものにおいて、前記リードイン領域及び前記プ
    ログラム領域の線速度より、前記リードアウト領域の線
    速度が遅くされていることを特徴とする光情報記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光情報記録媒体であっ
    て、前記プログラム領域のトラックピッチより、前記リ
    ードアウト領域のトラックピッチが狭くされていること
    を特徴とする光情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の光情報記録媒体であっ
    て、前記プログラム領域のトラックピッチが1.2μm以
    上1.3μm未満であることを特徴とする光情報記録媒
    体。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光情報記録媒体であっ
    て、前記光情報記録媒体の各トラックの偏芯量が30μ
    m以下であることを特徴とする光情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項5から請求項8のうちいずれか1
    項に記載の光情報記録媒体であって、プログラム領域の
    線速度が1.0m/s以上とされていることを特徴とする
    光情報記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9のうちいずれか
    1項に記載の光情報記録媒体であって、当該光情報記録
    媒体の直径が80mmであり、最大記録時間が30分以上
    40分以下であることを特徴とする光情報記録媒体。
  11. 【請求項11】 トラックに沿って情報が記録された円
    盤状の光情報記録媒体であって、内周側から外周側に向
    けて、記録されたコンテンツに関する各種情報を格納す
    るリードイン領域、前記コンテンツを格納するプログラ
    ム領域、前記トラックの終端を示すリードアウト領域を
    有するものにおいて、前記プログラム領域のトラックピ
    ッチが1.2μm以上1.3μm未満であり、前記プログラム
    領域の線速度が1.0m/s以上1.13m/s以下であるこ
    とを特徴とする光情報記録媒体。
  12. 【請求項12】 トラックに沿って情報が記録された円
    盤状の光情報記録媒体であって、内周から外周側に向け
    て、記録されたコンテンツに関する各種情報が格納され
    たリードイン領域、前記コンテンツが格納されたプログ
    ラム領域、前記トラックの終端を示すリードアウト領域
    を有するものにおいて、前記リードイン領域のトラック
    ピッチと比較して前記プログラム領域のトラックピッチ
    が狭くされていることを特徴とする光情報記録媒体。
  13. 【請求項13】 トラックに沿って情報が記録された円
    盤状の光情報記録媒体であって、内周から外周側に向け
    て、記録されたコンテンツに関する各種情報が格納され
    たリードイン領域、前記コンテンツが格納されたプログ
    ラム領域、前記トラックの終端を示すリードアウト領域
    を有するものにおいて、前記リードイン領域の線速度と
    比較して前記プログラム領域の線速度が遅くされている
    ことを特徴とする光情報記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13のうちいずれ
    か1項に記載の光記録媒体に形成される凹部に対応する
    凸部、凸部に対応する凹部を有するスタンパー。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のスタンパーにおい
    て、前記スタンパーに形成された凹部又は凸部の偏芯量
    は10μm以下であることを特徴とするスタンパー。
  16. 【請求項16】 請求項14または請求項15に記載の
    スタンパーの製造方法であって、金属製の第1成形型を
    用意する工程と、前記第1成形型から樹脂製の第2成形
    型を成形する工程と、前記第2成形型から第3成形型で
    ある金属製のスタンパーを成形する工程とを有してなる
    ことを特徴とするスタンパーの製造方法。
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