JP2003011808A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ液圧制御装置

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JP2003011808A JP2002150421A JP2002150421A JP2003011808A JP 2003011808 A JP2003011808 A JP 2003011808A JP 2002150421 A JP2002150421 A JP 2002150421A JP 2002150421 A JP2002150421 A JP 2002150421A JP 2003011808 A JP2003011808 A JP 2003011808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】液圧制御弁の制御によりブレーキ液圧が制御さ
れるブレーキ液圧制御装置の信頼性を高める。 【解決手段】各車輪のブレーキシリンダの液圧を制御可
能なリニアバルブ装置60〜63のコイルには、それぞ
れ、互いに異なる2つの電源装置80,84が接続され
る。したがって、電源装置80,84のいずれか一方に
異常が生じても、リニアバルブ装置60,61,62,
63のコイルに電気エネルギを供給することが可能とな
り、ブレーキ液圧を制御することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、複数のブレーキの
液圧を制御する複数の液圧制御弁を含むブレーキ液圧制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平10−217936号公報には、
複数の車輪にそれぞれ設けられたブレーキの液圧が、電
気エネルギにより作動させられる液圧制御弁の制御によ
り制御されるブレーキ液圧制御装置が記載されている。
このブレーキ液圧制御装置においては、複数の液圧制御
弁が2つの群に分けられ、それぞれの群の液圧制御弁
に、1つの電源がそれぞれリレーを介して並列に接続さ
れている。しかし、このブレーキ液圧制御装置において
は、1つの電源に異常が生じた場合に、すべての液圧制
御弁に電気エネルギが供給されなくなるという問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段および効
果】本発明の課題は、ブレーキ液圧制御装置の信頼性を
高めることであり、電気系統に異常が生じた場合(例え
ば、1つの電源に異常が生じた場合)であっても、液圧
制御弁等に電気エネルギを供給可能とすることである。
上記課題は、ブレーキ液圧制御装置を、下記各態様の構
成のものとすることによって解決される。各態様は、請
求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に
応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これ
は、あくまで、本発明の理解を容易にするためであり、
本明細書に記載の技術的特徴およびそれらの組合わせが
以下の各項に限定されると解釈されるべきではない。ま
た、1つの項に複数の事項が記載されている場合、常
に、すべての事項を一緒に採用しなければならないもの
ではなく、一部の事項のみを取り出して採用することも
可能である。 (1)コンピュータを主体とする制御装置と、その制御
装置からの制御信号に応じて作動し、複数の車輪の回転
をそれぞれ抑制する複数のブレーキの液圧を制御可能な
複数の液圧制御弁を備えた液圧制御ユニットと、前記複
数の液圧制御弁の各々と前記制御装置とを接続する複数
の信号線とを含むブレーキ液圧制御装置であって、前記
複数の信号線が複数の信号線群に分けられ、かつ、それ
ら複数の信号線群の前記制御装置側の部分と前記液圧制
御ユニット側の部分とが、信号線群ごとに独立したコネ
クタにより接続されたことを特徴とするブレーキ液圧制
御装置。本項に記載のブレーキ液圧制御装置において
は、制御装置と複数の液圧制御弁各々とを接続する複数
の信号線が複数の信号線群に分けられて、信号線群毎に
独立したコネクタによって接続される。複数の信号線が
1つのコネクタによりまとめて接続されるのではなく、
複数の群に分けられ、それぞれが別個に複数のコネクタ
によって接続されるのである。したがって、複数のコネ
クタのうちの一部のコネクタに外れや嵌合不良等の接続
異常が生じても、残りのコネクタにおける接続状態が正
常であれば、その接続状態が正常であるコネクタによっ
て接続された信号線を介して制御信号を液圧制御弁に供
給することができる。その信号線に対応する液圧制御弁
の制御を行うことができるのであり、その液圧制御弁に
対応するブレーキの液圧制御を行うことができる。この
ように、電気系統の異常時(制御系の異常時)における
フィールセーフ性を高めれば、それだけブレーキ液圧制
御装置の信頼性を高めることができる。複数の信号線
は、複数の信号線群に分けられるのであるが、分けられ
る群の数は問わない。群の数が増えれば必要なコネクタ
の数が増えるが、1つのコネクタの接続異常が生じた場
合に制御信号が伝達不能になる液圧制御弁の個数は少な
くなる。そのため、群の数は、コネクタに要する費用
や、コネクタに接続異常が生じた場合の影響等を考慮し
て決定することが望ましい。一般には、2つまたは3つ
程度に分けるのが妥当であるが、4つ以上の群に分けて
もよい。また、コネクタは、制御装置と液圧制御ユニッ
トとの少なくとも一方に設けても、制御装置と液圧制御
ユニットとの間の部分に設けてもよい。本項に記載のブ
レーキ液圧制御装置においては、信号線が複数系統に分
けられて複数のコネクタにより接続されればよく、本発
明は、制御装置を複数設けることを排除するものではな
く、系統毎に別個の制御装置によって制御が行われるよ
うにしてもよい。 (2)前記複数のブレーキが、前後左右それぞれに位置
する車輪にそれぞれ設けられたブレーキであり、かつ、
左前輪と右後輪とにそれぞれに設けられたブレーキに対
応する1つ以上の液圧制御弁に接続された1本以上の信
号線と、右前輪と左後輪とにそれぞれ設けられたブレー
キに対応する1つ以上の液圧制御弁に接続された1本以
上の信号線とが異なる信号線群に属するように分けられ
た(1) 項に記載のブレーキ液圧制御装置。本項に記載の
ブレーキ液圧制御装置においては、複数の信号線が、対
角位置にある車輪のブレーキの液圧を制御する1つ以上
の液圧制御弁に接続された1本以上の信号線が同じ群に
属するように分けられる。したがって、いずれか一方の
コネクタに接続異常が生じても、他方のコネクタの接続
状態が正常である場合には、対角位置にある1組の車輪
のブレーキの液圧が制御される。対角位置にある車輪の
ブレーキの液圧が制御されるため、車両の制動安定性の
低下を抑制することができる。 (3)前記液圧制御ユニットが、左前輪のブレーキのブ
レーキシリンダおよび右前輪のブレーキのブレーキシリ
ンダと、左後輪のブレーキシリンダおよび右後輪のブレ
ーキシリンダとの少なくとも一方の2つのブレーキシリ
ンダを連結する連結通路と、その連結通路に設けられて
2つのブレーキシリンダを互いにに連通させる連通状態
とこれらを遮断する遮断状態とに前記制御装置からの制
御信号に応じて切り換わる連通状態制御弁とを含む(2)
項に記載のブレーキ液圧制御装置。本項に記載のブレー
キ液圧制御装置においては、前輪側,後輪側の少なくと
も一方の側における左右輪のブレーキシリンダが互いに
連通可能とされている。したがって、1組の対角位置に
ある2つのブレーキに対応する液圧制御弁の制御が可能
であり、かつ、前輪側と後輪側との少なくとも一方の側
における左右輪のブレーキシリンダが互いに連通させら
れれば、その連通させられた側における左右両輪のブレ
ーキの液圧を、制御可能な液圧制御弁の制御により共通
に制御することが可能となる。例えば、2つのコネクタ
のうちの1つに接続異常が生じ、右前輪,左後輪の液圧
制御弁が制御可能、左前輪,右後輪の液圧制御弁が制御
不能になった場合において、前輪側において左右輪が連
通させられれば、右前輪の液圧制御弁の制御により、左
右前輪の2つのブレーキの液圧を共通に制御することが
可能となるのである。 (4)前記複数のブレーキが、前後左右それぞれに位置
する車輪にそれぞれ設けられたブレーキであり、かつ、
前側の左右2輪にそれぞれに設けられたブレーキに対応
する1つ以上の液圧制御弁に接続された1本以上の信号
線と、後側の左右2輪にそれぞれ設けられたブレーキに
対応する1つ以上の液圧制御弁に接続された1本以上の
信号線とが異なる信号線群に属するように分けられた
(1) 項に記載のブレーキ液圧制御装置。本項に記載のブ
レーキ液圧制御装置においては、左右前輪のそれぞれの
ブレーキの液圧を制御する1つ以上の液圧制御弁の信号
線が同じ群に属し、左右後輪のそれぞれのブレーキの液
圧を制御する1つ以上の液圧制御弁の信号線が同じ群に
属することになる。2つのコネクタのうちのいずれか一
方に接続異常が生じても、前輪側と後輪側とのいずれか
一方の側の左右輪のブレーキを制御することができるた
め、制動安定性の低下を抑制することができる。 (5)当該ブレーキ液圧制御装置が、動力により作動液
を加圧する加圧装置を含み、前記複数の液圧制御弁が、
その加圧装置の液圧に基づいて前記複数のブレーキの液
圧を制御する(1) 項ないし(4) 項のいずれか1つに記載
のブレーキ液圧制御装置。本項に記載のブレーキ液圧制
御装置においては、ブレーキ液圧が液圧制御弁の制御に
より、加圧装置の液圧に基づいて制御される。したがっ
て、ブレーキ液圧を、例えば、運転者のブレーキ操作部
材の操作状態による大きさとは異なる大きさに制御した
り、ブレーキ操作が行われなくても発生させたりするこ
とができるのである。加圧装置は、例えば、(14)項また
は(20)項に記載のポンプ装置とすることができる。 (6)コンピュータを主体とする制御装置と、ブレーキ
操作部材の操作状態を検出し、その検出信号を前記制御
装置に供給する複数の操作状態検出装置と、それら複数
の操作状態検出装置の各々と前記制御装置とを接続する
複数の信号線とを含み、前記複数の操作状態検出装置に
より検出された複数の検出値の少なくとも1つに基づい
て複数のブレーキの液圧をそれぞれ制御するブレーキ液
圧制御装置であって、前記複数の信号線が、複数の信号
線群に分けられ、かつ、それら複数の信号線群の前記操
作状態検出装置側の部分と前記制御装置側の部分とが、
信号線群ごとに独立したコネクタにより接続されたこと
を特徴とするブレーキ液圧制御装置。本項に記載のブレ
ーキ液圧制御装置においては、検出信号が伝達される複
数の信号線が複数の信号線群に分けられ、それぞれ独立
したコネクタによって接続される。しがって、一部のコ
ネクタに接続異常が生じても、検出信号を制御装置に供
給することができる。操作状態検出装置は、ブレーキ操
作部材の操作状態を直接検出するものであっても、間接
的に検出するものであってもよい。直接検出するものと
しては、例えば、ブレーキ操作部材の操作ストロークを
検出するストロークセンサやブレーキ操作部材に加えら
れる操作力を検出する操作力センサ等が該当する。ま
た、間接的に検出するものとしては、例えば、ブレーキ
操作部材の操作力に対応する液圧が発生させられるマス
タシリンダの液圧を検出するマスタ圧センサ等が該当す
る。なお、本項に記載のブレーキ液圧制御装置には、
(1) 〜(5) 項のいずれか1つに記載の技術的特徴を採用
することができる。また、(1) 〜(5) 項に記載のブレー
キ液圧制御装置と組み合わせると有効である。一部のコ
ネクタに接続異常が生じても、検出装置によって検出さ
れたブレーキ操作部材の操作状態に基づいて液圧制御弁
を制御することができ、ブレーキの液圧を操作状態に基
づいた高さに制御することができる。 (7)電気エネルギに応じて作動し、複数の車輪の回転
をそれぞれ抑制する複数のブレーキの液圧を制御可能な
複数の液圧制御弁と、前記液圧制御弁に電気エネルギを
供給する電源とを含むブレーキ液圧制御装置であって、
前記複数の液圧制御弁を複数の制御弁群に分け、制御弁
群毎に独立したコネクタにより前記電源に接続されたブ
レーキ液圧制御装置。液圧制御弁が複数の制御弁群に分
けられて、制御弁群毎に独立したコネクタにより電源に
接続される。したがって、一部のコネクタに接続異常が
生じても、残りのコネクタに接続された液圧制御弁には
電気エネルギを供給することができ、液圧制御弁を作動
させることができる。本項に記載のブレーキ液圧制御装
置に含まれる電源は、1つであっても2つ以上であって
もよい。2つ以上設けられている場合において、制御弁
群に対応してそれぞれ設けることができるが、それに限
らない。なお、本項に記載のブレーキ液圧制御装置は、
(1) 項ないし(6) 項のいずれか1つに記載の技術的特徴
を採用することができる。例えば、対角位置にある車輪
に設けられた液圧制御弁が同じ群に属するように分けた
りすることができる。また、(1) 項ないし(6) 項のいず
れか1つに記載のブレーキ液圧制御装置と組み合わせて
使用することが望ましい。信号線を分けて、複数のコネ
クタによってそれぞれ接続されたブレーキ液圧制御装置
と組み合わせれば、有効なのである。さらに、本発明
は、複数の検出装置と電源とを接続するコネクタにも適
用することができる。 (8)電気エネルギにより作動させられ、複数の車輪の
回転をそれぞれ抑制する複数のブレーキの液圧を制御可
能な複数の液圧制御弁を備えた液圧制御ユニットと、複
数の電源を含み、前記複数の液圧制御弁に電気エネルギ
を供給する電気エネルギ供給装置とを含むブレーキ液圧
制御装置であって、前記複数の液圧制御弁が複数の制御
弁群に分けられ、かつ、前記電気エネルギ供給装置が、
複数の制御弁群毎に異なる電源から独立に電気エネルギ
を供給するものであることを特徴とするブレーキ液圧制
御装置(請求項1)。本項に記載のブレーキ液圧制御装
置においては、複数の液圧制御弁が複数の群に分けら
れ、制御弁群毎に互いに異なる電源に接続される。その
ため、電源の一部に異常が生じても、正常な電源から、
その電源に接続された制御弁群に属する液圧制御弁には
電気エネルギを供給することができ、液圧制御弁を作動
させることができる。本項に記載のブレーキ液圧制御装
置においては、駆動系が複数系統に分けられるのであ
る。電源は、発電機を含むものであっても、含まないも
のであってもよい。また、バッテリ等の蓄電装置を含む
ものであっても、含まないものであってもよい。なお、
本項に記載のブレーキ液圧制御装置は、(1) 項ないし
(7) 項のいずれか1つに記載の技術的特徴を採用するこ
とができる。また、(1) 項ないし(7) 項のいずれか1つ
に記載のブレーキ液圧制御装置と組み合わせて使用する
ことが望ましい。組み合わせる場合において、駆動系の
系統と制御系の系統とを同じにする、すなわち、液圧制
御弁の分類を同様にすることが望ましいが、それに限定
されることはない。 (9)電気エネルギにより作動させられ、複数の車輪の
回転をそれぞれ抑制する複数のブレーキの液圧を制御可
能な複数の液圧制御弁を備えた液圧制御ユニットと、複
数の電源を含み、前記複数の液圧制御弁に電気エネルギ
を供給する電気エネルギ供給装置とを含むブレーキ液圧
制御装置であって、前記電気エネルギ供給装置が、前記
複数の液圧制御弁のうちの少なくとも1つに複数の電源
から電気エネルギを供給するものであることを特徴とす
るブレーキ液圧制御装置(請求項2)。液圧制御弁が複
数の電源に接続されている場合には、一部の電源に異常
が生じても残りの電源から電気エネルギが供給されるた
め、液圧制御弁を作動させることが可能となる。1つの
液圧制御弁に接続される複数の電源の各々は、ブレーキ
液圧制御装置専用に設けられたものであっても、エンジ
ン制御装置等と共通に設けられたものであってもよい。
エンジン制御装置による制御中に、ブレーキ液圧制御装
置も作動可能であればよいのである。換言すれば、エン
ジン制御装置と共通に設けられている電源が異常になっ
てエンジン制御装置に電気エネルギが供給されなくなっ
た場合には、ブレーキ液圧を制御する必要性も低いた
め、ブレーキ液圧制御装置に電気エネルギが供給されな
くても差し支えないのである。また、複数の電源の定格
電圧は互いに同じであっても異なっていてもよい。1つ
の液圧制御弁に複数の電源が接続される場合において
は、複数の電源から電気エネルギが並行して供給される
ようにしても、複数の電源のうちの1つから選択的に供
給されるようにしてもよい。選択的に供給される場合と
しては、複数の電源のうちの1つを主電源とし、残りを
副電源とした場合において、通常は主電源から電気エネ
ルギが供給されるが、主電源に異常が生じた場合に副電
源から供給されるようにする場合が該当する。また、ブ
レーキ作動毎、設定時間毎等規則的に電気エネルギが供
給される電源が選択されるようにする場合もある。な
お、本項に記載のブレーキ液圧制御装置は、(1) 項ない
し(8) 項のいずれか1つに記載の技術的特徴を採用する
ことができる。また、(1) 項ないし(8) 項のいずれか1
つに記載のブレーキ液圧制御装置と組み合わせて使用す
ることが望ましい。 (10)前記複数の電源が、互いに異なる種類のもので
ある(8)項または(9)項に記載のブレーキ液圧制御装置
(請求項3)。 (11)前記複数の電源が、互いに定格電圧が異なるも
のである(8) 項ないし(10)項のいずれか1つに記載のブ
レーキ液圧制御装置(請求項4)。 (12)前記複数の電源のうちの少なくとも1つがバッ
テリであり、そのバッテリの状況を検出するバッテリ状
況検出装置を含む(8) 項ないし(11)項のいずれか1つに
記載のブレーキ液圧制御装置。バッテリ状況には、バッ
テリにおける充電量や劣化の程度等が該当する。充電量
は、例えば、バッテリの出力電圧と充・放電時における
電流量の累積との少なくとも一方に基づいて検出するこ
とができる。充電量の低下に伴って出力電圧は減少する
が、これら充電量と出力電圧との間には一定の関係が存
在するのが普通である。また、充電時における電流量と
放電時における電流量とに基づけば、バッテリにおける
充電量を取得することができる。劣化の程度は、内部抵
抗と温度とに基づいて検出することができる。例えば、
出力電流に対する出力電圧の変化幅が大きい場合は内部
抵抗が大きいとする。また、温度が高くなるとみかけ上
内部抵抗が小さくなる。したがって、内部抵抗が同じで
ある場合には、温度が高い場合には劣化の程度が進んで
いるとすることができるのであり、内部抵抗と温度とに
基づけば劣化の程度を検出することができる。なお、バ
ッテリの種類は問わず、例えば、鉛バッテリ,ニッケル
・水素バッテリ,リチウムイオンバッテリ等とすること
ができる。 (13)前記複数の液圧制御弁の各々が、コイルとその
コイルへの電気エネルギの供給状態に応じて作動させら
れる可動部とを備えたソレノイドを含み、それら複数の
液圧制御弁の前記少なくとも1つのソレノイドが、前記
複数の電源の電源線にそれぞれ接続された複数のコイル
を備えたものである(9) 項ないし(12)項のいずれか1つ
に記載のブレーキ液圧制御装置(請求項5)。本項に記
載の液圧制御弁においては、ソレノイドが、互いに異な
る電源に接続された複数のコイルを含む。そのため、複
数の電源のうちの一部に異常が生じても、可動部を作動
させることができ、液圧制御弁を作動させることができ
る。電気系統の異常時のフェールセーフ性を向上させる
ことができ、ブレーキ液圧制御装置の信頼性を向上させ
ることができる。複数の電源に接続されたリード線がそ
れぞれ巻かれることによって複数のコイルが形成される
のであるが、複数のコイルは、互いに直列に配設されて
も、並列に配設されてもよい。また、互いに別個に設け
られても、一体的に設けられてもよい。複数のリード線
が一体的に巻かれてコイルが形成される場合があるので
ある。 (14)当該ブレーキ液圧制御装置が、作動液を加圧し
て吐出するポンプと、電気エネルギにより駆動力が発生
させられ、その駆動力により前記ポンプを駆動するポン
プモータとを備えたポンプ装置を含み、前記複数の液圧
制御弁が、そのポンプ装置の液圧に基づいて前記複数の
ブレーキの液圧を制御するものであり、かつ、前記電気
エネルギ供給装置が、前記ポンプモータに、複数の電源
からそれぞれ独立に電気エネルギを供給するものである
(8) 項ないし(13)項のいずれか1つに記載のブレーキ液
圧制御装置。本項に記載のブレーキ液圧制御装置におい
ては、複数の電源のうちの一部の電源に異常が生じても
ポンプモータを作動させることができる。 (15)前記ポンプモータが、ステータとロータとの少
なくとも一方にコイルを含み、そのコイルに電気エネル
ギが供給されることによって発生させられる駆動力によ
り前記ポンプを駆動するものであり、前記少なくとも一
方のコイルが、前記複数の電源の電源線にそれぞれ接続
された複数のコイルから成る(14)項に記載のブレーキ液
圧制御装置。ポンプモータの種類は問わないが、ポンプ
を駆動させるモータとしては直流モータが使用される場
合が多い。 (16)ブレーキ操作部材の操作状態を検出するもので
あって、電気エネルギにより検出可能な状態とされる複
数の操作状態検出装置と、2つ以上の電源を含み、前記
複数の操作状態検出装置に電気エネルギを供給する電気
エネルギ供給装置とを含み、前記複数の操作状態検出装
置による複数の検出値の少なくとも1つに基づいて複数
のブレーキの液圧を制御するブレーキ液圧制御装置であ
って、前記複数の操作状態検出装置が複数の検出装置群
に分けられ、かつ、前記電気エネルギ供給装置が、それ
ら複数の検出装置群毎に異なる電源から電気エネルギを
独立に供給するものであるブレーキ液圧制御装置。本項
に記載のブレーキ液圧制御装置においては、検出装置群
毎に異なる電源から電気エネルギが供給される。そのた
め、電源のうちの一部に異常が生じても、正常な電源に
接続された検出装置には、電気エネルギを供給すること
ができ、検出可能な状態とすることができる。また、同
一の検出装置に複数の電源を接続することもできる。な
お、本項に記載のブレーキ液圧制御装置は、(1) 項ない
し(15)項のいずれか1つに記載の技術的特徴を採用する
ことができる。また、(1) 項ないし(15)項のいずれか1
つに記載のブレーキ液圧制御装置と組み合わせて使用す
ることが望ましい。 (17)前記複数の液圧制御弁が、作動液を加圧するポ
ンプと、電気エネルギにより駆動力が発生させられ、そ
の駆動力により前記ポンプを作動させるポンプモータと
を含むポンプ装置の液圧に基づいて前記ブレーキの液圧
を制御可能な制御弁であり、前記操作状態検出装置が、
前記ブレーキ操作部材の操作力に対応する液圧を、ブレ
ーキ操作により発生させる液圧源の液圧を検出する液圧
源液圧検出装置を含み、前記制御装置が、前記液圧源液
圧検出装置による検出液圧に基づいて前記複数の液圧制
御弁へ制御信号を出力する液圧制御弁制御装置を含む
(1) 項ないし(16)項のいずれか1つに記載のブレーキ液
圧制御装置。液圧源は、ブレーキ操作部材の操作力によ
り液圧を発生させるマスタシリンダを含むものである
が、マスタシリンダの他に、ブレーキ操作力を倍力して
マスタシリンダに伝達する倍力装置や、マスタシリンダ
の液圧を増圧する増圧装置を含むものとすることもでき
る。倍力装置や増圧装置を含むものとすれば、ブレーキ
操作力に対応する液圧であって、操作力による液圧より
高い液圧を発生させることが可能となる。 (18)前記複数のブレーキが、前輪側のブレーキと後
輪側のブレーキとを含み、前輪側のブレーキのブレーキ
シリンダに前記ポンプ装置と液圧源とが接続され、後輪
側のブレーキシリンダには液圧源が接続されないでポン
プ装置が接続される(17)項に記載のブレーキ液圧制御装
置。前輪側のブレーキシリンダと、ポンプ装置と、液圧
源との間には、ブレーキシリンダをポンプ装置に連通さ
せたり、液圧源に連通させたりする切換装置が必要とな
る。それに対して後輪側のブレーキシリンダには、常に
ポンプ装置が接続されているため、切換装置を設ける必
要がなくなる。本項に記載の技術的特徴は、(1) 項ない
し(17)項から独立して採用可能である。 (19)前記液圧制御弁が、ブレーキのブレーキシリン
ダとポンプ装置との間に設けられた増圧制御弁と、ブレ
ーキシリンダと低圧源との間に設けられた減圧制御弁と
を含み、前記前輪側に設けられた減圧制御弁を常開弁と
し、後輪側に設けられた減圧制御弁を常閉弁とする(18)
項に記載のブレーキ液圧制御装置。後輪側のブレーキシ
リンダには液圧源が接続されていないため、例えば、ブ
レーキ操作が解除された場合には減圧制御弁を設定時間
の間開状態に保つことにより、ブレーキシリンダにある
作動液を低圧源に戻す必要がある。しかし、ブレーキシ
リンダの作動液を低圧源にすべて戻すことができない場
合には引きずりが生じるおそれがある。これを回避する
ために、減圧制御弁を常開弁とすることが望ましい。そ
れに対して、前輪側のブレーキシリンダには液圧源が接
続されているため、ブレーキシリンダを液圧源に連通さ
せれば、ブレーキ操作の解除に伴ってブレーキシリンダ
の作動液を液圧源に戻すことができる。また、減圧制御
弁を常開弁とした場合には、ブレーキを作動させる必要
が生じた場合に直ちに閉状態に切り換える必要がある。
閉状態への切り換えが遅れると、ブレーキの効き遅れが
生じ、望ましくない。この場合に、後輪側において発生
させられるブレーキ力は前輪側におけるブレーキ力より
小さいため、前輪側における効き遅れより後輪側におけ
る効き遅れの方が車両への影響が小さくなる。以上の事
情を考慮すれば、ブレーキシリンダがポンプ装置のみに
接続されるようにして減圧制御弁を常開弁とする技術
は、後輪側に適用する方が前輪側に適用するより妥当で
ある。本項に記載の技術的特徴は、(1) 項ないし(18)項
から独立して採用可能である。すなわち、後輪側の減圧
制御弁を常開弁とする技術は、上述の各項に記載のブレ
ーキ制御装置に限らず、他の態様のブレーキ制御装置に
適用することができるるのであり、例えば、後輪のブレ
ーキシリンダにも液圧源が接続されたブレーキ液圧制御
装置に適用することができる。 (20)作動液を加圧して吐出するポンプと、電気エネ
ルギにより駆動力が発生させられ、その駆動力により前
記ポンプを駆動するポンプモータとを備えたポンプ装置
と、そのポンプ装置の液圧に基づいてブレーキの液圧を
制御する液圧制御ユニットと、複数の電源を含み、これ
ら複数の電源からそれぞれ独立に、前記ポンプモータに
電気エネルギを供給する電気エネルギ供給装置とを含む
ことを特徴とするブレーキ液圧制御装置(請求項6)。
本項に記載のブレーキ液圧制御装置においては、(1)項
ないし(19)項のいずれかに記載の技術的特徴を採用する
ことができる。 (21)前記ポンプモータが、ステータとロータとの少
なくとも一方にコイルを含み、そのコイルに電気エネル
ギが供給されることによって発生させられる駆動力によ
り前記ポンプを駆動するものであり、前記少なくとも一
方のコイルが、前記複数の電源の電源線にそれぞれ接続
された複数のコイルから成る(20)項に記載のブレーキ液
圧制御装置(請求項7)。
【0004】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
ブレーキ液圧制御装置について図面に基づいて詳細に説
明する。図1には、ブレーキ液圧制御装置を含むブレー
キ装置を示す。ブレーキ装置は、ブレーキ操作部材とし
てのブレーキペダル10,2つの加圧室を含むマスタシ
リンダ12,動力により作動させられるポンプ装置1
4,左右前後に位置する車輪にそれぞれに設けられたブ
レーキ16〜19等を含む。ポンプ装置14には、4つ
のブレーキ16〜19のブレーキシリンダ20〜23が
液通路26を介して接続され、ポンプ装置14の作動液
が液通路26を経てブレーキシリンダ20〜23に供給
され、ブレーキ16〜19が作動させられる。ポンプ装
置14は、ポンプ36,ポンプ36を駆動するポンプモ
ータ38とを含むものであり、ポンプ36から吐出され
た高圧の作動液がアキュムレータ40に蓄えられる。ア
キュムレータ40に蓄えられた作動液の液圧が設定範囲
内にあるか否かが圧力スイッチ42によって検出され
る。また、ポンプ36から吐出された作動液の液圧が過
大になることがリリーフ弁44によって回避される。さ
らに、ポンプ36とアキュムレータ40との間には、逆
止弁46が設けられ、アキュムレータ40の作動液のポ
ンプ36への逆流が回避される。
【0005】前記液通路26には増圧用リニアバルブ5
0〜53が設けられ、ブレーキシリンダ20〜23とマ
スタリザーバ54とを接続する液通路55には減圧用リ
ニアバルブ56〜59が設けられている。これら増圧用
リニアバルブ50〜53と減圧用リニアバルブ56〜5
9とによってそれぞれリニアバルブ装置60〜63が構
成される。リニアバルブ装置60〜63は構造は同じも
のであるため、リニアバルブ装置60についてのみ説明
し、リニアバルブ装置61〜63についての説明は省略
する。図2に示すように、リニアバルブ装置60は、増
圧用リニアバルブ50と減圧用リニアバルブ56とを含
むものであり、増圧用リニアバルブ50は、弁子70と
弁座71とスプリング72とを含むシーティング弁74
と、コイル76,77とそのコイル76,77への供給
電流に応じて移動させられる可動部78とを含むソレノ
イド79とを含むものである。
【0006】コイル76,77に電流が供給されない場
合には、シーティング弁74においては、スプリング7
2の付勢力が弁子70を弁座71に着座させる方向に作
用するとともにシーティング弁74の前後の差圧に応じ
た差圧作用力が弁子70を弁座71から離間させる方向
に作用する。スプリング72の付勢力が差圧作用力より
大きい間は、弁子70が弁座71に着座する閉状態に保
たれるが、差圧作用力の方が大きくなると、弁子70が
弁座71から離間する開状態にされる。このように、増
圧用リニアバルブ50は常閉弁なのである。コイル7
6,77に電流が供給されると、それに応じて可動部7
8には電磁駆動力が弁子70を弁座71から離間させる
方向に作用する。シーティング弁74においては、上述
のスプリング72の付勢力(着座方向)と、差圧作用力
と電磁駆動力(離間方向)とが作用し、これら付勢力
と、差圧作用力および電磁駆動力との関係により、シー
ティング弁74が開閉させられる。コイル76,77へ
の供給電流が大きくされ、電磁駆動力が大きくされれ
ば、差圧作用力が小さくても開状態にされることになる
のであり、コイル76,77への供給電流(供給電気エ
ネルギ)の制御により、ブレーキシリンダ液圧が制御さ
れることになる。後述するように、本実施形態において
は、運転者の要求制動力が得られるようにブレーキシリ
ンダ液圧の目標液圧が決定され、実際のブレーキシリン
ダ液圧が目標液圧と同じになるように、コイル76,7
7への供給電流が決定される。
【0007】上述のように、本実施形態においては、ソ
レノイド78が2つのコイル76,77を含む。一方の
コイル76は、電源装置80に接続されたリード線82
が巻かれて形成されたものであり、他方のコイル77
は、電源装置84に接続されたリード線86が巻かれて
形成されたものである。図に示すように、2本のリード
線82,86が一体的に巻かれて2つのコイル76,7
7が形成される。また、リード線82には制御回路87
が設けられ、リード線86には制御回路88が設けられ
ている。制御回路87,88は、共に、無接点スイッチ
としてのトランジスタを含むものであり、トランジスタ
の接・断の制御により、コイルに必要な電流が供給され
ることになる。本実施形態においては、電源装置80,
84の両方からそれぞれコイル76,77に並行して供
給される電気エネルギ(電流)の和が、上述の目標液圧
を実現し得る供給電流と同じになるように制御される。
減圧用リニアバルブ56についても構造は同じである
が、減圧用リニアバルブ56には、ブレーキシリンダ2
0の液圧とマスタリザーバ54の液圧との差圧に応じた
差圧作用力が作用する。
【0008】前記マスタシリンダ12の2つの加圧室に
は、それぞれ、液通路90,92を介してブレーキシリ
ンダ20,22が接続されている。液通路90,92の
途中には、それぞれ、マスタ遮断弁94,95が設けら
れている。マスタ遮断弁94,95は、コイル96,9
7への供給電気エネルギのON/OFF制御によって作
動させられるものであり、電気エネルギが供給されない
間(OFF)は開状態とされるが、電気エネルギが供給
される(ON)と閉状態に切り換えられる。マスタ遮断
弁94,95についても上述のリニアバルブと同様で、
コイル96は、2本のリード線によって形成され、2本
のリード線にそれぞれ制御回路98a,bが設けられて
いる。コイル97も2本のリード線によって形成された
ものであり、リード線にそれぞれ制御回路99a,bが
設けられている。以下、2つの制御回路98a,bを制
御回路98と総称し、図5には、制御回路98と略記す
る。以下の制御回路についても同様とする。制御回路9
8,99の制御によりコイル96,97に供給される電
流のON/OFF制御が行われ、マスタ遮断弁94,9
5が開閉させられる。
【0009】また,2つのブレーキシリンダ20,21
は連結通路102によって接続され、2つのブレーキシ
リンダ22,23は連結通路103によって接続され
る。これら連結通路102,103には、それぞれ,前
輪側連通弁104,後輪側連通弁105が設けられてい
る。前輪側連通弁104,後輪側連通弁105は、それ
ぞれ、コイル106,107に供給電気エネルギが供給
されない場合(OFF)に開状態にされ、電気エネルギ
が供給される(ON)と閉状態に切り換えられるもので
ある。コイル106,107への供給電流は、制御回路
108,109の制御により制御される。
【0010】このように、マスタシリンダ12の2つの
加圧室には、それぞれ、前輪側のブレーキシリンダと後
輪側のブレーキシリンダとが1つずつ接続されているの
であるが、前輪側の2つのブレーキシリンダ同士,後輪
側の2つのブレーキシリンダ同士が、それぞれ連結通路
102,103によって連結されているため、マスタ遮
断弁94,95が連通状態とされ、かつ、前輪側連通弁
104,後輪側連通弁105が連通状態にされれば、マ
スタシリンダ12の作動液によってすべてのブレーキ1
6〜19が作動させられることになる。液通路92に
は、ストロークシミュレータ装置130が設けられてい
る。ストロークシミュレータ装置130は、ストローク
シミュレータ132とストロークシミュレータ用開閉弁
134とを含むものであり、ストロークシミュレータ用
開閉弁134のコイル135への供給電気エネルギのO
N/OFF制御によりストロークシミュレータ132が
マスタシリンダ12に連通させられる連通状態と遮断さ
れる遮断状態とに切り換えられる。本実施形態において
は、ブレーキ16〜19がポンプ装置14からの作動液
により作動させられる状態にある場合には、コイル13
5に電気エネルギが供給される(ON)ことにより、連
通状態に切り換えられ、マスタシリンダ12からの作動
液により作動させられる状態にある場合には、コイル1
35に電気エネルギが供給されなく(OFF)なり、遮
断状態に切り換えられる。コイル135への供給電流の
制御は制御回路136により行われる。
【0011】まず、当該ブレーキ装置の制御系について
説明する。本実施形態においては、リニアバルブ装置6
0〜63は、コンピュータを主体とするブレーキECU
150によって制御される。ブレーキECU150に
は、圧力スイッチ(Psw)42、アキュムレータ圧をリ
ニアバルブ装置の上流側において検出するアキュムレー
タ圧センサ(PACC )158、ブレーキペダル10の操
作ストロークを検出する2つのストロークセンサ(PSS
1,PSS2)160,162、2つの加圧室の液圧をそ
れぞれ検出するマスタ圧センサ(PMCF ,PMCR )16
4,166、ブレーキシリンダ20〜23の液圧をそれ
ぞれ検出するブレーキ液圧センサ(PFLPFR PRL PR
R)170〜176等が接続されるとともに、前記増圧
用リニアバルブ(SLAFL,SLAFR,SLAR
L,SLARR)50〜53のコイル76,77への供
給電流を制御する制御回路87,88、減圧用リニアバ
ルブ(SLRFL,SLRFR,SLRRL,SLRR
R)56〜59のコイル76,77の制御回路87,8
8、マスタ遮断弁(SMCF,SMCR)94,95の
コイル96,97のON/OFFを制御する制御回路9
8,99、前輪側,後輪側の連通弁(SCF,SCR)
104,105のコイル106,107の制御回路10
8,109、ストロークシミュレータ用開閉弁(SCS
S)134のコイル135の制御回路136等が接続さ
れている。上述の各スイッチやセンサ42,158,1
60等と、各電磁弁50,56,94,95等とによっ
て液圧制御ユニット180が構成される。液圧制御ユニ
ット180に接続された信号線は、コネクタ182,1
84を介して、ブレーキECU150に接続される。
【0012】通常制動時には、本実施形態においては制
動効果制御が行われる。ストロークセンサ160,16
2、マスタ圧センサ164,166の検出値に基づいて
運転者の意図する要求制動力が求められ、その要求制動
力に対応する目標液圧が求められる。そして、ブレーキ
液圧センサ170〜176によって検出された実際のブ
レーキ液圧が、目標液圧に近づくように、リニアバルブ
装置60〜63の各コイル76,77への供給電流が、
制御回路87,88を介して制御される。また、ブレー
キECU150には、ポンプモータ38を制御する駆動
回路188へ制御信号を伝達する信号線L* がコネクタ
190を介して接続されている。ポンプモータ38は、
アキュムレータ圧が予め定められた設定範囲内の大きさ
に保たれるように制御される。
【0013】上述のコネクタ182によって接続される
信号線は、一点鎖線で表される信号線Lである。具体的
には、左前輪に対応して設けられたリニアバルブ装置6
0の制御回路87,88、右後輪に対応して設けられた
リニアバルブ装置63の制御回路87,88、後輪側連
通弁105の制御回路109、ストロークシミュレータ
用開閉弁134,マスタ遮断弁94の各制御回路13
6,98に接続された制御信号線Lや、ブレーキ液圧セ
ンサ170,176、アキュムレータ圧センサ158、
マスタ圧センサ164の検出信号線L等が該当する。制
御信号線Lにおいては、ブレーキECU150から制御
回路等へ制御信号が伝達され、検出信号線Lにおいて
は、検出装置による検出値を表す検出信号がブレーキE
CU150へ伝達される。また、コネクタ184によっ
て接続される信号線は破線で表される信号線L′であ
り、具体的には、右前輪に対応して設けられたリニアバ
ルブ装置61、左後輪に対応して設けられたリニアバル
ブ装置62、前輪側連通弁104、マスタ遮断弁95の
制御回路99への制御信号線L′や、圧力スイッチ4
2、マスタ圧センサ166、ブレーキ液圧センサ17
2,174、ストロークセンサ160,162の検出信
号線L′等が該当する。
【0014】このように、液圧制御ユニット180の各
信号線は、左前輪について設けられたリニアバルブ装置
60およびブレーキ液圧センサ170に接続された信号
線と右後輪について設けられたリニアバルブ装置63お
よびブレーキ液圧センサ176に接続された信号線とを
含む信号線群と、右前輪について設けられたリニアバル
ブ装置61およびブレーキ液圧センサ172に接続され
た信号線と左後輪について設けられたリニアバルブ装置
62およびブレーキ液圧センサ174に接続された信号
線とを含む信号線群とに分けられる。そして、各信号線
群の各々に、ブレーキペダル10の操作状態を検出する
センサとしてのマスタ圧センサ164,166がそれぞ
れ1つずつ属する。
【0015】したがって、2つのコネクタ182,18
4のうちのいずれか一方の接続状態が正常であれば、そ
れによって接続される信号線によって、ブレーキ操作状
態の検出値がブレーキECU150に供給されるととも
に、一部のブレーキの液圧を制御するリニアバルブ装置
等への制御信号を出力することが可能となる。2つのコ
ネクタ182,184のうちの少なくとも1つの接続状
態が正常であれば、ブレーキ操作状態に基づいてブレー
キ液圧を制御することができるのである。また、一方の
信号線群には、互いに対角位置にある2つのブレーキを
制御するための信号線が属することになるので、2つの
コネクタ182,184のうちのいずれか一方に接続異
常が生じても、対角位置にある2つのブレーキの液圧を
制御することが可能となり、車両の制動安定性の低下を
抑制することができる。さらに、コネクタ182におい
て接続された信号線群には、2つのストロークセンサ1
60,162に接続された信号線が属している。そのた
め、コネクタ182が外れた場合にはコネクタ184が
外れた場合より、液圧制御精度が低下することは否めな
いが、マスタシリンダ12に連通させる場合より、運転
者の意図する要求制動力に近い制動力を得ることができ
る。
【0016】例えば、コネクタ182に接続異常が生
じ、コネクタ184の接続状態が正常である場合には、
左前輪のリニアバルブ装置60と右後輪のリニアバルブ
装置63とは制御不能になるが、右前輪のリニアバルブ
装置61と左後輪のリニアバルブ装置62とは制御可能
である。また、前輪側連通弁(SCF)104,マスタ
遮断弁(SMCR)95も制御可能である。前輪側連通
弁104,マスタ遮断弁95のコイル106,97に電
気エネルギが供給されることによって閉状態にされ、後
輪側連通弁(SCR)105,マスタ遮断弁(SMC
F)94はそれぞれのコイル107,96に電気エネル
ギが供給されなくなることにより開状態にされる。
【0017】その結果、左前輪のブレーキシリンダ20
はマスタシリンダ12に連通させられ、右前輪のブレー
キシリンダ21が左前輪のブレーキシリンダ20から遮
断される。ブレーキシリンダ20にはマスタシリンダ1
2の作動液が供給され、ブレーキシリンダ21の液圧
は、リニアバルブ装置61の制御により制御される。ま
た、左右後輪のブレーキシリンダ22,23はマスタシ
リンダ12から遮断された状態で互いに連通させられ
る。ブレーキシリンダ22,23の液圧は同じ大きさに
されるのであり、これらブレーキシリンダ22,23の
液圧は、リニアバルブ装置62の制御により共通に制御
される。また、2つのブレーキシリンダ22,23の液
圧は、ブレーキ液圧センサ174によって共通に検出さ
れる。この制御を共通液圧制御と称することができる。
【0018】このように、コネクタ182に接続異常が
生じても、マスタシリンダ12の作動液により作動させ
られるのは1輪のブレーキのみであり、3輪のブレーキ
についてはポンプ装置14の作動液により液圧制御が可
能である。4輪すべてのブレーキがマスタシリンダの作
動液により作動させられるわけではないのである。その
分、液圧制御性を向上させることができ、制動力の低下
を抑制することができる。制御系の異常時におけるフェ
ールセーフ性を向上させることができ、ブレーキ液圧制
御装置の信頼性を向上させることができる。なお、この
場合には、ブレーキ液圧の目標液圧が、2つのストロー
クセンサ160,162による検出値と1つのマスタ圧
センサ166による検出値とに基づいて決定される。ま
た、ストロークシミュレータ用開閉弁134のコイル1
35には、電気エネルギが供給されなくなるため、閉状
態にされる。この場合には、マスタシリンダに左前輪の
ブレーキシリンダ20が連通させられるため、運転者の
ブレーキペダル10の操作ストロークが殆ど0になるこ
とが回避される。
【0019】逆に、コネクタ184に接続異常が生じ、
コネクタ182の接続状態が正常である場合には、左前
輪のリニアバルブ装置60と右後輪のリニアバルブ装置
63とが制御可能であり、後輪側連通弁105,マスタ
遮断弁94が制御可能である。左後輪のブレーキシリン
ダ22がマスタシリンダ12に連通させられ、他の3輪
のブレーキシリンダの液圧はリニアバルブ装置60,6
3の制御により制御される。この場合には、ブレーキ液
圧の目標液圧は、1つのマスタ圧センサ166による検
出値に基づいて決定されることになる。また、ポンプモ
ータ38は、アキュムレータ圧センサ158による検出
値に基づいて制御される。ストロークシミュレータ用開
閉弁134の制御回路136は制御可能な状態であるた
め、ストロークシミュレータ用開閉弁134は開状態に
保たれる。開状態に保った方が、運転者のブレーキ操作
状態の変化を抑制することができ、違和感を軽減させる
ことができる。なお、この場合には、マスタ遮断弁95
が連通状態に戻されるため、ストロークシミュレータ用
開閉弁134を閉状態としてもよい。また、コネクタ1
90の接続異常によりポンプモータ38の駆動回路18
8へ制御信号を伝達できない場合があるが、この場合に
おいても、アキュムレータ40に高圧の作動液が十分に
蓄えられていれば、ブレーキ液圧制御を継続して行うこ
とは可能である。
【0020】次に、駆動系について説明する。本実施形
態においては、図3〜5に示すように、液圧制御ユニッ
ト180とブレーキECU150とを含む液圧制御用電
気的負荷装置196、ポンプ装置14には、電気エネル
ギ源としての2つの電源装置80,84が接続されてい
る。液圧制御用電気的負荷装置196には、電源装置8
0,84の電源線198,199がそれぞれコネクタ2
02,203を介して接続され、ポンプ装置14には、
コネクタ204,205を介して接続されている。な
お、ポンプ装置14については、電源装置80,84の
両方を接続することは不可欠ではない。ポンプモータ3
8は比較的低電圧で作動可能なものであるため、電源装
置の出力電圧の降下が生じても、作動させることが可能
だからであり、電源装置80に接続されていればよい。
また、液圧制御用電気的負荷装置196とポンプ装置1
4とを合わせてブレーキ用電気的負荷装置と総称するこ
ともできる。
【0021】電源装置80は、発電機,発電機制御回
路,制御回路を制御するコンピュータ等を含むものであ
る。発電機は、ブレーキ装置が搭載された車両を駆動す
る駆動源によって電気エネルギを発生させるものであ
り、本実施形態においては、図示しないエンジンの回転
に伴って回転させられるオルタネータとされている。オ
ルタネータの出力電圧はほぼ一定(定格電圧は、例え
ば、14ボルト)であるが、エンジンの回転数等によっ
て変化する。また、電源装置84は、本実施形態におい
ては42ボルト用バッテリと、バッテリの充放電を制御
する制御装置とを含むものであり、オルタネータにおい
て発生させられた電気エネルギが充電される。なお、図
に示す端子Sは、コンピュータ,発電機制御回路等を作
動させるための電源線の接続端子であり、本実施形態に
おいては、電気エネルギが電源装置84から供給されて
電源装置80が制御されるようにされている。また、コ
ンピュータにはイグニッションスイッチの状態を表す情
報も供給される。さらに、Lはバッテリランプであり、
バッテリBの異常時に点灯させられる。
【0022】電源装置80には電圧変換装置210が接
続されている。電圧変換装置210は、トランス,複数
のスイッチング素子を含む制御回路(DC/DCコンバ
ータ),制御回路を制御するコンピュータ等を含むもの
であり、コンピュータによって制御回路が制御されるこ
とによって、電圧変換装置210に供給された電気エネ
ルギの電圧が予め定められた電圧(本実施形態において
は、12ボルト)に変化(降圧)させられる。電圧変換
装置210は、出力電圧を一定の大きさに保つ機能も有
する。
【0023】電圧変換装置210には、12ボルト用バ
ッテリ212、液圧制御用電気的負荷装置196、ポン
プ装置14、エンジン制御装置214等の電気的負荷装
置(電気エネルギ消費装置)216が接続されている。
電圧変換装置210から出力された電気エネルギは12
ボルト用バッテリ212に充電されるとともに、電気的
負荷装置216に供給される。12ボルト用バッテリ2
12は、液圧制御用電気的負荷装置196,ポンプ装置
14,エンジン制御装置214に共通に設けられたもの
なのである。電源装置80,電圧変換装置210の異常
等に起因して電圧変換装置210から供給される電圧が
低下した場合、電気的負荷装置216において多量の電
気エネルギが消費された場合等には、12ボルト用バッ
テリ212から電気エネルギが供給されることになる。
【0024】また、電源装置84には、バッテリの状況
を検出するバッテリ状況検出装置220が設けられてい
る。バッテリ状況検出装置220は、出力電圧を検出す
る電圧センサ、温度を検出する温度センサ、電流を検出
する電流センサ等を含む。充電量は、出力電圧と充・放
電時における電流の積算値との少なくとも一方に基づい
て検出される。充電量と出力電圧との関係は予めわかっ
ているため、これらの関係に基づけば充電量を検出する
ことができる。また、充電時における電流量と放電時に
おける電流量との積算値に基づけば、充電量を検出する
ことができる。さらに、これら充・放電時における電流
の積算値と出力電圧との両方に基づけば、充電量を精度
よく検出することができる。バッテリの劣化の程度は、
内部抵抗と温度とに基づいて検出される。劣化の程度と
内部抵抗,温度との関係が予めわかっているため、これ
らの関係に基づけば、劣化の程度を検出することができ
る。内部抵抗は、出力電流に対する電圧の降下幅が大き
いほど大きいとされる。また、温度が高くなるとみかけ
上内部抵抗が小さくなる。内部抵抗が同じである場合に
は、温度が高いほど劣化の程度が進んでいるのであり、
これらの関係に基づけば、劣化の程度を検出することが
可能である。本実施形態においては、劣化の程度が予め
定められた設定程度に達した場合に、電源装置84が異
常であるとされ、バッテリの交換を行う必要があること
を表す警告が発せられる。設定程度を、比較的高め(劣
化がそれほど進んでいない状態)に設定すれば、バッテ
リが電気エネルギを供給可能な状態で交換されることに
なり、バッテリから確実に電気エネルギを供給すること
が可能となる。また、バッテリの容量を小さいものとす
ることができ、車両の軽量化を図ることが可能である。
【0025】液圧制御用電気的負荷装置196には、2
つの電源装置80,84から電気エネルギが供給され
る。ブレーキECU150には、電源装置80が、コネ
クタ184,イグニッションスイッチ217を介して接
続され、電源装置84が、コネクタ182,イグニッシ
ョンスイッチ218を介して接続される。イグニッショ
ンスイッチ217,218がON状態に切り換えられる
と、ブレーキECU150に電気エネルギが供給される
ことになる。液圧制御ユニット180において、各電磁
弁のコイル76,77,96,97,106,107,
135については、図2においてコイル76,77につ
いて代表的に示すように、2つの電源線198,199
(図4参照)に接続されたリード線82,86がそれぞ
れ巻かれて形成されている。そして、2つの電源装置8
0,84が正常である場合には、両方から並行して電気
エネルギとしての電流が供給され、それによって各電磁
弁が作動させられる。このように、リード線82を経て
供給される電気エネルギの電圧とリード線86を経て供
給される電気エネルギの電圧とは互いに異なることにな
る。リード線82を経て供給される電気エネルギの電圧
は12ボルトで、リード線86を経て供給される電気エ
ネルギの電圧は42ボルトであり、リード線82,86
は、それぞれの電圧に適用したものとされている。
【0026】本実施形態においては、電源装置80,8
4から供給される電流の和が所望の電流となるように、
各コイルの制御回路が制御される。このように、2つの
電源装置80,84から並行して供給される電気エネル
ギによって各電磁弁が作動させられるようにすれば、そ
の分、それぞれのコイルを形成するリード線に加わる負
荷を小さくすることができ、寿命を長くすることができ
る。この点についても、ブレーキ液圧制御装置の信頼性
を高めることができる。また、2つの電源装置80,8
4のうちの一方に異常が生じても、他方の電源装置から
電気エネルギが供給されるため、電磁弁を作動させるこ
とができる。この場合には、正常な電源装置からの電気
エネルギにより、所望の電気エネルギが供給されるよう
に制御回路が制御される。
【0027】ポンプモータ38においても同様である。
図6には、ポンプモータ38がブラシレスDCモータで
ある場合について示す。ステータに設けられた3相のコ
イル222,223,224の各々が、2つの電源線1
98,199に接続されたリード線225,226が巻
かれて形成されることになる。コイル222,223,
224は、2つのリード線225,226が一体的に巻
かれることによって二重のコイルが形成されるようにし
ても、別個に巻かれて2つのコイルが形成されるように
してもよい。また、駆動回路188もスイッチング制御
回路230,232を2つ備えている。2つの制御回路
230,232の制御により、ポンプモータ38の作動
状態が制御されるのであるが、電源装置80,84の両
方が正常である場合には両方から並行して供給される電
気エネルギによって作動させられる。いずれか一方に異
常が生じた場合には、他方から供給される電気エネルギ
により作動させられる。電磁弁における作動と同様に、
電源装置80,84のうちの一方に異常が生じても、他
方から供給される電気エネルギによりポンプモータ38
を作動させることができる。
【0028】さらに、各検出装置についても同様であ
る。図示は省略するが、液圧センサがダイヤフラム式の
ものであり、検出対象である圧力が作用するダイヤフラ
ムと、そのダイヤフラムの変形の程度を検出するブリッ
ジ回路とを含むものである場合には、そのブリッジ回路
が2組設けられ、それぞれに電源装置80,84が接続
されることになる。2組のブリッジ回路の各々に常時電
源装置80,84から電気エネルギが供給される。な
お、1つのブリッジ回路に2つの電源装置80,84が
接続されるようにすることも可能である。この場合に
は、出力電圧が高い電源装置84から電気エネルギが供
給されるが、電源装置84の出力電圧が低下した場合等
には、両方の電源装置80,84あるいは電源装置80
から電気エネルギが供給されることになる。また、液圧
センサと、これら2つの電源装置80,84との間にス
イッチ装置を設け、択一的にいずれか一方の電源装置か
ら電気エネルギが供給されるようにすることもできる。
例えば、ブレーキ作動毎に2つの電源装置のいずれか一
方から(交互に)電気エネルギが供給されるようにする
のである。
【0029】また、ストロークセンサが、ブレーキペダ
ル10の車体側部材に対する相対回動角度を光学的に検
出するものである場合には、その発光体と受光体とを含
む回動角度検出部と、受光体における受光状態に基づい
て回動角度を検出し、ストロークを検出するコンピュー
タを主体とする演算部とを含むものである場合には、回
動角度検出部と演算部との少なくとも一方に2つの電源
装置80,84が接続されるようにする。
【0030】このように、本実施形態によれば、電源装
置80,84のいずれか一方に異常が生じても、ポンプ
モータ38,各電磁弁,センサ等に確実に電気エネルギ
を供給することができる。また、コネクタ202,20
3のいずれか一方に接続異常が生じても、コネクタ20
4,205のいずれか一方に接続異常が生じても、液圧
制御用電気的負荷装置196やポンプ装置14に電気エ
ネルギを供給することができる。駆動系の異常時におけ
るフェールセーフ性を向上させることができるのであ
り、ブレーキ液圧制御装置の信頼性を向上させることが
できる。本実施形態においては、ストロークセンサ16
0,162,マスタ圧センサ164,166等により操
作状態検出装置が構成され、また、電源装置80,84
および電源線198,199等により電気エネルギ供給
装置が構成される。
【0031】なお、ブレーキECU150と液圧制御ユ
ニット180とを接続する信号線の分け方は、上記実施
形態におけるそれに限らない。リニアバルブ装置60〜
63の信号線が2つに分けられれば、いずれか一方のコ
ネクタ182,184に接続異常が生じても、一部のブ
レーキの液圧を制御することが可能である。また、2つ
に分けることは不可欠ではなく、3つ以上に分けてもよ
い。さらに、2つのストロークセンサ160,162の
信号線も1つずつに分けてもよい。また、コネクタは、
ブレーキECU150側に設けることは不可欠ではな
く、液圧制御ユニット180側に設けたり、これらの両
方にそれぞれ設けたり、これらの間の部分に設けたりす
ることができる。
【0032】さらに、上記実施形態においては、リニア
バルブ装置のコイル76,77は2本のリード線82,
86がそれぞれ巻かれて一体的に形成されていたが、そ
れぞれ別個に巻かれて、別個の2つのコイルが形成され
るようにすることができる。2つのコイルは、図7に示
すように、並列に配設されたコイル260,262とし
ても、図8に示すように、直列に配設されたコイル27
0,272としてもよい。
【0033】また、ポンプモータ38はどのような種類
のモータであってもよい。例えば、図9に示すように、
ロータがコイルを含むブラシ付き直流モータとすること
もでき、この場合には、ロータに形成されたコイル27
6,277が電源装置80,84にそれぞれ接続された
リード線278,279がそれぞれ巻かれることによっ
て形成されたものとすることができる。また、電源装置
80,84に対応して、それぞれ、ブラシ280,28
1が設けられている。ブラシ付き直流モータの場合は、
ロータのみではなく、ステータもコイルを含むものとす
ることができる。ステータ側に設けられた界磁コイルに
電気エネルギが供給されることによって磁界が形成され
る。ステータ側に設けられた界磁コイル282,284
も2つの電源装置80,84に接続された2本のリード
線286,288が巻かれることによって形成される。
界磁コイル282,284は、図10に示すように、ロ
ータに設けられたコイル276,277に対して直列に
接続されるようにしても、図11に示すように並列に接
続されるようにしてもよい。
【0034】また、ポンプモータ38のコイルが電源装
置80,84に接続された2本のリード線によって形成
されるようにすることは不可欠ではない。ポンプモータ
38が作動不能になってもアキュムレータ40に高圧の
作動液が蓄えられている場合には、その作動液を利用し
てブレーキ液圧を制御することが可能なのである。さら
に、検出装置についても同様で、2つの電源装置80,
84から電気エネルギが供給されるようにすることは不
可欠ではない。複数の検出装置のうちの少なくとも1つ
が検出可能な状態にあればよいのである。
【0035】さらに、上記実施形態においては、液圧制
御ユニット180には、2つの電源装置80,84が接
続され、両方から電気エネルギが並行して供給されるよ
うにされていたが、並行して供給されるようにすること
は不可欠ではない。電源装置80,84と液圧制御ユニ
ット180との間にそれぞれスイッチ装置を設け、スイ
ッチ装置の制御により、2つの電源装置80,84のい
ずれか一方から択一的に電気エネルギが供給されるよう
にすることができる。例えば、電源装置80を主電源と
するとともに、電源装置84を副電源とし、通常は、主
電源から電気エネルギが供給されるようにして、主電源
に異常が生じた場合等に副電源から電気エネルギが供給
されるようにするのである。また、2つの電源装置8
0,84のいずれか一方が、ブレーキ作動毎、設定時間
毎等に交互に選択されるようにすることもできる。さら
に、予め定められた条件が満たされた場合に電気エネル
ギを供給する電源装置を交換することもできる。いずれ
にしても、制御回路の作動回数を減らすことができ、寿
命を長くすることができる。また、短い時間毎に電源装
置80と電源装置84とが選択されるようにすることも
可能である。さらに、電源装置84の42ボルト用バッ
テリは、電源装置80のオルタネータとは別の発電機に
よって発生させられた電気エネルギが充電されるもので
あってもよい。
【0036】さらに、電源装置80,84と液圧制御用
電気的負荷装置196との接続状態は上記実施形態にお
ける場合のそれに限らない。例えば、図12に示すよう
に、ブレーキECU150にコネクタ182,184を
介さないで接続されるようにすることができる。また、
図13に示すように、液圧制御ユニット180に含まれ
るコイル,センサ等を2つに分け、それぞれに、異なる
電源装置80,84が接続されるようにすることもでき
る。この場合には、信号線を分類した場合と同様に分類
することが望ましいが、それに限定されることはない。
この場合には、コイルを二重に設ける必要はない。本実
施形態においても、電源装置80,84と液圧制御用電
気的負荷装置196とのコネクタ202,203のいず
れか一方に接続異常が生じても、一部のブレーキの液圧
制御を行うことが可能である。
【0037】さらに、2つの電源装置80,84は、上
記実施形態におけるそれに限らない。2つともバッテリ
を含むものとしたり、2つとも発電機を含むものとした
りすることができる。また、図14に示すように、2つ
の電源装置の一方を液圧制御用電気的負荷装置196に
専用の電源装置とすることができる。本実施形態におい
ては、液圧制御用電気的負荷装置196に、オルタネー
タを含む電源装置320と12ボルト用専用バッテリを
含む電源装置322とがそれぞれコネクタ324,32
6を介して接続される。電源装置320には12ボルト
用バッテリ330が接続されており、オルタネータによ
って発生させられた電気エネルギが充電される。また、
液圧制御用電気的負荷装置196と電圧変換装置334
とが接続され、電圧変換装置334には電源装置322
が接続されている。電源装置322には、オルタネータ
の電気エネルギが充電されるのであるが、電力変換装置
334によって、オルタネータによる出力電圧が変化し
ても12ボルト用バッテリに一定の電圧の電気エネルギ
が供給されるのであり、12ボルト用バッテリに過大な
電圧が加わることが回避される。さらに、電源装置32
2には、バッテリ状況検出装置336が設けられ、12
ボルト用専用バッテリの充電量や劣化の程度が検出され
る。
【0038】本実施形態においては、液圧制御用電気的
負荷装置196に専用のバッテリ322が接続されてい
るため、電源装置320の異常時にも確実に電気エネル
ギを供給することができる。共通のバッテリとされた場
合には、他の電気エネルギ消費装置において多量の電気
エネルギが消費された場合等には、液圧制御用電気的負
荷装置196に十分な電気エネルギを供給することがで
きない場合があるが、専用のバッテリとすれば、確実に
供給することができるのである。また、本実施形態にお
いては、電源装置320から供給される電気エネルギ
も、専用バッテリ322から供給される電気エネルギも
12ボルトである。
【0039】さらに、ブレーキ装置は、図15に示す構
造のものとすることができる。本実施形態におけるブレ
ーキ装置は、マスタシリンダ12の代わりに、ハイドロ
ブースタ付きマスタシリンダ350が設けられている。
ハイドロブースタ付きマスタシリンダ350は、ポンプ
装置14から供給される高圧の作動液により作動させら
れ、ブレーキペダル10の操作力に対応する液圧を発生
させる液圧ブースタ354と、ブレーキペダル10の操
作に伴って、その操作力が液圧ブースタ354により倍
力された高さの液圧が発生させられる加圧室356を含
むマスタシリンダ358とを含む。加圧室356には、
液通路90を介して左前輪のブレーキシリンダ20が接
続されているが、後輪のブレーキシリンダ22は接続さ
れていない。後輪のブレーキシリンダ22,23には、
ポンプ装置14が接続されるだけでハイドロブースタ付
きマスタシリンダ350は接続されていないのである。
【0040】また、後輪側のリニアバルブ装置62,6
3に含まれる減圧用リニアバルブは、常開の減圧用リニ
アバルブ400,401とされる。減圧用リニアバルブ
400,401は構造が同じものであるため、減圧用リ
ニアバルブ400について図16に基づいて説明する。
減圧用リニアバルブ400は、弁子410と弁座412
とスプリング414とを含むシーティング弁416と、
コイル418と可動部420とを含むソレノイド422
とを含むものであり、スプリング414の付勢力が、弁
子410を弁座412から離間させる方向に作用する。
また、当該減圧リニアバルブ400の前後の液圧差に応
じた差圧作用力もスプリング414の付勢力と同様に弁
子410を弁座412から離間させる方向に作用する。
コイル418に電気エネルギが供給されない間は、開状
態に保たれることになるのであり、常開弁なのである。
そして、コイル418に電気エネルギが供給されると、
弁子410を弁座412に着座させる方向に電磁駆動力
が作用する。電磁駆動力が、上述の差圧作用力と付勢力
との和より大きい場合は、開状態にされる。
【0041】後輪側の減圧用リニアバルブ400,40
1を常開弁としたため、ブレーキ操作が解除された場合
に減圧用リニアバルブ400,401のコイル418へ
の供給電気エネルギをOFFにすれば(開状態)、ブレ
ーキシリンダ22,23の作動液を確実にマスタリサー
バ54に戻すことができ、引きずりが生じることを回避
することができる。減圧用リニアバルブが常閉弁である
場合には、ブレーキシリンダの作動液をすべてマスタリ
ザーバ54に戻し得る時間以上コイル418に電気エネ
ルギを供給する必要がある。ブレーキ操作解除時から設
定時間の間だけ開状態に保たれることになるが、設定時
間が短いとすべての作動液を戻すことができず、引きず
りが生じるおそれがある。それに対して、常開弁とすれ
ば引きずりが生じることを確実にを回避することができ
るのである。また、前輪側に設けられた減圧用リニアバ
ルブ56,57は常閉弁であるが、ブレーキ操作解除時
に、マスタ遮断弁94のコイル98に電気エネルギを供
給しなくなることにより開状態に戻せば、液通路90を
経て加圧室356に作動液が戻される。そのために、減
圧用リニアバルブ56,57を常開弁にする必要がない
のである。
【0042】しかも、減圧用リニアバルブが常開弁であ
る場合には、ブレーキを作動させる場合には、直ちに閉
状態に切り換える必要があり、効き遅れが生じるおそれ
がある。この場合において、後輪側の制動力は前輪側の
制動力より小さいため、後輪側における効き遅れの車両
全体に対する影響は、前輪側における影響より小さくな
る。そのため、前輪側ではなく、後輪側について減圧用
リニアバルブ400,401を常開弁とすることは妥当
なことなのである。
【0043】本実施形態においては、マスタシリンダ1
2の代わりに、ハイドロブースタ付きマスタシリンダ3
50とされているため、ブレーキシリンダ20〜23が
ポンプ装置14から遮断された場合にも操作力による液
圧より高い液圧をブレーキシリンダ20,21に伝達す
ることができる。また、マスタ遮断弁(SMCR)が不
要となるため、その分、コストダウンを図り、小形化を
図ることができる。さらに、後輪側連通弁は不可欠では
ないが、後輪側連通弁を除けば、さらに、コストダウン
を図り、小形化を図ることができる。なお、減圧制御弁
を常開弁とする技術は、後輪側のブレーキシリンダ28
にハイドロブースタ付きマスタシリンダ350が接続さ
れているブレーキ装置や図1のブレーキ装置等、減圧制
御弁を有するブレーキ装置に広く適用することが可能で
ある。
【0044】また、リニアバルブ装置の代わりに複数の
電磁開閉弁としたり、ストロークシミュレータ装置13
0を前輪側に設けたりする等本発明のブレーキ液圧制御
装置が含まれるブレーキ装置の構造は問わない。さら
に、ブレーキECU150とポンプ装置14とを接続す
る複数の信号線L* を、制御回路230に対応する線を
含む群と、制御回路232に対応する線を含む群との2
つに分けて、それぞれ独立したコネクタによって接続さ
れるようにしてもよい。このようにすれば、コネクタの
一方に接続異常が生じても、いずれか一方の制御回路に
制御信号を伝達することができ、ポンプモータ38を作
動させることができる。また、バッテリの充電量や劣化
の程度の検出方法についても上記実施形態におけるそれ
に限定されない。さらに、上記実施形態においては、電
源装置80が、エンジンの回転によって電気エネルギが
発生させられるオルタネータを含むものとされていた
が、当該ブレーキ液圧制御装置が搭載された車両が駆動
源に電動モータを含む場合には、その駆動用モータを含
むものとすることができる。本発明は、前記〔発明が解
決しようとする課題,課題解決手段および効果〕の欄に
記載した態様に限らず、当業者の知識に基づいて種々の
変更,改良を施した態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるブレーキ液圧制御装
置を含むブレーキ装置の回路図である。
【図2】上記ブレーキ液圧制御装置に含まれるリニアバ
ルブ装置を示す図である。
【図3】上記ブレーキ液圧制御装置の駆動系(電源装
置)を示す図である。
【図4】上記ブレーキ液圧制御装置の電気系統全体を示
す概念図である。
【図5】上記ブレーキ液圧制御装置の制御系(信号線)
を示す図である。
【図6】上記ブレーキ液圧制御装置に含まれるポンプモ
ータを示す概念図である。
【図7】本発明の別の一実施形態であるブレーキ液圧制
御装置に含まれるリニアバルブを示す図である
【図8】本発明のさらに別の一実施形態であるブレーキ
液圧制御装置に含まれるリニアバルブを示す図である
【図9】本発明の別の一実施形態であるブレーキ液圧制
御装置に含まれるポンプモータを示す図である
【図10】本発明のさらに別の一実施形態であるブレー
キ液圧制御装置に含まれるポンプモータを示す図である
【図11】本発明のさらに別の一実施形態であるブレー
キ液圧制御装置に含まれるポンプモータを示す図である
【図12】本発明の別の一実施形態であるブレーキ液圧
制御装置の電気系統を概念的に示す図である。
【図13】本発明のさらに別の一実施形態であるブレー
キ液圧制御装置の電気系統を概念的に示す図である。
【図14】本発明の別の一実施形態であるブレーキ液圧
制御装置の駆動系を示す図である。
【図15】本発明のさらに別の一実施形態であるブレー
キ液圧制御装置を含むブレーキ装置の回路図である。
【図16】上記ブレーキ液圧制御装置に含まれる減圧用
リニアバルブを示す図である。
【符号の説明】
16〜19 ブレーキ 38 ポンプモータ 60〜63 リニアバルブ装置 76,77 コイル 80,84,320,322 電源装置 82,86 リード線 87,88 制御回路 150 ブレーキECU 180 液圧制御ユニット 182,184 コネクタ 196 液圧制御用電気的負荷装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 正典 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3D046 BB01 BB28 BB29 KK13 LL05 LL14 LL23 LL37 LL41 LL47 MM04 MM13 3D049 BB01 CC02 HH12 HH13 HH20 HH39 HH41 HH45 HH53 RR04 RR13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気エネルギにより作動させられ、複数の
    車輪の回転をそれぞれ抑制する複数のブレーキの液圧を
    制御可能な複数の液圧制御弁を備えた液圧制御ユニット
    と、 複数の電源を含み、前記複数の液圧制御弁に電気エネル
    ギを供給する電気エネルギ供給装置とを含むブレーキ液
    圧制御装置であって、 前記複数の液圧制御弁が複数の制御弁群に分けられ、か
    つ、前記電気エネルギ供給装置が、それら複数の制御弁
    群毎に異なる電源から独立に電気エネルギを供給するも
    のであることを特徴とするブレーキ液圧制御装置。
  2. 【請求項2】電気エネルギにより作動させられ、複数の
    車輪の回転をそれぞれ抑制する複数のブレーキの液圧を
    制御可能な複数の液圧制御弁を備えた液圧制御ユニット
    と、 複数の電源を含み、前記複数の液圧制御弁に電気エネル
    ギを供給する電気エネルギ供給装置とを含むブレーキ液
    圧制御装置であって、 前記電気エネルギ供給装置が、前記複数の液圧制御弁の
    うちの少なくとも1つに前記複数の電源からそれぞれ独
    立に電気エネルギを供給するものであることを特徴とす
    るブレーキ液圧制御装置。
  3. 【請求項3】前記複数の電源が、互いに異なる種類のも
    のである請求項1または2に記載のブレーキ液圧制御装
    置。
  4. 【請求項4】前記複数の電源が、定格電圧が互いに異な
    るものである請求項1ないし3のいずれか1つに記載の
    ブレーキ液圧制御装置。
  5. 【請求項5】前記複数の液圧制御弁の各々が、コイルと
    そのコイルへの電気エネルギの供給状態に応じて作動さ
    せられる可動部とを備えたソレノイドを含み、それら複
    数の液圧制御弁の前記少なくとも1つのソレノイドが、
    前記複数の電源の電源線にそれぞれ接続された複数のコ
    イルを備えたものである請求項2ないし4のいずれか1
    つに記載のブレーキ液圧制御装置。
  6. 【請求項6】作動液を加圧して吐出するポンプと、電気
    エネルギにより駆動力が発生させられ、その駆動力によ
    り前記ポンプを駆動するポンプモータとを備えたポンプ
    装置と、 そのポンプ装置の液圧に基づいてブレーキの液圧を制御
    する液圧制御ユニットと、 複数の電源を含み、これら複数の電源からそれぞれ独立
    に、前記ポンプモータに電気エネルギを供給する電気エ
    ネルギ供給装置とを含むことを特徴とするブレーキ液圧
    制御装置。
  7. 【請求項7】前記ポンプモータが、ステータとロータと
    の少なくとも一方にコイルを含み、そのコイルに電気エ
    ネルギが供給されることによって発生させられる駆動力
    により前記ポンプを駆動するものであり、前記少なくと
    も一方のコイルが、前記複数の電源の電源線にそれぞれ
    接続された複数のコイルから成る請求項6に記載のブレ
    ーキ液圧制御装置。
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