JP2003012065A - 小型圧力容器用の操作装置 - Google Patents

小型圧力容器用の操作装置

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JP2003012065A
JP2003012065A JP2002095719A JP2002095719A JP2003012065A JP 2003012065 A JP2003012065 A JP 2003012065A JP 2002095719 A JP2002095719 A JP 2002095719A JP 2002095719 A JP2002095719 A JP 2002095719A JP 2003012065 A JP2003012065 A JP 2003012065A
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聡 目加多
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯に便利で、試供品として配布してもコス
トが易く、常に開封直後の状態で使用できる使い切りタ
イプの包装形態およびそれを使用する装置を提供する。 【解決手段】内容積が0.5〜5ccの耐圧性の容器本
体15および外部から開放可能に気密に塞ぐシール部を
備えた複数個の小型圧力容器12と、それらの小型圧力
容器12を操作するための操作装置11とからなる噴射
装置10。操作装置11は、小型圧力容器12を軸方向
移動自在に収容する収納部13を複数個有し、それらの
収納部13の底壁に、各小型圧力容器12のバルブのス
テム18と係合してバルブを開放する嵌合孔と、バルブ
と外部とを連通する通路とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は小型圧力容器用の操
作装置、それに用いる小型圧力容器、それらを備えた噴
射装置、噴射装置の連結カートリッジ、小型圧力容器の
連結カートリッジ、およびその小型圧力容器の連結カー
トリッジの中間成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な化粧品や頭髪用化粧料な
どの原液を容器に充填し、液化ガスや圧縮ガスなどの噴
射剤でバルブを介して噴出させるエアゾール装置が用い
られている。このようなエアゾール装置は、通常は30
〜500cc程度の容量を有し、少量ずつ使うものであ
る。また、室内薫蒸用のエアゾール装置では、一度に全
量を噴射するタイプのものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなエアゾール
装置は、比較的強度が高い耐圧容器に充填し、エアゾー
ルバルブや、押しボタンなどの噴射部材を設けているの
で、装置が大型になり易く携帯に不便である。さらにエ
アゾール装置は噴射剤を含有しているため、液体化粧品
などのように、小袋に詰めた状態で試供品として配布す
ることができない。また、原液だけを小袋に詰めても、
エアゾール化したときの噴射状態や使用感などの特性が
わからない。そのため、新製品をキャンペーンする場合
は、サンプル用であることを表示したエアゾール装置を
ショーケースの上などにいくつか載置しておき、消費者
が自由に手にとって試してもらうなどの方法が採られる
が、販売店などに立ち寄った一部の消費者にしか試して
もらうことができない。
【0004】エアゾール装置は内容物の残量が見えない
ため、未使用であることを表示するべく、透明なシュリ
ンクフィルムで包装したり、一部を破断しなければ開け
ることができない、いわゆるバージンキャップを設ける
ものが多い。そのため、開封した時点では、新しい内容
物であることがわかる。しかし上記のように内容量が比
較的多いので、少量ずつ使用する場合は開封してから相
当の期間が経過したものでも、そのまま使用することに
なる。そのため内容物によっては、経時的に変化した
り、誤った使用方法で噴射し、内容物の組成が変動する
など、初期状態の内容物と異なる場合がある。また、前
述のサンプル用のエアゾール装置の場合でも、少量ずつ
試しに使用させる場合は、いつ開封したエアゾール製品
かわからないため、化粧品や薬剤などでは、消費者が不
安になる。
【0005】本発明は一般のエアゾール製品とほぼ同等
な使用状態を与えることができ、しかも携帯に便利で、
試供品として配布してもコストが安く、数種類の試供品
を持ち帰る場合でも消費者の負担にならない包装形態お
よびそれを使用する装置を提供することを技術課題とし
ている。さらに本発明は、エアゾール装置の内容物を、
常に開封直後の状態で使用できるようにし、消費者の不
安を少なくすることをも技術課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の小型圧力容器用
の操作装置は、内容積が0.5〜5ccの耐圧性の容器
本体と、その容器本体を開放可能かつ気密に塞ぐシール
部とを備えた小型圧力容器を操作するための操作装置で
あって、小型圧力容器を軸方向移動自在に収容する有底
筒状の容器収納部を有し、容器収納部の底壁に、小型圧
力容器のシール部を開放する開放手段と、開放されたシ
ール部と外部とを連通する通路とが設けられていること
を特徴としている。本発明の操作装置の第2の態様は、
傾動操作により開放されるシール部を備えている小型圧
力容器用の操作装置に使用するものであり、小型圧力容
器を傾動自在に収容する容器収容部を設けている。
【0007】このような操作装置においては、前記開放
手段は、小型圧力容器の上端から突出するステムと嵌合
する嵌合孔を備えているものであってもよく、また、小
型圧力容器のシール部に嵌入されるステムを備えている
ものであってもよい。さらに前記容器収納部を複数個備
えている操作装置が好ましい。
【0008】本発明の操作装置の第3の態様は、複数個
の小型圧力容器を収納する収納部と、それらの小型圧力
容器を順に開放する開放手段と、開放手段を操作する操
作部と、複数個の小型圧力容器を順に開放手段の位置に
ずらせていくための送り機構と、握り部とを備えている
ことを特徴としている。
【0009】本発明の小型圧力容器は、上端に開口部を
備えた内容積が0.5〜5ccの耐圧性の容器本体と、
その容器本体を開放可能かつ気密に塞ぐシール部とを備
えており、そのシール部が、容器の内外を連通する通路
と、常時はその通路を遮断すると共に、外部から所定の
操作を加えることにより開放可能に構成されていること
を特徴としている。
【0010】このような小型圧力容器では、前記シール
部が、上下動自在に設けられるステムと、ステムを取り
囲み、常時はステム孔を塞ぎ、ステムが押し下げられた
ときにステム孔を開放するバルブラバーを備えており、
かつ、ステムと容器の底部との間に、ステムを上方に付
勢する付勢手段が設けられているものが好ましい。
【0011】また、前記バルブが、上下動自在に設けら
れるステムと、ステムを取り囲み、常時はステム孔を塞
ぎ、ステムが押し下げられたときにステム孔を開放する
バルブラバーを備えており、かつ、容器の底部に、ステ
ムを上方に保持すると共に、ステムが押し込まれたとき
に下降した状態に保持する保持手段が設けられているも
のであってもよい。前記容器本体を含むすべての構成要
素は合成樹脂製とするのが好ましい。
【0012】本発明の噴射装置の第1の態様は、前述の
容器本体を軸方向に移動させることができる前述の操作
装置と、その容器収納部に収容された軸方向に移動させ
ることによりシール部が開放される前述の小型圧力容器
とから構成されている。本発明の操作装置の第2の態様
は、上端に開口部を備えた内容積が0.5〜5ccの耐
圧性の容器本体と、前記容器本体を開放可能かつ気密に
塞ぐシール部とを備えており、そのシール部が、容器の
内外を連通する通路と、常時はその通路を遮断すると共
に、外部から所定の操作を加えることにより開放可能に
構成されており、前記シール部が、傾動自在に設けられ
るステムと、ステムを取り囲み、常時はステム孔を塞
ぎ、ステムが傾動されたときにステム孔を開放すると共
に、ステムを直立状態に戻すように付勢するバルブラバ
ーとの間で構成されている小型圧力容器と、その小型圧
力容器を収容部に収容している、小型圧力容器を傾動さ
せうる操作装置とから構成されている。
【0013】本発明の噴射装置の連結カートリッジは、
複数個の噴射装置と、それらの噴射装置を分離可能に連
結することを特徴としている。
【0014】本発明の小型圧力容器の連結カートリッジ
は、複数個の小型圧力容器と、それらの小型圧力容器を
折り取り可能に連結している支持部材とからなることを
特徴としている。本発明の小型圧力容器の連結カートリ
ッジの第2の態様は、複数個の小型圧力容器と、隣接す
る小型圧力容器同士を分離可能に連結する手段とを備え
ていることを特徴としている。
【0015】本発明の小型圧力容器の連結カートリッジ
中間体は、第1のベースと、その第1のベース上に列設
される複数個の容器本体とを一体に成形した容器連結体
と、第2のベースと、その第2のベース上に前記容器本
体と対応するように列設される複数個の蓋体とを一体に
成形した蓋体連結体と、容器連結体の端部と蓋体連結体
の端部とを折り曲げ自在に連結するヒンジと、各蓋体に
設けられるバルブとを備えていることを特徴としてい
る。
【0016】
【作用および発明の効果】本発明の小型圧力容器の操作
装置は、容器収容部に小型圧力容器を収容し、そのシー
ル部を開放手段で開放させて用いる。その状態では、小
型圧力容器が軸方向移動自在であるので、容器収容部の
開放側から、容器の底部を押すことにより、シール部を
間接的に開放させることができる。そして間接的にシー
ル部を操作することにより、容器本体から内容物を噴射
させ、通路を通して外部に内容物を噴射させることがで
きる。このように容器の底部を押すだけで操作ができる
ため、小さいシール部を直接操作するよりも容易にシー
ル部を開放することができ、確実に軸方向にステムなど
を押し下げてシール部を開放させることができる。本発
明の操作装置の第2の態様では、傾動操作により開放さ
れるシール部を備えている小型圧力容器を傾動自在に収
容する容器収容部を設けているので、容器を傾動させる
ように底部側を動かすだけで、噴出させることができ
る。
【0017】前記開放手段が小型圧力容器の上端から突
出するステムと嵌合する嵌合孔を備えている操作装置の
場合は、ステムを嵌合孔に嵌合させた状態で容器収納部
に小型圧力容器をセットしておく。そしてその状態で、
容器の底部側を押し込むと、ステムが押し込まれた状態
になり、シール部を開放させることができる。
【0018】前記開放手段が小型圧力容器のシール部に
嵌入されるステムを備えている操作装置の場合は、ステ
ムをシール部にいくらか嵌入した状態で、容器収納部に
小型圧力容器をセットしておく。そしてその状態で、容
器の底部側を押し込むと、ステムがシール部に深く押し
込まれた状態になり、シール部を開放することができ
る。
【0019】前記容器収納部を複数個備えている操作装
置の場合は、1個の小型圧力容器を噴出させることもで
き、また、複数個の小型圧力容器を一度に、あるいは順
に噴出させることができる。そのため、使用者の意図に
応じて噴射量を適宜選択しうる。さらに携帯する場合
は、小型圧力容器のケース代わりになる。また、内容物
の種類の異なる複数個の小型圧力容器を収納しておき、
用途あるいは対象物に合わせて適切な内容物を噴射させ
ることもできる。
【0020】本発明の操作装置の第3の態様において
は、複数個の小型圧力容器を収納する容器収納部と、そ
れらの小型圧力容器を順に開放する開放手段と、開放手
段を操作する操作部と、複数個の小型圧力容器を順に開
放手段の位置にずらせていくための送り機構とを備えて
いるので、小型圧力容器を順に開放手段の位置にずらせ
ていきながら、1個ずつ噴射させることができる。さら
に握り部を備えているので、安定した状態で、狙いを定
めて噴射させることができる。
【0021】本発明の小型圧力容器は、内容積が0.5
〜5ccと従来の圧力容器に比してはるかに小さいた
め、一回の使い切りの圧力容器として利用しうる。ま
た、小型であるので、携帯に便利であり、さらに複数個
の小型圧力容器を収納する種々の操作装置と組み合わせ
て用いることができる。小型圧力容器を単体で使用する
場合は、通路の外部側の端部にノズルないしスパウトを
備えた押しボタンなどの噴出部材を連結し、バルブなど
のシール部を外部から操作して、噴出部材から内容物を
噴出させることができる。
【0022】前記シール部が、上下動自在のステムとバ
ルブラバーとの間で構成され、ステムと容器の底部との
間に、ステムを上方に付勢する付勢手段が設けられてい
る小型圧力容器の場合は、ステムを押し込むことによ
り、シール部を開放することができ、押し込む力を緩め
ると、付勢手段により元の状態に戻る。そのため、少量
ずつ噴射させることも、一度に全量噴射させることもで
きる。また、付勢手段を容器の底部とステムの間に介在
させるので、小型の容器であっても、比較的大きい付勢
手段を用いることができ、それによりステムの戻り操作
が安定する。
【0023】前記シール部が、上下動自在のステムとバ
ルブラバーとの間で構成され、容器の底部に、ステムを
上方に保持すると共に、ステムが押し込まれたときに下
降した状態に保持する保持手段が設けられている小型圧
力容器の場合は、使用しない場合に誤ってステムを押し
下げるおそれが少ない。さらに一旦ステムを押し込む操
作をするだけで、その後は手を離しても噴射状態を継続
することができ、全量を噴射させることができる。また
廃棄する際、容器内部は外部と連通しているため、内容
物が残っている心配もなく、さらに容器を押しつぶすと
きに容器が破裂するおそれもない。前記容器本体を含む
すべての構成要素を合成樹脂製とする場合は、廃棄のと
きに分別廃棄をする必要がない。
【0024】本発明の噴射装置の第1の態様は、前述の
軸方向に操作して開放する小型圧力容器を操作装置の容
器収容部に軸方向移動自在に収容したものであるので、
小型圧力容器の底部を押し込むだけでシール部を開放し
うる。また本発明の噴射装置の第2の態様は、傾動させ
てシール部を開放する小型圧力容器と、その小型圧力容
器を傾動自在に収容した操作装置とから構成されている
ので、小型圧力容器の底部を横方向に操作するだけでシ
ール部を開放して内容物を噴出させることができる。
【0025】本発明の噴射装置の連結カートリッジは、
複数個の噴射装置と、それらの噴射装置を分離可能に連
結するので、搬送や保管時に複数個の全体を一体として
取り扱うことができ、使用時に切り取り、携帯すること
ができる。
【0026】本発明の小型圧力容器の連結カートリッジ
は、複数個の小型圧力容器と、それらの小型圧力容器を
折り取り可能に連結している支持部材とから構成されて
いるので、製造時あるいは搬送や保管時に複数個の全体
を一緒に取り扱うことができる。他方、使用時には全体
として操作装置にセットすることができ、操作装置によ
っては、支持部材から各小型圧力容器を折り取って、個
別に操作装置にセットして使用することができる。ま
た、支持部材の形状を変えることにより、種々の小型圧
力容器の連結カートリッジ形態とすることができる。
【0027】本発明の小型圧力容器の連結カートリッジ
の第2の態様は、支持部材を用いずに、隣接する小型圧
力容器同士を直接分離可能に連結している。そのため、
小型圧力容器の連結カートリッジとしては、より小型に
することができる。また、各小型圧力容器が一列で連結
されているので、小型圧力容器を順に送るための送り機
構を簡単にすることができる。
【0028】本発明の小型圧力容器の連結カートリッジ
の中間体は、容器連結体と蓋体連結体とをヒンジ部分で
折り返し、各蓋体で容器を塞ぐことにより、複数個の小
型圧力容器を備えたカートリッジを一度に生産すること
ができる。その場合、容器連結体の各容器に原液をあら
かじめ充填し、その後に蓋体連結体を容器連結体に被せ
ることができる。そしてその後に蓋体連結体の各蓋体の
バルブから圧縮ガスや液化ガスなどの噴射剤を充填する
ことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の操作装置、小型圧力容器、噴射装置、小型圧力容器の
連結カートリッジおよびその中間体の実施の形態を説明
する。図1は本発明の噴射装置の一実施形態を示す斜視
図、図2は図1のII-II 線断面、図3は図1の噴射装置
の使用状態を示す斜視図、図4および図5aはそれぞれ
本発明の小型圧力容器の一実施形態を示す断面図および
使用状態の要部断面図、図5bおよび図5cはそれぞれ
本発明の小型圧力容器の他の実施形態を示す要部断面
図、図6a、図6bは本発明の小型圧力容器の他の実施
形態を示す断面図、図7はその小型圧力容器を用いた噴
射装置の一実施形態を示す断面図、図8は本発明の小型
本発明の噴射装置の他の実施形態を示す斜視図、図9a
および図9bはその噴射装置用の連結カートリッジを示
す斜視図および平面図、図10は本発明の小型圧力容器
のさらに他の実施形態を示す断面図、図11aおよび図
11bはそれぞれ本発明の小型圧力容器のさらに他の実
施形態およびその使用状態を示す要部断面図、図12a
および図12bはそれぞれ本発明の小型圧力容器のさら
に他の実施形態およびその使用状態を示す要部断面図、
図13および図14aはそれぞれ本発明の操作装置のさ
らに他の実施形態を示す斜視図および断面図、図14b
は図14aのX-X 線断面図、図15および図16は本発
明の小型圧力容器の連結カートリッジの実施形態を示す
斜視図および平面図、図17aおよび図17bは本発明
の小型圧力容器の連結カートリッジの中間体の一実施形
態を示す平面図および断面図、図18aは本発明の噴射
装置のさらに他の実施形態を示す斜視図、図18b〜d
はそれぞれ本発明の噴射装置に用いる小型圧力容器の底
面の他の実施形態を示す斜視図、図19は本発明の噴射
装置のさらに他の実施形態を示す断面図、図20aは本
発明の小型圧力容器の他の実施形態を示す断面図、図2
0bは、本発明の噴射装置の連結カートリッジを示す断
面図である。
【0030】図1に示す噴射装置10は、操作装置11
と、その操作装置11に収容される複数個の小型圧力容
器12とからなる。この実施形態では、操作装置11は
略角柱状で、全体でグリップ(握り)を兼用している。
そして上面には、小型圧力容器12を軸方向移動自在に
収容する3個の収納部13が形成されており、側面には
各小型圧力容器12と対応する噴射ノズル14が設けら
れている。
【0031】図2に示すように、収納部13は有底円筒
状であり、小型圧力容器12が上下に移動しうるスペー
ス16を設けるべく、小型圧力容器12の容器本体15
よりも深くしている。そして収納部13の底壁17に
は、小型圧力容器12のステム18と嵌合する嵌合孔1
9が形成されている。嵌合孔19の底には、縦向きの通
路20が形成され、さらにその縦向きの通路20と噴射
ノズル14とを連通する横向きの通路21が形成されて
いる。なおこの実施形態では、操作装置11の上面に、
指を掛けるための凹溝22が、側面から収納部13まで
形成されており、下面23は緩く湾曲した凸面としてい
る。操作装置11はたとえば合成樹脂で形成しうるが、
他の素材を用いてもよい。また、角柱状のほか、円柱
状、楕円体など、他の形態を呈していてもよい。なお、
小型圧力容器12を取り出し易くするため、凹溝22を
深くするか、底壁17あるいは側壁に指を入れる孔24
を形成するのが好ましい。
【0032】図1の小型圧力容器12は、有底筒状の容
器本体15と、その上面に設けられるバルブとを有し、
その内容量は、0.5〜5cc程度とするのが好まし
い。前記小型圧力容器に充填する内容物としては、有効
成分を配合した原液と噴射剤とからなるエアゾール組成
物が好ましく、たとえば消炎鎮痛剤、殺菌消毒剤、水虫
薬、かゆみ止め、傷薬、点鼻・洗鼻剤、害虫忌避剤、制
汗剤、消臭剤、コロン、化粧水、クレンジング剤などの
皮膚や粘膜、およびその周辺に用いる人体用製品や、ヘ
アスプレー、ヘアフォーム、染毛剤、育毛剤、トニック
などの頭髪用製品、空間用消臭剤、殺虫剤などの家庭・
車用製品などがあげられる。
【0033】前記製品の具体例として、たとえば前記消
炎鎮痛剤としてはインドメタシンやケトプロフェンなど
の消炎鎮痛成分をエタノールなどの低級アルコールもし
くはアルコール水溶液に配合した原液と、液化石油ガス
やジメチルエーテルなどの噴射剤とからなるエアゾール
組成物が好ましい。
【0034】前記殺菌消毒剤としては塩化ベンザルコニ
ウムや塩化ベンゼトニウム、フェノキシエタノールなど
の殺菌成分をエタノールなどの低級アルコールもしくは
アルコール水溶液に配合した原液と、液化石油ガスやジ
メチルエーテルなどの噴射剤とからなるエアゾール組成
物が好ましい。
【0035】前記水虫薬としては硝酸オキシコナゾール
や硝酸ミコナゾールなどの水虫用殺菌成分をエタノール
などの低級アルコールに配合した原液、もしくは前記水
虫用殺菌成分とタルクや酸化チタンなどの粉末、油分な
どを配合した原液と、液化石油ガスやジメチルエーテル
などの噴射剤とからなるエアゾール組成物が好ましい。
【0036】前記かゆみ止めとしてはクロタミトンやd
−カンフルなどの鎮痒成分、グリチルレチン酸やアラン
トインなどの抗炎症成分、グリセリンやスクワランなど
の保湿成分などをエタノールなどの低級アルコール、水
もしくはアルコール水溶液に配合した原液と、液化石油
ガスやジメチルエーテルなどの噴射剤とからなるエアゾ
ール組成物が好ましい。
【0037】前記傷薬としては塩酸ジブカインや塩酸リ
ドカインなどの局所麻酔成分、グリチルレチン酸やアラ
ントインなど抗炎症成分、タルクや酸化亜鉛などの粉
末、界面活性剤やエステルオイルなどの油分などを配合
した原液と、液化石油ガスやジメチルエーテルなどの噴
射剤とからなるエアゾール組成物が好ましい。
【0038】前記点鼻・洗鼻剤としては、塩酸ジブカイ
ン、リドカインなどの局所麻酔成分、塩化ベンザルコニ
ウムなどの殺菌成分、グリチルレチン酸などの抗炎症成
分、グリセリンなどの等張化成分、l−メントールやハ
ッカ水などの清涼化成分などを生理食塩水などに配合し
た原液と圧縮空気などの噴射剤とからなるエアゾール組
成物が好ましい。
【0039】前記害虫忌避剤としてはN,N−ジエチル
−m−トルアミド(ディート)などの害虫忌避成分、エ
タノールなどの低級アルコール、シリカやタルクなどの
粉末などを配合した原液と、液化石油ガスやジメチルエ
ーテルなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物が好ま
しい。
【0040】前記制汗剤としてはクロルヒドロキシアル
ミニウムなどの制汗成分、タルクや酸化チタンなどの粉
末、界面活性剤やエステルオイルなどの油分などを配合
した原液と、液化石油ガスやジメチルエーテルなどの噴
射剤とからなるエアゾール組成物が好ましい。
【0041】前記消臭剤としては茶エキスなどの消臭成
分をエタノールなどの低級アルコールに配合した原液
と、液化石油ガスやジメチルエーテルなどの噴射剤とか
らなるエアゾール組成物が好ましい。
【0042】前記コロンとしては香料をエタノールなど
の低級アルコール、水もしくはアルコール水溶液に配合
した原液と、液化石油ガスやジメチルエーテル、窒素ガ
スなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物が好まし
い。
【0043】前記化粧水としてはグリセリンやヒアルロ
ン酸などの保湿成分、各種抽出液などを水に配合した原
液と、窒素ガスなどの噴射剤とからなるエアゾール組成
物が好ましい。
【0044】前記クレンジング剤としては界面活性剤な
どの洗浄成分を水やアルコール水溶液、あるいはエステ
ルオイルなどの油性基剤に配合した原液と、液化石油ガ
スやジメチルエーテル、窒素ガスなどの噴射剤とからな
るエアゾール組成物が好ましい。
【0045】前記ヘアスプレーとしてはアクリル酸アル
カノールアミン液などのセット剤成分、シリコーンオイ
ルなどの潤滑成分などをエタノールなどの低級アルコー
ル、水もしくはアルコール水溶液に配合した原液と、液
化石油ガスやジメチルエーテル、窒素ガスなどの噴射剤
とからなるエアゾール組成物が好ましい。
【0046】前記ヘアフォームとしてはアクリル酸アル
カノールアミン液などのセット剤成分、シリコーンオイ
ルなどの潤滑成分、非イオン系界面活性剤などの発泡成
分などを水もしくはアルコール水溶液に配合した原液
と、液化石油ガスやジメチルエーテルなどの噴射剤とか
らなるエアゾール組成物が好ましい。
【0047】前記染毛剤としては過酸化水素水などの脱
色成分、色素などの染料などを水もしくはアルコール水
溶液に配合した原液と、液化石油ガスやジメチルエーテ
ルなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物が好まし
い。
【0048】前記育毛剤としてはトウガラシチンキや酢
酸トコフェロールなどの血行促進成分、サリチル酸やレ
ゾルシンなどの角質溶解成分、ピリドキシンやレシチン
などの抗脂漏成分などを水もしくはアルコール水溶液に
配合した原液と、液化石油ガスやジメチルエーテル、炭
酸ガスなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物が好ま
しい。
【0049】前記トニックとしてはl−メントールなど
の清涼化成分などをアルコール水溶液に配合した原液
と、液化石油ガスやジメチルエーテル、炭酸ガスなどの
噴射剤とからなるエアゾール組成物が好ましい。
【0050】前記殺虫剤としてはペルメトリンやイミプ
ロトリンなどの殺虫成分、サイネピリンなどの効力増強
成分などを灯油に配合した原液と、液化石油ガスやジメ
チルエーテルなどの噴射剤とからなるエアゾール組成物
が好ましい。
【0051】また、内容物の吐出または噴射形態に特に
限定はなく、霧状、ミスト状、泡状、ゲル状などの一般
的な形態の他にも、たとえば特許第2706693号な
どの破泡時にパチパチと音を立てるクラッキングフォー
ム、特許第2799362号などのゲル状で吐出され、
ゲルに剪断を加えると発泡する後発泡性ゲル、特許第2
898316号などのパウダースプレー、特許第296
0445号などの水性原液が氷結するシャーベットスプ
レー、特許第3027838号などの温熱感が得られる
温感クリームやスプレー、特許第3161869号など
の油中水型スプレー、特開平5−345026号などの
圧縮空気を用いたスプレー、特開平6−100060号
などの棒状に吐出するジェットスプレー、特開平8−2
53409号などの光沢のあるフォーム、特開平9−1
57637号などの霧状で噴射し、塗布面でゲル状とな
るスプレーゲル、特開平9−143038号などの霧状
で噴射し、塗布面で発泡するスプレーフォーム、特開2
001−118740号などの弾力性のあるフォームな
どとすることができる。なお、各小型圧力容器に充填す
る内容物は同一であってもよく、異なる種類の内容物で
あってもよい。
【0052】各小型圧力容器12は、図2に示すよう
に、上下を反転させた状態で操作装置11の収納部13
内に収容し、そのステム18を嵌合孔19に嵌合させ、
ステム18の先端を嵌合孔19の底に当接させる。この
状態で図3に示すように、片手で操作装置11の全体を
握り、指で小型圧力容器12の底部を押圧する。それに
より小型圧力容器12は下方に押しつけられ、ステム1
8が容器本体15内に押し込まれることになる。それに
よりバルブが開放し、ステム18を介して内容物が図2
の縦向きの通路20および横向きの通路21を通り、ノ
ズル14から噴出する。
【0053】その場合、押さえる指の操作によって、い
ずれの小型圧力容器12を噴出させるか、自由に選択す
ることができる。すなわち1個ずつ操作してもよく、全
体を一斉に操作してもよい。したがって噴射させる対象
物に応じて、噴射量または噴射させる原液の種類などを
適宜選択すればよい。
【0054】図4は上記の噴射装置10に用いる小型圧
力容器12の好ましい実施の形態を示している。この小
型圧力容器12は、有底筒状の容器本体15と、その容
器本体の上部開口を塞ぐように配置されるバルブ30と
からなる。そのバルブ30は、容器本体15の上端に係
合される環状のバルブラバー31と、そのバルブラバー
31を容器本体15に固着するためのカバー32と、バ
ルブラバー31の中心の孔内に装着されるステム18と
を備えている。
【0055】容器本体15の上部外周はいくらか大径に
され、カバー32の下端を係合させるための環状の段部
33が設けられている。そしてカバー32の下部は段部
33の下面にかしめ付けられて、バルブラバー31およ
びステム18を容器本体15に取り付けている。さらに
この実施形態では、容器本体15の底部34からバルブ
ラバー31の内側を支えるための支持リブ35が突設さ
れている。支持リブ35はその内外を連通するためのス
リットを介して環状に配列されている。
【0056】さらに容器本体15の底部34の中心に
は、保持部材36が突設されている。保持部材36は略
円柱状で、高さ方向の中央部がいくらか膨らんでラグビ
ーボールの形態を呈している。そしてステム18の下部
37には、保持部材36を受け入れる深い孔38が形成
されている。このステム18の下部37はたとえばスリ
ットで分割された弾性片で構成され、保持部材36を受
け入れる程度の弾力変形が可能である。そのため、ステ
ム18が上昇している図4の状態では、ステム18の下
端を当接してステムの下降を妨げるが、ステム18を強
く押し下げると、図5aに示すように、ステム18の下
端が弾力的に拡げられながら保持部材36に被さり、ス
テム18を押し下げた状態に保持することができる形状
にしている。なお、保持部材36は容器本体15と一体
に成形しうるが、図5bのように別体としてもよい。さ
らに図5cのように、保持部材36とステムの下部37
に係止部36a、37aを形成してもよい。
【0057】図4に示すように、ステム18の上部は中
心孔40を有する有底筒状の形態を呈しており、長さ方
向の中間位置にはバルブラバー31の内縁と係合する環
状溝41が形成されている。そして環状溝41と中心孔
40とは、ステム孔42で連通している。ステム孔42
は常時はバルブラバー31によりシールされている。こ
のようなステム18の上部の形態は、ほぼ従来のものと
同じである。
【0058】この小型圧力容器12では、ステム18を
操作していない状態では、図4に示すように、ステムラ
バー31がステム孔42をシールしており、容器の内外
は連通していない。そしてステム18の下部37は保持
部材36の上端と係合しているので、誤ってステム18
に外力が加わっても、ステム18が下がりにくい。他
方、意図的にステム18を押し下げると、図5aに示す
ように、ステム18の下端37が保持部材36の上端に
よって押し拡げられながら、保持部材36の周囲に嵌合
する。それによりステム18は押し下げられた状態に維
持される。
【0059】このようにステム18が押し下げられた状
態に維持されると、バルブラバー31が下向きに湾曲さ
れ、ステム孔42が開放され、容器本体15の内部と外
部とが連通する。それにより内容物がステム18を通し
て外部に噴出する。この噴出は容器の内容物が全部噴射
されるまで、継続する。すなわちこの小型圧力容器12
を用いた噴射装置10では、小型圧力容器12は使い切
りとなり、全量を噴射すると、新しい小型圧力容器12
と交換する。そのとき、孔24から指を入れて小型圧力
容器12を取り出すことができる。
【0060】図4の小型圧力容器12は全量噴射タイプ
であるが、ステムを押したときだけ噴射するタイプの小
型圧力容器も採用しうる。図6の小型圧力容器45は、
ステム18と容器本体15の底部34との間に付勢手段
としてのバネ46が介在されている。この実施形態では
バネ46は圧縮コイルバネである。ステム18の下端に
は、バネ46の上端と係合する環状段部47が形成さ
れ、容器本体の底部43の中央には、バネ46と係合す
る係合突起48が突設されている。なお係合穴であって
もよい。前記コイルバネに代えて、図4の保持部材と同
様な形態のゴムないし合成樹脂製のバネを用いることも
できる。なおこの実施形態では、容器本体15の側壁の
内面から底面にかけて、バルブラバー31の内縁を支持
するための薄肉の支持リブ35aが放射状に設けられて
いる。ただし図4のような、環状に配列した支持リブ3
5としてもよい。他の部分は図4の小型圧力容器12と
同じである。
【0061】この小型圧力容器45は、バネ46が常時
ステム18を上方に付勢している。そしてバネ46の付
勢力に抗してステム18を押し下げたときのみ、ステム
ラバー31を弾力的に変形させて内容物を噴出させるこ
とができる。ステム18を押し下げる力を弱めると、ス
テム18はバネ46の付勢力によって上方に移動し、噴
出が止まる。この小型圧力容器45も図1の操作装置1
1に取り付けて使用することができる。
【0062】図6bの小型圧力容器45bは、定量噴射
タイプの小型圧力容器である。小型圧力容器45bは、
図6aの小型容器45aに対し、円筒状の隔壁44と、
ステムの下部外周に形成した環状溝内に嵌入された環状
パッキン25と、その隔壁44の内面は環状パッキン2
5が密に嵌入されえる寸法にしている。隔壁44の上部
および下部には、支持リブ35aが一体に設けられ、本
体15とは別個に形成し、本体15内に嵌入するように
している。他の部分は図6aの小型圧力容器45と同じ
である。隔壁44に環状パッキン25が嵌入することに
よって、隔壁44が閉じ、容器本体の内部は上部室26
と下部室27に分かれる。この小型圧力容器45bを倒
立の状態で噴射する場合、ステム18を環状パッキン2
5が隔壁44に嵌入するように押し下げることで、上部
室26に収納される定量された内容物だけが噴射され
る。このような小型圧力容器は、一回に使用する有効成
分量が制限されている製品、例えば、医薬品や医薬部外
品などに用いるのが好ましい。また、一日に使用する量
が制限されている場合、一日に使用できる量を小型圧力
容器45bに充填し、それを定量的に決められた回数噴
射して用いることもできる。
【0063】図7の噴射装置50は、1個の小型圧力容
器45を収容する収納部13を備えた有底筒状の形態を
備えた操作装置51と、その収納部13に収納した図6
の小型圧力容器45とからなる。収納部13の深さは、
小型圧力容器45の上部のみを収容しうる深さとしてお
り、そのため小型圧力容器45の下部は露出している。
ステム18と嵌合する嵌合孔19、縦向きの通路20、
横向きの通路21およびノズル14については、図2の
操作装置4の場合と同様である。この噴射装置50は、
想像線で示すように、操作装置51の底部と小型圧力容
器45の底部を指で摘むようにして操作することができ
る。すなわち操作装置51は押しボタンであるともいえ
る。またこの押しボタン型の操作装置51を備えた噴射
装置50の全体を図1の「握り」状の操作装置11の収
容部13に収容してもよい。その場合は操作装置51の
側面に噴射ノズル14を設けずに単に開口部を設ければ
よい。
【0064】前述の小型圧力容器はいずれも上下を逆に
して使用するもでのであり、ディップチューブは用いて
いない。しかし従来のエアゾール製品と同様にバルブハ
ウジングおよびディップチューブを採用する場合は、正
立状態で使用することもできる。また、いわゆるピスト
ンや内袋を用いた二重エアゾール製品の形態とすること
により、いずれの向きで使用することもできるように構
成してもよい。
【0065】図8に示す噴射装置55は、箱状の操作装
置56と、その操作装置の収納部57に収納される小型
圧力容器58と、その小型圧力容器58のステムおよび
上部に取り付けた押しボタン59とから構成されてい
る。操作装置56は本体60と、その本体の端部にヒン
ジないしジョイント61で連結した開閉自在の蓋体(カ
バー)62とからなる。前記収納部57は本体60の上
面に、複数個、整列状態で配列されている。さらに各収
納部57同士は、後述する支持部材を収納するための溝
64で連通されている。本体60の側面には、各収納部
57と対応する開口部65が設けられている。収納部5
7の深さは押しボタン59を取り付けた状態の小型圧力
容器58の高さよりも浅く、そのため、収納した状態で
は小型圧力容器58の底部が本体60から突出してい
る。
【0066】各小型圧力容器58には、図9aに示すよ
うに、押しボタン59が取り付けられている。押しボタ
ン59は図7の噴射装置50とほぼ同様の形態を有し、
ステムと嵌合する嵌合孔、縦方向の通路、横方向の通路
および噴射ノズル14を備えている。そしてそれらの押
しボタン59同士は、図9aに示すように、支持部材6
6により連結されており、複数個の小型圧力容器58は
全体として連結カートリッジ67を構成している。この
実施形態では、図9bに示すように縦2列、横3列の全
体として6個の小型圧力容器58が配列されている。し
かし縦列および横列とも、3列あるいは4列以上にする
こともできる。支持部材66は、左右方向に延びる1本
の幹部68と、その幹部68から側方に延びる複数本の
枝部69とからなる。各枝部69は、押しボタン59を
射出成形で製造するときのスプルやランナーと兼用する
ことができる。なお、枝部69は、その付け根部で押し
ボタン59に対して折りとり容易に形成するのが好まし
い。それにより、枝部64から折り取ることにより、押
しボタン付きの小型圧力容器58として単独で使用する
ことができる。その場合は、押しボタン59自体が操作
装置となり、押しボタン付きの小型圧力容器は噴射装置
となる。
【0067】この噴射装置55では、本体60の上部に
突出している小型圧力容器58を押し下げると、その小
型圧力容器58が押しボタン59に対して下方に押しつ
けられる。それにより、その小型圧力容器58のステム
が押され、押しボタン58の噴射ノズル14から開口部
65を通して内容物が噴射される。この噴射装置55は
箱状の形態を備えているので、小型圧力容器58の保管
用および携帯用のケースとしても使用しうる。また、複
数個の小型圧力容器58は支持部材66で一体に連結さ
れているので、一度に操作装置56の収容部57に収容
することができる。そのとき溝64が支持部材66を収
容する。なお、蓋体60の内面に中蓋(図示されていな
い)を設け、中蓋ごと蓋体60を閉じることにより、全
部の小型圧力容器58を一斉に噴射させるようにするこ
ともできる。
【0068】前述の小型圧力容器はいずれもステムを備
えているが、図10に示す小型圧力容器70のように、
ステムを用いないものも採用しうる。この小型圧力容器
70は、有底筒状の容器本体15と、その上端に配置さ
れるゴムや合成樹脂などの弾性材料からなる弁体71
と、その弁体71を容器本体15に固定するためのカバ
ー32とからなる。カバー32はたとえば金属板からな
る。弁体71の中央部72はレンズ状を呈しており、カ
バー32の中心部の開口73に対して下方から弾力的に
当接している。それによりカバー32と弁体71との間
でシール作用が確保される。弁体71の周囲の厚肉の環
状部分74は、容器本体15とカバー32との間をシー
ルするパッキンとして作用する。なお符号74aは弁体
71に形成した連通孔である。
【0069】このようなステムを有しない小型圧力容器
70は、操作装置側にステム18を固定しておき、その
ステム18をカバー32の中央の開口73に通し、弁体
71の中央部72に当接させておく。そして上下逆に設
けた容器本体15の底部側を押し下げると、弁体71が
ステム18で支持されるので、弁体71が図10におけ
る下側に押し下げられ、カバー32の下端と弁体の中央
部72のシールが開放される。それにより容器本体15
内の内容物が連通孔74aを通り、ステム内を通って外
部に噴出する。容器本体15を押し下げる力を弱める
と、弁体71の弾力性により、容器本体15が元の位置
まで上昇し、噴射が止まる。この小型圧力容器70は、
ステムを有しないので、安価に製造することができる。
【0070】図11aに示す小型圧力容器75は、容器
本体15の上部に被せられるガスケット兼用のボール保
持部材76と、それを容器本体15に固定するカバー3
2と、ボール保持部材76によって保持されるボール7
7とを備えている。ボール保持部材76の中心部には、
容器の内外を連通する通路78が形成され、その途中に
ボール77を弾力的かつ気密に保持する球面状の凹所7
9が形成されている。このものもステムを備えていな
い。そのためステムを有する操作装置に用いる。また、
この実施形態では容器本体15、カバー32、ボール保
持部材76およびボール77のすべてのパーツが合成樹
脂で構成されている。そのため分別廃棄の手間が不要で
ある。なお、図4、図6などの他の実施形態について
も、すべてのパーツを合成樹脂にすることができる。そ
れらの場合、すべてのパーツの合成樹脂を同一ないし同
質の合成樹脂で構成するのが一層好ましい。
【0071】図11aの小型圧力容器75は、通常の状
態ではボール77が凹所79に気密に保持されているの
で、容器の内外はシールされている。そしてステム18
を備えた操作装置に対し、ステム18が通路78の上部
に嵌合する状態で装着する。このものは容器本体15の
底部を押し込むと、図11bに示すように操作装置のス
テム18がボール77を容器の内部に押し込み、通路7
8が連通する。その連通状態は、容器本体の底部から手
を離しても維持される。
【0072】図12aの小型圧力容器75aは、前述の
ボール支持部材76に代えて、底部が薄い膜77aで塞
がれている有底筒状のシール部材76aを用いている。
他の部分は図11aの小型圧力容器75と同様である。
このものは想像線で示すように、先端が尖ったステム1
8aを備えた操作装置に上下を逆にして装着し、シール
部材76aの上部の空所78aにステム18aが臨むよ
うにする。この状態で小型圧力容器75aの底部を押し
込むと、ステム18aの先端がシール部材76aの薄い
膜77aを破断し、容器の内外を連通する(図12b参
照)。それによりステム18aから操作装置の通路を通
じて内容物が噴出する。図10、図11aおよび図12
aの小型圧力容器70、75、75aは、いずれもステ
ムを有しないので部品が少なく、軽量かつ安価に製造し
うる。
【0073】図13はピストルタイプの操作装置80を
示している。この操作装置80は、複数個の小型圧力容
器81を収納しうる回転式の弾倉82と、その弾倉を回
転自在に支持する本体83と、本体に連続する握り84
と、小型圧力容器81を軸方向に押すためのトリガー8
5とを備えている。このものはトリガー85を引くこと
により、小型圧力容器81の口部を前方に押し、あるい
は前部を後方に押すことにより、小型圧力容器のバルブ
を開放させることができる。使用済みの小型圧力容器8
1は順次、あるいは一斉に交換する。
【0074】このものは握り84でしっかりと本体83
を支持することができ、噴射させる方向に狙いを付ける
ことができる。そのため取り扱いが容易である。また、
トリガー85を引くときの力を利用して、同時に弾倉8
2を一齣ずつ回転させる送り機構を設ける場合は、一層
操作が容易になる。
【0075】図14aに示すピストルタイプの操作装置
87は、握り84の内部に複数個の小型圧力容器81を
収容する弾倉82が設けられている。このものも弾倉8
2を順次上方に送ることができる送り機構、たとえば図
14bに示すような、最下段の小型圧力容器を常時上向
きに付勢するバネ87aなどの付勢手段を備えた送り機
構を設けるのが好ましい。このものは噴射済みの最上段
の小型圧力容器を抜き取ると、順に下側の小型圧力容器
が上昇していく。このような噴射装置では、さらにトリ
ガー85を引いて噴射させた後に最上段の小型圧力容器
をはじき飛ばす機構を設けるのが一層好ましい。
【0076】図15は図14aの操作装置87に使用す
る小型圧力容器の連結カートリッジ88を示している。
この小型圧力容器の連結カートリッジ88は、複数個の
小型圧力容器81を互いに折り取り自在の連結部89で
連結したものである。連結部89は小型圧力容器の容器
本体15同士を連結するようにしている。この小型圧力
容器の連結カートリッジは、容器本体15を一体に成形
することができる。しかも容器本体15に原液を充填す
るとき、さらにバルブを介して噴射剤を充填するとき
に、同時に充填することができ、いわば一体の部品とし
て取り扱うことができる。そのため、製造が容易であ
る。しかし場合により、たとえば図4などのカバー32
同士を連結するようにしてもよい。このような小型圧力
容器の連結カートリッジ88を用いる場合は、図14a
の操作装置87に、最上段の小型圧力容器を噴射させる
と共に、その小型圧力容器をすぐ下段の小型圧力容器か
ら切断する機構を設けるのが一層好ましい。
【0077】図16は小型圧力容器81を、図9bの場
合と同様な支持部材66で折り取り自在に連結したもの
である。なお、図9bの場合は押しボタン59を支持部
材66に連結しているが、この実施形態では容器本体1
5を支持部材66に連結している。このものも容器本体
15に原液や噴射剤を充填するときに、一体に取り扱う
ことができる。
【0078】図17aに示す小型圧力容器の連結カート
リッジの中間体91は、板状の第1のベース92と、そ
の第1のベース92上に列設される複数個の容器本体1
5とを一体に成形した容器連結体93と、板状の第2の
ベース94と、その第2のベース上に前記容器本体15
と対応するように列設される複数個の蓋体95とを一体
に成形した蓋体連結体96とを備えている。さらにこの
実施形態では、容器連結体93の端部と蓋体連結体96
の端部とをヒンジ97で折り曲げ自在に連結している。
また、蓋体95には、前述の場合と同様なバルブ30が
取り付けられている。
【0079】この中間体91では、容器連結体93と蓋
体連結体96を一体に成形し、ヒンジ97を樹脂ヒンジ
とすることができる。そのため容器が小さい場合でも、
取り扱いが容易であり、製造工程も簡略化しうる。さら
に図17aおよび図17bのように蓋体連結体96を開
いている状態で原液を充填し、その後、蓋体連結体96
を容器連結体93に取り付け、バルブ30を通じて噴射
剤を充填することができる。なお取り付け手段として
は、容器開口部と蓋体95とを密に嵌合したり、外力や
熱を加えて容器開口部および/または蓋体の一部を変形
させて固定する。また、図17aに示すように、各ベー
ス92、94を円板状に形成して、その中心に支持孔9
8を形成することにより、図13のレボルバー型の操作
装置80の回転式の弾倉82として利用しうる。ただし
ベースの形状、容器本体などの配列状態はこのものに限
定されるものではなく、たとえば一列で配列すれば、図
1の操作装置に使用しうる。さらに図9のように複数の
縦列および横列で配列することもできる。
【0080】図18aの噴射装置50aは図7の噴射装
置50とほぼ同じであるが、小型圧力容器45aの底面
に指で押すことを示す表示(マーク)Mが付されてい
る。他の部分は実質的に図7の場合と同じである。表示
Mは、たとえば矢印あるいは三角形などとすることによ
り、噴射方向を示す表示と兼ねさせることもできる。そ
の場合は小型圧力容器45aを操作装置51aに収容す
るときに、噴射ノズル14の方向と表示Mの方向を合わ
せるようにする。なお、小型圧力容器の容器本体あるい
はカバーの断面形状と、操作装置51の収容部13の断
面形状を、円形でなく、所定の向きでのみ合致する異形
状としてもよい。それにより常に噴射方向を示す表示と
噴射ノズル14の向きを一致させることができる。
【0081】図18bの小型圧力容器45bでは、一部
に指の形状に似せた凹面49を形成している。ただし一
部は平坦面49aのまま残している。この凹面49はい
わば使用者に指で押すことを促すための表示として作用
し、しかも指がフィットするので押しやすい。さらに手
元を確認しなくても、指触りで噴射方向を確認すること
ができる利点がある。また平坦面49aがあるので、正
立状態にしたときでも安定しており、原液と噴射剤を充
填しやすく、また保管や輸送などの点でも取り扱いやす
い。図18cは逆に表示Mを凸型にした場合を示してい
る。この表示Mは先端部が立ち上がる三角形状の形態を
備えている。このものも指触りで噴射方向が分かる。図
18dは球面状に突出した指押し部49cを設けた場合
を示している。このものは指がさわったときの感触が柔
らかであり、しかもデザイン的に好ましい。
【0082】図19は傾動式の小型圧力容器100と、
その小型圧力容器を収納した操作装置101からなる噴
射装置102を示している。この小型圧力容器100
は、傾いたステム18をバルブラバー31の復元力で直
立状態に戻す公知の傾動式のバルブ103を有する。操
作装置101の収容部13は、小型圧力容器100の容
器本体15を、ステム18とバルブラバー31の連結部
を中心として傾動させうるように、余裕をもって収容す
る内径にしている。
【0083】図20aの小型圧力容器105は、正立の
状態で噴射させる小型圧力容器である。小型圧力容器1
05は、ステム104の下部およびバネ46を囲むよう
にディップチューブ106が配置されている。そのディ
ップチューブ106の上端はバルブラバー103aに接
合されている。他の部分は図6aの小型圧力容器45と
同じである。このものは、ステム104を押し下げてス
テム孔107が開放されると、噴射剤の加圧力により、
内容物108がステム104を通って噴出する。ディッ
プチューブ106の下端は、本体内の底面に当接させて
もよい。その場合は、ディップチューブ106に可撓性
を与え、かつ、下端に連通用の切り欠きなどを設けてお
く。
【0084】図20bは噴射装置111の連結カートリ
ッジ110を示している。この連結カートリッジ110
は、隣接する噴射装置111がフランジ112間を折り
取り可能に支持部材113によって連結している。これ
らは、常時連結されており、使用時や携帯時に切り取る
ことができる。
【0085】各噴射装置111は図20bの左端に示す
ように、小型圧力容器105と操作装置114からな
り、その操作装置114は小型圧力容器105を摺動自
在に収納する有底筒状の収容部115と、その上に設け
られるフランジ112と、その上に設けられるノズル1
16とから構成される。収容部115の上底には小型圧
力容器105のステム104と嵌合する嵌合孔117が
形成されている。嵌合孔117の上底には縦向きの通路
118が形成され、ノズル116を通り噴射孔119と
連結している。さらに、操作装置114の下端部120
には、係止部121が設けられており、小型圧力容器1
05を挿入することで、小型圧力容器105の段部10
9を支持し小型圧力容器105が操作装置114から脱
落しないようにすることができる。
【0086】この噴射装置111は、使用する際には、
フランジ112に人差し指と中指をおいてノズルを噴射
対象物に向けて位置決めをし、小型圧力容器105の底
部を親指で押し上げることにより噴射することができ
る。噴射対象物は特に限定されないが、鼻腔、口腔、
耳、目、指間などの狭い範囲に用いることが好ましい。
【0087】図1の操作装置11では、小型圧力容器の
個数に対応する通路20、21およびノズル14を設け
ているが、通路およびノズルを共通にして、それぞれ1
本だけ、および1個だけ設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の噴射装置の一実施形態を示す斜視図
である。
【図2】 図1のII-II 線断面である。
【図3】 図1の噴射装置の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図4】 本発明の小型圧力容器の一実施形態を示す断
面図である。
【図5】 その小型圧力容器の使用状態の要部断面図で
ある。
【図6】 図6a、図6bは本発明の小型圧力容器の他
の実施形態を示す断面図である。
【図7】 その小型圧力容器を用いた噴射装置の一実施
形態を示す断面図である。
【図8】 本発明の噴射装置の他の実施形態を示す斜視
図である。
【図9】 図9aおよび図9bはその噴射装置用の連結
カートリッジを示す斜視図および平面図である。
【図10】 本発明の小型圧力容器のさらに他の実施形
態を示す断面図である。
【図11】 図11aおよび図11bはそれぞれ本発明
の小型圧力容器のさらに他の実施形態およびその使用状
態を示す要部断面図である。
【図12】 図12aおよび図12bはそれぞれ本発明
の小型圧力容器のさらに他の実施形態およびその使用状
態を示す要部断面図である。
【図13】 本発明の操作装置のさらに他の実施形態を
示す斜視図である。
【図14】 図14aは本発明の操作装置のさらに他の
実施形態を示す断面図、図14bは図14aのX-X 線断
面図である。
【図15】 本発明の小型圧力容器の連結カートリッジ
の実施形態を示す斜視図である。
【図16】 本発明の小型圧力容器の連結カートリッジ
の実施形態を示す平面図である。
【図17】 図17aおよび図17bは本発明の小型圧
力容器の連結カートリッジの中間体の一実施形態を示す
平面図および断面図である。
【図18】 図18aは本発明の噴射装置のさらに他の
実施形態を示す斜視図、図18b〜dはそれぞれ本発明
の噴射装置に用いる小型圧力容器の底面の他の実施形態
を示す斜視図である。
【図19】 本発明の噴射装置のさらに他の実施形態を
示す断面図である。
【図20】 図20aは本発明の小型圧力容器の他の実
施形態を示す断面図であり、図20bは本発明の噴射装
置の連結カートリッジの実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 噴射装置 11 操作装置 12 小型圧力容器 13 収納部 14 噴射ノズル 15 容器本体 16 スペース 17 底壁 18 ステム 19 嵌合孔 20、21 通路 22 凹溝 23 下面 24 孔 25 環状パッキン 26 上部室 27 下部室 30 バルブ 31 バルブラバー 32 カバー 33 段部 34 底部 35 支持リブ 36 保持部材 37 下部 38 孔 40 中心孔 41 環状溝 42 ステム孔 43 鍔部 45 小型圧力容器 45b 小型圧力容器 44 隔壁 46 バネ 47 環状段部 48 係合突起 35a 支持リブ 50 噴射装置 51 操作装置 55 噴射装置 56 操作装置 57 収納部 58 小型圧力容器 59 押しボタン 60 本体 61 ジョイント 62 蓋体 64 溝 65 開口部 66 支持部材 67 連結カートリッジ 68 幹部 69 枝部 70 小型圧力容器 71 弁体 72 中央部 73 開口 74 環状部分 74a 連通孔 75 小型圧力容器 76 ボール保持部材 77 ボール 78 通路 79 凹所 75a 小型圧力容器 76a シール部材 77a 薄い膜 78a 空所 18a ステム 80 操作装置 81 小型圧力容器 82 弾倉 83 本体 84 握り 85 トリガー 87 操作装置 88 連結カートリッジ 89 連結部 91 中間体 92 第1のベース 93 容器連結体 94 第2のベース 95 蓋体 96 蓋体連結体 97 ヒンジ 98 支持孔 50a 噴射装置 45a 小型圧力容器 M 表示 51a 操作装置 45b 小型圧力容器 49 凹面 49a 平坦面 49c 指押し部 100 小型圧力容器 101 操作装置 102 噴射装置 103 バルブ 103a バルブラバー 104 ステム 105 小型圧力容器 106 ディップチューブ 107 ステム孔 108 原液 109 段部 110 連結カートリッジ 111 噴射装置 112 フランジ 113 支持部材 114 操作装置 115 収容部 116 ノズル 117 嵌合孔 118 通路 119 噴射孔 120 下端部 121 係止部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内容積が0.5〜5ccの耐圧性の容器
    本体と、その容器本体を開放可能かつ気密に塞ぐシール
    部とを備えた小型圧力容器を操作するための操作装置で
    あって、小型圧力容器を軸方向移動自在に収容する有底
    筒状の容器収納部を有し、容器収納部の底壁に、小型圧
    力容器のシール部を開放する開放手段と、開放されたシ
    ール部と外部とを連通する通路とが設けられている、小
    型圧力容器用の操作装置。
  2. 【請求項2】 内容積が0.5〜5ccの耐圧性の容器
    本体と、その容器本体を開放可能かつ気密に塞ぐシール
    部とを備えた小型圧力容器を操作するための操作装置で
    あって、小型圧力容器を傾動自在に収容する有底筒状の
    容器収納部を有し、容器収納部の底壁に、小型圧力容器
    のシール部を開放する開放手段と、開放されたシール部
    と外部とを連通する通路とが設けられている、小型圧力
    容器用の操作装置。
  3. 【請求項3】 前記開放手段が小型圧力容器の上端から
    突出するステムと嵌合する嵌合孔を備えている請求項1
    または2記載の操作装置。
  4. 【請求項4】 前記開放手段が小型圧力容器のバルブに
    嵌入されるステムを備えている請求項1記載の操作装
    置。
  5. 【請求項5】 前記容器収納部を複数個備えている請求
    項1、2、3または4記載の操作装置。
  6. 【請求項6】 複数個の小型圧力容器を収納する容器収
    納部と、それらの小型圧力容器を順に開放する開放手段
    と、開放手段を操作する操作部と、複数個の小型圧力容
    器を順に開放手段の位置にずらせていくための送り機構
    と、握り部とを備えている小型圧力容器用の操作装置。
  7. 【請求項7】 上端に開口部を備えた内容積が0.5〜
    5ccの耐圧性の容器本体と、前記容器本体を開放可能
    かつ気密に塞ぐシール部とを備えており、そのシール部
    が、容器の内外を連通する通路と、常時はその通路を遮
    断すると共に、外部から所定の操作を加えることにより
    開放可能に構成されている、小型圧力容器。
  8. 【請求項8】 前記シール部が、上下動自在に設けられ
    るステムと、ステムを取り囲み、常時はステム孔を塞
    ぎ、ステムが押し下げられたときにステム孔を開放する
    バルブラバーとの間で構成されており、かつ、ステムと
    容器の底部との間に、ステムを上方に付勢する付勢手段
    が設けられている請求項7記載の小型圧力容器。
  9. 【請求項9】 前記シール部が、上下動自在に設けられ
    るステムと、ステムを取り囲み、常時はステム孔を塞
    ぎ、ステムが押し下げられたときにステム孔を開放する
    バルブラバーとの間で構成されており、かつ、容器の底
    部に、ステムを上方に保持すると共に、ステムが押し込
    まれたときに下降した状態に保持する保持手段が設けら
    れている請求項7記載の小型圧力容器。
  10. 【請求項10】前記容器本体を含むすべての構成要素が
    合成樹脂製である請求項7、8または9記載の小型圧力
    容器。
  11. 【請求項11】 請求項1、3、4、5または6のいず
    れかに記載の操作装置と、その操作装置の容器収納部に
    収容された請求項7、8、9または10のいずれかに記
    載の小型圧力容器とからなる噴射装置。
  12. 【請求項12】 上端に開口部を備えた内容積が0.5
    〜5ccの耐圧性の容器本体と、前記容器本体を開放可
    能かつ気密に塞ぐシール部とを備えており、そのシール
    部が、容器の内外を連通する通路と、常時はその通路を
    遮断すると共に、外部から所定の操作を加えることによ
    り開放可能に構成されており、前記シール部が、傾動自
    在に設けられるステムと、ステムを取り囲み、常時はス
    テム孔を塞ぎ、ステムが傾動されたときにステム孔を開
    放すると共に、ステムを直立状態に戻すように付勢する
    バルブラバーとの間で構成されている小型圧力容器と、
    その小型圧力容器を収容部に収容している請求項2記載
    の操作装置とからなる噴射装置。
  13. 【請求項13】請求項11および12記載の複数個の噴
    射装置と、それらの噴射装置を分離可能に連結する手段
    とを備えた、噴射装置の連結カートリッジ。
  14. 【請求項14】 複数個の小型圧力容器と、それらの小
    型圧力容器を折り取り可能に連結している支持部材とか
    らなる、小型圧力容器の連結カートリッジ。
  15. 【請求項15】 複数個の小型圧力容器と、隣接する小
    型圧力容器同士を分離可能に連結する手段とを備えた、
    小型圧力容器の連結カートリッジ。
  16. 【請求項16】 第1のベースと、その第1のベース上
    に列設される複数個の容器本体とを一体に成形した容器
    連結体と、第2のベースと、その第2のベース上に前記
    容器本体と対応するように列設される複数個の蓋体とを
    一体に成形した蓋体連結体と、容器連結体の端部と蓋体
    連結体の端部とを折り曲げ自在に連結するヒンジと、各
    蓋体に設けられるバルブとを備えている、小型圧力容器
    の連結カートリッジ中間成形体。
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