JP2003016363A - 承認済みクレジット取引の支払期間短縮システム及び短縮方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】クレジット債権をクレジットカード加盟店の都
合によりクレジットカード会社が買取し、クレジット取
引金額からクレジットカード利用手数料とファクタリン
グサービス利用手数料を差引いた金額を、クレジット債
権の買取日から１〜２日以内にクレジットカード加盟店
へ支払うファクタリングサービスが利用できなかった。 【解決手段】ファクタリングサーバーとクレジット決済
サーバーとから構成されるシステムにおいて、前記ファ
クタリングサーバーは、クレジットカード加盟店からの
ファクタリングサービス利用申込みデータを受け付け、
受け付けたファクタリングサービス利用申込みデータを
クレジット決済サーバーへ送信し、前記クレジット決済
サーバーから送信されたデータを記憶し、ファクタリン
グ利用承認データ、又は、ファクタリング利用拒否デー
タをクレジットカード加盟店端末装置へ送信する送信手
段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、承認済みクレジッ
ト取引の支払期間短縮システム及び短縮方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、クレジットカード取引の流れは、
図２〜３に示す通りに行われていた。図２は、従来のク
レジットカード取引におけるクレジットカード決済処理
までの流れを表した図である。

【０００３】図３は、従来のクレジットカード取引にお
けるクレジットカード決済処理が行われた後の流れを表
した図である。

【０００４】先ず、クレジットカード加盟店端末装置に
クレジットカードの情報が入力されると、クレジットカ
ード加盟店端末装置は、そのクレジットカードに記録さ
れているクレジットカード番号、クレジットカード会員
名、有効期限を読み取る（ステップＳ３１）。

【０００５】次に、クレジットカード加盟店端末装置
に、利用金額、支払方法を入力する（ステップＳ３
２）。

【０００６】そして、クレジットカード加盟店端末装置
が読み取ったクレジットカード情報（クレジットカード
番号、クレジットカード会員名、有効期限）と、クレジ
ットカード加盟店端末装置に入力した情報（利用金額、
支払方法）とに、クレジットカード加盟店端末装置が保
有する情報（クレジットカード加盟店番号、利用日時）
を付加したクレジット取引情報を、そのクレジットカー
ド加盟店端末装置から公衆回線網等のデータ伝送ライン
を介してクレジット決済サーバーへ送信する（ステップ
Ｓ３３）。

【０００７】ここで説明するクレジットカード加盟店端
末装置は、ＣＡＴ端末（クレジットカードオーソライゼ
ーションターミナル）に限らず、クレジットカードの情
報を読み取り可能で、且つ、利用金額・支払方法・クレ
ジットカード加盟店番号・利用日時等の情報を付加し、
そのデータを公衆回線網等のデータ伝送ラインを介して
クレジット決済サーバーへ送信することが可能な情報端
末の場合もある。

【０００８】また、クレジットカードは、磁気データを
記録する磁気カードに限らず、ＩＣチップにデータを記
録するＩＣカード等の場合もある。

【０００９】クレジット決済サーバーでは、クレジット
カード加盟店から送信されたクレジット取引情報に基づ
き、利用されたクレジットカード番号が存在するか否
か、利用されたクレジットカードの各クレジットカード
情報が同一人物のものか否か、クレジット認証処理をす
るにあたって必須の各情報が送信されているか否かを判
別し、そのクレジットカード情報に事故情報の記載がな
く、尚且つ今回の利用金額が利用可能額以下の場合に
は、このクレジット取引に関して承認番号を付与し、そ
うでない場合には、承認拒否の理由別に拒否コードを付
与する該クレジット取引を承認するか否かを判断するク
レジット認証処理を行う（ステップＳ３４）。

【００１０】このクレジット認証処理にＣＡＦＩＳ等の
クレジット決済ネットワークセンタを利用する場合に
は、クレジットカード加盟店端末装置から公衆回線網等
のデータ伝送ラインを介してＣＡＦＩＳ等に設置された
クレジット決済ネットワークサーバーに送信され、その
クレジット決済ネットワークサーバーでクレジット認証
処理が行われ、認証処理データが専用線又は公衆回線網
等のデータ伝送ラインを介してクレジット決済サーバー
へ送信される。

【００１１】その後、クレジット認証処理（ステップＳ
３４）により付与された認証処理データに基づき、承認
されたクレジット取引の決済を行うためのクレジット決
済処理が行われ（ステップＳ３５）、拒否コードが付与
されているクレジット取引データの場合には、利用日
時、クレジットカード番号、クレジットカード会員名、
クレジットカード加盟店番号、拒否コードの各データを
有する注文レコードを作成し（ステップＳ３６）、クレ
ジット決済サーバーのクレジットカード会員データベー
ス及びクレジットカード加盟店データベースにその注文
レコードを記憶する（ステップＳ３７）。

【００１２】その後、追加した注文レコードのデータを
クレジットカード加盟店端末装置へ送信し（ステップＳ
３８）、クレジットカード加盟店の端末装置では、送信
されたクレジット承認拒否データを受け取り（ステップ
Ｓ３９）、プリンタ等の出力手段により出力するか、又
は、ディスプレイ等の表示手段により表示する。

【００１３】承認番号が付与されているクレジット取引
データの場合には、利用日時、利用金額、支払方法、ク
レジットカード番号、クレジットカード会員名、クレジ
ットカード加盟店番号、承認番号の各データを有する注
文レコードを作成し（ステップＳ４０）、クレジット決
済サーバーのクレジットカード会員データベース及びク
レジットカード加盟店データベースにその注文レコード
を記憶する（ステップＳ４１）。

【００１４】その後、記憶した注文レコードのデータを
クレジットカード加盟店端末装置へ送信し（ステップＳ
４２）、クレジットカード加盟店の端末装置では、送信
されたクレジット承認データを受け取り（ステップＳ４
３）、プリンタ等の出力手段により出力するか、又は、
ディスプレイ等の表示手段により表示する。

【００１５】しかし、このクレジットカードを利用した
クレジット取引の支払方法において、クレジットカード
会社からクレジットカード加盟店への利用代金からクレ
ジットカード利用手数料を差引いた金員の支払いは、ク
レジットカード取引日より略３０日〜５０日後に行われ
おり、その間、クレジットカード加盟店にとっては、ク
レジット債権が売掛の状態にあり、手元流動性の資金と
して活用できない不都合があった。また、手元流動性の
資金が不足するとの理由でクレジットカード加盟店登録
を拒む店舗もあった。

【００１６】そこで、顧客がクレジットカードを利用
し、そのクレジット取引がクレジットカード会社によっ
て承認された直後に、該クレジット取引で発生したクレ
ジット債権をクレジットカード会社が買取し、クレジッ
ト取引金額からクレジットカード利用手数料とファクタ
リングサービス利用手数料を差引いた金額を、クレジッ
ト債権の買取日から１〜２日以内にクレジットカード加
盟店へ支払うことにより、クレジットカード加盟店にと
っては、早期に売掛金を回収できると共に、クレジット
カード会社にとっては、加盟店の増加によるクレジット
カードの利用促進を図ることが可能となるクレジット決
済サーバー及びファクタリングを利用したクレジットカ
ード加盟店の売掛金早期回収方法（特願２００１−１９
１８９７）が発明されている。

【００１７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クレジ
ット決済サーバー及びファクタリングを利用したクレジ
ットカード加盟店の売掛金早期回収方法（特願２００１
−１９１８９７）では、クレジットカード加盟店にとっ
ては、クレジット取引がクレジットカード会社により承
認された直後にファクタリングサービスを利用しなかっ
た場合には、その後、該クレジットカード加盟店の売上
状況等の変化によりファクタリングサービスの利用が必
要になったとしても、クレジットカード会社に該クレジ
ット取引により発生したクレジット債権の買取をしても
らえないため、支払日を繰り上げてもらうことができな
いという不都合があった。

【００１８】本発明は、以上のような事情を鑑みてなさ
れたもので、クレジットカード会社によって承認された
クレジット取引で発生したクレジット債権をクレジット
カード加盟店の都合によりクレジットカード会社が買取
し、クレジット取引金額からクレジットカード利用手数
料とファクタリングサービス利用手数料を差引いた金額
を、クレジット債権の買取日から１〜２日以内にクレジ
ットカード加盟店へ支払うことにより、クレジットカー
ド加盟店にとっては、売上状況等の変化に応じてファク
タリングサービス利用が可能になる承認済みクレジット
取引の支払期間短縮システム及び短縮方法を提供するこ
とを目的とする。

【００１９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも、ファクタリングサーバーと
クレジット決済サーバーとから構成される承認済みクレ
ジット取引の支払期間短縮システムにおいて、前記ファ
クタリングサーバーは、少なくとも、クレジットカード
加盟店からのファクタリングサービス利用申込みデータ
を受け付けるファクタリング受付手段と、前記ファクタ
リング受付手段により受け付けたファクタリングサービ
ス利用申込みデータをクレジット決済サーバーへ送信す
る送信手段と、前記クレジット決済サーバーから送信さ
れたファクタリング受付番号を含むファクタリング利用
承認データ、又は、ファクタリング利用拒否コードを含
むファクタリング利用拒否データを記憶する記憶手段
と、ファクタリング受付番号を含むファクタリング利用
承認データ、又は、ファクタリング利用拒否コードを含
むファクタリング利用拒否データをクレジットカード加
盟店端末装置へ送信する送信手段とを備えてなることを
特徴とする。

【００２０】また、前記クレジット決済サーバーは、少
なくとも、ファクタリングサービスの利用申込みのあっ
たクレジット取引がファクタリングサービスを利用でき
るものであるか否かを判断する手段と、ファクタリング
サービス利用により短縮される取引代金の支払期間短縮
日数を判断する支払期間短縮日数判断手段と、前記支払
期間短縮日数に対応するファクタリング手数料率を判断
するファクタリング手数料率判断手段と、ファクタリン
グサービスを利用するクレジット取引レコードにファク
タリング受付番号を付与するファクタリング受付番号付
与手段と、前記ファクタリング受付番号をクレジットカ
ード加盟店データベースに記憶する記憶手段と、前記記
憶手段により記憶された前記ファクタリング受付番号を
含むファクタリング利用承認データをファクタリングサ
ーバーへ送信する送信手段とを備えてなることを特徴と
する。

【００２１】更に、前記ファクタリングサーバーのファ
クタリング受付手段は、クレジットカード加盟店により
任意に指定された支払期間短縮日数を受け付ける支払期
間短縮日数受付手段を有すると良い。

【００２２】少なくとも、ファクタリングサーバーとク
レジット決済サーバーとから構成される承認済みクレジ
ット取引の支払期間短縮方法において、前記ファクタリ
ングサーバーは、少なくとも、クレジットカード加盟店
からのファクタリングサービス利用申込みデータを受け
付けるファクタリング受付手順と、前記ファクタリング
受付手順により受け付けたファクタリングサービス利用
申込みデータをクレジット決済サーバーへ送信する送信
手順と、前記クレジット決済サーバーから送信されたフ
ァクタリング受付番号を含むファクタリング利用承認デ
ータ、又は、ファクタリング利用拒否コードを含むファ
クタリング利用拒否データを記憶する記憶手順と、ファ
クタリング受付番号を含むファクタリング利用承認デー
タ、又は、ファクタリング利用拒否コードを含むファク
タリング利用拒否データをクレジットカード加盟店端末
装置へ送信する送信手順とを備えてなることを特徴とす
る。

【００２３】また、前記クレジット決済サーバーは、少
なくとも、ファクタリングサービスの利用申込みのあっ
たクレジット取引がファクタリングサービスを利用でき
るものであるか否かを判断する手順と、ファクタリング
サービス利用により短縮される取引代金の支払期間短縮
日数を判断する支払期間短縮日数判断手順と、前記支払
期間短縮日数に対応するファクタリング手数料率を判断
するファクタリング手数料率判断手順と、ファクタリン
グサービスを利用するクレジット取引レコードにファク
タリング受付番号を付与するファクタリング受付番号付
与手順と、前記ファクタリング受付番号をクレジットカ
ード加盟店データベースに記憶する記憶手順と、前記記
憶手順により記憶された前記ファクタリング受付番号を
含むファクタリング利用承認データをファクタリングサ
ーバーへ送信する送信手順とを備えてなることを特徴と
する。

【００２４】更に、前記ファクタリングサーバーのファ
クタリング受付手順は、クレジットカード加盟店により
任意に指定された支払期間短縮日数を受け付ける支払期
間短縮日数受付手順を有すると良い。

【００２５】この発明によれば、クレジットカード会社
によって承認されたクレジット取引で発生したクレジッ
ト債権をクレジットカード加盟店の都合によりクレジッ
トカード会社が買取し、クレジット取引金額からクレジ
ットカード利用手数料とファクタリングサービス利用手
数料を差引いた金額を、クレジット債権の買取日から１
〜２日以内にクレジットカード加盟店へ支払うことが可
能になるため、クレジットカード加盟店は、売上状況等
の変化に応じてファクタリングサービスを利用すること
ができる。

【００２６】従って、クレジットカード加盟店は、自身
の都合によりクレジット債権を現金化することが可能と
なり、その資金を新規の仕入れや設備投資等に有効に利
用することができる。

【００２７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図１は、本発明に係る承認済みクレ
ジット取引の支払期間短縮システム及び短縮方法の一実
施例を示す構成図である。本実施例に係る承認済みクレ
ジット取引の支払期間短縮システム及び短縮方法は、加
盟店端末装置１０−１〜１０−ｎ、ファクタリングサー
バー２０、クレジット決済サーバー２１から構成され
る。

【００２８】各加盟店端末装置１０−１〜１０−ｎは、
各クレジットカード加盟店１１−１〜１１−ｎ毎に設置
され、公衆回線網等のデータ伝送ラインを介してファク
タリングサーバー２０へ接続される。

【００２９】ファクタリングサーバー２０は、データ送
信ケーブルにより直接又は、専用線や公衆回線網等のデ
ータ伝送ラインを介してクレジット決済サーバー２１と
接続されている。

【００３０】次に、本発明の実施例の流れについて、図
４〜６のフローチャートを用いて説明する。図４は、フ
ァクタリング利用確認処理までの流れを表した図であ
る。

【００３１】図５は、ファクタリング利用確認処理が行
われた後にファクタリングサービスの利用が拒否された
場合の流れを表した図である。

【００３２】図６は、ファクタリング利用確認処理が行
われた後にファクタリングサービスの利用が承認された
場合の流れを表した図である。

【００３３】先ず、何れかのクレジットカード加盟店端
末装置から公衆回線網等のデータ伝送ラインを介して接
続されたファクタリングサーバーに対して、承認済みク
レジット取引データ（承認日、承認番号、クレジットカ
ード番号、クレジット取引金額）の入力（ステップＳ４
４）と、ファクタリングサービス利用申し込み情報（申
込日、クレジットカード加盟店番号、クレジットカード
加盟店暗証番号、支払希望日）が入力されると（ステッ
プＳ４５）、ファクタリングサーバーは、その承認済み
クレジット取引データ及びファクタリングサービス利用
申し込み情報の各データを読み取り、ファクタリングサ
ービス申し込みを受け付ける（ステップＳ４６）。

【００３４】次に、受け付けたファクタリングサービス
申し込みの各データを、データ伝送ケーブルにより直接
又は、専用線や公衆回線網等のデータ伝送ラインを介し
て接続されたクレジット決済サーバーへ送信する（ステ
ップＳ４７）。

【００３５】そして、クレジット決済サーバーは、ファ
クタリングサーバーから送信されたファクタリングサー
ビス申し込みデータの中のクレジットカード加盟店番号
に基づき、そのクレジットカード加盟店が現在有効なク
レジット債権のファクタリングサービス利用に関する包
括契約を締結しているか否かを判断する（ステップＳ４
８）。

【００３６】その後、ファクタリングサービス申し込み
データの承認済みクレジット取引データ（承認日、承認
番号、クレジットカード番号、クレジット取引金額）と
クレジットカード加盟店データベースの承認済みクレジ
ット取引データとの対応付けを行い（ステップＳ４
９）、このクレジット債権をクレジットカード加盟店よ
り買取るか否か、すなわち、ファクタリングサービス利
用申し込みを承認するか否かを判断するためのファクタ
リングサービス利用確認処理を行う（ステップＳ５
０）。

【００３７】前記ファクタリング契約確認判断（ステッ
プＳ４８）により、現在有効なクレジット債権のファク
タリングに関する包括契約が締結されていない場合、も
しくはクレジットカード加盟店データベースの承認済み
クレジット取引データとの対応付けができなかった場合
には、クレジット債権の買取を行わないため、クレジッ
トカード加盟店データベースに申込日、承認日、承認番
号、クレジットカード番号、クレジット取引金額、クレ
ジットカード加盟店番号、クレジットカード加盟店暗証
番号、支払希望日の各データに、ファクタリングサービ
ス利用拒否コードを付加したファクタリング利用拒否レ
コードを作成し（ステップＳ５１）、そのファクタリン
グ利用拒否レコードをクレジットカード加盟店データベ
ースへ記憶する（ステップＳ５２）。

【００３８】次に、記憶したファクタリング利用拒否レ
コードのデータをファクタリングサーバーへ送信し（ス
テップＳ５３）、ファクタリングサーバーでは、送信さ
れたファクタリング利用拒否データを受け取り（ステッ
プＳ５４）、記憶する（ステップＳ５５）。

【００３９】その後、記憶したファクタリング利用拒否
データをクレジットカード加盟店端末装置へ送信し（ス
テップＳ５６）、クレジットカード加盟店端末装置で
は、送信されたファクタリング利用拒否データを受け取
り（ステップＳ５７）、プリンタ等の出力手段により出
力するか、又は、ディスプレイ等の表示手段により表示
する。

【００４０】一方、前記ファクタリング契約確認判断
（ステップＳ４８）により、現在有効なクレジット債権
のファクタリングに関する包括契約が締結されている場
合で、尚且つクレジットカード加盟店データベースの承
認済みクレジット取引データとの対応付けができた場合
には、クレジット債権の買取を行うため、ファクタリン
グサービス利用申し込み情報の支払希望日と、クレジッ
トカード加盟店データベースの該クレジット取引の支払
予定日とから、ファクタリングサービスを利用すること
により短縮されるクレジットカード加盟店への支払期間
短縮日数を判断し（ステップＳ５８）、対応するファク
タリング手数料率を判断し（ステップＳ５９）、ファク
タリングサービス利用手数料を算出する。

【００４１】ファクタリングサービス利用手数料は、例
えば、図７のファクタリングサービス利用手数料算出表
によると、クレジット取引金額が５万円で、支払期間短
縮日数が３９日の場合には、ファクタリング手数料率が
クレジット取引金額の１．４％であるため、ファクタリ
ングサービス利用手数料は７００円となる。

【００４２】その後、このファクタリングサービス申し
込みデータにファクタリングサービス受付番号を付加し
（ステップＳ６０）、ファクタリングサービス申し込み
データとファクタリングサービス受付番号を有するファ
クタリング利用承認レコードを作成し（ステップＳ６
１）、そのファクタリング利用承認レコードをクレジッ
トカード加盟店データベースへ記憶する（ステップＳ６
２）。

【００４３】次に、記憶したファクタリング利用承認レ
コードのデータをファクタリングサーバーへ送信し（ス
テップＳ６３）、ファクタリングサーバーでは、送信さ
れたファクタリング利用承認データを受け取り（ステッ
プＳ６４）、記憶する（ステップＳ６５）。

【００４４】その後、記憶したファクタリング利用承認
データをクレジットカード加盟店端末装置へ送信し（ス
テップＳ６６）、クレジットカード加盟店端末装置で
は、送信されたファクタリング利用承認データを受け取
り（ステップＳ６７）、プリンタ等の出力手段により出
力するか、又は、ディスプレイ等の表示手段により表示
する。

【００４５】本実施例のファクタリングサービスが利用
された場合に、クレジットカード会社は、買取ったクレ
ジット債権額からクレジットカード利用手数料（例え
ば、クレジット債権額の４．０％）とファクタリングサ
ービス利用手数料（例えば、クレジット債権額の１．４
％）を差引いた金額を早期にクレジットカード加盟店へ
支払う。

【００４６】本実施例で説明するクレジットカード加盟
店端末装置は、パソコンに限らず、インターネットに接
続可能な携帯電話等の情報端末でも良い。

【００４７】また、本実施例で説明するファクタリング
サーバーは、インターネット上にファクタリング受付用
のウエブページを表示し、ファクタリングサービスの受
付を行うウエブサーバーでも良い。

【００４８】また、本実施例で説明するファクタリング
手数料率は、図７に示す料率に限らず、段階を設けた任
意の料率でも良いし、また、同一料率でも良い。

【００４９】本実施例によれば、クレジットカード加盟
店は、クレジット加盟店端末装置から簡単にファクタリ
ングサービス利用の申し込みができるため、売上状況の
変化や、手元流動性の資金不足等の理由により、急に現
金が必要になった場合に、その状況に応じてファクタリ
ングサービスを利用することが可能になるという実用的
効果が生ずる。

【００５０】また、クレジットカード会社にとっては、
クレジット債権の現金化が容易になることによりクレジ
ットカード加盟店が増加し、そして、クレジットカード
加盟店が増加することにより売上向上を図ることがで
き、更に、ファクタリングサービス利用による手数料収
入が入るという実用的効果が生ずる。

【００５１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
レジットカード会社によって承認されたクレジット取引
で発生したクレジット債権をクレジットカード加盟店の
都合によりクレジットカード会社が買取し、クレジット
取引金額からクレジットカード利用手数料とファクタリ
ングサービス利用手数料を差引いた金額を、クレジット
債権の買取日から１〜２日以内にクレジットカード加盟
店へ支払うことが可能になるため、クレジットカード加
盟店は、売上状況等の変化に応じてファクタリングサー
ビスを利用することができる。従って、クレジットカー
ド加盟店は、自身の都合によりクレジット債権を現金化
することが可能となり、その資金を新規の仕入れや設備
投資等に有効に利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る承認済みクレジット取引の支払期
間短縮システム及び短縮方法の一実施例を示す構成図で
ある。

【図２】従来のクレジットカード取引におけるクレジッ
トカード決済処理までの流れを表した図である。

【図３】従来のクレジットカード取引におけるクレジッ
トカード決済処理が行われた後の流れを表した図であ
る。

【図４】本発明の実施例におけるファクタリング利用確
認処理までの流れを表した図である。

【図５】本発明の実施例におけるファクタリング利用確
認処理が行われた後にファクタリングサービスの利用が
拒否された場合の流れを表した図である。

【図６】本発明の実施例におけるファクタリング利用確
認処理が行われた後にファクタリングサービスの利用が
承認された場合の流れを表した図である。

【図７】本発明の実施例におけるファクタリングサービ
ス利用手数料算出表である。

【符号の説明】 １０−１〜１０−ｎ・・・クレジットカード加盟店端末
装置 １１−１〜１１−ｎ・・・クレジットカード加盟店 ２０・・・ファクタリングサーバー ２１・・・クレジット決済サーバー ２２・・・クレジットカード会社

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも、ファクタリングサーバーとク
   レジット決済サーバーとから構成される承認済みクレジ
   ット取引の支払期間短縮システムにおいて、前記ファク
   タリングサーバーは、少なくとも、クレジットカード加
   盟店からのファクタリングサービス利用申込みデータを
   受け付けるファクタリング受付手段と、前記ファクタリ
   ング受付手段により受け付けたファクタリングサービス
   利用申込みデータをクレジット決済サーバーへ送信する
   送信手段と、前記クレジット決済サーバーから送信され
   たファクタリング受付番号を含むファクタリング利用承
   認データ、又は、ファクタリング利用拒否コードを含む
   ファクタリング利用拒否データを記憶する記憶手段と、
   ファクタリング受付番号を含むファクタリング利用承認
   データ、又は、ファクタリング利用拒否コードを含むフ
   ァクタリング利用拒否データをクレジットカード加盟店
   端末装置へ送信する送信手段と、を備えてなることを特
   徴とする承認済みクレジット取引の支払期間短縮システ
   ム。
2. 【請求項２】請求項１記載の承認済みクレジット取引の
   支払期間短縮システムにおいて、前記クレジット決済サ
   ーバーは、少なくとも、ファクタリングサービスの利用
   申込みのあったクレジット取引がファクタリングサービ
   スを利用できるものであるか否かを判断する手段と、フ
   ァクタリングサービス利用により短縮される取引代金の
   支払期間短縮日数を判断する支払期間短縮日数判断手段
   と、前記支払期間短縮日数に対応するファクタリング手
   数料率を判断するファクタリング手数料率判断手段と、
   ファクタリングサービスを利用するクレジット取引レコ
   ードにファクタリング受付番号を付与するファクタリン
   グ受付番号付与手段と、前記ファクタリング受付番号を
   クレジットカード加盟店データベースに記憶する記憶手
   段と、前記記憶手段により記憶された前記ファクタリン
   グ受付番号を含むファクタリング利用承認データをファ
   クタリングサーバーへ送信する送信手段と、を備えてな
   ることを特徴とする承認済みクレジット取引の支払期間
   短縮システム。
3. 【請求項３】請求項１又は２記載の承認済みクレジット
   取引の支払期間短縮システムにおいて、前記ファクタリ
   ングサーバーのファクタリング受付手段は、クレジット
   カード加盟店により任意に指定された支払期間短縮日数
   を受け付ける支払期間短縮日数受付手段を有することを
   特徴とする承認済みクレジット取引の支払期間短縮シス
   テム。
4. 【請求項４】少なくとも、ファクタリングサーバーとク
   レジット決済サーバーとから構成される承認済みクレジ
   ット取引の支払期間短縮方法において、前記ファクタリ
   ングサーバーは、少なくとも、クレジットカード加盟店
   からのファクタリングサービス利用申込みデータを受け
   付けるファクタリング受付手順と、前記ファクタリング
   受付手順により受け付けたファクタリングサービス利用
   申込みデータをクレジット決済サーバーへ送信する送信
   手順と、前記クレジット決済サーバーから送信されたフ
   ァクタリング受付番号を含むファクタリング利用承認デ
   ータ、又は、ファクタリング利用拒否コードを含むファ
   クタリング利用拒否データを記憶する記憶手順と、ファ
   クタリング受付番号を含むファクタリング利用承認デー
   タ、又は、ファクタリング利用拒否コードを含むファク
   タリング利用拒否データをクレジットカード加盟店端末
   装置へ送信する送信手順と、を備えてなることを特徴と
   する承認済みクレジット取引の支払期間短縮方法。
5. 【請求項５】請求項４記載の承認済みクレジット取引の
   支払期間短縮方法において、前記クレジット決済サーバ
   ーは、少なくとも、ファクタリングサービスの利用申込
   みのあったクレジット取引がファクタリングサービスを
   利用できるものであるか否かを判断する手順と、ファク
   タリングサービス利用により短縮される取引代金の支払
   期間短縮日数を判断する支払期間短縮日数判断手順と、
   前記支払期間短縮日数に対応するファクタリング手数料
   率を判断するファクタリング手数料率判断手順と、ファ
   クタリングサービスを利用するクレジット取引レコード
   にファクタリング受付番号を付与するファクタリング受
   付番号付与手順と、前記ファクタリング受付番号をクレ
   ジットカード加盟店データベースに記憶する記憶手順
   と、前記記憶手順により記憶された前記ファクタリング
   受付番号を含むファクタリング利用承認データをファク
   タリングサーバーへ送信する送信手順と、を備えてなる
   ことを特徴とする承認済みクレジット取引の支払期間短
   縮方法。
6. 【請求項６】請求項４又は５記載の承認済みクレジット
   取引の支払期間短縮方法において、前記ファクタリング
   サーバーのファクタリング受付手順は、クレジットカー
   ド加盟店により任意に指定された支払期間短縮日数を受
   け付ける支払期間短縮日数受付手順を有することを特徴
   とする承認済みクレジット取引の支払期間短縮方法。